相互参照
[0001]本特許出願は、各々が本出願の譲受人に譲渡された、2014年5月8日に出願された、「OVERLOAD CONTROL AND SUPERVISION FOR WIRELESS DEVICES」と題する、Jiらによる米国特許出願第14/273,478号、および2013年5月9日に出願された、「OVERLOAD CONTROL AND SUPERVISION FOR WIRELESS DEVICES」と題する、Jiらによる米国仮特許出願第61/821,580号の優先権を主張する。
[0002]様々なタイプのワイヤレスデバイスが自動化通信を提供し得る。自動化ワイヤレスデバイスは、マシンツーマシン(M2M:Machine-to-Machine)通信またはマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)を実装するデバイスを含み得る。M2Mおよび/またはMTCは、デバイスが人の介在なしに互いにまたは基地局と通信することを可能にするデータ通信技術を指し得る。たとえば、M2Mおよび/またはMTCは、情報を測定またはキャプチャし、その情報を中央サーバまたはアプリケーションプログラムに中継するためにセンサまたはメータを組み込むデバイスからの通信を指し得、中央サーバまたはアプリケーションプログラムは、その情報を利用することができるか、あるいはプログラムまたはアプリケーションと対話している人間にその情報を提示することができる。これらのデバイスは、M2Mデバイス、MTCデバイスおよび/またはMTCユーザ機器(UE:user equipment)と呼ばれることがある。
[0003]MTCデバイスは、情報を収集するため、または、マシンの自動化された挙動を可能にするために使用され得る。MTCデバイスに関する適用例としては、スマートメータリング、インベントリモニタリング、水位モニタリング、機器モニタリング、ヘルスケアモニタリング、野生生物モニタリング、天候および地質学的事象モニタリング、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金がある。自動車、セキュリティ、ヘルスケア、およびフリート管理などの業界が、生産性増大、コスト管理、および/または顧客サービス拡大のためにMTCを採用するにつれて、MTCデバイスの市場は急速に成長することが予想される。たとえば、MTC接続性市場は、2014年までに現場において採用されるデバイスが2億個超に成長し得ることが推定される。
[0004]MTCデバイスは、様々なワイヤードおよび/またはワイヤレス通信技術を使用し得る。たとえば、MTCデバイスは、3GPPロングタームエボリューション(LTE)および/もしくはLTEアドバンスト(LTE−A)などの様々なワイヤレスセルラー技術ならびに/または様々なワイヤレスネットワーキング技術(たとえば、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))など)を介して、ネットワークと通信し得る。MTCデバイスはまた、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、および/または他のアドホックもしくはメッシュネットワーク技術など、様々なピアツーピア技術を使用して互いに通信し得る。世界中の多元接続ワイヤレスネットワークの拡大は、MTC通信が行われることをはるかに容易にしており、情報がマシン間で通信されるために必要な電力および時間の量を低減している。これらのネットワークはまた、製品が販売されることに関して、消費者と生産者との間の数々の新しいビジネス機会と接続とを可能にする。
[0005]ますます増大するMTCデバイスの数とそれへの依拠とは、MTCデバイスに関連する送信をスケジュールすることと、リソースを割り振ることと、コンテキストデータを管理することとに関連する問題を引き起こし得る。同様の問題は、長いスリープサイクルを有するユーザ機器(UE)にも、および/または別のデバイスもしくは基地局から信号を送信もしくは受信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であり得る他のデバイスにも起こり得る。
[0006]説明する特徴は、概して、ワイヤレスデバイスの送信過負荷制御および/または監視(transmission overload control and/or supervision)のための1つまたは複数の改善されたシステム、方法、および/またはデバイスに関する。本システム、方法、および/またはデバイスは、基地局に接続された多数のワイヤレスデバイスに関連する問題を解決するためのツールおよび技法を含み得る。
[0007]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおける接続状態にある1つまたは複数のワイヤレスデバイスのための過負荷制御のための方法を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルを識別することを含み得る。本方法は、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルに関して第1のオフサイクルを識別することをさらに含み得る。ワイヤレスデバイスは、第1のオフサイクル中に送信するのを控え得る。送信は、識別された第1の送信サイクルに従って行われ得る。送信は、たとえば、ワイヤレスデバイスから送信されるスケジューリング要求またはランダムアクセスチャネルメッセージを含み得る。
[0008]いくつかの方法では、ワイヤレスデバイスは遅延耐性デバイス(delay-tolerant device)であり得る。遅延耐性(delay tolerance)は、しきい値に関して定義され得る。たとえば、遅延耐性デバイスは、別のデバイスおよび/または基地局と通信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能なデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、遅延耐性は送信サイクルにリンクされる。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスは、長いスリープサイクルをもつUEおよび/またはMTCデバイスであり得る。
[0009]いくつかの実施形態では、本方法は、第1の送信サイクルを利用し得るワイヤレスデバイスの第1のセットの一部である、ワイヤレスデバイスのための過負荷制御を含み得る。いくつかの他のワイヤレスデバイスは、第2の送信サイクルを利用し得るワイヤレスデバイスの第2のセットの一部であり得る。第2の送信サイクルは第1のサイクルからスタッガ(staggered)され得る。
[0010]いくつかの方法では、第1の送信サイクルは、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数の構成要素がその間にパワーオンされるスタッガード期間を含み得る。いくつかの実施形態では、不連続送信(DTX:discontinuous transmission)サイクルが第1の送信サイクルと第1のオフサイクルとを含む。DTXサイクルは、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数の構成要素をパワーオンおよび/またはモニタするために1つまたは複数のタイマーを利用し得る。いくつかの実施形態では、本方法は、基地局からDTXサイクルのインジケーションを受信することと、受信されたDTXサイクルインジケーションに従って送信することとを含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、DRX ON持続時間とDRX OFF持続時間とを備える不連続受信(DRX:discontinuous reception)サイクルマスクを利用することをさらに含み得、ここにおいて、ワイヤレスデバイスは、DRX OFF持続時間中に受信するのを控える。
[0011]いくつかの方法では、第1の送信サイクルは不連続受信(DRX)サイクルに対応し得る。DRXサイクルのいくつかのDRX ON持続時間はDTXサイクルのDTX ON持続時間と一致し得る。そのような場合、DTXサイクルはDRXサイクルよりも短い期間を有し得る。いくつかの実施形態では、DTXサイクルのいくつかのDTX ON持続時間はDRXサイクルのDRX ON持続時間と一致する。そのような場合、DRXサイクルはDTXサイクルよりも短い期間を有し得る。いくつかの実施形態では、この特徴は、ワイヤレスデバイスがDRX OFF期間中に受信するように要求されないことを実現し得る、DRXサイクルマスクを含む。
[0012]いくつかの方法では、接続されたワイヤレスデバイスはRRC_CONNECTED状態にある。ワイヤレスデバイスは超低電力デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、本方法は、eノードB(eNB)などの基地局から第1の送信サイクルを受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、ワイヤレスデバイスがスリープモードにある間にRRC_CONNECTED状態のままであることを含む。ワイヤレスデバイスは、基地局から受信された第1の送信サイクルに従って動作し得る。
[0013]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおける接続状態にある1つまたは複数のワイヤレスデバイスのための過負荷制御のためのシステムを含む。本システムは、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルを識別するための手段を含み得る。本システムは、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルに関して第1のオフサイクルを識別するための手段をさらに含み得る。ワイヤレスデバイスは、第1のオフサイクル中に送信するのを控え得る。本システムは、識別された第1の送信サイクルに従って行われ得る、送信するための手段をも含み得る。送信は、たとえば、少なくとも、ワイヤレスデバイスから送信されるスケジューリング要求またはランダムアクセスチャネルメッセージを含み得る。
[0014]いくつかのシステムでは、ワイヤレスデバイスは遅延耐性デバイスであり得る。遅延耐性は、しきい値に関して定義され得る。たとえば、遅延耐性デバイスは、別のデバイスおよび/または基地局と通信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であるデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、遅延耐性は送信サイクルにリンクされ得る。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスは、長いスリープサイクルをもつUEおよび/またはMTCデバイスであり得る。
[0015]いくつかのシステムでは、ワイヤレスデバイスは、第1の送信サイクルを利用するための手段をもつワイヤレスデバイスの第1のセットの一部であり得る。いくつかの他のワイヤレスデバイスは、第2の送信サイクルを利用するための手段をもつワイヤレスデバイスの第2のセットの一部であり得る。第2の送信サイクルは第1のサイクルからスタッガされ得る。
[0016]いくつかのシステムでは、第1の送信サイクルは、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数の構成要素がその間にパワーオンされるスタッガード期間を含み得る。いくつかの実施形態では、不連続送信(DTX)サイクルが第1の送信サイクルと第1のオフサイクルとを含む。本システムは、DTXサイクルが、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数の構成要素をパワーオンおよび/またはモニタするために1つまたは複数のタイマーを利用するための手段をさらに備え得る。いくつかの実施形態では、本システムは、基地局からDTXサイクルのインジケーションを受信するための手段と、受信されたDTXサイクルインジケーションに従って送信するための手段とをさらに備える。いくつかの実施形態では、本システムは、DRX ON持続時間とDRX OFF持続時間とを含む不連続受信(DRX)サイクルマスクを利用するための手段をさらに備え、ここにおいて、ワイヤレスデバイスは、DRX OFF持続時間中に受信するのを控える。
[0017]いくつかのシステムでは、第1の送信サイクルは不連続受信(DRX)サイクルに対応する。DRXサイクルのいくつかのDRX ON持続時間は、DTXサイクルのいくつかのDTX ON持続時間と一致し得る。そのような場合、DTXサイクルはDRXサイクルよりも短い期間を有し得る。いくつかの実施形態では、DTXサイクルのいくつかのDTX ON持続時間は、DRXサイクルのいくつかのDRX ON持続時間と一致する。そのような場合、DRXサイクルはDTXサイクルよりも短い期間を有し得る。
[0018]いくつかのシステムでは、接続されたワイヤレスデバイスはRRC_CONNECTED状態にある。ワイヤレスデバイスは超低電力デバイスであり得る。いくつかの態様では、本システムは、eNBなどの基地局から第1の送信サイクルを受信するための手段を含み得る。いくつかの実施形態では、本システムは、ワイヤレスデバイスがスリープモードにある間にRRC_CONNECTED状態のままであるための手段を含み得る。いくつかの態様は、基地局から受信された第1の送信サイクルに従ってワイヤレスデバイスを動作させるための手段を含み得る。
[0019]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおける接続状態にある1つまたは複数のワイヤレスデバイスのための過負荷制御のためのデバイスを含む。いくつかの実施形態では、これらのデバイスは少なくとも1つのプロセッサを含み、そのプロセッサにメモリが結合される。プロセッサは、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルを識別するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルに関して第1のオフサイクルを識別するように構成され得る。ワイヤレスデバイスは、第1のオフサイクル中に送信するのを控え得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、ワイヤレスデバイスから識別された第1の送信サイクルに従って少なくともスケジューリング要求またはランダムアクセスチャネルメッセージを送信するように構成される。
[0020]いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、第1の送信サイクルを利用するワイヤレスデバイスの第1のセットの一部であり得る。いくつかの他のワイヤレスデバイスは、第2の送信サイクルを利用するワイヤレスデバイスの第2のセットの一部であり得る。第2の送信サイクルは第1のサイクルからスタッガされ得る。
[0021]いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは遅延耐性デバイスであり得る。遅延耐性は、しきい値に関して定義され得る。たとえば、遅延耐性デバイスは、別のデバイスおよび/または基地局と通信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であるデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、遅延耐性は送信サイクルにリンクされ得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、長いスリープサイクルをもつUEおよび/またはMTCデバイスであり得る。
[0022]いくつかの実施形態では、第1の送信サイクルは、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数の構成要素がその間にパワーオンされるスタッガード期間を含み得る。いくつかの実施形態では、不連続送信(DTX)サイクルが第1の送信サイクルと第1のオフサイクルとを備える。プロセッサは、DTXサイクルが、ワイヤレスデバイスの1つまたは複数の構成要素をパワーオンおよび/またはモニタするために1つまたは複数のタイマーを利用するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、基地局からDTXサイクルのインジケーションを受信することと、受信されたDTXサイクルインジケーションに従って送信することとを行うようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、DRX ON持続時間とDRX OFF持続時間とを備える不連続受信(DRX)サイクルマスクを利用するように構成され得、ここにおいて、ワイヤレスデバイスは、DRX OFF持続時間中に受信するのを控える。
[0023]いくつかの実施形態では、第1の送信サイクルは不連続受信(DRX)サイクルに対応する。DRXサイクルのいくつかのDRX ON持続時間は、DTXサイクルのいくつかのDTX ON持続時間と一致し得る。そのような場合、DTXサイクルはDRXサイクルよりも短い期間を有し得る。いくつかの実施形態では、DTXサイクルのいくつかのDTX ON持続時間は、DRXサイクルのいくつかのDRX ON持続時間と一致する。そのような場合、DRXサイクルはDTXサイクルよりも短い期間を有し得る。
[0024]いくつかの実施形態では、接続されたワイヤレスデバイスはRRC_CONNECTED状態にある。ワイヤレスデバイスは超低電力デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、eNBなどの基地局から第1の送信サイクルを受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスがスリープモードにある間にRRC_CONNECTED状態のままであるように構成されたプロセッサを含み得る。いくつかの実施形態は、基地局から受信された第1の送信サイクルに従ってワイヤレスデバイスを動作させるためにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
[0025]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおける接続状態にある1つまたは複数のワイヤレスデバイスのための過負荷制御のためのコンピュータプログラム製品を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、プログラムコードがその上に記録された非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。プログラムコードは、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルを識別するための命令を含み得る。プログラムコードは、アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルに関して第1のオフサイクルを識別するための命令を含み得る。ワイヤレスデバイスは、第1のオフサイクル中に送信するのを控え得る。いくつかの実施形態では、プログラムコードは、ワイヤレスデバイスから識別された第1の送信サイクルに従って少なくともスケジューリング要求またはランダムアクセスチャネルメッセージを送信するための命令を含み得る。
[0026]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視(supervision)のための方法を含む。本方法は、ワイヤレスデバイスと、eNBなどの基地局との間のハンドシェイク後にワイヤレスデバイスにおいてタイマーを開始することを含み得る。ワイヤレスデバイスは、タイマーの満了時に基地局にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信し得る。ハンドシェイクは、第1のメッセージを送信することと、第1のメッセージに対応する第1の応答を受信することとを含み得る。追加または代替として、ハンドシェイクは、第2のメッセージを受信することと、第2のメッセージに対応する第2の応答を送信することとを含み得る。
[0027]本方法のいくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは遅延耐性デバイスであり得る。遅延耐性は、しきい値に関して定義され得る。たとえば、遅延耐性デバイスは、別のデバイスおよび/または基地局と通信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であるデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、遅延耐性は送信サイクルにリンクされ得る。ワイヤレスデバイスは、長いスリープサイクルをもつUEおよび/またはMTCデバイスであり得る。
[0028]キープアライブハンドシェイク開始メッセージはランダムアクセスチャネルメッセージであり得る。いくつかの実施形態では、本方法は、応答メッセージをリッスンすることと、クロージングメッセージで返答することとを含む。いくつかの実施形態では、キープアライブハンドシェイク開始メッセージはスケジューリング要求である。いくつかの実施形態では、本方法は、アップリンク許可をリッスンすることと、クロージングメッセージをもつペイロード中で返答することとを含む。本方法は、ハンドシェイク後にタイマーをリセットすることをさらに含み得る。
[0029]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のためのシステムを含む。いくつかの実施形態では、本システムは、ワイヤレスデバイスと基地局との間のハンドシェイク後にワイヤレスデバイスにおいてタイマーを開始するための手段を含む。本システムは、タイマーの満了時に基地局にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信するための手段をさらに含み得る。
[0030]キープアライブハンドシェイク開始メッセージは、たとえば、ランダムアクセスチャネルメッセージを含み得る。本システムは、応答メッセージをリッスンするための手段と、クロージングメッセージで返答するための手段とをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、キープアライブハンドシェイク開始メッセージはスケジューリング要求である。本システムは、アップリンク許可をリッスンするための手段と、クロージングメッセージをもつペイロード中で返答するための手段とを含み得る。本システムは、ハンドシェイク後にタイマーをリセットするための手段をさらに含み得る。
[0031]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のためのデバイスを含む。いくつかの実施形態では、これらのデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、そのプロセッサに結合されたメモリとを含む。プロセッサは、ワイヤレスデバイスと基地局との間のハンドシェイク後にワイヤレスデバイスにおいてタイマーを開始するように構成され得る。プロセッサはまた、タイマーの満了時に基地局にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信するように構成され得る。
[0032]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のためのコンピュータプログラム製品を含む。いくつかの例では、コンピュータプログラム製品は、プログラムコードがその上に記録された非一時的コンピュータ可読媒体を含む。プログラムコードは、ワイヤレスデバイスと基地局との間のハンドシェイク後にワイヤレスデバイスにおいてタイマーを開始するための命令を含み得る。プログラムコードはまた、タイマーの満了時に基地局にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信するための命令を含み得る。
[0033]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のための方法を含む。いくつかの実施形態では、本方法は、接続されたワイヤレスデバイスのリストを決定することと、接続されたワイヤレスデバイスのリストを含む1つまたは複数のメッセージをブロードキャストすることとを含む。本方法は、ワイヤレスデバイスから、接続されたワイヤレスデバイスのリスト上にそのワイヤレスデバイスがないというメッセージを受信することをさらに含み得る。接続されたデバイスのリストは、たとえば、ある時間期間内にキープアライブメッセージを送信していない1つまたは複数のワイヤレスデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のメッセージをブロードキャストすることは、スタッガードDRXサイクルに基づいて複数のメッセージを送信することを含む。それらの複数のメッセージからのいくつかのメッセージは、接続されたワイヤレスデバイスのリストからの、接続されたワイヤレスデバイスのサブセットを含み得る。
[0034]いくつかの実施形態では、1つまたは複数のワイヤレスデバイスは遅延耐性である。遅延耐性は、しきい値に関して定義され得る。いくつかの例では、遅延耐性は第1の送信サイクルにリンクされ得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のワイヤレスデバイスは、長いスリープサイクルをもつUEまたはMTCデバイスを含む。
[0035]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のためのシステムを含む。いくつかの例では、本システムは、接続されたワイヤレスデバイスのリストを決定するための手段と、接続されたワイヤレスデバイスのリストを含む1つまたは複数のメッセージをブロードキャストするための手段とを含む。いくつかの実施形態では、本システムは、ワイヤレスデバイスから、接続されたデバイスのリスト上にそのワイヤレスデバイスがないというメッセージを受信するための手段をさらに含む。接続されたデバイスのリストは、ある時間期間内にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信していない1つまたは複数のワイヤレスデバイスを含み得る。
[0036]いくつかの実施形態では、1つまたは複数のメッセージをブロードキャストするための手段は、スタッガードDRXサイクルに基づいて複数のメッセージを送信するための手段を含む。それらの複数のメッセージからのいくつかのメッセージは、接続されたワイヤレスデバイスのリストからの、接続されたワイヤレスデバイスのサブセットを含み得る。
[0037]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のためのデバイスを含む。いくつかの実施形態では、これらのデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、そのプロセッサに結合されたメモリとを含む。プロセッサは、接続されたデバイスのリストを決定することと、接続されたデバイスのリストを含む1つまたは複数のメッセージをブロードキャストすることを行うように構成され得る。
[0038]いくつかの実施形態は、ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のためのコンピュータプログラム製品を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、プログラムコードがその上に記録された非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。プログラムコードは、接続されたデバイスのリストを決定するための命令と、接続されたデバイスのリストを含む1つまたは複数のメッセージをブロードキャストするための命令とを含み得る。
[0039]説明する方法、システム、およびデバイスの適用性のさらなる範囲は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、および図面から明らかになろう。当業者には詳細な説明の趣旨および範囲内の様々な変更および修正が明らかになるので、詳細な説明および特定の例は、例示として与えられるものにすぎない。
[0040]以下の図面を参照することにより、本発明の性質および利点のさらなる理解が得られ得る。添付の図において、同様の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、それらの同様の構成要素同士を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれにも適用可能である。
[0041]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
[0042]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
[0043]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数のデバイスの図。
いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数のデバイスの図。
いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数のデバイスの図。
[0044]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
[0045]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
[0046]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数のデバイスの図。
いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数のデバイスの図。
いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数のデバイスの図。
[0047]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
[0048]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
[0049]いくつかの実施形態によるワイヤレス通信システムの図。
[0050]いくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて通信する1つまたは複数の方法のフローチャート。
いくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて通信する1つまたは複数の方法のフローチャート。
[0051]いくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて通信する1つまたは複数の方法のフローチャート。
いくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて通信する1つまたは複数の方法のフローチャート。
[0052]いくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて通信する1つまたは複数の方法のフローチャート。
いくつかの実施形態による、ワイヤレス通信システムにおいて通信する1つまたは複数の方法のフローチャート。
詳細な説明
[0053]様々な実施形態による、ワイヤレスデバイスの送信過負荷制御および/または監視のための方法、システム、およびデバイスが提供される。本方法、システム、およびデバイスは、基地局に接続された多数のワイヤレスデバイスに関連する問題を解決することを提供し得る。たとえば、アップリンク上で同時に送信することを試みている多数の接続されたワイヤレスデバイスに関連する問題に対処するために使用され得るツールおよび技法について説明する。さらに、たとえば、ワイヤレスデバイスと基地局との間の低頻度の通信に関連する問題に対処するために使用され得るツールおよび技法が提供される。
[0054]場合によっては、ワイヤレスデバイスは遅延耐性デバイスであり得る。たとえば、遅延耐性デバイスは、別のデバイスおよび/または基地局と通信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であるデバイスであり得る。いくつかの態様では、遅延耐性は送信サイクルにリンクされ得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイスは、長いスリープサイクルをもつUEおよび/またはMTCデバイスである。
[0055]説明する方法、システム、およびデバイスは、接続状態にあるワイヤレスデバイスの送信過負荷制御および/または監視のために使用され得る。接続されたワイヤレスデバイスは、たとえば、RRC_CONNECTED状態にあり得る。ワイヤレスデバイスが節電モード(「ディープスリープ」)にあるときでも、ワイヤレスデバイスが基地局とのセッション全体にわたってそれぞれRRC_CONNECTED状態に保たれる状況が存在し得る。ワイヤレスデバイスをRRC_CONNECTEDに維持することの利点は、ワイヤレスデバイスが、信号を送信または受信するために行う必要があり得る「ウェイクアップする」必要があるたびに、接続を確立することが不要であり得ることであり得る。しかしながら、これは、ネットワークが多数のRRC_CONNECTEDワイヤレスデバイスを処理しなければならないという問題を提示し得る。たとえば、eNBなどの基地局は、eNBが本来なら維持する必要があり得るものよりも大きい桁数であるMTCデバイスコンテキストデータを維持する必要があり得る。さらに、eNBは、多数のワイヤレスデバイスのためにリソースをスケジュールし、ランダムアクセスチャネル(RACH)メッセージを管理する必要があり得る。eNBは、接続されたワイヤレスデバイスのモビリティ状態を管理する必要があり得る。
[0056]従来のLTEコンテキストでは、不連続受信(DRX)サイクルは、RRC_CONNECTED状態における、MTCデバイスを含む、ユーザ機器(UE)について定義され得る。DRXは、典型的には、UEが、指定されたサブフレーム(DRX ON)中にダウンリンク制御シグナリングをモニタし、次いで、残りのサブフレーム(DRX OFF)中に「スリープする」(たとえば、受信機回路をオフに切り替える)、構成可能なサイクルを伴う。DRX OFF期間中にスリープすることは、UEが電力を節約することを可能にし得る。DRXにおいてさえ、UEは、いつでもアップリンクスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)またはRACHメッセージを送り得る。eNBは、そのようなSRまたはRACHメッセージに応答する義務があり得る。多数のUEがRRC_CONNECTED状態にある状況では、スリープ中である場合でも、eNBがスケジュールする必要が潜在的にあるかなりの数のUEがあり得る。
[0057]1つの解決策は、ワイヤレスデバイスをRRC_IDLEに維持し、次いで、過負荷状態中に、ある程度の時間期間の間RACHメッセージを制限することであり得る。ただし、この解決策は、関連する電力消費とともに潜在的に長いDRX ON期間を生じ得る。
[0058]いくつかの実施形態では、解決策は、SRおよび/またはRACH送信について不連続送信(DTX)サイクル中に、あるいはすべてのアップリンク信号についてDTXサイクル中に低デューティサイクルワイヤレスデバイスを維持することであり得る。これは、送信過負荷制御方式の一例を提供し得る。この送信サイクルは、eNBが任意の時間に限られた数のRRC_CONNECTEDデバイスのみをスケジュールし得るようにスタッガされ得る。この解決策では、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)は調節されることが不要であり得る。場合によっては、競合ベースのPUSCHが導入される場合、負荷スロットリングが使用され得る。DRXと不連続送信またはDTXの両方を採用する解決策は、DRXサイクルが送信またはDTXサイクルよりも疎になるように特徴づけられ得、あるいはこの解決策は、送信またはDTXサイクルよりも密なDRXサイクルで特徴づけられ得る。いくつかの実施形態では、DRXサイクルのDRX ON持続時間はDTXサイクルのDTX ON持続時間と一致し得る。DTXサイクルは、たとえば、DRXサイクルよりも短い期間を有し得る。場合によっては、DRXサイクルがDTXサイクルよりも短い期間を有し得る。
[0059]送信過負荷制御方式は様々な方法で実装され得る。たとえば、一実装形態の態様は、ワイヤレスデバイスが、SRおよび/またはRACH送信を可能にされるスタッガード時間を有する、明示的SRおよび/またはRACHオケージョン構成を伴い得る。一実装形態の態様は、タイマー、たとえば、dtxONtimeおよびdtxINACTIVITYtimerと、送信を管理する関連するルールとで制御される、すべてのアップリンクトラフィックのためのDTXを伴い得る。いくつかの実装形態の態様は、DRX OFF制限にSRおよび/またはRACH送信期間を追加することを伴い得る。
[0060]また、様々な方法で実装され得る監視方式に関するツールおよび技法が提供され得る。MTCデバイス、たとえば、メータまたはセンサは、アップリンク(UL)半永続的スケジューリング(SPS:semi-persistent scheduling)で構成され得、そのようなデバイスは、ダウンリンク(DL)ユニキャスト送信をめったに受信しないことがある。したがって、eNBはワイヤレスデバイスをそれのRRC_CONNECTEDリストからプルーニングし得ることが可能である。このプルーニングは、負荷制御、非アクティビティ、および/または無線リンク障害(RLF:radio link failure)を含む、いくつかの理由で行われ得る。このプルーニングはワイヤレスデバイスに対して透過的であり得る。したがって、ワイヤレスデバイスは送信中であり得るが、eNBはリッスンしていないことが起こり得る。ワイヤレスデバイスが(たとえば、キープアライブ技法で)プルーニングを回避することが可能でない場合、多数の送信されたパケットの紛失、ワイヤレスデバイスが圏外である長い時間、および/または、ワイヤレスデバイスに専用のリソース上にeNBが不注意にスケジュールすることから生じる妨害送信を含む、望ましくない結果があり得る。
[0061]これらの望ましくない結果は、たとえば、ワイヤレスデバイスがタイマーおよび/またはパケットカウンタを実行する場合に回避され得る。そのようなタイマーは、ワイヤレスデバイスとeNBとの間の各ハンドシェイク後にリセットされ得る。タイマーは、ワイヤレスデバイスの一態様またはアプリケーションレイヤの一態様であり得る。タイマーが満了したとき、ワイヤレスデバイスはキープアライブユニキャストハンドシェイクを開始し得る。ハンドシェイクの一例は、ワイヤレスデバイスがメッセージを送信し、eNBから応答を受信することを含み得る。ハンドシェイクの別の例は、ワイヤレスデバイスがeNBからメッセージを受信し、応答を送信することを含み得る。ハンドシェイクの態様は、ワイヤレスデバイスがRACHメッセージを送信し、応答メッセージについてeNBをリッスンし、クロージングメッセージで返答することを伴い得る。ハンドシェイクの態様は、SRを送り、UL許可についてリッスンし、クロージングメッセージをもつペイロード中で返答することを伴い得る。そのようなプロシージャは、ワイヤレスデバイスの監視のため、またはeNBサイド監視のために使用され得る。
[0062]望ましくないプルーニングは、eNBからの周期的ブロードキャストメッセージで回避され得る。eNBは、CONNECTEDリスト上のすべてのワイヤレスデバイスに送信し得る。MTCデバイスは、それらがCONNECTEDリスト上にあるべきかどうかを示す応答を送信し得る。CONNECTEDリストは、ユニキャストハンドシェイクを最近有しなかったワイヤレスデバイスのみに低減され得る。場合によっては、CONNECTEDリストは、ワイヤレスデバイスDRX ON期間と整合された複数のブロードキャストメッセージ中で送信され得、このリストは、DRX ON期間中のワイヤレスデバイスのみを含み得る。別のリストは、スタッガードDRX ON期間上のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ、それらのワイヤレスデバイスを含み得る。そのようなシナリオでは、各リストは、完全なCONNECTEDリストよりもかなり小さい。そのような解決策は、ULおよびDLユニキャスト送信節約を提供し得る。
[0063]本明細書で説明する技法は、セルラーワイヤレスシステム、ピアツーピアワイヤレス通信、ワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN)、アドホックネットワーク、衛星通信システム、および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。これらのワイヤレス通信システムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、および/または他の無線技術など、様々な無線通信技術を採用し得る。概して、ワイヤレス通信は、無線アクセス技術(RAT)と呼ばれる1つまたは複数の無線通信技術の規格化された実装形態に従って行われる。無線アクセス技術を実装するワイヤレス通信システムまたはネットワークは無線アクセスネットワーク(RAN)と呼ばれることがある。
[0064]CDMA技法を採用する無線アクセス技術の例としては、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)などがある。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。IS−2000リリース0およびAは、通常、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、通常、CDMA2000 1xEV−DO、高速パケットデータ(HRPD:High Rate Packet Data)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))と、CDMAの他の変形態とを含む。TDMAシステムの例としては、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)の様々な実装形態がある。OFDMおよび/またはOFDMAを採用する無線アクセス技術の例としては、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDMなどがある。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)およびLTEアドバンスト(LTE−A:LTE-Advanced)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上述のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術に使用され得る。
[0065]したがって、以下の説明は、例を与えるものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、または構成を限定するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、説明する要素の機能および構成において変更が行われ得る。様々な実施形態は、様々なプロシージャまたは構成要素を適宜に省略、置換、または追加し得る。たとえば、説明する方法は、説明する順序とは異なる順序で実施され得、様々なステップが追加、省略、または組み合わせられ得る。また、いくつかの実施形態に関して説明する特徴は、他の実施形態において組み合わせられ得る。
[0066]最初に図1を参照すると、図は、様々な実施形態によるワイヤレス通信システム100の一例を示す。システム100は、基地局(またはセル)105と、ワイヤレスデバイス115と、コアネットワーク130とを含む。基地局105は、様々な実施形態ではコアネットワーク130または基地局105の一部であり得る、基地局コントローラ120の制御下でワイヤレスデバイス115と通信し得る。基地局105は、バックホールリンク132を介してコアネットワーク130と制御情報および/またはユーザデータを通信し得る。いくつかの実施形態では、基地局105は、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134を介して、直接的あるいは間接的に互いに通信し得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。たとえば、各通信リンク125は、上記で説明した様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
[0067]基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してワイヤレスデバイス115とワイヤレス通信し得る。基地局105サイトの各々は、それぞれの地理的エリア110に通信カバレージを与え得る。いくつかの実施形態では、基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、eノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。基地局のためのカバレージエリア110は、カバレージエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示せず)に分割され得る。システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局、ミクロ基地局、ピコ基地局、および/またはフェムト基地局)を含み得る。異なる技術のための重複するカバレージエリアがあり得る。
[0068]いくつかの実施形態では、システム100はLTE/LTE−Aネットワークである。LTE/LTE−Aネットワークでは、発展型ノードBまたはeノードB(eNB)およびユーザ機器(UE)という用語は、概して、それぞれ基地局105およびワイヤレスデバイス115について説明するために使用され得る。システム100は、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域にカバレージを与える、異種LTE/LTE−Aネットワークであり得る。たとえば、各eNB105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、概して、比較的小さい地理的エリアをカバーするはずであり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、家)をカバーするはずであり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、家庭内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスをも提供し得る。マクロセル用のeNBはマクロeNBと呼ばれることがある。ピコセル用のeNBはピコeNBと呼ばれることがある。また、フェムトセル用のeNBはフェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。
[0069]コアネットワーク130は、バックホール132(たとえば、S1など)を介してeNB105と通信し得る。eNB105はまた、たとえば、バックホールリンク134(たとえば、X2など)を介しておよび/またはバックホールリンク132を介して(たとえば、コアネットワーク130を通して)、直接または間接的に、互いに通信し得る。ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eNBは同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eNBは異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに使用され得る。
[0070]ワイヤレスデバイス115はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各ワイヤレスデバイスは固定またはモバイルであり得る。ワイヤレスデバイス115はまた、当業者によって、UE、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。ワイヤレスデバイス115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、MTCデバイスなどであり得る。ワイヤレスデバイスは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
[0071]ネットワーク100中に示された送信リンク125は、ワイヤレスデバイス115から基地局105へのアップリンク(UL)送信、および/または基地局105からモバイルデバイス115へのダウンリンク(DL)送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、一方、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
[0072]ワイヤレスデバイス115のいくつかは、人の介在が制限されるかまたは人の介在なしに、様々な機能を実施し、情報を取り込み、および/または情報を通信する、マシンタイプ通信(MTC)デバイス115であり得る。たとえば、MTCデバイス115は、他のデバイス、環境条件などをモニタおよび/または追跡するためのセンサおよび/またはメータを含み得る。MTCデバイス115はスタンドアロンデバイスであり得、または、実施形態では、MTCデバイス115は、他のデバイスに組み込まれるモジュールであり得る。たとえば、スマートフォン、セルラーフォンおよびワイヤレス通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、タブレット、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートブック、ノートブックコンピュータ、監視カメラ、ハンドヘルド医療用走査デバイス、家庭用電気器具などのデバイス(たとえば、ユーザ機器、移動局など)が、1つまたは複数のMTCデバイスモジュール115を含み得る。次の説明では、ネットワークと1つまたは複数のMTCデバイスとを含むシステムのための通信および処理に適用されるものとして、様々な技法について説明する。説明する技法は、MTCデバイスおよび/または他のワイヤレスデバイスを組み込んだものなどの他のデバイスに有利に適用され得ることを理解されたい。たとえば、ワイヤレスデバイス115は、長いスリープサイクルを有し得るUEおよび/または超低電力MTCデバイスを含むMTCデバイスであり得る。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス115は、遅延耐性デバイスであるか、または遅延耐性デバイスを含み得る。
[0073]MTCワイヤレスデバイス115によって収集された情報は、システム100の構成要素を含むネットワーク上で、サーバなどのバックエンドシステムに送信され得る。MTCデバイス115への/からのデータの送信は、基地局105を通してルーティングされ得る。基地局105は、MTCデバイス115にシグナリングおよび/または情報を送信するための順方向リンク上で、ならびにMTCデバイス115からシグナリングおよび/または情報を受信するための逆方向リンク上で、MTCデバイス115と通信し得る。
[0074]一例では、ネットワークコントローラ120は、基地局のセットに結合され、これらの基地局105の調整および制御を行い得る。コントローラ120は、バックホール(たとえば、コアネットワーク130)を介して基地局105と通信し得る。基地局105はまた、直接的もしくは間接的におよび/またはワイヤレスバックホールもしくはワイヤラインバックホールを介して互いに通信し得る。
[0075]ワイヤレスデバイス115、基地局105、コアネットワーク130、および/またはコントローラ120など、システム100の異なる態様は、RRC_CONNECTED状態における、ディープスリープサイクルを用いた異なるワイヤレスデバイス115の送信過負荷制御および/または監視のために構成され得る。場合によっては、ワイヤレスデバイス115は超低電力MTCデバイスを含み得る。たとえば、ワイヤレスデバイス115の態様は、アップリンクチャネルのための送信サイクルを識別するために構成され得る。送信サイクルは不連続であり得る。ワイヤレスデバイス115は、識別された送信サイクルに従って、SRおよび/またはRACHメッセージ、および/または他の信号もしくはデータを送信し得る。場合によっては、1つまたは複数のeNB105は、1つまたは複数の送信サイクルを確定し、ワイヤレスデバイス115にそれをブロードキャストするか、あるいは他の方法で送るように構成され得る。システム100の態様は、プルーニングを回避するために設定された間隔でワイヤレスデバイス115がeNB105にキープアライブメッセージを送ることを含み得る、ワイヤレスデバイス115の監視を含み得る。場合によっては、eNB105は、プルーニングを回避するために、ワイヤレスデバイス115がそれに応答し得る接続されたデバイスのリストをブロードキャストするように構成され得る。
[0076]図2は、様々な実施形態による、LTE/LTEアドバンストネットワークを介してマシンタイプ通信サービスを実施するワイヤレス通信システム200の一例を示す。システム200は、システム100の態様の一例であり得る。システム200は、SRおよび/またはRACHについて不連続送信サイクル中に、あるいはすべてのアップリンク信号について不連続送信(DTX)サイクル中に低デューティサイクルMTCデバイスを維持するように実装され得る。この送信サイクルは、eNBが任意の時間に限られた数のRRC_CONNECTEDデバイスのみをスケジュールし得るようにスタッガされ得る。システム200は、いくつかのワイヤレスデバイス115−aおよび115−bと、eNB105−aとを含み得る。eNB105−aは、図1に示された基地局の一例であり得る。ワイヤレスデバイス115−aは、図1に示されたワイヤレスデバイス115の例であり得る。eNB105−aは、ワイヤレスデバイス115−aおよび115−bのための送信サイクルを決定し、210において、それらの送信サイクルに関する情報を送信し得る。ワイヤレスデバイス115−aおよび115−bは、アップリンクチャネルについて送信サイクルを識別し得、ワイヤレスデバイス115−aおよび115−bは、送信サイクルに関してオフサイクルを識別し得る。ワイヤレスデバイス115−aのための送信サイクルは、ワイヤレスデバイス115−bのための送信サイクルとは異なり得、一方または両方のサイクルが不連続であり得る。ワイヤレスデバイス115−aおよび115−bは、識別された送信サイクルに従って送信し得、ワイヤレスデバイス115−aおよび115−bは、オフサイクル中に送信するのを控え得る。図2に示されたワイヤレスデバイス115−a、eNB105−a、および通信210の量は例示のためにすぎず、限定するものとして解釈されるべきでないことを、当業者なら理解されよう。ワイヤレスデバイス115−aは遅延耐性デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−aは、長いスリープサイクルをもつUEおよび/またはMTCデバイスを含み得る。
[0077]ワイヤレス通信システム200は、1つまたは複数のMTCデバイス115−aおよび/または1つまたは複数のeNB105−a間のマシンタイプ通信を容易にするように動作可能であり得る。マシンタイプ通信は、人の介在がない1つまたは複数のデバイス間の通信を含み得る。一例では、マシンタイプ通信は、ユーザ介在がない、ワイヤレスデバイス115−aなどのリモートマシンと、バックエンドITインフラストラクチャとの間のデータの自動交換を含み得る。ワイヤレスデバイス115−aからサーバ、別のワイヤレスデバイス115−b、またはeNB105−aへのデータの転送は、逆方向リンク通信を使用して実施され得る。ワイヤレスデバイス115−aまたは115−bによって収集されたデータ(たとえば、モニタリングデータ、センサデータ、メータデータなど)は、逆方向リンク通信上で転送され得る。ワイヤレスデバイス115−aおよび115−bは、ワイヤレスデバイス115−aが1サイクルに従って送信し、その間にワイヤレスデバイス115−bが送信しないように、スタッガード送信サイクル上にあり得る。同様に、ワイヤレスデバイス115−bは別個のサイクルに従って送信し得、その間にワイヤレスデバイス115−aは送信しない。このようにして、ワイヤレスデバイス115−aおよび115−bの各々はRRC_CONNECTED状態のままであり得るが、所与の時間において送信し得るMTCデバイスの数が限られ得るので、eNB105−aは、リソースを効果的にスケジュールし、RACHプロセスを協調させることが可能であり得る。
[0078]eNB105−aを介したワイヤレスデバイス115−aまたは115−bへのデータの転送は、順方向リンク(たとえば、ダウンリンク)通信を介して実施され得る。順方向リンクは、ワイヤレスデバイス115−aまたは115−bに命令、ソフトウェア/ファームウェア更新、および/またはメッセージを送るために使用され得る。これらの命令は、機器、環境条件などをリモートでモニタするようにワイヤレスデバイス115−aまたは115−bに命令し得る。マシンタイプ通信(MTC)は、限定はしないが、リモートモニタリング、測定および状態記録、フリート管理およびアセット追跡、インフィールド(in-field)データ収集、配信、物理的アクセス制御、および/または記憶など、様々な適用例とともに使用され得る。eNB105−aは、命令、ソフトウェア/ファームウェア更新、および/またはメッセージを送信するために、少数のチャネルをもつ1つまたは複数の順方向リンクフレームを生成し得る。様々なワイヤレスデバイス115−aおよび/または115−bはDRXサイクルに従って動作し得、それらのデバイスは、命令または他のデータが特定のフレームのチャネル上に含まれるとき、そのフレームをモニタするためにウェイクアップ(たとえば、パワーオン)し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−aおよび/または115−bの態様は、ワイヤレスデバイス115−aおよび/または115−bがDRX OFF期間中に受信するのを控えることを可能にし得るDRXサイクルマスクに従って送信し得る。
[0079]いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−aおよび/または115−bの挙動があらかじめ定義され得る。たとえば、別のデバイスをモニタし、収集された情報を送信すべき日、時間などが、ワイヤレスデバイス115−aについてあらかじめ定義され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−a−1は、MTCデバイスであり得、第1のあらかじめ定義された時間期間において別のデバイスをモニタし始め、その別のデバイスに関する情報を収集するようにプログラムされ得る。ワイヤレスデバイス115−a−1はまた、第2のあらかじめ定義された時間期間において、収集された情報を送信するようにプログラムされ得る。決定される送信サイクルは、あらかじめ定義されたモニタリング時間を考慮し得るか、またはそれに基づき得る。
[0080]次に図3A、図3B、および図3Cを参照すると、ブロック図は、様々な実施形態による、ワイヤレスデバイスの送信過負荷制御のためのデバイス300−a、300−b、および/または300−cを示す。デバイス300−a、300−b、および/または300−cは、図1および図2を参照しながら説明した基地局105および/またはワイヤレスデバイス115の1つまたは複数の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイス115は、たとえば、遅延耐性デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115は、長いスリープサイクルをもつUEおよび/またはMTCデバイスであり得る。デバイス300−a、300−b、および/または300−cはまた、プロセッサであり得る。デバイス300−aは、受信機モジュール305、送信過負荷制御モジュール310、および/または送信機モジュール315を含み得る。デバイス300−bは、受信機モジュール305、送信過負荷制御モジュール310−a、および/または送信機モジュール315を含み得る。デバイス300−cは、受信機モジュール305、送信過負荷制御モジュール310−b、および/または送信機モジュール315を含み得る。これらの構成要素の各々は互いに通信中であり得る。各デバイスの構成要素の各々は、そのデバイスの他の構成要素と通信中であり得る。
[0081]デバイス300−a、300−b、および/または300−cのこれらの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェアにおいて適用可能な機能の一部または全部を実施するように適応された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実施され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリまたは他の非一時的コンピュータ可読媒体中に組み込まれた命令を用いて実装され得る。
[0082]図3A、図3B、および図3Cの受信機モジュール305は、デバイス300−aが受信または送信したものに関する、送信サイクルに関係する情報を含む、パケット、データ、および/またはシグナリング情報などの情報を受信し得る。受信された情報は、様々な目的のために送信過負荷制御モジュール310によって利用され得る。たとえば、受信された情報は、ワイヤレスデバイス115によって送信サイクル決定のために利用され得る。
[0083]受信機モジュール305は、逆方向リンク通信を使用してワイヤレスデバイス115から送られた逆方向リンク(たとえば、アップリンク)物理レイヤパケットを受信するように構成され得る。受信機モジュール305はまた、eNB105から命令、送信サイクル情報、演算のセット、メッセージなどを受信するように構成され得る。
[0084]送信過負荷制御モジュール310は、送信サイクルを決定し、指定された送信期間中に送信を開始し得る。図3Bおよび図3Cに示された、デバイス300−bおよび300−cの送信過負荷制御モジュール310−aおよび310−bは、送信過負荷制御モジュール310の態様の例であり得る。いくつかの例では、モジュール310−aおよび310−bは、送信過負荷制御モジュール310のサブモジュールを含む。図3Bに示された送信過負荷制御モジュール310−aは、送信サイクル識別モジュール311と、SR/RACH送信モジュール312とを含み得る。いくつかの実施形態では、送信サイクル識別モジュール311は、指定された送信サイクル、DTX、および/またはDRXに関してeNB105からの情報を処理および/または識別し得る。いくつかの実施形態では、SR/RACH送信モジュール312は、識別された送信サイクルまたはDTXに従ってSR、RACHメッセージ、および/または他のアップリンク送信の送信を開始し得る。追加または代替として、SR/送信モジュール312は、SRおよび/またはRACHメッセージを送信するのをデバイス300−bに控えさせ得る。図3Cに示された送信過負荷制御モジュール310−bは、送信サイクル決定モジュール313と、送信サイクル送信モジュール314とを含み得る。いくつかの実施形態では、送信サイクル決定モジュール313は、1つまたは複数のワイヤレスデバイス115のための送信サイクルおよび/またはオフサイクルを決定および/または確定し得る。いくつかの実施形態では、送信サイクル送信モジュール314は、決定された送信サイクルおよび/またはオフサイクルを1つまたは複数のワイヤレスデバイス115に通信することを開始または容易にし得る。
[0085]いくつかの実施形態では、送信機モジュール315は、識別された送信サイクルに従ってSR、RACHメッセージ、および/または他のアップリンク送信を送信し得る。いくつかの実施形態では、送信機モジュール315は、たとえば、1つまたは複数のワイヤレスデバイス115に、送信サイクルを含むダウンリンク送信を送信し得る。
[0086]図4Aおよび図4Bは、様々な実施形態による、マシンタイプ通信監視プロシージャを実装するシステム400−aおよび400−bの例を示す。システム400−aおよび400−bは、図1のシステム100の態様の例であり得る。ワイヤレスデバイスとeNBとの間の低頻度の通信に関連して起こり得る問題は、ワイヤレスデバイスがタイマーを実行する場合に潜在的に回避され得る。そのようなタイマーは、ワイヤレスデバイスとeNBとの間の各ハンドシェイク後にリセットされ得る。タイマーは、たとえば、MTCデバイスであり得るワイヤレスデバイス115の一態様であり得る。タイマーが満了したとき、ワイヤレスデバイスはキープアライブハンドシェイクを開始し得る。そのようなプロシージャは、ワイヤレスデバイスの監視のため、またはeNBサイド監視のために使用され得る。システム400−aは、ワイヤレスデバイス115−c−1と、eNB105−b−1とを含み得る。eNB105−b−1は、図1に示された基地局の一例であり得る。ワイヤレスデバイス115−c−1は、図1に示されたワイヤレスデバイス115の例であり得る。ワイヤレスデバイス115−c−1とeNB105−b−1との間のハンドシェイク後にワイヤレスデバイス115−c−1においてタイマーが開始され得る。タイマーはワイヤレスデバイス115−c−1によって開始され得る。ワイヤレスデバイス115−c−1は、タイマーの満了時にeNB105−b−1にキープアライブハンドシェイク開始メッセージ410を送信し得る。キープアライブハンドシェイク開始メッセージ410はRACHメッセージであり得る。代替的に、キープアライブハンドシェイク開始メッセージ410はSRを含み得る。キープアライブハンドシェイク開始メッセージ410に応答して、eNB105−b−1は応答415を送信し得る。応答415はRACHメッセージまたはUL許可であり得る。ワイヤレスデバイス115−c−1は返答420を送信し得る。返答420はクロージングメッセージであり得る。返答420は、クロージングメッセージとともにRACHメッセージまたはペイロードを含み得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−c−1は、超低電力MTCデバイスを含む、長いスリープサイクルを有し得るUEおよび/またはMTCデバイスであり得る。場合によっては、ワイヤレスデバイス115−c−1は遅延耐性デバイスを伴い得る。
[0087]システム400−bは、MTCデバイス115−c−2と、eNB105−b−2とを含み得る。eNB105−b−2は、図4Aに示された基地局105−b−1の一例であり得る。MTCデバイス115−c−2は、図4Aに示されたワイヤレスデバイス115−c−1の一例であり得る。MTCデバイス115−c−2はタイマーを開始し得る。405においてタイマーが満了したとき、MTCデバイス115−c−2はキープアライブハンドシェイク開始メッセージ410−aを送信し得る。応答して、eNB105−b−2は応答メッセージ415−aを送信し得る。返答として、MTCデバイス115−c−2はクロージングメッセージ420−aを送信し得る。MTCデバイスに関して説明したが、デバイス115−c−2は、いくつかの実施形態では、長いスリープサイクルを有するUEであり得る。デバイス115−c−2は超低電力MTCであり得る。いくつかの態様では、デバイス115−c−2は、それが信号を送信または受信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であり得るように、遅延耐性の特徴を含み得る。
[0088]図5Aおよび図5Bは、様々な実施形態による、ワイヤレスデバイス監視プロシージャを実装するワイヤレス通信システム500−aおよび500−bの例を示す。システム500−aおよび500−bは、図1のシステム100の態様の例であり得る。eNBは、たとえば、どのデバイスが実際に接続され得るのかと、どれがプルーニングの候補であり得るのかとを確認するために、CONNECTEDリスト上のすべてのワイヤレスデバイスに送信し得る。ワイヤレスデバイスは、それらがCONNECTEDリスト上にあるべきかどうかを示す応答を送信し得る。システム500−aは、ワイヤレスデバイス115−dおよび115−eと、eNB105−c−1とを含み得る。eNB105−c−1は、図1に示された基地局の一例であり得る。ワイヤレスデバイス115−dおよび115−eは、図1に示されたワイヤレスデバイス115の例であり得る。eNB105−c−1は、ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eを含み得る、接続されたデバイスのリストを決定し得る。eNB105−c−1は、510において、接続されたデバイスのリストを含むかまたはそのリストに対応する1つまたは複数のメッセージをブロードキャストし得る。ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eは、接続されたデバイスのリストを含むブロードキャスト510を受信し得る。ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eは、接続されたデバイスのリスト上にそれらがあるかどうかを決定し得る。接続されたデバイスのリスト上にワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eがあるかどうかは、ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eが、指定された時間期間内にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信しているかどうか、またはeNB105−c−1とのハンドシェイクに関与しているかどうかに応じて変わり得る。ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eは、接続されたデバイスのリスト上にワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eがないが、ワイヤレスデバイス115−dおよび115−eがeNB105−c−1に接続されており、リスト上にあるべきであることを示すメッセージ520を送信し得る。eNB105−c−1は、ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eから、それらのデバイスが、接続されたデバイスのリスト上にないが、リスト上にあるべきである、というメッセージ520を受信し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eは、長いスリープサイクルを有し得るUEであり得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eは、超低電力MTCデバイスを含む、MTCデバイスであり得る。場合によっては、ワイヤレスデバイス115−dおよび/または115−eは、遅延耐性デバイスであるかまたは遅延耐性デバイスを伴い得る。
[0089]システム500−bは、MTCデバイス115−e−3と、eNB105−c−2とを含み得る。eNB105−c−2は、図5Aに示された基地局105−c−1の一例であり得る。MTCデバイス115−e−3は、eNB105−c−2に接続された、図5Aに示されたワイヤレスデバイス115の一例であり得る。eNB105−c−2は、505において、接続されたデバイスのリストを決定し得る。eNB105−c−2は、510−aにおいて、接続されたデバイスのリストをブロードキャストし得る。ブロードキャスト510−aは、各メッセージが、接続されたデバイスのリストからのデバイスのサブセットを含むように、DRXサイクルに基づいて2つ以上のメッセージを送信することを含み得る。MTCデバイス115−e−3は、ブロードキャスト510−aを受信し、および/または、512において、接続されたデバイスのリスト上にMTCデバイス115−e−3がないと決定し得る。MTCデバイス115−e−3は、接続されたデバイスのリスト上にMTCデバイス115−e−3があるべきであるという応答メッセージ520−aをeNB105−c−2に送信し得る。MTCデバイスに関して説明したが、デバイス115−e−3は、いくつかの実施形態では、長いスリープサイクルを有し得るUEであり得る。デバイス115−e−3は超低電力MTCであり得る。いくつかの態様では、デバイス115−e−3は、それが信号を送信または受信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であり得るように、遅延耐性の特徴を含み得る。
[0090]次に図6A、図6B、および図6Cを参照すると、ブロック図は、様々な実施形態による、ワイヤレスデバイスの監視のためのデバイス600−a、600−b、および/または600−cを示す。デバイス600−a、600−b、および/または600−cは、図1、図2、図4A、図4B、図5A、および図5Bを参照しながら説明した基地局105および/またはワイヤレスデバイス115の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス600−a、600−b、および/または600−cはまた、プロセッサであり得る。デバイス600−aは、受信機モジュール605、監視モジュール610、および/または送信機モジュール615を含み得る。デバイス600−bは、受信機モジュール605、監視モジュール610−a、およびまたは送信機モジュール615を含み得る。デバイス600−cは、受信機モジュール605、監視モジュール610−b、および/または送信機モジュール615を含み得る。各デバイスの構成要素の各々は、そのデバイスの他の構成要素と通信中であり得る。
[0091]デバイス600−a、600−b、および/または600−cのこれらの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェアにおいて適用可能な機能の一部または全部を実施するように適応された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装され得る。代替的に、それらの機能は、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって、1つまたは複数の集積回路上で実施され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的にまたは部分的に、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリまたは他の非一時的コンピュータ可読媒体中に組み込まれた命令を用いて実装され得る。
[0092]図6A、図6B、および/または図6Cの受信機モジュール605は、デバイス600−aが受信または送信したものに関する、送信サイクルに関係する情報を含む、パケット、データ、および/またはシグナリング情報などの情報を受信し得る。受信された情報は、様々な目的のために監視モジュール610によって利用され得る。たとえば、受信された情報は、eNB105によって送信サイクル決定のために利用され得る。
[0093]受信機モジュール605は、逆方向リンク通信を使用してワイヤレスデバイス115から送られた逆方向リンク(たとえば、アップリンク)物理レイヤパケットを受信するように構成され得る。受信機モジュール605はまた、ワイヤレスデバイス115またはeNB105から命令、送信サイクル情報、演算のセット、メッセージなどを受信するように構成され得る。
[0094]監視モジュール610は、タイマーおよび/またはキープアライブメッセージを開始し得る。監視モジュール610は、eNB105からのメッセージをリッスンし、それを処理し、および/またはそれに返答することを容易にし得る。監視モジュール610は、接続されたデバイスのリストを決定し、ブロードキャスト送信を開始し得る。監視モジュール610は、接続されたデバイスのリストからのワイヤレスデバイス115のプルーニングを容易にし得る。監視モジュール610は、MTCデバイス115からのメッセージをリッスンし、それを処理し、および/またはそれに返答することを容易にし得る。図6Bおよび図6Cにそれぞれ示された、デバイス600−bおよび600−cの監視モジュール610−aおよび610−bは、監視モジュール610の態様の例であり得る。いくつかの例では、モジュール610−aおよび610−bは監視モジュール610のサブモジュールを含む。
[0095]監視モジュール610−aは、タイマーモジュール611と、応答メッセージモジュール612とを含み得る。タイマーモジュール611は、MTCデバイス115とeNB105との間のハンドシェイク後にタイマーを開始し得る。タイマーモジュール611は、ワイヤレスデバイス115とeNB105との間のハンドシェイク後にタイマーをリセットし得る。応答メッセージモジュール612は、キープアライブハンドシェイク開始メッセージの送信を容易にし得る。応答メッセージモジュール612は、SRおよび/またはRACHメッセージの送信を容易にし得る。監視モジュール610−bは、接続リスト決定モジュール613と、ブロードキャストモジュール614とを含み得る。接続リスト決定モジュール613は、eNB105に接続されたワイヤレスデバイス115のリストを決定し得る。ブロードキャストモジュール614は、eNB105に接続されたワイヤレスデバイス115のリストを含み得る1つまたは複数のメッセージのブロードキャスティングを容易にし得る。接続リスト決定モジュール613は、ワイヤレスデバイス115の接続ステータスに関するワイヤレスデバイス115からの応答メッセージを処理することを容易にし得る。
[0096]送信機モジュール615は、識別および/または決定された送信、DTX、および/またはDRXサイクルに従って、SR、RACHメッセージ、および/または他のアップリンクおよびまたはダウンリンク送信を送信し得る。
[0097]図7は、ワイヤレスデバイス115の送信過負荷制御および/または監視のために構成され得る通信システム700のブロック図を示す。このシステム700は、図1に示されたシステム100、図2のシステム200、図3Aのデバイス300−a、図4Aのシステム400−a、図5Aのシステム500−a、およびまたは図6Aのデバイス600−aの態様の一例であり得る。システム700は基地局105−dを含み得る。基地局105−dは、アンテナ745と、トランシーバモジュール750と、メモリ780と、プロセッサモジュール770とを含み得、その各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに直接または間接的に通信中であり得る。トランシーバモジュール750は、アンテナ745を介して、ワイヤレスデバイス115−eと双方向に通信するように構成され得る。代替的にまたは追加として、トランシーバモジュール750は、長いスリープサイクルを有し得る1つまたは複数のUEと通信するように構成され得る。トランシーバモジュール750は、超低電力MTCデバイスであり得るMTCデバイスと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、トランシーバモジュール750は、信号を送信または受信することなしに拡張された時間期間の間動作することがそれら自体可能であり得る遅延耐性デバイスと通信することが可能であり得る。トランシーバモジュール750(および/または基地局105−dの他の構成要素)はまた、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信するように構成され得る。場合によっては、基地局105−dは、ネットワーク通信モジュール775を通してコアネットワーク130−aおよび/またはコントローラ120−aと通信し得る。基地局105−dは、eノードB基地局、ホームeノードB基地局、ノードB基地局、および/またはホームノードB基地局の一例であり得る。コントローラ120−aは、eノードB基地局となど、場合によっては基地局105−dに統合され得る。
[0098]基地局105−dはまた、基地局105−mおよび基地局105−nなど、他の基地局105と通信し得る。基地局105の各々は、異なる無線アクセス技術など、異なるワイヤレス通信技術を使用してワイヤレスデバイス115−eと通信し得る。基地局105−dは、送信過負荷制御モジュール310−cを使用して1つまたは複数のワイヤレスデバイスの送信過負荷制御を実施および/または容易にし得る。基地局105−dは、監視モジュール610−cを使用して監視を実施および/または容易にし得る。送信過負荷制御および監視は、送信サイクル、DTX、および/またはDRXに従って決定することと、識別することと、送信することと、受信することとを含み得る。場合によっては、基地局105−dは、基地局通信モジュール765を利用して105−mおよび/または105−nなどの他の基地局と通信し得る。いくつかの実施形態では、基地局通信モジュール765は、基地局105のいくつかの間の通信を行うために、LTEワイヤレス通信技術内のX2インターフェースを提供し得る。いくつかの実施形態では、基地局105−dは、コントローラ120−aおよび/またはコアネットワーク130−aを介して他の基地局と通信し得る。
[0099]メモリ780は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ780はまた、実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能(たとえば、送信過負荷制御、監視、キープアライブメッセージング、プルーニングなど)をプロセッサモジュール770に実施させるように構成された命令を含んでいるコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード785を記憶し得る。代替的に、ソフトウェアコード785は、プロセッサモジュール770によって直接的に実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルされ実行されたとき、本明細書で説明する機能をコンピュータに実施させるように構成され得る。
[0100]プロセッサモジュール770は、たとえば、Intel(登録商標)CorporationまたはAMD(登録商標)製のものなどの中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など、インテリジェントハードウェアデバイスを含み得る。プロセッサモジュール770は、マイクロフォンを介してオーディオを受信し、そのオーディオを、受信されたオーディオを表す(たとえば、長さ30msなどの)パケットに変換し、そのオーディオパケットをトランシーバモジュール750に提供し、ユーザが話しているかどうかのインジケーションを提供するように構成された、音声エンコーダ(図示せず)を含み得る。代替的に、エンコーダはパケットのみをトランシーバモジュール750に与え、パケット自体の提供または抑制/抑圧が、ユーザが話しているかどうかのインジケーションを与え得る。
[0101]トランシーバモジュール750は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ745に与え、アンテナ745から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。基地局105−dのいくつかの例は単一のアンテナ745を含み得るが、基地局105−dは、好ましくは、キャリアアグリゲーションをサポートし得る複数のリンクのための複数のアンテナ745を含む。たとえば、ワイヤレスデバイス115−eとのマクロ通信をサポートするために1つまたは複数のリンクが使用され得る。
[0102]図7のアーキテクチャによれば、基地局105−dは、通信管理モジュール760をさらに含み得る。通信管理モジュール760は、他の基地局105−mまたは105−nとの通信を管理し得る。例として、通信管理モジュール760は、バスを介して基地局105−dの他の構成要素の一部または全部と通信している基地局105−dの構成要素であり得る。代替的に、通信管理モジュール760の機能は、トランシーバモジュール750の構成要素として、非一時的コンピュータ可読記憶媒体のコンピュータプログラム製品もしくは態様として、および/またはプロセッサモジュール770の1つまたは複数のコントローラ要素として実装され得る。
[0103]基地局105−dの構成要素は、それぞれ、図3A、図3B、図3C、図6A、図6B、および/または図6Cのデバイス300−a、300−b、300−c、600−a、600−b、および/または600−cに関して上記で説明した過負荷制御および監視技法を実装するように構成され得、簡潔のためにここでは繰り返さないことがある。たとえば、送信過負荷制御モジュール310−cは、それぞれ、図3A、図3B、および図3Cの送信過負荷制御モジュール310、310−a、および/または310−bと同様の機能を含み得る。別の例として、監視モジュール610−cは、それぞれ、図6A、図6B、および図6Cの監視モジュール610、610−a、および/または610−bと同様の機能を含み得る。
[0104]いくつかの実施形態では、トランシーバモジュール750は、アンテナ745と併せて、基地局105−dの他の可能な構成要素とともに、送信サイクルに対応する情報またはメッセージを受信または送信し得る。いくつかの実施形態では、トランシーバモジュール750は、アンテナ745と併せて、基地局105−dの他の可能な構成要素とともに、接続されたデバイスのリストなど、ワイヤレスデバイス115−eに、他の基地局105−m/105−n、またはコアネットワーク130−aに対応する情報またはメッセージを受信または送信し得る。
[0105]図8は、様々な実施形態による、過負荷制御および/または監視のために構成されたワイヤレスデバイス115−fのブロック図800である。ワイヤレスデバイス115−fは、上記で説明した様々なMTC適用例のためのセンサまたはモニタなど、様々な構成のいずれかを有し得る。ワイヤレスデバイス115−fは、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリーなどの内部電源(図示せず)を有し得る。ワイヤレスデバイス115−fは、超低電力MTCデバイスを含む、MTCデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115−fは、図1、図2、図4A、図4B、図5A、および/または図5Bのワイヤレスデバイス115であり得る。ワイヤレスデバイス115−fは、図3A、図3B、図3C、図6A、図6Bおよび/または図6Bのデバイス300−a、300−b、300−c、600−a、600−b、および/または600−cの態様を含み得る。MTCデバイスに関して説明したが、デバイス115−fは、いくつかの実施形態では、長いスリープサイクルを有し得るUEであり得る。デバイス115−fは超低電力MTCであり得る。いくつかの態様では、デバイス115−fは、それが信号を送信または受信することなしに拡張された時間期間の間動作することが可能であり得るように、遅延耐性の特徴を含み得る。
[0106]ワイヤレスデバイス115−fは、送信過負荷制御モジュール310−dおよび/または監視モジュール610−dと、センサ815と、アンテナ845と、トランシーバモジュール850と、メモリ880と、プロセッサモジュール870とを含み得、その各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに直接または間接的に通信中であり得る。トランシーバモジュール850は、上記で説明したように、アンテナ845および/または1つもしくは複数のワイヤードもしくはワイヤレスリンクを介して、1つまたは複数のネットワークと双方向に通信するように構成され得る。たとえば、トランシーバモジュール850は、図1、図2、図4A、および/または図4Bの基地局105と双方向に通信するように構成され得る。トランシーバモジュール850は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ845に与え、アンテナ845から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。ワイヤレスデバイス115−fは単一のアンテナ845を含み得るが、ワイヤレスデバイス115−fは、複数の送信リンクのための複数のアンテナ845を含み得る。場合によっては、センサ815は、メータの一態様であるか、またはワイヤレスデバイス115−fの他のモニタリング機能を実装し得る。センサ815の入力は、たとえば、ワイヤレスデバイス815と基地局との他の構成要素を介してサーバ(図示せず)に通信され得る。
[0107]メモリ880は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ880は、実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能(たとえば、送信過負荷制御、監視、キープアライブメッセージングなど)をプロセッサモジュール870に実施させるように構成された命令を含んでいるコンピュータ可読のコンピュータ実行可能ソフトウェアコード885を記憶し得る。代替的に、ソフトウェアコード885は、プロセッサモジュール870によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)本明細書で説明する機能をコンピュータに実施させるように構成され得る。
[0108]プロセッサモジュール870は、たとえば、Intel(登録商標)CorporationまたはAMD(登録商標)製のものなどの中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など、インテリジェントハードウェアデバイスを含み得る。
[0109]図8のアーキテクチャによれば、ワイヤレスデバイス115−fは、通信管理モジュール860をさらに含み得る。通信管理モジュール860は、基地局105および/または他のワイヤレスデバイス115との通信を管理し得る。例として、通信管理モジュール860は、バスを介してワイヤレスデバイス115−fの他の構成要素の一部または全部と通信しているワイヤレスデバイス115−fの構成要素であり得る。代替的に、通信管理モジュール860の機能は、トランシーバモジュール850の構成要素として、非一時的コンピュータ可読媒体のコンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール870の1つまたは複数のコントローラ要素として実装され得る。
[0110]ワイヤレスデバイス115−fの構成要素は、それぞれ、図3A、図3B、および図3Cのデバイス300−a、300−b、または300−cに関して上記で説明した態様を実装するように構成され得、簡潔のためにここでは繰り返さないことがある。たとえば、送信過負荷制御モジュール310−dは、図3Aのモジュール310と同様の機能を含み得る。それぞれ、図3Bおよび図3Cの310−aおよび/または310−bの態様は、送信過負荷制御モジュール310−dの態様の例であり得る。
[0111]いくつかの実施形態では、トランシーバモジュール850は、アンテナ845と併せて、ワイヤレスデバイス115−fの他の可能な構成要素とともに、ワイヤレスデバイス115−fから基地局またはコアネットワークにSRおよび/またはRACHメッセージに関する情報を送信し得る。いくつかの実施形態では、トランシーバモジュール850は、アンテナ845と併せて、ワイヤレスデバイス115−fの他の可能な構成要素とともに、送信サイクル、オフサイクル、DRXサイクル、接続リストステータスを含む、ワイヤレスデバイス過負荷制御および監視に関係する情報を、基地局またはコアネットワークに送信し得、それにより、これらのデバイスまたはシステムはフレキシブルな波形を利用し得る。
[0112]図9は、様々な実施形態による、基地局105−eとMTCデバイス115−gとを含むシステム900のブロック図である。このシステム900は、図1のシステム100、図2のシステム200、図4のシステム400−a、および/または図5のデバイス500−aの態様の一例であり得る。基地局105−eは、アンテナ934−a〜934−xを装備し得、ワイヤレスデバイス115−gは、アンテナ952−a〜952−nを装備し得る。基地局105−eにおいて、送信プロセッサ920は、データソースからデータを受信し得る。たとえば、基地局105−eは、長いスリープサイクルを有し得る1つまたは複数のUEと通信し得る。いくつかの実施形態では、基地局105−eは、超低電力MTCデバイスであり得るMTCデバイスと通信し得る。いくつかの態様では、基地局105−eは、信号を送信または受信することなしに拡張された時間期間の間動作することがそれら自体可能であり得る遅延耐性デバイスと通信することが可能であり得る。
[0113]送信機プロセッサ920はデータを処理し得る。送信機プロセッサ920はまた、基準シンボルと、セル固有基準信号とを生成し得る。送信(TX)MIMOプロセッサ930は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、出力シンボルストリームを送信変調器932−a〜932−xに与え得る。各変調器932は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器932は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク(DL)信号を取得し得る。一例では、変調器932−a〜932−xからのDL信号は、それぞれ、アンテナ934−a〜934−xを介して送信され得る。送信機プロセッサ920は、プロセッサ940から情報を受信し得る。プロセッサ940は、図3A、図3B、図3C、図6A、図6B、および図6Cの310、310−a、310−b、610、610−a、および610−bに関連して上記で説明した実施形態に従って、送信過負荷制御モジュール310−eおよび監視モジュール610−eと通信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ940は、汎用プロセッサ、送信機プロセッサ920、および/または受信機プロセッサ938の一部として実装され得る。メモリ942がプロセッサ940に結合され得る。
[0114]いくつかの実施形態では、プロセッサ940は、MTCデバイス115のための送信、オフ、DTX、および/またはDRXサイクルを決定および/または確定するように構成される。たとえば、プロセッサ940は、送信機プロセッサ920および送信機MIMOプロセッサ930、変調器932およびアンテナ934とともに、ワイヤレスデバイス115−gについてSRおよびRACHメッセージのための不連続送信サイクルを確定するように構成され得る。プロセッサ940は、接続されたワイヤレスデバイス115のリストを決定し、MIMO検出器936およびプロセッサ938、復調器932、およびアンテナ934を通して、接続されたデバイスのリストのブロードキャストに応答して受信されたメッセージを処理するようにさらに構成され得る。
[0115]プロセッサ940は、指定された時間期間内にキープアライブメッセージを送信しなかったおよび/またはプロセッサ940によって決定されなかった、接続されたワイヤレスデバイス115のリストを決定するようにさらに構成され得る。
[0116]ワイヤレスデバイス115−gにおいて、モバイルデバイスアンテナ952−a〜952−nは、基地局105−eからDL信号を受信し得、受信された信号をそれぞれ復調器954−a〜954−nに与え得る。各復調器954は、それぞれの受信された信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器954は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器956は、すべての復調器954−a〜954−nから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出シンボルを与え得る。受信機プロセッサ958は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)して、MTCデバイス115−gのための復号されたデータをデータ出力に与え、復号された制御情報をプロセッサ980、またはメモリ982に与え得る。
[0117]アップリンク(UL)上で、ワイヤレスデバイス115−gにおいて、送信機プロセッサ964は、データソースからデータを受信し、処理し得る。送信機プロセッサ964はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信機プロセッサ964からのシンボルは、適用可能な場合、送信MIMOプロセッサ966によってプリコーディングされ、(たとえば、SC−FDMAなどのために)復調器954−a〜954−nによってさらに処理され、基地局105−eから受信された送信パラメータに従って基地局105−eに送信され得る。送信機プロセッサ964は、それぞれ、図3A、図3B、図3C、図6A、図6B、および図6Cの310、310−a、310−b、610、610−a、および610−bに関連して上記で説明した実施形態に従って、アップリンクチャネルのための送信サイクルを識別し、基地局105−eとのハンドシェイク後にタイマーを開始し、および/またはキープアライブメッセージの送信を協調させるように構成され得る。基地局105−eにおいて、ワイヤレスデバイス115−gからのUL信号は、アンテナ934によって受信され、復調器932によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器936によって検出され、受信プロセッサ938によってさらに処理され得る。受信プロセッサ938は、復号されたデータをデータ出力とプロセッサ940とに与え得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ940は、汎用プロセッサ、送信機プロセッサ920、および/または受信機プロセッサ938の一部として実装され得る。
[0118]いくつかの実施形態では、プロセッサ980は、ワイヤレスデバイス115−gの様々な構成要素をパワーオンおよびパワーオフするために1つまたは複数のタイマーを利用するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ980は、識別されたSR/RACH送信サイクル、DTXサイクル、およびまたはDRXサイクルマスクに従って利用および送信するように構成される。たとえば、プロセッサ980は、送信機プロセッサ964および送信機MIMOプロセッサ966、変調器954およびアンテナ952とともに、基地局105−eによって指定された期間中のみに送信を限定するように構成され得る。プロセッサ980は、MIMO検出器956および受信機プロセッサ958、復調器954、およびアンテナ952を通して、基地局105−eによって指定されたDRXサイクルに従って送信を受信するためにウェイクアップするようにさらに構成され得る。
[0119]プロセッサ980は、ワイヤレスデバイス115−gと基地局105−eとの間のハンドシェイク後にタイマーを開始し、タイマーが満了したときに基地局105−eへのキープアライブハンドシェイク開始メッセージの送信を容易にするようにさらに構成され得る。プロセッサ980は、基地局105−eとの各ハンドシェイク後にタイマーをリセットするようにさらに構成され得る。
[0120]図10Aは、ワイヤレスデバイスの送信過負荷制御を実装するための方法1000−aの一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1000−aについて、先行する図の各々において図示および参照されたワイヤレスデバイス115に関して以下で説明する。いくつかの実装形態では、送信過負荷制御モジュール310は、以下で説明する機能を実施するようにワイヤレスデバイス115あるいはデバイス300−a、300−b、および/または300−cの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0121]ブロック1005において、ワイヤレスデバイス115は、アップリンクチャネルのための送信サイクルを識別し得る。送信サイクルは基地局105によって決定され得る。送信サイクルは、ワイヤレスデバイス115の様々な構成要素がその間にパワーオンされるスタッガード期間を含み得る。送信サイクルはDTXサイクルの一態様であり得る。DTXサイクルは、ワイヤレスデバイス115の1つまたは複数の構成要素をパワーオンもしくはパワーオフするため、および/またはそれのアクティビティ、および/または非アクティビティをモニタするために、1つまたは複数のタイマーを使用し得る。送信サイクルはDRXサイクルマスクを利用し得る。
[0122]ブロック1010において、ワイヤレスデバイス115は、識別された送信サイクルに関してオフサイクルを識別し得る。オフサイクルはDTXサイクルの態様であり得る。ワイヤレスデバイス115は、このようにして、オフサイクル中に送信するのを控え得る。
[0123]ブロック1015において、ワイヤレスデバイス115は、識別された送信サイクルに従って送信し得る。ワイヤレスデバイス115は、同じ送信サイクルに従って送信しているデバイス115のセットのうちの1つであり得るが、別のワイヤレスデバイス115は、別個のスタッガード送信サイクルに従って送信しているデバイス115の別の別個のセットのうちの1つであり得る。ワイヤレスデバイス115は、DRXサイクルに対応する送信サイクルに従って送信し得、DRXサイクルは、送信サイクルよりも疎または密であり得る。DRXサイクルのDRX ON持続時間はDTXサイクルのDTX ON持続時間と一致し得る。DTXサイクルは、DRXサイクルよりも短いかまたはそれよりも長い期間を有し得る。ワイヤレスデバイス115は、送信サイクル全体にわたってRRC_CONNECTED状態のままであり得る。場合によっては、ワイヤレスデバイス115は、スリープモードにある間にRRC_CONNECTED状態のままである。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115は、超低電力MTCデバイスなどのMTCデバイスである。追加または代替として、ワイヤレスデバイス115は遅延耐性であり得、ここで、遅延耐性は、しきい値(たとえば、ワイヤレスデバイスが、同期を失うことなしに別のワイヤレスデバイスまたは基地局と通信する必要がその間にない、しきい値時間期間)に関して定義される。このようにして、遅延耐性は送信サイクルにリンクされ得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115は、長いスリープサイクルを有し得るUEであり得る。ワイヤレスデバイス115は、基地局105から送信サイクルおよび/またはオフサイクルを受信し得る。そして、ワイヤレスデバイス115は、基地局105から受信された送信サイクルに従って動作し得る。
[0124]図10Bは、方法1000−aの態様の一例であり得る、方法1000−bの一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1000−bについて、先行する図の各々において図示および参照されたワイヤレスデバイス115に関して以下で説明する。一実装形態では、送信過負荷制御モジュール310は、以下で説明する機能を実施するようにワイヤレスデバイス115あるいはデバイス300−a、300−b、および/または300−cの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。方法1000−bは、方法1000−aの一例であり得る。
[0125]ブロック1005−aにおいて、ワイヤレスデバイス115は、アップリンクチャネルのための送信サイクルを識別し得る。ブロック1010−aにおいて、ワイヤレスデバイス115は、識別された送信サイクルに関してオフサイクルを識別し得、そのオフサイクル中に、ワイヤレスデバイス115は送信するのを控える。ブロック1015−aにおいて、ワイヤレスデバイス115は、DRXサイクルに対応する、識別された送信サイクルに従ってスケジューリング要求またはRACHメッセージを送信し得る。ブロック1020において、ワイヤレスデバイス115は、ワイヤレスデバイス115がその間にDRX OFF期間中に受信するのを控える、DRXサイクルマスクを利用し得る。
[0126]図11Aは、ワイヤレスデバイスの監視を実装するための方法1100−aの一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1100−aについて、先行する図において図示および参照された基地局105ワイヤレスデバイス115に関して以下で説明する。一実装形態では、監視モジュール610は、以下で説明する機能を実施するように基地局105、ワイヤレスデバイス115、あるいはデバイス600−aおよび/または600−bの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0127]ブロック1105において、基地局105またはワイヤレスデバイス115は、ワイヤレスデバイス115と基地局105との間のハンドシェイク後にワイヤレスデバイス115においてタイマーを開始し得る。タイマーは、各後続のハンドシェイク後にリセットされ得る。ブロック1110において、ワイヤレスデバイス115は、タイマーの満了時にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信し得る。キープアライブハンドシェイク開始メッセージは、スケジューリング要求(SR)またはRACHメッセージを含み得る。ワイヤレスデバイス115は、基地局105からの応答メッセージまたはアップリンク許可をリッスンし得る。ワイヤレスデバイス115は、クロージングメッセージで、またはクロージングメッセージをもつペイロード中で返答し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115は、しきい値に関して定義され得る、遅延耐性であり得る。追加または代替として、遅延耐性は送信サイクルにリンクされ得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115は、長いスリープサイクルを有するUEである。
[0128]図11Bは、方法1100−aの態様の一例であり得る、方法1100−bの一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1100−bについて、先行する図の各々において図示および参照された基地局105ワイヤレスデバイス115に関して以下で説明する。一実装形態では、監視モジュール610は、以下で説明する機能を実施するように基地局105、ワイヤレスデバイス115あるいはデバイス600−a、600−b、および/または600−cの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。方法1100−bは、方法1100−aの一例であり得る。
[0129]ブロック1105−aにおいて、ワイヤレスデバイス115は、基地局105とワイヤレスデバイス115との間のハンドシェイク後にワイヤレスデバイス115においてタイマーを開始し得る。ブロック1110−aにおいて、ワイヤレスデバイス115は、タイマーの満了時に、SRまたはRACHメッセージであるキープアライブメッセージを基地局105に送信し得る。ブロック1115において、ワイヤレスデバイス115は、基地局105からの応答メッセージを、またはアップリンク許可についてリッスンする。ブロック1120において、ワイヤレスデバイスは、クロージングメッセージで返答するか、またはクロージングメッセージをもつペイロード中で返答する。
[0130]図12Aは、ワイヤレスデバイスの監視を実装するための方法1200−aの一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1200−bについて、基地局105とワイヤレスデバイス115とに関して以下で説明する。一実装形態では、監視モジュール610は、以下で説明する機能を実施するように基地局105、ワイヤレスデバイス115、あるいはデバイス600−a、600−b、および/または600−cの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。
[0131]ブロック1205において、基地局は、接続されたワイヤレスデバイス115のリストを決定し得る。接続されたデバイスのリストは、決定されたかまたは基地局105に通信される時間期間内にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信しなかった(たとえば、RACHメッセージまたはSRを送信しなかった)1つまたは複数のワイヤレスデバイス115を含み得る。ブロック1210において、基地局は、接続されたワイヤレスデバイスのリストを含む1つまたは複数のメッセージをブロードキャストし得る。基地局は、スタッガードDRXサイクルに基づいてまたはそれに従って、1つまたは複数のメッセージ中でブロードキャストし得る。ブロードキャストメッセージは、接続されたデバイスのリストからの接続されたワイヤレスデバイス115のサブセットのみを含み得る。基地局は、ワイヤレスデバイス115が、接続されたデバイスのリスト上にないが、そのリスト上にあるべきであることを示す応答メッセージを、ワイヤレスデバイス115から受信し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115は遅延耐性であり、ここで、遅延耐性はしきい値に関して定義される。追加または代替として、遅延耐性は送信サイクルにリンクされ得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス115は、長いスリープサイクルを有するUEである。
[0132]図12Bは、方法1200−aの態様の一例であり得る、方法1200−bの一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1200−bについて、先行する図の各々において図示および参照された基地局105ワイヤレスデバイス115に関して以下で説明する。一実装形態では、監視モジュール610は、以下で説明する機能を実施するように基地局105、ワイヤレスデバイス115あるいはデバイス600−a、600−b、および/または600−cの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。方法1200−bは、方法1200−aの一例であり得る。
[0133]ブロック1205−aにおいて、基地局105は、時間期間内にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信しなかった、接続されたMTCデバイスのリストを決定し得る。ブロック1210−aにおいて、基地局105は、各それぞれのメッセージが、接続されたデバイスのリストからの接続されたワイヤレスデバイス115のサブセットを含むように、スタッガードDRXサイクルに基づいて複数のメッセージをブロードキャストし得る。
[0134]添付の図面に関して上記に記載された詳細な説明は、例示的な実施形態について説明しており、実装され得るまたは特許請求の範囲内に入る実施形態のみを表すものではない。この明細書全体にわたって使用される「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の実施形態よりも有利である」ことを意味しない。詳細な説明は、説明した技法の理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明した実施形態の概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
[0135]情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0136]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替実施形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成としても実装され得る。
[0137]本明細書で説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア/ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェア/ファームウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲および趣旨内にある。たとえば、ソフトウェア/ファームウェアの性質により、上記で説明した機能は、たとえば、プロセッサ、ハードウェア、ハードワイヤリング、またはそれらの組合せによって実行されるソフトウェア/ファームウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の一部が異なる物理的な場所に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は選言的列挙を示しており、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙は、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。
[0138]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用または専用コンピュータあるいは汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェア/ファームウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0139]本開示についての以上の説明は、当業者が本開示を作成または使用することができるように提供される。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるべきでなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ワイヤレス通信システムにおける接続状態にあるワイヤレスデバイスのための過負荷制御の方法であって、前記方法は、
アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルを識別することと、
前記アップリンクチャネルについて前記第1の送信サイクルに関して第1のオフサイクルを識別することと、ここにおいて、前記ワイヤレスデバイスは、前記第1のオフサイクル中に送信するのを控える、
前記識別された第1の送信サイクルに従ってスケジューリング要求またはランダムアクセスチャネルメッセージを送信することとを備える、方法。
[C2] 前記ワイヤレスデバイスが、前記第1の送信サイクルを利用するワイヤレスデバイスの第1のセットの一部であり、
第2のワイヤレスデバイスが、前記第1の送信サイクルからスタッガされた第2の送信サイクルを利用するワイヤレスデバイスの第2のセットの一部である、C1に記載の方法。
[C3] 前記接続状態がRRC_CONNECTED状態を備える、C1に記載の方法。
[C4] 前記ワイヤレスデバイスが、しきい値に関して定義された遅延耐性を有する遅延耐性デバイスを備え、前記遅延耐性が前記第1の送信サイクルに少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C5] 不連続送信(DTX)サイクルが前記第1の送信サイクルと前記第1のオフサイクルとを備える、C1に記載の方法。
[C6] 基地局から前記DTXサイクルのインジケーションを受信することと、
前記受信されたDTXサイクルインジケーションに従って送信することとをさらに備える、C5に記載の方法。
[C7] DRX ON持続時間とDRX OFF持続時間とを備える不連続受信(DRX)サイクルマスクを利用することをさらに備え、ここにおいて、前記ワイヤレスデバイスは、前記DRX OFF持続時間中に受信するのを控える、C5に記載の方法。
[C8] 前記DRXサイクルの各DRX ON持続時間が前記DTXサイクルのDTX ON持続時間と一致し、前記DTXサイクルが前記DRXサイクルよりも短い期間を有する、C7に記載の方法。
[C9] 前記DTXサイクルの各DTX ON持続時間が前記DRXサイクルのDRX ON持続時間と一致し、前記DRXサイクルが前記DTXサイクルよりも短い期間を有する、C7に記載の方法。
[C10] ワイヤレス通信システムにおける接続状態にあるワイヤレスデバイスの過負荷制御のためのシステムであって、前記システムは、
アップリンクチャネルについて第1の送信サイクルを識別するための手段と、
前記アップリンクチャネルについて前記第1の送信サイクルに関して第1のオフサイクルを識別するための手段と、ここにおいて、前記ワイヤレスデバイスは、前記第1のオフサイクル中に送信するのを控える、
前記識別された第1の送信サイクルに従ってスケジューリング要求またはランダムアクセスチャネルメッセージを送信するための手段とを備える、システム。
[C11] 前記ワイヤレスデバイスが、前記第1の送信サイクルを利用するワイヤレスデバイスの第1のセットの一部であり、
第2のワイヤレスデバイスが、前記第1の送信サイクルからスタッガされた第2の送信サイクルを利用するワイヤレスデバイスの第2のセットの一部である、C10に記載のシステム。
[C12] 前記接続状態がRRC_CONNECTED状態を備える、C10に記載のシステム。
[C13] 前記ワイヤレスデバイスが、しきい値に関して定義された遅延耐性を有する遅延耐性デバイスを備え、前記遅延耐性が前記第1の送信サイクルに少なくとも部分的に基づく、C10に記載のシステム。
[C14] 不連続送信(DTX)サイクルが前記第1の送信サイクルと前記第1のオフサイクルとを備える、C10に記載のシステム。
[C15] 基地局から前記DTXサイクルのインジケーションを受信するための手段と、
前記受信されたDTXサイクルインジケーションに従って送信するための手段とをさらに備える、C14に記載のシステム。
[C16] DRX ON持続時間とDRX OFF持続時間とを備える不連続受信(DRX)サイクルマスクを利用するための手段をさらに備え、ここにおいて、前記ワイヤレスデバイスは、前記DRX OFF持続時間中に受信するのを控える、C14に記載のシステム。
[C17] 前記DRXサイクルの各DRX ON持続時間が前記DTXサイクルのDTX ON持続時間と一致し、前記DTXサイクルが前記DRXサイクルよりも短い期間を有する、C16に記載のシステム。
[C18] 前記DTXサイクルの各DTX ON持続時間が前記DRXサイクルのDRX ON持続時間と一致し、前記DRXサイクルが前記DTXサイクルよりも短い期間を有する、C16に記載のシステム。
[C19] ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のための方法であって、前記方法が、
ワイヤレスデバイスと基地局との間のハンドシェイク後に前記ワイヤレスデバイスにおいてタイマーを開始することと、
前記タイマーの満了時に前記基地局にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信することとを備える、方法。
[C20] 前記キープアライブハンドシェイク開始メッセージがランダムアクセスプリアンブルを備える、C19に記載の方法。
[C21] 前記基地局からランダムアクセス応答メッセージを受信することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C22] 前記キープアライブハンドシェイク開始メッセージがスケジューリング要求を備える、C19に記載の方法。
[C23] 前記基地局からアップリンク許可を受信することと、
前記基地局にクロージングメッセージとともにペイロードを送信することとをさらに備える、C22に記載の方法。
[C24] 前記基地局にクロージングメッセージを送信するときに前記ワイヤレスデバイスにおいて前記タイマーをリセットすることをさらに備える、C19に記載の方法。
[C25] ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイスの監視のためのシステムであって、前記システムが、
前記ワイヤレスデバイスと基地局との間のハンドシェイク後に前記ワイヤレスデバイスにおいてタイマーを開始するための手段と、
前記タイマーの満了時に前記基地局にキープアライブハンドシェイク開始メッセージを送信するための手段とを備える、システム。
[C26] 前記キープアライブハンドシェイク開始メッセージがランダムアクセスプリアンブルを備える、C25に記載のシステム。
[C27] 前記基地局からランダムアクセス応答メッセージを受信するための手段をさらに備える、C26に記載のシステム。
[C28] 前記キープアライブハンドシェイク開始メッセージがスケジューリング要求を備える、C25に記載のシステム。
[C29] 前記基地局からアップリンク許可を受信するための手段と、
前記基地局にクロージングメッセージとともにペイロードを送信するための手段とをさらに備える、C28に記載のシステム。
[C30] 前記基地局にクロージングメッセージを送信するときに前記ワイヤレスデバイスにおいて前記タイマーをリセットするための手段をさらに備える、C25に記載のシステム。