以下、図面を用いて、本発明の遊技台の実施形態に係るスロットマシンについて説明する。
以下説明する本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、且つ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役およびその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
まず、図1および図2を用いてスロットマシン100の基本構成を説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。図2は、入賞ラインの一例を示す図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には(図示省略)、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。図2を用いて具体的に説明すると、左リール110の上段(図に示す1の位置)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(図に示す4の位置)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(図に示す7の位置)に表示される図柄を左リール下段図柄、中リール111の上段(図に示す2の位置)に表示される図柄を中リール上段図柄、左リール111の中段(図に示す5の位置)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(図に示す8の位置)に表示される図柄を中リール下段図柄、右リール112の上段(図に示す3の位置)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(図に示す6の位置)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段(図に示す9の位置)に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼び、各リール110乃至112のそれぞれの図柄は図柄表示窓113を通して各リール110乃至112にそれぞれ縦方向に3つ、合計9つ表示される。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合わせが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組み合わせを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。入賞ラインとは、後述する図5で説明する入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定されるラインのことである。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される中段入賞ラインL1、左リール下段図柄、中リール中段図柄および右リール上段図柄で構成される右上がり入賞ラインL2、左リール上段図柄、中リール中段図柄および右リール下段図柄で構成される右下がり入賞ラインL3、左リール上段図柄、中リール上段図柄および右リール上段図柄で構成される上段入賞ラインL4、左リール下段図柄、中リール下段図柄および右リール下段図柄で構成される下段入賞ラインL5の5つの入賞ラインが設けられている。図2には、これらの入賞ラインが示されている。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。本実施形態のスロットマシン100は3枚賭け専用機であり、メダルの投入枚数が3枚未満のときはどの入賞ラインも有効にはならず、メダルが3枚ベットされたときに全入賞ラインL1〜L5が有効になる。入賞ラインが有効になると、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。なお、入賞ラインの数については5ラインに限定されるものではない。例えば、中段入賞ラインL1、右下がり入賞ラインL2および右上がり入賞ラインL3の3ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に応じた数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、特別役)に内部当選していること、または、後述する特別遊技状態であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役(詳細は後述する)に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128(以下、ランプ128)は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。なお以下では、遊技者に払出される、と同様の意味で、遊技者に付与されると表現する場合がある。また、払出枚数表示器127は、後述する操作条件特定演出にも用いられる。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。なお、払出枚数表示器127は、本発明の第一の演出手段の一例に相当する。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、左ストップボタン137、中ストップボタン138および右ストップボタン139で構成されるストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応付けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110乃至112を全て停止させるためにストップボタン137乃至139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。さらに、第1停止操作を左リール110の停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止操作を右リール112の停止操作とする停止操作を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔145はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。なお、この液晶表示装置157は、本発明の第二の演出手段の一例に相当する。
次に、図3を用いて、スロットマシン100の制御部の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。ここで、主制御部300に関しては、データ容量が大きくなるとプログラムの確認作業が困難になり、また不正改造の温床にもなるといったようなセキュリティ低下の問題が生じることから、主制御部300のROM306やRAM308のデータ容量には制限を設けている。なお、以下説明する主制御部300は、本発明の主制御手段の一例に相当するものである。また、第1副制御部400(あるいは第1副制御部400と第2副制御部500の組合せ)は、本発明の副制御手段の一例に相当するものである。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの図柄配列等を記憶したROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、右ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、右リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。左ストップボタン137センサ、中ストップボタン138センサ、および、右ストップボタン139センサは、各々対応するストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、対応するベットボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、および、右リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。一旦Lレベルになってから次にLレベルになるまでの間、リールが基準位置からどのくらい回転しているかを示す回転位置情報は、水晶発振器315bが出力するクロック信号をカウントした値に基づいて算出される。CPU304は、上記Lレベルの信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。この回転位置情報は、主制御部300のRAM308に格納されている。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ339(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態を示す情報)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示省略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406には、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(ランプ128、上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ200、リールバックライト等)が接続されている。なお、各種ランプ420は、本発明の第二の演出手段の一例に相当するものである。
また、第1副制御部400は、電源管理部(図示省略)から第1副制御部400に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路430を備えており、電圧監視回路430は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路402に出力する。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図4を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では10種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号19のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号20のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号18のコマには「セブン1図柄」、がそれぞれ配置されている。なお、「セブン1図柄」、「セブン2図柄」、および「BAR図柄」は、左リール110において、互いに最大引込み範囲を超えて配置されており、遊技者が同時に狙うことができない図柄となっている。
<入賞役の種類>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役1〜3、再遊技役1〜6、小役1〜5がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1〜3は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役1〜6は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1〜3、および再遊技役1〜6への入賞が含まれる。
特別役1〜3は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。ただし、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、特別役1が「セブン1−セブン1−セブン1」、特別役2が「セブン2−セブン2−セブン2」、特別役3が「BAR−BAR−BAR」である。
特別役1〜3に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグがオンに設定されていると、主制御部300は、遊技状態を特別役内部当選状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1〜3のいずれかに内部当選した遊技においては、その特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、対応する図柄組み合わせが揃って入賞しやすい状態になる。この特別役内部当選状態(RT4)については後述する。
主制御部300は、特別役1〜3のいずれかに対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT5と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数(例えば、320枚)を超える払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。この特別遊技状態(RT5)および再遊技低確率状態(RT1)については後述する。
再遊技役1〜6は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組み合わせは、再遊技役1は「リプレイ−リプレイ−リプレイ」、再遊技役2は「リプレイ−リプレイ−ベル」、再遊技役3は「リプレイ−ベル−リプレイ」、再遊技役4は「セブン1−リプレイ−リプレイ」、再遊技役5は「セブン2−リプレイ−リプレイ」、再遊技役6は「BAR−リプレイ−リプレイ」である。
上記再遊技役のうち、再遊技役4〜6は、内部当選しても入賞することがない役である。本実施形態の遊技台では、操作順序によって入賞する再遊技役が異なる押し順リプレイを設けるにあたって、再遊技役4〜6が、再遊技役1〜3と重複して内部当選するように構成されている(詳細は後述)。再遊技役4〜6は、内部当選の状態を異ならせるため制御用に設けられた役であり、内部当選した場合にはこれらの役以外の重複した再遊技役(再遊技役1〜3)に入賞するように、リール110〜112の停止制御が行われる。従って、再遊技役4〜6に入賞することはない。
主制御部300は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて、遊技状態が再遊技低確率状態(RT1)であれば再遊技高確率状態A(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させ、遊技状態が再遊技高確率状態A(RT2)であれば再遊技高確率状態B(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。また、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて、遊技状態が再遊技高確率状態B(RT3)であれば再遊技高確率状態A(RT2)に移行させ、遊技状態が再遊技高確率状態A(RT2)であれば再遊技低確率状態(RT1)に移行させる。なお、この再遊技高確率状態A(RT2)および再遊技高確率状態B(RT3)については後述する。
上記再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技役に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(後述するメダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数を再設定)されるものであってもよいし、再遊技役に入賞した遊技で投入されたメダルをそのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
小役1〜5は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役であり、対応する図柄組み合わせは、小役1が「スイカ−スイカ−スイカ」、小役2が「ANY−チェリー−ANY」、小役3が「セブン1−ベル−ベル」、小役4が「セブン2−ベル−ベル」、小役5が「BAR−ベル−ベル」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「ANY−チェリー−ANY」の場合、中リール111の図柄が「チェリー」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類および変遷について説明する。図6は、スロットマシン100の遊技状態の遷移図である。
スロットマシン100は、大別すると再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率状態A(RT2)、再遊技高確率状態B(RT3)、特別役内部当選状態(RT4)、特別遊技状態(RT5)の計5つの遊技状態があり、これらの遊技状態は主制御部300によって制御されている。図6(a)には、これらの5つの遊技状態が示されている。また、図6(b)には各遊技状態の移行条件が記載され、図6(a)には、各遊技状態を結ぶ矢印上に図6(b)に示す移行条件に対応する記号が記載されている。各矢印に記載された記号に対応する移行条件が成立すると、その矢印方向に向かって遊技状態が遷移する。この遊技状態が移行する条件には、例えば、所定の役に入賞すること、所定の役に内部当選すること、特定の入賞ラインに特定の図柄組み合わせが停止表示すること、規定回数の遊技が消化されたこと、および所定枚数の払出しがされることなどがある。
図7は、各遊技状態における条件装置の抽選テーブルを示す図であり、図8は、図7に示すNo.14〜25の抽選テーブルの詳細を示す図である。これらの図において、横軸はそれぞれの遊技状態を表し、縦軸はそれぞれの条件装置に対応付けられた抽選値(抽選データの範囲の大きさ)を示す。ここで、条件装置とは、一または複数の役に対応付けられたものである。なお、後述するように、本実施形態においては条件装置が抽選により決定(当選)され、その結果に基づいて入賞する役(入賞役)が決まることになるが、この条件装置の抽選を内部抽選と称し、内部抽選による決定を内部当選と称する。また、条件装置が役と対応付けられていることから、「条件装置の内部抽選」のことを、「役の内部抽選」と称する場合がある。同様に、「条件装置の内部当選」のことを、「役の内部当選」と称する場合があり、「内部当選した条件装置」のことを「内部当選した役」あるいは「内部当選役」と称する場合がある。
なお、図7において、特別役1+小役1は、特別役1と小役1に対応付けられた条件装置であり、特別役2+小役1は、特別役2と小役1に対応付けられた条件装置であり、特別役3+小役1は、特別役3と小役1に対応付けられた条件装置である(図7のNo.4〜6)。また、特別役1+小役2は、特別役1と小役2に対応付けられた条件装置であり、特別役2+小役2は、特別役2と小役2に対応付けられた条件装置であり、特別役3+小役2は、特別役3と小役2に対応付けられた条件装置である(図7のNo.7〜9)。また、特別役1+小役3−4−5は、特別役1および小役3−4−5に対応付けられた条件装置であり、特別役2+小役3−4−5は、特別役2および小役3−4−5に対応付けられた条件装置であり、特別役3+小役3−4−5は、特別役3および小役3−4−5に対応付けられた条件装置である(図7のNo.10〜12)。小役3−4−5は、小役3〜5のすべてに内部当選する条件装置である(図7のNo.31)。
また、図8において、再遊技役1−2は、再遊技役1、2に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−2−4は、再遊技役1、2、4に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−2−5は、再遊技役1、2、5に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−2−6は、再遊技役1、2、6に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−2−4−5は、再遊技役1、2、4、5に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−2−4−6は、再遊技役1、2、4、6に対応付けられた条件装置である(図8のNo.14〜19)。なお、図7における再遊技役1&2は、再遊技役1、2に対応付けられた条件装置(図8のNo.14〜19)の総称であり、その抽選値はこれらの条件装置の抽選値の総和である。
また、図8において、再遊技役1−3は、再遊技役1、3に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−3−4は、再遊技役1、3、4に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−3−5は、再遊技役1、3、5に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−3−6は、再遊技役1、3、6に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−3−4−5は、再遊技役1、3、4、5に対応付けられた条件装置であり、再遊技役1−3−4−6は、再遊技役1、3、4、6に対応付けられた条件装置である(図8のNo.20〜25)。なお、図7における再遊技役1&3は、再遊技役1、3に対応付けられた条件装置(図8のNo.20〜25)の総称であり、その抽選値はこれらの条件装置の抽選値の総和である。
以降説明する各遊技状態において、役の内部当選確率は、ROM306に用意された抽選データから、条件装置を介して各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65536)で除した値で求められる。例えば、再遊技低確率状態(RT1)においては、小役1の抽選値が512であり、小役1の当選確率は512/65536*100≒0.8%である。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレ(条件装置)を対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、条件装置を介して何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
以降、図面を適宜参照しながら、スロットマシン100の遊技状態について説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態(RT1)は、再遊技役の内部当選確率が他の遊技状態(例えば特別遊技状態を除く遊技状態)のうち最も低い(遊技者にとって不利な)遊技状態である。再遊技低確率状態(RT1)では、図7に示す横軸の「RT1」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する条件装置を抽選する。
再遊技低確率状態(RT1)において内部当選する役(条件装置)には、特別役1〜3、特別役1〜3+小役1、特別役1〜3+小役2、特別役1〜3+小役3−4−5、再遊技役1、再遊技役1&2、小役1〜5、小役3−4−5がある。なお、条件装置に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。なお、入賞ラインに入賞に係る図柄組合せが停止されないことを、「ハズレとなる」、と称する場合がある。また、条件装置に当選しなかったことを「ハズレに当選した」と表現する場合がある。
ここで、再遊技役1&2について説明する。上記説明したように、再遊技役1&2は、再遊技役1および再遊技役2に内部当選する条件装置の総称である。本実施形態において再遊技役1&2に内部当選したとは、再遊技役1−2、再遊技役1−2−4、再遊技役1−2−5、再遊技役1−2−6、再遊技役1−2−4−5、再遊技役1−2−4−6のいずれかに内部当選したことを意味する。これらの条件装置にはそれぞれ順に、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の操作順序が正解の操作順序(詳細は後述する)として対応付けられている。そして、この対応付けられた正解の操作順序に従って停止操作がされた場合は、再遊技役2に入賞し、それ以外の場合には、再遊技役1に入賞する。例えば、再遊技役1−2に内部当選した場合に、左中右の操作順序で停止操作がされると再遊技役2に入賞し、それ以外の操作順序で停止操作がされると再遊技役1に入賞する。
本実施形態のスロットマシン100においては、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせによって複数の操作順序がある(例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。本実施形態は、再遊技役4〜6を再遊技役1および再遊技役2と組み合わせることで、これら複数の操作順序のそれぞれを正解の操作順序とする複数の再遊技役1&2を設けたものであると言える。なお、再遊技役1&2に相当する条件装置の間には、例えば再遊技役1−2を狙おうとすると、再遊技役1−2−4や再遊技役1−2−5を狙うことができなくなるといったように、いずれかの再遊技役を狙うとそれ以外の再遊技役を狙うことができなくなる関係があることになる。この再遊技役1&2は、後述する操作条件の示唆がされない状況においては、正解の操作順序を推測することが困難な条件装置となっている。この再遊技役1&2のように、入賞する再遊技役が操作順序によって決定される条件装置を「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。
なお、本実施形態では、再遊技役1&2に相当する条件装置のそれぞれの内部当選確率が均等になっている。すなわち、再遊技役2に入賞するための正解の操作順序に偏りが存在せず、再遊技役2に入賞しやすい操作順序が存在しないように構成されている。しかし、このような構成は一例であり、例えば正解の操作順序が左第1停止を要する条件装置の内部当選確率を他の条件装置の内部当選確率よりも低くしたり、そもそもそのような条件装置を設けない、といったように、再遊技役1&2に相当する条件装置のそれぞれの内部当選確率に偏りを設けた構成であってもよい。この場合、左第1停止の操作順序で停止操作をするよりも、右第1停止あるいは中第1停止の操作順序で停止操作をする方が、再遊技役2に入賞しやすくなる。このように、条件装置の内部当選確率に偏りを設けることで、操作順序によって有利不利が存在するようにしてもよい。
また、本実施形態では、再遊技役4〜6を用いて再遊技役1および再遊技役2に対応付けられた条件装置を複数設けることで、正解の操作順序の異なる複数の再遊技役1&2を設けているが、例えば再遊技役1&2という一つの条件装置を設けた上で、この条件装置に内部当選したときに正解の操作順序を抽選で決定するように構成してもよい。
さらに、本実施形態では、再遊技役1&2について正解の操作順序を対応付けた条件装置を用いているが、後述する小役3〜5のように、正解の操作タイミングを対応付けた条件装置を用いてもよい。
次に、小役3〜5について説明する。小役3〜5は、それぞれ対応する役に入賞するにあたり、左停止操作の操作タイミングが要求される条件装置である。この操作タイミングを正解の操作タイミング(詳細は後述)と称する。なお、左停止操作が第1停止操作である場合と、そうでない場合とで、正解の操作タイミングの一部が異なる。なお、正解の操作タイミング以外のタイミングで停止操作がされた場合にはハズレとなる。
まず、小役3に対する正解の操作タイミングについて説明する。左停止操作が第1停止操作である場合には、左リール110の図柄番号13〜19に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングが正解の操作タイミングとなる。この場合、左リール110のいずれかにセブン1図柄が停止する。その後の停止操作がされると、左リールのセブン1図柄がある入賞ライン上にベル図柄が停止し、小役3に入賞する。
一方、左停止操作が第1停止操作でない場合には、左リール110の図柄番号14〜18に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングが、正解の操作タイミングとなる。この場合、左リール110の中段(図2に示す4の位置)にセブン1図柄が停止する。また、中停止操作および右停止操作によって、中リール111および右リール112の中段にそれぞれベル図柄が停止する。これによって入賞ラインL1に小役3を構成する図柄が停止し、小役3に入賞する。
すなわち、小役3に対する正解の操作タイミングは、少なくとも左リール110の図柄番号14〜18に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングであると言える。
次に、小役4に対する正解の操作タイミングについて説明する。左停止操作が第1停止操作である場合には、左リール110の図柄番号6〜12に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングが正解の操作タイミングとなる。この場合、左リール110のいずれかにセブン2図柄が停止する。その後の停止操作がされると、左リールのセブン2図柄がある入賞ライン上にベル図柄が停止し、小役4に入賞する。
一方、左停止操作が第1停止操作でない場合には、左リール110の図柄番号7〜11に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングが、正解の操作タイミングとなる。この場合、左リール110の中段(図2に示す4の位置)にセブン2図柄が停止する。また、中停止操作および右停止操作によって、中リール111および右リール112の中段にそれぞれベル図柄が停止する。これによって入賞ラインL1に小役4を構成する図柄が停止し、小役4に入賞する。
すなわち、小役4に対する正解の操作タイミングは、少なくとも左リール110の図柄番号7〜11に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングであると言える。
さらに、小役5に対する正解の操作タイミングについて説明する。左停止操作が第1停止操作である場合には、左リール110の図柄番号0〜5、20に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングが正解の操作タイミングとなる。この場合、左リール110のいずれかにBAR図柄が停止する。その後の停止操作がされると、左リールのBAR図柄がある入賞ライン上にベル図柄が停止し、小役5に入賞する。
一方、左停止操作が第1停止操作でない場合には、左リール110の図柄番号0〜4に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングが、正解の操作タイミングとなる。この場合、左リール110の中段(図2に示す4の位置)にBAR図柄が停止する。また、中停止操作および右停止操作によって、中リール111および右リール112の中段にそれぞれベル図柄が停止する。これによって入賞ラインL1に小役5を構成する図柄が停止し、小役5に入賞する。
すなわち、小役5に対する正解の操作タイミングは、少なくとも左リール110の図柄番号0〜4に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングであると言える。
なお、上記説明したとおり、小役3〜5は単独で内部当選する条件装置であり、左リール110においてそれぞれの役を構成する図柄が最大引込み範囲を超えて配置されている。このため、小役3〜5の間には、小役3を狙おうとすると、小役4、5を狙うことができなくなるといったように、いずれかの小役を狙うとそれ以外の小役を狙うことができなくなる関係があることになる。なお、小役1および小役2は、入賞させるために操作タイミングを必要とするが、他の小役が狙えなくなるといった関係はない。従って、例えば小役1を狙いつつ、小役2あるいは小役3を狙う、といったことが可能である。
なお、上記説明した小役3〜5のような条件装置は、上記説明したように一部のリールにおいて構成する図柄が最大引込み範囲を超えて配置されているものであってもよいし、全てのリールにおいて同様の配置としてもよい。
さらに、本実施形態では、小役3〜5について正解の操作タイミングを対応付けた条件装置を用いているが、上記説明した再遊技役1&2のように正解の操作順序を対応付けた条件装置を用いてもよい。
次に、小役3−4−5について説明する。小役3−4−5に内部当選すると、左停止操作が第1停止であった場合には、操作タイミングに関わらず小役3、4、5のいずれかに入賞する。また、左停止操作が第1停止でない場合には、操作タイミングによって入賞する役が異なる。具体的には、左停止操作のタイミングが、左リール110の図柄番号14〜18に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングであれば入賞ラインL1で小役3に入賞する。また、左リール110の図柄番号7〜11に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングであれば入賞ラインL1で小役4に入賞する。さらに、左リール110の図柄番号0〜4に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングであれば入賞ラインL1で小役5に入賞する。そして、上記以外のタイミングで停止操作がされた場合にはハズレとなる。
図6には、再遊技役2に入賞した場合には、後述する再遊技高確率状態A(RT2)に移行することが示されている。また、特別役に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT4)に移行することが示されている。さらに、特別役に入賞した場合には、後述する特別遊技状態(RT5)に移行することが示されている。
<再遊技高確率状態A(RT2)>
再遊技高確率状態A(RT2)は、再遊技役の内部当選確率が再遊技低確率状態(RT1)よりも高く、かつ再遊技高確率状態B(RT3)よりも低い遊技状態である。再遊技高確率状態A(RT2)では、図7に示す横軸の「RT2」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する条件装置を抽選する。
再遊技高確率状態A(RT2)において内部当選する役(条件装置)には、特別役1〜3、特別役1〜3+小役1、特別役1〜3+小役2、特別役1〜3+小役3−4−5、再遊技役1、再遊技役1&2、再遊技役1&3、小役1〜5、小役3−4−5がある。なお、条件装置に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
ここで、再遊技役1&3について説明する。上記説明したように、再遊技役1&3は、再遊技役1および再遊技役3に内部当選する条件装置の総称である。本実施形態において再遊技役1&3に内部当選したとは、再遊技役1−3、再遊技役1−3−4、再遊技役1−3−5、再遊技役1−3−6、再遊技役1−3−4−5、再遊技役1−3−4−6のいずれかに内部当選したことを意味する。これらの条件装置にはそれぞれ順に、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の操作順序が正解の操作順序として対応付けられている。そして、この対応付けられた正解の操作順序に従って停止操作がされた場合は、再遊技役1に入賞し、それ以外の場合には、再遊技役3に入賞する。例えば、再遊技役1−3に内部当選した場合に、左中右の操作順序で停止操作がされると再遊技役1に入賞し、それ以外の操作順序で停止操作がされると再遊技役3に入賞する。
本実施形態のスロットマシン100においては、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせによって複数の操作順序がある(例えば、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。本実施形態は、再遊技役4〜6を再遊技役1および再遊技役3と組み合わせることで、これら複数の操作順序のそれぞれを正解の操作順序とする複数の再遊技役1&3を設けたものであると言える。なお、再遊技役1&3に相当する条件装置の間には、例えば再遊技役1−3を狙おうとすると、再遊技役1−3−4や再遊技役1−3−5を狙うことができなくなるといったように、いずれかの再遊技役を狙うとそれ以外の再遊技役を狙うことができなくなる関係があることになる。この再遊技役1&3は、後述する操作条件の示唆がされない状況においては、正解の操作順序を推測することが困難な条件装置となっている。この再遊技役1&3のように、入賞する再遊技役が操作順序によって決定される条件装置を「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。
なお、本実施形態では、再遊技役1&3に相当する条件装置のそれぞれの内部当選確率が均等になっている。すなわち、再遊技役1に入賞するための正解の操作順序に偏りが存在せず、再遊技役1に入賞しやすい操作順序が存在しないように構成されている。しかし、このような構成は一例であり、例えば正解の操作順序が左第1停止を要する条件装置の内部当選確率を他の条件装置の内部当選確率よりも低くしたり、そもそもそのような条件装置を設けない、といったように、再遊技役1&3に相当する条件装置のそれぞれの内部当選確率に偏りを設けた構成であってもよい。この場合、左第1停止の操作順序で停止操作をするよりも、右第1停止あるいは中第1停止の操作順序で停止操作をする方が、再遊技役1に入賞しやすくなる。このように、条件装置の内部当選確率に偏りを設けることで、操作順序によって有利不利が存在するようにしてもよい。
また、本実施形態では、再遊技役4〜6を用いて再遊技役1および再遊技役3に対応付けられた条件装置を複数設けることで、正解の操作順序の異なる複数の再遊技役1&3を設けているが、例えば再遊技役1&3という一つの条件装置を設けた上で、この条件装置に内部当選したときに正解の操作順序を抽選で決定するように構成してもよい。
さらに、本実施形態では、再遊技役1&3について正解の操作順序を対応付けた条件装置を用いているが、前述した小役3〜5のように、正解の操作タイミングを対応付けた条件装置を用いてもよい。
図6には、再遊技役3に入賞した場合には、再遊技低確率状態(RT1)に移行することが示されており、再遊技役2に入賞した場合には、後述する再遊技高確率状態B(RT3)に移行することが示されている。また、特別役に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT4)に移行することが示されている。さらに、特別役に入賞した場合には、後述する特別遊技状態(RT5)に移行することが示されている。なお、本実施形態では、再遊技役3の入賞を再遊技低確率状態(RT1)に移行する条件としているが、例えば、小役3〜5に内部当選した際に、これらの役に入賞しなかったことを再遊技低確率状態(RT1)に移行する条件に加えてもよい。
<再遊技高確率状態B(RT3)>
再遊技高確率状態B(RT3)は、再遊技役の内部当選確率が再遊技低確率状態(RT1)および再遊技高確率状態A(RT2)よりも高い遊技状態である。再遊技高確率状態B(RT3)では、図7に示す横軸の「RT3」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する条件装置を抽選する。
再遊技高確率状態B(RT3)において内部当選する役(条件装置)には、特別役1〜3、特別役1〜3+小役1、特別役1〜3+小役2、特別役1〜3+小役3−4−5、再遊技役1、再遊技役1&3、小役1〜5、小役3−4−5がある。なお、条件装置に当選しなかった場合はハズレとなり、入賞役に対応する図柄組み合わせは表示されない。
図6には、再遊技役3に入賞した場合には、再遊技高確率状態A(RT2)に移行することが示されている。また、特別役に内部当選した場合には、後述する特別役内部当選状態(RT4)に移行することが示されている。さらに、特別役に入賞した場合には、後述する特別遊技状態(RT5)に移行することが示されている。なお、本実施形態では、再遊技役3の入賞を再遊技高確率状態A(RT2)に移行する条件としているが、例えば、小役3〜5に内部当選した際に、これらの役に入賞しなかったことを再遊技高確率状態A(RT2)に移行する条件に加えてもよい。
<特別役内部当選状態(RT4)>
特別役内部当選状態(RT4)は、特別役に対応する内部当選フラグがオンに設定された状態(特別役内部当選状態)であり、この特別役内部当選状態(RT4)において内部当選する役(条件装置)には、再遊技役1、小役1〜5、小役3−4−5がある。なお、条件装置が内部当選しなかった場合(32744/65536)は、遊技者が所定のタイミングで停止操作をすることで、オンに設定されている特別役の内部当選フラグに対応する特別役に対応する図柄組み合わせを表示させることができる。この特別役内部当選状態(RT4)では、図7に示す横軸の「RT4」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する条件装置を抽選する。
そして、図6に示す通り、特別役内部当選状態(RT4)において、特別役に対応する図柄組み合わせが表示された場合(特別役に入賞した場合)に、後述する特別遊技状態(RT5)に移行する。
<特別遊技状態(RT5)>
特別遊技状態(RT5)では、図7に示す横軸の「RT5」の列にある抽選テーブルを参照して内部当選する条件装置を抽選する。特別遊技状態において内部当選する条件装置は、小役1、小役2、小役3−4−5である。
図6には、特別遊技状態(RT5)において、規定数(例えば、320枚)を超える払い出しがされた場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行することが示されている。
なお、本実施形態では、特別遊技状態(RT5)が規定枚数の払い出しが実行されると終了するが、例えば、所定の役(例えばシングルボーナス)に当選した場合に終了するものや、さらには所定の回数(例えば8回)の入賞があった場合、または所定の回数(例えば6回)の遊技が行われた場合に終了するものであってもよい。
<AT遊技状態>
本実施形態のスロットマシン100の主制御部300は、5つの遊技状態(RT1〜5)を制御している。さらに、主制御部300では、通常演出状態、AT準備演出状態、AT実行演出状態の3つの演出状態を制御、管理している。このうち、通常演出状態を除いた演出状態では、払出枚数表示器127を用いて、内部当選した条件装置に対する操作条件(操作順序あるいは操作タイミングの少なくともいずれか)を示唆する操作条件特定演出を実行する場合がある。以下、この操作条件特定演出が実行され得るAT準備演出状態とAT実行演出状態の二つを総称してAT(アシストタイム)演出状態と称する。ここで、図9を用いて、AT演出状態の詳細について説明する。同図は、主制御部300による操作条件特定演出の一例を示す図である。
AT演出状態では、内部当選した条件装置に応じて、遊技者に有利な結果がもたらされるように操作タイミング又は操作順序を示唆する演出が実行される。具体的には、再遊技役1&2に内部当選した場合には再遊技役2に入賞するための操作順序を示唆し、再遊技役1&3に内部当選した場合には再遊技役1に入賞するための操作順序示唆し、小役3〜5に内部当選した場合にはそれぞれの役に入賞するための操作タイミングを示唆する。なお、これらの条件装置をAT条件装置と称する。また以下では、内部当選したAT条件装置に応じて、遊技者に有利な結果をもたらす操作条件を正解の操作条件と称し、この正解の操作条件を満たさない操作条件を不正解の操作条件と称する。
再遊技役1&2は、再遊技低確率状態(RT1)および再遊技高確率状態A(RT2)において内部当選する条件装置である。この条件装置に内部当選すると、再遊技役1または再遊技役2のいずれかの役に入賞する。これらの役は、再遊技が付与される点で共通するものの、再遊技役2が遊技者にとってより有利な遊技状態である再遊技高確率状態A(RT2)や再遊技高確率状態B(RT3)に移行する役である点が異なる。すなわち、再遊技役1に入賞するよりも再遊技役2に入賞する方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT演出状態において、再遊技役1&2に内部当選した場合には、再遊技役2に入賞するための正解の操作順序を示唆する演出が実行される。
再遊技役1&3は、再遊技高確率状態A(RT2)および再遊技高確率状態B(RT3)において内部当選する条件装置である。この条件装置に内部当選すると、再遊技役1または再遊技役3のいずれかの役に入賞する。これらの役は、再遊技が付与される点で共通するものの、再遊技役3が遊技者にとってより不利な遊技状態である再遊技低確率状態(RT1)や再遊技高確率状態A(RT2)に移行する役である点が異なる。すなわち、再遊技役3に入賞するよりも再遊技役1に入賞する方が遊技者にとって有利な結果になる。このため、AT演出状態において、再遊技役1&3に内部当選した場合には、再遊技役1に入賞するための正解の操作順序を示唆する演出が実行される。
図9(a)には、再遊技役1&2に内部当選した場合の操作条件特定演出が示され、図9(b)には、再遊技役1&3に内部当選した場合の操作条件特定演出が示されている。本実施形態では、払出枚数表示器127に二つある7セグメント表示器のうち、左側を正解の操作順序の示唆に用いている。具体的には、左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の正解の操作順序それぞれに対して、数字の1〜6が順番に対応付けられている。例えば、図9(a)の条件装置No.14の欄には、この条件装置(再遊技役1−2)に内部当選した場合に、正解の操作順序が左中右であることを示す「1」が、払出枚数表示器127の左側の7セグメント表示器に表示されていることが示されている。また、図9(b)の条件装置No.21の欄には、この条件装置(再遊技役1−3−4)に内部当選した場合に、正解の操作順序が左右中であることを示す「2」が、払出枚数表示器127の左側の7セグメント表示器に表示されていることが示されている。
小役3〜5は、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率状態A(RT2)、再遊技高確率状態B(RT3)、および特別役内部当選状態(RT4)において内部当選する条件装置である。この条件装置に内部当選すると、上記説明した正解の操作タイミングでの停止操作を行うことで、対応する小役に入賞することができる。このため、AT演出状態において、小役3〜5に内部当選した場合には、対応する小役に入賞するための正解の操作タイミングを示唆する演出が実行される。
図9(c)には、小役3〜5に内部当選した場合の操作条件特定演出が示されている。本実施形態では、払出枚数表示器127に二つある7セグメント表示器のうち、左側を正解の操作タイミングの示唆に用いている。具体的には、小役3〜5のそれぞれの正解の操作タイミングに対して、数字の7〜9が順番に対応付けられている。例えば、図9(c)の条件装置No.28の欄には、この条件装置(小役3)に内部当選した場合に、正解の操作タイミングが左リール110の図柄番号14〜18に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングであることを示す「7」が、払出枚数表示器127の左側の7セグメント表示器に表示されている。この表示によって、上述の小役3に対応する正解の操作タイミングで停止操作すればよいことが示唆されたと言える。
本実施形態のスロットマシン100では、AT準備演出状態およびAT実行演出状態が設定されていると、操作条件特定演出が実行される。これらの演出状態は、RAM308に設けられたATセット数(残ATセット数と称する場合もある)に従って設定される。ここでATセット数とは、AT実行演出状態が設定される回数を示すものであり、本実施形態では内部当選した条件装置に基づく抽選によって加算される。本実施形態では、通常演出状態でATセット数が1以上であればATセット数から1を減じてAT準備演出状態が設定され、その後遊技状態が再遊技高確率状態B(RT3)に移行するとAT実行演出状態が設定され、さらにこのAT実行演出状態が継続する遊技回数(ATゲーム数)が設定される。このATゲーム数に相当する遊技が終了した時点でATセット数が1以上であれば再度ATゲーム数が設定されてAT実行演出状態が継続する。一方、このATゲーム数に相当する遊技が終了した時点でATセット数が0の場合には通常演出状態が設定される(AT実行演出状態が終了する)。なお、本実施形態では、内部当選した条件装置に基づいてATゲーム数を加算するか否かの抽選が実行される場合がある。
なお、本実施形態の構成に限らず、ATゲーム数やATセット数によらず、所定の条件(例えば特定の遊技状態になったとき)に従ってAT演出状態が開始、終了されるようにしてもよい。また、所定の条件に従ってATゲーム数を加算するか否かの抽選が実行されるようにしてもよい。このAT演出状態では、遊技者がメダルを得やすくなる。
上記説明したように、本実施形態では、再遊技役1&2、再遊技役1&3、小役3〜5をAT条件装置としている。これらの条件装置は、操作順序または操作タイミングが重複しない複数の条件装置で構成されており、これらの条件装置のうち二つ以上の条件装置を同時に狙うことができない関係にある。なお、本実施形態ではAT条件装置として、操作順序または操作タイミングが重複しない複数の条件装置を採用しているが、これに限らず操作条件が重複しない条件装置を採用してもよい。ここで、操作条件とは、操作順序および操作タイミングのうちの少なくともいずれか一方で構成される条件である。
一方、再遊技役1、小役1、小役2、小役3−4−5(図7のNo.13、26、27、31)には、同時に狙うことができない関係にある他の条件装置が存在しないことから、本実施形態ではAT条件装置として採用していない。
また、特別役1〜3(図7のNo.1〜3)は、小役3〜5と同様に、他の条件装置を同時に狙うことができない関係にあることから、AT条件装置として採用してもよい。しかし、特別役1〜3は、入賞しなくても内部当選状態が持ち越される条件装置であるため、本実施形態ではAT条件装置として採用していない。さらに、特別役1〜3と他の役が重複して内部当選する条件装置(図7のNo.4〜12)についても、特別役1〜3が単独で内部当選する条件装置と同様に、AT条件装置として採用してもよいが、本実施形態ではAT条件装置として採用していない。
なお、本実施形態では、払出枚数表示器127の二つある7セグメントのうち、左側で正解の操作条件を表示し、右側で遊技者に払出されるメダルの枚数を表示する構成を採用している。なお、本実施形態のように一のセグメントを用いてすべての操作条件を表示してもよいし、操作条件の種類ごとに表示領域を分けて表示内容を重複させないようにしてもよい。また、表示領域を分けた上で、これらの表示領域同士で互いの表示が同一にならないようにすることで、示唆される操作条件を遊技者がより認識しやすくすることができる。なお、表示領域を分ける構成としては、操作条件の種類に応じて7セグメントを複数設ける構成であってもよいし、一の7セグメントの各セグメントを操作条件の種類ごとに使い分ける構成であってもよい。
また、本実施形態のように、異なる条件装置において正解の操作条件が同一の場合には、同一の表示内容とする構成を採用してもよいが、条件装置毎に異なる表示内容としてもよい。
本実施形態では、操作条件特定演出と付与数を同一の表示器で表示するようにしているが、必ずしもこのようにする必要はなく、それぞれ専用の表示器を設けてもよい。また、正解の操作条件と付与数とは異なる表示(例えば、貯留数の表示)と重複する表示器としてもよい。
<処理の概要>
以下、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図10を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図10に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、この処理の詳細については、図12を用いて後述する。
ステップS103では、遊技開始処理を実行する。この遊技開始処理では、まず最初にメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、メダルが投入されたことを示す投入コマンドの送信準備を行う。なお、前回の遊技でリプレイに入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があれば投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。本実施形態では、賭け数が3の状態でスタートレバー135が操作されたことに基づいて遊技の開始を判定し、メダルブロッカの状態が受付状態(投入されたメダルを受付可能な状態)である場合には非受付状態とし、割込みステータスを遊技中に設定する。ここで、割込みステータスとは、後述する主制御部タイマ割込処理において、状況に応じた処理を行うために用いられる情報である。
ステップS105では、内部抽選処理が実行される。この処理の詳細は図14を用いて後述する。なお詳細は後述するが、この処理で選択された条件装置を内部当選した条件装置と称する。
ステップS111では、内部当選した条件装置に基づき、第1停止操作に対応するリール停止データを準備する。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。
ステップS113では、リール回転開始処理が実行され、全リール110乃至112の回転を開始させ、回転開始コマンドの送信準備を行う。この処理において、一定の回転速度となるまでリールを加速させ、その後にインデックスセンサを検知したことに基づいてストップボタンの操作(停止操作)を有効とする。なお、一定の回転速度となった後にリールの回転速度が落ちた場合にはリールを再度加速させる処理が行われる。すなわち、一定の回転速度でリールが回転されている際に電断復電した場合には、主制御部初期設定処理の後にこの処理が行われることによって再度リールが一定速度になるまで加速される。なお、この処理の詳細は図15を用いて後述する。
ステップS115では、リール停止制御処理が実行される。この処理において、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止テーブルを参照し、停止テーブルに設定された引込みコマ数に従ってリール110乃至112の何れかを停止させ、各停止操作に対応するコマンド(第1〜第3停止操作コマンド)の送信準備を行う。また、第1停止操作については第2停止操作に対応するリール停止データを準備し、第2停止操作については第3停止操作に対応するリール停止データを準備する。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。なお、上記リール回転開始処理についての説明で述べたように、電断復電によってリールの回転速度が落ちた場合には、リールを再度加速させる処理が行われてからこのリール停止制御処理を再開させる。
ステップS117では、入賞判定処理を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組み合わせが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ANY−チェリー−ANY」が揃っていたならば小役2に入賞したと判定する。
ステップS119では遊技状態更新処理を行う。この処理では、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率状態A(RT2)、再遊技高確率状態B(RT3)、特別役内部当選状態(RT4)、特別遊技状態(RT5)の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行(更新)させる。また、現在の遊技状態を示す遊技状態更新コマンドの送信準備を行う。
ステップS121では、演出状態更新処理を行う。なお、この処理の詳細は図16を用いて後述する。
ステップS123では、上記入賞判定処理において払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて付与(払出し)し、その付与数を払出枚数表示器127の右側の7セグメントを用いて表示する。その後、割込みステータスを非遊技中に設定する。なお、再遊技役に入賞している場合には、前回遊技開始の際の賭け数(本実施形態では3)を設定するとともに、後述する操作条件特定演出が実行されている場合には、この賭け数の設定タイミングで終了させる。
以上により一遊技が終了する。以降、ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に図11を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。なお、インデックスセンサの状態はこの処理で確認される。
ステップS207では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。なお、この処理の詳細については、図17を用いて後述する。
ステップS209では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、主制御部300のメイン処理やタイマ割込処理等で送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、投入コマンド、スタートレバー受付コマンド、内部抽選コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転の開始に伴うリール回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、入賞判定コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、リール停止コマンド、遊技状態更新コマンド)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定する等の処理を行う。その後、図10に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタ等の退避が必要な情報(復帰データ)をRAM308の所定の領域に退避し、RAM308の使用領域を少なくとも含む所定領域に対するチェックサム値を導出してRAM308に記憶させ、電断処理が行われたことを示す電源フラグをオンに設定する。
次に、図12を用いて、図10の主制御部メイン処理における主制御部初期設定処理(ステップS101)の詳細について説明する。同図は、図10における主制御部初期設定処理(ステップS101)のフローチャートである。
まず、最初に実行されるステップS1001では、初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定等の処理を行う。
ステップS1003では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路330が、主制御部300に供給されている電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)には繰り返しこのステップS1003を実行し、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS1005に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にも、供給電圧がその所定の値以上になるまでステップS1003は繰り返し実行される。
ステップS1005では、設定キースイッチがオンであるか否か判定される。ここで、設定キースイッチとは、スロットマシン100における遊技者の有利度(例えば1〜6まで6種類の有利度)を設定するためのスイッチである。このスイッチがオンである場合にはステップS1013に進み、そうでない場合にはステップS1007に進む。
ステップS1007では、RAM308に記憶されているデータに異常があるか否か判定される。ここで判定されるデータは、スロットマシン100の電源が落されるかあるいは瞬断(一時的に動作電圧を下回る電圧低下)によってRAM308に退避されたデータである(図11のステップS221参照)。すなわち、RAM308にデータが確実に退避されているか否かが、このステップS1007で判定される。具体的には、電源フラグが正常(オン)であるか、およびチェックサムを用いた演算結果が正常であるかを判定し、双方の判定が正常であった場合には、RAM308の復帰データに異常がないと判定される。このデータに異常があると判定された場合にはステップS1011に進み、異常がないと判定された場合にはステップS1009に進む。
ステップS1009では、主制御部RAMデータ書き戻し処理が実行され、この主制御部初期設定処理を終了する。なお、この主制御部RAMデータ書き戻し処理の詳細については、図13を用いて後述する。
ステップS1011では、RAMエラー処理を行う。このRAMエラー処理では、使用スタックエリアを除く全てのRAM308の記憶領域をクリアする準備などを行った後に、無限ループ状態に移行する。なお、この状態からは、設定キースイッチを操作した状態で電源を入れなおし、設定変更することで遊技が開始できるようになる。すなわち、本実施形態は、RAM308にエラーが発生すると遊技の進行が停止されるように構成されたものであり、また、この状態から設定変更のみで復帰できるように構成されたものである。
ステップS1005において、設定キースイッチがオンの場合に進むステップS1013では、設定キーの状態に従って設定値変更処理が実行される。さらに、この設定値の変更が完了すると、設定値の変更を示す設定変更コマンドの送信準備が実行される。その後、この主制御部初期設定処理を終了する。
次に、図13を用いて、図12の主制御部初期設定処理における主制御部RAMデータ書き戻し処理(ステップS1009)の詳細について説明する。同図は、図12における主制御部RAMデータ書き戻し処理(ステップS1009)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1101では、電断時に操作条件特定演出が実行されていたか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1103に進み、そうでない場合にはステップS1105に進む。
ステップS1103では、操作条件特定演出の復帰処理が実行され、ステップS1105に進む。
ステップS1105では、その他RAMデータ書き戻し処理が実行される。例えば、RAM308に記憶されたデータをCPU304のレジスタに書き戻し、レジスタの状態を電断処理が実行される直前の状態に復帰させる処理が実行される。このRAMデータ書き戻し処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、スロットマシン100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理に分岐する直前に行った命令の次の命令から処理を再開する。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドである。
次に、図14を用いて、図10の主制御部メイン処理における内部抽選処理(ステップS105)の詳細について説明する。同図は、図10における内部抽選処理(ステップS105)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1201では、条件装置の抽選が実行される。具体的には、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている条件装置の抽選テーブルを読み出し、乱数発生回路316から取得した乱数値に対応する条件装置が選択される。ここで選択された条件装置を内部当選した条件装置と称する。
ステップS1203では、条件装置識別情報が生成される。具体的には、内部当選した条件装置が、再遊技役1&2、再遊技役1&3、小役3〜5のいずれかであった場合には、この内部当選した条件装置のグループを示す情報を、条件装置識別情報として記憶する。本実施形態では、内部当選した条件装置が再遊技役1&2(図7、図8のNo.14〜19)であれば、再遊技役1−2を示す情報(図7、図8のNo.14)を、再遊技役1&2のグループを示す条件装置識別情報として記憶する。また、内部当選した条件装置が再遊技役1&3(図7、図8のNo.20〜25)であれば、再遊技役1−3を示す情報(図7、図8のNo.20)を、再遊技役1&3のグループを示す条件装置識別情報として記憶する。さらに、内部当選した条件装置が小役3〜5(図7のNo.28〜30)であれば、小役3を示す情報(図7のNo.28)を、小役3〜5のグループを示す条件装置識別情報として記憶する。なお、本実施形態では、グループを示す条件装置識別情報として、条件装置を示す情報を流用する構成を採用しているが、これに限らず例えば、グループを示す情報を別途設けておき、これを条件装置識別情報として記憶する構成であってもよい。
なお、内部当選した条件装置が再遊技役1&2、再遊技役1&3、小役3〜5のいずれでもない場合には、内部当選した条件装置を示す情報を、条件装置識別情報として記憶する。
ステップS1205では、操作条件識別情報が生成される。この処理では、内部当選した条件装置が、再遊技役1&2、再遊技役1&3、小役3〜5のいずれかであった場合には、当該遊技における正解の操作条件(上述の正解の操作順序あるいは正解の操作タイミング)を識別可能な操作条件識別情報を、内部当選した条件装置の情報とは別に記憶する。
例えば、再遊技役1&2(図7、図8のNo.14〜19)に内部当選した場合、上記ステップS1203の処理によって再遊技役1−2を示す情報を条件装置識別情報とすることにより、再遊技役1&2のうちのどの条件装置に内部当選しているかが判別できない。このように本実施形態では、AT条件装置(再遊技役1&2、再遊技役1&3、小役3〜5)に内部当選した場合において、条件装置識別情報だけでは正解の操作条件(上述の正解の操作順序あるいは正解の操作タイミング)が判別できないように構成されている。すなわち、AT条件装置に内部当選した場合において、正解の操作条件(上述の正解の操作順序あるいは正解の操作タイミング)の判別には、操作条件識別情報が必要となるように構成されている。なお、AT条件装置以外の条件装置に内部当選した場合には、操作条件識別情報は生成されない。
ステップS1207では、演出状態がAT実行演出状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1209に進み、そうでない場合にはステップS1211に進む。
ステップS1209では、ATゲーム数が更新される。この処理では、遊技の進行に基づいてATゲーム数が1減算される。また、内部当選した条件装置に基づいてATゲーム数を加算するか否かを抽選により決定し、加算が決定された場合にはATゲーム数が加算される。なお、AT演出状態の管理はゲーム数に基づくものでなくてもよく、例えば、後述する操作条件特定演出の実行回数や、AT実行演出状態におけるメダルの付与数または獲得数に基づくものであってもよい。その後、ステップS1213に進む。
ステップS1211では、ATセット数の加算が実行される。ここでは、内部当選した条件装置に基づいてATセット数を加算するか否かを抽選により決定し、加算が決定された場合にはATセット数を加算する。その後、ステップS1213に進む。なお、本実施形態のようにATセット数を管理する構成を採用しなくてもよく、例えば、ATセット数を使用せずに、ATゲーム数が0になる度にAT実行演出状態を継続するか否かの抽選を行い、当該抽選に当選した場合にAT実行演出状態を継続させるようにしてもよい。
ステップS1213では、内部抽選コマンドの送信準備が実行される。この内部抽選コマンドは、現在の演出状態を識別可能な情報が含まれる。さらに、演出状態が通常演出状態である場合には条件装置識別情報が含まれ、演出状態が通常演出状態以外(AT実行演出状態、AT準備演出状態)である場合には、条件装置識別情報、操作条件識別情報、および更新されたATゲーム数を識別可能な情報が含まれる。ここで準備された内部抽選コマンドは、主制御部タイマ割込処理で送信される(図11のステップS211)。なお、本実施形態では、条件装置識別情報と操作条件識別情報を分けた構成を採用しているが、必ずしもそれぞれの情報を分ける必要はない。例えば、AT実行演出状態およびAT準備演出状態では、内部当選した条件装置の情報をそのまま送信する一方、通常演出状態では、ステップS1205によって生成された条件装置識別情報を送信するようにしてもよい。すなわち、正解の操作条件を特定可能な情報(例えば、内部当選した条件装置の情報や操作条件特定情報)に関して、その形式を限定するものではない。
次に、図15を用いて、図10の主制御部メイン処理におけるリール回転開始処理(ステップS113)の詳細について説明する。同図は、図10に示すリール回転開始処理(ステップS113)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1301では、遊技間隔カウンタの値が0であるか否か判定される。遊技間隔カウンタの値が0である場合には、ステップS1303に進み、そうでない場合には再度ステップS1301を実行する。なお、遊技間隔カウンタとは、遊技と遊技の間隔を調整するために、主制御部300のRAM308に設けられたカウンタであり、主制御部タイマ割込処理のタイマ更新処理(図11のステップS209)でカウントダウンされる。本実施形態では、前回のリールの回転開始から4.1秒経過したときにこの遊技間隔カウンタの値が0になるように、リールの回転開始の直前にその値が初期化される(図15のステップS1303)。これによって、遊技間の最低所要時間を担保し、射幸性を抑えている。
続くステップS1303では、上記説明した遊技間隔カウンタに初期値が設定され、ステップS1305に進む。
ステップS1305では、全てのリール110〜112の加速が開始され、ステップS1307に進む。
ステップS1307では、全てのリール110〜112が所定の速度(定速)で回転しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1309に進み、そうでない場合は再度このステップS1307を実行する。
ステップS1309では、リール110〜112に設けられたインデックスセンサが、リール110〜112それぞれに設けられた検知片を検出したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1311に進み、そうでない場合は再度このステップS1309を実行する。
ステップS1311では、AT条件装置に内部当選しているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1313に進み、そうでない場合にはステップS1317に進む。
ステップS1313では、演出状態が通常演出状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1317に進み、そうでない場合にはステップS1315に進む。
ステップS1315では、操作条件特定演出が実行される。具体的には、払出枚数表示器127に正解の操作条件(正解の操作順序または正解の操作タイミング)を特定可能な操作条件特定演出(図9参照)を実行させる処理が行われる。なお、本実施形態では、操作条件特定演出により、全ての停止操作に対する操作条件が特定できるように構成されているが、この構成に限定されるものではない。例えば、正解の操作条件のうちの次の停止操作に対する操作条件のみを示すものであってもよいし、正解の操作条件全てを示すものであってもよく、正解の操作条件のうちの次の停止操作に対する操作条件が少なくとも特定されるものであればよい。なお、主制御部300による操作条件特定演出は、実行が開始されてから次の遊技のためのメダル投入(賭け数の更新)が行われるまで実行される。
ステップS1317では、全てのストップボタン137〜139が有効化され、このリール回転開始処理を終了する。なお、ストップボタン137〜139が有効化されると、リールを停止させる操作が受け付けられるようになる。また、ストップボタン137〜139の有効化および無効化を示す情報は、RAM308に記憶されており、この情報を更新することで有効化、無効化を設定している。
次に、図16を用いて、図10の主制御部メイン処理における演出状態更新処理(ステップS121)の詳細について説明する。同図は、図10における演出状態更新処理(ステップS121)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS1403では、演出状態がAT実行演出状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1405に進み、そうでない場合にはステップS1413に進む。
ステップS1405では、ATゲーム数が0であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1407に進み、そうでない場合にはこの演出状態更新処理を終了する。
ステップS1407では、ATセット数が0より大きいか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1411に進み、そうでない場合にはステップS1409に進む。
ステップS1409では、演出状態が通常演出状態に設定され、この演出状態更新処理を終了する。
ステップS1411では、ATセット数から1が減算された後、ATゲーム数に初期値(例えば、50)が設定され、この演出状態更新処理を終了する。なお、ATゲーム数の初期値については変動するものであっても固定値であってもよい。
ステップS1403で演出状態がAT実行演出状態であると判定されなかった場合に進むステップS1413では、演出状態がAT準備演出状態であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1415に進み、そうでない場合にはステップS1419に進む。
ステップS1415では、遊技状態が再遊技高確率状態B(RT3)に移行したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1417に進み、そうでない場合にはこの演出状態更新処理を終了する。なお、例えば、遊技状態が再遊技高確率状態B(RT3)へ移行したか否かに関わらず、再遊技役1&2に相当する条件装置がAT準備演出状態において2回当選したことに基づいてAT実行演出状態を設定するようにしてもよい。
ステップS1417では、演出状態がAT実行演出状態に設定され、ステップS1411に進む。
ステップS1413で演出状態がAT実準備演出状態であると判定されなかった場合に進むステップS1419では、ATセット数が0より大きいか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS1421に進み、そうでない場合にはこの演出状態更新処理を終了する。
ステップS1421では、演出状態がAT準備演出状態に設定され、この演出状態更新処理を終了する。なお、別途前兆ゲーム数を設定し、設定された前兆ゲーム数が経過したことに基づいてAT準備演出状態を設定するようにしてもよい。
次に、図17を用いて、図11の主制御部タイマ割込処理における各種遊技処理(ステップS207)の詳細について説明する。同図は、図11における各種遊技処理(ステップS207)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2001では、割込みステータスが非遊技中であるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2003に進み、そうでない場合にはステップS2009に進む。
ステップS2003では、メダル受付処理が実行され、ステップS2005に進む。なお、この処理の詳細は図18を用いて後述する。
ステップS2005では、メダル精算処理が実行される。具体的には、精算ボタン134が押下された場合には、電子的に貯留されているメダルおよび再遊技以外で賭け数に設定されたメダルを精算する。その後ステップS2007に進む。
ステップS2007では、割込みステータスが非遊技中の場合における各種遊技に関する処理(非遊技中各種遊技処理)が実行され、この各種遊技処理を終了する。
ステップS2001において、割込みステータスが非遊技中でない(割込みステータスが遊技中である)場合に進むステップS2009では、割込みステータスが遊技中の場合における各種遊技に関する処理(遊技中各種遊技処理)が実行され、この各種遊技処理を終了する。この遊技中各種遊技処理には、各リールの回転を制御する処理等が含まれる。
次に、図18を用いて、図17の各種遊技処理におけるメダル受付処理(ステップS2003)の詳細について説明する。同図は、図17におけるメダル受付処理(ステップS2003)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS2101では、メダルセレクタ170内のメダルブロッカの状態が受付状態に設定されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2103に進み、そうでない場合にはステップS2113に進む。
ステップS2103では、ベットボタン130〜132の操作、又はメダルの投入のいずれかがあったか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2105に進み、そうでない場合にはステップS2113に進む。
ステップS2105では、ベットボタン130〜132の操作、又はメダルの投入に応じて賭け数又は貯留数を更新し、ステップS2107へ進む。
ステップS2107では、ステップS2105で賭け数が更新されたか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2109に進み、そうでない場合にはステップS2113に進む。
ステップS2109では、主制御部300による操作条件特定演出が実行されているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2111に進み、そうでない場合にはステップS2113に進む。
ステップS2111では、主制御部300による操作条件特定演出を終了し、ステップS2113へ進む。
ステップS2113では、賭け数と貯留数の合計が53か否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS2115に進み、そうでない場合にはステップS2117に進む。
ステップS2115では、メダルブロッカの状態を受付状態に設定し、このメダル受付処理を終了する。
ステップS2117では、メダルブロッカの状態を非受付状態に設定し、このメダル受付処理を終了する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図19を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図19は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、最初のステップS301では、第1副制御部初期設定処理が実行される。本実施形態では、電源投入が行われると、このステップS301で各種の初期化処理が実行される。なお、この第1副制御部初期設定処理の詳細については、図21を用いて後述する。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS309では、演出制御処理を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。なお、この演出制御処理の詳細については図22を用いて後述する。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図20(a)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図20(a)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS321では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図20(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図20(b)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS331では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU404の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS333では、図19に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS335では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
ステップS337では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS341に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS339に進む。
ステップS339では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定する等の処理を行う。その後、図19に示す第1副制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS341では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタ等の退避が必要な情報(復帰データ)をRAM408の所定の領域に退避し、RAM408の使用領域を少なくとも含む所定領域に対するチェックサム値を導出してRAM408に記憶させ、電断処理が行われたことを示す電源フラグをオンに設定する。なお、本実施形態は、後述するように復電後に操作条件特定演出を復帰させない構成を採用しているが、この処理においては操作条件特定演出の実行に関する情報も退避される。
次に、図21を用いて、図19の第1副制御部メイン処理における第1副制御部初期設定処理(ステップS301)の詳細について説明する。同図は、図19における第1副制御部初期設定処理(ステップS301)のフローチャートである。
まず、最初に実行されるステップS3001では、初期設定を行う。この処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS3003では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路430が、第1副制御部400に供給されている電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU404が電源の遮断を検知した場合)には繰り返しこのステップS3003を実行し、低電圧信号がオフの場合(CPU404が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS3005に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にも、供給電圧がその所定の値以上になるまでステップS3003は繰り返し実行される。
ステップS3005では、設定変更コマンドを受信したか否か判定される。この条件を満たす場合にはステップS3007に進み、そうでない場合にはステップS3009に進む。
ステップS3007では、RAM408の初期化が実行され、この第1副制御部初期設定処理を終了する。なお、本実施形態では、設定変更があった場合およびRAM異常があった場合に、この処理が実行される。主制御部300では、RAMエラーが発生した場合には遊技の進行はできなくなるが、第1副制御部400でRAMエラーが発生しても遊技の進行は可能である。
ステップS3009では、RAM408に記憶されているデータに異常があるか否か判定される。ここで判定されるデータは、スロットマシン100の電源が落されるかあるいは瞬断(一時的に動作電圧を下回る電圧低下)によってRAM408に退避されたデータである(図20(b)のステップS341参照)。すなわち、RAM408にデータが確実に退避されているか否かが、このステップS3009で判定される。具体的には、電源フラグが正常(オン)であるか、およびチェックサムを用いた演算結果が正常であるかを判定し、双方の判定が正常であった場合には、RAM408の復帰データに異常がないと判定される。このデータに異常があると判定された場合にはステップS3007に進み、異常がないと判定された場合にはステップS3011に進む。
ステップS3011では、第1副制御部のRAMデータの書き戻し処理が実行され、この第1副制御部初期設定処理を終了する。例えば、RAM408に記憶されたデータをCPU404のレジスタに書き戻し、レジスタの状態を電断処理が実行される直前の状態に復帰させる処理が実行される。この処理では、電断時にRAM408に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM408に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU404が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、第1副制御部400は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理に分岐する直前に行った命令の次の命令から処理を再開する。なお、第1副制御部400による操作条件特定演出の実行中に電断復電した場合には、操作条件特定演出に関するデータを消去することで、操作条件特定演出は復帰させない構成を採用している。なお、操作条件特定演出に関するデータを消去するタイミングはいずれのタイミングでもよく、操作条件特定演出を復帰させないようになっていればよい。さらに、操作条件特定演出に関するデータを消去する方法に限らず、操作条件特定演出を復帰させないようにすればどのような方法を採用してもよい。
次に、図22を用いて、図19の第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS309)の詳細について説明する。同図は、図19における演出制御処理(ステップS309)のフローチャートである。
まず、最初に実行されるステップS3101では内部抽選コマンドを受信したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3103に進み、そうでない場合にはステップS3105に進む。
ステップS3103では、内部抽選コマンド受信時演出データ設定処理が実行され、この演出制御処理を終了する。なお、内部抽選コマンド受信時演出データ設定処理の詳細については図23を用いて後述する。
ステップS3105では、第1〜第3停止操作コマンドのいずれかを受信したか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3107に進み、そうでない場合にはステップS3109に進む。
ステップS3107では、停止操作コマンド受信時演出データ設定処理が実行され、この演出制御処理を終了する。なお、停止操作コマンド受信時演出データ設定処理の詳細については図24を用いて後述する。
ステップS3109では、その他コマンド受信時演出データ設定処理が実行され、内部抽選コマンドおよび停止操作コマンド以外のコマンドの受信に対して演出データが設定される。
次に、図23を用いて、図22の演出制御処理における内部抽選コマンド受信時演出データ設定処理(ステップS3103)の詳細について説明する。同図は、図22における内部抽選コマンド受信時演出データ設定処理(ステップS3103)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3201では、受信した内部抽選コマンドに操作条件識別情報が含まれているか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3203に進み、そうでない場合にはステップS3205に進む。
ステップS3203では、第1操作条件特定演出用の演出データが設定され、ステップS3205に進む。本実施形態における操作条件特定演出は、停止操作に応じてその態様が変化する演出を採用している。この操作条件特定演出のうち、遊技開始から第1停止操作がされるまでの期間に実行される演出を第1操作条件特定演出と称し、第1停止操作から第2停止操作がされるまでの期間に実行される演出を第2操作条件特定演出と称し、第2停止操作から第3停止操作がされるまでの期間に実行される演出を第3操作条件特定演出と称する。これら第1〜第3操作条件特定演出は、それぞれ第1〜第3停止操作の操作条件をより特定しやすくするために各停止操作に応じて設けられたものであり、詳細については後述する。
ステップS3205では、内部抽選コマンド受信時におけるその他の演出データが設定され、この内部抽選コマンド受信時演出データ設定処理を終了する。
次に、図24を用いて、図22の演出制御処理における停止操作コマンド受信時演出データ設定処理(ステップS3107)の詳細について説明する。同図は、図22における停止操作コマンド受信時演出データ設定処理(ステップS3107)の流れを示すフローチャートである。
まず、最初のステップS3301では、直前に受信した内部抽選コマンドに操作条件識別情報が含まれていたか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3303に進み、そうでない場合にはステップS3309に進む。
ステップS3303では、正解の操作条件で操作されたか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3305に進み、そうでない場合にはステップS3315に進む。
ステップS3305では、受信した停止操作コマンドが第1停止操作コマンドであるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3307に進み、そうでない場合にはステップS3311に進む。
ステップS3307では、第2操作条件特定演出用の演出データが設定され、ステップS3309に進む。
ステップS3309では、停止操作コマンド受信時におけるその他の演出データが設定され、この停止操作コマンド受信時演出データ設定処理を終了する。
ステップS3305で、受信した停止操作コマンドが第1停止操作コマンドでない場合に進むステップS3311では、受信した停止操作コマンドが第2停止操作コマンドであるか否かが判定される。この条件を満たす場合にはステップS3313に進み、そうでない場合にはステップS3315に進む。
ステップS3313では、第3操作条件特定演出用の演出データが設定され、ステップS3309に進む。
ステップS3303で、正解の操作条件で操作していない場合や、ステップS3311で、受信した停止操作コマンドが第2停止操作コマンドでない場合に進むステップS3315では、操作条件特定演出終了用の演出データが設定され、ステップS3309に進む。この処理によって、正解の操作条件で操作されなかった場合、および正解の操作条件で第1〜第3停止操作が行われた場合には、実行中の操作条件特定演出を終了させるための演出データが設定されることになる。
<第2副制御部500の処理>
次に、図25を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図25(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図25(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図25(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図25(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図25(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。
ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS407では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS409では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データおよびシャッタ演出に関する演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS411では、ステップS409の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS409で読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
ステップS413では、ステップS409の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS409読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理については、図25(d)を用いて後述する。この画像制御処理が終了すると、ステップS403へ戻る。
次に、図25(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS415では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図25(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS417では、図25(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS419では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図25(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS421では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS423では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS425に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS425では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS421でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS427では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS429では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS431に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS431では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
≪動作説明≫
以下、上記説明した内容を踏まえ、本実施形態のスロットマシン100の特徴的な動作について説明する。
<操作条件特定演出の概要>
本実施形態では、特別役によって遊技者に有利な状態と不利な状態の波が創出されるが、演出状態によっても遊技者に有利な状態(AT準備演出状態、AT実行演出状態)と不利な状態(通常演出状態)の波が創出される。具体的には、演出状態によって操作条件特定演出が実行される場合があり、この演出によって遊技者に有利な状態となる。以下、この流れについて説明する。
上述したように、本実施形態のスロットマシン100では、5つの遊技状態と3つの演出状態が切り換えられる。この遊技状態は、再遊技低確率状態(RT1)が初期状態であり、演出状態は、通常演出状態が初期状態となっている。
ここで、ATセット数の加算抽選(図14のステップS1211)に当選し、ATセット数が加算されたとする。すると、ATセット数が0より大きくなったことにより、演出状態がAT準備演出状態に設定される(図16のステップS1421)。
演出状態がAT準備演出状態となったことにより、主制御部300による操作条件特定演出が実行され(図15のステップS1315)、第1副制御部400には主制御部300から操作条件識別情報が送信される(図14のステップS1213)。また、操作条件識別情報を受信した第1副制御部400でも、第1副制御部400による操作条件特定演出が実行される(図23のステップS3203、図24のステップS3307、ステップS3313)。
第1副制御部400では、受信した操作条件識別情報で示される操作条件を特定可能な演出を、液晶表示装置157、ランプ128を用いて実行させる(図37参照)。なお、この操作条件識別情報は、主制御部300で操作条件特定演出を実行する場合に送信されることから、第1副制御部400による操作条件特定演出と主制御部300による操作条件特定演出は同じ遊技で実行されることになる。なお、識別情報生成処理で内部当選した条件装置を示す情報を、そのまま条件装置識別情報として記憶する構成を採用した場合には、この条件装置識別情報に基づいて操作条件特定演出を実行するようにしてもよい。また、再遊技役1や小役3−4−5(図7のNo.13、31)のように、操作条件によって有利不利が生じない条件装置が内部当選している場合や、停止操作のうちの有利不利がない停止操作(例えば、第1停止操作に有利不利があり、第2、第3停止操作がない場合の第2、第3停止操作)には、有利不利が生じない停止操作に対する操作条件特定演出の内容を、主制御部300が決定することなく、第1副制御部400が決定して実行するようにしてもよい。
ここで、第1副制御部400における操作条件特定演出は、主制御部300における操作条件特定演出と同様に、全ての停止操作に対する操作条件が特定できるように構成されている。この第1副制御部400における操作条件特定演出についても、主制御部300における操作条件特定演出と同様に、本実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、正解の操作条件のうちの次の停止操作に対する操作条件のみを示すものであってもよいし、正解の操作条件全てを示すものであってもよく、正解の操作条件のうちの次の停止操作に対する操作条件が少なくとも特定されるものであればよい。
主制御部300および第1副制御部400による操作条件特定演出によって、遊技者はAT条件装置に内部当選した場合の正解の操作条件(正解の操作順序、正解の操作タイミング)が把握できるようになる。これにより、再遊技役1&2に内部当選した場合には再遊技役2に入賞し、再遊技役1&3に内部当選した場合には再遊技役1に入賞し、小役3〜5に内部当選した場合にはそれぞれの役に入賞しやすくなる。このため、遊技状態が再遊技低確率状態(RT1)から再遊技高確率状態A(RT2)へ移行し、さらに、再遊技高確率状態A(RT2)から再遊技高確率状態B(RT3)に移行することになる。
演出状態がAT準備演出状態となっている状態で遊技状態が再遊技高確率状態B(RT3)に移行すると、演出状態がAT実行演出状態に設定される(図16のステップS1417)。また、ATセット数が1減算され、ATゲーム数に初期値が設定される(図16のステップS1411)。
主制御部300において演出状態がAT実行演出状態となっても、操作条件特定演出が実行される(図15のステップS1315)。また、第1副制御部400には操作条件識別情報が送信されるため、AT準備演出状態と同様に第1副制御部400による操作条件特定演出が実行される(図14のステップS1213、図23のステップS3203、図24のステップS3307、ステップS3313)。
AT実行演出状態では、ATゲーム数は遊技毎に1ずつ減算される(図14のステップS1209)。このATゲーム数が0になった時点で、ATセット数が0より大きければ、ATセット数が1減算されて再度ATゲーム数に初期値が設定される(図16のステップS1411)。一方、ATセット数が0(ATゲーム数、ATセット数ともに0)であれば、演出状態が通常演出状態に設定される(図16のステップS1409)。
通常演出状態では操作条件特定演出が実行されないため、遊技者はAT条件装置に内部当選した場合の正解の操作条件(正解の操作順序、正解の操作タイミング)が把握できなくなる。よって、再遊技役1&2に内部当選した場合には5/6程度の確率で再遊技役1に入賞し、再遊技役1&3に内部当選した場合には5/6程度の確率で再遊技役3に入賞することになる。また、小役3〜5に内部当選してもそれぞれの役への入賞は困難になる。このため、遊技状態が再遊技高確率状態B(RT3)から再遊技高確率状態A(RT2)へ移行し、さらに、再遊技高確率状態A(RT2)から再遊技低確率状態(RT1)に移行することになる。
以上説明したように本実施形態のスロットマシン100では、主制御部300および第1副制御部400の双方で操作条件特定演出が実行される。この際、主制御部300は、操作条件特定演出を実行する際に、AT条件装置に当選したか否かに加え、AT実行演出状態およびAT準備演出状態であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて操作条件特定演出を実行している。
一方、第1副制御部400は、主制御部300から送信される操作条件識別情報を受信した場合に、受信した操作条件を示す操作条件特定演出を実行するものであり、AT条件装置に対応する操作条件特定演出を実行するにあたって参照する情報は主制御部300から送信される操作条件識別情報のみである。
第1副制御部400では、主制御部300のようなデータ容量の制限がないため、操作条件特定演出の態様を遊技者にとって認識し易い態様とすることができる。その反面、主制御部300よりも不正がされやすいため、主制御部300による操作条件特定演出によって特定される操作条件の方が、第1副制御部400によるものと比べて信頼性が高いと言える。
<操作条件特定演出の具体例>
次に、図26を用いて、遊技の進行に合わせて操作条件特定演出が適宜実行される様子について説明する。同図は、操作条件特定演出の一例を示す図である。なお、以下の説明では、演出状態がAT準備演出状態あるいはAT実行演出状態となっているものとする。また、払出表示器127の右側の7セグメントには入賞役に応じて払出し枚数が表示されることになるが、この図26の説明では省略する。また、第1副制御部400による操作条件特定演出のうち、ランプ128による演出の説明は省略するが、液晶表示装置157の演出に合わせて適宜実行されているものとする。
まず、図26(a)には、遊技開始前の様子が示されている。具体的には、図10の主制御部メイン処理における遊技開始処理(図10のステップS103)において待機状態となっている。このとき、液晶表示装置157には背景画像が表示されており、払出枚数表示器127には何も表示されていない状態となっている。
この図26(a)に示す状態から、遊技開始に必要な賭け数が設定された状態でスタートレバー135が操作される(遊技が開始される)と、図10の主制御部メイン処理における遊技開始処理(図10のステップS103)に続いて内部抽選処理(図10のステップS105、図14)が実行される。ここでは、この内部抽選処理において右中左の操作順序を正解の操作順序とするAT条件装置に内部当選したものとして説明を続ける。内部抽選処理では、このAT条件装置に内部当選したことによって、条件装置識別情報および操作条件識別情報を含む内部抽選コマンドが第1副制御部400に送信され(図14のステップS1213、図11のステップS211)、このコマンドを受信した第1副制御部400によって第1操作条件特定演出が実行される(図22のステップS3103、図23のステップS3203)。図26(b)には、液晶表示装置157による第1操作条件特定演出の一例として、右中左の操作順序を示す演出であって、現時点での正解の操作順序を満たすための停止操作(ここでは右第1停止操作)を強調する演出が実行されている様子が示されている。なお、この時点においても払出枚数表示器127には何も表示されていない状態となっている。このように本実施形態では、液晶表示装置157による操作条件特定演出が遊技開始時に開始される。
図26(b)に示す状態となった後、図10の主制御部メイン処理では、第1停止準備処理およびリール回転開始処理(図10のステップS113、図15)が実行される。このリール回転開始処理において、リールの回転速度が一定の速度に達した後(図15のステップS1307でYes)、操作条件特定演出が開始され、全てのストップボタンが有効化される(図15のステップS1315、ステップS1317)。図26(c)には、操作条件特定演出の一例として、払出枚数表示器127によって右中左の操作順序を示す演出(図9参照)が実行されている様子が示されている。このように本実施形態では、払出枚数表示器127による操作条件特定演出が、全てのストップボタンが有効化されるタイミングで開始されることになる。
ここで、図26(c)に示す状態から、実行された操作条件特定演出に従って右第1停止操作を行ったとする。すると、図10の主制御部メイン処理では、リール停止制御処理において右リール112を停止させる制御を実行するとともに、右停止操作を行ったことを示す第1停止操作コマンドが第1副制御部400に送信される(図10のステップS115)。すると、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、第2操作条件特定演出が実行される(図22のステップS3107、図24のステップS3307)。図26(d)には、液晶表示装置157による第2操作条件特定演出の一例として、右中左の操作順序を示す演出のうち、既に実行された第1停止操作に対する表示を除いた演出であって、現時点での正解の操作順序を満たすための停止操作(ここでは中第2停止操作)を強調する演出が実行されている様子が示されている。この操作条件特定演出の変化によって、残りの停止操作に対する操作条件をより明確に把握できるように構成されている。なお、払出枚数表示器127による演出は変化せずにそのまま維持される。
続いて、図26(d)に示す状態から、実行された操作条件特定演出に従って中第2停止操作を行ったとする。すると、図10の主制御部メイン処理では、リール停止制御処理において中リール111を停止させる制御を実行するとともに、中停止操作を行ったことを示す第2停止操作コマンドが第1副制御部400に送信される(図10のステップS115)。すると、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、第3操作条件特定演出が実行される(図22のステップS3107、図24のステップS3313)。図26(e)には、液晶表示装置157による第3操作条件特定演出の一例として、右中左の操作順序を示す演出のうち、既に実行された第1、第2停止操作に対する表示を除いた演出であって、現時点での正解の操作順序を満たすための停止操作(ここでは左第3停止操作)を強調する演出が実行されている様子が示されている。なお、払出枚数表示器127による演出は変化せずにそのまま維持される。
さらに続いて、図26(e)に示す状態から、実行された操作条件特定演出に従って左第3停止操作を行ったとする。すると、図10の主制御部メイン処理では、リール停止制御処理において左リール110を停止させる制御を実行するとともに、左停止操作を行ったことを示す第3停止操作コマンドが第1副制御部400に送信される(図10のステップS115)。すると、このコマンドを受信した第1副制御部400によって、操作条件特定演出が終了される(図22のステップS3107、図24のステップS3315)。図26(f)には、液晶表示装置157による操作条件特定演出が終了し、背景画像だけが表示されている様子が示されている。なお、払出枚数表示器127による演出は変化せずにそのまま維持される。
払出枚数表示器127による操作条件特定演出は、すべての停止操作を受け付けた時点ではそのまま維持されている。ここで、次の遊技を開始するために必要な賭け数の更新(ベットボタン操作またはメダル投入)がされると、払出枚数表示器127による操作条件特定演出が終了する(図18のステップS2111)。図26(g)には、払出枚数表示器127による表示がされていない(操作条件特定演出が実行されていない)様子が示されている。なお、本実施形態では、払出枚数表示器127による操作条件特定演出を終了させるタイミングで液晶表示装置157による新たな演出を行っていないが、このタイミングで新たな演出を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態では再遊技が付与されている場合にもメダル投入が可能であるが、再遊技用の賭け数の設定(更新)があった時点で操作条件特定演出を終了させる構成を採用している(図10のステップS123)。また、再遊技が付与されている場合には、スタートレバー135が操作されたことに基づいて操作条件特定演出を終了させるようにしてもよい。
以上、遊技開始から次遊技のための賭け数の更新がされるまでの間に正解の操作条件に従った停止操作がされた場合における、操作条件特定演出の様子について説明した。なお、正解の操作条件とは異なる操作条件(不正解の操作条件)に従って停止操作がされた場合には、液晶表示装置157による操作条件特定演出が終了される(図22のステップS3107、図24のステップS3315)。図26には、不正解の操作順序で停止操作を行った場合に、液晶表示装置157による操作条件特定演出が終了した状態となることが、図26(c)あるいは図26(d)から図26(f)に至る点線で示されている。
上記の例では正解の操作条件が操作順序であった場合の例について説明した。ここで、正解の操作条件が操作タイミングであった場合の例として、小役3に内部当選した場合について説明する。この場合上記払出表示器127には、左リール110の図柄番号14〜18に示す図柄が表示窓113の中段(図2に示す4の位置)にあるタイミングが正解の操作タイミングであることを示す「7」が表示されることになる。一方、液晶表示装置157による第1操作条件特定演出としては、例えば、画面内の左側に小役3を構成するセブン1図柄を表示することで、上記の正解の操作タイミングを示唆するといった演出が採用できる。なお、その後の停止操作がされたタイミングでの変化については、上記の例と同様に、受け付けた停止操作が正解の操作条件を満たす場合に当該停止操作に対する表示を消去したり、受け付けた停止操作が正解の操作条件を満たさない場合に操作条件特定演出を終了するようにすればよい。
ここまで図26を用いて、主制御部300による操作条件特定演出(払出表示器127による操作条件特定演出)については停止操作がされても内容を維持する(変化させない)一方、第1副制御400による操作条件特定演出(液晶表示装置157による操作条件特定演出)については各停止操作に応じて内容を変化させる例について説明した。制御主体が異なるこれらの操作条件特定演出については、双方とも各停止操作に応じて内容を変化させるものであってもよいし、各停止操作によって内容を変化させないものであってもよいが、本実施形態のように各停止操作によって第1副制御部400による操作条件特定演出の内容を変化させることによって、各停止操作を行う前に第1副制御部400による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。また、本実施形態のように各停止操作によって主制御部300による操作条件特定演出の内容を変化させないようにすることで、第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させた後に主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
また、第1副制御部400による操作条件特定演出は、本実施形態のように、単に操作条件特定演出を終了させるものに限らず、正解の操作条件に従って停止操作がされた場合に「獲得!」と表示する演出、不正解の操作条件に従った停止操作がされた場合に「残念!」と表示する演出を行うことで操作条件特定演出を終了させるようにしてもよい。なお、正解、不正解のいずれの操作条件で操作された場合にも同一の演出を行うことで操作条件特定演出を終了させるようにしてもよいが、正解の操作条件で操作された場合と不正解の操作条件で操作された場合とで異なる演出を用いて操作条件特定演出を終了させるようにすることで、不正解の操作条件で操作されたことを遊技者に認識させ易くすることができる。
<第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従った場合における操作条件特定演出の実行期間について>
次に、第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従った場合における操作条件特定演出の実行期間について図27、図28を用いて説明する。図27は、第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従った場合における、操作条件特定演出の実行期間の一例を示す図である。また、図28は、操作条件特定演出の実行期間の特徴を示す概念図である。
図26で説明したように、主制御部300による操作条件特定演出(払出表示器127による操作条件特定演出)は、ストップボタン137〜139の操作が有効になったタイミングで開始され(図26(c))、次の遊技を開始するために必要な賭け数の設定があったタイミングで終了する(図26(g))。なお、再遊技役に入賞した場合には、操作条件特定演出を次の遊技に必要な賭け数の設定を自動的に行うと共に、この操作条件特定演出を終了する。すなわち、本実施形態では、図27に示すように、主制御部300による操作条件特定演出が、ストップボタン137〜139の操作が有効になったタイミングで開始された後、次の遊技を開始するために必要な賭け数の設定があったタイミングで終了することになる。
一方、第1副制御部400による操作条件特定演出(液晶表示装置157による操作条件特定演出)は、遊技が開始したタイミングで開始され(図26(b))、正解の操作条件に従って停止操作している場合にはすべての停止操作がされたタイミングで終了する(図26(f))。すなわち、本実施形態では、図27に示すように、第1副制御部400による操作条件特定演出が、遊技が開始したタイミングで開始された後、正解の操作条件に従ったすべての停止操作がされたタイミングで終了することになる。
上記の構成は、第1副制御部400による操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従った場合に、第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させた後に、主制御部300による操作条件特定演出を終了させる構成の一例である。以下、上記構成を採用した理由、およびこれらの操作条件特定演出の実行期間の違いによる効果について説明する。
主制御部300による操作条件特定演出は、第1副制御部400による操作条件特定演出と比較して信頼性が高い。このため、例えば第1副制御部400による操作条件特定演出が正しく実行されないといった何らかの異常が生じた場合であっても、主制御部300による操作条件特定演出を参照することで、異常がない場合に第1副制御部400によって示唆される操作条件を特定することができる。しかし、第1副制御部400による操作条件特定演出は、主制御部300による操作条件特定演出よりも遊技者が認識し易く、正常な状態であれば主制御部300による操作条件特定演出は参照せずとも不利益とはならないことから、そもそも主制御部300による操作条件特定演出の存在が認識され難いという問題がある。仮に、遊技者が主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識していない場合には、上記の異常が生じた場合に正解の操作条件で停止操作を行うことができなくなる、といった問題が生じる。
ここで、第1副制御部400による操作条件特定演出を実行しない構成や、実行を一部制限することにより、相対的に主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識させ易くする構成の可能性について検討する。主制御部300による操作条件特定演出は、第1副制御部400による操作条件特定演出と比較すると遊技者が認識し難いため、単に第1副制御部400による操作条件特定演出を制限してしまうと、操作条件特定演出によって伝えられるべき操作条件を遊技者が認識できずに操作ミスをする可能性がある。しかしながら、第1副制御部400による操作条件特定演出による操作条件に従った停止操作(以下、第1副制御部400による操作条件特定演出に従った停止操作と称する場合がある)がされた後であれば、操作ミスが生じる余地がなくなることから、上記の問題を考慮せずに主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識させ易くする構成を採用することができる。
本実施形態は、第1副制御部400による操作条件特定演出に従った停止操作がされた場合の一例として正解の操作条件に従った停止操作がされた場合を採用し、この正解の操作条件で停止操作がされた後において、主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識し易くなるように構成したものである。具体的には、図27に示すように、正解の操作条件で操作された後、第1副制御部400による操作条件特定演出については第3停止操作がなされたタイミングで終了させる一方、主制御部300による操作条件特定演出については賭け数の設定がなされたタイミングで終了させる構成を採用している。この構成により、主制御部300による操作条件特定演出の存在を遊技者に認識させ易くすることができる。
また、主制御部300による操作条件特定演出の存在を一旦認識した後であれば、第1副制御部400による操作条件特定演出に従った停止操作、あるいは実際の停止操作と、主制御部300による操作条件特定演出と見比べることができるため、主制御部300による操作条件特定演出によって示唆されている操作条件を認識させることができる場合がある。
なお、本実施形態では、第3停止操作がなされたタイミングで第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させ、その後の賭け数が設定されたタイミングで主制御部300による操作条件特定演出を終了させるようにしているが、これらのタイミングは一例であってこの構成に限定されるものではない。上記の構成において各操作条件特定演出を終了させるタイミングとしては、第3停止操作がなされた(第3停止操作に対応するストップボタンが非押下状態から押下状態となった)タイミングおよび賭け数が設定されたタイミングに加え、例えば、第3停止操作がなされたストップボタンが押下状態から非押下状態となったタイミング、第3停止操作によって停止されるリールが停止したタイミング、メダルの払出しが終了したタイミング、メダルの投入(賭け数の設定)が有効化されたタイミングなどが挙げられる。特に、本実施形態のように、各操作条件特定演出の終了タイミングを遊技者の操作タイミングに合わせることで上記効果を高めることができる。また、主制御部300による操作条件特定演出については、第1副制御部400による操作条件特定演出が終了してから払出しの表示がされるまでの間に単独で表示されている期間があることが好ましい。
また、本実施形態では、すべての停止操作が終了した後に、主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識させ易くする構成を採用しているが、この構成は一例であり、第1副制御部400による操作条件特定演出に従った停止操作が終了しているのであれば、すべての停止操作が終了している必要はない。例えば、第1副制御部400による操作条件特定演出が一のリールの停止タイミングに対する操作条件を示唆するものであった場合に、この示唆された操作条件に従って停止操作した後であれば、他のリールに対する停止操作がされていない状態であっても、第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させてから主制御部300による操作条件特定演出を終了させる構成を採用することができる。
以上説明したように、第1副制御部400による操作条件特定演出によって特定される操作条件(本実施形態では正解の操作条件)に従った停止操作がされた後において、第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させてから主制御部300による操作条件特定演出を終了させるものであればよい(図28(a)参照)。
一方、主制御部300による操作条件特定演出は、第1副制御部400による操作条件特定演出と比較すると遊技者が認識し難いという問題がある。このため、正常時に操作ミスを防ぐためには、第1副制御部400による操作条件特定演出を認識させ易くする必要がある。
本実施形態では、図27に示すように、遊技が開始されたタイミングで第1副制御部400による操作条件特定演出を開始させ、ストップボタンが有効化されたタイミングで主制御部300による操作条件特定演出を開始させており、このようにすることで第1副制御部400による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
なお、本実施形態では、遊技が開始されたタイミングで第1副制御部400による操作条件特定演出を開始させ、その後のストップボタンが有効化されたタイミングで主制御部300による操作条件特定演出を開始させるようにしているが、これらのタイミングに限らず、図28(b)に示すように第1副制御部400による操作条件特定演出を開始させた後に主制御部300による操作条件特定演出を開始させるようにすればよい。この構成を採用することで第1副制御部400による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
上記の構成において各操作条件特定演出を開始させるタイミングとしては、遊技が開始されたタイミングおよびストップボタンが有効化されたタイミングに加え、例えば、リールの回転が開始されるタイミング、リールが一定速となったタイミングなどが挙げられるが、必ずしもこれらのタイミングに制限されることはなく、遊技が開始されてからストップボタンが有効化されるまでの任意のタイミングであればよい。
<第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従わなかった場合における操作条件特定演出の実行期間について>
次に、第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従わなかった場合における操作条件特定演出の実行期間について図29、図30を用いて説明する。図29は、第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従わなかった場合における、操作条件特定演出の実行期間の一例を示す図である。また、図30は、操作条件特定演出の実行期間の特徴を示す概念図である。なお以下では、第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従わなかった場合、との記載を用いているが、第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件とは異なる操作条件に従った場合、であるともいえる。
図26で説明したように、主制御部300による操作条件特定演出(払出表示器127による操作条件特定演出)は、ストップボタン137〜139の操作が有効になったタイミングで開始され(図26(c))、次の遊技を開始するために必要な賭け数の設定があったタイミングで終了する(図26(g))。なお、再遊技役に入賞した場合には、操作条件特定演出を次の遊技に必要な賭け数の設定を自動的に行うと共に、この操作条件特定演出を終了する。すなわち、本実施形態では、図29に示すように、主制御部300による操作条件特定演出が、ストップボタン137〜139の操作が有効になったタイミングで開始された後、次の遊技を開始するために必要な賭け数の設定があったタイミングで終了することになる。
一方、第1副制御部400による操作条件特定演出(液晶表示装置157による操作条件特定演出)は、遊技が開始したタイミングで開始され(図26(b))、正解の操作条件を満たさない停止操作がされたタイミングで終了する(図26(c)又は(d)から図26(f))。すなわち、本実施形態では、図29に示すように、第1副制御部400による操作条件特定演出が、遊技が開始したタイミングで開始された後、正解の操作条件を満たさない停止操作(図29では第1停止操作)がされたタイミングで終了することになる。
上記の構成は、第1副制御部400による操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従わなかった場合に、第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させた後に、主制御部300による操作条件特定演出を終了させる構成の一例である。以下、上記構成を採用した理由、およびこれらの操作条件特定演出の実行期間の違いによる効果について説明する。
主制御部300による操作条件特定演出は、第1副制御部400による操作条件特定演出と比較して信頼性が高い。このため、例えば第1副制御部400による操作条件特定演出が正しく実行されないといった何らかの異常が生じた場合であっても、主制御部300による操作条件特定演出を参照することで、異常がない場合に第1副制御部400によって示唆される操作条件を特定することができる。しかし、第1副制御部400による操作条件特定演出は、主制御部300による操作条件特定演出よりも遊技者が認識し易く、正常な状態であれば主制御部300による操作条件特定演出は参照せずとも不利益とはならないことから、そもそも主制御部300による操作条件特定演出の存在が認識され難いという問題がある。仮に、遊技者が主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識していない場合には、上記の異常が生じた場合に正解の操作条件で停止操作を行うことができなくなる、といった問題が生じる。
ここで、第1副制御部400による操作条件特定演出を実行しない構成や、実行を一部制限することにより、相対的に主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識させ易くする構成の可能性について検討する。主制御部300による操作条件特定演出は、第1副制御部400による操作条件特定演出と比較すると遊技者が認識し難いため、単に第1副制御部400による操作条件特定演出を制限してしまうと、操作条件特定演出によって伝えられるべき操作条件を遊技者が認識できずに操作ミスをする可能性がある。しかしながら、第1副制御部400による操作条件特定演出による操作条件に従わない停止操作(以下、第1副制御部400による操作条件特定演出に従わない停止操作と称する場合がある)が一旦された後であれば、すでに操作ミスが生じていることから、上記の問題を考慮せずに主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識させ易くする構成を採用することができる。
本実施形態は、第1副制御部400による操作条件特定演出に従わない停止操作がされた場合の一例として正解の操作条件を満たさない停止操作がされた場合を採用し、この正解の操作条件を満たさない停止操作がされた後において、主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識し易くなるように構成したものである。具体的には、図29に示すように、正解の操作条件を満たさない停止操作がされた後、第1副制御部400による操作条件特定演出については正解の操作条件を満たさない停止操作がなされたタイミングで終了させる一方、主制御部300による操作条件特定演出については賭け数の設定がなされたタイミングで終了させる構成を採用している。この構成により、主制御部300による操作条件特定演出の存在を遊技者に認識させ易くすることができる。なお、図27の場合と比較すると、操作ミスをしたことにより遊技者の注意力が向上することが期待でき、主制御部300による操作条件特定演出の存在をより認識させ易くすることができる場合がある。また、図27の場合と比較すると、第1副制御部400による操作条件特定演出が早期に終了する場合があるため、この場合にも主制御部300による操作条件特定演出の存在をより認識させ易くすることができる。
また、主制御部300による操作条件特定演出の存在を一旦認識した後であれば、第1副制御部400による操作条件特定演出に従った停止操作、あるいは実際の停止操作と、主制御部300による操作条件特定演出と見比べることができるため、主制御部300による操作条件特定演出によって示唆されている操作条件を認識させることができる場合がある。
なお、本実施形態では、正解の操作条件を満たさなくなったタイミングで第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させ、その後の賭け数が設定されたタイミングで主制御部300による操作条件特定演出を終了させるようにしているが、これらのタイミングは一例であってこの構成に限定されるものではない。上記の構成において各操作条件特定演出を終了させるタイミングとしては、正解の操作条件を満たさない停止操作がなされた(当該停止操作に対応するストップボタンが非押下状態から押下状態となった)タイミングおよび賭け数が設定されたタイミングに加え、例えば、停止操作がなされたストップボタンが押下状態から非押下状態となったタイミング、停止操作によって停止されるリールが停止したタイミング、メダルの払出しが終了したタイミング、メダルの投入(賭け数の設定)が有効化されたタイミングなどが挙げられる。特に、本実施形態のように、各操作条件特定演出の終了タイミングを遊技者の操作タイミングに合わせることで上記効果を高めることができる。また、主制御部300による操作条件特定演出については、第1副制御部400による操作条件特定演出が終了してから払出しの表示がされるまでの間に単独で表示されている期間があることが好ましい。
また、本実施形態では、すべての停止操作が終了していない状態で、主制御部300による操作条件特定演出の存在を認識させ易くする構成を採用しているが、この構成は一例であり、第1副制御部400による操作条件特定演出に従わない停止操作がされた後であればよく、例えばすべての停止操作が終了した後であってもよい。
以上説明したように、第1副制御部400による操作条件特定演出によって特定される操作条件(本実施形態では正解の操作条件)とは異なる操作条件に従った停止操作がされた後において、第1副制御部400による操作条件特定演出を終了させてから主制御部300による操作条件特定演出を終了させるものであればよい(図30(a)参照)。
一方、主制御部300による操作条件特定演出は、第1副制御部400による操作条件特定演出と比較すると遊技者が認識し難いという問題がある。このため、正常時に操作ミスを防ぐためには、第1副制御部400による操作条件特定演出を認識させ易くする必要がある。
本実施形態では、図29に示すように、遊技が開始されたタイミングで第1副制御部400による操作条件特定演出を開始させ、ストップボタンが有効化されたタイミングで主制御部300による操作条件特定演出を開始させており、このようにすることで第1副制御部400による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
なお、本実施形態では、遊技が開始されたタイミングで第1副制御部400による操作条件特定演出を開始させ、その後のストップボタンが有効化されたタイミングで主制御部300による操作条件特定演出を開始させるようにしているが、これらのタイミングに限らず、図30(b)に示すように第1副制御部400による操作条件特定演出を開始させた後に主制御部300による操作条件特定演出を開始させるようにすればよい。この構成を採用することで第1副制御部400による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
上記の構成において各操作条件特定演出を開始させるタイミングとしては、遊技が開始されたタイミングおよびストップボタンが有効化されたタイミングに加え、例えば、リールの回転が開始されるタイミング、リールが一定速となったタイミングなどが挙げられるが、必ずしもこれらのタイミングに制限されることはなく、遊技が開始されてからストップボタンが有効化されるまでの任意のタイミングであればよい。
<操作条件特定演出の実行期間についての補足>
本実施形態では、第1副制御部400による操作条件特定演出で特定される操作条件に従った場合と従わない場合のそれぞれの場合において、各操作条件特定演出の開始タイミングおよび終了タイミングは必ず上述した関係性となるようにしているが、上述した各特徴構成のうちの少なくとも一つの構成が採用されていればそれぞれの効果を奏するため、採用されていない構成に対応するタイミングについては、前後逆となる場合や同じタイミングとなる場合があってもよい。
本実施形態では、主制御部300による操作条件特定演出および第1副制御部400による操作条件特定演出の双方が実行される場合に必ず各特徴構成を採用する実施形態となっているが、一部の場合に各特徴構成を採用してもよく、この場合のうちの少なくとも一部の場合に各特徴構成を採用すれば上述した効果を奏する。
本実施形態では、主制御部300による操作条件特定演出および第1副制御部400による操作条件特定演出のそれぞれが一のデバイスによって実行されているが、各操作条件特定演出が複数のデバイスによって行われてもよく、このような場合には、各操作条件特定演出に対応するデバイスのうちの少なくとも一部のデバイスにおける操作条件特定演出の開始タイミングおよび終了タイミングが上述した関係性になっていれば上述した効果を得ることができる。
本実施形態では、操作順序および操作タイミングを本発明の対象として挙げたが、これに限らず、操作順序および操作タイミングのうちの少なくともいずれか一方で構成される操作条件を特定可能な操作条件を特定可能な操作条件特定演出であれば本発明の対象としてよい。また、操作条件特定演出は、すべての停止操作に対する操作条件を特定可能なものに限らず、一部の停止操作に対する操作条件を特定可能なものであればよい。
本実施形態では、主制御部300による操作条件特定演出が行われる遊技に必ず第1副制御部400による操作条件特定演出が行われるようになっているが、いずれか一方の操作条件特定演出のみを行う場合があってもよい。
本実施形態では、主制御部300による操作条件特定演出および第1副制御部400による操作条件特定演出の双方が実行される場合、主制御部300による操作条件特定演出によって特定される操作条件と第1副制御部400による操作条件特定演出によって特定される操作条件が一致しているが、必ずしも一致させる必要はなく、例えば、主制御部300による操作条件特定演出が右第1停止を示し、第1副制御部400による操作条件特定演出が右第1停止、中第2停止、左第3停止を示すようにしてもよい。すなわち、第1副制御部400による操作条件特定演出によって特定される操作条件が、主制御部300による操作条件特定演出によって特定される操作条件を少なくとも含むようになっていればよい。
また、第1副制御部400による操作条件特定演出は、後述する付加情報を含むものであってもよい。
また、上記説明では、操作条件特定演出で特定可能な操作条件は、正解の操作条件、すなわち、遊技者にとって有利となる操作条件を対象とした例を挙げて説明した。しかし、必ずしも遊技者にとって有利となる操作条件でなくともよく、他の操作条件と比較して有利不利がない操作条件であってもよいし、他の操作条件と比較して不利な操作条件であってもよい。ただし、上記操作条件特定演出の信頼性の観点からすると、遊技者にとって有利となる操作条件を特定可能な演出であることが好ましい。
<復電時の操作条件特定演出について>
ここで、電断および復電について説明した後、図31を用いて操作条件特定演出との関連について説明する。図31は、電断及び復電時における操作条件特定演出の一例を示す図である。
まず、電断とは、店側で電源を落としたり何らかの電源供給異常が生じたりすることによって、駆動電圧が満たされなくなることを言い、その後電源供給が正常に復帰することを復電と言う。本実施形態では、電圧監視回路330、430を用いて、電断および復電を判定している(図11のステップS217、図20(b)のステップS337)。なお、復電のタイミングとは、主制御部300における低電圧信号がオフになったタイミングとしてもよいし、スロットマシンへの電源の供給が開始されたタイミングとしてもよい。
例えば、遊技者にとって有利な状態であるときに上記電断が一時的な電源異常によって生じた場合、その後復電によって初期状態となってしまうと、遊技者にとっては好ましくない結果となる。このため本実施形態では、電断時においては現在のデータを退避させる処理(図11のステップS221、図20(b)のステップS341)を実行し、復電時においては退避させておいたデータを元に戻す(書き戻す)処理(図12のステップS1009、図21のステップS3011)を実行することにより、電断時の状況が復元されるように構成されている。
一方、上記説明したように、第1副制御部400では、操作条件特定演出の態様を遊技者にとって認識し易い態様とすることができる一方、例えば、動作異常によって電断および復電が生じた場合、復電後の第1副制御部400による操作条件特定演出が示唆する内容が正しくない虞がある。このような場合、主制御部300による操作条件特定演出と見比べてみれば動作がおかしいことに気付く可能性があるものの、遊技者は認識し易い第1副制御部400による操作条件特定演出に目が行きがちである。このことは、第1副制御部400による操作条件特定演出が主制御部300による操作条件特定演出を認識しにくくしているとも言える。このため、遊技者は正しくない操作条件特定演出に従って停止操作を行い、不利益を被る虞がある。
そこで、本実施形態では、操作条件特定演出の実行中において、遊技機に異常が発生した可能性がある電断復電が発生した際に、第1副制御部400による操作条件特定演出よりも、特定される操作条件の信頼性が高い主制御部300による操作条件特定演出を復帰(図13のステップS1103)させる一方、第1副制御部400による操作条件特定演出すべてを復帰させない(図21のステップS3011)構成を採用している。
具体的には、主制御部300で制御されている払出枚数表示器127による操作条件特定演出が、電断時には実行されなくなってしまうものの、その後復電により再開された当該遊技において復帰することとなる。また、第1副制御部400で制御されている液晶表示装置157およびランプ128による操作条件特定演出については、電断時には実行されなくなり、復電により再開された当該遊技においても復帰しない。図31(a)には、操作条件特定演出を担う払出枚数表示器127、液晶表示装置157およびランプ128のうち、払出枚数表示器127による操作条件特定演出だけが当該遊技中に復帰することが示されている。また、図31(b)では、電断前の払出枚数表示器127による操作条件特定演出が、復電後に復帰していることが示されている。
なお、第1副制御部400で実行される操作条件特定演出以外の演出については、そのまま実行される。図31(b)では、電断前の液晶表示装置157およびランプ128による操作条件特定演出は復電後に復帰しないものの、液晶表示装置157における背景画像を表示する演出は復帰していることが示されている。
以上の構成によれば、第1副制御部400による操作条件特定演出をすべて復帰させないことで、信頼性が高い主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識させ易くすることができる。
<復電時に第1副制御部400の操作条件特定演出の一部を復帰させない変形例>
ここで、上記<復電時の操作条件特定演出について>において説明した実施形態の変形例(以下、第1変形例)について図32を用いて説明する。同図は、第1変形例の復電時の動作を示す図である。なお、変形例を記載するにあたり、以下の説明では上記<復電時の操作条件特定演出について>において説明した実施形態を基本実施形態と称する。
上記説明した基本実施形態では、復電時に第1副制御部400による操作条件特定演出の全てを復帰させない構成について説明した(図31)。この第1変形例は、復電時に第1副制御部400による操作条件特定演出の一部を復帰させないように構成したものである。なお、主制御部300による操作条件特定演出については、基本実施形態と同様に復電時に復帰する。図32には、この第1変形例の動作として、払出枚数表示器127による操作条件特定演出が基本実施形態(図31)と同様に復電時に復帰することが示されている。また、液晶表示装置157による操作条件特定演出については基本実施形態(図31)と同様に復電時に復帰しないものの、ランプ128による操作条件特定演出については基本実施形態(図31)とは異なり復電時に復帰することが示されている。
この第1変形例のように、第1副制御部400による操作条件特定演出の一部を復帰させないようにした場合にも、遊技者の目を惹く操作条件特定演出が少なくなることにより、主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識させ易くすることができる。また、第1副制御部400による操作条件特定演出の一部が復帰しないことにより、遊技者が違和感を抱いてより注意深く観察するため、主制御部300による操作条件特定演出をより確実に認識することが期待できる。
なお、第1副制御部400で復帰させる操作条件特定演出の復帰タイミングは、復電のタイミングであってもよいし、復電のタイミング以降のいずれのタイミングであってもよい。また、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングより先であってもよく後であってもよい。
<基本実施形態と第1変形例で共通する構成について>
上記説明した基本実施形態と第1変形例を比較すると、基本実施形態では第1副制御部400による操作条件特定演出をすべて復帰させない構成を採用しており、第1変形例では第1副制御部400による操作条件特定演出の一部を復帰させない構成を採用している。これらの実施形態は、第1副制御部400による操作条件特定演出を復帰させない構成が含まれている点で共通すると言える。この構成によれば、遊技者の目を惹く操作条件特定演出が少なくなるため、主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識させ易くすることができる。
また、上記した第1副制御部400による操作条件特定演出を復帰させない構成について、復電時に必ず生じる構成であってもよく、復電時の少なくとも一部で生じる構成であってもよい。
<復電時に第1副制御部400の操作条件特定演出の復帰を遅延させる変形例>
ここで、上記説明した基本実施形態の第2変形例、第3変形例について図33を用いて説明する。同図は、第2変形例の復電時の動作を示す図である。
上記説明した基本実施形態あるいは第1変形例では、復電時に第1副制御部400による操作条件特定演出を当該遊技で復帰させない構成について説明した(図31、図32)。以下説明する第2変形例は、復電時に第1副制御部400による操作条件特定演出を当該遊技で復帰させるものの、その復帰のタイミングを遅延させるように構成したものである。また、第3変形例は、復電時に第1副制御部400による操作条件特定演出を当該遊技で復帰させるものの、操作条件特定演出の一部について復帰のタイミングを遅延させるように構成したものである。なお、両変形例とも、主制御部300による操作条件特定演出については、基本実施形態と同様に復電時に復帰する。
図33(a)には、第2変形例の動作として、払出枚数表示器127による操作条件特定演出が基本実施形態(図31)と同様に復電時に復帰することが示されている。また、液晶表示装置157およびランプ128による操作条件特定演出については、基本実施形態(図31)とは異なり、払出枚数表示器127による操作条件特定演出よりも遅れて復帰することが示されている。なお、いずれの操作条件特定演出も、当該遊技中に復帰する。なお、上記第2変形例では、主制御部300による操作条件特定演出が復電と同時に復帰する場合について説明したが、復電よりも遅れて復帰する場合であっても第1副制御部400による操作条件特定演出を主制御部300による操作条件特定演出よりも遅れて復帰させる構成であればよい。
この第2変形例のように、第1副制御部400による操作条件特定演出を主制御部300による操作条件特定演出よりも遅れて復帰させるようにした場合には、信頼性が高い主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に先に認識させることができる。
図33(b)には、第3変形例の動作として、払出枚数表示器127による操作条件特定演出が基本実施形態(図31)と同様に復電時に復帰することが示されている。また、液晶表示装置157による操作条件特定演出については、基本実施形態(図31)とは異なり、払出枚数表示器127による操作条件特定演出よりも遅れて復帰することが示されている。さらに、ランプ128による操作条件特定演出についても、基本実施形態(図31)とは異なり、復電時に復帰することが示されている。なお、このランプ128の動作については、上記説明した第1変形例と同様である。これらの操作条件特定演出は、当該遊技中に復帰する。なお、上記第3変形例では、主制御部300による操作条件特定演出が復電と同時に復帰する場合について説明したが、復電よりも遅れて復帰する場合であっても第1副制御部400による操作条件特定演出の一部を主制御部300による操作条件特定演出よりも遅れて復帰させる構成であればよい。
この第3変形例のように、第1副制御部400による操作条件特定演出の一部を遅れて復帰させるようにした場合にも、遊技者の目を惹く操作条件特定演出が少なくなることにより、主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識させ易くすることができる。また、第1副制御部400による操作条件特定演出の一部が遅れて復帰するまでの間、遊技者が違和感を抱いてより注意深く観察することにより、主制御部300による操作条件特定演出をより確実に認識することが期待できる。
以上説明したように、主制御部300による操作条件特定演出が復帰された後に第1副制御部400による操作条件特定演出の全てが復帰される構成(第2変形例、図33(a))であっても、主制御部300による操作条件特定演出が復帰されたタイミングより後に第1副制御部400による操作条件特定演出の一部が復帰される構成(第3変形例、図33(b))であっても、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
なお、第2変形例および第3変形例で示した第1副制御部400による操作条件特定演出の遅延については、例えば、「第1副制御部のRAMデータ書き戻し処理(図21のステップS3011)」において、第1副制御部400による操作条件特定演出を復帰させるにあたって遅延用のタイマを設ける、といったように、遅延のための処理を用いてソフト的に実現してもよい。また、複電時における主制御部300による操作条件特定演出の実行デバイスと、第1副制御部400による操作条件特定演出の実行デバイスの起動時間の差を用いてハード的に実現してもよい。いずれにしても、上記説明第2変形例および第3変形例で示した第1副制御部400による操作条件特定演出の遅延が生じる構成であれば、上記の効果を奏する。また、上記遅延について、復電時に必ず生じる構成であってもよく、復電時の少なくとも一部で生じる構成であってもよい。
上記第2変形例および第3変形例において、主制御部300による操作条件特定演出よりも遅れて第1副制御部400による操作条件特定演出を復帰させる場合には、電断時に記憶していた操作条件識別情報に基づいて復帰させてもよいし、復電時に主制御部から操作条件識別情報が再び送信されるようになっている場合には、復電時に送信される操作条件識別情報に基づいて操作条件特定演出を復帰させるようにしてもよいが、いずれの場合であっても、遊技機に異常が発生した可能性がある電断復電時には、信頼性の高い主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識させ易くすることが求められる。
上記第3変形例において、遅延対象ではない第1副制御部400による操作条件特定演出(例えば、図33(b)のランプ128)の復帰タイミングについては、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングとの先後は問わない。しかしながら、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミング以降のタイミングであることが望ましく、このようにすることで、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
ここで、図34を用いて、第1副制御部400による操作条件特定演出のうち、遅延した部分についての復帰タイミングについて説明する。同図は、第1副制御部400による操作条件特定演出の復帰タイミングの一例を示す図である。
上記第2変形例および第3変形例を用いて説明したように、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングに対し、第1副制御部400による操作条件特定演出のうちの少なくとも一部が遅れて復帰するように構成することで、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。さらに、図34(a)に示すように、主制御部300による操作条件特定演出が次の停止操作の有効化タイミング以前に復帰し、かつ、この復帰タイミングよりも遅れて復帰する第1副制御部400による操作条件特定演出が次の停止操作の有効化タイミングより後に復帰する場合には、次の停止操作が有効化されるまでは、第1副制御部400による操作条件特定演出の少なくとも一部が復帰しないことになる。すなわち、次の停止操作が有効化されるまでの期間においては、主制御部300による操作条件特定演出をより認識させ易くすることができる。なお、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングが次の停止操作の有効化タイミング以前でなくとも、これよりも遅れて復帰する第1副制御部400による操作条件特定演出の復帰タイミングを次の停止操作の有効化タイミング以降とすることで、少なくとも次の停止操作の有効化までは主制御部300による操作条件特定演出が認識しやすい状況にすることができる。上記説明した次の停止操作の有効化タイミングと操作条件特定演出の復帰タイミングとの関係性は、主制御部300による操作条件特定演出よりも遅れて第1副制御部400による操作条件特定演出を復帰させる構成を採用する他の変形例に対しても適用できる。
特に、第1副制御部400による操作条件特定演出の復帰タイミングは、図34(b)に示すように、次の停止操作がなされたタイミングまたはこのタイミングより後のタイミングであることが望ましい。この構成によれば、次の停止操作がされるまでは第1副制御部400による操作条件特定演出の少なくとも一部が復帰しないことになるため、主制御部300による操作条件特定演出をより認識させ易くすることができる。なお、このような関係性は、主制御部300による操作条件特定演出よりも遅れて第1副制御部400による操作条件特定演出を復帰させる構成を採用する他の変形例に対しても適用できるこのような関係性は以降の変形例に対しても適用できる。
<基本実施形態および第1変形例〜第3変形例のまとめ>
ここで、上記説明した基本実施形態および第1変形例〜第3変形例に共通する概念について、図35を用いて説明する。同図は、基本実施形態および第1変形例〜第3変形例に共通する概念を示す図である。
上述した基本実施形態および第1変形例では、第1副制御部400による操作条件特定演出の全てあるいは一部を、復電時の当該遊技で復帰させない構成を採用している(図35の削除パターン参照)。また、第2変形例および第3変形例では、第1副制御部400による操作条件特定演出の全てあるいは一部を、主制御部300による操作条件特定演出よりも遅れて復帰させる構成を採用している(図35の遅延パターン参照)。これらの構成をまとめると、図35に示すように、主制御部300による操作条件特定演出が復帰した後に、第1副制御部400による操作条件特定演出のうち少なくとも一部が実行されていない期間を持たせることであると言える。この構成を採用することで、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
なお、基本実施形態および第1変形例〜第3変形例で説明した動作は、主制御部300による操作条件特定演出と第1副制御部400による操作条件特定演出が実行されている際に電断復電した場合のうちの全ての場合を対象としているが、必ずしも全ての場合を対象とする必要はなく、その少なくとも一部で上記の動作が行われるものであればよい。この場合であっても、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることがでできる機会を増やすことができる。
また、上記説明では、主制御部300および第1副制御部400による操作条件特定演出として視覚的な演出を挙げていたが、視覚的な演出に限らず、音声による演出など遊技者が認識可能な態様による演出であればいずれの態様に適用してもよい。
また、上記説明では、操作条件特定演出で特定可能な操作条件は、正解の操作条件、すなわち、遊技者にとって有利となる操作条件を対象とした例を挙げて説明した。しかし、必ずしも遊技者にとって有利となる操作条件でなくともよく、他の操作条件と比較して有利不利がない操作条件であってもよいし、他の操作条件と比較して不利な操作条件であってもよい。ただし、上記操作条件特定演出の信頼性の観点からすると、遊技者にとって有利となる操作条件を特定可能な演出であることが好ましい。
また、上記説明では、電断復電時を対象とした動作について説明したが、これ以外にも、主制御部300や第1副制御部400のいずれかで検知する他の異常の発生時を対象としてもよい。より好適な対象としては、主制御部300から送信されるコマンドを取りこぼした場合(送信コマンドのチェックサム値の異常、前回コマンドの取りこぼし、連送コマンドの一部の取りこぼしなど)が挙げられる。
<主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングについて>
以上説明した基本実施形態および第1変形例〜第3変形例では、主制御部300による操作条件特定演出が復電時に復帰する構成について説明したが、この復帰のタイミングは一例であって、必ずしも復電時に復帰する必要はない。以下、図36を用いて主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングについて説明する。同図は、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングの例を示す図である。
主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングは、図36(a)〜(c)に示すように、復電後のいずれのタイミングであってもよいが、図36(a)や図36(b)のように、次の停止操作の有効化タイミング以前であることが望ましい。この構成を採用することで主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。なお、このような関係性は基本実施形態および第1変形例〜第3変形例に限らず、他の変形例に対しても適用できる。
なお、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングを、図36(b)に示すように復電のタイミングから矢印で示す期間が経過したタイミングとしてもよい。この構成を採用することで、第1副制御部400による操作条件特定演出を確認しようとより注意して状況を把握しようとする遊技者に対し、主制御部300による操作条件特定演出が復帰するタイミングを遊技者に認識させ易くすることができ、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
また、上記矢印で示す期間の長さが変動する構成であってもよい。この構成を採用することで、主制御部300による操作条件特定演出を確認しようとする意欲を高め、この期間が固定されている場合と比較して、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。
なお、上記矢印で示す期間を設ける方法は、復電のタイミングからRAMデータの書き戻しが実行されるまでの間に遅延期間を設けるなどどのような方法を用いてもよく、この期間の長さを変動させる場合も遅延期間の長さを変動させるなどどのような方法を用いてもよい。さらに、上記矢印で示す期間を変動させる場合には、この期間の下限を設け、少なくとも下限の期間が経過した後に主制御部300による操作条件特定演出を復帰させるようにしてもよい。
≪第1副制御部400による操作条件特定演出が付加情報を含む場合≫
<付加情報について>
ここで、以降の変形例を採用するにあたって、その存在が前提となる付加情報について、図37を用いて説明する。同図は、操作条件特定演出の一例を示す図である。
以降説明する変形例では、液晶表示装置157で実行される操作条件特定演出として、図37(a)に示すように、特別役が内部当選していない場合にのみ選択される、または特別役が内部当選していない場合に選択されやすい操作条件特定演出と、図37(b)に示すように、特別役が内部当選している場合に選択されやすい、または特別役が内部当選している場合にのみ選択される操作条件特定演出の二種類が存在する。
すなわち、以降の変形例において液晶表示装置157で実行される操作条件特定演出は、利益の獲得に関する(利益の獲得を容易にする特典に関する、あるいは当該遊技における利益に関する)付加的な情報(以下、付加情報)を含むものである。一方、以降の変形例においてランプ128で実行される操作条件特定演出は、上記した付加情報を含まないものであり、この2つの演出を比較すると付加情報を含む操作条件特定演出の方が遊技者の関心が高い。
なお、付加情報とは、上記説明したような操作条件特定演出に対応する画像の大きさに限らず、色や形を変えて遊技者に違いを認識させるものであってもよいし、背景画像やキャラクタ画像やエフェクト画像など、操作条件特定演出に対応する画像以外の画像を用いて遊技者に違い認識させるものであってもよく、さらに、当該遊技において遊技者が得る利益とは無関係に第1副制御部400が独自に付与する操作条件であってもよい。少なくともこの付加情報に関する演出が、第1副制御部400による操作条件特定演出が実行される演出装置と同一の演出装置で行われる演出であって、遊技者が認識できるような態様であればよい。
なお、第1副制御部400による操作条件特定演出が付加情報を含む場合には、付加情報を含む可能性のある操作条件特定演出を復帰させない、あるいは遅延させるようにする方が好ましく、このようにすることで主制御部300による操作条件特定演出を遊技者により認識させやすくすることができる。例えば、上記第1変形例や第3変形例において、図37の例と同様に液晶表示装置157による操作条件特定演出が上記付加情報を含む可能性がある場合には、復帰させない対象あるいは遅延する対象を、液晶表示装置157による操作条件特定演出とすることで、主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識させやすくすることができる。
<付加情報がある場合の変形例について>
以下、上記付加情報を含む操作条件特定演出の実行中に、電断および復電が生じた場合の動作について説明する。
まず、第1副制御部400による操作条件特定演出が上記付加情報を含む場合であっても、これまで基本実施形態や第2変形例で説明したように、第1副制御部400による操作条件特定演出を全て復帰させない、あるいは復帰を遅延させる構成を採用することで、主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識しやすくすることができる。また、上述したように、第1変形例や第3変形例においては、復帰させない、あるいは復帰を遅延させる対象となる操作条件特定演出を、付加情報を含む操作条件特定演出とすることで、主制御部300による操作条件特定演出を遊技者に認識しやすくすることができる。なお、これらの場合、付加情報は遊技者が注目する情報であることから、この情報を含む操作条件特定演出を復帰させない、あるいは復帰を遅延させた場合には、遊技者が違和感を抱いてより注意深く観察するため、主制御部300による操作条件特定演出をより確実に認識することが期待できる。
また、第1副制御部400による操作条件特定演出が上記付加情報を含む場合には、操作条件特定演出を復帰させる際に上記付加情報を削除する構成(以下、第4変形例)や、操作条件特定演出の復帰を遅延させる際に、上記付加情報を削除する構成(以下、第5変形例)を採用することもできる。以下、これら第4変形例および第5変形例について図38を用いて説明する。同図は、付加情報を含む操作条件特定演出の実行中に、電断および復電が生じた場合の動作の一例を示す図である。
図38(a)(b)には、第4変形例の動作が示されている。この図38(a)(b)に示すように、第1副制御部400による操作条件特定演出が付加情報を含む場合に、この付加情報を除いて復帰させる構成を採用した場合にも、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。また、付加情報は遊技者が注目する情報であることから、この情報を含む操作条件特定演出を復帰させないことにより、遊技者が違和感を抱いてより注意深く観察し、主制御部300による操作条件特定演出をより確実に認識することが期待できる。なお、付加情報を除いた第1副制御部400による操作条件特定演出の復帰タイミングは、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングとの先後関係を問わない。
上記第4変形例の他、第1副制御部400による操作条件特定演出が上記付加情報を含む場合に上述の基本実施形態を適用した場合、および第1変形例において復帰させない対象となる操作条件特定演出を付加情報を含む操作条件特定演出とした場合で、共通する概念について説明する。
これらの構成は、主制御部300による操作条件特定演出が復帰した後に、第1副制御部400による操作条件特定演出のうち、少なくとも付加情報が示唆されない構成である点が共通する。この共通の構成を採用することで、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。これらの場合、付加情報は遊技者が注目する情報であることから、この付加情報を復帰させない場合には、遊技者が違和感を抱いてより注意深く観察するため、主制御部300による操作条件特定演出をより確実に認識することが期待できる。
図38に戻り、第5変形例について説明する。図38(c)には、第5変形例の動作が示されている。この図38(c)に示すように、第1副制御部400による操作条件特定演出が付加情報を含む場合に、付加情報を除いた操作条件特定演出を、主制御部300の操作条件特定演出よりも遅れて復帰させる構成採用した場合にも、主制御部300による操作条件特定演出を認識させ易くすることができる。また、付加情報は遊技者が注目する情報であることから、この情報を含む操作条件特定演出を復帰させないことにより、遊技者が違和感を抱いてより注意深く観察し、主制御部300による操作条件特定演出をより確実に認識することが期待できる。
なお、図38(a)に示す第4変形例では、第1副制御部400による操作条件特定演出の復帰タイミングは、主制御部300による操作条件特定演出の復帰タイミングとの先後関係を問わないものとして説明したが、図38(c)に示す第5変形例のように、付加情報を除いた第1副制御部400による操作条件特定演出を、主制御部300による操作条件特定演出が復帰されたタイミングより後に復帰させることが望ましい。この構成を採用することで、主制御部300による操作条件特定演出をより認識させ易くすることができる。
<その他>
以上の説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作されるストップボタン(例えば、ストップボタン137〜139)と、
第一の演出手段(例えば、払出表示器127)と、
第二の演出手段(例えば、液晶表示装置157、ランプ128)と、
遊技の進行を制御するものであって、前記第一の演出手段を制御する主制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記主制御手段と一方向通信で接続されたものであって、前記主制御手段から送信された情報に基づいて前記第二の演出手段を制御する副制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記ストップボタンに対する操作に基づいて前記複数のリールを停止させ、停止された前記複数のリールの態様に応じた利益を付与する遊技台(例えば、スロットマシン100)であって、
前記主制御手段は、
前記ストップボタンに対する操作条件を特定可能な情報である操作条件特定情報(例えば、操作条件識別情報)を前記副制御手段に送信し(例えば、図14のステップS1205)、
前記操作条件を特定可能な演出である第一の操作条件特定演出(例えば、図26(c)〜(f)の払出表示器127による演出)を前記第一の演出手段に実行させるものであって、
第一のタイミング(例えば、図27のストップボタンが有効となったタイミング)で前記第一の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図15のステップS1315)、
第二のタイミング(例えば、図27の賭け数の更新タイミング)で前記第一の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図18のステップS2111)、
前記副制御手段は、
前記操作条件特定情報によって特定される前記操作条件を特定可能な演出である第二の操作条件特定演出(例えば、図26(b)〜(e)の液晶表示装置157による演出)を前記第二の演出手段に実行させるものであって、
第三のタイミング(例えば、図27の遊技開始のタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図23のステップS3203、図24のステップS3307、ステップS3313)、
第四のタイミング(例えば、図27の第3停止操作がされたタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図24のステップS3315)、
前記第一のタイミングは、
前記第四のタイミングよりも前のタイミングであり(例えば、図27参照)、
前記第二のタイミングは、
前記第二の操作条件特定演出によって特定される操作条件に従って前記ストップボタンが操作された場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記第四のタイミングより後のタイミングである(例えば、<第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従った場合における操作条件特定演出の実行期間について>、<操作条件特定演出の実行期間についての補足>参照)ことを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記利益の獲得に関する付加情報を含む演出(例えば、図37参照)であり、
前記第一の操作条件特定演出は、
前記付加情報を含まない演出であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の操作条件特定演出は、
開始から終了まで内容が変化しない演出(例えば、図26(c)〜(f)では払出表示器127の左側の7セグメントが変化しない)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記複数のリールを停止させるための前記ストップボタンの操作によって内容が変化する演出(例えば、図26(b)〜(e)では停止操作に応じて液晶表示装置157の表示が変化する)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、以上の説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作されるストップボタン(例えば、ストップボタン137〜139)と、
第一の演出手段(例えば、払出表示器127)と、
第二の演出手段(例えば、液晶表示装置157、ランプ128)と、
遊技の進行を制御するものであって、前記第一の演出手段を制御する主制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記主制御手段と一方向通信で接続されたものであって、前記主制御手段から送信された情報に基づいて前記第二の演出手段を制御する副制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記ストップボタンに対する操作に基づいて前記複数のリールを停止させ、停止された前記複数のリールの態様に応じた利益を付与する遊技台(例えば、スロットマシン100)であって、
前記主制御手段は、
前記ストップボタンに対する操作条件を特定可能な情報である操作条件特定情報(例えば、操作条件識別情報)を前記副制御手段に送信し(例えば、図14のステップS1205)、
前記操作条件を特定可能な演出である第一の操作条件特定演出(例えば、図26(c)〜(f)の払出表示器127による演出)を前記第一の演出手段に実行させるものであって、
第一のタイミング(例えば、図27のストップボタンが有効となったタイミング)で前記第一の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図15のステップS1315)、
第二のタイミング(例えば、図27の賭け数の更新タイミング)で前記第一の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図18のステップS2111)、
前記副制御手段は、
前記操作条件特定情報によって特定される前記操作条件を特定可能な演出である第二の操作条件特定演出(例えば、図26(b)〜(e)の液晶表示装置157による演出)を前記第二の演出手段に実行させるものであって、
第三のタイミング(例えば、図27の遊技開始のタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図23のステップS3203、図24のステップS3307、ステップS3313)、
第四のタイミング(例えば、図27の第3停止操作がされたタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図24のステップS3315)、
前記第一のタイミングは、
前記第四のタイミングよりも前のタイミングであり(例えば、図27参照)、
前記第二のタイミングは、
前記第二の操作条件特定演出によって特定される操作条件に従って前記ストップボタンが操作された場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記第四のタイミングより後のタイミングであり(例えば、<第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従った場合における操作条件特定演出の実行期間について>、<操作条件特定演出の実行期間についての補足>参照)、
前記第三のタイミングは、
前記第一のタイミングよりも前のタイミングである(例えば、図27参照)ことを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記利益の獲得に関する付加情報を含む演出(例えば、図37参照)であり、
前記第一の操作条件特定演出は、
前記付加情報を含まない演出であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の操作条件特定演出は、
開始から終了まで内容が変化しない演出(例えば、図26(c)〜(f)では払出表示器127の左側の7セグメントが変化しない)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記複数のリールを停止させるための前記ストップボタンの操作によって内容が変化する演出(例えば、図26(b)〜(e)では停止操作に応じて液晶表示装置157の表示が変化する)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、以上の説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作されるストップボタン(例えば、ストップボタン137〜139)と、
第一の演出手段(例えば、払出表示器127)と、
第二の演出手段(例えば、液晶表示装置157、ランプ128)と、
遊技の進行を制御するものであって、前記第一の演出手段を制御する主制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記主制御手段と一方向通信で接続されたものであって、前記主制御手段から送信された情報に基づいて前記第二の演出手段を制御する副制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記ストップボタンに対する操作に基づいて前記複数のリールを停止させ、停止された前記複数のリールの態様に応じた利益を付与する遊技台(例えば、スロットマシン100)であって、
前記主制御手段は、
前記ストップボタンに対する操作条件を特定可能な情報である操作条件特定情報(例えば、操作条件識別情報)を前記副制御手段に送信し(例えば、図14のステップS1205)、
前記操作条件を特定可能な演出である第一の操作条件特定演出(例えば、図26(c)〜(f)の払出表示器127による演出)を前記第一の演出手段に実行させるものであって、
第一のタイミング(例えば、図29のストップボタンが有効となったタイミング)で前記第一の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図15のステップS1315)、
第二のタイミング(例えば、図29の賭け数の更新タイミング)で前記第一の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図18のステップS2111)、
前記副制御手段は、
前記操作条件特定情報によって特定される前記操作条件を特定可能な演出である第二の操作条件特定演出(例えば、図26(b)〜(e)の液晶表示装置157による演出)を前記第二の演出手段に実行させるものであって、
第三のタイミング(例えば、図29の遊技開始のタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図23のステップS3203、図24のステップS3307、ステップS3313)、
第四のタイミング(例えば、図29の第1停止操作がされたタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図24のステップS3315)、
前記第一のタイミングは、
前記第四のタイミングよりも前のタイミングであり(例えば、図29参照)、
前記第二のタイミングは、
前記第二の操作条件特定演出によって特定される操作条件とは異なる操作条件に従って前記ストップボタンが操作された場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記第四のタイミングより後のタイミングである(例えば、<第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従わなかった場合における操作条件特定演出の実行期間について>、<操作条件特定演出の実行期間についての補足>参照)ことを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記利益の獲得に関する付加情報を含む演出(例えば、図37参照)であり、
前記第一の操作条件特定演出は、
前記付加情報を含まない演出であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の操作条件特定演出は、
開始から終了まで内容が変化しない演出(例えば、図26(c)〜(f)では払出表示器127の左側の7セグメントが変化しない)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記複数のリールを停止させるための前記ストップボタンの操作によって内容が変化する演出(例えば、図26(b)〜(e)では停止操作に応じて液晶表示装置157の表示が変化する)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、以上の説明では、
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、
回転中の前記複数のリールを個別に停止させるために操作されるストップボタン(例えば、ストップボタン137〜139)と、
第一の演出手段(例えば、払出表示器127)と、
第二の演出手段(例えば、液晶表示装置157、ランプ128)と、
遊技の進行を制御するものであって、前記第一の演出手段を制御する主制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記主制御手段と一方向通信で接続されたものであって、前記主制御手段から送信された情報に基づいて前記第二の演出手段を制御する副制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記ストップボタンに対する操作に基づいて前記複数のリールを停止させ、停止された前記複数のリールの態様に応じた利益を付与する遊技台(例えば、スロットマシン100)であって、
前記主制御手段は、
前記ストップボタンに対する操作条件を特定可能な情報である操作条件特定情報(例えば、操作条件識別情報)を前記副制御手段に送信し(例えば、図14のステップS1205)、
前記操作条件を特定可能な演出である第一の操作条件特定演出(例えば、図26(c)〜(f)の払出表示器127による演出)を前記第一の演出手段に実行させるものであって、
第一のタイミング(例えば、図29のストップボタンが有効となったタイミング)で前記第一の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図15のステップS1315)、
第二のタイミング(例えば、図29の賭け数の更新タイミング)で前記第一の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図18のステップS2111)、
前記副制御手段は、
前記操作条件特定情報によって特定される前記操作条件を特定可能な演出である第二の操作条件特定演出(例えば、図26(b)〜(e)の液晶表示装置157による演出)を前記第二の演出手段に実行させるものであって、
第三のタイミング(例えば、図29の遊技開始のタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を開始させ(例えば、図23のステップS3203、図24のステップS3307、ステップS3313)、
第四のタイミング(例えば、図29の第1停止操作がされたタイミング)で前記第二の操作条件特定演出を終了させるものであり(例えば、図24のステップS3315)、
前記第一のタイミングは、
前記第四のタイミングよりも前のタイミングであり(例えば、図29参照)、
前記第二のタイミングは、
前記第二の操作条件特定演出によって特定される操作条件とは異なる操作条件に従って前記ストップボタンが操作された場合のうちの少なくとも一部の場合において、前記第四のタイミングより後のタイミングであり(例えば、<第1副制御部400の操作条件特定演出によって示唆される操作条件に従わなかった場合における操作条件特定演出の実行期間について>、<操作条件特定演出の実行期間についての補足>参照)、
前記第三のタイミングは、
前記第一のタイミングよりも前のタイミングである(例えば、図29参照)ことを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記利益の獲得に関する付加情報を含む演出(例えば、図37参照)であり、
前記第一の操作条件特定演出は、
前記付加情報を含まない演出であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第一の操作条件特定演出は、
開始から終了まで内容が変化しない演出(例えば、図26(c)〜(f)では払出表示器127の左側の7セグメントが変化しない)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。
また、上記記載の遊技台であって、
前記第二の操作条件特定演出は、
前記複数のリールを停止させるための前記ストップボタンの操作によって内容が変化する演出(例えば、図26(b)〜(e)では停止操作に応じて液晶表示装置157の表示が変化する)であることを特徴とする遊技台、が記載されている。