このことを考慮して、本発明の複数の実施形態は、ダウンリンク制御情報送信方法及び装置を提供して、システム・オーバヘッドが比較的大きくなるという問題を解決する。
第1の態様によれば、ダウンリンク制御情報送信方法が提供され、当該方法は、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定するステップと、前記複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定するステップであって、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じである、ステップと、前記複数の端末デバイスに前記ダウンリンク制御情報を送信するステップと、を含む。
第1の態様に関して、第1の態様の第1の可能な実施態様では、当該方法は、前記ダウンリンク制御情報に従って、前記複数の端末デバイスに前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するステップをさらに含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
第1の態様の第1の可能な実施態様に関して、第1の態様の第2の可能な実施態様では、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
第1の態様、又は第1の態様の第1の又は第2の可能な実施態様に関して、第1の態様の第3の可能な実施態様では、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様又は第1の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第4の可能な実施態様では、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
第2の態様によれば、ダウンリンク制御情報送信方法が提供され、当該方法は、ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じである、ステップと、前記ダウンリンク制御情報に従って前記共通制御情報を取得するステップと、前記ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定するステップと、前記配列順序情報に従って、前記ダウンリンク制御情報から前記第1の端末デバイスの専用制御情報を取得するステップと、を含む。
第2の態様に関して、第2の態様の第1の可能な実施態様では、前記ネットワーク・デバイスによって送信された前記ダウンリンク制御情報を受信した後に、当該方法は、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを受信するステップと、前記共通制御情報、前記第1の端末デバイスの前記専用制御情報、及び前記配列順序情報に従って、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローから前記第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定するステップと、をさらに含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
第2の態様の第1の可能な実施態様に関して、第2の態様の第2の可能な実施態様では、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
第2の態様、又は第2の態様の第1の又は第2の可能な実施態様に関して、第2の態様の第3の可能な実施態様では、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
第2の態様又は第2の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第2の態様の第4の可能な実施態様では、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
第3の態様によれば、ダウンリンク制御情報送信装置が提供され、当該装置は、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定するように構成される第1の決定モジュールと、前記第1の決定モジュールによって決定され、前記複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定するように構成される第2の決定モジュールであって、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じである、第2の決定モジュールと、前記第2の決定モジュールによって決定された前記ダウンリンク制御情報を前記複数の端末デバイスに送信するように構成される第1の送信モジュールと、を含む。
第3の態様に関して、第3の態様の第1の可能な実施態様では、当該装置は、前記ダウンリンク制御情報に従って、前記複数の端末デバイスに前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するように構成される第2の送信モジュールをさらに含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
第3の態様の第1の可能な実施態様に関して、第3の態様の第2の可能な実施態様では、各々の端末デバイスは、前記第2の送信モジュールから送信される同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
第3の態様、又は第3の態様の第1の又は第2の可能な実施態様に関して、第3の態様の第3の可能な実施態様では、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
第3の態様又は第3の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第4の可能な実施態様では、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
第3の態様又は第3の態様の第1から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第5の可能な実施態様では、当該装置はネットワーク・デバイスである。
第4の態様によれば、ダウンリンク制御情報送信装置が提供され、当該装置は、ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信するように構成される第1の受信モジュールであって、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じである、第1の受信モジュールと、前記第1の受信モジュールによって受信された前記ダウンリンク制御情報に従って前記共通制御情報を取得するように構成される第1の取得モジュールと、前記第1の受信モジュールによって受信された前記ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定するように構成される第1の決定モジュールと、前記第1の決定モジュールによって決定された前記配列順序情報に従って、前記ダウンリンク制御情報から前記第1の端末デバイスの専用制御情報を取得するように構成される第2の取得モジュールと、を含む。
第4の態様に関して、第4の態様の第1の可能な実施態様では、当該装置は、前記第1の受信モジュールが、前記ネットワーク・デバイスによって送信された前記ダウンリンク制御情報を受信した後に、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを受信するように構成される第2の受信モジュールと、前記共通制御情報、前記第1の端末デバイスの前記専用制御情報、及び前記配列順序情報に従って、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローから前記第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定するように構成される第2の決定モジュールと、をさらに含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
第4の態様の第1の可能な実施態様に関して、第4の態様の第2の可能な実施態様では、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
第4の態様、又は第4の態様の第1の又は第2の可能な実施態様に関して、第4の態様の第3の可能な実施態様では、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
第4の態様又は第4の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第4の可能な実施態様では、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
第4の態様又は第4の態様の第1から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第5の可能な実施態様では、当該装置は、ユーザ機器である。
第5の態様によれば、ダウンリンク制御情報送信装置が提供され、当該装置は、プロセッサ、メモリ、バス・システム、及び送信機を備え、前記プロセッサ、前記メモリ、及び前記送信機は、前記バス・システムを使用することによって接続され、前記メモリは、命令を格納するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記命令を実行して、信号を送信するように前記送信機を制御するように構成され、前記プロセッサは、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定し、そして、前記複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定するように構成され、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じであり、前記送信機は、前記複数の端末デバイスに前記ダウンリンク制御情報を送信するように構成される。
第5の態様に関して、第5の態様の第1の可能な実施態様では、前記送信機は、さらに、前記ダウンリンク制御情報に従って、前記複数の端末デバイスに前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するように構成され、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
第5の態様の第1の可能な実施態様に関して、第5の態様の第2の可能な実施態様では、各々の端末デバイスは、前記送信機から送信される同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
第5の態様、又は第5の態様の第1の又は第2の可能な実施態様に関して、第5の態様の第3の可能な実施態様では、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
第5の態様又は第5の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第5の態様の第4の可能な実施態様では、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
第5の態様又は第5の態様の第1から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第5の態様の第5の可能な実施態様では、当該装置は、ネットワーク・デバイスである。
第6の態様によれば、ダウンリンク制御情報送信装置が提供され、当該装置は、プロセッサ、メモリ、バス・システム、及び受信機を含み、前記プロセッサ、前記メモリ、及び前記受信機は、前記バス・システムを使用することによって接続され、前記メモリは、命令を格納するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記命令を実行して、信号を受信するように前記受信機を制御するように構成され、前記受信機は、ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信するように構成され、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じであり、前記プロセッサは、前記ダウンリンク制御情報に従って前記共通制御情報を取得し、前記ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定し、そして、前記配列順序情報に従って、前記ダウンリンク制御情報から前記第1の端末デバイスの専用制御情報を取得する、ように構成される。
第6の態様に関して、第6の態様の第1の可能な実施態様では、前記受信機は、さらに、前記ネットワーク・デバイスによって送信された前記ダウンリンク制御情報を受信した後に、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを受信するように構成され、前記プロセッサは、さらに、前記共通制御情報、前記第1の端末デバイスの前記専用制御情報、及び前記配列順序情報に従って、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローから前記第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定するように構成され、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
第6の態様の第1の可能な実施態様に関して、第6の態様の第2の可能な実施態様では、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
第6の態様、又は第6の態様の第1の又は第2の可能な実施態様に関して、第6の態様の第3の可能な実施態様では、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
第6の態様又は第6の態様の第1から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第6の態様の第4の可能な実施態様では、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
第6の態様又は第6の態様の第1から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関して、第6の態様の第5の可能な実施態様では、当該装置は、ユーザ機器である。
上記の技術的解決方法に基づいて、本発明の複数の実施形態にしたがったダウンリンク制御情報送信方法では、ネットワーク・デバイスは、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を複数の端末デバイスに送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させることができる。他の態様において、本発明の複数の実施形態にしたがったダウンリンク制御情報送信方法及び装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じに設定されて、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
以下の記載は、本発明の複数の実施形態にしたがった添付の図面を参照して、本発明のそれらの複数の実施形態にしたがった技術的解決方法を明確かつ完全に説明する。明らかなことではあるが、説明される複数の実施形態は、本発明の複数の実施形態の全てではなく一部となっている。創造的な努力なくして、本発明のそれらの複数の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本発明の実施形態における技術的解決方法は、たとえば、汎欧州デジタル移動電話システム(Global System for Mobile communication,略称"GSM")、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,略称"CDMA")システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,略称"WCDMA")システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,略称"GPRS")システム、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,略称"LTE")システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex,略称"FDD")システム、LTE時間分割複信(Time Division Duplex,略称"TDD")システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System,略称"UMTS")、及びワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access,略称"WiMAX")通信システム等の様々な通信システムに適用できるということを理解すべきである。
特に、本発明の複数の実施形態における技術的解決方法は、様々な通信システムに適用されてもよく、それらの様々な通信システムは、たとえば、散在符号多元接続(Sparse Code Multiple Access,略称"SCMA")システム及び低密度シグネチャ(Low Density Signature,略称"LDS")システム等の非直交多元接続技術に基づいていてもよい。もちろん、SCMAシステム及びLDSシステムは、通信分野において他の名称で呼ばれてもよい。さらに、本発明の複数の実施形態にしたがった技術的解決方法は、たとえば、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing,略称"OFDM")システム、フィルタ・バンク・マルチキャリア(Filter Bank MultiCarrier,略称"FBMC")システム、一般化周波数分割多重(Generalized Frequency Division Multiplexing,略称"GFDM")システム、及び非直交多重アクセス技術を使用するフィルタ直交周波数分割多重(Filtered-OFDM,略称"F-OFDM")システム等の非直交多重アクセス技術を使用するマルチキャリア伝送システムに適用されてもよい。本発明の複数の実施形態においては、SCMA技術を使用する通信システムのみを説明のための例として使用しているが、本発明の実施形態は、そのような例に限定されないということを理解すべきである。
本発明の実施形態では、端末デバイスは、無線アクセス・ネットワーク(Radio Access Network,略称"RAN")を使用することによって1つ又は複数のコア・ネットワークと通信してもよく、その端末デバイスは、アクセス端末、ユーザ機器(User equipment,略称"UE")、加入者ユニット、加入者ステーション、移動ステーション、リモート・ステーション、リモート端末、モバイル・デバイス、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザ・エージェント、又はユーザ装置と称されてもよいということをさらに理解すべきである。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,略称"SIP")電話、無線ローカル・ループ(Wireless Local Loop,略称"WLL")局、パーソナル・ディジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant,略称"PDA")、無線通信機能を有するハンドヘルド・デバイス、計算デバイス、無線モデムに接続される別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブル・デバイス、又は将来の第5世代ネットワークの中の端末デバイスであってもよい。
本発明の複数の実施形態においては、ネットワーク・デバイスは、端末デバイスと通信するように構成されてもよく、ネットワーク・デバイスは、汎欧州デジタル移動電話システム(Global System of Mobile communication,略称"GSM")又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,略称"CDMA")システムにおけるベース・トランシーバ基地局(Base Transceiver Station,略称"BTS")、又は広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,略称"WCDMA")システムにおけるNodeB(NodeB,略称"NB")、又はロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,略称"LTE")システムにおける進化型NodeB(Evolved Node B,略称"eNB"又は"eNodeB")であってもよく、或いは、ネットワーク・デバイスは中継局、アクセス・ポイント、車両搭載デバイス、ウェアラブル・デバイス、将来の第5世代ネットワーク内の基地局デバイスなどであってもよいことをさらに理解すべきである。
図1は、本発明の実施形態に適用される通信システムの概略アーキテクチャ図を示す。図1に示されるように、通信システム100は、ネットワーク・デバイス102を含んでもよく、ネットワーク・デバイス102は、1つ又は複数のアンテナグループを含んでもよく、各アンテナグループは1つ又は複数のアンテナを含んでもよい。たとえば、1つのアンテナグループはアンテナ104及び106を含んでもよく、別のアンテナグループはアンテナ108及び110を含んでもよく、さらなるグループはアンテナ112及び114を含んでもよい。図1には、アンテナグループごとに2つのアンテナが示されているが、各アンテナグループは、より多くのアンテナ又はより少ないアンテナを有していてもよいということを理解すべきである。ネットワーク・デバイス102は、さらに、送信機チェーン及び受信機チェーンを含んでもよい。当業者は、送信機チェーン及び受信機チェーンが、信号送信及び受信に関連する(たとえば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、及びアンテナ等の)複数の構成要素を含んでもよいことを理解することができる。
ネットワーク・デバイス102は、(たとえば、端末デバイス116及び端末デバイス122等の)複数の端末デバイスと通信することができる。一方で、ネットワーク・デバイス102は、端末デバイス116又は122と類似しているいずれかの数の端末デバイスと通信できることを理解することができる。たとえば、端末デバイス116及び122は、セルラー電話、スマートフォン、携帯型コンピュータ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド計算デバイス、衛星無線装置、全地球測位システムに関連付けられたデバイス、PDA、及び/又は無線通信システム100と通信するように構成されたいずれかの他の適切なデバイスを含んでもよい。
図1に示されるように、端末デバイス116は、アンテナ112及び114と通信する。アンテナ112及び114は、順方向リンク118を使用することによって端末デバイス116に情報を送信し、逆方向リンク120を使用することによって端末デバイス116から情報を受信する。加えて、端末デバイス122は、アンテナ104及び106と通信する。アンテナ104及び106は、順方向リンク124を使用することによって端末デバイス122に情報を送信し、また、逆方向リンク126を使用することによって端末デバイス122から情報を受信する。
たとえば、周波数分割複信(Frequency Division Duplex,略称"FDD")システムでは、順方向リンク118は、逆方向リンク120とは異なる周波数帯域を使用してもよく、また、順方向リンク124は、逆方向リンク126とは異なる周波数帯域を使用してもよい。他の例では、時間分割複信(Time Division Duplex,略称"TDD")システム及び全二重(Full-Duplex)システムでは、順方向リンク118及び逆方向リンク120は、共通の周波数帯域を使用してもよく、順方向リンク124及び逆方向リンク126もまた、共通の周波数帯域を使用してもよい。
通信用に設計された各アンテナグループ若しくは各領域又は両方は、ネットワーク・デバイス102のセクタと称される。たとえば、アンテナグループは、ネットワーク・デバイス102のカバレッジ・エリアの中のセクタの端末デバイスと通信するように設計されてもよい。ネットワーク・デバイス102が、順方向リンク118及び124を使用することによって端末デバイス116及び122それぞれと通信する過程において、ネットワーク・デバイス102の送信アンテナは、ビームフォーミングによって順方向リンク118及び124の信号対雑音比を改善してもよい。加えて、ネットワーク・デバイスが単一のアンテナを使用することによってそのネットワーク・デバイスの全端末デバイスに信号を送信する方法と比較して、ネットワーク・デバイス102が、ビームフォーミングによって、関連するカバレッジ・エリアの中に無秩序に分散している端末デバイス116及び122に信号を送信する場合には、隣接するセルの中のモバイル・デバイスに対する干渉が小さくなる。
所与の時間において、ネットワーク・デバイス102、端末デバイス116、又は端末デバイス122は、無線通信情報送信装置又は無線通信情報受信装置であってもよい。データを送信しているとき、無線通信情報送信装置はデータを送信用に符号化することができる。具体的には、無線通信情報送信装置は、1つのチャネルを使用することによって無線通信情報受信装置へ送信される必要がある、特定の量のデータ・ビットを取得する(たとえば、生成する、受信する、又は保存する)ことができる。データ・ビットは、データの1つのトランスポート・ブロック(又は複数のトランスポート・ブロック)に含めることができ、このトランスポート・ブロックは、セグメント化されて複数のコード・ブロックが生成されてもよい。
この通信システムは非直交多重アクセス・システムであるということを理解すべきである。たとえば、このシステムはSCMAシステムであり、ネットワーク・デバイスは基地局であり、端末デバイスはユーザ機器である。本発明のこの実施形態では、SCMAシステム、基地局、及びユーザ機器のみを説明のための例として使用しているが、本発明は、そのような例に限定されない。
図1は、本発明のこの実施形態に適用された通信システムを示す。たとえば、通信システムはSCMAシステムである。図2を参照して、以下では、このSCMAシステムの非直交多重アクセス・システムの最終送信の符号化原理について簡潔に説明する。
図2に示されるように、4つのリソースユニットを使用することによって6つのデータ・フローが多重化される1つの例が説明のために使用され、すなわち、M=6、及びN=4である。Mは正の整数であり、データ・フローの数量を表し、Nは正の整数であり、リソースユニットの数を表す。1つのリソースユニットは、1つのサブキャリア、1つのリソース要素(Resource Element,略称"RE")、又は1つのアンテナ・ポートであってもよい。6つのデータ・フローが1つのパケットを形成し、4つのリソースユニットが1つのコード単位を形成する。
図2に示された2つの部分からなるグラフにおいて、データ・フローとリソースユニットの間に線がある場合には、コードワード・マッピングがデータ・フローの少なくとも1つのデータ組合せについて実行された後に、非ゼロ変調シンボルがそのリソースユニットに送信されることを示し、データ・フローとリソースユニットの間に線がない場合には、コードワード・マッピングがデータ・フローのすべての可能なデータ組合せについて実行された後にリソースユニットに送信されるすべての変調シンボルがゼロ変調シンボルであることを示す。データ・フローのデータ組合せは、以下の説明に従って理解することができる。たとえば、2進ビットデータ・フローの00、01、10、及び11は、2ビット・データの可能なすべてのデータ組合せである。説明を簡単にするために、s1〜s6が、2つの部分からなるグラフの中の6つのデータ・フローの送信されるべきデータ組合せを順次に表すために使用され、x1〜x4が、2つの部分からなるグラフの中の4つのリソースユニットに送信される変調シンボルを順次に表すために使用されている。
この2つの部分からなるグラフからは、コードワード・マッピングが各データ・フローのデータ組合せについて実行された後に、変調シンボルが2つ以上のリソースユニットに送信され、コードワード・マッピングが別々に実行された後に得られた変調シンボルを2つ以上のデータ・フローのデータ組合せに重畳することによって、各リソースユニットに送信される変調シンボルが得られるということが分かる。たとえば、コードワード・マッピングがデータ・フロー3の送信されるべきデータ組合せs3について実行された後に、非ゼロ変調シンボルをリソースユニット1及びリソースユニット2に送信することができ、コードワード・マッピングが別々に実行された後に得られた非ゼロ変調シンボルをデータ・フロー2、データ・フロー4及びデータ・フロー6の送信されるべきデータ組合せs2、s4及びs6に重畳することによって、リソースユニット3に送信される変調シンボルx3が得られる。データ・フローの数がリソースユニットの数よりも多いので、この非直交多重アクセス・システムは、アクセス可能なユーザの数、周波数スペクトル効率、及びシステムの同様なものを含め、ネットワーク容量を効果的に改善することができる。
図1及び図2を参照して、上記では、本発明の実施形態における適用シナリオ及び符号化原理について説明している。図3から図6を参照して、以下では、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信方法について、ネットワーク・デバイスの観点から説明する。
図3は、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信方法200を示す。たとえば、方法200はネットワーク・デバイスによって実行することができ、このネットワーク・デバイスは、たとえば基地局である。図3に示されるように、方法200は以下のステップを含む。
S210 ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定する。
S220 複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定する。このダウンリンク制御情報は、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じである。
S230 複数の端末デバイスにダウンリンク制御情報を送信する。
すなわち、本発明のこの実施形態では、現在のチャネル状態などの情報に基づいて、ネットワーク・デバイスが、現在のダウンリンク・スケジューリングに使用される2つ以上の端末デバイスを決定することができ、従って、これらの端末デバイスに配信される必要があるダウンリンク制御情報を決定することができ、それによって、これらの端末デバイスは、ダウンリンク制御情報に従って、ネットワーク・デバイスによって送信される複数のダウンリンク・データ・フローを受信することが可能である。
本発明のこの実施形態においては、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報と同じ部分を端末デバイスの制御情報の中に設定し、これらの端末デバイスに、各々の端末デバイスの専用制御情報と一緒にその共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを低減させる。加えて、ネットワーク・デバイスによって複数の端末デバイスに送信されるダウンリンク制御情報は、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報をさらに含み、それによって、ダウンリンク制御情報が送信される目標が示される。ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じであり、各端末デバイスの専用制御情報を示唆し、また、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況を回避し、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法においては、ネットワーク・デバイスが、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様では、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法においては、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じに設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
加えて、本発明のこの実施形態にしたがったダウンリンク制御情報は、共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各端末デバイスのデバイス識別子情報のみを含むことができ、複数の端末デバイスを含むスケジューリングされたグループのグループ識別子情報を含む必要はなく、それによって、グループ識別子情報を付加することによって生じるシステム・オーバヘッドのさらなる増加が回避され、また、グループ識別子情報を使用することによって生じるシステム・スケジューリング適応性の低下も回避される。
具体的には、S210で、現在のチャネル状態情報、リソース占有情報などに基づいて、ネットワーク・デバイスは、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定することができ、これら複数の端末デバイスは、同時に空間多重化を行うことができ、又は同じ時間周波数リソースセットなどを使用することができる。
S220で、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定してもよく、このダウンリンク制御情報は、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じである。
具体的には、本発明のこの実施形態では、ダウンリンク制御情報の中の、3つの端末デバイスT1、T2、及びT3のデバイス識別子情報の配列順序が、順番に2、3、及び1であると仮定すると、ダウンリンク制御情報の中の、3つの端末デバイスの専用制御情報の配列順序もまた2、3、及び1になる。従って、各々の端末デバイスは、この配列順序に従って端末デバイスの専用制御情報を決定することができる。たとえば、端末デバイスT1は、端末デバイスT1の専用制御情報がダウンリンク制御情報の中の第2の専用制御情報であると決定することができる。
本発明のこの実施形態においては、共通制御情報、専用制御情報、及びデバイス識別子情報は、所定のソート規則に従ってダウンリンク制御情報の中で搬送され、その情報は、1つ又は複数の所定の長さを有してもよいが、本発明はこれに限定されないということを理解すべきである。たとえば、端末デバイスの専用制御情報は、集中化方式によってダウンリンク制御情報の中で搬送することができ、又は分散方式によってダウンリンク制御情報の中で搬送することができる。
本発明のこの実施形態では、選択的に、共通制御情報は、複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
たとえば、リソース割当て情報は、これらの端末デバイスによって占有された時間周波数リソース、リソース割当て方法などについての情報を含んでもよい。プリコーディング行列情報は、これらの端末デバイスで共有されるプリコーディング行列を示す情報を含んでもよい。たとえば、プリコーディング行列情報は、これらの端末デバイスで共有されるプリコーディング行列のインデックスなどを含んでもよい。非直交多重アクセス・コードブック情報は、これらの端末デバイスで使用される非直交多重アクセス・コードブック、非直交多重アクセス・コードブック・セット、非直交多重アクセス行列などを示す情報、たとえば、複数のコードブックを含むコードブック・セットについての情報、複数のコードブック・セット、特徴系列情報及び特徴行列情報を含むコードブック・クラスタについての情報、を含んでもよい。具体的には、たとえば、非直交多重アクセス・コードブック情報は、これらの端末デバイスで共有されている非直交多重アクセス行列のインデックス、SCMA特徴行列のインデックスなどを含んでもよい。
コードワードは、多次元複素数ベクトルによって表されてもよく、多次元複素数ベクトルは、2次元以上を有し、データと2つ以上の変調シンボルの間のマッピング関係を表すために使用され、変調シンボルは少なくとも1つのゼロ変調シンボル及び少なくとも1つの非ゼロ変調シンボルを含み、及びデータは、2進ビットデータ又は多変量データであってもよいということを理解すべきである。
コードブックが2つ以上のコードワードを含むことをさらに理解すべきである。このコードブックは、コードブックの中のコードワードとある特定の長さのデータの可能なデータ組合せとの間のマッピング関係を表してもよい。
特徴系列は、コードブックに対応しており、要素ゼロ及び要素1を含み、要素ゼロは、対応するコードブックの中のコードワードであるとともに要素ゼロの対応する位置にある全要素がゼロであるということを示し、要素1は、対応するコードブックの中のコードワードであるとともに要素1の対応する位置にある要素がゼロとは限らない、又はどの要素もゼロではないということを示すことをさらに理解すべきである。特徴系列は2つ以上の特徴系列を含むことをさらに理解すべきである。
本発明のこの実施形態では、非直交多重アクセス・システムがSCMAシステムを含む1つの例のみを説明のために使用しているが、本発明はこれに限定されないということを理解すべきである。SCMA技術は非直交多重アクセス技術であり、もちろん、当業者は、この技術をSCMAと名付けなくてもよく、この技術を別の述語によって名付けてもよい。SCMA技術では、複数の異なるデータ・フローが同じコードブックを使用することによって同じリソースによって送信され(すなわち、複数の異なるデータ・フローは、同じリソースユニットを使用することによって多重化される)、異なるコードブックが異なるデータ・フローに対して使用され、それによりリソース利用度が向上する。データ・フローは、同じユーザ機器から送信されてもよく、又は異なるユーザ機器から送信されてもよい。
コードワードは、多次元複素数ベクトルによって表されてもよく、多次元複素数ベクトルは、2次元以上を有するとともにデータと2つ以上の変調シンボルの間のマッピング関係を表すために使用され、変調シンボルは、少なくとも1つのゼロ変調シンボル及び少なくとも1つの非ゼロ変調シンボルを含み、ゼロ変調シンボルと非ゼロ変調シンボルの間の関係は、ゼロ変調シンボルの数が非ゼロ変調シンボルの数よりも少なくないということであってもよく、データは、2進ビットデータ又は多変量データであってもよい。コードブックが2つ以上のコードワードを含む。このコードブックは、コードブックの中のコードワードと特定の長さのデータの可能なデータ組合せとの間のマッピング関係を表してもよい。SCMA技術では、データ・フローの中のデータは、コードブックの中のコードワード、すなわち、多次元複素数ベクトルに特定のマッピング関係に従って直接マッピングされ、それによって、データは、多重リソースユニットに広範に送信される。ここでは、データは2進ビットデータ又は多変量データであってもよく、多重リソースユニットは、時間領域、周波数領域、空間領域、時間周波数領域、時間空間領域、又は時間周波数空間領域の中のリソースユニットであってもよい。
コードワード、コードブック、及び図2に示された2つの部分からなるグラフについての上記の説明に関して、コードブックの中のコードワードは一般に以下の形、すなわち、
(外1)
を有し、ここで、1≦q≦Q
mである。
2つ以上のコードワードを含むコードブックは、一般に、以下の形、すなわち、
(外2)
を有し、ここで、Nは1よりも大きい正の整数であり、1つのコード単位に含まれるリソースユニットの数量を表してもよく、又はコードワードの長さと考えることができ、
Q m は1よりも大きい正の整数であり、コードブックに含まれるコードワードの数量を表し、変調次数に対応し、qは正の整数であり、1≦q≦
Q m である。たとえば、4相位相変調(Quadrature Phase Shift Keying、略称"QPSK")又は4次変調の間は、
Q m の値が4である。
コードブック及びコードワードに含まれる要素C
n,qは、複素数であり、数学的にC
n,q=α×exp(j×β)、1≦n≦N、1≦q≦Qmと表現されてもよく、ここで、α及びβは任意の実数であってもよい。コードブックの中のコードワードとデータ・フローのデータ組合せとの間には、ある特定のマッピング関係が存在してもよい。たとえば、コードブックの中のコードワードと2進データ・フローの2ビットデータ組合せとの間には以下のマッピング関係が存在してもよい。すなわち、"00"はコードワード1にマッピングすることができ、"01"はコードワード2にマッピングすることができ、"10"はコードワード3にマッピングすることができ、"11"はコードワード4にマッピングすることができる。コードワード1、コードワード2、コードワード3、及びコードワード4は、それぞれ、以下のように表現されてもよく、コードワード1は、
(外3)
となり、コードワード2は、
(外4)
となり、コードワード3は、
(外5)
となり、及びコードワード4は、
(外6)
となる。
上記の2つの部分からなるグラフに関して、データ・フローとリソースユニットの間に線がある場合に、そのデータ・フローに対応するコードブック、及びこのコードブックの中のコードワードは、以下の特性を有する必要がある。すなわち、コードブックの中の少なくとも1つのコードワードについて、非ゼロ変調シンボルが、対応するリソースユニットに送信される。たとえば、データ・フロー3とリソースユニット1の間に線がある場合には、データ・フロー3に対応するコードブックの中の少なくとも1つのコードワードがc1,q≠0を満たし、ここで、1≦q≦Qmである。データ・フローとリソースユニットの間に線がない場合には、そのデータ・フローに対応するコードブック、及びこのコードブックの中のコードワードは、以下の特性を有する必要がある。すなわち、コードブックの中のすべてのコードワードについて、ゼロ変調シンボルが、対応するリソースユニットに送信される。たとえば、データ・フロー3とリソースユニット3の間に線がない場合には、データ・フロー3に対応するコードブックの中のどのコードワードもc3,q=0を満たし、ここで、1≦q≦Qmである。
結論として、変
調がQPSKである場合には、上記の2つの部分からなるグラフの中のデータ・フロー3に対応するコードブックは、以下の形及び特性、すなわち、
(外7)
を有してもよく、ここで、C
n,q=α×exp(j×β)、1≦n≦2、1≦q≦4であり、ここで、α及びβは任意の実数であってもよく、任意のqについて1≦q≦4であり、c
1,qもc
2,qもゼロではなく、少なくともq1及びq2が次の条件、すなわち、
(外8)
、
(外9)
、1≦q1≦4、及び1≦q2≦4を満たす。たとえば、図2に示されたデータ・フロー3のデータ組合せs3が"10"である場合、上記のマッピング規則によるデータ組合せs3のマッピング先のコードワードは4次元複素数ベクトル、すなわち、
(外10)
となる。
非直交多重アクセス・システムにおいては、図2に示された2つの部分からなるグラフは、特徴行列によって表すことができる。特徴行列は、以下の形、すなわち、
(外11)
を有してもよく、ここで、r
n,mは特徴行列の要素を表し、m及びnは自然数、1≦n≦N、1≦m≦Mであり、N
は、1つのコード単位の中
のリソースユニット
の数を表し、M個の列はそれぞれ、1つのパケットの中の多重化データ・フローの数量を表す。特徴行列は一般的な形で表すことができるが、特徴行列は以下の特性を有してもよい。
(1) 特徴行列の要素rn,mについてrn,m∈{0,1}、1≦n≦N、1≦m≦Mである。対応する2つの部分からなるグラフによれば、rn,m=1は、m番目のデータ・フローとn番目のリソースユニットの間に線があることを意味することができ、又は当然、rn,m=1は、m番目のデータ・フローの少なくとも1つのデータ組合せに対しコードワード・マッピングが実行された後に、非ゼロ変調シンボルがn番目のリソースユニットに送信されることを意味することができる。対応する2つの部分からなるグラフによれば、rn,m=0は、m番目のデータ・フローとn番目のリソースユニットの間に線がないことを意味することができ、又は当然、rn,m=0は、m番目のデータ・フローのすべてのあり得るデータ組合せに対しコードワード・マッピングが実行された後に、ゼロ変調シンボルがn番目のリソースユニットに送信されることを意味することができる。
(2) さらに、選択的に、特徴行列の中の要素ゼロの数量は要素1の数量よりも少なくなく、それによって、スパース符号化の特性が反映される。
加えて、特徴行列の列は特徴系列と称されることもあり、この特徴系列は次の形、すなわち、
(外12)
、1≦m≦Mで表現されてもよい。
従って、特徴行列はまた、一連の特徴系列を含む行列と考えることもできる。
特徴行列についての上記の特徴説明に関して、図2に提示された例では、対応する特徴行列を次式で表現されてもよい。
(外13)
図2のデータ・フロー3に使用されたコードブック
(外14)
に対応する特徴系列は、以下のように表現されてもよい。
(外15)
従って、コードブックは特徴系列と1対1の対応関係にあり、すなわち1つのコードブックは1つの特徴系列と一意的に対応しているが、特徴系列とコードブックの間には1対多の対応関係が存在していてもよい、すなわち、1つの特徴系列が1つ又は複数のコードブックに対応していてもよい、と考えることができる。従って、特徴系列は、以下の特性を有すると考えることができる。すなわち、特徴系列は1つ又は複数のコードブックに対応し、各々の特徴系列は要素ゼロ及び要素1を含み、要素ゼロは、対応するコードブックの中の全コードワードの全変調シンボルであるとともに要素ゼロの対応する位置にある全変調シンボルが、ゼロ変調シンボルであることを示し、要素1は、対応するコードブックの中の全コードワードの全変調シンボルであるとともに要素1の対応する位置に存在する全変調シンボルがゼロ変調シンボルではない、すなわち、非ゼロ変調シンボルであることを示す。
特徴系列とコードブックの間の対応関係は、以下の2つの条件により決定することができる。
(1) コードブックの中のコードワードの変調シンボルの総数が、対応する特徴系列の中の要素の総数と同じである。
(2) 特徴系列の中のどの要素1についても、対応するコードブックの中に少なくとも1つのコードワードを見出すことができ、要素1の位置にあるコードワードの変調シンボルがゼロ変調シンボルではなく、かつ特徴系列の中のどの要素ゼロについても、対応するコードブックの中の全コードワードであるとともに要素ゼロの対応する位置にある全変調シンボルが、ゼロ変調シンボルである。
従って、本発明のこの実施形態では、コードブックが2つ以上のコードワードを含み、コードワードは、データと少なくとも2つ以上の変調シンボルとの間のマッピング関係を表すために使用される多次元複素数ベクトルであり、これら少なくとも2つの変調シンボルは、少なくとも1つのゼロ変調シンボル及び少なくとも1つの非ゼロ変調シンボルを含む。各々の特徴行列は、2つ以上の特徴系列を含み、また、各々の特徴行列は、1つ又は複数のコードブックに対応している。各々の特徴系列も、また、1つ又は複数のコードブックに対応しており、この特徴系列は、要素ゼロ及び要素1を含み、要素ゼロは、対応するコードブックの中の全コードワードの全変調シンボルであるとともに要素ゼロの対応する位置に存在する全変調シンボルが、ゼロ変調シンボルであることを示し、要素1は、対応するコードブックの中の全コードワードの全変調シンボルであるとともに要素1の対応する位置に存在する全変調シンボルが、ゼロ変調シンボルではない、すなわち非ゼロ変調シンボルであることを示す。
本発明のこの実施形態では、複数のコードブックを1つ又は複数のコードブック・クラスタに分類することができ、各々のコードブック・クラスタは1つ又は複数のコードブックを含む。同じコードブック・クラスタの中のいずれかの2つのコードブック、たとえばコードブックa及びコードブックbは、以下の特性を有する。すなわち、コードブックaの中のコードワード及びコードブックbの中のコードワードは、総数が同じ変調シンボルを有する。従って、コードブック・クラスタの中のコードブックは、すべてのコードワードが総数が同じ変調シンボルを有するという要件、すなわち、すべてのコードワードの長さが同じである、又は多重データ・フローに使用されるリソースユニットの数量が同じであるという要件を満たす。
本発明のこの実施形態では、複数のコードブックを1つ又は複数のコードブック・セットに分類することができ、各々のコードブック・セットは1つ又は複数のコードブックを含む。同じコードブック・セットの中のいずれかの2つのコードブック、たとえばコードブックc及びコードブックdは、以下の特性を有する。すなわち、(1)コードブックcの中のコードワード及びコードブックのdの中のコードワードは、総数が同じ変調シンボルを有する。(2)コードブックcの中の全コードワードの全変調シンボルがゼロ変調シンボルである位置では、コードブックdの中の全コードワードの全変調シンボルもまたゼロ変調シンボルである。
説明のための1つの例として図2をさらに使用し、変
調がQPSKであると仮定する。図2のデータ・フロー1に使用されるコードブックは、コードブック1で表現されてもよく、データ・フロー3に使用されるコードブックは、コードブック3で表現されてもよく、コードブック1及びコードブック3は、それぞれ以下のように表現されてもよく、コードブック1は、
(外16)
となり、コードブック3は、
(外17)
となる。ここで、e
n,q=α×exp(j×β)、n∈{2,4}、1≦q≦4、ここで、α及びβは任意の実数であってもよく、任意のqについて1≦q≦4であり、e
2,qもe
4,qもゼロではなく、少なくともq1及びq2が以下の条件、すなわち、
(外18)
、
(外19)
、1≦q1≦4、及び1≦q2≦4を満たす。
(第3のリソースユニット、n=3に対応する)位置3において、コードブック1の中の全コードワードの全変調シンボルは、ゼロ変調シンボルであり、また、位置3においては、コードブック3の中の全コードワードの全変調シンボルもまた、ゼロ変調シンボルである。一方で、(第1のリソースユニット、n=1に対応する)位置1において、コードブック1の中の全コードワードの全変調シンボルは、ゼロ変調シンボルであるが、位置1においては、コードブック3の中の全コードワードの全変調シンボルは、ゼロ変調シンボルとは限らない。従って、コードブック1及びコードブック3は、同じコードブック・セットに属していない。
他の例では、以下の特性を有するコードブック2は以下のように表現されてもよく、コードブック2は、
(外20)
となり、ここで、d
n,q=α×exp(j×β)、1≦n≦2、1≦q≦4、ここで、α及びβは任意の実数であってもよく、任意のqについて1≦q≦4であり、d
1,qもd
2,qもゼロではなく、また少なくともq1及びq2が以下の条件、すなわち、
(外21)
、
(外22)
、1≦q1≦4、及び1≦q2≦4を満たす。
(第1のリソースユニット及び第2のリソースユニット、n=1、2に対応する)位置1及び2において、コードブック2の中の全コードワードの全変調シンボルは、ゼロ変調シンボルであり、また、位置1及び2においては、コードブック3の中の全コードワードの全変調シンボルもまた、ゼロ変調シンボルである。加えて、コードブック2の中の全コードワードの全変調シンボルが、位置1及び2においてのみゼロ変調シンボルであり、また、コードブック3の中の全コードワードの全変調シンボルもまた、位置1及び2においてのみゼロ変調シンボルである。すなわち、コードブック2の中の全コードワードの全変調シンボルがゼロ変調シンボルである位置は、コードブック3の中の全コードワードの全変調シンボルがゼロ変調シンボルである位置と同じであり、両方とも位置1及び位置2である。従って、コードブック2及びコードブック3は、同じコードブック・セットに属している。
結論として、本発明のこの実施形態では、各々のコードブック・クラスタは、1つ又は複数のコードブック・セットを含み、各々のコードブック・セットは、1つ又は複数のコードブックを含み、各々のコードブックは、2つ以上のコードワードを含む。各々のコードブック・クラスタは、同じコードブック・クラスタの中のコードワードが総数が同じ変調シンボルを有するという要件を満たし、各々のコードブック・セットは、同じコードブック・セットの中のコードワードが総数が同じ変調シンボルを有するという要件を満たし、同じコードブック・セットの中のいずれの2つのコードワードについても、全コードワードの全変調シンボルがゼロ変調シンボルになる位置は同じである。
非直交多重アクセス・システムでは、コードブックが直接表され保存されてもよいことをさらに理解すべきである。たとえば、コードブック又は上記のコードブックの中の各コードワードが直接保存され、或いは、コードワードの変調シンボルであるとともに対応する特徴系列要素が要素1である位置に存在する変調シンボルのみが保存される。従って、本発明が適用される場合には、非直交多重アクセス・システム内のネットワーク・デバイスと端末デバイスの両方が、以下の事前に設計されたコンテンツの一部又は全部を保存できると仮定する必要がある。
(1) 1つ又は複数の特徴行列は、
(外23)
となる。ここで、r
n,m∈{0,1}、1≦n≦N、1≦m≦Mであり、MとNの両方は1より大きい正の整数であり、Mは多重化データ・フローの数量を表してもよく、Nは、1つのコード・ユニットに含まれるリソースユニットの数量を表してもよく、又はコードワードの長さと考えることができる。
(2) 1つ又は複数の特徴系列は、
(外24)
となる。ここで、1≦m≦Mである。
(3) 1つ又は複数のコードブックは、
(外25)
となる。ここで、Q
m≧2、Q
mは、コードブックに対応する変調次数を表してもよく、各々のコードブックは、1つの変調次数に対応してもよい。Nは、1よりも大きい正の整数であり、1つのコード・ユニットに含まれるリソースユニットの数量を表してもよく、或いは、コードワードの長さと考えることができる。
本発明のこの実施形態では、選択的に、各端末デバイスの専用制御情報は、各端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest,略称"HARQ")情報及び/又は変調符号化スキーム(Modulation and Coding Scheme,略称"MCS")情報を含む。
本発明のこの実施形態では、各端末デバイスのデバイス識別子情報は、たとえば、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier,略称"C-RNTI")を使用することによってスクランブルされた巡回冗長検査(Cyclical Redundancy Check,略称"CRC")であってもよく、各C-RNTIは1つの端末デバイスに対応してもよい。
たとえば、各端末デバイスの専用制御情報は、さらに、送信電力制御コマンドの構成情報、新データ表示情報、データ変調参照信号、又は端末デバイスの同様なものを含んでもよいということを理解すべきである。
本発明のこの実施形態では、共通制御情報、専用制御情報及びデバイス識別子情報に含まれてもよい特定の情報コンテンツを説明するための1つの例としてのみ、上記の実施形態を使用しているが、本発明は、そのような例に限定されないということを理解すべきである。たとえば、デバイス識別子情報は、別の端末デバイスに専用のRNTIを使用することによってスクランブルされたCRCなどであってもよい。他の例では、ダウンリンク制御情報はさらに、他の関連変調方式情報、符号化スキーム情報、再送信情報などを含んでもよい。
S230において、ネットワーク・デバイスは、たとえば、マルチキャスト方式、同報通信方式等によって、複数の端末デバイスにダウンリンク制御情報を送信してもよい。
本発明のこの実施形態では、選択的に、図4に示されるように、方法200は以下のステップをさらに含む。
S240 ダウンリンク制御情報に従って、複数の端末デバイスに複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを送信し、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
具体的には、本発明のこの実施形態では、たとえば、ネットワーク・デバイスは、ダウンリンク制御情報に含まれる共通制御情報に従って、複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報などを決定してもよい。また、ネットワーク・デバイスは、さらに、ダウンリンク制御情報に含まれる専用制御情報及びデバイス識別子情報に従って、端末デバイスで使用される行列情報、HARQ情報、MCS情報などを決定してもよい。従って、これらの情報に基づいて、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを送信してもよい。
ネットワーク・デバイスは、従来技術の方法を使用することによって、ダウンリンク制御情報に基づいて、端末デバイスにダウンリンク・データ・フローを送信してもよいが、本発明のこの実施形態は、そのような例には限定されないということを理解すべきである。しかし、本発明のこの実施形態では、ネットワーク・デバイスが複数の端末デバイスに複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを送信するとき、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じであることをさらに理解すべきである。
すなわち、本発明のこの実施形態では、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスの専用制御情報の位置のみならず、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの位置又は各々の端末デバイスの送信層情報を示すのに、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序を使用してもよい。各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と、送信中に使用される特徴行列又はプリコーディング行列の列との間に対応関係が存在する場合には、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、さらに、送信中に端末デバイスで使用される特徴行列又はプリコーディング行列の列を示すことができる。
ネットワーク・デバイスは、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序に従って、各々の端末デバイスに送信されるべきダウンリンク・データを符号化してもよいということをさらに理解すべきである。それに応じて、端末デバイスは、ダウンリンク・データ・フローの配列順序に従って、ネットワーク・デバイスによって送信されたダウンリンク・データの復号などを実行してもよい。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法では、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各々の端末デバイスに、対応するダウンリンク・データ・フロー情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
本発明の1つの実施形態では、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。たとえば、ネットワーク・デバイスによって各端末デバイスへ送信されるダウンリンク・データは、1つのダウンリンク・データ・フローを使用することによって送信される。他の例では、ネットワーク・デバイスによって各々の端末デバイスに送信されるダウンリンク・データは、あらかじめ設定された数量のダウンリンク・データ・フローを使用することによって送信され、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの数量をあらかじめ設定することができ、又はネットワーク・デバイスは、各端末デバイスに、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの数量を知らせることができる。たとえば、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの数量についての情報が、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報に含まれてもよい。本発明のこの実施形態においては、上記の例は、説明のための1つの例としてのみ使用されているが、本発明は、そのような例に限定されないということを理解すべきである。
本発明のこの実施形態においては、これら端末デバイスでダウンリンク・データ・フローの数量が異なってもよいことをさらに理解すべきである。これら端末デバイスでダウンリンク・データ・フローの数量が異なる場合には、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの相対的位置又は配列順序を示すのに、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序を使用してもよく、また、各々の端末デバイスは、さらに、端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの数量を参照して、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスに配信されるダウンリンク・データ・フローの特定の位置などの情報を決定してもよい。端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの数量はあらかじめ設定することができ、又はネットワーク・デバイスは、端末デバイスに、端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの数量を知らせることができる。たとえば、端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの数量についての情報がそれぞれ、その端末デバイスの専用制御情報に含まれてもよい。
図5及び図6を参照して、以下の記載は、詳細な説明のための1つの例として、SCMA技術及びMU-MIMO技術を個別に使用する。
たとえば、あるシステムで使用されるマルチユーザ・アクセス技術は、SCMA技術である。基地局が現在、同じ時間周波数リソースを使用することによってデータを送信するために4つのUEをスケジューリングすると仮定され、これらのUEは、それぞれ、UE1、UE2、UE3、及びUE4と称される。各々のUEは、SCMA行列の1つの列、すなわち、1つの層を使用すると仮定され、さらに、UEと層シリアルナンバーとの間の対応関係が以下の通りであると仮定される。すなわち、UE3は、層1に対応しており、UE4は、層2に対応しており、UE2は、層3に対応しており、UE1は、層4に対応している。従って、ネットワーク・デバイスによってUEに送信されるダウンリンク制御情報は、図5に示された構造を有してもよい。
図5に示されるように、ダウンリンク制御情報は、共通制御情報、各々のUEの専用制御情報、及び各々のUEのデバイス識別子情報を含む。共通制御情報は、これらのUEに占有されている時間周波数リソースについての情報、すなわち、リソース割当て情報を含み、また、これらのUEによって共有されているSCMA行列についての情報、たとえば、SCMA行列のインデックスを含む。各々のUEの専用制御情報は、HARQ情報、MCS情報、及び各々のUEに関する同様な情報を含む。各々のUEのデバイス識別子情報は、各々のUEに対応するRNTIである。
図5に示されたダウンリンク制御情報の構造では、共通制御情報、専用制御情報、及びデバイス識別子情報は、順番にソートされ、UEのデバイス識別子情報の配列順序は、順番にUE3、UE4、UE2、及びUE1である。この配列順序は、ダウンリンク制御情報の中のUEの専用制御情報の配列順序と同じであり、また、それらのUEの複数のダウンリンク・データ・フローの配列順序とも同じである。この配列順序は、さらに、UEで使用されるSCMA行列の列についての情報を示す。すなわち、UE3が、SCMA行列の第1の列を使用し、UE4が、SCMA行列の第2の列を使用し、UE2が、SCMA行列の第3の列を使用し、UE1が、SCMA行列の第4の列を使用する。
他の例では、あるシステムで使用されるマルチユーザ・アクセス技術がMU-MIMOであり、ネットワーク・デバイスによってUEに送信されるダウンリンク制御情報は、図6に示された構造を有してもよい。共通制御情報は、これらのUEに占有されている時間周波数リソースについての情報、すなわち、リソース割当て情報を含み、また、これらのUEで共有されているプリコーディング行列についての情報、たとえば、プリコーディング行列のインデックスを含む。
本発明のこの実施形態においては、非直交多重アクセス技術に従って、複数の異なるデータ・フローが、同じコードブックを使用することによって同じリソースによって送信され、すなわち、複数の異なるデータ・フローは、同じリソースユニットを使用することによって多重化され、異なるコードブックは、異なるデータ・フローのために使用され、それによって、リソース利用度が向上するということを理解すべきである。データ・フローは、同じ端末デバイスから送信されてもよく、又は、異なる端末デバイスから送信されてもよい。
コードワードは、多次元複素数ベクトルによって表されてもよい。多次元複素数ベクトルは、2次元以上のベクトルであってもよく、データと2つ以上の変調シンボルとの間のマッピング関係を表すために使用されてもよい。変調シンボルは、少なくとも1つのゼロ変調シンボル及び少なくとも1つの非ゼロ変調シンボルを含む。データは、2進ビットデータ又は多変量データであってもよい。コードブックは、2つ以上のコードワードを含んでもよい。このコードブックは、コードブックの中のコードワードと特定の長さのデータの可能なデータ組合せとの間のマッピング関係を表してもよい。
従って、非直交多重アクセス技術では、データ・フローの中のデータは、コードブックの中のコードワード、すなわち、多次元複素数ベクトルに特定のマッピング関係に従って直接マッピングされ、それによって、データは、多重リソースユニットに広範に送信される。データは、2進ビットデータ又は多変量データであってもよく、リソースユニットは、時間領域、周波数領域、空間領域、時間周波数領域、時間空間領域、又は時間周波数空間領域の中のリソースユニットであってもよい。
同様に、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスの専用制御情報の位置のみならず、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの位置又は各々の端末デバイスの送信層情報を示すのに、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序を使用してもよい。たとえば、図6から、MU-MIMO技術では、UE3が空間の第1の層を使用することによってデータを送信し、UE4が空間の第2の層を使用することによってデータを送信し、UE2が空間の第3の層を使用することによってデータを送信し、UE1が空間の第4の層を使用することによってデータを送信することが分かる。
従って、端末デバイスが、その端末デバイスに対応するデバイス識別子情報がダウンリンク制御情報の中にあるか否かに応じて、ダウンリンク・データが受信される必要があるか否かを決定してもよい。端末デバイスが、ダウンリンク・データが受信される必要があると決定した場合には、端末デバイスは、さらに、端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定してもよく、従って、端末デバイスは、その配列順序情報に従って、ダウンリンク制御情報の中の専用制御情報の複数の断片から、端末デバイスの専用制御情報を決定してもよい。加えて、端末デバイスは、さらに、配列順序情報に従って、ネットワーク・デバイスによって送信された複数のダウンリンク・データ・フローと、たとえば、端末デバイスによって使用されるSCMA行列又はプリコーディング行列の列のシリアルナンバーといった対応する符号化情報とから、端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定してもよい。
上記では、SCMA技術及びMU-MIMO技術への本発明のこの実施形態の実現可能な特定の適用例についてのみ説明しているが、本発明は、そのような例には限定されないということを理解すべきである。本発明のこの実施形態によるダウンリンク制御情報は、さらに別の構造を有してもよく、また他のコンテンツを含んでもよい。
本発明の実施形態では、上記の過程のシリアルナンバーは、実行順序を意味しないということをさらに理解すべきである。これらの過程の実行順序は、過程の機能及び内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実施過程を何か限定するものと解釈されるべきではない。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法では、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法では、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。さらに他の態様においては、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法において、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各々の端末デバイスに対応するダウンリンク・データ・フロー情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
図3〜図6を参照して、上記の記載は、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信方法について、ネットワーク・デバイスの観点から詳細に説明している。図7及び図8を参照して、以下の記載は、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信方法について、端末デバイスの観点から説明する。
図7に示されるように、たとえば、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信方法300は、通信システムの中の端末デバイスによって実行することができる。たとえば、端末デバイスはユーザ機器である。図7に示されるように、方法300は以下のステップを含む。
S310 ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信し、このダウンリンク制御情報は、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じである。
S320 ダウンリンク制御情報に従って共通制御情報を取得する。
S330 ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定する。
S340 配列順序情報に従って、ダウンリンク制御情報から第1の端末デバイスの専用制御情報を取得する。
具体的には、たとえば、ダウンリンク制御情報を受信した後、第1の端末デバイスは、ダウンリンク制御情報から共通制御情報を取得してもよく、また、さらに、端末デバイスのデバイス識別子情報の中の第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序に従って、端末デバイスの専用制御情報から、第1の端末デバイスの専用制御情報を決定してもよい。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法では、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法では、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
本発明のこの実施形態では、選択的に、図8に示されるように、ネットワーク・デバイスによって送信されたダウンリンク制御情報を受信した後に、方法300は以下のステップをさらに含む。
S350 ネットワーク・デバイスによって送信される複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを受信する。
S360 共通制御情報、第1の端末デバイスの専用制御情報、及び配列順序情報に従って、ネットワーク・デバイスによって送信される複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローから第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定し、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
S360で、第1の端末デバイスは、従来技術の方法を使用することによって、共通制御情報及び第1の端末デバイスの専用制御情報に従って、ネットワーク・デバイスによって送信されたダウンリンク・データ・フローを検出し又は決定してもよいが、本発明のこの実施形態は、そのような例には限定されないということを理解すべきである。本発明のこの実施形態では、第1の端末デバイスは、さらに、配列順序情報を参照して、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序が各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じであるという規則に基づいて、ネットワーク・デバイスによって送信される複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローから第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定する必要があることをさらに理解すべきである。
本発明のこの実施形態では、選択的に、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
本発明のこの実施形態では、選択的に、共通制御情報は、複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
本発明のこの実施形態では、選択的に、各々の端末デバイスの専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
ネットワーク・デバイスの観点から説明されるネットワーク・デバイスと端末デバイスとの間の相互作用、関連特性、機能などは、端末デバイスの観点から説明されるものに対応するということを理解すべきである。説明を簡潔にするために、細部についてはここで再度説明しない。
本発明の実施形態では、上記の過程のシリアルナンバーは実行順序を意味しないことをさらに理解すべきである。これらの過程の実行順序は、過程の機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本発明の実施形態の実施過程を何か限定するものと解釈されるべきではない。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法では、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法では、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。さらに他の態様においては、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信方法において、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序が、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各々の端末デバイスに対応するダウンリンク・データ・フロー情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
図3〜図8を参照して、上記の記載は、本発明の実施形態にしたがったダウンリンク制御情報送信方法について詳細に説明している。図9〜図14を参照して、以下の記載は、本発明の実施形態にしたがったダウンリンク制御情報送信装置について説明する。方法実施形態で説明された技術的特徴が、以下の装置実施形態に適用されてもよい。
図9は、本発明の1つの実施形態にしたがったダウンリンク制御情報送信装置500を示す。図9に示されるように、装置500は、
ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定するように構成される第1の決定モジュール510と、
第1の決定モジュール510によって決定され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定するように構成される第2の決定モジュール520と、を含み、そのダウンリンク制御情報は、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じであり、さらに、
第2の決定モジュール520によって決定されたダウンリンク制御情報を複数の端末デバイスに送信するように構成される第1の送信モジュール530を含む。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、当該装置は、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、当該装置が、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
本発明のこの実施形態では、選択的に、図10に示されるように、装置500は、さらに、
ダウンリンク制御情報に従って、複数の端末デバイスに複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを送信するように構成される第2の送信モジュール540を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
本発明のこの実施形態では、選択的に、各々の端末デバイスは、第2の送信モジュール540から送信される同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
本発明のこの実施形態では、選択的に、共通制御情報は、複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
本発明のこの実施形態では、選択的に、各々の端末デバイスの専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
本発明のこの実施形態では、選択的に、装置500はネットワーク・デバイスである。
本発明のこの実施形態にしたがった装置500は、本発明の方法実施形態におけるネットワーク・デバイスに対応することができ、装置500のモジュールの上記及び他の動作及び/又は機能はそれぞれ、図3〜図6の方法200の対応する手順を実施するために使用されるということを理解すべきである。説明を簡潔にするために、細部についてはここで再度説明しない。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、当該装置は、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。さらに他の態様においては、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各々の端末デバイスに対応するダウンリンク・データ・フロー情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
図9及び図10を参照して、上記の記載は、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信装置について、ネットワーク・デバイスの観点から詳細に説明している。図11〜図12を参照して、以下の記載は、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信装置について、端末デバイスの観点から詳細に説明する。
図11は、本発明の実施形態によるダウンリンク制御情報送信装置600を示す。図11に示されるように、装置600は、
ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信するように構成される第1の受信モジュール610であって、そのダウンリンク制御情報は、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じである、第1の受信モジュールと、
第1の受信モジュール610で受信されたダウンリンク制御情報に従って共通制御情報を取得するように構成される第1の取得モジュール620と、
第1の受信モジュール610で受信されたダウンリンク制御情報の中の各端末デバイスのデバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定するように構成される第1の決定モジュール630と、
第1の決定モジュール630で決定された配列順序情報に従って、ダウンリンク制御情報から第1の端末デバイスの専用制御情報を取得するように構成される第2の取得モジュール640と、を含む。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
本発明のこの実施形態では、選択的に、図12に示されるように、装置600はさらに、
第1の受信モジュール610がネットワーク・デバイスによって送信されたダウンリンク制御情報を受信した後に、ネットワーク・デバイスによって送信される複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを受信するように構成される第2の受信モジュール650と、
共通制御情報、第1の端末デバイスの専用制御情報、及び配列順序情報に従って、ネットワーク・デバイスによって送信される複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローから第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定するように構成される第2の決定モジュール660と、を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
本発明のこの実施形態では、選択的に、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
本発明のこの実施形態では、選択的に、共通制御情報は、複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
本発明のこの実施形態では、選択的に、各々の端末デバイスの専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
本発明のこの実施形態では、選択的に、装置600は、ユーザ機器である。
本発明のこの実施形態にしたがったダウンリンク制御情報送信装置600は、本発明の方法実施形態における端末デバイスに対応することができ、装置600のモジュールの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図7及び図8の方法300の対応する手順を実施するために使用されるということを理解すべきである。説明を簡潔にするために、細部についてはここで説明しない。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。さらに他の態様においては、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序が、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各々の端末デバイスに対応するダウンリンク・データ・フロー情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
図13に示されるように、本発明の実施形態は、さらに、ダウンリンク制御情報送信装置800を提供し、この装置800は、プロセッサ810、メモリ820、バス・システム830、及び送信機840を含み、プロセッサ810、メモリ820、及び送信機840は、バス・システム830を使用することによって接続され、メモリ820は命令を格納するように構成され、プロセッサ810は、メモリ820に格納された命令を実行し、それにより送信機840を制御して信号を送信するように構成される。
プロセッサ810は、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定し、そして、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定する、ように構成され、そのダウンリンク制御情報は、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じである。
送信機840は、複数の端末デバイスにダウンリンク制御情報を送信するように構成される。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、当該装置は、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
本発明のこの実施形態では、プロセッサ810は中央処理ユニット(Central Processing Unit,略称"CPU")であってもよく、或いは、プロセッサ810は、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)又は他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリート・ゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリート・ハードウェア構成要素等であってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、或いは、このプロセッサは、いずれかの従来のプロセッサ等であってもよいということを理解すべきである。
メモリ820は、読み出し専用メモリ及びランダム・アクセス・メモリを含み、プロセッサ810に命令及びデータを提供することができる。メモリ820の一部は、さらに、不揮発性ランダム・アクセス・メモリを含んでもよい。たとえば、メモリ820は、さらに、デバイス・タイプについての情報を格納することができる。
データ・バスに加えて、バス・システム830は、電源バス、制御バス、状態信号バス等を含んでもよい。しかし、説明を分かりやすくするために、様々なバスは、図ではバス・システム830として示されている。
1つの実装プロセスにおいて、上記の方法のステップは、プロセッサ810の中のハードウェアの集積論理回路、又はソフトウェアの形の命令を使用することによって実現されてもよい。本発明の実施形態に関して開示された方法のステップは、ハードウェア・プロセッサによって直接実行され、そして、実現されてもよく、又は、プロセッサの中のハードウェア及びソフトウェア・モジュールを合わせたものを使用することによって実行され、実現されてもよい。ソフトウェア・モジュールは、たとえば、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、又はレジスタ等の従来技術で完成している記憶媒体の中に位置していてもよい。記憶媒体は、メモリ820の中に位置している。プロセッサ810がメモリ820から情報を読み出し、上記の方法のステップをプロセッサ810のハードウェアとともに実現する。繰返しを避けるために、細部についてはここで説明しない。
選択的に、1つの実施形態では、送信器840は、さらに、
ダウンリンク制御情報に従って、複数の端末デバイスに複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを送信するように構成され、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
選択的に、1つの実施形態では、各々の端末デバイスは、送信機840から送信される同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
選択的に、1つの実施形態では、共通制御情報は、複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
選択的に、1つの実施形態では、各々の端末デバイスの専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
選択的に、1つの実施形態では、装置800は、ネットワーク・デバイスである。
本発明のこの実施形態によるダウンリンク制御情報送信装置800は、本発明の実施形態におけるネットワーク・デバイス及び装置500に対応してもよく、又は対応するエンティティに対応してもよく、その対応するエンティティは、本発明の実施形態にしたがった方法を実行し、装置800のモジュールの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図3〜図6の方法の対応する手順を実施するために使用されるということを理解すべきである。説明を簡潔にするために、細部についてはここで説明しない。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。さらに他の態様においては、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各々の端末デバイスに対応するダウンリンク・データ・フロー情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
図14に示されるように、本発明の実施形態は、さらに、ダウンリンク制御情報送信装置900を提供し、この装置900は、プロセッサ910、メモリ920、バス・システム930、及び受信機940を含み、プロセッサ910、メモリ920、及び受信機940は、バス・システム930を使用することによって接続され、メモリ920は命令を格納するように構成され、プロセッサ910は、メモリ920に格納された命令を実行し、それによって、信号を受信するように受信機940を制御するように構成される。
受信機940は、ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信するように構成され、そのダウンリンク制御情報は、複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じである。
プロセッサ910は、
ダウンリンク制御情報に従って共通制御情報を取得し、
ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定し、そして、
配列順序情報に従って、ダウンリンク制御情報から第1の端末デバイスの専用制御情報を取得する、ように構成される。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
本発明のこの実施形態では、プロセッサ910は中央処理ユニット(Central Processing Unit,略称"CPU")であってもよく、或いは、プロセッサ910は、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)又は他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリート・ゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリート・ハードウェア構成要素等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又はこのプロセッサはいずれかの従来のプロセッサ等であってもよいということを理解すべきである。
メモリ920は、読み出し専用メモリ及びランダム・アクセス・メモリを含み、プロセッサ910に命令及びデータを提供してもよい。メモリ920の一部は、さらに、不揮発性ランダム・アクセス・メモリを含んでもよい。たとえば、メモリ920は、さらに、デバイス・タイプについての情報を格納してもよい。
データ・バスに加えて、バス・システム930は、電源バス、制御バス、状態信号バスなどを含んでもよい。しかし、説明を分かりやすくするために、様々なバスは、図ではバス・システム930として示されている。
1つの実装プロセスにおいて、上記の方法のステップは、プロセッサ910内のハードウェアの集積論理回路、又はソフトウェアの形の命令を使用することによって実現することができる。本発明の実施形態に関して開示された方法のステップは、ハードウェア・プロセッサによって直接実行され、実現されてもよく、又はプロセッサの中のハードウェア及びソフトウェア・モジュールを合わせたものを使用することによって実行され、実現されてもよい。ソフトウェア・モジュールは、たとえば、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、又はレジスタ等の従来技術で完成している記憶媒体の中に位置していてもよい。記憶媒体は、メモリ920の中に位置している。プロセッサ910がメモリ920から情報を読み出し、上記の方法のステップをプロセッサ910のハードウェアとともに実現する。繰返しを避けるために、細部についてはここで説明しない。
選択的に、1つの実施形態では、受信機940は、さらに、ネットワーク・デバイスによって送信されたダウンリンク制御情報を受信した後に、そのネットワーク・デバイスによって送信される複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを受信するように構成される。
プロセッサ910は、さらに、共通制御情報、第1の端末デバイスの専用制御情報、及び配列順序情報に従って、ネットワーク・デバイスによって送信される複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローから第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定するように構成され、各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
選択的に、1つの実施形態では、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
選択的に、1つの実施形態では、共通制御情報は、複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは複数の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
選択的に、1つの実施形態では、各々の端末デバイスの専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報及び/又は変調及び符号化スキーム(MCS)情報を含む。
選択的に、1つの実施形態では、装置900は、ユーザ機器である。
本発明のこの実施形態によるダウンリンク制御情報送信装置900は、本発明の実施形態における端末デバイス及び装置600に対応してもよく、或いは、対応するエンティティに対応してもよく、その対応するエンティティは、本発明の実施形態による方法を実行し、装置900のモジュールの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図7及び図8の方法の対応する手順を実施するために使用されるということを理解すべきである。説明を簡潔にするために、細部についてはここで説明しない。
従って、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ネットワーク・デバイスは、複数の端末デバイスに、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報を送信して、各々の端末デバイスに共通制御情報を繰り返し送信することを回避し、それによって、システム・オーバヘッドを有意に低減させる。他の態様において、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの専用制御情報の配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各端末デバイスに対応する専用制御情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。さらに他の態様においては、本発明のこの実施形態におけるダウンリンク制御情報送信装置によれば、ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じになるように設定され、ネットワーク・デバイスが、各々の端末デバイスに対応するダウンリンク・データ・フロー情報を別々に示すという状況が回避され、それによって、システム・オーバヘッドをさらに低減させる。
加えて、"システム"及び"ネットワーク"との記載は、本明細書では相互に交換可能に使用されてもよい。"及び/又は"との記載は、本明細書では、関連性の関係のみを記述して関連付けられた対象を示し、3つの関係が存在してもよいことを表す。たとえば、A及び/又はBは、次の3つの場合、すなわち、Aだけが存在する、A及びBが存在する、またBだけが存在する、を表す。加えて、文字"/"は、本明細書では、一般に、関連付けられた対象間の"又は"の関係を示す。
本発明の実施形態では、"Aに対応するB"は、BがAと関連付けられており、BがAに従って決定されてもよいことを示すということを理解すべきである。しかし、Bに従ってAを決定することは、BがAだけに従って決定されることを意味しないこと、すなわち、BがA及び/又は他の情報に従って決定されることをさらに理解すべきである。
当業者は、本明細書に開示された複数の実施形態において説明された例と関連して、ユニット及びアルゴリズム・ステップが、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はこれらの組合せによって実現できるということを理解している。ハードウェアとソフトウェアの間の交換可能性について明確に説明するために、上記では、機能に従った各々の例の構成物及びステップについて一般的に説明してきた。機能がハードウェアによって実行されるか或いはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決方法の特定の用途及び設計上の制約条件によって決まる。当業者であれば、複数の異なる方法を使用して、特定の用途の各々について上記の機能を実装することができるが、その実装は、本発明の範囲を超えると解釈されるべきではない。
容易で簡潔な説明という目的のために、上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作過程については、上記の方法実施形態の対応するプロセスを参照してもよく、細部については本明細書で再度説明されないということを、当業者は、明確に理解することができる。
本出願で提供された実施形態において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の手法によっても実装することができるということを理解すべきである。たとえば、説明された装置実施形態は、1つの例にすぎない。たとえば、ユニットの区分は単なる論理機能区分であり、実際の実施においては、他の区分となってもよい。たとえば、複数のユニット又は構成要素を組み合わせ、又は一体化して、他のシステムにすることができ、或いは、いくつかの機能を省略してもよく、又は実施しなくてもよい。加えて、いくつかのインターフェース、装置又はユニットの間の非直接的な連結又は通信接続、或いは、電気的接続、機械的接続、又は他の形式の接続を使用することによって、示され又は論じられた相互連結又は直接連結又は通信接続を実装してもよい。
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分離していても又はいなくてもよく、ユニットとして示された部分は、物理的ユニットであっても又はなくてもよく、1つの位置に設置されていても、又は複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。ユニットの一部又は全部を、本発明の実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の必要に応じて選択してもよい。
加えて、本発明の複数の実施形態に従った機能ユニットを一体化して、処理ユニットにしてもよく、或いは、ユニットの各々が物理的に独立して存在してもよく、又は2つ又はより多くのユニットを1つのユニットに一体化してもよい。この一体化ユニットは、ハードウェアの形で実装してもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形で実装してもよい。
一体化ユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合に、一体化ユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決方法は、本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分又はそれらの技術的解決方法のうちの全部又は一部は、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体の中に格納され、複数の命令を含み、それらの複数の命令は、本発明の複数の実施形態において説明された方法のステップの全部又は一部を実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク・デバイスであってもよい)コンピュータデバイスに指示する。上記の記憶媒体は、プログラムコードを格納することが可能なUSBフラッシュドライブ、取外し可能ハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM,Read−Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスク等のいずれかの媒体を含む。
1つの実施形態に従った上記の技術的特徴及び説明は、別の実施形態にも適用可能であると解釈することができる。本明細書を簡潔かつ明確に記述するために、細部について別の実施形態では説明しない。
上記の記載は、本発明の単なる特定の実施形態にすぎないが、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明で開示された技術的範囲の中にあるとともに当業者によって容易に理解されるいずれかの修正又は置換は、本発明の保護範囲に属するものとする。従って、本発明の保護範囲は、請求項に記載された発明の保護範囲に従うものとする。
さらに、本願は、また、以下の実施形態を開示する。
実施形態1:ダウンリンク制御情報送信装置であって、
ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信するように構成される第1の受信モジュールであって、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じである、第1の受信モジュールと、
前記第1の受信モジュールによって受信された前記ダウンリンク制御情報に従って前記共通制御情報を取得するように構成される第1の取得モジュールと、
前記第1の受信モジュールによって受信された前記ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定するように構成される第1の決定モジュールと、
前記第1の決定モジュールによって決定された前記配列順序情報に従って、前記ダウンリンク制御情報から前記第1の端末デバイスの専用制御情報を取得するように構成される第2の取得モジュールと、を含む、
装置。
実施形態2:実施形態1に従った装置において、当該装置は、
前記第1の受信モジュールが、前記ネットワーク・デバイスによって送信された前記ダウンリンク制御情報を受信した後に、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを受信するように構成される第2の受信モジュールと、
前記共通制御情報、前記第1の端末デバイスの前記専用制御情報、及び前記配列順序情報に従って、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローから前記第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定するように構成される第2の決定モジュールと、をさらに含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
実施形態3:実施形態2に従った装置において、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
実施形態4:実施形態1乃至3のいずれか1つに従った装置において、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
実施形態5:実施形態1乃至4のいずれか1つに従った装置において、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求HARQ情報及び/又は変調及び符号化スキームMCS情報を含む。
実施形態6:実施形態1乃至5のいずれか1つに従った装置において、当該装置は、ユーザ機器である。
実施形態7:ダウンリンク制御情報送信装置であって、プロセッサ、メモリ、バス・システム、及び送信機を備え、前記プロセッサ、前記メモリ、及び前記送信機は、前記バス・システムを使用することによって接続され、前記メモリは、命令を格納するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記命令を実行して、信号を送信するように前記送信機を制御するように構成され、
前記プロセッサは、ダウンリンク・スケジューリングに使用される複数の端末デバイスを決定し、そして、前記複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を決定するように構成され、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じであり、
前記送信機は、前記複数の端末デバイスに前記ダウンリンク制御情報を送信するように構成される、
装置。
実施形態8:実施形態7に従った装置において、前記送信機は、さらに、
前記ダウンリンク制御情報に従って、前記複数の端末デバイスに前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するように構成され、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
実施形態9:実施形態8に従った装置において、各々の端末デバイスは、前記送信機から送信される同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
実施形態10:実施形態7乃至9のいずれか1つに従った装置において、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
実施形態11:実施形態7乃至10のいずれか1つに従った装置において、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求HARQ情報及び/又は変調及び符号化スキームMCS情報を含む。
実施形態12:実施形態7乃至11のいずれか1つに従った装置において、当該装置は、ネットワーク・デバイスである。
実施形態13:ダウンリンク制御情報送信装置であって、プロセッサ、メモリ、バス・システム、及び受信機を含み、前記プロセッサ、前記メモリ、及び前記受信機は、前記バス・システムを使用することによって接続され、前記メモリは、命令を格納するように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記命令を実行して、信号を受信するように前記受信機を制御するように構成され、
前記受信機は、ネットワーク・デバイスによって送信され、複数の端末デバイスが複数のダウンリンク・データ・フローを受信するのに使用されるダウンリンク制御情報を受信するように構成され、前記ダウンリンク制御情報は、前記複数の端末デバイスによって共有される共通制御情報、前記複数の端末デバイスの各々の専用制御情報、及び各々の端末デバイスのデバイス識別子情報を含み、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の配列順序は、各々の端末デバイスの前記専用制御情報の配列順序と同じであり、
前記プロセッサは、
前記ダウンリンク制御情報に従って前記共通制御情報を取得し、
前記ダウンリンク制御情報の中の各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報に従って第1の端末デバイスのデバイス識別子情報の配列順序情報を決定し、そして、
前記配列順序情報に従って、前記ダウンリンク制御情報から前記第1の端末デバイスの専用制御情報を取得する、ように構成される、
装置。
実施形態14:実施形態13に従った装置において、前記受信機は、さらに、前記ネットワーク・デバイスによって送信された前記ダウンリンク制御情報を受信した後に、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの複数のダウンリンク・データ・フローを受信するように構成され、
前記プロセッサは、さらに、前記共通制御情報、前記第1の端末デバイスの前記専用制御情報、及び前記配列順序情報に従って、前記ネットワーク・デバイスによって送信される前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローから前記第1の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローを決定するように構成され、各々の端末デバイスの前記デバイス識別子情報の前記配列順序は、各々の端末デバイスのダウンリンク・データ・フローの配列順序と同じである。
実施形態15:実施形態14に従った装置において、各々の端末デバイスは、同じ数量のダウンリンク・データ・フローを有する。
実施形態16:実施形態13乃至15のいずれか1つに従った装置において、前記共通制御情報は、前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを搬送するための時間周波数リソースのリソース割当て情報、或いは前記複数の端末デバイスの前記複数のダウンリンク・データ・フローを送信するためのプリコーディング行列情報又は非直交多元接続コードブック情報といった情報のうちの少なくとも1つを含む。
実施形態17:実施形態13乃至16のいずれか1つに従った装置において、各々の端末デバイスの前記専用制御情報は、各々の端末デバイスのハイブリッド自動再送要求HARQ情報及び/又は変調及び符号化スキームMCS情報を含む。
実施形態18:実施形態13乃至17のいずれか1つに従った装置において、当該装置は、ユーザ機器である。