JP6485641B2 - 洗浄用微細ミスト生成装置、口腔内洗浄装置、ノズル、口腔内洗浄方法、および、洗浄用微細ミスト生成装置の洗浄用微細ミスト生成方法 - Google Patents
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Description
口腔ケアを十分に行った場合、入院期間を大幅に減らすことができる、感染症の感染率を下げることができる、などの報告がある。
しかしながら、特許文献2に記載の医療噴霧装置は、圧縮ガスを用いており、その圧縮ガスと液体を混合する複雑な構造を要するという問題がある。
微細ミストを噴射する洗浄用微細ミスト生成装置であって、
ノズルと、
前記ノズルに高圧液体を供給する液体供給部と、を有し、
前記ノズルは、前記液体供給部に接続された筒状の液体流路と、
前記液体流路に連通するとともに前記液体流路を介して供給された前記高圧液体を、微細な液滴である微細ミストとして高速に噴射する噴射口と、を有することを特徴とする。
上記本発明の洗浄用微細ミスト生成装置の洗浄用微細ミスト生成方法であって、
液体供給部が、ノズルに高圧液体を供給する工程と、
前記ノズルが、前記液体供給部から液体流路を介して供給された高圧液体を、噴射口から微細な液滴である微細ミストとして高速に噴射する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明によれば、少量の水を用いて、微細な液滴である高速な微細ミストを口腔内などの噴射対象に噴射し、人体に損傷を与えることなく、噴射対象を高い洗浄力で容易に洗浄することができる洗浄用微細ミスト生成装置を提供することができる。
また、本発明によれば、洗浄用微細ミスト生成装置を用いた口腔内洗浄装置を提供することができる。
また、洗浄用微細ミスト生成装置または口腔内洗浄装置に用いられるノズルを提供することができる。
また、洗浄用微細ミスト生成装置の洗浄用微細ミスト生成方法を提供することができる。
また、例えば、看護師などが重篤な患者などの口腔内を容易に洗浄することができ、手
間を軽減することができる。
本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
ノズル10から噴射される高速な微細ミスト1の流速は、約10〜100m/secであり、本実施形態では、約20〜40m/secである。
また、微細ミスト1の平均粒径は、10μm〜30μm程度であり、本実施形態では、20μm程度である。微細ミストである微細な液滴の粒径の計測方法は、例えば、ノズルに供給される液体(水)の水圧を6MPaなどの所定圧力に設定した場合、ノズル直下200mmの位置でのザウター平均で計測することができる。
タンク103は、ウォータポンプ30に接続されており、水などの液体を貯蔵している。
本実施形態では、ノズル10は、円形状に形成された噴射口11を有し、その噴射口11から微細ミストを円錐状に噴射する。ノズルに円形の噴射口を形成した場合、円形状の噴射口の直径は100μm〜500μm程度、噴射口の孔長さ(液体の流れる方向に沿った長さ)は1mm〜5mm程度である。好ましくは、円形状の噴射口の直径は100μm、噴射口の孔長さ1mm程度で、この場合、噴射口11から高速で微細な口腔内洗浄に適したミストを噴射することができる。直径100μm、孔長さ1mm程度の噴射口と同程度の流動抵抗を有すればよく、これを満たす直径と孔長さの関係は無数にある。
尚、ノズルに矩形状の細溝である噴射口11を形成してもよい。この場合、矩形状の細溝である噴射口11は、例えば10〜50μm程度の幅、好ましくは20μm〜30μm程度である。また、矩形状の細溝である噴射口11の長さは100〜1000μm程度であり、200μm程度が好ましい。また、噴射口の孔長さは200μm〜5000μm程度であり、1000μm程度が好ましい。噴射口が矩形状の場合も直径100μm、噴射口の孔長さ1mm程度の噴射口と同程度の流動抵抗を有すればよく、これを満たす溝幅と溝長さと孔長さの関係は無数にある。ノズル10が矩形状に形成された噴射口11を備える場合、その噴射口11から微細ミストを扇形状に高速に噴射することができる。
詳細には、エア噴射口14aから噴射されたエアにより、噴射対象またはその近傍の表面の液膜を除去することができる。この状態で、噴射口11から噴射対象に向けて微細ミストを噴射することで、微細ミストを噴射対象に直接当てることができ、噴射対象の表面を高効率で洗浄することができる。
本実施形態では、吸引口15aは、ノズル10の先端部に設けられている。詳細には、ノズル10の先端部の外周部付近に、複数個の吸引口15aが形成されている。
バキュームポンプ40を動作させることにより、この吸引口15aから、不要な微細ミスト、不要な液体、不要なエアなどを吸引することができる。
図4、図5に示したノズルは、噴射口11の近傍に設けられるとともに、微細ミストの噴射方向に延設された、噴射口11と噴射対象までの距離を一定に保つブラシ18を有する。
本実施形態では、ブラシ18は、ノズルの噴射口11を囲むように、噴射口11の近傍に設けられるとともに、微細ミストの噴射方向に延設されている。詳細には、ブラシ18は、ノズルの先端部の外周部に設けられている。
このブラシ18は、口腔外への水、微細ミスト、洗浄により発生したカスなどの不純物などの飛散を防止することができる。尚、このブラシ18は、エア噴射口14aから噴射されるエアに対しては通気性を有することが好ましい。この場合、ブラシ18とノズルと噴射対象で囲まれる空間内の水、微細ミスト、洗浄により発生したカスなどの不純物などの口腔外への飛散を防止するとともに、吸気口などで吸気されずに余ったエアを、その空間外に排出することができる。
図6〜図11に示したノズルの例では、ノズル10Dの先端部に、矩形状の極細溝である噴射口11が形成されている。
ノズル10Dの中心部には、大径の液溜り部12a(液体流路12)が形成され、細溝の噴射口11に連通する細管11bが形成されている。この細管11bの直径は、細溝の噴射口11の長さよりも短く、本実施液体では、半分程度に形成されている(図10参照)。
細溝の噴射口11の長さ11LAは400μm程度、幅11LBが20μm程度であり、噴射口11の孔長さ(深さ)は200μm程度である(図11参照)。
本願発明者は、洗浄用微細ミスト生成装置から噴射される扇形状の微細ミストの効果を確認するために、コンピュータによりシミュレーションを行った。
詳細には、図12に示したように、噴射対象として歯、歯間などを想定し、洗浄用微細ミスト生成装置のノズルから扇状の微細ミストが噴射された場合を、コンピュータによりシミュレーションを行った。
ノズルから噴射された縦長、幅狭の扇状のミストが、歯間に向かって噴射された場合、微細ミストが歯間を高速に通り抜けることができ、歯間を効率よく洗浄することが分かった。
図14において、横軸に横方向の位置[単位:mm]を示し、左縦軸に上下方向の位置[単位:mm]を示し、右縦軸に平均流速V[m/s]を示す。尚、図14において、平均流速を濃度により示している。
本実施形態では、噴出口11から噴射方向の10mm先でエア噴出口14aのエア噴出方向の中心線と交差するように設定されている。
また、図17(b)は、図16(b)と同じ条件での微細ミストの流速(空間平均値)分布をカラーマップしたものを濃淡により示す図である。図17(b)において微細ミストの軸中心の最大流速はノズルより5.4mm下流で68.5m/sであり、その位置の微細ミストの平均流速が15m/sである。なお、図17の右部に縦方向に並ぶ数字は、各濃度の流速(m/s)を示す数値である。
本実施形態では、噴出口11から噴射方向の6mm先でエア噴出口14aのエア噴出方向の中心線と交差するように設定されている。
ノズル10Gは、0.3mmの直径のノズル14a、直径0.5mmの直径のノズル14b、0.7mmの直径のノズル14cを設けたものを示す。
本測定は、人工プラークを塗布した歯モデルに微細ミストを噴射することで行った。洗浄用微細ミスト生成装置は電動ステージに固定し、歯モデルから10mmの距離を維持した上、100mm/分の移動速度で左右に1往復させることで微細ミストを歯モデルに噴射して人工プラークの除去を行った。微細ミスト噴射後に、歯モデルの画像を2値化し、人工プラークの除去された面積及び人工プラークの残存している面積から洗浄力を算出した。図20(a)は、歯にプラークを塗った状態の撮像画像である。図20(b)は、洗浄前の歯に塗布されたプラークを2値化した画像である。また、図20(c)は、洗浄後の歯に残ったプラークを2値化した画像である。
本願発明者は、洗浄用微細ミスト生成装置から噴射される微細ミストによる洗浄効果を確認する実験を行った。
詳細には、図21(a)に示したように、歯垢や食べカス等を模した人工プラークが付着した歯モデルに歯垢染色剤を塗布して、人工プラーク(歯垢)を着色した後、洗浄用微細ミスト生成装置から噴射した微細ミストにより、人工プラーク(歯垢)の洗浄を行った。
洗浄の結果、図21(b)に示したように、歯、歯間、歯グキなどに付着していた歯垢や食べカス等を模した人工プラークをきれいに除去することができた。
このため、少量の水を用いて、微細な液滴である高速な微細ミストを口腔内などの噴射対象に噴射して、人体に損傷を与えることなく、噴射対象を高い洗浄力で洗浄することができる洗浄用微細ミスト生成装置を提供することができる。
扇状の微細ミストは、例えば、矩形状の噴射口11の短手方向(長手方向に直交する方向)に幅狭(ノズルの軸方向を基準とした噴射角度が約±5°)である。また、扇状の微細ミストの噴射角度は、矩形状の噴射口11の長手方向に、約±30°の噴射角度(ノズルの軸方向を基準)である。
微細ミストの速度分布に関し、矩形状の噴射口11(微細スリット)から、噴射口11と略同じ幅で、噴射方向に伸びて高速度部分が帯状に分布し、噴射方向からずれるほど低速となる。
微細ミスト生成装置は、上述した速度分布の微細ミストを噴射口11から噴射するので、例えば、上記形状の微細ミストを歯間などの噴射対象に当てることにより、非常に高効率に歯間などの噴射対象を洗浄することができる。
例えば、洗浄用微細ミスト生成装置は、ウォータポンプによる水への圧力、ノズル10への高圧液体の単位時間当たりの供給量などを適宜設定することにより、噴射口11から噴射する微細ミストの形状を制御することができる。
このように、高圧液体を、極細溝である矩形状の噴射口11を通して大気中へ放出した場合、噴射口11から扇形状の微細ミストが噴射される。この扇形状の微細ミストを、噴射対象の歯間などにあてることにより、歯間を高効率で洗浄することができる。
このように、微細ミストの噴射対象の衝突領域の近傍にあたるように、ノズル10のエア噴射口14aからエアを噴射することで、歯間や歯面などの噴射対象の表面に存在する液膜を除去し、液膜を除去した状態で、噴射対象の表面に微細ミストをあてて、その噴射対象を高効率で洗浄することができる。
噴射口11から扇形状の微細ミスト1を噴射し、且つ、2つのエア噴射口14aからエアを噴射した場合、2つのエア噴射口14aから噴射されたエアにより、扇形状の微細ミスト1に関し、噴射口11の矩形状の短手方向の広がりを規制することができる。
このため、微細ミストの流速が高められると共に、微細ミストの噴射範囲を広くすることができ、微細ミストによる洗浄効率を高めることができる。
このため、バキュームポンプ40を動作させることにより、吸引口15aから、不要な微細ミスト、不要な液体、不要なエアなどを吸引することができる。
このように、簡単に、ノズルから微細な液滴である微細ミストとして高速に噴射させることができる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
Claims (10)
- 微細ミストを噴射する洗浄用微細ミスト生成装置であって、
ノズルと、
前記ノズルに高圧液体を供給する液体供給部と、を有し、
前記ノズルは、前記液体供給部に接続された筒状の液体流路と、
前記液体流路に連通するとともに前記液体流路を介して供給された前記高圧液体を、粒径30μm以下の微細な液滴である微細ミストとして10m/sec以上の高速に噴射する噴射口と、を有することを特徴とする
洗浄用微細ミスト生成装置。 - 前記ノズルは、矩形状に形成された噴射口を有し、該噴射口から前記微細ミストを扇形状に噴射することを特徴とする請求項1に記載の洗浄用微細ミスト生成装置。
- エア供給装置を有し、
前記ノズルは、前記エア供給装置に接続された筒状のエア流路と、
前記エア流路に連通するとともに前記エア流路を介して供給されたエアを吐出するエア噴射口と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄用微細ミスト生成装置。 - 前記エア噴射口から吐出されるエアは、前記微細ミストの噴射対象の近傍に向けて吐出されることを特徴とする請求項3に記載の洗浄用微細ミスト生成装置。
- 吸引装置を有し、
前記ノズルは、吸引口と、
前記吸引装置に連通するとともに前記吸引口に連通する筒状の吸引流路と、を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の洗浄用微細ミスト生成装置。 - 前記ノズルは、前記噴射口の近傍に設けられるとともに、前記微細ミストの噴射方向に延設された、前記噴射口と噴射対象までの距離を一定に保つブラシを有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の洗浄用微細ミスト生成装置。
- 前記ノズルは、前記噴射口を囲むように前記噴射口の近傍に設けられるとともに、前記微細ミストの噴射方向に延設されたブラシを備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の洗浄用微細ミスト生成装置。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載の洗浄用微細ミスト生成装置を用いた口腔内洗浄装置。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載の洗浄用微細ミスト生成装置、または、請求項8に記載の口腔内洗浄装置のノズル。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載の洗浄用微細ミスト生成装置の洗浄用微細ミスト生成方法であって、
液体供給部が、ノズルに高圧液体を供給する工程と、
前記ノズルが、前記液体供給部から液体流路を介して供給された高圧液体を、噴射口から微細な液滴である微細ミストとして高速に噴射する工程と、を有することを特徴とする
洗浄用微細ミスト生成装置の洗浄用微細ミスト生成方法。
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