JP6500294B2 - 繋留部材および潜水補助部材 - Google Patents

繋留部材および潜水補助部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6500294B2
JP6500294B2 JP2018026839A JP2018026839A JP6500294B2 JP 6500294 B2 JP6500294 B2 JP 6500294B2 JP 2018026839 A JP2018026839 A JP 2018026839A JP 2018026839 A JP2018026839 A JP 2018026839A JP 6500294 B2 JP6500294 B2 JP 6500294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
ocean current
floating body
current power
underwater floating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018026839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018131199A (ja
Inventor
寿郎 安藤
寿郎 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2018131199A publication Critical patent/JP2018131199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6500294B2 publication Critical patent/JP6500294B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Description

本発明は、繋留対象を繋留するための繋留部材に関し、主に、ダイバーが海流発電装置に保守点検等の作業を行うことを補助する潜水補助部材に関する。
近年、海流や潮流等の海水の流れのエネルギーを利用して発電を行う海流発電が注目されている。特に、海底に係留索を介して繋がれた水中浮遊体に回転翼を取り付け、海流によって回転翼を回転させて発電するようにした水中浮遊式の海流発電装置が、実用化の段階に近付いている。
水中浮遊体には、回転翼によって駆動される発電機等が内蔵されており、発電機等に不具合が生じていないか、定期的に保守点検する必要がある。現状では、ダイバーによる保守点検の他、水中ロボットを海流発電装置付近に投入して保守点検させる方法が検討されている。
しかし、海流発電装置が設置される海域の流れは非常に速く、例えば、黒潮の場合、約2m/sである。そのため、熟練のダイバーであっても、海流発電装置付近に潜水しながら保守点検作業を行うことは難しい。また、水中ロボットに保守点検させる方法も、流れの速い水中に安定して姿勢制御可能な水中ロボットは開発されていないため、実現は困難である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、海流発電装置に対する保守点検等の作業を容易に行うための潜水補助部材の提供を主な課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る潜水補助部材は、水中を浮遊する水中浮遊体と、海流によって駆動され前記水中浮遊体の下流側の端部に設けられた回転翼と、を備えた海流発電装置の前記水中浮遊体の上流側の端部等を覆うための網と、前記水中を泳ぐダイバーに接続されたロープの一端を前記網に取り付けるための取付部材と、を備えたことを特徴とする。
また、上記潜水補助部材において、前記網の格子を形成するロープは、列ごと、および/又は、行ごとに色分けされていることが好ましい。
本発明によれば、海流発電装置に対する保守点検等の作業を容易に行うための潜水補助部材を提供することができる。
(a)および(b)はそれぞれ、海流発電装置の概略構成を示す側視図および斜視図である。 本発明の実施形態に係る潜水補助部材の平面図である。 本発明の実施形態に係る潜水補助部材の部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る潜水補助部材の使用方法を説明するための概略図である。 本発明の実施形態に係る潜水補助部材の使用方法を説明するための概略図である。 網のロープを引き絞るための部材を示す部分拡大図である。 本発明の実施形態に係る潜水補助部材の使用方法を説明するための概略図である。 本発明の変形例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。
(発電装置の概略構成)
図1(a)および(b)はそれぞれ、海流発電装置1の概略構成を示す側視図および斜視図である。図1(a)に示すように、海流発電装置1は、海底2に固定されたシンカー3にケーブル(係留索)4を介して繋がれている。
図1(b)に示すように、海流発電装置1は、水中を浮遊する水中浮遊体11と、回転翼12とを備えている。
水中浮遊体11は、内部に発電機等が収容されている。水中浮遊体11の形状は特に限定されない。水中浮遊体11の大きさは特に限定されないが、経済産業省方式の実施形態では、海流発電装置1は大型規模の水中発電装置であるため、水中浮遊体11は、例えば、長さ50〜60mであり、直径10mである。なお、海流発電装置1は、小型または中型規模の水中発電装置であってもよい。
回転翼12は、海流Cによって駆動され、水中浮遊体11の下流側の端部に設けられている。回転翼12の大きさは特に限定されないが、例えば、直径30mである。回転翼12は、水中浮遊体11内部のタービンに連結されている。海流Cによって回転翼が回転することにより、タービンが連動し、発電機が発電する。発電された電力は、図1(a)に示すケーブル4を介してシンカー3に送電され、さらにシンカー3から図示しない海底ケーブルを介して、陸上等に設置された受給電・制御設備に送電される。
経済産業省方式の海流発電装置1は、水中浮遊体11および回転翼12をそれぞれ2つ備えており、2つの水中浮遊体11は、これをつなぐブリッジ部11aによって接続されている。図1(a)に示すケーブル4の一端は、ブリッジ部11aの一部(図面ではブリッジ部11aの底部)に取り付けられており、これにより、海流発電装置1は水中を浮遊繋留されつつ発電する。なお、ブリッジ部11aも、水中浮遊体の一部を構成している。
(潜水補助部材)
海流発電装置1は、通常、流れの速い黒潮などの流域に設置されるため、ダイバーが海流発電装置1に対して保守点検等の作業を行うためには、ダイバーを安全に海流発電装置1の付近に繋ぎ止めるための手段が必要である。本発明は、そのような手段としての潜水補助部材を提供する。
図2および図3はそれぞれ、本実施形態に係る潜水補助部材5の平面図および部分拡大斜視図である。図2に示すように、潜水補助部材5は、網6と、リング7とを備えている。網6は、ロープ61と、外枠62とを備えている。
ロープ61は、行方向および列方向に複数本配列され、それらが交差することにより格子を形成している。格子の交点では、ロープ61同士が互いに結合されている。また、ロープ61は、列ごと、および/又は、行ごとに色分けされている。本実施形態では、図2において、行方向に配列されたロープ61が、互いに異なる色に着色されているとともに、列方向に配列されたロープ61も、互いに異なる色に着色されている。なお、ロープ61を列ごとのみ、または、行ごとのみに色分けしてもよい。
外枠62は、ロープ61によって形成された格子を取り囲んでおり、各ロープ61の両端が外枠62に接続されている。本実施形態において、外枠62の平面視の外形は矩形であるが、特に限定されず、例えば環状であってもよい。
後述するように、網6は、図1に示す海流発電装置1の水中浮遊体11の上流側の端部を覆うためのものである。
さらに、図2および図3に示すように、潜水補助部材5はリング7を備えている。リング7は、ロープ61によって形成された格子の交点に複数取り付けられている。後述するように、リング7は、水中を泳ぐダイバーに接続されたロープの一端を網6に取り付けるための取付部材である。リング7が網6に所定以上の強度で固定可能であれば、リング7を網6に取り付ける態様は特に限定されない。なお、リング7を取り付ける位置は特に限定されず、例えば、リング7を外枠62に取り付けてもよい。また、リング7は、ロープ61によって形成された格子の交点のほぼ全てに取り付けられることが好ましい。また、リング7の形状は、ロープの一端を着脱可能に取り付けられる形状であれば特に限定されない。
また、網6の外枠62には、引き綱8およびおもり9が形成されている。
引き綱8は、一端が外枠62の2つの頂点付近に固定されており、他端には環状のループが形成されている。後述するように、ダイバーは、網6を水中浮遊体11に被せるときに、引き綱8のループを保持する。
おもり9は、比重が水よりも大きい金属等で形成されている。本実施形態では、おもり9は、引き綱8が形成されていない外枠62の他の2つの頂点付近に取り付けられている。
(使用方法)
図4は、本実施形態に係る潜水補助部材5の使用方法を説明するための概略図である。
まず、船20を海流発電装置1が浮遊している位置の上流側に移動させ、海流発電装置1から所定距離(例えば10m)の位置付近で停止させる。このとき、海流発電装置1も、浅い海域(例えば水深10m程度)に移動させることが好ましい。
続いて、2人のダイバーDが、引き網8を保持しながら船20の下流側に網6とともに潜水し、網6を展開する。このとき、網6の中心部分は、ロープ21を介して船20に繋がれている。ダイバーDが2つの引き綱8を所定の間隔で保持するとともに、おもり9(図2)が下方に沈むことにより、網6を落下傘状に広げることができる。
なお、海流発電装置1の形状や海流の状況によっては、4人のダイバーDが網6の四隅を支持・牽引しながら、網6を展開してもよい。
そして、図4に示すように、ダイバーDは、海流Cの方向において、網6の中心が水中浮遊体11の上流側の端部と略一致するように、目視で網6の位置を調整する。網6の位置調整が完了すると、ダイバーDが水中無線で船20に指示を送り、ロープ21の接続を解除させる。これにより、ダイバーDおよび網6は、海流Cによって水中浮遊体11に向かって移動し、図5に示すように、網6を水中浮遊体11の上流側の端部に被せることができる。
なお、網6が水中浮遊体11から逸れた場合に備え、ダイバーDは、緊急避難用の水中スクーターを携帯することが望ましい。これにより、ダイバーDが下流側の回転翼12に衝突することを防止できる。
網6のロープ61および外枠62には、ロープストッパー61aが取り付けられている。ダイバーDは、図6に示すように、ロープストッパー61aを調節してロープ61を引き絞ることができる。これにより、引き絞られたロープ61および外枠62が水中浮遊体11を絞め付けるので、網6を水中浮遊体11に安定して保持することができる。
なお、ロープ61および外枠62の材料は特に限定されないが、塩害に強い素材を用いることが好ましい。また、外枠62の材料として形状記憶素材を用いることが好ましい。これにより、外枠62は変形しにくくなるため、海流Cの流速が大きい等の要因で外枠62に大きな外力が加わっても、網6が水中浮遊体11から脱落しにくくなる。
その後、ダイバーDは、自身に接続されたロープ22の一端をリング7に着脱可能に取り付ける。ロープ22をリング7に取り付ける態様は特に限定されないが、例えば、ロープ22の一端にカラビナを設け、カラビナを介してリング7に取り付けることができる。ロープ22によって、ダイバーDは海流Cに流されることなく、水中浮遊体11の付近に安全に留まることができる。したがって、ダイバーDは、水中浮遊体11の保守点検等の作業を容易に行うことができる。
例えば、保守点検作業として、ダイバーDは、水中浮遊体11の内部に収容されている稼働中のタービンや変圧器などから異常音が発生していないかを確認し、必要に応じて録音する。また、水中浮遊体11の表面に付着した海生生物やゴミなどを取り除く作業も、保守点検作業に含まれる。
本実施形態では、複数のリング7が、網6に分散して設けられている。ダイバーDは、水中浮遊体11の保守点検を行いたい箇所に応じて、ロープ22を取り付けるリング7を適宜選択する。
また、一人のダイバーDに接続されるロープ22の本数は1本でもよいが、好ましくは2本、より好ましくは3本以上である。複数本のロープ22を用いることにより、建設作業員の2丁掛けの要領で、1本のロープ22を異なるリング7に付け替える場合であっても、常に少なくとも1本の別のロープ22を介してダイバーDを網6に繋ぎ止めることができる。
また、網6の交点各所に環状リング7を設け、環状リング7に緩衝材を取り付けられる構成とすることが好ましい。これにより、潮流の方向が変わっても衝突などの損傷から海流発電装置1やアンカー対象としている構造物を保護することができる。特に、網6の中央部分(すなわち、水中浮遊体11に被せた状態における上流部分)に、緩衝材を取り付けることにより、海流にのって高速で泳ぐ回遊魚や鯨などの大型生物の激突の被害から、海流発電装置1および生物の双方を保護することができる。
また、リング7には水中バルーンを装着することができる。海流発電装置1自体に浮力調整機能がない場合であっても、ダイバーDが自身のタンクその他の吸気源からエアをリング7につけたバルーンに供給または排気することにより、海流発電装置1を任意の深度に浮上または潜降させることが可能となる。
また、本実施形態では、網6の格子を形成する複数本のロープ61が列ごと、および、行ごとに色分けされている。網6を水中浮遊体11に被せた状態における、各ロープ61の水中浮遊体11における位置はほぼ一定であるため、ダイバーDは、ロープ61の色によって、保守点検すべき水中浮遊体11上における自身の位置を容易に特定することができる。
水中浮遊体11の一方の保守点検が完了すると、図7に示すように、ダイバーDは、ブリッジ部11aにも網6を被せる。具体的には、ダイバーDは、ブリッジ部11aの上流側で網6を上下方向に広げ、海流Cを利用して網6を流すことにより、ブリッジ部11aの上面および底面を網6で挟み込む。その後ダイバーDは、網6に固定されたリング7にロープ22を取り付けることにより、ブリッジ部11a付近に留まることができる。
(本実施形態の効果)
以上のように、本実施形態に係る潜水補助部材5では、海流を利用して網6を水中浮遊体の上流側の端部に被せることにより、網6が水中浮遊体を覆った状態で保持することができる。そして、ダイバーDに接続されたロープの一端を、網に固定されたリング7に取り付けることにより、ダイバーDは、海流Cに流されることなく、水中浮遊体11の付近に安全に留まることができる。したがって、ダイバーDは、水中浮遊体11の保守点検等の作業を容易に行うことができる。
(その他)
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態において、海流発電装置1は、水中浮遊体11および回転翼12を二組備えた構成であったが、水中浮遊体11の上流側の端部に網を被せることが可能であれば、海流発電装置1の形態は特に限定されない。例えば海流発電装置1は、一組の水中浮遊体11および回転翼12を備えた構成であってもよい。この場合、図1に示すケーブルは、例えば水中浮遊体11の上流側先端部に接続される。
また、上記実施形態では、網8をダイバーによって設置していたが、将来的に海流発電装置1をより大深度の海中に設定する必要が生じた時には、遠隔操縦ドローンやAI人工知能ロボットによって網6を設置してもよい。その場合、リング7は、ダイバーの他、ドローンやロボットの確保アンカーとしても用いることができる。すなわち、ドローンやロボットはアーム等でリング7をつかむことにより、体勢を確保しながら移動することが可能である。
また、リング7には、取り付けられた位置を示す刻印や凹凸状の表示その他の方法による位置表示を施してもよく、ドローンがリング7の表示を読み取ることにより、自身の位置を正確に把握することができる。また、リング7の表示は、ダイバーにとっても水中視界状況が悪化した時の位置判断に有効である。
海流発電装置1の種別に関わらず、ロープ、釣り糸、漁網などの漂流物は、海流発電装置1、特に回転翼12に絡みやすく、発電効率の低下を招く。そういった被害を予防するため、網6の各所にJ字状またはS字状の緩やかな突起を設けてもよい。水中浮遊体11の上流部分にあたる位置で、突起によって漂流物をからめとることにより、漂流物が回転翼12等に絡むことを防止することができる。また、突起にロープ等を取り付けて、ダイバーやロボット、船の簡易アンカーとして使用することも可能である。
また、海流発電装置1にムラサキイガイなどの海洋付着生物が付着することによる発電効率の低下を抑制するため、海洋付着生物の天然忌避成分を網6に織り込んでもよい。天然忌避成分は、海洋付着生物の繁殖の足を止めることができる成分であれば特に限定されないが、例えば、静岡大学農学部等で研究発表された成分を用いることができる。特に、網6の外周縁部(すなわち、水中浮遊体11に被せた状態における下流部分)及びこれを利用してさらに追加して取り付けられる網の部分に天然忌避成分を織り込むことにより、メンテナンスの困難な回転翼12への海洋付着生物の付着を防止することが可能となる。逆に貝などの好む天然成分による誘引物質を網6の任意の部分に織り込むことにより、そのエリアに集中的に繁殖誘導した後、網の新規交換によって一気に貝類の大半を除去する方法も可能である。
また、網6の材質は、通常は、海中で浮き上がりも沈みもしない中性浮力のものであるが、海象等に応じて、プラスの浮力を有する材質や、マイナス浮力を有する材質であってもよい。また、海流発電装置1のバランス調整が可能なように、浮力の異なる材料を局所的に組み合わせることにより、網6を製造してもよい。
上記実施形態では、本発明に係る潜水補助部材を海流発電装置の保守点検のために用いていたが、本発明に係る潜水補助部材は、他の目的にも適用可能である。
例えば本発明は、ダイバーによる電力供給装置の深度調整にも適用可能である。具体的には、ダイバーが海流発電装置の付近に安全に留まることができることにより、ダイバーは、水中浮遊体に網6を利用して取り付けたバルーンに、浮力調整装置を用いて、内部に圧縮空気を供給することにより、電力供給装置を上方に浮上させることができる。電力供給装置を海面に浮上させることにより、例えば、海流発電装置から水素製造プラント船などへ電力供給することができる。また、ダイバーは、水中浮遊体の空気の排出装置を操作することにより、電力供給装置を下方に潜降させることができる。これにより、海流発電装置からAI型無人潜水艦、潜水母艦等、資源探査船などに電力供給することができる。特に、電力供給装置を深い深度に潜降させることにより、軍事偵察衛星に発見されるリスクを回避しつつ潜水母艦等に電力供給することができる。
また、上記実施形態では、本発明に係る潜水補助部材は、ダイバーを繋留するための繋留補助部材として使用していたが、船の繋留アンカーとしても活用することができる。具体的には、潜水補助部材の網を海流発電装置の水中浮遊体に被せ、船に接続されたロープを網に固定されたリングに接続する。これにより、海流発電装置を安全深度に潜行させたまま、船を海流発電装置近辺の洋上に停留させることができる。また、海流発電装置と船とを電力ケーブルを介して接続することにより、船中のバッテリーに変圧器を介して充電したり、船中で水素を製造する装置に電力を供給することができる。
本発明に係る潜水補助部材を繋留部材として活用する場合、図8に示すように、網6を岩礁(暗礁)30等の水中の固定構造物に被せ、取付部材としてのカラビナ・リング7にロープ31を取り付け、ロープ31を介して、海流発電装置1を繋留してもよい。図8では、海流発電装置1は、小型〜中型規模の水中発電装置であり、単一の水中浮遊体11および回転翼12を備えている。
また、図8において、繋留対象は海流発電装置1に限らず、船舶であってもよい。また、固定構造物は、岩礁30に限らず、橋脚等であってもよく、固定構造物の形状にあわせて、網6の形状・寸法・材質を変更することができる。特に、岩礁エリアに小型または中型の海流発電装置1を設置する場合は、津波等で近くの他の岩礁に激突することのないよう、岩礁30以外の岩礁や海底などから確保ロープを網6や海流発電装置1に連結することが好ましい。設定時の深度調整やこれらの確保支持により、中型・小型の海流発電装置1を船舶航行に支障のない深度となるよう繋留することが可能である。岩礁30に設置した網6およびロープ31によって、海流発電装置1を船舶航行に支障のない深度となるように繋留することが好ましい。
なお、リング7には、電波その他の方式による位置発信機を取り付けてもよい。これにより、たとえば岩礁30が崩壊して、海流発電装置1そのものが危険な漂流物となる事態が発生しても、早急に発見・回収することが可能となる。
また海流・水流の流速振動による網6の摩擦断裂を防ぐため、特に一例として、岩礁30の突起部分と網6との間に緩衝物を挿入することが好ましい。
1 海流発電装置
2 海底
3 シンカー
4 ケーブル(係留索)
5 潜水補助部材(繋留部材)
6 網
7 リング
8 引き綱
9 おもり
11 水中浮遊体
11a ブリッジ部
12 回転翼
21 ロープ
22 ロープ
30 岩礁
31 ロープ
61 ロープ
61a ロープストッパー
62 外枠
C 海流
D ダイバー

Claims (3)

  1. 水中の固定構造物を覆うための網と、
    繋留対象に接続されたロープの一端を前記網に取り付けるための取付部材と、
    を備えた繋留部材。
  2. 物体を覆うための網と、
    繋留対象に接続されたロープの一端を前記網に取り付けるための取付部材と、
    を備えた潜水補助部材であり、
    前記物体は、水中を浮遊する水中浮遊体と、海流によって駆動され前記水中浮遊体の下流側の端部に設けられた回転翼と、を備えた海流発電装置の前記水中浮遊体の上流側の端部であり、
    前記繋留対象は、前記水中を泳ぐダイバーである、潜水補助部材
  3. 前記網の格子を形成するロープは、列ごと、および/又は、行ごとに色分けされている、請求項2に記載の潜水補助部材
JP2018026839A 2017-02-17 2018-02-19 繋留部材および潜水補助部材 Active JP6500294B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017028206 2017-02-17
JP2017028206 2017-02-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018131199A JP2018131199A (ja) 2018-08-23
JP6500294B2 true JP6500294B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=63249295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018026839A Active JP6500294B2 (ja) 2017-02-17 2018-02-19 繋留部材および潜水補助部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6500294B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109440731B (zh) * 2018-11-09 2023-10-31 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 一种水域设施安全防护拦阻系统
WO2023206690A1 (zh) * 2022-04-25 2023-11-02 胡灵芝 潜水探测机器人、捕捞网单元、导流板单元及捕捞方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS463061Y1 (ja) * 1966-09-09 1971-02-03
JPS474176Y1 (ja) * 1967-11-02 1972-02-14
JPS6024709Y2 (ja) * 1978-06-28 1985-07-24 芦森工業株式会社 シ−アンカ−用基布
JPH0612290U (ja) * 1991-07-24 1994-02-15 壹 山口 船舶用下面保護シート
JPH07246042A (ja) * 1994-03-09 1995-09-26 Sojiro Nakamura 漁業用溶融メツキ金網製土俵碇
US9308970B1 (en) * 2012-04-18 2016-04-12 Sri International Net engagement with parachute slowdown (NEPS) system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018131199A (ja) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3426024B1 (en) Semi-submersible fish farming system
CN105557572B (zh) 一种半潜式单柱海洋工程渔场
KR101845500B1 (ko) 잠수형 가두리장치
JP5237155B2 (ja) 中層浮魚礁の回収方法及びこれに使用する回収用金具
CN210054283U (zh) 养殖网箱
ES2517867T3 (es) Sistema de amarre
EP3937624B1 (en) A submersible pen system
KR102382732B1 (ko) 해상 양식 가두리 설비 및 그 설비의 설치 방법
JP6500294B2 (ja) 繋留部材および潜水補助部材
CN104082120B (zh) 一种浮动式防风浪藻礁
JP2018533691A (ja) 重力及び浮力を用いた自家発電装置、構造物を用いた自家発電装置、及びこれを用いた海洋境界灯
AU2011200741A1 (en) Mooring System for Offshore Fish Production
KR101743913B1 (ko) 해저면 착저식 저서 생물 포획 장치
CN104488774B (zh) 复合式网箱
CN104429911A (zh) 一种自动升降式藻床系统及其人工藻场构建方法
JP5455836B2 (ja) 浮魚礁装置
CN203844987U (zh) 一种射网式水面网格式救捞网
EP4233535A2 (en) Buoyancy system for a fish pen
JP3150490U (ja) 養殖用水深可変係留施設
JP2016096802A (ja) 人工浮き魚礁
CN109122286A (zh) 一种离岸浮式海藻修复装置及方法
CN109105249A (zh) 一种岛礁沿岸浮式海藻修复装置及方法
WO2016139250A1 (en) Installation for cultivating marine biomass
CN203844986U (zh) 一种射网式救捞套网
KR102680598B1 (ko) 부력 구조체에 형성된 조도에 인공어초를 결합한 해상풍력 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181030

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181030

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6500294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154