JP6493006B2 - 人口推計方法、人口推計プログラム、および人口推計装置 - Google Patents

人口推計方法、人口推計プログラム、および人口推計装置 Download PDF

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Description

本発明は、人口推計方法、人口推計プログラム、および人口推計装置に関する。
現在、日本における将来的な人口減少や少子高齢化は大きな社会問題となっており、とりわけ地方自治体においては、これら問題を考慮した最適な財政運営が課題となっている。今後、地方自治体において継続的に住民満足度の高い行政サービスを提供し続けていくためには、将来人口の予測を基にした施策立案と、施策を導入した場合の効果検証を行った上で、最適な施策を選択していくことが重要となる。
将来人口の予測技術としては、例えばコーホート要因法がある。コーホートとは、同じ期間に生まれた人々の集団である。コーホート要因法は、各コーホートについて、「自然増減」(出生と死亡)および「純移動」(転出入)という2つの「人口変動要因」それぞれについて将来値を仮定し、それに基づいて将来人口を推計する方法である。コーホート要因法では、例えば、5年刻みのコーホート(5歳階級)が用いられる。
なお、より少ないデータから社会構造の推計ができる社会構造推計システムも考えられている。
特開2003−242305号公報
しかし、コーホート要因法で人口推計を行った場合、例えば5年ごとの5歳階層別人口推計結果が算出できるものの、この結果を基にして、将来的な出生率の変化などを考慮したシナリオ分析や、施策導入による効果を検証することは難しい。例えばコーホート要因法において、出生率が改善した場合のシナリオ分析をするには、5歳階層ごとの各階層の出生率を操作することになり、設定が煩雑となる。また、5年ごとの区切りの年以外の年から出生率が改善するシナリオを、人口推計に反映させるのが難しい。このように、コーホート要因法は、将来の人口変動に与える要因の変化を想定したシナリオ分析には適していない。
1つの側面では、本件は、将来の人口変動に与える要因の変化を想定したシナリオ分析を容易に実施できるようにすることを目的とする。
1つの案では、コンピュータは、人口の動態に関する出生数、死亡数、転入数、および転出数それぞれを人口変動要素とし、特定の地域の複数の人口変動要素それぞれの過去の第1の期間内の各年の値を示す要素情報に基づき、複数の人口変動要素それぞれについて、人口に対する増減割合を示す変動率と、第1の期間の開始時からの経過期間との関係を示す関係式を決定する。次にコンピュータは、関係式に基づいて、複数の人口変動要素それぞれの、第1の期間の翌年から始まる第2の期間内の各年の変動率を算出する。さらにコンピュータは、算出した該変動率の一部を、シナリオとして入力された変動率に変更する。そしてコンピュータは、第1の期間の最後の年の人口を取得し、第2の期間内の各年を、第2の期間の最初の年から順に人口の算出対象年とし、該算出対象年の前年の人口と、該算出対象年の複数の人口変動要素それぞれの変動率とに基づき、該算出対象年の人口を算出する。
1つの側面として、将来の人口変動に与える要因の変化を想定したシナリオ分析が容易となる。
第1の実施の形態に係る人口推計装置の構成例を示す図である。 第2の実施の形態に用いるコンピュータのハードウェアの一構成例を示す図である。 コンピュータにおける人口推計機能を示すブロック図である。 人口DBの一例を示す図である。 要素DBの一例を示す図である。 人口推計処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実績管理テーブルの一例を示す図である。 係数の算出例を示す図である。 係数算定式の決定例を示す図である。 要素算定式の決定例を示す図である。 推計結果の一例を示す図である。 総人口の推計結果を示すグラフである。 係数値の変更例を示す図である。 出生率をパラメータとしてシナリオ分析の結果を示すグラフである。 シナリオに応じた最適保育所数の例を示すグラフである。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る人口推計装置の構成例を示す図である。人口推計装置10は、記憶部11と演算部12とを有する。記憶部11は、特定の地域の複数の人口変動要素それぞれの過去の第1の期間内の各年の値を示す要素情報を記憶する。第1の期間は、例えば10年以上の期間とする。ここで、人口変動要素は、人口の動態に関する出生数、死亡数、転入数、および転出数それぞれを指す。また記憶部11は、第1の期間内の各年の人口を示す人口情報を記憶する。例えば記憶部11には、第1の期間内の各年に対応付けて、人口、出生数、死亡数、転入数、および転出数が記憶されている。
演算部12は、記憶部11に格納されている情報に基づいて、将来の人口を推計する。例えば演算部12は、要素情報に基づき、複数の人口変動要素それぞれについて、人口に対する増減割合を示す変動率を算出する(ステップS1)。ある年の人口変動要素の変動率は、例えばその年の人口変動要素の値を、前年の人口で除算することで求められる。出生数の変動率は出生率、死亡数の変動率は死亡率、転入数の変動率は転入率、転出数の変動率は転出率である。
次に演算部12は、複数の人口変動要素それぞれについて、変動率と第1の期間の開始時からの経過期間との関係を示す関係式を決定する(ステップS2)。例えば演算部12は、ステップS1で算出した変動率に基づいて、複数の人口変動要素それぞれの変動率の時間変化を示す近似式を求め、その近似式を関係式に決定する。
また演算部12は、人口情報と要素情報とに基づいて、複数の人口変動要素それぞれについて、人口と人口変動要素の変動率とを説明変数とし、その人口変動要素を目的変数とする重回帰分析を行う(ステップS3)。そして演算部12は、重回帰分析の結果として得られる回帰式を、複数の人口変動要素それぞれの、人口変動要素の値を求める式として決定する。
次に演算部12は、ステップS2で決定した関係式に基づいて、複数の人口変動要素それぞれの、将来の各年の変動率を算出する(ステップS4)。例えば、第1の期間の翌年から始まる第2の期間内の各年の変動率が算出される。また演算部12は、算出した該変動率の一部を、シナリオとして入力された変動率に変更する(ステップS5)。
そして演算部12は、第2の期間内の各年の将来の人口を算出し、人口の推計結果13を出力する(ステップS6)。例えば、演算部12は、記憶部11から、第1の期間の最後の年の人口を取得する。次に演算部12は、第2の期間内の各年を、第2の期間の最初の年から順に人口の算出対象年とし、該算出対象年の前年の人口と、該算出対象年の複数の人口変動要素それぞれの変動率とに基づき、該算出対象年の人口を算出する。例えば演算部12は、複数の人口変動要素それぞれの回帰式に基づいて、算出対象年の前年の人口と、その算出対象年の複数の人口変動要素それぞれの変動率とから、その算出対象年における複数の人口変動要素それぞれの値を算出する。そして演算部12は、算出対象年の前年の人口に対して、その算出対象年の出生数と死亡数との加算、およびその算出対象年の死亡数と転出数との減算を行った結果を、その算出対象年の人口とする。
このように第1の実施の形態に係る人口推計装置10は、将来の人口の算出過程において、人口変動要素の将来の変動率が算出され、その変動率の一部を容易に変更することができる。例えば図1の例では、特定の年以降の出生率が変更されている。そして、変更された変動率を用いて、将来の人口が推計される。その結果、将来の人口変動に与える要因の変化を想定したシナリオ分析が容易となる。
すなわち、従来からあるコーホート要因法では、特定の年の出生率を変更して人口を計算する場合、すべてのコーホートについての出生率を適切に設定しなければならない。しかも、5階層別のコーホートを用いた場合、人口の推計が5年単位で行われ、任意の年の出生率の変更といった細かなパラメータ設定がしづらい。そのため、将来的な出生率の変化などを考慮したシナリオ分析や、施策導入による効果を検証することは難しい。またコーホート要因法は、人口変化に関連性の高い項目(例えば、歳入、行政サービスに関連する施設数、廃棄物排出量など)への予測へ適用するにしても汎用性が低い。それに対して、第1の実施の形態に係る人口推計装置10では、人口推計過程で将来の1年ごとの出生率などの値を用いるため、その値をシナリオに沿って変更することで、細かなシナリオ分析が容易である。その結果、人口変化に関連性の高い項目について、人口推計結果を踏まえた的確な予測が可能となる。
さらに、コーホート要因法では、5歳階級別、性別に対応した出生数や死亡数、純移動(転入数+転出数)の過去のデータを用いるため、データ収集するのに工数が極めて大きくなる。また、これらデータの入手が難しい場合には、正しい計算を行うことができない。それに対して、第1の実施の形態に示す人口推計装置10では、所定期間内の各年の総人口、出生数など動態統計があればよく、データ入手が容易である。すなわち5歳階級別の人口に関するデータを有していない自治体に関しても、人口推計が可能となる。
また、第1の実施の形態では、変動率(出生率、死亡率、転入率、転出率)に関する近似式を生成し、将来の変動率を正確に求めると共に、人口変動要素(出生数、死亡数、転入数、転出数)の値を、重回帰分析で求めている。重回帰分析などの統計的計算手法を駆使することで、第1の実施の形態では、少ないデータからでも高精度の人口推計が実現される。
なお、図1の例では、出生率などの変動率の一部を、シナリオに基づいて変更する場合を想定しているが、変動率を変更せずに、現在の状況のまま出生率などが推移する場合を想定した人口推計を行うこともできる。その場合、図1のステップS5の処理は不要となる。
なお、演算部12は、例えば人口推計装置10が有するプロセッサにより実現することができる。また、記憶部11は、例えば人口推計装置10が有するメモリにより実現することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に係る人口推計装置10をコンピュータで実現したものである。第2の実施の形態では、コンピュータが、国または地方自治体の全年齢の人口、自然増減および純移動に基づいて、将来の人口を推計する。
図2は、第2の実施の形態に用いるコンピュータのハードウェアの一構成例を示す図である。コンピュータ100は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス109を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
メモリ102は、コンピュータ100の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に利用する各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
バス109に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、機器接続インタフェース107およびネットワークインタフェース108がある。
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、コンピュータ100の補助記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体記憶装置(SSD:Solid State Drive)を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ21が接続されている。グラフィック処理装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ21の画面に表示させる。モニタ21としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、キーボード22とマウス23とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード22やマウス23から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。なお、マウス23は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク24に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク24は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク24には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
機器接続インタフェース107は、コンピュータ100に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース107には、メモリ装置25やメモリリーダライタ26を接続することができる。メモリ装置25は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ26は、メモリカード27へのデータの書き込み、またはメモリカード27からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード27は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース108は、ネットワーク20に接続されている。ネットワークインタフェース108は、ネットワーク20を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示した人口推計装置10も、図2に示したコンピュータ100と同様のハードウェアにより実現することができる。
コンピュータ100は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。コンピュータ100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コンピュータ100に実行させるプログラムをHDD103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、HDD103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。またコンピュータ100に実行させるプログラムを、光ディスク24、メモリ装置25、メモリカード27などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、HDD103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
図3は、コンピュータにおける人口推計機能を示すブロック図である。コンピュータ100は、人口DB(データベース)110、要素DB120、人口推計部130、記憶部140、およびシナリオ設定部150を有する。
人口DB110は、特定の国または自治体の過去の所定期間の人口の推移を示すデータ(人口データ)を記憶するDBである。例えばHDD103の記憶領域の一部が、人口DB110として使用される。
要素DB120は、特定の国または自治体の過去の人口増減に関する要素の値(要素データ)を記憶するDBである。要素には、自然増減を示す要素(出生数、死亡数)と、純移動を示す要素(転入数、転出数)とが含まれる。例えばHDD103の記憶領域の一部が、人口DB110として使用される。
なお、人口動態の過去の実績として取得された人口データと要素データとを合わせたデータを、実績データと呼ぶこととする。
人口推計部130は、人口DB110および要素DB120内の情報に基づいて、将来の人口の推移を推計する。なお人口推計部130は、人口の推計過程で生じる中間データを記憶部140に格納する。また人口推計部130は、シナリオ設定部150により、記憶部140内の中間データの内容が変更された場合、変更された内容に基づいて、将来の人口を推計することもできる。
記憶部140は、人口推計部130が生成した中間データを記憶する。例えば記憶部140は、実績管理テーブル141、係数管理テーブル142、複数の係数算定式143、複数の要素算定式144、および推計結果145を記憶する。実績管理テーブル141は、人口DB110および要素DB120から読み込んだ、人口、自然増減、および純移動の実績データを管理するためのデータテーブルである。係数管理テーブル142は、複数の要素それぞれの、単位期間(例えば1年)当たりの増減数を表す係数が設定されたデータテーブルである。係数は、第1の実施の形態における変動率の一例である。複数の係数算定式143は、複数の要素それぞれの将来の係数の算定式である。複数の要素算定式144は、複数の要素それぞれの将来の値の算定式である。推計結果145は、人口推計部130で算出された、将来の所定年数分の総人口の推計値である。なお記憶部140としては、例えばメモリ102の記憶領域の一部を使用することができる。
シナリオ設定部150は、ユーザからの入力に応じて、要素の係数の将来のシナリオを設定する。例えばシナリオ設定部150は、ユーザが希望するシナリオに沿って、係数管理テーブル142内の係数を書き換える。
なお、図3に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。また、図3に示した各要素の機能は、例えば、その要素に対応するプログラムモジュールをコンピュータに実行させることで実現することができる。
次に、各DBの内容について具体的に説明する。
図4は、人口DBの一例を示す図である。人口DB110には、年ごとに、その年の年末時点での総人口(男女の全年齢の人口)が設定されている。図4の例では、2000年から2013年までの総人口が設定されている。
図5は、要素DBの一例を示す図である。要素DB120には、年ごとに、人口増減の各要素の値が設定されている。要素は、出生数、死亡数、転入数、および転出数である。出生数と死亡数とにより、人口の自然増減が表される。転入数と転出数とにより、人口の純移動が表される。
図4、図5に示した各DBに格納された情報を用いて、人口推計部130により、人口推計処理が実行される。人口推計処理では、まず、各年の係数(出生率・死亡率・転入率・転出率)を決定する係数算定式が生成される。次に、係数算定式に基づいて得られる係数を用いて該当年の要素(出生数・死亡数・転入数・転出数)を決定する要素算定式が生成される。さらに、これら要素と既に算定された該当前年の総人口を組み合わせた算定式により、将来人口の推計値が算出される。このような人口推計処理により、連続的に将来人口を推計できることから、汎用性の高い人口推計の形態で結果を提供でき、シナリオ分析や施策導入効果の算定に容易に適用できる。また、入手が容易な10年以上の過去の人口などの統計情報(総人口・出生数・死亡数・転入数・転出数)のみで人口推計を実施できることから、高精度な推計結果が得られる。
以下、人口推計処理について詳細に説明する。
図6は、人口推計処理の手順の一例を示すフローチャートである。人口推計処理は、例えば、人口推計を指示する入力が行われたときに実行される。
[ステップS101]人口推計部130は、人口DB110から人口データを取得する。例えば人口推計部130は、取得した人口データを、記憶部140内の実績管理テーブル141に設定する。
[ステップS102]人口推計部130は、要素DB120から要素データを取得する。例えば人口推計部130は、取得した要素データを、実績管理テーブル141に設定する。
[ステップS103]人口推計部130は、実績管理テーブル141を参照し、人口データと要素データとを含む実績値から、要素ごとの係数(出生率・死亡率・転入率・転出率)を算出する。例えばある年の出生率であれば、その年の出生数を前年末の総人口で除算することで算出できる。人口推計部130は、算出した係数を係数管理テーブル142に設定する。
[ステップS104]人口推計部130は、要素ごとの係数算定式を決定する。例えば人口推計部130は、複数年分の係数から近似曲線を作成し、その近似曲線を表す関数を、係数算定式として決定する。人口推計部130は、決定した係数算定式を記憶部140に格納する。
[ステップS105]人口推計部130は、要素ごとの要素算定式を決定する。例えば人口推計部130は、算出された係数と人口データを説明変数、要素データを目的変数とした重回帰分析により要素算定式を決定する。人口推計部130は、決定した要素算定式を記憶部140に格納する。
[ステップS106]人口推計部130は、要素ごとの係数算定式143を用いて、将来の各要素の1年ごとの係数を算出する。人口推計部130は、算出した係数を、例えば係数管理テーブル142に追加登録する。
[ステップS107]人口推計部130は、実績管理テーブル141と係数管理テーブル142とを参照し、要素ごとの要素算定式144を用いて、将来の各要素の1年ごとの値(要素値)を算出する。人口推計部130は、算出した要素値を、例えばメモリ102に一次的に格納する。
[ステップS108]人口推計部130は、実績管理テーブル141と係数管理テーブル142を参照し、要素それぞれの係数と要素値とを用いて、総人口を算出する。例えば人口推計部130は、直近の人口データ(初期値)を用いて、次年の総人口を算出する。その後、人口推計部130は、総人口を算出した年の該総人口を用いた次年の総人口の算出を繰り返し、連続的に各年の総人口を算定していく。これにより、将来の所定期間の人口の推計結果が得られる。
[ステップS109]人口推計部130は、総人口の推計結果を示すグラフを表示する。
[ステップS110]シナリオ設定部150は、予測シナリオの指定があるか否かを判断する。例えばシナリオ設定部150は、ユーザからシナリオ設定を指示する入力が行われると、予測シナリオの指定があると判断する。予測シナリオの指定がある場合、処理がステップS111に進められる。予測シナリオの指定がなければ、処理がステップS116に進められる。
[ステップS111]シナリオ設定部150は、係数一覧を表示する。例えばシナリオ設定部150は、係数管理テーブル142から各要素の係数を取得し、モニタ21に表示する。
[ステップS112]シナリオ設定部150は、表示した係数一覧に対する、ユーザからの係数の変更入力を受け付ける。シナリオ設定部150は、変更入力に応じて変更した後の係数一覧を人口推計部130に送信する。
[ステップS113]人口推計部130は、シナリオに従ったときの将来の要素値を算出する。例えば人口推計部130は、シナリオ設定部150から受信した係数一覧に示された係数を要素算定式に代入して、将来の1年ごとの各要素の要素値を算出する。
[ステップS114]人口推計部130は、入力されたシナリオに従ったときの将来の総人口を算出する。例えば人口推計部130は、ステップS113で算出した要素値に基づいて、将来の各年の総人口を算出する。
[ステップS115]人口推計部130は、指定されたシナリオに従ったときの総人口の推移を示すグラフを表示する。その後、処理がステップS110に進められる。
[ステップS116]人口推計部130は、予測シナリオの指定がなければ、総人口の推計結果をメモリ102またはHDD103に出力し、処理を終了する。
このようにして、過去の総人口、自然増減、および純移動の情報のみから、将来の総人口を推計することができる。しかも計算過程で生じる各要素の係数を変更するだけで、人口増減についての任意のシナリオを指定することができ、シナリオの指定が非常に容易である。
次に、図6に示した手順に沿った人口推計処理の具体例について説明する。
図7は、実績管理テーブルの一例を示す図である。実績管理テーブル141には、年、総人口、出生数、死亡数、転入数、および転出数の欄が設けられている。年の欄には、データの取得年が設定される。総人口の欄には、その年の総人口が設定される。出生数の欄には、その年に生まれた子供の数が設定される。死亡数の欄には、その年に死亡した人の数が設定される。転入数の欄には、その年に他の地域から転入した人の数が設定される。転出数の欄には、その年に他の地域に転出した人の数が設定される。
このような実績管理テーブル141に基づいて、各要素の係数が算出される。
図8は、係数の算出例を示す図である。ある年の出生率は、その年の出生数を前年の総人口で除算した値である。例えば、2001年の出生率は、以下の算出式で計算される。
[2001年出生数]/[2000年総人口]=0.00891 ・・・(1)
同様に、ある年の死亡率は、その年の死亡数を前年の総人口で除算した値である。ある年の転入率は、その年の転入数を前年の総人口で除算した値である。ある年の転出率は、その年の転出数を前年の総人口で除算した値である。
算出された係数は、係数管理テーブル142に設定される。係数管理テーブル142には、年ごとに、出生率、死亡率、転入率、および転出率が設定される。図8の例では、2001年から2013年までの各要素の係数が設定されている。
要素ごとの係数に基づいて、各要素の係数算定式が得られる。
図9は、係数算定式の決定例を示す図である。例えば、各係数(出生率・死亡率・転入率・転出率)についての近似曲線を作成し、決定係数(R2値)の最も高い近似式を算定式とする。決定係数は、例えば、残差の二乗和を標本値の平均からの差の二乗和で除算し、除算結果を1から引いて得られる値である。この場合、決定係数は0以上1以下の値を採り、1に近いほど残差が少ないことを表している。
図9の例では、指数近似の近似式、線形近似の近似式、対数近似の近似式、および累乗近似の近似式が生成され、決定係数が比較されている。そして、指数近似の近似式の決定係数が最も大きいため、「指数近似」が選定され、係数算定式としてy=0.009×exp(−0.016x)が採用されている。ここで、yは出生率であり、xは、2001年から2013年の各年の下2桁の数値(1,2,3・・・)であり、2000年からの経過年数を表している。
図9には、出生率に関する係数算定式が求められているが、死亡率、転入率、および転出率についても、近似曲線に基づいて、係数算定式が決定される。
係数算定式と並行して、要素算定式も決定される。
図10は、要素算定式の決定例を示す図である。要素算定式は、総人口の実績値、各要素の係数を用いた、重回帰分析によって得られる。この場合、総人口の実績値と要素の係数が説明変数であり、要素値が目的変数である。例えば出生数の要素算定式を得る場合、総人口と出生率とを説明変数とし、出生数を目的変数とした重回帰分析が行われる。図10の例では、「Y1=0.007671×X1+280281.3×X2−2149.73」という回帰式が得られている。ここでY1は出生数であり、X1は総人口であり、X2は出生率である。このようにして得られた回帰式が、要素算定式として決定される。
以上のように決定された係数算定式と要素算定式を用いて、総人口が計算される。例えば、初年の総人口(初期値)を与えた下記の式により連続的に将来人口が推計される。
人口(t)=人口(t−dt)+(出生数+転入数−死亡数−転出数)×dt ・・・(2)
tは、総人口の計算対象の年である。またdt=1.0(年)である。ここで、式(2)の各要素(出生数・死亡数・転入数・転出数)は、以下の要素決定式から得られる。
・出生数=0.007671×人口(t−dt)+280281.3×出生率−2149.73 ・・・(3)
・死亡数=0.008102×人口(t−dt)+280293.6×死亡率−2271.33 ・・・(4)
・転入数=0.033604×人口(t−dt)+280232×転入率−9416.38 ・・・(5)
・転出数=0.036103×人口(t−dt)+280243.2×転出率−10117.3 ・・・(6)
また、式(3)から式(6)の各係数(出生率・死亡率・転入率・転出率)は、以下の係数決定式から得られる。
・出生率=0.00898×EXP(−0.01633×(TIME+1)) ・・・(7)
・死亡率=0.00024×(TIME+1)+0.00601 ・・・(8)
・転入率=−0.00239×LN(TIME+1)+0.03860 ・・・(9)
・転出率=−0.00250×LN(TIME+1)+0.04026 ・・・(10)
ここで、式(7)〜式(10)におけるTIME(年)は総人口の計算対象の年の下二桁の値(2000年からの経過年数)である。
式(2)〜式(10)により、将来の総人口が計算される。計算された総人口は、推計結果145として記憶部140に格納される。
なお、式(2)の右辺の「人口(t−dt)」を左辺に移項し、両辺を「dt」で除算すると、左辺は「人口(t)」についての導関数となる。右辺の「出生数+転入数−死亡数−転出数」には、式(3)〜式(6)により人口(t−dt)が含まれる。すると、式(2)は人口に関する微分方程式である。
人口推計部130は、式(7)〜式(10)によって算出した各係数(出生率・死亡率・転入率・転出率)の値をメモリ102に格納し、推計結果145の出力後もメモリ102に保持しておくことができる。例えば人口推計部130は、係数管理テーブル152に、式(7)〜式(10)によって算出した2014年以降の各係数の値を設定する。メモリ内に保持した係数は、シナリオを指定した人口推計の再計算の際に再利用される。
図11は、推計結果の一例を示す図である。例えば、推計結果145には、総人口の実績値に対して、将来の各年の総人口の推計値が追加されている。このような推計結果145に基づいて、総人口の推移を示すグラフが表示される。
図12は、総人口の推計結果を示すグラフである。図12に示すグラフでは、横軸に西暦(年)を採り、縦軸に人口を採っている。グラフにおいて、2050年までの人口の推移を示している線のうち、2014年以降の部分が、2013年までの実績データから、2050年までの人口を推計した推計結果である。また図12のグラフでは、2014年の実績を、太線で表している。この例では、実績値との年平均誤差は0.36%であり、十分に精度の高い推計結果が得られている。
このようにして予測される総人口の推計結果は、人口の増減に関して、現在と同じ環境が継続することが前提となっている。それに対して、人口の増減に影響を及ぼす事象が生じることもあり得る。第2の実施の形態では、そのような事象を想定したシナリオに基づいて、将来の総人口を推計することもできる。例えば保育所を増設するなどの育児環境の充実が図られた場合を想定し、出生率がより高くなるというシナリオの下、総人口を推計することができる。
特定のシナリオに沿った総人口の推計を行う場合、例えばシナリオ設定部150が、ユーザからの入力に従って、係数管理テーブル142内の任意の要素の係数値を、目的のシナリオに沿った値に書き直す。
図13は、係数値の変更例を示す図である。図13には、出生率を変更する場合の例を示している。なお、図13では、係数管理テーブル142のうち、出生率の部分のみを示している。
ここで、2016年に自治体が「子育て支援施策」を導入すると仮定して、以下のような「シナリオA」、「シナリオB」、および「シナリオC」を設定するものとする。
・シナリオA:2016年に出生率を8.96まで向上させ、2050年まで維持
・シナリオB:2016年から2050年まで出生率を0.1/年で毎年向上
・シナリオC:2016年から出生率を0.65/年で10年間毎年向上させ、2050年まで出生率を維持
シナリオに沿った出生率で係数管理テーブル142における出生率の値を変更し、式(2)〜式(6)による人口推計処理を実行することで、シナリオに沿った総人口の推計結果が得られる。この際、各要素の係数を係数管理テーブル142から取得することで、式(7)〜式(10)を実施せずに済む。その結果、シナリオに沿った総人口の推計処理を効率的に行うことができる。
図14は、出生率をパラメータとしてシナリオ分析の結果を示すグラフである。なお、図14では、図12に示した人口推計結果をBAU(Business As Usual)として比較している。シナリオ分析の結果から、2000年において28万人あった人口が、シナリオAでは22万人、シナリオBでは21万人、シナリオCでは25万人に変化することが分かる。
このように、第2の実施の形態に示す人口推計方法を用いることで、パラメータを細かく設定して人口推計が実施できることから、将来的な変動を適宜反映させた予測が可能になる。
また、出生数に関する要素算定式を用いれば、例えば各年の0歳から5歳の人口を割り出すことができる。すなわち算出対象の年から過去6年の出生数の合計を、その年の0歳から5歳の人口とすることができる。このように、要素算定式を有効活用することで、特定の年齢帯の人口の推移に応じた、保育所などの適切な施設数の推移を算出することができる。
図15は、シナリオに応じた最適保育所数の例を示すグラフである。図15には、2016年に自治体が「子育て支援施策」を導入した場合の最適な施設運営数(保育所数)を推計した結果がグラフで示されている。具体的には、人口推計部130が、図14のBAUおよびシナリオ分析結果を基にして、0歳から5歳人口を割り出し、保育所使用率を推計して2000年から2050年までの最適な保育所数を推計した。
図15に示した推計結果から、2000年から2013年において、実績値とBAUとの比較から保育所数が不足していることが分かり、これにより待機児童が生じている可能性が示唆される。また、各シナリオによる出生率の向上により、現状の保育所数では少なく、子育て支援施策を導入した際には、保育所の増加も併せて実施していくのが適切であることが分かる。逆にBAUでは、今後保育所数が飽和状態になるため、保育所を減らすことにより費用を削減することも可能となることが分かる。
以上のように、第2の実施の形態に示す人口推計方法を用いることで、人口推計のシナリオ分析だけでなく、人口変化に関連性の高い項目の将来予測も可能である。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
10 人口推計装置
11 記憶部
12 演算部
13 推計結果

Claims (5)

  1. コンピュータが、
    人口の動態に関する出生数、死亡数、転入数、および転出数それぞれを人口変動要素とし、特定の地域の複数の人口変動要素それぞれの過去の第1の期間内の各年の値を示す要素情報に基づき、前記複数の人口変動要素それぞれについて、人口に対する増減割合を示す変動率と、前記第1の期間の開始時からの経過期間との関係を示す関係式を決定し、
    前記関係式に基づいて、前記複数の人口変動要素それぞれの、前記第1の期間の翌年から始まる第2の期間内の各年の変動率を算出し、
    算出した該変動率の一部を、シナリオとして入力された変動率に変更し、
    前記第1の期間の最後の年の人口を取得し、前記第2の期間内の各年を、前記第2の期間の最初の年から順に人口の算出対象年とし、該算出対象年の前年の人口と、該算出対象年の前記複数の人口変動要素それぞれの変動率とに基づき、該算出対象年の人口を算出する、
    人口推計方法。
  2. 前記関係式の決定では、前記要素情報に基づいて、前記複数の人口変動要素それぞれについて、前記第1の期間内の各年の人口に対する割合を示す変動率を計算し、前記複数の人口変動要素それぞれの変動率の時間変化を示す近似式を、前記関係式に決定する、
    請求項1記載の人口推計方法。
  3. 前記コンピュータが、さらに、
    前記第1の期間内の各年の人口を示す人口情報と前記要素情報とに基づいて、前記複数の人口変動要素それぞれについて、人口と人口変動要素の変動率とを説明変数とし、該人口変動要素を目的変数とする重回帰分析により、該人口変動要素の値を求める回帰式を決定し、
    前記人口の算出では、前記複数の人口変動要素それぞれの回帰式に基づいて、算出対象年の前年の人口と、該算出対象年の前記複数の人口変動要素それぞれの変動率とから、該算出対象年における前記複数の人口変動要素それぞれの値を算出し、該算出対象年の前年の人口に対して、該算出対象年の出生数と死亡数との加算、および該算出対象年の死亡数と転出数との減算を行った結果を、該算出対象年の人口とする、
    請求項1または2記載の人口推計方法。
  4. コンピュータに、
    人口の動態に関する出生数、死亡数、転入数、および転出数それぞれを人口変動要素とし、特定の地域の複数の人口変動要素それぞれの過去の第1の期間内の各年の値を示す要素情報に基づき、前記複数の人口変動要素それぞれについて、人口に対する増減割合を示す変動率と、前記第1の期間の開始時からの経過期間との関係を示す関係式を決定し、
    前記関係式に基づいて、前記複数の人口変動要素それぞれの、前記第1の期間の翌年から始まる第2の期間内の各年の変動率を算出し、
    算出した該変動率の一部を、シナリオとして入力された変動率に変更し、
    前記第1の期間の最後の年の人口を取得し、前記第2の期間内の各年を、前記第2の期間の最初の年から順に人口の算出対象年とし、該算出対象年の前年の人口と、該算出対象年の前記複数の人口変動要素それぞれの変動率とに基づき、該算出対象年の人口を算出する、
    処理を実行させる人口推計プログラム。
  5. 人口の動態に関する出生数、死亡数、転入数、および転出数それぞれを人口変動要素とし、特定の地域の複数の人口変動要素それぞれの過去の第1の期間内の各年の値を示す要素情報と、前記第1の期間の最後の年の人口を示す人口情報と前記要素情報とを記憶する記憶部と、
    前記要素情報に基づき、前記複数の人口変動要素それぞれについて、人口に対する増減割合を示す変動率と、前記第1の期間の開始時からの経過期間との関係を示す関係式を決定し、前記関係式に基づいて、前記複数の人口変動要素それぞれの、前記第1の期間の翌年から始まる第2の期間内の各年の変動率を算出し、算出した該変動率の一部を、シナリオとして入力された変動率に変更し、前記第1の期間の最後の年の人口を取得し、前記第2の期間内の各年を、前記第2の期間の最初の年から順に人口の算出対象年とし、該算出対象年の前年の人口と、該算出対象年の前記複数の人口変動要素それぞれの変動率とに基づき、該算出対象年の人口を算出する演算部と、
    を有する人口推計装置。
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