JP6499548B2 - 無線通信装置、送信方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

無線通信装置、送信方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、送信方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、複数の通信事業者や無線通信システムで周波数帯を共用する際には、同一周波数帯を共用する他の無線通信装置に電波干渉を与えないように、無線通信装置が送信前に当該周波数帯の利用状況をセンシングし、その結果に基づいて、送信の可否を判断するLBT(Listen Before Talk)技術が知られている。そのLBT技術の一つとして、Wi−Fiと呼ばれる無線LANのLBT技術では、センシングを固定的な待ち時間に加えてランダムに決まる待ち時間にて実施することにより、確率的に衝突を回避するようにしている(例えば、非特許文献1参照)。該ランダムに決まる待ち時間はバックオフ時間(Backoff)と呼ばれている。
図15は、従来のWi−FiのLBT技術の説明図である。図15に示すように、無線LAN装置は、送信前に、固定的な待ち時間(DIFS(Distributed Inter Frame Space))とランダムに決まる待ち時間(バックオフ時間)の合計時間にてセンシングを実施する。バックオフ時間は、0からCW(Contention Window)までの範囲から一様な確率でランダムに選ばれたバックオフ値に応じて決定される。無線LAN装置が送信したデータ(Data)に対して一定時間以内にACK信号(ACKnowledgement:肯定応答信号)が返ってこなかった場合、パケットの衝突の発生確率を低下させるために、CWを拡大し、バックオフ時間が長くなる確率を上げる。CWは2倍ずつ拡大される。CWの初期値は15であり、CWの最大値は1023である。データに対するACK信号を受信した場合、拡大したCWを初期値に戻す。Wi−Fiでは、送信#N+1回目のLBT開始前に、必ず前回の送信#N回目の受信成否が判明する。無線LAN装置は一つの宛先へデータを送信し、該一つの宛先からのACK信号の受信の有無を管理し、該一つの宛先からのACK信号の受信の有無によって次の送信のバックオフ値を決定する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)における次世代移動体通信システムの仕様の標準化作業の中で、LAA(Licensed-Assisted Access)が検討されている(例えば、非特許文献2参照)。LAAは、他の無線通信システムと周波数帯を共用しながらLTE(Long Term Evolution)通信を行う技術である。LAAを適用した無線局(基地局(eNB)又は端末(UE))は、同一周波数帯を使うWi−Fi等の他の無線通信システムとの電波干渉を避けるために、LBT機能を備える。
LAAのLBT機能は以下の処理を実行する。
・センシングにより取得した利用周波数帯の電力レベルを閾値と比較し、利用周波数帯の電力レベルが、閾値よりも大きい場合にビジー(busy)と判定し、閾値以下である場合にアイドル(idle)と判定する。
・設定された待ち時間分だけアイドルが続いたら送信を行う。該待ち時間は、固定的な待ち時間とランダムに決まる待ち時間(バックオフ時間(Backoff))の合計時間である。
特開2014−165512号公報
IEEE Std 802.11ac(TM)-2013 3GPP, "TR 36.889"
図16は、LAAのLBT機能におけるいくつかの課題のうち課題1,2の説明図である。
(課題1)LAAの基地局は、1回のデータ送信で、複数の宛先の端末へデータを送信することができる。LAAの基地局は、複数の宛先の端末へ同時にデータを送信した場合、各宛先の端末からのACK信号及びNACK信号(Negative ACKnowledgement:否定応答信号)の受信の有無を管理する。ここで、LAAでは、送信#N+1回目のLBT開始前に、前回の送信#N回目の受信成否が全て判明するとは限らない。送信#N+1回目のLBT開始までに、送信#N回目でデータを送信した複数の宛先のうち少なくとも一つの宛先からのACK信号及びNACK信号の受信が間に合わないことが起こり得る。このため、従来のWi−FiのLBT技術のように、一つの宛先へデータを送信し、該一つの宛先からのACK信号の受信の有無を管理し、該一つの宛先からのACK信号の受信の有無によって次の送信のLBTのバックオフ値を決定することでは、LAAのLBTのバックオフ値を決定することができない。
(課題2)LAAにおいては、送信#N回目でデータを送信した複数の宛先からACK信号又はNACK信号が返ってくる。このため、従来のWi−FiのLBT技術のように、一つの宛先へデータを送信し、該一つの宛先からのACK信号の受信の有無を管理し、該一つの宛先からのACK信号の受信の有無によって次の送信のバックオフ値を決定することでは、LAAにおいて複数の宛先からACK信号又はNACK信号が返ってくる場合に対応できない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、複数の宛先に送信する際の待ち時間を適切に決定することができる無線通信装置、送信方法、及びコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明の一態様は、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信部と、前記送信部が送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、カウンタ値を更新するカウンタと、前記カウンタ値に応じて、送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断部と、を備え、前記送信部は、前記更新判断部が決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する、無線通信装置である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)の無線通信装置において、前記送信部が送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタをさらに備え、前記カウンタは、前記受信失敗数カウンタ値に基づいて前記カウンタ値を更新する、無線通信装置である。
(3)本発明の一態様は、上記(2)の無線通信装置において、前記受信失敗数カウンタ値の履歴を記録する受信失敗数カウンタ値履歴記録部をさらに備え、前記カウンタは、前記受信失敗数カウンタ値の履歴に基づいて前記カウンタ値を更新する、無線通信装置である。
(4)本発明の一態様は、上記(1)から(3)のいずれかの無線通信装置において、前記送達確認情報の履歴を記録する送達確認情報履歴記録部をさらに備え、前記カウンタは、前記送達確認情報の履歴に基づいて前記カウンタ値を更新する、無線通信装置である。
(5)本発明の一態様は、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信部と、前記送信部が送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗フラグを更新する受信失敗フラグ管理部と、送信予定の複数の宛先の前記受信失敗フラグに基づいて、カウンタ値を更新するカウンタと、前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断部と、を備え、前記送信部は、前記更新判断部が決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する、無線通信装置である。
(6)本発明の一態様は、上記(5)の無線通信装置において、前記送達確認情報の履歴を記録する送達確認情報履歴記録部をさらに備え、前記受信失敗フラグ管理部は、前記送達確認情報の履歴に基づいて前記カウンタ値を更新する、無線通信装置である。
(7)本発明の一態様は、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信部と、前記送信部が送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタ管理部と、送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値に基づいて、カウンタ値を更新するカウンタと、前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断部と、を備え、前記送信部は、前記更新判断部が決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する、無線通信装置である。
(8)本発明の一態様は、上記(7)の無線通信装置において、前記カウンタは、前記送信予定の複数の宛先の各々に割り当てられた通信リソース量に基づいて、前記送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値の中から、前記カウンタ値の更新に使用する前記受信失敗数カウンタ値を選択する、無線通信装置である。
(9)本発明の一態様は、無線通信装置の送信方法であり、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信ステップと、前記送信ステップにより送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、カウンタ値を更新する更新ステップと、前記カウンタ値に応じて、送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断ステップと、前記更新判断ステップにより決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定ステップと、を含む送信方法である。
(10)本発明の一態様は、無線通信装置の送信方法であり、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信ステップと、前記送信ステップにより送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗フラグを更新する受信失敗フラグ管理ステップと、送信予定の複数の宛先の前記受信失敗フラグに基づいて、カウンタ値を更新する更新ステップと、前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断ステップと、前記更新判断ステップにより決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定ステップと、を含む送信方法である。
(11)本発明の一態様は、無線通信装置の送信方法であり、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信ステップと、前記送信ステップにより送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタ管理ステップと、送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値に基づいて、カウンタ値を更新する更新ステップと、前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断ステップと、前記更新判断ステップにより決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定ステップと、を含む送信方法である。
(12)本発明の一態様は、無線通信装置のコンピュータに、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信機能と、前記送信機能により送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、カウンタ値を更新する更新機能と、前記カウンタ値に応じて、送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断機能と、前記更新判断機能により決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムである。
(13)本発明の一態様は、無線通信装置のコンピュータに、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信機能と、前記送信機能により送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗フラグを更新する受信失敗フラグ管理機能と、送信予定の複数の宛先の前記受信失敗フラグに基づいて、カウンタ値を更新する更新機能と、前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断機能と、前記更新判断機能により決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムである。
(14)本発明の一態様は、無線通信装置のコンピュータに、複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信機能と、前記送信ステップにより送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタ管理機能と、送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値に基づいて、カウンタ値を更新する更新機能と、前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断機能と、前記更新判断機能により決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、複数の宛先に送信する際の待ち時間を適切に決定することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの例を示す構成図である。 第1実施形態の基地局1の概略構成図である。 第1実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。 第1実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。 第2実施形態の基地局1の概略構成図である。 第2実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。 第2実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。 送信予定の複数の宛先を意識せずに該送信予定の複数の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決める場合の説明図である。 第3実施形態の基地局1の概略構成図である。 第3実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。 第3実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。 第4実施形態の基地局1の概略構成図である。 第4実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。 第4実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。 従来のWi−FiのLBT技術の説明図である。 LAAのLBT機能における課題1,2の説明図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの例を示す構成図である。本実施形態では、無線通信システムの例としてLAAの無線通信システムを挙げて説明する。図1において、基地局1はLAAの基地局である。基地局1は本発明に係る無線通信装置の例である。端末A〜HはLAAの端末である。基地局2は、基地局1の無線通信システムとは別の無線通信システムの基地局である。基地局1と基地局2は同一周波数帯を共用する。
端末A〜Dは、基地局1の近傍に存在し、基地局2から送信された電波の干渉を受けない。一方、端末E〜Hは、基地局2から送信された電波の干渉を受ける位置に存在する。このため、端末E〜Hでは、基地局1からの無線信号101と基地局2からの無線信号102の衝突により、再送が発生する可能性がある。
以下、上述した基地局1(無線通信装置)の各実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図2は、第1実施形態の基地局1の概略構成図である。図2において、基地局1は、スケジューラ11と送信部12と受信部13とCW更新判断部14を備える。CW更新判断部14はCW更新カウンタ15を備える。
スケジューラ11は、次に送信予定の宛先の端末を決定する。該送信予定の宛先は一つ又は複数である。送信部12は、スケジューラ11が決定した送信予定の宛先へデータの送信を行う。送信部12は、データの送信前にLBTを行う。送信部12が複数の宛先へ送信する際のLBTでは、該複数の宛先に共通の待ち時間分だけアイドルが続いたら、該複数の宛先への送信を行う。該複数の宛先に共通の待ち時間は、固定的な待ち時間とランダムに決まる待ち時間(バックオフ時間(Backoff))の合計時間である。
受信部13は、基地局1に接続する端末から信号を受信する。受信部13は、送信部12から送信したデータに対する各宛先からのACK信号及びNACK信号の情報をCW更新判断部14へ出力する。ACK信号及びNACK信号は送達確認情報である。
CW更新判断部14においてCW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を保持する。CW更新カウンタ15は、送信部12が送信したデータに対する各宛先からのACK信号及びNACK信号に基づいて、CW更新カウンタ値を更新する。CW更新判断部14は、CW更新カウンタ値に応じて、送信予定の宛先への送信前のLBTに適用するCWの最大値を決定する。CWの最大値は、バックオフ時間の設定可能範囲に対応する。バックオフ時間の設定可能範囲は、送信予定の複数の宛先に共通の待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲に対応する。
送信部12は、CW更新判断部14が決定したCWの最大値に基づいて、送信予定の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決定する。バックオフ時間は、例えば、Wi−FiのLBT技術と同様に、0からCWまでの範囲から一様な確率でランダムに選ばれたバックオフ値に応じて決定される。送信部12は、送信予定の宛先が複数存在する場合、CW更新判断部14が決定したCWの最大値に基づいて、送信予定の複数の宛先への送信前のLBTに適用する該複数の宛先に共通のバックオフ時間を決定する。
次に、図3、図4を参照して、第1実施形態に係る基地局1の送信の動作を説明する。図3は、第1実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。図4は、第1実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。
[第1実施形態に係る送信方法の例1]
図3を参照して、第1実施形態に係る送信方法の例1を説明する。CW更新判断部14には、受信部13から送達確認情報f_(N,m)が入力される。送達確認情報f_(N,m)は、送信部12が送信#N回目に送信した宛先から受信部13が受信したフィードバック(feedback)信号F_(N,m)に含まれる全てのACK信号及びNACK信号の情報である。但し、mは1〜Mまでの整数である。Mは、送信部12が送信#N回目に送信したサブフレームの個数である。
LAAでは、ULサブフレーム#m+xのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)リソース(on Licensed band or Unlicensed band)に含まれる「HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request) ACK及びNACK」が、フィードバック信号F_(N,m)に含まれるACK信号及びNACK信号に対応する。なお、上記「サブフレーム#m+x」のxの値は、LTEでは4であるが、LAAでは検討中となっている。
CW更新判断部14は、受信部13からの送達確認情報f_(N,m)の入力に応じて、送信#N+l回目の送信前のLBTに適用するCWの最大値を送信部12へ出力する。一般にl=1だが、上記の図16を参照して説明した(課題1)で述べたように、送達確認情報f_(N,m)の入力が#N+1回目の送信前のLBTに間に合わない場合は、l=2となる。以降では、簡単のため、l=1として説明する。
(ステップS1)CW更新判断部14は、送達確認情報f_(N,m)に基づいて、送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信されたかを判断する。この結果、送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信された場合にはステップS2に進み、そうではない場合にはステップS5に進む。
(ステップS2)CW更新判断部14は、送信#N回目に対するNACK信号の受信総数、又は、送信#N回目に対するACK信号タイムアウト数が閾値以下であるかを判断する。この結果、閾値以下である場合にステップS3に進み、そうではない場合にステップS4に進む。
なお、上記のステップS2の他の例として、CW更新判断部14は、送信#N回目に対するNACK信号の受信総数、又は、送信#N回目に対するACK信号タイムアウト数が閾値以上であるかを判断し、この結果、閾値以上である場合にステップS4に進み、そうではない場合にステップS3に進むようにしてもよい。
(ステップS3)CW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を、初期化する又は減少させる。
(ステップS4)CW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を増加させる。
(ステップS5)CW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を変更せず維持する。
(ステップS6)CW更新判断部14は、送信#N+1回目向けに、CW更新カウンタ15からCW更新カウンタ値を取得する。
(ステップS7)CW更新判断部14は、該取得したCW更新カウンタ値が閾値以下であるかを判断する。この結果、閾値以下である場合にステップS8に進み、そうではない場合にステップS9に進む。
(ステップS8)CW更新判断部14は、CWの最大値を現在の値からXだけ減少させる又は初期化する。Xの値は任意に設定できるようにしてもよい。
(ステップS9)CW更新判断部14は、CWの最大値を現在の値からYだけ増加させる。Yの値は任意に設定できるようにしてもよい。
(ステップS10)CW更新判断部14は、ステップS8又はステップS9の結果のCWの最大値を、送信#N+1回目向けに送信部12へ出力する。送信部12は、該CWの最大値に基づいて、送信#N+1回目に送信予定の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決定する。
CW更新カウンタ値を初期化する条件の例を以下に示す。
(初期化条件の例1)
ステップS3では全てCW更新カウンタ値を初期化する。
(初期化条件の例2)
送達確認情報f_(N,m)にACK信号のみが含まれている場合に、CW更新カウンタ値を初期化する。この初期化条件の例2の場合、送達確認情報f_(N,m)に一つでもNACK信号が含まれている場合には、上記ステップS2の結果とは無関係に、CW更新カウンタ値を変更せずに維持してもよい。これにより、干渉回避率の向上を図ることができる。
[第1実施形態に係る送信方法の例2]
図4を参照して、第1実施形態に係る送信方法の例2を説明する。図4において、上記の図3の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図4に示す第1実施形態に係る送信方法の例2では、上記の図3に示す第1実施形態に係る送信方法の例1のステップS2のみが異なり、他のステップは同様である。
CW更新判断部14には、受信部13から送達確認情報f_(N,m)が入力される。CW更新判断部14は、受信部13からの送達確認情報f_(N,m)の入力に応じて、送信#N+1回目の送信前のLBTに適用するCWの最大値を送信部12へ出力する。
図4において、ステップS1の結果、送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信された場合にはステップS21に進み、送信#N回目に対するACK信号及びNACK信号の両方が受信されなかった場合にはステップS5に進む。
(ステップS21)CW更新判断部14は、指標が閾値以下であるかを判断する。該指標は、「(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数)÷(ACK信号の受信総数+(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数))」である。この結果、該指標が閾値以下である場合にステップS3に進み、そうではない場合にステップS4に進む。
なお、上記のステップS21の他の例として、CW更新判断部14は、指標「(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数)÷(ACK信号の受信総数+(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数))」が閾値以上であるかを判断し、この結果、閾値以上である場合にステップS4に進み、そうではない場合にステップS3に進むようにしてもよい。
LAAでは、ACK信号及びNACK信号は、DLサブフレーム毎に宛先毎に返送される。このため、送信#N回目のDLサブフレーム#mに割り当てられた宛先の数に応じて返送されるACK信号及びNACK信号の総数が変化する。第1実施形態に係る送信方法の例2によれば、指標「(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数)÷(ACK信号の受信総数+(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数))」を使用することにより、送信#N回目のDLサブフレーム#mに割り当てられた宛先の数に依らずに、一定の条件でCW更新カウンタ値の更新を判断することができる。
CW更新カウンタ値を初期化する条件の例を以下に示す。
(初期化条件の例1)
ステップS3では全てCW更新カウンタ値を初期化する。
(初期化条件の例2)
指標「(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数)÷(ACK信号の受信総数+(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数))」が0である場合に、CW更新カウンタ値を初期化する。この初期化条件の例2の場合、指標「(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数)÷(ACK信号の受信総数+(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数))」が0ではない場合には、上記ステップS21の結果とは無関係に、CW更新カウンタ値を変更せずに維持してもよい。これにより、干渉回避率の向上を図ることができる。
以上が第1実施形態の説明である。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態の基地局1の概略構成図である。図5において、上記の図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図5に示す第2実施形態に係る基地局1では、上記の図2に示す第1実施形態に係る基地局1のCW更新判断部14に対してさらに受信失敗数カウンタ16を備える。以下、上述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
CW更新判断部14において受信失敗数カウンタ16は、基地局1に接続する端末毎に受信失敗数カウンタ値を保持する。基地局1に接続する端末は、送信部12がデータを送信する宛先となる。受信失敗数カウンタ16は、送信部12が送信したデータに対する各宛先からのACK信号及びNACK信号に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する。CW更新カウンタ15は、受信失敗数カウンタ値に基づいてCW更新カウンタ値を更新する。
次に、図6、図7を参照して、第2実施形態に係る基地局1の送信の動作を説明する。図6は、第2実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。図7は、第2実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。
[第2実施形態に係る送信方法の例1]
図6を参照して、第2実施形態に係る送信方法の例1を説明する。図6において、上記の図3の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図6に示す第2実施形態に係る送信方法の例1は、上記の図3に示す第1実施形態に係る送信方法の例1とはCW更新カウンタ値の決定方法が異なる。
CW更新判断部14には、受信部13から送達確認情報f_(N,m)が入力される。CW更新判断部14は、受信部13からの送達確認情報f_(N,m)の入力に応じて、送信#N+1回目の送信前のLBTに適用するCWの最大値を送信部12へ出力する。
(ステップS30)送信部12が送信#N回目を実行し、受信部13が送達確認情報f_(N,m)をCW更新判断部14へ入力する。この送達確認情報f_(N,m)は、宛先毎にACK信号及びNACK信号の情報を含む。
次いで、ステップS31〜S35までの処理が、送信#N回目の宛先毎に実行される。ここでは、送信#N回目の宛先の一つを宛先1と称し、宛先1を例に挙げて説明する。
(ステップS31)CW更新判断部14は、送達確認情報f_(N,m)に基づいて、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信されたかを判断する。この結果、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信された場合にはステップS32に進み、そうではない場合にはステップS35に進む。
(ステップS32)CW更新判断部14は、宛先1のACK信号タイムアウトが発生したか、又は、宛先1からNACK信号を受信したかを判断する。この結果、宛先1のACK信号タイムアウトが発生した、又は、宛先1からNACK信号を受信した場合にステップS33に進み、そうではない場合にステップS34に進む。
(ステップS33)受信失敗数カウンタ16は、宛先1の受信失敗数カウンタ値を増加させる。
(ステップS34)受信失敗数カウンタ16は、宛先1の受信失敗数カウンタ値を初期化する。
(ステップS35)受信失敗数カウンタ16は、宛先1の受信失敗数カウンタ値を変更せず維持する。
上記のステップS31〜S35までの処理が、送信#N回目の全宛先に実行された後に、ステップS36に進む。
(ステップS36)CW更新判断部14は、受信失敗数カウンタ16から、全ての受信失敗数カウンタ値を取得する。CW更新判断部14は、該取得した受信失敗数カウンタ値の中から最大値を選択する。CW更新カウンタ15は、該選択した受信失敗数カウンタ値の最大値をCW更新カウンタ値にセットする。これにより、送信#N+1回目向けのCW更新カウンタ値が決定された。
次いで、ステップS7〜S10までが実行される。ステップS7〜S10は、上記の図3を参照して説明した第1実施形態に係る送信方法の例1と同様である。
第2実施形態に係る送信方法の例1によれば、少数の宛先においてパケット衝突が発生している場合でも、CWを拡大し、衝突回避を行うことができる。
受信失敗数カウンタ16の各受信失敗数カウンタ値を初期化する条件として、例えば、端末からACK信号を受信した場合に、当該端末の受信失敗数カウンタ値を初期化するようにしてもよい。
[第2実施形態に係る送信方法の例2]
図7を参照して、第2実施形態に係る送信方法の例2を説明する。図7において、上記の図6の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図7に示す第2実施形態に係る送信方法の例2では、上記の図6に示す第2実施形態に係る送信方法の例1のステップS36に対応する部分(図7のステップS40〜S43)のみが異なり、他のステップは同様である。
CW更新判断部14には、受信部13から送達確認情報f_(N,m)が入力される。CW更新判断部14は、受信部13からの送達確認情報f_(N,m)の入力に応じて、送信#N+1回目の送信前のLBTに適用するCWの最大値を送信部12へ出力する。
図7において、ステップS30の後に、ステップS31〜S35までの処理が、送信#N回目の全宛先に実行された後に、ステップS40に進む。ステップS30〜S35は、上記の図6を参照して説明した第2実施形態に係る送信方法の例1と同様である。
(ステップS40)受信失敗数カウンタ16の各受信失敗数カウンタ値が決定した。
(ステップS41)CW更新判断部14は、受信失敗数カウンタ16から、全ての受信失敗数カウンタ値を取得する。CW更新判断部14は、該取得した受信失敗数カウンタ値の内、閾値γ1以上である受信失敗数カウンタ値が閾値γ2以上有るかを判断する。この結果、閾値γ1以上である受信失敗数カウンタ値が閾値γ2以上有る場合にはステップS42に進み、そうではない場合にはステップS43に進む。
(ステップS42)CW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を増加させる。
(ステップS43)CW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を、初期化する又は減少させる。
次いで、ステップS7〜S10までが実行される。ステップS7〜S10は、上記の図3を参照して説明した第1実施形態に係る送信方法の例1と同様である。
第2実施形態に係る送信方法の例2によれば、一定数以上の宛先においてパケット衝突が発生している場合にのみCWを拡大することにより、パケット衝突の回避と時間リソースの利用効率の向上とを図ることができる。これにより、かなり少数の宛先でのみパケット衝突が発生している状況ではCWを拡大しないことで、他の宛先への送信前にも拡大したCWでLBTを実施してしまうことを防ぎ、時間リソースの利用効率の低下を防止できる。
以上が第2実施形態の説明である。
[変形例1]
上述の第1実施形態又は第2実施形態の基地局1において、送達確認情報の履歴を記録する送達確認情報履歴記録部をさらに備え、CW更新カウンタ15は、該送達確認情報の履歴に基づいてCW更新カウンタ値を更新してもよい。このCW更新カウンタ値の更新方法の例1−1,1−2を以下に説明する。
(CW更新カウンタ値の更新方法の例1−1)
過去の所定条件P以内のNACK信号の受信総数又はACK信号タイムアウト数が閾値以上の場合に、CW更新カウンタ値を増加させる。所定条件Pとして、例えば、所定の単位時間(Pms)、又は、送信部12が実行した所定の送信回数(P回)を使用してもよい。
(CW更新カウンタ値の更新方法の例1−2)
指標「過去の所定条件P以内の((NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数)÷(ACK信号の受信総数+(NACK信号の受信総数、又は、ACK信号タイムアウト数)))」が閾値以上の場合に、CW更新カウンタ値を増加させる。所定条件Pは上記のCW更新カウンタ値の更新方法の例1−1と同様にしてよい。
[変形例2]
上述の第2実施形態の基地局1において、受信失敗数カウンタ値の履歴を記録する受信失敗数カウンタ値履歴記録部をさらに備え、CW更新カウンタ15は、該受信失敗数カウンタ値の履歴に基づいてCW更新カウンタ値を更新してもよい。このCW更新カウンタ値の更新方法の例2−1,2−2を以下に説明する。
(CW更新カウンタ値の更新方法の例2−1)
過去の所定条件P以内の全受信失敗数カウンタ値のうち最大値をCW更新カウンタ値にセットする。所定条件Pは上記のCW更新カウンタ値の更新方法の例1−1と同様にしてよい。
(CW更新カウンタ値の更新方法の例2−2)
全受信失敗数カウンタ値のうち、過去の所定条件P以内に閾値γ1以上であった受信失敗数カウンタ値が閾値γ2以上有る場合に、CW更新カウンタ値を増加させる。所定条件Pは上記のCW更新カウンタ値の更新方法の例1−1と同様にしてよい。
なお、上述の変形例1,2において、過去の所定条件P以内の各カウンタ値に対して忘却係数を設け、履歴のうち直近の履歴を優先するように重み付けしてもよい。
上述の変形例1,2によれば、過去の履歴を利用することにより、以下に示すような効果が得られる。
例えば、パケット衝突が少ない安定した無線環境が続いていたが、たまたま最新の送信時にはパケット衝突が発生していたことを想定する。この場合、過去の履歴を利用しないときには、最新のCW更新時にはCWを拡大しなくてもパケット衝突が発生しないにも関わらず、CWを拡大してしまい、時間リソースの利用効率が低下する。しかし、変形例1,2によれば、過去の履歴を利用することにより、そのような事態を防ぐことができる。
また、パケット衝突が多い無線環境で、たまたま最新の送信時にはパケット衝突が発生しなかったことを想定する。この場合、過去の履歴を利用しないときには、最新のCW更新時にCWを初期化してしまい、次の送信時にパケット衝突が発生する。しかし、変形例1,2によれば、過去の履歴を利用することにより、そのような事態を防ぐことができる。
次に第3実施形態及び第4実施形態を説明する。第3実施形態及び第4実施形態では、送信予定の複数の宛先を意識して該送信予定の複数の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決めることを図る。図8は、送信予定の複数の宛先を意識せずに該送信予定の複数の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決める場合の説明図である。図8において、送信#N回目に対するACK信号及びNACK信号に基づいて送信#N+2回目の送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決めている。その送信#N+2回目の送信予定の複数の宛先は、送信#N回目の複数の宛先とは異なっている。このため、送信#N回目に対するACK信号及びNACK信号に基づいて決定されたバックオフ時間は、送信#N+2回目の送信予定の複数の宛先に対して適切とはならない可能性がある。
例えば、送信#N回目に対するACK信号及びNACK信号に基づいてCWを拡大したが、送信#N+2回目の送信予定の複数の宛先の周辺ではパケット衝突が発生していないために、バックオフ時間が長くなった分だけ時間リソースの利用効率が低下することが起こり得る。また、送信#N回目に対するACK信号及びNACK信号に基づいてCWを縮小したが、送信#N+2回目の送信予定の複数の宛先の周辺ではパケット衝突が発生しやすく、バックオフ時間が短くなった結果、パケット衝突がさらに発生しやすくなってしまうことが起こり得る。
このため、第3実施形態及び第4実施形態では、送信予定の複数の宛先を意識して該送信予定の複数の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決めることにより、送信予定の複数の宛先に対して適切なバックオフ時間を決定することを図る。
以下、第3実施形態及び第4実施形態を順次説明する。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態の基地局1の概略構成図である。図9において、基地局1は、スケジューラ11と送信部12と受信部13とCW更新判断部14と受信失敗フラグ管理部21を備える。CW更新判断部14はCW更新カウンタ15を備える。スケジューラ11と送信部12と受信部13は、上述した第1実施形態と同様である。
受信失敗フラグ管理部21は、基地局1に接続する端末毎に受信失敗フラグを保持する。受信失敗フラグ管理部21は、送信部12が送信したデータに対する各宛先からのACK信号及びNACK信号に基づいて、宛先毎に受信失敗フラグを更新する。受信失敗フラグの初期値はオフ(OFF)である。
CW更新判断部14においてCW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を保持する。CW更新カウンタ15は、送信予定の宛先の受信失敗フラグに基づいて、CW更新カウンタ値を更新する。CW更新カウンタ15は、送信予定の宛先が複数有る場合には、該送信予定の複数の宛先の受信失敗フラグに基づいて、CW更新カウンタ値を更新する。CW更新判断部14は、CW更新カウンタ値に応じて、送信予定の宛先への送信の前に実行するLBTに適用するCWの最大値を決定する。CWの最大値は、バックオフ時間の設定可能範囲に対応する。バックオフ時間の設定可能範囲は、送信予定の複数の宛先に共通の待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲に対応する。
次に、図10、図11を参照して、第3実施形態に係る基地局1の送信の動作を説明する。図10は、第3実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。図11は、第3実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。
[第3実施形態に係る送信方法の例1]
図10を参照して、第3実施形態に係る送信方法の例1を説明する。受信失敗フラグ管理部21には、受信部13から送達確認情報f_(N,m)が入力される。送達確認情報f_(N,m)は、上述の各実施形態と同様である。
(ステップS50)送信部12が送信#N回目を実行し、受信部13が送達確認情報f_(N,m)を受信失敗フラグ管理部21へ入力する。この送達確認情報f_(N,m)は、宛先毎にACK信号及びNACK信号の情報を含む。
次いで、ステップS51〜S55までの処理が、送信#N回目の宛先毎に実行される。ここでは、送信#N回目の宛先の一つを宛先1と称し、宛先1を例に挙げて説明する。
(ステップS51)受信失敗フラグ管理部21は、送達確認情報f_(N,m)に基づいて、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信されたかを判断する。この結果、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信された場合にはステップS52に進み、そうではない場合にはステップS55に進む。
(ステップS52)受信失敗フラグ管理部21は、宛先1のACK信号タイムアウトが発生したか、又は、宛先1からNACK信号を受信したかを判断する。この結果、宛先1のACK信号タイムアウトが発生した、又は、宛先1からNACK信号を受信した場合にステップS53に進み、そうではない場合にステップS54に進む。
(ステップS53)受信失敗フラグ管理部21は、宛先1の受信失敗フラグをオン(ON)にする。
(ステップS54)受信失敗フラグ管理部21は、宛先1の受信失敗フラグをオフ(OFF)にする。
(ステップS55)受信失敗フラグ管理部21は、宛先1の受信失敗フラグを変更せず維持する。
上記のステップS51〜S55までの処理が、送信#N回目の全宛先に実行された後に、ステップS56に進む。
(ステップS56)CW更新判断部14は、受信失敗フラグ管理部21から、送信予定の宛先の受信失敗フラグの値(オン又はオフ)を取得する。CW更新判断部14は、送信予定の宛先が複数有る場合には、該送信予定の複数の宛先の受信失敗フラグの値(オン又はオフ)を取得する。送信予定の宛先は、送信部12からCW更新判断部14へ通知される。送信部12は、次に送信予定の宛先をCW更新判断部14へ通知する。CW更新判断部14は、送信部12から通知された次に送信予定の宛先の受信失敗フラグの値(オン又はオフ)のうち、オンの個数を集計する。
(ステップS57)CW更新判断部14は、該集計結果のオンの個数が閾値以上であるかを判断する。この結果、閾値以上である場合にはステップS58に進み、そうではない場合にはステップS59に進む。
(ステップS58)CW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を増加させる。
(ステップS59)CW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を、初期化する又は減少させる。
(ステップS60)CW更新判断部14は、CW更新カウンタ値が閾値以下であるかを判断する。この結果、閾値以下である場合にステップS61に進み、そうではない場合にステップS62に進む。
(ステップS61)CW更新判断部14は、CWの最大値を現在の値からY’だけ減少させる又は初期化する。Y’の値は任意に設定できるようにしてもよい。
(ステップS62)CW更新判断部14は、CWの最大値を現在の値からX’だけ増加させる又は変更せずに維持する。X’の値は任意に設定できるようにしてもよい。
(ステップS63)CW更新判断部14は、ステップS61又はステップS62の結果のCWの最大値を送信部12へ出力する。送信部12は、該CWの最大値に基づいて、次に送信予定の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決定する。
[第3実施形態に係る送信方法の例2]
図11を参照して、第3実施形態に係る送信方法の例2を説明する。図11において、上記の図10の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図11に示す第3実施形態に係る送信方法の例2では、上記の図10に示す第3実施形態に係る送信方法の例1のステップS52のみが異なり、他のステップは同様である。なお、第3実施形態に係る送信方法の例2では、受信失敗フラグ管理部21は、送達確認情報の履歴を記録する送達確認情報履歴記録部をさらに備える。
(ステップS50)送信部12が送信#N回目を実行し、受信部13が送達確認情報f_(N,m)を受信失敗フラグ管理部21へ入力する。この送達確認情報f_(N,m)は、宛先毎にACK信号及びNACK信号の情報を含む。
次いで、ステップS51,S71,S53〜S55までの処理が、送信#N回目の宛先毎に実行される。ここでは、送信#N回目の宛先の一つを宛先1と称し、宛先1を例に挙げて説明する。
(ステップS51)受信失敗フラグ管理部21は、送達確認情報f_(N,m)に基づいて、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信されたかを判断する。この結果、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信された場合にはステップS71に進み、そうではない場合にはステップS55に進む。
(ステップS71)受信失敗フラグ管理部21は、送達確認情報の履歴に基づいて、宛先1の過去の所定条件P以内のNACK信号の受信総数が閾値以上であるかを判断する。この結果、閾値以上である場合にステップS53に進み、そうではない場合にステップS54に進む。なお、所定条件Pとして、例えば、所定の単位時間(Pms)、又は、送信部12が実行した所定の送信回数(P回)を使用してもよい。
ステップS53〜S55は、上記の図10を参照して説明した第3実施形態に係る送信方法の例1と同様である。ステップS51〜S55までの処理が、送信#N回目の全宛先に実行された後に、ステップS56に進む。ステップS56〜S63は、上記の図10を参照して説明した第3実施形態に係る送信方法の例1と同様である。
第3実施形態に係る送信方法の例2によれば、過去の履歴を利用することにより、特にパケット衝突が発生しやすい宛先に送信する際にのみCWを拡大することが可能になり、時間リソースの利用効率の向上を図ることができる。
第3実施形態によれば、送信予定の複数の宛先を意識して該送信予定の複数の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決めることができる。これにより、送信予定の複数の宛先に対して適切なバックオフ時間を決定することができるという効果が得られる。
以上が第3実施形態の説明である。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態の基地局1の概略構成図である。図12において、基地局1は、スケジューラ11と送信部12と受信部13とCW更新判断部14と受信失敗数カウンタ管理部22を備える。CW更新判断部14はCW更新カウンタ15を備える。スケジューラ11と送信部12と受信部13は、上述した第1実施形態と同様である。
受信失敗数カウンタ管理部22は、基地局1に接続する端末毎に受信失敗数カウンタ値を保持する。受信失敗数カウンタ値の初期値は0である。基地局1に接続する端末は、送信部12がデータを送信する宛先となる。受信失敗数カウンタ管理部22は、送信部12が送信したデータに対する各宛先からのACK信号及びNACK信号に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する。
CW更新判断部14においてCW更新カウンタ15は、CW更新カウンタ値を保持する。CW更新カウンタ15は、送信予定の宛先の受信失敗数カウンタ値に基づいて、CW更新カウンタ値を更新する。CW更新カウンタ15は、送信予定の宛先が複数有る場合には、該送信予定の複数の宛先の受信失敗数カウンタ値に基づいて、CW更新カウンタ値を更新する。CW更新判断部14は、CW更新カウンタ値に応じて、送信予定の宛先への送信前のLBTに適用するCWの最大値を決定する。CWの最大値は、バックオフ時間の設定可能範囲に対応する。バックオフ時間の設定可能範囲は、送信予定の複数の宛先に共通の待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲に対応する。
次に、図13、図14を参照して、第4実施形態に係る基地局1の送信の動作を説明する。図13は、第4実施形態に係る送信方法の例1のフローチャートである。図14は、第4実施形態に係る送信方法の例2のフローチャートである。
[第4実施形態に係る送信方法の例1]
図13を参照して、第4実施形態に係る送信方法の例1を説明する。受信失敗数カウンタ管理部22には、受信部13から送達確認情報f_(N,m)が入力される。送達確認情報f_(N,m)は、上述の各実施形態と同様である。
(ステップS80)送信部12が送信#N回目を実行し、受信部13が送達確認情報f_(N,m)をCW更新判断部14へ入力する。この送達確認情報f_(N,m)は、宛先毎にACK信号及びNACK信号の情報を含む。
次いで、ステップS81〜S85までの処理が、送信#N回目の宛先毎に実行される。ここでは、送信#N回目の宛先の一つを宛先1と称し、宛先1を例に挙げて説明する。
(ステップS81)受信失敗数カウンタ管理部22は、送達確認情報f_(N,m)に基づいて、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信されたかを判断する。この結果、宛先1から送信#N回目に対するACK信号又はNACK信号が受信された場合にはステップS82に進み、そうではない場合にはステップS85に進む。
(ステップS82)受信失敗数カウンタ管理部22は、宛先1のACK信号タイムアウトが発生したか、又は、宛先1からNACK信号を受信したかを判断する。この結果、宛先1のACK信号タイムアウトが発生した、又は、宛先1からNACK信号を受信した場合にステップS83に進み、そうではない場合にステップS84に進む。
(ステップS83)受信失敗数カウンタ管理部22は、宛先1の受信失敗数カウンタ値を増加させる。
(ステップS84)受信失敗数カウンタ管理部22は、宛先1の受信失敗数カウンタ値を、初期化する又は減少させる。
(ステップS85)受信失敗数カウンタ管理部22は、宛先1の受信失敗数カウンタ値を変更せず維持する。
上記のステップS81〜S85までの処理が、送信#N回目の全宛先に実行された後に、ステップS86に進む。
(ステップS86)CW更新判断部14は、受信失敗数カウンタ管理部22から、送信予定の宛先の受信失敗数カウンタ値を取得する。CW更新判断部14は、送信予定の宛先が複数有る場合には、該送信予定の複数の宛先の受信失敗数カウンタ値を取得する。送信予定の宛先は、送信部12からCW更新判断部14へ通知される。送信部12は、次に送信予定の宛先をCW更新判断部14へ通知する。CW更新判断部14は、送信部12から通知された次に送信予定の宛先の受信失敗数カウンタ値の中から最大値を選択する。CW更新カウンタ15は、該選択した受信失敗数カウンタ値の最大値をCW更新カウンタ値にセットする。
なお、上記のステップS2の他の例として、CW更新判断部14は、送信部12から通知された次に送信予定の宛先の受信失敗数カウンタ値の平均値を算出し、該平均値をCW更新カウンタ値にセットしてもよい。
(ステップS87)CW更新判断部14は、CW更新カウンタ値が閾値以下であるかを判断する。この結果、閾値以下である場合にステップS88に進み、そうではない場合にステップS89に進む。
(ステップS88)CW更新判断部14は、CWの最大値を現在の値からY’だけ減少させる又は初期化する。Y’の値は任意に設定できるようにしてもよい。
(ステップS89)CW更新判断部14は、CWの最大値を現在の値からX’だけ増加させる又は変更せずに維持する。X’の値は任意に設定できるようにしてもよい。
(ステップS90)CW更新判断部14は、ステップS88又はステップS89の結果のCWの最大値を送信部12へ出力する。送信部12は、該CWの最大値に基づいて、次に送信予定の宛先への送信前のLBTに適用するバックオフ時間を決定する。
第4実施形態に係る送信方法の例1によれば、送信予定の宛先の中に受信失敗の多い宛先が含まれている場合に、CWを拡大し、干渉の影響を減らすことが可能になる。
[第4実施形態に係る送信方法の例2]
図14を参照して、第4実施形態に係る送信方法の例2を説明する。図14において、上記の図13の各ステップに対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図14に示す第4実施形態に係る送信方法の例2では、上記の図13に示す第4実施形態に係る送信方法の例1のステップS86に対応する部分(図14のステップS100)のみが異なり、他のステップは同様である。
図14において、ステップS80の後に、ステップS81〜S85までの処理が、送信#N回目の全宛先に実行された後に、ステップS100に進む。ステップS80〜S85は、上記の図13を参照して説明した第4実施形態に係る送信方法の例1と同様である。
(ステップS100)CW更新判断部14は、送信予定の宛先のうち、判断基準の無線リソースの割り当て量が最大である宛先を選択する。送信予定の宛先と該宛先に割り当てられた判断基準の無線リソースの割り当て量は、送信部12からCW更新判断部14へ通知される。判断基準の無線リソースは、時間リソースであってもよく、又は、周波数リソースであってよく、又は、時間リソースと周波数リソースの両方であってもよい。判断基準の無線リソースが時間リソースと周波数リソースの両方である場合には、CW更新判断部14は、時間リソース若しくは周波数リソースのいずれか一方の割り当て量が最大である宛先を選択してもよく、又は、時間リソース及び周波数リソースの両方共に割り当て量が最大である宛先を選択してもよい。なお、時間リソース及び周波数リソースの両方共に割り当て量が最大である宛先が存在しない場合には、時間リソース及び周波数リソースの割り当て量を総合的に判断し、総合的に割り当て量が最大である宛先を選択してもよい。
CW更新判断部14は、送信予定の宛先の中から判断基準の無線リソースの割り当て量が最大である宛先を選択した結果の宛先の受信失敗数カウンタ値を、受信失敗数カウンタ管理部22から取得する。CW更新判断部14は、該選択した結果の宛先が複数有る場合には、該選択した複数の宛先の受信失敗数カウンタ値を取得する。
CW更新判断部14は、受信失敗数カウンタ管理部22から取得した受信失敗数カウンタ値の中から最大値を選択する。CW更新カウンタ15は、該選択した受信失敗数カウンタ値の最大値をCW更新カウンタ値にセットする。
次いで、ステップS87〜S90までが実行される。ステップS87〜S90は、上記の図13を参照して説明した第4実施形態に係る送信方法の例1と同様である。
第4実施形態に係る送信方法の例2によれば、判断基準の無線リソースを最も消費する宛先の通信におけるパケット衝突の確率を適正値に制御することに寄与できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の各実施形態において、送達確認情報f_(N,m)にACK信号及びNACK信号の両方とも無い場合には、送信#N回目の一つ前の送信#N−1回目の送達確認情報によるCW更新カウンタ値を送信#N+1回目向けに使用してもよい。
また、上述の各実施形態において、CWの最大値の更新方法として、図15に示すWi−FiのLBT技術と同様にしてもよい。この場合、Wi−FiのLBT技術で使用した再送回数nの代わりに、本実施形態に係るCW更新カウンタ値を使用してもよい。例えば、図3、図4、図6及び図7に示すステップS7〜S9の代わりに、Wi−FiのLBT技術と同様にCWの最大値を算出してもよい。このCWの最大値の算出には、図3、図4、図6及び図7に示すステップS7の前のステップで決定されたCW更新カウンタ値を、再送回数nに使用する。また、図10及び図11に示すステップS60〜S62の代わりに、Wi−FiのLBT技術と同様にCWの最大値を算出してもよい。このCWの最大値の算出には、図10及び図11に示すステップS60の前のステップで決定されたCW更新カウンタ値を、再送回数nに使用する。また、図13及び図14に示すステップS87〜S89の代わりに、Wi−FiのLBT技術と同様にCWの最大値を算出してもよい。このCWの最大値の算出には、図13及び図14に示すステップS87の前のステップで決定されたCW更新カウンタ値を、再送回数nに使用する。
また、上述の各実施形態のCW更新カウンタ値の更新方法として、複数の閾値を使用してもよい。例えば、図3のステップS2、図4のステップS21、図10及び図11のステップS57において、各指標(閾値と比較する対象の値)が閾値A以上の場合はCW更新カウンタを増加し、閾値B以下の場合はCW更新カウンタを初期化あるいは減少させ、どちらでもない場合は、CW更新カウンタを維持してもよい。
また、上述の実施形態では、LAAの無線通信システムに適用したが、無線LAN等の他の無線通信システムに適用してもよい。例えば、無線LANのアクセスポイント装置に適用してもよい。
また、上述の実施形態では、基地局に適用したが、端末間通信を行う端末等の他の無線通信装置に適用してもよい。
また、上述した基地局1(無線通信装置)の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…基地局(無線通信装置)、11…スケジューラ、12…送信部、13…受信部、14…CW更新判断部、15…CW更新カウンタ、16…受信失敗数カウンタ、21…受信失敗フラグ管理部、22…受信失敗数カウンタ管理部

Claims (6)

  1. 複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信部と、
    前記送信部が送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、カウンタ値を更新するカウンタと、
    前記カウンタ値に応じて、送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断部と、を備え、
    前記送信部は、前記更新判断部が決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する、無線通信装置であって、
    前記送信部が送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタをさらに備え、
    前記カウンタは、前記受信失敗数カウンタ値に基づいて前記カウンタ値を更新する、
    無線通信装置。
  2. 前記受信失敗数カウンタ値の履歴を記録する受信失敗数カウンタ値履歴記録部をさらに備え、
    前記カウンタは、前記受信失敗数カウンタ値の履歴に基づいて前記カウンタ値を更新する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  3. 複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信部と、
    前記送信部が送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタ管理部と、
    送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値に基づいて、カウンタ値を更新するカウンタと、
    前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断部と、を備え、
    前記送信部は、前記更新判断部が決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する、
    無線通信装置。
  4. 前記カウンタは、前記送信予定の複数の宛先の各々に割り当てられた通信リソース量に基づいて、前記送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値の中から、前記カウンタ値の更新に使用する前記受信失敗数カウンタ値を選択する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  5. 無線通信装置の送信方法であり、
    複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにより送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタ管理ステップと、
    送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値に基づいて、カウンタ値を更新する更新ステップと、
    前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断ステップと、
    前記更新判断ステップにより決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定ステップと、
    を含む送信方法。
  6. 無線通信装置のコンピュータに、
    複数の宛先に少なくとも共通の待ち時間だけは送信を待機してから、当該複数の宛先へ信号を送信する送信機能と、
    前記送信ステップにより送信した信号に対する各宛先からの送達確認情報に基づいて、宛先毎に受信失敗数カウンタ値を更新する受信失敗数カウンタ管理機能と、
    送信予定の複数の宛先の前記受信失敗数カウンタ値に基づいて、カウンタ値を更新する更新機能と、
    前記カウンタ値に応じて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間の少なくとも一部の設定可能範囲を決定する更新判断機能と、
    前記更新判断機能により決定した前記設定可能範囲に基づいて、前記送信予定の複数の宛先に共通の前記待ち時間を決定する決定機能と、
    を実現させるためのコンピュータプログラム。
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