JP6486998B2 - 熱交換器及び磁気ヒートポンプ装置 - Google Patents

熱交換器及び磁気ヒートポンプ装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁気熱量効果を利用した磁気ヒートポンプ装置に用いられる熱交換器、及び、その熱交換器を備えた磁気ヒートポンプ装置に関するものである。
棒形状の磁気作業物質の長手方向を磁場の方向に合わせるようにダクト内に当該磁気作業物質を収容することにより、反磁場を抑制する磁気冷凍装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2013−257104号公報
熱交換効率の向上の観点から、棒形状の磁気作業物質を細くすることで、当該磁気作業物質の比表面積を増やすことが好ましい。しかしながら、上記の磁気冷凍装置では、個々の磁気作業物質がその両端のみでダクトに支持され、しかも流路を確保するために相互に離間して設けられているため、磁気作業物質を細くすると熱交換媒体の圧力によって磁気作業物質が変形したり破断してしまう場合がある、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、磁気熱量効果材料からなる線状体を細くしても、流体の圧力による線状体の変形や破断を抑制すると共に、反磁場の影響を抑制することが可能な熱交換器、及び、その熱交換器を備えた磁気ヒートポンプ装置を提供することである。
[1]本発明に係る熱交換器は、複数の撚線と、前記撚線が収容された容器と、を備え、それぞれの前記撚線は、磁気熱量効果材料からなる複数の線状体を相互に撚り合わせて構成されており、前記撚線は、前記撚線の延在方向に対して実質的に直交する方向に相互に重ねられていると共に、前記撚線に印加される磁場の方向に対して前記撚線の延在方向が実質的に平行となるように前記容器に収容されている熱交換器である。
[2]上記発明において、前記容器は、一方の端部に位置する第1の開口と、他方の端部に位置する第2の開口と、を有しており、前記撚線は、前記第1の開口から前記第2の開口に向かう方向に対して前記撚線の延在方向が実質的に直交するように、前記容器に収容されていてもよい。
[3]上記発明において、複数の前記撚線は、第1の撚りピッチで複数の前記線状体を撚り合わせて構成された第1の撚線と、前記第1の撚りピッチとは異なる第2の撚りピッチで複数の前記線状体を撚り合わせて構成された第2の撚線と、を含んでもよい。
[4]上記発明において、複数の前記撚線は、第1の本数の前記線状体を撚り合わせて構成された第3の撚線と、前記第1の本数とは異なる第2の本数の前記線状体を撚り合わせて構成された第4の撚線と、を含んでもよい。
[5]上記発明において、相互に隣り合う前記撚線同士は、複数の前記撚線を重ねて構成された集合体の外周で相互に接合されていてもよい。
[6]本発明に係る磁気ヒートポンプ装置は、上記の熱交換器と、前記撚線に磁場を印加すると共に前記磁場の大きさを変更する磁場印加装置と、を備えており、前記磁場印加装置は、磁場の印加方向が前記撚線の延在方向に対して実質的に平行となるように設けられている磁気ヒートポンプ装置である。
[7]上記発明において、前記磁気ヒートポンプ装置は、配管を介して前記熱交換器にそれぞれ接続された第1及び第2の外部熱交換器と、前記磁場印加装置により前記撚線に印加される磁場の大きさの変更に伴って、前記熱交換器から前記第1の外部熱交換器又は前記第2の外部熱交換器に流体を供給する流体供給装置と、を備えてもよい。
本発明によれば、磁気熱量効果材料からなる複数の線状体を相互に撚り合わせて撚線をそれぞれ構成し、撚線の延在方向に対して実質的に直交する方向に複数の撚線を相互に重ねて容器内に収容する。このため、線状体を細くしても、流体の圧力による線状体の変形や破断を抑制することができる。
また、本発明によれば、撚線に印加される磁場の方向に対して撚線の延在方向が実質的に平行となるように撚線を容器に収容するので、反磁場の影響を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態における磁気ヒートポンプ装置の全体構成を示す図であり、ピストンが第1の位置にある状態を示す図である。 図2は、本発明の実施形態における磁気ヒートポンプ装置の全体構成を示す図であり、ピストンが第2の位置にある状態を示す図である。 図3は、本発明の実施形態におけるMCM熱交換器の構成を示す分解斜視図である。 図4は、本発明の実施形態におけるMCM熱交換器の断面図であり、MCM熱交換器を長手方向に沿って切断した断面図である。 図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。 図6は、図5のVI部の拡大図である。 図7(a)及び図7(b)は、異なる撚りピッチの撚線を示す側面図である。 図8(a)及び図8(b)は、異なる本数の素線からなる撚線を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本実施形態における磁気ヒートポンプ装置の全体構成を示す図、図3〜図5は本実施形態におけるMCM熱交換器を示す図、図6は本実施形態における集合体の拡大図である。
本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1は、磁気熱量効果(Magnetocaloric effect)を利用したヒートポンプ装置である。この磁気ヒートポンプ装置1は、図1及び図2に示すように、第1及び第2のMCM熱交換器10,20と、ピストン30と、永久磁石40と、低温側熱交換器50と、高温側熱交換器60と、回転ポンプ70と、配管81〜84と、切替弁90と、を備えている。
本実施形態における第1及び第2のMCM熱交換器10,20が本発明における熱交換器の一例に相当し、本実施形態におけるピストン30及び永久磁石40が本発明における磁気印加装置の一例に相当し、低温側熱交換器50及び高温側熱交換器60が本発明における第1及び第2の外部熱交換器の一例に相当し、本実施形態における配管81〜84が本発明における配管の一例に相当し、本実施形態における回転ポンプ70及び切替弁90が本発明における流体供給装置の一例に相当する。
第1のMCM熱交換器10は、図3〜図5に示すように、複数の撚線12を重ねることで構成された集合体11と、当該集合体11が収容された筒状の容器(ケース)13と、容器13の両端に接続された端末部材16,17と、を備えている。本実施形態における撚線12が本発明における撚線の一例に相当し、本実施形態における集合体11が本発明における集合体の一例に相当し、本実施形態における容器13が本発明における容器の一例に相当する。
なお、第1のMCM熱交換器10と第2のMCM熱交換器20は同一の構造を有しているので、以下に第1のMCM熱交換器10の構成についてのみ説明し、第2のMCM熱交換器20の構成についての説明は省略する。
それぞれの撚線12は、図6に示すように、2本の素線121を相互に撚り合わせることで構成されている。なお、それぞれの撚線12を構成する素線121の本数は、複数であれば特に限定されないが、2〜7本程度であることが好ましい。本実施形態における素線121が、本発明における線状体の一例に相当する。
線材の撚り合わせ方としては、特に限定されないが、例えば、集合撚り、同心撚り、複合撚り等を例示することができる。集合撚りとは、図6や図7(a)〜図8(b)(後述)に示すように、複数の素線121を一纏めにして、当該束線の軸を中心に同一方向に撚り合わせる撚り方である。これに対し、同心撚りとは、芯線を中心として当該芯線の周りに複数の素線に同心円状を撚り合わせる撚り方である。また、複合撚りとは、複数の素線を同心撚り又は集合撚りに撚り合わせた子撚線を、さらに同心撚り又は集合撚りに撚り合わせる撚り方である。
それぞれの素線121は、磁気熱量効果を有する磁気熱量効果材料(MCM:Magnetocaloric Effect Material)から構成されている。このMCMから構成される素線121に磁場を印加すると、電子スピンが揃うことで磁気エントロピーが減少し、当該素線121は発熱して温度が上昇する。一方、素線121から磁場を除去すると、電子スピンが乱雑となり磁気エントロピーが増加し、当該素線121は吸熱して温度が低下する。
この素線121を構成するMCMは、磁性体であれば特に限定されないが、例えば、10℃〜30℃程度の常温域にキュリー温度(キュリー点)を有し、常温域で高い磁気熱量効果を発揮する磁性体であることが好ましい。こうしたMCMの具体例としては、例えば、ガドリニウム(Gd)、ガドリニウム合金、ランタン−鉄−シリコン(La−Fe−Si)系化合物等を例示することができる。
本実施形態における素線121は、円形の断面形状を有する線材であるが、素線121が円形以外の断面形状を有してもよい。素線121の線径としては、特に限定されないが、例えば、0.01〜1mmであることが好ましい。なお、一本の撚線12を構成する素線121として、実質的に同一の直径を有する素線を用いてもよいし、相互に異なる直径を有する素線を用いてもよい。
図3〜図5に示すように、集合体11は、複数の撚線12を相互に重ねる(束ねる)ことで構成されている。この際、複数の撚線12は、当該撚線12の延在方向(長手方向)に対して実質的に直交する方向(すなわち撚線12の径方向)に重ねられている。より具体的には、複数の撚線12は、図中のZ方向(撚線12の延在方向)に対して実質的に直交するX方向に相互に重ねられていると共に、図中のZ方向に対して実質的に直交するY方向にも相互に重ねられている。このため、図6に示すように、相互に隣り合う撚線12同士がその側面で部分的に接触していると共に、当該撚線12間に間隙122が形成されている。撚線12の側面は、撚りに起因した凹凸形状を有しているため、この凹凸によって間隙122が形成されている。この間隙122は、液体冷媒(後述)を流通させるための流路として機能する。
このように、本実施形態では、磁気熱量効果材料の形状を撚線12とし、当該撚線12を重ねて相互に接触させることで、撚線12の側面の凸凹を流路として利用している。これに対し、磁気熱量効果材料の形状を単線とすると、相互に隣り合う単線が側面で密着してしまうので、流路を確保し難くなってしまう。
なお、集合体11を構成する撚線12が、図7(a)に示す第1の撚線12Aと、図7(b)に示す第2の撚線12Bと、を含んでもよい。図7(a)及び図7(b)は異なる撚りピッチの撚線を示す側面図である。
すなわち、図7(a)に示すように、第1の撚線12Aは、第1の撚りピッチPで2本の素線121を撚り合わせることで構成されている。これに対し、図7(b)に示すように、第2の撚線12Bは、第1の撚りピッチPよりも大きな第2の撚りピッチPで2本の素線121を撚り合わせることで構成されている(P>P)。
このように、異なる撚りピッチP,Pの撚線12A,12Bを用いて集合体を構成することで、これらの撚線12A,12Bを重ねた際に、当該撚線12A,12Bの側面の凹凸を確実にずらすことができる。これにより、一方の撚線の側面の凸部121aが他方の撚線の側面の凹部121bに入り込んでしまうのを抑制でき、撚線12A,12B間に間隙122を確実に形成することができる。
また、集合体11を構成する撚線12が、図8(a)に示す第3の撚線12Cと、図8(b)に示す第4の撚線12Dと、を含んでもよい。図8(a)及び図8(b)は異なる本数の素線からなる撚線を示す側面図である。
すなわち、図8(a)に示すように、第3の撚線12Cは、第1の本数N(図8(a)に示す例では、N=2)の素線121を撚り合わせることで構成されている。これに対し、図8(b)に示すように、第4の撚線12Dは、第1の本数Nよりも多い第2の本数N(図8(b)に示す例では、N=4)の素線121を撚り合わせることで構成されている(N>N)。
このように、異なる撚り本数N,Nの撚線12C,12Dを用いて集合体を構成することで、撚線12C,12Dの側面の凹部121bの深さ(すなわち凸部121aの高さ)d,dを異ならせることができる。例えば、第3の撚線12Cの凹部121bの深さdが第4の撚線12Dの凸部121aの高さdよりも大きくなっていることで、撚線12C,12Dを重ねた際に、第4の撚線12Dの凸部121aが第3の撚線12Cの凹部121bに入り込んだとしても、凸部121aが凹部121bを閉塞してしまうことがない。このため、撚線12C,12D間に間隙122を確実に形成することができる。
図4及び図5に示すように、相互に重ねられた撚線12は、集合体11の外周で接着剤123により接合されることで固定されており、集合体11を構成する複数の撚線12は一体化されている。
具体的には、この接着剤123は、集合体11の上下面において、図中のX方向に隣り合っている撚線12の端部同士を接合していると共に、図中のY方向に隣り合っている撚線12の端部同士も接合している。また、この接着剤123は、集合体11の左右側面において、図中のY方向に隣り合っている撚線12同士を接合している。このように、複数の撚線12を一体化することで、集合体11全体の剛性を高めることができ、液体冷媒の圧力による素線121の変形や破断を一層抑制することができる。
なお、集合体11を構成する複数の撚線12を一体化しなくてもよい。この場合には、個々の撚線12の交換の容易性に優れている。
図3〜図5に戻り、集合体11を収容する容器13は、収容部14と蓋部15を備えており、断面矩形の筒型の形状を有している。この容器13は、その一方の端部に第1の開口131を有していると共に、その他方の端部に第2の開口132を有している。なお、容器13の形状は、筒型であれば、特に上記に限定されない。
本実施形態における容器13の第1の開口131が本発明における容器の第1の開口の一例に相当し、本実施形態における容器13の第2の開口132が本発明における容器の第2の開口の一例に相当する。
収容部14は、容器13の底板を構成する底部141と、容器13の両側の側壁を構成する一対の側部142,143と、を備えている。一対の側部142,143の上端の間に開口144が形成されており、その結果、収容部14は、その軸方向に対して実質的に直交する方向に沿った断面において、コ字状(略U字状)の断面形状を有している。
蓋部15は、矩形板状の部材である。図3〜図5に示すように、この蓋部15が一対の側部142,143の上端に固定されている。収容部14の開口144が蓋部15により閉塞されることで、容器13が形成されている。
集合体11は、撚線12の延在方向(図中のZ方向)が容器13の軸方向(第1の開口131から第2の開口132に向かう方向。図中のY方向)に対して実質的に直交するように、容器13に収容されており、多数の撚線12が容器13内に充填(積層)されている。特に、本実施形態では、永久磁石40によって磁場が印加される磁場印加方向(図中のZ軸方向)に対して、撚線12の延在方向が実質的に平行となるように、集合体11が容器13に収容されている。
一般的に、磁場印加方向が磁気熱量効果材料の長手方向に対して平行であると、反磁場の影響が小さくなるのに対し、磁場印加方向が磁気熱量効果材料の長手方向に対して直交していると、反磁場の影響が大きくなる。
この点に関し、本実施形態では、撚線12の延在方向(長手方向)が永久磁石40の磁場印加方向に実質的に一致している。そのため、撚線12を構成する素線121内に生じる反磁場の影響を小さくすることができ、磁気熱量効果を効果的に得ることができる。
なお、本実施形態では、上述のように撚線12同士は集合体11の外周で接合されているが、集合体11は容器13内に単に収容されているだけで、集合体11と容器13とは接合されていない。上述のように、容器13内に多数の撚線12が充填されていることで、集合体11は容器13内に固定されている。
第1の端末部材(連結部材)16は、図3及び図4に示すように、連結口161と、当該連結口161よりも大きな接続口162と、を備えている。この第1の端末部材16としては、例えば、熱収縮チューブ、樹脂成形品、或いは、金属加工品等を用いることができる。
この第1の端末部材16の接続口162には、容器13の一方の端部が挿入され、容器13の端部に第1の端末部材16が固定されている。また、この第1の端末部材16の連結口161には、第1の低温側配管81が連結されており、図1に示すように、第1のMCM熱交換器10は、この第1の低温側配管81を介して、低温側熱交換器50に連通している。
第2の端末部材17も、上述の第1の端末部材16と同様の構成を有している。この第2の端末部材17の接続口172には、容器13の他方の端部が挿入され、容器13の端部に第2の端末部材17が固定されている。また、この第2の端末部材17の連結口171には、第1の高温側配管83が連結されており、図1に示すように、第1のMCM熱交換器10は、この第1の高温側配管83を介して、高温側熱交換器60に連通している。
第2のMCM熱交換器20の容器23にも集合体21が収容されており(図2参照)、この集合体21も複数の撚線22を相互に重ねることで構成されている。そして、第1のMCM熱交換器10と同様、容器23の一方の端部が第1の端末部材に挿入されており、第1の端末部材が容器23に固定されている。また、当該容器23の他方の端部が第2の端末部材に挿入されており、第2の端末部材が容器23に固定されている。この第2のMCM熱交換器20は、第1の端末部材の連結口261に連結された第2の低温側配管82を介して、低温側熱交換器50に連通している。また、第2のMCM熱交換器20は、第2の端末部材の連結口271に連結された第2の高温側配管84を介して、高温側熱交換器60に連通している。
なお、第2のMCM熱交換器20の撚線22は、第1のMCM熱交換器10の撚線12と同じ構成を有している。また、第2のMCM熱交換器20の容器23も、第1のMCM熱交換器10の容器13と同じ構成を有している。さらに、第2のMCM熱交換器20の端末部材も、第1のMCM熱交換器10の端末部材16,17と同じ構成を有している。
例えば、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1を用いた空気調和装置を冷房として機能させる場合には、低温側熱交換器50と室内の空気との間で熱交換を行うことで室内を冷やすと共に、高温側熱交換器60と室外との間で熱交換を行うことで室外に放熱する。
これに対し、当該空気調和装置を暖房として機能させる場合には、高温側熱交換器60と室内の空気との間で熱交換を行うことで室内を暖めると共に、低温側熱交換器50と室外の空気との間で熱交換を行うことで室外から吸熱する。
以上のように、2つの低温側配管81,82と2つの高温側配管83,84によって、4つの熱交換器10,20,50,60を含む循環路が形成されており、回転ポンプ70によって当該循環路内に液体媒体が圧送される。液体媒体の具体例としては、例えば、水、不凍液、エタノール溶液、または、これらの混合物等の液体を例示することができる。本実施形態における液体媒体が、本発明における流体の一例に相当する。
2つのMCM熱交換器10,20は、ピストン30の内部に収容されている。このピストン30は、アクチュエータ35によって、一対の永久磁石40の間を往復移動することが可能となっている。具体的には、ピストン30は、図1に示すような「第1の位置」と、図2に示すような「第2の位置」との間を往復移動することが可能となっている。なお、アクチュエータ35の一例としては、例えば、エアシリンダ等を例示することができる。
ここで、「第1の位置」は、第1のMCM熱交換器10が永久磁石40の間に介在せず、第2のMCM熱交換器20が永久磁石40の間に介在するようなピストン30の位置である。これに対し、「第2の位置」は、第1のMCM熱交換器10が永久磁石40の間に介在し、第2のMCM熱交換器20が永久磁石40の間に介在しないようなピストン30の位置である。
また、本実施形態では、一対の永久磁石40は、MCM熱交換器10(20)が永久磁石40の間に介在した際に撚線21(22)の延在方向に対して磁場の印加方向が実質的に平行となるように、ピストン30に対して配置されている。
なお、第1及び第2のMCM熱交換器10,20に代えて、永久磁石40をアクチュエータ35により往復移動させてもよい。或いは、永久磁石40に代えて、コイルを有する電磁石を用いてもよく、この場合には、MCM熱交換器10,20又は磁石を移動させる機構が不要となる。また、コイルを有する電磁石を用いる場合には、MCM熱交換器10,20の撚線12,22に対する磁場の印加/除去に代えて、撚線12,22に印加した磁場の大きさ(強度)を変更するようにしてもよい。
切替弁90は、第1の高温側配管83と第2の高温側配管84に設けられている。この切替弁90は、上述のピストン30の動作に連動して、回転ポンプ70により液体媒体の供給先を、第1のMCM熱交換器10、又は、第2のMCM熱交換器20に切り替えると共に、高温側熱交換器60の接続先を、第2のMCM熱交換器20、又は、第1のMCM熱交換器10に切り替えることが可能となっている。
次に、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
先ず、ピストン30を図1に示す「第1の位置」に移動させると、第1のMCM熱交換器10の撚線12が消磁されて温度が低下する一方で、第2のMCM熱交換器20の撚線22が着磁されて温度が上昇する。
これと同時に、切替弁90によって、回転ポンプ70→第1の高温側配管83→第1のMCM熱交換器10→第1の低温側配管81→低温側熱交換器50→第2の低温側配管82→第2のMCM熱交換器20→第2の高温側配管84→高温側熱交換器60→回転ポンプ70からなる第1の経路が形成される。
このため、消磁によって温度が低下した第1のMCM熱交換器10の撚線12によって液体媒体が冷却され、当該液体媒体が低温側熱交換器50に供給されて、当該低温側熱交換器50が冷却される。この際、第1のMCM熱交換器10の内部において、撚線12の間に形成された間隙122を液体媒体が通過し、撚線12の素線121と接触することで、当該液体媒体が撚線12によって冷却される。
一方、着磁されて温度が上昇した第2のMCM熱交換器20の撚線22によって液体媒体が加熱され、当該液体媒体は高温側熱交換器60に供給されて、当該高温側熱交換器60が加熱される。この際、第2のMCM熱交換器20の内部において、撚線22の間に形成された間隙を液体媒体が通過し、撚線22の素線と接触することで、当該液体媒体が撚線22によって加熱される。
次いで、ピストン30を図2に示す「第2の位置」に移動させると、第1のMCM熱交換器10の撚線12が着磁されて温度が上昇する一方で、第2のMCM熱交換器20の撚線22が消磁されて温度が低下する。
これと同時に、切替弁90によって、回転ポンプ70→第2の高温側配管84→第2のMCM熱交換器20→第2の低温側配管82→低温側熱交換器50→第1の低温側配管81→第1のMCM熱交換器10→第1の高温側配管83→高温側熱交換器60→回転ポンプ70からなる第2の経路が形成される。
このため、消磁によって温度が低下した第2のMCM熱交換器20の撚線22によって液体媒体が冷却され、当該液体媒体が低温側熱交換器50に供給されて、当該低温側熱交換器50が冷却される。この際、第2のMCM熱交換器20の内部において、撚線22の間に形成された間隙を液体媒体が通過し、撚線22の素線と接触することで、当該液体媒体が撚線22によって冷却される。
一方、着磁されて温度が上昇した第1のMCM熱交換器10の撚線12によって液体媒体が加熱され、当該液体媒体は高温側熱交換器60に供給されて、当該高温側熱交換器60が加熱される。この際、第1のMCM熱交換器10の内部において、撚線12の間に形成された間隙122を液体媒体が通過し、撚線12の素線121と接触することで、当該液体媒体が撚線12によって加熱される。
そして、以上に説明したピストン30の「第1の位置」と「第2の位置」との間の往復移動を繰り返し、第1及び第2のMCM熱交換器10,20内の撚線12,22に対する磁場の印加・除去を繰り返すことにより、低温側熱交換器50の冷却と、高温側熱交換器60の加熱とが継続される。
以上のように、本実施形態では、磁気熱量効果材料からなる複数の素線121を相互に撚り合わせて撚線12,22をそれぞれ構成し、撚線12,22の延在方向(図中のZ方向)に対して実質的に直交する方向(図中のX方向及びY方向)に複数の撚線を相互に重ねて容器内に収容する。このため、素線121を細くしても、液体冷媒の圧力による素線121の変形や破断を抑制することができる。
また、本実施形態では、撚線12,22の延在方向が永久磁石40の磁場印加方向に実質的に一致している。そのため、撚線12,22を構成する素線121内に生じる反磁場の影響を小さくすることができ、磁気熱量効果を効果的に得ることができる。
さらに、本実施形態では、磁気熱量効果材料の形状を撚線とし、複数の撚線12を、当該撚線12の延在方向に対して実質的に直交する方向に重ねている。このため、当該撚線12の側面の凸凹を利用して、液体冷媒が流通するための流路を確保することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上述した磁気ヒートポンプ装置の構成は一例であり、本発明に係る熱交換器をAMR(Active Magnetic Refrigerataion)方式の他の磁気ヒートポンプ装置に適用してもよい。
例えば、磁気ヒートポンプ装置が、一つのMCM熱交換器と、当該MCMに磁場を印加すると共に磁場の大きさを変更する磁場印加装置と、配管を介してMCM熱交換器にそれぞれ接続された第1及び第2の外部熱交換器と、磁場印加装置の動作に連動してMCM熱交換器から第1又は第2の外部熱交換器に流体を供給する流体供給装置と、を備えてもよい。
或いは、上述の実施形態では、回転ポンプ70を用いて液体媒体を供給すると共に切替弁90を用いて当該液体媒体の流通方向を切り替えたが、回転ポンプ70及び切替弁90に代えて、配管に連結された一対の往復ポンプを用いてもよい。
また、上述の実施形態では、磁気ヒートポンプ装置を家庭用或いは自動車等の空気調和装置に適用した例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、用途に応じた適切なキュリー温度を有するMCMを選定することで、冷凍機のような極低温域での用途、或いは、ある程度高温域での用途に、本発明に係る磁気ヒートポンプ装置を適用してもよい。
また、本実施形態では、MCM熱交換器は、単一の集合体によって構成していたが、特にこれに限定されず、複数の集合体を当該MCM熱交換器の延在方向に沿って並設して構成してもよい。この場合、複数の集合体は、相互に同一の構成を有していてもよいし、異なる構成を有していてもよい。
1…磁気ヒートポンプ装置
10…第1のMCM熱交換器
11…集合体
12,12A〜12D…撚線
121…素線
121a…凸部
121b…凹部
122…間隙
123…接着剤
13…容器
131…第1の開口
132…第2の開口
14…収容部
141…底部
142,143…側部
144…開口
15…蓋部
16…第1の端末部材
161…連結口
162…接続口
17…第2の端末部材
171…連結口
172…接続口
20…第2のMCM熱交換器
21…集合体
22…撚線
23…容器
261…第1の連結口
271…第2の連結口
30…ピストン
35…アクチュエータ
40…永久磁石
50…低温側熱交換器
60…高温側熱交換器
70…回転ポンプ
81〜82…第1〜第2の低温側配管
83〜84…第1〜第2の高温側配管
90…切替弁

Claims (7)

  1. 複数の撚線と、
    前記撚線が収容された容器と、を備え、
    それぞれの前記撚線は、磁気熱量効果材料からなる複数の線状体を相互に撚り合わせて構成されており、
    前記撚線は、前記撚線の延在方向に対して実質的に直交する方向に相互に重ねられていると共に、前記撚線に印加される磁場の方向に対して前記撚線の延在方向が実質的に平行となるように前記容器に収容されている熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器であって、
    前記容器は、
    一方の端部に位置する第1の開口と、
    他方の端部に位置する第2の開口と、を有しており、
    前記撚線は、前記第1の開口から前記第2の開口に向かう方向に対して前記撚線の延在方向が実質的に直交するように、前記容器に収容されている熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器であって、
    複数の前記撚線は、
    第1の撚りピッチで複数の前記線状体を撚り合わせて構成された第1の撚線と、
    前記第1の撚りピッチとは異なる第2の撚りピッチで複数の前記線状体を撚り合わせて構成された第2の撚線と、を含む熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱交換器であって、
    複数の前記撚線は、
    第1の本数の前記線状体を撚り合わせて構成された第3の撚線と、
    前記第1の本数とは異なる第2の本数の前記線状体を撚り合わせて構成された第4の撚線と、を含む熱交換器。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器であって、
    相互に隣り合う前記撚線同士は、複数の前記撚線を重ねて構成された集合体の外周で相互に接合されている熱交換器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱交換器と、
    前記撚線に磁場を印加すると共に前記磁場の大きさを変更する磁場印加装置と、を備えており、
    前記磁場印加装置は、磁場の印加方向が前記撚線の延在方向に対して実質的に平行となるように設けられている磁気ヒートポンプ装置。
  7. 請求項6に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記磁気ヒートポンプ装置は、
    配管を介して前記熱交換器にそれぞれ接続された第1及び第2の外部熱交換器と、
    前記磁場印加装置により前記撚線に印加される磁場の大きさの変更に伴って、前記熱交換器から前記第1の外部熱交換器又は前記第2の外部熱交換器に流体を供給する流体供給装置と、を備えた磁気ヒートポンプ装置。
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