JP6511656B2 - 独立電源システム - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る独立電源システム1の概略構成図である。図1に示すように、独立電源システム1は、制御部10、第1電源20−1〜第5電源20−5を備えている。また、制御部10には、負荷30が接続されている。なお、図1では、独立電源システム1が、5つの電源を備える例を示したが、電源は2つ以上であればよい。
第5電源20−5は、電力会社等から供給される商用電源を受電する。なお、受電する電力は、交流電力である。第5電源20−5は、受電した電力を制御部10に出力する。第5電源20−5の出力電圧はVs5’である。
ダイオード102−nのカソードは、母線直流バスplに接続されている。ダイオード102−nは、第n電圧変換器101−nが出力し負荷に流れる電流が、他の第n電圧変換器101−nに逆流するのを防止する。
また、消費電流が増加して第1電圧変換器101−1からの電力による母線直流バスplの電圧値がVs1からVs2に下がった場合、ダイオード102−nのアノード側からカソード側に電流が流れるのは、第1電圧変換器101−1と第2電圧変換器101−2のみであり、他の第3電圧変換器101−3〜第5電圧変換器101−5からの電力は、母線直流バスplに供給されない。
なお、本実施形態では、説明を簡単にするために、ダイオード102−nによる電圧降下を省略して説明している。また、電圧降下を低減するために、ダイオード102−nには、ショットキーバリアダイオードを用いてもよい。
第2電圧変換器101−2は、DC−DCコンバータであり、第2電源20−2が出力した直流電圧Vs2’を直流電圧Vs2に変換し、変換した直流電圧Vs2を、ダイオード102−2を介して母線直流バスplに供給する。なお、電圧Vs2は、利用者が設定した優先順位に基づいて、電圧Vs1の電圧値より低い電圧値に設定されている。
第3A電圧変換器101−3Aおよび第3B電圧変換器101−3Bは、DC−DCコンバータである。第3A電圧変換器101−3Aは、制御部41の制御に応じて、第3電源20−3が出力した直流電圧Vs3’を直流電圧Vs3に変換し、変換した直流電圧Vs3を、ダイオード102−3を介して母線直流バスplに供給する。また、第3B電圧変換器101−3Bは、制御部41の制御に応じて、母線直流バスplから供給された直流電圧Vs3を直流電圧Vs3’に電圧変換し、変換した直流電圧Vs3’を第3電源20−3に供給することで充電を行う。なお、電圧Vs3は、利用者が設定した優先順位に基づいて、電圧Vs1およびVs2の電圧値より低い電圧である。
図2は、本実施形態に係る第n電圧変換器101−nの概略構成図である。なお、本実施形態では、第1電圧変換器101−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4電圧変換器101−4、第5電圧変換器101−5の構成が同じ例を説明するが、異なっていてもよい。
また、図3(a)の直線202のように、電流が第1の過電流制限値Is1から電圧がVs2になるIs1’までの間、出力電圧制御部113−1は、電流検出回路112−1が検出した電流値に基づいて、電圧がVs1からVs2まで減少する電力を出力するように第1電圧変換部111−1を制御する。換言すると、出力電圧制御部113−1は、負荷電流が定格電流である第1の過電流制限値がIs1より多くなっても第1電圧変換部111−1からの出力を停止させずに、負荷電流の増加に応じて、出力する電圧を徐々に下げていくように第1電圧変換部111−1を制御する。
また、図3(a)の直線203のように、電流がIs1’から電圧がVs3になるIs1’’までの間、出力電圧制御部113−1は、電流検出回路112−1が検出した電流値に基づいて、電圧がVs2からVs3まで減少する電力を出力するように第1電圧変換部111−1を制御する。
さらに、図3(a)の直線204のように、電圧がVs3であるIs1’’以降、出力電圧制御部113−1は、電流検出回路112−1が検出した電流値に基づいて、電圧値がVs3から0まで減少する電力を出力するように第1電圧変換部111−1を制御する。
以上のように、第1電圧変換器101−1は、定格出力電力のPs1を超えないように維持するようにVs1とIs1が調整されるような上述した垂下特性を有する。
また、図3(b)の直線212のように、電流が第1の過電流制限値Is2から電圧がVs3になるIs2’までの間、出力電圧制御部113−2は、電流検出回路112−2が検出した電流値に基づいて、電圧がVs2からVs3まで減少する電力を出力するように第2電圧変換部111−2を制御する。
さらに、図3(b)の直線213のように、電圧がVs3であるIs2’以降、出力電圧制御部113−2は、電流検出回路112−2が検出した電流値に基づいて、電圧値がVs3から0まで減少する電力を出力するように第2電圧変換部111−2を制御する。
以上のように、第2電圧変換器101−2は、定格出力電力のPs2を超えないように維持するようにVs2とIs2が調整されるような上述した垂下特性を有する。
図3(c)の直線201及び直線202のように、電流値が0からIs1’までの間の動作は、第1電圧変換部111−1による動作であり、図3(a)の直線201と直線202と同様である。
図3(b)の直線211のように、電流値がIs1’からIs1’+Is2までの間、第1電圧変換部111−1と第2電圧変換部111−2は、電圧値がVs2の定電圧である電力を出力する。また、図3(c)の符号231が示す領域の画像のように、第2電圧変換部111−2による電流がIs20(図3(b)参照)を示す直線210は、符号231が示す領域の画像の矢印のように直線203と204に拡張される。
また、図3(c)の直線221’のように、電流値がIs1’+Is2以降、第1電圧変換部111−1と第2電圧変換部111−2は、電圧値がVs2からVs3まで減少する電力を出力する。さらに、図3(c)の直線222’のように、電圧値がVs3以降、第1電圧変換部111−1と第2電圧変換部111−2は、電圧値がVs3から0まで減少する電力を出力する。また、図3(c)の符号241が示す領域の画像のように、第1電圧変換部111−1と第2電圧変換部111−2によって、第2電圧変換部111−2における直線221は直線221’に拡張され、第2電圧変換部111−2における直線222は直線222’に拡張される。
図3(c)の右に示すように、符号241が示す領域の画像を拡大すると、この領域は、符号241−1が示す領域と、符号241−2が示す領域とを有している。符号241−1が示す領域は、直線212及び213が、第1電圧変換部111−1によって拡張された領域である。また、符号241−2が示す領域は、符号241が示す領域の画像の矢印のように直線212及び213が、第2電圧変換部111−2によって拡張された領域である。
この結果、第1電圧変換器101−1と第2電圧変換器101−2は、電流値に応じて、図3(c)の直線201、202、211、221’及び222’に示した電圧値の電力を母線直流バスplに供給することになる。すなわち、本実施形態では、負荷電流の増加分に応じて、母線直流バスplの電圧値が、下がっていく。
図4の符号301〜305が示す領域の画像は、それぞれ第1電圧変換器101−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4電圧変換器101−4、第5電圧変換器101−5における負荷電流に対する出力電圧を表している。また、図4における横軸の電流は、第1電圧変換器101−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4電圧変換器101−4、第5電圧変換器101−5が1つずつの場合に、負荷30に流れる電流を表している。
まず、第1電圧変換部111−1が単独で動作する場合について説明する。
負荷電流が0から第1の過電流制限値Is1までの間、直線311のように、出力電圧制御部113−1は、電流検出回路112−1が検出した電流値に基づいて、定格電圧値がVs1の定電圧である電力を出力するように第1電圧変換部111−1を制御する。この負荷電流の範囲における電力P1[W]は、Vs1[V]×Is1[A]、すなわち定格出力電力のPs1[W]に等しい。
さらに、直線313のように、電圧値がVs2であるIs1’以降、出力電圧制御部113−1は、電流検出回路112−1が検出した電流値に基づいて、電圧値がVs2から0まで減少する電力を出力するように第1電圧変換部111−1を制御する。また、直線313のように、電圧値がVs3のとき電流値がIs1’’、電圧値がVs4のとき電流値がIs1’’’、電圧値がVs5のとき電流値がIs1’’’’である。この電力P1’が定格出力電力のPs1と等しくなるように、第2電圧変換器101−2の定格電圧値Vs2および第1の過電流制限値Is1’とを設計者が予め選択しておくことで、第1電圧変換器101−1は、この範囲において、定電力を出力することができる。
負荷電流が0から第1の過電流制限値Is2までの間、直線321のように、出力電圧制御部113−2は、定格電圧値がVs2の定電圧である電力を出力するように第2電圧変換部111−2を制御する。負荷電流がIs2を超えた後、負荷電流が第2の過電流制限値Is2’までの間、直線322のように、出力電圧制御部113−2は、定格電圧値がVs2から電圧Vs3まで減少する電力を出力するように第2電圧変換部111−2を制御する。電流値がIs2’[A]における電力P2’は、Vs3[V]×Is2’[A]である。
さらに、直線323のように、電圧値がVs3であるIs2’以降、出力電圧制御部113−2は、電流検出回路112−2が検出した電流値に基づいて、電圧値がVs3から0まで減少する電力を出力するように第2電圧変換部111−2を制御する。また、直線323のように、電圧値がVs4のとき電流値がIs2’’、電圧値がVs5のとき電流値がIs2’’’である。この電力P2’が定格出力電力のPs2と等しくなるように、第3電圧変換器101−3の定格電圧値Vs3および第2の過電流制限値Is2’とを設計者が予め選択しておくことで、第2電圧変換器101−2は、この範囲において、定電力を出力することができる。
負荷電流が0から第1の過電流制限値Is3までの間、直線331のように、出力電圧制御部113−3は、定格電圧値がVs3の定電圧である電力を出力するように電圧変換部111−3を制御する。負荷電流がIs3を超えた後、負荷電流が第2の過電流制限値Is3’までの間、直線332のように、出力電圧制御部113−3は、定格電圧値がVs3から電圧Vs4まで減少する電力を出力するように電圧変換部111−3を制御する。電流値がIs3’[A]における電力P3’は、Vs4[V]×Is3’[A]である。
さらに、直線333のように、電圧値がVs4であるIs3’以降、出力電圧制御部113−3は、電流検出回路112−3が検出した電流値に基づいて、電圧値がVs4から0まで減少する電力を出力するように第2電圧変換部111−2を制御する。また、直線333のように、電圧値がVs5のとき電流値がIs3’’である。この電力P3’が定格出力電力のPs3と等しくなるように、第4電圧変換器101−4の定格電圧値Vs4および第2の過電流制限値Is3’とを設計者が予め選択しておくことで、第3電圧変換器101−3は、この範囲において、定電力を出力することができる。
負荷電流が0から第1の過電流制限値Is4までの間、直線341のように、出力電圧制御部113−4は、定格電圧値Vs4の定電圧である電力を出力するように電圧変換部111−4を制御する。負荷電流がIs4を超えた後、負荷電流が第2の過電流制限値Is4’までの間、直線342のように、出力電圧制御部113−4は、定格電圧値Vs4から電圧Vs5まで減少する電力を出力するように電圧変換部111−4を制御する。この範囲における電力P4’は、Vs5[V]×Is4’[A]である。
さらに、直線343のように、電圧値がVs5であるIs4’以降、出力電圧制御部113−4は、電流検出回路112−4が検出した電流値に基づいて、電圧値がVs5から0まで減少する電力を出力するように第2電圧変換部111−2を制御する。この電力P4’が定格出力電力のPs4と等しくなるように、第5電圧変換器101−5の定格電圧値Vs5および第2の過電流制限値Is4’とを設計者が予め選択しておくことで、第4電圧変換器101−4は、この範囲において、定電力を出力することができる。
負荷電流が0から第1の過電流制限値Is5までの間、直線351のように、出力電圧制御部113−5は、定格電圧値Vs5の定電圧である電力を出力するように電圧変換部111−5を制御する。負荷電流が第1の過電流制限値Is5以降、直線352のように、出力電圧制御部113−5は、定格電圧値Vs5から電圧値が減少する電力を出力するように電圧変換部111−5を制御する。
図5は、本実施形態に係る負荷電流に対する母線直流バスplの電圧の変化の一例を説明する図である。図5において、横軸は電流、縦軸は電圧を表している。また、図5における横軸の電流は、母線直流バスplに流れる電流を表している。
また、図5において、電流I1は、図4の電流Is1に相当し、電流I2は、図4の電流Is1’に相当する。電流I3は、図4の電流Is1’+Is2に相当し、電流I4は、図4の電流Is1’+Is2’に相当する。電流I5は、図4の電流Is1’+Is2’
+Is3に相当し、電流I6は、図4の電流Is1’+Is2’ +Is3’に相当する。電流I7は、図4の電流Is1’+Is2’ +Is3’ +Is4に相当し、電流I8は、図4の電流Is1’+Is2’
+Is3’ +Is4’に相当する。電流I9は、図4の電流Is1’+Is2’ +Is3’ +Is4’+Is5に相当する。
次に、負荷電流がI1からI2までの範囲では、直線312のように、定電圧Vs1から電圧Vs2に下がる電圧が、第1電圧変換器101−1から母線直流バスplに供給される。このように、負荷電流が0からI2までの範囲では、第1電圧変換器101−1からのみの電力が母線直流バスplに供給され、供給される最大電力はPs1(=Vs×I1)である。この結果、負荷電流が0からI2までの範囲では、第1電源20−1の電力が、自律的に選択されて、選択された電力が母線直流バスplに供給される。
次に、負荷電流がI3からI4までの範囲では、第1電圧変換器101−1からの出力に加えて、直線402のように、定電圧Vs2から電圧Vs3に下がる電圧が、第2電圧変換器101−2から母線直流バスplに供給される。この直線402は、図3で説明したように、第1電圧変換器101−1と第2電圧変換器101−2とによって、第2電圧変換器101−2の直線322が拡張される。このように、負荷電流がI2からI4までの範囲では、第1電圧変換器101−1と第2電圧変換器101−2からの電力が母線直流バスplに供給され、供給される最大電力はPs1+Ps2である。この結果、負荷電流がI2からI4までの範囲では、第1電源20−1と第2電源20−2の電力が、自律的に選択されて、選択された電力が母線直流バスplに供給される。
次に、負荷電流がI5からI6までの範囲では、第1電圧変換器101−1と第2電圧変換器101−2からの出力に加えて、直線403のように、定電圧Vs3から電圧Vs4に下がる電圧が、第3電圧変換器101−3から母線直流バスplに供給される。この直線403は、第1電圧変換器101−1〜第3A電圧変換器101−3Aによって、第3A電圧変換器101−3Aの直線332が拡張される。このように、負荷電流がI4からI6までの範囲では、第1電圧変換器101−1〜第3A電圧変換器101−3Aからの電力が母線直流バスplに供給され、供給される最大電力はPs1+Ps2+Ps3である。この結果、負荷電流がI4からI6までの範囲では、第1電源20−1〜第3電源20−3の電力が、自律的に選択されて、選択された電力が母線直流バスplに供給される。
次に、負荷電流がI7からI8までの範囲では、第1電圧変換器101−1〜第3A電圧変換器101−3Aからの出力に加えて、直線404のように、定電圧Vs4から電圧Vs5に下がる電圧が、第4電圧変換器101−4から母線直流バスplに供給される。この直線404は、第1電圧変換器101−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4電圧変換器101−4によって、第4電圧変換器101−4の直線342が拡張される。このように、負荷電流がI6からI7までの範囲では、第1電圧変換器101−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4電圧変換器101−4からの電力が母線直流バスplに供給され、供給される最大電力はPs1+Ps2+Ps3+Ps4である。この結果、負荷電流がI6からI7までの範囲では、第1電源20−1〜第4電源20−4の電力が、自律的に選択されて、選択された電力が母線直流バスplに供給される。
次に、負荷電流がI9より多い範囲では、第1電圧変換器101−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4電圧変換器101−4からの出力に加えて、直線405のように、定電圧Vs5から下がる電圧が、第5電圧変換器101−5から母線直流バスplに供給される。この直線405は、第1電圧変換器101−1〜第5電圧変換器101−5によって、第5電圧変換器101−5の直線352が拡張される。このように、負荷電流がI8より多い範囲では、第1電圧変換器101−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4電圧変換器101−4、第5電圧変換器101−5から電力が母線直流バスplに供給され、供給される最大電力はPs1+Ps2+Ps3+Ps4+Ps5である。この結果、負荷電流がI8以上の範囲では、第1電源20−1〜第5電源20−5の電力が、自律的に選択されて、選択された電力が母線直流バスplに供給される。
独立電源システム1の利用者によって、第1電源20−1〜第5電源20−5に対する優先順位が、第1電源20−1を1位、第2電源20−2を2位、第3電源20−3を3位、第4電源20−4を4位、第5電源20−5を5位に選択しているとする。また、第1電源20−1〜第5電源20−5の最大出力電圧が380Wあるとする。この場合、第1電圧変換器101−1の記憶部114−1には、定格出力電力Ps1が380[W]、電圧Vs1が380[V]、第1の過電流制限値Is1が1[A]、電圧Vs2(=1+1)が380[V]、第2の過電流制限値Is1’が1.03[A]として記憶されている。
また、第2電圧変換器101−2の記憶部114−2には、定格出力電力Ps2が380[W]、電圧Vs2が370[V]、第1の過電流制限値Is2が1.03[A]、電圧Vs3(=2+1)が360[V]、第2の過電流制限値Is2’が1.06[A]として記憶されている。
また、第3A電圧変換器101−3Aの記憶部114−3には、定格出力電力Ps3が380[W]、電圧Vs3が360[V]、第1の過電流制限値Is3が1.06[A]、電圧Vs4(=3+1)が350[V]、第2の過電流制限値Is3’が1.09[A]として記憶されている。
また、第4電圧変換器101−4の記憶部114−4には、定格出力電力Ps4が380[W]、電圧Vs4が350[V]、第1の過電流制限値Is4が1.09[A]、電圧Vs5(=4+1)が340[V]、第2の過電流制限値Is4’が1.12[A]として記憶されている。
また、第5電圧変換器101−5の記憶部114−5には、定格出力電力Ps5が380[W]、電圧Vs5が340[V]、第1の過電流制限値Is5が1.12[A]、電圧Vs6(=5+1)が330[V]、第2の過電流制限値Is5’が1.15[A]として記憶されている。
また、本実施形態に係る独立電源システム1において、電圧変換器(第n電圧変換器101−n)は、各々、入力された電力の電圧値を、出力電圧制御部113−nが出力する電圧値に基づいて制御する電圧変換部111−nと、電圧変換部111−nから負荷に流れる電流値を検出する電流検出部(電流検出回路112−n)と、最大出力の電圧値に基づいて設定されている電流値と電圧値との関係に基づいて、電圧変換部111−nの出力の電圧値を決定し、決定した電圧値を電圧変換部111−nに出力する出力電圧制御部113−nと、を備える。
また、本実施形態の独立電源システム1において、電圧変換器(第n電圧変換器101−n)はm(mは、2以上の整数)個であり、第nの電圧変換器の出力電圧制御部113−nは、電流検出部(電流検出回路112−n)によって検出された電流値が、第nの電圧変換器に対して設定されている最大出力の電圧値に基づく第nの電流値を超えた後、負荷30に供給する電圧を、最大出力の電圧値から、第(n+1)の電圧変換器に対して設定されている最大出力の電圧値に変化するように電圧変換部を制御し、n=1からn=mまで順次、出力電圧制御部による制御を行う。
図6は、本実施形態に係る他の独立電源システム1Aの概略構成図である。図6に示すように、独立電源システム1Aは、制御部10A、第1電源20−1、第2電源20−2、第3電源20A−3、第4電源20A−4、第5電源20−5、MPPT制御部411、MPPT制御部412、充放電制御部40A、充放電制御部42A、受電装置415、EMS(エネルギー・マネージメント・システム)420、および記憶部421を備えている。なお、図1で説明した独立電源システム1と同じ機能を有する機能部には、同じ符号を用いて説明を省略する。
MPPT制御部411は、第1電源20−1が発電する電力および電圧Vs1を、EMS420の制御に応じて、最適な動作点(以下、最適動作点という)になるように制御し、制御した電圧Vs1の電力を制御部10Aに出力する。
MPPT制御部412は、第2電源20−2が発電する電力および電圧Vs2を、EMS420の制御に応じて、最適動作点になるように制御し、制御した電圧Vs2の電力を制御部10Aに出力する。ここで、電圧Vs2は、電圧Vs1の電圧値より低い電圧である。
なお、MPPT制御部411およびMPPT制御部412は、例えば、電流センサ、バッテリ、電圧監視部、スイッチング素子等を含む充放電を制御するコントローラを含んで構成されている。
第4電源20−4は、蓄電池である。第4電源20−4は、充放電制御部42Aによって充電される。第4電源20−4は、充電された電力を充放電制御部42Aに出力する。
制御部41Aは、制御部41と同様に、第3A電圧変換器101−3Aおよび第3B電圧変換器101−3Bを制御する。さらに、制御部41Aは、EMS420の制御に応じて第3A電圧変換器101−3Aによって第3電源20A−3の電力を母線直流バスPlに供給させるか否かを制御する。また、制御部41Aは、EMS420の制御に応じて第3B電圧変換器101−3Bによって母線直流バスPlからの電力を第3電源20A−3に充電させるか否かを制御する。
制御部43Aは、制御部41Aと同様に、第4A電圧変換器101−4Aおよび第4B電圧変換器101−4Bを制御する。さらに、制御部43Aは、EMS420の制御に応じて第4A電圧変換器101−4Aによって第4電源20A−4の電力を母線直流バスPlに供給させるか否かを制御する。また、制御部43Aは、EMS420の制御に応じて第4B電圧変換器101−4Bによって母線直流バスPlからの電力を第4電源20A−4に充電させるか否かを制御する。
EMS420は、記憶部421に記憶されている定格電圧値Vs1を読み出し、読み出した定格電圧値Vs1を制御部10Aの第1電圧変換器101A−1に出力する。以下同様に、EMS420は、記憶部421に記憶されている定格電圧値Vs2〜Vs5を読み出し、読み出した定格電圧値Vs2〜Vs5を、対応する第2電圧変換器101A、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4A電圧変換器101−4A、2〜第5電圧変換器101A−5に出力する。また、EMS420は、MPPT制御部411、MPPT制御部412、充放電制御部40A、充放電制御部42A、受電装置415、第1電圧変換器101A−1、第2電圧変換器101−2、第5電圧変換器101A−5を制御する。なお、第1電圧変換器101A−1、第2電圧変換器101−2、第3A電圧変換器101−3A、第4A電圧変換器101−4A、第5電圧変換器101A−5各々の定格出力電力はPs1〜Ps5である。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
Claims (2)
- 電力が入力され、入力された電力の電圧値を変換し、電圧値を変換した電力を負荷に供給する少なくとも2つの電圧変換器と、
各々の前記電圧変換器について、前記電圧変換器と前記負荷との間に、当該電圧変換器から当該負荷の方向のみに電流が流れるように接続されているダイオードと、を備え、
各々の前記電圧変換器は、
前記負荷に電力を供給する予め決定されている順位に基づいて、異なる最大出力の電圧値が設定され、
前記負荷に流れる電流値に応じた電圧で、前記順位で前記負荷に電力を供給する
ことを特徴とする独立電源システムであって、
前記電圧変換器は、各々、
入力された電力の電圧値を、出力電圧制御部が出力する電圧値に基づいて制御する電圧変換部と、
前記電圧変換部から負荷に流れる電流値を検出する電流検出部と、
前記最大出力の電圧値に基づいて設定されている前記電流値と電圧値との関係に基づいて、前記電圧変換部の出力の電圧値を決定し、決定した電圧値を前記電圧変換部に出力する前記出力電圧制御部と、
を備え、
第n(nは1以上の整数)の前記電圧変換器に対して設定されている前記最大出力の電圧値は、第(n+1)の前記電圧変換器に対して設定されている前記最大出力の電圧値より大きく、
前記電圧変換器はm(mは、3以上の整数)個であり、
前記m個の電圧変換器のうち第1の電圧変換器および第2の電圧変換器は、自然エネルギーによる電力が入力され、入力された電力の電圧値を変換し、電圧値を変換した電力を負荷に供給する電圧変換器であり、
前記m個の電圧変換器のうち第nの前記電圧変換器の出力電圧制御部は、各々、第nの前記電流検出部によって検出された電流値が、第nの前記電圧変換器に対して設定されている前記最大出力の電圧値に基づく第nの電流値を超えた後、前記負荷に供給する電圧を、前記最大出力の電圧値から、第(n+1)の前記電圧変換器に対して設定されている前記最大出力の電圧値に変化するように第nの前記電圧変換部を制御し、
前記m個の電圧変換器は、n=1からn=mまで順次、前記m個の電圧変換器のうち第nの前記電圧変換器の前記出力電圧制御部による前記制御を行う
ことを特徴とする独立電源システム。 - 前記電流値が、前記第nの電流値より多い予め設定されている第(n+1)の電流値を超えた後、前記順位に応じて、前記第nの電圧変換器からの電力に加えて、前記第(n+1)の電圧変換器からも電力を前記負荷に供給する
ことを特徴とする請求項1に記載の独立電源システム。
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