JP6519014B2 - 安全在庫決定装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば鉄鋼メーカ、化学メーカ、石油メーカ等では、オーストラリア、ブラジル、アメリカ等の国外に存在する生産拠点から、大型の船舶を利用して、国内の複数の工場や在庫拠点に鉄鉱石、石炭、石油、ガス等の原料、材料を搬送している。
この場合に、生産拠点で出荷を行う港湾、鉄道等の輸送施設は公共の施設を使用することが多く、たとえ生産拠点が持つ専用施設を利用したとしても、一つの生産拠点から複数企業に出荷を行うため、各企業との取引状況により、企業間の優先等様々な経済情勢により、予定通りに出荷されずに大幅に変動する事態が多く発生している。
また、船舶を利用する場合、国外の生産拠点から国内の工場や在庫拠点に搬送を行った後に、一旦国外の生産拠点に戻ってから、再び国内の工場や在庫拠点に搬送を行うことを繰り返す。そのため、一旦予定通りの運航ができない場合には、後々までその影響が波及することもあり、船舶の到着は予定から大幅に変動することが頻発している。
更には、図15の下部に矢印で表わすように、一旦納品先に納品した後に、他の納品先に回って納品する場合もあり、一の納品先から見ると、出荷元から直接来る船舶と、他の納品先を経由して来る船舶とが混在する。国外の生産拠点から来る船舶も、国内の他の工場から来る船舶も、国内の工場では同一港湾を利用することが多く、国外の生産拠点から来る船舶が遅れた場合、その遅れが、国内の他の工場から来る船舶にも影響を与えるため、船舶の到着は予定から大幅に変動することが頻発している。
更にまた、出荷が大幅に変動するため、出荷時刻の更新を始め、納品先の見直し等、出荷・納品計画が絶えず見直し、更新されることを日常的に実行されている。
リードタイム変動が大きく、またリードタイム差も大きい状況の中で、一旦納品先に納品した後に、他の納品先に回って納品することが行われる場合も考慮しながら、安定して工場の操業、商業施設での販売、在庫拠点での出荷を継続するためには、安全在庫と呼ばれる在庫が大変重要となる。安全在庫とは、販売、購買等の要因が変動したとしても、欠品を起こさせないようにするために余裕として持つ在庫である。在庫は多く持つほど欠品のリスクは減少する一方で、多く持てば、在庫置場の逼迫や管理費用の増大等が発生するために、この安全在庫を適正に決定することが重要となる。
また、特許文献1には、安全在庫量、在庫補填リードタイム、補填計画立案サイクルタイム、日別需要予測をもとに発注点を算出し、内示受注量と確定注文量がずれた場合には発注点、発注量を合わせて更新する技術が開示されている。ここで、安全在庫量は、出荷実績と内示受注量の差の標準偏差を算出し、安全係数を掛けて計算することが開示されている。
また、特許文献2には、在庫決定装置及び在庫量決定方法として、商品を陳列棚に陳列する際に、陳列棚のスペースの制約を考慮しながら、商品の需要からその販売利益の期待値、他商品に置き換えた場合に得られる期待利益等を勘案して、商品の陳列数を決定する技術が開示されている。
また、特許文献3には、在庫管理システムとして、自動現金取引装置において、実績取引に対して多変量解析を用いて取引予測を行い、その取引予測と標準偏差を用いて残額推移を予測する技術が開示されている。
また、この場合に、販売、出荷量等の変動が正規分布となることを仮定し、95%欠品を起こさないことを保証する場合には2σを取ることで、安全在庫は以下のように与えられている。
安全在庫=2×σ×L1/2
上記のように、非特許文献1で示された在庫理論では、安全在庫に対するリードタイムが均一の場合のみ検討されており、国外の様々な地域から納品があるためにリードタイム変動が大きく、またリードタイム差も大きい場合の検討はなされていない。
特許文献1〜3で示された技術では、一の出元からの商品、現金、材料等の補充及びその在庫が検討されているのみであり、複数の出荷元から出荷される対象物を、複数の納品先に納品する場合は記述されていない。また、リードタイムが複数ある場合に関して検討はなされていない。
[1] 一又は複数の出荷元から複数の納品先に納品される対象物に関して、各納品先で持つべき安全在庫を決定する安全在庫決定装置であって、
対象物の納品及び使用に関する納入先別での実績を取り込む入力手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、複数の納品先を一の納品先と仮想した仮想納品先での、対象物の納品間隔の標準偏差を計算する納品間隔の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、他の納品先を経由して納品される際の該他の納品先からの搬送時間の標準偏差を計算する搬送時間の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、出荷元から納品される対象物の直接納品量、及び他の納品先を経由して納品される対象物の経由納品量を計算する納品量計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での所定期間ごとの対象物の使用量の平均を計算する使用量の平均計算手段と、
前記納品間隔の標準偏差計算手段で計算した仮想納品先での納品間隔の標準偏差、前記搬送時間の標準偏差計算手段で計算した搬送時間の標準偏差、前記納品量計算手段で計算した直接納品量及び経由納品量、並びに前記使用量の平均計算手段で計算した使用量の平均を用いて、各納品先で持つべき安全在庫を計算する安全在庫計算手段とを備えたことを特徴とする安全在庫決定装置。
[2] 前記安全在庫計算手段は、
[3] 前記安全在庫計算手段は、欠品を保証する確率を規定する安全係数を用いて、納品先で持つべき安全在庫を計算することを特徴とする[1]又は[2]に記載の安全在庫決定装置。
[4] 一又は複数の出荷元から複数の納品先に納品される対象物に関して、各納品先で持つべき安全在庫を決定する安全在庫決定方法であって、
入力手段が、対象物の納品及び使用に関する納入先別での実績を取り込むステップと、
納品間隔の標準偏差計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、複数の納品先を一の納品先と仮想した仮想納品先での、対象物の納品間隔の標準偏差を計算するステップと、
搬送時間の標準偏差計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、他の納品先を経由して納品される際の該他の納品先からの搬送時間の標準偏差を計算するステップと、
納品量計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、出荷元から納品される対象物の直接納品量、及び他の納品先を経由して納品される対象物の経由納品量を計算するステップと、
使用量の平均計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での所定期間ごとの対象物の使用量の平均を計算するステップと、
安全在庫計算手段が、前記納品間隔の標準偏差計算手段で計算した仮想納品先での納品間隔の標準偏差、前記搬送時間の標準偏差計算手段で計算した搬送時間の標準偏差、前記納品量計算手段で計算した直接納品量及び経由納品量、並びに前記使用量の平均計算手段で計算した使用量の平均を用いて、各納品先で持つべき安全在庫を計算するステップとを有することを特徴とする安全在庫決定方法。
[5] 一又は複数の出荷元から複数の納品先に納品される対象物に関して、各納品先で持つべき安全在庫を決定するためのプログラムであって、
対象物の納品及び使用に関する納入先別での実績を取り込む入力手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、複数の納品先を一の納品先と仮想した仮想納品先での、対象物の納品間隔の標準偏差を計算する納品間隔の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、他の納品先を経由して納品される際の該他の納品先からの搬送時間の標準偏差を計算する搬送時間の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、出荷元から納品される対象物の直接納品量、及び他の納品先を経由して納品される対象物の経由納品量を計算する納品量計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での所定期間ごとの対象物の使用量の平均を計算する使用量の平均計算手段と、
前記納品間隔の標準偏差計算手段で計算した仮想納品先での納品間隔の標準偏差、前記搬送時間の標準偏差計算手段で計算した搬送時間の標準偏差、前記納品量計算手段で計算した直接納品量及び経由納品量、並びに前記使用量の平均計算手段で計算した使用量の平均を用いて、各納品先で持つべき安全在庫を計算する安全在庫計算手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
図1に、実施形態に係る安全在庫決定装置100の機能構成を示す。安全在庫決定装置100は、一又は複数の出荷元から複数の納品先に納品される対象物に関して、各納品先で持つべき安全在庫を決定するのに用いられる。例えば鉄鋼メーカにおける鉄鉱石や石炭、化学メーカや石油メーカおける原油、電力メーカにおけるLNGや石炭は、国外の出荷元から、船舶を利用して、国内の納品先に搬送される。このようなケースにおいて、各納品先で持つべき安全在庫を計算するために、本発明は広く適用可能である。
納品間隔計算部102は、入力部101で取り込まれる搬送実績に基づいて、複数の納品先を一の納品先と仮想した仮想納品先での、出荷元からの対象物の納品間隔の標準偏差を計算する。本実施形態では、納品間隔計算部102が、本発明の納品間隔の標準偏差計算手段として機能する。
搬送時間計算部103は、入力部101で取り込まれる搬送実績に基づいて、納品先別での、他の納品先を経由して納品される際の該他の納品先からの搬送時間の標準偏差を計算する。本実施形態では、搬送時間計算部103が、本発明の搬送時間の標準偏差計算手段として機能する。
使用量計算部105は、入力部101で取り込まれる使用実績に基づいて、納品先別での所定期間ごとの対象物の使用量の平均を計算する。本実施形態では、使用量計算部105が、本発明の使用量の平均計算手段として機能する。
出力部107は、安全在庫計算部106で計算される結果、すなわち各納品先で持つべき安全在庫を出力する。出力とは、安全在庫計算部106で計算される結果を、例えば記憶装置に保存したり、LAN上の外部機器に送信したり、ディスプレイ300に表示したりすることをいう。
本実施形態では、ある鉄鉱石を対象物として、複数の国外の生産拠点から、船舶を利用して、国内の複数の工場に搬送する場合を例にして詳細に説明する。鉄鉱石を産出する国は、オーストラリア、ブラジル、アメリカ等多数存在し、各産出国においても複数の生産拠点が存在する。例えばオーストラリアの場合、出港してから1〜2週間程度で日本に到着するのに比べ、ブラジルの場合、1.5月程度の日数を要し、そのリードタイムには大きな開きが存在する。また、国内を問わず多くの鉄鋼メーカが存在するため、産出国側の港湾は複数鉄鋼メーカ向けの船舶が出荷作業に当たり、他社船舶の出港遅れ等の自社以外の影響を頻繁に受ける等、船舶の出港スケジュールの変動は大きい。
また、一旦国内の工場に納品した後に、国内の他の工場に回って納品することが行われる場合、複数の工場に納品するために、各工場に納品する入荷ロットのサイズが、一の工場だけに納品する場合の入荷ロットに比べて大幅に小さくなる。工場側での日ごとの使用量の変動が少ないと考えると、このロットサイズの違いにより、納品間隔は大きく変動することとなる。図16に、入荷ロットが異なる場合の在庫量の変動及び納品間隔の変動を示す。
この場合、仮想工場の在庫を一定に保ち、安定的な操業をするためには、仮想工場でみた場合の船舶の到着日時はおおよそ一定のピッチとなる。すなわち、生産拠点から出港した船舶が一回目に工場に到着する日時の間隔は、おおよそ一定のピッチとなる。船舶は一旦仮想工場の在庫を安定化するために、仮想工場に搬送された後に各工場に搬送されると考えることができる。
また、一部はある工場に搬送した後に、他の工場に搬送されるが、工場間の搬送に掛かる日数は、生産拠点から工場に搬送される日数に対して大幅に短いので、その変動は、生産拠点から工場に搬送される日数の変動に比べて十分に小さい。
入力部101は、過去の搬送実績、使用実績を取り込む。ここでは、各工場で持つべき安全在庫を計算するために、過去の2014年10月1日〜2015年3月31日までの半年分を解析する例を説明する。ただし、計算対象期間に関しては、今後の操業条件と大きくかけ離れない期間を適切な期間選択するものとする。
納品間隔計算部102は、図3の搬送実績から、出港港が生産拠点であるものを抽出し、図5に示すように、工場着日の早い順番に並べ替える。いずれかの工場に到着する船舶の間隔が、仮想工場での納品間隔(仮想工場での生産拠点からの鉄鉱石の納品間隔)となるので、この納品間隔を計算する。
そして、納品間隔計算部102は、仮想工場での納品間隔の標準偏差σ1を計算する。図6に、仮想工場での納品間隔の標準偏差σ1(日)を示す。
搬送時間計算部103は、図3の搬送実績から、一旦工場に納品した後に、他の工場に回って納品する船舶を抽出し、図7に示すように、工場間の搬送時間を計算する。
そして、搬送時間計算部103は、工場別での工場間の搬送時間(工場別での、他の工場を経由して納品される際の該他の工場からの搬送時間)の標準偏差σ2工場iを計算する。図8に、工場別での工場間の搬送時間の標準偏差σ2工場i(日)を示す。なお、i(=1,2,・・・)は工場を表わす識別番号である。この標準偏差σ2工場iが、他の工場から搬送される際の遅れを保証しなくてはならない部分となる。
納品量計算部104は、図9に示すように、図3の搬送実績を、向先工場ごとに、出港港が生産拠点であるものと、工場であるものとを分ける。
そして、納品量計算部104は、工場別での直接納品量(生産拠点から納品される鉄鉱石の納品量)W1工場i、及び経由納品量(他の工場を経由して納品される鉄鉱石の納品量)W2工場iを計算する。図10に、工場別での直接納品量W1工場i(t)、及び経由納品量W2工場i(t)を示す。
使用量計算部105は、図4の使用実績に基づいて、工場別の日ごとの使用量の平均μを計算する。図11に、工場別の日ごとの使用量の平均μ(t/日)を示す。
安全在庫として持つべき在庫は、(1)一定の納品間隔からの船舶の仮想工場への到着日時のばらつきによる遅れを保証する在庫と、(2)一部他の工場から搬送される際に必要となる日数のばらつきによる遅れを保証する在庫との合計となる。
各工場での納品量には、直接納品量W1工場i分と、経由納品量W2工場i分とが存在する。他の工場を経由せずに納品される場合、すなわち生産拠点から直接納品される場合は(1)のみの遅れを保証し、他の工場を経由して納品される場合は(1)に加え(2)を合わせて考慮する必要がある。
ここで、(1)と(2)を合わせたばらつきの標準偏差をσ1_2工場iとすると、仮想工場での納品間隔の標準偏差σ1、工場別での工場間の搬送時間の標準偏差σ2工場iが独立と考えると、下式(1)で与えられる。
安全在庫工場i=κ×σA工場i×μ工場i・・・(3)
2σ分で欠品を保証する場合、安全係数をκ=2とすると、各工場での安全在庫は図13に示す結果となる。
同様に、2015年4月11日〜2015年5月15日に関しても、在庫切れが発生することはなかった。
本発明を適用した安全在庫決定装置は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータ装置により実現され、CPUがROMに記憶するプログラムをRAMに展開して実行することにより、図1の各部101〜107の機能が実現される。
また、本発明は、本発明の安全在庫決定装置としての機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。
101:入力部
102:納品間隔計算部
103:搬送時間計算部
104:納品量計算部
105:使用量計算部
106:安全在庫計算部
107:出力部
Claims (5)
- 一又は複数の出荷元から複数の納品先に納品される対象物に関して、各納品先で持つべき安全在庫を決定する安全在庫決定装置であって、
対象物の納品及び使用に関する納入先別での実績を取り込む入力手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、複数の納品先を一の納品先と仮想した仮想納品先での、対象物の納品間隔の標準偏差を計算する納品間隔の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、他の納品先を経由して納品される際の該他の納品先からの搬送時間の標準偏差を計算する搬送時間の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、出荷元から納品される対象物の直接納品量、及び他の納品先を経由して納品される対象物の経由納品量を計算する納品量計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での所定期間ごとの対象物の使用量の平均を計算する使用量の平均計算手段と、
前記納品間隔の標準偏差計算手段で計算した仮想納品先での納品間隔の標準偏差、前記搬送時間の標準偏差計算手段で計算した搬送時間の標準偏差、前記納品量計算手段で計算した直接納品量及び経由納品量、並びに前記使用量の平均計算手段で計算した使用量の平均を用いて、各納品先で持つべき安全在庫を計算する安全在庫計算手段とを備えたことを特徴とする安全在庫決定装置。 - 前記安全在庫計算手段は、欠品を保証する確率を規定する安全係数を用いて、納品先で持つべき安全在庫を計算することを特徴とする請求項1又は2に記載の安全在庫決定装置。
- 一又は複数の出荷元から複数の納品先に納品される対象物に関して、各納品先で持つべき安全在庫を決定する安全在庫決定方法であって、
入力手段が、対象物の納品及び使用に関する納入先別での実績を取り込むステップと、
納品間隔の標準偏差計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、複数の納品先を一の納品先と仮想した仮想納品先での、対象物の納品間隔の標準偏差を計算するステップと、
搬送時間の標準偏差計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、他の納品先を経由して納品される際の該他の納品先からの搬送時間の標準偏差を計算するステップと、
納品量計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、出荷元から納品される対象物の直接納品量、及び他の納品先を経由して納品される対象物の経由納品量を計算するステップと、
使用量の平均計算手段が、前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での所定期間ごとの対象物の使用量の平均を計算するステップと、
安全在庫計算手段が、前記納品間隔の標準偏差計算手段で計算した仮想納品先での納品間隔の標準偏差、前記搬送時間の標準偏差計算手段で計算した搬送時間の標準偏差、前記納品量計算手段で計算した直接納品量及び経由納品量、並びに前記使用量の平均計算手段で計算した使用量の平均を用いて、各納品先で持つべき安全在庫を計算するステップとを有することを特徴とする安全在庫決定方法。 - 一又は複数の出荷元から複数の納品先に納品される対象物に関して、各納品先で持つべき安全在庫を決定するためのプログラムであって、
対象物の納品及び使用に関する納入先別での実績を取り込む入力手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、複数の納品先を一の納品先と仮想した仮想納品先での、対象物の納品間隔の標準偏差を計算する納品間隔の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、他の納品先を経由して納品される際の該他の納品先からの搬送時間の標準偏差を計算する搬送時間の標準偏差計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での、出荷元から納品される対象物の直接納品量、及び他の納品先を経由して納品される対象物の経由納品量を計算する納品量計算手段と、
前記入力手段で取り込んだ実績に基づいて、納品先別での所定期間ごとの対象物の使用量の平均を計算する使用量の平均計算手段と、
前記納品間隔の標準偏差計算手段で計算した仮想納品先での納品間隔の標準偏差、前記搬送時間の標準偏差計算手段で計算した搬送時間の標準偏差、前記納品量計算手段で計算した直接納品量及び経由納品量、並びに前記使用量の平均計算手段で計算した使用量の平均を用いて、各納品先で持つべき安全在庫を計算する安全在庫計算手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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