JP6513504B2 - シミュレーションシステムおよびシミュレーション方法 - Google Patents

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本発明は、シミュレーションシステムおよびシミュレーション方法に関し、特に建物の内部における空気の流れの向きや速さ等の空気流値のシミュレーションを行うためのシミュレーションシステムおよびシミュレーション方法に関する。
従来、住宅などの建物について、その内部における空気流値をシミュレートする技術が知られている(たとえば下記特許文献1参照)。
特許開2002−22220号公報
シミュレーションの対象となる建物の周りに周辺建物が存在する場合、建物の内部における空気流値は、周辺建物の影響を受ける。しかしながら、特許文献1に記載されたシミュレーション技術では、周辺建物の影響は考慮されていない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、周辺建物の影響を含めた、建物の内部における空気流値のシミュレーションを行うことが可能な、シミュレーションシステムおよびシミュレーション方法を提供する。
本発明の一態様に係るシミュレーションシステムは、建物内の空気流値をシミュレートするシミュレーションシステムにおいて、建物に関する建物データの入力を受け付ける入力手段と、建物を取り囲む近接領域の空気流値を求めるとともに、近接領域の空気流値に基づいて、建物内の空気流値を求める通風状態導出手段と、建物内の空気流値を出力する出力手段と、を備え、入力手段は、近接領域を取り囲む周辺領域に配置された周辺建物を特定可能な周辺建物データを受け付け、通風状態導出手段は、周辺建物データに基づいて、近接領域の空気流値を求める。
本発明の一態様に係るシミュレーション方法は、建物内の空気流値をシミュレートするシミュレーションシステムによって実行されるシミュレーション方法において、建物に関する建物データの入力を受け付けるステップと、建物を取り囲む近接領域の空気流値を求めるとともに、近接領域の空気流値に基づいて、建物内の空気流値を求めるステップと、建物内の空気流値を出力するステップと、を含み、入力を受け付けるステップでは、近接領域を取り囲む周辺領域に配置された周辺建物を特定可能な周辺建物データを受け付け、建物内の空気流値を求めるステップでは、周辺建物データに基づいて、近接領域の空気流値を求める。
上記のシミュレーションシステムまたはシミュレーション方法では、周辺建物データに基づいて、建物を取り囲む近接領域の空気流値が求められるとともに建物内の空気流値とが求められる。これにより、周辺建物の影響を含めた、建物の内部における空気流値のシミュレーションを行うことができる。
通風状態導出手段は、周辺建物データに基づいて、周辺領域の空気流値を求め、通風状態導出手段は、周辺領域の空気流値に基づいて、近接領域の空気流値を求めてよい。このようにして近接領域の空気流値を求めることができる。通風状態導出手段は、周辺領域、近接領域および建物内に分割領域を設定して、周辺領域、近接領域および建物内の空気流値を分割領域によって分割された分割領域ごとに求め、周辺領域に設定された分割領域は、近接領域および建物内に設定された分割領域よりも粗く設定されてよい。これにより、周辺領域の空気流値を求める際にかかる演算処理の負荷(計算負荷)を軽減することができる。
周辺建物データは、周辺建物の位置および形状を含んでよい。このようにして、周辺建物の影響を含めたミュレーションを行うことができる。
通風状態導出手段は、周辺領域に進入する外気の空気流値を用いて、近接領域の空気流値を求めてもよい。このようにして、周辺領域に進入する風に応じたシミュレーションを行うことができる。
シミュレーションシステムは、地域、季節および時間帯と、風向および風速とを対応付けて記憶する記憶部をさらに備え、入力手段は、地域、季節および時間帯を示すデータの入力を受け付け、通風状態導出手段は、入力手段で受け付けられた地域、季節および時間帯を示すデータから記憶部を参照して外気の空気流値を取得し、取得した外気の空気流値を周辺領域に進入する外気の空気流値として用いてよい。これにより、地域、季節および時間帯をも考慮したシミュレーションを行うことができる。
本発明によれば、周辺建物の影響を含めた、建物の内部における空気流値のシミュレーションを行うことが可能になる。
シミュレーション対象となる建物の一例を示す図である。 シミュレーション結果の一例を示す図である。 シミュレーションシステムの概略構成を示す図である。 記憶部に記憶されるデータテーブルの一例を示す図である。 端末装置のハードブロックを示す図である。 シミュレーションシステムによって実行される処理の一例を示す図である。 シミュレーション過程を模式的に示す第1の図である。 シミュレーション過程を模式的に示す第2の図である。 シミュレーション過程を模式的に示す第3の図である。 シミュレーション過程を模式的に示す第4の図である。 変形例に係るシミュレーションシステムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係るシミュレーションシステムによるシミュレーションの対象となる建物の一例を示す図である。本実施形態に係るシミュレーションシステムは、建物10内の空気流値(空気の流れの向きと速さ)の状態を立体的に(三次元的に)シミュレートする。
建物10は、都市部の住宅街などの近隣の建物が密集して建設される地区に建設される中低層建物(2階建ないし3階建ての建物)を想定している。建物10は略矩形状の敷地に建設される。建物10は、複数の周辺建物1〜8によって取り囲まれている。周辺建物1〜8は、建物10が建設される敷地に隣接する(あるいは道路を挟んで隣接する)略矩形状の敷地に建設され、建物10を直接的に取り囲むように配置された建物である。なお、ここで言う「隣接」とは、敷地の隅角部やその近傍のみで接する状態も含む。
なお、図中、建物10および周辺建物1〜8が含まれる領域における各方向を説明するため、XYZ座標系を設定している。このXYZ座標系は、水平面をXY面として設定される。X軸とY軸とは互いに直交し、Z軸はXY面と直交する。Z軸は、垂直方向、つまり各建物の高さ方向となる。
図2は、本実施形態に係るシミュレーションシステムによるシミュレーション結果の一例を示す図である。図2において、三次元的なシミュレーションの結果として、建物10の内部における所定の高さの空気流値が、複数の矢印(AR1)によって示されている。矢印の向きは、その位置における空気の流れの向きを示している。矢印の長さはその位置における空気の流れの速さを概念的に示しており、矢印が長いほど速さは大きい。速さが十分に小さい位置では、矢印は示されない。
なお、シミュレーション結果の表示のしかたはこれに限定されず、空気流値を三次元的に示してもよい。また、風速は色の濃淡で示してもよい。
図3は、本実施形態に係るシミュレーションシステムの概略構成を示す図である。図3に示されるように、シミュレーションシステム11は、端末装置20として実現される。端末装置20は、入出力部30と、計算部40と、制御部50と、記憶部60と、通信部70とを含む。
入出力部30は、ユーザインタフェースとして機能し得る部分である。入出力部30は、表示部31と、操作部32と、受渡し部33とを含む。
表示部31は、図2に示されるようなシミュレーション結果を出力(表示)する部分(出力手段)である。表示部31は、ディスプレイなどによって構成される。
操作部32は、端末装置20のシミュレーションに必要なデータ(入力データ)の入力を受け付ける部分(入力手段)である。操作部32は、入力キーなどによって構成される。なお、前述の表示部31がタッチパネルによって構成される場合には、操作部32の機能は、表示部31に含まれてよい。
入力データは、建物10に関するデータ(建物データ)を含む。建物データは、建物10を特定可能なデータであり、建物10の建設地情報、外周壁・屋根等の外装部や建物10の内部構成の情報を含む。建物10の内部構成の情報は、建物10に含まれる複数の部屋の間取り、たとえば各部屋の位置および各部屋を仕切る間仕切壁の位置、外周壁に設けられた開口部(ドア・窓)の位置・形状・開閉形式などの情報を含む。
また、入力データは、周辺建物1〜8を特定可能なデータ(周辺建物データ)を含む。周辺建物データとは、少なくとも周辺建物1〜8の位置および形状が特定可能となるデータである。周辺建物1〜8の位置および形状は、たとえば、建物10の中心を原点としたXYZ座標を用いて定められ、周辺建物1〜8の位置および形状を特定するためには、XYZ座標の所定のエリアを特定するための座標値が必要である。つまり、周辺建物データとは、たとえば、この座標値が相当する。なお、周辺建物1〜8の形状については、外郭の形状が分かっていればよく、内部の詳細な構成は必須ではない。
周辺建物データから周辺建物1〜8の位置および形状を特定する態様は様々であるが、一例として、たとえば後述の記憶部60に格納された建物の外郭の平面的な形状が示された住宅地図情報(以後、単に「地図情報」と言う場合もある)から取得する手法が挙げられる。その場合、周辺建物データとしては、建物10の建設地情報などが用いられる。具体的には、建物10の建設地情報が入力データとして入力されると、後述の計算部40によって、入力された建設地情報を検索キーとして地図情報が検索され、その結果、建物10の位置が特定されるとともに周辺建物1〜8の位置および形状が特定される。なお、周辺建物データ自体が、周辺建物1〜8の位置および形状のデータであってもよい。
また、入力データは、シミュレーションの対象となる建物10および周辺建物1〜8を含む領域に進入する外気の流れの向きと速さに関する条件(風条件)が特定可能なデータ(風データ)を含む。風条件の詳細については後述する。
受渡し部33は、端末装置20の外部の要素と、データの受け渡しを行うための部分である。端末装置20の外部の要素は、光磁気ディスクおよび半導体メモリのような記憶媒体であってよい。上述のシミュレーション結果は、受渡し部33によって端末装置20の外部に出力され得る。この場合、受渡し部33は、シミュレーション結果を出力する部分(出力手段)として機能する。また、上述の入力データは、受渡し部33を介して端末装置20に入力され得る。この場合、受渡し部33は、入力データの入力を受け付ける部分(入力手段)として機能する。
計算部40は、シミュレーションに必要な種々の計算を行う部分(通風状態導出手段)である。計算部40は、設定部41と、演算部42とを含む。設定部41は、シミュレーションに必要な条件を設定する部分である。演算部42は設定部41によって設定された条件に基づいて、種々の演算を実行する部分である。計算部40によって実行される計算処理の詳細については、後に図6〜図10を参照して説明する。
制御部50は、端末装置20に含まれる各要素を制御することによって端末装置20の全体制御を行う部分である。たとえば、制御部50は、シミュレーションを行うためのプログラムが適切に実行されるように、端末装置20に含まれる各要素を制御する。
記憶部60は、シミュレーションに必要な種々のデータを記憶する部分である。たとえば、記憶部60は、先に説明した地図情報(建設地情報を検索キーとして検索可能なもの)や後述のデータテーブル60a(図4参照)を格納(記憶)している。また、記憶部60は、シミュレーションを実行するのに必要なソフトウェア(シミュレーションソフト)も格納していてよい。
前述したように、入力データは、風条件を特定可能な風データ(風条件を特定可能なデータ)を含む。実際の風条件は、シミュレーションの対象となる場所、つまり、建物10が建設される場所(地域)によってさまざまである。そこで、建物10の建設地の最寄りの気象観測所で観測された風条件を、入力データ(風データ)として記憶部60に格納しておくとよい。これにより、シミュレーションにおいては、建物10の建設地に対応した風条件が設定される。さらに、本実施形態では、種々の風条件を採用し得る。これについて、図4を参照して説明する。
図4は、記憶部60に記憶される情報(データテーブル60a)の一例を示す図である。データテーブル60aは、基本的に、気象特性の類似性等に基づいて区分された地域ごとに準備されており、季節と時間帯との組み合わせに対応して、複数の風条件がそれぞれの地域の気象特性に応じて設定されている。図4には、建物10の建設地が属する地域のデータテーブル60aが例示されており、季節は「春」、「夏」、「秋」、「冬」の4通り、時間帯は「朝」、「昼」、「夜」の3通りが規定されている。
各季節および各時間帯の組み合わせに対して、異なる風条件(ただしいくつかの風条件の内容が同じであってもよい)がそれぞれ設定されている。たとえば、季節「春」および時間帯「朝」の組み合わせに対しては、風条件「条件a1」が設定されている。なお、季節および時間帯は、図4に示される例に限定されない。たとえば、季節は、1月から12月の各月によって分類されてもよい。時間帯は、具体的な時刻(たとえば10時から12時など)によって分類されてもよい。さらには、建物の窓を開放して外気を導入する季節および時間帯(たとえば、夏の夜間、春秋の日中など)をあらかじめ特定しておき、上記気象観測所での当該季節および時間帯における観測値に基づくデータ(例えば外気の流れの向きと速さの平均値など)を予め記憶したデータテーブルを用意しておいてもよい。
再び図3に戻り、通信部70は、端末装置20の外部と通信を行うための部分である。端末装置20は、通信部70を用い、図示しないインターネットなどを介して種々の情報を取得し得る。たとえば、気象庁等が公表する地域ごとの風条件(外気の流れの向きと速さ)に関する統計情報(気象データ)を適宜に取得することによって、記憶部60に記憶された情報を最新のデータにアップデートできる。
図5は、端末装置20のハードウェア構成図である。図5に示されるように、端末装置20は、物理的には、1または複数のCPU(Central Processing unit)81、主記憶装置であるRAM(RandomAccess Memory)82およびROM(Read Only Memory)83、データ送受信デバイスである通信モジュール84、半導体メモリなどの補助記憶装置85、操作盤(操作ボタンを含む)やタッチパネルなどのユーザの入力を受け付ける入力装置86、ディスプレイなどの出力装置87、などのハードウェアを備えるコンピュータとして構成することができる。図3における端末装置20の各機能は、たとえば、CPU81、RAM82などのハードウェア上に1または複数の所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU81の制御のもとで通信モジュール84、入力装置86、出力装置87を動作させるとともに、RAM82および補助記憶装置85におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。なお、後述の端末装置20Aおよび90(図11)についても、端末装置20と同様のハードウェア構成とすることができる。
次に、端末装置20の動作(端末装置20によって実行されるシミュレーション方法)について、図6〜図10を参照して説明する。図6は、端末装置20によって実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7〜10は、端末装置20によるシミュレーション過程を模式的に示す図である。
まず、図6および図7を参照して、ステップS1〜S5の処理について説明する。
ステップS1において、端末装置20は、データの入力を受け付ける。たとえば、操作部32が、ユーザ操作による入力データ(建物データ、周辺建物データ、風データなど)の入力を受け付ける。あるいは、受渡し部33が、端末装置20の外部の記憶媒体からの入力データの入力を受け付ける。
ステップS2において、端末装置20は、建物のモデリングを行う。この処理は、設定部41によって実行される。具体的には、図7に示されるように、建物10の外形形状に加えて、建物10に含まれる複数の部屋の間取りなどを含む詳細な形状がモデリングされる。図7において平面視して示される建物10の左下に位置する部屋10aの部分について見ると、たとえば、部屋10aと近接領域R1とを区画する外周壁10c、外周壁10cに設けられ部屋10aと近接領域R1との間の風の流路となる開口部(窓およびドアなど)10b、部屋10aと他の部屋とを区画する間仕切り壁10d、および間仕切り壁10dに設けられ部屋10aと他の部屋との間の風の流路となる出入り口10eといった要素の位置および形状がモデリングされる。
ステップS3において、端末装置20は、周辺建物のモデリングを行う。この処理は、設定部41によって実行される。具体的には、まず、周辺建物1〜8の位置および形状が特定される。たとえば、先のステップS1において入力された入力データに建物10の建設地情報が含まれていれば、その建設地情報を用いて記憶部60に格納された地図情報が検索され、周辺建物1〜8の位置および形状のデータが取得される。なお、先のステップS1において、周辺建物1〜8の位置および形状のデータが直接入力された場合には、その情報がそのまま用いられる。そして、図7に示されるように、周辺建物1〜8の位置および形状がモデリングされる。
ステップS4において、端末装置20は、近接領域を設定する。この処理は、設定部41によって実行される。具体的には、図7に示されるように、建物10を取り囲む近接領域R1が設定される。近接領域R1は、建物10の外側に位置する近傍領域である。近接領域R1は、建物10および周辺建物1〜8を含まないように設定される。近接領域R1の内側の境界は、建物10の外周壁に沿って、建物10と、周辺建物1〜8との間に位置するように設定される。
ステップS5において、端末装置20は、周辺領域を設定する。この処理は、設定部41によって実行される。具体的には、図7に示すように、近接領域R1を取り囲む周辺領域R2が設定される。周辺領域R2は、周辺建物1〜8を含む領域である。つまり、周辺建物1〜8は、周辺領域R2に配置された建物となる。周辺領域R2は、近接領域R1および建物10を含まないように設定される。周辺領域R2の内側の境界と、近接領域R1の外側の境界とは連続していてよい。周辺領域R2の外側の境界は、周辺建物1〜8を挟んで、建物10とは反対側に位置している。
次に、図6および図8を参照して、ステップS6およびステップS7の処理について説明する。
ステップS6において、端末装置20は、近接領域および建物内において分割領域を設定する。この処理は、設定部41によって実行される。具体的には、図8に示されるように、近接領域R1および建物10が、仮想の立体的なメッシュにより複数の分割領域M1に分割される。分割領域M1は、近接領域R1および建物10内における空気流値の計算対象となる最小単位の領域である。つまり、空気流値は、分割領域M1ごとに計算される。メッシュを細かくする(分割領域M1を小さくする)と分割領域M1の数が増えるので、より細やかな空気流値の計算が可能になる。分割領域M1の大きさは、建物10に含まれる複数の部屋のそれぞれにおける空気流値を求めるのに適切な大きさとされる。そのような分割領域M1として、たとえば、尺モジュールで設計がなされた建物においては、一辺が30cm程度(一尺)の立方体形状の領域を採用することができる。
ステップS7において、端末装置20は、周辺領域において分割領域を設定する。この処理は、設定部41によって実行される。具体的には、図8に示されるように、周辺領域R2が、複数の分割領域M2に分割される。分割領域M2は、周辺領域R2における空気流値の計算対象となる最小単位の領域である。メッシュを粗くする(分割領域M2を大きくする)と分割領域M2の数が減るので、空気流値の計算負荷が低減する。分割領域M2の大きさは、周辺建物1〜8の外形形状による空気流値の変化を求めるのに適切な大きさとされる。そのような分割領域M2は、上述の分割領域M1よりも大きくてよい。分割領域M2として、たとえば、一辺が90〜100cm程度(分割領域M1の3倍程度)の立方体形状の領域を採用することができる。
次に、図6および図9を参照して、ステップS8の処理について説明する。
ステップS8において、端末装置20は、周辺領域に進入する外気の条件(風条件)を設定する。この処理は、設定部41によって実行される。たとえば、図9に示されるように、周辺領域R2におけるY軸負方向側に位置する縁部に設けられた仮想的な起立面W1が設定される。起立面W1は、周辺領域R2に進入する外気(図9中の白抜き矢印)を出力する。起立面W1から周辺領域R2に進入する外気の条件(風条件)は、先に図3および図4を参照して説明したとおりである。
次に、図6および図10を参照して、ステップS9〜S11の処理について説明する。
ステップS9において、端末装置20は、周辺領域の空気流値を求める(計算する)。ここで、演算部42は、先のステップS3においてモデリングされた周辺建物1〜8の位置および形状等と、S5,S7,S8において設定された条件とを用いて、周辺領域R2の空気流値を求めるための演算処理を実行する。具体的には、演算部42は、操作部32で受け付けられた時間および時間帯を示すデータから記憶部60に格納されたデータテーブル60aを参照して風条件を取得し、取得した風条件を周辺領域に進入する風の空気流値として用いる。次に、演算部42は、周辺領域に進入する外気の空気流値と、モデリングされた周辺建物1〜8の位置および形状とから、空気流値を計算するための所定の演算処理を実行し、周辺領域の空気流値を計算する。空気流値を計算するために必要な演算処理(以下の演算処理も同様)は、特に限定されるものではないが、たとえば数値流体力学(CFD:Computational Fluid Dynamic)の手法を採用してよい。
ステップS9の演算処理によって、図10に示されるように、起立面W1から周辺領域R2に進入した外気が、周辺建物1〜8の影響を受けてその空気流値を変化させる状態がシミュレートされる(AR2)。これは、建物の密集地では風が建物の間(道路などを含む)の空間を縫うように流れる傾向を有するためである。
ステップS10において、端末装置20は、近接領域の空気流値を求める(計算する)。この処理は、演算部42によって実行される。具体的には、まず、先のステップS9における計算結果のうち、周辺領域R2と近接領域R1との境界部分における空気流値が、近接領域R1に進入する外気あるいは近接領域R1から出ていく外気として設定される。そして、設定された風条件と、先のステップS2においてモデリングされた建物10の外形形状と、ステップS4,S6において設定された条件とを用いて、近接領域R1の空気流値を求めるための演算処理が実行される。
ステップS10における演算処理は、先のステップS9における演算処理と同様の手法が用いられてよい。ただし、先のステップS6,S7で説明したように、ステップS10での演算処理におけるメッシュは、先のステップS9での演算処理におけるメッシュよりも細かくなっている。このことは、後述のステップS11における演算処理についても同様である。ステップS10の演算処理によって、図10に示されるように、近接領域R1、つまり、建物10の外周壁に沿う領域の空気流値がシミュレートされる。
このステップS10において演算された建物10の外周壁に沿う領域の空気流値のうち、特に、建物10の開口部近傍領域の空気流値が、後述のステップS11の処理に用いられるので重要である。そのため、このステップS10においては、建物10の開口部の近傍領域の空気流値のみを求めればよいとも考えられる。しかしながら、建物10の開口部近傍領域の空気流値は、それ以外の部分、つまり建物10の外周壁に沿った領域を含め、近接領域R1全体の空気流値が影響する。たとえば、建物10の開口部から風がどのように進入し、あるいは開口部から風がどのように出ていくかは、開口部の周辺の気圧の関係などによっても変化する。本実施形態では、近接領域R1が、建物10の外周壁に沿う領域を全て含むように設定されているので、建物10の開口部から建物10内部に進入する外気の空気流値を精度良くシミュレートすることができる。
ステップS11において、端末装置20は、建物内の空気流値を求める(計算する)。この処理は、演算部42によって実行される。具体的には、先のステップS10における演算結果、つまり、建物10の外周壁に沿う領域の空気流値(特に、建物10の開口部の近傍領域の空気流値)、および先のステップS2においてモデリングされた建物10に含まれる複数の部屋の間取りなどを含む詳細な形状を用いて、建物10内の空気流値を求めるための演算処理が実行される。
ステップS11の演算処理によって、図10に示されるように、近接領域R1を吹く風が開口部を通過して建物10内に進入し、間仕切り壁等の影響を受けて空気流値を変化させながら他の開口部から流れ出る状態がシミュレートされる。
次に、図6および再び図2を参照して、ステップS12の処理について説明する。
ステップS12において、端末装置20は、計算結果を出力する。この処理は、入出力部30によって実行される。たとえば、表示部31が、図2に示されるようなシミュレーション結果、つまり建物10内の空気流値を表示する。あるいは、受渡し部33を介して、図2に示されるようなシミュレーション結果のデータが、端末装置20の外部に出力される。
次に、端末装置20の作用効果について説明する。端末装置20によれば、周辺建物1〜8を特定可能なデータ(周辺建物データ)に基づいて、建物10を取り囲む近接領域R1の空気流値が計算されるとともに建物10内の空気流値が計算される(ステップS10,S11)。これにより、周辺建物1〜8の影響を含めた、建物10の内部における空気流値のシミュレーションを行うことができる。
周辺領域R2の空気流値は、周辺建物1〜8のデータに基づいて計算され(ステップS9)、計算された周辺領域R2の空気流値に基づいて、近接領域R1の空気流値が計算される(ステップS10)。このようにして近接領域R1の空気流値を求めることができる。
近接領域R1、周辺領域R2および建物10内にはメッシュが設定されたうえで、各領域および建物10内の空気流値が計算され、周辺領域R2のメッシュ(分割領域M2)は、近接領域R1のメッシュ(分割領域M1)よりも粗く(大きく)設定される(ステップS6,S7,S9〜S11)。これにより、近接領域R1および建物10内と同じメッシュを周辺領域R2に設定する場合よりも、周辺領域R2の空気流値を求めるための計算負荷を軽減することができる。
周辺建物1〜8のデータは、周辺建物1〜8の位置および形状を含む。このようにして、周辺建物1〜8の影響を含めたシミュレーションを行うことができる。また、周辺建物1〜8の位置および形状といったシンプルなデータのみを用いてシミュレーションを行えば、たとえば周辺建物1〜8の内部構成まで含めたデータを用いてシミュレーションを行う場合よりも、周辺領域R2の空気流値を求めるための計算負荷を軽減することができる。
近接領域R1の空気流値は、周辺領域R2に進入する風の空気流値を用いて計算される(ステップS8〜S10)。このようにして、周辺領域R2に進入する風の空気流値に応じたシミュレーションを行うことができる。また、周辺領域R2に進入する風の空気流値は、地域、季節および時間帯を示すデータに応じた空気流値とされ得る(ステップS8、図4)。これにより、地域、季節および時間帯をも考慮したシミュレーションを行うことができる。
周辺建物1〜8は、建物10が建設される敷地に隣接する(あるいは道路を挟んで隣接する)敷地に建設され、建物10を直接的に取り囲むように配置された(あるいは配置される予定の)建物である。建物10を直接的に取り囲むように配置された建物は、建物10内の空気流値への影響が大きいので、そのような周辺建物1〜8を考慮したシミュレーションを行うことによって、周辺建物の影響を十分に考慮したシミュレーションを行うことができる。また、仮に、周辺建物1〜8よりもさらに外側の周の(つまり建物10を周辺建物1〜8等を介して間接的に取り囲むように配置された)建物まで考慮すると、周の増加に応じて周辺領域R2の面積が指数関数的に増加するので、周辺領域R2の空気流値の計算に必要な計算負荷が急激に大きくなる。これに対し、建物10を直接的に取り囲むように配置された建物のみを考慮すれば、そのような問題は生じない。さらに、直接的に取り囲むように配置された建物は、実際に建物10の建設地から周囲を見渡すことによって確認できる建物であるので、それらの位置や形状などが把握しすい。よって、そのような建物10を直接的に取り囲むように配置された建物のみを考慮するというシミュレーション手法は、実用性が極めて高い。
[変形例]
図11は、変形例に係るシミュレーションシステム11Aの概略構成を示す図である。シミュレーションシステム11Aは、端末装置20Aと、サーバ90とを含む。
端末装置20Aは、端末装置20と比較して、計算部40を含まない点、および記憶部60に替えて記憶部60Aを含む点において相違する。なお、端末装置20Aにおいて、通信部70は、サーバ90と通信を行うための部分でもある。記憶部60Aは、記憶部60よりも小さな記憶容量を有する記憶部分であってよい。
サーバ90は、計算部40と、通信部91と、制御部92と、記憶部60とを含む。計算部40および記憶部60については、先に説明した端末装置20が備えるものと同様である。通信部91は、端末装置20Aの通信部70と通信を行うことによって、サーバ90が端末装置20Aと通信を行うための部分である。制御部92は、サーバ90に含まれる各要素を制御することによってサーバ90の全体制御を行う部分である。たとえば、制御部92は、シミュレーションを行うためのプログラムが適切に実行されるように、サーバ90に含まれる各要素を制御する。
シミュレーションシステム11Aでは、端末装置20Aの入出力部30に入力された入力データは、サーバ90に送信される。サーバ90は、端末装置20Aから送信された入力データに基づいて、計算部40を用いてシミュレーションに必要な計算処理を実行し、計算結果を端末装置20Aに送信する。端末装置20Aは、サーバ90から送信された計算結果を、入出力部30を用いて出力する。
シミュレーションシステム11Aによれば、シミュレーションに必要な計算処理がサーバ90側で実行されるので、端末装置20Aにおける処理負担を軽減することができる。また、端末装置20Aに含まれる記憶部60Aは、記憶部60のように多くの情報を記憶しておく必要がなく、たとえば、過去の一定期間(たとえば24時間程度)において利用された情報のみ記憶するようなキャッシュとして用いられてもよい。このようにして、たとえば、端末装置20Aの構成を簡素化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
たとえば、シミュレーションシステムが3次元シミュレーションを行う場合、建物10の階層を2層あるいは3層までに制限してもよい。換言すれば、シミュレーションの高さ方向の範囲を、たとえば2階建ての建物が含まれる高さの範囲(たとえば地上面から7mまでの範囲)、あるいは3階建ての建物が含まれる高さの範囲(たとえば地上面から10mまでの範囲)に制限してもよい。これにより、シミュレーションの計算負荷が必要以上に大きくなることを防ぐことができる。
また、シミュレーションシステムは、建物内の空気流値の状態を平面的(二次元的)にシミュレートしてもよい。この場合、Z軸方向に関するデータ処理や演算処理を不要とすることができる。その結果、たとえば、分割領域M1,M2として、立方体形状ではなく正方形状の領域を採用することで、シミュレーションの計算負荷を軽減することができる。
また、近接領域R1(つまり建物10の外周壁に沿う領域)の空気流値の計算(ステップS10)と、建物10内の空気流値の計算(ステップS11)とは、同時に実行してもよい。たとえば、近接領域R1における空気流値の計算結果と、建物10内の空気流値の計算結果とが(つまり近接する2つの領域における空気流値の計算結果が)整合するように演算処理を繰り返し実行することで、両領域における空気流値のシミュレーション精度をさらに高めることができる。
また、周辺領域R2を平面視した場合の(つまりXY平面における)周辺領域R2の外周形状は、矩形形状に限定されるものではない。周辺領域R2の外周形状は、周辺建物1〜8を内側に含む形状であればよく、多角形状であってもよいし、外周の全体あるいは一部が曲線を有する形状であってもよい。
また、仮想的な起立面W1は、平面に沿って延びている必要はなく、たとえば曲面に沿って延びていてもよい。
また、シミュレーションにおいて、複数の仮想的な起立面W1が用いられてもよい。たとえば図9,10に示す例のように周辺領域R2におけるY軸負方向側に位置する縁部に仮想的な起立面W1を設けるだけでなく、Y軸正方向側に位置する縁部、X軸正方向側に位置する縁部およびX軸負方向側に位置する縁部の少なくとも一つの縁部にも、仮想的な起立面W1がさらに設けられてもよい。
また、仮想的な起立面W1から周辺領域R2に向かって進入する外気の進入方向は、起立面W1に直交する方向(法線方向)であってもよいし、それ以外の任意の方向であってもよい。
また、シミュレーションにおいて、周辺建物1〜8以外にも、堀等の空気流に影響を与える可能性のある構築物についてもモデリングを行い、その影響がシミュレーション結果に反映されるようにしてもよい。
また、周辺建物1〜8の全部あるいは一部が、今後建設が予定されている建物であってもよい。また、シミュレーションの対象となる建物10が既築の建物であってよく、その場合にも、周辺建物1〜8の全部あるいは一部が、今後建設が予定されている建物であってもよい。
周辺建物は、建物10を中心として半径40m以内の領域に位置する建物に制限してもよい。これによっても、計算負荷が必要以上に大きくなることを防ぐことができる。なお、建物10を中心として半径40m以内の領域の外側(たとえば〜50m以内の領域)に、比較的大きな高さ(たとえば15m程度)を有する建物が存在する場合には、シミュレーションの精度への影響が大きいと考えられるので、そのような建物は、周辺建物に含めるようにしてもよい。
シミュレーション結果は、空気流値以外にも種々の要素を含んでよい。たとえば、建物10に含まれる複数の部屋のそれぞれにおける換気量が、シミュレーション結果に含まれてよい。
1〜8…周辺建物、10…建物、11,11A…シミュレーションシステム、31…表示部(出力手段)、32…操作部(入力手段)、40…計算部(通風状態導出手段)。

Claims (6)

  1. 建物内の空気流値をシミュレートするシミュレーションシステムにおいて、
    前記建物に関する建物データの入力を受け付ける入力手段と、
    前記建物を取り囲む近接領域の空気流値を求めるとともに、前記近接領域の空気流値に基づいて、建物内の空気流値を求める通風状態導出手段と、
    前記建物内の空気流値を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記入力手段は、前記近接領域を取り囲む周辺領域に配置された周辺建物を特定可能な周辺建物データを受け付け、
    前記通風状態導出手段は、前記周辺建物データに基づいて、前記近接領域の空気流値を求め、
    前記通風状態導出手段は、前記周辺領域、前記近接領域および前記建物内に分割領域を設定して、前記周辺領域、前記近接領域および前記建物内の空気流値を前記分割領域によって分割された分割領域ごとに求め、
    前記周辺領域に設定された前記分割領域は、前記近接領域および前記建物内に設定された分割領域よりも粗く設定される
    ミュレーションシステム。
  2. 建物内の空気流値をシミュレートするシミュレーションシステムにおいて、
    前記建物に関する建物データの入力を受け付ける入力手段と、
    前記建物を取り囲む近接領域の空気流値を求めるとともに、前記近接領域の空気流値に基づいて、建物内の空気流値を求める通風状態導出手段と、
    前記建物内の空気流値を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記入力手段は、前記近接領域を取り囲む周辺領域に配置された周辺建物を特定可能な周辺建物データを受け付け、
    前記通風状態導出手段は、前記周辺建物データに基づいて、前記近接領域の空気流値を求め、
    前記通風状態導出手段は、前記周辺領域に進入する外気の空気流値を用いて、前記近接領域の空気流値を求め、
    前記シミュレーションシステムは、地域、季節および時間帯と、空気流値とを対応付けて記憶する記憶部をさらに備え、
    前記入力手段は、地域、季節および時間帯を示すデータの入力を受け付け、
    前記通風状態導出手段は、前記入力手段で受け付けられた地域、季節および時間帯を示すデータから前記記憶部を参照して外気の空気流値を取得し、取得した外気の空気流値を前記周辺領域に進入する外気の空気流値として用いる
    ミュレーションシステム。
  3. 前記通風状態導出手段は、前記周辺建物データに基づいて、前記周辺領域の空気流値を求め、
    前記通風状態導出手段は、前記周辺領域の空気流値に基づいて、前記近接領域の空気流値を求める、請求項1または2に記載のシミュレーションシステム。
  4. 前記周辺建物データは、前記周辺建物の位置および形状を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシミュレーションシステム。
  5. 建物内の空気流値をシミュレートするシミュレーションシステムによって実行されるシミュレーション方法において、
    前記建物に関する建物データの入力を受け付けるステップと、
    前記建物を取り囲む近接領域の空気流値を求めるとともに、前記近接領域の空気流値に基づいて、前記建物内の空気流値を求めるステップと、
    前記建物内の空気流値を出力するステップと、
    を含み、
    前記入力を受け付けるステップでは、近接領域を取り囲む周辺領域に配置された周辺建物を特定可能な周辺建物データを受け付け、
    前記建物内の空気流値を求めるステップでは、前記周辺建物データに基づいて、近接領域の空気流値を求め
    前記建物内の空気流値を求めるステップでは、前記周辺領域、前記近接領域および前記建物内に分割領域を設定して、前記周辺領域、前記近接領域および前記建物内の空気流値を前記分割領域によって分割された分割領域ごとに求め、
    前記周辺領域に設定された前記分割領域は、前記近接領域および前記建物内に設定された分割領域よりも粗く設定される、
    シミュレーション方法。
  6. 建物内の空気流値をシミュレートするシミュレーションシステムによって実行されるシミュレーション方法において、
    前記建物に関する建物データの入力を受け付けるステップと、
    前記建物を取り囲む近接領域の空気流値を求めるとともに、前記近接領域の空気流値に基づいて、前記建物内の空気流値を求めるステップと、
    前記建物内の空気流値を出力するステップと、
    を含み、
    前記入力を受け付けるステップでは、近接領域を取り囲む周辺領域に配置された周辺建物を特定可能な周辺建物データを受け付け、
    前記建物内の空気流値を求めるステップでは、前記周辺建物データに基づいて、近接領域の空気流値を求め、
    前記建物内の空気流値を求めるステップでは、前記周辺領域に進入する外気の空気流値を用いて、前記近接領域の空気流値を求め、
    前記入力を受け付けるステップでは、地域、季節および時間帯を示すデータの入力を受け付け、
    前記建物内の空気流値を求めるステップでは、前記入力を受け付けるステップで受け付けられた地域、季節および時間帯を示すデータから、地域、季節および時間帯と、空気流値とを対応付けた記憶部を参照して外気の空気流値を取得し、取得した外気の空気流値を前記周辺領域に進入する外気の空気流値として用いる、
    シミュレーション方法。
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