JP6501579B2 - 定温保管容器 - Google Patents

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本発明は、内部に収容された対象物の温度を低温環境下においても所定温度範囲に維持することが可能な定温保管容器に関する。
特許文献1には、動物細胞を含む細胞組織医療用具である対象物を室温の領域内で細胞の生存率を低下させることなく輸送する容器として、内側容器及び外側容器の2層構造から形成し、内側容器を蓄熱製ゲルを収容した発泡スチロールやウレタンフォーム等の汎用性断熱材料で形成し、外側容器を発泡スチロールやウレタンフォーム等の汎用性断熱材料及び真空断熱パネル等の高性能断熱材料で形成し、さらに、ガス供給部、発熱部、温度制御部及び流量調整用バルブ等を設けることにより、低温環境(−5℃)下であっても内部温度を15〜35℃の室温範囲内に維持する輸送容器が記載されている。
特開2004−217290号公報
しかしながら、この特許文献1に記載の輸送容器は、内部温度を低温環境下であっても室温範囲内に維持するために、酸素を外部から取り入れる空気取り入れパイプ、ガスボンベによるガス供給部、酸化触媒による発熱部、温度制御部及び流量調整用バルブを設ける必要がある。このため、装置構成が複雑となることから故障が生じやすく、外形寸法がどうしても大きくなってしまうことのみならず、製造コストがかなり高価となる。また、航空機内へ持ち込み不可である電気を利用するものではないものの、ガスボンベを使用していることからやはり航空機内に持ち込むことができなかった。さらに、ガスボンベ内のガスが空の状態では作動できず、代わりのガスボンベを現場で直ちに入手することは難しかった。
従って本発明の目的は、全体の構成が簡単であるため故障が生じにくく信頼性の高い定温保管容器を提供することにある。
本発明の他の目的は、外形寸法が小さく、製造コストが安価な定温保管容器を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、航空機内へも容易に持ち込み可能であり、出先においても熱源を容易に入手可能である定温保管容器を提供することにある。
本発明によれば、保管対象物を収容する空間に一方の面が接するように配置された潜熱蓄熱部材と、潜熱蓄熱部材の他方の面に接して配置され、内部に加熱水(お湯)が収容される加温容器と、潜熱蓄熱部材及び加温容器を内側に収容する断熱性筐体とを備えており、潜熱蓄熱部材は、高級アルコール及び/又は高級アルカンを含有する潜熱蓄熱材を内部に封入してなる容器又は袋から構成されている定温保管容器が提供される。
熱源として内部に加熱水が収容される加温容器を用いており、物質の相変態時の潜熱を利用した蓄熱材(Phase Change Material;PCMと称す)である潜熱蓄熱部材を保管対象物を収容する空間に接するように配置し、この潜熱蓄熱部材の後方に内部に上述の加温容器を配置するという簡単な構成であるため、全体の構成が簡単であり従って故障が生じにくく信頼性が非常に高い。しかも、構成が簡単であることから外形寸法が小さく製造コストが安価となる。さらに、熱源として加熱水を用いているため、この定温保管容器を航空機内へも容易に持ち込み可能であり、加熱水は出先においても容易に入手できるため作動させることが容易となる。潜熱蓄熱部材が、高級アルコール及び/又は高級アルカンを包含していることにより、目標とする保管温度を長時間にわたって維持することができる。
潜熱蓄熱部材の総潜熱量に対する加温容器から与えられる熱エネルギ量が略等しいかそれ以上となるように加熱水の温度及び加熱水の量が定められていることが好ましい。
空間を挟んで上下、左右又は前後に配置された1対の潜熱蓄熱部材を備えており、加温容器が1対の潜熱蓄熱部材にそれぞれ接して配置された1対の加熱水用容器を備えていることが好ましい。
空間を挟んで上下及び左右、上下及び前後、又は左右及び前後に配置された2対の潜熱蓄熱部材を備えており、加温容器が2対の潜熱蓄熱部材にそれぞれ接して配置された2対の加熱水用容器を備えていることも好ましい。
空間を挟んで上下、左右及び前後に配置された3対の潜熱蓄熱部材を備えており、加温容器が3対の潜熱蓄熱部材にそれぞれ接して配置された3対の加熱水用容器を備えていることも好ましい。
空間に面して上若しくは下、左若しくは右、又は前若しくは後に配置された1つの潜熱蓄熱部材を備えており、加温容器が1つの潜熱蓄熱部材に接して配置された1つの加熱水用容器を備えていることも好ましい。
加熱水用容器が、50℃〜90℃の加熱水を内部に収容するプラスチックで形成された容器であることも好ましい。
断熱性筐体が、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン又はポリプロピレンを発泡させた発泡プラスチックで形成された筐体であることも好ましい。
本発明によれば、定温保管容器は、簡単な構成であるため、全体の構成が簡単であり従って故障が生じにくく信頼性が非常に高い。しかも、構成が簡単であることから外形寸法が小さく製造コストが安価となる。さらに、熱源として加熱水を用いているため、航空機内へも容易に持ち込み可能であり、加熱水は出先においても容易に入手できるため作動させることが容易となる。潜熱蓄熱部材が、高級アルコール及び/又は高級アルカンを包含していることにより、目標とする保管温度を長時間にわたって維持することができる。
本発明の定温保管容器の一実施形態における外観構成を概略的に示す斜視図である。 図1の定温保管容器の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図1の定温保管容器の構成を概略的に示す(A)平面図、(B)正面図、(C)側面図である。 図1の定温保管容器による調温特性を示す特性図である。 本発明の定温保管容器の内部における潜熱蓄熱部材及び加温容器の配置の一例を説明する図である。 本発明の定温保管容器の内部における潜熱蓄熱部材及び加温容器の配置の他の例を説明する図である。 本発明の定温保管容器の内部における潜熱蓄熱部材及び加温容器の配置のさらに他の例を説明する図である。 本発明の定温保管容器の内部における潜熱蓄熱部材及び加温容器の配置のまたさらに他の例を説明する図である。 実施例1〜3及び比較例1〜3における定温保管容器の構成を概略的に示す(A)平面図、(B)正面図、(C)側面図である。 実施例1における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例2における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例3における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 比較例1における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 比較例2における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 比較例3における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例4における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例5における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例6における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例7における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例8における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。 実施例9における定温保管容器の調温特性を示す特性図である。
図1は本発明の定温保管容器の一実施形態における外観構成を概略的に示しており、図2はこの定温保管容器の構成を分解して概略的に示しており、図3はこの定温保管容器の構成を概略的に示している。
本実施形態の定温保管容器は、例えば、牛胚等の生体細胞を体温に近い温度(一例としては、35〜38℃)に維持して輸送するための定温輸送容器である。生体細胞に代えて、医薬品、試薬、血液及び細胞組織等の検体類、並びに食料品等を保管、輸送するために使用することができる。
これらの図において、10は本体部10aとその上側開口に係合される蓋部10bとから構成された、定温保管容器(定温輸送容器)の断熱性筐体である。また、図1に示すように、11は蓋部10bに取り付けられた3つのスカート部を示しており、これら3つのスカート部の裏側と本体部10aの3つの側面上部とには、断熱性筐体10の蓋部10bを本体部10aに固定するための50mm幅の面ファスナ(図示なし)がそれぞれ取り付けられている。図1において、さらに、12は封緘用のポリプロピレン(PP)テープ、13は内部に表示及び文書を挿入可能なクリアポケット、14は38mm幅のPPベルトからなる持ち手をそれぞれ示している。
断熱性筐体10は、本実施形態では発泡ポリスチレンを成型して直方体筐体形状に形成したものであり、その外表面にはアルミニウムが蒸着されている。より詳しくは、外表面には、アルミニウム蒸着フィルム、発泡ポリエチレン(PE)層及びPE織布を順次積層したアルミニウム積層体が被着されている。断熱性筐体10は、単なる一例であるが、外形寸法が例えば395mm(W)×305mm(D)×320mm(H)であり、内径寸法が例えば235mm×145mm×160mmであり、重量が約1kgである。断熱性筐体10を、発泡ポリスチレンに代えて、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン又は発泡ポリプロピレン等で形成しても良い。
図2及び図3に示すように、断熱性筐体10の内部10cには、保管対象物を収容するケース15と、このケース15に接してその上下にそれぞれ配置された1対の潜熱蓄熱部材16及び17と、潜熱蓄熱部材16及び17に接してその上下にそれぞれ配置された1対の加熱水用容器18及び19とが収容されている。
ケース15はアルミニウム材料(アルミニウム板)により薄い直方体形状に形成されている。アルミニウム材料に代えて、他の金属材料又はプラスチック材料を用いても良い。その寸法は、保管対象物によって異なるが、牛胚が保管対象物である場合は、複数のストローが入る寸法、例えば215mm×135mm×5mmに形成されている。
潜熱蓄熱部材16及び17の各々は、本実施形態では、保管温度を35℃〜38℃の範囲に保つために、凝固点温度が約37℃の潜熱蓄熱材、例えば、1−テトラデカノールによる高級アルコールとn−エイコサンによる高級アルカンからなる潜熱蓄熱材(500g)をハードタイプのプラスチック容器内に収容して構成されている。この潜熱蓄熱材の単位潜熱量は205J/gである。
潜熱蓄熱材として、目標保管温度が約25℃の場合、凝固点温度が約25℃の潜熱蓄熱材、例えばn−オクタデカンによる高級アルカンを主成分として1−テトラデカノールによる高級アルコールを含有する潜熱蓄熱材(単位潜熱量:200J/g)を用いても良い。また、目標保管温度が約20℃の場合、凝固点温度が約20℃の潜熱蓄熱材、例えば1−ドデカノールによる高級アルコールを主成分としてn−オクタデカンによる高級アルカンを含有する潜熱蓄熱材(単位潜熱量:230J/g)を用いても良い。
なお、本実施形態では、潜熱蓄熱部材のプラスチック容器として、単なる一例であるが、例えば140mm×220mm×25mmの直方体形状のものを使用している。プラスチック容器の素材としては、特に限定されないが、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリスチレン、ポリアミド又はポリエステルなどが挙げられ、これら素材のうち1種類を単独で使用してもよく、耐熱性やバリア性を高めるため、これら素材のうち2種類以上を組み合わせて多層構造としたものを使用することもできる。また、この容器の形状としては、直方体形状に限定されないが、熱交換率を高める観点から、表面積を大きく確保できる形状であることが望ましい。
加熱水用容器18及び19の各々は、加熱水を出し入れするためのねじ込み式の外栓を有するプラスチック容器であり、500mlの容器の場合、単なる一例であるが、例えば115mm×48mm×168mmの略直方体形状のブックボトルを使用している。プラスチック容器の素材としては、耐熱性のある樹脂材料、例えばポリプロピレン、高密度ポリエチレン又はポリエステルなどが挙げられる。また、この容器の形状としては、略直方体形状に限定されないが、熱交換率を高める観点から、表面積を大きく確保できる形状であることが望ましい。加熱水用容器18及び19の内部には、通常の水(水道水)を沸かして得られる50℃〜90℃の加熱水、例えば80℃の加熱水が500ml収容されている。本発明の加温容器は、加熱水用容器18及び19内にこのような加熱水を収容することにより構成される。加熱水から潜熱蓄熱材の総潜熱量にほぼ等しいかそれ以上の熱エネルギ量が供給されれば、潜熱蓄熱材の凝固点(融解点)温度が維持されることとなるため、加熱水の量(質量)は、下式で与えられる。
加熱水の質量(g)≧(潜熱蓄熱材の単位融解潜熱量(J/g))×(潜熱蓄熱材の質量(g))/[{(加熱水の温度(℃))−(潜熱蓄熱材の融解温度(℃))}×(加熱水の単位顕熱量(J/g)=4.2J/g)]
本実施形態の潜熱蓄熱部材16及び17の潜熱蓄熱材は、凝固点温度が37℃、質量が500g×2、単位潜熱量が205J/gであるため、加熱水の温度を86℃とすると、加熱水の質量は、205(J/g)×500(g)×2/{(86(℃)−37(℃))×4.2(J/g)}=996.112(g)以上となる。従って、加熱水用容器18及び19の各々には、温度が86℃の場合、量が498.056(g)以上の加熱水を収容すれば良いこととなる。ただし、加熱水から与えられる熱エネルギ量が潜熱蓄熱材の総潜熱量に対してあまり大きすぎると、保管温度が高くなりすぎるおそれがある。
次に、本実施形態の定温保管容器による保管動作について説明する。
82℃の加熱水を加熱水用容器18及び19内に入れ、図2及び図3に示すように、断熱性筐体10の本体部10a内に加熱水容器19、潜熱蓄熱部材17、ケース15、潜熱蓄熱部材16及び加熱水用容器18をこの順序で順次積み重ね、蓋部10bを本体部10aに被せて固定する。この状態の定温保管容器を外気温度−15℃の環境に放置して、(a)潜熱蓄熱部材17及びケース15間の温度の経時変化、(b)ケース15内の温度の経時変化、(c)潜熱蓄熱部材16及び加熱水用容器18間の温度の経時変化、(d)外気温度の経時変化を測定した。その測定結果を図4に示す。
同図から分かるように、外気温度が−15℃の環境下において、ケース15内の温度を12時間にわたって、35℃〜38℃の範囲に保つことができている。
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、熱源として内部に加熱水が収容される加熱水用容器18及び19を用いており、物質の相変態時の潜熱を利用した蓄熱材である潜熱蓄熱部材16及び17を保管対象物を収容するケース15に接するように配置し、これら潜熱蓄熱部材16及び17の後方に内部に上述の加熱水用容器18及び19を配置するという簡単な構成であるため、全体の構成が簡単であり従って故障が生じにくく信頼性が非常に高い。しかも、構成が簡単であることから外形寸法が小さく製造コストが安価となる。さらに、熱源として加熱水を用いているため、この定温保管容器を航空機内へも容易に持ち込み可能であり、加熱水は出先においても容易に入手できるため作動させることが容易となる。
図5〜図8は本発明の定温保管容器の内部における潜熱蓄熱部材及び加温容器の種々の配置例を示す(A)平面図、(B)正面図、(C)側面図である。なお、これらの図は、内部配置を明確に示すため、断熱性筐体10の手前側の壁面を除去した形態で示されている。
図5の配置例は、前述の実施形態の場合と同様に、断熱性筐体10内において、保管対象物を収容するケースの上下に1対の潜熱蓄熱部材16及び17を配置し、さらに、これら潜熱蓄熱部材16及び17に接してその上下外側に1対の加熱水用容器18及び19をそれぞれ配置している。この配置例によれば、保管対象物は薄い形状のケース内に横向きの状態で配置され、定温保管される。
図6の配置例は、断熱性筐体110内において、保管対象物を収容するケースの左右(又は前後)に1対の潜熱蓄熱部材116及び117を配置し、さらに、これら潜熱蓄熱部材116及び117に接してその左右外側(又は前後外側)に1対の加熱水用容器118及び119をそれぞれ配置している。この配置例によれば、例えば試験管等の保管対象物は薄い形状のケース内に縦置きの状態で配置され、定温保管される。
図7の配置例は、断熱性筐体210内において、保管対象物を収容するケースの上下、左右及び前後に3対の潜熱蓄熱部材216a及び217a、216b及び217b並びに216c及び217cを配置し、さらに、これら潜熱蓄熱部材216a及び217a、216b及び217b並びに216c及び217cに接してその上下外側、左右外側及び前後外側に3対の加熱水用容器218a及び219a、218b及び219b並びに218c及び219cをそれぞれ配置している。この配置例によれば、保管対象物は比較的大きな厚いケース内に配置され、その6面を囲む3対の潜熱蓄熱部材及び3対の加熱水用容器によって定温保管される。
図8の配置例は、断熱性筐体310内において、保管対象物を収容するケースの上下及び左右に2対の潜熱蓄熱部材316a及び317a並びに316b及び317bを配置し、さらに、これら潜熱蓄熱部材316a及び317a並びに316b及び317bに接してその上下外側及び左右外側に2対の加熱水用容器318a及び319a並びに318b及び319bをそれぞれ配置し、ケースの前後に1対の断熱兼用のスペーサ320及び321を配置している。この配置例によれば、保管対象物は比較的大きな厚いケース内に配置され、その4面を囲む2対の潜熱蓄熱部材及び2対の加熱水用容器によって定温保管される。
図9は実施例1〜3及び比較例1〜3において調温特性を測定した定温保管容器の構成を概略的に示しており、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)側面図である。この定温保管容器は、図6に示した配置例と類似している。ただし、本体部110aと蓋部110bとから構成される発泡ポリスチレンによる断熱性筐体の外形寸法は、390mm(W)×310mm(D)×210mm(H)であり、この断熱性筐体の内部に、保管対象物を収容するケースが収容される168mm×20mm×140mmの空間(荷室)を形成し、この空間の前後に1対の潜熱蓄熱部材116及び117を配置し、さらに、これら潜熱蓄熱部材116及び117に接してその前後外側に1対の加熱水用容器118及び119をそれぞれ配置している。潜熱蓄熱部材116及び117の各々は、480gの潜熱蓄熱材をハードタイプのプラスチック容器内に収容して構成されており、その外形寸法は220mm×25mm×140mmである。加熱水用容器118及び119の各々は、ポリプロピレン容器からなる500mlのブックボトル(株式会社サンプラテック製)であり、その外形寸法は168mm×48mm×115mmである。断熱性筐体内のその他の部分は発泡ポリスチレンが充填されている。
実施例1
このような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、1−ドデカノールによる高級アルコールとn−オクタデカンによる高級アルカンからなる凝固点温度が20℃、単位潜熱量が230J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF20を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を420ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は40分であった。
図10はこの実施例1における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、24時間以上にわたって目標保管温度である約20℃に維持されている。
実施例2
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、1−テトラデカノールによる高級アルコールとn−オクタデカンによる高級アルカンからなる凝固点温度が25℃、単位潜熱量が200J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF25を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を400ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は45分であった。
図11はこの実施例2における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、18時間以上にわたって目標保管温度である約25℃に維持されている。
実施例3
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、1−テトラデカノールによる高級アルコールとn−エイコサンによる高級アルカンからなる凝固点温度が35℃、単位潜熱量が205J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF35を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を500ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は1時間30分であった。
図12はこの実施例3における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、12時間以上にわたって目標保管温度である約35℃に維持されている。
比較例1
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、平均重合分子量の異なるポリエチレングリコール(以下、PEGと称す)からなり、凝固点温度が15℃〜25℃、単位潜熱量が140J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモP20を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を300ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は55分であった。
図13はこの比較例1における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)は、6時間程度で目標保管温度である約20℃から低下している。
比較例2
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、PEGを主成分とし、水及び精製塩を含有する、凝固点温度が15℃〜25℃、単位潜熱量が60J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモP25を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を120ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間はなかった。
図14はこの比較例2における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)は、当初から目標保管温度である約25℃を維持できなかった。
比較例3
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、PEGを主成分とし、水及び精製塩を含有する、凝固点温度が32℃〜38℃、単位潜熱量が120J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモP35を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を120ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は2時間20分であった。
図15はこの比較例3における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)は、当初から目標保管温度である約35℃を維持できず、6時間程度で約30℃から下降している。
実施例4
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、1−ドデカノールによる高級アルコールとn−オクタデカンによる高級アルカンからなる凝固点温度が20℃、単位潜熱量が230J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF20を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を500ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は−10℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は−10℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は40分であった。
図16はこの実施例4における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、24時間以上にわたって目標保管温度である約20℃に維持されている。
実施例5
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、1−テトラデカノールによる高級アルコールとn−オクタデカンによる高級アルカンからなる凝固点温度が25℃、単位潜熱量が200J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF25を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を500ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は−10℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は−10℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は45分であった。
図17はこの実施例5における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、12時間以上にわたって目標保管温度である約25℃に維持されている。
実施例6
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、1−テトラデカノールによる高級アルコールとn−エイコサンによる高級アルカンからなる凝固点温度が35℃、単位潜熱量が205J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF35を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を500ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は−10℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は−10℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は1時間30分であった。
図18はこの実施例6における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、10時間以上にわたって目標保管温度である約35℃に維持されている。
実施例7
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、n−エイコサンによる高級アルカンを主成分とする凝固点温度が37℃、単位潜熱量が205J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF37を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を500ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は−10℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は−10℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は1時間30分であった。
図19はこの実施例7における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、10時間以上にわたって目標保管温度である約37℃に維持されている。
実施例8
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、n−エイコサンによる高級アルカンを主成分とする凝固点温度が37℃、単位潜熱量が205J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF37を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、85℃の加熱水を500ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は1時間30分であった。
図20はこの実施例8における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)が、10時間以上にわたって目標保管温度である約37℃に維持されている。
実施例9
上述のような定温保管容器を用い、潜熱蓄熱部材116及び117の各々に、n−エイコサンによる高級アルカンを主成分とする凝固点温度が37℃、単位潜熱量が205J/gの潜熱蓄熱部材である、玉井化成株式会社製のパッサーモF37を使用した。加熱水用容器118及び119の各々には、50℃の加熱水を500ml入れた場合の定温保管容器の調温特性(経過時間に対する温度特性)を熱電対温度計によって測定した。ただし、この定温保管容器のパッキング時の環境温度は25℃であり、測定中の定温保管容器の環境温度は5℃であった。また、潜熱蓄熱部材116及び117は5℃の恒温槽に72時間以上入れた後に定温保管容器内にパッキングしている。予冷時間は1時間30分であった。
図21はこの実施例9における測定した調温特性を示している。同図において(a)は空間(荷室)の中央部の温度、(b)は潜熱蓄熱部材116の空間(荷室)側表面の温度、(c)は潜熱蓄熱部材116と加熱水用容器118との間の温度、(d)は加熱水用容器118と断熱性筐体との間の温度、(e)は外気温度をそれぞれ表している。
同図から分かるように、空間(荷室)の中央部の温度(a)は、この加熱水温度の場合、湯量が500mlであると、目標保管温度である約37℃に長時間維持することが難しい。しかしながら、湯量を700〜1000ml程度に増量すれば、加熱水温度が50℃であっても、目標保管温度である約37℃を長時間維持することが可能である。
以上の実施例及び比較例から分かるように、潜熱蓄熱部材116及び117として、高級アルコール及び/又は高級アルカンを含有する潜熱蓄熱材を内部に封入したものを用いれば、所望の保管温度を長時間にわたって維持可能であり、従って、12時間以上の長時間の定温保管や定温輸送には実施例1〜9のような潜熱蓄熱部材を用いることが望ましい。ただし、短時間の定温保管や定温輸送であれば、比較例1のごとき潜熱蓄熱部材を用いることができる。
以上述べた実施形態及び実施例は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
10、110、210、310 断熱性筐体
10a、110a 本体部
10b、110b 蓋部
10c 内部
11 スカート部
12 PPテープ
13 クリアポケット
14 持ち手
15 ケース
16、17、116、117、216a、216b、216c、217a、217b、217c、316a、316b、317a、317b 潜熱蓄熱部材
18、19、118、119、218a、218b、219a、218c、219b、219c、318a、318b、319a、319b 加熱水用容器
320、321 スペーサ

Claims (8)

  1. 保管対象物を収容する空間に一方の面が接するように配置された潜熱蓄熱部材と、該潜熱蓄熱部材の他方の面に接して配置され、内部に加熱水が収容される加温容器と、前記潜熱蓄熱部材及び前記加温容器を内側に収容する断熱性筐体とを備えており、前記潜熱蓄熱部材が、高級アルコール及び/又は高級アルカンを含有する潜熱蓄熱材を内部に封入してなる容器又は袋から構成されていることを特徴とする定温保管容器。
  2. 前記潜熱蓄熱部材の総潜熱量に対する前記加温容器から与えられる熱エネルギ量が略等しいかそれ以上となるように加熱水の温度及び加熱水の量が定められていることを特徴とする請求項1に記載の定温保管容器。
  3. 前記空間を挟んで上下、左右又は前後に配置された1対の潜熱蓄熱部材を備えており、前記加温容器が前記1対の潜熱蓄熱部材にそれぞれ接して配置された1対の加熱水用容器を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定温保管容器。
  4. 前記空間を挟んで上下及び左右、上下及び前後、又は左右及び前後に配置された2対の潜熱蓄熱部材を備えており、前記加温容器が前記2対の潜熱蓄熱部材にそれぞれ接して配置された2対の加熱水用容器を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定温保管容器。
  5. 前記空間を挟んで上下、左右及び前後に配置された3対の潜熱蓄熱部材を備えており、前記加温容器が前記3対の潜熱蓄熱部材にそれぞれ接して配置された3対の加熱水用容器を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定温保管容器。
  6. 前記空間に面して上若しくは下、左若しくは右、又は前若しくは後に配置された1つの潜熱蓄熱部材を備えており、前記加温容器が前記1つの潜熱蓄熱部材に接して配置された1つの加熱水用容器を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定温保管容器。
  7. 前記加熱水用容器が、50℃〜90℃の加熱水を内部に収容するプラスチックで形成された容器であることを特徴とする請求項から6のいずれか1項に記載の定温保管容器。
  8. 前記断熱性筐体が、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン又はポリプロピレンを発泡させた発泡プラスチックで形成された筐体であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の定温保管容器。
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