JP6477037B2 - ネットワーク制御システム、ネットワーク制御方法、制御装置の制御プログラム、及び、中継装置の制御プログラム - Google Patents

ネットワーク制御システム、ネットワーク制御方法、制御装置の制御プログラム、及び、中継装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本願発明は、通信ネットワークにおいてデータが転送される転送経路を表す転送経路情報にしたがってデータを転送する中継装置を備え、障害によって停止した当該中継装置を復旧するネットワーク制御システム等に関する。
情報化が高度に発達した現代社会においては、通信ネットワーク(以下、「ネットワーク」と略記する)において発生した障害が、社会に大きな影響を及ぼす虞がある、したがって、ネットワークの可用性を向上させる技術に対する期待が高まってきている。
このような技術に関連する技術の一例として、特許文献1には、OpenFlow(登録商標)技術を利用することによって、ネットワークの耐障害性を向上させたシステムが開示されている。このシステムは、複数のコントローラと複数のスイッチとを備える。このコントローラは、各々通信経路を算出し、通信経路にあるスイッチに対して、フローエントリの設定を指示する。当該スイッチは、複数のコントローラうちの1つを経路決定者として指定し、経路決定者によって設定されたフローエントリに従って、受信パケットについて中継処理を行う。
また、特許文献2には、ネットワークにおいて障害または輻輳が発生した場合に、通信経路の切り替えを高速に行う通信装置が開示されている。この通信装置は、処理記憶部、代替処理記憶部、及び、処理部を備える。処理記憶部は、受信パケットを識別する識別情報と、その受信パケットに対する処理とを対応させた処理規則を記憶する。代替処理記憶部は、受信パケットに対する処理記憶部に記憶された処理とは異なる処理を含む処理規則を記憶する。処理部は、受信パケットを識別する識別情報に基づき、処理記憶部または代替処理記憶部を検索して得られた処理規則に従って、当該受信パケットの処理を行う。
また、特許文献3には、I(Input)/O(Output)バイスを複数のコンピュータ間で共有することができるI/Oシステムが開示されている。
特開2011-160363号公報 特開2012-49674号公報 国際公報2009-025381号
近年、スイッチ、ルータ、ファイアウォール、及び、ロードバランサ等のネットワーク機器について、多様化が進んでいる。このような状況において、管理対象となるネットワーク機器が増加するのに伴い、ネットワーク機器に対する管理コストが増大することが問題となっている。また、ネットワーク全体が正しく協調動作するように設計を見直さなければならないことがあり、ネットワーク機器に対する構成変更コストが増大することも問題となっている。これらの問題を解決する技術として、OpenFlowが開発された。
このOpenFlowによって、従来は個々のネットワーク機器に対して手動により行われていた設定を、OFC(Open Flow Controller)に集約することができる。これにより、ネットワーク機器に対する管理コストや構成変更コストを削減可能なネットワーク(OpenFlowネットワーク)を構成することが可能となる。OpenFlowネットワークは、OFCと、パケットデータを転送するネットワーク機器であるOFS(Open Flow Switch)とを含んでいる。OFCは、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)を用いて構築される通信経路(セキュアチャネル)を経由して、OFSと制御情報を送受信する。OFSは自装置に構築した、データを転送する経路情報であるフローテーブルにしたがって、パケットデータを転送する。
このようなOpenFlowネットワークにおいて、OFSが障害によって停止した場合、OFSは再起動時に自装置に格納されたフローテーブルを一旦初期化したのち、再構築する。したがって、OFSが復旧するまでに時間を要するという課題がある。
この課題に対応するために、例えば、OFSに格納されたフローテーブルのバックアップを、当該OFSが備える不揮発性メモリに記憶する方式が考えられる。この方式では、OFSは、再起動時にその不揮発性メモリに記憶されたフローテーブルのバックアップを使用することによって、動作を速やかに再開する。
しかしながら、この方式では、OFSが停止している最中にネットワークトポロジが変化した場合、当該OFSが備える不揮発性メモリに記憶されたフローテーブルと、OFCが保持するフローテーブルとが不一致となる。このため、OFSは、再起動時に不揮発性メモリに記憶されたフローテーブルを使用することができないので、OFSが復旧するまでに時間を要するという問題を解決できない。特許文献1乃至3は、この問題を解決する技術については言及していない。本願発明の主たる目的は、この問題を解決したネットワーク制御システム等を提供することである。
本願発明の一態様に係るネットワーク制御システムは、制御装置と、中継装置と、記憶装置とを備え、前記制御装置は、自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新し、更新した前記第一の転送経路情報を、第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納し、前記中継装置は、障害から復旧する際に、前記記憶装置から前記第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する、自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える。
上記目的を達成する他の見地において、本願発明の一態様に係るネットワーク制御方法は、制御装置と、中継装置と、記憶装置と、を備えたシステムにおいて、前記制御装置によって、自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新したのち、更新した前記第一の転送経路情報を、第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納し、前記中継装置によって、障害から復旧する際に、前記記憶装置から前記第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する、自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係る制御装置の制御プログラムは、制御装置と、記憶装置と、障害から復旧する際に、前記記憶装置から第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える中継装置と、を備えたシステムにおいて、前記制御装置に、自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新したのち、更新した前記第一の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納する処理を実行させる。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明の一態様に係る中継装置の制御プログラムは、中継装置と、記憶装置と、自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新したのち、更新した前記第一の転送経路情報を、第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納する制御装置と、を備えたシステムにおいて、前記中継装置に、障害から復旧する際に、前記記憶装置から前記第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える処理を実行させる。
更に、本発明は、係る制御装置の制御プログラム(コンピュータプログラム)及び中継装置の制御プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記録媒体によっても実現可能である。
本願発明は、ネットワークにおいて転送経路情報に従ってデータを転送する中継装置が、障害によって停止した場合に、当該中継装置の復旧を高速に行うことを可能とする。
本願発明の第1の実施形態に係るネットワーク制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係るフローテーブルの構成を例示する図である。 本願発明の第1の実施形態に係るネットワーク制御システムが、障害により停止したOFSを復旧する動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態に係るネットワーク制御システムが、OFCとOFSとの間のセキュアチャネルが切断されたときに行う動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態に係るネットワーク制御システムが、仮想マシンを構築する1つの情報処理装置に実装された場合の構成を例示する図である。 本願発明の第2の実施形態に係るネットワーク制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係るOFC及びOFS、及び、第2の実施形態に係る制御装置及び中継装置を実行可能な情報処理装置の構成を例示するブロック図である。
以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本願発明の第1の実施形態に係るネットワーク制御システム1を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係るネットワーク制御システム1は、例えばOpenFlowネットワークを制御するシステムである。ネットワーク制御システム1は、OFC10、OFS20、記憶装置30、及び、管理端末装置40を備えている。ネットワーク制御システム1は、図示されていないOFC及びOFSを備えているが、説明の便宜上省略する。
OFC10は、OFS20及び図示されていないOFSから、各OSFの状態を示す情報を受信し、その情報に基づいて、各OFSがデータ(パケットデータ)を転送する経路を転送経路情報(フローテーブル)として算出する装置である。OFC10は、メッセージ処理部11、経路算出部12、フローテーブル管理部13、及び、フローテーブル記憶部14を備えている。
フローテーブル記憶部14は、OpenFlowにおける転送経路情報であるフローテーブル140を格納している。フローテーブル140の構成を、図2に例示する。フローテーブル140はn個(nは1以上の整数)のフローエントリ141−1乃至141−nを含んでいる。フローエントリ141−1乃至141−nは、OpenFlowにおけるフロー単位の情報であり、当該フローの有効期限及びデータ転送経路を示す情報を含んでいる。
メッセージ処理部11は、TCP/IPを用いて構築される通信経路(セキュアチャネル)を経由して、OFS20とメッセージ(制御情報)の送受信を行う。OFC10とOFS20は、例えばLAN(Local Area Network)ケーブル等により物理的に接続されている。
経路算出部12は、メッセージ処理部11を介してOFS20及び図示されていないOFSから入手した、各OSFの状態を示す情報に基づいて、各OFSが転送するデータの転送経路を算出する。経路算出部12は、転送経路を算出した結果に基づき、フローテーブル140に対するフローエントリの追加あるいは削除を、フローテーブル管理部31に要求する。経路算出部12は、転送経路を算出した結果に基づき、OFS20が記憶するフローテーブル230に対するフローエントリの追加あるいは削除を、メッセージ処理部11を介してOFS20に要求する。
フローテーブル管理部13は、経路算出部12からの要求、あるいは、メッセージ処理部11が、OFS20、あるいは、その他のOFSやOFCから受信したメッセージに基づいて、フローテーブル140に対して、フローエントリの追加あるいは削除を行う。フローテーブル管理部13は、フローテーブル140を更新した場合、記憶装置30に記憶されたフローテーブル300に対しても、同様の更新処理を行う。フローテーブル管理部13は、フローテーブル300が格納される領域を示す格納領域情報を、管理端末装置40から受信する。
記憶装置30は、OFC10及びOFS20と、高速にアクセス可能なインタフェースによって接続されている。記憶装置30は、フローテーブル300を記憶している。フローテーブル300は、OFC10におけるフローテーブル管理部31によって、フローテーブル140と同じ内容となるように更新される。すなわち、フローテーブル300は、フローテーブル140のバックアップである。記憶装置30は、フローテーブル300へのアクセスについて、排他制御を行う。
OFS20は、自装置に記憶したフローテーブル230が示す転送先にデータを転送する、スイッチあるいはルータ等のネットワーク機器である。OFS20は、メッセージ処理部21、フローテーブル管理部22、フローテーブル記憶部23、状態管理部24、及び、ポート管理部25を備えている。
フローテーブル記憶部23は、フローテーブル230を記憶している。フローテーブル230の構成は、図2に例示するフローテーブル140の構成と同様であり、フローエントリを含んでいる。
メッセージ処理部21は、セキュアチャネルを経由して、OFC10とメッセージの送受信を行う。
フローテーブル管理部22は、メッセージ処理部21が、OFC10から受信したメッセージ、あるいは、状態管理部24からの要求に基づいて、フローテーブル230に対して、フローエントリの追加あるいは削除を行う。フローテーブル管理部22は、OFS20が障害により停止したのちに再起動する際に、フローテーブル230を初期化する。そして、フローテーブル管理部22は、記憶装置30からフローテーブル300を読み出して、フローテーブル230を、フローテーブル300に置き換える。フローテーブル管理部22は、フローテーブル300が格納された領域を示す格納領域情報を、管理端末装置40から受信する。
ポート管理部25は、OFS20がデータを受け取って転送する際に使用するポート(インタフェースポート)の状態を所定のタイミングに確認することによって、ポートの状態が変化したことを検出する。この場合、ポート管理部25は、変化したポートの状態を示す情報を、状態管理部24へ入力する。
状態管理部24は、フローテーブル230が含むフローエントリの有効期限と現在時刻とを所定のタイミングに比較することによって、フローエントリの有効期限が切れていることを検出する。状態管理部24は、いずれかのフローエントリの有効期限が切れていることを検出した場合、フローテーブル管理部22に対して、フローテーブル230から当該フローエントリを削除するように要求する。このとき、状態管理部24は、当該フローエントリの削除を、メッセージ処理部21を介してOFC10に要求する。
状態管理部24は、ポート管理部25から、変化したポートの状態を示す情報を入力された場合、メッセージ処理部21を介して、変化したポートの状態を示す情報を、OFC10に送信する。
状態管理部24は、OFC10に対して、有効期限が切れたフローエントリの削除を要求する、あるいは、変化したポートの状態を示す情報を送信する際に、セキュアチャネルが障害により切断されている場合、OFC10に送信するメッセージの内容を、状態管理情報240として内部に記憶する。状態管理部24は、セキュアチャネルが復旧したのち、内部に記憶した状態管理情報240を、メッセージ処理部21を介して、OFC10へ送信する。
管理端末装置40は、ネットワーク制御システム1の管理者が、管理作業を行う際に使用する装置であり、入出力インタフェース機能を備えている。管理端末装置40は、記憶装置30がフローテーブル300を格納する領域を示す格納領域情報を、管理者によって入力される。格納領域情報は、例えば、記憶装置30におけるフォルダ名及びファイル名である。管理端末装置40は、この格納領域情報を、OFC10、及び、OFS20に送信する。
次に図3のフローを参照して、本実施形態に係るネットワーク制御システム1が、障害によって停止したOFS20を復旧する動作(処理)について詳細に説明する。
フローテーブル管理部13は、フローテーブル140のバックアップとして、記憶装置30に、フローテーブル300を所定のタイミングに格納する(ステップS101)。OFS20が障害より停止する(ステップS102)。OFS20は、再起動処理を開始する(ステップS103)。
フローテーブル管理部22は、フローテーブル230を初期化し、フローテーブル300を、フローテーブル230としてコピーする(ステップS104)。OFS20は、OFC10とのセキュアチャネルを接続する(ステップS105)。状態管理部24は、状態管理情報240を、メッセージ処理部21を介してOFC10へ送信する(ステップS106)。
OFC10におけるメッセージ処理部11は、状態管理情報240を受信し、受信した状態管理情報240を、フローテーブル管理部13へ入力する(ステップS107)。フローテーブル管理部13は、入力された状態管理情報240に基づいて、フローテーブル140、及び、フローテーブル300を更新し(ステップS108)、全体の処理は終了する。
次に、図4のフローを参照して、本実施形態に係るネットワーク制御システム1が、OFCとOFSとの間のセキュアチャネルが切断されたときに行う動作(処理)について詳細に説明する。
状態管理部24は、フローテーブル230におけるフローエントリの内容を確認する(ステップS201)。少なくともいずれかのフローエントリの有効期限が切れている場合(ステップS202でYes)、状態管理部24は、当該エントリの有効期限が切れていることを、状態管理情報240として格納する(ステップS203)。有効期限が切れたフローエントリが存在しない場合(ステップS202でNo)、処理は、ステップS204へ進む。
ポート管理部25は、OFS20が備えるポートの状態を確認する(ステップS204)。
少なくともいずれかのポートの状態が変更されている場合(ステップS205でYes)、状態管理部24は、当該ポートの状態が変更されたことを、状態管理情報240として格納する(ステップS206)。状態が変更されたポートが存在しない場合(ステップS205でNo)処理はステップS207へ進む。
メッセージ処理部21は、OFC10にセキュアチャネル接続要求を送信する(ステップS207)。セキュアチャネルが接続されない場合(ステップS208でNo)、処理はステップS201へ戻る。セキュアチャネルが接続された場合(ステップS208でYes)、状態管理部24は、状態管理情報240を格納している場合は、状態管理情報240を、メッセージ処理部21を介してOFC10へ送信する(ステップS209)。OFC10におけるメッセージ処理部11は、状態管理情報240を受信し、受信した状態管理情報240を、フローテーブル管理部13へ入力する(ステップS210)。フローテーブル管理部13は、入力された状態管理情報240に基づいて、フローテーブル140、及び、フローテーブル300を更新し、全体の処理は終了する。
本実施形態に係るネットワーク制御システム1は、ネットワークにおいて転送経路情報に従ってデータを転送する中継装置が、障害によって停止した場合に、当該中継装置の復旧を高速に行うことができる。その理由は、OFC10がフローテーブル140(転送経路情報)を更新したときに、フローテーブル140のバップアップとしてフローテーブル300を記憶装置30に格納し、OFS20(中継装置)は、障害により停止したのちに再起動する際に、自装置に記憶したフローテーブル230を、記憶装置30から読み出したフローテーブル300に置き換えるからである。
OpenFlowネットワークにおいては、OFSが障害によって停止した場合、OFSは通常、再起動時に自装置に格納されたフローテーブルを一旦初期化したのち、再構築する必要がある。したがって、OFSが復旧するまでに時間を要することになる。OFSの復旧を高速に行うために、例えば、OFSに格納されたフローテーブルのバックアップを、当該OFSが備える不揮発性メモリに記憶する方式が考えられる。この方式では、OFSは、再起動時にその不揮発性メモリに記憶されたフローテーブルのバックアップを使用することによって、動作を速やかに再開する。
しかしながら、この方式では、OFSが停止している最中にネットワークトポロジ等のネットワーク環境が変化した場合、当該OFSが備える不揮発性メモリに記憶されたフローテーブルと、OFCが保持するフローテーブルとが不一致となる。このため、OFSは、再起動時に不揮発性メモリに記憶されたフローテーブルを使用することができないので、OFSが復旧するまでに時間を要するという問題を解決できない。
これに対して、本実施形態に係るネットワーク制御システム1では、OFC10がフローテーブル140を更新したときに、フローテーブル140のバップアップとしてフローテーブル300を記憶装置30に格納する。OFC10は、OFS20が障害により停止している最中も、フローテーブル300を最新の状態に更新する。OFS20は障害により停止したのちに再起動する際に、最新の状態に更新されているフローテーブル300を記憶装置30から読み出して、フローテーブル230をフローテーブル300に置き換える。これにより、本実施形態に係るネットワーク制御システム1は、障害により停止したOFS20を高速に復旧することができる。
また、本実施形態に係るネットワーク制御システム1では、OFC10とOFS20との間のセキュアチャネルが障害により切断されているときにOFS20の内部状態に変更が生じた場合、OFS20は、内部状態の変更内容を状態管理情報240として自装置に記憶する。OFS20は、セキュアチャネルが復旧したのち、状態管理情報240をOFC20に送信する。OFC10は、OFS20から受信した状態管理情報240にしたがい、フローテーブル140及びフローテーブル130を更新する。これにより、本実施形態に係るネットワーク制御システム1は、セキュアチャネルに障害が発生したのちの復旧処理を高速に行うことができる。
また、本実施形態に係るネットワーク制御システム1では、OFC10とOFS20が、記憶装置30に高速アクセスできる環境であることが望ましい。このような環境の一例として、例えば、OFC10、OFS20、及び、記憶装置30が、1つの筐体に実装された情報処理装置の中に、仮想マシンとして構築されたシステムがある。図5に、本実施形態に係るネットワーク制御システム1が、仮想マシンを構築する1つの情報処理装置に実装された構成例を示す。
図5に示す情報処理装置100は、例えばブレードサーバ装置等の情報処理装置であり、CPU(Central Processing Unit)資源110、メモリ資源120、I/O資源130、及び、システムバス140を備えている。CPU資源110、メモリ資源120、及び、I/O資源130は、高速インタフェースであるシステムバス140によって接続され、このシステムバス140を介して情報を送受信する。OFC10、OFS20、及び、記憶装置30は、CPU資源110の一部、メモリ資源120の一部、I/O資源130の一部が割り当てられた仮想マシンとして構築されている。図5に示す通り構築されたネットワーク制御システム1では、実マシンの単体装置であるOFC10及びOFS20が、インタフェースケーブルを介して実マシンの単体装置である記憶装置30にアクセスする場合と比較して、OFC10及びOFS20は、記憶装置30に高速アクセスすることができる。
また、本実施形態に係るネットワーク制御システム1は、管理端末装置40を備えることによって、システム管理者が、記憶装置30におけるフローテーブル300の格納領域を適切に設定することができる。これにより、ネットワーク制御システム1は、システム管理者による柔軟な運用を実現することができる。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態に係るネットワーク制御システム2の構成を概念的に示すブロック図である。
本実施形態にネットワーク制御システム2は、制御装置50、記憶装置60、及び、中継装置70を備えている。
制御装置50は、自装置に記憶している第1の転送経路情報500を更新し、更新した第1の転送経路情報500を、第2の転送経路情報600として記憶装置60に格納する。第1の転送経路情報500は、制御対象であるネットワークにおいて中継装置70によってデータが転送される転送経路を表す。
中継装置70は、障害から復旧する際に、記憶装置60から第2の転送経路情報600を入手したのち、自装置に記憶している第3の転送経路情報700を、第2の転送経路情報600に置き換える。第3の転送経路情報700は、中継装置70がデータを転送する際に参照する情報である。
本実施形態に係るネットワーク制御システム2は、ネットワークにおいて転送経路情報に従ってデータを転送する中継装置が、障害によって停止した場合に、当該中継装置の復旧を高速に行うことができる。その理由は、制御装置50が第1の転送経路情報500を更新したときに、第1の転送経路情報500のバップアップとして第2の転送経路情報600を記憶装置60に格納し、中継装置70は、障害により停止したのちに再起動する際に、自装置に記憶した第3の転送経路情報700を、記憶装置60から読み出した第2の転送経路情報600に置き換えるからである。
<ハードウェア構成例>
上述した各実施形態において図1、及び、図6に示した装置は、専用のHW(HardWare)(電子回路)によって実現することができる。また、OFC10、OFS20、制御装置50、及び、中継装置70は、汎用のHWにソフトウェアプログラムを実行させることによっても実現可能である。この場合のハードウェア環境の一例を、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の各実施形態に係るOFC10、OFS20、制御装置50、及び、中継装置70を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図7は、図1、及び、図6に示したOFC10、OFS20、制御装置50、及び、中継装置70を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図7に示した情報処理装置900は、構成要素として下記を備えている。
・CPU(Central_Processing_Unit)901、
・ROM(Read_Only_Memory)902、
・RAM(Random_Access_Memory)903、
・ハードディスク(記憶装置)904、
・外部装置との通信インタフェース905、
・CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記録媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、
・入出力インタフェース909、
情報処理装置900は、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図7に示した情報処理装置900に対して、次の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給する。その機能とは、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1、及び、図6)における、OFC10、OFS20、制御装置50、及び、中継装置70、或いはフローチャート(図3及び図4)の機能である。本発明は、その後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性のメモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、現在では一般的な手順を採用することができる。その手順としては、例えば、CD−ROM等の各種記録媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等がある。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記録媒体907によって構成されると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1 ネットワーク制御システム
10 OFC
11 メッセージ処理部
12 経路算出部
13 フローテーブル管理部
14 フローテーブル記憶部
140 フローテーブル
141−1乃至141−n フローエントリ
20 OFS
21 メッセージ処理部
22 フローテーブル管理部
23 フローテーブル記憶部
230 フローテーブル
24 状態管理部
240 状態管理情報
25 ポート管理部
30 記憶装置
300 フローテーブル
40 管理端末装置
2 ネットワーク制御システム
50 制御装置
500 第1の転送経路情報
60 記憶装置
600 第2の転送経路情報
70 中継装置
700 第3の転送経路情報
100 情報処理装置
110 CPU資源
120 メモリ資源
130 I/O資源
140 システムバス
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク(記憶装置)
905 通信インタフェース
906 バス
907 記録媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース

Claims (10)

  1. 制御装置と、中継装置と、記憶装置とを備え、
    前記制御装置は、自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新し、更新した前記第一の転送経路情報を、第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納し、
    前記中継装置は、障害から復旧する際に、前記記憶装置から前記第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する、自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える、
    ネットワーク制御システム。
  2. 前記中継装置は、前記制御装置との通信経路が切断されているときに内部状態に変更が生じた場合、前記内部状態の変更内容を表す状態管理情報を自装置に記憶し、前記制御装置との通信経路が復旧したのち、前記状態管理情報を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置は、前記中継装置から受信した前記状態管理情報にしたがい、前記第一の転送経路情報を更新する、
    請求項1に記載のネットワーク制御システム。
  3. 前記第一乃至第三の転送経路情報は、個々の前記転送経路を表す情報であって有効期限が設定されたエントリを包含し、
    前記中継装置は、前記エントリに関する前記有効期限と現在時刻とを比較することによって、少なくともいずれかの前記エントリについて前記有効期限が過ぎたことを示す、前記内部状態変更情報を生成する、
    請求項2に記載のネットワーク制御システム。
  4. 前記中継装置は、自装置が備える、データを入出力するポートの状態が変化したことを示す前記状態管理情報を生成する、
    請求項2または3に記載のネットワーク制御システム。
  5. 入力操作により入力された、前記記憶装置における前記第二の転送経路情報を格納する領域を示す格納領域情報を、前記制御装置及び前記中継装置に送信可能な管理端末装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第一の転送経路情報を前記第二の転送経路情報として、前記記憶装置における前記格納領域情報が示す領域に格納し、
    前記中継装置は、前記記憶装置における前記格納領域情報が示す領域から、前記第二の転送経路情報を入手する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載のネットワーク制御システム。
  6. 前記制御装置、前記中継装置、及び、前記記憶装置は、1つの筐体に実装された情報処理装置の中に、仮想マシンとして構築される、
    請求項1乃至5のいずれかに記載のネットワーク制御システム。
  7. 制御装置と、中継装置と、記憶装置と、を備えたシステムにおいて、
    前記制御装置によって、自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新したのち、更新した前記第一の転送経路情報を、第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納し、
    前記中継装置によって、障害から復旧する際に、前記記憶装置から前記第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する、自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える、
    ネットワーク制御方法。
  8. 前記中継装置によって、前記制御装置との通信経路が切断されているときに内部状態に変更が生じた場合、前記内部状態の変更内容を表す状態管理情報を自装置に記憶し、前記制御装置との通信経路が復旧したのち、前記状態管理情報を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置によって、前記中継装置から受信した前記状態管理情報にしたがい、前記第一の転送経路情報を更新する、
    請求項7に記載のネットワーク制御方法。
  9. 制御装置と、
    記憶装置と、
    障害から復旧する際に、前記記憶装置から第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える中継装置と、
    を備えたシステムにおいて、
    前記制御装置に、自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新したのち、更新した前記第一の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納する処理を実行させる、
    制御装置の制御プログラム。
  10. 中継装置と、
    記憶装置と、
    自装置に記憶している、制御対象である通信ネットワークにおいて前記中継装置によってデータが転送される転送経路を表す第一の転送経路情報を更新したのち、更新した前記第一の転送経路情報を、第二の転送経路情報として前記記憶装置に格納する制御装置と、
    を備えたシステムにおいて、
    前記中継装置に、障害から復旧する際に、前記記憶装置から前記第二の転送経路情報を入手したのち、データを転送する際に参照する自装置に記憶している第三の転送経路情報を、前記第二の転送経路情報に置き換える処理を実行させる、
    中継装置の制御プログラム。
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