以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、前記設置状態において図1に示される給紙カセット22が挿抜される面を前面として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の前面を基準として左右方向D3を定義する。
本発明の実施形態に係る画像形成装置10は、少なくとも印刷機能を備えている。画像形成装置10は、例えばタンデムタイプのカラープリンターである。
図1及び図2に示されるように、画像形成装置10は筐体11(装置本体の一例)を備える。筐体11は、全体として略直方体形状である。筐体11の内部に、画像形成装置10を構成する各構成要素が設けられている。なお、図1では、筐体11の右側面のカバーが外された状態が示されている。
図2に示されるように、画像形成装置10は、複数の画像形成ユニット15(15Y,15C,15M,15K)、中間転写ユニット16、光走査装置17、一次転写ローラー18、二次転写ローラー19、定着装置20、シートトレイ21、給紙カセット22、搬送路24、及び画像形成装置10の各部を制御する制御基板26などを備える。また、画像形成装置10は、筐体11の内部に着脱可能に構成されたトナーコンテナ3(図1参照)を備えている。本実施形態では、画像形成装置10は4つの画像形成ユニット15を備えている。
図3は、画像形成ユニット15の中央部分の断面図である。画像形成ユニット15は、電子写真方式に基づいてトナー像を形成する。図3に示されるように、画像形成ユニット15各々は、ドラムユニット31、帯電装置32、現像装置33などを備えている。
図2に示されるように、画像形成ユニット15は、筐体11の内部において前記前後方向D2に沿って並設されており、所謂タンデム方式に基づいてカラー画像を形成する。具体的に、画像形成ユニット15Yではイエロー色のトナー像が形成される。また、画像形成ユニット15C,15M,15Bのそれぞれでは、シアン色のトナー像、マゼンタ色のトナー像、黒色のトナー像がそれぞれ形成される。中間転写ユニット16の転写ベルト35の移動方向(矢印D10方向)の下流側から順に、イエロー用の画像形成ユニット15Y、シアン色用の画像形成ユニット15C、マゼンタ色用の画像形成ユニット15M、黒色用の画像形成ユニット15Kがその順番で一列に配置されている。
各ドラムユニット31は、感光体ドラム41、ドラムクリーニング装置42(ドラムクリーニング部の一例)、排出ガイド部43(図18参照)、及びこれらを支持するハウジング44を備える。ハウジング44は、前記左右方向D3に長い形状である。感光体ドラム41は、現像装置33によって現像されるトナー像を保持するものであり、筒状に形成された部材である。感光体ドラム41は、ハウジング44に回転可能に支持されている。
画像形成ユニット15各々において、感光体ドラム41は帯電装置32によって所定の電位に一様に帯電されると、光走査装置17により感光体ドラム41各々の表面に画像データに基づくレーザー光が照射される。これにより、感光体ドラム41各々の表面に静電潜像が形成される。そして、その静電潜像は現像装置33によってトナー像として現像(可視像化)される。感光体ドラム41に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラー18各々によって転写ベルト35に順に重ね合わせて転写される。次に、転写ベルト35上のカラー像は、二次転写ローラー19によって印刷用紙に転写される。印刷用紙に転写されたカラー像は、定着装置20によって印刷用紙に定着され、その後、シート排出口28からシートトレイ21に排出される。
ドラムクリーニング装置42は、転写後の感光体ドラム41に残留するトナーを除去する。ドラムクリーニング装置42は、感光体ドラム41の後方側に配置されている。ドラムクリーニング装置42は、感光体ドラム41ごとに設けられている。各ドラムクリーニング装置42は、クリーニング部材であるクリーニングブレード45、スパイラル部材46を備えている。クリーニングブレード45及びスパイラル部材46は、前記左右方向D3に長い形状である。クリーニングブレード45及びスパイラル部材46がハウジング44に支持されている。クリーニングブレード45は、感光体ドラム41とほぼ同じ長さを有する。クリーニングブレード45の先端は感光体ドラム41の表面に接触して又は近接して配置されている。スパイラル部材46は、トナー搬送部材であり、軸周りに螺旋形状の羽根を有する。スパイラル部材46は、ハウジング44内で回転可能に支持されている。
スパイラル部材46の支軸に回転駆動力が入力されることによってスパイラル部材46が回転する。クリーニングブレード45は、感光体ドラム41が回転されると、一次転写ローラー18による転写後に感光体ドラム41の表面に残留した使用済みトナーを取り除く。この取り除かれたトナーは、廃棄対象のトナーであることから、一般に廃トナーと称されている。前記廃トナーは、回転するスパイラル部材46によって一方向へ搬送される。具体的には、前記廃トナーは、感光体ドラム41の軸方向(長手方向)の一方側(本実施形態では右側)へ搬送される。
図18に示されるように、排出ガイド部43は、ハウジング44の右端部に設けられている。排出ガイド部43によって、前記廃トナーは下方へ案内されて、後述の排出口431(図18参照)を通って、トナーコンテナ3の下側収容部72に排出される。なお、排出ガイド部43については後述する。
図3に示されるように、現像装置33は、ハウジング50、第1撹拌部材52、第2撹拌部材53、現像ローラー54などを備えている。ハウジング50の底部にトナー(現像剤)が収容されており、このトナーが第1撹拌部材52及び第2撹拌部材53によって撹拌されつつ搬送される。第1撹拌部材52の上部に位置するハウジング50の壁面51には、補給口56が形成されている。補給口56は、壁面51の右端部に形成されている。トナーコンテナ3から排出されたトナーは、補給口56からハウジング50の内部に補給される。現像ローラー54は、内蔵される磁極によって、第2撹拌部材53からトナーを汲み上げて、そのトナーを外周面に保持する。現像ローラー54上に保持されたトナーは、現像ローラー54と感光体ドラム41との間に印加された電位差によって、感光体ドラム41上の静電潜像に付着される。
図1に示されるように、筐体11の内部には、複数のトナーコンテナ3(3Y,3C,3M,3K)が取り付けられている。具体的には、4つのトナーコンテナ3が筐体11の内部の各装着部58(図4参照)に取り付けられている。また、本実施形態では、複数のトナーコンテナ3が前記前後方向D2に沿って並んだ状態で装着されており、最も後方の位置に、黒色用のトナーコンテナ3Kが配置されている。
各トナーコンテナ3は、上側収容部71(第1トナー収容部の一例)と、下側収容部72(第2トナー収容部の一例)とを有している。上側収容部71は、内部にトナーを収容可能な収容空間85(図6参照)を有しており、この収容空間85に補給用の未使用トナーが収容される。下側収容部72は、内部にトナーを収容可能な収容空間86(図6参照)を有しており、この収容空間86にドラムクリーニング装置42から排出された前記廃トナーが収容される。トナーコンテナ3が装着部58に装着された状態で、各トナーコンテナ3の上側収容部71から前記未使用トナーが現像装置33の内部に補給される。また、各ドラムクリーニング装置42から排出された前記廃トナーが、排出ガイド部43(図18参照)を通ってトナーコンテナ3の下側収容部72に収容される。図1に示されるように、本実施形態では、4つのトナーコンテナ3は、画像形成ユニット15の右側であって、筐体11の右側カバー(不図示)の内側に設けられている。各トナーコンテナ3は、筐体11の右側において前記前後方向D2に並んで設けられている。トナーコンテナ3の詳細については後述する。
図2に示されるように、中間転写ユニット16は、4つの画像形成ユニット15の上側に、より詳細には、各感光体ドラム41の上側に設けられている。中間転写ユニット16は、転写ベルト35、駆動ローラー36、従動ローラー37、ベルトクリーニング装置38(ベルトクリーニング部の一例)、中継ガイド部39(図18参照)、を備える。なお、一次転写ローラー18は、中間転写ユニット16のフレーム(不図示)に支持されている。
転写ベルト35は、環状のベルト部材であり、前記前後方向D2に延在するように駆動ローラー36と従動ローラー37とによって張架されている。各ドラムユニット31は、転写ベルト35に沿って前記前後方向D2に配置されている。転写ベルト35は、感光体ドラム41から一次転写されたトナー像を表面に保持する。転写ベルト35が回転駆動されて矢印D10の方向へ移動する際に、各感光体ドラム41に保持された各色のトナー像が重ね合わさるように順次に転写ベルト35に転写される。
ベルトクリーニング装置38は、定着装置20の近傍に設けられている。詳細には、ベルトクリーニング装置38は、転写ベルト35の上側であって、筐体11の後方側に設けられている。ベルトクリーニング装置38の下方には、黒色用の画像形成ユニット15Kが配置されている。つまり、複数の画像形成ユニット15のうち、黒色用の画像形成ユニット15Kに最も近い位置にベルトクリーニング装置38が設けられている。
ベルトクリーニング装置38は、転写ベルト35の表面に残留した使用済みトナーを除去し、除去された廃トナーをトナーコンテナ3Kの下側収容部72へ向けて搬送する。ベルトクリーニング装置38は、前記左右方向D3に長いクリーニングローラー381、前記廃トナーを搬送する搬送部材としてのスパイラル部材382、これらを収容するハウジング383等(図2参照)を備えている。クリーニングローラー381は、転写ベルト35の表面に接触して回転することにより、転写ベルト35の表面に残留した使用済みトナーを除去する。除去された使用済みトナー(以下「廃トナー」という。)は、回転するスパイラル部材382によって一方向へ搬送される。具体的には、前記廃トナーは、転写ベルト35の幅方向(左右方向D3に一致する方向)の一方側(本実施形態では右側)へ搬送される。
図18に示されるように、中継ガイド部39は、ハウジング383の右端部に設けられている。中継ガイド部39によって、廃トナーは下方へ案内されて、最も後方に位置するドラムユニット31Kの排出ガイド部43Kを通って、トナーコンテナ3Kの下側収容部72に搬送される。なお、中継ガイド部39については後述する。
図18は、画像形成ユニット15のドラムユニット31の右端部の断面構造を示す部分拡大図である。図18には、マゼンタ色用のドラムユニット31Mおよび黒色用のドラムユニット31Kそれぞれの断面構造が示されている。説明の便宜上、図18には、ドラムユニット31Kに対応する現像装置33が破線で示されている。図18に示されるように、ドラムユニット31Mのハウジング44の右端部に排出ガイド部43Mが設けられている。つまり、排出ガイド部43Mは、ドラムユニット31Mに設けられている。なお、イエロー色及びシアン色それぞれのドラムユニット31にも、排出ガイド部43Mと同じ構造の排出ガイド部43が設けられている。
排出ガイド部43Mは、ドラムユニット31Mにおいてドラムクリーニング装置42によって除去されてハウジング44の右端部へ搬送された前記廃トナーをトナーコンテナ3Mの下側収容部72の導入口114に案内するものである。排出ガイド部43Mの内部空間は、前記廃トナーが通る通路117である。排出ガイド部43Mは、排出ガイド部43Mの上側から斜め下方へ延びており、その下端には、導入口114に接続される排出口431が形成されている。
通路117には、スパイラル部材46の右側の端部461が配置されている。端部461は、排出ガイド部43Mに回転可能に支持されている。端部461に回転駆動力が伝達されることにより、スパイラル部材46が回転して、廃トナーが排出ガイド部43Mの通路117に搬送される。
通路117において、端部461から排出口431に至る部分に2つのパドル部118,119が設けられている。パドル部118,119の回転軸は、いずれも、排出ガイド部43Mに回転可能に支持されている。パドル部118,119の回転軸それぞれには、不図示のギヤ伝達機構を介して、スパイラル部材46の回転駆動力が伝達される。スパイラル部材46が回転されると、その回転駆動力が前記ギヤ伝達機構を介してパドル部118,119に伝達し、パドル部118,119を回転させる。パドル部118,119が回転することにより、通路117に運ばれた前記廃トナーは、パドル部118,119によって通路117を排出口431へ搬送され、更に、導入口114、及びトナーコンテナ3Mの第1搬送ガイド部94(第1ガイド部の一例)を経て、トナーコンテナ3Mの下側収容部72の内部に案内される。
図18に示されるように、ドラムユニット31Kのハウジング44の右端部に排出ガイド部43Kが設けられている。つまり、排出ガイド部43Kは、ドラムユニット31Kに設けられている。排出ガイド部43Kは、ドラムユニット31Kにおいてドラムクリーニング装置42によって除去されてハウジング44の右端部へ搬送された前記廃トナーをトナーコンテナ3Kの下側収容部72の導入口114に案内するものであり、排出ガイド部43Mと共通する構成を有する。したがって、排出ガイド部43Mと共通する構成については、同符号を付し示すことによりその説明を省略する。
排出ガイド部43Kが排出ガイド部43Mと異なるところは、排出ガイド部43Kの上面に受入口120が形成されている点である。受入口120は、ベルトクリーニング装置38から排出された前記廃トナーを受け入れる開口である。受入口120は、後述の中継ガイド部39の排出口391と連結される。受入口120に入り込んだ前記廃トナーは、ドラムクリーニング装置42から排出された前記廃トナーとともに、排出ガイド部43Kによって、トナーコンテナ3Kの下側収容部72の導入口114に案内される。
図18に示されるように、ベルトクリーニング装置38の右端部に中継ガイド部39が設けられている。中継ガイド部39は、ベルトクリーニング装置38においてスパイラル部材382によってハウジング383を右端部へ搬送された前記廃トナーを排出ガイド部43Kに案内する。中継ガイド部39の下部に排出口391が形成されており、この排出口391が排出ガイド部43Kの受入口120に接続されている。これにより、ベルトクリーニング装置38から排出された前記廃トナーは、中継ガイド部39を通って下方へ移動して、排出口391から受入口120に案内される。受入口120に案内された廃トナーは、排出ガイド部43Kを通って、各パドル部118,119によって更に下方へ運ばれ、排出口431、導入口114、及びトナーコンテナ3Kの第2搬送ガイド部107(第2ガイド部の一例)を経て、トナーコンテナ3Kの下側収容部72の内部に案内される。
図4に示されるように、筐体11の右端部には、トナーコンテナ3を着脱可能に支持するための4つの装着部58が設けられている。各装着部58は、筐体11の右端部に設けられた支持板49に固定されている。各装着部58は、各トナーコンテナ3を支持するためのブラケット59を有している。各トナーコンテナ3は、対応するブラケット59に着脱可能に支持される。
以下、適宜図面を参照して、マゼンタ色用のトナーコンテナ3Mの構成について説明する。図5及び図6には、トナーコンテナ3Mと、これに隣接するトナーコンテナ3Kが示されている。
トナーコンテナ3Y,3Cは、トナーコンテナ3Mと同じ構成であるため、これらの構成の説明は省略する。また、トナーコンテナ3Kは、使用量の多い黒色のトナーを収容するためにトナーコンテナ3Mよりも外形及び容量が大きく形成されているが、後述する相違点を除き双方の構成は共通する。したがって、トナーコンテナ3Kにおいてトナーコンテナ3Mと共通する構成については、トナーコンテナ3Mの構成と同じ符号を付すことによりその説明を省略する。
なお、各図には、トナーコンテナ3M,3Kが装着部58(図4参照)に装着されたときの装着姿勢を基準にして、前記上下方向D1、前記前後方向D2、及び前記左右方向D3を示している。以下、前記装着姿勢のトナーコンテナ3M,3Kに対して、前記上下方向D1をトナーコンテナ3M,3Kの高さ方向D11と定義し、前記前後方向D2をトナーコンテナ3M,3Kの幅方向D12と定義し、前記左右方向D3をトナーコンテナ3M,3Kの奥行き方向D13と定義する。
図5及び図6に示されるように、トナーコンテナ3Mは、容器本体75を有する。容器本体75は、合成樹脂を射出成形して得られた樹脂成形品である。容器本体75は、前記高さ方向D11に長い形状に形成されており、前記幅方向D12に広く、前記奥行き方向D13に浅い形状に形成されている。
容器本体75は、上側に形成された上部ケース78(第1筐体の一例)と、下側に形成された下部ケース79(第2筐体の一例)と、蓋体76(蓋部材の一例)とを有している。つまり、容器本体75の前記高さ方向D11(長手方向)の一方側(上側)に上部ケース78が形成され、容器本体75の前記高さ方向D11(長手方向)の他方側(下側)に下部ケース79が形成さている。容器本体75は、上部ケース78及び下部ケース79を一体に形成されている。上部ケース78の内部には、前記未使用トナーが収容可能な収容空間85が区画されている。つまり、上部ケース78によって上側収容部71の内部の収容空間85が区画されている。また、下部ケース79の内部には、前記廃トナーが収容可能な収容空間86が区画されている。つまり、下部ケース79によって下側収容部72の内部の収容空間86が区画されている。
上部ケース78と下部ケース79とは、前記上下方向D1に分離されており、上部ケース78と下部ケース79との間に予め定められた間隔を有する隙間88(図7参照)が形成されている。具体的には、図7及び図12に示されるように、上部ケース78は、その下側の壁面を構成する円弧形状の下壁782を有し、下部ケース79は、その上側の壁面を構成する上壁792を有している。そして、隙間88は、下壁782と上壁792との間に形成されている。ここで、下壁782及び上壁792は、前記高さ方向D11に隔てられた一対の側壁の一例である。
上部ケース78の右側面に開口部81が形成されており、下部ケース79の右側面にも開口部82が形成されている。各開口部81,82は、同一面上に形成されている。各開口部81,82の開口縁には、フランジ83が形成されている。フランジ83は、前記奥行き方向D13の厚みを有する板状に形成されている。フランジ83は、外周フランジ831と、中央フランジ832(連結部材、共通フランジの一例)と、を有している。外周フランジ831は、容器本体75の右側面の外周縁を一周するように形成されている。中央フランジ832は、図12に示されるように、上部ケース78の下壁782と下部ケース79の上壁792とを連結するように、隙間88に対応する位置に設けられている。より詳細には、中央フランジ832は、開口部81の下端縁から開口部82の上端縁に連続している。言い換えると、中央フランジ832は、開口部81と開口部82に共通するフランジである。本実施形態では、下壁782及び上壁792それぞれは、中央フランジ832から前記奥行き方向D13へ延出している。
蓋体76は、合成樹脂を射出成形して得られた樹脂成形品である。図5に示されるように、蓋体76は、開口部81及び開口部82を覆っている。蓋体76は、平板状の部材であり、フランジ83の外周形状に合致する形状に形成されている。蓋体76の外周縁761がフランジ83に合わせられた状態で、外周縁761とフランジ83とが溶着される。
開口部81及び開口部82が1つの蓋体76によって閉塞されることにより、上側の収容空間85を有する上側収容部71が構成され、下側の収容空間86を有する下側収容部72が構成される。このように、上側収容部71と下側収容部72とが、中央フランジ832及び蓋体76によって連結されているため、トナー容器3Mの隙間88の付近の強度が他の部分よりも小さくなる。その結果、トナー容器3Mは、隙間88の付近において前記幅方向D12、前記奥行き方向D13に容易に撓むことができ、前記高さ方向D11を軸とする回転方向に容易に撓むことができる。
図7及び図12に示されるように、上部ケース78の下壁782と下部ケース79の上壁792との間に板状の補強リブ751が設けられている。補強リブ751は、中央フランジ832から垂直に前記奥行き方向D13へ延出している。図12に示されるように、補強リブ751は、下壁782と上壁792と連結しており、前記幅方向D12の厚みを有する板状の部材である。図7に示されるように、補強リブ751の左端部は、上壁792から下壁782へ向けて右斜め上方へ傾斜しており、より詳細には、湾曲形状に傾斜している。このような補強リブ751が設けられているため、上側収容部71と下側収容部72との間の隙間88の付近の強度が補われる。その結果、隙間88付近のおける過度の撓み、特に前記奥行き方向D13の過度の撓みが防止される。
図8及び図11に示されるように、トナーコンテナ3Mの下側収容部72は、上側収容部71よりも、前記奥行き方向D13のサイズが大きく形成されている。つまり、トナーコンテナ3Mの下側収容部72の前記奥行き方向D13のサイズは、上側収容部71の前記奥行き方向D13のサイズよりも大きい。また、上側収容部71の前記高さ方向D11のサイズは、下側収容部72の前記高さ方向D11のサイズよりも大きく、また、前記幅方向D12のサイズは概ね同じサイズである。前記上下方向D1に分離された上側収容部71および下側収容部72を有する構成においては、各収容部71,72それぞれにおいて、トナーを収容する容積を十分に確保できない場合がある。しかしながら、上述したように上側収容部71と下側収容部72との間で前記高さ方向D11及び前記奥行き方向D13それぞれにおいてサイズを異ならせることによって、装着部58に装着される際の様々な制約に関わらず、上側収容部71及び下側収容部72それぞれにおいて十分な容積を確保することができる。
図6に示されるように、上側収容部71は、撹拌部材91(第3回転部材の一例)、及び第1搬送部92を有する。具体的には、上側の収容空間85の内部にパドル状の撹拌部材91が設けられている。撹拌部材91は、収容空間85の内部で回転可能なように上部ケース78に支持されている。また、収容空間85の内部には、トナーを現像装置33に搬送するための第1搬送部92が設けられている。
図7及び図8に示されるように、第1搬送部92は、上部ケース78の左側の壁面781(対向面の一例)から外側へ延出する筒状の第1搬送ガイド部94と、第1搬送ガイド部94の内部に設けられたスパイラル部材95(第1回転部材の一例、図10参照)とを有している。第1搬送ガイド部94は、上部ケース78に一体に形成されており、スパイラル部材95の回転中心と同じ中心を有する円筒形状に形成されている。ここで、壁面781は、装着部58に対するトナーコンテナ3Mの前記奥行き方向D13の一方側に位置しており、装着部58にトナーコンテナ3Mが装着されたときに対向される面である。なお、前記奥行き方向D13は、装着部58に対するトナーコンテナ3Mの着脱方向に一致している。
スパイラル部材95は、上側収容部71の内部に回転可能に設けられており、図10に示されるように、前記高さ方向D11に直交する前記奥行き方向D13へ延びている。スパイラル部材95は、収容空間85の内部にある前記未使用トナーを第1搬送ガイド部94の内部を通って装着部58(図4参照)側へ搬送する搬送部材である。また、第1搬送ガイド部94は、スパイラル部材95によって搬送される前記未使用トナーを現像装置33に案内するガイド部材である。
図10に示されるように、スパイラル部材95は、回転軸96の軸周りに螺旋形状の羽根97を有する。スパイラル部材95の回転軸96の蓋体76側の端部961(第1端部の一例)は、蓋体76の内面762に一体に形成された軸受け部99(第1軸受け部の一例)によって回転可能に支持されている。また、スパイラル部材95は、第1搬送ガイド部94の内部に挿通された状態で、回転軸96の反対側の部分が第1搬送ガイド部94によって回転可能に支持されている。具体的には、回転軸96の反対側の端部962には、外部から入力される回転駆動力の伝達を受ける第1入力部98(第1駆動入力部、第2入力継ぎ手の一例)が一体に形成されている。また、第1搬送ガイド部94の先端部には貫通孔941が形成されている。第1入力部98が貫通孔941から外部に突出した状態で、端部962が貫通孔941に回転可能に支持されている。
第1搬送ガイド部94の下面には、収容空間85に収容されたトナーを外部に排出するためのトナー排出口100が形成されている。
また、第1搬送ガイド部94の下面には、トナー排出口100を開閉するためのシャッター部材101(開閉部材の一例)が設けられている。シャッター部材101は、第1搬送ガイド部94の下面を第1搬送ガイド部94の長手方向(図10の左右方向)へスライド可能に第1搬送ガイド部94に支持されている。
本実施形態では、トナーコンテナ3Mが装着部58(図4参照)に装着されたときに、シャッター部材101は、トナー排出口100を閉塞する閉位置からトナー排出口100を開ける開位置に移動される。
また、トナー排出口100が現像装置33の補給口56に位置合わせされて、トナー排出口100と補給口56とが接続し、トナー排出口100から補給口56にトナーを補給可能になる。また、第1入力部98が、装着部58に設けられた第1出力ジョイント61(駆動出力部、第1駆動連結部の一例、図13参照)に連結されて、モーターなどの駆動源から出力された回転駆動力が第1入力部98に伝達される。この回転駆動力を受けて、スパイラル部材95が回転することにより、収容空間85内のトナーが第1搬送ガイド部94を通じてトナー排出口100から補給口56に搬送されて、現像装置33内に補給される。
図13に示されるように、第1出力ジョイント61は、装着部58に設けられている。第1出力ジョイント61は、画像形成装置10に設けられたモーターなどの駆動源から出力された回転駆動力を外部に出力するための駆動出力部である。第1出力ジョイント61は、トナーコンテナ3Mが装着部58に装着された場合に、第1入力部98と前記左右方向D3に連結する。
図5及び図9に示されるように、蓋体76には、ギヤ伝達機構103(伝達機構の一例)が設けられている。ギヤ伝達機構103は、蓋体76が開口部81,82を閉塞した状態で、スパイラル部材95の回転軸96と撹拌部材91の回転軸部材911とに連結される。これにより、第1入力部98からスパイラル部材95に伝達した回転駆動力は、ギヤ伝達機構103によって撹拌部材91に伝達する。つまり、ギヤ伝達機構103が設けられているため、回転駆動力が第1入力部98に入力されると、スパイラル部材95及び撹拌部材91が連動して回転される。
図6に示されるように、下側収容部72は、第2搬送部105を有する。具体的には、下側の収容空間86の内部に、マゼンタ色に対応するドラムユニット31から排出された廃トナーを収容空間86に搬送するための第2搬送部105が設けられている。第2搬送部105は、下部ケース79の左側の壁面791から外側へ延出し、内部にトナーの搬送路を有する筒状の第2搬送ガイド部107と、第2搬送ガイド部107の内部に設けられたスパイラル部材108(第2回転部材、回転部材、第1搬送部材の一例、図11参照)とを有している。第2搬送ガイド部107は、下部ケース79に一体に形成されている。
スパイラル部材108は、下側収容部72の内部に回転可能に設けられており、図11に示されるように、前記高さ方向D11に直交する前記奥行き方向D13へ延びている。スパイラル部材108は、ドラムユニット31から第2搬送ガイド部107に排出された前記廃トナーを第2搬送ガイド部107の内部を通って収容空間86に搬送する搬送部材である。また、第2搬送ガイド部107は、ドラムユニット31から廃トナーを受け取るとともに、スパイラル部材108によって搬送される前記廃トナーを収容空間86の内部に案内するガイド部材である。
図11に示されるように、スパイラル部材108は、回転軸109の軸周りに螺旋形状の羽根110を有する。スパイラル部材108の回転軸109の蓋体76側の端部1091(第2端部の一例)は、蓋体76の内面762に一体に形成された軸受け部112(第2軸受け部の一例)によって回転可能に支持されている。また、スパイラル部材108は、第2搬送ガイド部107の内部に挿通された状態で、回転軸109の反対側の部分が第2搬送ガイド部107によって回転可能に支持されている。具体的には、回転軸109の反対側の端部1092には、外部から入力される回転駆動力の伝達を受ける第2入力部111(第2駆動入力部、第1入力継ぎ手の一例)が取り付けられている。
また、第2搬送ガイド部107の先端部には貫通孔1071(軸受け孔、軸受け部の一例)が形成されている。第2入力部111が貫通孔1071から外部に突出した状態で、端部1092が第2搬送ガイド部107の内部で回転可能に支持されている。
図11に示されるように、第2搬送ガイド部107の上面には、廃トナーを収容空間86の内部に導くための導入口114が形成されている。また、第2搬送ガイド部107の上面には、導入口114を開閉するためのシャッター部材115が設けられている。シャッター部材115は、第2搬送ガイド部107の上面を第2搬送ガイド部107の長手方向(図11の左右方向)へスライド可能に第2搬送ガイド部107に支持されている。
本実施形態では、トナーコンテナ3Mが装着部58(図4参照)に装着されたときに、シャッター部材115は、導入口114を閉塞する閉位置から導入口114を開放する開位置に移動される。
また、導入口114が後述の排出ガイド部43の排出口431に位置合わせされて、導入口114とトナー排出口100とが接続し、排出口431から導入口114に廃トナーが搬送可能となる。また、第2入力部111が、装着部58に設けられた第2出力ジョイント62(駆動出力部、第1駆動連結部の一例、図13参照)に連結されて、モーターなどの駆動源から出力された回転駆動力が第2入力部111に伝達される。この回転駆動力を受けて、スパイラル部材108が回転することにより、排出口431から排出されて第2搬送ガイド部107内に搬送された廃トナーは、第2搬送ガイド部107を通じて収容空間86に搬送される。
図13に示されるように、第2出力ジョイント62は、装着部58に設けられており、第1出力ジョイント61とは異なる位置に設けられている。第2出力ジョイント62は、画像形成装置10に設けられたモーターなどの駆動源から出力された回転駆動力を外部に出力するための駆動出力部である。第2出力ジョイント62は、トナーコンテナ3Mが装着部58に装着された場合に、第2入力部111と前記左右方向D3に連結する。
上述したように、本実施形態では、上側収容部71の上部ケース78と下側収容部72の下部ケース79とを連結する中央フランジ832が設けられている。このため、製造誤差などによって第1入力部98と第2入力部111とが位置ずれしていたとしても、或いは、第1出力ジョイント61と第2出力ジョイント62とが位置ずれしていたとしても、装着部58にトナーコンテナ3Mを装着する過程で、隙間88の付近が撓まされることにより、第1入力部98と第1出力ジョイント61、そして、第2入力部111と第2出力ジョイント62が位置合わせされる。これにより、第1入力部98と第1出力ジョイント61、そして、第2入力部111と第2出力ジョイント62が円滑に且つ確実に連結される。また、装着部58にトナーコンテナ3Mが装着された状態で回転駆動力が伝達された場合に、前記位置ずれによる負荷が各入力部98,111又は各出力ジョイント61,62にかかったとしても、前記負荷が中央フランジ832側へ逃げて隙間88の付近を撓ます。これにより、各入力部98,111又は各出力ジョイント61,62の負荷を分散することができ、各入力部98,111又は各出力ジョイント61,62の破損が防止できる。
図8に示されるように、第1搬送部92及び第2搬送部105は、前記幅方向D12に離間して設けられている。具体的には、第1搬送部92は、上側収容部71の壁面781において前記幅方向D12の一方側の側部(前方側の側部)に寄せて設けられている。また、第2搬送部105は、下側収容部72の壁面791において前記幅方向D12の他方側の側部(後方側の側部)に寄せて設けられている。
図7及び図9に示されるように、トナーコンテナ3Mは、凹部123を有する把持部122を備えている。把持部122は、ユーザーがトナーコンテナ3Mを持ち運んだり、交換時に掴んだりする部分である。本実施形態では、凹部123は、容器本体75の前記幅方向D12の一方側の側部に形成されている。より詳細には、凹部123は、上側収容部71と下側収容部72との間に形成されており、装着部58に装着された装着姿勢において前方側の側部に形成されている。凹部123は、トナーコンテナ3Mを前記奥行き方向D13に貫通しており、トナーコンテナ3Mを蓋体76側から見たときに矩形状に形成されている。凹部123が設けられることにより、トナーコンテナ3Mにおいて、凹部123が設けられている部分が細く狭まったくびれ状の把持部122が構成される。このように、把持部122は、ユーザーによって持ち易いくびれ状に形成されているため、ユーザーは把持部122に手指を引っ掛け易くなり、ひいては、トナーコンテナ3Mを持ち運び易くなり、交換時の作業を行い易くなる。なお、蓋体76は、容器本体75の形状に合わせて形成されており、把持部122に対応する部分がくびれ状に形成されている。
図7に示されるように、凹部123は、下側収容部72の上部(上側の部分)に設けられている。このため、トナーコンテナ3Mのサイズアップができないという制約のもとでは、下側収容部72の収容空間86は、凹部123が設けられた分だけ容積が小さくなる。しかし、下側収容部72は、前記廃トナーが収容される部分であり、収容空間86の上部の空間は、収容空間86が前記廃トナーで満たされない限り埋まることはない。このため、凹部123は、下側収容部72に設けることが好ましい。なお、上側収容部71は、前記未使用トナーが収容される部分であるため、この部分に凹部123が形成されると、上側収容部71の収容空間85において前記未使用トナーの収容容量として必要な規定容量を確保できなくなる。したがって、凹部123を上側収容部71に設けることは好ましくない。
また、凹部123は、第1搬送部92の近傍に形成されており、より詳細には、第1搬送部92が備えるシャッター部材101の直下に形成されている。装着部58に対するトナーコンテナ3Mの着脱動作には、シャッター部材101の開閉を伴い、シャッター部材101の開閉の際に摺動抵抗が生じる。ユーザーは、トナーコンテナ3Mを交換する際に、前記摺動抵抗を負荷として感じるが、凹部123がシャッター部材101の直下に設けられているため、ユーザーは、把持部122を掴んでトナーコンテナ3Mの交換をする際に、把持部122に力を与えやすくなり、また、シャッター部材101にダイレクトに力を伝達することができる。これにより、交換時の作業性が向上する。
図5及び図9に示されるように、トナーコンテナ3Mは、トナーコンテナ3Mの種類(例えばトナーの色や型番など)を示す識別ラベル126を有する。識別ラベル126は、裏側に糊などの粘着剤が付けられたシート状の部材であり、表面に種類を示す文字や記号が記されている。識別ラベル126は、蓋体76の表面に貼り付けられている。具体的には、識別ラベル126は、蓋体76の外部表面において、把持部122に対応する領域に貼り付けられている。従来のトナーコンテナは、トナーコンテナ3Mの容器本体75や蓋体76の色をトナー色に着色するなどして種別可能にしていた。これに対して、本実施形態のトナーコンテナ3は、識別ラベル126によって種別可能にしているので、カラー用の各トナーコンテナ3を共通化することができる。
図12に示されるように、上部ケース78の壁面781の上部に、複数の接触端子67を有するIC基板64が取り付けられている。壁面781の上部には、壁面781よりも一段低く形成された凹陥部783が設けられている。具体的には、凹陥部783は、壁面781の上端に連続するように壁面781に設けられている。凹陥部783は、壁面781よりも一段低い段差を有している。凹陥部783は、壁面781の上部において前記幅方向D12全域に設けられている。IC基板64は凹陥部783に設けられており、詳細には、凹陥部783において前記幅方向D12の中央に配置されている。
図12に示されるように、IC基板64には2つの孔65が形成されている。2つの孔65は、IC基板64において前記幅方向D12の両端部それぞれに形成されている。また、図7に示されるように、上部ケース78は、凹陥部783から垂直に延びる2本のボス66が一体に設けられている。2本のボス66は、孔65に挿通可能なサイズに形成されており、孔65に対応する位置に設けられている。IC基板64の孔65にボス66が挿通された状態で、ボス66の頂部が加圧によって広がるようにして潰されることにより、IC基板64がボス66に固定される。また、図11に示されるように、凹陥部783にIC基板64が固定された状態で、IC基板64の表面641は、壁面781と同一面となる。
図12に示されるように、IC基板64の表面641には、5つの接触端子67(671〜675)が設けられている。また、IC基板64の裏面には、チップメモリーやフラッシュメモリーなどの記憶部(不図示)が実装されている。前記記憶部は、トナーコンテナ3Mに収容されたトナーに関する情報を記憶している。トナーに関する情報の一例として、上側収容部71に収容されている前記未使用トナーの量や、前記未使用トナーが収容された時期、前記未使用トナーが適用可能な条件などが該当する。なお、前記記憶部は、IC基板64に設けられていなくてもよい。例えば、前記記憶部は、容器本体75のいずれかの壁面に固定されており、ケーブルによって接触端子67に接続されていてもよい。
5つの接触端子67は、導電材が接触されることにより電気的に前記導電材と導通可能なものであり、固定端子の一例である。接触端子67は、例えば銅箔からなる電極である。装着部58にトナーコンテナ3Mが装着されると、5つの接触端子67のうちの3つの接触端子671,672,675が後述の端子ユニット140の各接触端子142(弾性端子の一例)に接触する。
5つの接触端子67のうち、前記記憶部に接続されているものは接触端子671、672,675の3つだけであり、他の接触端子673,674は、前記記憶部に接続されていない。つまり、画像形成装置10において、前記記憶部との通信等に用いるのは、接触端子671、672,675の3つだけである。本実施形態では、IC基板64の表面641において、接触端子671,672,675が前記幅方向D12の一方側(後方側)の位置に集中して配置されている。このように接触端子671,672,675が配置されているため、トナーコンテナ3Mにおいては、ユーザーがトナーコンテナ3Mを持ち運んだり、交換作業時にトナーコンテナ3Mを掴んだりした場合に、ユーザーの指がIC基板64の接触端子67に触れることがあるとしても、接触端子671,672,675がIC基板64の表面641に分散して配置された場合に比べて、ユーザーの指が接触端子671,672,675に触れることが軽減する。
具体的には、5つの接触端子67のうち、4つの接触端子671〜674は、表面641において前記幅方向D12に並んで配置されている。4つの接触端子671〜674は、表面641において、前記幅方向D12の中央に配置されており、また、前記幅方向D12に等間隔で配置されている。前記幅方向D12において最も後方側に位置する接触端子671は接地電極である。つまり、接触端子671は、グランド端子である。接触端子671は、前記記憶部に接続されている。また、接触端子671の隣の接触端子672は、電力線を通信線としても利用する電力線通信(PLC:Power Line Communication)と称される通信方式)に用いられる電極であり、前記記憶部に接続されている。つまり、接触端子672は、信号又はデータや電力の伝送に用いられる電極である。接触端子671,671は、第2接触端子の一例である。残りの2つの接触端子673,674は、使用されない電極であり、前記記憶部には接続されていない。また、接触端子673,674は、絶縁膜によって被覆されている。言い換えると、接触端子671,672は、前記幅方向D12に並んで形成された4つの電極のうち、前記幅方向D12の他方側(前方側)の2つの電極(接触端子673,674)が絶縁膜で被覆されたことにより残された2つの電極である。5つの接触端子67のうち、接触端子673,674だけが絶縁膜で被覆されており電極として機能せず、他の接触端子671,672,675は絶縁膜で被覆されておらず、電極として機能する。なお、本実施形態では、IC基板64に5つの接触端子67が設けられた構成について例示するが、接触端子673,674はIC基板64に設けられていなくてもよく、少なくとも接触端子671、675が設けられていればよい。
また、接触端子675(第1接触端子、第1固定端子の一例)は、4つの接触端子671〜674の下側に配置されている。接触端子675は、他の接触端子671〜674よりも接触面積が大きく形成されており、概ね2倍の大きさに形成されている。また、他の接触端子671〜674は、前記高さ方向D11に長い縦長形状に形成されている。これに対して、接触端子675は、前記幅方向D12に長い幅広形状に形成されている。本実施形態では、接触端子675は、前記幅方向D12の中央よりも少し後方側に配置されている。言い換えると、接触端子675は、4つの接触端子671〜674のうち中央寄りに位置する接触端子672,673の下方であって、接触端子672寄りの位置に配置されている。接触端子675は接地電極である。つまり、接触端子675は、グランド端子である。本実施形態では、IC基板64の表面641に2つのグランド端子が設けられている。接触端子675は、IC基板64においてパターン配線によって接触端子671と接続されている。
本実施形態では、トナーコンテナ3Mは、トナーコンテナ3Mが装着部58に装着される際に、後述の端子ユニット140の接触端子1425(図14参照)に対して、接触端子675が一番に接触し、その次に接触端子671,672が後述の接触端子1421,1422に接触するように構成されている。
図13に示されるように、装着部58には、端子ユニット140が設けられている。端子ユニット140は、装着部58のブラケット59に固定されている。端子ユニット140は、ブラケット59の上部であって、IC基板64に対応する位置に設けられている。端子ユニット140は、支持ベース141(端子支持部の一例)と、3つの接触端子142(1421,1422,1425)が設けられている。
図14に示されるように、支持ベース141は、3つの接触端子142を支持するものである。支持ベース141において、3つの接触端子142のうち、接触端子1421,1422と接触端子1425とは、前記上下方向D1へ隔てて配置されており、接触端子1425は、接触端子1421,1422よりも下側に配置されている。具体的には、支持ベース141は、第1支持部1411と、第1支持部1411の下側に設けられた第2支持部1412とを有している。そして、第1支持部1411に2つの接触端子1421,1422が支持されており、第2支持部1412に接触端子1425が支持されている。
3つの接触端子142は、トナーコンテナ3Mが備える接触端子67のうち、接触端子671,672,675と接触して電気的に導通可能に接続されるものであり、弾性端子の一例である。3つの接触端子142それぞれは、接触端子671,672,675のいずれかと一対一で対応しており、トナーコンテナ3Mが装着部58に装着された状態で接触端子671,672,675に対向する位置に配置されている。各接触端子142は、導電性を有する金属製のワイヤー部材或いは金属製の細幅で長尺なプレート部材を屈曲変形させて形成される。このように構成されているため、接触端子142はバネ性を有する。つまり、接触端子142は、押圧力を受けたときに弾性変形可能な形状に形成されている。
第1支持部1411には、2つの接触端子1421,1422が収容される2つの収容部144を有する。各収容部144は、前記前後方向D2に並んで設けられている。つまり、2つの接触端子1421,1422は、前記前後方向D2に並んで設けられている。各収容部144の左側を区画する側壁1441に接触端子1421,1422の一方側の固定端が固定されている。接触端子1421,1422は、前記上下方向D1に長い形状に形成されている。接触端子1421,1422の他方側は、収容部144から右側(トナーコンテナ3Mの壁面781側)へ突出しており、屈曲形状に形成された接触部146を有する。この接触部146が接触端子671,672に接触される。
なお、本実施形態では、端子ユニット140において、トナーコンテナ3Mが備える接触端子671,672,675と接触可能な位置に、3つの接触端子142が設けられた例について説明するが、例えば、第1支持部1411において接触端子673,674に対応する位置に、接触端子1421と同形状の接触端子(不図示)が設けられていてもよい。
接触端子1421は、接触端子671に接触するものであり、第1支持部1411において最も後方側に配置されている。また、接触端子1422は、接触端子672に接触するものであり、第1支持部1411において接触端子1421よりも前方側に隣接した位置に配置されている。接触端子1421(第2グランド端子の一例)は接地電極であり、つまり、グランド端子である。また、接触端子1422は、前記電力線通信に用いられる電極である。
接触端子1425(第1グランド端子の一例)は接地電極であり、つまり、グランド端子である。第2支持部1412には、接触端子1425が収容される収容部145を有する。接触端子1425は、前記前後方向D2に長い形状に形成されている。具体的には、収容部145の前方側には、接触端子1425の前方側の端部を固定するための固定ボス148が設けられている。接触端子1425の前方側の端部が固定された状態で、接触端子1425は前記前後方向D2の後方側へ延出している。接触端子1425の後方側は、収容部145から右側(トナーコンテナ3Mの壁面781側)へ突出しており、屈曲形状に形成された接触部149を有する。この接触部149が接触端子675に接触される。
本実施形態では、接触端子1425の突出長さは、接触端子1421,1422の突出長さよりも長く形成されている。つまり、接触端子1425の接触部149は、接触端子1421,1422それぞれの接触部146よりも、右側(トナーコンテナ3Mの壁面781側)に位置されている。
このような接触端子1425が設けられているため、接触端子671,672,675のうち接触端子675は、トナーコンテナ3Mが装着部58に装着される装着過程において、他の接触端子671,672に先だって接触端子1425の接触部149に接触する。その結果、接触端子の接触時にノイズが生じ難くなり、IC基板64の記憶部内のデータの破損や、IC基板64そのものの破損を防止できる。
また、本実施形態の端子ユニット140は、装着部58に対する装着方向に直交する接触面を有する接触端子675を有するトナーコンテナ3であれば、どのようなタイプのものであっても、前記装着過程において接触端子675が接触端子1425の接触部149に最初に接触する。
以下、図5、図6、図15乃至図17を参照して、黒色用のトナーコンテナ3Kの構成について説明する。なお、上述したように、トナーコンテナ3Mと共通する構成については、トナーコンテナ3Mの構成と同じ符号を付すことによりその説明を省略する。ここで、以下においては、必要に応じて、トナーコンテナ3Mの構成要素は、その符号に「M」を付して示し、トナーコンテナ3Kの構成要素は、その符号に「K」を付して示す。
トナーコンテナ3Kは、上部ケース78の壁面781の上部にIC基板64が取り付けられている点はトナーコンテナ3Mと共通する。しかしながら、トナーコンテナ3Kにおいては、壁面781の上部に、凹陥部783とは異なる凹陥部784(図17参照)が設けられており、この凹陥部784にIC基板64が設けられている点が、上述のトナーコンテナ3Mとは異なる。凹陥部784は、上部ケース78の壁面781よりも一段低く形成されている。図17に示されるように、凹陥部784は、壁面781の上端に連続するように壁面781に設けられている。凹陥部784は、壁面781の上部において前記幅方向D12の一方側、詳細には、前方側に寄せて設けられている。IC基板64は凹陥部784に設けられており、詳細には、凹陥部784において前記幅方向D12の中央に配置されている。
このように接触端子671,672,675が配置されているため、トナーコンテナ3Kにおいては、ユーザーがトナーコンテナ3Kを持ち運んだり、交換作業時にトナーコンテナ3Kを掴んだりした場合に、ユーザーの指がIC基板64の接触端子67に触れることがあるとしても、接触端子671,672,675がIC基板64の表面641に分散して配置された場合に比べて、ユーザーの指が接触端子671,672,675に触れることが軽減する。とりわけ、トナーコンテナ3Kでは、凹陥部784が前記幅方向D12の一方側(前方側)に寄せて設けられているため、ユーザーがトナーコンテナ3Kを掴んだ場合にユーザーの指がIC基板64に触れやすい。このような位置に凹陥部784が設けられている場合に、接触端子671,672,675は、IC基板64の表面641おいて、凹陥部784が設けられている前方側とは反対の後方側の位置に集中配置されていることが好ましい。これにより、より一層、ユーザーの指が接触端子671,672,675に触れにくくなる。
なお、上述したように、トナーコンテナ3Kにおいては、ドラムクリーニング装置42から排出される前記廃トナーだけでなく、ベルトクリーニング装置38から排出される前記廃トナーも下側収容部72Kに収容される。そのため、後述するように、下側収容部72Kは、上側収容部71Kよりも容積が大きく形成されている。本実施形態では、IC基板64を取り付けるための凹陥部784は、上部ケース78に設けられている。これは、凹陥部784が下部ケース79に設けられた場合に、収容空間86Kが凹陥部784によって狭められて下側収容部72Kの容積が小さくなることを回避するためである。
また、トナーコンテナ3Kがトナーコンテナ3Mよりも外形及び容量が大きく形成されている点、把持部122に代えて把持部132を有する点、及び、下側収容部72Kに2つの段差部151,152が形成されている点が、上述のトナーコンテナ3Mとは異なる。
図5及び図6に示されるように、トナーコンテナ3Kの上側収容部71Kは、トナーコンテナ3Mの上側収容部71Mよりも、前記幅方向D12のサイズが大きく形成されている。なお、前記高さ方向D11及び前記奥行き方向D13の各サイズは同じである。このため、上側収容部71Kの内部の収容空間85Kは、上側収容部71Mの収容空間85Mよりも容積が大きく、より多くの前記未使用トナーが収容可能である。
トナーコンテナ3Kの下側収容部72Kは、トナーコンテナ3Mの下側収容部72Mよりも、前記高さ方向D11、前記幅方向D12、及び前記奥行き方向D13の各方向のサイズが大きく形成されている。このため、下側収容部72Kの内部の収容空間86Kは、下側収容部72Mの収容空間86Mよりも容積が大きく、より多くの前記廃トナーが収容可能である。とりわけ、下側収容部72Kは、下側収容部72Mよりも、3方向D11,D12,D13のサイズが大きく形成されているため、下側収容部72Kの収容空間86Kの容積は、下側収容部72Mの収容空間86Mよりも大幅に大きく、また、上側収容部71Kの収容空間85Kの容積よりも大きい。つまり、トナーコンテナ3Kにおいて、下側収容部72Kは、上側収容部71Kよりも容積が大きく形成されている。
具体的には、図16に示されるように、トナーコンテナ3Kの下側収容部72Kは、上側収容部71Kよりも、前記奥行き方向D13のサイズが大きく形成されている。つまり、トナーコンテナ3Kの下側収容部72Kの前記奥行き方向D13のサイズは、上側収容部71Kの前記奥行き方向D13のサイズよりも大きい。また、上側収容部71K及び下側収容部72Kそれぞれの前記高さ方向D11のサイズは概ね同じサイズであり、前記幅方向D12のサイズも概ね同じサイズである。
このように構成されているため、上側収容部71K及び下側収容部72Kそれぞれにおいて十分な容積を確保することができる。また、下側収容部72Kの容積が上側収容部71Kの収容空間85Kの容積よりも大きいため、収容空間86Kには、ドラムクリーニング装置42からの前記廃トナーのみならず、ベルトクリーニング装置38からの前記廃トナーも十分に収容することが可能である。
図15乃至図17に示されるように、トナーコンテナ3Kは、凹部133(第1凹部の一例)及び凹部134(第2凹部の一例)を有する把持部132を備えている。把持部132は、ユーザーがトナーコンテナ3Kを持ち運んだり、交換時に掴んだりする部分である。本実施形態では、凹部133は、容器本体75の前記幅方向D12の一方側の側部に形成されている。より詳細には、凹部133は、上側収容部71と下側収容部72との間に形成されており、装着部58に装着された装着姿勢において前方側の側部に形成されている。また、凹部134は、容器本体75の前記幅方向D12の他方側の側部に形成されている。より詳細には、凹部134は、上側収容部71と下側収容部72との間に形成されており、装着部58に装着された装着姿勢において後方の側部に形成されている。つまり、トナーコンテナ3Kは、前記幅方向D12の両方の両側部それぞれに対を成すように形成された凹部133,134(一対の凹部の一例)を有する。
凹部133,134は、ともに、トナーコンテナ3Kを前記奥行き方向D13に貫通しており、トナーコンテナ3Kを蓋体76側から見たときに矩形状に形成されている。凹部133、134が設けられることにより、トナーコンテナ3Kにおいて、凹部133と凹部134とによって挟まれた部分が細く狭まったくびれ状に形成されている。このくびれ状の部分が、把持部132である。このように、把持部132は、ユーザーによって持ち易いくびれ状に形成されているため、ユーザーは把持部132に手指を引っ掛け易くなり、ひいては、トナーコンテナ3Kを持ち運び易くなり、交換時の作業を行い易くなる。とりわけ、トナーコンテナ3Kは、トナーコンテナ3Mよりも幅広に形成されているため、容器本体75を前記幅方向D12の両側部から狭めることによって、把持部132が持ちやすいサイズに形成される。なお、蓋体76は、容器本体75の形状に合わせて形成されており、把持部132に対応する部分がくびれ状に形成されている。
本実施形態では、凹部133は、凹部134よりもサイズが大きく形成されている。詳細には、凹部133の前記高さ方向D11の長さは、凹部134の前記高さ方向D11の長さよりも大きく、凹部133の前記幅方向D12の長さは、凹部134の前記幅方向D12の長さよりも大きい。このため、ユーザーは、親指を凹部133に引っ掛けやすくなり、トナーコンテナ3Kを持ち運び易くなり、交換時の作業を行い易くなる。
また、図6に示されるように、上述したトナーコンテナ3Mの凹部123と同じ理由により、トナーコンテナ3Kにおいて、凹部133,134は、下側収容部72の上部(上側の部分)に設けられている。
また、上述したトナーコンテナ3Mの凹部123と同じ理由により、トナーコンテナ3Kにおいて、凹部133は、第1搬送部92の近傍に形成されており、より詳細には、第1搬送部92が備えるシャッター部材101の直下に形成されている。このため、ユーザーは、把持部132を掴んでトナーコンテナ3Kの交換をする際に、把持部132に力を与えやすくなり、また、シャッター部材101にダイレクトに力を伝達することができる。これにより、交換時の作業性が向上する。
なお、トナーコンテナ3Kの把持部132は、凹部133,134によって構成されたものに限られない。例えば、把持部132は、凹部133又は凹部134のいずれか一方のみによって構成されたものであってもよい。また、トナーコンテナ3Mの把持部122が、一対の凹部で構成されたものであってもよい。
図15及び図16に示されるように、下側収容部72Kに2つの段差部151,152が形成されている。段差部151,152は、下側収容部72Kの下部ケース79の壁面791に形成されている。段差部151(第1段差部の一例)は、壁面791において、前記幅方向D12の一方側(後方側)の端部に形成されている。詳細には、段差部151は、壁面791において、凹部133が設けられている位置とは反対側の位置であって、凹部134側の端部に形成されている。段差部151は、壁面791よりも下側収容部72Kの内部側へ凹んだ形状に形成されている部分である。また、段差部151の底面(壁面791よりも低い面)は、下部ケース79において、壁面791に直交する側面(凹部134側の側面)に至っている。つまり、段差部151は、壁面791において、壁面791よりも内部側へ低く形成されており、壁面791に対する段差部151の深さサイズは、例えば、2〜3mm程度である。
また、段差部152(第2段差部の一例)は、壁面791において、前記幅方向D12の他方側(前方側)の端部に形成されている。詳細には、段差部152は、壁面791において、前記高さ方向D11の一方側(下方側)の端部に形成されている。段差部152は、壁面791よりも下側収容部72Kの内部側へ凹んだ形状に形成されている部分である。また、段差部152の底面(壁面791よりも低い面)は、下部ケース79において、壁面791に直交する側面(凹部133側の側面)に至っている。つまり、段差部152は、壁面791において、壁面791よりも内部側へ低く形成されている。段差部152は、段差部151よりも、壁面791に対する深さサイズが大きく形成されており、その深さサイズは、例えば、3.5〜4.5mm程度である。
このように、下側収容部72Kに段差部151,152が形成されているため、ユーザーは、トナーコンテナ3Kを持ち運んだり、掴んだりする際に、段差部151又は段差部152に手を掛ける易くなり、トナーコンテナ3Kを掴み易くなる。また、下側収容部72KにはIC基板64が設けられていないため、ユーザーは、下側収容部72Kを掴もうとする傾向があり、したがって、ユーザーの使用勝手を良好にするためにも、下側収容部72Kに段差部151,152が設けられていることが好ましい。特に、下側収容部72Kは、前記奥行き方向D13のサイズが大きいため、適度な深さの段差部151,152を設けることにより、更に掴み易くなる。また、段差部151,152が設けられることにより、ユーザーは、視覚的に段差部151,152を持ち手として容易に把握することができる。
とりわけ、トナーコンテナ3Kにおいては、凹部133,134を有する把持部132に加えて、上述した段差部151,152が設けられている。そのため、ユーザーは、トナーコンテナ3Kの交換作業時には把持部132を掴んでトナーコンテナ3Kをしっかりと保持することができ、交換作業を確実に行うことができる。また、トナーコンテナ3Kを持ち運ぶとき、特に、交換のために取り外されたトナーコンテナ3Kを持ち運ぶときは、前記廃トナーが収容された下側収容部72Kの段差部151,152を掴むことにより、ユーザーは、安定してトナーコンテナ3Kを持ち運ぶことができる。
なお、段差部151,152の両方が下側収容部72Kに形成されていなくてもよく、段差部151,152のいずれか一方が下側収容部72Kに形成されていればよい。また、段差部151,152は、トナーコンテナ3Mの下側収容部72Mに形成されていてもよい。