JP6505628B2 - 電波反射装置、通信システム及び設定方法 - Google Patents

電波反射装置、通信システム及び設定方法 Download PDF

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本発明は、電波反射装置、通信システム及び設定方法に関する。
従来、遮蔽物等によって電波が遮られるエリアに電波を届くようにすることが行われている。例えば、特許文献1には、電波を反射する反射板と、当該反射板を移動する移動手段とを備えることにより、反射板の反射位置を調整可能とし、電波が遮られるエリアに電波が届くようにする電波反射装置が開示されている。
特開2012−199617号公報
しかしながら、従来の電波反射装置は、任意の方向から反射板に入射する電波を全て反射するので、通信装置から発信されて電波反射装置に入射する電波が、当該通信装置の方向に反射すると、入射する電波と反射した電波とが干渉するという問題が発生する。特に、入射する電波がミリ波のように波長が小さく、帯域幅が広い場合には、フェージングが発生したり、干渉の影響が大きくなったりするという問題が発生する。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、電波の干渉を抑制することができる電波反射装置、通信システム及び設定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る電波反射装置は、入射する電波の反射率を変更可能であり、前記電波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部と、複数の前記反射部のそれぞれの前記反射率を制御する制御部と、を備える。
前記反射部は、入射する電波の一部を反射するとともに、当該電波の他の一部を透過させる第1層と、前記第1層を透過した当該電波を反射するとともに、反射した電波の位相を変更可能な第2層とを有し、前記制御部は、前記第1層で反射した電波である第1反射波と、前記第2層で反射した電波である第2反射波の位相差を変化させることにより、前記反射部の前記反射率を制御してもよい。
前記制御部は、前記第2層の電気的特性を変化させることにより前記第2反射波の位相を変化させて、前記第1反射波と前記第2反射波との位相差を変化させてもよい。
前記電波反射装置は、通信装置から発信され前記電波反射装置によって反射された電波を、測定端末が受信していることを検出する検出部をさらに備え、前記制御部は、複数の反射部のそれぞれについて、前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御を行った場合の前記検出部における検出状況に基づいて、前記測定端末の位置に前記通信装置から発信された電波を反射させる反射部を特定し、特定した反射部の前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くしてもよい。
前記電波反射装置は、電波を受信する受信部をさらに備え、前記検出部は、前記受信部が前記測定端末から受信した電波に基づいて、前記測定端末が、前記通信装置から発信された電波を受信していることを検出してもよい。
前記電波反射装置は、前記測定端末と通信を行う通信部をさらに備え、前記検出部は、前記通信部が前記測定端末から受信した情報に基づいて、前記測定端末が、前記通信装置から発信された電波を受信していることを検出してもよい。
本発明の第2の態様に係る通信システムは、電波を発信する通信装置と、前記電波を反射させる電波反射装置と、前記電波を受信する測定端末とを備える通信システムであって、前記通信装置及び前記測定端末は、電波を受信したことに応じて、当該電波を応答したことを示す情報を示す電波を発信し、前記電波反射装置は、入射する電波の反射率を変更可能であり、前記電波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部と、前記通信装置と前記測定端末とで電波の受発信が行われていることを検出する検出部と、複数の前記反射部のそれぞれについて、前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御を行った場合の前記検出部における検出状況に基づいて、前記測定端末の位置に前記通信装置から発信された電波を反射させる反射部を特定し、特定した反射部の前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御部とを有する。
本発明の第3の態様に係る設定方法は、入射する電波の反射率を変更可能であり、前記電波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部を備える電波反射装置における、複数の前記反射部のそれぞれの前記反射率を設定する設定方法であって、通信装置が、前記電波反射装置が位置する方向に電波を発信するステップと、複数の前記反射部のそれぞれについて、前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御を行った場合に、前記通信装置から発信された電波が測定端末で受信できているか否かを判定するステップと、前記判定するステップにおける判定状況に基づいて、前記測定端末の位置に前記通信装置から発信された電波を反射させる反射部を特定するステップと、特定された反射部の前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くするステップと、を備える。
本発明によれば、電波の干渉を抑制することができるという効果を奏する。
第1実施形態に係る通信システムの概要を示す図である。 第1実施形態に係る電波反射装置の平面図の一例である。 第1実施形態に係る電波反射装置の構成の一例を示す図である。 反射部の構造及び動作を説明する図である。 第2実施形態に係る電波反射装置の構成の一例を示す図である。 設定処理に係る処理の流れを示すフローチャートである。
<第1実施形態>
[通信システムSの概要]
図1は、第1実施形態に係る通信システムSの概要を示す図である。
通信システムSは、電波反射装置1と、通信装置2と、測定端末3とを備える。通信装置2は、例えば、ミリ波等の電波によって、無線通信端末と無線通信を行うとともに、インターネット等の通信ネットワークに接続された外部機器と通信を行い、無線通信端末と外部機器との通信を中継するアクセスポイントである。電波反射装置1は、例えば、ミリ波等の電波を反射する装置である。測定端末3は、例えばスマートフォン等の携帯端末であり、ミリ波によって通信装置2との通信を行う。
本実施形態において、電波反射装置1は、電波を発信するアクセスポイントとしての通信装置2が設置されている部屋Rに設置されている。図1に示すように、部屋RはL字型の形状をしている。ここで、ミリ波は、直進性が強いことから、部屋Rにおいて、図1に示すように通信装置2を設置した場合、通信装置2と部屋R内の角Cとを結ぶ破線よりも上側のエリアAには、通信装置2から発信されたミリ波が直接届かない。
これに対して、電波反射装置1は、自身に入射するミリ波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部11のそれぞれの反射率を制御することにより、通信装置2から発信されたミリ波を反射させてエリアAにミリ波が届くようにする。また、電波反射装置1は、複数の反射部11のそれぞれの反射率を制御することにより、通信装置2から発信されたミリ波が、通信装置2が設置されている位置に反射しないようにする。このようにすることで、電波反射装置1は、エリアAに位置する測定端末3においてミリ波を受信できるようにするとともに、通信装置2から発信されたミリ波と、電波反射装置1が反射したミリ波とが干渉することを抑制することができる。
続いて、電波反射装置1の構成について説明する。なお、以下の説明では、通信装置2が発信する電波がミリ波であるものとして説明を行うが、通信装置2が発信する電波は、ミリ波帯以外の周波数の電波でもよい。
[電波反射装置1の構成]
図2は、第1実施形態に係る電波反射装置1の平面図の一例である。図3は、第1実施形態に係る電波反射装置1の構成の一例を示す図である。電波反射装置1は、複数の反射部11と、複数の切替部12と、記憶部13と、制御部14とを備える。なお、電波反射装置1は、例えば、コンセント等によって外部から供給される電力によって駆動するものとするが、反射率の制御後には電力をほぼ必要としないため、これに限らず、太陽光発電ユニット等を備え、当該ユニットで発電した電力によって駆動してもよい。
本実施形態において、電波反射装置1は、複数の反射部11として、4つの反射部11A、11B、11C、11Dを備えている。複数の反射部11は、図2に示すように、連続した曲面を形成しており、通信装置2が設置される方向に対して凸形状となっている。これにより、複数の反射部11の少なくとも一部の反射部11は、一の方向から入射する電波をそれぞれ異なる方向に反射する。
なお、本実施形態では、複数の反射部11のそれぞれは、通信装置2が設置される方向に対して凸形状であることとしたが、これに限らず、通信装置2が設置される方向に対して凹形状であることとしてもよい。また、複数の反射部11のそれぞれは、曲面を形成することとしたが、これに限らず、垂直方向がそれぞれ異なる平面を備えることとしてもよい。
また、複数の反射部11は、入射する電波の反射率を変更することができる。図4は、反射部11の構造及び動作を説明する図である。図4に示すように、反射部11は、入射する電波の一部を反射するとともに、当該電波の他の一部を透過させる第1層と、第1層を透過した当該電波を反射するとともに、反射した電波の位相を変更可能な第2層とを有する。第1層と第2層との間は、誘電体で満たされている。なお、図4において、実線の矢印は、第1層及び第2層の少なくともいずれかに入射する電波を示し、破線の矢印は、第1層及び第2層の少なくともいずれかから反射する電波を示している。説明を簡単にするため、図4では反射面に対して垂直に入射し、垂直に反射した電波に関して記述したが、実際に反射波を制御する際には、反射面に対して斜め方向から入射して反射する電波に対して合成する位相を制御する。
第1層及び第2層は、反射率と透過率とを電気的に制御可能な材質によって構成されている。第1層及び第2層は、例えば、基板と、当該基板上に格子状に配置される、バリキャップダイオードが接続された複数の導線とを備えている。
反射部11に電波を反射させる場合には、第1層における反射率と透過率とを一定(例えば、反射率及び透過率が共に50%)にしておくとともに、第2層において反射した電波である第2反射波の位相が、第1層で反射した電波である第1反射波の位相と同位相となるように、バリキャップダイオードに印加する電圧を変化させることにより、第2層における導線のインピーダンスを制御する。これにより、図4(a)に示すように、第1反射波と第2反射波とが合成され、第1反射波が増幅されるので、反射部11に入射した電波が反射する。この場合、反射部11の反射率は、第1閾値(例えば、90%)よりも大きい値である。反射部11の反射率が第1閾値よりも大きい状態を反射状態という。
また、反射部11に電波を反射させない場合には、第1層における反射率と透過率とを一定にしておくとともに、第2反射波の位相が、第1反射波の位相と逆位相となるように、第2層の導線のインピーダンスを制御する。これにより、図4(b)に示すように、第1反射波と第2反射波とが打ち消されて、反射部11に入射した電波が反射されない。この場合、反射部11の反射率は、第1閾値よりも小さい第2閾値(例えば、10%)よりも小さい値となる。反射部11の反射率が第2閾値よりも小さい状態を非反射状態という。
なお、反射部11は、第2層を構成している導線のインピーダンスを変化させることにより、第1反射波と第2反射波との位相差を変化させることとしたが、これに限らない。例えば、第2層を、電波を反射させる金属板と1以上の圧電素子とから構成されるものとしてもよい。そして、圧電素子に印加する電圧を制御することにより、金属板の位置を変化させることによって第1層と第2層との距離を変化させ、第1反射波と第2反射波との位相差を変化させるようにしてもよい。
また、反射部11は、第1層で反射した電波と、第2層で反射した電波との位相差を変化させることによって反射率を変化させたが、他の方法によって反射率を変化させてもよい。例えば、電波を反射する金属板と、積層配置された複数の液晶フィルムとを重ねておき、それぞれの液晶フィルムに含まれる液晶分子の並びを制御することによって、金属板まで到達する電波の量を変化させることにより、反射率を変更するようにしてもよい。
複数の切替部12は、複数の反射部11のそれぞれに対応するスイッチである。本実施形態において、電波反射装置1は、4つの反射部11に対応して、4つの切替部12A、12B、12C、12Dを備えている。切替部12は、反射状態に対応するオン状態と、非反射状態に対応するオフ状態とのいずれかに切替可能であり、電波反射装置1のユーザから、それぞれの反射部11について、反射状態とするか、非反射状態とするかの切替を受け付ける。複数の切替部12のそれぞれは、オン状態及びオフ状態の切替が行われたことに応じて、現在の状態を示す信号を制御部14に出力する。
記憶部13は、例えば、ROMやRAM等である。記憶部13は、複数の切替部12のそれぞれの状態を示す情報を記憶する。
制御部14は、例えば、電子回路であり、複数の反射部11のそれぞれの反射率を制御する。制御部14は、複数の切替部12から出力された現在の状態を示す信号に基づいて、記憶部13に、複数の切替部12のそれぞれの状態を示す情報を記憶させる。制御部14は、記憶部13に記憶されている複数の切替部12のそれぞれの状態を示す情報に基づいて、複数の反射部11のそれぞれの反射率を制御する。
より具体的には、制御部14は、第2層を構成する導線に接続されたバリキャップダイオードに電圧を印加して第2層を構成する導線のインピーダンスを変化させることで、第2層の電気的特性を変化させる。これにより、制御部14は、第2層が反射した電波である第2反射波の位相を変化させて、第1層で反射した電波である第1反射波と、第2層で反射した電波である第2反射波との位相差を変化させ、反射部11の反射率を制御する。
電波反射装置1のユーザは、例えば、複数の反射部11のうち、一の反射部11が反射状態となるように切替部12を順次操作する。そして、ユーザは、通信装置2から測定端末3に情報を送信させて、測定端末3における当該情報の受信状況を確認することにより、測定端末3が配置されているエリアAに電波を反射させる反射部11を特定することができる。また、特定した反射部11とは異なる他の反射部11が非反射状態となるように切替部12を操作することで、通信装置2が発信する電波と、電波反射装置1が反射した電波とが干渉することを抑制することができる。
[第1実施形態における効果]
以上のように、第1実施形態に係る通信システムSにおいて、電波反射装置1は、入射する電波の反射率を変更可能であり、入射する電波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部11と、複数の反射部11のそれぞれの反射率を制御する制御部14とを備える。このようにすることで、電波反射装置1は、複数の反射部11の反射率を変化させることにより、通信装置2から発信された電波を、当該電波が通信装置2から直接届かない範囲に反射させることができる。また、電波反射装置1は、通信装置2が位置する方向に反射する電波の反射率を低くすることにより、通信装置2が発信する電波と、電波反射装置1が反射した電波とが干渉することを抑制することができる。
<第2実施形態>
[測定端末3の電波の受信状況に基づいて複数の反射部11の反射率を変更する]
続いて、第2実施形態に係る通信システムSについて説明する。第2実施形態に係る通信システムSでは、電波反射装置1が、測定端末3の電波の受信状況に基づいて複数の反射部11の反射率を変更する点で第1実施形態と異なり、その他の点では同じである。以下、第1実施形態と異なる部分について説明を行う。第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係る電波反射装置1の構成を示す図である。図5に示すように、電波反射装置1は、受信部15と、検出部16とをさらに備える。
受信部15は、通信装置2及び測定端末3から発信された電波を受信する。具体的には、受信部15は、アンテナ(不図示)を介して、通信装置2及び測定端末3から発信された電波を受信する。受信部15は、受信した電波によって搬送される信号を復調し、復調により得られた信号を検出部16に出力する。
検出部16は、例えば、電子回路であり、受信部15が受信した電波に基づいて、測定端末3が、通信装置2から発信され電波反射装置1によって反射された電波である反射波を受信していることを検出する。具体的には、検出部16は、受信部15から出力された信号が、測定端末3が反射波を受信していることを示している場合に、測定端末3が反射波を受信していることを検出する。検出部16は、測定端末3が反射波を受信していることを検出すると、検出信号を制御部14に出力する。
なお、本実施形態では、検出部16は、受信部15が受信した電波に基づいて、測定端末3が反射波を受信していることを検出したが、これに限らない。
例えば、電波反射装置1は、受信部15の代わりに、通信装置2及び測定端末3との有線通信を行う通信部を備えてもよい。また、電波反射装置1は、受信部15の代わりに、反射に用いる周波数とは異なる周波数により無線通信を行う通信部を備えてもよい。そして、検出部16は、例えば、通信部が測定端末3から受信した情報に基づいて、測定端末3が反射波を受信していることを検出したり、通信装置2と測定端末3とが通信を行っていることを示す情報に基づいて、測定端末3が反射波を受信していることを検出したりしてもよい。
制御部14は、測定端末3において電波を受信できるように、複数の反射部11のそれぞれの反射率の設定を行う設定処理を行う。具体的には、制御部14は、複数の反射部11のうち、一の反射部11の反射率を第1閾値よりも高い状態(反射状態)にするとともに、他の反射部11の反射率を第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低い状態(非反射状態)にする制御を、複数の反射部11のそれぞれに対して順番に行う。制御部14は、当該制御を行った場合の検出部16における検出状況に基づいて、複数の反射部11の中から、測定端末3の位置に反射波を反射させる反射部11を特定する。そして、制御部14は、特定した反射部11の反射率を反射状態にするとともに、他の反射部11の反射率を非反射状態にする。
以下に、設定処理の詳細について説明する。図6は、設定処理に係る処理の流れを示すフローチャートである。なお、本フローチャートの開始時において、通信装置2及び測定端末3は、図1に示すように、直接無線通信が行えない位置に配置されているものとする。また、電波反射装置1は、図1に示すように、通信装置2から発信された電波を測定端末3に反射可能な位置に配置されているものとする。また、測定端末3は、通信装置2から発信された電波を受信すると、当該電波を受信していることを示す情報を含む電波を発信するものとする。
まず、制御部14は、反射状態とする反射部11を切り替える(S1)。具体的には、制御部14は、複数の反射部11のうち、一の反射部11を反射状態とし、他の反射部11を非反射状態とする。ここで、制御部14は、設定処理において、一度も反射状態にされていない反射部11を反射状態にする。
続いて、制御部14は、検出部16における検出状況に基づいて、測定端末3が通信装置2から発信された電波を受信しているか否かを判定する(S2)。制御部14は、測定端末3が通信装置2から発信された電波を受信していると判定すると、S4に処理を移し、測定端末3が通信装置2から発信された電波を受信していないと判定すると、S3に処理を移す。
S3において、制御部14は、全ての反射部11において、反射状態に切り替えられたか否かを判定する。制御部14は、全ての反射部11において、反射状態に切り替えられたと判定すると、本フローチャートに係る処理を終了し、全ての反射部11において、反射状態に切り替えられていないと判定すると、S1に処理を移す。
S4において、制御部14は、現在の反射部11の状態を示す情報に基づいて、現在、反射状態にされている反射部11を特定し、当該反射部11が、測定端末3の位置に反射波を反射させる反射部11であると特定する。そして、制御部14は、複数の反射部11のそれぞれの状態を示す情報を記憶部13に記憶させる。これにより、電波反射装置1は、記憶部13に記憶されている情報に基づいて、反射状態にする反射部11と、非反射状態にする反射部11とを特定することができる。例えば、電力が供給されない状態であっても、記憶部13に、複数の反射部11のそれぞれの状態を示す情報を保持させることにより、制御部14は、再び電力が供給されたときに、当該情報に基づいて、特定した反射部11の反射率を反射状態にするとともに、他の反射部11の反射率を非反射状態にすることができる。
[第2実施形態における効果]
以上のように、第2実施形態に係る通信システムSにおいて、電波反射装置1は、複数の反射部11のそれぞれについて、反射状態にするとともに、他の反射部11を非反射状態にする制御を行い、当該制御を行った場合の検出部16における検出状況に基づいて、複数の反射部11の中から、測定端末3の位置に反射波を反射させる反射部11を特定する。そして、制御部14は、特定した反射部11の反射率を反射状態にするとともに、他の反射部11の反射率を非反射状態にする。このようにすることで、電波反射装置1は、測定端末3の電波の受信状況に基づいて複数の反射部11の反射率を変更することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。例えば、上述の実施形態において、電波反射装置1は、4つの反射部11を備えることとしたが、これに限らず、4つ以外の複数の反射部11を備えるようにしてもよい。また、特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1・・・電波反射装置、11・・・反射部、12・・・切替部、13・・・記憶部、14・・・制御部、15・・・受信部、16・・・検出部、2・・・通信装置、3・・・測定端末、S・・・通信システム

Claims (8)

  1. 電波を反射する電波反射装置であって、
    入射する電波の反射率を変更可能であり、前記電波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部であって、前記複数の反射部のそれぞれに対応する電波反射面が連続した凸形状の曲面を形成し、少なくとも2つの前記電波反射面の曲率が異なる複数の反射部と、
    通信装置から発信され前記電波反射装置によって反射された電波を、測定端末が受信していることを検出する検出部と、
    前記複数の反射部のそれぞれについて、前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御を行った場合の前記検出部における検出状況に基づいて、前記複数の反射部の中から、前記通信装置から発信された電波を前記測定端末の位置に反射させる反射部を特定し、特定した反射部の前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御部と、
    を備える電波反射装置。
  2. 前記反射部は、入射する電波の一部を反射するとともに、当該電波の他の一部を透過させる第1層と、前記第1層を透過した当該電波を反射するとともに、反射した電波の位相を変更可能な第2層とを有し、
    前記制御部は、前記第1層で反射した電波である第1反射波と、前記第2層で反射した電波である第2反射波の位相差を変化させることにより、前記反射部の前記反射率を制御する、
    請求項1に記載の電波反射装置。
  3. 前記制御部は、前記第2層の電気的特性を変化させることにより前記第2反射波の位相を変化させて、前記第1反射波と前記第2反射波との位相差を変化させる、
    請求項2に記載の電波反射装置。
  4. 前記複数の反射部のそれぞれの反射状態を示す情報を記憶部に記憶させておき、前記電波反射装置の電源投入時に、前記記憶部に記憶されている前記反射状態を示す情報に基づいて前記複数の反射部のそれぞれの反射状態を決定する決定部をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電波反射装置。
  5. 電波を受信する受信部をさらに備え、
    前記検出部は、前記受信部が前記測定端末から受信した電波に基づいて、前記測定端末が、前記通信装置から発信された電波を受信していることを検出する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電波反射装置。
  6. 前記測定端末と通信を行う通信部をさらに備え、
    前記検出部は、前記通信部が前記測定端末から受信した情報に基づいて、前記測定端末が、前記通信装置から発信された電波を受信していることを検出する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電波反射装置。
  7. 電波を発信する通信装置と、前記電波を反射させる電波反射装置と、前記電波を受信する測定端末とを備える通信システムであって、
    前記通信装置及び前記測定端末は、電波を受信したことに応じて、当該電波を応答したことを示す情報を示す電波を発信し、
    前記電波反射装置は、
    入射する電波の反射率を変更可能であり、前記電波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部であって、前記複数の反射部のそれぞれに対応する電波反射面が連続した凸形状の曲面を形成し、少なくとも2つの前記電波反射面の曲率が異なる複数の反射部と、
    前記通信装置と前記測定端末とで電波の受発信が行われていることを検出する検出部と、
    複数の前記反射部のそれぞれについて、前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御を行った場合の前記検出部における検出状況に基づいて、前記複数の反射部の中から、前記通信装置から発信された電波を前記測定端末の位置に反射させる反射部を特定し、特定した反射部の前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御部とを有する、
    通信システム。
  8. 入射する電波の反射率を変更可能であり、前記電波をそれぞれ異なる方向に反射する複数の反射部であって、前記複数の反射部のそれぞれに対応する電波反射面が連続した凸形状の曲面を形成し、少なくとも2つの前記電波反射面の曲率が異なる複数の反射部を備える電波反射装置における、複数の前記反射部のそれぞれの前記反射率を設定する設定方法であって、
    通信装置が、前記電波反射装置が位置する方向に電波を発信するステップと、
    複数の前記反射部のそれぞれについて、前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くする制御を行った場合に、前記通信装置から発信された電波が測定端末で受信できているか否かを判定するステップと、
    前記判定するステップにおける判定状況に基づいて、前記複数の反射部の中から、前記通信装置から発信された電波を前記測定端末の位置に反射させる反射部を特定するステップと、
    特定された反射部の前記反射率を第1閾値よりも高くするとともに、他の反射部の前記反射率を前記第1閾値よりも小さい第2閾値よりも低くするステップと、
    を備える設定方法。
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