JP6480334B2 - 時系列波形データセットからの非周期的成分の抽出 - Google Patents

時系列波形データセットからの非周期的成分の抽出 Download PDF

Info

Publication number
JP6480334B2
JP6480334B2 JP2015537805A JP2015537805A JP6480334B2 JP 6480334 B2 JP6480334 B2 JP 6480334B2 JP 2015537805 A JP2015537805 A JP 2015537805A JP 2015537805 A JP2015537805 A JP 2015537805A JP 6480334 B2 JP6480334 B2 JP 6480334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
periodic components
components
waveform data
objects
series waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015537805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015536170A (ja
JP2015536170A5 (ja
Inventor
レナード ブラウン、ブルース
レナード ブラウン、ブルース
ビー. ヘンドリックス、スザンヌ
ビー. ヘンドリックス、スザンヌ
ダブリュー. ヘッジス、ドーソン
ダブリュー. ヘッジス、ドーソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brigham Young University
Original Assignee
Brigham Young University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brigham Young University filed Critical Brigham Young University
Publication of JP2015536170A publication Critical patent/JP2015536170A/ja
Publication of JP2015536170A5 publication Critical patent/JP2015536170A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6480334B2 publication Critical patent/JP6480334B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F18/00Pattern recognition
    • G06F18/20Analysing
    • G06F18/24Classification techniques
    • G06F18/243Classification techniques relating to the number of classes
    • G06F18/2433Single-class perspective, e.g. one-against-all classification; Novelty detection; Outlier detection
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/24Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
    • A61B5/316Modalities, i.e. specific diagnostic methods
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/24Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
    • A61B5/316Modalities, i.e. specific diagnostic methods
    • A61B5/369Electroencephalography [EEG]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/16Matrix or vector computation, e.g. matrix-matrix or matrix-vector multiplication, matrix factorization
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/18Complex mathematical operations for evaluating statistical data, e.g. average values, frequency distributions, probability functions, regression analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2218/00Aspects of pattern recognition specially adapted for signal processing
    • G06F2218/08Feature extraction
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2218/00Aspects of pattern recognition specially adapted for signal processing
    • G06F2218/12Classification; Matching
    • G06F2218/16Classification; Matching by matching signal segments
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2218/00Aspects of pattern recognition specially adapted for signal processing
    • G06F2218/22Source localisation; Inverse modelling

Description

関連出願の相互参照
本願は、2012年10月16日出願の米国特許仮出願整理番号第61/714,594号の利益を請求し、この出願は参照により本明細書に組み込まれる。
時系列という用語は、ある期間にわたってなされた観察を指すために使用される場合がある。例えば、脳の活動は、脳波記録(electroencephalography:EEG、脳波)を使用して経時的に観察される場合があり、心臓の活動は心電図記録(electrocardiography:EKG、心臓の電気活動)を介して経時的に観察される場合がある。これらの観察は、所定の期間に対して測定された波形として、グラフを用いて表される場合がある。例えば、EEG波形は、ピーク部と谷部を有する波形として折れ線グラフまたは線図で表される場合があり、折れ線グラフは、時間を表示するx軸と大きさを表示するy軸とを有する。
診断情報は、時系列波形から導出される場合がある。例えば、EEG波形は、いくつかの他のタイプの神経系の状態からてんかん性発作を区別するために使用することができ、あるいはEKGは、患者が心筋梗塞(心臓発作)を患っているかどうかを判定するために使用することができる。いくつかの場合には、時系列波形の折れ線グラフの目視検査が、診断情報を提供する時系列波形内のある特定の特性を明らかにする場合がある。他の場合では、時系列波形を示す折れ線グラフの目視的な検査によって診断情報を認めることができない場合がある。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許出願公開第2011/0044524号明細書
(特許文献2) 米国特許出願公開第2009/0012766号明細書
(特許文献3) 米国特許出願公開第2011/0301441号明細書
(特許文献4) 米国特許出願公開第2007/0213786号明細書
(特許文献5) 米国特許出願公開第2009/0292180号明細書
(特許文献6) 米国特許第6,434,419号明細書
(特許文献7) 米国特許出願公開第2005/0015967号明細書
(特許文献8) 米国特許出願公開第2005/0273017号明細書
(特許文献9) 米国特許出願公開第2009/0024050号明細書
(特許文献10) 米国特許出願公開第2010/0145215号明細書
(特許文献11) 米国特許出願公開第2010/0292545号明細書
(非特許文献)
(非特許文献1) Wolf,M.M.; Association Between Academic Performance and Electro−cortical Processing of Cognitive Stimuli in College Students; April 2011; 80 pages; Brigham Young University
(非特許文献2) Frishkoff,et al.; A Framework to Support Automated Classification and Labeling of Brain Electromagnetic Patterns; Computational Intelligence and Neuroscience; Vol 2007 pages 1−13
(非特許文献3) Frishkoff et al.; in Advances in Knowledge Discovery and Data Mining; 6119 LNAI; 43−54(2010)
(非特許文献4) Rong; A Semi−automatic Framework for Mining ERP Patterns; Advanced Information Networking and Applications Workshops/Symposia 2; 329−334(2007)
(非特許文献5) Sass,et al.; Time Course of Attentional Bias in Anxiety: Emotion and Gender Specificity; Psychophysiology 47; 247−259(2010)
(非特許文献6) PCT Application PCT/US2013/065327; Filing Date October 16,2013; Brigham Young University; ISR mailed February 21,2014
図1は、診断の目的のために時系列波形データセットから非周期的成分を抽出するために使用される、例示的なシステムを図示するブロック図である。 図2は、ネットワーク上で評価することができ、かつ診断の目的のために時系列波形データセットから非周期的成分を抽出するために使用される、別の例示的なシステムを図示するブロック図である。 図3は、分類の目的のために時系列波形データセットから非周期的成分を抽出するための、例示的な方法を図示する流れ図である。 図4Aは、複数の対象に対する記憶負荷対照条件の効果を図示するグラフである。 図4Bは、複数の対象に対する記憶負荷対照条件の効果を図示するグラフである。 図4Cは、複数の対象に対する記憶負荷対照条件の効果を図示するグラフである。 図4Dは、複数の対象に対する記憶負荷対照条件の効果を図示するグラフである。 図5は、12の波形の3つの非周期的成分への分解を示す、単一の対象に対する非周期的成分を図示するグラフの構造化された表である。 図6は、診断の目的のために時系列波形データセットから非周期的成分を抽出するために使用される場合がある、コンピューティングデバイスの一実施例を図示するブロック図である。
様々な目的で、非周期的成分を時系列波形データセットから抽出するための技術が記載され、その目的は一部の場合には診断目的である。このように、本開示は、幅広い潜在的な応用を有する可能性がある。この技術は、実質上時系列波形を使用して測定することができるいかなる系または現象にも適用することができる。例えば、いくつかの態様では、この技術は、脳波記録(electroencephalograph:EEG、脳波)、心電図記録(electrocardiography:EKG、心臓の電気活動)、加えて幅広い範囲の他の生物学的に導出されるデータに適用することができる。追加的に、この技術は、非限定的に、化学的データ、地理学的データ(石油探査を含む)、ガソリンエンジン、蒸気機関、ジェットエンジン、および多種多様なモーター、ならびに同様のものなどの機械的なデバイスから導出されるデータなどに適用することができる。
一実施例では、心理学の分野での構成では、対象の性能に効果を有することが分かっている、または仮定される場合がある対照条件(例えば、熟慮された試験成分、性能試験成分、等々)は、結果として得られる時系列波形を記録及び平均化している間に変化する可能性がある。集められた時系列波形データを、潜在成分に分解することができる。スペクトル分解を使用して、対象の平均化した波輪郭の集合から各々の対象に対して個別に非周期的成分を抽出することができる。本技術の一態様では、この非周期的成分は、回帰的非周期的スペクトル分解(regressed aperiodic spectral decomposition:RASD)成分と呼ばれる場合がある。RASD成分およびこれらに関連する、各々の対照条件に対する倍数の係数は、診断値を含む可能性がある。すなわち、RASD成分は、各々の対照条件に本質的に「適合する」ことができ、したがって各々の対照条件によって各々の個々の対象内に生成されるプロセス波形を取り込む成分波輪郭を提供する。対照条件の波輪郭を、各々の個々の対象に対して一意的とすることができ、作成され分析されたときに、個々の対象に対する診断情報を含むことができる。
1つの例示的な方法では、時系列波形データセットから対象に対する非周期的成分を抽出し、様々な目的で分析することができ、そのいくつかは、診断的である可能性がある。時系列波形データセットは、制御環境内で収集される場合があり、制御された条件は、複数の対照条件(例えば、試験条件)を含む。次いで、時系列波形データセットから非周期的成分を抽出するために、時系列波形データの成分分析を実施することができる。非周期的成分は、制御環境の複数の対照条件を表すことができる。時系列波形データセットに含まれる各々の対象に対して、プロセスを繰り返すことができる。次いで、非周期的成分の各々に対して、回帰非周期的スペクトル分解(RASD)成分を生成する、回帰分析を実施することができる。RASD成分から、分類との関係を、所与の時系列波形データセットに含まれる対象の中から特定することができる。例えば、分類(すなわち、分類にリンクすることができるRASD成分の特徴)との関係に基づいて、RASD成分に関連付けられた人がうつ病などの精神状態分類を患っている場合があることを判定することができる。追加的な分類としては、うつ病、片頭痛、依存症、強迫行為障害、学業成績、気分障害、統合失調症、人格障害、双極性障害、アスペルガー症候群、自閉症、注意欠陥多動性障害(attention deficit hyperactivity disorder:ADHD)、ノイローゼ、パラノイア、初期のアルツハイマー病、初期のパーキンソン病、初期の心臓発作、および同様のものを挙げることができるが、これに限定されない。
この技術がEEGデータに限定されないという理解により、EEGデータへの適用では、この方法は、この開示を通して実証され、より具体的には、特定のタイプの良好に制御されたEEGデータは、事象関連電位(event related potentials:ERPs)として公知である。ERPは、既成概念にはめられた刺激に対する電気生理学的な応答であり、換言すれば、ERPは、特定の知覚、認知、または運動事象に対する測定された脳の応答である。
図1は、時系列波形データセットから非周期的成分を抽出するためのシステム100の高レベルの実施例を図示する線図であり、いくつかの場合には診断の目的のためのものである。システム100は、時系列波形データセット源104(例えば、EEG記録デバイス、ECG記録デバイス、録音デバイス、地震モニター、等々)、コンピューティングデバイス106、およびディスプレイなどの出力デバイス120を含むことができる。コンピューティングデバイス106は、時系列波形データセット116を格納することができるデータストア108を含むことができる。例えば、コンピューティングデバイス106は、時系列波形データセット源104からデータセット116を受信し、データセットをデータストア108に格納することができる。
コンピューティングデバイス106は、様々な成分をデータセットから抽出し、データセットがそこから得られた対象の様々な条件/特性を特定するために使用することができる特性について成分を分析するために使用することができる多数のモジュールを含むことができる。コンピューティングデバイス106は、RASD(回帰的非周期的スペクトル分解)成分抽出モジュール110、RASD成分適合モジュール112、分析モジュール114、ならびに本明細書では詳細に考察していない他のサービス、プロセス、システム、エンジン、または機能性を含むことができる。
一実施例では、RASD成分抽出モジュール110を、時系列波形データセット116から低減した非周期的スペクトル分解(reduced aperiodic spectral decomposition:RASD)成分の第1のセットを抽出するために使用することができる。時系列波形データセット116から抽出されたRASD成分の第1のセットの各々は、時系列波形データセット116を収集するときに使用される場合がある、または提示される場合がある対照条件を表すことができる。対照条件は、時系列波形データを収集している間に実施される場合がある試験とすることができる。これらの試験の実施例は、機械またはエンジン、ならびに他の試験から、時系列波形データ(例えば、EEGデータ)を収集する間に対象によって実施することができる認知試験、時系列波形データ(例えば、ECGデータ)を収集する間に対象によって実施することができる物理的試験、時系列波形データを収集する間に執行することができる性能試験を含むことができる。さらに、対照条件は、時系列波形データが収集される制御環境内の条件とすることができる。
対照条件として認知試験が執行され、使用される間にEEGデータがいくつかの対象から収集されるところの図示として、RASD成分抽出モジュール110は、個々の対象に対するEEGデータからRASD成分の第1のセットを抽出することができる。例えば、認知試験が、記憶負荷成分、存在/不在成分、および複製成分を含む場合、成分を、抽出されるRASD成分(すなわち、記憶負荷RASD成分、存在/不在RASD成分、および複製RASD成分)の1つで表すことができる。本技術のこの適用または他の適用に対しては、データが収集されると時系列波形データセットを処理することができる、またはデータ収集後に処理することができることが留意される。データは、最近収集された可能性があり、またはいくつかの場合には、データは、データの貯蔵収集から取得された可能性があり、引き続いて処理される。
RASD成分の第1のセットを、各々の対照条件がRASD成分によって表される場合がある時系列波形データセット116から抽出した後、RASD成分の第1のセットを、RASD成分適合モジュール112に提供することができる。時系列波形データセット内に含まれる他の対象を表すRASD成分を適合し、結果として単一の個々のものに対する時系列波形データセットから抽出されるRASD成分を得るために、RASD成分適合モジュール112を使用することができる。換言すれば、個々(例えば、人または機械)の中の波輪郭を分離するためにRASD成分抽出モジュール110を使用することができ、次いで、個々(例えば、人または機械)の間の分類を特定するためにRASD成分適合モジュール112を使用することができる。次いで、適合処理は、分類との関係を判定するように分析することができるRASD成分の第2のセットを生成する。
次いで、RASD成分の第2のセットを、分析モジュール114に提供することができる。分析モジュール114を、RASD成分の第2のセットに関連付けられた分類との関係を特定するために使用することができる。例えば、性別などの分類を、EEG RASD成分を分析することによって判定することができる。さらに、EEG RASD成分を使用して、依存症、うつ病、強迫行為、学業成績、および同様のものなどの分類の例を生成することができる。一実施例では、分散分析(analysis of variance:ANOVA)を、分類との関係を特定するために使用することができる。別の実施例では、多変量分散分析(multivariate analysis of variance:MANOVA)を、分類との関係を特定するために使用することができる。理解されるであろうように、RASD成分の第2のセットを分析するために、様々な方法を使用することができ、かつ使用することができるいずれの方法も、技術の範囲内である。
図2は、本技術が実行される場合がある遠隔システム200の様々な構成要素の例を図示する。遠隔システムは、コンピューティングデバイス210を含むことができ、遠隔システムは、通信ネットワーク236によって顧客デバイス238と通信している。一実施例の構成では、コンピューティングデバイス210は、データストア212、平均化モジュール220、成分抽出モジュール222、成分適合モジュール224、分析モジュール226、ならびに本明細書では詳細に考察していない他のサービス、プロセス、システム、エンジン、または機能性を含むことができる。
図1に記載したシステムと同様に、システム200は、いくつかの場合には分類の目的のために、非周期的成分を時系列波形データセットから抽出するために使用することができる。データストア212は、時系列波形データを含む、1若しくはそれ以上の時系列波形データセット214を含むことができる。一実施例の構成では、平均化モジュール220は、時系列波形データセット214をデータストア212から取得し、時系列波形データセット214の選択された時点に対して平均値を計算する場合がある。例えば、時系列波形データセット214内の隣接するデータ値を、平均化し、それによって時系列波形データセット214内に含まれる時点の数を低減することができる。隣接した値を時系列波形データセット214内で平均化することによって、時系列波形データセット214のサイズを低減して、非周期的成分を時系列波形データセット214から抽出するために、時系列波形データセット214をより管理しやすくすることができる。隣接していないデータ値を平均化することができるようにすることも企図される。さらに、データセットのサイズを低減する他の技法も本範囲内である。
次いで、時系列波形データセット214を、成分抽出モジュール222に提供することができる。一実施例の構成では、例えば、時系列波形データセット214を因数分解するために、成分抽出モジュール222を使用することができる。時系列波形データセット214を因数分解することができ、結果として得られる因数分解したデータセットは、時系列波形データセットに含まれる場合がある大多数の分散を説明する十分な因数を含む。時系列波形データセット214の実施例は、単一の対象(すなわち、人または機械)に対するデータ行列である場合があり、データ行列の各々の列が、事象関連電位(ERP)輪郭内の時点を表す。データ行列は、半正定値の形をとる場合があり、データ行列は、データ行列の次数より低い階数を有する。さらに、データ行列は、時点のアーム相関行列、時点の共分散行列、または時点の平方和と交差積(Sums of Squares and Cross Products:SSCP)である場合がある。
成分抽出モジュール222は、時系列波形データセットを取り込むのに使用される対照条件を表す、ERP輪郭を特定するために使用することができる。例えば、EEGデータを被験者から取り込むとき、被験者は認知活動を測定するために設計された様々なタスクを実施するように依頼される場合がある。被験者によって実施される認知課題を、時系列波形データセットを取り込むために使用される対照条件とすることができる。時系列波形データセットを取り込むために使用される対照条件の一実施例を、記憶負荷成分とすることができる。説明するように、被験者は、EEG記録デバイスに接続されるEEG電極を適合する場合がある。被験者は、所与の一組の数字(例えば、5と7)を覚えるように依頼される場合がある。被験者が覚えるように依頼される一組の数字の数(例えば、2つ)を、記憶負荷対照条件とすることができる。次いで、被験者に数字が示される場合があり、一組の数字のうちの1つが表示されるたびに被験者は、ボタンを押すように指示される場合がある。被験者が覚えた数字のうちの1つとして、数字の存在および不在を認知することを、別の対照条件、すなわち、存在/不在対照条件とすることができる。成分抽出モジュール222は、時系列波形データセットから各々の対照条件(すなわち、記憶負荷対照条件および存在/不在対照条件)に対してERP輪郭を特定することができる。上記の実施例で、対照条件は、方法を実証し、説明するために使用されており、したがって本技術の範囲を制限しないことに留意するべきである。時系列波形データセットを取り込むとき、任意の対照条件を成分として使用することができる。
時点のアーム相関行列を使用する一実施例では、非周期的成分をアーム相関行列から抽出するために、因子分析を実施することができる。時点の共分散行列を使用する一実施例では、非周期的成分を共分散行列から抽出するために主成分分析を実施することができる。そして時点の平方和と交差積(Sums of Squares and Cross Products:SSCP)行列を使用する一実施例では、非周期的スペクトル分解(aperiodic spectral decomposition:ASD)成分をSSCP行列から抽出するために、スペクトル分解分析を実施することができる。
時点のSSCP行列を使用する一実施例の構成では、個々の対象に対する時点の行列を生成することによって、非周期的成分の第1のセットを抽出するために、成分抽出モジュール222を使用することができる。時点のSSCP行列から固有ベクトルを抽出するためにスペクトル分解を使用することができる。抽出される固有ベクトルは、時系列波形データセットを収集するために使用される1若しくはそれ以上の対照条件を取り込む。
次いで、時点のSSCP行列に抽出された固有ベクトルから導出される正規化した固有ベクトルの行列を掛けることによって、潜在変数得点行列を生成することができる。潜在変数得点は、個々の非周期的成分を得るために、正規化した固有ベクトル行列を掛けることができる係数である。
より精密な非周期的成分を得るために、非周期的成分の第1のセットを、さらに操作することができる。すなわち、非周期的成分の第1のセットに回帰分析を実施することができる。次いで、時系列波形データセット214を収集するために使用される対照条件を表す非周期的成分の第1のセットに抽出されることによって、非周期的成分の第1のセットを成分適合モジュール224に提供することができる。他の対象の時系列波形データセット214を非周期的成分の第1のセットのものに「適合する」ために、成分適合モジュール224を使用することができる。このようにすることによって、非周期的成分の第2のセット(例えば、うつ病、依存症、等々)に関連付けられた分類との関係を特定するために使用することができる、非周期的成分の第1のセットから非周期的成分の第2のセットを生成することができる。
一実施例の構成では、非周期的成分の第1のセットの非周期的成分の各々の成分分析を順次実施するために、成分適合モジュール224を使用することができる。次いで、非周期的成分の第2のセットを生成する非周期的成分の第1のセットを使用して、回帰分析を実施することができる。非周期的成分の第2のセットは、時系列波形データセット214を得た複数の対象を表すことができる。次いで、非周期的成分の第2のセットを、分析モジュール226に提供することができ、非周期的成分の第2のセットに関連付けられた分類との関係を判定するために使用することができる。換言すれば、非周期的成分の第2のセットは、対象の群を分化するために使用することができる。例えば、対象の非周期的成分が人のEEGデータを表す場合があるとき、非周期的成分は、対象の性別、または対象がうつ病、片頭痛、依存症、またはいずれかのタイプの神経障害を有するかどうかを特定する場合がある。
分析の結果を、顧客デバイス238およびユーザーインターフェイスを介してユーザーに提供することができる。顧客デバイス238は、ネットワーク236上でデータを送信および受信する能力を有する場合がある任意のデバイスを含むことができる。顧客デバイス238は、例えば、コンピューティングデバイスなどのプロセッサベースのシステムを具備することができる。かかるコンピューティングデバイスは、1若しくはそれ以上のプロセッサ246、1若しくはそれ以上の記憶モジュール244、およびグラフィカルユーザーインターフェース240を含むことができる。顧客デバイス238は、デスクトップコンピュータ、ラップトップ若しくはノートブックコンピューター、タブレットコンピューター、メインフレームコンピューターシステム、ハンドヘルドコンピュータ、ワークステーション、ネットワークコンピュータ、または同様の能力を有する他のデバイスなどのデバイスとすることができるが、これに限定されない。顧客デバイス238は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)画面、ガスプラズマ式フラットパネルディスプレイ、LCDプロジェクター、陰極線管(cathode ray tube:CRT)、又は他のタイプのディスプレイデバイスなどのディスプレイ242、等々を含むことができる。
コンピューティングデバイス210上に含まれる様々なプロセスおよび/または他の機能性を、様々な実施例による1若しくはそれ以上の記憶モジュール232と通信している1若しくはそれ以上のプロセッサ230上で実行することができる。コンピューティングデバイス210は、例えば、サーバーまたはコンピューティング能力を提供する任意の他のシステムを具備することができる。代替的には、例えば、1若しくはそれ以上のサーバーバンク若しくはコンピューターバンク、または他の配設により配設される多数のコンピューティングデバイス210を採用することができる。便宜上の目的で、コンピューティングデバイス210は単数で記載される。しかしながら、上記のような様々な配設で複数のコンピューティングデバイス210が採用される場合があることが理解される。
様々なデータは、コンピューティングデバイス210でアクセス可能なデータストア212内に格納される場合がある。「データストア」という用語は、任意の組合せおよび任意の数のデータサーバー、リレーショナルデータベース、オブジェクト指向データベース、クラウドストレージシステム、データ格納デバイス、データウェアハウス、フラットファイル、および任意の集中型の、分配した、またはクラスター化した環境のデータ格納構成を含む場合がある、データを格納、アクセス、整理、および/または取得する能力を有する、任意のデバイス若しくはデバイスの組合せを指す。データストア212の格納システム構成要素は、ストレージエリアネットワーク(Storage Area Network:SAN)、クラウドストレージネットワーク、揮発性若しくは不揮発性のRAM、光学媒体、またはハードドライブタイプの媒体などの格納システムを含むことができる。理解することができるように、データストア212を複数のデータストア212の代表とすることができる。
ネットワーク236は、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、ワイヤレスデータネットワーク、または任意の他のかかるネットワーク若しくはこれらの組合せを含む、任意の有用なコンピューティングネットワークを含むことができる。かかるシステムのために利用される成分は、選択されたネットワークおよび/または環境のタイプに少なくとも部分的に依存する可能性がある。ネットワーク上の通信は、有線または無線接続、およびこれらの組み合わせによって有効になる場合がある。
図1および図2は、ある特定の処理モジュールが、この技術に関連して考察される場合がありかつこれらの処理モジュールはコンピューティングサービスとして実装される場合があることを図示する。一実施例の構成では、モジュールは、サーバーまたは他のコンピューターハードウエア上で実行される1若しくはそれ以上のプロセスを有するサービスと考えられる場合がある。かかるサービスは、リクエストを受信し、他のサービス若しくは消費者デバイスに出力を提供する場合がある、集中型でホストされる機能性、またはサービスアプリケーションである場合がある。例えば、サービスを提供するモジュールは、サーバー、クラウド、グリッド、またはクラスターコンピューティングシステムでホストされるオンデマンドコンピューティングと考えられる場合がある。アプリケーションプログラムインタフェース(application program interface:API)は、第2のモジュールが、第1のモジュールにリクエストを送信し、第1のモジュールから出力を受信することを可能にするように各々のモジュールに対して提供される場合がある。かかるAPIsは、第三者がモジュールとインタフェースし、かつモジュールにリクエストし、モジュールから出力を受信するのを可能にする場合がある。図1および図2は、上記の技法を実施する場合があるシステムの実施例を図示するが、多くの他の類似のまたは異なる環境が可能である。上記に考察および図示される実施例の環境は、単に代表的なものであり、限定ではない。
図3は、分類の目的のために、非周期的成分を時系列波形データセットから抽出する方法の一実施例を図示する流れ図である。ブロック310で開始し、一部の場合には対照条件を含む制御環境内で、時系列波形データセットを収集することができる。制御環境は、対象の試験を実施することができる、臨床検査室などの環境とすることができる。対象を試験するとき、時系列波形データセットを収集するために、対照条件を使用することができる。対照条件は、対象に対する波形データが記録される間に対象が実施する試験に含まれる、認知試験要素、物理的試験要素、または機械的試験要素などの、試験要素とすることができる。また、対照条件は、制御環境内で操作することができる環境的条件な条件とすることができる。この記述、ならびに本開示全体については、「対象]という用語は、哺乳動物、非哺乳動物、実験動物、ヒト、等々などの生体、ならびにモーター、エンジン、地質学的形成、および同様のものなどの被生物品目を指すことができることが留意される。対象は、追加的にその中で音響的測定を実施するために使用される、部屋の寸法などの空間とすることができる。このように、対象がそのように「実施している」と記述されるとき、性能を含む。例えば、馬が走っているときに分析することができる。別の実施例としては、エンジンの性能を、本明細書に記載するのと同様の様式で分析することができる。測定可能な非周期的成分を有するある区域の音響も、同様に分析することができる。
図3に戻ると、ブロック320に示すように、複数の対象のうちの単一の対象に対する時系列波形データセットの成分の分析を実施することができ、それによって非周期的成分の第1のセットが、制御環境の対照条件(例えば、試験成分)を表す時系列波形データセットから抽出される。換言すれば、時系列波形データセットは、複数の対象(すなわち、複数の人または複数の機械)に対する波形データを含むことができる。複数の対象のうちの単一の対象を表す時系列波形データの部分集合を、選択することができ、次いで、その時系列波形データの部分集合の成分分析を実施することができ、結果として非周期的成分の第1のセットが得られる。一実施例では、複数の対象のうちの各々の残りの対象に対して上記のプロセスを繰り返すことができる。
一実施例の構成では、時系列波形データセットからの時点のアーム相関行列を生成することができ、非周期的成分をアーム相関行列から抽出するために因子分析を使用することができる。別の実施例の構成では、時系列波形データセットからの時点の共分散行列を、生成することができ、非周期的成分を共分散行列から抽出するために主成分分析を使用することができる。そしてさらに別の実施例の構成では、時点の平方和と交差積(sums of squares and cross products:SSCP)行列を時系列波形データセットから生成することができ、非周期的スペクトル分解(aperiodic spectral decomposition:ASD)成分をSSCP行列から抽出するためにスペクトル分解分析を使用することができる。
ブロック330で示すように、対照条件を表す非周期的成分の第1のセットを抽出した後、非周期的成分の第1のセットの成分分析を実施して、複数の対象を表す非周期的成分の第2のセットを生成することができる。ブロック340で示すように、非周期的成分の第2のセットに関連付けられた分類との関係を特定するために、非周期的成分の第2のセットを分析することができる。例えば、対象の間で、非周期的成分の第2のセットを使用して分析を実施することができる。対象の間での分析は、分類に結びつけることができる非周期的成分の第2のセットに含まれる関係を判定する場合がある。例えば、時系列波形データセットがEEGデータを含む場合があるとき、非周期的成分の第2のセットに含まれる関係は、うつ病、片頭痛、依存症、強迫性障害、および/または低い学業成績などの認知分類に結びつけられる場合がある。
下記は、EEG波形データの事象関連電位(ERP)を分析するために例示的な方法を使用することができる技術を実施する方法の具体的な実施例を提供する。ERPsは、知覚課題または認知課題に関連付けられた脳のプロセスの時系列輪郭を進行中の他の脳のプロセスの複雑な組合せから分離する、高度に制御されかつ簡略化した波形を生成する。ERPsは、刺激によって開始されたすべての処理活動が増幅され、一方で処理されていない実行中の脳の活動が平均化して消えていくように刺激と時間的に同期している脳の活動の記録(例えば、各々の輪郭が約750ミリ秒の長さを有する)を平均化することによって、これを行うことができる。
ERPsの分析へのいくつかの従来の方策が、制御された条件操作から結果として得られる波輪郭を取り込む従属変数として、振幅および「ピークピッキングした」成分(N200、P300、LN、LP、等々)の待ち時間を利用することに留意するべきである。かかる方策からの初期の結果は、各々の制御条件に対してわずかに有意なF値を有するだけの残念なものだった。ごくわずかな結果に対する1つの可能性のある説明は、測定した波形のピークの振幅および待ち時間が、波輪郭の全体論的な状況から分離しており、したがって診断の目的に対して有用となる情報を波輪郭から十分に取り込まないためとすることができる。また、ピークピッキングプロセスからの振幅および待ち時間は、波輪郭内の法則定立的情報および表意的な情報を適切に分離しない場合がある。
ERP輪郭を分離した認知成分へと解体する一実施例は、対照条件によって生成された単純かつ系統的な法則定立的情報から、指紋のように非常に特異的である可能性がある複雑な表意情報を分解するプロセスを含むことができる。換言すれば、計算されたERP波輪郭の集合のスペクトル分解は、法則定立的情報から波形内の表意情報を分離するうえで有効にすることができる。プロセスは、数学的プロセスによって複雑な波形がその構成要素の正弦波に分解される音声波形の音響分析では、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transforms:FFT)と類似させることができる。違いは、FFTでの正弦波成分は、周期的かつ規則的(すなわち、特定周波数の一定した周期性の正弦波)であるのに対し、非周期的スペクトル分解プロセスによって抽出される成分は、非周期的かつ不規則な形状であることである場合がある。
非周期的スペクトル分解成分は、対照条件(すなわち、認知試験)情報の法則定立的部分の誤差項を低減することができ、結果として大きいF値が得られる。このように、本技術を、ERPデータの精密な時間的な微細構造から非常に価値のある診断情報を抽出するために使用することができる。
1つの具体的な実施例では、7人の被験者(4人の男性および3人の女性)に対するEEG波形データが分析された。被験者は、「2と7」または「8と3と5と9」などの所与の一組の数字を覚えるように依頼される。次いで、各々の被験者に、1つずつ示される数字の連続を視覚ディスプレイデバイス上で与え、前に示した数字があらわれるたびごとにボタンを押すように指示し(存在応答)、または示したもののうちの1つ以外の数字が現れるたびごとにボタンを押すように指示することができる(不在応答)。
各々の被験者が600回応答した場合、6つの対照条件の各々に対して50回、2つの応答条件(すなわち、存在応答および不在応答)の各々に対する記憶負荷(memory load:ML)の3つのレベルがある。各々の対照条件に対する50個の波形は、12の対照条件の各々に対するERP輪郭を生成するために平均することができる。これは、7人の被験者の各々に対して、および国際10−20法による5つの電極位置、すなわちFz、Cz、Oz、T3、およびT4における記録の各々に対して行うことができる。コンピューティングデバイスは、同時に被験者の反応時間およびERPデータも収集することができる。
平均的な輪郭を、ML=2、ML=4、およびML=6の記憶負荷レベルに対して、存在応答に対してだけでなく不在応答に対しても、の両方(すなわち、全部で6つ)について、7人の被験者の各々の、5つの位置の各々(すなわち、全部で210個)について計算することができる。6つの対照条件に対する、5つの位置における(すなわち、30個)平均的な輪郭も、7人の被験者にわたって輪郭を平均することによって計算することができる。図4A〜図4Dは、これらの輪郭のうちの12個、すなわち4つのパネルの各々に3つのMLレベルを有する輪郭を示す。具体的には、図4A〜図4Dは、記憶負荷(ML=2、4、または6桁)の効果を示す7人の被験者にわたる総平均を提供する。図4Aおよび4Bは、記憶負荷(ML=2、4または6桁)の効果を示す、7人の被験者にわたる総平均に対するMLの効果を示す。図4Aおよび図4Bは、MLの効果を示し、図4AではOz位置での存在応答に対する、図4BではFz位置での存在応答に対する、MLの効果を示す。図4Cおよび図4Dは、不在応答条件r存在応答に対する同一の情報を示し、図4CではOz位置での、そして図4DではFz位置での情報を示す。
対照条件の効果にもかかわらず、統計的試験および目視検査によって確認されるように、非周期的成分は、非周期的成分が被験者の間で分化するために必要な系統的な精度を有する認知情報を取り込んでいないことを明らかにした。したがって、非周期的成分を回転する方法を使用して、回帰的非周期的スペクトル分解(RASD)成分を生成することができる。この方法は、回帰的主成分分析に対する類似性を有する場合があるが、個々の平方和と交差積(SSCP)行列および本非周期的成分プロセスの共分散行列に適用することができる。
このプロセスは、RASD構造化されたグラフの表、および付随するRASDリーマン球面グラフに系統的なパターンを生成することができる。RASD分析は、法則定立的情報(すなわち、係数に反映される対照条件)を表意情報(すなわち、RASD輪郭に反映される各々の被験者の個人的特性)から分離することができる。
一実施例として、単一の被験者に注目すると、各々の被験者に対する個々のデータ行列は、12行(すなわち、3つのMLレベル掛ける、2つのPAレベル掛ける、2つの複製)および160列(すなわち、ERP輪郭内の160個の時点)を有して構築することができる。非周期的スペクトル分解(ASD)分析は、第一に、各々の被験者に対して、160×160SSCP行列、共分散行列、または時点の相関行列を生成することを含むことができる。行列は、行列の次数より低い階数を有する正の半定値の形式とすることができる。この実施例では、その演算には12行しか入れられないので、行列の最高階数は12である。次いで、3つの固有ベクトルを、記憶負荷(ML)認知プロセス、存在/不在(PA)認知プロセス、および複製1から複製2への時間変化成分を表すERP輪郭を取り込むSSCP行列から抽出するためにスペクトル分解アルゴリズムを使用することができる。
潜在変数得点(ML、PA、および複製対照条件に対する)の12×3行列は、12×160行列に正規化した固有ベクトルの160×3行列を掛けることによって生成することができる。これらの潜在変数得点を、固有ベクトル(図5の一番上にあるAPC輪郭)を掛けると図5の行1から行6までに示す個々の非周期的波形成分が得られる、係数とすることができる。図5の最初の3つの縦列は、ML、PA、および複製操作に対する個々の非周期的波形成分をそれぞれ示す。図5の波輪郭の第4の縦列は、左側の波形成分を合成した合計であり、図5の第5のそして最後の縦列は、12個の実験的な条件の各々に対する実際の経験的な波形を含む。概して、図5は、12個の波形の3つのASD成分、すなわち記憶負荷、存在応答対不在応答、および複製への分解を示す、単一の被験者に対するASD構造化されたグラフの表を示す。
波輪郭分解のプロセスを、元の入力データ波輪郭内のほとんどすべての分散を説明するほど十分大きい一組の主成分を抽出することによって達成することができ、次いで、今度は対照条件重みをこれらの主成分(すなわち、12個の対照条件輪郭を用いる記憶検索データ)上に回帰する。結果として、ASD分析およびグラフ(すなわち、非周期的スペクトル分解成分)は、RASD分析およびグラフ(すなわち、回帰的非周期的スペクトル分解成分)によって置き換えることができる。
次いで、RASD分析およびグラフを、診断情報を個々のRASD成分から抽出することができる「対象間分析」プロセスに提供することができる。すなわち、プロセスを、RASD成分の形状から精神神経異常を定量化および診断するために使用することができる。プロセスは、上述のRASD成分を生成するために使用されるものと同様である場合がある。プロセスは、各々のRASD成分(すなわち、ML成分、PA成分、および複製成分)に対して1回適用することができ、結果としてRASD成分の第2のセットが得られる。このRASD成分の第2のセットから、「被験者間分析」を実施することができる。
以下は、RASDグラフおよび分析を生成することができる演算的方法のより具体的な実施例である。同様の図式的な結果および統計的な結果を生成することができる多重の方法が、利用可能である場合があること、およびこれらの方法が本開示の範囲内であることに留意するべきである。以下は、診断の目的のために、非周期的成分を時系列波形データセットから抽出するために使用することができる、単に1つの方法にすぎない。
方法は、2つの演算的モジュールを含む場合があり、第1の演算的モジュールは、「対象内分析」を実施する場合があり、かつ第2の演算的モジュールは、「対象間分析」を実施する場合がある。第1の演算的モジュールは、複数の対象(すなわち、人)および位置(すなわち、脳の位置)に対する時系列波形データを含む時系列波形データセットを用いて開始することができる。この実施例では、時系列波形データセットは、420行(すなわち、12対照条件輪郭掛ける、35人/位置)および160列(すなわち、各々の波輪郭を定義することができる4ミリ秒間隔で離れた時間データ点)の行列とすることができる。
初期分析のために、1つの対象に対する1つのEEG位置における12×160部分行列を、分離することができる。隣接するデータ点を平均化することによって、12×160行列を、12×80行列に縮小することができ、または代替的に、12×160行列全体を分析することができる。図示の単純化のために、この実施例は、12×80行列を使用する。
次に、80×80相関行列を、12×80行列から生成することができ、これにより、80×9因子負荷量行列および12×9因子得点行列内の9成分(ほとんどすべての分散を説明するために十分)を抽出するために主成分分析を使用することができる。
12×3対照条件行列(記憶負荷に対しては2、4、または6のレベル、存在/不在に対して、1または2、そして複製に対しては1または2を有する)は、構築され、標準化され、次いで12×9因子得点行列に付加される。
9×3回帰係数行列を生成するために、対照条件の各々(すなわち、記憶負荷条件、存在/不在条件、および複製条件)を、9つの主成分に回帰することができる。
80×9因子負荷量行列を、9×3回帰係数行列によって事後乗算して、80×3の回帰した因子負荷量行列を得ることができる。80×3の回帰した因子負荷量行列の3つの列は、3つの対照条件記憶負荷、存在/不在、および複製を表す波輪郭である。同様に、12×9因子得点行列を、9×3回帰係数行列で事後乗算し、12×3の回帰した因子得点行列を得ることができる。
対象および位置の35個のすべての組合せに対して、第1の演算的モジュールのプロセスを繰り返すことができる。第2の演算的モジュールに提供することができる80×105の回帰した因子得点入力行列を生成するために、各々が80×3行列である、35個の回帰した因子負荷量行列を、相互に付加することができる。
ここで、第2の演算モジュールに移ると、80×105の回帰した因子得点入力行列を、第2の演算モジュール内に入力し、対照条件のうちの1つを含む、80×35対照条件部分行列は、第1の分析のために分離される。記憶負荷対照条件(ML)が最初に選択されると仮定した場合には、80×80相関行列を80×35ML部分行列から生成することができ、かつ80×80相関行列内のほとんどすべての分散を説明するために、主成分分析を十分な成分を抽出するために使用することができる。80×21因子負荷量行列および35×21因子得点行列(7人の被験者の5つのEEG位置の各々を表す35行を有する)は、主成分分析から収集される。
6つの設計対照、すなわち、被験者の性別および5つのEEG位置(すなわち、CZ、FZ、OZ、T3、およびT4)の各々に対する二成分対照が分析のために使用されると仮定した場合、35×6設計対照行列は、標準化され、かつ35×21因子得点行列に接合される。
6つの設計対象の各々(すなわち、性別、CZ、FZ、OZ、T3、およびT4)を、21主成分上に回帰することができ、結果として21×6回帰係数行列が得られる。次いで、80×21因子負荷量行列を、21×6回帰係数行列によって事後乗算し、80×6の回帰した因子負荷量行列を得ることができる。同様に、35×21因子得点行列を、21×6回帰係数行列によって事後乗算し、35×6の回帰した因子得点行列を得ることができる。分析の焦点が、性別の違いを特定することである場合、因子得点の35×1ベクトルを分離することができる。
上記のプロセスを、分析への入力として存在/不在対照条件、および複製対照条件を用いて繰り返し、かつ因子得点の3つの35×1ベクターを35×3の回帰した因子得点行列に組み合わせることができる。次いで、分散分析(ANOVA)または多変量分散分析(MANOVA)を、男性と女性の因子得点比較するために使用することができる。
これらのデータ上のMANOVAは、0.0245のウィルクスのラムダ値を得、これは0.9755の多変量R二乗値を応答する。一変量ANOVAの各々は、強く、かつ重要な関係も示し、記憶負荷が最も強く(F(1,33)=527.69、p<0.0001、R2=0.941)、存在/不在がその次に最も強く応答し(F(1,33)=373.93、p<0.0001、R2=0.919)、そして複製が最も強くない(F(1,33)=334.87、p<0.0001、R2=0.910)。
第2の演算的モジュールの焦点は、被験者の群を分化するために使用される回帰した因子得点であるが、回帰した因子負荷量も使用される場合がある。例えば、ベクトルプロット球体は、各々の群および被験者が位置付けられる場合がある位置の意味を解釈する上では、一時的な精度で分化したグループ間の波輪郭中の対照を示すエンベローププロットが可能なのと同程度有用である可能性がある。
図6は、この技術のモジュールがその上で実行される場合がある、コンピューティングデバイス610の1つの非限定的な例を図示する。コンピューティングデバイス610が図示され、この技術の高いレベルの実施例がその上で実行される場合がある。コンピューティングデバイス610は、記憶装置620と通信している1若しくはそれ以上のプロセッサ612を含む場合がある。コンピューティングデバイス610は、コンピューティングデバイス内の成分のために、ローカル通信インタフェース618を含む場合がある。例えば、ローカル通信インタフェースは、所望される場合があるように、ローカルデータバスおよび/または任意の関連するアドレス若しくは制御バスであってもよい。
記憶装置620は、プロセッサ(複数可)612およびモジュール624に対するデータによって実行可能なモジュール624を含む場合がある。モジュール624は、以前に記載した機能を実行する場合がある。データストア622は、プロセッサ(複数可)612によって実行可能な、オペレーティングシステムとともに、モジュールに関連するデータおよび他のアプリケーションを格納するために記憶装置620内に位置付けられる場合もある。
他のアプリケーションは、記憶装置620にも格納される場合があり、かつプロセッサ(複数可)612によって実行可能な場合がある。この明細書で考察される、ソフトウェアの形態で実装される場合がある成分またはモジュールは、高いプログラミングレベルの言語を使用しており、これは方法の混成物を使用してコンパイルされ、解釈され、または実行される。
コンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスによって使用可能であるI/O(入力/出力)デバイス614へのアクセスも有する場合がある。I/Oデバイスの一実施例は、コンピューティングデバイスからのディスプレイ出力に対して利用可能であるディスプレイ画面640である。他の既知のI/Oデバイスは、所望により、コンピューティングデバイスとともに使用される場合がある。ネットワーキングデバイス616および類似の通信デバイスを、コンピューティングデバイス内に含む場合がある。ネットワーキングデバイス616は、インターネット、LAN、WAN、または他のコンピューティングネットワークに接続する有線または無線ネットワーキングデバイスである場合がある。
記憶装置620に格納されるように示される成分またはモジュールは、プロセッサ(複数可)612によって実行される場合がある。「実行可能ファイル」という用語は、プロセッサ612によって実行される場合がある形態のプログラムファイルを意味する場合がある。例えば、より高いレベルの言語によるプログラムは、記憶装置620のランダムアクセス部分内へとロードされる場合があるフォーマットで機械コードへとコンパイルされる場合があり、かつプロセッサ612によって実行される場合があり、またはソースコードは、別の実行可能なプログラムによってロードされる場合があり、かつプロセッサによって実行されるようにメモリーのランダムアクセス部分内で命令を生成するように解釈される。実行可能なプログラムは、記憶装置620の任意の部分または成分内に格納される場合がある。例えば、記憶装置620は、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、読み出し専用メモリ(read only memory:ROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ、メモリカード、ハードドライブ、光学ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、または任意の他のメモリー構成部品であってもよい。
プロセッサ612は、処理回路と並行して動作する多重プロセッサおよびメモリー620が多重の記憶ユニットを表す場合があることを表す場合がある。これは、システム内のプロセス及びデータに対して並行処理チャネルを提供する場合がある。ローカルインタフェース618は、多重プロセッサおよび多重メモリーの何れかの間の通信を容易にするために、ネットワークとして使用される場合がある。ローカルインタフェース618は、負荷の平均化、バルクデータ転送、および類似のシステムなどの通信を整合するために設計された追加的なシステムを使用する場合がある。
この技術のために提示されるフローチャートは、特定の実行の順序を暗示する場合があるが、実行の順序は図示されるものとは異なってもよい。例えば、2若しくはそれ以上のブロックの順序は、示される順序に対して並べ直されてもよい。さらに、連続して示される2若しくはそれ以上のブロックは、並行して、または部分的に並列的に実行されてもよい。いくつかの構成では、フローチャートに示される1若しくはそれ以上のブロックを、除外または省略してもよい。有用性、経理、性能、測定、トラブルシューティングの強化の目的、または類似の理由で、論理フローに任意の数のカウンター、状態変数、警告セマフォ、またはメッセージを加えてもよい。
本明細書に記載される機能的ユニットのうちのいくつかは、その実施の独立性をより具体的に強調するために、モジュールとラベル付けされている。例えば、あるモジュールは、カスタマイズされたVLSI回路若しくはゲートアレイ、などの市販の半導体、論理チップ、トランジスタ、または他の離散的構成要素を具備するハードウエア回路として実施される場合がある。モジュールは、またフィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスまたは同様のものなどのプログラム可能なハードウェアデバイスで実施される場合もある。
モジュールは、様々なタイプのプロセッサで実行するためにソフトウェア内に実装される場合もある。特定された実行可能なコードのモジュールは、例えば、オブジェクト、プロシージャ、または機能として整理される場合がある1若しくはそれ以上のコンピューター命令のブロックを含む場合がある。にもかかわらず、特定されるモジュールの実行可能ファイルは、物理的に一緒にある必要はないが、これは、異なる位置に格納されるモジュールを含む全く異なる命令を含む場合があり、論理的に一緒に結合されると、モジュールに対する述べられた目的を達成する場合がある。
実際、実行可能なコードのモジュールは、単一の命令、または数多くの命令である場合があり、いくつかの記憶装置にわたる異なるプログラムの中でも、いくつかの異なるコードセグメントにわたって分配される場合さえもある。同様に、操作データは、モジュール内で特定されかつ本明細書に図示される場合があり、任意の好適な形態で埋め込まれ、任意の好適なタイプのデータ構造内に整理される場合がある。操作データは、単一のデータセットとして収集される場合があり、または異なる記憶装置にわたることを含む、異なる位置にわたって分配される場合がある。モジュールは、パッシブでもアクティブでもよく、所望の機能を実施するように操作可能なエージェントを含む。
本明細書に記載される技術は、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の格納のための任意の技術を用いて実施される、揮発性および不揮発性の、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む、コンピューター可読記憶媒体に格納される場合もある。コンピューター可読記憶装置媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリー技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報および記載される技術を格納するために使用する場合がある任意の他のコンピューター記憶媒体が挙げられるがこれに限らない。
本明細書に記載されるデバイスは、デバイスが他のデバイスと通信できるようにする、通信接続、またはネットワーク装置およびネットワーク接続も含む場合がある。通信接続は、通信媒体の一例である。通信媒体は、典型的には、コンピューター可読命令、プログラムモジュール、および他のデータを、搬送波または他の位相機構などの変調したデータ信号内に埋め込む場合があり、任意の情報送達媒体を含む。「変調したデータ信号」とは、1若しくはそれ以上の特性セットを有する、または情報を信号内にエンコードなどの様式で変更した信号を意味する。例としては、通信媒体としては、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体、ならびに音響、無線周波、赤外線および他のワイヤレス媒体などのワイヤレス媒体が挙げられるがこれに限定されない。コンピューター可読媒体という用語は、本明細書で使用される場合、通信媒体を含む。
図面に図示される実施例を参照し、これを記述するために、本明細書では、特定の言語が使用される。にもかかわらず、それによって意図される技術の範囲の制限がないことが理解されるであろう。本明細書に図示される、特徴の代替物およびさらなる改造物、ならびに実施例の追加的な応用は、記述の範囲内であると考えられるべきである。
さらに、1若しくはそれ以上の実施例では、記載される特徴、構造、または特性が、任意の好適な様式で組み合わされる場合がある。前述の説明では、記載された技術の実施例の完全な理解を提供するために、様々な構成の実施例などの多数の具体的な詳細が提供される。しかしながら、1若しくはそれ以上の特定の詳細なしに、または他の方法、成分、デバイス、等々を用いてこの技術が実施されてもよいことが認識されるであろう。別の場合には、技術の態様があいまいになるの避けるために、周知の構造または操作が詳細に示されない、または記載されない場合がある。
目的物は、構造的な特徴および/または操作に特定の言語で記載されてきたが、添付の特許請求の範囲で定義される目的物は、必ずしも上述の特定の特徴および操作に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述の特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実施する実施例の形態として開示される。多数の改造および代替的な配設が、記載される技術の趣旨および範囲から逸脱することなく考案される場合がある。

Claims (14)

  1. 時系列波形データセットから非周期的成分を抽出して分類する方法であって
    実行可能な命令とともに構成される1若しくはそれ以上のコンピューターシステム、複数の対象の各々から対照条件を含む時系列波形データセットを収集する工程と、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、各前記時系列波形データセットの成分分析を実施し、各前記複数の対象について前記対照条件を表す非周期的成分の第1のセットを抽出する工程と、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、分析のために個々の対象を選択し、当該個々の対象に関連付けられた前記非周期的成分の第1のセットを特定する工程と、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、前記個々の対象の前記非周期的成分の第1のセットと前記複数の対象から抽出した複数の非周期的成分の第1のセットとを成分分析して、前記複数の対象に関連付けられる条件の分類を表す非周期的成分の第2のセットを生成する工程と、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステム、前記非周期的成分の第2のセットを分析して、前記非周期的成分の第2のセットに関連付けられる分類との関係を特定する工程と、
    を有する方法。
  2. 請求項1記載の方法において、前記対照条件は、さらに、
    人によって実施される認知課題の成分を含むものである方法。
  3. 請求項1記載の方法における、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、各前記時系列波形データセットの成分分析を実施し、各前記複数の対象について前記対照条件を表す非周期的成分の第1のセットを抽出する前記工程において
    記時系列波形データセットから時点に関する相関行列を生成する工程と、
    因子分析を実施して、前記アーム相関行列から非周期的成分を抽出する工 有する方法。
  4. 請求項1記載の方法における、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、各前記時系列波形データセットの成分分析を実施し、各前記複数の対象について前記対照条件を表す非周期的成分の第1のセットを抽出する前記工程において
    記時系列波形データセットからの時点の共分散行列を生成する工程と、
    主成分分析を実施して、前記共分散行列から非周期的成分を抽出する工程と、
    を有する方法。
  5. 請求項1記載の方法における、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、各前記時系列波形データセットの成分分析を実施し、各前記複数の対象について前記対照条件を表す非周期的成分の第1のセットを抽出する前記工程において
    記時系列波形データセットから時点の平方和と交差積(Sums of Squares and Cross Products:SSCP)行列を生成する工程と、
    スペクトル分解分析を実施して、前記平方和と交差積(SSCP)行列から非周期的スペクトル分解(Aperiodic Spectral Decomposition:ASD)成分を抽出する工程と、
    を有する方法。
  6. 請求項1記載の方法における、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、各前記時系列波形データセットの成分分析を実施し、各前記複数の対象について前記対照条件を表す非周期的成分の第1のセットを抽出する前記工程において
    記時系列波形データセットの選択された時点について平均値を計算する工程を有する方法。
  7. 請求項1記載の方法において、性別は、前記非周期的成分の第2のセット内の関係を特定するために使用される、前記非周期的成分の第2のセットに関連付けられる分類である、方法。
  8. 請求項1記載の方法において、前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、前記非周期的成分の第2のセットに関連付けられる分類との関係を特定する工程は
    つ病、片頭痛、依存症、強迫行為障害、学業成績、気分障害、統合失調症、人格障害、双極性障害、アスペルガー症候群、自閉症、注意欠陥多動性障害(attention deficit hyperactivity disorder:ADHD)、ノイローゼ、パラノイア、初期のアルツハイマー病、初期のパーキンソン病、および初期の心臓発作からなる群から選択された分類との関係を特定する工程を有する方法。
  9. 請求項1記載の方法における、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、前記個々の対象の前記非周期的成分の第1のセットと前記複数の対象から抽出した複数の非周期的成分の第1のセットとを成分分析して、前記複数の対象に関連付けられる条件の分類を表す非周期的成分の第2のセットを生成する前記工程において
    記非周期的成分の第2のセットに関連付けられる分類との関係を特定するために分散分析(analysis of variance:ANOVA)を使用する工程を有する方法。
  10. 請求項1記載の方法における、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、前記個々の対象の前記非周期的成分の第1のセットと前記複数の対象から抽出した複数の非周期的成分の第1のセットとを成分分析して、前記複数の対象に関連付けられる条件の分類を表す非周期的成分の第2のセットを生成する前記工程において
    変量分散分析(multivariate analysis of variance:MANOVA)を使用して前記非周期的成分の第2のセットに関連付けられる分類との関係を特定する工程を有する方法。
  11. 請求項1記載の方法における、
    前記1若しくはそれ以上のコンピューターシステムが、前記個々の対象の前記非周期的成分の第1のセットと前記複数の対象から抽出した複数の非周期的成分の第1のセットとを成分分析して、前記複数の対象に関連付けられる条件の分類を表す非周期的成分の第2のセットを生成する前記工程において
    記非周期的成分の第2のセットに関連付けられる分類との関係を特定するために、判別分析、ロジスティック回帰分析、重回帰分析、正準相関分析、および信号検出理論(Signal Detection Theory:SDT)分析からなる群から選択する工程を有する方法。
  12. 請求項1記載の方法において、前記時系列波形データセットが制御環境内で収集されるものである方法。
  13. 時系列波形データセットから非周期的成分を抽出するシステムであって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
    複数の対象の各々から対照条件を含めて取得された時系列波形データセットの成分分析を実施する因数分解モジュールであって、前記複数の対象の各々について前記対照条件を表す非周期的成分の第1のセットを抽出するものである、前記因数分解モジュールプログラムと、
    ある対象の前記非周期的成分の第1のセットと前記複数の対象から抽出した複数の非周期的成分の第1のセットとを成分分析して、前記複数の対象に関連付けられる条件の分類を表す非周期的成分の第2のセットを生成する回帰モジュールプログラムと、
    前記非周期的成分の第2のセットを分析して前記非周期成分の第2のセットに関連付けられる分類を特定する分析モジュールプログラムと、
    を実行させる命令を含む記憶装置と、
    を有するシステム。
  14. 請求項13に記載のシステムにおいて、前記記憶装置が、
    前記プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、さらに、
    前記時系列波形データセットの選択された時点についての平均値を計算する平均化モジュールプログラムを実行させる命令を含むシステム。
JP2015537805A 2012-10-16 2013-10-16 時系列波形データセットからの非周期的成分の抽出 Expired - Fee Related JP6480334B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261714594P 2012-10-16 2012-10-16
US61/714,594 2012-10-16
PCT/US2013/065327 WO2014062857A1 (en) 2012-10-16 2013-10-16 Extracting aperiodic components from a time-series wave data set

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015536170A JP2015536170A (ja) 2015-12-21
JP2015536170A5 JP2015536170A5 (ja) 2016-12-28
JP6480334B2 true JP6480334B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=50488735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015537805A Expired - Fee Related JP6480334B2 (ja) 2012-10-16 2013-10-16 時系列波形データセットからの非周期的成分の抽出

Country Status (4)

Country Link
US (2) US20140180597A1 (ja)
EP (1) EP2909767A4 (ja)
JP (1) JP6480334B2 (ja)
WO (1) WO2014062857A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9339202B2 (en) 2009-11-03 2016-05-17 Vivaquant Llc System for processing physiological data
US9314181B2 (en) 2009-11-03 2016-04-19 Vivaquant Llc Method and apparatus for detection of heartbeat characteristics
US9414786B1 (en) 2009-11-03 2016-08-16 Vivaquant Llc ECG sensing with noise filtering
US9706956B2 (en) * 2009-11-03 2017-07-18 Vivaquant Llc Method and apparatus for assessing cardiac and/or mental health
CN105556545B (zh) * 2013-03-15 2021-08-20 美国结构数据有限公司 用于众包领域特定情报的设备、系统和方法
US10572368B2 (en) * 2014-11-24 2020-02-25 Micro Focus Llc Application management based on data correlations
US20200178900A1 (en) * 2017-05-18 2020-06-11 NeuralDx Ltd. Vestibulo-acoustic signal processing
US11103145B1 (en) 2017-06-14 2021-08-31 Vivaquant Llc Physiological signal monitoring and apparatus therefor
EP3684463A4 (en) 2017-09-19 2021-06-23 Neuroenhancement Lab, LLC NEURO-ACTIVATION PROCESS AND APPARATUS
US11717686B2 (en) 2017-12-04 2023-08-08 Neuroenhancement Lab, LLC Method and apparatus for neuroenhancement to facilitate learning and performance
US11318277B2 (en) 2017-12-31 2022-05-03 Neuroenhancement Lab, LLC Method and apparatus for neuroenhancement to enhance emotional response
US11364361B2 (en) 2018-04-20 2022-06-21 Neuroenhancement Lab, LLC System and method for inducing sleep by transplanting mental states
CA3112564A1 (en) 2018-09-14 2020-03-19 Neuroenhancement Lab, LLC System and method of improving sleep
US11931142B1 (en) 2019-03-19 2024-03-19 VIVAQUANT, Inc Apneic/hypopneic assessment via physiological signals
US11786694B2 (en) 2019-05-24 2023-10-17 NeuroLight, Inc. Device, method, and app for facilitating sleep
JP7219182B2 (ja) * 2019-07-22 2023-02-07 マクセル株式会社 検出装置および検出方法
CN113128693A (zh) * 2019-12-31 2021-07-16 中国移动通信集团北京有限公司 一种信息处理方法、装置、设备及存储介质
CN114224341B (zh) * 2021-12-02 2023-12-15 浙大宁波理工学院 基于可穿戴前额脑电的抑郁症快速诊断筛查系统及方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6434419B1 (en) * 2000-06-26 2002-08-13 Sam Technology, Inc. Neurocognitive ability EEG measurement method and system
US20050159671A1 (en) * 2003-12-18 2005-07-21 Sneddo & Associates Inc. Method for diagnosing, detecting, and monitoring brain function including neurological disease and disorders
JPWO2005073890A1 (ja) * 2004-01-30 2007-11-15 独立行政法人産業技術総合研究所 イベントシークエンサー
US20050273017A1 (en) * 2004-03-26 2005-12-08 Evian Gordon Collective brain measurement system and method
US20180146879A9 (en) * 2004-08-30 2018-05-31 Kalford C. Fadem Biopotential Waveform Data Fusion Analysis and Classification Method
US7647098B2 (en) * 2005-10-31 2010-01-12 New York University System and method for prediction of cognitive decline
WO2007075477A2 (en) * 2005-12-19 2007-07-05 University Of Florida Closed-loop state-dependent seizure prevention systems
US7580742B2 (en) * 2006-02-07 2009-08-25 Microsoft Corporation Using electroencephalograph signals for task classification and activity recognition
EP2007277A4 (en) * 2006-04-18 2010-06-02 Susan Mirow METHOD AND APPARATUS FOR ANALYZING PSYCHIATRIC AND PHYSICAL CONDITIONS
US10085643B2 (en) * 2007-01-05 2018-10-02 Jadran Bandic Analytic methods of tissue evaluation
US20090024050A1 (en) * 2007-03-30 2009-01-22 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Computational user-health testing
CN105182263A (zh) * 2008-04-28 2015-12-23 康奈尔大学 分子mri中的磁敏度精确量化
US20100145215A1 (en) * 2008-12-09 2010-06-10 Neurofocus, Inc. Brain pattern analyzer using neuro-response data
US20100292545A1 (en) * 2009-05-14 2010-11-18 Advanced Brain Monitoring, Inc. Interactive psychophysiological profiler method and system
US20110112426A1 (en) 2009-11-10 2011-05-12 Brainscope Company, Inc. Brain Activity as a Marker of Disease
WO2012049362A1 (en) * 2010-10-13 2012-04-19 Aalto University Foundation A projection method and system for removing muscle artifacts from signals based on their frequency bands and topographies

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015536170A (ja) 2015-12-21
US20140180597A1 (en) 2014-06-26
US20180000369A1 (en) 2018-01-04
EP2909767A1 (en) 2015-08-26
WO2014062857A1 (en) 2014-04-24
EP2909767A4 (en) 2016-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6480334B2 (ja) 時系列波形データセットからの非周期的成分の抽出
Cai et al. Accurate detection of atrial fibrillation from 12-lead ECG using deep neural network
Uyulan et al. Major depressive disorder classification based on different convolutional neural network models: Deep learning approach
Movahed et al. A major depressive disorder classification framework based on EEG signals using statistical, spectral, wavelet, functional connectivity, and nonlinear analysis
Al-Qazzaz et al. Selection of mother wavelet functions for multi-channel EEG signal analysis during a working memory task
Lee et al. A convolutional-recurrent neural network approach to resting-state EEG classification in Parkinson’s disease
Al-Qazzaz et al. Automatic artifact removal in EEG of normal and demented individuals using ICA–WT during working memory tasks
Jerritta et al. Emotion recognition from facial EMG signals using higher order statistics and principal component analysis
JP2022084673A (ja) 脳症/せん妄のスクリーニングおよびモニタリングのための装置、システムおよび方法
JP2015536170A5 (ja)
Ganapathy et al. Emotion recognition using electrodermal activity signals and multiscale deep convolutional neural network
Sharma et al. Automated detection of hypertension using physiological signals: a review
Sisodia et al. Handbook of research on advancements of artificial intelligence in healthcare engineering
Prichep et al. Classification algorithms for the identification of structural injury in TBI using brain electrical activity
Wan et al. Single-channel EEG-based machine learning method for prescreening major depressive disorder
Chalabianloo et al. Application level performance evaluation of wearable devices for stress classification with explainable AI
Desai et al. Application of ensemble classifiers in accurate diagnosis of myocardial ischemia conditions
Arunachalam et al. Improved multiscale entropy technique with nearest-neighbor moving-average kernel for nonlinear and nonstationary short-time biomedical signal analysis
Da Silva Castanheira et al. MEG, myself, and I: individual identification from neurophysiological brain activity
Kaçar et al. Design of a novel biomedical signal processing and analysis tool for functional neuroimaging
Harikumar et al. Extreme learning machine (ELM) based performance analysis and epilepsy identification from EEG signals
Bernardes et al. How Reliable Are Ultra-Short-Term HRV Measurements during Cognitively Demanding Tasks?
Zhang et al. Four-classes human emotion recognition via entropy characteristic and random Forest
Zhu et al. On fractality of functional near-infrared spectroscopy signals: analysis and applications
Sugden et al. Generalizable electroencephalographic classification of Parkinson's disease using deep learning

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161015

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180110

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6480334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees