JP6479826B2 - タイミングソース選択および選択解除分散デバイスツーデバイス同期のための方法および装置 - Google Patents

タイミングソース選択および選択解除分散デバイスツーデバイス同期のための方法および装置 Download PDF

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Description

優先権の主張
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2014年1月17日に出願された「METHOD AND APPARATUS FOR TIMING SOURCE SELECTION AND DESELECTION DISTRIBUTED DEVICE TO DEVICE SYNCHRONIZATION」と題する米国特許出願第14/158,701号の利益を主張する。
本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、分散(distributed)デバイスツーデバイス(D2D:device to device)同期のためのタイミングソース選択(timing source selection)および選択解除(deselection)に関する。
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例としては、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムがある。
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを与えるために様々な電気通信規格において採用されている。電気通信規格の一例はLTE(登録商標)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):Third Generation Partnership Project)によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイル規格の拡張のセットである。LTEは、スペクトル効率を改善することによってモバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートし、コストを下げ、サービスを改善し、新しいスペクトルを利用し、また、ダウンリンク(DL)上ではOFDMAを使用し、アップリンク(UL)上ではSC−FDMAを使用し、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して他のオープン規格とより良く統合するように設計されている。LTEはまた、直接デバイスツーデバイス(ピアツーピア)通信をサポートし得る。
[0005]ユーザ機器(UE)が同期のソース(たとえば、ワイヤレスアクセスネットワーク(WAN)ベース、全地球断定システム(GPS)受信機ベースなど)へのアクセスを有しないことがあるD2D通信システムでは、UEは分散プロトコルの使用によって同期を達成し得る。そのようなプロトコルでは、同期のためのリソース(たとえば、同期チャネルリソース)は、バッテリー消費、ならびに同期のために使用されるリソースの量を低減するために、低速時間スケールで(たとえば、毎秒1回)割り振られ得る。さらに、複数のUEが、同期チャネル中で利用可能な複数のブロードキャストリソース中で送信し得、タイミング構造情報、フレーム構造情報、時間および周波数補正、他のチャネルの割振りなどを取得するために、これらのリソース上の送信を受信し得る。
[0006]過密(densely populated)D2D通信システムでは、これらの同期チャネルリソースは、すべてのUEがその同期チャネルの各存在(occurrence)中で送信することを試みるので、重度に再利用され得る。すべてのデバイスが同期チャネル中で送信する場合、リソースのスケーリング、タイミング情報ブロードキャスト(TIB:timing information broadcast)送信への非制御干渉などに関する問題があり得る。
[0007]したがって、過密D2D通信システムのための同期チャネル設計を改善するためのシステムおよび方法が望まれ得る。
[0008]以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
[0009]1つまたは複数の態様およびそれの対応する開示に従って、過密通信システムにおいて分散D2D同期のための非集中方式でタイミングソース選択および選択解除を可能にすることに関して、様々な態様について説明する。一例では、非タイミングソース(TS)モードで機能する通信デバイスは、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信するように装備される。通信デバイスは、さらに、選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定するように装備され得る。別の例では、TSモードで機能する通信デバイスは、同期チャネル中にTIBを送信し、選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定するように装備される。TSモードでは、UEは、TIBを送信するように構成されるが、非TSモードでは、UEは、TIBを送信しないように構成される。
[0010]関係する態様によれば、過密通信システムにおいて分散D2D同期のためのタイミングソース選択および選択解除を可能にするための方法が提供される。本方法は、非TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信することを含むことができる。その上、本方法は、選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定することを含み得る。一態様では、TSモードでは、UEは、TIBを送信するように構成される。
[0011]別の態様は、過密通信システムにおいて分散D2D同期のためのタイミングソース選択および選択解除を行うことが可能な通信装置に関する。本通信装置は、非TSモードで、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信するための手段を含むことができる。その上、本通信装置は、選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定するための手段を含むことができる。一態様では、TSモードでは、本装置は、TIBを送信するための手段を含む。
[0012]別の態様は通信装置に関する。本装置は、非TSモードで、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信するように構成された処理システムを含むことができる。その上、処理システムは、選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定するようにさらに構成され得る。一態様では、TSモードでは、処理システムは、TIBを送信するように構成される。
[0013]さらに別の態様は、非TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信するためのコードを含むコンピュータ可読媒体を有することができる、UEのコンピュータプログラム製品に関する。その上、コンピュータ可読媒体は、選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定するためのコードを含むことができる。一態様では、TSモードでは、コンピュータ可読媒体は、TIBを送信するためのコードを含む。
[0014]関係する態様によれば、過密通信システムにおいて分散D2D同期のためのタイミングソース選択および選択解除を可能にするための方法が提供される。本方法は、TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にTIBを送信することを含むことができる。本方法はまた、TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にリソース中でTIB送信を受信することを含むことができる。その上、本方法は、選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定することを含み得る。一態様では、非TSモードでは、UEは、TIBを送信しないように構成される。
[0015]別の態様は、過密通信システムにおいて分散D2D同期のためのタイミングソース選択および選択解除を行うことが可能な通信装置に関する。本通信装置は、TSモードで、同期チャネル中にTIBを送信するための手段を含むことができる。本通信装置はまた、TSモードで、同期チャネル中にリソース中でTIB送信を受信するための手段を含むことができる。その上、本通信装置は、選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定するための手段を含むことができる。一態様では、非TSモードでは、本装置は、TIBを送信しないように構成される。
[0016]別の態様は通信装置に関する。本装置は、TSモードで、同期チャネル中にTIBを送信するように構成された処理システムを含むことができる。処理システムはまた、TSモードで、同期チャネル中にリソース中でTIB送信を受信するように構成され得る。その上、処理システムは、選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定するようにさらに構成され得る。一態様では、非TSモードでは、処理システムは、TIBを送信しないように構成される。
[0017]さらに別の態様は、TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にTIBを送信するためのコードを含むコンピュータ可読媒体を有することができる、UEのコンピュータプログラム製品に関する。コンピュータ可読媒体はまた、TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にリソース中でTIB送信を受信するためのコードを含むことができる。その上、コンピュータ可読媒体は、選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定するためのコードを含むことができる。一態様では、非TSモードでは、コンピュータ可読媒体は、TIBを送信しないためのコードを含む。
[0018]上記および関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明し、特に特許請求の範囲で指摘する特徴を備える。以下の説明および添付の図面に、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの均等物を含むものとする。
ネットワークアーキテクチャの一例を示す図。 アクセスネットワークの一例を示す図。 LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図。 LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図。 アクセスネットワーク中の発展型ノードBおよびユーザ機器の一例を示す図。 デバイスツーデバイス通信ネットワークを示す図。 一態様による、時間の経過に伴うデバイスツーデバイス通信ネットワークタイミング構造を示すブロック図。 一態様による、過密通信システムにおいて分散D2D同期のためのタイミングソース選択および選択解除を可能にするように構成されたデバイスツーデバイス通信ネットワークを示す図。 ワイヤレス通信の第1の方法のフローチャート。 例示的な装置における異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図。 処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
[0030]添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
[0031]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および方法について、以下の発明を実施するための形態において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
[0032]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0033]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0034]図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、事業者のIPサービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示していない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示する様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0035]E−UTRANは発展型ノードB(eNB)106と他のeNB108とを含む。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB108に接続され得る。eNB106は、基地局、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
[0036]UE102はD2D接続103を形成し得る。一態様では、D2D接続103は、UE102が互いに通信することを可能にするように構成され得る。別の態様では、UE102は、D2D接続103を使用して互いに通信することが可能であるUEのグループのリーダーとして働き得る。D2D接続103の例がIEEE802.11pベース通信に関して与えられる。IEEE802.11pベースの専用短距離通信(DSRC:dedicated short range communications)波システムは基本的な安全メッセージフォーマットを与え、そこで、デバイス(たとえば、車両)はそれらの位置、速度および他の属性を他のデバイス(たとえば、他の車両)に周期的に告知し、それにより、近隣トラフィックがそれらの位置を追跡すること、衝突を回避すること、トラフィックフローを改善することなどが可能になり得る。さらに、これらのシステムにおける通信プロトコルは、(それらのユーザ機器(UE)をもつ)歩行者が、このスペクトルを利用することと、当該歩行者の周りの車両に当該歩行者の存在などの情報を示すことができる基本的な安全メッセージ(basic safety message)を周期的に送信することとを妨げない。
[0037]eNB106はS1インターフェースによってEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ118とを含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含む。
[0038]図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200は、いくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206、212にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。UE212のいくつかはデバイスツーデバイス通信中であり得る。アクセスネットワーク200のこの例には集中型コントローラはないが、代替構成では集中型コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。
[0039]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者が以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示する様々な概念はLTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを採用する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
[0040]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスの場合、時間領域において7個の連続するOFDMシンボルを含んでおり、すなわち84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、時間領域において6個の連続するOFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。物理DL制御チャネル(PDCCH:physical DL control channel)、物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)、および他のチャネルがリソース要素にマッピングされ得る。
[0041]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
[0042]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
[0043]初期システムアクセスを実施し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みのみを行うことができる。
[0044]図5は、アクセスネットワーク中でUE550と通信しているeNB510のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットがコントローラ/プロセッサ575に与えられる。コントローラ/プロセッサ575はL2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ575は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、様々な優先度メトリックに基づくUE550への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ575はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE550へのシグナリングとを担当する。
[0045]送信(TX)プロセッサ516は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE550における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)を容易にするためにコーディングおよびインターリービングと、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングと、を含む。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を使用して互いに合成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器574からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE550によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機518TXを介して異なるアンテナ520に与えられる。各送信機518TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
[0046]UE550において、各受信機554RXが、それのそれぞれのアンテナ552を通して信号を受信する。別の態様では、UE550は、UE550がeNB510と通信する方法と同様に他のUEと通信し得る。各受信機554RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信(RX)プロセッサ556に情報を与える。RXプロセッサ556はL1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ556は、UE550に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施する。複数の空間ストリームがUE550に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ556によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ556は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、eNB510によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器558によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB510によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ559に与えられる。
[0047]コントローラ/プロセッサ559はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ560に関連付けられ得る。メモリ560はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ559は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号(deciphering)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク562に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク562に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ559はまた、HARQ動作をサポートするために確認応答(ACK)および/または否定確認応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出を担当する。
[0048]ULでは、データソース567は、コントローラ/プロセッサ559に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース567は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB510によるDL送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ559は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、eNB510による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ559はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、eNB510へのシグナリングとを担当する。
[0049]eNB510によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器558によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ568によって使用され得る。TXプロセッサ568によって生成される空間ストリームは、別個の送信機554TXを介して異なるアンテナ552に与えられる。各送信機554TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
[0050]UL送信は、UE550における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法でeNB510において処理される。各受信機518RXが、それのそれぞれのアンテナ520を通して信号を受信する。各受信機518RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、RXプロセッサ570に情報を与える。RXプロセッサ570はL1レイヤを実装し得る。
[0051]コントローラ/プロセッサ575はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ575は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ576に関連付けられ得る。メモリ576はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ575は、UE550からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ575からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ575はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
[0052]図6はデバイスツーデバイス通信システム600の図である。デバイスツーデバイス通信システム600は複数のワイヤレスデバイス604、606、608、610を含む。デバイスツーデバイス通信システム600は、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)などのセルラー通信システムと重なり得る。ワイヤレスデバイス604、606、608、610の一部は、DL/UL WWANスペクトルを使用してデバイスツーデバイス通信において互いに通信し、一部は基地局602と通信し、一部は両方を行い得る。たとえば、図6に示されているように、ワイヤレスデバイス608、610はデバイスツーデバイス通信中であり、ワイヤレスデバイス604、606はデバイスツーデバイス通信中である。ワイヤレスデバイス604、606は基地局602とも通信している。
[0053]ワイヤレスデバイスは、代替的に、当業者によって、ユーザ機器(UE)、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、ワイヤレスノード、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。基地局は、代替的に、当業者によって、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、発展型ノードB、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。
[0054]以下で説明する例示的な方法および装置は、たとえば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、またはIEEE802.11規格に基づくWi−Fiに基づくワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムなど、様々なワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムのいずれにも適用可能である。説明を簡略化するために、例示的な方法および装置についてLTEのコンテキスト内で説明する。ただし、例示的な方法および装置は、様々な他のワイヤレスデバイスツーデバイス通信システムにより一般的に適用可能であることを当業者は理解されよう。
[0055]図7は、時間702の経過に伴うD2D通信システムのための通信構造700を表すブロック図である。構造は、D2D通信システム中の任意のUEによって使用され得る。
[0056]示されている図7のように、通信構造700は同期期間704と通信期間706とを含み得る。本明細書で説明するように、同期期間704は同期チャネルと呼ばれることもある。
[0057]オプションの態様では、同期期間704は、ビーコン期間708と、ページング期間710と、タイミング情報ブロック(TIB)ブロードキャスト期間712とを含む3つの期間(たとえば、サブチャネル)に分割され得る。
[0058]そのようなオプションの態様では、ビーコン期間708中に、同じタイミング構造に従うすべてのUEがそのビーコン期間中のリソース中で送信し得る。ビーコン期間708中には少数(たとえば、1〜2個)のリソースしかないことがあるので、複数のUEが同じリソース上で送信し得る。そのような態様では、ビーコン期間708中に送信される情報は、送信UEではなくタイミング構造に固有であり得る。言い換えれば、ビーコン期間708中のリソース中で送信する複数のUEは同じ同期信号を送信し得る。
[0059]さらに、そのようなオプションの態様では、ページング期間710はランダムアクセスサブチャネルとして割り振られ得る。したがって、ページング期間710中の送信はイベント駆動型であり得る。言い換えれば、UEは、ページングリソース上で周期的には送信しないことがある。一態様では、ページング期間710中の送信をトリガし得るイベントは、TIBブロードキャストメッセージを復号することが可能でない状態でのビーコン送信の検出を含み得る。
[0060]またさらに、そのようなオプションの態様では、TIBブロードキャスト期間712は、互いに直交するように設計され得る複数のリソース(たとえば、10〜20個のリソース)を含み得る。さらに、TIBブロードキャスト期間712中のリソースは、局所近傍にないUEによって再利用され得る。一態様では、UEのサブセットのみが、TIB期間712において利用可能なリソースのうちの1つ上で送信し得る。そのような態様では、UEは、WANを通して受信された情報、ページング期間710中に受信された情報などに基づいて、TIB期間中に送信すべきかどうかを決定し得る。一態様では、TIB期間712中にリソース上で送信される情報は、限定はしないが、タイミング構造において使用されるフレーム構造情報、タイミング構造のエイジ(age)、情報がそれに関して送信されているリソースID、(近隣における別のタイミング構造の存在など)UEが送信すると決め得る他のタイミング関係情報などを含み得る。別の態様では、TIB期間中に送信される情報は複数の同期期間704生起にわたり得る。さらに別の態様では、TIB期間中にリソース上で送信される情報は送信UEに固有であり得る(たとえば、送信機のMAC ID、UEがそのリソース上で送信し続けようとする持続時間、UEがTIB期間中にリソースを送信することを選好するかどうかに関する選好など)。
[0061]図8は、D2D通信をサポートするように構成された通信システム800の図である。
[0062]一態様では、複数のUE(たとえば、802〜818)がD2D通信グループ820内の共通タイミング構造に同期し得る。UE802〜818は、図7要素704および706を参照しながら上記で説明したような分散D2D同期プロトコルを使用して同期し得る。別の態様では、UE802〜818は、図7要素704〜712を参照しながら上記で説明したような分散D2D同期プロトコルを使用して同期し得る。一態様では、D2D通信グループ820中のUEのサブセット(たとえば、UE804〜812)は、タイミングソースUE(TS UE)として動作するように構成され得るが、残りのUE(たとえば、UE802、814〜818)は、非TSモードUEとして動作するように構成され得る。本明細書で使用する、TS UEは、タイミング情報(たとえば、TIBコンテンツ)を送信するUEであるが、非TS UEは、タイミング情報を送信しないUEである。一態様では、TS UEは、UEの周りの測定エリア824内にあり得るUEにタイミング情報822を送信し得る。たとえば、UE818は、UE818がTS UE812の測定エリア824内にあるので、TS UE812からタイミング情報822を受信し得る。
[0063]動作態様では、UE(たとえば、UE802)は、TS動作モードと非TS動作モードとの間で切り替えるべきかどうかを決定し得る。図9中のフローチャートを参照しながら以下でさらに深く説明するように、UE802は、様々なファクタに基づいて動作モードを取り替えると決め得る。
[0064]図9に、提示する主題の様々な態様による様々な方法を示す。説明を簡単にするために、方法を一連の行為またはシーケンスステップとして図示および説明するが、いくつかの行為は本明細書で図示および説明する行為とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に行われ得るので、請求する主題は行為の順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、一連の相互に関係する状態またはイベントとして、および/または実質的に並列に実施され得ることを、当業者は理解し、諒解されよう。さらに、以下でブロックで説明する様々な方法は、個々にまたは任意の組合せで実施され得る。
[0065]図9はワイヤレス通信の方法900の流れ図である。本方法は、D2D通信システム中のUEによって実施され得る。本方法は、UEのサブセットが同期チャネル中でTIB送信を送信し得るシステムを想定する。そのようなUEは、タイミングソース(TS)UE、および/またはTSモードにあるUEと呼ばれることがある。同期リソースのスケーラビリティのために、別のUEの通信範囲中のTS UEの数が制限され、TS UEの密度がエリア中のUEの密度とともに増減しないことは、望ましいことがある。そのようなシステムでは、各非TSモードUEはTS UEの通信範囲内にあり得、(たとえば、TS UEが共通時間オフセットと共通クロックドリフトとを維持することを可能にするために)各TS UEは少なくとも1つの他のTS UEに接続され得る。さらに、ブロック902における説明が、非TSモードUEによって実施されるプロセスから始まるが、当業者は、プロセスがプロセス中のどこでも(たとえば、UEがTSモードにあるブロック912で)開始し得ることを理解している。
[0066]ブロック902において、UEは、同期チャネル持続時間中にタイミング情報についての要求を受信する。たとえば、装置1002受信モジュール1004は、D2Dネットワーク820中の1つまたは複数のUE(たとえば、UE802、814〜818)から、信号1020(たとえば、タイミング情報についての要求)を受信し得る。一態様では、要求は、同期チャネルのランダムアクセスサブチャネル(たとえば、710)中に受信され得る。
[0067]オプションの態様では、ブロック904において、UEは選択ユーティリティメトリック値を生成する。たとえば、装置ユーティリティメトリック生成モジュール1006は、UE804〜812から受信された(1つまたは複数の)信号1020に関連する情報に少なくとも部分的に基づいて、ユーティリティメトリック1022(たとえば、選択ユーティリティメトリック)を生成し得る。そのような態様では、選択ユーティリティメトリック値は、限定はしないが、UEの通信範囲内のTS UEの数、1つまたは複数のTS UEの中からの最強受信電力値、タイミング情報についての要求が持続時間内に受信された回数、UEの通信範囲内の1つまたは複数のTS UEによってカバーされる推定された全エリアなどの様々なファクタに基づき得る。選択ユーティリティメトリック値は、UEが復号することができるTS UEの数の単調非増加関数(monotonically non-increasing function)として変動し得る。UEは、TS UE TIB送信の受信電力に基づいて、最も近いTS UEからの距離を推定することができる。さらに、選択ユーティリティメトリック値は、最も近いTS UEからの推定距離の単調非減少関数(monotonically non-decreasing function)として変動し得る。言い換えれば、UEに関連する選択ユーティリティメトリック値は、TS UEから受信される最強TIB送信の電力の単調減少関数である。タイミング情報についての最近の要求の数に関して、UEは、過去の少数の(たとえば、2つ、5つなどの)同期チャネルインスタンスの移動ウィンドウ(moving window)を維持し、受信されたタイミング情報要求の数の記録を維持し得る。選択ユーティリティメトリック値は、移動ウィンドウ中で受信された要求の数、ごく最近受信された連続する要求の数などの単調増加関数であり得る。一態様では、受信された要求のRSSIは、選択ユーティリティメトリック値を計算するために使用され得、ただし、その値は要求のRSSIの増加関数である。別の態様では、UEは、それ自体の復号範囲「R」(したがって、復号エリア)を、経路損失モデルを使用して、およびTIB送信のために使用される復号信号対雑音比(SNR:signal to noise ratio)に基づいて、推定し得る。たとえば、UEは、経路損失を推定するために式(1)を使用し得る。距離「d」における経路損失は、以下のように式(1)によって与えられる。
経路損失(dB)=K+alpha*log(d) (1)
[0068]一態様では、「K」は28.6に等しくなり得、「Alpha」は35に等しくなり得る。さらに、UEは、他のTS UE TIB送信(M)によってカバーされ得るUEのための復号エリアの部分(fraction)「f」の推定値を維持し、推定値を順次更新し得る。一態様では、UEは、Mを0(たとえば、M=0)に初期化し得る。その後、UEは、仮定された経路損失モデル(たとえば、式(1))を使用して受信電力に基づいて送信機の距離「di」を推定し得る。diとRとに基づいて、UEは、TS UE TIB送信によってカバーされる復号エリアの部分「fi」を推定し得る。この部分「fi」は、式(2)を使用して他のTS UEのTIB送信「M」によってカバーされるエリアの推定値を更新するために使用され得る。
M=M+f−M*f (2)
[0069]UEがTS UEのロケーションを知らないことがあるので、式(2)は、i番目の送信機のロケーションが前の送信機とは無関係であると仮定する。
[0070]ブロック906において、UEは、選択ユーティリティメトリック値が第1のしきい値を下回るかどうかを決定する。たとえば、装置1002タイミングソースモード決定モジュール1010は、ユーティリティメトリック値1022(たとえば、選択ユーティリティメトリック)と第1のしきい値との比較に基づいてTSモードで動作するために装置1002の機能を切り替えるべきかどうかを決定するために、ユーティリティメトリック生成モジュール1006から値1022を受信し得る。一態様では、第1のしきい値は静的規定値であり得るか、ならびに/または様々なUEおよびD2Dシステム条件に基づいて動的に変化し得る。ブロック906において、UEが、選択ユーティリティメトリック値が第1のしきい値を下回ると決定した場合、ブロック908において、UEは、TIB送信を送信しないと決定し、ブロック902に戻り得る。
[0071]ブロック906において、UEが、選択ユーティリティメトリック値が第1のしきい値よりも大きいかまたはそれに等しいと決定した場合、ブロック910において、UEは動作モードを非TSモードからTSモードに切り替える。上述のように、たとえば、タイミングソースモード決定モジュール1010は、値1022と第1のしきい値との比較に基づいてUEをTSモードに切り替えると決定し得る。一態様では、決定は、決定論的に選択ユーティリティメトリックに基づくのではなく、確率的に選択ユーティリティメトリックに基づき得る。
[0072]ブロック912において、UEはTIB送信を送信する。たとえば、タイミングソースモード決定モジュール1010は、内部タイミング情報モジュール1008からタイミング情報1024(たとえば、TIBのためのコンテンツ)を受信し得、送信モジュール1012を介してタイミング情報1024をUE804〜818に送信し得る。同期チャネルがサブチャネルに分割される一態様では、UEは、同期チャネルのTIBサブチャネル中にTIBを送信し得る。そのような態様では、UEは、同期チャネルのランダムアクセスサブチャネル中にタイミング情報要求を受信していることがある。上述のように、最初にTSモードで動作しているUEは、ブロック912において開始するプロセス900を実施し得る。
[0073]オプションの態様では、ブロック914において、UEは選択解除ユーティリティメトリック値を生成する。たとえば、装置ユーティリティメトリック生成モジュール1006は、UE804〜818から受信された(1つまたは複数の)信号1020に関連する情報に少なくとも部分的に基づいて、ユーティリティメトリック1022(たとえば、選択解除ユーティリティメトリック)を生成し得る。選択ユーティリティメトリック値の生成に関して与えられる上記の説明と同様に、選択解除ユーティリティメトリック値は、限定はしないが、UEの通信範囲内のTS UEの数、1つまたは複数のTS UEの中からの最強受信電力値、UEの通信範囲内の1つまたは複数のTS UEによってカバーされる推定された全エリアなどの様々なファクタに基づき得る。一態様では、選択ユーティリティメトリックと選択解除ユーティリティメトリックは異なる値であり得る。
[0074]ブロック916において、UEは、選択解除ユーティリティメトリック値が第2のしきい値を下回るかどうかを決定する。たとえば、装置1002タイミングソースモード決定モジュール1010は、ユーティリティメトリック値1022(たとえば、選択解除ユーティリティメトリック)と第2のしきい値との比較に基づいて非TSモードで動作するために装置1002の機能を切り替えるべきかどうかを決定するために、ユーティリティメトリック生成モジュール1006から値1022を受信し得る。一態様では、第2のしきい値は静的規定値であり得るか、ならびに/または様々なUEおよびD2Dシステム条件に基づいて動的に変化し得る。別の態様では、第1のしきい値と第2のしきい値は異なる値であり得る。一態様では、TIB情報を送信するためにTSモードに切り替えるという決定、またはTIB情報を送信することを停止するために非TSモードに切り替えるという決定は決定論的ではなく、むしろ決定は確率的に行われ得る。そのような態様では、確率は、904および/または914において中で計算されるユーティリティメトリックの関数であり得る。ブロック916において、UEが、選択解除ユーティリティメトリック値が第2のしきい値を下回ると決定した場合、UEはブロック912に戻り得る。
[0075]ブロック916において、UEが、選択解除ユーティリティメトリック値が第2のしきい値よりも大きいかまたはそれに等しいと決定した場合、ブロック918において、UEは動作モードをTSモードから非TSモードに切り替え、ブロック902に戻り得る。上述のように、たとえば、タイミングソースモード決定モジュール1010は、値1022と第2のしきい値との比較に基づいてUEを非TSモードに切り替えると決定し得る。一態様では、決定は、決定論的に選択ユーティリティメトリックに基づくのではなく、確率的に選択ユーティリティメトリックに基づき得る。
[0076]図10は、例示的な装置1002における異なるモジュール/手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー図1000である。本装置はUE(たとえば、UE802)であり得る。図10を参照しながら説明したように、装置1002は、受信モジュール1004と、ユーティリティメトリック生成モジュール1006と、内部タイミング情報モジュール1008と、タイミングソースモード決定モジュール1010と、送信モジュール1012とを含む。
[0077]本装置は、図9の上述のフローチャート中のアルゴリズムのステップの各々を実施する追加のモジュールを含み得る。したがって、図9の上述のフローチャート中の各ブロックは1つのモジュールによって実施され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。それらのモジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[0078]図11は、処理システム1114を採用する装置1002’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1100である。処理システム1114は、バス1124によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1124は、処理システム1114の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1124は、プロセッサ1104によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールと、モジュール1004、1006、1008、1010、1012と、コンピュータ可読媒体1106とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス1124はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[0079]処理システム1114はトランシーバ1110に結合され得る。トランシーバ1110は1つまたは複数のアンテナ1120に結合される。トランシーバ1110は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。処理システム1114は、コンピュータ可読媒体1106に結合されたプロセッサ1104を含む。プロセッサ1104は、コンピュータ可読媒体1106に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1104によって実行されたとき、処理システム1114に、特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体1106はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、モジュール1004、1006、1008、1010、および1012のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのモジュールは、コンピュータ可読媒体1106中に常駐する/記憶された、プロセッサ1104中で動作するソフトウェアモジュールであるか、プロセッサ1104に結合された1つまたは複数のハードウェアモジュールであるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1114は、UE550の構成要素であり得、メモリ560、および/またはTXプロセッサ568と、RXプロセッサ556と、コントローラ/プロセッサ559とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[0080]一構成では、分散同期を用いたD2Dネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置1002/1002’は、非TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信するための手段と、選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定するための手段とを含む。一態様では、UEは、TSモードにあるとき、TIBを送信するように構成される。一態様では、装置1002/1002’は、選択ユーティリティメトリック値が第1のユーティリティメトリックしきい値よりも大きいかまたはそれに等しいとき、TSモードに切り替えるための手段と、同期チャネル中にTIBを送信するための手段とをさらに含み得る。一態様では、装置1002/1002’は、選択ユーティリティメトリック値を生成するための手段をさらに含み得る。一態様では、生成するための装置1002/1002’手段は、受信されたTIB送信を復号するためのSNRしきい値に基づいてUEの通信範囲を決定することと、1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、TSモードにある1つまたは複数のUEによってカバーされるUEの通信範囲内のエリアの部分を決定することと、TSモードにある1つまたは複数のUEによってカバーされるUEの通信範囲内のエリアの部分に基づいて、TSモードにある1つまたは複数のUEによってカバーされる全エリアを推定することとを行うようにさらに構成され得る。
[0081]別の構成では、分散同期を用いたD2Dネットワークにおけるワイヤレス通信のための装置1002/1002’は、TSモードにあるUEによって、同期チャネル中にTIBを送信するための手段と、選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定するための手段とを含む。一態様では、UEは、非TSモードにあるとき、TIBを送信しないように構成される。一態様では、装置1002/1002’は、選択解除ユーティリティメトリック値を生成するための手段をさらに含み得る。一態様では、生成するための装置1002/1002’手段は、受信されたTIB送信を復号するためのSNRしきい値に基づいてUEの通信範囲を決定することと、1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、TSモードにある1つまたは複数のUEによってカバーされるUEの通信範囲内のエリアの部分を決定することと、TSモードにある1つまたは複数のUEによってカバーされるUEの通信範囲内のエリアの部分に基づいて、TSモードにある1つまたは複数のUEによってカバーされる通信範囲内の全エリアを推定することとを行うようにさらに構成され得る。
[0082]上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、装置1002、および/または装置1002’の処理システム1114の上述のモジュールのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明したように、処理システム1114は、TXプロセッサ568と、RXプロセッサ556と、コントローラ/プロセッサ559とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ568と、RXプロセッサ556と、コントローラ/プロセッサ559とであり得る。
[0083]開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[0084]以上の説明は、当業者が本明細書で説明した様々な態様を実施することができるようにするために提供したものである。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示したいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおけるユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信の方法であって、
非タイミングソース(TS)モードにある前記UEによって、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信することと、
選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記TSモードにおいて、前記UEは、タイミング情報ブロードキャスト(TIB)を送信するように構成される、
を備える方法。
[C2]前記選択ユーティリティメトリック値が第1のユーティリティメトリックしきい値を下回ったとき、前記UEは、前記TSモードに切り替えないと決定する、C1に記載の方法。
[C3]前記選択ユーティリティメトリック値が第1のユーティリティメトリックしきい値よりも大きいかまたはそれに等しいとき、前記TSモードに切り替えることと、
前記同期チャネル中に前記TIBを送信することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]前記選択ユーティリティメトリック値に基づく確率で、前記TSモードに切り替えることと、
前記UEが前記TSモードに切り替えたとき、前記同期チャネル中に前記TIBを送信することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]前記タイミング情報についての前記要求は、前記同期チャネルのランダムアクセスサブチャネル持続時間を使用して受信され、前記TIBは、前記同期チャネルのTIBサブチャネル持続時間中に送信される、C3に記載の方法。
[C6]前記選択ユーティリティメトリック値を生成することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]前記選択ユーティリティメトリック値は、
前記UEの通信範囲内の前記TSモードにあるUEの数、
前記TSモードにある1つまたは複数のUEの中からの最強受信電力値、
タイミング情報についての要求が持続時間内に受信された回数、または
前記UEの前記通信範囲内の前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の推定された全エリア
のうちの少なくとも1つに基づいて生成される、C6に記載の方法。
[C8]前記持続時間は、同期チャネルの最近の数のインスタンスのうちの1つまたは複数をカバーする移動ウィンドウを備える、C7に記載の方法。
[C9]前記生成することは、
受信されたTIB送信を復号するための信号対雑音比(SNR)しきい値に基づいて前記UEの距離を決定することと、
前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内のエリアの部分を、前記1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、決定することと、
前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内の前記エリアの前記部分に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の前記全エリアを推定することと、
をさらに備える、C7に記載の方法。
[C10]分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおけるユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信の方法であって、
タイミングソース(TS)モードにある前記UEによって、同期チャネル中にタイミング情報ブロードキャスト(TIB)を送信することと、
前記TSモードにある前記UEによって、前記同期チャネル中にTIB送信を受信することと、
選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記非TSモードにおいて、前記UEは、前記TIBを送信しないように構成される、
を備える、方法。
[C11]前記選択解除ユーティリティメトリック値が第2のユーティリティメトリックしきい値を下回ったとき、前記UEは、前記非TSモードに切り替えると決定する、C10に記載の方法。
[C12]前記UEは、前記選択解除ユーティリティメトリック値に基づく確率で、前記非TSモードに切り替えると決定する、C10に記載の方法。
[C13]前記選択解除ユーティリティメトリック値を生成すること、
をさらに備える、C10に記載の方法。
[C14]前記選択解除ユーティリティメトリック値は、
前記UEの通信範囲内の前記TSモードにあるUEの数、
前記TSモードにある1つまたは複数のUEの中からの最強受信電力値、または
前記UEの前記通信範囲内の前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の推定された全エリア、
のうちの少なくとも1つに基づいて生成される、C13に記載の方法。
[C15]前記生成することは、
受信されたTIB送信を復号するための信号対雑音比(SNR)しきい値に基づいて前記UEの距離を決定することと、
前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内のエリアの部分を、前記1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、決定することと、
前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内の前記エリアの前記部分に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の前記全エリアを推定することと、
をさらに備える、C14に記載の方法。
[C16]前記TIBは、前記同期チャネルのTIBサブチャネル持続時間中に送信される、C10に記載の方法。
[C17]分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおける通信のための装置であって、
処理システムを備え、前記処理システムは、
非タイミングソース(TS)モードにおいて、同期チャネル中にタイミング情報についての要求を受信することと、
選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記処理システムは、前記TSモードにおいて、タイミング情報ブロードキャスト(TIB)を送信するように構成される、
を行うように構成された、装置。
[C18]前記処理システムは、前記選択ユーティリティメトリック値が第1のユーティリティメトリックしきい値を下回ったとき、前記TSモードに切り替えないと決定するように構成された、C17に記載の装置。
[C19]前記処理システムは、
前記選択ユーティリティメトリック値が第1のユーティリティメトリックしきい値よりも大きいかまたはそれに等しいとき、前記TSモードに切り替えること、あるいは前記選択ユーティリティメトリック値に基づく確率で前記TSモードに切り替えること、のうちの少なくとも1つを行うことと、
前記装置が前記TSモードに切り替えたとき、前記同期チャネル中に前記TIBを送信することと、
を行うようにさらに構成された、C17に記載の装置。
[C20]前記タイミング情報についての前記要求は、前記同期チャネルのランダムアクセスサブチャネル持続時間を使用して受信され、前記TIBは、前記同期チャネルのTIBサブチャネル持続時間中に送信される、C19に記載の装置。
[C21]前記処理システムは、前記選択ユーティリティメトリック値を生成するようにさらに構成された、C17に記載の装置。
[C22]前記選択ユーティリティメトリック値は、
前記装置の通信範囲内の前記TSモードにあるUEの数、
前記TSモードにある1つまたは複数のUEの中からの最強受信電力値、
タイミング情報についての要求が持続時間内に受信された回数、または
前記装置の前記通信範囲内の前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の推定された全エリア、
のうちの少なくとも1つに基づいて生成される、C21に記載の装置。
[C23]前記持続時間は、同期チャネルの最近の数のインスタンスのうちの1つまたは複数をカバーする移動ウィンドウを備える、C22に記載の装置。
[C24]前記処理システムは、
受信されたTIB送信を復号するための信号対雑音比(SNR)しきい値に基づいて前記装置の距離を決定することと、
前記1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記装置の前記通信範囲内のエリアの部分を決定することと、
前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記装置の前記通信範囲内の前記エリアの前記部分に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の前記全エリアを推定することと、
を行うようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C25]分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおける通信のための装置であって、
処理システムを備え、前記処理システムは、
タイミングソース(TS)モードにおいて、同期チャネル中にタイミング情報ブロードキャスト(TIB)を送信することと、
前記TSモードにおいて、前記同期チャネル中にTIB送信を受信することと、
選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記処理システムは、前記非TSモードにおいて、前記TIBを送信しないように構成される、
を行うように構成された、装置。
[C26]前記処理システムは、前記選択解除ユーティリティメトリック値が第2のユーティリティメトリックしきい値を下回ったとき、前記非TSモードに切り替えると決定するか、または前記選択解除ユーティリティメトリック値に基づく確率で前記非TSモードに切り替えると決定するように構成された、C25に記載の装置。
[C27]前記処理システムは、前記選択解除ユーティリティメトリック値を生成する
ようにさらに構成された、C25に記載の装置。
[C28]前記選択解除ユーティリティメトリック値は、
前記装置の通信範囲内の前記TSモードにあるUEの数、
前記TSモードにある1つまたは複数のUEの中からの最強受信電力値、または
前記装置の通信測定範囲内の前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の推定された全エリア、
のうちの少なくとも1つに基づいて生成される、C27に記載の装置。
[C29]前記処理システムは、
受信されたTIB送信を復号するための信号対雑音比(SNR)しきい値に基づいて前記装置の距離を決定することと、
前記1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記装置の前記通信範囲内のエリアの部分を決定することと、
前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内の前記エリアの前記部分に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の前記全エリアを推定することと、
を行うようにさらに構成された、C28に記載の装置。
[C30]前記TIBは、前記同期チャネルのTIBサブチャネル持続時間中に送信される、C23に記載の装置。

Claims (15)

  1. 分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおけるユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信の方法であって、
    非タイミングソース(TS)モードにある前記UEによって、同期チャネル持続時間中にタイミング情報についての要求を受信することと、
    タイミング情報についての前記受信された要求に関連する情報に基づいて選択ユーティリティメトリック値を生成することと、
    前記選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記TSモードにおいて、前記UEは、タイミング情報ブロック(TIB)を送信するように構成される、
    を備える方法。
  2. 前記選択ユーティリティメトリック値が第1のユーティリティメトリックしきい値を下回ったとき、前記UEは、前記TSモードに切り替えないと決定する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記選択ユーティリティメトリック値が第1のユーティリティメトリックしきい値よりも大きいかまたはそれに等しいとき、前記TSモードに切り替えることと、
    前記同期チャネル中に前記TIBを送信することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記選択ユーティリティメトリック値に基づく確率で、前記TSモードに切り替えることと、
    前記UEが前記TSモードに切り替えたとき、前記同期チャネル中に前記TIBを送信することと、
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  5. 前記タイミング情報についての前記要求は、前記同期チャネルのランダムアクセスサブチャネル持続時間を使用して受信され、前記TIBは、前記同期チャネルのTIBサブチャネル持続時間中に送信される、請求項3に記載の方法。
  6. 前記選択ユーティリティメトリック値は、
    前記UEの通信範囲内の前記TSモードにあるUEの数、
    前記TSモードにある1つまたは複数のUEの中からの最強受信電力値、
    タイミング情報についての要求が持続時間内に受信された回数、または
    前記UEの前記通信範囲内の前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の推定された全エリア
    のうちの少なくとも1つに基づいて生成される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記持続時間は、同期チャネルの最近の数のインスタンスのうちの1つまたは複数をカバーする移動ウィンドウを備える、請求項6に記載の方法。
  8. 前記生成することは、
    受信されたTIB送信を復号するための信号対雑音比(SNR)しきい値に基づいて前記UEの距離を決定することと、
    前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内のエリアの部分を、前記1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、決定することと、
    前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内の前記エリアの前記部分に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の前記全エリアを推定することと、
    をさらに備える、請求項6に記載の方法。
  9. 分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおけるユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信の方法であって、
    タイミングソース(TS)モードにある前記UEによって、同期チャネル持続時間中にタイミング情報ブロック(TIB)を送信することと、
    前記TSモードにある前記UEによって、前記同期チャネル持続時間中にTIB送信を受信することと、
    前記TSモードにある少なくとも1つのUEに関連する受信された情報に基づいて選択解除ユーティリティメトリック値を生成することと、
    前記選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記非TSモードにおいて、前記UEは、前記TIBを送信しないように構成される、
    を備える、方法。
  10. 前記選択解除ユーティリティメトリック値が第2のユーティリティメトリックしきい値を下回ったとき、前記UEは、前記非TSモードに切り替えると決定する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記UEは、前記選択解除ユーティリティメトリック値に基づく確率で、前記非TSモードに切り替えると決定する、請求項9に記載の方法。
  12. 前記選択解除ユーティリティメトリック値は、
    前記UEの通信範囲内の前記TSモードにあるUEの数、
    前記TSモードにある1つまたは複数のUEの中からの最強受信電力値、または
    前記UEの前記通信範囲内の前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の推定された全エリア、
    のうちの少なくとも1つに基づいて生成される、請求項9に記載の方法。
  13. 前記生成することは、
    受信されたTIB送信を復号するための信号対雑音比(SNR)しきい値に基づいて前記UEの距離を決定することと、
    前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内のエリアの部分を、前記1つまたは複数のUEの各々からの受信電力値に基づいて、決定することと、
    前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記UEの前記通信範囲内の前記エリアの前記部分に基づいて、前記TSモードにある前記1つまたは複数のUEによってカバーされる前記通信範囲内の前記全エリアを推定することと、
    をさらに備える、請求項12に記載の方法。
  14. 分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおける通信のための装置であって、
    メモリと、
    前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
    を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    非タイミングソース(TS)モードにおいて、同期チャネル持続時間中にタイミング情報についての要求を受信することと、
    タイミング情報についての前記受信された要求に関連する情報に基づいて選択ユーティリティメトリック値を生成することと、
    前記選択ユーティリティメトリック値に基づいてTSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、
    を行うように構成され、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記TSモードにおいて、タイミング情報ブロック(TIB)を送信するように構成される、装置。
  15. 分散同期を用いたデバイスツーデバイス(D2D)ネットワークにおける通信のための装置であって、
    メモリと、
    前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
    を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
    タイミングソース(TS)モードにおいて、同期チャネル持続時間中にタイミング情報ブロードキャスト(TIB)を送信することと、
    前記TSモードにおいて、前記同期チャネル持続時間中にTIB送信を受信することと、
    前記TSモードにある少なくとも1つのUEに関連する受信された情報に基づいて選択解除ユーティリティメトリック値を生成することと、
    前記選択解除ユーティリティメトリック値に基づいて非TSモードに切り替えるべきかどうかを決定することと、
    を行うように構成さ
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記非TSモードにおいて、前記TIBを送信しないように構成される、装置。
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