JP6481829B2 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール Download PDF

Info

Publication number
JP6481829B2
JP6481829B2 JP2015255009A JP2015255009A JP6481829B2 JP 6481829 B2 JP6481829 B2 JP 6481829B2 JP 2015255009 A JP2015255009 A JP 2015255009A JP 2015255009 A JP2015255009 A JP 2015255009A JP 6481829 B2 JP6481829 B2 JP 6481829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
mounting
mechanical seal
rotating
rotating ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015255009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017116068A (ja
Inventor
田中 圭
圭 田中
佐藤 崇
崇 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heishin Ltd
Original Assignee
Heishin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heishin Ltd filed Critical Heishin Ltd
Priority to JP2015255009A priority Critical patent/JP6481829B2/ja
Publication of JP2017116068A publication Critical patent/JP2017116068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6481829B2 publication Critical patent/JP6481829B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)

Description

本発明は、メカニカルシールに関するものである。
従来、メカニカルシールとして、回転軸に装着した固定環に対して回転環を装着する際、スナップリングを利用するようにしたものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
また他のメカニカルシールとして、回転軸に装着した固定環に対して回転環を装着する際、回転軸に形成したキー溝に配置されるキーを利用するようにしたものが公知である(例えば、特許文献2参照)。
さらに他のメカニカルシールとして、固定環をハウジングに固定しているドライブピンを、回転環の一部をなすカラーのフランジ部に、セットプレートを介して係止した上で、セットスクリュを利用して回転環を固定するようにしたものが公知である(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、前記いずれのメカニカルシールであっても、回転環の装着・位置決めが非常に困難である。すなわち、スナップリング、キー、セットスクリュ等の脱着には工具が不可欠であり、利便性が悪い。さらに、いずれのメカニカルシールであっても、スプリングの付勢力に抗して片手で回転環を押し込みつつ作業を行う必要があるため、脱着が困難である。
実開平04−68255号公報 実開平04−68256号公報 実開平04−48377号公報
本発明は、固定環に対して回転環を簡単に取り付けることができるメカニカルシールを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
被装着部を有する回転軸に装着されるメカニカルシールであって、
前記回転軸に一体回転可能に固定され、シール面を有する回転環と、
前記回転環と同心に配置され、前記回転環の前記シール面が摺動可能に密接するシール面を有する固定環と、
前記シール面同士が密接するように前記固定環又は前記回転環の少なくともいずれか一方を付勢する弾性部材と、
前記回転軸の被装着部に対し、前記回転軸の軸心方向に交差する方向から装着され、前記回転軸及び前記回転環と一体的に回転可能となると共に、前記回転環を前記軸心方向に位置規制して前記弾性部材の付勢力により前記固定環のシール面と前記回転環のシール面とを互いに密接させる取付部材と、
を備えるメカニカルシールを提供する。
この構成により、回転軸の軸心方向に交差する方向から取付部材を装着するだけで、固定環に対して回転環を簡単に取り付けることができ、工具も不要である。
前記回転軸の被装着部は、前記取付部材を前記回転軸の軸心方向に移動可能に支持するのが好ましい。
この構成により、取付部材を移動させながら回転環の取付作業を行うことができる。また取付部材の脱着方向に自由度が生まれ、脱着の作業性が向上する。
前記回転軸の被装着部は、前記取付部材を傾斜可能に支持し、傾斜状態で、前記取付部材により前記回転環を押圧可能であるのが好ましい。
この構成により、取付部材を傾斜させるだけで回転環を押圧して移動させることができる。
前記回転軸の被装着部は、前記回転軸の外周面に設けられる一対の取付溝で構成され、前記各取付溝の底面が互いに平行となるように形成されており、
前記取付部材は、前記取付溝の前記底面に当接する対向面を有する脚部と、前記脚部同士を連結する連結部とを備えるようにすればよい。
前記取付溝は、前記取付部材の前記脚部が前記回転軸の軸心方向にスライド可能な溝幅を有すればよい。
前記取付部材は、前記連結部の両端部に押込用の突起を有するのが好ましい。
この構成により、突起に指を引っ掛けて取付部材を傾斜させて、簡単に回転環を押圧することができる。
前記取付部材は、前記脚部の先端に拡張部を形成されており、前記拡張部の外縁は、前記回転軸の軸心を中心とする同一円周上に位置するのが好ましい。
この構成により、拡張部の外径側への広がりを必要最小限に抑えることができる。
前記取付部材の脚部の厚みの違い、又は、前記取付部材の枚数の違いによって、前記固定環又は前記回転環に作用する前記弾性部材の付勢力を変更可能とするのが好ましい。
この構成により、固定環又は回転環に対する弾性部材の付勢力を自由に調整することができる。これにより、流動物の種類等の条件の違いに合わせてメカニカルシールの面圧を適切な値とすることができる。
前記回転軸の被装着部は、前記回転軸の周方向及び軸心方向に位置をずらせて複数箇所に形成されているのが好ましい。
この構成により、取付部材をいずれの被装着部に取り付けるのかで、固定環又は回転環に対する弾性部材の付勢力を自由に選択することができる。
前記取付部材は、重心位置が前記回転軸の軸心と一致しているのが好ましい。
この構成により、回転軸の回転で取付部材に遠心力が作用し、取付部材が回転軸の外径側へと移動することを防止できる。
本発明によれば、回転軸の被装着部に対して軸心方向に交差する方向から取付部材を取り付けることができるようにしたので、固定環に対する回転環の取付作業を簡単に行うことができる。
本実施形態に係る一軸偏心ねじポンプの概略断面図である。 図1の駆動伝達部を示す部分拡大図である。 (a)はセットプレートの正面図(背面図は正面図と同じ)、(b)はその平面図、(c)はその右側面図(左側面図は右側面図と同じ)、(d)はその底面図、(e)はその斜視図である。 図1のポンプ本体の一端側を示す部分断面図である。 図1のポンプ本体の他端側を示す部分断面図である。 (a)は図1に示す外装体の正面図、(b)はその側面図である。 (a)は図1に示すアダプタの正面図、(b)はそのA−A線断面図である。 図1の外装部の突起とアダプタの凹部との係合状態を示す部分正面図である。 図1の回転環を仮固定するためのセットプレートの取付開始時の断面図である。 図9からセットプレートで回転環を押し込んだ状態を示す断面図である。 図10からセットプレートを降下させた状態を示す断面図である。 図11からセットプレートのピン穴に回転環の位置決めピンを挿通した状態を示す断面図である。 図9から図10に示す状態にセットプレートを操作している状態を示す斜視図である。 (a)図1のポンプ本体で、外装部が最内径位置に位置する場合の横断面図、(b)は(a)の状態から各外装部が外径側に移動した状態での横断面図である。 (a)は他の実施形態に係る外装体の正面断面図、(b)はその横断面図、(c)は(b)の分解図である。 (a)他の実施形態に係る駆動伝達部を示す部分拡大図、(b)はその平面図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本実施形態に係る一軸偏心ねじポンプを示す。この一軸偏心ねじポンプは、第1ケーシング1の一端側に設けた駆動機(図示せず)と、他端側に設けたポンプ本体2とを備え、架台3に支持されている。
第1ケーシング1は金属材料を筒状としたもので、その内部にはカップリングロッド4が配置されている。第1ケーシング1の一端側外周面には接続管5が接続され、図示しないタンク等から流動物を供給可能となっている。カップリングロッド4の一端部は、駆動機側の駆動伝達部6に連結されている。
図2に示すように、駆動伝達部6は、第2ケーシング7内にベアリング8によって回転可能に支持される駆動軸9を備える。駆動軸9は駆動機を駆動することにより回転する。また駆動軸9の先端には筒状部10が形成され、そこにはカップリングロッド4が連結される駆動軸本体9aの一端部が挿通される。駆動軸本体9aと筒状体10とは、両者に連結ピン11を嵌合することにより連結される。これにより、駆動機の動力がカップリングロッド4に伝達される。
また駆動軸本体9aの一端部外周にはメカニカルシール12が装着されている。メカニカルシール12は、固定環14Aと回転環14Bとを備える。
固定環14Aは、シールカバー14a内にOリング14bを介してシートリング13を配置したものである。シートリング13の端面には環状凸部13aが形成されている。
回転環14Bは、従動リング15と環状部16とで構成されている。従動リング15は、段付き形状の内周面を有し、小径側内周面が駆動軸本体9aの外周面に当接している。大径側内周面には小径側内周面との段差部分に当接するようにしてOリング17が取り付けられている。環状部16は、ガイドピン18によって従動リング15に対して軸心方向に往復移動可能に取り付けられ、スプリング19によって離間方向に付勢されている。また環状部16の端面には位置決めピン20が一体化されている。
駆動軸本体9aの外周面には、径方向及び軸心方向と直交し、互いに平行となる一対の平坦面21(底面)を有する溝部22(取付溝)が形成されている。これら溝部22を利用してセットプレート23を装着し、回転環14Bを軸心方向に抜止して仮固定できるようになっている。
セットプレート23は、ステンレス等の金属材料をプレス加工することにより形成される板状のもので、図3に示すように、一対の脚部24と、これら脚部24を連結する連結部25とで構成されている。
脚部24は、対向する内面の間隔が駆動軸本体9aに形成した平坦面21の幅寸法と同じ(配置可能なクリアランスは有する)に形成されている。脚部24の下端部分には、扇状に形成された拡張部26が形成されている。拡張部26は、セットプレート23を駆動軸本体9aに装着した際、その重心位置をカップリングロッド4の軸心と合致させるためのものである。これにより、駆動軸本体9aが回転し、セットプレート23に遠心力が作用したとしても、このセットプレート23の外径側への移動を抑制することができる。また拡張部26の外周縁は前記重心位置を中心とする同一円周上に位置している。これにより、セットプレート23の周囲への広がり領域を必要最小限のものとすることができる。
連結部25の中央部にはピン孔27が形成されている。このピン孔27には、回転環14Bの環状部16に形成した位置決めピン20が挿通され、回転環14Bは駆動軸本体9aに装着されたセットプレート23に対して径方向に位置規制される。連結部25の両端上部には操作片部28が突出している。操作片部28は、後述するように駆動軸本体9aへのセットプレート23の着脱時に利用される。
セットプレート23によって駆動軸本体9aに回転環14Bを仮固定した状態で、駆動軸本体9aには駆動機側の駆動軸9が連結されるようになっている。このとき、駆動軸9の先端開口縁部9aでセットプレート23が軸方向に押し込まれ、このセットプレート23は適正な位置に位置決めされる。そして、駆動機からの動力が駆動軸本体9aに伝達可能となる。この状態では、セットプレート23の脚部24が駆動軸本体9aの溝部22に係合しており、セットプレート23に駆動軸本体9aの回転力が伝達される。またセットプレート23のピン孔27に回転環14Bの位置決めピン20が係合しており、セットプレート23の回転力が回転環14Bに伝達される。つまり、セットプレート23は、カップリングロッド4の軸心方向に回転環14Bを位置決めする役割、駆動軸本体9aから回転環14Bに回転力を伝達する役割、回転環14Bを装着する際の治具としての役割を果たす。
図1に戻って、ポンプ本体2は、第3ケーシング29内に、スリーブ30、外装体31、ステータ32、及び、ロータ33を収容したものである。
図4に示すように、第3ケーシング29の一端部にはエンドスタッド34が取り付けられている。エンドスタッド34は中空筒状で、一端側内周面が外径側に拡張され、そこにはステータ32の一端部が圧入状態で配置される。エンドスタッド34の一端面には環状突部35が形成されている。環状突部35は、後述するように、第1アダプタ55を構成する2つのアダプタ部57を内径側へと押圧し、その内面をステータ32の外面に圧接させる役割を果たす。なお、第3ケーシング29とエンドスタッド34の連結部分は図示しないパッキン等によって封止されている。
図5に示すように、第3ケーシング29の他端部には閉鎖部材36と保護カバー37とが取り付けられている。閉鎖部材36の一端側内周面が外径側に拡張され、ステータ32の他端部が圧入状態で配置される。また閉鎖部材36の一端面は第3ケーシング29内に面し、その外周縁には環状突部38が形成されている。環状突部38は、後述するように、第2アダプタ56の2つのアダプタ部57を内径側へと押圧し、その内面をステータ32の外面に圧接させる。なお、第3ケーシング29と閉鎖部材36の連結部分は図示しないパッキン等によって封止されている。保護カバー37は、第3ケーシング29の他端部と閉鎖部材36の一部とを覆う。
図1に戻って、第3ケーシング29の下方側中央部には注入ポート39が接続され、上方側中央部には注出ポート40が接続されている。注入ポート39に接続される配管途中には、第3ケーシング側から順に、第1開閉弁41、制御弁42、第1圧力計43、及び、レギュレータ44(調圧器)が設けられている。これにより、供給される制御流体(気体でもよいが、液体に代表される非圧縮性流体であるのが好ましい。)を、レギュレータ44で圧力を調整し、開放位置に切り替えた制御弁42、及び、開放した第1開閉弁41から注入ポート39を介して後述する密封空間52内へと注入することができるようになっている。注出ポート40に接続される配管途中には、第3ケーシング側から順に、第2圧力計45及び第2開閉弁46が設けられている。第2圧力計45は、密封空間52内の制御流体の圧力を検出する。検出圧力は、図示しない制御装置に入力される。制御装置は、入力された検出圧力に基づいて、注入ポート39を介して注入される制御流体の流量や圧力を調整し、第2開閉弁46を開閉することにより密封空間52内の制御流体を注出することができるようになっている。
また第3ケーシング29の一端部上方には空気流入口47が形成され、他端部下方には空気流出口48が形成されている。空気流入口47と空気流出口48は、外装体31とスリーブ30の間の中間領域に連通し、排水構造を構成している。空気流入口47に接続された配管は、制御弁42と第1圧力計43の間に接続されている。この配管の途中には、スピードコントローラ49と第3開閉弁50とが並列接続されている。スピードコントローラ49は、中間領域に供給する空気量を制限するためのもので、常時、中間領域に比較的小容量の空気が供給されるようにしている。第3開閉弁50は、普段は閉鎖されており、中間領域内に水滴が発生した場合にのみ開口する。これにより、中間領域にスピードコントローラ49を迂回した大容量のパージエアが吹き込まれ、水滴が除去される。このように、中間領域に空気を流すことで、高温の流動物から発生する蒸気やSIPで使用される蒸気がステータ32を透過して中間領域に至り、そこで滞留することを防止することができる。蒸気が冷えて水滴となり、そのまま滞留すると、雑菌等が繁殖する原因ともなり得るため不衛生であるが、中間領域に空気を流すことで、そのような事態に至ることを確実に阻止することが可能となる。なお、スピードコントローラ49を介して中間領域に常時空気を供給するようにしていれば、中間領域に水滴が溜まることは考えにくいため、第3開閉弁50側の流路は必ずしも必要なものではない。
スリーブ30は、弾性材料を筒状としたものである。スリーブ30は、一端開口部を第3ケーシング29の一端側内周面と、エンドスタッド34及び後述する第1アダプタ55との間に挟持されている。第3ケーシング29の一端部とエンドスタッド34には鍔部がそれぞれ形成され、クランプ51によって保持されている。またスリーブ30は、他端開口部を第3ケーシング29の他端側内周面及び保護カバー37と、閉鎖部材36の外周面及び閉鎖部材36の環状突部38の外周面との間に挟持されている。これにより、スリーブ30と第3ケーシング29との間には環状の密封空間52が形成される。密封空間52には、制御流体が注入ポート39を介して注入され、注出ポート40を介して注出される。
図6に示すように、外装体31は合成樹脂材料からなる複数の外装部53で構成されている(ここでは10個)。各外装部53は、断面等脚台形状の棒状体からなり、両端部からは断面正方形の突起54が突出している。突起54は、後述するアダプタ55,56に形成した凹部58(被係合部)と係合するための係合部となる。外装部53は、等脚台形の上底部分を内径側として脚部分の平面(脚部傾斜面53a)を当接させることにより環状に連なった状態となる。各突起54は、この環状に連なった状態で、その中心Oから各外装部53の中心を通って外径方向に延びる直線(図6(b)では、1本の直線のみをCLで図示)に対して平行な両側面54aを有する。
外装体31の両端部には、ガイド部材の一例である第1アダプタ55と第2アダプタ56がそれぞれ配置されている。図7に示すように、各アダプタ55,56はドーナツ状であるが、ここでは2つのアダプタ部57を組み合わせてこの形状にしている。各アダプタ55,56の内面は、後述するステータ32の外周面の形状に合わせて多角形(ここでは、正十角形)に形成されている。各アダプタ55,56の一方の面には周方向に10箇所等分で凹部58が形成され、その間の台座部59には段付き形状のねじ穴60が形成されている。各凹部58には、各外装部53の突起54が配置される。各凹部58は、外装部53突起54の両側面54aをガイドする対向面58aと、内径側の内側面58bとを有し、外径側には開口している。この形状により、各外装部53の突起54が周方向に位置決めされ、かつ、径方向には移動可能とされる。このように、凹部58は、外装部53の突起54と係合する被係合部を構成する。各アダプタ55,56の他方の面側では、外周面が徐々に小さくなる円錐状のテーパ面55a,56aがそれぞれ形成されている。
第1アダプタ55は、ねじ穴60を利用してエンドスタッド34にねじ止め固定される(図4参照)。このとき、第1アダプタ55のテーパ面55aがエンドスタッド34の環状突部35によって押圧され、内径側へと移動するようになっており、テーパ面55aと環状突部35とによってスライド構造が構成されている。これにより、第1アダプタ55の内周面がステータ32の外周面に圧接し、良好な封止状態が得られる。第2アダプタ56は、ねじ穴60を利用して閉鎖部材36にねじ止め固定される(図5参照)。このとき、第2アダプタ56のテーパ面56aが閉鎖部材36の環状突部38に押圧され、内径側へと移動する。これにより、第2アダプタ56の内周面がステータ32の外周面に圧接し、良好な封止状態が得られる。
各外装部53は、両端部にそれぞれ第1アダプタ55と第2アダプタ56を配置され、周方向への移動を規制されている。また、各外装部53は、突起54が各アダプタ55,56の凹部58内でステータ32の径方向への移動を許容され、ステータ32を圧縮可能な第1位置と、この圧縮状態を緩和する第2位置との間を移動可能となっている。外装部53は剛体であり、密封空間52内に制御流体を流入させることにより内側へと移動し、ステータ32の全体を一様に内方へと圧縮する。したがって、ロータ33に対するステータ32の接触圧が軸心方向でばらついて脈動等が発生するといった不具合はない。また、外装部53を内方に移動させると、脚部傾斜面53a同士が当接したところでそれ以上は移動できなくなるため、ロータ33に対するステータ32の接触圧が過度に高められることはない。詳しくは、図8に示すように、外装部53は、ステータ32の径方向(図8中、中心線上に位置する外装部53では、紙面に直交する奥および手前方向)に移動可能となっている。一方、外装部53の突起54の両側面がアダプタ55,56(図8では、第1アダプタ55のみ図示)に形成した凹部58の両対向面58aにガイドされているので、ステータ32の周方向(図8中、上下方向)には移動不能となっている。なお、第2位置においては、外装部53によるステータ32への押圧力がゼロとなり、ステータ32が全く圧縮されないようにしてもよいが、これに限らず、少なくとも第1位置よりもステータ32の圧縮状態が緩和されればよい。また、ロータ33に対するステータ32の接触圧の上昇は、外装部53の脚部傾斜面53a同士の当接だけでなく、外装部53の突起54とアダプタ55,56の凹部58の内側面58bとの当接によっても抑制可能である。
ステータ32は、適宜搬送する材料に応じて選択されるゴム、樹脂等の弾性材料(例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム(流動物がシリコンオイルを含有する化粧品等である場合に使用される))を筒状に形成したものである。ここでは、ステータ32は断面正十角形をなす中空筒状に形成されており、その中心孔32aは、その内周面がn条で単段あるいは多段の雌ねじ形状とされている。
ロータ33は、ステンレス等の金属材料からなる軸体をn−1条で単段あるいは多段の雄ねじ形状としたものである。ロータ33は、ステータ32の中心孔32a内に配置され、その長手方向につながった搬送空間32bを形成する。ロータ33の一端部はケーシング側のカップリングロッド4に連結され、駆動機(図示せず)からの駆動力により、ステータ32の内側で自転すると共にステータ32の内周面に沿って公転する。つまり、ロータ33はステータ32の中心孔32a内で偏心回転することにより、搬送空間32b内の流動物を長手方向へと搬送することができるようになっている。
続いて、前記構成からなる一軸偏心ねじポンプの組立方法について説明する。
まず、ロータ33を挿通したステータ32の一端部に閉鎖部材36を圧入等により一体化する。そして、閉鎖部材36に対して第2アダプタ56をねじ止めする。第2アダプタ56は2つのアダプタ部57で構成されており、ねじ止めによりテーパ面56aが閉鎖部材36の環状突部38によって押圧されて内側へと移動する。これにより、第2アダプタ56の内面をステータ32の外面に密着させて良好な封止状態を得ることができる。同様に、ステータ32の他端部にエンドスタッド34を一体化した状態で、エンドスタッド34に第1アダプタ55をねじ止めする。第1アダプタ55も前記第2アダプタ56と同様に2つのアダプタ部57で構成されており、ねじ止めによりテーパ面55aがエンドスタッド34の環状突部35によって押圧されて内側へと移動する。これにより、第1アダプタ55の内面をステータ32の外面に密着させて良好な封止状態を得ることができる。
続いて、ステータ32の各外面に沿って外装部53をそれぞれ配置する。このとき、外装部53の突起54を第1アダプタ55及び第2アダプタ56の凹部58に位置させる。これにより、各外装部53は、ステータ32に対して径方向には移動可能となるが、周方向には位置規制される。10個の外装部53を配置することにより得られた外装体31の周囲にはスリーブ30を配置する。そして、これらを第3ケーシング29内に収容し、一端部をエンドスタッド34で閉鎖し、他端部を閉鎖部材36と保護カバー37とで閉鎖する。これにより、ポンプ本体2が完成する。
ロータ33にはカップリングロッド4の一端部を接続する。保護カバー37に第1ケーシング1の一端開口部を当接させて図示しないクランプによって接続することによりカップリングロッド4を覆う。
図9に示すように、カップリングロッド4の他端部の駆動軸本体9aにメカニカルシール12を装着する。まず、駆動軸本体9aに固定環14Aを装着する。続いて、駆動軸本体9aに、回転環14Bを挿通して固定環14Aの端面(環状突部13a)に当接させる。そして、セットプレート23の脚部24を駆動軸本体9aの外径側から溝部22(平坦面21)へとスライド移動させる。セットプレート23の連結部25の下縁が回転環14Bの環状部16の位置決めピン20に当接すれば、図13に示すように、セットプレート23の操作片部28に親指を引っ掛けて引っ張りながら、人差し指で拡張部26を押し込む。これにより、図10に示すように、セットプレート23が溝部22に支持された状態で傾き、位置決めピン20が連結部25の下縁から外れ、セットプレート23をさらにスライド移動させることが可能となる。このとき、セットプレート23が、回転環14Bの押込を容易とする治具としての役割を果たす。そして、図11に示すように、連結部25の下縁が駆動軸本体9aの外周面に当接するまでスライド移動させた後、図12に示すように、セットプレート23を傾けた位置から元の位置に戻し、セットプレート23のピン孔27に位置決めピン20を挿通させる。ここで手を離せば、セットプレート23がスプリング19によって付勢された回転環14Bの環状部16に押圧されて溝部22の一方の側面22aに当接して位置決めされる(図9参照)。このようにして、工具を必要とすることなく固定環14Aに装着したメカニカルシール12に対して回転環14Bを簡単に取り付ける(仮固定する)ことができる。また以上とは逆の手順により、取り付けた固定環14Aを容易に取り外すことができる。
カップリングロッド4の駆動軸本体9aにメカニカルシール12が取り付けられれば、駆動軸本体9aを駆動伝達部6と接続する。すなわち、図2に示すように、駆動軸本体9aの先端部を駆動軸9の筒状部10内に挿入し、シールカバー14aの開口端面を第2ケーシング7の開口端面と当接させる。そして、駆動軸本体9aと駆動軸9とを連結ピン11で連結する。このとき、筒状部10の先端開口部9bがセットプレート23を押圧するので、このセットプレート23は溝部22から離れる。なお、筒状部10の軸心方向の長さは、セットプレート23及び回転環14Bが適切な位置まで移動し、スプリング19の圧縮状態が適切なものとなるように設定されている。
次に、前記構成からなる一軸偏心ねじポンプの動作について説明する。
予め、密封空間52への制御流体の注入量と、流動物の種類と、ロータ33の回転速度と、吐出圧との関係を設定しておく。例えば、密封空間52への制御流体の注入量を最低値としてスリーブ30を初期状態に位置させる。そして、流動物の種類毎に、ロータ33の回転速度と吐出圧の関係をデータテーブルとして記憶させる。また、密封空間52への制御流体の注入量を段階的に変更して同様な処理を行い、データテーブルを完成する。
タンク等から流動物を吐出させる場合、まず、第1開閉弁41を開放する等により、第3ケーシング29とスリーブ30とによって形成される密封空間52内に制御流体を注入する。ステータ32の端部には、複数の外装部53からなる外装体31が配置されている。そして、各外装部53は、その両端部をアダプタ55,56によって支持されている。このため、ステータ32は径方向に移動することができる。したがって、密封空間52内への制御流体の注入量を変更してステータを径方向に移動させることにより、ステータ32とロータ33の間の締め代を調整することが可能となる。密封空間52への制御流体の注入量は、ロータ33の回転速度に応じて所望の吐出圧で流動物を吐出できるように、前記データテーブルを参照して決定する。この場合、制御流体が非圧縮性流体であれば、注入量と吐出圧との関係を変動のない安定したものとすることができる点で好ましい。
吐出圧を上昇させるのであれば、密封空間52内への制御流体の注入量を増大させることにより、スリーブ30を内側に弾性変形させて、外装部53を互いに接近させる。これにより、ステータ32が加圧され、ロータ33との接触圧が上昇する。一方、吐出圧を抑制するのであれば、制御流体の注入量を抑制することにより、スリーブ30の変形量を抑制し、外装部53同士がそれほど接近しないようにする。これにより、ロータ33に対するステータ32の接触圧が抑制される。
制御流体の注入量の調整後、図示しない駆動機を駆動し、カップリングロッド4を介してロータ33を、予め設定した回転速度で回転させる。このときの回転速度は、単位時間当たりの吐出量を考慮して決定される。これにより、ステータ32の内周面とロータ33の外周面とによって形成される搬送空間がこれらの長手方向へと移動する。接続管5から供給された流動物が第1ケーシング1を通過して搬送空間に吸い込まれ、エンドスタッド34へと搬送される。エンドスタッド34に至った流動物はさらに他の場所へと搬送される。
一軸偏心ねじポンプの運転中、外装体31とスリーブ30の間の中間領域には、空気流入口47から空気流出口48に向かって空気が流動し続けている状態とする。これにより、蒸気を発生させる高温の流動物、あるいは、蒸気そのものを搬送するような場合であっても、ステータ32を透過した蒸気が第3ケーシング29内に留まることがなく、確実に排出することができる。万一、中間領域に水滴が滞留したままの状態となる場合には、第3開閉弁50を開放して中間領域内に大量の空気を供給するようにすればよい。
このように、外装体31でステータ32の外周面全体を保持している。そして、外装体31の両端部に配置したアダプタ55,56によって、外装体31が周方向に回転するのを阻止するようにしている。つまり、ステータ32は、その外周面全体をアダプタ55,56によって回転を阻止された外装体31の内面全体で保持されており、ロータの回転に伴うトルク負荷を分散させることができる。したがって、ロータ33の回転に伴ってステータ32が回転方向に弾性変形した後、元の形状に復帰するといった繰り返し変形が発生することを防止でき、破損に至ることを阻止することが可能となる。
また、図14に示すように、ステータ32を横断面十角形とし、外装体31をその辺の数に合わせて10個の外装部53で構成しているので、ステータ32の外面と各外装部53の内面とを互いに対向した状態で接離させることができる。また、外装部53の数を増やすことで、少ない場合に比べて外装部53が外径方向に移動した際に隣接する外装部53の脚部傾斜面53aの間に形成される隙間δを小さくすることができる。これにより、ステータ32に対して外装部53を外径側から内径側に移動させる際、隙間δにステータ32を噛み込んで損傷させるといった不具合の発生を防止することが可能となる。
また、ステータ32の外径側にはスリーブ30が配置されているので、たとえステータ32に亀裂等が形成されたとしても、ステータ32内に外気等が侵入したり、あるいは、ステータ32内の流動物が周囲に漏洩して汚染したりすることがない。
なお、ステータ32内を滅菌する場合等、高温の流動物を搬送する場合にも、密封空間52内への制御流体の注入量を抑制する(又はゼロとする)のが好ましい。このとき、ステータ32は高温の流動物によって径方向に熱膨張するので、制御流体の注入量を抑制することにより、各外装部53は外径側に移動可能となる。これにより、ステータ32が外径側に膨張でき、内径側のみに膨張してロータ33の回転を妨げるといった不具合を発生させることがない。
また、ステータ32やロータ33の使用に伴う摩耗量も考慮して制御流体の注入量を調整するのが好ましい。すなわち、ステータ32やロータ33が摩耗すれば、これらの摩耗量を加味して制御流体の流入量を増大させることにより、ステータ32とロータ33の間の締め代が所望の値となるように調整すればよい。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、外装体31を10個の外装部53で構成するようにしたが、その数は特に限定されるものではなく、6、8、あるいは、12個以上であっても構わない(奇数個であってもよいが、バランスを考えると偶数個であるのが好ましい。)。外装部53の数を多くすることにより、外装部53が外径方向に移動したときに隣接する外装部53同士の間に形成される隙間寸法δ(図14(b)参照)を小さくすることができ、ステータ32が径方向に拡縮する際に噛み込み等の不具合を発生させることがない。
前記実施形態では、外装体31に係合部としての突起54、アダプタ55,56に被係合部としての凹部58を形成するようにしたが、外装体31に係合部としての凹部、アダプタ55,56に被係合部としての突起を形成するようにしてもよい。
前記実施形態では、外装体31は、全体を合成樹脂材料のみで構成したが、図15に示すように、補強体として金属製の補強プレート61を一体化するようにしてもよい。すなわち、外装体31を構成する各外装部53の背面に長手方向に沿って所定間隔で複数の凹部58を形成し、各凹部58にインナーナット62を一体化する。補強プレート61に段付き穴を形成し、この段付き穴を介してインナーナット62にボルト63を螺合し、各外装部53に補強プレート61を一体化する。
このように、金属製の補強プレート61によって補強された外装部53によれば、内方のステータ32に対しては合成樹脂材料からなる外装部53の内面が当接するので、ステータ32を損傷させにくい上、両者の間には良好な面接触状態を得ることができる。また外装部53自身の剛性は補強プレート61によって高められているので、熱やステータ32の膨張等により変形(湾曲)しにくく、外装体31による保持状態を十分なものとすることができる。
なお、補強プレート61をインサート成形することにより各外装部53を形成するようにしてもよい。この場合、補強プレート61に代えて硬質な材料からなる棒状のものを使用することもできる。また、これらの長さは、外装体31の変形を阻止できるのであれば、外装体31よりも短くても構わない。
また、補強プレート61を設ける代わりに、長手方向に延びる突条や溝を形成することにより外装体31の断面形状を剛性に優れたものとすることもできる。
前記実施形態では、カップリングロッド4に対してメカニカルシール12を取り付ける際、セットプレート23によって回転環14Bを仮固定し、その後ポンプ本体側と接続する際に回転環14Bを適正な位置に移動させるようにしたが、セットプレート23を装着する際、回転環14Bを適正位置に位置決めするようにしてもよい。この場合、溝部22の側面22aにセットプレート23が当接することにより、セットプレート23及び回転環14Bが適正位置に位置し、スプリング19が適度に圧縮されるように、溝部22の位置を設定すればよい。
前記実施形態では、セットプレート23を1枚だけ使用するようにしたが、複数枚使用したり、厚みの異なるものを複数枚用意したりしてメカニカルシール12の面圧を調整するようにしてもよい。また平坦面21を有する溝部22は、駆動軸本体9aの外周面に一対形成するだけでなく、軸心及び周方向の位置を変えて複数箇所に形成するようにしてもよい。これにより、セットプレート23の装着位置の違いに応じて面圧を調整することができる。
前記実施形態では、駆動軸本体9aに形成した溝部22を、セットプレート23が駆動軸本体9aの軸心方向に移動可能な幅寸法を有するものとしたが、セットプレート23の厚みとほぼ同等な幅寸法とするようにしてもよい。但し、回転環14Bの着脱を容易に行うためには、溝部22の幅寸法をセットプレート23の厚みよりも大きくするのが好ましい。
前記実施形態では、回転環14Bの仮固定(又は位置決め)にセットプレート23を使用するようにしたが、ピン等を使用するようにしてもよい。例えば、図16に示すように、駆動軸本体9aに形成した貫通孔にピン64を挿通し、このピン64により回転環14Bを仮固定(又は位置決め)するようにしてもよい。この場合、ピン64には、回転環14Bの環状部16に形成した位置決めピン20が挿通される穴を形成するようにすればよい。また、駆動軸本体9aに形成したピン64を挿通するための貫通孔は、図16(b)の2点鎖線で示すように長穴65とするようにしてもよい。このようにすれば、セットプレート23を使用した場合と同様に、ピン64を傾斜させることで、回転環14Bを押し込むことが可能である。
前記実施形態では、密封空間52内に制御流体を供給・排出することにより外装部53を径方向に移動させるようにしたが、ソレノイドやスプリング等、他の駆動手段を利用して移動させるようにしてもよい。
前記実施形態では、各外装部53の突起54を2部品からなる各アダプタ55,56で支持するようにしたが、各アダプタ55,56は1部品であっても、あるいは、3以上の部品で構成されていても構わない。但し、取付作業性の観点から分割されているのが好ましい。
前記実施形態では、第3ケーシング29内の密封空間52内への制御流体の供給と、外装体31とスリーブ30の間の中間領域への空気の供給とを同一の供給源から行うようにしたが、別々の供給源から行うようにしてもよい。
前記実施形態では、スプリング19を回転環14B側に設けた例について説明したが、固定環14A側に設けるようにしてもよい。すなわち、前記実施形態に係る構成は、いわゆる「回転型」ではなく、「静止型」のメカニカルシールにも採用することができる。
1…第1ケーシング
2…ポンプ本体
3…架台
4…カップリングロッ
5…接続管
6…駆動伝達部
7…第2ケーシング
8…ベアリング
9…駆動軸
10…筒状部
11…連結ピン
12…メカニカルシール
13…シートリング
13a…環状凸部
14A…固定環
14B…回転環
14a…シールカバー
14b…Oリング
15…従動リング
16…環状部
17…Oリング
18…ガイドピン
19…スプリング(弾性部材)
20…位置決めピン
21…平坦面
22…溝
23…セットプレート(取付部材)
24…脚部
25…連結部
26…拡張部
27…ピン孔
28…操作片部
29…第3ケーシング
30…スリーブ
31…外装体
32…ステータ
33…ロータ
34…エンドスタッ(被装着部)
35…環状突部
36…閉鎖部(被装着部)
37…保護カバー
38…環状突部
39…注入ポート
40…注出ポート
41…第1開閉弁
42…制御弁
43…第1圧力計
44…レギュレータ
45…第2圧力計
46…第2開閉弁
47…空気流入口
48…空気流出口
49…スピードコントローラ
50…第3開閉弁
51…クランプ
52…密封空間
53…外装部
54…突起
55…第1アダプタ(ガイド部材)
56…第2アダプタ(ガイド部材)
57…アダプタ部(ガイド部)
58…凹部
59…台座部
60…ねじ穴
61…補強プレート(補強体)
62…インナーナット
63…ボルト
64…ピン
65…長穴

Claims (9)

  1. 被装着部を有する回転軸に装着されるメカニカルシールであって、
    前記回転軸に一体回転可能に固定され、シール面を有する回転環と、
    前記回転環と同心に配置され、前記回転環の前記シール面が摺動可能に密接するシール面を有する固定環と、
    前記シール面同士が密接するように前記固定環又は前記回転環の少なくともいずれか一方を付勢する弾性部材と、
    前記回転軸の被装着部に対し、前記回転軸の軸心方向に交差する方向から装着され、前記回転軸及び前記回転環と一体的に回転可能となると共に、前記回転環を前記軸心方向に位置規制して前記弾性部材の付勢力により前記固定環のシール面と前記回転環のシール面とを互いに密接させる取付部材と、
    を備え
    前記回転軸の被装着部は、前記取付部材を前記回転軸の軸心方向に移動可能に支持することを特徴とするメカニカルシール。
  2. 前記回転軸の被装着部は、前記取付部材を傾斜可能に支持し、傾斜状態で、前記取付部材により前記回転環を押圧可能であることを特徴とする請求項に記載のメカニカルシール。
  3. 前記回転軸の被装着部は、前記回転軸の外周面に設けられる一対の取付溝で構成され、前記各取付溝の底面が互いに平行となるように形成されており、
    前記取付部材は、前記取付溝の前記底面に当接する対向面を有する脚部と、前記脚部同士を連結する連結部とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記取付溝は、前記取付部材の前記脚部が前記回転軸の軸心方向にスライド可能な溝幅を有することを特徴とする請求項に記載のメカニカルシール。
  5. 前記取付部材は、前記連結部の両端部に押込用の突起を有することを特徴とする請求項又はに記載のメカニカルシール。
  6. 前記取付部材は、前記脚部の先端に拡張部を形成されており、前記拡張部の外縁は、前記回転軸の軸心を中心とする同一円周上に位置することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のメカニカルシール。
  7. 前記取付部材の脚部の厚みの違い、又は、前記取付部材の枚数の違いによって、前記固定環又は前記回転環に作用する前記弾性部材の付勢力を変更可能としたことを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のメカニカルシール。
  8. 前記回転軸の被装着部は、前記回転軸の周方向及び軸心方向に位置をずらせて複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のメカニカルシール。
  9. 前記取付部材は、重心位置が前記回転軸の軸心と一致していることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のメカニカルシール。
JP2015255009A 2015-12-25 2015-12-25 メカニカルシール Active JP6481829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015255009A JP6481829B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 メカニカルシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015255009A JP6481829B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 メカニカルシール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017116068A JP2017116068A (ja) 2017-06-29
JP6481829B2 true JP6481829B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=59231615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015255009A Active JP6481829B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 メカニカルシール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6481829B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3813103A (en) * 1972-04-12 1974-05-28 Borg Warner Mechanical seal with improved leakage control
JPS5034659U (ja) * 1973-07-27 1975-04-14
JPS5427471Y2 (ja) * 1977-08-03 1979-09-06

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017116068A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5396615B2 (ja) メカニカルシール装置
JP2006329367A (ja) 真空バルブ
EP2295835B1 (en) Mechanical seal device
US20160273544A1 (en) Adjustment Mechanism For Pump Seal
AU2015255274B2 (en) Axially split pump
AU2015255275B2 (en) Axially split pump
JP6481829B2 (ja) メカニカルシール
KR101859313B1 (ko) 일축 편심 나사 펌프
KR20160068648A (ko) 축방향 분할형 펌프
JP6349566B2 (ja) 一軸偏心ネジポンプ
JP6481828B2 (ja) 一軸偏心ねじポンプ
KR101930664B1 (ko) 1축 편심 나사 펌프
CA2964088A1 (en) Sealing device for seal runner face
US20060097455A1 (en) Gland plate
JP6681642B2 (ja) 分割型メカニカルシール
US11079033B2 (en) Check valve ball stop having gasket compression stand off
KR101852324B1 (ko) 원심펌프
KR101554028B1 (ko) 버터플라이 밸브 면간길이를 갖는 신축관 일체형 밸브
KR20220110482A (ko) 적어도 유체를 이송하기 위한 컨베이어 디바이스를 갖는 펌프, 및 이러한 컨베이어 디바이스
US20170191577A1 (en) Check Valve for Submersible Pump
IT201900020050A1 (it) Valvola bidirezionale automatica e pompa dotata di detta valvola
FR3093941B1 (fr) porte outil pour machine d’usinage.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180801

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181015

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6481829

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250