JP6518874B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、複数の表示を表示可能な遊技台が知られている。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、表示が単調になりやすく、表示について改良の余地があった。
本発明の目的は、多彩な態様で表示を行うことで、興趣が向上された遊技台を提供することにある。
上記目的は、
図柄表示手段と、
画像ディスプレイを含んで構成される第二の画像表示手段と、
前記第二の画像表示手段とは別の第一の画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、第一の移動を実行可能であり
記第一の移動の実行中に、第一の向きとは逆の第二の向きに動かされた絵柄の画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該絵柄が第一の向きに動いていないように遊技者に見せることが可能であり、
前記第二の画像表示手段が前記第一の移動を行う前の状態において、前記絵柄の一部(以下、「第一の絵柄」という。)の画像は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず、
前記第二の画像表示手段の前記第一の移動により前記第一の向きに所定の距離横移動することによって、第一の表示又は第二の表示が行われる場合があり、
前記第一の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第一の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第二の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
前記第一の画像と前記第二の画像は別の画像であり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第一の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、多彩な態様で表示を行うことで、遊技台の興趣を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)〜(e)は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における普図用の当否判定用テーブルと、図柄振り分けおよび当り時動作の例とを示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における特図用の当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における特図1用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における特図2用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出について説明する図である。(a)は電チューロング開放演出の流れを示し、(b)は装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例8によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100で用いられる先読み予告の抽選テーブル、および変動開示時(大当り判定後)の予告の抽選テーブルの例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例1によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例2によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例3によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例4によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例6によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例7によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例8によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例9によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例10によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例11によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態の実施例12によるパチンコ機100での遊技演出を説明する図である。 本発明の変形例による遊技台としてのスロットマシンを正面から見た略示正面図である。 本発明の変形例による遊技台を示す図であり、(a)はカジノマシン2000を示し、(b)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000を示し、(c)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000を示し、(d)は本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000を示し、(e)は本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000を示している。
[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出可動体224の右側上方に、第4図柄を表示するための第4図柄表示装置248を配設している。第4図柄表示装置248は、2つの正方形状のランプを備えている。この2つのランプは、縦に並んで配置されている。この2つのランプの光源には、例えばLEDが用いられている。上側のランプが特図1に対応し、下側のランプが特図2に対応している。なお、第4図柄表示装置248は、特図1および特図2の双方に対応する共通のランプを1つのみ備えていてもよい。また、第4図柄は、装飾図柄表示装置208で表示されてもよい。また、本例のように、演出装置206(センター役物)内に第4図柄表示装置が設けられていてもよい。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図11(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図9(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図9(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図11(a)、図12(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図8(b)〜(e)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図8(b)〜(e)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図8(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図8(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図8(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図8(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図8(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図8(e)に示すように、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域のそれぞれには、停止図柄情報ではなく、特図1変動遊技の変動時間を示す「タイマ番号」が先読み結果として記憶されていてもよい。図8(e)に示す例において、記憶領域「保留1」にはタイマ番号情報として「タイマ3」が記憶され、記憶領域「保留2」にはタイマ番号情報として「タイマ5」が記憶され、記憶領域「保留3」と「保留4」には、タイマ番号情報が記憶されていない。なお、図8(e)では、タイマ番号情報が記憶されていない状態を「なし」と表記している。また、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域にタイマ番号情報が記憶される場合には、タイマ番号を当否結果と対応するように設定してもよい。
以上の説明では、停止図柄やタイマ番号を事前判定し、停止図柄情報やタイマ番号情報を先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図9〜図12に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図9(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図9(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図9(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図9(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図9(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図9(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図9(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図9(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図9(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図11(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図11(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図11(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図12(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図12(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図12(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図11および図12に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図13および図14を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図13(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図13(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図14を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図13(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図13(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図13(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図14(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図14(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図14(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図13(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS821に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図14に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図14(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図14(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図14(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図15を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図15(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図15(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図15(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図15(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図16および図17は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を示している。図16(a)〜(r)および図17(a)〜(h)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図16(a)〜(r)および図17(a)〜(h)の各図は、図3に示すパチンコ機100の遊技盤200の略示正面図から装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220だけを抜き出して示している。各図において、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動表示は下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。また、特図1表示装置212全てのセグメントを白抜きで表した状態は、特図1の変動表示が行われていることを示している。この点は特図2表示装置214についても同様である。
また、図16(a)〜(r)および図17(a)〜(h)の各図では、図3に示した第4図柄表示装置248を設ける代わりに、第4図柄を表示可能な円形状の第4図柄表示領域920を装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右下角部に設けている。第4図柄は、特図変動遊技が実行中であるか否かを示す図柄である。特図1または特図2変動遊技の実行中は、第4図柄表示領域920が点滅しているかのように白色円形の第4図柄と黒色円形の第4図柄とが交互に表示(以下、「第4図柄の変動表示)という)される。また、第4図柄表示領域920では、特図変動遊技の当否判定結果を報知可能になっている。本実施の形態では、特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、第4図柄表示領域920に赤色円形の第4図柄が停止表示され、特図変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、第4図柄表示領域920に青色円形の第4図柄が停止表示されるようになっている。
また、各図における装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下の正方形の枠で囲まれた領域は、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域800になっている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域800に表示されるアイコンである。変動アイコン表示領域800内の変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)できるようになっている。なお、変動アイコン表示領域800の外周の枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域800に変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよいし、常時非表示であってもよい。
また、図16(a)に例示するように、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の長方形の仮想の破線枠で囲まれた領域は、特図1保留アイコンと当該特図1保留アイコンを載置するように視認させる特図1台座画像900とを表示可能な特図1保留アイコン表示領域になっている。本例の特図1保留アイコン表示領域の下端辺は、装飾図柄表示領域208の画像表示領域の下端辺に一致している。
特図1保留アイコン表示領域では、1つまたは複数の特図1保留アイコンを表示することが可能である。特図1保留アイコン表示領域では、特図1保留アイコンの個数によって特図1変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各特図1保留アイコンの表示態様によって当該保留に係る特図1変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。
特図1台座画像(以下、「特図1台座」と略称する場合がある)900は横長の長方形形状を有している。本例の特図1台座900は最大4つの特図1保留アイコンを載置するように表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する特図1保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の保留に対応する特図1保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、特図1台座900の第1〜第4領域にそれぞれ数字1〜4が表示されており、表示された数字によって第1〜第4領域の位置が明示されているが、第1〜第4領域の位置の明示は省略してもよい。
特図1台座900上に表示される特図1保留アイコンは、変動アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、変動アイコンより小さい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、特図1保留アイコンと変動アイコンとの識別が容易になる場合がある。
また、図16(g)に例示するように、演出表示領域208dの右端辺に隣接する縦長の長方形の仮想の破線枠で囲まれた領域は、特図2保留アイコンと当該特図2保留アイコンを載置するように視認させる特図2台座画像910とを表示可能な特図2保留アイコン表示領域になっている。本例の特図2保留アイコン表示領域の上端辺は、装飾図柄表示領域208の画像表示領域の上端辺に一致している。
特図2保留アイコン表示領域では、1つまたは複数の特図2保留アイコンを表示することが可能である。特図2保留アイコン表示領域では、特図2保留アイコンの個数によって特図2変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各特図2保留アイコンの表示態様によって当該保留に係る特図2変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。
特図2台座画像(以下、「特図2台座」と略称する場合がある)910は縦長の長方形形状を有している。本例の特図2台座910は最大4つの特図2保留アイコンを載置するように表示可能であり、下から上に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する特図2保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の保留に対応する特図2保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、特図2台座910の第1〜第4領域にそれぞれ数字1〜4が表示されており、表示された数字によって第1〜第4領域の位置が明示されているが、第1〜第4領域の位置の明示は省略してもよい。
特図2台座910上に表示される特図2保留アイコンは、変動アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、変動アイコンより小さい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、特図2保留アイコンと変動アイコンとの識別が容易になる場合がある。
図16(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218の左から1番目のLEDが点灯されて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が1つであることが報知されており、特図2保留ランプ220の全てのLEDが消灯されて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾4」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する青色(図中、右上がりのハッチングで示す)円形の第4図柄が停止表示されている。特図1保留アイコン表示領域の特図1台座900の第1領域には特図1保留アイコン901が表示されている。特図1保留アイコン901の表示態様は、白色円形である。本実施の形態では、白色円形の表示態様がデフォルトの表示態様に設定されている。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン700の消去アニメーションが実行されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。図16(a)では、デフォルト態様で変動アイコン700が消去されている。また、特図2保留アイコン表示領域には特図2台座910と特図2保留アイコン911は表示されていない。
図16(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留ランプ218の左から1番目のLEDを消灯させて、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知される。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および特図1保留アイコン表示領域では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1台座900の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン901が、変動アイコン801となって、変動アイコン表示領域800に移動する。図16(b)は、変動アイコン801が変動アイコン表示領域800内への移動を完了させており、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了している状態を示している。変動アイコン801の表示態様は、特図1保留アイコン901と同様に白色円形である。
図16(c)は、特図1変動遊技の実行中に特図2の保留が1つ増加した状態を示している。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0から1に増加したことを表示している。また、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図2の保留が0から1に増加したことに基づき、特図2台座910が画像表示領域の右側上方から特図2保留アイコン表示領域の所定の位置まで徐々に降下して移動するアニメーション(以下、「特図2台座移動アニメーション」と称する場合がある)の実行が開始される。また、特図2の保留が増加すると、特図2の保留増加アニメーション1の実行が開始される。保留増加アニメーションは、保留数を示す保留アイコンが増加する様子を表すアニメーションである。
図16(d)〜(g)は、特図1変動遊技が継続中であり、特図2台座移動アニメーションと特図2の保留増加アニメーション1が開始してから終了するまでの状態を示している。第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。図16(d)は、特図2台座移動アニメーションと特図2の保留増加アニメーション1が開始された状態を示している。特図2台座移動アニメーションでは、特図2台座910が画像表示領域の右側上方から徐々に降下して第1領域までが見えるようになった表示がなされている。特図2の保留増加アニメーション1では、表示態様が白色四角形である特図2保留アイコン911が特図2台座910の第1領域の左隣りに位置して、特図2台座910と一緒に降下している表示がなされている。また、特図2保留アイコン911は、中心を回転軸として回転しつつ表示サイズを徐々に拡大させている。図16(e)は、特図2台座移動アニメーションと特図2の保留増加アニメーション1の実行中の状態を示している。特図2台座移動アニメーションでは、特図2台座910がさらに降下して第1〜2領域までが見えるようになった表示がなされている。特図2の保留増加アニメーション1では、特図2保留アイコン911が特図2台座910の第1領域の左隣りに位置して、特図2台座910と一緒にさらに降下している表示がなされている。また、特図2保留アイコン911は、中心を回転軸として回転しつつ表示サイズをさらに拡大させている。図16(f)は、特図2台座移動アニメーションと特図2の保留増加アニメーション1の実行中の状態を示している。特図2台座移動アニメーションでは、特図2台座910がさらに降下して第1〜3領域までが見えるようになった表示がなされている。特図2の保留増加アニメーション1では、特図2保留アイコン911が特図2台座910の第1領域の左隣りに位置して、特図2台座910と一緒にさらに降下している表示がなされている。また、特図2保留アイコン911は、中心を回転軸として回転しつつ表示サイズをさらに拡大させている。図16(g)は、特図2台座移動アニメーションと特図2の保留増加アニメーション1が終了した状態を示している。特図2台座移動アニメーションでは、特図2台座910がさらに降下して全体が見えるようになった状態で特図2保留アイコン表示領域の所定の位置に停止している表示がなされている。特図2の保留増加アニメーション1では、特図2保留アイコン911が特図2台座910の第1領域の左隣りに位置して、特図2台座910と一緒にさらに降下して、特図2台座910の第1領域の左隣りの位置で停止している表示がなされている。
特図2台座移動アニメーションの実行に合わせて特図2の保留増加アニメーション1は実行されるので、特図2台座910の降下に合わせて特図2保留アイコン911は降下する。
また、実行中の特図2の保留増加アニメーション1の表示の変化に応じて、特図1変動遊技における装飾図柄の変動表示や先読み予告などの表示の視認性は連続的に変化させてもよい。また、特図2の保留増加アニメーション1における特図2保留アイコン911の表示は、装飾図柄の変動表示や先読み予告の表示よりも表示優先度が高くなっているが、装飾図柄の変動表示や先読み予告の表示よりも表示優先度が低くなっていてもよい。本実施例では、上記特図2保留アイコン911の表示は装飾図柄の変動表示よりも表示優先度が高くなっているので、これらの表示画像が演出表示領域208dで重なって表示される場合には、上記特図2保留アイコン911の表示が装飾図柄の変動表示の前面に表示される。
図16(h)は、特図1変動遊技の実行中に特図2の保留が1つ増加した状態を示している。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が1から2に増加したことを表示している。また、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図2の保留が増加すると、特図2の保留増加アニメーション2の実行が開始される。
図16(i)〜(l)は、特図1変動遊技が継続中であり、特図2の保留増加アニメーション2が開始してから終了するまでの状態を示している。この状態において、特図2台座910は全体が見える状態で特図2保留アイコン表示領域の所定の位置に停止している。図16(i)〜(k)は、特図2の保留増加アニメーション2の実行中の状態を示している。特図2の保留増加アニメーション2では、表示態様が白色四角形である特図2保留アイコン913が特図2台座910の第2領域の左隣りに表示され、表示位置を移動することなく固定して中心を回転軸として回転しつつ表示サイズを徐々に拡大している演出がなされている。図16(l)は、特図2の保留増加アニメーション2が終了して、特図2保留アイコン913が特図2台座910の第1領域の左隣りで回転を停止している演出がなされている。
また、実行中の特図2の保留増加アニメーション2の表示の変化に応じて、特図1変動遊技における装飾図柄の変動表示や先読み予告などの表示の視認性は連続的に変化させてもよい。また、特図2の保留増加アニメーション2における特図2保留アイコン913の表示は装飾図柄の変動表示や先読み予告の表示よりも表示優先度が高くなっているが、装飾図柄の変動表示や先読み予告の表示よりも表示優先度が低くなっていてもよい。
図16(m)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218の全てのLEDが消灯されて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が0であることが報知されており、特図2保留ランプ220の左から1〜2番目のLEDが点灯されて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が2つであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾1−装飾9」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する青色(図中、右上がりのハッチングで示す)円形の第4図柄が停止表示されている。特図2保留アイコン表示領域の特図2台座910の第1領域の左隣には特図2保留アイコン911が表示されており、第2領域の左隣には特図2保留アイコン913が表示されている。また、特図1の保留数は0なので、特図1保留アイコン表示領域の特図1台座900には特図1保留アイコンが載置されていない。特図2保留アイコン911と特図2保留アイコン913の表示態様は、ともに白色四角形である。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが実行されている。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。図16(m)では、デフォルト態様で変動アイコン801が消去されている。
また、図16(m)では、装飾図柄の停止表示は、特図2保留アイコン913の表示よりも表示優先度が高くなっているが、特図2保留アイコン913の表示よりも表示優先度が低くなっていてもよい。また、装飾図柄の停止表示は、特図2保留アイコン911や特図2台座910の表示よりも表示優先度が高くなっているが、特図2保留アイコン911や特図2台座910の表示よりも表示優先度が低くなっていてもよい。
図16(n)は、特図2の保留が消化されて、特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214では特図2の変動表示が実行され、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図2保留ランプ220の左から2番目のLEDを消灯させて、特図2の保留数が1減少して特図2の保留数が1になったことが報知される。特図2保留ランプ220では、特図2の保留が減少したことが特図2変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図2の保留が1個減少し、特図2変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域付近および特図2保留アイコン表示領域では、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。また、特図2保留アイコン表示領域では特図2保留アイコンの移動アニメーションが実行される。特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図2台座910の第1領域の左隣に表示されていた特図2保留アイコン911が、表示態様が白色四角形の変動アイコン811となって、特図2保留アイコン表示領域から特図1保留アイコン表示領域の上方を通過して変動アイコン表示領域800に移動する。図16(n)は、変動アイコン811が特図1台座900の第3領域の上方に位置している状態を示している。
また、特図2変動遊技の開始の時点で特図1の保留数が0になっていることに基づき、特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域から垂直方向に徐々に降下して退避していくアニメーション(以下、「特図1台座退避アニメーション」と称する場合がある)の実行が開始される。
図16(o)は、特図2変動遊技中に、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図2保留アイコンの移動アニメーションおよび特図1台座退避アニメーションが継続中の状態を示している。特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、変動アイコン811が特図1台座900の第1領域の上方まで移動してきた表示がなされている。特図2保留アイコンの移動アニメーションでは、特図2保留アイコン913が特図2台座910の第2領域の左隣から第1領域の左隣に移動している表示がなされている。また、特図1台座退避アニメーションでは、特図1台座900がさらに降下して、下方半分近くが特図1保留アイコン表示領域外に退避している表示がなされている。第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。
図16(p)は、特図2変動遊技が継続中であり、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションと特図2保留アイコンの移動アニメーションが終了し、当該特図2変動遊技の実行中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示している。また、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、変動アイコン811が変動アイコン表示領域800内への移動を完了している。特図2保留アイコンの移動アニメーションでは、特図2保留アイコン913は特図2台座910の第2領域の左隣から第1領域の左隣への移動を完了している。特図1台座退避アニメーションの実行中に特図1の保留が0から1に増加したことに基づき、特図1台座退避アニメーションは中止され、特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域の所定の位置まで垂直方向に上昇して復帰するアニメーション(以下、「特図1台座復帰アニメーション」と称する場合がある)の実行が開始される。また、特図1の保留が増加したことに基づいて、特図1の保留増加アニメーション1の実行が開始される。
図16(q)〜図17(b)は、特図2変動遊技が継続中であり、特図1台座復帰アニメーションおよび特図1の保留増加アニメーション1が開始してから終了するまでの状態を示している。第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。図16(q)は、特図1台座復帰アニメーションおよび特図1の保留増加アニメーション1が開始された状態を示している。特図1台座復帰アニメーションでは、特図1台座900が徐々に上昇し、半分以上が特図1保留アイコン表示領域に出現している表示がなされている。特図1の保留増加アニメーション1では、特図1保留アイコン903が特図1台座900の第1領域の下方から特図1台座900と一緒に上昇して特図1台座900の第1領域の前面を通過している表示がなされている。また、特図1保留アイコン903は、表示サイズを徐々に拡大させている。図16(r)は、特図1台座復帰アニメーションおよび特図1の保留増加アニメーション1が継続中の状態を示している。特図1台座復帰アニメーションでは、特図1台座900がさらに上昇して全体が特図1保留アイコン表示領域に出現している表示がなされている。特図1の保留増加アニメーション1では、特図1保留アイコン903が特図1台座900と一緒にさらに上昇して円形の上半分が特図1台座900の第1領域の上方に位置している表示がなされている。本実施例では、特図1の保留増加アニメーション1の特図1保留アイコン903の移動速度が特図1台座復帰アニメーションの特図1台座900の移動速度より速い状態を例示しているが、これに限定されるものではない。また、特図1保留アイコン903は、表示サイズをさらに拡大させている。図17(a)は、特図1台座復帰アニメーションおよび特図1の保留増加アニメーション1が継続中の状態を示している。特図1台座復帰アニメーションでは、特図1台座900がさらに上昇している表示がなされている。特図1の保留増加アニメーション1では、特図1保留アイコン903が特図1台座900と一緒にさらに上昇してほぼ全体が特図1台座900の第1領域の上方に位置している表示がなされている。また、特図1保留アイコン903は、表示サイズをさらに拡大させている。図17(b)は、特図1台座復帰アニメーションおよび特図1の保留増加アニメーション1が終了した状態を示している。特図1台座復帰アニメーションが終了して、特図1保留アイコン表示領域の所定の位置に特図1台座900が停止している表示がなされている。特図1の保留増加アニメーション1が終了して、特図1台座900の第1領域の上方に特図1保留アイコン903が位置している表示がなされている。
図17(c)は、特図2変動遊技の実行中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示している。また、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図1の保留が増加すると、特図1の保留増加アニメーション2の実行が開始される。
図17(d)〜(h)は、特図2変動遊技が継続中であり、特図1の保留増加アニメーション2が開始してから終了するまでの状態を示している。この状態において、特図1台座900は全体が見える状態で特図1保留アイコン表示領域の所定の位置に停止している。図17(d)〜(g)は、特図1の保留増加アニメーション2の実行中の状態を示している。特図1の保留増加アニメーション2では、表示態様が白色円形である特図1保留アイコン905が表示サイズを徐々に拡大させながら特図1台座900の第1領域の下方から垂直方向に上昇していく表示がなされる。図17(h)は、特図1の保留増加アニメーション2が終了して、特図1保留アイコン905が特図1台座900の第1領域の上方で停止している表示がなされている。
図16(q)〜図17(b)における特図1の保留増加アニメーション1は、特図1台座復帰アニメーションと一緒に実行されるため、特図1台座復帰アニメーションの影響を受けている。一方、図17(d)〜(h)における特図1の保留増加アニメーション2は、単独で実行されるため、例えば特図1台座900等の他の表示の影響を受けていない。このため例えば、特図1台座復帰アニメーションにおける特図1台座900の移動速度が上がると特図1の保留増加アニメーション1における特図1保留アイコン903の移動速度も上がって、当該特図1保留アイコン903の移動速度が特図1の保留増加アニメーション2における特図1保留アイコン905の移動速度よりも速くなる場合がある。同様に、特図1台座復帰アニメーションにおける特図1台座900の移動速度が下がると特図1の保留増加アニメーション1における特図1保留アイコン903の移動速度も下がって、当該特図1保留アイコン903の移動速度が特図1の保留増加アニメーション2における特図1保留アイコン905の移動速度よりも遅くなる場合がある。このように、特図1の保留増加アニメーション1における特図1保留アイコン903の移動速度は変動するので、特図1の保留増加アニメーション1が開始してから終了するまでの所要時間(実行所要時間)も変動する場合がある。従って、特図1の保留増加アニメーション1の実行所要時間は、特図1の保留増加アニメーション2の実行所要時間よりも長い場合もあり、短い場合もある。なお、第二の表示がアニメーション表示からなり、当該アニメーション表示中に表示位置が変化する場合、第一の表示中に第二の表示が表示されると、第一の表示が表示されていない場合に第二の表示が表示された場合と異なる動きをするようにしてもよい。この場合の動作には、同一方向への移動による加速、相反する方向への移動による減速、相違する方向への移動による移動方向の変化等が含まれる。
本実施例において、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図2台座910の表示を第一の表示態様で表示している場合に、第二の表示としての特図2保留アイコン911の表示を第二の表示態様で表示可能である。第一の表示態様は、特図2台座移動アニメーションで特図2台座910が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様である。第二の表示態様は、保留増加アニメーション1で特図2保留アイコン911が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様である。また、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図2台座910の表示を第一の表示態様とは異なる第三の表示態様で表示している場合に、第二の表示としての特図2保留アイコン913の表示を第二の表示態様とは異なる第四の表示態様で表示可能である。第三の表示態様は、特図2台座910が特図2保留アイコン表示領域の所定の位置で停止している表示態様である。第四の表示態様は、特図2の保留増加アニメーション2で特図2保留アイコン913が特図2台座910の左隣りに表示され、表示位置を移動することなく固定して中心を回転軸として回転している表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
また、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示を第一の表示態様で表示している場合に、第二の表示を第二の表示態様で表示可能である。第一の表示は、特図2台座移動アニメーションと特図2台座移動アニメーションの終了後に特図2台座910が所定の位置で停止している状態を維持するアニメーション(以下、「特図2台座停止アニメーション」と称する)とを合わせたアニメーション(以下、「特図2台座アニメーション」と称する)である。第一の表示態様は、特図2台座移動アニメーションでの特図2台座の表示態様である。第二の表示は、特図2の保留増加アニメーション1と特図2の保留増加アニメーション1の終了後に特図2保留アイコン911が所定の位置で停止している状態を維持するアニメーション(以下、「特図2保留アイコン停止アニメーション1」と称する)とを合わせたアニメーション(以下、「特図2保留アニメーション1」である。第二の表示態様は、特図2の保留増加アニメーション1での特図2保留アイコンの表示態様である。また、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図2台座アニメーションの表示を第一の表示態様とは異なる第三の表示態様で表示している場合に、第二の表示としての特図2保留アニメーション1の表示を第二の表示態様とは異なる第四の表示態様で表示可能である。第三の表示態様は、特図2台座停止アニメーションでの特図2台座の表示態様である。第四の表示態様は、特図2保留アイコン停止アニメーション1での特図2保留アイコンの表示態様である。また、アニメーションとは、画像表示が動いている状態だけでなく、停止している状態も含む概念である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
本実施例において、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図1台座900の表示を第一の表示態様で表示している場合に、第二の表示としての特図1保留アイコン903の表示を第二の表示態様で表示可能である。第一の表示態様は、特図1台座復帰アニメーションで特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域の所定の位置まで垂直方向に上昇している表示態様である。第二の表示態様は、特図1の保留増加アニメーション1で特図1保留アイコン903が特図1台座復帰アニメーションにおける特図1台座900とともに特図1台座900の下方から上昇している表示態様である。また、装飾図柄表示装置208は、特図1台座900の表示を第一の表示態様とは異なる第三の表示態様で表示している場合に、第二の表示としての特図1保留アイコン905の表示を第二の表示態様とは異なる第四の表示態様で表示可能である。第三の表示態様は、特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域の所定の位置で停止している表示態様である。第四の表示態様は、特図1の保留増加アニメーション2で特図1保留アイコン905が特図1台座900とは別個に特図1台座900の下方から上昇している表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
本実施例において、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図2台座910の表示を第一の表示態様で表示している場合に、第三の表示としての第4図柄表示領域920における第4図柄の表示を第五の表示態様で表示可能である。第一の表示態様は、特図1台座復帰アニメーションで特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域の所定の位置まで垂直方向に上昇している表示態様である。第五の表示態様は、第4図柄が変動表示している表示態様である。また、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図2台座910の表示を第三の表示態様で表示している場合に、第三の表示としての第4図柄表示領域920における第4図柄の表示を第五の表示態様で表示可能である。第三の表示態様は、特図2台座910が特図2保留アイコン表示領域の所定の位置で停止している表示態様である。第五の表示態様は、第4図柄が変動表示している表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の影響を受けない第三の表示を表示可能とすることで、当該第三の表示との比較により、より第一の表示と第二の表示に遊技者を注目させることができる場合がある。また、他の表示から影響を受けない第三の表示を表示可能とすることで、抽選結果等の利益に関する情報を遊技者に確実に伝達することができる場合がある。
本実施例において、第一の表示態様から第三の表示態様への変化量は、第一の変化量である。第一の表示態様は、特図2台座移動アニメーションの開始後に特図2台座910の第1領域が最初に表示された位置である。第三の表示態様は、特図2台座移動アニメーションの終了時の特図2台座910の第1領域の表示位置である。第一の変化量は、特図2台座910の第1領域の移動距離である。また、第二の表示態様から第四の表示態様への変化量は、第二の変化量である。第二の表示態様は、特図2の保留増加アニメーション1の開始後に特図2保留アイコン911が最初に表示された位置である。第四の表示態様は、特図2の保留増加アニメーション1の終了時の特図2保留アイコン911の表示位置である。第二の変化量は、特図2保留アイコン911の移動距離である。また、第一の変化量は、第二の変化量と同じ変化量である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の第一の表示態様から第三の表示態様への変化量と第二の表示の第二の表示態様から第四の表示態様への変化量を同じにすることで、表示手段において表示されている表示の変化全体に一体感を持たせることが可能となり、遊技者をより表示手段に注目させることができる場合がある。
本実施例において、第一の表示態様で表示された第一の表示としての特図1台座900の表示の一部は、第二の表示態様で第二の表示としての特図1保留アイコン903の表示が表示されている場合に、視認性が低くなるものである。第一の表示態様は、特図1台座復帰アニメーションで特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域の所定の位置まで垂直方向に上昇している表示態様である。第二の表示態様は、特図1の保留増加アニメーション1で特図1保留アイコン903が特図1台座復帰アニメーションにおける特図1台座900とともに特図1台座900の下方から特図1台座900の第1領域の前面を通過して上昇している表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の表示を第一の表示に重ねて表示することで、遊技者を第一の表示よりも第二の表示に注目させることができる場合がある。第一の表示の少なくとも一部の視認性を低下させることで、当該部分に遊技者の興味を持たせ、第一の表示と第二の表示に注目させることができる場合がある。
本実施例において、第一の表示としての特図2台座アニメーションの表示は、第一のアニメーション表示としての特図2台座アニメーション表示を含む表示である。また、第二の表示としての特図2保留アニメーション1の表示は、第二のアニメーション表示としての特図2保留アニメーション1を含む表示である。特図2台座アニメーションの表示と特図2保留アニメーション1の表示とは異なるアニメーション表示である。表示手段としての装飾図柄表示装置208は、特図2台座アニメーションの表示態様を第一の表示態様から第三の表示態様に切り替える場合にも、特図2台座アニメーション表示を継続して表示可能である。第一の表示態様は、特図2台座移動アニメーションであり、第三の表示態様は、特図2台座停止アニメーションである。また、表示手段は、特図2保留アニメーション1の表示態様を第二の表示態様から第四の表示態様に切り替える場合にも、特図2保留アニメーション1表示を継続して表示可能である。第二の表示態様は、特図2の保留増加アニメーション1であり、第四の表示態様は、特図2保留アイコン停止アニメーション1である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示と第二の表示の表示態様を切り替える場合においても、それぞれのアニメーションの表示は継続することで、表示態様が異なるものであっても、同じ表示であり、別の表示になったわけではないことが遊技者にわかりやすく伝達できる場合がある。
本実施例において、表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図2台座910の表示を第一の表示態様で表示している場合に、第二の表示としての特図2保留アイコン911の表示を第四の表示態様で表示しない。第一の表示態様は、特図2台座移動アニメーションで特図2台座910が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様である。第四の表示態様は、特図2の保留増加アニメーション2で特図2保留アイコン913が特図2台座910の左隣りに表示され、表示位置を移動することなく固定して中心を回転軸として回転している表示態様である。また、装飾図柄表示装置208は、第一の表示としての特図2台座910の表示を第三の表示態様で表示している場合に、第二の表示としての特図2保留アイコン913の表示を第二の表示態様で表示しない。第三の表示態様は、特図2台座910が特図2保留アイコン表示領域の所定の位置で停止している表示態様である。第二の表示態様は、特図2の保留増加アニメーション1で特図2保留アイコン911が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。なお、第一の表示の表示期間を限定することで、遊技者が第一の表示に注目すべき期間が限られるため、遊技者を不要に疲れさせることなく、遊技を楽しませることができる場合がある。
(実施例2)
図18は、本実施の形態の実施例2における演出表示の例を示している。図18(a)〜(n)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図18(a)〜(n)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図18(a)〜(n)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図18(a)は、特図1変動遊技の実行中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、特図2表示装置214には特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が1つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域全体に亘って、背景演出として背景アニメーションの表示(第一の表示)が実行されている。本例の背景アニメーションは、図18(a)〜(b)の期間において、二人の武士が座っている画像を含む背景画像が画像表示領域全体に亘って描かれる第一の表示態様で表示される。第一の表示態様での背景アニメーションの表示は表示優先度が最も低く設定されている。また、背景アニメーションは、第一の表示態様による表示の後の図18(c)〜(f)を含む期間において、背景画像が画像表示領域内で縮小表示され、さらに背景画像が左方に移動する第三の表示態様で表示される。
左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図1保留アイコン表示領域の特図1台座900の第1領域には白色円形のデフォルトの表示態様で特図1保留アイコン901が表示されている。また、変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対する変動アイコン700が表示されている。変動アイコン700の表示態様は、白色円形である。
図18(b)は、特図1変動遊技の実行中であり、背景アニメーションが第一の表示態様で実行されている最中に、松の盆栽を模した画像(以下、「盆栽」と称する場合がある)922を用いた盆栽アニメーションの表示(第二の表示)が実行されている状態を示している。図18(b)では盆栽アニメーションは、背景画像の手前で盆栽922が上から降下してくる第二の表示態様で表示される。盆栽922は当該特図1変動遊技の結果を予告報知している。
図18(c)は、特図1変動遊技の実行中であり、背景アニメーションが第三の表示態様で表示され、盆栽アニメーションが第四の表示態様で表示されている状態を示している。第三の表示態様では背景アニメーションの背景画像が縮小表示される。この背景画像の縮小表示は当該変動に対する予告である。背景画像の縮小表示に伴い、左中右図柄表示領域208a〜208cの表示領域も縮小表示される。このため、画像表示領域の右上角に別の左中右図柄表示領域208a´〜208c´が設けられて、2か所で装飾図柄の変動が表示される。また、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は背景画像の縮小表示とは連動せずに元の位置で元の大きさで表示される。画像表示領域内の背景画像以外の領域には例えば単色の塗りつぶし画像が表示されている。第四の表示態様では盆栽922が背景画像の縮小表示に伴い縮小表示される。
図18(d)は、特図1変動遊技の実行中であり、背景アニメーションの第三の表示態様での表示が継続され、盆栽アニメーションの第四の表示態様での表示が継続されている状態を示している。第三の表示態様では背景画像がより縮小され且つ背景画像が左方に移動する。背景画像の右側には別の演出の画像が表示される。第四の表示態様では盆栽922が背景画像のさらなる縮小表示に伴いさらに縮小表示され且つ背景画像と一緒に左方に移動する。このように、盆栽922による予告を表示しつつ、背景画像の縮小表示による予告を同時に表示している。なお、この2つの予告は共に表示内容が更新され続ける。
また、図18(d)は、特図1変動遊技の実行中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示している。特図1の保留が増加したことに基づいて特図1の保留増加アニメーションの実行が開始され、特図1台座900の第2領域の下方から特図1保留アイコン905が上昇を開始している。なお、始動入賞に伴う保留増加アニメーションは背景画像の縮小表示による予告の影響を受けない。また、保留アイコンは先読み予告であるため、先読み予告は背景画像の縮小表示による予告の影響を受けないとも言える。
図18(e)は、特図1変動遊技の実行中であり、背景アニメーションの第三の表示態様での表示が継続され、盆栽アニメーションの第四の表示態様での表示が継続されている状態を示している。第三の表示態様では背景画像がより縮小され且つ画像表示領域を左方に移動している。背景画像の右側には別の演出のアニメーション画像の全体が表示されている。第四の表示態様では盆栽922が背景画像のさらなる縮小表示に伴いさらに縮小表示され且つ背景画像と一緒に画像表示領域を左方に移動している。また、特図1の保留増加アニメーションが継続中である。なお、背景アニメーションと別の演出のアニメーションの両方に装飾図柄の変動表示が表示されている。
図18(f)は、特図1変動遊技の実行中であり、背景アニメーションの第三の表示態様での表示と盆栽アニメーションの第四の表示態様での表示が終了する状態を示している。画像表示領域では右から移動してきた別の演出の表示領域が拡大されて別の演出が表示の中心となっている。また、特図1の保留増加アニメーションが終了している。
図18(g)〜(l)は当該別の演出が実行されている。当該別の演出は二人の武士の戦いを描く演出であり当該特図変動遊技の結果の予告を報知している。図18(g)において、表示の変化により視認可能となる領域において、何らかの表示を行っていてもよい。当該表示は遊技に関する表示(例えば、抽選結果等の遊技者の利益に関する表示)であってもよいし、遊技と関係の無い単なる装飾であってもよい。図18(h)では、背景画像の縮小表示による予告の表示終了後に、当該変動についての別の予告が表示される。当該別の予告の導入部は、図18(g)に示すように背景画像の縮小表示による予告の表示中に表示されている。図18(m)は左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止している状態を示している。図18(n)は、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止して大当りが確定となったことを表示している状態を示している。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(実施例3)
図19は、本実施の形態の実施例3における演出表示の例を示している。図19(a)〜(i)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図19(a)〜(i)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図19(a)〜(i)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図19(a)は、特図1変動遊技の実行中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、特図2表示装置214には特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
画像表示領域の右上隅に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図1保留アイコン表示領域の特図1台座900の第1領域と第2領域には白色円形のデフォルトの表示態様で特図1保留アイコン901、903が表示されている。また、変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対する変動アイコン700が表示されている。変動アイコン700の表示態様は、白色円形である。
演出表示領域208dには右手に第一の表示として宝箱を模した画像(以下、「宝箱」と称する場合がある)が表示され、左手に第二の表示としてチャンスボタンに関する画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。ボタン画像は、押下面に「CHANCE」の文字が表記されたチャンスボタンを模した画像と、操作有効期間を示すゲージ画像と、押下を促す「PUSH!」の文字列の画像と、「何が出るかな?」という文字列の画像が一組になっている。ボタン画像の表示は、当該変動に対する予告としての操作促進表示としても使用されている。
宝箱の表示(第一の表示)は、図19(a)〜(c)の期間において、箱の蓋が閉じて置かれている状態を示す第一の表示態様で表示されている。また、ボタン画像の表示(第二の表示)は、同期間において操作有効期間の残りに応じてゲージ画像を変化させる第二の表示態様で表示されている。
図19(c)は、遊技者がチャンスボタンを押下したことに基づき、チャンスボタンを模した画像が押下状態に変化するとともに、操作有効期間を示すゲージ画像と押下を促す「PUSH!」の文字列の画像と「何が出るかな?」という文字列の画像とが消える第二の表示態様でボタン画像が表示されている。
図19(d)では、ボタン操作に基づく表示として、画像表示領域の中央部に斜め上下に直線状の切れ目の画像(以下、「切れ目」と称する場合がある)が表示された状態を示している。切れ目の表示は、遊技者によるボタン操作に依存して表示の有無が影響を受けている。切れ目の表示は、他の表示に影響を与える表示の開始タイミングを示している。
図19(e)は、切れ目の部分から左右に分割されて、左右の画像が徐々にずれてくる表示がされている状態を示している。宝箱の表示は、蓋が開いて置かれている状態を示す第三の表示態様で表示されている。ボタン画像の表示は、ボタン画像自体を非表示とする第四の表示態様で表示されている。
図19(f)および図19(g)は、切れ目から左右に分割された領域に、通常は大当り確定のプレミア予告である家紋が宝箱から飛び出て分割された状態の画像が表示されて、当該変動に関する予告が継続して表示されている状態を示している。また、分割されて露出した背面で新たな予告表示が行われている状態を示している。分割された領域が左右に移動する最中に背面の表示が更新されて背面の演出が進行してもよい。図19(h)および図19(i)は、新たな予告表示が継続して表示されている状態を示している。この後に対決スーパーリーチ演出を経て、装飾図柄が「装飾7―装飾7―装飾7」の停止表示をして大当りが確定する。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(実施例4)
図20は、本実施の形態の実施例4における演出表示の例を示している。図20(a)〜(j)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図20(a)〜(j)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図20(a)〜(j)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図20(a)は、特図1変動遊技の実行中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、特図2表示装置214には特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
画像表示領域の右上隅に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図1保留アイコン表示領域の特図1台座900の第1領域と第2領域には白色円形のデフォルトの表示態様で特図1保留アイコン901、903が表示されている。また、変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対する変動アイコン700が表示されている。変動アイコン700の表示態様は、白色円形である。
演出表示領域208dには右手に第一の表示として宝箱を模した画像(以下、「宝箱」と称する場合がある)が表示され、左手に第二の表示としてチャンスボタンに関する画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。ボタン画像は、押下面に「CHANCE」の文字が表記されたチャンスボタンを模した画像と、操作有効期間を示すゲージ画像と、押下を促す「PUSH!」の文字列の画像と、「何が出るかな?」という文字列の画像が一組になっている。ボタン画像の表示は、当該変動に対する予告としての操作促進表示としても使用されている。
宝箱の表示(第一の表示)は、図20(a)〜(c)の期間において、箱の蓋が閉じて置かれている状態を示す第一の表示態様で表示されている。また、ボタン画像の表示(第二の表示)は、同期間において操作有効期間の残りに応じてゲージ画像を変化させる第二の表示態様で表示されている。
図20(c)では、操作有効期間内に画像表示領域の中央部の上下にギザギザの切れ目の画像(以下、「切れ目」と称する場合がある)が表示された状態を示している。このように、操作有効期間中に、当該操作有効期間に関する表示の表示態様に影響を与える切れ目の表示が開始された場合には、有効期間表示は継続しつつも、操作の受付けは中止してもよい。また、有効期間表示自体を消してもよい。また、遊技者によるボタン操作があっても当該操作に基づく表示を行わなくてもよい。
図20(d)では、切れ目の部分から左右に分割されて、左右の画像が徐々に左右に移動する表示がされている状態を示している。表示が分割されている間もボタン操作の促進表示および有効期間の残時間を示す表示などが継続して表示されている状態を示している。
図20(e)は、切れ目の部分から左右に分割されて、左右の領域がさらに左右にずれた表示がされている状態を示している。また、遊技者がチャンスボタンを押下したことに基づき、チャンスボタンを模した画像が押下状態に変化するとともに、操作有効期間を示すゲージ画像と押下を促す「PUSH!」の文字列の画像と「何が出るかな?」という文字列の画像とが消える第二の表示態様でボタン画像が表示されている。なお、表示領域の変更中に、当該表示領域の変更の影響を受ける表示が開始されてもよいし、表示領域の変更の影響を受ける表示の表示中に表示領域の変更が開始されてもよい。また、表示領域の変更と同時に変更の影響を受ける表示が開始されてもよい。
図20(f)は、切れ目の部分から左右に分割されて、左右の領域がさらに左右にずれた表示がされている状態を示している。宝箱の表示は、蓋が開いて置かれている状態を示す第三の表示態様で表示されている。ボタン画像の表示は、ボタン画像自体を非表示とする第四の表示態様で表示されている。また、分割されて露出した背面で新たな予告表示として家紋の表示が行われている。
図20(g)および図20(h)は、切れ目から左右に分割された領域に、通常は大当り確定のプレミア予告である家紋が宝箱から飛び出て分割された状態の画像が表示されて、当該変動に関する予告表示が継続して表示されている状態を示している。また、分割されて露出した背面で新たな予告表示として家紋の表示が行われている。このように、新たな表示と新たな表示により終了される表示の表示内容が共通していてもよい。また、表示態様の少なくとも一部が同じであればよい。
図20(i)および図20(j)は、新たな予告表示が継続して表示されている状態を示している。この後に対決スーパーリーチ演出を経て、装飾図柄が「装飾7―装飾7―装飾7」の停止表示をして大当りが確定する。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(実施例5)
図21および図22は、本実施の形態の実施例5における演出表示の例を示している。図21(a)〜(l)および図22(a)〜(f)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図21(a)〜(l)および図22(a)〜(f)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図21(a)〜(l)および図22(a)〜(f)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
本実施例では、いわゆるシェイクビジョンを利用した画像表示による演出表示について説明する。シェイクビジョンでは、非シェイク状態の画像表示とシェイク状態の画像表示とを実行可能である。非シェイク状態は、例えば装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の通常の長方形(または正方形)の表示領域の内部に複数の画像が表示されている状態である。シェイク状態は、非シェイク状態における長方形(または正方形)の表示領域を菱形(または台形)の表示領域に変形させることに応じて内部の複数の画像も変形させて表示させた状態である。例えば非シェイク状態における長方形(または正方形)の表示領域の内部に表示されている複数の画像のうちの一つの画像が矩形(以下、「矩形画像」という)であるとすると、シェイク状態における矩形画像の或る頂点から最も近くにある長方形の頂点の内角が90度未満の角度である場合は当該或る頂点の少なくとも内角は90度未満となるように変形され、シェイク状態における矩形画像の或る頂点から最も近くにある長方形の頂点の内角が90度を超える角度である場合は当該或る頂点の少なくとも内角も90度を超える角度となるように変形される。なお、長方形(または正方形)の表示領域の内部に表示されている複数の画像のうちの一つの画像が三角形や円形等の矩形以外の一般の図形の場合も同様にして変形される。
図21(a)は、特図1変動遊技の終了後の状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
図21(a)では、装飾図柄表示装置208の表示画面全体が非シェイク状態で表示されている。表示画面内で画像表示領域を画定する枠表示(第一の表示)の内部に複数の画像の表示(第二の表示)がなされている。本例の第二の表示には、左中右図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン表示領域800、変動アイコン700、特図1台座900、特図1保留アイコンの各表示が含まれる。第4図柄表示領域920での第4図柄の変動表示や停止表示は第二の表示に含まれない。画像表示領域を画定する枠表示は、非シェイク状態での表示態様(第一の表示態様)として表示画面全体を内部とする長方形枠で表示されている。また、枠内部の複数の画像の表示は、非シェイク状態での表示態様(第二の表示態様)として非変形の通常の形状で表示されている。
左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾8−装飾0−装飾2」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。特図1台座900の第1領域には白色円形の表示態様で特図1保留アイコン901が表示されている。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン700の消去アニメーションが実行されている。
図21(b)は、非シェイク状態での表示中に特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された直後を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。装飾図柄の変動表示の開始は、まず左図柄表示領域208aから変動が開始され、次いで中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの順に変動が開始される。また、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が1になったことが報知されている。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および特図1保留アイコン表示領域では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行され、特図1保留アイコン表示領域では、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1台座900の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン901が、変動アイコン801となって、変動アイコン表示領域800に移動している。変動アイコン801の表示態様は、特図1保留アイコン901と同様に白色円形である。保留アイコンの移動アニメーションでは、特図1台座900の第2領域の上方に表示されていた特図1保留アイコン903が、第1領域の上方に移動している。特図1保留アイコン903の表示態様は、特図1保留アイコン901と同様に白色円形である。
図21(c)は、非シェイク状態からシェイク状態に変更された状態を示している。画像表示領域を画定する枠表示は、シェイク状態での表示態様(第三の表示態様)として表示画面内で菱形状に表示されている。表示画面内の菱形形状枠の外部は黒表示がされている。また、枠内部の複数の画像の表示は、シェイク状態での表示態様(第四の表示態様)として、枠表示の変形に応じて変形させて表示されている。具体的には、画像表示領域を画定する枠表示はシェイク表示により右方よりも左方の方が奥まっているような表示がされている。画像表示領域を画定する枠表示がシェイク表示に変形された影響を受けて第二の表示としての例えば特図1保留アイコン903の表示が右方よりも左方の方が奥まっているように変形されて表示されている。また、変動中の装飾図柄、変動アイコン801および特図1台座900も画像表示領域を画定する枠表示がシェイク表示に変形された影響を受けて右方よりも左方の方が奥まっているような表示がされている。また、画像表示領域の上方左端に特図1の保留アイコンの数の画像を内方に示す白色正方形の画像(以下、「保留アイコン数表示」と称する場合がある)が表示されて特図1の保留アイコンの数が1であることを示している。また、特図1変動表示開始直後の低速の装飾図柄は、枠表示の変形に応じて変形させて表示されて、右方よりも左方の方が奥まっているような表示がされている。
図21(d)は、シェイク状態で実行中の特図1変動遊技を示している。画像表示領域を画定する枠表示はシェイク状態が継続された第三の表示態様で表示されている。枠表示は左方よりも右方の方が奥まっているような表示がされている。枠表示が変形された影響を受けて第二の表示である特図1保留アイコン903の表示が第四の表示態様である左方よりも右方の方が奥まっているような形状で表示されている。また、変動中の装飾図柄、変動アイコン801および特図1台座900も枠表示が変形された影響を受けて左方よりも右方の方が奥まっているような表示がされている。また、枠表示がシェイク状態で表示が継続されているときにも保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンの移動アニメーションの表示は継続している。
図21(e)は、シェイク状態から非シェイク状態に変更された状態を示している。画像表示領域を画定する枠表示は、非シェイク状態での表示態様(第一の表示態様)として表示画面一杯の長方形状に表示されている。また、枠内部の複数の画像の表示は、非シェイク状態での表示態様(第二の表示態様)として、無変形の通常表示がされている。例えば、特図1保留アイコン903の表示は通常の円形の形状で表示されている。本実施例では、非シェイク状態では保留アイコン数表示はされないが、常時表示するようにしてもよい。
図21(f)〜(k)は、特図1変動遊技が実行中であり、画像表示領域を画定する枠表示が第一の表示態様である非シェイク状態から第三の表示態様であるシェイク状態になってから、シェイク状態を継続させている状態を示している。また、画像表示領域を画定する枠表示はシェイク表示により左方よりも右方の方が奥まっているような表示がされている。枠表示がシェイク表示に変形された影響を受けて第二の表示である特図1保留アイコン903の表示が第四の表示態様である左方よりも右方の方が奥まっているような形状で表示がされている。また、変動中の装飾図柄、変動アイコン801および特図1台座900も枠表示がシェイク状態で変形された影響を受けて左方よりも右方の方が奥まっているような表示がされている。また、画像表示領域を画定する枠表示以外の領域は暗黒表示されている。図21(f)では、表示画面の上方左端に保留アイコン数表示がされて特図1の保留アイコンの数が1であることが示されている。図21(g)は、特図1変動遊技の実行中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示している。表示画面の上方左端に保留アイコン数表示がされて特図1の保留アイコンの数が2であることが示されている。画像表示領域を画定する枠表示が第三の表示態様であるシェイク表示状態を継続させており、枠表示はシェイク表示によりさらに左方よりも右方の方が奥まっているような表示がされている。また、第二の表示も第四の表示態様である左方よりも右方の方が奥まっているような形状で表示がされている。図21(h)では、画像表示領域を画定する枠表示が第三の表示態様であるシェイク表示状態を継続させており、枠表示はシェイク表示によりさらに左方よりも右方の方が奥まっているような表示がされている。また、第二の表示も第四の表示態様である左方よりも右方の方が奥まっているような形状で表示がされている。また、特図1の保留が増加したことに基づいて特図1の保留増加アニメーションの実行が開始され、特図1台座900の第2領域の下方から特図1保留アイコン905が上昇を開始している。図21(i)は、画像表示領域を画定する枠表示が第三の表示態様であるシェイク表示状態を継続させている状態を示している。また、第二の表示も第四の表示態様であるシェイク表示状態を継続させている。また、特図1の保留増加アニメーションの実行中であり、特図1保留アイコン905はさらに上昇して特図1台座900の第2領域の前面を通過している状態が示されている。特図1保留アイコン905の輪郭内部の表面は赤色であり(図中、左上がりのハッチングで示す)、「熱」の文字画像(以下、「熱」と称する場合がある)が表示されていることが視認可能となっている。枠表示がシェイク表示に変形された影響を受けて特図1保留アイコン905の表示が左方よりも右方の方が奥まっているような形状で表示されている間は、保留数を示す表示が行われる。当該表示は、常時行われていてもよい。図21(j)は、画像表示領域を画定する枠表示が第三の表示態様であるシェイク表示状態を継続させている状態を示している。また、第二の表示も第四の表示態様であるシェイク表示状態を継続させている。また、特図1の保留増加アニメーションの実行中であり、特図1保留アイコン905はさらに上昇して特図1台座900の第2領域の上方に載置されつつある状態が示されている。図21(k)は、画像表示領域を画定する枠表示が第三の表示態様であるシェイク表示状態を継続させている状態を示している。また、第二の表示も第四の表示態様であるシェイク表示状態を継続させている。特図1の保留増加アニメーションの表示が終了して、枠表示がシェイク表示に変形された影響を受けて先読み予告として表示されている特図1保留アイコン905の表示が左方よりも右方の方が奥まっているような形状で表示がされている。また、特図1の保留増加アニメーションの実行が終了して特図1保留アイコン905はさらに上昇して特図1台座900の第2領域の上方に完全に載置されている状態が示されている。なお、シェイク表示中であっても、保留アイコン増加アニメーションは、装飾図柄表示装置208の表示領域外から特図1保留アイコン905が出現するように表示されてもよい。この際、特図1保留アイコン905の一部が見切れているように表示されてもよい。
図21(l)は、特図1変動遊技が実行中であり、画像表示領域を画定する枠表示が第三の表示態様であるシェイク表示の状態から第一の表示態様である非シェイク状態に変更された状態を示している。また、第二の表示も第四の表示態様であるシェイク表示状態から第二の表示状態である非シェイク状態に変更された状態が示されている。
図22(a)は、図21(e)に示す状態と同じ状態を示している。図22(a)〜(f)は、特図1変動遊技が実行中であり、画像表示領域を画定する枠表示が第一の表示態様である非シェイク表示(正常表示)を継続させている状態を示している。また、第二の表示も第二の表示状態である非シェイク状態を継続している状態を示している。図22(b)は、特図1変動遊技の実行中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示している。図22(c)は、特図1の保留が増加したことに基づいて特図1の保留増加アニメーションの実行が開始され、特図1台座900の第2領域の下方から特図1保留アイコン905が上昇を開始している状態を示している。図22(d)は、特図1の保留増加アニメーションの実行中であり、特図1保留アイコン905はさらに上昇して特図1台座900の第2領域の前面を通過している状態を示している。特図1保留アイコン905の輪郭内部の表面は赤色であり(図中、左上がりのハッチングで示す)、「熱」が表示されていることが視認可能となっている。図22(e)は、特図1の保留増加アニメーションの実行中であり、特図1保留アイコン905はさらに上昇して特図1台座900の第2領域の上方に載置されつつある状態を示している。図22(f)は、特図1の保留増加アニメーションの実行が終了して特図1保留アイコン905はさらに上昇して特図1台座900の第2領域の上方に完全に載置されている状態を示している。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(実施例6)
図23は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を示している。図23(a)〜(m)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図23(a)〜(m)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図23(a)〜(m)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図23(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が2つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域全体に亘って、背景演出として背景アニメーションの表示(第一の表示)が実行されている。本例の背景アニメーションは、図23(a)〜(d)を含む期間において、画像表示領域全体に亘って白地の用紙の画像が描かれる第一の表示態様で表示される。第一の表示態様での背景アニメーションの表示は表示優先度が最も低く設定されている。また、背景アニメーションは、第一の表示態様による表示の後の図23(e)〜(k)を含む期間において、白地の用紙が左下端から徐々にめくれて、露出面には別のアニメーションが表示され、また、用紙のめくれた部分で他の画像が隠される第三の表示態様で表示される。
左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾6−装飾2−装飾7」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン700の消去アニメーションが実行されている。
特図1台座900の第1領域には白色円形のデフォルトの表示態様で特図1保留アイコン901が表示されている。また、画像表示領域の上端部には「※不正入賞エラーです。」という文字画像(以下、「第一のエラー表示」と称する場合がある)が表示されている。特図1台座900の第2領域の前面には、第二の表示として、「球を抜いてね」という文字画像が表示された看板を持っている吉宗のキャラクタ画像(以下、「第二のエラー表示」と称する場合がある)が表示されている。第二のエラー表示は、図23(a)〜(d)を含む期間において、他の画像で隠されることなく画像全体が視認可能な第二の表示態様で表示される。また、第二のエラー表示は、図23(f)〜(j)を含む期間において、背景アニメーションの第三の表示態様による表示により、画像の一部が視認不可能な第四の表示態様で表示される。図23(a)では、特図1台座900の第2領域の上方には、特図1保留アイコン903が載置されているが、第二のエラー表示の方が特図1保留アイコン903や特図1台座900の表示より表示優先度が高くなっているので、特図1保留アイコン903および特図1台座900の第2領域は視認できない状態になっている。また、第二のエラー表示の方が装飾図柄の停止表示よりも表示優先度が高くなっているので、第二のエラー表示によって中図柄表示領域208bの下方半分が視認できない状態になっている。
図23(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留ランプ218の左から1番目のLEDを消灯させて、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が1になったことが報知される。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および特図1保留アイコン表示領域では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行され、特図1保留アイコン表示領域では、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1台座900の第1領域の上方に表示されていた特図1保留アイコン901が、変動アイコン801となって、変動アイコン表示領域800に移動している。変動アイコン801の表示態様は、特図1保留アイコン901と同様に白色円形である。保留アイコンの移動アニメーションでは、特図1台座900の第2領域の上方から第1領域の上方に移動している特図1保留アイコン903の左半分が吉宗の背後から見えている。特図1保留アイコン903の表示態様は、特図1保留アイコン901と同様に白色円形である。第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。
図23(c)は、特図1変動遊技が実行中であり、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンの移動アニメーションが実行中の状態を示している。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、変動アイコン801がさらに変動アイコン表示領域800に移動している。保留アイコンの移動アニメーションでは、特図1保留アイコン903がさらに特図1台座900の第1領域の上方に移動している。
図23(d)は、特図1変動遊技が実行中であり、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと保留アイコンの移動アニメーションが終了した状態を示している。保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了して変動アイコン801が変動アイコン表示領域800への移動を完了している。保留アイコンの移動アニメーションが終了して特図1保留アイコン903が特図1台座900の第1領域の上方への移動を完了している。
図23(e)は、特図1変動遊技が実行中の状態を示している。また、右中左図柄表示領域208a〜208cを縮小表示した装飾図柄表示領域(以下、「縮小図柄表示領域」と称する)208a´〜208c´が画像表示領域の上端右側に表示される。第一のエラー表示は右縮小図柄表示領域208a´の前面に表示されている。また、背景アニメーションでは、当該特図1変動遊技の演出表示として、白地の用紙が左下端からめくれ始めて第三の表示態様による表示が開始されている。第二の表示である第二のエラー表示は全体表示されている状態である第二の表示態様で表示されている。
図23(f)は、特図1変動遊技が実行中の状態を示している。第一の表示である背景演出の背景アニメーションは実行中であり、第三の表示態様の画像表示領域の下端左側からさらに用紙がめくれるような演出がされて、背面で実行されている演出の一部が視認可能となっている。第二の表示である第二のエラー表示が第一の表示である背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に隠される第四の表示態様で示されて一部視認できなくなっている。変動アイコン表示領域800と変動アイコン801と保留アイコン903および特図1台座900は、第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けずに用紙のめくれ表示に隠されることなく全体が表示されている。第二のエラー表示は背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に隠されている。
図23(g)は、特図1変動遊技が実行中の状態を示している。第一の表示である背景演出の背景アニメーションは実行中であり、第三の表示態様の画像表示領域の下端左側からさらに用紙がめくれるような演出がされて、背面で実行されている演出がさらに視認可能となっている。背面で実行されている演出の視認性が用紙のめくれ表示によって変化している。第二の表示である第二のエラー表示が第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に隠される第四の表示態様で示されてほぼ全体が視認できなくなっている。また、左中図柄表示領域208a〜208bは第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示にほぼ全体が隠されている。また、第一のエラー表示は第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けずに用紙のめくれ表示に隠されることなく全体が表示されている。特図1変動遊技が実行されている画像表示領域に演出がされている場合には当該演出を継続して表示してもよい。
図23(h)は、特図1変動遊技が実行中の状態を示している。第一の表示である背景演出の背景アニメーションは実行中であり、第三の表示態様の画像表示領域の下端左側からさらに用紙がめくれるような演出がされて、背面で実行されている演出がさらに視認可能となっている。第二の表示である第二のエラー表示が第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に隠される第四の表示態様で示されて完全に全体が視認できなくなっている。また、右図柄表示領域208cは第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に半分が隠されている。また、左中右縮小図柄表示領域208a´〜208c´は、第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けずに用紙のめくれ表示に隠されることなく全体が表示されている。
図23(i)は、特図1変動遊技が実行中の状態を示している。第一の表示である背景演出の背景アニメーションは実行中であり、第三の表示態様の用紙がめくれるような演出からめくれた用紙が元にもどるような演出がされて背面で実行されている演出の視認可能領域が徐々に小さくなっている。第二の表示である第二のエラー表示が第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に隠される第四の表示態様で示されて徐々に視認できるようになっている。また、右図柄表示領域208cは第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けて全体が視認可能となっている。第一のエラー表示は、背景演出の背景アニメーションの影響を受けずに用紙のめくれ表示に隠されることなく全体が表示されているが、第二のエラー表示は、背景演出の背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に隠されて表示されている。内容が似た複数の表示であっても必ずしも全ての表示が影響を受けるわけでは無いし、全ての表示が影響を受けないわけでも無い。
図23(j)は、特図1変動遊技が実行中の状態を示している。第一の表示である背景演出の背景アニメーションは実行中であり、第三の表示態様の用紙がめくれるような演出からめくれた用紙が元にもどるような演出がさらに実行されて背面で実行されている演出の視認可能領域が徐々に小さくなっている。第二の表示である第二のエラー表示が第一の表示である背景演出の背景アニメーションの影響を受けて用紙のめくれ表示に隠される第四の表示態様で示されている。第一の表示である背景演出の背景アニメーションがめくれた用紙が元にもどるような演出がさらに実行されて第二のエラー表示のほぼ全体が視認できるようになっている。特図1変動表示中の装飾図柄も背景アニメーションの影響を受けるため、背景アニメーションの影響を受けない縮小図柄表示領域208a´〜208c´を表示する。
図23(k)は、特図1変動遊技が実行中に左中図柄表示領域208aと左縮小図柄表示領域208a´のそれぞれに「装飾4」が仮停止表示されている状態を示している。第一の表示である背景演出の背景アニメーションは実行中であり、第三の表示態様の用紙がめくれるような演出からめくれた用紙が元にもどるような演出がさらに実行されて背面で実行されている演出はほとんど視認できなくなっている。第一の表示である背景演出の背景アニメーションがめくれた用紙が元にもどるような演出がさらに実行されて第二のエラー表示が全体表示されている状態である第二の表示態様で表示されている
図23(l)は、特図1変動遊技が実行中に右中図柄表示領域208cに「装飾7」が仮停止表示されており、縮小図柄表示領域208a´〜208c´は消滅している状態を示している。第一の表示である背景演出の背景アニメーションが静止している状態である第一の表示態様で表示されている。第二の表示である第二のエラー表示が全体表示されている状態である第二の表示態様で表示されている。
図23(m)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218の左から1番目のLEDが点灯されて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が1つであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾2−装飾7」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する青色(図中、右上がりのハッチングで示す)円形の第4図柄が停止表示されている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(実施例7)
図24は、本実施の形態の実施例7における演出表示の例を示している。図24(a)〜(b)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図24(a)〜(b)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図24(a)〜(b)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図24(a)は、特図1保留アイコン表示領域の前面に先読み予告演出として「将軍ゾーン」という文字画像が表示され、図柄表示領域208a〜208cおよび特図1保留アイコン901〜905の周辺に先読み予告としての赤色のエフェクトの画像が表示されている状態を表示している。「将軍ゾーン」という文字画像が表示される先読み予告演出が実行開始されるのと同時に、画像表示領域に赤色のオーラのようなエフェクト画像が表示される。第一の表示である赤色のエフェクト画像(図中、斜め十字格子状のハッチングで示し、以下、「エフェクト」と称する場合がある)の表示は、エフェクトの表示が画像表示領域に表示されている態様である第一の表示態様で表示されている。エフェクトの表示は変動アイコン700の前面に表示されているので、エフェクトの表示と重なっている変動アイコン700の部分は、エフェクトの表示の影響を受けて赤色に視認される。また、先読み予告としての「将軍ゾーン」という文字画像(以下、「将軍ゾーン」と称する場合がある)が、特図1保留アイコン表示領域の前面に表示されているので、特図1保留アイコン901〜905の円形下方部分が「将軍ゾーン」に隠されている。また、第4図柄表示領域920の第4図柄は、エフェクトの表示の前面に表示されているので第4図柄表示領域920の第4図柄自体が赤色であるとは視認されない。
図24(b)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入賞した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から4に増加したことを表示している。特図1台座900の第4領域の上方に特図1保留アイコン907(第二の表示)が表示されている。保留アイコン907の表示は、エフェクトの表示の後ろ側に表示されてエフェクトの表示と重なることでエフェクトの表示の影響を受けて保留アイコン907の表示自体に色がついているかのように視認される第二の表示態様で表示がされている。また、先読み予告として赤色の保留アイコン907が表示されたかのように視認されてもよい。エフェクトの表示の影響を受けている最中の保留アイコンの表示態様と似た表示態様の保留アイコンを予め持っていて表示してもよいし、持っていなくてもよい。エフェクトの表示の影響を受けている最中の保留アイコンの表示態様と似た表示態様の保留アイコンを持っていなくても、初めて遊技する遊技者に熱い先読み予告がされたと錯覚させることができる場合がある。また、図24(a)〜(b)には示していないが、エフェクトの表示が画像表示領域に表示されていない態様が第三の表示態様であり、保留アイコン907の表示がエフェクトの表示の影響を受けることなく白色円形で表示されている態様が第四の表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(実施例8)
図25は、本実施の形態の実施例8における演出表示の例を示している。図25(a)〜(h)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図25(a)〜(h)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図25(a)〜(h)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図25(a)は、特図1変動遊技の実行中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、特図2表示装置214には特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が1つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。特図1保留アイコン表示領域の特図1台座900の第1領域には白色円形のデフォルトの表示態様で特図1保留アイコン901が表示されている。また、変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対する変動アイコン700が表示されている。変動アイコン700の表示態様は、白色円形である。以下、特図1保留アイコン901を構成する円形輪郭の画像の表示を第一の表示と呼び、円形輪郭内部に表示されるコンテンツ画像の表示を第二の表示と呼ぶ場合がある。
演出表示領域208dでは、吉宗のキャラクタ画像(以下、「吉宗」と称する)が刀を携えて画像表示領域の下方右手から特図1保留アイコン901に向かって走っているアニメーション画像(以下、「保留アイコン表示態様変更アニメーション」と称する)が表示されている。保留アイコン表示態様変更アニメーションは、保留アイコンの表示態様を変更させ得るアニメーションである。
図25(b)〜(h)は、特図1変動遊技が継続中であり、保留アイコン表示態様変更アニメーションの継続中の状態を示している。図25(b)は特図1保留アイコン901に向かって走ってきた吉宗が特図1保留アイコン901の近くで止まり、刀を振り上げて構えている状態を示している。図25(c)は、吉宗が特図1保留アイコン901を斬りつけている状態を示している。図25(d)は、吉宗に斬りつけられた特図1保留アイコン901のうちの第一の表示である輪郭の表示は、輪郭が円形から縦長の楕円形に変形される第一の表示態様で表示されている。図21で記載したような枠表示がシェイク状態で表示が行われていない期間においても、特図1保留アイコン901が楕円形に変形する表示が行われる場合がある。特図1保留アイコン901が変形する表示は図21で示した表示と全く同じ表示であってもよいし、全く同じ表示でなくとも似ている表示であればよい。図25(e)は、特図1保留アイコン901の輪郭の形状が第一の表示態様の横長の楕円形にさらに変形するととともに、輪郭が徐々に薄くなっている状態を示している。吉宗は特図1保留アイコン901から刀を離して立ち去ろうとしている。図25(f)は、特図1保留アイコン901の輪郭内部の表面が赤色(図中、左上がりのハッチングで示す)に変化し、第二の表示として「熱」の文字画像(以下、「熱」と称する場合がある)の表示が第二の表示態様で表示されている状態が示されている。第一の表示の特図1保留アイコン901の輪郭の表示は第一の表示態様では形状が横長の楕円形を維持しており、第二の表示の「熱」の表示の形状は第二の表示態様として特図1保留アイコン901の形状と同様に横長の形状で表示されている。図25(g)は、特図1保留アイコン901の輪郭形状が楕円形から円形に戻りつつある第一の表示態様が示されている。第一の表示態様での特図1保留アイコン901の輪郭形状の変化に伴って、第二の表示の「熱」の表示の第二の表示態様では形状は横長の形状から通常の形状に変化しつつある。図25(h)は、所定時間が経過した後に、特図1保留アイコン901の第一の表示である輪郭形状が完全に円形に戻り第三の表示態様となり、これに伴って第二の表示の「熱」の形状も完全に通常の「熱」の形状に変化した第四の表示態様になっている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(実施例9)
図26は、本実施の形態の実施例9における演出表示の例を示している。図26(a)〜(n)は、この順に時系列に並んで各時点毎の演出表示状態を示している。図26(a)〜(h)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
また、図26(a)〜(n)の各図における装飾図柄表示装置208の画像表示領域内の装飾図柄表示領域、変動アイコン表示領域800、特図1保留アイコン表示領域、第4図柄表示領域920等の配置や、所定の表示領域における装飾図柄の変動表示や停止表示、変動アイコン700、特図1台座900、保留アイコン901、第4図柄の表示等は図16(a)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図26(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図2表示装置214には特図d(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が1つであることが報知されており、特図2保留ランプ220では特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾4」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。特図1保留アイコン表示領域の特図1台座900の第1領域には白色円形のデフォルトの表示態様で特図1保留アイコン901が表示されている。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン700の消去アニメーションが実行されている。
図26(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が0になったことが報知される。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および特図1保留アイコン表示領域では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1台座900の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン901が、変動アイコン801となって、変動アイコン表示領域800に移動する。図26(b)は、変動アイコン801が変動アイコン表示領域800内への移動を完了させており、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了している状態を示している。変動アイコン801の表示態様は、特図1保留アイコン901と同様に白色円形である。
図26(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾8−装飾1−装飾9」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが表示されている。また、この時点では、特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技は開始されずに非変動状態となる。また、当該特図1変動遊技の開始の時点で特図1の保留数が0になっていることに基づき、特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域から垂直方向に徐々に降下して退避していく特図1台座退避アニメーションの表示が開始される。
図26(d)は、特図変動遊技が非変動状態であり、変動アイコン801の消去アニメーションが終了し、特図1台座退避アニメーションが表示中の状態を示している。特図1台座退避アニメーションでは、特図1台座900がさらに降下して下方半分近くが特図1保留アイコン表示領域外に退避している表示がなされている。変動アイコン801の消去アニメーションの表示が終了して変動アイコン表示領域800に表示された変動アイコン801の消去が完了している。
図26(e)は、特図変動遊技が非変動状態で特図1始動口230に遊技球が入賞した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示している。特図1台座退避アニメーションの表示中に特図1の保留が0から1に増加したことに基づき、特図1台座退避アニメーションの表示は中止され、代わりに特図1台座復帰アニメーションの表示が開始される。また、特図1の保留が増加したことに基づいて特図1の保留増加アニメーションの表示が開始される。特図1台座復帰アニメーションでの特図1台座900の表示(第一の表示)は、当該特図1台座900が徐々に上昇して特図1保留アイコン表示領域に出現する第一の表示態様で表示される。特図1の保留増加アニメーションでの特図1保留アイコン903の表示(第二の表示)は、当該特図1保留アイコン903が表示サイズを徐々に拡大させながら特図1台座900の第1領域の下方から特図1台座900と共に上昇して、特図1台座900の第1領域の前面を通過して当該第1領域の上方に至る第二の表示態様で表示される。特図1保留アイコン903の表示態様は、白色円形である。
図26(f)〜(h)は、特図変動遊技が非変動状態であり、特図1台座復帰アニメーションおよび特図1の保留増加アニメーションの表示中から終了するまでの状態を示している。図26(f)は、特図1台座復帰アニメーションおよび特図1の保留増加アニメーションが表示中の状態を示している。特図1台座復帰アニメーションでは、特図1台座900がさらに上昇し、特図1台座900の全体が特図1保留アイコン表示領域に出現している第一の表示態様で第一の表示がなされている。特図1の保留増加アニメーションでは、特図1保留アイコン903が表示サイズをさらに拡大させながら特図1台座900と一緒に上昇して特図1台座900の第1領域の前面を通過している第二の表示態様で第二の表示がなされている。特図1保留アイコン903は円形の輪郭の上半分が特図1台座900の第1領域の上方に位置している。図26(g)は、特図1台座復帰アニメーションの表示が終了し、特図1の保留増加アニメーションが表示中の状態を示している。特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域の所定の位置に停止している第一の表示態様で第一の表示がなされている。特図1の保留増加アニメーションでは、特図1保留アイコン903が表示サイズをさらに拡大させながら円形の輪郭の上2/3程度が特図1台座900の第1領域の上方に位置している第二の表示態様で第二の表示がなされている。図26(h)は、特図1台座復帰アニメーションの表示に続いて特図1の保留増加アニメーションの表示が終了した状態を示している。特図1の保留増加アニメーションの表示が終了して、特図1保留アイコン903が特図1台座900の第1領域の上方の所定の位置に停止している第二の表示態様で第二の表示がなされている。
図26(i)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、第4図柄表示領域920では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が0になったことが報知される。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および特図1保留アイコン表示領域では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。図26(i)は、変動アイコン803が変動アイコン表示領域800内への移動を完了させており、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了している状態を示している。
図26(j)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図G(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218では特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が0であることが報知されている。
左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾1−装飾8−装飾9」が停止表示され、第4図柄表示領域920には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、変動アイコン表示領域800では、変動アイコン803の消去アニメーションが実行されている。また、この時点では、特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技が開始されず、非変動状態となる。
図26(k)は、特図1台座退避アニメーションの表示が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始の時点で特図1の保留数が0になっていることに基づき、特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域から垂直方向に徐々に降下して退避していく特図1台座退避アニメーションの表示が開始される。
図26(l)〜(n)は、特図変動遊技が非変動状態であり、特図1台座退避アニメーションの表示中から終了するまでの状態を示している。図26(l)は、特図1台座退避アニメーションが表示中の状態を示している。特図1台座退避アニメーションでは、特図1台座900がさらに降下して、特図1台座900の下方半分近くが特図1保留アイコン表示領域外に退避している第三の表示態様で第一の表示がなされている。図26(m)は、特図1台座退避アニメーションが表示中の状態を示している。特図1台座退避アニメーションでは、特図1台座900がさらに降下して、ほぼ全体が特図1保留アイコン表示領域外に退避している第三の表示態様で第一の表示がされている。図26(n)は、特図1台座退避アニメーションの表示が終了した状態を示している。特図1台座退避アニメーションでは、特図1台座900がさらに降下して、全体が完全に特図1保留アイコン表示領域外に退避している第三の表示態様で第一の表示がなされている。また、第一の表示が第三の表示態様で表示されている期間は特図1の保留が無い状態であるので、第二の表示としての特図1保留アイコン903は表示されない(第四の表示態様)。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図26を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の表示のうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、特図2台座910の表示)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、特図2保留アイコン911の表示、特図2保留アイコン913の表示)であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第一の表示態様(例えば、特図2台座移動アニメーションで特図2台座910が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第三の表示態様(例えば、特図2台座910が特図2保留アイコン表示領域の所定の位置で停止している表示態様)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第二の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション1で特図2保留アイコン911が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第四の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション2で特図2保留アイコン913が特図2台座910の左隣りに表示され、表示位置を移動することなく固定して中心を回転軸として回転している表示態様)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記第一の表示態様は、前記第三の表示態様とは、異なる表示態様(例えば、第一の表示態様は、特図2台座910が画像表示領域の右側上方から降下している表示態様であり、第三の表示態様は、特図2台座910が所定の位置で停止している表示態様)であり、
前記第二の表示態様は、前記第四の表示態様とは、異なる表示態様(例えば、第二の表示態様は、特図2保留アイコン911が画像表示領域の右側上方から降下している表示態様であり、第四の表示態様は、特図2保留アイコン913が所定の位置から移動することなく固定して中心を回転軸として回転している表示態様)であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第二の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第四の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
また、本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の表示のうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、特図2台座アニメーションの表示)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、特図2保留アニメーション1の表示)であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第一の表示態様(例えば、特図2台座移動アニメーション)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第三の表示態様(例えば、特図2台座停止アニメーション)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第二の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション1)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第四の表示態様(例えば、特図2保留アイコン停止アニメーション1)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記第一の表示態様は、前記第三の表示態様とは、異なる表示態様(例えば、第一の表示態様は、特図2台座910が移動している状態表示態様であり、第三の表示態様は、特図2台座910が所定の位置で停止を維持している表示態様)であり、
前記第二の表示態様は、前記第四の表示態様とは、異なる表示態様(例えば、第二の表示態様は、特図2保留アイコン911が移動している表示態様であり、第四の表示態様は、特図2保留アイコン911が所定の位置に停止を維持している表示態様)であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第二の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第四の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、第4図柄表示領域920の第4図柄の表示)であり、
前記表示手段は、前記第三の表示を第五の表示態様(例えば、第4図柄表示領域920の第4図柄が変動表示している表示態様)で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示(例えば、特図2台座910の表示)を前記第一の表示態様(例えば、特図2台座移動アニメーションで特図2台座910が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様)で表示している場合に、前記第三の表示を前記第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様(例えば、特図2台座910が特図2保留アイコン表示領域の所定の位置で停止している表示態様)で表示している場合に、前記第三の表示を前記第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の影響を受けない第三の表示を表示可能とすることで、当該第三の表示との比較により、より第一の表示と第二の表示に遊技者を注目させることができる場合がある。また、他の表示から影響を受けない第三の表示を表示可能とすることで、抽選結果等の利益に関する情報を遊技者に確実に伝達することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示態様(例えば、特図2台座移動アニメーションが開始されてから特図2台座910の第1領域が最初に表示された位置)から前記第三の表示態様(例えば、特図2台座移動アニメーションの終了時の特図2台座910の第1領域の表示位置)への変化量(移動距離)は、第一の変化量であり、
前記第二の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション1が開始されてから特図2保留アイコン911が表示に表示された位置)から前記第四の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション1の終了時の特図2保留アイコン911の表示位置)への変化量(移動距離)は、第二の変化量であり、
前記第一の変化量は、前記第二の変化量と同じ変化量(例えば、上端辺からの距離が等距離)であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の第一の表示態様から第三の表示態様への変化量と第二の表示の第二の表示態様から第四の表示態様への変化量を同じにすることで、表示手段において表示されている表示の変化全体に一体感を持たせることが可能となり、遊技者をより表示手段に注目させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示態様(例えば、特図1台座復帰アニメーションで特図1台座900が特図1保留アイコン表示領域の所定の位置まで垂直方向に上昇している表示態様)で表示された前記第一の表示(例えば、特図1台座900の表示)の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示態様(例えば、特図1の保留増加アニメーション1で特図1保留アイコン903が特図1台座復帰アニメーションにおける特図1台座900とともに特図1台座900の下方から特図1台座900の第1領域の前面を通過して上昇している表示態様)で前記第二の表示(例えば、特図1保留アイコン903の表示)が少なくとも表示されている状態のことであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の表示を第一の表示に重ねて表示することで、遊技者を第一の表示よりも第二の表示に注目させることができる場合がある。第一の表示の少なくとも一部の視認性を低下させることで、当該部分に遊技者の興味を持たせ、第一の表示と第二の表示に注目させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示(例えば、特図2台座アニメーションの表示)は、第一のアニメーション表示(例えば、特図2台座アニメーションの表示)を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示(例えば、特図2保留アニメーション1の表示)は、第二のアニメーション表示(例えば、特図2保留アニメーション1の表示)を少なくとも含む表示であり、
前記第一のアニメーション表示は、前記第二のアニメーション表示とは、少なくとも異なるアニメーション表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示の表示態様を前記第一の表示態様(例えば、特図2台座移動アニメーション)から前記第三の表示態様(例えば、特図2台座停止アニメーション)に切り替える場合にも、前記第一のアニメーション表示を継続して少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示の表示態様を前記第二の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション1)から前記第四の表示態様(例えば、特図2保留アイコン停止アニメーション1)に切り替える場合にも、前記第二のアニメーション表示を継続して少なくとも表示可能な表示手段であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示と第二の表示の表示態様を切り替える場合においても、それぞれのアニメーションの表示は継続することで、表示態様が異なるものであっても、同じ表示であり、別の表示になったわけではないことが遊技者にわかりやすく伝達できる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の表示(例えば、特図2台座910の表示)を前記第一の表示態様(例えば、特図2台座移動アニメーションで特図2台座910が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様)で表示している場合に、前記第二の表示(例えば、特図2保留アイコン911の表示、特図2保留アイコン913の表示)を前記第四の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション2で特図2保留アイコン913が特図2台座910の左隣りに表示され、表示位置を移動することなく固定して中心を回転軸として回転している表示態様)で表示しない表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様(例えば、特図2台座910が特図2保留アイコン表示領域の所定の位置で停止している表示態様)で表示している場合に、前記第二の表示を前記第二の表示態様(例えば、特図2の保留増加アニメーション1で特図2保留アイコン911が画像表示領域の右側上方から徐々に降下している表示態様)で表示しない表示手段であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示の表示態様によって、第二の表示の表示態様が変わるため、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示態様から第一の表示の表示態様を推測可能であるため、表示手段において複数の表示が行われている場合であっても、当該複数の表示全てに注意する必要がなく、一箇所の表示のみに注視すればよいため効率がよい場合がある。なお、第一の表示の表示期間を限定することで、遊技者が第一の表示に注目すべき期間が限られるため、遊技者を不要に疲れさせることなく、遊技を楽しませることができる場合がある。
また、表示態様がそれぞれで異なる複数の表示は、同じデータから生成された画像を含むようにしてもよい。例えば、画像ROMに格納されたデータから画像データを生成(VRAMに展開)してもよい。また、生成された画像データを加工し、第一の表示および第二の表示を行うようにしてもよい。また、第一の表示態様で表示された第一の表示にも第三の表示態様で表示された第二の表示にも、同じ画像データから生成された画像データが含まれるようにしてもよい。また、上記画像データは態様がそれぞれで異なるようにしてもよい。こうすることにより、異なる表示態様毎にデータを持つ必要が無く、遊技台の限られた容量を圧迫しない場合がある。
また、第二の表示は様々な表示からなっていてもよい。例えば、第二の表示は保留アイコンからなっていてもよい。第二の表示は変動中の図柄表示からなっていてもよい。第二の表示はエラー報知からなっていてもよい。第二の表示は当該変動の抽選結果に基づく予告表示からなっていてもよい。第二の表示は当該変動よりも後の変動の抽選結果に基づく先読み予告表示からなっていてもよい。第二の表示は遊技者に操作手段の操作を促す操作促進表示(ボタン押下、球抜き、右打ちなど)からなっていてもよい。第二の表示は遊技者に注意を促す注意喚起表示(プリペイドカードの取り忘れ防止報知、)からなっていてもよい。こうすることにより、遊技に関連する表示の表示態様について、変化する場合と変化しない場合を有することで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例に記載した全ての表示について、他の表示の影響を受けない表示があってもよい。例えば、第一の表示が表示されていない間に第二の表示が表示される場合があってもよい。また、第一の表示の表示中に第二の表示を表示した場合と、第一の表示の非表示中に第二の表示を表示した場合とでは、第二の表示の表示位置や形状などに変化が生じる場合があってもよい。また、第二の表示は、保留アイコン(図柄変動表示手段の1回の作動回数と対応して表示されるアイコン)からなっていてもよい。
また、第一および第二の表示のいずれか一方または両方の表示の少なくとも一部を隠す別の表示が表示される場合があってもよい。また、当該表示によって第一および第二の表示のいずれか一方または両方の全てが遊技者から視認困難になってもよい。また、第二の表示がアニメーション表示からなり、当該アニメーション表示中に表示位置が変化する場合、第一の表示中に第二の表示が表示されると、第一の表示が表示されていない場合に第二の表示が表示された場合と異なる動きをするようにしてもよい。また、第二の表示を先んじて表示し、該第二の表示中に第一の表示を表示することで、第二の表示を画面外にフェードアウトさせつつ、新たな第二の表示を画面内にフェードインさせてもよい。
また、第一の表示の表示態様変更に伴い、第二の表示の表示態様も変更する場合に、遊技者が勘違いすると問題が生じ得る表示については、表示態様を変更させなくてもよい。また、表示態様を変更しつつ、代替表示を新たに行ってもよい。例えば、実施例2における変動中の図柄に右上に表示されたミニ変動図柄を付加してもよい。また、遊技者の操作に基づいて表示された表示(該表示を見たいがために遊技者が故意に操作手段を操作した表示)の表示態様を他の表示によって変更してもよい。例えば、実施例3におけるボタン押下後の表示(特に宝箱から何がでるか?という予告表示)を変更してもよい。
また、第一の表示によって影響を受ける第二の表示として、プレミアの予告が表示されてもよい。特に第二の表示が第一の表示の影響を受け、表示態様が変更されたことによって、基の表示内容を遊技者が認識できるか否かのギリギリになるようなものが好ましい。例えば、遊技者のうち熟練者であれば気づくことができるが素人には難しいようなものが好ましい。また、第一の表示により影響を受ける第二の表示が複数表示されていてもよい。つまり、切れ目の表示が第一の表示でボタン画像と宝箱の表示が第二の表示(その1)であり、大きい家紋が第二の表示(その2)となり、第二の表示(その1)は、第一の表示によって、徐々に視認性が低下するが、第二の表示(その2)は、第一の表示によって、徐々に視認性が上昇するようにしてもよい。また、第二の表示(その1)と第二の表示(その2)の表示内容に関連性があってもよいし、無くてもよい。
また、第一の表示としてシェイク表現が行われる場合がある。シェイク表現は、表示を自由変形し、遠近感を出すものである。また、複数の第二の表示として、複数のエラーを表示している最中に第一の表示を表示する場合に、一方の第二の表示には影響を与えつつ、他方の第二の表示には影響を与えなくてもよい。遊技店や遊技者に与える不利益が小さい(不利益自体・不利益を与える可能性)球抜きエラーについては、第一の表示の影響を受け、表示態様を変更しつつ、遊技店や遊技者に与える不利益が大きい不正入賞エラーについては、第一の表示の影響を受けずに表示が継続されるようにしてもよい。
また、表示優先順がありえない表示になる場合があってもよい。例えば、第一の表示による影響を受ける前は、球抜きエラー表示の方が保留表示より表示優先度が高いにも関わらず、球抜きエラー表示のみが第一の表示の影響を受け、保留表示が第一の表示の影響を受けていないようにしてもよい。また、上述の形状や位置に限らず、第一の表示の影響を受けることで、第二の表示の表示態様が、第一の表示の影響を受けていない別の表示態様と同じ見た目(似た見た目)になる場合があってもよい。上記実施例においては、第一の表示の影響を受けていない場合に、赤い保留アイコンが表示される場合があり、第一の表示の影響を受けた第二の表示がデフォルト(白色)の保留アイコンであった場合には、上記赤い保留アイコンと見た目が似たものになる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100について図27〜図39を用いて説明する。本実施の形態によるパチンコ機100は、上記第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様の構成および制御系を有しているので、上記第1の実施の形態によるパチンコ機100と共通する構成および制御系についてはその説明は省略する。
図27(a)は、図13に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)で先読み予告抽選を行う際に用いられる先読み予告の抽選テーブルの例を示している。先読み抽選は第1副制御部400が主制御部300から先読み結果の情報を含む先読み結果情報コマンドを受信した場合に実行され、先読み予告抽選により先読み結果に対応する保留を示す保留アイコンの表示態様が決定される。図27(a)に示す先読み予告の抽選テーブルは、「先読み予告態様」、「大当り」、「はずれ」の各項目で構成されている。
図中左列の「先読み予告態様」は、装飾図柄表示装置208に表示される保留アイコンの表示態様を示している。「白」は保留アイコンの表示態様が白色円形であることを示し、「黒」は保留アイコンの表示態様が黒色円形であることを示し、「熱」は保留アイコンの表示態様が円の中に「熱」の文字が描かれた態様であることを示し、「白→黒」は保留アイコンの表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーション(詳細は後述)が実行されることを示し、「黒→熱」は保留アイコンの表示態様が黒色円形から円の中に「熱」の文字が描かれた態様に変化する変化アニメーションが実行されることを示している。本実施の形態において、保留アイコンのデフォルトの表示態様は白色円形である。なお、先読み結果が未判定情報を含む場合には、先読み予告抽選を実行せずに、当該先読み結果に対応する保留を示す保留アイコンをデフォルトの表示態様で表示するようにしてもよい。
図中中列の「大当り」は、先読み結果が大当りの場合に、演出制御処理(ステップS409)において先読み予告態様を決定する際にRAM408に設けられた先読み抽選乱数カウンタから取得した先読み抽選乱数と比較される、先読み予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各先読み予告態様の選択確率に等しい)を示している。図27(a)に示すように、先読み予告結果が大当りである場合における各先読み予告態様の振分け率は、「白」が80%であり、「黒」が2%であり、「熱」が7%であり、「白→黒」が3%であり、「黒→熱」が8%である。
図中右列の「はずれ」は、先読み結果がはずれの場合に、演出制御処理(ステップS409)において先読み予告態様を決定する際にRAM408に設けられた先読み抽選乱数カウンタから取得した先読み抽選乱数と比較される、先読み予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各先読み予告態様の選択確率に等しい)を示している。図27(a)に示すように、先読み予告結果がはずれである場合における各先読み予告態様の振分け率は、「白」が94%であり、「黒」が2%であり、「熱」が1%であり、「白→黒」が2%であり、「黒→熱」が1%である。
図27(b)は、図13に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)で予告抽選を行う際に用いられる変動開始時(大当り判定後)の予告の抽選テーブルの例を示している。予告抽選は第1副制御部400が主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信した場合に実行され、予告抽選により実行中の特図変動遊技についての予告演出の態様が決定される。図27(b)に示す変動開始時の予告の抽選テーブルは、「予告態様」、「大当り」、「はずれ」の各項目で構成されている。図中左列の「予告態様」は、装飾図柄表示装置208や演出用可動体990を用いて実行される予告の態様を示している。「ロゴ落下」は演出用可動体990が下方に移動する態様で予告が実行されることを示し、「回転」は装飾図柄表示装置208に表示される画像が回転する態様で予告が実行されることを示し、「ロゴ落下+回転」は演出用可動体990が下方に移動し、装飾図柄表示装置208に表示される画像が回転する態様で予告が実行されることを示し、「なし」は予告演出が実行されないことを示している。
図中中列の「大当り」は、当否判定結果が大当りの場合に、演出制御処理(ステップS409)において予告態様を決定する際にRAM408に設けられた予告抽選乱数カウンタから取得した予告抽選乱数と比較される、予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各予告態様の選択確率に等しい)を示している。図27(b)に示すように、予告結果が大当りである場合における各予告態様の振分け率は、「ロゴ落下」が4%であり、「回転」が7%であり、「ロゴ落下+回転」が14%であり、「なし」が75%である。
図中右列の「はずれ」は、当否判定結果がはずれの場合に、演出制御処理(ステップS409)において予告態様を決定する際にRAM408に設けられた予告抽選乱数カウンタから取得した予告抽選乱数と比較される、予告態様の乱数範囲の振分け率(すなわち各予告態様の選択確率に等しい)を示している。図27(b)に示すように、予告結果がはずれである場合における各予告態様の振分け率は、「ロゴ落下」が3%であり、「回転」が2%であり、「ロゴ落下+回転」が1%であり、「なし」が94%である。
また、大当りの場合とはずれの場合とで、「ロゴ落下」の予告態様を異ならせてもよい。例えば、大当りの場合とはずれの場合とで演出用可動体990が下方に移動する距離を異ならせてもよいし、演出用可動体990が移動する速度を異ならせてもよい。また、大当りの場合とはずれの場合とで、「回転」の予告態様を異ならせてもよい。例えば、大当りの場合には画像を一回転させ、はずれの場合には画像を一回転させずに回転表示を終了し通常表示に戻す。なお、はずれの場合にも画像を一回転させてもよい。また、例えば、大当りの場合とはずれの場合とで、画像の回転角度を異ならせてもよいし、画像回転の角速度を異ならせてもよいし、画像の回転方向を異ならせてもよいし、回転させる画像を異ならせてもよい。また、大当りの場合とはずれの場合とで、「ロゴ落下+回転」の予告態様を上述のように異ならせてもよい。
(実施例1)
本実施の形態の実施例1の演出例について図28を用いて説明する。また、図28および後述する各図では、各実施例における特図1変動遊技の演出例が時系列で示されている。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を白抜き太矢印で表している。
まず、図28(a)を参照しつつ、図28および後述する各図の共通点について説明する。図28(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の左上部には、「L」の字を上下反転させた形状の装飾枠f1が表示されている。装飾枠f1内の左上部には正方形状の特図1保留数表示領域931が設けられ、その右方には正方形の特図2保留数表示領域932が設けられ、特図1保留数表示領域931の下方には特図1第4図柄表示領域933が設けられ、その下方には特図2第4図柄表示領域934が設けられている。特図1保留数表示領域931では特図1の保留数が数字で表示され、例えば、特図1の保留が無い場合は「0」が表示される。特図2保留数表示領域932では特図2の保留数が数字で表示され、例えば、特図2の保留が無い場合は「0」が表示される。また、特図1第4図柄表示領域933には、特図1変動遊技が実行中の場合は、第4図柄の変動表示として特図1変動遊技が実行中であることを報知する「/」、「\」の画像が交互に表示され、特図1変動遊技が非実行中である場合(特図1が停止表示中の場合)は、第4図柄表示として「−」または「○」の画像が表示される。「−」は特図1変動遊技の結果がはずれである場合に表示される第4図柄であり、「○」は特図1変動遊技の結果が大当りである場合に表示される第4図柄である。なお、特図1変動遊技の結果に関係なく特図1変動遊技の非実行中には第4図柄として「−」が表示されるようにしてもよい。また、特図2第4図柄表示領域934には、特図2変動遊技が実行中の場合は、第4図柄の変動表示として特図2変動遊技が実行中であることを報知する「/」、「\」の画像が交互に表示され、特図2変動遊技が非実行中である場合(特図2が停止表示中の場合)は、第4図柄表示として「−」または「○」の画像が表示される。「−」は特図2変動遊技の結果がはずれである場合に表示される第4図柄であり、「○」は特図2変動遊技の結果が大当りである場合に表示される第4図柄である。なお、特図2変動遊技の結果に関係なく特図2変動遊技の非実行中には第4図柄として「−」が表示されるようにしてもよい。
装飾図柄表示装置208の表示領域内の下方には、横長の長方形状の装飾枠f2が表示されている。装飾枠f2の中央には、左右の枠の一部が開口している正方形状の変動アイコン表示領域940が設けられている。なお、変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。
変動アイコン表示領域940の左方には特図1保留アイコン表示領域950が設けられており、変動アイコン表示領域940の右方には特図2保留アイコン表示領域960が設けられている。特図1保留アイコン表示領域950は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の特図1の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先(最も過去に記憶された)の特図1の保留に対応する特図1保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の特図1の保留に対応する特図1保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。同様に、特図2保留アイコン表示領域960は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の特図2の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先(最も過去に記憶された)の特図2の保留に対応する特図2保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の特図2の保留に対応する特図2保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。また、特図1保留アイコン表示領域950および特図2保留アイコン表示領域960では、保留アイコンの移動を表す各種アニメーションが実行される。
特図1保留表示領域950の左方には、正方形状のナビゲーションキャラクタ表示領域970が設けられている。ナビゲーションキャラクタ表示領域970には、商人のキャラクタ画像h1が表示されている。商人のキャラクタ画像h1は、チュートリアル演出等の説明演出や予告(当該変動の予告や先読み予告)演出等に用いられる。
特図2保留表示領域960の右方には、正方形状の演出カスタム状態表示領域980が設けられている。演出カスタム状態表示領域980には、パチンコ機100の演出カスタム状態に応じて「レベル1〜99」までの表示がされる。演出カスタム状態のレベルは、例えば、出現率の低い演出が行われることによって上昇するように設定されている。なお、演出カスタム状態のレベルは、遊技球が所定数打たれた場合や、所定の演出が実行された場合や、大当りに当選した場合にも上昇するように設定されていてもよい。
図28(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933には、はずれを報知する「−」の表示態様の第4図柄が停止表示されている。なお、特図2第4図柄表示領域934には、直近の特図2変動遊技の結果がはずれであったことを報知する「−」の表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。
図28(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。
また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域940および特図1保留アイコン表示領域950では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン951が、変動アイコン941となって、変動アイコン表示領域940に移動する。図28(b)中の変動アイコン941の左上方に示す右向き矢印は、変動アイコン941の移動方向を表している。
図28(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。図28(b)中の特図1保留アイコン952の左方に示す上向き矢印は、特図1保留アイコン952の移動方向を表している。また、図28(c)では、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示開始されている。当該吹き出し画像は、商人のキャラクタ画像h1による予告に用いられる画像である。
図28(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。図28(d)中の特図1保留アイコン953の左方に示す上向き矢印は、特図1保留アイコン953の移動方向を表している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されリーチ演出に発展することを期待させる演出が実行されている。また、「保留変化」の文字列の画像を含む略四角形の形状の保留変化画像h2が、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄とオーバーラップして表示される。保留変化画像h2は、表示中の保留アイコンや変動アイコンの表示態様を変化させる先読み予告や当該変動の予告の演出が実行されることを報知するために表示される画像である。本例では、保留変化画像h2により表示中の保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションが実行されることが報知される。なお、保留変化画像h2は、特図1の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図2の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、変動アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図1および特図2の保留アイコンを変化させる場合にのみ表示される表示であってもよいし、特図2の保留アイコンおよび変動アイコンを変化させる場合にのみ出現する表示であってもよいし、特図1の保留アイコン、特図2の保留アイコン、および変動アイコンを変化させる場合にのみ出現する表示であってもよい。
図28(e)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動する消去アニメーションが表示され、変動アイコン941が徐々に消去される。また、図28(e)では、特図1保留アイコン952の表示態様が「白→黒」に変化する変化アニメーションが実行された状態を示している。当該変化アニメーションでは、保留変化画像h2から特図1保留アイコン952に落雷する画像が表示され、特図1保留アイコン951にオーバーラップしてエフェクト画像が表示される。当該エフェクト画像は特図1保留アイコン952、953よりも前面側に表示され、当該エフェクト画像によって、特図1保留アイコン952の全体と特図1保留アイコン953の一部が隠される。
図28(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、図28(f)では、変化アニメーションが終了し、図28(e)で示した保留変化画像h2、エフェクト画像が消去され、特図1保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化している。
図28(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン952が変動アイコンとなり、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1保留アイコン953の移動アニメーションが開始されている。また、図28(g)では、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示開始されている。
図28(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン953の移動アニメーションが終了した状態を示している。また、図28(h)では、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「殿〜」の文字列の画像が表示され、後述する殿のキャラクタ画像h3が出現することを示唆する演出が実行されている。殿のキャラクタ画像h3は、図27(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図28(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、演出表示領域208dの右上部に殿のキャラクタ画像h3が表示され、殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「呼んだ?」の文字列の画像が表示されている。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像には「殿!」の文字列の画像が表示されている。
図28(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図28(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された全ての画像(以下、本実施例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、図28(k)では、回転対象画像の縦横比が変化して表示される。ここで、反時計回りに45°回転した回転対象画像の縦横比は、水平方向から反時計回りに45°回転した方向に横軸を取り、当該横軸に直交する方向に縦軸を取った場合の縦横比である。以下同様に、回転後の回転対象画像の縦横比は、水平方向から反時計回りに回転した方向に横軸を取り、当該横軸に直交する方向に縦軸を取った場合の縦横比である。例えば、回転対象画像が遊技者から見て反時計回りに90°回転した場合の回転対象画像の縦横比は、回転対象画像を遊技者から見て時計回りに90°回転した状態の回転対象画像の縦の長さと横の長さの比のことを示している。また、特図1第4図柄表示領域933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域208bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。
図28(j)に示す回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図28(k)に示す回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。また、特図1第4図柄表示領域933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域208bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。
図28(l)は、回転対象画像が図28(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図28(l)では、回転対象画像は見切れずに全体が表示される。
図28(m)は、回転対象画像が図28(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。
図28(n)は、回転対象画像が図28(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図28(n)では、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が、回転対象画像として、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図28(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。
図28(o)は、回転対象画像が図28(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図28(o)においては、回転対象画像は見切れていない。また、図28(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出では、保留変化画像h2から雷が発生し、黒色円形で表示された変動アイコンに落雷するアニメーションが実行されている。落雷した変動アイコンは、エフェクト画像とオーバーラップすることで、当該エフェクト画像によって変動アイコンの全体が隠されている。また、図28(o)は、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン954が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。
図28(p)は、回転対象画像が図28(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図28(o)で示した保留変化画像h2、および変動アイコン941の全体とオーバーラップして表示されたエフェクト画像が消去され、円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコンが表示されている。次いで、図28(q)は、回転対象画像が図28(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し、回転対象画像が一回転して元の表示状態に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の元の縦横比に戻っている。次いで、図28(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコンを消去する消去アニメーションが実行されている。図28(r)中の変動アイコンの左上方に示す下向き矢印は、変動アイコンの移動方向を表している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、回転対象画像の縦横比が変化する場合がある。回転対象画像にはキャラクタ画像が用いられる場合があり、キャラクタ画像の縦横比が変化することによってキャラクタ画像の存在感が高められ、遊技者に強い印象を与えることができる場合がある。また、本実施例における回転表示予告演出では、回転対象画像は1回転(360°回転)しているが、回転対象画像が1回転以上回転してもよい。例えば、回転対象画像の回転数が多いほど、大当り信頼度が高くなるように設定されていてもよい。
回転対象画像の縦横比は、回転対象画像の回転角度に関連して変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部のCPU404が、回転対象画像の回転角度を変数とした所定の関数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比はランダムに変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部のCPU404が乱数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比の変化によっては回転対象画像の表示面積が拡大したり縮小したりする場合があってもよいし、回転対象画像の表示面積を一定にするように回転対象画像の縦横比が変化する場合があってもよい。
本実施例では、回転対象画像は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心としているが、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の任意の位置を回転中心とする場合があってもよい。また、回転対象画像は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を通る直線を回転軸として回転させてもよいし、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の任意の位置を通る直線を回転軸として回転させてもよい。また、本実施例では、回転対象画像内の各画像の回転する角速度は一定であるが、回転中心からの距離に応じて各画像の回転の角速度を異ならせてもよい。例えば、回転中心からの距離が遠いほど、各画像の回転の角速度を遅くさせてもよい。この場合は、遊技者に回転対象画像が見た目以上に速く回転しているような印象を与えることができる場合がある。また、本実施例では、実行中の図柄変動表示の予告としての回転表示予告演出の最中に変動アイコンを変化する演出が行われている。このため、これらの演出が同時に行われることで実行中の特図変動遊技に対する期待を相乗的に高めることができる場合がある。
(実施例2)
本実施の形態の実施例2の演出例について図29を用いて説明する。図29(a)〜(r)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。図29(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図28(a)に示す状態と同じ状態を示している。次いで、図29(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示し、図28(b)と同じ状態を示している。次いで、図29(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、特図1保留アイコン951の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、図29(c)は、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示された直後の状態を示している。
図29(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されている。
図29(e)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。次いで、図29(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図28(f)と同じ状態を示している。次いで、図29(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示し図28(g)と同じ状態を示している。次いで、図29(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン953の移動アニメーションが終了した状態を示し、図28(h)と同じ状態を示している。次いで、図29(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示され殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示し、図28(i)と同じ状態を示している。
図29(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図29(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄、保留変化画像h2、殿のキャラクタ画像h3、殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像、装飾枠f2、および装飾枠f2内に表示された画像(保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1等)、および商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像(以下、本実施例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、本実施例の回転表示予告演出では、本実施の形態の実施例1で示した回転表示予告演出と異なり、装飾枠f1、および装飾枠f1内に表示された画像(保留数表示、第4図柄の画像)(以下、本実施例において、これらの画像を「非回転対象画像」と称する場合がある。)の回転表示が実行されず、非回転対象画像の縦横比が変化しない。また、非回転対象画像は回転対象画像よりも優先して表示される。なお、回転対象画像が非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、回転対象画像のうちの一部の画像のみが非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、非回転対象画像のうちの一部の画像のみが回転対象画像よりも優先して表示される場合があってもよい。
回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図29(k)に示す回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。また、特図1第4図柄表示領域933に表示された第4図柄、および中図柄表示領域208bの装飾図柄の変動表示は、回転表示予告演出の実行中においても実行されている。
図29(l)は、回転対象画像が図29(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図29(l)では、回転対象画像は見切れずに全体が表示される。
図29(m)は、回転対象画像が図29(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。また、装飾枠f1が装飾枠f2にオーバーラップして表示される。装飾枠f1が装飾枠f2よりも前面側に表示されており、装飾枠f1は装飾枠f2よりも優先して表示される。
図29(n)は、回転対象画像が図29(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図29(n)では、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が、回転対象画像として、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図29(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。また、殿のキャラクタ画像h3の一部や右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れるように表示される。
図29(o)は、回転対象画像が図29(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図29(o)においては、回転対象画像は見切れていない。また、図29(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出では、保留変化画像h2から雷が発生し、黒色円形で表示された変動アイコンに落雷するアニメーションが実行されている。落雷した変動アイコンは、エフェクト画像とオーバーラップすることで、当該エフェクト画像によって変動アイコンの全体が隠されている。また、図29(o)は、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン954が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。
図29(p)は、回転対象画像が図29(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。回転対象画像は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、図29(o)で示した保留変化画像h2、および変動アイコンの全体とオーバーラップして表示されたエフェクト画像が消去され、円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコンが表示されている。次いで、図29(q)は、回転対象画像が図29(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し、回転対象画像が一回転して元の表示状態に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の元の縦横比に戻っている。次いで、図29(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、非回転対象画像は回転しない。非回転対象画像には、第4図柄表示領域に表示された第4図柄や保留数表示領域に表示された保留数表示が用いられる。このため、遊技者にとって重要な情報を報知する画像を回転させないようにしている。
(実施例3)
本実施の形態の実施例3の演出例について図30を用いて説明する。図30(a)〜(r)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。図30(a)〜(h)は、図29(a)〜(h)と同じ状態を示している。次いで、図30(i)は、演出表示領域208dの右下部に殿のキャラクタ画像h3が表示されている。殿のキャラクタ画像h3と装飾枠f2とがオーバーラップして表示され、殿のキャラクタ画像h3の一部(あごの部分)が装飾枠f2によって隠されている。また、図30(i)は、図29(i)と殿のキャラクタ画像h3および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像の表示位置が異なることを除けば同じ状態を示している。次いで、図30(j)は、図29(j)と殿のキャラクタ画像h3および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像の表示位置が異なることを除けば同じ状態を示している。
図30(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄、殿のキャラクタ画像h3、および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像(以下、本実施例において、これらの画像を「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、本実施例の回転表示予告演出では、上記実施例1で示した回転表示予告演出と異なり、装飾枠f1、装飾枠f1内に表示された画像、装飾枠f2、装飾枠f2内に表示された画像、および爺のキャラクタのセリフを表す吹き出し画像(以下、本例において、これらの画像を「非回転対象画像」と称する場合がある。)の回転表示が実行されず、非回転対象画像の縦横比が変化しない。また、非回転対象画像は回転対象画像よりも優先して表示される。なお、回転対象画像が非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、回転対象画像のうちの一部の画像のみが非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、非回転対象画像のうちの一部の画像のみが回転対象画像よりも優先して表示される場合があってもよい。
図30(k)では、回転対象画像の縦横比を変化して表示している。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図30(k)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、殿のキャラクタ画像h3は、隠されていたあごの部分が表示されている。また、左図柄表示領域208aに表示された「装飾3」の一部が、装飾図柄表示装置208において見切れている。次いで、図30(l)は、回転対象画像が図30(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図30(m)は、回転対象画像が図30(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。次いで、図30(n)は、回転対象画像が図30(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図30(n)は、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が、回転対象画像として、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図30(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。
図30(o)は、回転対象画像が図30(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図30(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出(変動アイコンの変化アニメーション)が実行された状態を示している。本実施例での当該演出では、保留変化画像h2から発生した雷は、変更対象の変動アイコンとは異なる位置に落ちるように表示される。また、非回転対象画像の変動アイコンは、保留変化画像h2から雷が発生してエフェクト画像が表示されたタイミングで、黒色円形から円の中に「熱」の文字が描かれた態様に変化している。本実施例では、変化する変動アイコンがエフェクト画像で隠されないので、変化する変動アイコンがエフェクト画像で隠される場合よりも変化後の変動アイコンが早く視認可能となる。
図30(p)は、回転対象画像が図30(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。保留変化画像h2、雷画像、およびエフェクト画像が消去されている。次いで、図30(q)は、回転対象画像が図30(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転し元に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、元の縦横比に戻っている。次いで、図30(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコンを消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、非回転対象画像は回転しない。非回転対象画像には、第4図柄表示領域に表示された第4図柄、保留数表示領域に表示された保留数表示、保留アイコン、および変動アイコン等の画像が用いられる。このため、遊技者にとって重要な情報を報知する画像を回転させないようにしている。
(実施例4)
本実施の形態の実施例4の演出例について図31を用いて説明する。図31(a)〜(r)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。図31(a)〜(i)は、図30(a)〜(i)と同じ状態を示している。
図31(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。また、図31(j)は、装飾枠f2、装飾枠f2内に表示された画像(保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1等)、および商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が消去されている。
図31(k)は、装飾図柄表示装置208に表示された装飾図柄、保留変化画像h2、殿のキャラクタ画像h3、および殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像(以下、本実施例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、本実施例の回転表示予告演出では、本実施の形態の実施例1で示した回転表示予告演出と異なり、装飾枠f1および装飾枠f1内に表示された画像(以下、本例において、これらの画像を「非回転対象画像」と称する場合がある。)の回転表示が実行されず、非回転対象画像の縦横比が変化しない。また、非回転対象画像は回転対象画像よりも優先して表示される。なお、回転対象画像が非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、回転対象画像のうちの一部の画像のみが非回転対象画像より優先して表示される場合があってもよいし、非回転対象画像のうちの一部の画像のみが回転対象画像よりも優先して表示される場合があってもよい。また、図31(k)では、回転対象画像の縦横比を変化して表示されている。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図31(k)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面の縦横比に合わせて変化している。
図31(l)は、回転対象画像が図31(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図31(m)は、回転対象画像が図31(l)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに90°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。また、装飾枠f1は装飾図柄よりも前面側に表示されており、装飾枠f1は装飾図柄よりも優先して表示される。次いで、図31(n)は、回転対象画像が図31(m)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図31(n)は、回転表示予告演出の実行中に保留変化画像h2が回転対象画像として表示され、保留変化画像h2gは中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示された装飾図柄、および殿のキャラクタ画像h3にオーバーラップして表示される。図31(n)に表示されている保留変化画像h2は、変動アイコンの表示態様を変化させる当該変動の予告の演出に用いられる画像である。
図31(o)は、回転対象画像が図31(n)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。また、図31(o)は、変動アイコンの表示態様を変化させる演出が実行された状態を示している。当該演出は、本実施の形態の上記実施例1、および上記実施例2における回転表示予告演出中の変動アイコンの表示態様を変化させる演出とは異なり、保留変化画像h2から発生した雷は、変更対象の変動アイコンには落ちないように表示される。また、非回転対象画像の変動アイコンは、保留変化画像h2から雷が発生してエフェクト画像が表示されたタイミングで、回転表示予告演出実行前の変動アイコン表示領域940の位置に円の中に「熱」の文字が描かれた態様の変動アイコン942が、一時的に、保留変化画像h2および「装飾3」とオーバーラップして、保留変化画像h2および「装飾3」より優先して手前側に表示されている。このため、遊技者は変動アイコンが変化したことを一時的に確認することができる。
図31(p)は、回転対象画像が図31(o)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。回転対象画像の縦横比は、縦横比3:4の画面に合わせた縦横比に変化している。また、保留変化画像h2、雷画像、エフェクト画像、および変動アイコン941が消去されている。次いで、図31(q)は、回転対象画像が図30(p)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し元に戻った状態を示している。回転対象画像の縦横比は、元の縦横比に戻っている。また、消去されていた装飾枠f2、装飾枠f2内に表示された画像(保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1等)、および商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が表示されている。次いで、図31(r)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコンが下方に移動することで、変動アイコンを消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、回転対象画像の回転表示を行う場合において、遊技者にとって重要な情報である保留アイコン、および変動アイコン等の画像をあえて表示しないようにすることで、遊技者に回転対象画像の回転表示に注目させることができる場合がある。また、本実施例の回転表示予告演出では、変動アイコンが表示されていないにも関わらず、変動アイコンを変化させる演出が行われている。このため、遊技者に思いがけない驚きを与えることができる場合がある。また、変動アイコンを変化させる演出中に一時的に変化した変動アイコンのみを表示させることで、遊技者の期待感を満足させることができる場合がある。また、変動アイコンは、回転対象画像の回転表示が終了するまでは、一時的であっても表示されない場合があってもよい。この場合は、変動アイコンの変化アニメーションが終了してから変動アイコンが表示されるまでに所定の時間を要するため、遊技者の期待感を増幅させることができる場合がある。また、本実施例の回転表示予告演出では、保留アイコンが表示されていないにも関わらず、保留アイコンを変化させる演出が行われる場合があってもよい。
(実施例5)
本実施の形態の実施例5の演出例について図32を用いて説明する。図32(a)〜(l)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。また、本実施例および後述する実施例6〜9に用いられるパチンコ機100は、演出用可動体225に搭載されたサブ表示装置209を有している。演出用可動体225は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面内で2次元的に上下移動および回転動作することができる。なお、演出可動体225は、3次元的に動作できるようになっていてもよい。また、サブ表示装置209は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、サブ表示装置209として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。また、サブ表示装置209は、装飾図柄表示装置208と同様に第1副制御部400によって制御される。なお、サブ表示装置209は第2副制御部500によって制御されてもよい。
図32(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933および特図2第4図柄表示領域934には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。また、図32(a)は、サブ表示装置209が、装飾図柄表示装置208の中央上部の前方の位置に位置している状態を示している。図32(a)に示す状態において、サブ表示装置209(演出可動体225)が初期位置に位置している。
図32(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域940および特図1保留アイコン表示領域950では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン951が、変動アイコン941となって、変動アイコン表示領域940に移動する。このように、図32(b)では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行されている。
図32(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図32(c)は、サブ表示装置209の演出表示領域209aに殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。本例において殿のキャラクタ画像h3は、図27(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図32(d)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209において殿のキャラクタ画像h3の回転表示が実行される。図32(d)では、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、サブ表示装置209に表示された殿のキャラクタ画像h3(以下、本例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転した状態を示している。また、図32(d)では、回転対象画像は、画像の縦横比が変化して表示している。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(サブ表示装置209の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図32(d)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図32(e)は、回転対象画像が図32(d)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図32(f)は、回転対象画像が図32(e)の状態かサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計135°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。
図32(g)は、回転対象画像が図32(f)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の回転対象画像の縦横比に変化している。次いで、図32(h)は、回転対象画像が図32(g)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図32(i)は、回転対象画像が図32(h)の状態からササブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図32(j)は、回転対象画像が図32(e)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、縦横比7:5の画面に合わせた縦横比に変化している。次いで、図32(k)は、回転対象画像が図32(j)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計360°回転)し元に戻った状態を示している。また、回転対象画像の縦横比は、回転前の元の縦横比に戻っている。次いで、図32(l)は、サブ表示装置209の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209に表示されている回転対象画像の回転表示を行う場合において、回転対象画像の縦横比が変化する場合がある。回転対象画像にはキャラクタ画像が用いられている。キャラクタ画像の縦横比が変化することによってキャラクタ画像の存在感が高められ、遊技者にインパクトを与えることができる場合がある。また、本実施例における回転表示予告演出では、回転対象画像は1回転(360°)しているが、1回転以上回転する構成であってもよい。例えば、回転対象画像の回転数が多いほど、大当り信頼度が高くなる構成であってもよい。
また、回転対象画像の縦横比は、回転対象画像の回転角度に関連して変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部400のCPU404が、回転対象画像の回転角度を変数とした所定の関数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比はランダムに変化する場合があってもよい。例えば、第1副制御部400のCPU404が乱数を用いて回転対象画像の縦横比を決定し、当該縦横比に基づいてROM406に記憶された画像データからVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成する場合があってもよい。また、回転対象画像の縦横比の変化によっては回転対象画像の表示面積が拡大したり縮小したりする場合があってもよいし、回転対象画像の表示面積を一定にするように回転対象画像の縦横比が変化する場合があってもよい。
また、本実施例では、回転対象画像は、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心としているが、サブ表示装置209の画像表示領域の任意の位置を回転中心とする場合があってもよい。また、回転対象画像は、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を通る直線を回転軸として回転する場合があってもよいし、サブ表示装置209の画像表示領域の任意の位置を通る直線を回転軸として回転する場合があってもよい。
また、本実施例では、回転対象画像の回転する角速度は一定であるが、回転中心からの距離に応じて回転対象画像の回転の角速度を異ならせる構成であってもよい。例えば、回転中心からの距離が遠いほど、回転対象画像の回転の角速度を遅くさせてもよい。この場合は、遊技者に回転対象画像が見た目以上に速く回転しているような錯覚を与えることができる場合がある。
(実施例6)
本実施の形態の実施例6の演出例について図33を用いて説明する。図33(a)〜(l)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図33(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933および特図2第4図柄表示領域934には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。また、図33(a)は、サブ表示装置209が、装飾図柄表示装置208の中央上部の前方の位置に位置している状態を示している。また、サブ表示装置209は、左下部に保留数表示画像を表示する保留表示領域209bを有している。図33(a)では、サブ表示装置209の保留表示領域209bには、保留数表示画像として特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示されている。
図33(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域940および特図1保留アイコン表示領域950では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に表示されていた特図1保留アイコン951が、変動アイコン941となって、変動アイコン表示領域940に移動する。このように、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが実行されている。また、サブ表示装置209の左下部にある保留表示領域209bには、保留数表示画像として特図1の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。
図33(c)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図33(c)は、サブ表示装置209の演出表示領域209aに殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図27(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図33(d)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で遊技者から見て反時計回りに360°回転することで、殿のキャラクタ画像h3を反時計回りに360°回転させている。図33(d)では、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、サブ表示装置209は、装飾図柄表示装置208の中央上部の前方の位置から下方の位置に移動して、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心に反時計回りに45°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の左下部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の左上部に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて、「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。
図33(e)は、サブ表示装置209が図33(d)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて、「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計90°回転)して表示されている。次いで、図33(f)では、サブ表示装置209が図33(e)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計135°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置209の左上部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の右上部に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計135°回転)して表示されている。次いで、図33(g)は、サブ表示装置209が図33(f)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計180°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計180°回転)して表示されている。
図33(h)は、サブ表示装置209が図33(g)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計225°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置209の右上部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の右下部に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像の「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計225°回転)して表示されている。次いで、図33(i)では、サブ表示装置209が図33(h)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計270°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像の「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計270°回転)して表示されている。
図33(j)は、サブ表示装置209が図33(i)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計315°回転)した状態を示している。また、サブ表示装置209の右下部にある保留表示領域209bがサブ表示装置209の左下部の元の位置に移動している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計315°回転)して表示されている。次いで、図33(k)では、サブ表示装置209が図33(j)の状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに45°回転(合計360°回転)した状態を示している。また、保留表示領域209bに表示されている保留数表示画像としての「0」の画像は、サブ表示装置209の回転角度に併せて「0」の画像の中心を回転中心に時計回りに45°回転(合計360°回転)して表示されている。次いで、図33(l)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、サブ表示装置209では殿のキャラクタ画像h3が消去され、装飾図柄表示装置208では変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させることで回転対象画像の回転表示を行っている。また、サブ表示装置209を回転させる場合において、サブ表示装置209に表示されている保留数表示画像は遊技者から見て回転しない態様で表示している。また、サブ表示装置209の保留表示領域209bは、サブ表示装置209の回転に併せて、遊技者から見てサブ表示装置209の左の角に表示されるように移動させている。このため、サブ表示装置209の回転中において、遊技者にとって重要な情報である保留数表示画像を遊技者が視認しやすい位置に表示されている。また、サブ表示装置209の回転に代えて、装飾図柄表示装置208を回転させることで、装飾図柄表示装置208に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよいし、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置209とを同時にあるいは連続して回転させることで、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置209に表示された画像を回転させる演出が行われる場合があってもよい。なお、装飾図柄表示装置208が回転可能となっており、サブ表示装置209が移動不可能に遊技盤200に固定されていてもよい。
(実施例7)
本実施の形態の実施例7の演出例について図34を用いて説明する。図34(a)〜(l)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図34(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図32(a)と同じ状態を示している。次いで、図34(b)は、特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示し、図32(b)と同じ状態を示している。次いで、図34(c)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図34(c)は、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209の演出表示領域209aに殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図27(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図34(d)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。図34(d)は、サブ表示装置209が、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心に反時計回りに45°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の演出表示領域209aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の反時計回りの回転に併せて、サブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心に時計回りに45°回転して表示されている。このため、遊技者からは殿のキャラクタ画像h3は回転していないように視認される。次いで、図34(e)〜(k)は、サブ表示装置209が45°ずつ回転した状態を示している。また、図34(e)〜(k)では、サブ表示装置209の回転速度と同じ速さの回転速度で殿のキャラクタ画h3を時計回りに回転して表示している。このため、サブ表示装置209の回転中において、常に遊技者からは殿のキャラクタ画像h3は回転していないように視認される。次いで、図34(l)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、サブ表示装置209では殿のキャラクタ画像h3が消去され、装飾図柄表示装置208では変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させつつも、サブ表示装置209に表示されたキャラクタ画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転させることで、当該キャラクタ画像が遊技者から見て回転していない態様で表示されている。このため、サブ表示装置209が回転しているにも関わらず、サブ表示装置に表示された画像が回転しないため、遊技者に意外性を与えることができる場合がある。また、本実施例では、サブ表示装置209の回転方向の反対方向に、サブ表示装置209の回転速度と同じ速さでキャラクタ画像を回転させているが、サブ表示装置209の回転方向の反対方向にサブ表示装置209の回転速度と異なる速さでキャラクタ画像を回転させる場合があってもよいし、サブ表示装置209の回転方向と同じ方向に、サブ表示装置209の回転速度と同じ速さまたは異なる速さでキャラクタ画像を回転させる場合があってもよい。
(実施例8)
本実施の形態の実施例8の演出例について図35を用いて説明する。図35(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図35(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図32(a)と同じ状態を示している。次いで、図35(b)は、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209に殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示し、図34(c)と同じ状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図27(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。また、図35(b−1)は、図35(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図35(b−1)に示す画像データは、殿のキャラクタ画像h3と殿のキャラクタ画像h3の左下に姫のキャラクタ画像h4とを有し、殿のキャラクタ画像h3と姫のキャラクタ画像h4とは回転していない態様の画像データである。また、本例においては、姫のキャラクタ画像h4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。図35(b−2)は、図35(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図35(b−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。図35(b−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比が9:16となる所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図35(b−3)は、図35(b−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示した状態を示している。
図35(c)〜(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で反時計回りに45°回転し、その後に時計回りに45°回転させている。また、図35(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、回転前のサブ表示装置209の位置を示している。また、図35(c)〜(e)の図中に示す矢印は、サブ表示装置209の回転方向を示している。
図35(c)は、サブ表示装置209が、図35(b)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、左下部に、サブ表示装置209から見切れていた姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図35(c−1)は、図35(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図35(c−1)に示す画像データは、図35(b−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに30°回転した態様の画像データである。図35(c−2)は、図35(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図35(c−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図35(c−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図35(c−3)は、図35(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図35(b)に示す状態から反時計回りに30°回転させた状態を示し、図35(c)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図35(d)は、サブ表示装置209が、図35(c)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、左下部に、姫のキャラクタ画像h4の全部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図35(d−1)は、図35(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図35(d−1)に示す画像データは、図35(c−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに15°回転した態様の画像データである。図35(d−2)は、図35(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図35(d−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図35(d−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。図35(d−3)は、図35(d−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図35(e)に示す状態から反時計回りに15°回転させた状態を示し、図35(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図35(e)は、サブ表示装置209が、図35(d)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、左下部に、姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示され、他の一部がサブ表示装置209から見切れている。また、図35(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が終了する直前の状態を示している。図35(e−1)は、図35(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図35(e−1)に示す画像データは、図35(d−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに15°回転した態様の画像データであり、図35(c−1)に示す画像データと同じである。図35(e−2)は、図35(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図35(e−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図35(c−2)に示す表示データと同じである。図35(e−3)は、図35(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示し、サブ表示装置209を図35(d)に示す状態から時計回りに15°回転させた状態を示し、図35(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。図35(e−3)は、図35(c−3)と同じ状態を示している。
図35(f)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の特図1第4図柄表示領域933では、特図1変動遊技の結果が大当りであることを報知する「○」の画像が表示されている。また、図35(f)は、サブ表示装置209が、図35(e)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、姫のキャラクタ画像h4が表示されていない。図35(f−1)は、図35(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図35(f−1)に示す画像データは、図35(e−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに30°回転した態様の画像データであり、図35(b−1)に示す画像データと同じである。図35(f−2)は、図35(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図35(f−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図35(b−2)に示す表示データと同じである。図35(f−3)は、図35(f−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示し、サブ表示装置209を図35(e)に示す状態から時計回りに30°回転させた状態を示し、図35(f)におけるサブ表示装置209の状態を示している。図35(f−3)は、図35(b−3)と同じ状態を示している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させつつも、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転させることで、殿のキャラクタ画像h3が遊技者から見て回転していない態様で表示されている。また、本実施例の回転表示予告演出では、回転表示予告演出が実行される前に、サブ表示装置209において見切れていた姫のキャラクタ画像h4が、サブ表示装置209に表示される画像の回転表示が行われることによって、サブ表示装置209に表示される。また、姫のキャラクタ画像h4は、サブ表示装置209が所定の角度以上に回転することでサブ表示装置209に表示される。このため、遊技者は、サブ表示装置209の回転する角度に注目することになり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、本実施の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が回転することで姫のキャラクタ画像h4が表示されることになるが、実行中の図柄変動表示の大当り信頼度に併せたキャラクタを表示するようにしてもよい。例えば、大当り信頼度が比較的に低い場合には、殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、サブ表示装置209が反時計回りに所定の角度回転することで姫のキャラクタ画像h4が表示されるのに対して、サブ表示装置209が時計回りに所定の角度回転することで殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、本実施例における回転表示予告演出に用いられる殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4は、回転表示予告演出中に縦横比が変化する場合があってもよい。
(実施例9)
本実施の形態の実施例9の演出例について図36を用いて説明する。図36(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図36(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図32(a)と同じ状態を示している。次いで、図36(b)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、図36(b)は、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209の中央部に殿のキャラクタ画像h3とサブ表示装置209の左下部に商人のキャラクタ画像h1’が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、図27(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。また、商人のキャラクタ画像h1’は、ナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1と同じキャラクタ画像である。また、図36(b−1)は、図36(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図36(b−1)に示す画像データは、殿のキャラクタ画像h3と殿のキャラクタ画像h3の左下に姫のキャラクタ画像h4とを有し、殿のキャラクタ画像h3と姫のキャラクタ画像h4とは回転していない態様の画像データである。また、本例においては、姫のキャラクタ画像h4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。図36(b−2)は、図36(b)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図36(b−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。図36(b−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比が9:16となる所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図36(b−2)に示す表示データは、図36(b−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(表示データの左下部)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1’を重ね合わせた表示データである。図36(b−3)は、図36(b−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1’は、図36(b−1)に示す画像データより優先して表示されているが、図36(b−1)に示す画像データを商人のキャラクタ画像h1’より優先させて表示する場合があってもよい。
図36(c)〜(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で反時計回りに45°回転し、その後に時計回りに45°回転させている。また、図36(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、回転前のサブ表示装置209の位置を示している。また、図36(c)〜(e)の図中に示す矢印は、サブ表示装置209の回転方向を示している。
図36(c)は、サブ表示装置209が、図36(b)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1’は、サブ表示装置209が回転することで、図36(b)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに30°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、キャラクタ画像h1’の右下方に、サブ表示装置209から見切れていた姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図36(c−1)は、図36(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図36(c−1)に示す画像データは、図36(b−1)に示す画像データを当該画像データの中心を回転中心として時計回りに30°回転した態様の画像データである。図36(c−2)は、図36(c)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図36(c−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図36(c−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図36(c−2)に示す表示データは、図36(c−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図36(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1’を重ね合わせた表示データである。図36(c−3)は、図36(c−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図36(b)に示す状態から反時計回りに30°回転させた状態を示し、図36(c)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図36(d)は、サブ表示装置209が、図36(c)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1’は、サブ表示装置209が回転することで、図36(c)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして反時計回りに15°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、商人のキャラクタ画像h1’の右隣りに、姫のキャラクタ画像h4の全部が遊技者から見て回転していな態様で表示されている。また、図36(d−1)は、図36(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図36(d−1)に示す画像データは、図36(c−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として時計回りに15°回転した態様の画像データである。図36(d−2)は、図36(d)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図36(d−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図36(d−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図36(d−2)に示す表示データは、図36(d−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図36(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1’を重ね合わせた表示データである。図36(d−3)は、図36(d−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図36(c)に示す状態から反時計回りに15°回転させた状態を示し、図36(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図36(e)は、サブ表示装置209が、図36(d)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1’は、サブ表示装置209が回転することで、図36(d)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに15°回転している態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、キャラクタ画像h1’の右下方に、姫のキャラクタ画像h4の一部が遊技者から見て回転していな態様で表示され、他の一部がサブ表示装置209から見切れている。また、図36(e)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が終了する直前の状態を示している。また、図36(e−1)は、図36(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図36(e−1)に示す画像データは、図36(d−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに15°回転した態様の画像データである。図36(e−2)は、図36(e)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図36(e−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。当該表示データは、図36(e−1)に示す画像データから、当該画像データの中心を中心として縦横比9:16の所定の長方形の領域を切り取って表示データとしている。また、図36(e−2)に示す表示データは、図36(e−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(図36(b−2)に示す位置)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1’を重ね合わせた表示データである。図36(e−3)は、図36(e−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示してサブ表示装置209を図36(d)に示す状態から時計回りに15°回転させた状態を示し、図36(d)におけるサブ表示装置209の状態を示している。
図36(f)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の特図1第4図柄表示領域933では、特図1変動遊技の結果が大当りであることを報知する「○」の画像が表示されている。また、図36(f)は、サブ表示装置209が、図36(e)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、回転していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209の左下部に表示されている商人のキャラクタ画像h1’は、サブ表示装置209が回転することで、図36(e)に示す状態からサブ表示装置209の画像表示領域の中心を回転中心にして時計回りに30°回転し元に戻った態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、姫のキャラクタ画像h4が表示されていない。図36(f−1)は、図36(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために第1副制御部400のROM406から読みだした画像データを示している。図36(f−1)に示す画像データは、図36(e−1)に示す画像データを画像データの中心を回転中心として反時計回りに30°回転した態様の画像データであり、図36(b−1)に示す画像データと同じである。図36(f−2)は、図36(f)の状態において、サブ表示装置209に画像を表示するために、図36(f−1)に示す画像データからVRAM436のワークエリアを使用して生成した表示データを示している。また、図36(f−2)に示す表示データは、図36(b−1)に示す画像データから生成した表示データの所定の位置(表示データの左下部)に第1副制御部400のROM406から読みだした商人のキャラクタ画像h1’を重ね合わせた表示データであり、当該表示データは、図36(b−2)に示す表示データと同じである。図36(f−3)は、図36(f−2)に示す表示データに基づいてサブ表示装置209に画像を表示し、サブ表示装置209を図36(e)に示す状態から時計回りに30°回転させた状態を示し、図36(f)におけるサブ表示装置209の状態を示している。図36(f−3)は、図36(b−3)と同じ状態を示している。
このように本実施例の回転表示予告演出では、サブ表示装置209を回転させつつも、サブ表示装置209には、遊技者から見て回転しない態様で表示されるキャラクタ画像(殿のキャラクタ画像h3と姫のキャラクタ画像h4)と遊技者から見て回転している態様で表示されるキャラクタ画像(商人のキャラクタ画像h1’)が表示される。回転しているサブ表示装置209には、遊技者から見て回転しない態様で表示されるキャラクタ画像と遊技者から見て回転している態様で表示されるキャラクタ画像が同時に表示されることで、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(実施例10)
本実施の形態の実施例10の演出例について図37を用いて説明する。図37(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図37(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図35(a)と同じ状態を示している。次いで、図37(b)は、特図1の保留が消化されて特図1変動遊技が開始された状態を示し、図35(b)と同じ状態を示している。また、図37(b)では、サブ表示装置209が下方に移動して、サブ表示装置209に殿のキャラクタ画像h3が表示された状態を示している。殿のキャラクタ画像h3は、リーチ演出としての横移動表示演出に用いられる画像である。
図37(c)〜(e)は、リーチ演出としての横移動表示演出が実行された状態を示している。本実施例の横移動表示演出では、サブ表示装置209が装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面に平行な平面内で左右方向に移動する。また、図37(c)〜(e)の図中の2点鎖線で示す長方形は、左右方向への移動前のサブ表示装置209の位置を示している。
図37(c)は、サブ表示装置209が、図37(b)に示す状態から左方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置209の演出表示領域209aの中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の左方向の移動距離と同じ距離だけ右方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していないように表示されている。また、サブ表示装置209では、左上部に、サブ表示装置209において見切れていた姫のキャラクタ画像h4の一部が表示されている。また、本例においては、姫のキャラクタ画像h4は、大当り信頼度が高い予告に用いられる画像である。
図37(d)は、サブ表示装置209が、図37(c)に示す状態から左横方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の左方向の移動距離と同じ距離だけ右方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していないように視認されるように表示されている。また、サブ表示装置209では、左上部に姫のキャラクタ画像h4の全部が表示されている。
図37(e)は、サブ表示装置209が、図37(d)に示す状態から右方向に移動した状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の右方向の移動距離と同じ距離だけ左方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していないように表示されている。また、サブ表示装置209では、左上部に姫のキャラクタ画像h4の一部が表示され、姫のキャラクタダ画像h4の一部が見切れている。また、図37(e)は、リーチ演出としての横移動表示演出が終了する直前の状態を示している。
図37(f)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果が大当りであることが報知された状態を示している。装飾図柄表示装置208の特図1第4図柄表示領域933では、特図1変動遊技の結果が大当りであることを報知する「○」の画像が表示されている。また、図37(f)は、サブ表示装置209が、図37(e)に示す状態から右方向に移動して元に戻った状態を示している。また、サブ表示装置209の中央部に表示されている殿のキャラクタ画像h3は、サブ表示装置209の右方向の移動距離と同じ距離だけ左方向に移動する態様で表示されている。このため、殿のキャラクタ画像h3は、遊技者から見て、移動していない態様で表示されている。また、サブ表示装置209では、姫のキャラクタ画像h4が表示されていない。
このように本実施例の横移動表示予告演出では、サブ表示装置209を横移動させつつ、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで移動させることで、殿のキャラクタ画像h3が遊技者から見て移動していない態様で表示されている。また、本実施例の横移動表示予告演出では、横移動表示予告演出が実行される前に、サブ表示装置209において見切れていた姫のキャラクタ画像h4が、サブ表示装置209に表示される画像の横移動表示が行われることによって、サブ表示装置209に表示される。また、姫のキャラクタ画像h4は、サブ表示装置209が所定の距離以上に移動することでサブ表示装置209に表示される。このため、遊技者は、サブ表示装置209の移動する距離に注目することになり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、本実施の横移動表示予告演出では、実行中の図柄変動表示の大当り信頼度に併せたキャラクタを表示するようにしてもよい。例えば、大当り信頼度が比較的に低い場合には、殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、サブ表示装置209が左方向に所定の距離移動することで姫のキャラクタ画像h4が表示されるのに対して、サブ表示装置209が右方向に所定の距離移動することで殿の敵キャラクタが表示される場合があってもよい。また、本実施例における横移動表示予告演出に用いられる殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4は、横移動表示予告演出中に縦横比が変化する場合があってもよい。
(実施例11)
本実施の形態の実施例11の演出例について図38を用いて説明する。図38(a)〜(n)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。また、本実施例および後述する実施例11に用いられるパチンコ機100は、演出用可動体990を有している。演出用可動体990は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面内で2次元的に移動および回転できるようになっている。なお、演出可動体990は、3次元的に移動および回転できるようになっていてもよい。また、演出用可動体990は、横長の長方形の形状を有し、表面には「CR大都マシーン」の文字列画像が表示されている。
図38(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾4」が停止表示されている。特図1第4図柄表示領域933および特図2第4図柄表示領域934には、はずれを報知する表示態様の第4図柄が停止表示されている。また、特図1保留数表示領域931には特図1の保留数が1であることを示す「1」が表示され、特図2保留数表示領域932には特図2の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。特図1保留アイコン表示領域950には白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン951が表示されている。また、図38(a)は、演出用可動体990が、装飾図柄表示装置208の中央上部の位置に位置している状態を示している。図38(a)に示す状態において、演出用可動体990は初期位置に位置している。
図38(b)は、特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「0」が表示され、特図1の保留数が1減少して特図1の保留数が0になったことが報知されている。また、特図1の保留が1個減少し、特図1変動遊技が開始されると、特図1保留アイコン951の移動アニメーションが実行されている状態を示している。また、サブ表示装置209の左下部にある保留表示領域209bには、特図1の保留数が0であることを示す「0」が表示されている。
図38(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域940に変動アイコン941が表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第1領域に白色円形で表示されたデフォルトの特図1保留アイコン952が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、図38(c)は、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示された直後の状態を示している。
図38(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が保留アイコンの増加アニメーションによって出現した状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示されている。
図38(e)は、演出用可動体990が下方に移動する演出(以下、「ロゴ落下演出」と称する場合がある。)が実行された状態を示している。ロゴ落下演出は、図27(b)の図中に示す「ロゴ落下」の予告に用いられる演出である。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、演出用可動体990の背後の位置と演出用可動体990の背後の周辺の位置に跨ってエフェクト画像h5が表示されている。エフェクト画像h5は、ロゴ落下演出に用いられる画像である。また、図38(e)は、装飾図柄表示装置208にエフェクト画像h5が表示された後に、左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。また、図38(e)は、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションが実行された状態を示している。なお、図38(e)に示すロゴ落下演出は、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションに併せた演出として用いられる場合があってもよいし、黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が表示されることに併せた演出として用いられる場合があってもよいし、先読み予告の演出として単独で用いられる場合があってもよい。次いで、図38(f)は、演出用可動体990が図38(e)に示す位置から上方に移動し、図38(a)に示す元の位置に戻った状態を示している。また、装飾図柄表示装置208では、演出用可動体990の上方への移動に伴い、エフェクト画像h5が消去されている。
図38(g)は、最先の特図1の保留が消化されて、特図1変動遊技が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1第4図柄表示領域933では第4図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数表示領域931では「1」が表示され、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン952の移動アニメーションが開始された直後の状態を示している。また、図38(g)は、装飾図柄表示装置208のナビゲーションキャラクタ表示領域970に表示されている商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像が演出表示領域208dの左下部に表示された直後の状態を示している。
図38(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび特図1保留アイコン953の移動アニメーションが終了した状態を示している。また、図38(h)では、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「殿〜」の文字列の画像が表示され、後述する殿のキャラクタ画像h3が出現することを示唆する演出が実行されている。殿のキャラクタ画像h3は、図27(b)に示した「回転」の予告の演出(以下、「回転表示予告演出」と称する場合がある。)に用いられるキャラクタ画像である。
図38(i)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、演出表示領域208dの右下部に殿のキャラクタ画像h3が表示され、殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「呼んだ?」の文字列の画像が表示されている。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像には「殿!」の文字列の画像が表示されている。
図38(j)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。また、商人のキャラクタ画像h1のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス?」の文字列の画像が表示され、その後に殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す吹き出し画像内には「チャンス!」の文字列の画像が表示されている。殿のキャラクタ画像h3のセリフを表す「チャンス!」の文字列の画像が表示されることで、回転表示予告演出が実行されることが示唆される。
図38(k)は、リーチ演出としての回転表示予告演出が実行された状態を示している。また、図38(k)では、装飾図柄表示装置208に表示された全ての画像(以下、本例において、「回転対象画像」と称する場合がある。)が、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として遊技者から見て反時計回りに45°回転した状態を示している。また、図38(k)では、回転対象画像の縦横比が変化して表示している。回転前の回転対象画像は、縦横比9:16(装飾図柄表示装置208の画面の縦横比)の画面に合わせた縦横比で表示されているのに対して、図38(k)に示す回転対象画像の縦横比は、縦横比4:5の画面に合わせた縦横比に変化している。また、右図柄表示領域208cに表示されていた「装飾3」の一部やナビゲーションキャラクタ表示領域970の一部が、装飾図柄表示装置208から見切れている。また、図38(k)では、回転表示予告演出を目立たせるために、演出用可動体990は、装飾図柄表示装置208の上方の遊技者から視認できない位置に移動する。
図38(l)は、回転対象画像が図38(k)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに45°回転(合計90°回転)した状態を示している。また、回転対象画像は、縦横比1:1の画面に合わせた縦横比で表示されている。また、装飾図柄表示装置209において、回転対象画像は見切れていない。また、図38(l)は、回転表示予告演出中に、演出用可動体990が図38(k)の位置(不図示)から下方へ移動するロゴ落下演出が実行された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208には、エフェクト画像h5が回転対象画像として表示されている。また、図38(l)では、エフェクト画像h5は、図38(e)に示す状態と異なり、演出表示領域208dの左部に遊技者から見て反時計回りに90°回転した態様で表示されている。また、図38(l)の状態における装飾図柄表示装置に表示されている装飾図柄の大きさは、図38(e)の状態における装飾図柄表示装置に表示されている装飾図柄の大きさよりも小さい大きさである。また、保留アイコン、変動アイコン、商人のキャラクタ画像h1、およびエフェクト画像h5においても同様である。
図38(m)は、回転対象画像が図38(j)の状態から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中心を回転中心として反時計回りに270°回転(合計360°回転)し元に戻った状態を示している。回転対象画像の縦横比は、元の縦横比および元の大きさに戻っている。また、図38(m)では、演出用可動体990が図38(l)の位置から上方へ移動して元の状態の位置(図38(a)に示す状態の位置)に位置している。また、装飾図柄表示装置208では、エフェクト画像h5が消去されている。次いで、図38(n)は、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知された状態を示している。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例のロゴ落下演出には、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置にエフェクト画像が表示される演出と、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置とは別の位置にエフェクト画像が表示される演出とがある。演出用可動体2990の背後の位置に表示されるエフェクト画像は、遊技者に演出用可動体990の動作を強調させる場合があり、演出用可動体990の背後の位置とは別の位置に表示されるエフェクト画像は、意外な位置にエフェクト画像が表示されるため、遊技者に思いがけない驚きを与えることができる場合がある。また、エフェクト画像の大きさや表示色や表示する位置によって、大当り信頼度が異なる場合があってもよい。
(実施例12)
本実施の形態の実施例12の演出例について図39を用いて説明する。図39(a)〜(f)は特図1変動遊技の演出を時系列で表示している。
図39(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示し、図38(a)と同じ状態を示している。次いで、図39(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示し、図38(b)と同じ状態を示している。次いで、図39(c)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、図38(c)と同じ状態を示している。
図39(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、および右図柄表示領域208cに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、図39(d)は、演出用可動体990が図39(c)に示す位置から下方に移動する演出(以下、「ロゴ落下演出」と称する場合がある。)が実行された状態を示している。ロゴ落下演出は、図27(b)の図中に示す「ロゴ落下」の予告に用いられる演出である。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、演出用可動体990の背後の位置と演出用可動体990の背後の周辺の位置に跨ってエフェクト画像h5が表示されている。エフェクト画像h5は、ロゴ落下演出に用いられる画像である。
図39(e)は、ロゴ落下演出の実行中に島一斉演出が開始された状態を示している。島一斉演出は、同一の島設備に設置された同一機種のパチンコ機が同じタイミング同じ演出を実行する演出である。本実施例の島一斉演出では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左部に姫のキャラクタ画像h6が歌を歌っている態様の表示がされ、左中右図柄表示領域208a〜208cに表示された装飾図柄が装飾図柄表示装置208の右下部に縮小して表示されている。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右方に「島一斉演出開始!」の文字列画像が表示されている。また、図39(e)は、図39(d)で表示されたエフェクト画像h5が、図39(d)で表示された位置とは異なる位置となる装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右下部に縮小して表示された状態を示している。また、図39(e)では、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションが実行された状態を示している。また、遊技球が特図1始動口230に入球したことに基づいて、特図1保留数表示領域931では「2」が表示され、特図1保留アイコン表示領域950の第2領域に黒色円形で表示された特図1保留アイコン953が表示されている。なお、本実施例のロゴ落下演出は、保留アイコン952の表示態様が白色円形から黒色円形に変化する変化アニメーションが行われることを示唆する演出として用いられる場合があってもよいし、先読み予告の演出として単独で用いられる場合があってもよい。
図39(f)では、島一斉演出中に、演出用可動体990が図39(d)に示す位置から上方に移動して元の位置(図39(a)に示す位置)に戻った状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右方に「島一斉演中」の文字列画像が表示され、島一斉演出中であることが報知されている。また、装飾図柄表示装置208の右下部に縮小して表示されていたエフェクト画像h5は消去され、装飾図柄表示装置208の右下部に縮小した左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾2−装飾4−装飾2」が停止表示され、特図1変動遊技の結果がはずれであることが報知されている。また、変動アイコン表示領域940に表示されていた変動アイコン941が下方に移動することで、変動アイコン941を消去する消去アニメーションが実行されている。
このように本実施例のロゴ落下演出では、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置にエフェクト画像が表示される状態と、装飾図柄表示装置208の前方で演出用可動体990を動作させる際に、装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後とは別の位置にエフェクト画像が表示される状態とがある。装飾図柄表示装置208において演出用可動体990の背後の位置とは別の位置にエフェクト画像が表示される状態は、遊技者に意外性を付与することができる場合があり、また、遊技者に話題を提供することができる場合がある。また、エフェクト画像の大きさや表示色や表示する位置によって、大当り信頼度が異なる場合があってもよい。
次に、以上説明した第2の実施の形態による遊技台の特徴的構成について再度図1乃至図39を参照しつつ説明する。
(A1)
画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、またはサブ表示装置209)を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3)の回転表示を行う場合があり、
前記回転表示が行われる際に、前記第一の画像の縦横比が変化する場合がある(例えば、図28(j)〜(q)、または図32(c)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる際に、第一の画像の縦横比が変化する場合があるため、第一の画像の存在感が増幅される場合があり、遊技者に強い印象を与えることができる場合がある。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第一の画像とする場合があってもよいし、これらの画像意外の画像を第一の画像とする場合があってもよい。
(A2)
上記(A1)に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、第二の画像(例えば、保留アイコンや保留数表示)は回転しない場合がある(例えば、図30(j)〜(q)、または図33(c)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
上記(A2)に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、前記第二の画像(例えば、第4図柄)は回転しない(例えば、図29(j)〜(q)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる際に、第二の画像の回転表示が行われない場合があるため、第一の画像の回転表示を強調しつつ、第二の画像をしっかり遊技者に視認させることができる。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第二の画像とする場合があってもよいし、これらの画像とは異なる画像を第二の画像とする場合があってもよい。
(A4)
上記(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段において見切れていた画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4)が該回転表示が行われることによって該画像表示手段に表示される場合がある(例えば、図35(b)〜(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる前に画像表示手段において見切れていた画像が、第一の回転表示が行われることによって画像表示手段に表示される場合があるため、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(A5)
上記(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段に表示されていた画像(例えば、装飾図柄)が該回転表示が行われることによって該画像表示手段において見切れる場合がある(例えば、図28(i)〜(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の画像の回転表示が行われる前に画像表示手段において表示されていた画像が、第一の回転表示が行われることによって画像表示手段において見切れる場合があるため、遊技者に思いもよらない驚きを与えることができる場合がある。
(A6)
上記(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、ことを特徴とする遊技台。
(A7)
上記(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B1)
演出用可動体(例えば、演出用可動体990)と、
画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第一の位置に第一の画像(例えば、エフェクト画像h5)を表示する第一の状態(例えば、図38(e)に示すエフェクト画像h5の表示状態、または図39(d)に示すエフェクト画像h5の表示状態)となる場合があり、
前記第一の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後の位置のことであり(例えば、図38(e)、または図39(d)参照)、
前記第一の画像は、エフェクト画像であり、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第二の位置に前記第一の画像を表示する第二の状態(例えば、図38(l)に示すエフェクト画像h5の表示状態、または図39(e)に示すエフェクト画像h5の表示状態)となる場合があり、
前記第二の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである(例えば、図38(l)、または図39(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、演出用可動体を画像表示手段の前で動作させる際に、演出用可動体の背後の位置とは別の位置の第二の位置に第一の画像のエフェクト画像を表示する第二の状態となる場合があるため、遊技者が思いもよらない位置に第一の画像のエフェクト画像が表示されることになり、遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
(B2)
上記(B1)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、前記第一の画像は、前記第一の位置と第三の位置に跨がって表示される場合があり、
前記第三の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである(例えば、図38(e)、または図39(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B3)
上記(B1)または(B2)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第一の画像の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の状態における前記第一の画像の大きさは、第三の大きさであり、
前記第三の大きさは、前記第一の大きさよりも小さい大きさである(例えば、図38(e)、(f)、または図39(d)、(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の状態における第一の画像の大きさと第二の状態における第一の画像の大きさが異なるため、第一の画像のバリエーションを遊技者に楽しませることができる場合がある。
(B4)
上記(B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、第二の画像(例えば、装飾図柄)を第一の向きに表示する場合があり(例えば、図38(e)参照)、
前記第二の状態において、前記第二の画像を第二の向き(第一の向きから反時計回りに90°回転した向き)に表示する場合があり(例えば、図38(l)参照)、
前記第一の画像は、前記第二の画像とは異なる画像であり、
前記第二の向きとは、前記第一の向きとは異なる向きのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(B5)
上記(B4)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第二の画像の大きさは、第二の大きさであり、
前記第二の状態における前記第二の画像の大きさは、第四の大きさであり、
前記第四の大きさは、前記第二の大きさよりも小さい大きさである(例えば、図38(e)、(l)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、第一の状態における第二の画像の大きさと第二の状態における第二の画像の大きさが異なるため、第二の画像のバリエーションを遊技者に楽しませることができる場合がある。また、キャラクタ画像、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、および背景絵柄等の画像のうちのいずれかの画像、あるいはこれら全てを第二の画像とする場合があってもよいし、これらの画像とは異なる画像を第二の画像とする場合があってもよい。
(B6)
上記(B1)乃至(B5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B7)
上記(B1)乃至(B5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B8)
演出用可動体(例えば、演出用可動体990)と、
画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第一の位置に第一の画像(例えば、エフェクト画像h5)を表示する第一の状態(例えば、図38(e)に示すエフェクト画像h5の表示状態)となる場合があり、
前記第一の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後の位置のことであり(例えば、図38(e)参照)、
前記第一の画像は、エフェクト画像であり、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第二の位置に前記第一の画像を表示する第二の状態(例えば、図38(l)に示すエフェクト画像h5の表示状態)となる場合があり、
前記第二の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことであり(例えば、図38(l)参照)、
前記第一の状態となった図柄変動表示と前記第二の状態となった図柄変動表示とでは、大当り信頼度が異なる(例えば、段落「0508」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B9)
上記(B8)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、前記第一の画像は、前記第一の位置と第三の位置に跨がって表示される場合があり、
前記第三の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである(例えば、図38(e)、または図39(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B10)
上記(B8)または(B9)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第一の画像の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の状態における前記第一の画像の大きさは、第三の大きさであり、
前記第三の大きさは、前記第一の大きさよりも小さい大きさである(例えば、図38(e)、(f)、または図39(d)、(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B11)
上記(B8)乃至(B10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、第二の画像(例えば、装飾図柄)を第一の向きに表示する場合があり(例えば、図38(e)参照)、
前記第二の状態において、前記第二の画像を第二の向き(例えば、第一の向きから反時計回りに90°回転した向き)に表示する場合があり(例えば、図38(l)参照)、
前記第一の画像は、前記第二の画像とは異なる画像であり、
前記第二の向きとは、前記第一の向きとは異なる向きのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(B12)
上記(B11)に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第二の画像の大きさは、第二の大きさであり、
前記第二の状態における前記第二の画像の大きさは、第四の大きさであり、
前記第四の大きさは、前記第二の大きさよりも小さい大きさである(例えば、図38(e)、(l)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(B13)
上記(B8)乃至(B12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(B14)
上記(B8)乃至(B12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(C1)
遊技を演出する演出画像を表示可能な画像表示ユニット(例えば、サブ表示装置209)と、
画像表示ユニットを駆動する駆動手段(例えば、演出用可動体225)と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示ユニットは、前記駆動手段の駆動によって動く場合があり、
前記画像表示ユニットが第一の方向(前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向、または直線方向)に動いている期間(以下、「第一の期間」という。)において、該画像表示ユニットに第一の動画(例えば、殿のキャラクタ画像h3の動画や姫のキャラクタ画像h4の動画)が表示される場合があり、
前記第一の動画は、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4)が前記第一の方向に動く態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、画像表示ユニットの動きによってインパクトを与え、当該動きの期間中に画像表示ユニットに表示される画像の表示角度、表示位置を変化させることで、報知手段としては非日常的には見かけない動作をさせることが可能になり、遊技者に日常を忘れ、より遊技に集中させることができる場合がある。また、画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間の全ての期間を第一の期間としてもよいし、前記画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間のうちの一部の期間を第一の期間としてもよい。また、ある演出を契機として、画像表示ユニットが第一の方向に動き始めてから停止するまでの期間の全ての期間を第一の期間としてもよいし、ある演出とは別の演出を契機として、画像表示ユニットが第一の方向に動き始めてから停止するまでの期間の一部の期間を第一の期間としてもよい。
(C2)
上記(C1)に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第一の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態による実施例では、第一の画像(殿のキャラクタ画像h3や姫のキャラクタ画像h4)の表情、外形等が固定的に表示される例を示したが、第一の画像の表情、外形等が変形的に表示される場合があってもよい。例えば、図35を例示して説明すると、図35(a)では表示されていなかった殿の顔が、図35(b)では真顔で表示され、図35(c)では少し笑顔になり、図35(d)では満面の笑顔になり、図35(e)では少し笑顔に戻り、図35(f)では真顔に戻るようなアニメーションを行うようにしてもよい。また、第一の画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3)が第一の方向に動く態様とは、殿のキャラクタ画像h3を含むアニメーションの表示位置が動くことを示すものとしてもよい。アニメーションは、キャラクタの表示の可変表示に限定されず、キャラクタ等の外形の変化、セリフの可変表示(セリフを示す部分的な文字列から全体的な文字列への変化表示等)、キャラクタやアイコンの色変化、キャラクタやアイコンの移動表示等のいずれかとしてもよいし、これらを組み合わせて含むようにしてもよい。
(C3)
上記(C1)または(C2)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは第一の向きに動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は第二の向きに動くように構成されており、
前記第一の向きと前記第二の向きは、逆の向きである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台では、ある一の演出を契機(例えばスーパーリーチ中の画像表示ユニット動作演出を開始するタイミングの到来等)として、画像表示ユニットが動作する場合の第一の向きは一の向き(例えば左向き)とし、他の演出を契機(例えば、大当り終了時の確変が始まるかどうかを遊技者に知らせるための画像表示ユニットの動作による演出を開始するタイミングの到来等)で、画像表示ユニットが動作する場合の第一の向きは、別の向き(例えば右向き)とする場合があってもよい。また、第一の向きと第二の向きは、逆の向きではなく同じ向きでもよく、この場合、画像表示ユニットの移動や回転よりも第一の画像が速く移動や回転するように遊技者には視認される。このため、固定的な画像表示ユニット内で画像が回転する態様では得られない非日常的な感覚を遊技者に与えることができ、さらに当該画像表示ユニット内の第一の画像が、さらなる速さで回転や移動することからより日常的な感覚を忘れさせ、遊技に集中させることが可能になる場合がある。
(C4)
上記(C3)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは前記第一の向きに第一の速さで動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は前記第二の向きに第二の速さで動くように構成されており、
前記第一の速さと前記第二の速さは、同じ速さである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、遊技者には画像表示ユニットは動いて見えるが、第一の画像の表示位置・表示角度等は動いていないように見えるため、報知手段としては非日常的な動作を行わせることが可能であると伴に、画像表示ユニット表示による報知自体は動いていない場合と同様に役目を果たすことができ、インパクトのある動作と報知の両立が可能になる場合がある。また、第一の向きと第二の向きが逆の向きで、第一の速さと第二の速さの速さを異ならせてもよく、その場合、画像表示ユニットの移動や回転よりも第一の画像が遅く移動や回転するように遊技者には視認される。このため、固定的な画像表示ユニット内で画像が回転する態様では得られない非日常的な感覚を遊技者に与えることができ、さらに当該画像表示ユニット内の第一の画像は当該画像表示ユニットの移動や回転にゆっくりと追いかけるように移動や回転を行うことからより日常的な感覚を忘れさせ、遊技に集中させることが可能になる場合がある。また、画像表示ユニットがインパクト重視で速く移動や回転を行う場合に、第一の画像をゆるやかに移動や回転を行わせることで、画像表示ユニット表示による報知自体は動いていない場合に近くなり、報知の役目を果たすことが可能になる場合がある。
(C5)
上記(C1)乃至(C4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、第二の画像(例えば、商人のキャラクタ画像h1’)が表示される態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(C6)
上記(C5)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記第二の画像は前記第一の方向に動かないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台では、第一の期間において、第一の方向に動かないような第二の画像が表示されないように構成されていてもよい。すなわち、第一の期間において、画像表示ユニットに表示されている画像は全て第一の方向に動くように構成されるため、画像表示ユニットおよび画像の動きに統一感が与えられ、よりインパクトのある演出動作が実行可能となる場合がある。
(C7)
上記(C5)または(C6)に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第二の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
本実施の形態による実施例では、第二の画像(商人のキャラクタ画像h1’)の表情、外形等が固定的に表示される例を示したが、当該構成を備えた遊技台によれば、第二の画像の表情、外形等が変形的に表示される場合があってもよい。例えば、図36を例示して説明すると、図36(a)ではサブ表示装置209に表示されていなかった商人の顔が、図36(b)では真顔で表示され、図36(c)では少し険しい顔になり、図36(d)では、険悪な顔になり、図36(e)では少し険しい顔に戻り、図36(f)では真顔に戻るようなアニメーションを行うようにしてもよい。また、第二の画像が第一の方向に動かない態様とは、アニメーションの表示位置が動かないことを示すものとしてもよい。アニメーションは、キャラクタの表示の可変表示に限定されず、キャラクタ等の外形の変化、セリフの可変表示(セリフを示す部分的な文字列から全体的な文字列への変化表示等)、キャラクタやアイコンの色変化、キャラクタやアイコンの移動表示等のいずれかとしてもよいし、これらを組み合わせて含むようにしてもよい。
(C8)
上記(C3)または(C4)に記載の遊技台であって、
上記(C1)に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって回転する」のことであり、
上記(C1)に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に回転する」のことであり、
前記第一の方向とは、前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向(例えば、円周方向)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(C9)
上記(C8)に記載の遊技台であって、
前記第一の向きとは、時計回りおよび反時計回りのうちの一方のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(C10)
上記(C1)乃至(C7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
上記(C1)に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって直線移動する」のことであり、
上記(C1)に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(C11)
図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212や特図2表示装置214や左中右図柄表示領域208a〜208c)と、
画像ディスプレイを含んで構成される第二の画像表示手段(例えば、サブ表示装置209)と、
前記第二の画像表示手段とは別の第一の画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記第二の画像表示手段は、第一の運動(例えば、反時計回りの回転動作や左方向への横移動)を実行可能であり(例えば、図34〜図37参照)、
前記第一の運動とは、第一の向き(例えば、反時計回りや左方向)に動く動作のことであり、
前記第一の運動の実行中に、前記第一の向きとは逆の第二の向き(例えば、時計回りや右方向)に動かされた絵柄の画像(例えば、図35(c)〜(e)でサブ表示装置209に表示されている画像や図37(c)〜(e)に示す殿のキャラクタ画像h3)を前記第二の画像表示手段に表示することで、該絵柄が前記第一の向きに動いていないように遊技者に見せることが可能であり(例えば、図35(c)〜(e)や図37(c)〜(e)参照)、
前記第二の画像表示手段が前記第一の運動を行う前の状態において、前記絵柄の一部(以下、「第一の絵柄」という。)の画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4や殿の敵キャラクタの画像)は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず(例えば、図35(b)、(b−1)や図37(b)参照)、
前記第二の画像表示手段の前記第一の運動によって、前記第一の絵柄の画像として第一の画像(例えば、殿の敵キャラクタの画像)が該第二の画像表示手段の表示領域内に収まった第一の表示が行われる場合があり(例えば、段落「0478」や「0494」参照)、
前記第二の画像表示手段の前記第一の運動によって、前記第一の絵柄の画像として第二の画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4)が該第二の画像表示手段の表示領域内に収まった第二の表示(例えば、図35(d)や図37(d)でサブ表示装置209で表示されている表示)が行われる場合があり(例えば、図35(d)や図37(d)参照)、
前記第一の画像と前記第二の画像は別の画像であり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第一の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が比較的低い場合の殿の敵キャラクタの画像が表示された場合)よりも前記第二の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が高い予告に用いられる姫のキャラクタの画像が表示された場合)の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(C12)
上記(C11)に記載の遊技台であって、
前記第一の運動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置(例えば、装飾図柄表示装置208の前方の位置)である、
ことを特徴とする遊技台。
(C13)
上記(C11)または(C12)に記載の遊技台であって、
前記第一の運動の実行中に、前記絵柄の動画像(例えば、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転や移動させる動画像)が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(C14)
上記(C11)乃至(C13)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像(例えば、殿の敵キャラクタの画像)および前記第二の画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4)のうちの少なくとも一方の画像は動画像(例えば、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転や移動させる動画像)である(例えば、図35(c)〜(e)や図37(c)〜(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C15)
上記(C11)乃至(C14)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、第二の運動(例えば、時計回りの回転動作や右方向への横移動)を実行可能であり、
前記第二の運動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置(例えば、装飾図柄表示装置208の前方の位置)であり、
前記第二の運動とは、前記第二の向き(例えば、時計回りや右方向)に動く動作のことであり、
前記第二の画像表示手段が前記第二の運動を行う前の状態において、前記第一の絵柄の画像(例えば、殿の敵キャラクタの画像)は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず(例えば、図35(b)や図37(c)参照)(例えば、段落「0478」や「0494」参照)、
前記第二の画像表示手段の前記第二の運動によって、前記第一の絵柄の画像として前記第一の画像が該第二の画像表示手段の表示領域内に収まった第三の表示(例えば、殿の敵キャラクタの画像の表示)が行われる場合があり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第三の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が比較的低い場合の殿の敵キャラクタの画像が表示された場合)よりも前記第二の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が高い予告に用いられる姫のキャラクタの画像が表示された場合)の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(C16)
上記(C11)乃至(C15)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の運動の実行中に、前記第一の絵柄とは別の第二の絵柄(例えば、図36に示す商人のキャラクタ画像h1’)を動かさない画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該第二の絵柄が動いているように遊技者に見せることが可能である(例えば、図36(c)〜(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C17)
上記(C11)乃至(C16)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の前記第一の運動によって、前記第一の絵柄の画像の一部(例えば、姫のキャラクタ画像h4の一部)が該第二の画像表示手段の表示領域から見切れる場合がある(例えば、図35(c)、(e)や図37(c)、(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C18)
上記(C11)乃至(C17)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の表示領域の高さと幅が異なる(例えば、図32〜図37参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C19)
上記(C11)乃至(C18)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、運動を実行せずに、画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3)を動かせることで該画像が動いているように見せる場合がある(例えば、図32参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C20)
図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212や特図2表示装置214や左中右図柄表示領域208a〜208c)と、
画像ディスプレイを含んで構成される第二の画像表示手段(例えば、サブ表示装置209)と、
前記第二の画像表示手段とは別の第一の画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台(例えば、パチンコ機100)であって、
前記第二の画像表示手段は、第一の移動(例えば、反時計回りの回転動作や左方向への横移動)を実行可能であり(例えば、図34〜図37参照)、
前記第一の移動の実行中に、第一の向きとは逆の第二の向き(例えば、時計回りや右方向)に動かされた絵柄の画像(例えば、図35(c)〜(e)でサブ表示装置209に表示されている画像や図37(c)〜(e)に示す殿のキャラクタ画像h3)を前記第二の画像表示手段に表示することで、該絵柄が該第一の向きに動いていないように遊技者に見せることが可能であり(例えば、図35(c)〜(e)や図37(c)〜(e)参照)、
前記第二の画像表示手段が前記第一の移動を行う前の状態において、前記絵柄の一部(以下、「第一の絵柄」という。)の画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4や殿の敵キャラクタの画像)は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず(例えば、図35(b)、(b−1)や図37(b)参照)、
前記第二の画像表示手段の前記第一の移動により前記第一の向きに所定の距離横移動することによって、第一の表示又は第二の表示が行われる場合があり、
前記第一の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第一の画像(例えば、殿の敵キャラクタの画像)が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり(例えば、段落「0478」や「0494」参照)、
前記第二の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第二の画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4)が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり(例えば、図35(d)や図37(d)参照)、
前記第一の画像と前記第二の画像は別の画像であり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第一の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が比較的低い場合の殿の敵キャラクタの画像が表示された場合)よりも前記第二の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が高い予告に用いられる姫のキャラクタの画像が表示された場合)の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(C21)
上記(C20)に記載の遊技台であって、
前記第一の移動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置(例えば、装飾図柄表示装置208の前方の位置)である、
ことを特徴とする遊技台。
(C22)
上記(C20)または(C21)に記載の遊技台であって、
前記第一の移動の実行中に、前記絵柄の動画像(例えば、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転や移動させる動画像)が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(C23)
上記(C20)乃至(C22)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像(例えば、殿の敵キャラクタの画像)および前記第二の画像(例えば、姫のキャラクタ画像h4)のうちの少なくとも一方の画像は動画像(例えば、サブ表示装置209に表示される画像をサブ表示装置209と反対方向に同じ速さで回転や移動させる動画像)である(例えば、図35(c)〜(e)や図37(c)〜(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C24)
上記(C20)乃至(C23)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、第二の移動(例えば、時計回りの回転動作や右方向への横移動)を実行可能であり、
前記第二の移動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置(例えば、装飾図柄表示装置208の前方の位置)であり、
前記第二の画像表示手段が前記第二の移動を行う前の状態において、前記第一の絵柄の画像(例えば、殿の敵キャラクタの画像)は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず(例えば、図35(b)や図37(c)参照)(例えば、段落「0478」や「0494」参照)、
前記第二の画像表示手段の前記第二の移動により前記第二の向きに所定の距離横移動することによって、第三の表示(例えば、殿の敵キャラクタの画像の表示)が行われる場合があり、
前記第三の表示とは、前記第一の絵柄の画像として前記第一の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第三の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が比較的低い場合の殿の敵キャラクタの画像が表示された場合)よりも前記第二の表示が行われた場合(例えば、大当り信頼度が高い予告に用いられる姫のキャラクタの画像が表示された場合)の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(C25)
上記(C20)乃至(C24)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の移動の実行中に、前記第一の絵柄とは別の第二の絵柄(例えば、図36に示す商人のキャラクタ画像h1’)を動かさない画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該第二の絵柄が動いているように遊技者に見せることが可能である(例えば、図36(c)〜(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C26)
上記(C20)乃至(C25)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の前記第一の移動によって、前記第一の絵柄の画像の一部(例えば、姫のキャラクタ画像h4の一部)が該第二の画像表示手段の表示領域から見切れる場合がある(例えば、図35(c)、(e)や図37(c)、(e)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C27)
上記(C20)乃至(C26)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の表示領域の高さと幅が異なる(例えば、図32〜図37参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(C28)
上記(C20)乃至(C27)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、移動を実行せずに、画像(例えば、殿のキャラクタ画像h3)を動かせることで該画像が動いているように見せる場合がある(例えば、図32参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が上下方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、上向きおよび下向きのうちの一方のことである。また、上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が左右方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、左向きおよび右向きのうちの一方のことである。上記の「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」とは、「第一の画像が斜め方向に直線移動する」ことであってもよい。この場合における上記の第一の向きとは、左上向き、右下向き、右上向き、および左下向きのうちの一の向きのことである。
本実施の形態による実施例で説明した構成の変形例について図を参照しつつ説明する。例えば、図32〜図37に示す駆動手段(演出用可動体225)は、回転移動および直線移動(上下方向、左右方向、斜め方向、遊技者からみて前後方向)が複合された動きをする場合があってもよい。また、パチンコ機100には、複数の画像表示ユニットが搭載されるように構成されていてもよい。また、一の画像表示ユニットに複数の画像表示装置が搭載されるように構成されていてもよい。画像表示ユニットには、LEDが搭載されていてもよいし、演出用可動体が搭載されていてもよい。また、画像表示ユニットが回転動作や移動動作する前に演出用可動体が初期状態から可動状態まで可動し、演出用可動体が可動状態にある画像表示ユニットが回転動作や移動動作を行った後に停止し、その後、当該演出用可動体が初期状態に可動するように構成されていてもよい。また、図柄変動表示中において、図33に示す演出動作が行われた場合よりも、図34に示す演出動作が行われた場合の方が、当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になりやすいように構成されていてもよいし、図柄変動表示中において、図34の演出動作が行われた場合よりも、図33の演出動作が行われた場合の方が、当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になりやすいように構成されていてもよい。また、図柄変動表示中において、図33の演出動作が行われた場合は、必ず当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になるように構成されていてもよいし、図柄変動表示中において、図34の演出動作が行われた場合は、必ず当該図柄変動表示における最終的に停止表示される図柄態様が大当り態様になるように構成されていてもよい。また、図33および図34は、両方とも同じ演出表示が行われる例を示したが、図33に示すサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像も一緒に回転するように遊技者に視認される演出と、図34に示すサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像は一緒に回転していないように遊技者に視認される演出は、別の演出となるように構成してもよい。例えば、「別の演出のうちの一方の演出」とは、殿が曲者と闘う演出であり、「別の演出のうちの他方の演出」とは、姫が踊る演出といったように構成してもよい。「別の演出のうちの一方の演出」を一種類搭載してもよいし、複数種類搭載してもよいし、「別の演出のうちの他方の演出」を一種類搭載してもよいし、複数種類搭載してもよい。また、図33に示すようサブ表示装置が回転する場合に、当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転する演出の種類の数よりも、図34に示すようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転していないように遊技者に視認される演出の種類の数の方が多くなるように構成されていてもよい。逆に、図34のようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転していないように遊技者に視認される演出の種類の数よりも、図33に示すようにサブ表示装置が回転する場合に当該サブ表示装置に表示される画像の少なくとも一部(または全部でもよい。)が一緒に回転する演出の種類の数の方が多くなるように構成されていてもよい。
また、図33に示す演出例および図34に示す演出例を複合させてもよい。例えば、サブ表示装置が回転し始めの期間(期間A)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さA(例えば、20rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置と一緒に回転するように遊技者に視認されるようにサブ表示装置に表示される画像の回転を行わないようにする。次の期間(期間B)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さB(例えば、40rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さB’(例えば、20rpm)で回転させる。次の期間(期間C)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さC(例えば、50rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さC’(例えば、40rpm)で回転させる。また、次の期間(期間D)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さD(例えば、60rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は回転しておらずサブ表示装置だけが回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さD(例えば、60rpm)で回転させる。次の期間(期間E)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さE(例えば、50rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さE’(例えば、40rpm)で回転させる。次の期間(期間F)では、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さF(例えば、40rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置よりも遅く回転しているように遊技者に視認されるように、該画像の少なくとも一部、または全部を他の向き(例えば時計回り)に速さF’(例えば、20rpm)で回転させる。次の期間のサブ表示装置が回転終了前の期間(期間G)は、サブ表示装置を一の向き(例えば反時計回り)に速さG(例えば、20rpm)で回転させ、サブ表示装置に表示される画像は、サブ表示装置と一緒に回転するように遊技者に視認されるように画像の回転を行わないようにしてもよい。このように、期間A〜期間Dまでの例示のように、サブ表示装置が回転する期間が進むにつれて、サブ表示装置に表示されている画像の回転が、徐々にサブ表示装置の回転とずれて、サブ表示装置は回転し、サブ表示装置の表示の一部または全部は停止しているように遊技者に視認されるような状態に移行させることで、サブ表示装置と画像による新たな一体感のある演出を行うことが可能になる場合がある。また、期間D〜期間Gまでの例示のように、サブ表示装置が回転する期間が進むにつれて、サブ表示装置に表示されている画像の回転が、徐々にサブ表示装置と一緒に回転しているように変化するように遊技者に視認させることで、サブ表示装置と画像による新たな一体感のある演出を行うことが可能になる場合がある。これらの例では、期間A〜Dでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に小さくしていき、期間D〜Gでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に大きくしていくように構成したが、逆に、期間A〜Dまでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に大きくしていき、期間D〜Gでは、サブ表示装置の回転の速さとサブ表示装置に表示される画像の回転の速さの差を徐々に小さくしていくように構成してもよい。また、ここでは、回転するサブ表示装置および回転するサブ表示装置に表示される画像について例示したが、直線移動するサブ表示装置および、直線移動するサブ表示装置に表示される画像についても適用することも可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に第1の実施の形態および第2の実施の形態に示した実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図40に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図40に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図41(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
複数の表示のうちの少なくとも一つを、少なくとも表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第一の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を第三の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第二の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を第四の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記第一の表示態様は、前記第三の表示態様とは、異なる表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第四の表示態様とは、異なる表示態様であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第二の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第四の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記表示手段は、前記第三の表示を第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第三の表示を前記第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第三の表示を前記第五の表示態様で少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示態様から前記第三の表示態様への変化量は、第一の変化量であり、
前記第二の表示態様から前記第四の表示態様への変化量は、第二の変化量であり、
前記第一の変化量は、前記第二の変化量と同じ変化量である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示態様で表示された前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示態様で前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第一の表示は、第一のアニメーション表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二のアニメーション表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一のアニメーション表示は、前記第二のアニメーション表示とは、少なくとも異なるアニメーション表示であり、
前記表示手段は、前記第一の表示の表示態様を前記第一の表示態様から前記第三の表示態様に切り替える場合にも、前記第一のアニメーション表示を継続して少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示の表示態様を前記第二の表示態様から前記第四の表示態様に切り替える場合にも、前記第二のアニメーション表示を継続して少なくとも表示可能な表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第一の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第四の表示態様で表示しない表示手段であり、
前記表示手段は、前記第一の表示を前記第三の表示態様で表示している場合に、前記第二の表示を前記第二の表示態様で表示しない表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a1)
画像表示手段を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、第一の画像の回転表示を行う場合があり、
前記回転表示が行われる際に、前記第一の画像の縦横比が変化する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a2)
付記a1に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、第二の画像は回転しない場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a3)
付記a2に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、前記第二の画像は回転しない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a4)
付記a1乃至a3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段において見切れていた画像が該回転表示が行われることによって該画像表示手段に表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a5)
付記a1乃至a4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記回転表示が行われる際に、該回転表示が行われる前に前記画像表示手段に表示されていた画像が該回転表示が行われることによって該画像表示手段において見切れる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a6)
付記a1乃至a5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a7)
付記a1乃至a5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b1)
演出用可動体と、
画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第一の位置に第一の画像を表示する第一の状態となる場合があり、
前記第一の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後の位置のことであり、
前記第一の画像は、エフェクト画像であり、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第二の位置に前記第一の画像を表示する第二の状態となる場合があり、
前記第二の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b2)
付記b1に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、前記第一の画像は、前記第一の位置と第三の位置に跨がって表示される場合があり、
前記第三の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b3)
付記b1またはb2に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第一の画像の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の状態における前記第一の画像の大きさは、第三の大きさであり、
前記第三の大きさは、前記第一の大きさよりも小さい大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b4)
付記b1乃至b3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、第二の画像を第一の向きに表示する場合があり、
前記第二の状態において、前記第二の画像を第二の向きに表示する場合があり、
前記第一の画像は、前記第二の画像とは異なる画像であり、
前記第二の向きとは、前記第一の向きとは異なる向きのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b5)
付記b4に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第二の画像の大きさは、第二の大きさであり、
前記第二の状態における前記第二の画像の大きさは、第四の大きさであり、
前記第四の大きさは、前記第二の大きさよりも小さい大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b6)
付記b1乃至b5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b7)
付記b1乃至b5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b8)
演出用可動体と、
画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第一の位置に第一の画像を表示する第一の状態となる場合があり、
前記第一の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後の位置のことであり、
前記第一の画像は、エフェクト画像であり、
前記演出用可動体を前記画像表示手段の前で動作させる際に、第二の位置に前記第一の画像を表示する第二の状態となる場合があり、
前記第二の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことであり、
前記第一の状態となった図柄変動表示と前記第二の状態となった図柄変動表示とでは、大当り信頼度が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b9)
付記b8に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、前記第一の画像は、前記第一の位置と第三の位置に跨がって表示される場合があり、
前記第三の位置とは、前記画像表示手段における前記演出用可動体の背後とは別の位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b10)
付記b8またはb9に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第一の画像の大きさは、第一の大きさであり、
前記第二の状態における前記第一の画像の大きさは、第三の大きさであり、
前記第三の大きさは、前記第一の大きさよりも小さい大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b11)
付記b8乃至b10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の状態において、第二の画像を第一の向きに表示する場合があり、
前記第二の状態において、前記第二の画像を第二の向きに表示する場合があり、
前記第一の画像は、前記第二の画像とは異なる画像であり、
前記第二の向きとは、前記第一の向きとは異なる向きのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b12)
付記b11に記載の遊技台であって、
前記第一の状態における前記第二の画像の大きさは、第二の大きさであり、
前記第二の状態における前記第二の画像の大きさは、第四の大きさであり、
前記第四の大きさは、前記第二の大きさよりも小さい大きさである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b13)
付記b8乃至b12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b14)
付記b8乃至b12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c1)
遊技を演出する演出画像を表示可能な画像表示ユニットと、
画像表示ユニットを駆動する駆動手段と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示ユニットは、前記駆動手段の駆動によって動く場合があり、
前記画像表示ユニットが第一の方向に動いている期間(以下、「第一の期間」という。)において、該画像表示ユニットに第一の動画が表示される場合があり、
前記第一の動画は、第一の画像が前記第一の方向に動く態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c2)
付記c1に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第一の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c3)
付記c1またはc2に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは第一の向きに動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は第二の向きに動くように構成されており、
前記第一の向きと前記第二の向きは、逆の向きである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c4)
付記c3に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記画像表示ユニットは前記第一の向きに第一の速さで動くように構成されており、
前記第一の期間において、前記第一の画像は前記第二の向きに第二の速さで動くように構成されており、
前記第一の速さと前記第二の速さは、同じ速さである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c5)
付記c1乃至c4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、第二の画像が表示される態様を含む動画である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c6)
付記c5に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記第二の画像は前記第一の方向に動かないように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c7)
付記c5またはc6に記載の遊技台であって、
前記第一の動画は、前記第二の画像によるアニメーション表示態様を含む動画である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c8)
付記c3またはc4に記載の遊技台であって、
請求項1に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって回転する」のことであり、
請求項1に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に回転する」のことであり、
前記第一の方向とは、前記画像表示ユニットの回転軸を中心とする回転方向のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c9)
付記c8に記載の遊技台であって、
前記第一の向きとは、時計回りおよび反時計回りのうちの一方のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c10)
付記c1乃至c7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付記c1に記載の「前記駆動手段の駆動によって動く」とは、「前記駆動手段の駆動によって直線移動する」のことであり、
付記c1に記載の「第一の画像が前記第一の方向に動く」とは、「第一の画像が前記第一の方向に直線移動する」のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c11)
図柄表示手段と、
画像ディスプレイを含んで構成される第二の画像表示手段と、
前記第二の画像表示手段とは別の第一の画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、第一の運動を実行可能であり、
前記第一の運動とは、第一の向きに動く動作のことであり、
前記第一の運動の実行中に、前記第一の向きとは逆の第二の向きに動かされた絵柄の画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該絵柄が前記第一の向きに動いていないように遊技者に見せることが可能であり、
前記第二の画像表示手段が前記第一の運動を行う前の状態において、前記絵柄の一部(以下、「第一の絵柄」という。)の画像は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず、
前記第二の画像表示手段の前記第一の運動によって、前記第一の絵柄の画像として第一の画像が該第二の画像表示手段の表示領域内に収まった第一の表示が行われる場合があり、
前記第二の画像表示手段の前記第一の運動によって、前記第一の絵柄の画像として第二の画像が該第二の画像表示手段の表示領域内に収まった第二の表示が行われる場合があり、
前記第一の画像と前記第二の画像は別の画像であり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第一の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c12)
付記c11に記載の遊技台であって、
前記第一の運動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c13)
付記c11またはc12に記載の遊技台であって、
前記第一の運動の実行中に、前記絵柄の動画像が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c14)
付記c11乃至c13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像および前記第二の画像のうちの少なくとも一方の画像は動画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c15)
付記c11乃至c14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、第二の運動を実行可能であり、
前記第二の運動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置であり、
前記第二の運動とは、前記第二の向きに動く動作のことであり、
前記第二の画像表示手段が前記第二の運動を行う前の状態において、前記第一の絵柄の画像は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず、
前記第二の画像表示手段の前記第二の運動によって、前記第一の絵柄の画像として前記第一の画像が該第二の画像表示手段の表示領域内に収まった第三の表示が行われる場合があり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第三の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c16)
付記c11乃至c15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の運動の実行中に、前記第一の絵柄とは別の第二の絵柄を動かさない画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該第二の絵柄が動いているように遊技者に見せることが可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c17)
付記c11乃至c16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の前記第一の運動によって、前記第一の絵柄の画像の一部が該第二の画像表示手段の表示領域から見切れる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c18)
付記c11乃至c17のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の表示領域の高さと幅が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c19)
付記c11乃至c18のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、運動を実行せずに、画像を動かせることで該画像が動いているように見せる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c20)
図柄表示手段と、
画像ディスプレイを含んで構成される第二の画像表示手段と、
前記第二の画像表示手段とは別の第一の画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、第一の移動を実行可能であり、
前記第一の移動の実行中に、第一の向きとは逆の第二の向きに動かされた絵柄の画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該絵柄が該第一の向きに動いていないように遊技者に見せることが可能であり、
前記第二の画像表示手段が前記第一の移動を行う前の状態において、前記絵柄の一部(以下、「第一の絵柄」という。)の画像は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず、
前記第二の画像表示手段の前記第一の移動により前記第一の向きに所定の距離横移動することによって、第一の表示又は第二の表示が行われる場合があり、
前記第一の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第一の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第二の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
前記第一の画像と前記第二の画像は別の画像であり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第一の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c21)
付記c20に記載の遊技台であって、
前記第一の移動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c22)
付記c20またはc21に記載の遊技台であって、
前記第一の移動の実行中に、前記絵柄の動画像が表示される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c23)
付記c20乃至c22のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像および前記第二の画像のうちの少なくとも一方の画像は動画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記c24)
付記c20乃至c23のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、第二の移動を実行可能であり、
前記第二の移動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置であり、
前記第二の画像表示手段が前記第二の移動を行う前の状態において、前記第一の絵柄の画像は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず、
前記第二の画像表示手段の前記第二の移動により前記第二の向きに所定の距離横移動することによって、第三の表示が行われる場合があり、
前記第三の表示とは、前記第一の絵柄の画像として前記第一の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第三の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c25)
付記c20乃至c24のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の移動の実行中に、前記第一の絵柄とは別の第二の絵柄を動かさない画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該第二の絵柄が動いているように遊技者に見せることが可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c26)
付記c20乃至c25のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の前記第一の移動によって、前記第一の絵柄の画像の一部が該第二の画像表示手段の表示領域から見切れる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c27)
付記c20乃至c26のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段の表示領域の高さと幅が異なる、
ことを特徴とする遊技台。
(付記c28)
付記c20乃至c27のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段は、移動を実行せずに、画像を動かせることで該画像が動いているように見せる場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 第一装飾図柄表示装置
224 演出可動体
226 一般入賞口
228、229 普図始動口
230 特図1始動口
232 特図2始動口
232a 羽根部材
234 可変入賞口
234a 扉部材

Claims (9)

  1. 図柄表示手段と、
    画像ディスプレイを含んで構成される第二の画像表示手段と、
    前記第二の画像表示手段とは別の第一の画像表示手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記第二の画像表示手段は、第一の移動を実行可能であり
    記第一の移動の実行中に、第一の向きとは逆の第二の向きに動かされた絵柄の画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該絵柄が第一の向きに動いていないように遊技者に見せることが可能であり、
    前記第二の画像表示手段が前記第一の移動を行う前の状態において、前記絵柄の一部(以下、「第一の絵柄」という。)の画像は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず、
    前記第二の画像表示手段の前記第一の移動により前記第一の向きに所定の距離横移動することによって、第一の表示又は第二の表示が行われる場合があり、
    前記第一の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第一の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
    前記第二の表示とは、前記第一の絵柄の画像として第二の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
    前記第一の画像と前記第二の画像は別の画像であり、
    前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第一の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第一の移動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第一の移動の実行中に、前記絵柄の動画像が表示される、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の画像および前記第二の画像のうちの少なくとも一方の画像は動画像である、ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の画像表示手段は、第二の移動を実行可能であり、
    前記第二の移動が行われる位置は、前記第一の画像表示手段の位置よりも遊技者に近い位置であり
    記第二の画像表示手段が前記第二の移動を行う前の状態において、前記第一の絵柄の画像は、該第二の画像表示手段の表示領域内に収まらず、該第二の画像表示手段に表示されず、
    前記第二の画像表示手段の前記第二の移動により前記第二の向きに所定の距離横移動することによって、第三の表示が行われる場合があり、
    前記第三の表示とは、前記第一の絵柄の画像として前記第一の画像が前記第二の画像表示手段の表示領域内に収まった表示のことであり、
    前記図柄表示手段による図柄変動表示の実行中において、前記第三の表示が行われた場合よりも前記第二の表示が行われた場合の方が、該図柄変動表示の後で大当り図柄態様が確定表示されやすい、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の移動の実行中に、前記第一の絵柄とは別の第二の絵柄を動かさない画像を前記第二の画像表示手段に表示することで、該第二の絵柄が動いているように遊技者に見せることが可能である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の画像表示手段の前記第一の移動によって、前記第一の絵柄の画像の一部が該第二の画像表示手段の表示領域から見切れる場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の画像表示手段の表示領域の高さと幅が異なる、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の画像表示手段は、移動を実行せずに、画像を動かせることで該画像が動いているように見せる場合がある、
    ことを特徴とする遊技台。
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