JP6480388B2 - アタッチメント - Google Patents
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Description
従来、ドリルガンのチャックに回転工具を連結する手段として、ストレートシャンクやテーパシャンクの回転工具に適用されるコレットチャック、および六角軸シャンクの回転工具に適用されるワンタッチビットチャックが知られている(例えば、特許文献1)。
ドリルガン10は、図1(a)および図2に示すように、いわゆるポータブルガンであり、航空機のボディや翼体の狭い場所にリベット穴をあける場合に好適に使用することができる。ドリルガン10は、外筒であるハウジング11と、スピンドル12の先端部に配設されたチャック13と、グリップ14(図2参照)と、トリガ15(図2参照)と、を備えている。
ハウジング11は、図示しないモータやスピンドル12等の構成要素を収容するための部材であり、モータ等を固定するための所定の剛性を備えている。ハウジング11は、ボディ2に当接させるための先端部11aと、先端部11aから後方に延びるテーパ部11bと、を備えている。先端部11aは、図1(a)の上下方向(回転軸Cに直交する方向)に延びて形成されている。
スピンドル12は、軸受B1を介して、ハウジング11に対して回転自在に配設されている。
ボディ2は、アタッチメント1の本体部を構成する部材であり、内周部21と外周部22を有する円筒形状をなしている。ボディ2は、ハウジング11の先端部11aに係合させる係合部である突き当て部23と、突き当て部23から前方に延びる逆テーパ部23aと、を備えている。突き当て部23は、図1(a)の上下方向(回転軸Cに直交する方向)に延びる壁面であり、ボディ2の後端部に形成されている。逆テーパ部23aは、テーパ部11bに対して隙間(逃し)を設けて対面するようになっている。
カップリング5は、被動体3の凹部33と、駆動体4の凸部42と、凹部33から凸部42まで貫通する貫通孔51と、貫通孔51に挿通された連結ピン52と、凹部33と凸部42との隙間δ1に配設された減衰体53と、を備えている。
連結ピン52は、貫通孔51に対してごくわずかの隙間δ2を設けて挿入されている。つまり、連結ピン52と貫通穴51とは、すきまばめになっている。両端部が軸受B2に当接するように長さが設定されている。連結ピン52は、駆動体4の回転軸Cに対して交差する方向、本実施形態では直交する方向に沿って配設されている。連結ピン52と貫通穴51との摺動によって、駆動体4の振動が減衰する。
また、ベローズカップリングは、被動体と駆動体とをベローズで連結し、ベローズの可撓性を利用してフレキシブルに回転力を伝達する。
一対の棒体81,81は、それぞれボディ2の両側部と連結体82とを連結する部材である。一対の棒体81,81は、それぞれボディ2を両側から挟むように後端部がドリルガン10後方まで延びるように配設されている。
すなわち、アタッチメント1は、凹部33に対して凸部42が遊嵌されるように所定の隙間δ1を設けた状態で、被動体3に対して駆動体4を移動自在に連結するカップリング5を備えたことで、ドリルガン10のチャック13に生じる駆動体4の回転の振れが被動体3および回転工具Tに伝達されることを抑制できる。
アタッチメント1Aは、カップリング5によって駆動体4に連結された第1の被動体3Aと、工具チャック6が配設された第2の被動体3Bと、第1の被動体3Aの回転速度を変速、本実施形態では増速して第2の被動体3Bに伝達する変速機9と、を備えている。
かかる構成により、変速機9をコンパクトに構成し、かつ変速比を1に近づけることができる。
例えば、本実施形態においては、固定具8によって、アタッチメント1をドリルガン10に連結したが、これに限定されるものではなく、ボディ2をボルト等の締結具によってハウジング11に固定してもよいし、接着剤によってボディ2とハウジング11とを接着して固定してもよい。
2 ボディ
3,3A,3B 被動体
4 駆動体
5 カップリング
6 工具チャック
8 固定具
9 変速機
10 ドリルガン
11 ハウジング(外筒)
11a 先端部
11b テーパ部
12 スピンドル
13 チャック
23 突き当て部
33 凹部
41 シャンク
42 凸部
51 貫通孔
52 連結ピン
53 減衰体
81 棒体
82 連結体
83 付勢体
91 出力歯車
92 入力歯車
93 アイドル軸
94 第1の歯車
95 第2の歯車
C 回転軸
T 回転工具
Claims (8)
- ドリルガンのチャックに回転工具を連結するアタッチメントであって、
前記ドリルガンの外筒先端部に固定されるボディと、
このボディに回転自在に支持される被動体と、
前記チャックに挿入されるシャンクを有する駆動体と、
前記被動体に対して前記駆動体が当該駆動体の回転軸に対して交差する方向に移動自在に連結された状態で当該駆動体の回転力を当該被動体に伝達するカップリングと、
前記被動体の先端部に配設され前記回転工具を把持する工具チャックと、を備える、
アタッチメント。 - 前記被動体は前記駆動体が挿入される凹部を有し、
前記駆動体は前記凹部に挿入される凸部を有し、
前記カップリングは、前記凹部に対して前記凸部が遊嵌されるように所定の隙間を設けた状態で、前記被動体に対して前記駆動体を移動自在に連結する連結ピンを備え、
前記連結ピンは、前記交差する方向に沿って配設されていること、
を特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。 - 前記隙間には可撓性を有する減衰体が配設されていること、
を特徴とする請求項2に記載のアタッチメント。 - 前記工具チャックは、前記ボディの先端部から突出して設けられていること、
を特徴とする請求項3に記載のアタッチメント。 - 前記駆動体の回転速度を変速して前記工具チャックに伝達する変速機を更に備えること、
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアタッチメント。 - 前記被動体は、前記カップリングによって前記駆動体に連結された第1の被動体と、
前記工具チャックが配設された第2の被動体と、を有し、
前記変速機は、前記第1の被動体の回転速度を変速して前記第2の被動体に伝達すること、
を特徴とする請求項5に記載のアタッチメント。 - 前記変速機は、前記被動体の回転軸に並行して配設されたアイドル軸と、
前記第1の被動体の先端部に設けられた出力歯車と、
前記第2の被動体の後端部に設けられた入力歯車と、
前記アイドル軸に設けられ前記出力歯車と噛み合う第1の歯車と、
前記アイドル軸に設けられ前記入力歯車と噛み合い、前記第1の歯車と一体に回転する第2の歯車と、を備えたこと、
を特徴とする請求項6に記載のアタッチメント。 - 前記ボディを前記外筒先端部に固定する固定具をさらに有し、
前記ボディは、前記外筒先端部に係合させる係合部を当該ボディの後端部に有し、
前記固定具は、
前記ボディを挟んで当該ボディの両側に先端部が固定され、後端部が前記ドリルガンの後方まで延びる一対の棒体と、
前記ドリルガンの後端部を囲むように前記一対の棒体の後端部を接続する連結体と、
前記連結体に配設され、前記ドリルガンの後端部に対して当該連結体を後方に付勢する付勢体と、を備えたこと、
を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のアタッチメント。
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