JP6512559B2 - 生物処理方法及び生物処理装置 - Google Patents
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Description
本願発明は、日本国特許出願第2014−154253号(2014年7月29日出願)の優先権に基づくものであり、その全記載内容は、引用をもって本書に繰込み記載されているものとみなされる。本発明は、微生物を用いて有機性廃水を生物学的に処理する生物処理方法及び生物処理装置に関する。有機性廃水は、活性汚泥によって生物処理可能な有機物を含有する廃水であり、有機物を含有する有機性排水(例えば、工場排水、農業施設からの排水等の各種の産業排水、下水、家庭からの排水等)も含むものとする。
前記生物処理工程において、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化してフロックの形成を抑止することができる。前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離工程を有することができる。前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離工程を有することができる。前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離工程を有することができる。前記加圧浮上分離工程又は前記膜分離工程で分離された凝集物を処理する凝集物処理工程を有することができる。前記マイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であるようにすることができる。
前記フロック形成抑止手段は、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化するマイクロバブル発生手段を具備することができる。前記生物処理手段で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離手段を有することができる。前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離手段を有することができる。前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離手段を有することができる。前記加圧浮上分離手段又は前記膜分離手段で分離された凝集物を処理する凝集物処理手段を有することができる。前記マイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であるようにすることができる。
本発明の生物処理方法における生物処理工程は、少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して(好ましくは、酸素を含有する気体を常時連続的に供給して)前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理工程(曝気工程)である。生物処理工程における処理対象(被処理液)は、少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液である。有機性廃水は、微生物によって生物処理可能な有機物を含有する廃水である。生物処理工程では、生物処理液に対して、酸素を含有する気体を供給することにより、生物処理液に含まれる有機物が微生物により分解される。酸素を含有する気体は、通常は空気でよいが、必要に応じて空気よりも酸素濃度の高い気体(例えば、酸素を20体積%以上含有する気体、場合によっては、酸素100体積%)にすることができる。
本発明におけるマイクロバブルは、径の寸法が極めて小さな気泡(直径がミクロン単位の気泡)のことである。具体的には、径が1μm〜1000μmのものであるが、径がナノ単位の気泡(具体的には、1nm〜1000nm)も含まれる。
本発明の生物処理方法における固液分離工程は、前記生物処理工程よりも後に設けられる工程であり、前記生物処理工程で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離工程である。
本発明の生物処理装置における生物処理手段は、少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理手段である。このような生物処理手段としては、例えば、前記生物処理液を滞留させることができる槽ないし容器と、前記槽ないし容器に滞留する生物処理液に酸素を含有する気体を供給する酸素供給手段とを有するものがある。
前記生物処理手段は、フロック形成抑止手段を具備する。フロック形成抑止手段は、前記生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止する手段である。生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止するためには、好ましくは、生物処理液の中にフロックの形成を抑止することが可能な程度の(より好ましくは、抑止するのに十分な強さの)水流及びマイクロバブル流のいずれか一方又は双方を発生させることのできる手段を適宜選択する。フロック形成抑止手段は、好ましくは、マイクロバブル発生装置(好ましくは、ベンチュリータイプやオリフィスタイプのマイクバブル発生機)や均質機(好ましくは、プランジャータイプのホモジナイザー)にすることができる。これらのマイクロバブル発生装置や均質機は、市販品を用いることができる。市販のマイクロバブル発生装置としては、例えば、株式会社 日本水処理技研製(MAB)、エンバイロ・ビジョン株式会社製(YJ-ノズル)を用いることができる。また市販の均質機としては、株式会社イズミフーズマシナリー製(ホモジナイザー)、三和エンジニアリング株式会社製(ホモゲナイザーH120型)を用いることができる。
本発明の生物処理方法の一例の工程の流れを示す概略図を図1に示す。処理対象の廃水は、活性汚泥を含有する曝気槽1に導入される。曝気槽1は、生物処理工程及び生物処理手段である。曝気槽1には、エアーポンプ2から空気を供給されるディフューザー3が設けられており、常時曝気を行っている。また、曝気槽1には、水中ポンプ4から吸引した処理水を空気と混合してマイクロバブルを発生させるマイクロバブル発生装置5が設けられおり、マイクロバブル発生装置5は、曝気槽1の被処理液にマイクロバブルを供給して曝気槽1の被処理液を均質化してフロックの形成を抑止している。
マイクロバブル発生装置を用いる場合、マイクロバブル発生装置を曝気槽中の水中に置くことも陸上に設置することもできるが、マイクロバブルの吐出位置はマイクロバブルが曝気槽底部に届くことが望ましい。また、前記曝気槽に対して、フロック形成抑止手段として、均質化能力が10MPaで吐出量が30トン/時間の均質機を用いる場合、均質機はマイクロバブル発生機と同様に設置し、配置すれば良いが、曝気槽中の処理水が循環するような位置に設置することが望ましい。
容積200リットルの容器内に100リットルのモデル原水を作成し、フロックを形成している活性汚泥原液1リットルを前記モデル原水に加えて混合液を得て、前記混合液にディフューザーから空気を供給し、前記混合液が空気により攪拌される量(1.2〜2.0mg 酸素/リットル)を供給し、35℃で培養した。モデル源水は、脱脂粉乳4kg及び無機塩類((NH4)2SO4:500g、Na2HPO4:50g、MgSO4・7H2O:25g、CaCO3:500g)を水に溶解して調整した。このモデル原水の培養液を(a) ディフューザーのみ(比較例1)、(b)ディフューザーとホモジナイザー(プランジャータイプの均質機)(実施例1−1)、又は(c)ディフューザーとマイクロバブル発生器(ベンチュリー管)(実施例1−2)を用いてそれぞれ個々に循環させた。
ベンチスケールによる、曝気槽のフロック形成化を測定したところ、ディフューザーのみのものはフロックを形成したが、ディフューザーとホモジナイザー(プランジャータイプの均質機)の併用(実施例1−1)、ディフューザーとマイクロバブル発生器の併用(実施例1−2)のものは、フロックの形成が見られなかった。フロック形成の有無は、顕微鏡(倍率:40×10倍)にて判定したものであり、下記表1に示す。なお、面積の計測は、顕微鏡写真を5枚撮り、フロック部分を切り取り平均重量により求めて視野中のフロック面積の割合を求め、下記の評価基準に従い判定した。
評価基準
+++:一視野中フロック面積が30%以上を占める
++ :一視野中フロック面積が10%〜30%未満を占める
+ :一視野中フロック面積が1%〜10%未満を占める
− :一視野中フロック面積が1%未満を占める
参考までに評価−、++、+++の場合の各一例を夫々図4,5,6に示す。
1リットルのメスシリンダーに800mlの排水原液を入れて、フロックを形成しない分散菌である放線菌(PR−4)(参考例2−1)、バチルス菌(NITE BP−1277)(参考例2−2)、酵母(YH−01 日之出産業(株)(参考例2−3)、シュードモナス菌(Pseudomonas alcaligenes JCM20561)(参考例2−4)を各々加えて、35℃、48時間、好気条件で培養した。比較例2として、フロック形成菌を含む汚泥を同様に培養した。排水原液の組成は、無機塩((NH4)2SO4:5.0g、Na2HPO4:0.5g、MgSO4・7H2O:0.25g、CaCO3:5.0g)を水に溶解し880gとし、これと牛乳100gとを混合し合わせて980gとした。
参考例2−1〜参考例2−4の結果は、下記の表2の通りであり、時間経過ごとに位相差顕微鏡(400倍)にてフロックの形成を観察・確認した。フロックの面積の計測方法は、上記実施例1の場合と同様である。曝気槽液を使用した場合以外(参考例2−1〜参考例2−4)は、24、48、72時間後のすべてにおいてフロックを形成せず、これらの菌は、培養液にきれいに分散している状態であった。しかし、曝気槽液を使用した場合(比較例2)は、24時間後にてフロックの形成が多くなり、48時間以降はより多くのフロックが見られた。従って、フロックを形成するか否かは、即ち分散状にて増殖するかは菌種によって異なることが明確になった。
容積200リットルのタンクに98リットルの排水原液を入れて、(a) フロック形成菌1リットル、又は(b)分散菌及び放線菌(PR−4)1リットル+ フロック形成菌1リットルを加え、35℃、72時間、マイクロバブル発生機(日之出HMB)を使用して生物処理液を均質化して好気条件で培養した。フロック形成菌は、活性汚泥の曝気槽(菓子製造会社)から採取し、放線菌は普通ブイヨン培地にて107〜108/mlレベルの予備培養液を使用した。排水原液の組成は、グルコース100gと牛乳10kgに対して、無機塩((NH4)2SO4:50g、Na2HPO4:5g、MgSO4・7H2O:2.5g、CaCO3:50g)を水に溶解した水溶液を混合して100リットルとした。
本実施例では、本発明の生物処理方法を食品工場の排水に適用した。この工場は、コンビニエンスストアに納入する食品の加工工場であり、より詳細には、製造品として、お弁当、おにぎり、うどん、そば、から揚げのような揚げ物、カット野菜やサラダ類等を製造している工場であり、下記のような排水を本発明の生物処理方法で生物処理することとなった。即ち、排水処理量: 250m3/日、流入原水: pH5〜9、 BOD 2,500mg/L、 SS(懸濁物質または浮遊物質) 1000mg/L、 ヘキサン抽出物 350mg/Lであった。
なお、本発明は、以下のようにも記載される。
(付記1)
少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理工程を有し、
前記生物処理工程において、前記生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止することを特徴とする生物処理方法。
(付記2)
前記生物処理工程において、前記生物処理液として分散菌を含む生物処理液を用いることを特徴とする付記1に記載の生物処理方法。
(付記3)
前記分散菌として、粘性物質を生成しない分散菌を用いることを特徴とする付記2に記載の生物処理方法。
(付記4)
前記生物処理工程において、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化してフロックの形成を抑止することを特徴とする付記1に記載の生物処理方法。
(付記5)
前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離工程を有することを特徴とする付記1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
(付記6)
前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離工程を有することを特徴とする付記1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
(付記7)
前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離工程を有することを特徴とする付記1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
(付記8)
前記加圧浮上分離工程又は前記膜分離工程で分離された凝集物を処理する凝集物処理工程を有することを特徴とする付記6又は7に記載の生物処理方法。
(付記9)
付記4に記載のマイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であることを特徴とする付記4〜8に記載の生物処理方法。
(付記10)
少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理手段を有し、
前記生物処理手段は、前記生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止するフロック形成抑止手段を具備することを特徴とする生物処理装置。
(付記11)
前記生物処理液は、分散菌を含むことを特徴とする付記10に記載の生物処理装置。
(付記12)
前記分散菌は、粘性物質を生成しない分散菌であることを特徴とする付記11に記載の生物処理装置。
(付記13)
前記フロック形成抑止手段は、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化するマイクロバブル発生手段を具備することを特徴とする付記10に記載の生物処理装置。
(付記14)
前記生物処理手段で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離手段を有することを特徴とする付記10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
(付記15)
前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離手段を有することを特徴とする付記10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
(付記16)
前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離手段を有することを特徴とする付記10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
(付記17)
前記加圧浮上分離手段又は前記膜分離手段で分離された凝集物を処理する凝集物処理手段を有することを特徴とする付記15又は16に記載の生物処理装置。
(付記18)
付記13に記載のマイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であることを特徴とする付記13〜17に記載の生物処理装置。
また、本発明は、以下の好ましい形態も有する。
(形態1)
生物処理工程におけるバルキングを発生させない生物処理方法であって、
少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理工程を有し、前記生物処理工程において、前記生物処理液に対して分散菌を添加するとともに前記生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止すること、但し、前記生物処理工程において前記生物処理液にはフロックが形成されず、かつ返送汚泥がないことを特徴とする生物処理方法。
(形態2)
前記生物処理液は、バルキングを生じさせる原因の微生物を含有することを特徴とする形態1に記載の生物処理方法。
(形態3)
前記分散菌として、粘性物質を生成しない分散菌を用いることを特徴とする形態1に記載の生物処理方法。
(形態4)
前記生物処理工程において、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化してフロックの形成を抑止することを特徴とする形態1に記載の生物処理方法。
(形態5)
前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離工程を有することを特徴とする形態1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
(形態6)
前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離工程を有することを特徴とする形態1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
(形態7)
前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離工程を有することを特徴とする形態1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
(形態8)
前記加圧浮上分離工程又は前記膜分離工程で分離された凝集物を処理する凝集物処理工程を有することを特徴とする形態6又は7に記載の生物処理方法。
(形態9)
形態4に記載のマイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であることを特徴とする形態4〜8のいずれか一に記載の生物処理方法。
(形態10)
生物処理工程におけるバルキングを発生させない生物処理装置であって、
少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理手段を有し、
前記生物処理手段は、前記生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止するフロック形成抑止手段を具備し、
前記生物処理液は分散菌が添加されたものであり、
前記生物処理液にはフロックが形成されず、かつ返送汚泥がないこと、
を特徴とする生物処理装置。
(形態11)
前記生物処理液は、バルキングを生じさせる原因の微生物を含有することを特徴とする形態10に記載の生物処理装置。
(形態12)
前記分散菌は、粘性物質を生成しない分散菌であることを特徴とする形態10に記載の生物処理装置。
(形態13)
前記フロック形成抑止手段は、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化するマイクロバブル発生手段を具備することを特徴とする形態10に記載の生物処理装置。
(形態14)
前記生物処理手段で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離手段を有することを特徴とする形態10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
(形態15)
前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離手段を有することを特徴とする形態10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
(形態16)
前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離手段を有することを特徴とする形態10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
(形態17)
前記加圧浮上分離手段又は前記膜分離手段で分離された凝集物を処理する凝集物処理手段を有することを特徴とする形態15又は16に記載の生物処理装置。
(形態18)
形態15に記載のマイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であることを特徴とする形態13〜17のいずれか一に記載の生物処理装置。
5 マイクロバブル発生装置(フロック形成抑止手段)
6 凝集槽
7 加圧浮上分離装置
9 膜分離装置
Claims (18)
- 生物処理工程におけるバルキングを発生させない生物処理方法であって、
少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理工程を有し、
前記生物処理工程において、前記生物処理液に分散菌を含むとともに前記生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止すること、但し、前記生物処理工程において前記生物処理液にはフロックが形成されず、かつ返送汚泥がないことを特徴とする生物処理方法。 - 前記生物処理液は、バルキングを生じさせる原因の微生物を含有することを特徴とする請求項1に記載の生物処理方法。
- 前記分散菌として、粘性物質を生成しない分散菌を用いることを特徴とする請求項1に記載の生物処理方法。
- 前記生物処理工程において、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化してフロックの形成を抑止することを特徴とする請求項1に記載の生物処理方法。
- 前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離工程を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
- 前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離工程を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
- 前記生物処理工程の後に、前記生物処理工程で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集工程と、前記凝集工程で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離工程を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の生物処理方法。
- 前記加圧浮上分離工程又は前記膜分離工程で分離された凝集物を処理する凝集物処理工程を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の生物処理方法。
- 請求項4に記載のマイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一に記載の生物処理方法。
- 生物処理工程におけるバルキングを発生させない生物処理装置であって、
少なくとも微生物と有機性廃水を混合して得られる生物処理液に酸素を含有する気体を供給して前記生物処理液に含まれる有機物を分解する生物処理手段を有し、
前記生物処理手段は、前記生物処理液を均質化してフロックの形成を抑止するフロック形成抑止手段を具備し、
前記生物処理液に分散菌を含み、
前記生物処理液にはフロックが形成されず、かつ返送汚泥がないこと、
を特徴とする生物処理装置。 - 前記生物処理液は、バルキングを生じさせる原因の微生物を含有することを特徴とする請求項10に記載の生物処理装置。
- 前記分散菌は、粘性物質を生成しない分散菌であることを特徴とする請求項10に記載の生物処理装置。
- 前記フロック形成抑止手段は、前記生物処理液をマイクロバブル発生機で均質化するマイクロバブル発生手段を具備することを特徴とする請求項10に記載の生物処理装置。
- 前記生物処理手段で得られた処理液から微細な不溶物を分離して浄化水を得る固液分離手段を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
- 前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を加圧浮上処理して浄化水を得る加圧浮上分離手段を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
- 前記生物処理手段で得られた処理液に含まれる微細な不溶物を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段で得られた凝集物を含む処理液を分離膜で分離して浄化水を得る膜分離手段を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか一に記載の生物処理装置。
- 前記加圧浮上分離手段又は前記膜分離手段で分離された凝集物を処理する凝集物処理手段を有することを特徴とする請求項15又は16に記載の生物処理装置。
- 請求項15に記載のマイクロバブル発生機を通過させる処理液の量は、1日あたり処理する廃水量の1/3日から10日倍量であることを特徴とする請求項13〜17のいずれか一に記載の生物処理装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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