JP6511006B2 - リソース割当管理装置および割当て先サーバ決定方法 - Google Patents

リソース割当管理装置および割当て先サーバ決定方法 Download PDF

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Description

本発明は、サーバ(以下。「汎用サーバ」と表記する場合がある)が実行するネットワーク機能(以下、「NW(network)機能」と表記する場合がある)が使用するリソースを管理する技術に関する。
従来、専用のハードウェア装置で実現されてきたNW機能、例えば、ファイアウォールやWAN(Wide Area Network)高速化機能などをソフトウェア化し、汎用サーバ上で動作させることが行われつつある。このとき一般に複数のNW機能が1台の汎用サーバ上で動作し、それらNW機能は汎用サーバ上のリソース、例えばCPU(Central Processing Unit)コアやメモリ、ディスクIO(Input Output)帯域などを分け合って使用する。
NW機能が使用するリソースの量は多様であり、上述のような汎用サーバ上の複数種類のリソースのうち、どの種類のリソースを相対的に多く使用するか、使用されるリソースの種類間の偏りの度合い、などはさまざまである。例えば、トラフィック1Gbpsあたり、CPUを8コア、メモリを2GB使用するNW機能もあれば、CPUを2コア、メモリを16GB使用するようなNW機能もある、などである。
このような状況において、サーバに割り当てるユーザが使用するNW機能に偏りがあった場合、つまり例えば、相対的にCPUコアを多く使用するNW機能を利用するユーザを1つのサーバに数多く割り当ててしまった場合、汎用サーバのリソースのうち、CPUコアだけが全て使われている一方でメモリやディスクIO容量は余るといった状況が生じる。現行の汎用サーバでは、複数のサーバを跨いでリソースを融通しあう技術はなく、このように余ってしまったリソースを有効に活用することはできない。このため、サーバリソースを有効に活用できず、ユーザへのサービス提供に必要なサーバ数を増やすなどして対処せざるを得ず、コストの増大を招くという課題がある。
なお、「サーバにユーザを割り当てる」とは、ユーザへのサービス提供に必要なNW機能が使用するリソースを、そのNW機能を備えるサーバに割り当てる、という意味である。
サーバの負荷の均等化を目的とした負荷分散技術としては様々な方式が存在する。例えば、特許文献1では、メディアサーバに対して必要リソース量の異なる要求がある中で、サーバの負荷の偏りを小さくする技術が開示されている。
特開2013−13004号公報
しかし、特許文献1で考慮されているリソースの種類は単一であり、上述のような複数種類のリソース間での利用率の偏りに起因するサーバリソース利用効率の低下という課題は解決されない。
このような事情に鑑みて、本発明は、複数種類のネットワーク機能が動作するサーバのリソース利用効率を向上させ、ユーザへのサービス提供に必要なサーバ数を低減させることを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数種類のNW機能が動作するサーバのリソースを管理するリソース割当管理装置であって、前記サーバごと、かつ、前記リソースの種類ごとに、前記リソースの未使用率を記憶するサーバリソース利用状況テーブル、を記憶する記憶部と、ユーザ追加要求があった場合、追加ユーザが利用するNW機能の提供に必要な要求リソース量を算出し、前記算出した要求リソース量以上の空きリソース量を持つサーバが存在するか否かを判定するために前記サーバリソース利用状況テーブルを検索し、前記検索によって該当するサーバが存在する場合には、当該サーバごとに、前記追加ユーザの当該サーバへの割当てに関する、割当前未使用リソース偏りおよび割当後未使用リソース偏りを算出し、前記算出した割当後未使用リソース偏りが所定の閾値以下となり、かつ、前記追加ユーザの割当て前後で未使用リソース偏りが最も改善されるサーバを、前記追加ユーザの割当て先サーバとして決定する、制御部と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、複数種類のNW機能が動作するサーバのリソースを管理するリソース割当管理装置における割当て先サーバ決定方法であって、前記リソース割当管理装置が、ユーザ追加要求があった場合、追加ユーザが利用するNW機能の提供に必要な要求リソース量を算出するステップと、前記算出した要求リソース量以上の空きリソース量を持つサーバが存在するか否かを判定するために、前記サーバごと、かつ、前記リソースの種類ごとに、前記リソースの未使用率を記憶するサーバリソース利用状況テーブルを検索するステップと、前記検索によって該当するサーバが存在する場合には、当該サーバごとに、前記追加ユーザの当該サーバへの割当てに関する、割当前未使用リソース偏りおよび割当後未使用リソース偏りを算出するステップと、前記算出した割当後未使用リソース偏りが所定の閾値以下となり、かつ、前記追加ユーザの割当て前後で未使用リソース偏りが最も改善されるサーバを、前記追加ユーザの割当て先サーバとして決定するステップと、を実行する、ことを特徴とする。
請求項1,3に記載の発明によれば、複数種類のリソースを対象にした未使用リソース偏りという値を導入することで、十分な空きリソース量を持つサーバのうち、複数種類のリソース間での利用率の偏りに起因するサーバリソース利用効率の低下の抑制に資するサーバを決定することができる。
したがって、複数種類のネットワーク機能が動作するサーバのリソース利用効率を向上させ、ユーザへのサービス提供に必要なサーバ数を低減させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリソース割当管理装置であって、前記制御部は、前記検索によって該当するサーバが存在しない場合、または、前記該当するサーバが存在しても前記割当後未使用リソース偏りが前記所定の閾値以下とならない場合、サーバプール中のすべてのサーバのうち、前記追加ユーザの割当後未使用リソース偏りが最小となるサーバを、前記追加ユーザが割り当てられる追加サーバとして決定する、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、十分な空きリソース量を持つサーバが存在しない場合には、次善の策として、追加ユーザ割当て後の未使用リソース偏りが最小となるサーバを追加することで、ユーザへのサービス提供に必要なサーバ数の増大を最小限に抑えることができる。
本発明によれば、複数種類のネットワーク機能が動作するサーバのリソース利用効率を向上させ、ユーザへのサービス提供に必要なサーバ数を低減させることができる。
本実施形態のシステムの機能構成図の例である。 リソース割当管理サーバの機能構成図の例である。 NW機能使用リソース量テーブルのデータ構造図の例である。 サーバリソース利用状況テーブルのデータ構造図の例である。 ユーザ情報テーブルのデータ構造図の例である。 サーバ保有リソース量テーブルのデータ構造図での例ある。 ユーザ追加処理のシーケンスの例である。 割当てサーバ決定処理のフローチャートの例である。 未使用リソース偏りの算出例を示す表である。 追加サーバ決定処理のフローチャートの例である。 ユーザ削除処理のシーケンスの例である。
本発明の好適な例となる実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
≪全体構成≫
図1に示すように、本実施形態のシステムは、複数のクライアント端末11,12,13,・・・と、オペレータ端末20と、リソース割当管理サーバ30(リソース割当管理装置)と、インフラ管理サーバ40と、トラフィック振り分け装置50と、複数のNW機能サーバ61,62,63,・・・とを備える。クライアント端末11,12,13,・・・と、オペレータ端末20と、リソース割当管理サーバ30と、インフラ管理サーバ40と、トラフィック振り分け装置50と、複数のNW機能サーバ61,62,63,・・・は、IP(Internet Protocol)ネットワーク71,72によって通信可能に接続されている。説明の便宜上、「NW機能サーバ」を単に「サーバ」と呼ぶ場合がある。
クライアント端末11,12,13,・・・と、オペレータ端末20と、リソース割当管理サーバ30と、インフラ管理サーバ40と、トラフィック振り分け装置50と、複数のNW機能サーバ61,62,63,・・・は、記憶部、制御部、通信部、入力部、出力部といったハードウェアを備えたコンピュータである。制御部は、例えば、記憶部に記憶されているプログラムを記憶部の記憶領域に展開し実行することにより、さまざまな処理を実行することができる。本実施形態のシステムは、このようなソフトウェアとハードウェアの協働を実現することができる。
クライアント端末11,12,13,・・・は、ユーザが、通信キャリアの提供するネットワークサービスを利用するために使用する汎用端末である。クライアント端末11,12,13,・・・は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話である。
オペレータ端末20は、通信キャリアのオペレータが使用する汎用端末である。オペレータ端末20は、リソース割当管理サーバ30に対して、新たなユーザへのNW機能の提供の要求や、解約ユーザに提供していたNW機能の解除の要求を行うことができる。
リソース割当管理サーバ30は、複数のNW機能サーバ61,62,63,・・・のリソースを管理する汎用サーバ装置である。リソース割当管理サーバ30の詳細は後記する。
インフラ管理サーバ40は、データセンタに設置されているすべてのサーバ、つまり、データセンタが提供するサーバプール中のすべてのサーバの使用状況、および各サーバのリソース情報を保持、管理する汎用サーバ装置である。
トラフィック振り分け装置50は、リソース割当管理サーバ30からの要求に応じて、クライアント端末11,12,13,・・・から送信されたユーザトラフィック(単に、「トラフィック」と呼ぶ場合がある)を、ユーザごとに割り当てられているNW機能サーバ61,62,63,・・・に振り分ける、つまり転送する汎用IPパケット転送装置である。トラフィック振り分け装置50は、トラフィックの振り分け先となるユーザは、当該ユーザが使用するクライアント端末のIPアドレスによって識別することができる。
NW機能サーバ61,62,63,・・・は、ユーザトラフィックに対して、オペレータ端末20から送信される要求によって指定されたNW機能(単体の場合もあるし組み合わせの場合もある)を提供する汎用サーバ装置である。
本実施形態において、NW機能サーバ61,62,63,・・・が提供する複数種類のNW機能は、プロセスまたはスレッドで実現されるとする。これにより、本実施形態のNW機能の各々は、トラフィック量に応じて、NW機能サーバ61,62,63,・・・内で柔軟にスケールインしたりスケールアウトしたりすることができる。つまり、本実施形態のNW機能の各々の使用リソース量を可変とすることができる。その結果、ユーザの割当て先となるサーバを調整したり、NW機能の使用リソース量を動的に調整したりすることができる。なお、NW機能の各々の使用リソース量を可変とすることができるのであれば、NW機能を仮想マシンで実現してもよい。
[リソース割当管理サーバ30の詳細]
図2に示すように、リソース割当管理サーバ30は、ユーザ追加要求受付部31と、割当て先サーバ決定部32と、サーバリソース情報取得部33と、振り分け設定変更要求部34といった機能部を備える。また、リソース割当管理サーバ30は、NW機能使用リソース量テーブルt1と、サーバリソース利用状況テーブルt2と、ユーザ情報テーブルt3といった管理用のテーブルを記憶する。また、インフラ管理サーバ40は、サーバ保有リソース量テーブルt4といった管理用のテーブルを記憶する。
ユーザ追加要求受付部31は、オペレータ端末20から送信されるユーザ追加要求を受け付ける。ユーザ追加要求は、特定のサーバに割り当てられることになる新たなユーザ(追加ユーザ)を追加することを通知する要求である。
割当て先サーバ決定部32は、追加ユーザの割当て先となるサーバを割当て先サーバとして決定する。割当て先サーバの決定方法の詳細は、後記する。
サーバリソース情報取得部33は、インフラ管理サーバ40が保持する、利用可能なサーバのリソース情報を取得する。
振り分け設定変更要求部34は、割当て先サーバ決定部32が決定した割当て先サーバにユーザを割り当てるための所定の設定をトラフィック振り分け装置50に要求する。
(NW機能使用リソース量テーブルt1)
NW機能使用リソース量テーブルt1は、サーバが提供する各種NW機能が動作するときの使用リソース量を記載したテーブルである。
図3に示すように、NW機能使用リソース量テーブルt1は、例えば、1Gbps当たりの使用リソース量として「CPUコア数」欄と、「メモリ量[GB]」欄といった項目を有し、NW機能(図3では、A〜E)ごとにエントリを作成している。
「CPUコア数」欄には、トラフィック1Gbpsを処理するのに使用するCPUのコア数が格納される。
「メモリ量[GB]」欄には、トラフィック1Gbpsを処理するのに使用するメモリ量の数値がGbytes単位で格納される。
例えば、ユーザ追加要求に含まれるNW機能がA,B,Cであり、利用する帯域が2Gbpsであったとき、NW機能の提供に必要となるリソース量(要求リソース量)は、CPUコア数:10(=(2+2+1)*2)、メモリ量:20GB(=(5+2+3)*2)となる。
なお、本実施形態では簡単のため、リソース割当管理サーバ30が管理するリソースの種類としてはCPUおよびメモリを採り上げるが、リソースの種類としてはこれらに限定されず、例えば、ディスクIO(Input Output)を扱うようにしてもよい。
(サーバリソース利用状況テーブルt2)
サーバリソース利用状況テーブルt2は、サーバリソースが現在どの程度利用されているかをサーバごとに管理するテーブルである。
図4に示すように、サーバリソース利用状況テーブルt2は、「保有リソース」欄と、「未使用リソース」欄と、「未使用リソース率」欄といった項目を有し、サーバ(図4では、W_1,X_1,X_2,Y_1)ごとにエントリを作成している。
「保有リソース」欄には、サーバが保有するリソース量、つまり、サーバへの割当リソース量がリソースの種類(CPUおよびメモリ)ごとに格納される。保有リソース量は、使用リソース量と未使用リソース量の和に等しい。
「未使用リソース」欄には、サーバが保有するリソース量のうち未使用分の量がリソースの種類(CPUおよびメモリ)ごとに格納される。
「未使用リソース率」欄には、保有リソース量に対する未使用リソース量の割合(%)がリソースの種類(CPUおよびメモリ)ごとに格納される。
例えば、図4中の使用中のサーバ4台(W_1,X_1,X_2,Y_1)についていずれも、未使用リソース量が、図3から導き出される要求リソース量(CPUコア数:10、メモリ量:20GB)を上回ることが分かる。
(ユーザ情報テーブルt3)
ユーザ情報テーブルt3は、通信キャリアの提供するサービスを利用するユーザのサービス利用形態を管理するテーブルである。
図5に示すように、ユーザ情報テーブルt3は、「利用NW機能」欄と、「利用帯域」欄と、「IPアドレス」欄と、「割当て先サーバ」欄といった項目を有し、ユーザ(図5では、User1,User2,User3)ごとにエントリを作成している。
「利用NW機能」欄には、ユーザがサービスを享受するときに利用するNW機能の識別子が格納される。
「利用帯域」欄には、ユーザが利用可能となる帯域量が格納される。
「IPアドレス」欄には、ユーザが使用するクライアント端末に割り当てられたIPアドレスが格納される。IPアドレスはユーザの識別情報として機能する。
「割当て先サーバ」欄には、ユーザについて、割当て先サーバ決定部32が割当て先として決定したサーバの識別子(またはサーバ名)が格納される。
(サーバ保有リソース量テーブルt4)
サーバ保有リソース量テーブルt4は、サーバのリソースの空塞状態を管理するテーブルである。
図6に示すように、インフラ管理サーバ40が管理するサーバ保有リソース量テーブルt4は、「保有リソース」欄と、「空塞情報」欄といった項目を有し、サーバごとにエントリを作成している。
「保有リソース」欄は、サーバリソース利用状況テーブルt2(図4)の「保有リソース」欄と同等である。
「空塞情報」欄には、対象サーバがサービスの提供のために使用中であるか(「塞」)、未使用であるか(「空」)を示す値が格納される。
≪処理≫
(ユーザ追加処理)
次に、本実施形態のシステムが行う処理について説明する。まず、ユーザが追加されたときのユーザ追加処理について説明する。
図7に示すように、ユーザ追加処理では、まず、オペレータ端末20が、リソース割当管理サーバ30に、ユーザ追加要求を送信する(ステップS101)。ユーザ追加要求には、新たに追加するユーザが利用するNW機能のリスト(例えば、NW機能A〜C)と、利用する帯域(例えば、2Gbps)と、ユーザの使用するクライアント端末11のIPアドレスなどの情報が含まれる。
ユーザ追加要求を受信したリソース割当管理サーバ30は、割当て先サーバ決定処理を行う(ステップS102)。割当て先サーバ決定処理の詳細は後記する。結果的には、追加ユーザが割り当てられる割当て先サーバが決定される。
次に、リソース割当管理サーバ30は、決定した割当て先サーバにユーザのトラフィックを振り分けるため、振り分け設定変更要求をトラフィック振り分け装置50を送信する(ステップS107)。振り分け設定変更要求には、ユーザが使用するクライアント端末11のIPアドレス、および、振り分け先のサーバ(つまり、割当て先サーバ)のIPアドレスが含まれる。
振り分け設定変更要求を受信したトラフィック振り分け装置50は、振り分けに関する設定を自身に追加し、その設定が完了した旨を示す振り分け設定変更応答をリソース割当管理サーバ30に送信する(ステップS108)。振り分け設定変更応答を受信したリソース割当管理サーバ30は、ステップS101のユーザ追加要求に対応するユーザ追加応答をオペレータ端末20に応答する(ステップS109)。
以降、クライアント端末11から送信されるトラフィックは、トラフィック振り分け装置50により、ステップS102の割当て先サーバ決定処理にて決定された割当て先サーバ(ここでは、NW機能サーバ61とする)に振り分けられる(ステップS110,S111)。
以上の手順を経て、ユーザ追加処理が完了する。
なお、図7中ステップS103〜ステップS106については後記する。
(割当て先サーバ決定処理)
リソース割当管理サーバ30が実行する、ステップS102の割当て先サーバ決定処理の詳細を説明する。
図8に示すように、割当て先サーバ決定処理では、まず、リソース割当管理サーバ30が、ユーザ追加要求に記載されているNW機能(のリスト)の提供に必要となるリソース量(要求リソース量)を、NW機能使用リソース量テーブルt1の内容に基づいて算出する(ステップS201)。なお、図8の説明において、ユーザ追加要求に含まれるNW機能がA,B,Cであり、利用する帯域が2Gbpsであるとする。よって、NW機能の提供に必要となるリソース量(要求リソース量)は、CPUコア数:10(=(2+2+1)*2)、メモリ量:20GB(=(5+2+3)*2)となる(図3参照)。
次に、リソース割当管理サーバ30は、S201で算出したリソース量以上の空きリソースを持つサーバが存在するか否かを、サーバリソース利用状況テーブルt2から検索する(ステップS202)。もし、サーバリソース利用状況テーブルt2の検索によって該当するサーバが存在しない場合には、後記の追加サーバ決定処理(ステップS300)を行う。
一方、サーバリソース利用状況テーブルt2の検索によって該当するサーバが存在する場合には、当該サーバごとに、追加ユーザを当該サーバに割り当てる前の未使用リソース偏りである割当前未使用リソース偏り、および、追加ユーザを当該サーバに(仮に)割り当てた後の未使用リソース偏りである割当後未使用リソース偏りを算出する(ステップS203)。リソースの種類がCPUおよびメモリの2種類としたときの未使用リソース偏りUは、下記式[1]によって算出される。
U = max(R(CPU),R(MEM))/
min(R(CPU),R(MEM))
・・・[1]
ここで、R(CPU)は、CPUコアの未使用リソース率である。R(MEM)は、メモリの未使用リソース率である。max(R(CPU),R(MEM))は、R(CPU)およびR(MEM)のうち大きい方を示す。min(R(CPU),R(MEM))は、R(CPU)およびR(MEM)のうち小さい方を示す。
割当前未使用リソース偏りは、追加ユーザを対象サーバに割り当てる前のR(CPU)およびR(MEM)を用いて算出され、具体的には、図4のサーバリソース利用状況テーブルt2の未使用リソース率の値を用いて算出される。
割当後未使用リソース偏りは、追加ユーザを対象サーバに割り当てた後のR(CPU)およびR(MEM)を用いて算出される。具体的には、追加ユーザの要求リソース量を加味することで、図4のサーバリソース利用状況テーブルt2の未使用リソース量が更新されるため、この更新された未使用リソース量から算出される未使用リソース率の値を用いて、割当後未使用リソース偏りが算出される。
なお、一般的に、リソースの種類がn種類あるときの未使用リソース偏りU(n)は、下記式[2]のようになる。
U(n) = max(R(1),R(2),・・・,R(n))/
min(R(1),R(2),・・・,R(n))
・・・[2]
ここで、R(1),R(2),・・・,R(n)は、n種類の未使用リソース率である。
割当前未使用リソース偏りUbおよび割当後未使用リソース偏りUaを算出することで、リソース割当管理サーバ30は、サーバごとに、未使用リソース改善率Iを算出することができる。例えば、未使用リソース改善率Iは、下記式[3]のようになる。
I = (Ub−Ua)/Ub
・・・[3]
式[3]による未使用リソース改善率の算出例を図9に示す。
該当サーバについてステップS203の処理を行った後、追加ユーザについて、割当後未使用リソース偏りが所定の閾値以下となるサーバが存在するか否か判定する(ステップS204)。存在しない場合は、未使用リソース偏りを抑制するため、使用中のサーバに追加ユーザを割り当てることはせず、後記の追加サーバ決定処理(ステップS300)を行う。
一方、追加ユーザについて、割当後未使用リソース偏りが所定の閾値(例:3)以下となるサーバが存在する場合、追加ユーザを割り当てることによって未使用リソース偏りが最も改善されるサーバ、つまり、未使用リソース偏り改善率が最大となるサーバ(図9ではW_1)を追加ユーザの割当て先サーバとして決定する(ステップS205)。また、このとき、サーバリソース利用状況テーブルt2の該当サーバのエントリについて、未使用リソース(量)および未使用リソース率を、追加ユーザを割り当てた後の値に更新する。また、リソース割当管理サーバ30は、ユーザ情報テーブルt3(図7)において、追加ユーザ(例:User3)のエントリを追加する。
以上の手順を経て、割当て先サーバ決定処理が完了する。
(追加サーバ決定処理)
リソース割当管理サーバ30が実行する、ステップS300の追加サーバ決定処理の詳細を説明する。
図10に示すように、追加サーバ決定処理では、まず、リソース割当管理サーバ30が、インフラ管理サーバ40からサーバプールに存在するサーバ、つまり未使用状態のすべてのサーバについて保有リソース量を取得する(ステップS301)。この取得のために、リソース割当管理サーバ30は、インフラ管理サーバ40にサーバリソース情報取得要求を送信する(図7のステップS103)。また、インフラ管理サーバ40は、自身が管理するサーバ保有リソース量テーブルt4(図6)において、空塞情報が「空」となっているサーバについて保有リソース量を、サーバリソース情報取得応答としてリソース割当管理サーバ30に応答する(図7のステップS104)。
次に、リソース割当管理サーバ30は、サーバリソース情報を取得したサーバのすべてについて、図8のステップS203と同様にして、追加ユーザを当該サーバに(仮に)割り当てた後の未使用リソース偏りである割当後未使用リソース偏りを算出する(ステップS302)。次に、リソース割当管理サーバ30は、割当後未使用リソース偏りが最小となるサーバを、追加ユーザが割り当てられる追加サーバとして決定する(ステップS303)。
次に、リソース割当管理サーバ30は、ステップS303にて決定した追加サーバの空塞情報の更新をインフラ管理サーバ40に要求する(ステップS304)。この要求は、リソース割当管理サーバ30がインフラ管理サーバ40に送信するサーバリソース情報更新要求(図7のステップS105)に等しい。インフラ管理サーバ40は、追加サーバについて、サーバ保有リソース量テーブルt4(図6)の空塞情報を「空」から「塞」に更新する。インフラ管理サーバ40は、空塞情報の更新が完了したことを示すサーバリソース情報更新応答をリソース割当管理サーバ30に送信する(図7のステップS106)。
以上の手順を経て、追加サーバ決定処理が完了する。
(ユーザ削除処理)
ユーザがサービスを解約したなどの場合には、リソース割当管理サーバ30はユーザ削除処理を実行する。
図11に示すように、ユーザ削除処理では、まず、オペレータ端末20が、リソース割当管理サーバ30に、ユーザ削除要求を送信する(ステップS101)。ユーザ削除要求には、削除ユーザのユーザ名が含まれる。ユーザ削除要求を受信したリソース割当管理サーバ30は、ユーザ情報テーブルt3(図5)から、当該ユーザが割り当てられているサーバと、当該ユーザが利用しているNW機能を参照し、サーバリソース利用状況テーブルt2(図4)に対して、当該ユーザが使用している分のリソースを未使用リソースに加算する更新を行う。
また、リソース割当管理サーバ30は、削除ユーザへのトラフィックの振り分けを解除するため、振り分け設定変更要求をトラフィック振り分け装置50に送信する(ステップS302)。振り分け設定変更要求を受信したトラフィック振り分け装置50は、当該ユーザへの振り分け設定を解除し、その解除が完了したことを示す振り分け設定変更応答をリソース割当管理サーバ30に送信する(ステップS303)。振り分け設定変更応答を受信したリソース割当管理サーバ30は、ユーザ削除要求に対応するユーザ削除応答をオペレータ端末20に送信する(ステップS304)。
以上の手順を経て、ユーザ削除処理が完了する。
≪まとめ≫
本実施形態によれば、複数種類のリソースを対象にした未使用リソース偏りという値を導入することで、十分な空きリソース量を持つサーバのうち、複数種類のリソース間での利用率の偏りに起因するサーバリソース利用効率の低下の抑制に資するサーバを決定することができる。
したがって、複数種類のネットワーク機能が動作するサーバのリソース利用効率を向上させ、ユーザへのサービス提供に必要なサーバ数を低減させることができる。
また、十分な空きリソース量を持つサーバが存在しない場合には、次善の策として、追加ユーザ割当て後の未使用リソース偏りが最小となるサーバを追加することで、ユーザへのサービス提供に必要なサーバ数の増大を最小限に抑えることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a):本実施形態では、リソース割当管理サーバ30とインフラ管理サーバ40とは別体のサーバ装置であるとしたが、両サーバ30,40を合わせた一体のサーバ装置としてもよい。
(b):本実施形態のシステムは、トラフィック振り分け装置50を介して、2つのIPネットワーク71,72を用いて構築したが、1つのIPネットワークを用いて、クライアント端末11,12,13,・・・と、オペレータ端末20と、リソース割当管理サーバ30と、インフラ管理サーバ40と、トラフィック振り分け装置50と、複数のNW機能サーバ61,62,63,・・・が通信可能に接続されたシステムを構築することもできる。
(c):また、本実施形態では、未使用リソース偏りの改善率が最大のサーバをユーザの割当て先サーバとして決定したが、未使用リソース偏りが多少なりとも改善されるサーバの中で、割当前未使用リソース偏りが最も大きいサーバを、当該ユーザの割当て先サーバとすることで、未使用リソース偏りが最大のサーバの未使用リソース偏りを改善する方式をとってもよい。
また、本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
また、本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、処理手順などについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
11,12,13 クライアント端末
20 オペレータ端末
30 リソース割当管理サーバ(リソース割当管理装置)
40 インフラ管理サーバ
50 トラフィック振り分け装置
61,62,63 NW機能サーバ(サーバ)
71,72 IPネットワーク

Claims (3)

  1. 複数種類のNW機能が動作するサーバのリソースを管理するリソース割当管理装置であって、
    前記サーバごと、かつ、前記リソースの種類ごとに、前記リソースの未使用率を記憶するサーバリソース利用状況テーブル、を記憶する記憶部と、
    ユーザ追加要求があった場合、追加ユーザが利用するNW機能の提供に必要な要求リソース量を算出し、
    前記算出した要求リソース量以上の空きリソース量を持つサーバが存在するか否かを判定するために前記サーバリソース利用状況テーブルを検索し、
    前記検索によって該当するサーバが存在する場合には、当該サーバごとに、前記追加ユーザの当該サーバへの割当てに関する、割当前未使用リソース偏りおよび割当後未使用リソース偏りを算出し、
    前記算出した割当後未使用リソース偏りが所定の閾値以下となり、かつ、前記追加ユーザの割当て前後で未使用リソース偏りが最も改善されるサーバを、前記追加ユーザの割当て先サーバとして決定する、制御部と、を備える、
    ことを特徴とするリソース割当管理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記検索によって該当するサーバが存在しない場合、または、前記該当するサーバが存在しても前記割当後未使用リソース偏りが前記所定の閾値以下とならない場合、サーバプール中のすべてのサーバのうち、前記追加ユーザの割当後未使用リソース偏りが最小となるサーバを、前記追加ユーザが割り当てられる追加サーバとして決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のリソース割当管理装置。
  3. 複数種類のNW機能が動作するサーバのリソースを管理するリソース割当管理装置における割当て先サーバ決定方法であって、
    前記リソース割当管理装置が、
    ユーザ追加要求があった場合、追加ユーザが利用するNW機能の提供に必要な要求リソース量を算出するステップと、
    前記算出した要求リソース量以上の空きリソース量を持つサーバが存在するか否かを判定するために、前記サーバごと、かつ、前記リソースの種類ごとに、前記リソースの未使用率を記憶するサーバリソース利用状況テーブルを検索するステップと、
    前記検索によって該当するサーバが存在する場合には、当該サーバごとに、前記追加ユーザの当該サーバへの割当てに関する、割当前未使用リソース偏りおよび割当後未使用リソース偏りを算出するステップと、
    前記算出した割当後未使用リソース偏りが所定の閾値以下となり、かつ、前記追加ユーザの割当て前後で未使用リソース偏りが最も改善されるサーバを、前記追加ユーザの割当て先サーバとして決定するステップと、を実行する、
    ことを特徴とする割当て先サーバ決定方法。
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