本態様は一般に、レーダー検出のためにマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN:multi-cast broadcast single-frequency network)サブフレームを適応的に使用することに関する。たとえば、ネットワークエンティティは、免許周波数帯域と免許不要周波数帯域の両方において通信することができる。詳細には、ネットワークエンティティは、免許不要周波数帯域(たとえば、5GHz周波数帯域)における共有チャネルのプライマリユーザを検出し得る。プライマリユーザは、共有チャネル上で動作することに関する他のユーザ(セカンダリユーザ)を上回るレベルの優先度または選好を有するユーザを指し得る。たとえば、ある場合には、5GHzにおけるいくつかのチャネル上でレーダー検出が必要とされるので、レーダー動作は、免許不要周波数帯域における共有チャネルのプライマリユーザであり得る。レーダー検出を必要とするチャネル上で動作するネットワークエンティティは、レーダー信号がないかチャネルを監視し続け、レーダー信号が検出されると送信を中止することを求められ得る。しかしながら、ネットワークエンティティが継続的に送信モードにあるときに、(補助ダウンリンク(SDL)を伴う)周波数分割複信(FDD)動作モードにおいて、レーダー検出は可能でないことがある。
FDDは、送信側および受信側において別個の周波数帯域が使用される技法である。FDD技法は送信動作および受信動作に異なる周波数帯域を使用するので、送信データ信号および受信データ信号は互いに干渉しない。たとえば、モバイルワイヤレスネットワークでは、電磁スペクトルの1つのブロックがアップリンク用に割り振られ、アップリンクはモバイルフォンから基地局にデータを搬送する。スペクトルの異なるブロックがダウンリンクに割り振られ、ダウンリンクは基地局からモバイルフォンにデータを搬送する。さらに、SDLは、追加のダウンリンク容量を提供するために、ペアリングされていない周波数帯域を使用する技法である。よって、免許不要周波数帯域におけるFDD/SDL動作により、たとえば、レーダー検出のためのリスニング時間(またはギャップ)を作るようにMBSFNサブフレームを構成することによって、動的周波数選択(DFS:dynamic frequency selection)が可能にされ得る。DFSは、5.0GHzの無線からの干渉に対して保護されなければならないレーダー信号を検出し、検出すると、5.0GHzの無線の動作周波数を、レーダーシステムに干渉しない動作周波数に切り替えるプロセスである。
いくつかの態様では、免許不要周波数帯域においてレーダーを検出することは、ネットワークエンティティが、特に、ネットワークエンティティが送信モード(たとえば、SDL)にあるときに、ある時間期間にわたるギャップをスケジュールすることを必要とし得る。ある時間期間にわたるギャップは、ネットワークエンティティがレーダー信号がないか監視することを可能にする。レーダー検出のための時間期間にわたるギャップを作ることで、他の無線アクセス技術(RAT)(たとえば、WiFi)との間のチャネル上の干渉を防ぐことができる。
したがって、いくつかの態様では、本方法および装置は、たとえば、ワイヤレス通信システムにおけるレーダー検出のために、MBSFNサブフレームなどのサブフレームを適応的に使用することによって、現在の解決策と比較して効率的な解決策を提供することができる。
本開示の態様は、以下の説明および特定の開示された態様を対象とする関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。加えて、さらに関連性のある詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている態様は詳細に説明されないことがあり、または省略されることがある。さらに、多くの態様が、たとえばコンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の動作に関して説明される。本明細書で説明する様々な動作は、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明されるこれらの一連の動作は、実行時に本明細書で説明する機能を関連するプロセッサに実行させる、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、そのすべてが特許請求される主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形で具現化され得る。加えて、本明細書で説明する態様ごとに、任意のそのような態様の対応する形態について、たとえば、説明する動作を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明することがある。
図1は、例示的な通信システム100(たとえば、通信ネットワークの一部分)のいくつかのノードを示す。例示のために、互いに通信する、1つまたは複数のアクセス端末、アクセスポイント、およびネットワークエンティティの文脈において、本開示の様々な態様について説明する。しかしながら、本明細書の教示は、他の用語を使用して参照される、他のタイプの装置または他の同様の装置に適用可能であり得ることを認識されたい。たとえば、様々な実装形態では、アクセスポイントは、基地局、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、スモールセル、マクロセル、フェムトセルなどと呼ばれること、またはそれらとして実装されることがあり、一方、アクセス端末は、ユーザ機器(UE)、移動局などと呼ばれること、またはそれらとして実装されることがある。
システム100内の、サブフレーム構成要素420(図5)を含むネットワークエンティティ404に対応し得るアクセスポイントは、システム100のカバレージエリア内に設置され得るか、またはそのカバレージエリア全体を移動し得る、1つまたは複数のワイヤレス端末(たとえば、アクセス端末102またはアクセス端末104)のために、1つまたは複数のサービス(たとえば、ネットワーク接続)に対するアクセスを提供する。たとえば、様々な時点において、アクセス端末102は、アクセスポイント106、またはシステム100内の何らかの他のアクセスポイント(図示せず)に接続し得る。同様に、アクセス端末104は、アクセスポイント108または何らかの他のアクセスポイントに接続し得る。
アクセスポイントのうちの1つまたは複数は、ワイドエリアネットワーク接続を容易にするために、互いに通信することを含めて、(便宜的にネットワークエンティティ110によって表される)1つまたは複数のネットワークエンティティと通信することができる。そのようなネットワークエンティティのうちの2つ以上は、コロケートされている可能性があり、かつ/または、そのようなネットワークエンティティのうちの2つ以上は、ネットワーク全体に分布している可能性がある。
ネットワークエンティティは、たとえば、1つまたは複数の無線ネットワークエンティティおよび/またはコアネットワークエンティティなどの様々な形態をとり得る。したがって、様々な実装形態では、ネットワークエンティティ110は、ネットワーク管理(たとえば、運用、アドミニストレーション、管理、およびプロビジョニングのエンティティを介した)、呼制御、セッション管理、モビリティ管理、ゲートウェイ機能、インターワーキング機能、または何らかの他の適切なネットワーク機能のうちの少なくとも1つなどの機能を表すことができる。いくつかの態様では、モビリティ管理は、トラッキングエリア、位置エリア、ルーティングエリア、または何らかの他の適切な技法の使用を通してアクセス端末の現在位置を追跡することと、アクセス端末のページングを制御することと、アクセス端末にアクセス制御を提供することとに関する。
アクセスポイント106(またはシステム100における任意の他のデバイス)が第1のRATを使用して所与のリソース上で通信するとき、この通信は、第2のRATを使用してそのリソース上で通信する近くのデバイス(たとえば、アクセスポイント108および/またはアクセス端末104)からの干渉を受けることがある。たとえば、特定の免許不要RF帯域でのLTEを介したアクセスポイント106による通信は、その帯域上で動作しているWi-Fiデバイスからの干渉を受けることがある。便宜上、免許不要RF帯域でのLTEは、本明細書では免許不要周波数帯におけるLTE/LTE-Advancedと呼ばれることがあり、または単に、周囲の文脈ではLTEと呼ばれることがある。その上、免許不要周波数帯におけるLTE/LTE Advancedを提供し、適応させ、または拡張する、ネットワークまたはデバイスは、コンテンションに基づく無線周波帯域または無線周波帯において動作するように構成されるネットワークまたはデバイスを指し得る。
いくつかのシステムでは、免許不要周波数帯におけるLTEはスタンドアロン構成において利用されてよく、すべてのキャリアがワイヤレス周波数帯の免許不要の部分において独占的に動作する(たとえば、LTE Standalone)。他のシステムでは、免許不要周波数帯におけるLTEは、ワイヤレス周波数帯の免許された部分(たとえば、LTE補助ダウンリンク(SDL))において動作するアンカー免許キャリアとともに、ワイヤレス周波数帯の免許不要の部分において動作する1つまたは複数の免許不要キャリアを提供することによって、免許帯域の動作を補助する方式で利用され得る。いずれの場合も、異なるコンポーネントキャリアを管理するためにキャリアアグリゲーションが利用されてよく、1つのキャリアが対応するUEのためのプライマリセル(PCell)として機能し(たとえば、LTE SDLにおけるアンカー免許キャリア、またはLTE Standaloneにおける免許不要キャリアの指定された1つ)、残りのキャリアがそれぞれのセカンダリセル(SCell)として機能する。このようにして、PCellは、FDDペアリングされたダウンリンクおよびアップリンク(免許された、または免許不要の)を提供することができ、各SCellは、望まれる通りに追加のダウンリンク容量を提供することができる。
一般に、LTEは、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、かつアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDMおよびSC-FDMは、また一般にはトーン、ビンなどと呼ばれる、複数の(K個の)直交サブキャリアに、システム帯域幅を区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域において、SC-FDMでは時間領域において送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定される場合があり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅によって決まる場合がある。たとえば、Kは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくすることができる。また、システム帯域幅は、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーすることができ、1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8または16のサブバンドが存在することができる。
図2は、LTEにおいて使用されるダウンリンクフレーム構造200を示す。ダウンリンクの伝送タイムラインは、無線フレームの単位202、204、206に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有することができ、0〜9のインデックスを有する10個のサブフレーム208に区分され得る。各サブフレームは、2つのスロット、たとえばスロット210を含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスを有する20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間を含んでもよく、たとえば、図2に示されるように、通常のサイクリックプレフィックス(CP)に対して7個のシンボル期間212を含んでもよく、または、拡張されたサイクリックプレフィックスに対して6個のシンボル期間を含んでもよい。通常のCPおよび拡張されたCPは、本明細書では、異なるCPタイプと呼ばれ得る。各サブフレームにおける2L個のシンボル期間は、0〜2L-1のインデックスを割り当てられ得る。利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロットにおいてN個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーし得る。
LTEでは、サブフレーム構成要素420(図5)を含むネットワークエンティティ404に対応し得る(eNBと呼ばれる)アクセスポイントは、そのeNB中の各セルに対して、一次同期信号(PSS)および二次同期信号(SSS)を送ることができる。一次同期信号および二次同期信号は、図2に示すように、通常のサイクリックプレフィックスを有する各無線フレームのサブフレーム0および5の各々において、それぞれシンボル期間6および5内で送られ得る。同期信号は、セル検出および取得のために(UEと呼ばれる)アクセス端末によって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1中のシンボル期間0から3において物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送ることができる。PBCHは、あるシステム情報を搬送することができる。
eNBは、eNB中の各セルに対するセル固有参照信号(CRS)を送ることができる。CRSは、通常のサイクリックプレフィックスの場合には各スロットのシンボル0、1および4において、拡張されたサイクリックプレフィックスの場合には各スロットのシンボル0、1および3において送られ得る。CRSは、物理チャネルのコヒーレント復調、タイミングおよび周波数の追跡、無線リンク監視(RLM)、参照信号受信電力(RSRP)、および参照信号受信品質(RSRQ)の測定などのために、UEによって使用され得る。
図2においては第1のシンボル期間全体において描かれているが、eNBは、各サブフレームの第1のシンボル期間の一部分のみにおいて物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を送ることができる。PCFICHは、制御チャネルに使用されるシンボル期間の数(M)を搬送することができ、Mは、1、2または3に等しくてよく、サブフレームにより異なっていてもよい。Mはまた、たとえば、10個未満のリソースブロックを有する小さいシステム帯域幅に対しては、4に等しくてもよい。図2に示す例では、M=3である。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間において(図2ではM=3)、物理HARQインジケータチャネル(PHICH)および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送ることができる。PHICHは、ハイブリッド自動再送信(HARQ)をサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEに対するリソースの割振りに関する情報と、ダウンリンクチャネルに対する制御情報とを搬送することができる。図2における第1のシンボル期間には示されていないが、PDCCHおよびPHICHは第1のシンボル期間にも含まれることを理解されたい。同様に、図2にはそのように示されていないが、PHICHおよびPDCCHは両方とも、第2のシンボル期間および第3のシンボル期間内にもあり得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを搬送することができる。LTEにおける様々な信号およびチャネルは、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)、Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211で説明され、これは公開されている。
eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいて、PSS、SSS、およびPBCHを送ることができる。eNBは、PCFICHおよびPHICHが送られる各シンボル期間においてシステム帯域幅全体にわたってこれらのチャネルを送ることができる。eNBは、システム帯域幅の特定の部分においてPDCCHをUEのグループに送ることができる。eNBは、システム帯域幅の特定の部分においてPDSCHを特定のUEに送ることができる。eNBは、ブロードキャスト方式で、PSS、SSS、PBCH、PCFICHおよびPHICHをすべてのUEに送ることができ、ユニキャスト方式で、PDCCHを特定のUEに送ることができ、ユニキャスト方式で、PDSCHを特定のUEに送ることもできる。
いくつかのリソース要素は、各シンボル期間において利用可能であり得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーすることができ、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。各シンボル期間において参照信号に使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG)に配列され得る。各REGは、1つのシンボル期間において4つのリソース要素を含み得る。PCFICHは、4つのREGを占有してもよく、4つのREGは、シンボル期間0において、周波数にわたってほぼ等しく離間され得る。PHICHは、3つのREGを占有してもよく、3つのREGは、1つまたは複数の構成可能なシンボル期間において、周波数にわたって分散され得る。たとえば、PHICHの3つのREGは、シンボル期間0にすべて属し得るか、またはシンボル期間0、1および2に分散され得る。PDCCHは、9個、18個、32個、または64個のREGを占有してもよく、これらのREGは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択され得る。REGの特定の組合せだけが、PDCCHに許可され得る。
UEは、PHICHおよびPCFICHに使用される特定のREGを知っていることがある。UEは、PDCCHのためのREGの異なる組合せを探索し得る。探索すべき組合せの数は通常、PDCCHに対して許可される組合せの数よりも少ない。eNBは、UEが探索する組合せのいずれかにおいてPDCCHをUEに送ることができる。UEは、複数のeNBのカバレージ内にあり得る。これらのeNBのうちの1つが、UEにサービスするために選択され得る。サービングeNBは、受信電力、経路損失、信号対雑音比(SNR)などの様々な基準に基づいて選択され得る。
図1に戻ると、本開示は、いくつかの態様では、本明細書ではキャリア検知適応送信(CSAT)と呼ばれる技法に関し、この技法は、一般に使用されるリソース(たとえば、特定の免許不要RF帯域またはコチャネル)で動作する異なる技術間の共存を容易にするために使用され得る。アクセスポイント106は、コロケートされた無線装置(たとえば、トランシーバ)112および114を含む。無線装置112は、第2のRAT(たとえば、LTE)を使用して通信する。無線装置114は、第1のRAT(たとえば、Wi-Fi)を使用して信号を受信することが可能である。さらに、インターフェース116は、無線装置112および114が互いに通信することを可能にする。
これらのコロケートされた無線装置は、無線装置114がコチャネルでの測定を反復的に(たとえば、周期的に)実行するキャリア検知多元接続のような(CSMAのような)動作モードを可能にするために活用される。これらの測定に基づいて、無線装置112は、第1のRATで動作しているデバイスによってコチャネルが利用されている度合いを判断する。したがって、無線装置112は、リソース利用率に従って(第2のRATを使用する)チャネル上での無線装置112の通信を適応させることが可能である。
たとえば、Wi-Fiデバイスによるリソースの利用率が高い場合、LTE無線装置は、LTE無線装置によるコチャネルの使用が減るように、LTE無線装置がコチャネルを介して通信するために使用する1つまたは複数の送信パラメータを調整することができる。たとえば、LTE無線装置は、それの送信デューティサイクル、送信電力または周波数割振りを下げることができる。
逆に、Wi-Fiデバイスによるリソースの利用率が低い場合、LTE無線装置は、LTE無線装置によるコチャネルの使用が増えるように、LTE無線装置がコチャネルを介して通信するために使用する1つまたは複数の送信パラメータを調整することができる。たとえば、LTE無線装置は、それの送信デューティサイクル、送信電力または周波数割振りを上げることができる。
開示する方式は、いくつかの利点をもたらし得る。たとえば、第1のRATに関連する信号に基づいて通信を適応させることによって、第2のRATは、第1のRATを使用するデバイスによるコチャネルの利用にのみ反応するように構成され得る。したがって、所望される場合、他のデバイス(たとえば、非Wi-Fiデバイス)による干渉または隣接チャネルの干渉は無視され得る。別の例として、この方式は、所与のRATを使用するデバイスが、別のRATを使用するデバイスによるコチャネル通信にどれだけの保護が与えられるべきかを制御することを可能にする。また、そのような方式は、LTE PHYまたはMACを変更することなくLTEシステムにおいて実施され得る。たとえば、これらの変更は、単にLTEソフトウェアを変更することによって実施され得る。
いくつかの態様では、本明細書で述べる利点は、Wi-Fiチップまたは同様の機能をLTEアクセスポイントに追加することによって達成され得る。所望される場合、低機能のWi-Fi回路がコストを減らすために採用され得る(たとえば、低レベルのスニッフィングを提供するだけであるWi-Fi回路)。
本明細書で使用される場合、様々な態様では、コロケートされた(たとえば、無線装置、アクセスポイント、トランシーバなど)という用語は、たとえば、同じ筐体の中にある構成要素、同じプロセッサによってホストされる構成要素、互いに定められた距離内にある構成要素、または任意の要求される構成要素間通信(たとえば、メッセージング)のレイテンシ要件を満たすインターフェース(たとえば、イーサネット(登録商標)スイッチ)を介して接続される構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。
本開示の態様は、キャリア検知適応送信に関して説明されるが、本開示はそのように限定される必要はない。本明細書で説明する同じおよび/または異なる態様または技法は、ある場合には、一般に使用されるリソース(たとえば、免許不要周波数帯)で動作する異なる技術間の共存を容易にするように構成された他の機構を使用して実装され得る。
図3は、免許不要周波数帯におけるLTEのためのCSAT時分割多重化(TDM)デューティサイクリングの一例を示す。時間TON中、免許不要RF帯域での送信が可能にされ、この時間はCSAT ON期間と呼ばれ得る。時間TOFF中、コロケートされたWi-Fi無線装置が測定を実行できるようにするために、免許不要RF帯域での送信が不可能にされ、この時間はCSAT OFF期間と呼ばれ得る。このようにして、適応可能TDM送信パターンを作成するために、免許不要周波数帯におけるLTEのためのTDM通信デューティサイクリングが実施され得る。
図4は、本開示の一態様による電気通信ネットワークシステム400の一例を概念的に示すブロック図である。電気通信ネットワークシステム400は、1つまたは複数のネットワークエンティティ404、たとえば、1つまたは複数の発展型NodeB(eNodeB)を含むことができる。ネットワークエンティティ404は、免許不要周波数帯におけるレーダー検出(たとえば、プライマリユーザ検出)のためにサブフレームを適応的に使用するように構成され得るサブフレーム構成要素420を含むことができる。ある場合には、免許不要周波数帯域は、周波帯免許付与手法を通じて使用制限されていない無線周波帯のいずれかの部分(たとえば、無線周波帯における共有チャネルの一部分)であると考えられ得る。特に、5GHz範囲におけるいくつかの帯域は、Unlicensed National Information Infrastructure(U-NII)として知られている。U-NIIによってカバーされる周波数帯域は、U-NII Low(U-NII-1)、U-NII Mid(U-NII-2)、U-NII Worldwide、およびU-NII Upper(U-NII-3)を含む。U-NII Lowの周波数範囲は5.15〜5.25GHzである。U-NII Lowでは、集積アンテナの使用が必要とされ得、電力は50ミリワット(mW)に制限される。U-NII Midの周波数範囲は5.25〜5.35GHzである。U-NII Midでは、DFSに従って、ユーザ設置可能アンテナが許され、電力は250mWに制限される。U-NII Worldwideの周波数範囲は5.47〜5.725GHzである。U-NII Worldwideでは、DFSに従って、屋内使用と屋外使用の両方が許され、電力は250mWに制限される。U-NII Upperの周波数範囲は5.725〜5.825GHzである。U-NII Upperでは、ユーザ設置可能アンテナが許され、電力は1ワットに制限される。
したがって、ネットワークエンティティ404は、免許不要周波数帯域(たとえば、U-NII)において送信していることがある。たとえば、各ネットワークエンティティ404に含まれ得るサブフレーム構成要素420は、特定の構成に基づいて、トラフィックおよび/またはレーダー検出(たとえば、プライマリユーザ検出)のためにフレーム持続時間におけるサブフレームをスケジュールするように構成され得る。そのようなサブフレームスケジューリングは、スケジューリング構成要素430および構成構成要素460の一方または両方によって達成され得る。LTEに関係するいくつかの態様では、フレームにおけるサブフレームは、MBSFNサブフレームに対応し得る。さらに、ネットワークエンティティ404は、通信チャネル408および/または410を介して1つまたは複数のユーザ機器(UE)402と通信することができる。ある場合には、通信チャネル408は、免許周波数帯域において動作している通信チャネルに対応し得る。通信チャネル410は、免許不要周波数帯域において動作している通信チャネルに対応し得る。よって、UE402は、通信チャネル408および/または410を通じてネットワークエンティティ404を介してネットワーク406と通信することができる。たとえば、一態様では、ネットワークエンティティ404は、UE402との間で、それぞれ、1つまたは複数の通信チャネル408および/または410を介して1つまたは複数の信号を送信し、受信するように構成された基地局であり得る。
一態様では、サブフレーム構成要素420は、サブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434をスケジュールするように構成され得るスケジューリング構成要素430を含むことができる。たとえば、スケジューリング構成要素430は、免許不要周波数帯域における通信のための第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、トラフィックのためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第1のセット432をスケジュールすることができる。さらに、スケジューリング構成要素430は、第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、レーダー検出のためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第2のセット434をスケジュールすることができる。
いくつかの態様では、サブフレーム構成要素420は、第2の構成464に少なくとも部分的に基づいて、サブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434におけるサブフレームの数を調整するように構成され得る構成構成要素460を含むことができる。ある場合には、通信のための第2の構成464は、レーダータイプ(たとえば、プライマリユーザのタイプ)に基づいて識別される。たとえば、サブフレーム構成要素420は、トラフィックの量をスケジューラしきい値と比較して、サブフレームの第1のセット432においてスケジュールされたトラフィックの量がスケジューラしきい値を上回るかどうかを判断することができる。結果として、サブフレーム構成要素420は、トラフィックの量がスケジューラしきい値を上回るときに、免許不要周波数帯域(たとえば、通信チャネル410)における通信のための第2の構成464を識別することができる。
その上、たとえば、電気通信ネットワークシステム400は、LTEネットワークであり得る。電気通信ネットワークシステム400は、いくつかの発展型NodeB(eNodeB)(たとえば、ネットワークエンティティ404)およびUE402、および他のネットワークエンティティを含むことができる。eNodeBは、UE402と通信する局であってよく、基地局、アクセスポイントなどとも呼ばれ得る。NodeBは、UE402と通信する局の別の例である。
各eNodeB404(たとえば、ネットワークエンティティ404)は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用される状況に依存して、カバレージエリアにサービスするeNodeBおよび/またはeNodeBサブシステムのカバレージエリアを指す場合がある。
eNodeB(たとえば、ネットワークエンティティ404)は、スモールセルおよび/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。本明細書で使用される「スモールセル」(または「スモールカバレージセル」)という用語は、アクセスポイントまたはアクセスポイントの対応するカバレージエリアを指してよく、この場合のアクセスポイントは、たとえばマクロネットワークアクセスポイントまたはマクロセルの送信電力またはカバレージエリアと比較して、比較的低い送信電力または比較的小さいカバレージを有する。たとえば、マクロセルは、限定しないが、半径では数キロメートルなど、比較的大きい地理的エリアをカバーすることができる。対照的に、スモールセルは、限定しないが、自宅、建築物、または建築物のフロアなど、比較的小さい地理的エリアをカバーすることができる。そのため、スモールセルは、限定はしないが、基地局(BS)、アクセスポイント、フェムトノード、フェムトセル、ピコノード、マイクロノード、Node B、発展型Node B(eNB)、ホームNode B(HNB)、またはホーム発展型Node B(HeNB)などの装置を含む場合がある。したがって、本明細書で使用する「スモールセル」という用語は、マクロセルと比較して、比較的低い送信電力および/または比較的小さいカバレージエリアのセルを指す。マクロセルのためのeNodeBは、マクロeNodeBと呼ばれ得る。ピコセルのためのeNodeBは、ピコeNodeBと呼ばれ得る。フェムトセルのためのeNodeBは、フェムトeNodeBまたはホームeNodeBと呼ばれ得る。
UE402は、電気通信ネットワークシステム400全体にわたって分散され得、各UE402は固定式または移動式であり得る。たとえば、UE402は、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれ得る。別の例では、UE402は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、ネットブック、スマートブックなどの場合がある。UE402は、マクロeNodeB、ピコeNodeB、フェムトeNodeB、リレーなどと通信することが可能であり得る。たとえば、図4では、UE402と、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でUE402にサービスするように指定されたeNodeBであるサービングeNodeB(たとえば、ネットワークエンティティ404)との間で、送信が発生し得る。
図5を参照すると、サブフレーム構成要素420の一態様は、免許不要周波数帯におけるレーダー検出(たとえば、プライマリユーザ検出)のためにサブフレームを適応的に使用するように構成され得る様々な構成要素および/またはサブ構成要素を含むことができる。たとえば、時間期間にわたるギャップを作るようにサブフレームを適応させることで、ネットワークエンティティ404(図4)が送信されたトラフィックからの干渉なしにレーダーを検出することが可能になる。本明細書で説明する様々な構成要素および/またはサブ構成要素は、1つまたは複数の構成に基づいてフレーム持続時間内のサブフレームにおけるトラフィック送信を不可能にすることによって、サブフレーム構成要素420が免許不要周波数帯域における干渉のないレーダー検出を実現することを可能にする。上述のように、レーダー検出は、実行され得るプライマリユーザ検出のタイプを指し得る。したがって、サブフレーム構成要素420は一般に、免許不要周波数帯のプライマリユーザによる免許不要周波数帯の使用の検出を実行するように構成され得る。
一態様では、サブフレーム構成要素420は、フレーム持続時間436におけるサブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434をスケジュールするように構成され得るスケジューリング構成要素430を含むことができる。たとえば、サブフレーム構成要素420を含み得るネットワークエンティティ404は、スケジューリング構成要素430を介して、免許不要周波数帯域(たとえば、図4における通信チャネル410)における通信のための第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、トラフィックのためにフレーム持続時間436におけるサブフレームの第1のセット432をスケジュールするように構成され得る。フレーム持続時間436は、それぞれ1msの10個の連続するサブフレームを有する通常のLTEフレーム持続時間436(たとえば、図2参照)を指すことがあり、そのようなフレーム持続時間436は、2つの連続するフレームを重ねることができる。ある場合には、フレーム持続時間436は、0から9までインデックス付けされた10個の連続するサブフレームを含むことができる。この場合、10個のサブフレームすべてが単一のフレーム内に含まれる。他の場合には、フレーム持続時間436は、1から0までインデックス付けされた10個の連続するサブフレームを含むことができる。この場合、サブフレーム1〜9が第1のフレーム内に含まれ、サブフレーム0が後続フレーム内に含まれる。サブフレームは、同じフレーム内に含まれていなくても、依然として連続している。よって、フレーム持続時間436は、任意の10個の連続するサブフレーム(たとえば、連続フレームまたは隣接フレームからの任意の10個の連続するフレーム)を含むことができる。さらに、ネットワークエンティティ404は、スケジューリング構成要素430を介して、第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、レーダー検出のためにフレーム持続時間436におけるサブフレームの第2のセット434をスケジュールするように構成され得る。サブフレームの第1のセット432は、フレーム持続時間436内のサブフレームのいずれを含んでよい。ある場合には、フレーム持続時間436が0から9までインデックス付けされたサブフレームを含むとき、サブフレームの第1のセット432は、0、4、5および9とインデックス付けされたサブフレームを含むように構成され得る。この場合、2つの連続するフレーム持続時間436が発生するとき、9とインデックス付けされたサブフレームの後に、後続フレーム持続時間436における0とインデックス付けされたサブフレームが連続する。サブフレームの第1のセット432は、0、4、5および9とインデックス付けされたサブフレームを含むので、スケジューリング構成要素430によってサブフレーム9と0との間に継続的トラフィックがスケジュールされ得る。さらに、サブフレームの第2のセット434は、1、2、3、6、7および8とインデックス付けされたサブフレームを含むように構成され得る。よって、継続的レーダー検出がこれらのサブフレーム中に発生することになり、スケジューリング構成要素430は、レーダー検出に干渉しないように、トラフィックがスケジュールされるのを防ぐことができる。
別の場合には、UEは、第1の構成462または第2の構成464のいずれかにおいて、サブフレームの第2のセット434においてデータをスケジュールしないことがある。たとえば、サブフレーム構成要素420は、レーダー検出を実行するためにサブフレームの第2のセット434を識別するように構成され得る。一方、サブフレームの第2のセット434をMBSFNサブフレームと宣言する代わりに、サブフレーム構成要素420は、共通参照信号(CRS)シンボルをスケジュールすることを除いて、サブフレームの第2のセット434においてデータをスケジュールしないように構成され得る。たとえば、LTE-A標準化は、新しいリリースへの円滑な移行を可能にするために、キャリアに下位互換性があることを求める場合がある。しかしながら、下位互換性は、CRSを継続的に送信することをキャリアに求める場合があり、また、帯域幅を横断してすべてのサブフレームで(セル固有参照信号)として参照される場合がある。制限された制御シグナリングのみが送信されている場合でも、セルはオンの状態に維持され、増幅器にエネルギーを継続的に消費させるため、ほとんどのセルサイトのエネルギー消費は、電力増幅器によって引き起こされ得る。CRSは、LTEの最も基本的なダウンリンク参照信号と呼ばれることがある。たとえば、CRSは、周波数領域におけるすべてのリソースブロックおよびすべてのダウンリンクサブフレームで送信され得る。セルにおけるCRSは、1つ、2つ、または4つの対応するアンテナポートの場合がある。CRSは、コヒーレント復調に対してチャネルを推定するために遠隔端末によって使用され得る。新しいキャリアタイプは、5つのサブフレームのうちの4つのサブフレームでCRSの送信を排除することによって、セルを一時的にオフにすることを可能にし得る。これにより、電力増幅器によって消費される電力が減る。また、CRSは、帯域幅を横断してすべてのサブフレームで継続的に送信されるとは限らないため、CRSからのオーバーヘッドおよび干渉を減らすことができる。加えて、新しいキャリアタイプは、UE固有の復調参照シンボルを使用して、ダウンリンク制御チャネルが運用されることを可能にし得る。新しいキャリアタイプは、別のLTE/LTE-Aキャリアに加えて拡張キャリアの一種として、あるいはスタンドアロンで下位互換性のないキャリアとして運用される場合がある。スケジューリング構成要素430は、各サブフレームにおける残存シンボルを空白化することができ、レーダー検出に影響を与える電力増幅器(PA)からの雑音干渉を回避するために、各サブフレームにおいて送信されたCRSシンボルの間でPAをオフにすることができる。結果として、サブフレームの第2のセット434における各サブフレームのための残存シンボル持続時間が、レーダー検出に利用可能であり得る。
別の態様では、サブフレーム構成要素420は、スケジュールされたトラフィック442の量をスケジューラしきい値444と比較するように構成され得る比較構成要素440を含むことができる。たとえば、比較構成要素440は、サブフレームの第1のセット432における送信のためのスケジュールされたトラフィック442の量をスケジューラしきい値444と比較する。スケジューラしきい値444は、サブフレームの第1のセット432の完全利用およびバッファ446におけるスケジュールされたトラフィック442の量に少なくとも部分的に基づいて設定され得る。たとえば、スケジューラしきい値444は、サブフレームの第1のセット432の100パーセント利用および指定バッファリング量に対応し得る。ある場合には、スケジューリング構成要素430は、サブフレームの第1のセット432内のサブフレームすべてにおいてトラフィック442をスケジュールすることができる。その上、スケジューリング構成要素430が追加トラフィック442をスケジュールし、その結果、追加のスケジュールされたトラフィック442が、サブフレームの第1のセット432内のサブフレームのためのスケジュールされたトラフィック442がまだ送信されていないので、バッファ446に置かれることがある。この場合、比較構成要素440は、スケジュールされたトラフィック442の量がスケジューラしきい値444を上回ると判断し得る。よって、サブフレームの第1のセット432における送信のためのスケジュールされたトラフィック442の量がスケジューラしきい値444を上回ると、サブフレーム構成要素420は、免許不要周波数帯域における通信のための第2の構成464を識別することができる。スケジューラしきい値444を上回ることは、第1の構成462が、送信のためにスケジュールされたトラフィックの量のための最適な構成ではないことを示し得る。
別の態様では、サブフレーム構成要素420は、バッファ446がサブフレームの第1のセット432における送信のためのスケジュールされたトラフィック442で一杯であると判断するように比較構成要素440を構成することができる。結果として、サブフレーム構成要素420は、バッファ446がサブフレームの第1のセット432における送信のためのスケジュールされたトラフィック442で一杯であると判断したことに応答して、フレーム持続時間436におけるすべてのサブフレームにおいてトラフィックをスケジュールするようにスケジューリング構成要素430を構成することができる。
さらなる態様では、サブフレーム構成要素420は、レーダー信号を検出し、レーダータイプ452を判断するように構成され得る検出構成要素450を含むことができる。ある場合には、5GHzにおけるいくつかのチャネル上でレーダー検出が必要とされる。上述のように、レーダー検出は、実行され得るプライマリユーザ検出のタイプを指し得る。したがって、サブフレーム構成要素420は一般に、免許不要周波数帯のプライマリユーザによる免許不要周波数帯の使用の検出を実行するように構成され得る。レーダー検出を必要とするチャネル(たとえば、通信チャネル410)上で動作するネットワークエンティティ(たとえば、図4におけるネットワークエンティティ404)は、レーダー信号がないかチャネルを監視し続け、レーダー信号が検出されると送信を中止することを求められ得る。たとえば、ある場合には、サブフレーム構成要素420は最初、フレーム持続時間436内のすべてのサブフレームがトラフィックを送信するためにスケジュールされるデフォルト設定で動作していることがある。この場合、どのサブフレームも、レーダー検出のためにスケジュールされないことになる。しかしながら、サブフレーム構成要素420は、レーダー信号を検出するように、自動または手動のいずれかで構成され得る。検出構成要素450は、レーダー信号を検出すると、レーダータイプ452を判断するように構成され得る。レーダータイプ452はそれぞれ、3つの臨界パラメータ(critical parameter)、すなわち、パルス繰返し周波数(PRF)、パルス幅およびバースト長を含む異なるパルスパターンを有し得る。ある場合には、レーダータイプ452は、構成構成要素460によって、サブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434を構成するために使用され得る。
別の態様では、サブフレーム構成要素420は、フレーム持続時間436におけるサブフレーム(たとえば、サブフレームの第1のセット432および/またはサブフレームの第2のセット434)を、サブフレームがトラフィックまたはレーダー検出(たとえば、プライマリユーザ検出)に使用されるべきかどうかに少なくとも部分的に基づいて適応させるように構成され得る、構成構成要素460を含み得る。ある場合には、構成構成要素460は、第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、サブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434を構成することができる。たとえば、ネットワークエンティティ404は、構成構成要素460を介して、第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンクトラフィック期間に対応する2つの連続するサブフレームの2つのセットにより、フレーム持続時間436におけるサブフレームの第1のセット432を構成し、レーダー検出のためのギャップ期間に対応する3つの連続するサブフレームの2つのセットにより、サブフレームの第2のセット434を構成するように構成され得る、サブフレーム構成要素420を含むことができる。たとえば、第1の構成462では、フレーム持続時間436が0から9までインデックス付けされたサブフレームを含むとき、0、4、5および9とインデックス付けされたサブフレームがトラフィックのためにスケジュールされ得、1、2、3、6、7および8とインデックス付けされたサブフレームがレーダー検出のためにスケジュールされ得る。
ある場合には、第2の構成464は、スケジューラしきい値444を上回るスケジュールされたトラフィック442およびレーダータイプ452(たとえば、プライマリユーザタイプ)の一方または両方に基づいて識別され得る。ある場合には、サブフレームの第1のセット432における送信のためのスケジュールされたトラフィック442の量がスケジューラしきい値444を上回ると、構成構成要素460は、免許不要周波数帯域における通信のための第2の構成464を識別することができる。他の場合には、構成構成要素460は、検出されたレーダータイプ452に基づいて、サブフレームを適応させることができる。たとえば、ある状況では、サブフレームの第1のセットおよび第2のセットを調整することは有益であることがあり、この場合、第2の構成464におけるサブフレームの第1のセット432が、ダウンリンクトラフィック期間に対応する3つの連続するサブフレームの2つのセットを含み、第2の構成464におけるサブフレームの第2のセット434が、レーダー検出のためのギャップ期間に対応する2つの連続するサブフレームの2つのセットを含む。いくつかのレーダータイプの場合のレーダー検出は、レーダー検出がオンであるときに、より長い継続的期間から恩恵を受け得る。
他の場合には、UEは、送信モード9(TM9)および/または送信モード10(TM10)などの異なる送信モードを使用してトラフィックをスケジュールすることができる。TM9は、信号安定性を最大化し、パフォーマンスを高めるために、基地局間の干渉を低減させるのを助けるように設計される。新しいTM9は、最小限のオーバーヘッド追加によりネットワーク能力およびパフォーマンスの向上を可能にする。TM9は、(高次MIMO(higher order MIMO)を使用する)高スペクトル効率およびセルエッジデータレート、カバレージおよび(ビームフォーミングを使用する)干渉管理の利点を組み合わせるように設計される。シングルユーザMIMO(SU-MIMO)とマルチユーザMIMO(MU-MIMO)の強化バージョンとの間の柔軟かつ動的な切替えがもたらされる。TM10は、協調スケジューリングまたは協調ビームフォーミング(CS/CB)、動的ポイント選択(DPS)をサポートすることができる一般的フィードバックおよびシグナリングフレームワークを含む。これらの送信モードは、UE固有参照信号(RS)(復調RS(DMRS)としても知られる)、またはチャネル状態情報RS(CSI-RS)を使用することができる。アップリンク送信におけるDMRSは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)および物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を伴うチャネル推定およびコヒーレント復調に使用され得る。CSI-RSは、UE402によって、チャネルを推定し、ネットワークエンティティ404にチャネル品質情報(CQI)を報告するために使用され得る。よって、サブフレームの第1のセットおよび第2のセットを調整することは有益であることがあり、この場合、第2の構成464におけるサブフレームの第1のセット432が、ダウンリンクトラフィック期間に対応する2つの連続するサブフレームの2つのセットおよび連続しないサブフレームの2つのセットを含み、第2の構成464におけるサブフレームの第2のセット434が、レーダー検出のためのギャップ期間に対応する4つの連続しないサブフレームを含む。いくつかのレーダータイプの場合のレーダー検出は、レーダー検出がオンであるときに、より短い継続的期間から恩恵を受け得る。
図6および図7を参照すると、動作中、ネットワークエンティティ404(図4)などのネットワークエンティティが、レーダー検出(たとえば、プライマリユーザの検出)のためにサブフレームを適応的に使用するための方法500および/または600の態様を実行することができる。説明を簡単にするために、本明細書の方法は、一連の行為として図示および説明されているが、いくつかの行為は、1つまたは複数の態様に従って、本明細書で図示および説明された順序とは異なる順序で、かつ/または他の行為と同時に行われ得るので、方法は行為の順序によって限定されないことを理解し、認識されたい。たとえば、方法は、代わりに、状態図などにおいて、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表され得ることを認識されたい。さらに、本明細書で説明する1つまたは複数の特徴に従って方法を実装するために、すべての図示した行為が必要とされ得るわけではない。
図6を参照すると、一態様では、ブロック510において、方法500は、免許不要周波数帯域における通信のための第1の構成に少なくとも部分的に基づいて、トラフィックのためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第1のセットをスケジュールするステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、免許不要周波数帯域(たとえば、通信チャネル410)における通信のための第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、トラフィックのためにフレーム持続時間436におけるサブフレームの第1のセット432をスケジュールするためのスケジューリング構成要素430(図5)を含むことができる。
ブロック520において、方法500は、第1の構成に少なくとも部分的に基づいて、免許不要周波数帯域のプライマリユーザの検出(たとえば、レーダー検出)のためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第2のセットをスケジュールするステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、第1の構成462に少なくとも部分的に基づいて、レーダー検出のためにフレーム持続時間436におけるサブフレームの第2のセット434をスケジュールするためのスケジューリング構成要素430(図5)を含むことができる。
さらに、ブロック530において、方法500は、トラフィックの量をスケジューラしきい値と比較するステップを随意に含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、スケジュールされたトラフィック442の量をスケジューラしきい値444と比較するための比較構成要素440(図5)を含むことができる。
ブロック540において、方法500は、トラフィックの量がスケジューラしきい値を上回るときに、免許不要周波数帯域における通信のための第2の構成を識別するステップを随意に含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、スケジュールされたトラフィック442の量がスケジューラしきい値444を上回るときに、免許不要周波数帯域(たとえば、通信チャネル410)における通信のための第2の構成464を識別するための構成構成要素460(図5)を含むことができる。ある場合には、トラフィックの量がスケジューラしきい値444を上回るときに、免許不要周波数帯域における通信のための第2の構成464を識別することは、レーダータイプ452(たとえば、免許不要周波数帯域のプライマリユーザのタイプ)に基づき得る。
さらに、ブロック550において、方法500は、第2の構成に少なくとも部分的に基づいて、サブフレームの第1のセットおよび第2のセットにおけるサブフレームの数を調整するステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、第2の構成464に少なくとも部分的に基づいて、サブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434におけるサブフレームの数を調整するための構成構成要素460(図5)を含むことができる。
図7を参照すると、一態様では、ブロック610において、方法600は、トラフィック通信のためにサブフレームをスケジュールするステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、トラフィック通信のためにサブフレームをスケジュールするためのスケジューリング構成要素430(図5)を含むことができる。ある場合には、フレーム持続時間436のすべてのサブフレームが、トラフィック通信のためにスケジュールされ得る。
さらに、ブロック620において、方法600は、レーダー信号を検出するステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、レーダー信号を検出するための検出構成要素450(図5)を含むことができる。上述のように、レーダー信号の検出は、共有チャネルのプライマリユーザによる共有チャネルの使用の検出に対応し得る。検出構成要素450がレーダー信号を検出していない場合、方法600はブロック610に戻る。一方、検出構成要素450がレーダー信号を検出した場合、方法600はブロック630に進む。
ブロック630において、方法600は、レーダータイプを判断するステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、検出されたレーダー信号のレーダータイプ452(たとえば、プライマリユーザのタイプ)を判断するための検出構成要素450(図5)を含む。
別の態様では、ブロック640において、方法600は、第1の構成に基づいて、サブフレームの第1のセットおよび第2のセットをスケジュールするステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、第1の構成462に基づいて、フレーム持続時間436におけるサブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434をスケジュールするためのスケジューリング構成要素430(図5)を含むことができる。第1の構成462は、検出構成要素450が検出されたレーダー信号のレーダータイプ452を判断したことに基づいて識別され得る。
その上、ブロック650において、方法600は、スケジュールされたトラフィックがスケジューラしきい値以上であるかどうかを判断するステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、サブフレームの第1のセット432におけるサブフレームのスケジュールされたトラフィック442がスケジューラしきい値444以上であるかどうかを判断するための比較構成要素440(図5)を含むことができる。サブフレームの第1のセット432におけるサブフレームのスケジュールされたトラフィック442がスケジューラしきい値444以上ではないと比較構成要素440が判断した場合、方法600はブロック640に戻る。一方、サブフレームの第1のセット432におけるサブフレームのスケジュールされたトラフィック442がスケジューラしきい値444以上である場合、方法600はブロック660に進む。
ブロック660において、方法600は、バッファが一杯であるかどうかを判断するステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、バッファ446が一杯であるかどうかを判断するための比較構成要素440(図5)を含むことができる。バッファ446が一杯ではないと比較構成要素440が判断した場合、方法600はブロック670に進む。
ブロック670において、方法600は、サブフレームの第1のセットおよび第2のセットにおけるサブフレームの数を調整するステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、第2の構成464に少なくとも部分的に基づいて、サブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434におけるサブフレームの数を調整するための構成構成要素460(図5)を含むことができる。
一方、バッファ446が一杯であると比較構成要素440が判断した場合、方法600はブロック680に進む。ブロック680において、方法600は、すべてのサブフレームにおいてトラフィックをスケジュールするステップを含む。たとえば、本明細書で説明するように、サブフレーム構成要素420は、フレーム持続時間436のすべてのサブフレームにおいてトラフィック442をスケジュールするためのスケジューリング構成要素430(図5)を含むことができる。
図8Aおよび図8Bは、一態様では、サブフレーム構成要素420(図5)を含むネットワークエンティティ404などのネットワークエンティティによる第1の構成および第2の構成に少なくとも部分的に基づく、図2のフレーム202、204および206に対応するフレーム持続時間436におけるサブフレームの第1のセットおよび第2のセットのスケジューリングを示す概念図を提供する。たとえば、図8Aでは、フレーム204aは、0〜9のインデックスを有する10個のサブフレームを含む。フレーム204aは、10msなど、所定の持続時間を有し得る。同様に、サブフレーム0から9は、それぞれ1msの持続時間を有し得る。図示のように、どのサブフレームも現在、トラフィックおよび/またはレーダー検出のためにスケジュールされていない。上述のように、レーダー信号の検出は、共有チャネルのプライマリユーザによる共有チャネルの使用の検出に対応し得る。ある場合には、サブフレーム構成要素420が第1の構成462に基づいてサブフレームの第1のセットおよび第2のセット(たとえば、サブフレームの第1のセット432およびサブフレームの第2のセット434)をスケジュールするとき、フレーム204aは、フレーム204bに対応するように適応され得る。たとえば、フレーム204bは、トラフィックのためにスケジュールされたサブフレームの第1のセット690およびレーダー検出のためにスケジュールされたサブフレームの第2のセット692を含むことができる。
一態様では、トラフィックのためにスケジュールされたサブフレームの第1のセット690は、サブフレーム0、4、5および9を含むことができ、レーダー検出のためにスケジュールされたサブフレームの第2のセット692は、サブフレーム1、2、3、6、7および8を含むことができる。よって、サブフレーム0、4、5および9は、スケジューラしきい値444に達するまでできるだけ多くのダウンリンクトラフィックにサービスするように構成され得る。反対に、サブフレーム1、2、3、6、7および8は、CRSを有しないことがある。したがって、ネットワークエンティティ404および/またはサブフレーム構成要素420は、サブフレーム1、2、3、6、7および8においてレーダー検出をスケジュールし得る。明らかなように、サブフレームの第1のセット690は、サブフレーム9とそれに続くサブフレーム0とを有する第1のセット、およびサブフレーム4とそれに続くサブフレーム5とを有する第2のセットを含む2つの連続するフレームの2つのセットを提供する。同様に、サブフレームの第2のセット692は、3つの連続するサブフレームの2つのセット(たとえば、サブフレーム1、2および3を含む第1のセット、ならびにサブフレーム6、7および8を含む第2のセット)を提供する。
別の態様では、図8Bにおいて、第2の構成が採用されるとき、サブフレーム構成要素420および/または構成構成要素460は、フレーム204cおよび/またはフレーム204dに対応するようにフレーム204bを適応させることができる。たとえば、フレーム204cでは、サブフレームの第1のセット690は、サブフレーム0、1、4、5、6および9を含むように調整され得、サブフレームの第2のセット692は、サブフレーム2、3、7および8を含むように調整され得る。よって、サブフレーム0、1、4、5、6および9は、スケジューラしきい値444に達するまでできるだけ多くのダウンリンクトラフィックにサービスするように構成され得る。反対に、サブフレーム2、3、7および8は、CRSを有しないことがある。したがって、ネットワークエンティティ404および/またはサブフレーム構成要素420は、サブフレーム2、3、7および8においてレーダー検出をスケジュールし得る。上述のように、レーダー信号の検出は、共有チャネルのプライマリユーザによる共有チャネルの使用の検出に対応し得る。明らかなように、サブフレームの第1のセット690は、ダウンリンクトラフィック期間に対応する3つの連続するサブフレームの2つのセット(たとえば、サブフレーム9、0および1を含む第1のセット、ならびにサブフレーム4、5および6を含む第2のセット)を提供する。結果として、サブフレーム9は、フレーム持続時間436においてサブフレーム0に先行することになり、したがって、ダウンリンクトラフィック期間に対応する2つの連続するサブフレームが形成されることになる。同様に、サブフレームの第2のセット692は、2つの連続するサブフレームの2つのセット(たとえば、サブフレーム2および3を含む第1のセット、ならびにサブフレーム7および8を含む第2のセット)を提供する。
ある場合には、UEは、TM9および/またはTM10などの異なる送信モードを使用してトラフィックをスケジュールすることができる。これらの送信モードは、UE固有のRS(DMRSまたはCSI-RSとしても知られる)を使用することができる。よって、フレーム204dでは、サブフレームの第1のセット690は、サブフレーム0、2、4、5、7および9を含むように調整され得、サブフレームの第2のセット692は、サブフレーム1、3、6および8を含むように調整され得る。よって、サブフレーム0、2、4、5、7および9は、TM9および/またはTM10を使用して、スケジューラしきい値444に達するまでできるだけ多くのダウンリンクトラフィックにサービスするように構成され得る。反対に、サブフレーム1、3、6および8は、CRSを有しないことがある。したがって、ネットワークエンティティ404および/またはサブフレーム構成要素420は、サブフレーム1、3、6および8においてレーダー検出をスケジュールし得る。明らかなように、サブフレームの第1のセット690は、フレーム持続時間436がサブフレーム0において始まらない場合のダウンリンクトラフィック期間に対応する2つの連続するサブフレームの2つのセット(たとえば、サブフレーム9および0を含む第1のセット、ならびにサブフレーム5および6を含む第2のセット)と、連続しないサブフレームの2つのセット(たとえば、サブフレーム2および7)とを提供する。結果として、サブフレーム9は、フレーム持続時間436においてサブフレーム0に先行することになり、したがって、ダウンリンクトラフィック期間に対応する2つの連続するサブフレームが形成されることになる。同様に、サブフレームの第2のセット692は、連続しないサブフレームの4つのセット(たとえば、サブフレーム1、3、6および8)を提供する。
図9は、本明細書で教示する適応通信動作をサポートするために、UE402(図4)に対応し得る装置702、ならびに両方ともサブフレーム構成要素420(図5)を含むネットワークエンティティ404に対応し得る装置704および装置706(たとえば、それぞれ、アクセス端末、アクセスポイント、およびネットワークエンティティに対応する)に組み込まれ得る(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、(たとえば、ASIC、SoCなどにおける)異なる実装形態における異なるタイプの装置に実装され得ることを認識されたい。説明される構成要素を通信システム内の他の装置に組み込むこともできる。たとえば、システム内の他の装置は、同様の機能を提供するために説明される構成要素と同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置は、説明される構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作すること、および/または様々な技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
装置702および装置704は各々、少なくとも1つの指定された無線アクセス技術を介して他のノードと通信するための(通信デバイス708ならびに通信デバイス714(および装置704がリレーである場合は通信デバイス720)によって表される)少なくとも1つのワイヤレス通信デバイスを含む。各通信デバイス708は、信号(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信し符号化するための(送信機710によって表される)少なくとも1つの送信機と、信号(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信し復号するための(受信機712によって表される)少なくとも1つの受信機とを含む。同様に、各通信デバイス714は、信号(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を送信するための(送信機716によって表される)少なくとも1つの送信機と、信号(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を受信するための(受信機718によって表される)少なくとも1つの受信機とを含む。装置704がリレーアクセスポイントである場合、各通信デバイス720は、信号(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を送信するための(送信機722によって表される)少なくとも1つの送信機と、信号(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を受信するための(受信機724によって表される)少なくとも1つの受信機とを含み得る。
送信機および受信機は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として具現化される)集積デバイスを備え得るか、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスおよび別個の受信機デバイスを備え得るか、または、他の実装形態では、他の方法で具現化され得る。いくつかの態様では、装置704のワイヤレス通信デバイス(たとえば、複数のワイヤレス通信デバイスのうちの1つ)は、ネットワークリッスンモジュールを含む。
装置706(および、装置704がリレーアクセスポイントでない場合は装置704)は、他のノードと通信するための(通信デバイス726、および場合によっては、720によって表される)少なくとも1つの通信デバイスを含む。たとえば、通信デバイス726は、ワイヤベースまたはワイヤレスのバックホールを介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成されたネットワークインターフェースを含み得る。いくつかの態様では、通信デバイス726は、ワイヤベースまたはワイヤレスの信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、または他のタイプの情報を送信および受信することを伴い得る。したがって、図9の例では、通信デバイス726は、送信機728と受信機730とを備えるものとして示されている。同様に、装置704がリレーアクセスポイントでない場合、通信デバイス720は、ワイヤベースまたはワイヤレスのバックホールを介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成されたネットワークインターフェースを含み得る。通信デバイス726と同様に、通信デバイス720は、送信機722と受信機724とを含むものとして示されている。
装置702、704、および706は、本明細書で教示する通信適応動作と併せて使用され得る他の構成要素も含む。装置702は、たとえば、本明細書で教示する通信適応をサポートするためにアクセスポイントと通信することに関する機能を提供し、他の処理機能を提供するための処理システム732を含む。装置704は、たとえば、本明細書で教示する通信適応に関する機能を提供し、他の処理機能を提供するための処理システム734を含む。装置706は、たとえば、本明細書で教示する通信適応に関する機能を提供し、他の処理機能を提供するための処理システム736を含む。装置702、704、および706は、それぞれ、情報(たとえば、予約されたリソースを示す情報、しきい値、パラメータなど)を維持するためのメモリデバイス738、740、および742(たとえば、各々がメモリデバイスを含む)を含む。加えて、装置702、704、および706は、それぞれ、ユーザに指示(たとえば、可聴的指示および/もしくは視覚的指示)を与えるため、かつ/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスをユーザが作動させると)ユーザ入力を受信するためのユーザインターフェースデバイス744、746、および748を含む。
便宜上、装置702は、本明細書で説明する様々な例において使用され得る構成要素を含むものとして図9に示されている。実際には、示したブロックは、様々な態様では異なる機能を有する可能性がある。
図9の構成要素は、様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図9の構成要素は、たとえば、1つもしくは複数のプロセッサおよび/または(1つもしくは複数のプロセッサを含み得る)1つもしくは複数のASICなどの1つまたは複数の回路で実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供する回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用すること、および/または組み込むことができる。たとえば、ブロック708、732、738、および744によって表される機能のうちのいくつかまたはすべては、装置702のプロセッサおよびメモリ構成要素によって(たとえば、適切なコードの実行によって、かつ/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック714、720、734、740、および746によって表される機能のうちのいくつかまたはすべては、装置704のプロセッサおよびメモリ構成要素によって(たとえば、適切なコードの実行によって、かつ/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック726、736、742、および748によって表される機能のうちのいくつかまたはすべては、装置706のプロセッサおよびメモリ構成要素によって(たとえば、適切なコードの実行によって、かつ/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。
本明細書で言及されるアクセスポイントのうちのいくつかは低電力アクセスポイントを含み得る。一般的なネットワークでは、低電力アクセスポイント(たとえば、フェムトセル)は、従来のネットワークアクセスポイント(たとえば、マクロアクセスポイント)を補完するために展開される。たとえば、ユーザの自宅または企業環境(たとえば、商業ビル)に設置された低電力アクセスポイントは、セルラー無線通信(たとえば、CDMA、WCDMA(登録商標)、UMTS、LTEなど)をサポートするアクセス端末に、音声および高速データサービスを提供することができる。一般に、これらの低電力アクセスポイントは、低電力アクセスポイントの近傍のアクセス端末に、よりロバストなカバレージおよびより高いスループットを提供する。
本明細書で使用する低電力アクセスポイントという用語は、カバレージエリア中の任意のマクロアクセスポイントの(たとえば、上記で定義した)送信電力よりも小さい送信電力(たとえば、最大送信電力、瞬時送信電力、名目送信電力、平均送信電力、または何らかの他の形態の送信電力のうちの1つまたは複数)を有するアクセスポイントを指す。いくつかの実装形態では、各低電力アクセスポイントは、マクロアクセスポイントの(たとえば、上記で定義した)送信電力よりも相対マージンだけ(たとえば、10dBm以上)小さい(たとえば、上記で定義した)送信電力を有する。いくつかの実装形態では、フェムトセルなどの低電力アクセスポイントは、20dBm以下の最大送信電力を有する可能性がある。いくつかの実装形態では、ピコセルなどの低電力アクセスポイントは、24dBm以下の最大送信電力を有する可能性がある。しかしながら、これらまたは他のタイプの低電力アクセスポイントは、他の実装形態では、より高いかまたはより低い最大送信電力(たとえば、ある場合には1ワットまで、ある場合には10ワットまでなど)を有する可能性があることを認識されたい。
典型的には、低電力アクセスポイントは、携帯電話事業者のネットワークにバックホールリンクを提供するブロードバンド接続(たとえばデジタル加入者回線(DSL)ルータ、ケーブルモデム、または何らかの他のタイプのモデム)を介してインターネットに接続する。したがって、ユーザの自宅または商業用に展開された低電力アクセスポイントは、ブロードバンド接続を介して1つまたは複数のデバイスへのモバイルネットワークアクセスを提供する。
様々なタイプの低電力アクセスポイントが、所与のシステムにおいて採用され得る。たとえば、低電力アクセスポイントは、フェムトセル、フェムトアクセスポイント、スモールセル、フェムトノード、ホームNodeB(HNB)、ホームeNodeB(HeNB)、アクセスポイント基地局、ピコセル、ピコノード、またはマイクロセルとして実装されること、またはそのように呼ばれることがある。
便宜上、低電力アクセスポイントは、以下の説明では、単にスモールセルと呼ばれることがある。したがって、本明細書におけるスモールセルに関連するいずれの論述が一般に低電力アクセスポイントに(たとえば、フェムトセル、マイクロセル、ピコセルなどに)等しく適用可能であり得ることを認識されたい。
スモールセルは、様々なタイプのアクセスモードをサポートするように構成され得る。たとえば、オープンアクセスモードでは、スモールセルは、任意のアクセス端末がスモールセルを介して任意のタイプのサービスを取得することを可能にし得る。制限された(または閉じた)アクセスモードでは、スモールセルは、許可されたアクセス端末のみがスモールセルを介してサービスを取得することを可能にし得る。たとえば、スモールセルは、ある加入者グループ(たとえば、限定加入者グループ(CSG))に属するアクセス端末(たとえば、いわゆる、ホームアクセス端末)のみがスモールセルを介してサービスを取得することを可能にし得る。ハイブリッドアクセスモードでは、異種のアクセス端末(たとえば、非ホームアクセス端末、非CSGアクセス端末)は、スモールセルに対する制限されたアクセスを与えられ得る。たとえば、スモールセルのCSGに属さないマクロアクセス端末は、スモールセルによって現在サービスされているすべてのホームアクセス端末にとって十分なリソースが利用可能である場合にのみ、スモールセルにアクセスすることを許可され得る。
したがって、これらのアクセスモードのうちの1つまたは複数において動作するスモールセルは、屋内のカバレージおよび/または拡張された屋外のカバレージを提供するために使用され得る。所望のアクセス動作モードの採用によりユーザへのアクセスを可能にすることによって、スモールセルは、カバレージエリア内で改善されたサービスを提供し、場合によっては、マクロネットワークのユーザにサービスカバレージエリアを拡張することができる。
したがって、いくつかの態様では、本明細書の教示は、大規模なカバレージ(たとえば、通常はマクロセルネットワークまたはWANと呼ばれる、第3世代(3G)ネットワークなどの広域セルラーネットワーク)と、より小規模のカバレージ(たとえば、通常はLANと呼ばれる、住宅ベースまたは建物ベースのネットワーク環境)とを含むネットワークにおいて採用され得る。アクセス端末(AT)がそのようなネットワークを通じて移動する際、アクセス端末は、いくつかの位置では、マクロカバレージを提供するアクセスポイントによってサービスされ得るが、一方、アクセス端末は、他の位置では、より小規模のカバレージを提供するアクセスポイントによってサービスされ得る。いくつかの態様では、より小さいカバレージノードは、(たとえば、よりロバストなユーザエクスペリエンスのために)漸進的なキャパシティ増大、屋内カバレージ、および異なるサービスを提供するために使用され得る。
本明細書の説明では、比較的大きいエリアにわたるカバレージを提供するノード(たとえば、アクセスポイント)はマクロアクセスポイントと呼ばれる場合があり、一方、比較的小さいエリア(たとえば、住宅)にわたるカバレージを提供するノードはスモールセルと呼ばれる場合がある。本明細書の教示は、他のタイプのカバレージエリアに関連するノードに適用可能であり得ることを認識されたい。たとえば、ピコアクセスポイントは、マクロエリアよりも小さくフェムトセルエリアよりも大きいエリアにわたるカバレージ(たとえば、商業ビル内のカバレージ)を提供し得る。様々な適用例で、マクロアクセスポイント、スモールセル、または他のアクセスポイントタイプのノードに言及するために、他の用語が使用され得る。たとえば、マクロアクセスポイントは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eNodeB、マクロセルなどとして構成されること、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの実装形態では、ノードは、1つまたは複数のセルまたはセクタに関連付けられること(たとえば、そのように呼ばれること、またはそれらに分割されること)がある。マクロアクセスポイント、フェムトアクセスポイント、またはピコアクセスポイントに関連するセルまたはセクタはそれぞれ、マクロセル、フェムトセル、またはピコセルと呼ばれ得る。
図10は、本明細書の教示が実装され得る、何人かのユーザをサポートするように構成されたワイヤレス通信システム800を示す。システム800は、たとえば、マクロセル802A〜802Gなどの複数のセル802のための通信を提供し、各セルは、サブフレーム構成要素420(図5)を含むネットワークエンティティ404に対応し得る、対応するアクセスポイント804(たとえば、アクセスポイント804A〜804G)によってサービスされる。図10に示すように、アクセス端末806(たとえば、アクセス端末806A〜806L)は、時間とともにシステム全体にわたって様々な位置に分散する可能性がある。各アクセス端末806は、たとえば、アクセス端末806が作動中であるかどうか、およびソフトハンドオフにあるかどうかに応じて、所与の瞬間に順方向リンク(FL)および/または逆方向リンク(RL)上の1つまたは複数のアクセスポイント804と通信し得る。ワイヤレス通信システム800は、広い地理的領域にわたってサービスを提供し得る。たとえば、マクロセル802A〜802Gは、近隣の数ブロック、または地方環境における数マイルをカバーすることができる。
図11は、1つまたは複数のスモールセルがネットワーク環境内に展開される、通信システム900の一例を示す。詳細には、システム900は、比較的小規模のネットワーク環境内(たとえば、1つまたは複数のユーザの住宅930内)に設置された、サブフレーム構成要素420(図5)を含むネットワークエンティティ404に対応し得る複数のスモールセル910(たとえば、スモールセル910Aおよび910B)を含む。各スモールセル910は、DSLルータ、ケーブルモデム、ワイヤレスリンク、または他の接続手段(図示せず)を介してワイドエリアネットワーク940(たとえば、インターネット)および携帯電話事業者コアネットワーク950に結合され得る。以下で論じるように、各スモールセル910は、関連するアクセス端末920(たとえば、アクセス端末920A)、および場合によっては他の(たとえば、ハイブリッドまたは異種の)アクセス端末920(たとえば、アクセス端末920B)にサービスするように構成され得る。言い換えれば、スモールセル910へのアクセスは、所与のアクセス端末920が一組の指定された(たとえば、ホーム)スモールセル910によってサービスされ得るが、任意の指定されていないスモールセル910(たとえば、近接するスモールセル910)によってサービスされ得ないように、制限することができる。
図12は、各々がいくつかのマクロカバレージエリア1004を含むいくつかのトラッキングエリア1002(または、ルーティングエリアもしくは位置エリア)が画定されたカバレージマップ1000の一例を示す。ここでは、トラッキングエリア1002A、1002Bおよび1002Cに関連するカバレージのエリアが太線によって示され、マクロカバレージエリア1004がより大きい六角形によって表される。トラッキングエリア1002は、フェムトカバレージエリア1006も含む。この例では、フェムトカバレージエリア1006(たとえば、フェムトカバレージエリア1006Bおよび1006C)の各々は、1つまたは複数のマクロカバレージエリア1004(たとえば、マクロカバレージエリア1004Aおよび1004B)内に示されている。しかしながら、フェムトカバレージエリア1006の一部またはすべてが、マクロカバレージエリア1004内にないことがあることを認識されたい。実際には、多数のフェムトカバレージエリア1006(たとえば、フェムトカバレージエリア1006Aおよび1006D)が、所与のトラッキングエリア1002またはマクロカバレージエリア1004内に画定され得る。また、1つまたは複数のピコカバレージエリア(図示せず)が、所与のトラッキングエリア1002またはマクロカバレージエリア1004内に画定され得る。
再び図11を参照すると、スモールセル910の所有者は、たとえば、携帯電話事業者コアネットワーク950を介して提供される3Gモバイルサービスなどの、モバイルサービスに加入することができる。加えて、アクセス端末920は、マクロ環境中と、より小規模(たとえば、住宅)のネットワーク環境中の両方で動作することが可能であり得る。言い換えれば、アクセス端末920の現在の位置に応じて、アクセス端末920は、携帯電話事業者コアネットワーク950に関連するマクロセルアクセスポイント960によって、または一組のスモールセル910(たとえば、対応するユーザの住宅930内にあるスモールセル910Aおよび910B)のうちのいずれか1つによってサービスされ得る。たとえば、加入者がその家の外部にいるときは、加入者は標準的なマクロアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント960)によってサービスされ、加入者が家にいるときは、加入者は、スモールセル(たとえば、スモールセル910A)によってサービスされる。ここで、スモールセル910は、レガシーアクセス端末920と後方互換性がある可能性がある。
スモールセル910は、単一の周波数上か、または代替として、複数の周波数上に展開され得る。特定の構成に応じて、単一の周波数または複数の周波数のうちの1つもしくは複数が、マクロアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント960)によって使用される1つまたは複数の周波数と重複し得る。
いくつかの態様では、アクセス端末920は、好ましいスモールセル(たとえば、アクセス端末920のホームスモールセル)への接続を、そのような接続が可能であるときはいつでも行うように構成され得る。たとえば、アクセス端末920Aがユーザの住宅930内にあるときはいつでも、アクセス端末920Aは、ホームスモールセル910Aまたは910Bとだけ通信するのが望ましい場合がある。
いくつかの態様では、アクセス端末920がマクロセルラーネットワーク950内で動作するが、(たとえば、好ましいローミングリスト内に定義された)その最も好ましいネットワーク上に存在していない場合、アクセス端末920は、より良いシステムが現在利用可能かどうかを判断し、続いてそのような好ましいシステムを取得するための利用可能なシステムの周期的走査を含み得るベターシステム再選択(BSR:better system reselection)手順を使用して、最も好ましいネットワーク(たとえば、好ましいスモールセル910)を探索し続けることができる。アクセス端末920は、特定の帯域およびチャネルの探索を制限し得る。たとえば、1つまたは複数のフェムトチャネルは、領域内のすべてのスモールセル(またはすべての制限スモールセル)がフェムトチャネル上で動作するように定義され得る。最も好ましいシステムの探索は、周期的に繰り返され得る。好ましいスモールセル910を発見すると、アクセス端末920は、そのスモールセル910を選択し、そのカバレージエリア内にあるときに使用するためにそれに登録する。
いくつかの態様では、スモールセルへのアクセスは制限され得る。たとえば、所与のスモールセルは、いくつかのアクセス端末にいくつかのサービスを提供することしかできない。いわゆる制限された(または限定された)アクセスを有する展開では、所与のアクセス端末は、マクロセルモバイルネットワークおよび定義された組のスモールセル(たとえば、対応するユーザの住宅930内に存在するスモールセル910)のみによってサービスされ得る。いくつかの実装形態では、アクセスポイントは、少なくとも1つのノード(たとえば、アクセス端末)に、シグナリング、データアクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限され得る。
いくつかの態様では、(限定加入者グループホームNodeBと呼ばれることもある)制限スモールセルは、制限付きの供給された組のアクセス端末にサービスを提供するスモールセルである。この組は、必要に応じて、一時的または永続的に拡張され得る。いくつかの態様では、限定加入者グループ(CSG)は、アクセス端末の共通アクセス制御リストを共有するアクセスポイント(たとえば、スモールセル)の組として定義され得る。
所与のスモールセルと所与のアクセス端末との間には、このように様々な関係が存在する可能性がある。たとえば、アクセス端末の観点から、オープンスモールセルは、アクセスが制限されていないスモールセルを指す場合がある(たとえば、スモールセルは、どんなアクセス端末に対するアクセスも可能にする)。制限スモールセルは、何らかの方式で制限された(たとえば、アクセスおよび/または登録に関して制限された)スモールセルを指す場合がある。ホームスモールセルは、アクセス端末がアクセスし動作することを許可されたスモールセルを指す場合がある(たとえば、1つまたは複数のアクセス端末の定義された組に永続的アクセスが提供される)。ハイブリッド(またはゲスト)スモールセルは、様々なアクセス端末に様々なレベルのサービスが提供されるスモールセルを指す場合がある(たとえば、いくつかのアクセス端末は部分的および/または一時的なアクセスが許可される一方、他のアクセス端末はフルアクセスが許可され得る)。異種のスモールセルは、おそらく緊急事態(たとえば緊急-911呼)を除いて、アクセス端末がアクセスすること、または動作することを許可されないスモールセルを指す場合がある。
制限スモールセルの観点から、ホームアクセス端末は、そのアクセス端末の所有者の住宅内に設置された制限スモールセルにアクセスすることを許可されたアクセス端末を指す場合がある(通常、ホームアクセス端末は、そのスモールセルへの永続的アクセスを有する)。ゲストアクセス端末は、制限された(たとえば、最終期限、使用時間、バイト、接続カウント、または何らかの他の基準に基づいて制限された)スモールセルへの一時的なアクセスを有するアクセス端末を指す場合がある。異種のアクセス端末は、おそらく緊急事態、たとえば、911呼などを除いて、制限スモールセルにアクセスする許可を有しないアクセス端末(たとえば、制限スモールセルに登録する資格証明または許可を有さないアクセス端末)を指す場合がある。
便宜上、本明細書の開示は、スモールセルの文脈で様々な機能について説明する。しかしながら、ピコアクセスポイントが、より大きいカバレージエリアに対して同一または類似の機能を提供し得ることを認識されたい。たとえば、ピコアクセスポイントは制限される可能性があり、ホームピコアクセスポイントは所与のアクセス端末に対して定義され得るなどである。
本明細書の教示は、複数のワイヤレスアクセス端末の通信を同時にサポートするワイヤレス多元接続通信システムにおいて採用され得る。ここで、各端末は、順方向および逆方向のリンク上の送信を介して1つまたは複数のアクセスポイントと通信し得る。順方向リンク(または、ダウンリンク)は、アクセスポイントから端末までの通信リンクを指し、逆方向リンク(または、アップリンク)は、端末からアクセスポイントまでの通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力システム、多入力多出力(MIMO)システム、または何らかの他のタイプのシステムを介して確立され得る。
MIMOシステムは、データ送信のために複数(NT個)の送信アンテナおよび複数(NR個)の受信アンテナを採用する。NT個の送信アンテナおよびNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、NS≦min{NT,NR}であるNS個の独立チャネルに分解可能であり、これは空間チャネルとも呼ばれる。NS個の独立チャネルの各々は、1つの次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用される場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を提供し得る。
MIMOシステムは、時分割複信(TDD)および周波数分割複信(FDD)をサポートし得る。TDDシステムでは、順方向リンク送信および逆方向リンク送信が同じ周波数領域上で行われるので、相反定理により逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定が可能である。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能であるとき、アクセスポイントは順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得を抽出することが可能になる。
図13は、本明細書で説明するように適応され得る例示的な通信システム1100の、サブフレーム構成要素420(図5)を含むネットワークエンティティ404に対応し得るワイヤレスデバイス1110(たとえば、スモールセルAP)および単一のワイヤレスデバイス1150(たとえば、UE)の構成要素をより詳細に示す。デバイス1110において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース1112から送信(TX)データプロセッサ1114に提供される。各データストリームは、次いで、それぞれの送信アンテナを介して送信され得る。
TXデータプロセッサ1114は、各データストリームのトラフィックデータを、そのデータストリームに対して選択された特定のコーディング方式に基づいてフォーマットし、コーディングし、インターリーブして、コーディングされたデータを提供する。各データストリームのコーディングされたデータは、OFDM技法を使用してパイロットデータと多重化され得る。パイロットデータは、典型的には、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために、受信機システムにおいて使用され得る。次いで、多重化されたパイロットおよび各データストリームのコーディングされたデータは、そのデータストリームに対して選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルが提供される。各データストリームのためのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ1130によって実行される命令によって決定され得る。データメモリ1132が、プロセッサ1130またはデバイス1110の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データ、および他の情報を記憶することができる。
次いで、すべてのデータストリームの変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ1120に提供され、TX MIMOプロセッサ1120は、さらに、(たとえば、OFDMのために)その変調シンボルを処理し得る。TX MIMOプロセッサ1120は、次いで、NT個の変調シンボルストリームをNT個のトランシーバ(XCVR)1122A〜1122Tに提供する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ1120は、データストリームのシンボルと、そのシンボルの送信元のアンテナとに、ビームフォーミング重みを適用する。
各トランシーバ1122は、それぞれのシンボルストリームを受信し処理して、1つまたは複数のアナログ信号を提供し、さらに、そのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを通じて送信するのに適した変調信号を提供する。次いで、トランシーバ1122A〜1122TからのNT個の変調信号が、それぞれNT個のアンテナ1124A〜1124Tから送信される。
デバイス1150において、送信された変調信号は、NR個のアンテナ1152A〜1152Rによって受信され、各アンテナ1152から受信された信号は、それぞれのトランシーバ(XCVR)1154A〜1154Rに提供される。各トランシーバ1154は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにそのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
次いで、受信(RX)データプロセッサ1160が、特定の受信機処理技法に基づいて、NR個のトランシーバ1154からNR個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、NT個の「被検出」シンボルストリームを提供する。次いで、RXデータプロセッサ1160は、各被検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号して、データストリームのトラフィックデータを再生する。RXデータプロセッサ1160による処理は、デバイス1110におけるTX MIMOプロセッサ1120およびTXデータプロセッサ1114によって実行される処理に対して相補的である。
プロセッサ1170が、どのプリコーディング行列を使用すべきかを定期的に決定する(後述する)。プロセッサ1170は、行列インデックス部分およびランク値部分を含む逆方向リンクメッセージを編成する。データメモリ1172が、プロセッサ1170またはデバイス1150の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データ、および他の情報を記憶することができる。
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含み得る。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース1136からいくつかのデータストリームのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ1138によって処理され、変調器1180によって変調され、トランシーバ1154A〜1154Rによって調整され、デバイス1110に返信される。
デバイス1110において、デバイス1150からの変調信号は、アンテナ1124によって受信され、トランシーバ1122によって調整され、復調器(DEMOD)1140によって復調され、RXデータプロセッサ1142によって処理されて、デバイス1150によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。次いで、プロセッサ1130は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを決定し、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
デバイス1110および1150の各々に関して、説明した構成要素のうちの2つ以上の機能が、単一の構成要素によって提供される場合があることが認識されよう。また、図11において示し、上述した様々な通信構成要素は、本明細書で教示する通信適応を実行するように、必要に応じてさらに構成される場合があることも認識されよう。たとえば、プロセッサ1130/1170は、本明細書で教示する通信適応を実行するために、メモリ1132/1172、および/またはそれぞれのデバイス1110/1150の他の構成要素と協働することができる。
図14は、一連の相互に関係する機能モジュールとして表される例示的なアクセスポイント装置1200を示す。免許不要周波数帯域における通信のための第1の構成に少なくとも部分的に基づいて、トラフィックのためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第1のセットをスケジュールするためのモジュール1202は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じられるようなスケジューリング構成要素430に対応し得る。第1の構成に少なくとも部分的に基づいて、レーダー検出のためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第2のセットをスケジュールするためのモジュール1204は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じられるようなスケジューリング構成要素430に対応し得る。トラフィックの量をスケジューラしきい値と比較するためのモジュール1206は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じられるような通信デバイスと連携する比較構成要素440に対応し得る。トラフィックの量がスケジューラしきい値を上回るときに、免許不要周波数帯域における通信のための第2の構成を識別するためのモジュール1208は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じられるような通信デバイスと連携する構成構成要素460に対応し得る。通信のための第2の構成に基づいて、サブフレームの第1のセットおよび第2のセットにおけるサブフレームの数を調整するためのモジュール1210は、少なくともいくつかの態様では、たとえば、本明細書で論じられるような通信デバイスと連携する構成構成要素460に対応し得る。
図14のモジュールの機能は、本明細書の教示と矛盾しない様々な方法で実装され得る。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、1つまたは複数の電気的構成要素として実装され得る。いくつかの態様では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装され得る。いくつかの態様では、これらのモジュールの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部分を使用して実装され得る。本明細書で説明するように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連する構成要素、またはそれらの何らかの組合せを含み得る。したがって、異なるモジュールの機能は、たとえば、集積回路の異なるサブセットとして、ソフトウェアモジュールのセットの異なるサブセットとして、またはそれらの組合せとして実装され得る。また、(たとえば、集積回路の、および/またはソフトウェアモジュールのセットの)所与のサブセットが、2つ以上のモジュールのために機能の少なくとも一部を提供する場合があることも認識されたい。
加えて、図14によって表された構成要素および機能、ならびに本明細書で説明する他の構成要素および機能は、任意の適切な手段を使用して実装され得る。また、そのような手段は、少なくとも部分的に、本明細書で教示する対応する構造を使用して実装され得る。たとえば、図14の構成要素の「ためのモジュール」と併せて上記で説明した構成要素は、同様に指定された機能の「ための手段」に対応し得る。したがって、いくつかの態様では、そのような手段のうちの1つまたは複数は、プロセッサ構成要素、集積回路、または本明細書で教示する他の適切な構造のうちの1つまたは複数を使用して実装され得る。
いくつかの態様では、装置または装置の任意の構成要素は、本明細書で教示する機能を提供するように構成され得る(またはそのように動作可能であり得るか、もしくはそのように適応され得る)。これは、たとえば、機能を提供するように装置もしくは構成要素を製造する(たとえば、作製する)ことによって、機能を提供するように装置もしくは構成要素をプログラミングすることによって、または何らかの他の適切な実装技法の使用を通して、達成され得る。一例として、必要な機能を提供するように、集積回路が作製され得る。別の例として、集積回路は、必要な機能をサポートするように作製されてよく、次いで、必要な機能を提供するように(たとえばプログラミングを介して)構成されてよい。さらに別の例として、必要な機能を提供するために、プロセッサ回路がコードを実行することができる。
本明細書において「第1の」、「第2の」などの呼称を用いる要素へのいかなる参照も、一般的には、それらの要素の量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの呼称は、2つ以上の要素の間、または要素の実例の間を区別する都合のよい方法として本明細書において用いられる場合がある。したがって、第1の要素および第2の要素への参照は、そこで2つの要素しか利用できないこと、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。また、別段に記載されていない限り、要素のセットは1つまたは複数の要素を含むことができる。さらに、本説明または特許請求の範囲において用いられる「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」または「A、B、およびCからなる群のうちの少なくとも1つ」という形の用語は、「AまたはBまたはCまたはこれらの要素の任意の組合せ」を意味する。たとえば、この用語は、A、またはB、またはC、またはAおよびB、またはAおよびC、またはAおよびBおよびC、または2A、または2B、または2Cなどを含むことができる。
様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して、情報および信号が表されてよいことを、当業者は認識するであろう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
さらに、本明細書で開示する態様に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は認識されよう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、一般的にそれらの機能性に関してこれまで説明されてきた。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、それともソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装できるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示する態様に関して説明する方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体内に存在することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること、および記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサに一体化されてもよい。
したがって、本開示の一態様は、免許不要周波数帯域における通信のための第1の構成に少なくとも部分的に基づいて、トラフィックのためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第1のセットをスケジュールすることと、第1の構成に少なくとも部分的に基づいて、免許不要周波数帯域のプライマリユーザの検出(たとえば、レーダー検出)のためにフレーム持続時間におけるサブフレームの第2のセットをスケジュールすることと、通信のための第2の構成に基づいて、サブフレームの第1のセットおよび第2のセットにおけるサブフレームの数を調整することであって、通信のための第2の構成は、検出されているプライマリユーザのタイプ(たとえば、レーダータイプ)に基づいて識別される、調整することとを行うための方法を具現化するコンピュータ可読媒体を含むことができる。したがって、本開示は、図示された例に限定されない。
上記の開示は例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および改変がなされ得ることに留意されたい。本明細書で説明する本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/または動作は、特定の順序で実行される必要はない。さらに、いくつかの態様は、単数形で説明または特許請求されていることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。