JP6489655B2 - カメラのキャリブレーション装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、カメラのキャリブレーション技術に関する。
カメラキャリブレーション(以下、単にキャリブレーションと呼ぶ)は、3Dコンピュータビジョンにおいて非常に重要な技術であり、現実シーンのワールド座標系(以下、実座標系と呼ぶ)とカメラ画像のピクセル座標系(以下、カメラ座標系と呼ぶ。)との関係は、カメラに固有の内部パラメータ及び外部パラメータ(あるいはホモグラフィ行列)に基づいて求められる。例えば、スポーツ映像における自由視点でのナビゲーションでは、実際のフィールド上での各選手の位置が重要であり、カメラ画像における各選手の座標をホモグラフィ行列で射影変換することで求められる。したがって、正確なキャリブレーションを自動で行える技術が、自由視点ナビゲーションやビデオ分析のリアルタイムアプリケーションにおいて必要とされる。
ここで、カメラを固定し、撮影方向を変化させることなく映像を撮影する場合には、予め求めたホモグラフィ行列により、実座標系とカメラ座標系との変換を行うことができる。しかしながら、カメラの撮影方向を変化させる場合、フレーム毎のホモグラフィ行列を求める必要がある。ここで、非特許文献1は、撮影開始時の、つまり、撮影する動画の最初のフレームに対するホモグラフィ行列については予め求めておき、その後のフレームに対するホモグラフィ行列については、対象フレームとその直前のフレーム(以下、単に直前フレームと呼ぶ。)における特徴点の対応関係に基づき算出する構成を開示している。
Hiroshi Sankoh,et al.,"Dynamic Camera Calibration Method for Free−viewpoint Experience in Sport Videos",Proceedings of the 20th ACM international conference on Multimedia,2012年
非特許文献1の構成は、まず、対象フレームの特徴点と直前フレームの特徴点との対応関係に基づき、直前フレームに対する対象フレームのホモグラフィ行列Hpcを算出し、このホモグラフィ行列Hpcと直前フレームのホモグラフィ行列Hとを乗ずることで、対象フレームのホモグラフィ行列Hを算出するものである。しかしながら、特徴点の多くは、フィールドに対応する画素上ではなく、フィールドの選手に対応する画素、つまり動物体に対応する画素となる。ホモグラフィ行列Hを精度良く求めるには、ホモグラフィ行列Hpcを精度良く求める必要がある。ここで、ホモグラフィ行列Hpcを精度良く求めるには、動物体自体の移動に起因する、フレーム間における特徴点のカメラ座標系の変化・動きを抑え、カメラの撮影方向の変化に起因するフレーム間における特徴点の変化・動きを使用する必要がある。非特許文献1に記載の構成は、動物体の移動による特徴点の動きを考慮することなくホモグラフィ行列Hpcを算出しているため、ホモグラフィ行列の誤差が以後のフレーム伝搬し、その誤差が増大してゆく。
本発明は、カメラで撮影した動画からホモグラフィ行列を精度良く算出するキャリブレーション装置、方法及びプログラムを提供するものである。
本発明の一側面によると、カメラにより撮影された動画からホモグラフィ行列を求めるキャリブレーション装置であって、前記動画内の複数のフレームの各フレームについて複数の特徴点を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した各フレームの複数の特徴点のうち、前記複数のフレームの総てにおいて検出された第1特徴点を複数判定する判定手段と、前記複数のフレームそれぞれにおける前記第1特徴点の第1座標に基づき軌跡行列を生成する生成手段と、前記軌跡行列を行列分解し、前記軌跡行列よりランクの低い低ランク行列を生成し、前記低ランク行列に基づき前記複数のフレームそれぞれにおける前記第1特徴点の前記第1座標を第2座標に更新し、前記複数のフレームの第1フレームの第2座標と、前記複数のフレームの第2フレームであって、前記第1フレームより時間的に後の前記第2フレームの第2座標とに基づき、前記第2フレームのホモグラフィ行列を算出する算出手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、カメラで撮影した動画からホモグラフィ行列を精度良く算出することができる。
一実施形態によるキャリブレーション方法のフローチャート。 一実施形態による処理単位を示す図。 一実施形態による軌跡行列を示す図。 本発明の原理の説明図。 一実施形態によるキャリブレーション装置の構成図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、カメラで撮影した動画は、スポーツの試合であるものとするが、本発明は、カメラの撮影方向を変化させて取得する、動物体が含まれる任意の動画に対するホモグラフィ行列の算出に適用できる。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
本実施形態では、カメラで撮影した動画内の時間的に連続するK個のフレームを単位として処理を行う。具体的には、図2に示す様に、1番目のフレームからK番目のフレーム(以後、p番目のフレームをフレーム#pと記す。)までの計K個のフレームを1つの処理単位(第1処理単位)とし、フレーム#K〜フレーム#2K−1までのK個のフレームを1つの処理単位(第2処理単位)とする。フレーム#2K−1から開始する第3処理単位以降についても同様である。この様に、本実施形態では、ある処理単位の最後のフレームと、当該処理単位の時間的に次の処理単位の最初のフレームを重複させる。
キャリブレーション装置は、第1処理単位に含まれるフレーム#1〜フレーム#Kそれぞれの特徴点の対応関係に基づき第1処理単位に対する軌跡行列を求める。そして、第1処理単位に対する軌跡行列に基づき、フレーム#2〜フレーム#Kのホモグラフィ行列を求める。なお、フレーム#1のホモグラフィ行列については予め求めておく。その後、キャリブレーション装置は、フレーム#K〜フレーム#2K−1それぞれの特徴点の対応関係に基づき第2処理単位に対する軌跡行列を求める。そして、第2処理単位に対する軌跡行列に基づき、フレーム#K+1〜フレーム#2K−1のホモグラフィ行列を求める。第3処理単位以降についても同様である。
図1は、本実施形態によるキャリブレーション装置が実行するキャリブレーション方法のフローチャートである。なお、図1の処理は、各処理単位それぞれに対して行うが、以下では、図2の第1処理単位に対する処理として説明を行う。S10において、キャリブレーション装置は、フレーム#1〜フレーム#Kそれぞれの特徴点を求め、S11で特徴点の各フレームでの対応関係を求める。なお、特徴点の抽出には任意のアルゴリズムを使用できる。また、特徴点の対応関係は、カメラ座標系の距離により判定することができる。これは、フレーム間の時間差は短いため、カメラの撮影方向の変化や選手の移動による、特徴点のカメラ座標の変化は小さいからである。ここで、フレーム#1〜フレーム#Kの全フレームに渡り対応関係を判定できた特徴点がM個であったものとする。キャリブレーション装置は、S12で、M個の特徴点からN個の特徴点を選択して、N個の特徴点についての軌跡行列Bを生成する。なお、Nは後述する様に4以上とする。通常、1つのフレームからは多数の特徴点が検出されるためMは通常4以上あり、よって、検出したM個の特徴点から4つの特徴点を選択である。なお、M個の特徴点からのN個の特徴点の選択方は任意である。さらに、M個の特徴点の総てを使用して軌跡行列Bを求めても良い。軌跡行列Bは、図3に示す様に、2N行K列であり、各列は、処理単位内の1つのフレームに対応する。具体的には、第1列は処理単位内の最初のフレームであるフレーム#1に対応し、第2列は処理単位内の2番目のフレームであるフレーム#2に対応し、第K列は処理対象内の最後のフレームであるフレーム#Kに対応する。また、第(2q−1)行(qは1からN)は、q番目の特徴点のx座標(カメラ座標系)であり、第(2q)行は、q番目の特徴点のy座標(カメラ座標系)である。つまり、図3において、(x11,y11)は、フレーム#1のある特徴点のカメラ座標であり、(x21,y21)は、フレーム#1の座標(x11,y11)の特徴点に対応する、フレーム#2の特徴点の座標である。なお、行と列は逆であっても良い。
キャリブレーション装置は、S13において、軌跡行列Bの行列分解を行って、低ランク行列Cとスパース行列Sを生成する。なお、低ランク行列Cのランクは、軌跡行列Bのランクより低いものとする。例えば、キャリブレーション装置は、行列(B−C)のフロベニウスノルムが所定値ε以下であるとの条件の下、低ランク行列Cの核ノルムを最小化する様に行列分解を行うことができる。例えば、軌跡行列Bから、以下の式を満たす2つの直交行列U及びVと、1つの特異値行列Σを求める。
B=UΣV
特異値行列Σは対角行列であり非零の要素の数が軌跡行列Bのランクに対応する。したがって、キャリブレーション装置は、この非零の要素の大きいものから順に、少なくとも1つの要素を零にする様に特異値行列ΣをΣ´に更新する。そして、UΣ´Vにより低ランク行列Cを求めることができる。例えば、特異値行列Σの最も値の小さい要素以外の要素を零とすることでランク1の低ランク行列Cを得ることができる。しかしながら、このようにして得た低ランク行列Cについて、行列(B−C)のフロベニウスノルムが所定値εより大きいと、このランク1の低ランク行列Cは上記条件を満たさない。この場合、キャリブレーション装置は、例えば、ランク2の低ランク行列Cを求めて行列(B−C)のフロベニウスノルムが所定値ε以下であるか否かを判定する。この様に、例えば、行列(B−C)のフロベニウスノルムが所定値ε以下となるまで低ランク行列Cのランクを1から増加させることで、キャリブレーション装置は低ランク行列Cを求めることができる。また、キャリブレーション装置は、行列(B−C−S)のフロベニウスノルムが、所定値ε以下であるとの条件の下、スパース行列SのL1ノルムに所定値μを乗じた値と、低ランク行列Cの核ノルムの和が最小となる様に行列分解を行う構成とすることができる。
図4により、低ランク行列Cを求めることの意味について説明する。図4において参照符号51〜54は、処理単位内のフレームである。なお、フレーム51が時間的に最も早く、フレーム54が時間的に最も遅いものとする。各フレームの黒丸は、特徴点であり、参照符号61は、ある特徴点のカメラ座標系における軌跡を示し、参照符号62は、別の特徴点のカメラ座標系における軌跡を示している。なお、特徴点の軌跡61は、軌跡行列Bの第1行及び第2行に対応し、別の特徴点の軌跡62は、軌跡行列Bの第3行及び第4行に対応するものとする。図4の参照符号71は、軌跡行列を行列分解して得た低ランク行列Cの第1行及び第2行が示す軌跡であり、図4の参照符号72は、軌跡行列Bを行列分解して得た低ランク行列Cの第3行及び第4行が示す軌跡である。なお、図4においては、図の簡略化のため軌跡71及び72を直線で示しているが、必ず直線になるわけではない。
また、図4においては、2つの特徴点の軌跡のみを示しているが、上述した様にNは4以上必要であり、実際には4つ以上の軌跡がある。そして、低ランク行列Cにおいて、各行のベクトルの線形独立な数は元の軌跡行列Bより少なくなっているため、低ランク行列Cが示す各行の軌跡は、特徴点に対応する動物体自体の移動による変動が、元の軌跡行列Bが示す軌跡より抑圧されたものとなっている。したがって、キャリブレーション装置は、S14で、低ランク行列Cに基づき、各特徴点の対応関係を更新する。例えば、図4においては、フレーム51の特徴点91と、フレーム52の特徴点92が対応しているが、キャリブレーション装置は、これを、低ランク行列Cが示すフレーム51の点81と、フレーム52の点82が対応する特徴点であると更新する。
続いて、キャリブレーション装置は、処理単位内の更新した特徴点の対応関係に基づき処理単位内のフレームのホモグラフィ行列を求める。例えば、フレーム#2に対するホモグラフィ行列Hを求めるものとする。この場合、キャリブレーション装置は、まず、フレーム#1とフレーム#2の対応する特徴点のカメラ座標に基づき、フレーム#1に対するフレーム#2のホモグラフィ行列H12を求める。ホモグラフィ行列H12は、
で表され、フレーム#1の更新後の特徴点のカメラ座標を(p,p)とし、フレーム#2の、対応する更新後の特徴点のカメラ座標を(c,c)とすると、これら2つの座標とホモグラフィ行列H12との関係は、以下の式(1)で表される。
式(1)で得られる3つの方程式から、p及びpは、それぞれ、以下に示す2つのベクトルの内積で表されることになる。
p1=(c1,c2,1,0,0,0,-p1*c1,-p1*c2)*(h11,h12,h13,h21,h22,h23,h31,h32)T
p2=(0,0,0,c1,c2,1,-p2*c1,-p2*c2)*(h11,h12,h13,h21,h22,h23,h31,h32)T
求めるべきホモグラフィ行列H12の要素h11〜h32は8つであるため、フレーム間の対応関係が判定できる特徴点の数、つまり、Nが少なくとも4つあれば、要素h11〜h32を求めることができ、よってホモグラフィ行列H12を求めることができる。そして、ホモグラフィ行列H12とフレーム#1のホモグラフィ行列をHとに基づき、フレーム#2のホモグラフィ行列Hを、H12×Hで求めることができる。フレーム#3以降についても同様である。そして、本実施形態では、第1処理単位に対する軌跡行列Bに基づき、フレーム#2〜フレーム#Kのホモグラフィ行列までを求めることができる。そして、第2処理単位に対する軌跡行列Bに基づき、フレーム#Kとフレーム#K+1の更新後の特徴点の対応関係を求め、これにより、フレーム#Kに対するフレーム#K+1のホモグラフィ行列を求め、これと既に求めた、フレーム#Kのホモグラフィ行列により、フレーム#K+1のホモグラフィ行列を求めることができる。以後のフレームについても同様にし、第2処理単位に対する軌跡行列Bに基づきフレーム#2K−1までのホモグラフィ行列を求めることができる。第3処理単位以降についても同様である。
図5は、本実施形態によるキャリブレーション装置の構成図である。特徴点検出部1は、処理単位内の各フレームの特徴点を検出する。対応関係判定部2は、処理単位内の各フレームの特徴点の対応関係を判定し、さらに、処理単位内の総てのフレームにおいて対応関係が判定できる特徴点を判定する。軌跡行列生成部3は、処理単位内の総てのフレームに渡り存在する特徴点に基づき軌跡行列Bを算出する。算出部4は、軌跡行列Bを行列分解して低ランク行列Cを算出する。なお、低ランク行列Cのランクは、軌跡行列Bのランクより小さい。そして、算出部4は、低ランク行列Cに基づき、上述した様に、処理単位内の各フレームのホモグラフィ行列を算出し、保持部5は、算出部4が算出したホモグラフィ行列を保持する。算出部4は、ホモグラフィ行列の算出の際、ホモグラフィ行列を求めるフレームの1つ前のフレームのホモグラフィ行列を保持部5から取得する。なお、フレーム#1のホモグラフィ行列は、予め求めて保持部5に保存しておく。
以上、本実施形態では、軌跡行列Bを行列分解することで、特徴点が動物体に対応する画素であったとしても、動物体自体の移動による軌跡変動を抑圧し、これにより精度良く各フレームのホモグラフィ行列を求めることができる。なお、本実施形態においては、軌跡行列の算出に処理単位内の全フレームを使用したが、一部のフレームを除いて軌跡行列を求める構成であっても良い。例えば、処理単位内の奇数番目又は偶数番目のフレームだけを使用して軌跡行列Bを求める構成であっても良い。さらには、連続する3フレームから1つのフレームを選択して軌跡行列Bを求める構成であっても良い。
また、本実施形態において、時間的に連続する2つの処理単位において1つのフレームのみが重複するものとしたが、2つ以上のフレームを重複させる構成であっても良い。例えば、第1処理単位をフレーム#1〜フレーム#Kとし、第2処理単位をフレーム#K−r〜フレーム#2K−r−1(rは0〜K−2)とすることができる。この場合、第1処理単位の軌跡行列Bに基づきフレーム#1〜フレーム#K−rまでのホモグラフィ行列を求め、第2処理単位の軌跡行列Bに基づきフレーム#K−r+1からフレーム#2K−2rまでのホモグラフィ行列を求める。さらに、各処理単位のフレーム数については一定値ではなく、処理単位毎に可変であっても良い。
<第二実施形態>
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態においては、行列分解の際の所定値ε及び所定値μを固定値としていた。本実施形態では、あるフレームのホモグラフィ行列を求めると、このホモグラフィ行列の精度を判定する。そして、精度が所定条件を満たさないと、行列分解の際の所定値ε及び所定値μを調整して再度ホモグラフィ行列を求めることを、求めたホモグラフィ行列の精度が当該所定条件を満たすまで繰り返す。そして、求めたホモグラフィ行列の精度が当該所定条件を満たすと、次のフレームのホモグラフィ行列を求める。なお、行列分解の際の所定値ε及び所定値μの調整手順は任意である。
以下では、求めたホモグラフィ行列の精度が所定条件を満たしているか否かをどの様に判定するかについて説明する。例えば、スポーツのフィールドには、ラインや、ゴール等、固定されており、かつ、フィールドの色とは異なる色のオブジェクトが存在する。本実施形態ではこの様な、固定され、かつ、フィールドとは異なる色のオブジェクトを基準オブジェクトとし、この基準オブジェクトの位置を基準位置とし、この基準位置の実空間座標を算出部4に予め設定しておく。そして、算出部4は、あるフレームのホモグラフィ行列を求めると、この基準位置の実空間座標をカメラ座標、つまり、画素位置に変換する。以下では、この基準位置の実空間座標を、求めたホモグラフィ行列で変換したカメラ座標を第1座標とする。そして、算出部4は、色値に基づき、当該フレーム内の第1座標を基準に基準オブジェクトに対応する画素を探索する。ここで、当該フレームにおける基準オブジェクトに対応する画素の位置を第2座標とする。算出部4は、第1座標と第2座標の距離が閾値以下であると精度が所定条件を満たしていると判定する。一方、第1座標と第2座標の距離が閾値より大きいと、算出部4は求めたホモグラフィ行列の精度が所定条件を満たしていないとし、所定値ε及び所定値μの両方、或いは、一方を調整して再度ホモグラフィ行列を求める。
なお、基準オブジェクトは複数設けることができる。この場合、例えば、基準オブジェクト毎に距離を求め、その平均値と閾値を比較する構成とすることができる。
以上、本実施形態において、算出部4は、各フレームのホモグラフィ行列の精度を判定し、当該精度を閾値以内とする。したがって、算出するホモグラフィ行列の精度を高くすることができる。
なお、上記実施形態においては、低ランク行列Cの各行の軌跡により特徴点のカメラ座標を更新していた。しかしながら、低ランク行列Cの各行の軌跡に基づき、カメラの撮影方向の変化を求める構成であっても良い。キャリブレーション装置は、カメラの撮影方向の変化を求めることで、連続するフレーム間における座標の対応関係を判定することができ、これにより、処理単位内のフレームのホモグラフィ行列を算出することができる。この場合、少なくとも2つの特徴点の軌跡に基づきカメラの撮影方向の変化を求めることができる。なお、処理単位内の全フレームの内、ホモグラフィ行列を求めるフレームは、上述した様に、処理単位間において重複するフレームの数に依存する。
なお、本発明によるキャリブレーション装置は、コンピュータを上記キャリブレーション装置として動作させるプログラムにより実現することができる。これらコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されて、又は、ネットワーク経由で配布が可能なものである。
1:特徴点検出部、2:対応関係判定部、3:軌跡行列生成部、4:算出部、5:保持部

Claims (11)

  1. カメラにより撮影された動画からホモグラフィ行列を求めるキャリブレーション装置であって、
    前記動画内の複数のフレームの各フレームについて複数の特徴点を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した各フレームの複数の特徴点のうち、前記複数のフレームの総てにおいて検出された第1特徴点を複数判定する判定手段と、
    前記複数のフレームそれぞれにおける前記第1特徴点の第1座標に基づき軌跡行列を生成する生成手段と、
    前記軌跡行列を行列分解し、前記軌跡行列よりランクの低い低ランク行列を生成し、前記低ランク行列に基づき前記複数のフレームそれぞれにおける前記第1特徴点の前記第1座標を第2座標に更新し、前記複数のフレームの第1フレームの第2座標と、前記複数のフレームの第2フレームであって、前記第1フレームより時間的に後の前記第2フレームの第2座標とに基づき、前記第2フレームのホモグラフィ行列を算出する算出手段と、
    を備えていることを特徴とするキャリブレーション装置。
  2. 前記算出手段は、前記第1フレームのホモグラフィ行列と、前記第1フレームの第2座標と、前記第2フレームの第2座標とに基づき、前記第2フレームのホモグラフィ行列を算出することを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  3. 前記第2フレームは、前記第1フレームの次のフレームであることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリブレーション装置。
  4. 前記複数のフレームは、時間的に連続するフレームであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置。
  5. 前記算出手段は、前記軌跡行列から前記低ランク行列を減じた行列のフロベニウスノルムが第1の値以下との条件の下、前記行列分解を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置。
  6. 前記算出手段は、前記低ランク行列の核ノルムが最小となる様に前記行列分解を行うことを特徴とする請求項5に記載のキャリブレーション装置。
  7. 前記算出手段は、前記行列分解により前記低ランク行列とスパース行列を生成し、前記軌跡行列から前記低ランク行列及び前記スパース行列を減じた行列のフロベニウスノルムが第1の値以下との条件の下、前記行列分解を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置。
  8. 前記算出手段は、前記スパース行列のL1ノルムに第2の値を乗じた値と、前記低ランク行列の核ノルムとの和が最小となる様に前記行列分解を行うことを特徴とする請求項7に記載のキャリブレーション装置。
  9. 前記算出手段は、基準位置の実空間座標を保持しており、算出した前記第2フレームのホモグラフィ行列を使用して前記基準位置の実空間座標を前記第2フレーム内の画素位置に変換し、前記変換した画素位置と、前記第2フレーム内の前記基準位置に対応する画素位置との距離が閾値以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置。
  10. カメラにより撮影された動画からホモグラフィ行列を求めるキャリブレーション装置におけるキャリブレーション方法であって、
    前記動画内の複数のフレームの各フレームについて複数の特徴点を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出した各フレームの複数の特徴点のうち、前記複数のフレームの総てにおいて検出された第1特徴点を複数判定する判定ステップと、
    前記複数のフレームそれぞれにおける前記第1特徴点の第1座標に基づき軌跡行列を生成する生成ステップと、
    前記軌跡行列を行列分解し、前記軌跡行列よりランクの低い低ランク行列を生成し、前記低ランク行列に基づき前記複数のフレームそれぞれにおける前記第1特徴点の第1座標を第2座標に更新し、前記複数のフレームの第1フレームの第2座標と、前記複数のフレームの第2フレームであって、前記第1フレームより時間的に後の第2フレームの第2座標とに基づき、前記第2フレームのホモグラフィ行列を算出する算出ステップと、
    を含むことを特徴とするキャリブレーション方法。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載のキャリブレーション装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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