JP6511639B2 - 送風装置 - Google Patents

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本発明は、騒音を低減した送風装置に関するものである。
以下、送風装置の一例として、レンジフードについて背景技術を説明する。
近年、住居の間取りの多様化にともない、同一空間に台所とリビングとが設けられるケースが増加している。これに伴いリビングへの騒音の侵入を防止して静粛性を保つため、台所に設置されるレンジフードは運転時に発生する騒音を低下させることがより求められている。また、レンジフードの騒音の周波数特性は広域に分布する傾向があるので、広い周波数域において消音効果を得る必要がある。
このような課題を解決する手段の一つとして、レンジフード内に複数の小径風路により構成された能動消音ユニットを搭載することが知られている。(例えば特許文献1参照)。
以下、そのレンジフードについて図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、従来のレンジフードは、レンジフード101内上方に送風機102と中位置に能動消音ユニット103と下方にフード104を備えたものであった。そして能動消音ユニット103は、送風機102の吸込口105とフード104の開口106との間にて複数の小径風路107を形成し、それぞれの小径風路107に能動消音装置108を備えたものであった。
各小径風路107の能動消音装置108は、吸込口105に近い側から下流マイク109、スピーカ110、上流マイク111をこの順に配置していた。
そして、送風機102の運転によって発生する騒音を下流マイク109によって検出し、検出した騒音に対してスピーカ110から逆位相の音を発して小径風路107内で騒音を打ち消して騒音の低減を図るものであった。
また、一般的にダクト形状の能動消音装置では、平面波が形成される周波数帯域までの制御が可能であり、この周波数Fはダクト口径Dによって変化することが知られている。具体的には、周波数Fは音速cを用いて、F=0.5×c/Dで決定する。つまり、ダクト口径を小さくすることで、広帯域にわたり消音することが可能となる。
さらに複数の小径風路107から能動消音ユニット103を構成することで、調理時に発生する油煙を十分に排気するための風量を確保することができる。
特開2014‐163570号公報
しかしながら上記特許文献1に記載のレンジフードでは、複数の小径風路107間で互いの制御音が往来する現象(以下クロストーク)が生じる。すなわち、任意の小径風路107aのスピーカ110aから発信された制御音が、小径風路107aの送風機102側の開口から放射される。この放射された制御音は、例えば送風機102の側面で反射するなどして、隣接する小径風路107b内へと伝わり、小径風路107bのマイク109bが検知する。その結果、マイク109bは、消音すべき小径風路107bの騒音のみを検知できず、消音制御が不安定になり、消音効果が低下することが判明した。
つまり、複数の小径風路107から構成することによって生じるクロストークの影響により消音効果が低下するという課題があった。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、能動消音装置の消音効果を向上させた送風装置を提供することを目的とする。
そして、本発明に係る送風装置は上記目的を達成するために、空気の流れ方向における上流側にて空気を吸い込む吸込口と、吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、吸込口と排出口とを連通する送風路と、送風路の内部にて吸込口から排出口へと空気を導く送風部と、送風部の上流側にて送風路を2以上に分割する分割風路と、分割風路の内部の消音を行う能動消音部と、送風路の内側壁に設けられ、分割風路からの音の波を集音する集音部と、を備えた送風装置であって、送風部は、当該送風部へ空気を取り入れる流入口と、流入口の縁部から送風路の内側壁にわたって設けられ分割風路からの音の波を送風路の中心から送風路の内側壁方向に反射させる傾斜面と、を備え、集音部には、傾斜面で反射した音を吸収する吸音材が設けられているものであって、これによって所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、複数の分割風路間で生じるクロストークの影響を軽減した送風装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るレンジフードの側断面図 本発明の実施の形態1に係る拡大風路の側断面図 本発明の実施の形態1に係る送風部の流入部近傍の側断面図 従来のレンジフードの分割風路近傍の側断面図 本発明の実施の形態1に係る分割風路近傍の側断面図 本発明の実施の形態2に係るレンジフードの側断面図 従来のレンジフードの側断面図
本発明の実施の形態に係る送風装置は、空気の流れ方向における上流側にて空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、前記吸込口と前記排出口とを連通する送風路と、前記送風路の内部にて前記吸込口から前記排出口へと空気を導く送風部と、前記送風部の上流側にて前記送風路を2以上に分割する分割風路と、前記分割風路の内部の消音を行う能動消音部とを備えた送風装置であって、前記送風部は、前記吸込口と平行に設け当該送風部へ空気を取り入れる流入口と、前記流入口の縁部から前記送風路の内側壁にわたって設けられ前記分割風路からの音の波を前記送風路の中心から前記送風路の内側壁方向に反射させる傾斜面とを備えたものである。
これにより、隣接する分割風路間において、互いのスピーカから発生する制御音を送風路の中央から離れる方向へと反射する。言い換えると、制御音は隣接する分割風路から遠ざかる方向へと進行するので、クロストークの発生が抑制され、正確に騒音を検知することが可能となる。その結果、能動消音装置の消音効果を向上することができる。
また本発明の実施の形態に係る送風装置は、前記傾斜面は、前記流入口の縁部を上流端部とし前記送風路の内側壁にわたって下流側に傾斜させた傾斜部を備えたものである。
これにより、隣接する分割風路間において、互いのスピーカから発生する制御音を送風路の中央から離れる方向へと反射する。よって、クロストークの発生が抑制され、能動消音装置の消音効果を向上することができる。
また本発明の実施の形態に係る送風装置は、前記上流端部から前記送風路の内側壁にわたって下流側に膨出し前記分割風路からの音の波を前記内側壁の集音部に集音する曲面とし、前記送風路は、内側壁の集音部に前記曲面で反射した音を吸収する吸音材を備えたものである。
これにより、制御音を集音させて吸音するので、隣接する分割風路への音の伝播を抑えることができる。よって、少ない吸音材でクロストークの発生を抑制し能動消音装置の消音効果を向上することができる。
また本発明の実施の形態に係る送風装置は、前記分割風路と前記送風部の間に複数の前記分割風路の断面積合計よりも断面積の大きい拡大風路と、前記拡大風路の内側壁に前記傾斜面で反射した音を吸収する吸音材を備えたものである。
これにより、分割風路が流入口に接する場合と比較して拡大風路があることで、分割風路下流の気流の偏りを抑えたり、この各大部に吸音材を設けることで風路へ突出して乱れを生じさせること無なく、局所的な気流音発生を抑えることができる。局所的な気流音は能動消音部にとってノイズとなるので、これを抑えることで能動消音装置の消音効果を向上することができる。さらに、分割壁を設けることで通風中間空間を伝播して隣接する分割風路内に侵入することを抑制できる。したがって、クロストークの発生が抑制され、能動消音装置の消音効果を向上することができる。
以下、送風装置の一例としてレンジフードを用いて、本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の番号を付している。さらに、各図面において、本発明に直接には関係しない各部の詳細については説明を省略している。
(実施の形態1)
まず、図1を用いて本実施の形態に係るレンジフード1の構成について説明する。
なお、図1は、本発明の実施の形態1に係るレンジフードの概略構成を示す側断面図である。
図1に示すように、レンジフード1は、直方体の排気部2とこの排気部2の下部(図の下方向であって、後述する上流方向)にフード部3を備えている。
排気部2は、天面4側(図面の上方向であって、後述する下流方向)に開口した排出口5と、天面4に対向する下面に開口した吸込口6を有する、縦長の直方体形状である。排出口5にダクト7を接続することで、レンジフード1を屋外に連通させることができる。なお、ダクト7はレンジフード1には含まれない。
排気部2の内部は、吸込口6と排出口5とを連通する送風路8と、上流側に吸込口6と連接し送風路の上流側を2つに分割する分割風路9を備えている。また、送風路8の下流側には、送風部10が備えられている。
送風部10は、遠心ファン11と、遠心ファン11を駆動するモータ12と、吸込口6と平行に設けられ送風部10の内部へ空気を取り入れる流入口13と、流入口13の縁部である上流端部27から送風路8の内側壁14にわたって設けられる傾斜面15とから構成されている。すなわち、送風部10は、排気部2の上部にあって、吸込口6と排出口5とを結ぶ送風路8内の空気を排気するものである。
傾斜面15は、分割風路9からの音の波を送風路8の中心から内側壁14の方向に反射させる構造を備えているが詳細は後述する。
また、2つの分割風路9は、送風部10の下方(後述する上流側)に、レンジフード正面視において左右に並列に配置されている。また、分割風路9の送風部側開口部19と傾斜面15との間には拡大風路20を、その周囲に吸音材30を、さらに拡大風路20内に分割壁26を設けているが詳細は後述する。
フード部3は、天面板16と、天面板16の中央部に設けられ吸込口6に連通する天面開口35と、天面板16の外周を囲む側壁17と、側壁17の上流側端部で囲まれた平面内部にその周縁部に一定の空間を設けて配置された整流板50を備えたものである。
天面開口35は、天面板16の上面側で排気部2に連通している。天面板16の縁部は、側壁17が下方(図面の下方向であって、後述する上流方向)にむけて突出している。この側壁17の上流側端部と整流板50の外側周縁とによって、下面視にしてロの字形状で下方に開口する捕集口18を形成している。
分割風路9は、下流マイク21とスピーカ22と上流マイク23と演算制御器(図示せず)とを備えた能動消音部24を備えている。
なお、上流マイク23とスピーカ22は、分割風路9の高さ方向において中央部より吸込口6側に寄せると共に、下流マイク21は、同じく中央部より騒音源である送風部10側に寄せて設置している。結果として上流マイク23とスピーカ22とは下流マイク21に比べて送風部10から遠い位置に配置されている。
続いて、図2を用いて本実施の形態に係るレンジフード1の送風路8の上流側の構成について詳しく説明する。なお、図2は、本実施の形態に係る拡大風路20近傍(図1における二点破線内部に示される領域53)の側断面図である。
拡大風路20は、図2に示すように、傾斜面15と送風部側開口部19の間に設けられている。そして拡大風路20の空気の流れ方向に対して垂直な断面積は、2つの分割風路9の空気の流れ方向に対して垂直な各断面積の合計よりも、大きい風路となっている。
送風部側開口部19は、分割風路9の下流側端部である送風部側開口端面25に設けられた開口部である。そして拡大風路20には、分割風路9の送風部側開口端面25に接続する分割壁26が備えられている。
分割壁26は、送風部側開口端面25であって2つの分割風路9に挟まれた中央壁51の下流端より、空気の流れ方向に平行に、送風部10に向かって突出して設けられており、流入口13よりも上流側の範囲に備えている。
傾斜面15は、流入口13の縁部を上流端部27とし、前記送風路の内側壁14にわたって下流側に傾斜させて配置されている。さらに傾斜面15は、上流端部27から内側壁14にわたって下流側に膨出し分割風路9からの音の波を内側壁14の集音部28に集音する曲面となっている。言い換えると、傾斜面15は、送風部側開口部19から放出される分割風路9からのスピーカ音29を反射させて集音部28に集めるように、例えば放物線形状の曲面に構成されている。傾斜面15は、円形の流入口13の全周にわたって配置されており、下面視においては輪郭が矩形であり中央に円形の流入口13が配置された形状を成す。
集音部28は、音の波を吸収することで反射を防ぐ吸音材30を備えている。つまり、拡大風路20を構成する内側壁14に沿って全周にわたって設けられた集音部28には、環状の流入口13を囲むように同じく全周にわたって内側壁14に沿わせた吸音材30が配置されており、集音部28での音の反射を抑制している。
続いて、図1、図2、図3を用いて、レンジフード1の換気動作および消音動作について説明する。なお図3は、本実施の形態に係る送風部10の流入口13近傍の側断面図である。
レンジフード1を運転させると、モータ12の軸が回転することでこれに接続される遠心ファン11が回転する。遠心ファン11が回転すると、流入口13の外部(図1の下方)から流入口13を介して遠心ファン11の内部(図1の上方)に向かう気流、即ち空気の流れが発生する。遠心ファン11の内部に流れ込んだ空気は、さらに遠心ファン11の中心から外周部に向かって排出され、遠心ファン11周囲にある排気部2の内壁に達する。さらにこの空気は、排出口5、ダクト7を通って例えば室外に排出される。
送風部10によって排気部2内の空気が下流のダクト7から排出されると、排気部2内部は負圧となり、図1の破線で示す気流が発生する。つまり、捕集口18から、吸込口6方向に流れる気流が発生し、捕集口18は、調理時に下方(上流方向)から上昇してくる油煙や水蒸気を含んだ空気を捕集することとなる。
吸込口6から吸い込まれた空気は上流側から下流側、即ち分割風路9、拡大風路20、流入口13、送風部10の順に送風路を通過した後、排出口5からダクト7を通って排気部2外へと排気される。
以上がレンジフード1の換気動作である。
続いて、レンジフード1の消音動作について説明する。
換気動作中においては、モータ12や遠心ファン11、さらには気流の流れ自体が騒音源となって騒音が発生する。発生した騒音は、分割風路9に備えられた能動消音部24によって抑制される。
すなわち、送風部10側から分割風路9に入射した騒音は、まず下流マイク21で検出される。そして下流マイク21で検出された騒音は、騒音信号として演算制御器に入力される。演算制御器に騒音信号が入力されると、演算制御器は、下流マイク21とスピーカ22の位置や距離等に基づいて、騒音信号がスピーカ22に達した時の騒音信号を予測する。そして予測した騒音信号とは逆位相の制御音信号を生成し、スピーカ22に送信する。スピーカ22は、この制御音信号に基づく制御音を発することにより、騒音を消去する。つまり、能動消音部24により、送風に伴う送風部10等の騒音は低減される。そして、捕集口18からは低減された騒音が放射されることになる。
なお、消音の過程において、拡大風路20の存在が能動消音部24の消音効果に寄与する。すなわち、拡大風路20が無い場合には、気流の流れが分割風路9から直接流入口13に流入する。この場合には、分割風路9の内部かつ下流側側面で気流の剥離が発生してしまう。この剥離が気流の乱れを引き起こし、騒音の原因となる。下流マイクの近傍で発生するこの騒音は、下流マイクに大きな騒音として検知されてしまう。
これに対して拡大風路20が有る場合には、図3に示すように、気流は拡大風路20の側壁側に引き寄せられる(流れ33)。つまり、気流の剥離は分割風路9の下流側端部36で発生する。これにより分割風路9の内部では剥離、即ち気流の乱れが発生せず、気流の乱れが下流マイクに与える影響を抑えるのである。
以上が本実施の形態のレンジフード1の基本的な消音動作である。
次に解決すべき課題であるクロストーク現象について図4を用いて説明する。なお、図4は従来のレンジフード、つまり傾斜面でなく平面状の流入口面31を備え、また前述の吸音材を備えないレンジフードの側断面図である。
先述したように、下流マイク21aが検出した騒音に対し、スピーカ22aは逆位相の制御音を分割風路9a内へ放射する。この制御音は分割風路9a内を伝わる騒音に作用し、図1にて説明した捕集口18からは低減された音が放射されることとなる。
ところが、このとき一方の分割風路9aのスピーカ22aが発生する制御音の一部は図4の点線で示すように、分割風路9a内を伝わり、分割風路9aの送風部側開口部19aより拡大風路20へと放射される。そして、拡大風路20へ放射された制御音は拡大風路20内を伝わり、送風部側開口部19aに対向する流入口面31で反射したり、拡大風路20で回折したりして、隣接する他方の分割風路9b内へと侵入する。
そして、隣接する分割風路9b内の下流マイク21bや上流マイク23bがこの制御音を検知する現象が生じる。この現象をクロストークという。
クロストークが発生すると、例えば分割風路9aのスピーカ22aが発生した制御音Aを分割風路9bのマイクが検知する。そして分割風路9bのスピーカからはこの制御音Aを消すための音が加えられて、例えば制御音Aよりも音の大きな制御音Bが発せられる。さらに制御音Bは分割風路9aのマイクによって検知されて制御音Bよりも音の大きな制御音Cが発せられる。といった騒音を増幅してしまう悪循環が起こる場合がある。
その結果、能動消音部による制御が不安定になり、消音効果が低下することとなる。
これに対して、本発明の実施の形態1に係るレンジフードの傾斜面15、吸音材30が与える効果について、図5を用いて説明する。なお、図5はレンジフードの傾斜面15周辺(分割風路9の送風部側開口端面25を含む)を示す側断面図である。また図5では、図4と同様に分割風路9aのスピーカ22aが発生する制御音を点線で示している。
分割風路9aから下流側の拡大風路20に放出される制御音は、傾斜面15や分割壁26、または流入口13に進行する。
傾斜面15へ向かう制御音は、該傾斜面15で反射され、前述の通り集音部28の限られた範囲に集められることとなる。集音部28に到達した音は、集音部28に備えられた吸音材30によって反射音が効率よく吸収されるため、集音部28以降の音の反射の影響は小さくなる。また、傾斜面15は、曲面、特にパラボラ状とすることでより狭い範囲を狙って制御音を反射させることができる。これにより、集音部28における吸音材30をより小さくでき、より安価な構成で消音効果を向上すること出来る。
また、分割壁26を備えていることで、2つの分割風路9は空間的に分断されている。つまり図5に示すように、一方の分割風路の送風部側開口部19から拡大風路20へ放出された制御音であって分割壁26や流入口13へ向かう制御音は、分割壁26によって遮蔽されるため、他方の分割風路内に侵入することを防ぐことができる。その結果、クロストークが発生せず、能動消音装置の消音効果を向上させることができる。
また本発明では、前述の曲面状の傾斜面15と吸音材30と分割壁を組合せ、能動消音装置の消音効果を最大にえられるようにしている。
なお本実施の形態では、分割壁26の長さを流入口13よりも上流側の範囲に備えている。分割壁26が流入口13よりも下流の遠心ファン11側に入り込むと、遠心ファン11と分割壁26の流れが干渉して、干渉による音でレンジフード1の増音を招く。よって、分割壁26は流入口13よりも上流側の範囲となる長さにする事が望ましい。
以上のように、騒音を内側壁方向に反射させる傾斜面15と、騒音の反射先の吸音材30と、分割壁26を備えることで、高い消音性能を確保したレンジフード1を実現することができるのである。
(実施の形態2)
続いて、図6を用いて本実施の形態2に係るレンジフードについて説明する。図6は、本実施の形態2に係るレンジフードの断面図である。図6に示すように、本実施の形態におけるレンジフードでは、送風部10に軸流ファン34を備える。また上流端部27から送風路8の内側壁14にわたって設けられ、分割風路9からの音の波を送風路8の中心から内側壁14の方向に反射させる傾斜面15を備えている。本実施の形態においては、傾斜面15は、曲面ではなく平面として構成されている。
これにより、隣接する分割風路9の間において、互いのスピーカから発生する制御音の内、送風路8内で反射される部分を、傾斜面15が送風路の中央から離れる方向へと反射する。よって、クロストークの発生が抑制され、能動消音装置の消音効果を向上することができる。
以上のように、傾斜面15を平面としても、あるいは軸流ファン34を採用した場合であっても、高い消音性能を確保したレンジフード1を実現することができる。
(変形例)
以上、送風装置の中でも特に消音が必要とされる一例として、レンジフードの消音技術について説明を行った。しかしながら、本発明はレンジフードに限定する必要は無く、空気清浄機や除湿機、換気扇など、送風により騒音が発生する送風装置であれば適用することができる。
また、本実施の形態では、2つの分割風路9から構成されているが、消音対象の周波数帯域に応じて分割風路9の数を増やしても良い。
本発明は、レンジフード、空気清浄機、除湿機、換気扇など、送風により騒音が発生する送風装置に適用することができる。
1 レンジフード
2 排気部
3 フード部
4 天面
5 排出口
6 吸込口
7 ダクト
8 送風路
9、9a、9b 分割風路
10 送風部
11 遠心ファン
12 モータ
13 流入口
14 内側壁
15 傾斜面
16 天面板
17 側壁
18 捕集口
19、19a 送風部側開口部
20 拡大風路
21、21a、21b 下流マイク
22、22a スピーカ
23、23b 上流マイク
24 能動消音部
25 送風部側開口端面
26 分割壁
27 上流端部
28 集音部
29 スピーカ音
30 吸音材
31 流入口面
33 流れ
34 軸流ファン

Claims (4)

  1. 空気の流れ方向における上流側にて空気を吸い込む吸込口と、
    前記吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、
    前記吸込口と前記排出口とを連通する送風路と、
    前記送風路の内部にて前記吸込口から前記排出口へと空気を導く送風部と、
    前記送風部の上流側にて前記送風路を2以上に分割する分割風路と、
    前記分割風路の内部の消音を行う能動消音部と、
    前記送風路の内側壁に設けられ、前記分割風路からの音の波を集音する集音部と、
    備えた送風装置であって、
    前記送風部は当該送風部へ空気を取り入れる流入口と 前記流入口の縁部から前記送風路の内側壁にわたって設けられ前記分割風路からの音の波を前記送風路の中心から前記送風路の内側壁方向に反射させる傾斜面とを備え、
    前記集音部には、前記傾斜面で反射した音を吸収する吸音材が設けられていることを特徴とする送風装置。
  2. 前記傾斜面は前記流入口の縁部を上流端部とし前記送風路の内側壁にわたって下流側に傾斜させた傾斜面を備えた請求項1記載の送風装置。
  3. 前記傾斜面は前記上流端部から前記送風路の内側壁にわたって下流側に膨出し曲面を備えた請求項2記載の送風装置。
  4. 前記分割風路と前記送風部の間に複数の前記分割風路の断面積合計よりも断面積の大きい拡大風路をさらに備え
    前記拡大風路には、隣接する前記分割風路に挟まれる壁の下流側端部から前記拡大風路に突出させて、隣接する前記分割風路の間の音の往来を抑制する分割壁が設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置。
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