JP6492560B2 - 情報提示方法、情報提示装置、及びプログラム - Google Patents

情報提示方法、情報提示装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、警備区域内における警備員の配置の決定を支援する情報を提示する情報提示方法、情報提示装置、及びプログラムに関する。
街中や施設等の警備区域内の警備においては、侵入者が警備対象に到達することによって受ける損失の期待値が最小になるよう警備員を配置することが重要である。一方、警備員による警備においては、人的コストの面から、限られた人数の警備員を効率的に配置して警備することが望まれる。そのため、警備員の配置は、情報提示装置により提示される支援情報を参照して決定している。
情報提示装置は、警備区域内の移動経路と警備条件とに基づいて警備員の配置パターンやその配置パターンを選択する確率を算出する。そして、選択する確率の高い配置パターン及び選択する確率に従って移動経路上における警備員の配置を選択し、選択した配置を支援情報として移動経路モデルとともに表示装置等に出力する。警備条件は、移動経路における侵入者の侵入位置、警備対象の位置又は範囲、侵入者が警備対象に到達したときの損失、及び警備員の数を含む。また、支援情報を表示装置等に出力する際には、移動経路モデルにおける警備員の配置箇所(辺)を、色を変える等の方法で強調する。
警備員の配置パターンや選択確率は、線形計画法と混合整数計画法とを繰り返して求める(例えば非特許文献1,2を参照)。
M. Jain, D. Korzhyk, O. Vanek, V. Conitzer, M. Pechoucek, and M. Tambe. A Double Oracle Algorithm for Zero-Sum Security Games on Graphs.In AAMAS, 2011. M. Jain, V. Conitzer, and M. Tambe. Security Scheduling for Real-world Networks. In AAMAS, 2013.
しかしながら、上述の情報提示装置が提示する支援情報は、警備員の配置パターンやその配置パターンを選択する確率に基づいて選択された警備員の配置であり、提示した配置を選択した理由までは示されない。そのため、専門家やオペレータが提示された支援情報(警備員の配置)の妥当性を評価する際に手間と時間がかかる。したがって、提示された支援情報に基づいて警備員の配置を決定するまでに手間と時間がかかる。
本発明の1つの側面に係わる目的は、コンピュータが提示する警備員の配置の決定を支援する情報に関する評価を容易にすることである。
本発明の1つの態様である情報提示方法は、警備区域内における警備員の配置の決定を支援する情報を提示する情報提示方法であって、コンピュータが、前記警備区域内の各警備対象、各侵入可能位置、及び、移動可能経路に対応付けられ、複数のノード及びエッジより構成される移動経路グラフに対し、警備対象それぞれに侵入者が到達することにより生じ得る損失を、当該警備対象に対応したノードの損失にそれぞれ設定し、前記各警備対象のノードを少なくとも1つ含む部分集合それぞれについて、前記各侵入可能位置のノードと当該部分集合に含まれる警備対象のノードとを前記移動経路グラフにおいて分離する閉曲線であって、横切る前記エッジの数が最小となる閉曲線を生成し、前記部分集合それぞれについての前記閉曲線により分離される前記移動経路グラフのノードの集合をノードとし、前記移動経路グラフのノードにおける警備対象に対応したノードの損失が各ノードに設定され、前記閉曲線が横切る前記移動経路グラフのエッジの数が経路数として各エッジに設定された、警備領域グラフを生成し、前記警備領域グラフに設定された各ノードの損失及び各エッジの経路数と、前記警備員の人数とに基づき、前記移動経路グラフにおけるエッジを特定し、特定したエッジと特定したエッジを横切る前記閉曲線とを前記移動経路グラフ上で特定する表示を表示装置に行わせる、処理を行う。
上述の態様によれば、コンピュータが提示する警備員の配置の決定を支援する情報に関する評価を容易にすることができる。
移動経路モデルの一例を示す模式図である。 図1のモデルに3人の警備員を配置する場合の解の表示例を示す模式図である。 移動経路モデル上に警備員の配置箇所を提示する方法の従来例を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る情報提示方法を示すフローチャートである。 図5の警備ライン候補生成処理の内容を示すフローチャートである。 ソース集合とある1つのターゲット部分集合とを分離する警備ライン候補の求め方を説明する模式図である。 ソース集合と別の1つのターゲット部分集合とを分離する警備ライン候補の求め方を説明する模式図である。 支援情報の中間結果の一例を示す模式図である。 図5の警備ライン特定処理の内容を示すフローチャートである。 図9の支援情報の中間結果から作成した警備領域グラフを示す模式図である。 警備ライン特定処理の結果の一例を示す模式図である。 支援情報の最終結果の一例を示す模式図である。 支援情報の最終結果の提示方法の変形例を示す模式図である。 第1の実施形態に係る情報提示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る情報提示方法の変形例を説明する模式図である。 警備ライン候補が修正された支援情報の中間結果を示す模式図である。 警備ライン候補の修正が可能な情報提示方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る情報提示方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る情報提示方法の参考例及び本発明の実施の形態について説明する。
[参考例]
本発明に係る情報提示方法は、コンピュータ等の情報提示装置を用い、警備計画の策定を支援するための情報(支援情報)を作成して提示する方法である。具体的には、警備区域内の移動経路に警備員を配置する際の最適解を算出して提示することで、警備員の配置の決定を支援する。
情報提示方法では、警備区域内の移動経路を頂点(ノード)の集合V及び辺(エッジ)の集合EからなるグラフG=(V,E)で表す。そして、情報提示装置は、グラフ化された移動経路のモデル(以下「移動経路モデル」ともいう。)と、警備条件とに基づいて、警備員の配置についての最適解を算出する。警備条件は、移動経路における侵入者の侵入位置、警備対象の位置又は範囲、侵入者が警備対象に到達したときの損失、警備員の数を含む。なお、警備対象の位置又は範囲は、移動経路において侵入者が目標とする位置又は範囲のことである。また、侵入者が警備対象に到達したときの損失は、侵入者が目標とする位置又は範囲に到達することにより生じ得る損失のことである。
図1は、移動経路モデルの一例を示す模式図である。図2は、図1のモデルに3人の警備員を配置する場合の解の表示例を示す模式図である。図3は、移動経路モデル上に警備員の配置箇所を提示する方法の従来例を説明する模式図である。
情報提示装置は、移動経路を表すグラフGを生成又は取得し、警備条件が入力されると、例えば図1に示すような移動経路モデル100を表示装置に表示させる。図1の移動経路モデル100は、中央部に数字iを記載した円、二重円及び八角形がそれぞれ頂点Vであり、2つの頂点V,Vに接続する二重線が辺Ei,jである。また、二重円の頂点V(i=1,2,3,4,8)は侵入位置に設定された頂点であり、八角形の頂点V(i=28,32,37,46)は警備対象に設定された頂点である。また、警備対象に設定された頂点V(i=28,32,37,46)には、頂点の通し番号である数字iとともに、侵入者が到達したときの損失を表す数字を記載してある。
なお、図1では、侵入位置に設定された頂点を二重円で表示し、警備対象に設定された頂点を八角形で表示して他の頂点と区別しているが、これに限らず、表示色によって区別してもよい。
次に、情報提示装置は、図1に示した移動経路モデル100と警備員の数とを用いて警備員の効率的な配置を求める。従来の情報提示装置では、線形計画法及び混合整数計画法を繰り返し、考えられる警備員の配置パターン及び各配置パターンを選択する確率を算出する。配置する警備員が3人(k=3)の場合、例えば図2に示すように、警備員を配置する辺を表す配置パターンと、各配置パターンに対する選択確率が得られる。なお、図2の配置パターンには、辺を特定する数値、すなわち接続する2つの頂点V,Vを特定する数値(i,j)のみを示している。
その後、支援情報提供装置は、算出した配置パターン及び選択確率に従って警備員を配置する3つの辺を特定し、移動経路モデル100及び特定した3つの辺の情報を含む支援情報を出力する。支援情報を表示装置に表示させる場合、従来の支援情報提供装置では、例えば図3に示すように、警備員を配置すると特定した辺が強調された移動経路モデル101の画像データを表示装置に出力している。なお、強調される辺は、図3に示した組み合わせに限らず、図2に示した配置パターン及び選択確率に従った複数通りの組み合わせから任意に選出される。
ところで、図3に示したように、警備員を配置すると特定した辺を強調表示した場合、移動経路モデル100における警備員の配置箇所はわかるが、どのような理由でその配置が選出されたかまではわからない。また、強調表示された3つの辺の選択確率の関係についても表示を見ただけではわからない。そのため、専門家やオペレータが、図3に示したような支援情報(移動経路モデル101)における警備員の配置箇所の妥当性を評価する際には手間と時間がかかる。したがって、支援情報に基づく警備員の配置の決定、更に警備計画の是非の確認や修正に手間と時間がかかる。
これに対し、本発明に係る情報提示方法では、以下に説明するように移動経路モデル100(グラフG)を分離するライン(カット)を利用することで、警備員の配置箇所や配置した理由をわかりやすくし、警備員の配置箇所に対する評価をしやすくする。
[第1の実施形態]
図4は、本発明の第1の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、第1の実施形態に係る情報提示装置2は、入力情報受付部201と、経路モデル生成部202と、警備ライン候補生成部203と、警備ライン特定部204と、表示制御部205と、経路情報206とを備える。また、情報提示装置2は、図示しない記憶部を備える。
入力情報受付部201は、マウスやキーボード等の入力装置3を介して入力される情報を受付ける。受付ける情報には、例えば、移動経路モデルの生成に必要な頂点の位置や接続関係を指定するグラフ情報、警備条件等がある。
経路モデル生成部202は、入力情報受付部201で受付けたグラフ情報と、経路情報206とを用いて移動経路モデル(グラフG)を生成する。また、経路モデル生成部202は、入力情報受付部201で受付けた警備情報を用いて、移動経路モデル上に侵入位置、警備対象の位置又は範囲等を設定する。
警備ライン候補生成部203は、侵入位置及び警備対象位置が設定された移動経路モデルに基づいて警備ライン候補を生成する。また、警備ライン候補生成部203は、後述するように、入力情報受付部201で受付けた入力情報を用いて警備ライン候補を修正することもできる。
警備ライン特定部204は、警備ライン候補、侵入者が警備対象に到達したときの損失、及び警備員の数を用いて警備ライン候補の中から最適な警備ラインを特定する。
表示制御部205は、表示装置4に表示させる表示データの生成、出力等を行う。表示制御部205は、移動経路モデル、移動経路モデル及び警備ライン候補を含む支援情報の中間結果、移動経路モデル及び警備ラインを含む支援情報の最終結果等を表示装置4に出力する。
図5は、第1の実施形態に係る情報提示方法を示すフローチャートである。
本実施形態の情報提示装置2は、警備員の配置に関する支援情報を提示するため、図5に示すように、まず、移動経路を表すグラフG=(V,E)を生成する(ステップS1)。ステップS1は、経路モデル生成部202が行う。経路モデル生成部202は、周知のグラフ生成方法のいずれかによりグラフGを生成する。例えば、オペレータが入力装置3を用いて入力した警備区域内の移動経路における頂点の位置や数、頂点同士の接続関係を指定するグラフ情報と、経路情報206とに基づいてグラフGを生成する。また、経路モデル生成部202は、グラフGのグラフ情報や生成したグラフGを、例えば表示制御部205を介して表示装置4に表示させる。
次に、情報提示装置2は、グラフGに侵入者の侵入位置の集合(ソース集合)S、警備対象の集合(ターゲット集合)T、及び侵入者が警備対象tに到達したときの損失Uを設定する(ステップS2)。ステップS2は、経路モデル生成部202が行う。経路モデル生成部202は、この種の情報提示装置における周知の設定方法のいずれかによりソース集合S、ターゲット集合T、及び損失Uを設定する。例えば、オペレータが入力装置3を用いてソース集合Sの設定を開始する情報を入力し表示装置4に表示されたグラフGの頂点を選択すると、選択された頂点をソース集合Sの要素にする。また、例えば、オペレータが入力装置3を用いてターゲット集合Tの設定を開始する情報を入力した後、表示装置4に表示されたグラフGの頂点を選択するとともに損失Uを入力すると、選択された頂点をターゲット集合Tの要素にする。ソース集合S、ターゲット集合T、及び損失Uを設定すると、例えば図1に示したような移動経路モデル100が表示制御部205を介して表示装置4に表示される。
次に、情報提示装置2は、移動経路モデルに配置する警備員の数kの入力を受付けて保持する(ステップS3)。ステップS3は、入力情報受付部201が行う。入力情報受付部201は、オペレータが入力装置3を用いて入力した警備員の数kの情報を受付けると、例えば警備員の数kを表示装置4で表示している移動経路モデル100と対応付けて記憶部に格納する。本実施形態では、上述の参考例と同様、警備員の数を3人(k=3)にする。
ステップS1〜S3の後、オペレータが入力装置3を用いて警備ライン候補の提示を求める情報を入力すると、情報提示装置2は、警備ライン候補生成処理を行う(ステップS4)。警備ライン候補生成処理は、警備ライン候補生成部203が行う。
図6は、図5の警備ライン候補生成処理の内容を示すフローチャートである。
警備ライン候補生成処理では、例えば図6に示すように、まず警備対象tの集合(ターゲット集合)Tから、複数の空集合ではないターゲット部分集合Tを生成する(ステップS401)。ターゲット部分集合Tは、ターゲット集合Tの要素の全ての組み合わせで生成してもよいし、いくつかの組み合わせのみで生成しても良い。例えば図1に示した移動経路モデル100ではターゲット集合T={V28,V32,V37,V46}である。そのため、図1に示した移動経路モデル100に対しステップS401の処理を行うと、4つの要素V28,V32,V37,V46のうちの1つ以上の要素を組み合わせたターゲット部分集合Tが生成される。
次に、ターゲット部分集合Tを識別する変数iをi=1に初期化する(ステップS402)。
次に、移動経路モデル(グラフG)における侵入位置の集合(ソース集合)Sとターゲット部分集合Tとを分離するカット(ライン)のうち横切るグラフ辺の数が最小のカットを求め、警備ライン候補LCとする(ステップS403)。グラフ辺の数が最小のカット(最小カット)は、グラフ理論における周知の最小カットの算出方法のいずれか、例えば多項式時間アルゴリズムを用いて求める。
図1に示した移動経路モデル100のターゲット集合Tからターゲット部分集合T={V28,V32,V37,V46}を生成した場合、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離するカットは複数通り存在する。図7には、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離する複数通りのカットのうちの2通りのカットを示している。図7に示したカットのうちの外側のカットLC1,1は、横切るグラフ辺の数が6である。一方、内側のカットLC1,2は、横切るグラフ辺の数が7である。同様にして図7に示していない他のカットについても横切るグラフ辺の数を求めると、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離するカットの集合における横切るグラフ辺の数の最小値は6となる。よって、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離する警備ライン候補LCには、集合Sと集合Tとを分離するカットの集合から、横切るグラフ辺の数が6のカット(例えば図7のカットLC1,1)が選ばれる。
また、図1に示した移動経路モデル100のターゲット集合Tからターゲット部分集合T={V28,V32}を生成した場合も、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離するカットは複数通り存在する。図8には、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離するカットのうちの2通りのカットを示している。図8に示した2つのカットLC2,1及びLC2,2は、いずれも横切るグラフ辺の数が3である。同様にして図8に示していない他のカットについても横切るグラフ辺の数の求めると、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離するカットの集合における横切るグラフ辺の数の最小値は3となる。よって、ソース集合Sとターゲット部分集合Tとを分離する警備ライン候補LCには、集合Sと集合Tとを分離するカットの集合から、横切るグラフ辺の数が3のカットが選ばれる。なお、図8に示したように横切るグラフ辺の数が最小のカットが複数通りある場合、最小のカットのうちのいずれかを警備ライン候補に選んでも良いし、最小のカット全てを警備ライン候補に選んでも良い。
ステップS403によりソース集合Sとある1つのターゲット部分集合Tとを分離する警備ライン候補LCを求めたら、次に、未処理のターゲット部分集合Tの有無を確認する(ステップS404)。ステップS404では、警備ライン候補LCを求めていないターゲット部分集合Tの有無を確認する。
警備ライン候補LCを求めていないターゲット部分集合Tが有る場合(ステップS404;Yes)、変数iを1増加し(ステップS405)、ステップS403を繰り返す。一方、警備ライン候補LCを求めていないターゲット部分集合Tが無い場合(ステップS404;No)、警備ライン候補生成処理を終了し、図5に示したフローに戻る。
警備ライン候補生成処理(ステップS4)が終了すると、情報提示装置2は、図5に示すように支援情報の中間結果を表示装置4に表示させる(ステップS5)。支援情報の中間結果は、移動経路モデル及び警備ライン候補を含む情報である。図1に示した移動経路モデル100におけるターゲット部分集合Tをターゲット集合Tの要素の全ての組み合わせで生成した場合、図9に示したように5本の警備ライン候補LC〜LCが生成される。すなわち、表示装置4には、支援情報の中間結果として、図9に示したような移動経路モデル100及び警備ライン候補LC〜LCを有する画像が表示される。
図9からわかるように、警備ライン候補LCは、警備ライン候補LCで囲まれた領域の外側から領域内のターゲット(警備対象)に向かうことが可能な経路(グラフ辺)を横切る。しかも、警備ラインLCは、横切るグラフ辺の数が最小になるように設定している。そのため、例えば図9に示した支援情報の中間結果における警備ライン候補LCを見れば、警備対象(頂点V37)に対する警備員の効率的な配置を容易に把握することができる。すなわち、支援情報の中間結果を表示装置4に表示すると、警備員の配置箇所の候補や、候補になっている理由を容易に把握でき、中間結果に対する評価をしやすくなる。
ところで、図9に示した支援情報の中間結果では、警備ライン候補LC〜LCが横切るグラフ辺の総数が17になる。そのため、警備計画(警備条件)における警備員の数が16人以下(k≦16)である場合、全ての候補箇所に警備員を配置することができない。すなわち、警備員の数を17人以上にすれば、全ての候補箇所に警備員を配置することができる。しかしながら、警備員の数を増やせば人件費が増大し警備コストが増大する。よって、本実施形態の情報提示方法では、ステップS4,S5の後、限られた小数の警備員による効率的な警備が可能な配置を提示するため、警備ライン特定処理を行う(ステップS6)。ステップS6は、警備ライン特定部204が行う。
図10は、図5の警備ライン特定処理の内容を示すフローチャートである。
警備ライン特定処理では、図10に示すように、まず警備ライン候補に基づいてグラフGを複数の領域に分割し、それぞれの領域を頂点とし、領域の隣接関係を辺とする警備領域グラフを作成する(ステップS601)。ステップS601における警備領域グラフの作成方法について、図9に示した支援情報の中間結果と図11とを用いて説明する。
図11は、支援情報の中間結果から作成した警備領域グラフを示す模式図である。
図9に示した中間結果におけるグラフG(移動経路モデル100)は、5本の警備ライン候補LC〜LCにより、下記の6個の領域V’〜V’に分割される。
(第1の領域V’)警備ライン候補LCにより囲まれた領域の外側の領域。すなわち頂点V〜Vの集合で表される領域。
(第2の領域V’)警備ライン候補LCにより囲まれた領域のうちの警備ライン候補LC〜LCで囲まれた領域を除く領域。すなわち頂点V〜V14,V17〜V19,V26,V27,V39,V40,V49の集合で表される領域。
(第3の領域V’)警備ライン候補LCにより囲まれた領域のうちの警備ラインLCで囲まれた領域を除く領域。すなわち頂点V15,V16,V20〜V22,V29,V30,V31〜V35,V41〜V43,V50〜V53の集合で表される領域。
(第4の領域V’)警備ライン候補LCで囲まれた領域。すなわち頂点V28のみで表される領域。
(第5の領域V’)警備ライン候補LCで囲まれた領域のうちの警備ラインLCで囲まれた領域を除く領域。すなわち頂点V23〜V25,V36〜V38,V44,V45,V47,V48の集合で表される領域。
(第6の領域V’)警備ライン候補LCで囲まれた領域。すなわち頂点V46のみで表される領域。
よって、図11に示すように、警備領域グラフ110は、頂点V’〜V’の6個の頂点を有するグラフになる。
また、図9に示したグラフG(移動経路モデル100)における上記第1の領域V’〜第6の領域V’の隣接関係は、下記のようになっている。
(隣接関係1)第2の領域V’は、第1の領域V’、第3の領域V’、及び第5の領域V’と隣接している。
(隣接関係2)第4の領域V’は第3の領域V’と隣接している。
(隣接関係3)第6の領域V’は第5の領域V’と隣接している。
隣接関係1から、警備領域グラフ110は、図11に示したように頂点V’,V’を接続する辺e1,2、頂点V’,V’を接続する辺e2,3、及び頂点V’,V’を接続する辺e2,5を有するグラフになる。また、隣接関係2,3から、警備領域グラフ110は、頂点V’,V’を接続する辺e3,4、及び頂点V’,V’を接続する辺e5,6を有するグラフになる。
こうして支援情報の中間結果から警備領域グラフを作成したら、図10に示したように、次に、支援情報の中間結果に基づき警備領域グラフに警備条件を設定する(ステップS602)。ステップS602における警備条件の設定方法について、再び図9に示した支援情報の中間結果と図11とを用いて説明する。
警備領域グラフ110に設定する警備条件は、侵入者の侵入位置(ソース)、警備対象の位置(ターゲット)、侵入位置から警備対象に向かう経路π、侵入位置と経路πで接続された警備対象に侵入者が到達したときの損失Uπ、各辺eの重みC、及び警備員の数k(本実施形態では3)を含む。
警備領域グラフ110の侵入位置は、支援情報の中間結果(移動経路モデル100)における侵入位置を含む領域と対応する頂点とする。すなわち、警備領域グラフ110における侵入位置は、頂点V’とする。
警備領域グラフ110の警備対象は、支援情報の中間結果(移動経路モデル100)における侵入位置を含む領域と対応する頂点とする。すなわち、警備領域グラフ110における警備対象は、頂点V’〜V’とする。
また、侵入位置から警備対象に向かう経路をπとする。すなわち、警備領域グラフ110における経路πは、頂点V’と頂点V’〜V’のそれぞれとの経路である。例えば頂点V’から頂点V’に向かう経路πは、頂点V’から頂点V’,V’を通り頂点V’に至る経路になる。また、例えば頂点V’から頂点V’最短に向かう経路πは、頂点V’から頂点V’を通り頂点V’に至る経路になる。
侵入位置と経路πで接続された警備対象に侵入者が到達したときの損失Uπは、警備領域グラフにおける警備対象と対応する移動経路モデル100の領域内の警備対象に侵入者が到達したときの損失Uとする。例えば警備領域グラフ110の頂点V’は、移動経路モデル100における第3の領域V’、すなわち警備ライン候補LCで囲まれた領域のうちの警備ライン候補LCで囲まれた領域を除く領域と対応している。移動経路モデル100の第3の領域V’には、図9に示したように、損失Uが4に設定された警備対象(頂点V32)が存在する。そのため、侵入者が警備領域グラフ110の頂点V’に到達したときの損失Uπは、4に設定する。なお、移動経路モデル100において警備領域グラフ110の1つの頂点と対応する領域に複数の警備対象が存在する場合、例えばそれぞれの警備対象に対する損失Uの和、あるいは最大値を、警備領域グラフ110の頂点に対する損失Uπとする。
各辺eの重みCは、辺eと対応する警備ライン候補が横切る移動経路モデル100の辺の数とする。警備領域グラフ110の辺ei,jは、移動経路モデル100において隣接する2つの領域V’,V’を分割する1本の警備ライン候補LCi,jと対応している。すなわち、警備領域グラフ110において辺ei,jで接続された2つの頂点V’,V’を行き来する経路は、実際には、辺ei,jと対応する警備ライン候補LCi,jが横切る移動経路モデル100の辺の数だけ存在する。そのため、警備領域グラフ110における頂点V’から頂点V’に向かう経路πは、移動経路モデル100における複数通りの経路に対応する。したがって、警備領域グラフ110の侵入位置から警備対象に向かう経路πに移動経路モデル100の実際の経路を反映させるため、警備領域グラフ110の警備条件の1つとして各辺eの重みCを設定する。なお、図11では各辺e1,2,e2,3,e3,4,e2,5,e5,6の重みをそれぞれC〜Cで表している。
こうして警備領域グラフに警備条件を設定したら、図10に示したように、次に、警備領域グラフの辺eの最適な警備確率を算出する(ステップS603)。ステップS603では、例えば下記数式(1)で表される辺eの警備確率xについての最適化問題を解き、警備確率xの最適解を算出する。
Figure 0006492560
数式(1)におけるE’は警備領域グラフ110における辺eの集合である。また、数式(1)におけるπ及びUπは、上記の通り、それぞれ警備領域グラフ110における侵入位置から警備対象に向かう経路、及び侵入者が警備対象に到達したときの損失である。また、数式(1)におけるCは、上記の通り、警備領域グラフ110の辺eの重みである。また、数式(1)におけるkは、警備員の数である。
数式(1)を解くことにより、警備領域グラフ110の辺eに対応する移動経路モデル100のC本の辺がいずれも警備確率xで選択される。
なお、数式(1)は、警備確率xについての最適化問題を解くための数式の一例である。警備確率xについての最適化問題を解くための数式は、上記数式(1)に限らず、他の周知の数式のいずれかを用いてもよい。また、警備確率xについての最適化問題を解くための数式は、周知の数式の一部を変更した数式でも良い。
ステップS603により最適な警備確率を算出したら、次に、算出した警備確率の最適解と対応する警備ライン候補を警備ラインに特定する(ステップS604。)ステップS604における警備ラインの特定方法について、図11及び図12を用いて説明する。
図12は、警備ライン特定処理の結果の一例を示す模式図である。
図11に示した警備グラフ110及び警備条件を用いて数式(1)を解くと、例えば辺e1,2の警備確率x=11/26と、辺e2,5の警備確率x=3/26とが最適解として算出される。辺e1,2は頂点V’,V’を接続する辺であり、図11に示したように警備ライン候補LCと対応する。また、辺e2,5は頂点V’,V’を接続する辺であり、図11に示したように警備ライン候補LCと対応する。よって、ステップS604では、図12に示すように、警備ライン候補LC〜LCのうちの警備ライン候補LC,LCをそれぞれ警備ラインL,Lに特定する。この際、警備ラインL,Lには、それぞれステップS603で算出した警備確率xを対応付ける。
ステップS604が終了すると、警備ライン特定処理を終了し、図5に示したフローに戻る。
警備ライン特定処理(ステップS6)が終了すると、情報提示装置2は、図5に示したように支援情報の最終結果を表示装置4に表示させる(ステップS7)。ステップS7は、表示制御部205が行う。支援情報の最終結果は、移動経路モデル及び警備ラインを含む情報である。図9に示した移動経路モデル100及び警備ライン候補LC〜LCをもとにステップS6の処理を行うと、上記のように警備ライン候補LC,LCがそれぞれ警備ラインL,Lに特定される。よって、ステップS7により、表示装置4には、図13に示すような移動経路モデル100及び警備ラインL,Lを有する画像が支援情報の最終結果として表示される。この際、例えば警備ラインL,Lの近傍にステップS603で算出した最適な警備確率(11/26,3/26)も表示する。
図13からわかるように、警備ラインLは、警備ラインLで囲まれた領域の外側から領域内のターゲット(警備対象)に向かうことが可能な経路(グラフ辺)を横切る。しかも、警備ラインLは、横切るグラフ辺の数が最小になるように設定した警備ライン候補LCから選出されたラインである。そのため、図13に示した支援情報の最終結果における警備ライン候補LCを見れば、例えば警備対象(頂点V37,V46)に対する警備員の効率的な配置を容易に把握することができる。また、上記数式1を解いて警備ラインを特定すると、1本の警備ライン候補LCが横切る移動経路モデル100のC本の辺が同じ警備確率xで選択される。よって、警備ラインLが横切る移動経路モデル100の4本の辺はいずれも警備確率x=3/26で選択される。すなわち、支援情報の最終結果として移動経路モデル100及び警備ラインLを表示すると、警備員の配置箇所の候補や、候補になっている理由を容易に把握でき、最終結果に対する評価をしやすくなる。
また、警備ラインLの近傍に最適な警備確率(例えば11/26,3/26)を表示することにより、図13に示した警備ラインLiが横切る移動経路モデル100の10本の辺に対し3人の警備員をどのように配置すると効率的であるかを検討しやすくなる。
図14は、支援情報の最終結果の提示方法の変形例を示す模式図である。
支援情報の最終結果を表示装置4に表示して提示する方法の1つとして、図13には、移動経路モデル100と警備ラインLとを重ねて表示する方法を示している。しかしながら、支援情報の最終結果の提示方法は、これに限らず、例えば図14に示すように、移動経路モデル100の辺のうちの警備ラインLが横切る辺を他の色に変えて提示しても良い。更に、図示は省略するが、例えばマークを付す等の方法で、移動経路モデル100の辺のうちの警備ラインLが横切る辺を強調して提示しても良い。
上記の情報提示方法を実施する情報提示装置2は、例えば、コンピュータと、上記の支援情報提供方法における各処理をコンピュータに実行させるプログラムとにより実現される。コンピュータとプログラムとにより実現される情報提示装置2のハードウェア構成を、図15を参照しながら簡単に説明する。
図15は、第1の実施形態に係る情報提示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図15に示すように、コンピュータ5は、Central Processing Unit(CPU)501と、メモリ502と、Hard Disk Drive(HDD)503と、媒体駆動装置504と、入力装置3と、表示装置4とを備える。CPU501、メモリ502、HDD503、媒体駆動装置504、入力装置3、及び表示装置4は、バス505により任意の2点間でデータを伝送できる。
CPU501は、各種のプログラムを実行することによりコンピュータ5の全体の動作を制御する演算処理装置である。
メモリ502は、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等の半導体メモリである。ROMには、例えばコンピュータ5の起動時にCPU501が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、RAMは、CPU501が各種の制御プログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する。
HDD503は、CPU501によって実行される各種の制御プログラムや各種のデータを記憶しておく補助記憶装置である。CPU501は、HDD503に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、上述の支援情報を提示するための処理を行えるようになる。
媒体駆動装置504は、可搬型記録媒体6に記録されている各種の制御プログラムやデータの読み出しを行う装置である。CPU501は、可搬型記録媒体6に記録されている所定の制御プログラムを、媒体駆動装置504を介して読み出し実行することによって、上述の支援情報を提示するための処理を行うようにすることもできる。なお、可搬型記録媒体6としては、例えばCompact Disc Read Only Memory(CD−ROM)やDigital Versatile Disc Read Only Memory(DVD−ROM)、Universal Serial Bus(USB)規格のコネクタを備えた記憶装置などがある。
入力装置3は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、コンピュータ5のオペレータ(ユーザ)により操作されると、その操作内容に対応付けられている入力情報をCPU501に送信する。
表示装置4は例えば液晶ディスプレイであり、CPU501から送信される表示データに応じて支援情報の中間結果及び最終結果を含む各種のテキストや画像を表示する。
このコンピュータ5は、CPU501、メモリ502、HDD503、及び媒体駆動装置504が協働して上述のフローチャートに沿った処理を行うことで、図4に示した情報提示装置2の各機能を実現する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報提示方法及び装置によれば、移動経路モデルに設定した侵入位置と警備対象(侵入者が目標とする位置又は範囲)とを分離する警備ラインを特定し、移動経路モデル及び警備ラインを含む支援情報を表示装置に表示させる。すなわち、支援情報として表示される警備ラインは侵入位置から警備対象に至る経路を横切る。そのため、警備ラインが横切る移動経路モデルの辺に警備員を配置すれば侵入位置から警備対象に向かう侵入者を捉えられることが支援情報から容易に把握できる。したがって、警備区域内の移動経路への警備員の配置に関する評価を容易にすることができる。
また、本実施形態に係る情報提示方法及び装置では、警備対象が複数存在する場合、警備対象の部分集合を複数通り生成し、侵入位置と警備対象の部分集合とを分離する警備ライン候補を生成する。そして、侵入者が警備対象に到達したときの損失や配置する警備員の数に基づいて、複数の警備ライン候補の中から最適な警備ラインを特定する。加えて、侵入位置とある1つの警備対象の部分集合とを分離する警備ライン候補が複数通りある場合、横切る移動経路モデルの辺の数が最小の警備ライン候補のみを警備ライン候補とする。そのため、小数の警備員による効率的な警備を支援することができる。
更に、複数の警備ライン候補から最適な警備ラインを特定する際に、移動経路モデルを簡単化した警備領域グラフを用いる。その際、警備ライン候補及び警備ライン候補が横切る移動経路モデルの辺を警備領域グラフの辺eと対応させる。そして、警備領域グラフ及び警備条件から警備領域グラフの辺eの最適な警備確率xを求め、最適解の辺eと対応する警備ライン候補を警備ラインに特定する。すなわち、本実施形態に係る情報提示方法及び装置では、移動経路モデルを簡単化した警備領域グラフの辺eについての最適化問題を解いて警備ラインを特定する。そのため、移動経路モデルにおける侵入経路についての最適化問題を解いて警備ラインを特定する場合に比べて計算量(計算コスト)を大幅に減らすことができる。
また、移動経路モデル及び警備ラインを含む支援情報を表示装置に表示させる際に、警備ラインの警備確率を表示したり、警備ラインが横切る移動経路モデルの辺を強調させたりすることで、警備員の配置に関する評価を一層容易にすることができる。
なお、上記の情報提示方法では、図5に示したように、警備員の数kを含む警備条件を設定した後、警備ライン候補生成処理及び警備ライン特定処理を行っている。しかしながら、警備員の数kは、警備ライン候補から警備ラインを特定する際に必要となる情報である。そのため、警備員の数kを設定するステップS3の処理は、警備ライン候補生成処理と、警備ライン特定処理との間で行ってもよい。
また、上記の情報提示方法では、図5に示したように、生成した警備ライン候補を支援情報の中間結果として表示装置4に表示させている。しかしながら、本実施形態に係る情報提示方法は、これに限らず、支援情報の中間結果を表示装置4に表示せず支援情報の最終結果のみを表示装置4に表示するようにしてもよい。すなわち、図5に示したフローチャートにおけるステップS5の処理は省略してもよい。
また、情報提示装置2(コンピュータ5)が自動生成した警備ライン候補を支援情報の中間結果として表示する場合には、オペレータが入力装置3を用いて警備ライン候補を修正できるようにしてもよい。
図16は、第1の実施形態に係る情報提示方法の変形例を説明する模式図である。図17は、警備ライン候補が修正された支援情報の中間結果を示す模式図である。
上記の情報提示方法に沿って情報提示装置2が警備ライン候補を自動生成した結果(支援情報の中間結果)を図16に再度示す。図16に示した支援情報の中間結果において、警備対象の1つである頂点V37を囲む警備ライン候補LCは、移動経路モデルの辺E13,23,E17,25,E38,39,E48,49を横切る。警備ライン候補LCは、例えばソース集合Sと頂点V37とを分離する警備ライン候補のうちの横切る移動経路モデル100の辺の数が最小の警備ライン候補として自動生成されたラインである。すなわち、警備ライン候補LCを生成する際には、警備区域内の実際の移動経路における頂点V37と対応する箇所及びその周辺の状況(例えば道幅や明るさ、人通りの多さ等)を考慮していない。そのため、頂点V37と対応する箇所及びその周囲の状況を知る警備の専門家等に図16に示す支援情報の中間結果の評価を依頼した結果、例えば頂点V37の周囲は辺E48,49より辺E44,45に警備員を配置したほうが良いと助言されることもある。このように、自動生成した警備ライン候補により提示される辺とは異なる辺に警備員を配置したほうが良いと考えられる場合、図17に示すように、警備ライン候補LCを修正してから最適な警備ラインを特定することが望まれる。したがって、支援情報の中間結果は、警備ライン候補LC〜LCの形状や移動経路モデル上における位置を変更可能な態様で提示することが好ましい。そして、警備ライン候補LC〜LCの形状や位置が変更された場合には、変更後の警備ライン候補LC〜LCから警備ラインを特定する。
図18は、警備ライン候補の修正が可能な情報提示方法を示すフローチャートである。
図18に示したフローチャートにおけるステップS1〜S5の処理は、上述の図5に示したステップS1〜S5と同じ処理である。なお、移動経路モデル及び警備ライン候補を含む支援情報の中間結果を表示装置に表示させるステップS5では、支援情報の中間結果とともに、警備ライン候補を修正するか否かを選択させるボタン等を表示装置4に表示させる。
ステップ5の後、情報提示装置2は、オペレータによる警備ライン候補を修正するか否かの判断結果の入力を待つ(ステップS8)。警備ライン候補を修正しないことを表す情報が入力された場合(ステップS8;No)、ステップS4で生成した警備ライン候補を用いて警備ライン特定処理を行う(ステップS6)。一方、警備ライン候補を修正することを表す情報が入力された場合(ステップS8;Yes)、修正情報の入力を受付けて警備ライン候補を修正し(ステップS9)、修正した警備ライン候補を用いて警備ライン特定処理を行う(ステップS6)。警備ライン候補の修正は、周知の描画ソフト等における線の形状や位置を変更する方法を用いて行えばよい。
そして、警備ライン特定処理(ステップS6)が終了したら、移動経路モデル及び警備ラインを含む支援情報の最終結果を表示装置に表示させる(ステップS7)。
このように、情報提示装置2(コンピュータ5)で自動生成した警備ライン候補の一部又は全部を修正可能にすることで、移動経路モデルには現れない実際の移動経路の状況に応じた警備ライン候補に修正できる。そのため、実際の移動経路の状況に適した警備ラインを特定することができる。
[実施形態2]
図19は、本発明の第2の実施形態に係る情報提示装置の機能構成を示すブロック図である。
図19に示すように、第2の実施形態に係る情報提示装置2は、入力情報受付部201と、経路モデル生成部202と、警備ライン候補生成部203と、警備ライン特定部204と、表示制御部205と、経路情報206とを備える。また、情報提示装置2は、経路モデル取得部207を更に備える。
入力情報受付部201は、マウスやキーボード等の入力装置3を介して入力される情報を受付ける。受付ける情報には、例えば、移動経路モデルの生成に必要な頂点の位置や数、頂点同士の接続関係を指定するグラフ情報、警備条件の他、警備ライン候補を入力又は修正する情報等がある。
経路モデル生成部202は、入力情報受付部201で受付けたグラフ情報と、経路情報206とを用いて移動経路モデル(グラフG)を生成する。また、経路モデル生成部202は、入力情報受付部201で受付けた警備情報を用いて、移動経路モデル上に侵入位置、警備対象の位置又は範囲等を設定する。
警備ライン候補生成部203は、侵入位置及び警備対象位置が設定された移動経路モデルに基づいて警備ライン候補を生成する。また、警備ライン候補生成部203は、後述するように、入力情報受付部201で受付けた入力情報を用いて、警備ライン候補を修正することやオペレータの手作業による警備ライン候補の設定をすることもできる。
警備ライン特定部204は、警備ライン候補、警備条件等を用いて警備ライン候補の中から最適な警備ラインを特定する。
表示制御部205は、表示装置4に表示させる表示データの生成、出力等を行う。表示制御部205は、移動経路モデル、移動経路モデル及び警備ライン候補を含む支援情報の中間結果、移動経路モデル及び警備ラインを含む支援情報の最終結果等を表示装置4に出力する。
経路モデル取得部207は、入力情報受付部201で受付けた入力情報を用いて、外部記憶装置7又は情報提示装置2内の図示しない記憶部に格納された移動経路モデルを取得する。
図20は、第2の実施形態に係る情報提示方法を示すフローチャートである。
本実施形態の情報提示装置2は、警備員の配置に関する支援情報を提示するため、図20に示すように、まず、移動経路を表すグラフG=(V,E)を生成又は取得する(ステップS11)。ステップS11は、入力情報受付部201で受付けた入力情報に応じて経路モデル生成部202又は経路モデル取得部207が行う。受付けた入力情報が、移動経路モデルを新たに作成することを表す情報である場合、入力情報受付部201は、経路モデル生成部202にグラフGを生成させる。経路モデル生成部202は、この種の情報提示装置における周知のグラフ生成方法のいずれかによりグラフGを生成する。例えば、オペレータが入力装置3を用いて入力した警備区域内の移動経路における頂点の位置や接続関係を指定するグラフ情報と、経路情報206とに基づいてグラフGを生成する。グラフGの生成入力されたグラフ情報や生成したグラフGは、例えば表示制御部205を介して表示装置4に表示される。
また、受付けた入力情報が、作成済みのグラフGを選択することを表す情報である場合、入力情報受付部201は、経路モデル取得部207にグラフを取得させる。
次に、情報提示装置2は、グラフGに侵入者の侵入位置の集合(ソース集合)S、警備対象の集合(ターゲット集合)T、及び侵入者が警備対象に到達したときの損失Uを設定する(ステップS2)。ステップS2は、経路モデル生成部202又は経路モデル取得部207が行う。グラフGを生成した場合、経路モデル生成部202は、この種の情報提示装置における設定方法のいずれかによりソース集合S、ターゲット集合T、及び損失Uを設定する。例えば、オペレータが入力装置3を用いてソース集合Sの設定を開始する情報を入力し表示装置4に表示されたグラフGの頂点を選択すると、選択された頂点をソース集合Sの要素に設定する。また、例えば、オペレータが入力装置3を用いてターゲット集合Tの設定を開始する情報を入力した後、表示装置4に表示されたグラフGの頂点を選択するとともに損失Uを入力すると、選択された頂点をターゲット集合Tの要素にする。グラフGを取得した場合、経路モデル取得部207は、この種の情報提示装置における設定方法のいずれかによりソース集合S、ターゲット集合T、及び損失Uを設定する。ソース集合S、ターゲット集合T、及び損失Uを設定すると、例えば図1に示したような移動経路モデル100が表示制御部205を介して表示装置4に表示される。
次に、情報提示装置2は、移動経路モデルに配置する警備員の数kの入力を受付けて保持する(ステップS3)。ステップS3は、入力情報受付部201が行う。入力情報受付部201は、オペレータが入力装置3を用いて入力した警備員の数kの情報を受付けると、例えば警備員の数kを表示装置4で表示している移動経路モデル100と対応付けて記憶部に格納する。また、図20では省略しているが、情報提示装置2は、警備員の数kを受付けると、例えば受付けたことを示す表示とともに、警備ライン候補を自動生成するか否かを選択させるボタン等を表示装置に表示させる。
そして、本実施形態の情報提示装置2は、ステップS11,S2,及びS3の後、オペレータによる警備ライン候補を自動生成するか否かの選択結果の入力を待つ(ステップS12)。警備ライン候補を自動生成することを表す情報が入力された場合(ステップS8;Yes)、第1の実施形態で説明した警備ライン候補生成処理を行う(ステップS4)。一方、警備ライン候補を自動生成しないことを表す情報が入力された場合(ステップS8;No)、警備ライン候補の入力を受付ける(ステップS13)。警備ライン候補の入力は、例えばオペレータがマウス等の入力装置3を操作して行う。
警備ライン候補の自動生成(ステップS4)又は入力(ステップS13)が終了すると、情報提示装置2は、移動経路モデル及び警備ライン候補を表示装置に表示する(ステップS14)。ステップS14は、警備ライン候補を自動生成した場合には、支援情報の中間結果を表示することになる(第1の実施形態のステップS5)。
ステップS14の後、情報提示装置2は、第1の実施形態で説明した警備ライン特定処理を行い(ステップS6)、移動経路モデル100及び警備ラインを含む支援情報の最終結果を表示装置に表示させる(ステップS7)。
このように、本実施形態の情報提示方法では、オペレータが入力装置3を操作して警備ライン候補を生成させることができる。そのため、横切る移動経路モデルの辺の数が最小にならない複数の警備ライン候補の中から警備ラインを特定することが可能になる。したがって、例えば移動経路モデルには現れない実際の移動経路の状況(例えば道幅や明るさ、人通りの多さ等)を反映させたい場合等にも柔軟に対応できる。
また、本実施形態の情報提示方法においても、図18に示したフローチャートのステップS8,S9のように、自動生成した警備ライン候補の一部又は全部をオペレータの操作により修正できるようにしてもよい。
また、本実施形態の情報提示方法のように作成済みの移動経路モデルを取得して警備ラインを特定する場合、取得する移動経路モデルは、侵入位置、警備対象の位置、侵入者が警備対象に到達したときの損失等が設定されたものでもよい。侵入位置等が既に設定されている移動経路モデルを取得可能な場合、図20に示したステップS11の次に、侵入位置等が既に設定されているかを判断し、設定されていない場合にのみステップS2の処理を行うよう処理フローを変更すればよい。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
警備区域内における警備員の配置の決定を支援する情報を提示する情報提示方法であって、
コンピュータが、
移動経路のモデルに設定された侵入者の侵入位置と、前期侵入者が目標とする位置又は範囲とを分離する警備ラインを特定し、
前記移動経路のモデル及び前記警備ラインを含む情報を表示装置に表示させる、
処理を行うことを特徴とする情報提示方法。
(付記2)
前記警備ラインを特定する処理は、
前記移動経路のモデルに設定された前記侵入位置と、前記侵入者が目標とする位置又は範囲とを分離する警備ライン候補を生成し、
ユーザが入力装置を操作して入力した警備条件に基づいて前記警備ライン候補の中から前記警備ラインを特定する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報提示方法。
(付記3)
前記警備条件は、前記侵入者が目標とする位置又は範囲に到達したときの損失と、警備員の数とを含む、
ことを特徴とする付記2に記載の情報提示方法。
(付記4)
前記侵入者が目標とする位置又は範囲が前記移動経路のモデルに複数設定されている場合、前記侵入者が目標とする位置又は範囲についての部分集合を複数生成し、
生成した前記部分集合毎に、前記侵入位置と、前記部分集合に含まれる全ての前記侵入者が目標とする位置又は範囲とを分離する警備ライン候補を生成する、
ことを特徴とする付記2に記載の情報提示方法。
(付記5)
前記侵入位置と、1つの前記部分集合に含まれる全ての前記侵入者が目標とする位置又は範囲とを分離するラインが複数通りある場合、複数通りの前記ラインの集合から、横切る前記移動経路のモデルの辺の数が最小のラインを選択して前記警備ライン候補に設定する、
ことを特徴とする付記4に記載の情報提示方法。
(付記6)
生成した警備ライン候補に基づいて前記移動経路のモデルを複数の領域に分割し、それぞれの領域を頂点とし前記領域の隣接関係を辺で表す警備領域グラフを生成し、
前記警備条件と前記警備領域グラフとを用いて前記警備領域グラフの辺の警備確率についての最適化問題を解き、
前記警備確率の最適解に基づいて前記警備ラインを特定する、
ことを特徴とする付記2に記載の情報提示方法。
(付記7)
前記警備ライン候補を生成する処理の後、
前記移動経路のモデル及び前記警備ライン候補を含む情報を前記表示装置に表示させる、
ことを特徴とする付記2に記載の情報提示方法。
(付記8)
前記移動経路のモデル及び前記警備ライン候補を含む情報を前記表示装置に表示させた後、
前記移動経路モデル上における前記警備ライン候補の位置及び形状の修正を受付可能な状態で待機し、
ユーザが入力装置を操作して入力した修正情報を受付けると、当該修正情報に基づいて前記警備ライン候補を修正してから前記警備ラインを特定する処理を行う、
ことを特徴とする付記7に記載の情報提示方法。
(付記9)
前記移動経路のモデルの辺のうちの前記警備ラインが横切る辺を、他の辺と異なる表示で強調する
ことを特徴とする付記1に記載の情報提示方法。
(付記10)
警備区域内における警備員の配置の決定を支援する情報を提示する情報提示装置であって、
移動経路のモデルに設定された侵入者の侵入位置と、前記侵入者が目標とする位置又は範囲とを分離する警備ラインを特定する警備ライン特定部と、
前記移動経路のモデル及び前記警備ラインを含む情報を表示装置に表示させる表示制御部と、
を備えること特徴とする情報提示装置。
(付記11)
前記侵入者が目標とする位置又は範囲に到達したときの損失及び警備員の数を含む警備条件の入力を受付ける入力情報受付部と、
前記移動経路のモデルに設定された前記侵入位置と、前記侵入者が目標とする位置又は範囲とを分離する警備ライン候補を生成する警備ライン候補生成部と、
を更に備え、
前記警備ライン特定部は、前記警備条件に基づき前記警備ライン候補の中から前記警備ラインを特定する、
ことを特徴とする付記10に記載の情報提示装置。
(付記12)
前記入力情報受付部により受付けた前記移動経路のグラフ情報、前記侵入位置、前記侵入者が目標とする位置又は範囲、及び前記侵入者が目標とする位置又は範囲に到達したときの損失に基づいて前記移動経路のモデルを生成する経路モデル生成部、を更に備える、
ことを特徴とする付記11に記載の情報提示装置。
(付記13)
移動経路のモデルに設定された侵入者の侵入位置と、前記侵入者が目標とする位置又は範囲とを分離する警備ラインを特定し、
前記移動経路のモデル及び前記警備ラインを含む情報を表示装置に表示させる、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
100,101,102 移動経路モデル
2 情報提示装置
201 入力情報受付部
202 経路モデル生成部
203 警備ライン候補生成部
204 警備ライン特定部
205 表示制御部
206 経路情報
207 経路モデル取得部
3 入力装置
4 表示装置
5 コンピュータ
501 CPU
502 メモリ
503 HDD
504 媒体駆動装置
6 可搬型記録媒体
7 外部記憶装置

Claims (5)

  1. 警備区域内における警備員の配置の決定を支援する情報を提示する情報提示方法であって、
    コンピュータが、
    前記警備区域内の各警備対象、各侵入可能位置、及び、移動可能経路に対応付けられ、複数のノード及びエッジより構成される移動経路グラフに対し、警備対象それぞれに侵入者が到達することにより生じ得る損失を、当該警備対象に対応したノードの損失にそれぞれ設定し、
    前記各警備対象のノードを少なくとも1つ含む部分集合それぞれについて、前記各侵入可能位置のノードと当該部分集合に含まれる警備対象のノードとを前記移動経路グラフにおいて分離する閉曲線であって、横切る前記エッジの数が最小となる閉曲線を生成し、
    前記部分集合それぞれについての前記閉曲線により分離される前記移動経路グラフのノードの集合をノードとし、前記移動経路グラフのノードにおける警備対象に対応したノードの損失が各ノードに設定され、前記閉曲線が横切る前記移動経路グラフのエッジの数が経路数として各エッジに設定された、警備領域グラフを生成し、
    前記警備領域グラフに設定された各ノードの損失及び各エッジの経路数と、前記警備員の人数とに基づき、前記移動経路グラフにおけるエッジを特定し、
    特定したエッジと特定したエッジを横切る前記閉曲線とを前記移動経路グラフ上で特定する表示を表示装置に行わせる、
    処理を行うことを特徴とする情報提示方法。
  2. 前記移動経路グラフにおけるエッジの特定では、前記警備領域グラフに設定された各ノードの損失及び各エッジの経路数と、前記警備員の人数とを用いて前記警備領域グラフの各エッジの警備確率についての最適化問題を解き、
    前記警備確率の最適解に基づいて前記移動経路グラフにおけるエッジを特定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報提示方法。
  3. 前記部分集合それぞれについての前記閉曲線を生成した後、
    前記閉曲線を前記移動経路グラフ上で特定する表示を前記表示装置に行わせ、
    前記移動経路グラフ上における前記閉曲線の位置及び形状の修正を受付可能な状態で待機し、
    ユーザが入力装置を操作して入力した修正情報を受付けると、当該修正情報に基づいて前記閉曲線を修正してから前記警備領域グラフを生成する処理及び前記移動経路グラフにおけるエッジを特定する処理を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の情報提示方法。
  4. 警備区域内における警備員の配置の決定を支援する情報を提示する情報提示装置であって、
    前記警備区域内の各警備対象、各侵入可能位置、及び、移動可能経路に対応付けられ、複数のノード及びエッジより構成される移動経路グラフに対し、警備対象それぞれに侵入者が到達することにより生じ得る損失を、当該警備対象に対応したノードの損失にそれぞれ設定する設定部と、
    前記各警備対象のノードを少なくとも1つ含む部分集合それぞれについて、前記各侵入可能位置のノードと当該部分集合に含まれる警備対象のノードとを前記移動経路グラフにおいて分離する閉曲線であって、横切る前記エッジの数が最小となる閉曲線を生成する閉曲線生成部と、
    前記部分集合それぞれについての前記閉曲線により分離される前記移動経路グラフのノードの集合をノードとし、前記移動経路グラフのノードにおける警備対象に対応したノードの損失が各ノードに設定され、前記閉曲線が横切る前記移動経路グラフのエッジの数が経路数として各エッジに設定された、警備領域グラフを生成する警備領域グラフ生成部と、
    前記警備領域グラフに設定された各ノードの損失及び各エッジの経路数と、前記警備員の人数とに基づき、前記移動経路グラフにおけるエッジを特定する特定部と、
    特定したエッジと特定したエッジを横切る前記閉曲線とを前記移動経路グラフ上で特定する表示を表示装置に行わせる表示制御部と、
    を備えること特徴とする情報提示装置。
  5. 警備区域内における警備員の配置の決定を支援する情報の提示をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記警備区域内の各警備対象、各侵入可能位置、及び、移動可能経路に対応付けられ、複数のノード及びエッジより構成される移動経路グラフに対し、警備対象それぞれに侵入者が到達することにより生じ得る損失を、当該警備対象に対応したノードの損失にそれぞれ設定し、
    前記各警備対象のノードを少なくとも1つ含む部分集合それぞれについて、前記各侵入可能位置のノードと当該部分集合に含まれる警備対象のノードとを前記移動経路グラフにおいて分離する閉曲線であって、横切る前記エッジの数が最小となる閉曲線を生成し、
    前記部分集合それぞれについての前記閉曲線により分離される前記移動経路グラフのノードの集合をノードとし、前記移動経路グラフのノードにおける警備対象に対応したノードの損失が各ノードに設定され、前記閉曲線が横切る前記移動経路グラフのエッジの数が経路数として各エッジに設定された、警備領域グラフを生成し、
    前記警備領域グラフに設定された各ノードの損失及び各エッジの経路数と、前記警備員の人数とに基づき、前記移動経路グラフにおけるエッジを特定し、
    特定したエッジと特定したエッジを横切る前記閉曲線とを前記移動経路グラフ上で特定する表示を表示装置に行わせる、
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラム
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