JP6521251B2 - 光受信器の検査方法 - Google Patents

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本発明は、高低2種類の伝送速度の光信号を受信可能なマルチレート対応の光ビーコンに用いる、光受信器の検査方法に関する。
光ビーコンと車載機が無線で光通信を行う路車間通信システムにおいて、高速アップリンク受信に対応する光ビーコン(以下、「新光ビーコン」ともいう。)と、高速アップリンク送信に対応する車載機(以下、「新車載機」ともいう。)を新たに導入することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、新光ビーコンは、低速アップリンク送信のみを行う車載機(以下、「旧車載機」ともいう。)と通信可能であり、新車載機は、低速アップリンク受信のみを行う光ビーコン(以下、「旧光ビーコン」ともいう。)と通信可能である必要がある。
そこで、特許文献1では、車両の識別情報(以下、「車両ID」という。)を格納した低速フレームを高速フレームの前に送信し、高速アップリンク通信に対応する新型機器の場合でも、低速フレームによる通信を最初に行う通信手順が提案されている。
新車載機が低速フレームの後に高速フレームを送信する場合には、車両の走行速度によっては、低速フレームを受信可能であるが高速フレームを受信不能な領域(特許文献1の図11の不感領域F)において、新車載機が高速フレームを送信することがある。
かかる不感領域において高速フレームが送信されると、新光ビーコンが高速フレームを受信できなくなり、高速フレームの再送を許さない通信規格の場合は、新光ビーコンが高速フレームを取得できる可能性がなくなる。
そこで、特許文献1では、低速フレームを受信可能なエリアの最上流端(以下、「第1上流端」という。)よりも上流側又は実質的に同じ位置となるように、高速フレームを受信可能なエリアの最上流端(以下、「第2上流端」という。)の位置を設定すること(以下、「アップリンク位置設定」という。)が提案されている。
これにより、新光ビーコンに上記の不感領域が発生しなくなり、低速フレームの後に送信される高速フレームを新光ビーコンが適切に受信できるようになる。
特開2014−16973号公報
上述のアップリンク位置設定が成立するための光学的な条件(以下、「光学的条件」という。)は、アップリンク領域の上流端付近の所定位置から送信された高速フレームの新光ビーコンによる受信が必須(受信必須)である場合に、当該所定位置において新光ビーコンによる低速フレームの受信が禁止(受信禁止)されていることである(図4参照)。
従って、新光ビーコンの場合には、光受信器が上記の光学的条件を充足するか否かの検査を、出荷前に工場において実行する必要がある。
かかる検査は、光受信器の受光面に対する到達光量を所定の設定値(例えば、図4の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm))に調整して行われる。
しかし、1つの設定値で上記の光学的条件が成立しても、その設定値より大きい到達光量(例えば、3.0μW/cm)になると上記の光学的条件が成立しない場合がある。従って、受光面での到達光量が大きい上りフレームを新車載機が送信すると、適切なアップリンク位置設定にならない可能性がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、アップリンク方向でマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器に対して、到達光量に関係なく適切なアップリンク位置設定となることを確認できるようにすることを目的とする。
本発明の検査方法は、高低2種類の伝送速度の光信号を受信可能なマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器の検査方法であって、前記光受信器に対する到達光量が所定の設定値となるように、前記光信号の発光器の発光量を調整し、前記光受信器が受光した低速及び高速フレームの受信異常率をそれぞれ測定する第1ステップと、前記設定値を異なる設定値に変更して前記第1ステップを実行することにより、複数の設定値についての低速及び高速フレームの受信異常率を取得する第2ステップと、すべての前記設定値について、低速フレームの受信異常率>高速フレームの受信異常率であるか否かを判定する第3ステップと、を含む。
本発明の他の検査方法は、高低2種類の伝送速度の光信号を受信可能なマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器の検査方法であって、前記光受信器に対する到達光量が所定の設定値となるように、前記光信号の発光器の発光量を調整し、前記光受信器が受光した低速及び高速フレームの受信正常率をそれぞれ測定する第1ステップと、前記設定値を異なる設定値に変更して前記第1ステップを実行することにより、複数の設定値についての低速及び高速フレームの受信正常率を取得する第2ステップと、すべての前記設定値について、低速フレームの受信正常率<高速フレームの受信正常率であるか否かを判定する第3ステップと、を含む。
本発明によれば、アップリンク方向でマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器に対して、到達光量に関係なく適切なアップリンク位置設定となることを確認することができる。
新光ビーコンの不感領域の一例を示す説明図である。 新光ビーコンの回路構成例を示す機能ブロック図である。 低速用受信系と高速用受信系による受信可能なエリアを示す側面図である。 アップリンク位置設定の光学的条件に関するパラメータの説明図である。 第1及び第2上流端の位置関係を確認するための検査システムと、検査方法の原理を示す説明図である。 到達光量とビットエラーレートとの関係の一例を示すグラフである。 アップリンク位置設定の光学的条件の道路位置ごとの成立条件の説明図である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態の検査方法は、高低2種類の伝送速度の光信号を受信可能なマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器の検査方法であって、前記光受信器に対する到達光量が所定の設定値となるように、前記光信号の発光器の発光量を調整し、前記光受信器が受光した低速及び高速フレームの受信異常率をそれぞれ測定する第1ステップと、前記設定値を異なる設定値に変更して前記第1ステップを実行することにより、複数の設定値についての低速及び高速フレームの受信異常率を取得する第2ステップと、すべての前記設定値について、低速フレームの受信異常率>高速フレームの受信異常率であるか否かを判定する第3ステップと、を含む。
(2) 本実施形態の他の検査方法は、高低2種類の伝送速度の光信号を受信可能なマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器の検査方法であって、前記光受信器に対する到達光量が所定の設定値となるように、前記光信号の発光器の発光量を調整し、前記光受信器が受光した低速及び高速フレームの受信正常率をそれぞれ測定する第1ステップと、前記設定値を異なる設定値に変更して前記第1ステップを実行することにより、複数の設定値についての低速及び高速フレームの受信正常率を取得する第2ステップと、すべての前記設定値について、低速フレームの受信正常率<高速フレームの受信正常率であるか否かを判定する第3ステップと、を含む。
本実施形態の検査方法よれば、到達光量のすべての設定値について、低速フレームの受信異常率>高速フレームの受信異常率であるか否か(或いは、低速フレームの受信正常率<高速フレームの受信正常率であるか否か)を判定するので(第3ステップ)、到達光量に関係なく適切なアップリンク位置設定となるか否かを、新光ビーコンの製造者が事前に判断できるようになる。
(3) 具体的には、本実施形態の検査方法において、第3ステップの判定結果が肯定的である場合には、検査対象の前記光受信器を適正であると判断すればよい。
(4) 逆に、本実施形態の検査方法において、第3ステップの判定結果が否定的である場合に、検査対象の前記光受信器を不適であると判断すればよい。
このため、到達光量が大きくなるとアップリンク位置設定が不適となり得る光受信器を予め排除することができ、不感領域が発生する可能性がある新光ビーコンの出荷を未然に防止することができる。
<本発明の実施形態の概要>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔用語の定義〕
まず、本明細書において頻出する用語の定義を記載する。
新光ビーコン:低速アップリンク受信及び高速アップリンク受信の双方に対応する光ビーコンのことである。これに対し、低速アップリンク受信のみを行う光ビーコンを、旧光ビーコンという。
新車載機:低速アップリンク送信及び高速アップリンク送信の双方に対応する車載機のことである。これに対し、低速アップリンク送信のみを行う車載機を、旧車載機という。
上りフレームUL1:下りフレームの受信に応じて新車載機が送信する上りフレームのうち、伝送速度が低速のものをいう。「低速フレームUL1」ともいう。
上りフレームUL2:下りフレームの受信に応じて新車載機が送信する上りフレームのうち、伝送速度が高速のものをいう。「高速フレームUL2」ともいう。
〔新光ビーコンの不感領域〕
図1は、道路Rに発生し得る新光ビーコン4の不感領域Fの一例を示す説明図である。
図1の新光ビーコン4は、ビーコンヘッド8の内部に光受信部11を備える。光受信部11は、レンズ31、受光素子32、増幅器33、フィルタ回路34及びコンパレータ35等を直列に接続した1系統の受信回路よりなる。図1の新光ビーコン4は、当該1系統の受信回路により、高低2種類の上りフレームUL1,UL2の双方を受信する。
図1に示すように、新光ビーコン4の規格上の通信領域Aには、ダウンリンク領域DAと、これと比較して下流部分が上流側に狭いアップリンク領域UAとが含まれる。図1中の「H」は、車載機の設置高さと見なし得る所定高さ(例えば、1.0m)である。
実線のエリアRA1は、新光ビーコン4の光受信部11が低速フレームUL1を実際に受信可能なエリアを示し、仮想線のエリアRA2は、新光ビーコン4の光受信部11が高速フレームUL2を実際に受信可能なエリアを示している。
「P1」は、低速フレームUL1を受信可能なエリアRA1の所定高さHにおける最上流端(=第1上流端)である。「P2」は、高速フレームUL2を受信可能なエリアRA2の所定高さHにおける最上流端(=第2上流端)である。
なお、この場合の「受信可能」とは、上りフレームUL1,UL2を所定のビットエラーレート(例えば、規格値では10−5)以下で受信できることを意味する。
図1に示すように、エリアRA1の車両進行方向の範囲は、エリアRA2の同方向の範囲よりも広くなる。
かかる範囲の広狭差を、第1上流端P1と第2上流端P2の位置関係で換言すると、上りフレームUL1,UL2の光受信部11が上記の1系統の受信回路よりなる場合には、第1上流端P1が第2上流端P2よりも上流側に位置するということになる。その理由は、次の通りである。
すなわち、新光ビーコン4の光受信部11のフィルタ回路34では、上りの電気信号を外乱(ダウンリンク光や太陽光の反射光を受光素子が感知して生じた電気信号)と分離するために、上り帯域の電気信号(本実施形態では64kbpsと256kbps)は通過させるが、下り帯域の電気信号(本実施形態では1024kbps)を含む約500kHz以上の帯域成分を遮断する周波数特性を有するものを用いる必要がある。
従って、遮断周波数に近い高速フレームUL2の方が低速フレームUL1よりもフィルタ回路34に対する透過性がやや落ち、その結果、新光ビーコン4の受信性能としては、高速フレームUL2の方が低速フレームUL1よりも若干悪くなる。
かかる伝送速度の差による受信性能の差が、そのまま低速フレームUL1と高速フレームUL2の受信可能な範囲の広狭となって表れ、低速フレームUL1を実際に受信可能な「物理的」な最上流端である第1上流端P1が、高速フレームUL2を実際に受信可能な「物理的」な最上流端である第2上流端P2よりも上流側になる。
このため、図1における第1上流端P1から第2上流端P2までの領域は、低速フレームUL1を受信可能であるが高速フレームUL2を受信不能な不感領域Fとなる。
ところで、新車載機が最初に低速フレームUL1を送信し、その後に新光ビーコン4が送信する下りフレームで自身の車両IDを確認してから、高速フレームUL2を送信する通信規約を採用する場合、車両の走行速度によっては、不感領域Fにおいて新車載機が高速フレームUL2を送信することもあり得る。
特に、車両が例えば10km/h以下の低速で通信領域を通過するような場合には、新車載機が、低速フレームUL1のアップリンク送信→ダウンリンク切り替え後の下りフレームのダウンリンク受信→高速フレームUL2のアップリンク送信までの一連の送受信を、すべて不感領域Fで行う場合がある。
このように、新車載機が不感領域Fにおいて高速フレームUL2を送信すると、その高速フレームUL2を新光ビーコン4が受信できない。
また、新車載機がダウンリンク受信する時間を確保するために、高速フレームUL2に再送チャンスを与えない通信規約を採用する場合には、新車載機が不感領域Fで送信した高速フレームUL2を新光ビーコン4が取り逃がすと、その高速フレームUL2を取得できる可能性がなくなってしまう。
そこで、本実施形態の新光ビーコン4では、第2上流端P2が第1上流端P1よりも上流側又は実質的に同じ位置となる「アップリンク位置設定」が行われ、これにより、不感領域Fの発生を防止し、新光ビーコン4が高速フレームUL2を確実に受信できるようにしている。
以下、第1及び第2上流端P1,P2のアップリンク位置設定が行われた新光ビーコン4の具体例について説明する。
〔新光ビーコンの回路構成〕
図2は、新光ビーコン4の回路構成例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施形態の新光ビーコン4は、ビーコンヘッド8とビーコン制御機7とを備える。ビーコンヘッド8は、光送信部10と光受信部11とを備える。
ビーコン制御機7は、光通信制御のための通信IC28と、デジタル信号処理を行うメインCPU30とを含む。なお、ビーコン制御機7は、メインCPU30に入出力される「上りデータ」や「下りデータ」を一時的に記憶するメモリも備えている。
ビーコンヘッド8の光送信部10は、発光素子36及び駆動回路37を有する。発光素子36は、入力された電気信号をダウンリンク方向の光信号に変換する発光素子(例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode):以下、「LED」ともいう。)よりなる。
通信IC28は、メインCPU30から取得した下りデータを所定の符号化方式(例えば、マンチェスター符号)にて変換して、所定周期のシリアルな電気信号よりなるパルス信号38を生成し、このパルス信号38を駆動回路37に出力する。
駆動回路37は、通信IC28から入力されたパルス信号38によってオン/オフされるスイッチング素子を含み、スイッチング素子がオンのタイミングでLED36に出力される電流により当該LED36を発光させる。
これにより、LED36が、近赤外線よりなる所定の伝送速度(本実施形態では、1024kbps)のダウンリンク光をビーコンヘッド8の外部に送出する。
ビーコンヘッド8の光受信部11は、受光素子32、増幅器33、フィルタ回路34及びコンパレータ35を有する。受光素子32は、受光したアップリンク方向の光信号を電気信号に変換する受光素子(例えば、フォトダイオード(Photo Diode):以下、「PD」ともいう。)よりなる。
本実施形態の新光ビーコン4は、光受信部11が、低速フレームUL1のための低速用受信系11Aと、高速フレームUL2のための高速用受信系11Bとを備え、光受信部11の受信系11A,11Bが低速用と高速用の2系統になっている。
そして、上記の受信系11A,11Bに対する光学的設定を適切に行うことにより、物理的な最上流端である第2上流端P2が物理的な最上流端である第1上流端P1よりも上流側に位置するようになっている。
低速用受信系11Aは、図2の左側から順に、レンズ31A、PDよりなる受光素子32A、増幅器33A、フィルタ回路34A及びコンパレータ35Aを有する。
増幅器33Aは、低速帯域(本実施形態では、64kbps)で動作する低速用増幅回路よりなる。フィルタ回路34Aは、低速帯域成分を抽出できるフィルタ回路であり、コンパレータ35Aは、低速信号と閾値との比較が可能な低速用コンパレータよりなる。
フィルタ回路34Aは、増幅された電気信号から低速成分を抽出し、抽出した低速信号をコンパレータ35Aに出力する。
コンパレータ35Aは、低速信号と閾値との比較が可能な低速用コンパレータよりなる。コンパレータ35Aは、入力された低速信号を閾値と比較し、この比較によって抽出したデジタルの受信信号(ビットデータ)を通信IC28に出力する。
高速用受信系11Bは、図2の左側から順に、レンズ31B、PDよりなる受光素子32B、増幅器33B、フィルタ回路34B及びコンパレータ35Bを有する。
増幅器33Bは、高速帯域(本実施形態では、256kbps)で動作する高速用増幅回路よりなる。フィルタ回路34Bは、高速帯域成分を抽出できるフィルタ回路であり、コンパレータ35Bは、高速信号と閾値との比較が可能な高速用コンパレータよりなる。
フィルタ回路34Bは、増幅された電気信号から高速成分を抽出し、抽出した高速信号をコンパレータ35Bに出力する。
コンパレータ35Bは、高速信号と閾値との比較が可能な高速用コンパレータよりなる。コンパレータ35Bは、入力された高速信号を閾値と比較し、この比較によって抽出したデジタルの受信信号(ビットデータ)を通信IC28に出力する。
通信IC28は、先頭5バイトのアイドルパターンを用いて受信信号の伝送速度を判定するとともに受信クロックを再生し、再生したクロックにてビットデータをサンプリングすることにより、上りフレームUL1,UL2に含まれる上りデータを再生する。また、通信IC28は、再生した上りデータをメインCPU30に送る。
〔新光ビーコンに対するアップリンク位置設定〕
図3は、両受信系11A,11Bが上りフレームUL1,UL2をそれぞれ受信可能なエリアRA1,RA2を示す側面図である。
図3に示すように、低速用のレンズ31Aは、PD32Aの受光面に対向した状態でビーコンヘッド8に取り付けられている。同様に、高速用のレンズ31Bは、PD32Bの受光面に対向した状態でビーコンヘッド8に取り付けられている。
各レンズ31A,31Bは、それらの光軸方向がいずれも斜め下方に向くように、各レンズ31A,31Bがビーコンヘッド8に取り付けられている。
そして、それらの光軸方向を互いに非平行にセットしたり、焦点距離が異なるレンズ31A,31Bを採用したりすることにより、エリアRA1の上流側斜辺の傾斜角度がエリアRA2の上流側斜辺の傾斜角度よりも大きくなっている。
このため、高速用受信系11BのエリアRA2の最上流端P2が、低速用受信系11AのエリアのRA1の最上流端P1よりも上流側となるように、各受信系11A,11Bのレンズ31A,31Bに対する光学的設定が行われている。
なお、エリアRA2の最上流端P2は、必ずしもエリアRA1の最上流端P1の上流側でなくてもよく、その最上流端P1と実質的に同じ位置となるように、光学的設定を行うことにしてもよい。もっとも、エリアRA1,RA2の下流端を一致させる必要はない。
このように、図2及び図3に示す本実施形態の新光ビーコン4によれば、低速用受信系11Aと高速用受信系11Bに対する上記の光学的設定により、第2上流端P2を第1上流端P1よりも上流側(或いは、実質的に同じ位置でもよい。)に位置させる「アップリンク位置設定」が行われているので、低速フレームUL1は受信できるが高速フレームUL2を受信できない不感領域F(図1参照)が生じない。
このため、新車載機が不感領域Fにおいて低速フレームUL1を送信することにより、その後に新車載機が送信する高速フレームUL2を新光ビーコン4が受信できなくなるという、不測の事態を未然に防止することができる。
従って、低速フレームUL1の後に送信される高速フレームUL2を適切に受信できる、アップリンク方向でマルチレート対応の新光ビーコン4が得られる。
また、図2及び図3に示す新光ビーコン4によれば、両受信系11A,11Bのレンズ31A,31Bの受光方向を定める光学的設定により、各々のエリアRA1,RA2の上流端P1,P2の位置設定を行うので、例えば、1系統の光受信部11のフィルタ回路34に対する定数設定などの回路設計による位置設定の場合に比べて、当該上流端P1,P2の位置設定をより確実に行うことができる。
〔アップリンク位置設定の光学的条件〕
前述の通り、アップリンク位置設定の光学的条件は、アップリンク領域UAの上流端付近の所定位置から送信された高速フレームUL2の新光ビーコン4による受信が必須(受信必須)である場合に、当該所定位置において新光ビーコン4による低速フレームUL1の受信が禁止(受信禁止)されていることである。
上記の光学的条件に関連するパラメータを図示すると、図4のようになる。すなわち、図4は、アップリンク位置設定の光学的条件に関するパラメータの説明図である。
ここでは、新車載機が同じ光強度の低速及び高速フレームUL1,UL2を道路R上から送信した場合の、ビーコンヘッド8の受光面における低速及び高速フレームUL1,UL2の光強度(到達光量)を想定する。
図4に示す通り、低速フレームUL1の最大受信禁止感度(「最高受信禁止感度」ともいう。)X1は、新光ビーコン4がこの値より小さい低速フレームUL1を受けてはいけない光強度の閾値(例えば、X1=0.4μW/cm)である。
低速フレームUL1の最低受信必須感度(「最低必須受信感度」ともいう。)X2は、新光ビーコン4がこの値より大きい低速フレームUL1は受けなければならない光強度の閾値(例えば、X2=0.5μW/cm)である。
同様に、高速フレームのUL2の最大受信禁止感度(「最高受信禁止感度」ともいう。)Y1は、新光ビーコン4がこの値より小さい高速フレームUL2を受けてはいけない光強度の閾値(例えば、Y1=0.2μW/cm)である。
高速フレームUL2の最低受信必須感度(「最低必須受信感度」ともいう。)Y2は、新光ビーコン4がこの値より大きい高速フレームUL2は受けなければならない光強度の閾値(例えば、Y2=0.3μW/cm)である。
新光ビーコン4の受信感度の閾値を上記のように定義すると、第2上流端P2が第1上流端P1よりも上流側(又は実質的に同じ位置)となるためには、アップリンク領域UAの上流端(ビーコンヘッド8の真下から上流側に6.04mの位置)付近の同じ位置から送信された低速及び高速フレームUL1,UL2について、X1≧Y2となるように新光ビーコン4の受信感度を調整すればよい。
なお、アップリンク光の発光パワーが比較的大きい新車載機の場合には、アップリンク領域UAの上流端よりも更に上流側から送信された低速及び高速フレームUL1,UL2を、新光ビーコン4が受信可能となる場合もある。
従って、アップリンク領域UAの上流端よりも更に上流側の幾つかの所定位置から送信された低速及び高速フレームUL1,UL2においても、X1≧Y2の関係が成立することを確認することが好ましい。なお、低速及び高速フレームUL1,UL2の送信位置は、道路の進行方向の座標で定義してもよいし、受光面に対する入射角で定義してもよい。
〔第1及び第2上流端の位置関係を確認するための検査方法〕
上述の通り、アップリンク方向でマルチレート対応の新光ビーコン4を用いた光通信において、新車載機が低速フレームUL1→送信中断期間→高速フレームUL2の順でアップリンクを行う通信規約の場合には、新光ビーコン4の通信領域Aに不感領域F(図1参照)が発生するのを未然に防止せねばならない。
このため、新光ビーコン4を製品化するに当たっては、第1及び第2上流端P1,P2の位置関係を確認するための検査方法、すなわち、高速フレームUL2の第2上流端P2が、低速フレームUL1の第1上流端P1よりも上流側又は同じ位置となっていることを確認するための、検査方法を導入する必要がある。以下、図5を参照しつつ、この検査方法の内容を説明する。
図5は、第1及び第2上流端P1,P2の位置関係を確認するための検査システムと、検査方法の原理を示す説明図である。
図5に示すように、本実施形態の検査システムは、検査対象である新光ビーコン4に用いる光受信器40と、新車載機に用いる発光器(光源)41と、ビットエラー試験機42とを含む。
図例の光受信器40は、新光ビーコン4のビーコンヘッド(投受光器)8よりなる。従って、以下において、新光ビーコン4の「光受信器40」を「投受光器40」ともいう。もっとも、光受信器40は、ビーコンヘッド8に組み込まれる前の光受信部11で構成されていてもよい。
発光器41は、新車載機に搭載する光送信部と同等の、低速及び高速フレームUL1,UL2のアップリンク光を送信可能な発光器よりなる。
ビットエラー試験機(以下、単に「試験機」ともいう。)42は、所定の通信回線にて投受光器40及び発光器41に接続されている。
ビットエラー試験機42は、通信回線を介して、低速(64kbps)又は高速(256kbps)のシリアルな電気信号を送信可能である。発光器41は、試験機42から入力された電気信号の速度に応じて発光を繰り返し、近赤外光よりなる低速フレームUL1又は高速フレームUL2を送出する。
投受光器40は、発光器41から受光した光信号を電気信号に変換し、変換された電気信号を二値信号にデジタル化してビットエラー試験機42に送信する。
また、ビットエラー試験機42は、投受光器40から入力されたデジタル信号(受信信号)に含まれるビットエラーレート(Bit Error Rate:BER)の算出処理を行うことができる。
図5において、「X方向」は車両進行方向の位置座標を示し、投受光器40の真下を原点(X=0)として、上流側(図示の右側)を正とする。「Y方向」は高さ方向の位置座標を示し、後述の基準面BLの高さを原点(Y=0)として、上側を正とする。
「BL」は道路から所定高さH(=1.0m)の基準面である。「H0」は基準面BLからの投受光器40の設置高さ(例えば、Y=4.5m)を示し、「L0」はアップリンク領域UAの上流端の基準位置Q0(例えば、X=6.04m)を示し、「C0」は互いに直交するL0とH0とを繋ぐ斜辺長を示す。
発光器41が送出した光信号の投受光器40における到達光量(光強度)は、投受光器40までの距離の変動に関係なく、所定値(例えば、尖頭値で0.3μW/cm)に設定されるものとする。
すなわち、投受光器40の受光面(筐体の受光窓面)40Aにおける光量が、所定の到達光量となるように、発光器41の発光量が調整される。測定場所は、暗室が望ましいが、非暗室の場合は、測定に支障のない照明の明るさとする。
反射光は、測定に支障のないように暗幕などを必要に応じて使用し、除去するものとする。ただし、ダウンリンク光の路面からの反射光相当の光量(例えば、0.5μW/cm)が生じる環境とするのが好ましい。
到達光量はビーコンヘッド8の前面に測定器(例えば光パワーメーター)を設置して行い、その俯角は、60度±5度とする。発光器41の光軸は、256kbps対応の新車載機の設置角(例えば45度)相当の仰角とし、車線幅方向に対して直角とする。
以上の測定条件において、次の工程1〜9を実施することにより、高速フレームUL2の第2上流端P2のX座標値が、低速フレームUL1の第1上流端P1のX座標値以上となっている否かを検証する。
工程1) 基準位置Q0よりも十分に上流側に遠い測定位置Q1(例えば、 X=7.0m)に発光器41を設置し、受光面40Aでの高速フレームUL2の到達光量が高速フレームUL2の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整する。
なお、上記の工程1において、「基準位置Q0よりも十分に上流側に遠い」とは、ビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)を明らかに超える程度に、当初の測定位置Q1のX座標値が大きいことを意味する。
工程2) ビットエラー試験機42から、高速(256kbps)の送信データを所定のデータ量(例えば、1×10)以上入力し、発光器41から近赤外光よりなる高速フレームUL2を放射する。
工程3) ビットエラー試験機42により、高速(256kbps)の送信データのビットエラーレートを測定する。
工程4) 発光器41をX方向に沿って下流側に徐々に動かし、当初の測定位置Q1より下流側の測定位置Q2,Q3…において、工程1〜工程3までを繰り返し行い、試験機42が検出するビットエラーレートが最初に所定の閾値(例えば、1×10−5)以下となる限界位置を見つける。ここでは、仮に測定位置Q3が「限界位置」であるとする。
工程5) 上記の限界位置Q3において、受光面40Aでの低速フレームUL1の到達光量が高速フレームUL2の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整する。
工程6) ビットエラー試験機42から、低速(64kbps)の送信データを所定のデータ量(例えば、1×10)以上入力し、発光器41から近赤外光よりなる低速フレームUL1を放射する。
工程7) ビットエラー試験機42により、低速(64kbps)の送信データのビットエラーレートを測定する。
工程8) 工程7での低速フレームUL1のビットエラーレートの測定結果が、所定の閾値(例えば、1×10−5)を超えておれば、アップリンク位置設定の光学的条件(X1≧Y2)が満たされるので、試験対象の投受光器40は「適正」と判定する。
工程9) 工程7での低速フレームUL1のビットエラーレートの測定結果が、所定の閾値(例えば、1×10−5)以下である場合には、アップリンク位置設定の光学的条件(X1≧Y2)が満たされないので、試験対象の投受光器40は「不適」と判定する。
なお、この場合の「適正」とは、不感領域F(図11参照)が生じないという意味で適正であること、すなわち、高速フレームUL2の第2上流端P2のX座標値が低速フレームUL1の第1上流端P1のX座標値以上であることを意味する。
上述の検査方法では、限界位置Q3を探索する工程4において、発光器41をX方向に沿って下流側に徐々に動かすことになっている。
しかし、発光器41のX座標値を変更する検査方法では、X座標値の変更に伴って発光器41から投受光器40の受光面40Aまでの距離も変化することになるので、発光器41の位置を変更した後に、発光器41の発光量も微調整する必要があり、検査が面倒になるという問題がある。
すなわち、当初の測定位置Q1において、投受光器40での到達光量が所定値(例えば、尖頭値で0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整しても、それ以後の測定位置Q2,Q3…では、発光器41から投受光器40の受光面40Aまでの斜辺距離が徐々に小さくなる。このため、投受光器40での到達光量を一定に保持するには、各々の測定位置Q2,Q3…において、発光器41の発光量を微妙に減少させねばならず、この調整が非常に煩雑となる。
〔投受光器を中心とする極座標位置を用いた検査方法〕
そこで、投受光器40と発光器41の相対的な位置関係を、発光器41の車両進行方向の位置(X座標値)ではなく、投受光器40の受光面40Aの所定点(例えば、図5に示す受光面40Aの中央点d)を中心とし、かつ、斜辺長C0を一定とした発光器41の極座標位置で定義することにしてもよい。以下、図5を参照して、この検査方法の原理を説明する。
図5において、軌道Tは、受光面40Aの中央点d(以下、「中心点d」ともいう。)を通る道路幅方向(図5の紙面貫通方向)の軸線を回転軸とし、かつ、半径が斜辺長C0である円弧の軌跡を示している。
ここで、線分d−Q1、線分d−Q2及び線分d−Q3と軌道Tとの交点を、それぞれ測定位置T1〜T3とすると、各測定位置T1〜T3は、中心点dから半径C0が一定の極座標として定義でき、それらの入射角度φ1〜φ3は、X座標における測定位置Q1〜Q3の場合と投受光器40に対する方向が対応している。
すなわち、測定位置Q0での入射角度φを始線(φ=0)とし、各測定位置T1〜T3の入射角度φを、それぞれφ1〜φ3とすると、入射角度φ1の場合の測定位置T1は、X座標の測定位置Q1と方向が対応しかつ中心点dからの距離がC0である。
同様に、入射角度φ2の場合の測定位置T2は、X座標の測定位置Q2と方向が対応しかつ中心点dからの距離がC0であり、入射角度φ3の場合の測定位置T3は、X座標の測定位置Q3と方向が対応しかつ中心点dからの距離がC0である。
このように、任意の入射角度φにおける軌跡T上の測定位置は、中心点dまでの距離が常に一定(=半径C0)であり、X座標の任意の測定位置と1対1で対応する。また、図17に示す通り、入射角度φの反時計回りを正とすれば、X座標との正負も一致する。
従って、前述の検査方法において、発光器41の測定位置を、半径C0が一定である中心点d回りの入射角度φを用いた極座標で定義し、軌道Tに沿って発光器41を移動させて入射角度φを変更すれば、中心点dまでの距離(=C0)を一定としたまま、発光器41の測定位置を変更することができる。
一方、発光器41を軌道Tに沿って動かすことは、いわば、中心点dを通る道路幅方向の軸線回りに発光器41を公転させることであるが、この公転による位置関係の変化は、発光器41を固定して、それと同じ軸線回りに投受光器40を自転させることによっても達成できる。
すなわち、中心点dからの半径C0が一定の軌道Tに沿って、発光器41を所定の入射角度φ1だけ反時計方向に公転させることは、投受光器40を中心点d回りに同じ入射角度φ1だけ逆の時計方向に自転させることと等価である。
同様に、発光器41を所定の入射角度φ2又はφ3だけ反時計方向に公転させることは、投受光器40を中心点d回りに同じ入射角度φ2又はφ3だけ逆の時計方向に自転させることと等価であり、この相対関係は任意の入射角度φにおいて成立する。
従って、前述の検査方法において、発光器41の測定位置を、半径C0が一定の中心点d回りの入射角度φを用いた発光器41の極座標で定義する場合には、投受光器40を中心点d回りに自転させることにしても、中心点dまでの距離(=C0)を一定としたまま、発光器41の測定位置を変更できることになる。
以上から明らかな通り、アップリンク位置設定の光学的条件(X1≧Y2)を確認するための検査方法において、発光器41の位置を、道路Rの進行方向に沿ったX座標値で定義してもよいし、投受光器40を中心とした極座標位置で定義してもよい。
〔到達光量とビットエラーレートとの関係〕
図6は、投受光器40の受光面40Aにおける到達光量とビットエラーレートとの関係の一例を示すグラフである。
図6に示すように、グラフの全体的な形状は、到達光量が約0.5μW/cm以下の範囲では右下がりであり、到達光量が約0.5〜約1.0μW/cmの範囲ではほぼ横這いであり、到達光量が約1.0μW/cmを超える範囲では右上がりとなる。
到達光量が約0.5μW/cm以下の範囲でグラフが右下がりとなる理由は、投受光器40の受光面40Aに対する到達光量が低すぎると、光信号よりなる低速及び高速フレームUL1,UL2から正しい受信信号が再生される確率が減少するからである。
また、到達光量が約1.0μW/cmを超える範囲でグラフが右上がりとなる理由は、投受光器40の受光面40Aに対する到達光量が高すぎると、サチュレーションによる受信信号のエラーが発生し易くなるからである。
図6に示す通り、到達光量の全範囲において、低速フレームUL1のグラフが高速フレームUL2のグラフよりも上方に位置する場合には、到達光量がどの値であっても、低速フレームUL1の方が高速フレームUL2よりもビットエラーレートが高いことになる。
従って、到達光量が最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)である場合の検査結果が適正であれば、新車載機の発光パワーの変動に伴って到達光量が変化しても、検査結果は適正であるという結論となる。
これに対して、例えば図6の仮想線に示すように、高速フレームUL2のグラフの右上がりの傾斜度合いが低速フレームUL1の場合よりも大きく、低速フレームUL1のグラフと交差する場合には、交差ポイントKを超える到達光量の範囲では、高速フレームUL2の方が低速フレームUL1よりもビットエラーレートが高くなる。
このような特性を示す新光ビーコン4の場合には、到達光量が最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)である場合の検査結果が適正であっても、新車載機の発光パワーが強いために到達光量が大きい値(例えば3.0μW/cm)になると、検査結果が適正であるという結論を維持できなくなる。その理由は、次の通りである。
すなわち、上述の検査方法では、到達光量が最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)である高速フレームUL2のビットエラーレートが、所定の閾値(1×10−5)以下となる限界位置Q3において、同じ到達光量である低速フレームUL1のビットエラーレートが所定の閾値1×10−5を超えている場合に、アップリンク位置設定の光学的条件を満たすと判定する。
しかし、低速フレームUL1と高速フレームUL2のビットエラーレートの上下関係が逆転する到達光量(例えば3.0μW/cm)の場合には、図6の仮想線に示す通り、高速フレームUL2のビットエラーレートが所定の閾値を超え、低速フレームUL1のビットエラーレートが所定の閾値以下となる可能性があり、必ずしも、アップリンク位置設定の光学的条件を満たすとは言えない。従って、到達光量が最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)である場合の検査結果を維持できなくなる。
〔ビットエラーレートの非逆転の確認検査〕
そこで、上述の検査方法とは別の検査として、到達光量が変動しても低速フレームUL1と高速フレームUL2のビットエラーレートが逆転しないことを確認するための検査を行うことが好ましい。
具体的には、次の工程a1〜a9を実行することにより、複数の到達光量において低速フレームUL1と高速フレームUL2のビットエラーレートの大小関係が変動しないことを検証する。
工程a1) 任意の測定位置(Q0〜Q3の範囲のどこでもよい)に発光器41を設置し、受光面40Aでの低速フレームUL1の到達光量が高速フレームUL2の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整する。
工程a2) ビットエラー試験機42から、低速(64kbps)の送信データを所定のデータ量(例えば、1×10)以上入力し、発光器41から近赤外光よりなる低速フレームUL1を放射する。
工程a3) ビットエラー試験機42により、低速(64kbps)の送信データのビットエラーレートR1を測定する。
工程a4) 工程a1の場合と同じ測定位置に発光器41を設置し、受光面40Aでの高速フレームUL2の到達光量が、高速フレームUL2の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整する。
工程a5) ビットエラー試験機42から、高速(256kbps)の送信データを所定のデータ量(例えば、1×10)以上入力し、発光器41から近赤外光よりなる高速フレームUL2を放射する。
工程a6) ビットエラー試験機42により、高速(256kbps)の送信データのビットエラーレートR2を測定する。
工程a7) 到達光量の設定値を、前の設定値L1以外の少なくとも1つの設定値Li(i=2,3……n)に変更し、変更後の設定値Liについて工程a1〜工程a6を実行する。
なお、採用し得る設定値Liの数値範囲は、予め定めた到達光量の変動想定範囲(図6参照:例えば0.3〜3.0μW/cm)とする。
工程a8) ビットエラーレートを測定したすべての設定値Liにおいて、次の不等式(1)が成立する場合には、試験対象の投受光器40は「適正」と判定する。
ビットエラーレートR1>ビットエラーレートR2……(1)
工程a9) ビットエラーレートを測定したすべての設定値Liのうちの少なくとも1つにおいて、上記の不等式(1)が成立しない場合、すなわち、次の不等式(2)が成立する場合には、試験対象の投受光器40は「不適」と判定する。
ビットエラーレートR1≦ビットエラーレートR2……(2)
以上の通り、本実施形態の検査方法によれば、予め選択された到達光量のすべての設定値Li(i=1,2,……n)について、低速フレームUL1のビットエラーレートR1>高速フレームUL2のビットエラーレートR2であるか否かを判定することにより、到達光量に関係なく適切なアップリンク位置設定となるか否かを、新光ビーコン4の製造者が事前に判断できるようになる。
すなわち、到達光量のすべての設定値Liについて、上記不等式が成立する場合に、検査対象の光受信器40を適正であると判断し、少なくとも1つの設定値Liについて、上記不等式が成立しない場合に、検査対象の光受信器40を不適であると判断するので、到達光量が大きくなるとアップリンク位置設定が不適となり得る光受信器40を予め排除することができる。このため、不感領域Fが発生する可能性がある新光ビーコン4の出荷を未然に防止することができる。
〔光学的条件の道路位置ごとの成立条件〕
図7は、図4に示すアップリンク位置設定の光学的条件の道路位置ごとの成立条件の説明図である。
図7において、位置座標Xの定義は図5の場合と同様であり、ビーコンヘッド8の真下を0m(原点)とし、そこから上流方向を正の方向としている。アップリンク領域UAの下流端はX=3.40の位置であり、同領域UAの上流端はX=6.04の位置である。
入射角度φの定義も図5の場合と同様であり、X=6.04に対応する方向を0度(始線)とし、そこから図7紙面における左回りの方向を正の方向としている。
φ1(=0)は、アップリンク領域UAの上流端に対応する入射角度であり、φ2は、アップリンク領域UAの上流端よりも更に上流側の任意位置(例えば、X=6.50)に対応する入射角度であり、φ3は、アップリンク領域UAの下流端に対応する入射角度である。
図7に示すように、新車載機がアップリンク光UOを発光する任意の道路位置(以下、「アップリンク発光位置」という。)Xにおけるアップリンク位置設定の光学的条件は、次の3つの成立条件1〜3に分けることができる。
成立条件1:Y2(=0.3μW/cm)のUL2を受信可能である。
成立条件2:X1(=0.4μW/cm)のUL1を受信不能である。
成立条件3:X2(=0.5μW/cm)のUL1を受信可能である。
この場合、アップリンク発光位置Xがアップリンク領域UAの上流端付近である場合(X≒6.04,φ≒φ1=0)は、成立条件1〜3のすべてを充足することがアップリンク位置設定の光学的条件となる。
アップリンク発光位置Xがアップリンク領域UAの下流端付近である場合(X≒3.40,φ≒φ3)は、成立条件1及び3を充足することがアップリンク位置設定の光学的条件となる。すなわち、X≒3.40(φ≒φ3)の場合には、成立条件2は不要である。
アップリンク発光位置Xがアップリンク領域UAの上流端よりも上流側の任意位置である場合(X≒6.50,φ≒φ2)は、成立条件1及び2を充足することがアップリンク位置設定の光学的条件となる。すなわち、X≒6.50(φ≒φ2)である場合には、成立条件3は不要である。
〔道路位置ごとの成立条件1〜3の検査方法〕
図7に示す道路位置ごとの成立条件1〜3を、図5の検査システムを用いて検査する方法を説明すると、次のようになる。
(X=6.50の位置における検査方法)
図5のX=6.50の位置において、受光面40Aでの高速フレームUL2の到達光量が、高速フレームUL2の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整し、高速フレームUL2のビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)以下となっていることを確認する(成立条件1の確認)。
図5のX=6.50の位置において、受光面40Aでの低速フレームUL1の到達光量が、低速フレームUL1の最大受信禁止感度X1(=0.4μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整し、低速フレームUL1のビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)を超えていることを確認する(成立条件2の確認)。
ただし、X=6.04の位置において成立条件2を満たす場合は、X=6.50の位置における成立条件2の確認を行う必要がない。
その理由は、X=6.04(アップリンク領域の上流端)においてビットエラーレートが所定の閾値を超えていると、それよりも上流のX=6.50の位置では、低速フレームUL1の到達光量が更に減少することから、成立条件2を満たすことが自明となるからである。
(X=6.04の位置における検査方法)
図5のX=Q0(=6.04)の位置において、受光面40Aでの高速フレームUL2の到達光量が、高速フレームUL2の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整し、高速フレームUL2のビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)以下となっていることを確認する(成立条件1の確認)。
図5のX=Q0(=6.04)の位置において、受光面40Aでの低速フレームUL1の到達光量が、低速フレームUL1の最大受信禁止感度X1(=0.4μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整し、低速フレームUL1のビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)を超えていることを確認する(成立条件2の確認)。
図5のX=Q0(6.04)の位置において、受光面40Aでの低速フレームUL1の到達光量が、低速フレームUL1の最低受信必須感度X2(=0.5μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整し、低速フレームUL1のビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)以下となっていることを確認する(成立条件3の確認)。
(X=3.40の位置における検査方法)
図5のX=3.40の位置において、受光面40Aでの高速フレームUL2の到達光量が、高速フレームUL2の最低受信必須感度Y2(=0.3μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整し、高速フレームUL2のビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)以下となっていることを確認する(成立条件1の確認)。
図5のX=3.40の位置において、受光面40Aでの低速フレームUL1の到達光量が、低速フレームUL1の最低受信必須感度X2(=0.5μW/cm)となるように、発光器41の発光量を調整し、低速フレームUL1のビットエラーレートが所定の閾値(例えば、1×10−5)以下となっていることを確認する(成立条件3の確認)。
〔高速フレームの受信をより確実にする方策1〕
車載機がダウンリンク受信に使用できる時間を少しでも確保するためには、低速フレームUL1の送信を完了してから、高速フレームUL2の送信を開始するまでの時間はできるだけ短いほうが望ましいが、光ビーコン・車載機の位置条件・設置条件等によってはアップリンク領域UAの外側(X=6.04mの位置よりも上流)においてアップリンク通信が成立することがあり得ることを鑑みると、例えば、下記の方法1又は2を採用することにより、高速フレームUL2の受信の確実性を向上できると考えられる。
方法1:車載機が低速フレームUL1の送信を完了してから、高速フレームUL2の送信を開始するまでの時間に最小値(例えば15ms)を規定する。これにより、その間に車両が走行することで少しでもアップリンク領域UAに近い地点から高速フレームUL2を送信する可能性を高める。
すなわち、車載機がなるべく下流側で高速フレームUL2を送信するようにして、高速フレームUL2がアップリンク領域UA内で送信される確率を上げる。
方法2:車載機にて車両の速度を取得し、その速度に応じて、車速が低速であるほど、低速フレームUL1の送信を完了してから高速フレームUL2の送信を開始するまでの時間を長くし、車速が高速であるほど、低速フレームUL1の送信を完了してから高速フレームUL2の送信を開始するまでの時間を短くする。
〔高速フレームの受信をより確実にする方策2〕
車載機がダウンリンク受信に使用できる時間を少しでも確保するためには、できるだけ上流側でアップリンク通信を確立することが望ましいが、光ビーコン・車載機の位置条件・設置条件等によってはアップリンク領域UAの外側(X=6.04mの位置よりも上流)においてアップリンク通信が成立することがあり得ることを鑑みると、当該時間に最小値(例えば20ms)を規定することが好ましい。これにより、その間に車両が走行することで少しでもアップリンク領域UAに近い地点から高速フレームUL2を送信する可能性を高める。
すなわち、再送周期が早すぎると、低速フレームUL1のエリア外から低速フレームUL1を送信しながら近づいてくる車両が、より遠くで低速フレームUL1による通信が確立してしまうことに繋がるおそれがある。
そのため、再送周期の最小値を規定することで、少しでも光ビーコン4に近い位置(なるべく下流)において、低速フレームUL1による通信が確立する可能性を高くする。
〔その他の変形例〕
今回開示した実施形態(変形例を含む。)はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、アップリンク受信の異常度合い(以下、「受信異常率」という。)をビットエラーレートで評価しているが、例えばフレームエラーレートなど、受信異常率を表す他の指標を採用することにしてもよい。
また、上述の実施形態では、新光ビーコン4の受信異常率(ビットエラーレート又はフレームエラーレートなど)をパラメータとする検査方法を説明したが、「受信異常率」の代わりに「受信正常率」(アップリンク受信の正常度合い)をパラメータとしてもよい。
受信異常率をRaとし、受信正常率をRnとすると、Ra+Rn=1の関係式が成立する。従って、検査方法のラメータとして受信正常率Rnを用いる場合には、次のようにして新光ビーコン4の投受光器40の適否を判定すればよい。
すなわち、受信正常率Rnを測定したすべての設定値Liにおいて、「低速フレームUL1の受信正常率Rn1<高速フレームUL2の受信正常率Rn2」の不等式が成立する場合には、試験対象の投受光器40は「適正」と判定する。
また、受信正常率Rnを測定したすべての設定値Liのうちの少なくとも1つにおいて、上記の不等式が成立しない場合、すなわち、「低速フレームUL1の受信正常率Rn1≧高速フレームUL2の受信正常率Rn2」の不等式が成立する場合には、試験対象の投受光器40は「不適」と判定する。
4 新光ビーコン
7 ビーコン制御機
8 ビーコンヘッド
10 光送信部
11 光受信部
28 通信IC
30 メインCPU
31,31A,31B レンズ
32,32A,32B 受光素子
33,33A,33B 増幅器
34,34A,34B フィルタ
35,35A,35B コンパレータ
40 光受信器(投受光器)
40A 受光面
41 発光器
42 ビットエラー試験機
R 道路
A 通信領域
UA アップリンク領域
DA ダウンリンク領域
UL1 低速フレーム(上りフレーム)
UL2 高速フレーム(上りフレーム)
P1 第1上流端
P2 第2上流端
F 不感領域

Claims (4)

  1. 高低2種類の伝送速度の光信号を受信可能なマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器の検査方法であって、
    前記光受信器に対する到達光量が所定の設定値となるように、前記光信号の発光器の発光量を調整し、前記光受信器が受光した低速及び高速フレームの受信異常率をそれぞれ測定する第1ステップと、
    前記設定値を異なる設定値に変更して前記第1ステップを実行することにより、複数の設定値についての低速及び高速フレームの受信異常率を取得する第2ステップと、
    すべての前記設定値について、低速フレームの受信異常率>高速フレームの受信異常率であるか否かを判定する第3ステップと、を含む光受信器の検査方法。
  2. 高低2種類の伝送速度の光信号を受信可能なマルチレート対応の光ビーコンに用いる光受信器の検査方法であって、
    前記光受信器に対する到達光量が所定の設定値となるように、前記光信号の発光器の発光量を調整し、前記光受信器が受光した低速及び高速フレームの受信正常率をそれぞれ測定する第1ステップと、
    前記設定値を異なる設定値に変更して前記第1ステップを実行することにより、複数の設定値についての低速及び高速フレームの受信正常率を取得する第2ステップと、
    すべての前記設定値について、低速フレームの受信正常率<高速フレームの受信正常率であるか否かを判定する第3ステップと、を含む光受信器の検査方法。
  3. 第3ステップの判定結果が肯定的である場合に、検査対象の前記光受信器を適正であると判断する請求項1又は請求項2に記載の光受信器の検査方法。
  4. 第3ステップの判定結果が否定的である場合に、検査対象の前記光受信器を不適であると判断する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光受信器の検査方法。
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