JP6476860B2 - 無線アクセスネットワーク装置並びにその方法及びプログラム - Google Patents

無線アクセスネットワーク装置並びにその方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6476860B2
JP6476860B2 JP2014539593A JP2014539593A JP6476860B2 JP 6476860 B2 JP6476860 B2 JP 6476860B2 JP 2014539593 A JP2014539593 A JP 2014539593A JP 2014539593 A JP2014539593 A JP 2014539593A JP 6476860 B2 JP6476860 B2 JP 6476860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ran
mobile terminal
information
terminal information
access network
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014539593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014054237A1 (ja
Inventor
孝法 岩井
孝法 岩井
田村 利之
利之 田村
林 貞福
貞福 林
創 前佛
創 前佛
尚 二木
尚 二木
雅純 清水
雅純 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2014054237A1 publication Critical patent/JPWO2014054237A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476860B2 publication Critical patent/JP6476860B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/10Scheduling measurement reports ; Arrangements for measurement reports
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0083Determination of parameters used for hand-off, e.g. generation or modification of neighbour cell lists
    • H04W36/00837Determination of triggering parameters for hand-off
    • H04W36/008375Determination of triggering parameters for hand-off based on historical data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/32Reselection being triggered by specific parameters by location or mobility data, e.g. speed data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/24Reselection being triggered by specific parameters
    • H04W36/32Reselection being triggered by specific parameters by location or mobility data, e.g. speed data
    • H04W36/322Reselection being triggered by specific parameters by location or mobility data, e.g. speed data by location data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W64/00Locating users or terminals or network equipment for network management purposes, e.g. mobility management
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/20Manipulation of established connections
    • H04W76/27Transitions between radio resource control [RRC] states

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)

Description

本出願は、移動通信システムに関し、特に、無線アクセスネットワークで利用される端末情報の管理に関する。
多元接続方式の移動通信システムは、時間、周波数、及び送信電力のうち少なくとも1つを含む無線リソースを複数の移動端末の間で共有することで、複数の移動端末が実質的に同時に無線通信を行うことを可能としている。代表的な多元接続方式は、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)、若しくはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)又はこれらの組み合わせである。本明細書で用いる移動通信システムの用語は、特に断らない限り多元接続方式の移動通信システムを意味する。
移動通信システムは、移動端末及びネットワークを含む。ネットワークは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network(RAN))及びモバイルコアネットワーク(Mobile Core Network(MCN))を含む。移動端末は、RAN及びMCNを介して外部ネットワーク(例えば、 インターネット、パケットデータネットワーク、又はプライベート企業網)と通信する。移動通信システムは、例えば、3rd Generation Partnership Project(3GPP)のUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)又はEvolved Packet System(EPS)である。RANは、例えばUniversal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)、又はEvolved UTRAN(E−UTRAN)である。MCNは、例えば、General Packet Radio Service(GPRS)パケットコア、又はEvolved Packet Core(EPC)である。
特許文献1は、移動端末の通信が行われていない不活性状態の継続時間を移動端末又はネットワーク(i.e. 基地局又はゲートウェイ)において計測し、これが所定の満了期間を超えると移動端末をスリープモードに遷移させることを開示している。また、特許文献1は、移動端末の通信頻度を移動端末又はネットワーク(i.e. 基地局又はゲートウェイ)において計測するとともに、スリープモード遷移に関するタイマの満了期間を移動端末の通信頻度に基づいて変更することを開示している。さらに、特許文献1は、スリープモード遷移に関するタイマの満了期間を移動端末のバッテリ残量に基づいて変更することを開示している。
特許文献2及び3は、移動端末のCONNECTED状態とIDLE状態の間での状態遷移の制御に使用される制御ポリシをMCNからRAN内の制御装置(e.g. 基地局)に供給することを開示している。制御ポリシは、例えば、移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移するまでの時間間隔(IDLE遷移間隔)の指定を含む。制御ポリシは、例えば、移動管理ノード(e.g. Mobility Management Entity(MME)、Serving GPRS Support Node(SGSN))、又は加入者サーバ(e.g. Home Subscriber Server(HSS))によって管理される。
非特許文献1及び2は、3GPPの移動通信システムに関して、HSSによって管理される加入者データがUE inactivity timerの設定データを含むことを開示している。UE inactivity timerは、移動端末に関するユーザデータの送受信が行われない不活性状態の継続時間を計測するタイマである。UE inactivity timerは、基地局によって開始され、移動端末のCONNECTED状態からIDLE状態への変更を決定するために用いられる。HSSに保持されたUE inactivity timerの設定データは、移動端末のアタッチ、位置登録更新、又はサービス要求などの際に、HSSからMobility Management Entity(MME)を経由して基地局に送られる。
ここで、本明細書及び特許請求の範囲で使用する「CONNECTED状態」及び「IDLE状態」の用語の定義を述べる。「IDLE状態」とは、移動端末がMCNとの間でセッション管理及びモビリティ管理のための制御信号の継続的な交換を行っておらず、RANでの無線接続が解放(release)された状態を意味する。IDLE状態の一例は、3GPPのEPS Connection Management IDLE(ECM−IDLE)状態且つRadio Resource Control IDLE(RRC_IDLE)状態である。RRC_IDLEであるとき、E−UTRANにおける無線接続であるRRC_Connectionが解放される。
これに対して「CONNECTED状態」とは、3GPPのECM−CONNECTED状態且つRRC_CONNECTED状態のように、少なくとも移動端末とMCNとの間でセッション管理及びモビリティ管理のための制御信号(制御メッセージ)を送受信するための無線接続がRANにおいて確立され、移動端末とMCNとの間で制御信号(制御メッセージ)を送受信可能なコネクションが確立された状態を意味する。つまり、「CONNECTED状態」は、少なくともセッション管理及びモビリティ管理のための制御信号(制御メッセージ)を送受信できるように移動端末がMCNに接続された状態であればよい。「CONNECTED状態」は、移動端末と外部のパケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)の間でユーザデータを送受信するためのデータベアラが設定された状態でもよいし、「CONNECTED状態」は、移動端末がMCNとの制御コネクションを有するがデータベアラを有していない状態であってもよい。「CONNECTED状態」は、「ACTIVE状態」と呼ぶこともできる。
また、典型的には、MCNは、CONNECTED状態の移動端末の位置をセル単位で管理し、IDLE状態の移動端末の位置を複数のセルを含む位置登録エリア(e.g. トラッキングエリア、ルーティングエリア)単位で管理する。IDLE状態の移動端末は、ある位置登録エリアから別の位置登録エリアに移動した場合に、位置登録エリアの更新を示すメッセージをMCNに送信する。MCNは、IDLE状態の移動端末に対するダウンリンクトラフィック(ダウンリンクデータ又は音声着信)が到着した場合に、位置登録エリアに基づいて定まるページングエリアに対してページング信号を送信する。
また、本明細書では、移動端末のCONNECTED状態からIDLE状態への遷移を決定するために、移動端末のデータ通信が行われていない不活性状態の継続を計測するタイマを、3GPPでの呼称に従って「UE inactivity timer」と呼ぶ。
特開平11−313370号公報 国際公開第2012/093433号 国際公開第2012/093434号
3GPP S2-120475, "Inactivity timer management function", NTT docomo and NEC, 3GPP TSG-SA2 Meeting #89, Vancouver, Canada, 6-10 February 2012 3GPP S2-120476, "Inactivity timer management function", NTT docomo and NEC, 3GPP TSG-SA2 Meeting #89, Vancouver, Canada, 6-10 February 2012
本件発明者等は、RAN(e.g. 基地局、Radio Network Controller(RNC))において移動端末の挙動(e.g. 通信頻度、移動頻度)を計測すること、及びこの計測結果に基づいて移動端末毎(又は移動端末グループ毎)に適切なUE inactivity timerのタイマ値(満了期間)を決定することについて検討し、この検討において様々な課題を見出した。これらの課題の1つは、RAN(e.g. 基地局、RNC)は、移動端末のIDLE状態への遷移の際に、その移動端末に関するRAN端末情報の取得・更新を停止し、それまでに保持していたRAN端末情報を開放することである。RAN端末情報は、例えば、(a)RANにおいて取得された移動端末に関する計測情報、(b)RANにおいて取得された移動端末に関する履歴情報、及び(c)RANにおいて決定された移動端末に関する設定情報のうち少なくとも1つを含む。したがって、例えば、RANは、CONNECTED−IDLE遷移をまたぐ長期間にわたって移動端末に関する計測情報又は履歴情報を収集し、この長期間の情報に基づいて移動端末に関する設定(e.g. UE inactivity timerのタイマ値)を行うことが困難である。また、RANは、移動端末がCONNECTED状態に遷移した直後の時点において、その移動端末に関する計測情報又は履歴情報を何ら有していないため、計測情報又は履歴情報に基づく移動端末に関する設定(e.g. UE inactivity timerのタイマ値)を行うことが困難である。
なお、RANにて保持されていたRAN端末情報が移動端末のIDLE状態への遷移に応じて解放されることは、UE inactivity timerのタイマ値を決定するケース以外でも問題となり得る。言い換えると、RANにおいてRAN端末情報(e.g. 計測情報、履歴情報)をCONNECTED−IDLE遷移をまたがって継続的に利用できないことは、RANが移動端末に関する何らかの決定又は設定を行う場合に広く問題となり得る。RANにおける移動端末に関する決定又は設定は、例えば、ハンドオーバ開始の決定、ハンドオーバ先セルの決定、及びランダムアクセス手順におけるバックオフ時間の決定等である。
特許文献1は、移動端末の通信頻度を基地局において計測するとともに、スリープモード遷移に関するタイマの満了期間を移動端末の通信頻度に基づいて変更することを開示している。しかしながら、特許文献1は、通信頻度の計測情報をどのように蓄積し、これを継続的に利用するかについて記載していない。
したがって、本件発明の目的の1つは、RANにおいてRAN端末情報(e.g. 計測情報、履歴情報)を移動端末のCONNECTED−IDLE遷移をまたがって継続的に利用できるようにするために改良された装置、システム、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の態様では、無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワーク装置は、情報管理部を含む。前記情報管理部は、移動端末に関するRAN端末情報をコアネットワークに送信するとともに、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信するよう構成されている。
第2の態様では、コアネットワークに配置されるコアネットワーク装置は、制御部を含む。前記制御部は、移動端末に関するRAN端末情報を無線アクセスネットワークから受信するとともに、前記RAN端末情報を前記無線アクセスネットワークに送信するよう構成されている。
第3の態様では、移動端末は、無線通信部を含む。前記無線通信部は、上述した第1の態様に係る基地局と結合して使用され、前記RAN端末情報を保有する前記基地局による設定に従って前記基地局との通信を行うよう構成されている。
第4の態様では、無線アクセスネットワーク装置により行われる方法は、移動端末に関するRAN端末情報をコアネットワークに送信することを含む。
第5の態様では、コアネットワーク装置により行われる方法は、移動端末に関するRAN端末情報を無線アクセスネットワークから受信すること、及び前記RAN端末情報を前記無線アクセスネットワークに送信することを含む。
第6の態様では、プログラムは、上述した第4の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群を含む。
第7の態様では、プログラムは、上述した第5の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群を含む。
なお、上述した第1〜第7の態様において、前記RAN端末情報は、(a)前記無線アクセスネットワークにおいて取得された前記移動端末に関する計測情報、(b)前記無線アクセスネットワークにおいて取得された前記移動端末に関する履歴情報、及び(c)前記無線アクセスネットワークにおいて決定された前記移動端末に関する設定情報、のうち少なくとも1つを含む。
上述した第1〜第7の態様によれば、RANにおいてRAN端末情報(e.g. 計測情報、履歴情報)を移動端末のCONNECTED−IDLE遷移をまたがって継続的に利用できるようにするために改良された装置、システム、方法、及びプログラムを提供できる。
第1の実施形態に係る移動通信システムの構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るRAN端末情報の退避方法の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係るRAN端末情報の退避方法の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係るRAN端末情報の退避方法の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係るRAN端末情報の読み出し方法の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係るRAN端末情報の読み出し方法の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係るRAN装置(e.g. 基地局、RNC)によるRAN端末情報の退避手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るRAN装置(e.g. 基地局、RNC)によるRAN端末情報の読み出し手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るRAN装置(e.g. 基地局、RNC)によるUE INACTIVITY TIMERの設定手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るRAN装置(e.g. 基地局)の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態にMCN装置(e.g. 移動管理ノード)の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る移動通信システムの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るRAN端末情報の退避方法の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係るRAN端末情報の退避方法の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係るRAN端末情報の読み出し方法の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係るRAN端末情報の読み出し方法の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係るMCN装置(e.g. 移動管理ノード)間でのRAN端末情報の送信方法の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係るMCN装置(e.g. 移動管理ノード)間でのRAN端末情報の送信方法の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係るMCN装置(e.g. 移動管理ノード)間でのRAN端末情報の送信方法の一例を示すシーケンス図である。 第4の実施形態に係るRAN装置(e.g. 基地局、RNC)間でのRAN端末情報の送信方法の一例を示すシーケンス図である。 第4の実施形態に係るRAN装置(e.g. 基地局、RNC)間でのRAN端末情報の送信方法の一例を示すシーケンス図である。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る移動通信システムを含むネットワークの構成例を示すブロック図である。図1の構成例は、無線アクセスネットワーク(RAN)20及びモバイルコアネットワーク(MCN)30を含む。始めに、RAN20及びMCN30の基本的な構成及び機能について説明する。
RAN20は、基地局100および無線リソース管理機能を含む。無線リソース管理機能は、基地局100とは別のRANノードに配置される場合もあるし、基地局100に配置される場合もある。例えば、3GPPのUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)では、無線リソース管理機能はRNCに配置される。一方、3GPPのEvolved Packet System(EPS)では、無線リソース管理機能は、基地局(eNB)に配置される。RAN20は、例えば、E−UTRAN若しくはUTRAN、又はこれらの組み合わせである。
基地局100は、無線アクセス技術により移動端末200と接続する。E−UTRANにおいては、基地局100はE-UTRAN NodeB(eNB)に対応する。UTRANにおいては、基地局100はRadio Network Controller(RNC)及びNodeBが持つ機能に対応する。基地局100は、MCN30の移動管理ノード300との間で制御メッセージ(e.g. S1 Application Protocol(S1AP)メッセージ)を送受信し、MCN30の転送ノード310との間でユーザデータ(又はユーザデータをカプセル化したトンネルパケット)を送受信する。
移動端末200は、無線インタフェースを有し、無線アクセス技術により基地局100に接続し、RAN20(つまり基地局100)を介してMCN30へ接続する。そして、移動端末200は、RAN20及びMCN30を介して外部ネットワーク40と通信する。外部ネットワーク40は、インターネット、パケットデータネットワーク、若しくはPSTN、又はこれらの組み合わせである。また、移動端末200は、MCN30の制御ノード(e.g. 移動管理ノード300)との間でNon-Access Stratum(NAS)メッセージを送受信する。NASメッセージは、RAN20で終端されず、RAN20の無線アクセス方式に依存することなく、移動端末200とMCN30の間で透過的に送受信される制御メッセージである。移動端末200からMCN30に送られるNASメッセージは、アタッチ要求、セッション(ベアラ)要求、及び位置更新要求などのNAS要求メッセージを含む。例えば、EPSの場合、移動端末200からのNAS要求メッセージは、Attach Request、Service Request、PDN connectivity request、Bearer Resource Allocation Request、Bearer Resource Modification Request、TAU (Tracking Area Update) Request、及びRAU (Routing Area Update) Requestのうち少なくとも1つを含む。一方、MCN30から移動端末200に送信されるNASメッセージは、これらのNAS要求メッセージに対する受諾(ACCEPT)メッセージ、及び拒絶(REJECT)メッセージを含む。
MCN30は、主に移動通信サービスを提供するオペレータによって管理されるネットワークである。MCN30は、Circuit Switched(CS)コア若しくはPacket Switched(PS)コア、又はこれらの組み合わせである。MCN30は、例えば、EPSにおけるEPC、若しくはUMTSにおけるGeneral Packet Radio Service(GPRS)パケットコア、又はこれらの組み合わせである。図1の例では、MCN30は、移動管理ノード300、転送ノード310、及び加入者サーバ320を含む。
移動管理ノード300は、コントロールプレーンのノードであり、移動端末200のモビリティ管理(e.g. 位置登録)、及びセッション(ベアラ)管理(e.g. ベアラ確立、ベアラ構成変更、ベアラ解放)などを行う。移動管理ノード300は、基地局100との間で制御メッセージ(e.g. S1APメッセージ)を送受信し、移動端末200との間でNASメッセージを送受信する。例えば、UMTSの場合、移動管理ノード300は、SGSNのコントロールプレーン機能を含む。また、EPSの場合、移動管理ノード300は、MMEを含む。
転送ノード310は、移動端末200と外部ネットワーク40の間で送受信されるユーザデータの転送又は回線交換を含むユーザプレーン機能を提供する。例えば、UMTSの場合、転送ノード310は、MSCのユーザプレーン機能、SGSNのユーザプレーン機能、及びGateway GPRS Support Node(GGSN)を含む。また、EPSの場合、転送ノード310は、Serving Gateway(S−GW)及びPDN Gateway(P−GW)を含む。
加入者サーバ320は、移動端末200の加入者データを保持するデータベースであり、例えばHome Subscriber Server(HSS)又はHome Location Register(HLR)がこれに相当する。加入者サーバ320は、移動管理ノード300の要求に応答して、移動管理ノード300に加入者データを送信する。
本実施形態に係る基地局100は、移動端末200に関するRAN端末情報(RAN UE Context)を取得し、当該RAN端末情報を用いて移動端末200に関する設定を行う。さらに、基地局100は、取得したRAN端末情報を退避するためにMCN30に送信するよう構成され、RAN端末情報を読み出す(retrieveする)ためにMCN30から退避済みのRAN端末情報を受信するよう構成されている。基地局100がMCN30から受信するRAN端末情報は、他の基地局100によって取得されてMCN30に退避されていた情報であってもよい。
ここで、本明細書で使用する「RAN端末情報」との用語について定義する。本明細書におけるRAN端末情報は、RAN20において取得又は決定される移動端末200に関する情報であり、以下の(a)〜(c)のうち少なくとも1つを含む。
(a)RAN20において取得された移動端末200に関する計測情報、
(b)RAN20において取得された移動端末200に関する履歴情報、及び
(c)RAN20において決定された移動端末200に関する設定情報。
上述の情報(a)〜(c)は、移動端末200毎に取得又は決定されてもよいし、端末グループ毎に取得又は決定されてもよい。端末グループは、例えば、端末種別単位、移動端末200が使用するサービス単位、又は移動端末200が要求するQuality of Service(QoS)単位で定義されてもよい。端末グループをQoS単位で定義する場合、QoS Class Indicator(QCI)を指標として用いてもよい。更に、上述の情報(a)〜(c)は、移動端末200に対して時間帯毎で管理してもよい。時間毎で管理することで、移動端末200の挙動に応じたきめ細やかな移動端末管理が可能となる。端末グループRAN端末情報としての情報(a)〜(c)の具体例について以下に説明する。
(a)移動端末200に関する計測情報
RAN20(e.g. 基地局100)は、移動端末200の通信特性、移動特性、又はハンドオーバ特性などの移動端末200の挙動を示す計測情報を取得することができる。例えば、RAN20は、移動端末200の通信に関して、通信時間、通信帯域、通信間隔(無通信時間)、通信頻度、MCS(Modulation and Coding Scheme)、通信データ量、スループット、通信遅延、パケットロス、パケット廃棄量、若しくは使用サービス種別、又はこれらの統計値(e.g. 平均値、中央値、最大値、最小値)を計測することができる。これらの移動端末200の通信特性は、無線ベアラにおいて測定されてもよいし、RAN20とMCN30の間のベアラ(e.g. S1ベアラ、又はEPS Radio Access Bearer(E−RAB))において測定されてもよい。RAN20は、移動端末200の通信特性を示すこれらの情報を移動端末200に関する計測情報として取得してもよい。また、RAN20は、移動端末200の移動特性を示す情報、例えば、移動したセル(又は基地局)の履歴、セル(又は基地局)での滞在時間、移動速度、若しくは移動ベクトル、又はこれらの統計値、を取得することができる。RAN20は、移動端末200の移動特性を示すこれらの情報を移動端末200に関する計測情報として取得してもよい。また、RAN20は、移動端末200のハンドオーバ特性を示す情報、例えば、ハンドオーバ試行回数、ハンドオーバ失敗(e.g. Too Late Handover、Too Early Handover)数、若しくはハンドオーバ失敗率、又はこれらの統計値、を取得することができる。RAN20は、移動端末200のハンドオーバ特性を示すこれらの情報を移動端末200に関する計測情報として取得してもよい。
(b)移動端末200に関する履歴情報
RAN20(e.g. 基地局100)は、移動端末200の通信特性又は移動特性などの移動端末200の挙動を示す履歴情報を取得することができる。移動端末200に関する履歴情報は、例えば、移動端末200の通信履歴、移動端末200の移動履歴、及び移動端末200のサービス使用履歴のうち少なくとも1つを含む。なお、移動端末200に関する計測情報と履歴情報を明確に区別しなくてもよい。上述した移動端末200に関する計測情報の少なくとも一部は、移動端末200に関する履歴情報と呼ぶこともできる。
(c)移動端末200に関する設定情報
RAN20は、上述した移動端末200に関する計測情報又は履歴情報を用いて、移動端末200に関する設定を行うことができる。移動端末200に関するRAN20での設定は、例えば、UE INACTIVITY TIMERのタイマ値(満了期間)、ハンドオーバ・パラメタ(e.g. A3-offset、Time to Trigger(TTT))、ランダムアクセス手順におけるバックオフ時間、基地局へのアクセスを制限するアクセス制限時間(の平均値)(ac-BarringTime)、又は端末優先度である。端末優先度は、移動端末200(又は端末グループ)の他の移動端末(又は端末グループ)に比べた優先度を示し、例えば、上述した設定情報(UE INACTIVITY TIMERのタイマ値、ハンドオーバ・パラメタ、又はランダムアクセス手順におけるバックオフ時間)の決定、又は無線リソースの割り当て等のために利用される。
上述したように、基地局100は、RAN20で得られたRAN端末情報(e.g. 計測情報、履歴情報)をMCN30に退避できるよう構成されている。また、基地局100は、MCN30に退避されていたRAN端末情報をMCN30から読み出すことができるよう構成されている。これにより、基地局100は、移動端末200のIDLE状態への遷移によってRAN端末情報がRAN20において解放(消去)された場合にも、その後の移動端末200の設定のためにMCN30に退避されていたRAN端末情報を読み出して用いることができる。言い換えると、基地局100は、移動端末200のCONNECTED−IDLE遷移をまたがってRAN端末情報を継続的に利用することができる。したがって、基地局100は、移動端末200に関する長期間のRAN端末情報を考慮して、移動端末200に関する設定(e.g. UE INACTIVITY TIMERのタイマ値の設定)を行うことができる。
続いて以下では、RAN端末情報をRAN20からMCN30に退避するタイミング、及びRAN端末情報をMCN30からRAN20に読み出すタイミングの具体例について説明する。すでに述べたように、一般的な移動通信システムにおいて、RAN(e.g. 基地局、RNC)は、移動端末のIDLE状態への遷移の際に、その移動端末に関するRAN端末情報の取得・更新を停止し、それまでに保持していたRAN端末情報を開放する。したがって、本実施形態に係る基地局100は、例えば、移動端末200に関するRAN端末情報を解放する際に、その情報をMCN30に送信してもよい。さらに具体的に述べると、基地局100は、基地局100における自立的なRAN端末情報の取得を停止することに応じて、RAN端末情報をMCN30に送信してもよい。また、基地局100は、移動端末200がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移することに応じて、その移動端末200に関するRAN端末情報をMCN30に送信してもよい。また、基地局100は、移動端末200が自セルから他のセルへ外向きハンドオーバ(outgoing handover)を行うことに応じて、その移動端末200に関するRAN端末情報をMCN30に送信してもよい。これらのうちいずれかのタイミングでRAN端末情報をMCN30に送信することによって、基地局100は、解放される(つまり消去される)RAN端末情報をMCN30に退避しておくことができる。
一方、基地局100は、移動端末200に関するRAN端末情報の自立的な取得を開始(再開)することに応じて、MCN30からその移動端末200に関するRAN端末情報を受信するとよい。より具体的に述べると、基地局100は、移動端末200がIDLE状態からCONNECTED状態に遷移することに応じて、その移動端末200に関するRAN端末情報をMCN30から受信してもよい。また、基地局100は、移動端末200が他のセルから自セルへの内向きハンドオーバ(incoming handover)を行うことに応じて、その移動端末200に関するRAN端末情報をMCN30から受信してもよい。これらのうちいずれかの動作によれば、基地局100は、移動端末200のRAN端末情報(e.g. 計測情報、履歴情報、又は設定情報)をCONNECTED−IDLE遷移をまたがって継続的に利用することができる。
なお、RAN20からMCN30へのRAN端末情報の退避タイミング、及びMCN30からRAN20へのRAN端末情報の読み出しタイミングについての上述の例は、好適な例の1つに過ぎない。例えば、基地局100は、移動端末200の位置更新等に応じて、基地局100とMCN30の間のシグナリングが発生する際に、その移動端末200に関するRAN端末情報をMCN30に送信してもよい。この場合、基地局100は、例えば位置更新のために移動管理ノード300に送信される制御メッセージにRAN端末情報を含めるとよい。このように、RAN20からMCN30に送信される既存の制御メッセージにRAN端末情報を含めることで、新たな制御メッセージの送信が必要ないため、RAN端末情報のMCN30への退避に伴ってシグナリング回数が増加することを抑制できる。また、基地局100は、RAN端末情報を更新したタイミング等の任意のタイミングにおいて、RAN端末情報をMCN30に送信してもよい。
次に、MCN30におけるRAN端末情報の管理主体について説明する。一例として、移動管理ノード300がRAN端末情報を管理することが考えられる。移動管理ノード300は、RAN20(例えば、基地局100)とのシグナリングインタフェースを有している。さらに、移動管理ノード300は、移動端末200のモビリティ管理を行うために、IDLE状態の移動端末200に関するコンテキストを保持している。したがって、移動管理ノード300が例えば、移動端末200に関するコンテキストと関連付けてRAN端末情報を管理することで、MCN30におけるRAN端末情報の管理を容易に行うことができる利点がある。しかしながら、RAN端末情報は、MCN30の他のノード、例えば加入者サーバ320に保持されてもよい。加入者サーバ320は、移動端末200に関する加入者情報を保持しているから、当該加入者情報と関連付けてRAN端末情報を保持すればよい。また、加入者サーバ320は、一般的に移動管理ノード300とのシグナリングインタフェースを有しているから、移動管理ノード300を介して基地局100からRAN端末情報を受信すればよい。
また、移動管理ノード300は、移動端末200がMCN30からデタッチすることに応じて、移動管理ノード300に退避されていた当該移動端末200に関するRAN端末情報を解放(消去)してもよい。移動管理ノード300は、移動端末200のモビリティ管理を行なっているため、移動端末200のデタッチを容易に認識することができる。デタッチする移動端末200に関するRAN端末情報を解放することで、MCN30に蓄積されるRAN端末情報のボリュームの増大を抑制できる。あるいは、移動管理ノード300は、移動端末200がMCN30からデタッチすることに応じて、移動管理ノード300に退避されていた当該移動端末200に関するRAN端末情報を加入者サーバ320に退避してもよい。この動作により、加入者サーバ320は、最新のRAN端末情報を保持することが可能となる。
続いて以下では、本実施形態に係るMCN30へのRAN端末情報の退避方法、及びMCN30からのRAN端末情報の読み出し方法の具体例について、シーケンス図を用いて説明する。図2のシーケンス図は、基地局100から移動管理ノード300へのRAN端末情報の退避方法の一例を示している。ステップS11では、基地局100は、RAN端末情報を含む制御メッセージを移動管理ノード300に送信する。制御メッセージは、移動端末200(又は端末グループ)を識別するための識別子(e.g. International Mobile Subscriber Identity(IMSI))も含む。ステップS12では、移動管理ノード300は、基地局100又は他の基地局からの将来の読み出し要求に答えるために、受信したRAN端末情報を退避(保存)する。移動管理ノード300は、過去に受信済みのRAN端末情報を既に保存している場合、新たに受信したRAN端末情報によって過去の情報を更新してもよい。
既に述べたように、基地局100は、移動端末200がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移することに応じて、その移動端末200に関するRAN端末情報をMCN30に退避してもよい。図3及び図4のシーケンス図は、3GPPのEPSネットワークにおいて、移動端末200のIDLE状態への遷移に応じてRAN端末情報をMCN30に退避する例を示している。図3の例は、移動端末200のIDLE状態への遷移を基地局(ここでは、eNB)100が決定する場合に関する。すなわち、ステップS21では、基地局100は、例えば、UE INACTIVITY TIMERが満了したことに応じて、移動端末200とのRadio Resource Control(RRC)コネクションの切断を決定する。ステップS22では、基地局100は、UE CONTEXT RELEASE REQUESTメッセージを用いてRAN端末情報を移動管理ノード(ここでは、MME)300に送信する。UE CONTEXT RELEASE REQUESTメッセージは、特定の移動端末に対応付けられたS1コネクションの解放をeNBがMMEに対して要求するために送信されるS1APメッセージである。ステップS23では、移動管理ノード300は、基地局100から受信したRAN端末情報を保存する。
図4の例は、移動端末200のIDLE状態への遷移を移動管理ノード(ここでは、MME)300が決定する場合に関する。すなわち、ステップS31では、移動管理ノード300は、移動端末200に関するUE CONTEXT RELEASE COMMANDメッセージを基地局(ここでは、eNB)100に送信する。UE CONTEXT RELEASE COMMANDメッセージは、特定の移動端末に対応付けられたS1コネクションの解放をMMEがeNBに対して要求するために送信されるS1APメッセージである。基地局100は、UE CONTEXT RELEASE COMMANDメッセージの受信に応答して、シグナリング及びユーザデータの送受信のために移動端末200に割り当てていた全てのリソースを解放する。そして、基地局100は、移動管理ノード300に対してUE CONTEXT RELEASE COMPLETEメッセージを送信する(ステップS32)。なお、図4の例では、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEメッセージは、IDLE状態に遷移する移動端末200に関するRAN端末情報を含む。ステップS33では、移動管理ノード300は、基地局100から受信したRAN端末情報を退避(保存)する。
図3及び4に示したRAN端末情報の退避方法に関するシーケンスは、一例に過ぎない。既に述べたように、基地局100は、移動端末200の位置更新の際に、外向きハンドオーバの際に、又はその他の任意のタイミングにおいて、RAN端末情報を移動管理ノード300に送信してもよい。例えば、3GPPのEPSネットワークの場合、図2のステップS11に示された制御メッセージは、(i) INITIAL UE MESSAGEメッセージ、(ii) S1ハンドオーバを要求するためのHANDOVER REQUIREDメッセージ、又は (iii) UE CONTEXT MODIFICATION RESPONSEメッセージであってもよい。さらに、本実施形態に係る移動通信システムは、3GPPのUMTSネットワークであってもよい。UMTSネットワークの場合、図2のステップS11に示された制御メッセージは、RNCからMCNに送信されるRadio Access Network Application Part(RANAP)メッセージであってもよい。具体的には、図2のステップS11に示された制御メッセージは、(i) lu RELEASE COMPLETEメッセージ、 (ii) RAB RELEASE REQUESTメッセージ、又は (iii) RELOCATION REQUIREDメッセージであってもよい。
次に、MCN30に退避されていたRAN端末情報の基地局100への読み出しについて説明する。図5のシーケンス図は、移動管理ノード300から基地局100へのRAN端末情報の読み出し方法の一例を示している。ステップS41では、移動管理ノード300は、RAN端末情報を含む制御メッセージを基地局100に送信する。制御メッセージは、移動端末200(又は端末グループ)を識別するための識別子(e.g.IMSI)も含む。ステップS42では、基地局100は、移動管理ノード300から受信したRAN端末情報を利用して、移動端末200に関する設定(e.g. UE INACTIVITY TIMERの満了期間、ハンドオーバ・パラメタ)を行う。基地局100は、例えば、移動管理ノード300から受信したRAN端末情報のみを用いて、CONNECTED状態に遷移した移動端末200の初期設定を行なってもよい。また、基地局100は、移動管理ノード300から受信したRAN端末情報と自身で新たに取得したRAN端末情報を用いて、移動端末200の設定を行なってもよい。
既に述べたように、基地局100は、移動端末200がIDLE状態からCONNECTED状態に遷移することに応じて、その移動端末200に関するRAN端末情報をMCN30から受信してもよい。図6のシーケンス図は、3GPPのEPSネットワークにおいて、移動端末200のCONNECTED状態への遷移に応じてRAN端末情報をMCN30から読み出す例を示している。すなわち、ステップS51では、基地局100は、移動端末200からSERVICE REQUESTメッセージを受信する。SERVICE REQUESTメッセージは、MCN30への接続を要求するためにIDLE状態(ECM−IDLE状態)の移動端末から送信されるNASメッセージである。ステップS52では、基地局100は、移動端末200からのSERVICE REQUESTメッセージを含むINITIAL UE MESSAGEメッセージを移動管理ノード300に送信する。移動管理ノード300は、SERVICE REQUESTメッセージの受信に応答して、INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST メッセージを基地局100に送信する。INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST メッセージは、移動端末200に関するベアラ(E−RAB)の確立のために送信されるS1APメッセージである。なお、図6の例では、INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST メッセージは、CONNECTED状態に遷移する移動端末200に関するRAN端末情報を含む。
図6に示したRAN端末情報の読み出し方法に関するシーケンスは、一例に過ぎない。既に述べたように、基地局100は、移動端末200の位置更新の際に、内向きハンドオーバの際に、又はその他の任意のタイミングにおいて、RAN端末情報を移動管理ノード300から受信してもよい。例えば、3GPPのEPSネットワークの場合、図5のステップS41に示された制御メッセージは、(i) TAU ACCEPTを含むDOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージ、(ii) S1ハンドオーバの際にMMEからターゲットeNBに送信されるHANDOVER REQUESTメッセージ、(iii) S1又はX2ハンドオーバの際にGTPトンネルのエンドポイントの切り替えのためにMMEからターゲットeNBに送信されるPATH SWITCH ACKNOWLEDGEメッセージ、又は (iv) UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージであってもよい。また、3GPPのUMTSネットワークの場合、図5のステップS41に示された制御メッセージは、MCNからRNCに送信されるRANAPメッセージであってもよい。具体的には、図5のステップS41に示された制御メッセージは、(i) RAB ASSIGNMENT REQUESTメッセージ、 (ii) IU RELEASE COMMANDメッセージ、又は (iii) Serving Radio Network Subsystem(SRNS)リロケーションの際にSGSNからターゲットRNCに送信されるRELOCATION REQUESTメッセージであってもよい。
また、移動管理ノード300は、ある基地局100から受信して保存しておいたRAN端末情報を他の基地局100に送信してもよい。例えば、移動管理ノード300は、第1の基地局からRAN端末情報を受信し、移動端末200が第1の基地局から第2の基地局に移動したことに応じて、第1の基地局から受信して退避しておいたRAN端末情報を第2の基地局に送信してもよい。これにより、基地局100は、自身で取得したRAN端末情報を有していなくても、他の基地局によって収集されたRAN端末情報を用いて移動端末200の設定を行うことができる。
続いて以下では、本実施形態に係る基地局100の動作についてフローチャートを用いて説明する。図7〜図9のフローチャートは、基地局100がEPSネットワークの基地局(i.e. eNB)である場合について示している。図7は、基地局100によるRAN端末情報のMCN30への退避手順の一例を示すフローチャートである。ステップS61では、基地局100は、RRC_CONNETED状態の移動端末200の挙動(e.g. 通信特性、移動特性、サービス利用特性)を計測し、計測結果をRAN端末情報として保持する。RAN端末情報は、移動端末200毎に計測されてもよいし、移動端末200の種別等に基づいて分類された端末グループ毎に計測されてもよい。ステップS62では、基地局100は、移動端末200のRRC_IDLE状態への遷移を決定する。例えば、基地局100は、移動端末200に対するUE INACTIVITY TIMERが満了したことに応じて、移動端末200のRRC_IDLE状態への遷移を決定する。移動端末200がRRC_IDLE状態に遷移する場合(ステップS62でYES)、基地局100は、移動端末200とMCN30の間の制御コネクションの解放および無線アクセスベアラ(E−RAB)の解放のために、移動管理ノード300に制御メッセージを送信する。併せて、基地局100は、RRC_IDLE状態に遷移する移動端末200のRAN端末情報を移動管理ノード300に送信する(ステップS63)。
図8は、基地局100によるRAN端末情報のMCN30からの読み出し手順の一例を示すフローチャートである。ステップS71では、基地局100は、移動端末200のRRC_CONNECTED状態への遷移を決定する。例えば、基地局100は、移動端末200からのサービス要求の受信に応答して、移動端末200のRRC_CONNECTED状態への遷移を決定する。ステップS72では、移動端末200がRRC_CONNECTED状態に遷移する場合(ステップS71でYES)、基地局100は、移動端末200とMCN30の間の制御コネクションの確立および無線アクセスベアラ(E−RAB)の確立のために、移動管理ノード300とシグナリングする。併せて、基地局100は、RRC_CONNECTED状態に遷移する移動端末200のRAN端末情報を移動管理ノード300から受信する(ステップS72)。その後、基地局100は、移動端末200の挙動の計測を開始(再開)し、計測結果を用いてRAN端末情報を更新する。RAN端末情報の更新は、例えば、移動管理ノード300から読みだしたRAN端末情報をその後の計測結果によって更新することにより行えばよい。また、RAN端末情報として統計値(e.g. 平均値)を求める場合、基地局100は、移動管理ノード300から読みだしたRAN端末情報とその後の測定により得られたRAN端末情報とを総合的に用いて統計値を計算してもよい。
図9は、基地局100によるUE INACTIVITY TIMERの設定手順の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、移動端末200のRAN端末情報を用いた設定の一例としてUE INACTIVITY TIMERの設定を示すが、既に述べたように、基地局100は他の設定(e.g. ハンドオーバ・パラメタ、ランダムアクセスのバックオフ時間)を移動端末200のRAN端末情報を用いて決定してもよい。ステップS81では、基地局100は、移動端末200のRAN端末情報を計測し、計測結果をRAN端末情報として保存する。UE INACTIVITY TIMERを決定するためのRAN端末情報としては、例えば、移動端末200の1回あたり平均通信時間と、1回あたりの平均無通信時間(i.e. 平均通信間隔)が取得されてもよい。また、基地局100は、移動端末200の移動特性を考慮するために、移動端末200の平均セル(基地局)滞在時間を取得してもよい。ステップS82では、移動端末200の挙動が過去の挙動から変化しているかを判定する。ここでは、平均通信時間及び平均通信間隔などのRAN端末情報が過去のRAN端末情報から変化しているかを判定すればよい。過去の挙動から変化している場合(ステップS82でYES)、基地局100は、移動端末200に適用されるUE INACTIVITY TIMERの新たなタイマ値(満了期間)を決定し、決定した値でタイマ値を更新する(ステップS83及びS84)。
UE INACTIVITY TIMERのタイマ値が短すぎると、移動端末200のIDLE−CONNECTED遷移のためのシグナリングが頻発するため、RAN20及びMCN30におけるシグナリング負荷(シグナリングコスト)が増大する。一方、UE INACTIVITY TIMERのタイマ値が長すぎると、通信をしていない移動端末200のために確保された無線リソースが無駄になる(無線リソースコストが大きい)。したがって、移動端末200の通信状況に応じてUE INACTIVITY TIMERのタイマ値を最適化できることが望ましい。例えば、移動端末200の平均通信時間及び平均無通信時間(平均通信間隔)を用いたコスト関数を最適化することによって、UE INACTIVITY TIMERのタイマ値を決定してもよい。基地局100は、RAN端末情報のMCN30への退避およびMCN30からの読み出しを行うことによって、平均通信時間及び平均無通信時間(平均通信間隔)などの移動端末200の通信特性に関する統計値を、CONNECTED−IDLE遷移をまたがって容易に継続的に取得することができる。
続いて以下では、基地局100及び移動管理ノード300の構成例について説明する。図10は、基地局100の構成例を示すブロック図である。無線通信部101は、自セルを形成し、移動端末200との間で無線通信を行う。つまり、無線通信部101は、複数の物理ダウンリンクチャネルを含むダウンリンク信号を移動端末200に送信し、複数の物理アップリンクチャネルを含むアップリンク信号を移動端末200から受信する。RAN端末情報取得部102は、無線通信部101と通信する移動端末200に関するRAN端末情報を自立して取得する。RAN端末情報管理部103は、移動端末200毎又は端末グループ毎のRAN端末情報を管理する。RAN端末情報管理部103は、移動端末200に関するRAN端末情報を退避するためにRAN端末情報をMCN30に送信するとともに、RAN端末情報を読み出すためにRAN端末情報をMCN30から受信するよう構成されている。設定部104は、RAN端末情報管理部103によって管理されているRAN端末情報を用いて、移動端末200に関する設定を行う。図10の例では、設定部104は、UE INACTIVITY TIMER105のタイマ値を設定する。
UE inactivity timer 105は、移動端末200に関するユーザデータの送受信が行われない不活性状態の継続時間を計測するタイマである。UE inactivity timer 105は、基地局100によって(再)開始され、移動端末200のCONNECTED状態からIDLE状態への遷移を決定するために用いられる。UE inactivity timer 105は、移動端末毎に設けられてもよいし、端末グループ毎に設けられてもよい。端末グループは、例えば、端末種別単位、移動端末200が使用するサービス単位、又は移動端末200が要求するQuality of Service(QoS)単位で定義されてもよい。
基地局100は、例えば、移動端末200にダウンリンク又はアップリンクの無線リソースをスケジューリングしたことに応じて移動端末200のUE inactivity timer105を(再)開始する。これに代えて又はこれと組み合わせて、基地局100は、例えば、移動端末200宛てのダウンリンクデータの受信、移動端末200へのアップリンク送信許可(Uplink Grant)の送信、移動端末200へのページングメッセージの送信、及び移動端末200からの無線リソース割り当て要求の受信、のうち少なくとも1つに応じて、移動端末200のUE inactivity timer105を(再)開始してもよい。UE inactivity timer105が満了(expire)すると、移動端末200は、CONNECTED状態からIDLE状態に遷移する。
図11は、移動管理ノード300の構成例を示すブロック図である。図11の例では、移動管理ノード300は、制御部301及びRAN端末情報保存部302を含む。制御部301は、RAN20において計測、取得、又は決定された移動端末200のRAN端末情報をMCN30に退避するための制御を行う。すなわち、制御部301は、RAN端末情報をRAN20(e.g. 基地局100)から受信するとともに、RAN端末情報をRAN20に送信するよう構成されている。また、制御部301は、移動端末200がMCN30からデタッチすることに応じて、移動管理ノード300に退避されていた当該移動端末200に関するRAN端末情報を解放するよう構成されてもよい。RAN端末情報保存部302は、制御部301によってRAN20から受信されたRAN端末情報を保存する。RAN端末情報保存部302は、不揮発性の記録媒体(e.g. ハードディスクドライブ)若しくは揮発性の記録媒体(e.g. Random Access Memory(RAM))、又はこれらの組み合わせとすればよい。
図10に示したRAN端末情報取得部102、RAN端末情報管理部103、設定部104等の機能は、少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータシステムにプログラムを実行させることによって実現されてもよい。具体的には、図1〜9を用いて説明した基地局100によるRAN端末情報の退避及び読み出し動作に関するアルゴリズムをコンピュータシステムに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムをコンピュータシステムに供給すればよい。同様に、図11に示した制御部301の機能も、コンピュータシステムにプログラムを実行させることによって実現されてもよい。具体的には、図1〜6を用いて説明した移動管理ノード300によるRAN端末情報の退避及び読み出し動作に関するアルゴリズムをコンピュータシステムに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムをコンピュータシステムに供給すればよい。
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
また、既に述べたように、UMTSの場合、図1に示した基地局100は、RNC及びNodeBの機能を含む。図12は、UMTSのネットワーク構成例を示している。図12の移動管理ノード300は、SGSNのコントロールプレーン機能に相当する。
上述したように、本実施形態の基地局100は、RAN20で得られたRAN端末情報(e.g. 計測情報、履歴情報)をMCN30に退避できるよう構成されている。また、基地局100は、MCN30に退避されていたRAN端末情報をMCN30から読み出すことができるよう構成されている。これにより、基地局100は、移動端末200のIDLE状態への遷移によってRAN端末情報がRAN20において解放(消去)された場合にも、その後の移動端末200の設定のためにMCN30に退避されていたRAN端末情報を読み出して用いることができる。言い換えると、基地局100は、移動端末200のCONNECTED−IDLE遷移をまたがってRAN端末情報を継続的に利用することができる。したがって、基地局100は、移動端末200に関する長期間のRAN端末情報を考慮して、移動端末200に関する設定(e.g. UE INACTIVITY TIMERのタイマ値の設定)を行うことができる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、加入者サーバ320にRAN端末情報が保存される例について説明する。本実施形態に係る移動通信システムの構成例は、第1の実施形態で説明した図1と同様とすればよい。本実施形態に係る加入者サーバ320は、移動管理ノード300を介して基地局100からRAN端末情報を受信する。図13は、基地局100から加入者サーバ320へのRAN端末情報の退避方法の一例を示すシーケンス図である。ステップS91では、基地局100は、RAN端末情報を含む制御メッセージを移動管理ノード300に送信する。ステップS92では、移動管理ノード300は、RAN端末情報を含む制御メッセージを加入者サーバ320に送信する。ステップS93では、加入者サーバ320は、基地局100又は他の基地局からの将来の読み出し要求に答えるために、受信したRAN端末情報を保存する。加入者サーバ320は、過去に受信済みのRAN端末情報を既に保存している場合、新たに受信したRAN端末情報によって過去の情報を更新してもよい。また、加入者サーバ320は、RAN端末情報を移動管理ノード毎に管理しても良い。この場合、対地に応じた移動端末200の挙動の管理が可能となる。例えば、住宅街を管理する移動管理ノード300は住宅街における移動端末200の挙動を管理し、ビジネス街を管理する移動管理ノード300はビジネス街における移動端末200の挙動を管理することが可能となる。
加入者サーバ320は、移動端末200の位置更新の際に、RAN端末情報を受信してもよい。図14は、3GPPのEPSネットワークにおいて、移動端末200の位置更新(i.e. トラッキングエリア更新(TAU))に応じてRAN端末情報が加入者サーバ320に退避される例を示している。ステップS101では、基地局100は、移動端末200からのTAU REQUEST の受信に応答して、TAU REQUESTを含むメッセージを移動管理ノード300に送信する。当該メッセージは、さらにRAN端末情報を含む。当該メッセージは、UPLINK NAS TRANSPORTメッセージ、又はHandover Requiredメッセージであってもよい。ステップS102では、移動管理ノード300は、TAU REQUESTの受信に応答して、加入者サーバ320にUPDATE LOCATION REQUESTメッセージを送信する。このUPDATE LOCATION REQUESTは、RAN端末情報を含む。ステップS103では、加入者サーバ320は、受信したRAN端末情報を保存する。
次に、加入者サーバ320に退避されていたRAN端末情報の基地局100への読み出しについて説明する。図15のシーケンス図は、加入者サーバ320から基地局100へのRAN端末情報の読み出し方法の一例を示している。ステップS111では、加入者サーバ320は、RAN端末情報を含む制御メッセージを移動管理ノード300に送信する。ステップS112では、移動管理ノード300は、RAN端末情報を含む制御メッセージを基地局100に送信する。
加入者サーバ320は、移動端末200が位置登録エリアをまたがって移動した場合に、新たな位置登録エリアを管理する移動管理ノード300に対してRAN端末情報を送信してもよい。図16のシーケンス図は、3GPPのEPSネットワークにおいて、移動端末200が新たな位置登録エリアに移動したことに応じて加入者サーバ320からRAN端末情報が送信される例を示している。ステップS121では、基地局100は、移動端末200からのTAU REQUEST の受信に応答して、TAU REQUESTを含むINITIAL UE MESSAGEメッセージを移動管理ノード300に送信する。ステップS122では、移動管理ノード300は、TAU REQUESTの受信に応答して、加入者サーバ320にUPDATE LOCATION REQUESTメッセージを送信する。ステップS123では、加入者サーバ320は、UPDATE LOCATION REQUESTメッセージに応答して、旧移動管理ノードに対して位置登録のキャンセルを要求する。そして、加入者サーバ320は、新たな移動管理ノード300に対してUPDATE LOCATION ACKメッセージを送信する(ステップS123)。このUPDATE LOCATION ACKメッセージは、RAN端末情報を含む。ステップS124では、移動管理ノード300は、TAU ACCEPTを含むDOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージを基地局100に送信する。このDOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージは、TAU REQUESTの送信元である移動端末200に関するRAN端末情報を含む。これにより、基地局100は、移動端末200に関するRAN端末情報を受信する。
本実施形態によれば、加入者サーバ320にRAN端末情報を保存できる。例えば、RAN端末情報が異なるモバイルオペレータ間で引き渡される場合などには、加入者サーバ320においてRAN端末情報を保存・管理するとよい。
<第3の実施形態>
本実施形態では、2つの移動管理ノード300間でのRAN端末情報の転送について説明する。本実施形態に係る移動通信システムの構成例は、第1の実施形態で説明した図1と同様とすればよい。ただし、MCN30は、少なくとも2つの移動管理ノード300を含む。本実施形態に係る移動管理ノード300は、基地局100から受信したRAN端末情報を他の移動管理ノード300に送信するよう構成されている。図17は、2つの移動管理ノード300間でのRAN端末情報の送信方法を示すシーケンス図である。ステップS131では、移動管理ノード300Aは、RAN端末情報を含む制御メッセージを移動管理ノード300Bに送信する。
本実施形態に係る移動管理ノード300は、IDLE状態の移動端末200のセル間移動(i.e. セル再選択)に応じて、他の移動管理ノードにRAN端末情報を送信してもよい。すなわち、移動管理ノード300は、IDLE状態の移動端末200が他の移動管理ノード配下のセル(基地局)に移動し、他の移動管理ノードに対して位置更新要求を行ったことに応じて、他の移動管理ノードにRAN端末情報を送信してもよい。
図18のシーケンス図は、3GPPのEPSネットワークにおいて、IDLE状態の移動端末200のセル間移動に応じて、移動管理ノード300間でのRAN端末情報の送信が行われる例を示している。ステップS141では、基地局100は、移動端末200からのTAU REQUEST の受信に応答して、TAU REQUESTを含むINITIAL UE MESSAGEメッセージを移動管理ノード300Bに送信する。ステップS142では、移動館ノード300Bは、TAU REQUESTに含まれる旧移動管理ノードの識別子(i.e. Globally Unique MME Identifier (GUMMEI))に基づいて、旧移動管理ノード300AにCONTEXT REQUESTメッセージを送信する。ステップS143では、旧移動管理ノード300Aは、CONTEXT REQUESTメッセージに応答して、新移動管理ノード300BにCONTEXT RESPONSEメッセージを送信する。ステップS143でのCONTEXT RESPONSEメッセージは、移動端末200の識別子(i.e. IMSI)、ベアラコンテキスト(i.e. EPS Bearer Context)等に加えて、移動端末200のRAN端末情報を含む。ステップS144では、新移動管理ノード300Bは、TAU ACCEPTを含むDOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージを基地局100に送信する。ステップS144でのDOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージは、さらに、移動端末200に関するRAN端末情報を含む。
また、本実施形態に係る移動管理ノード300は、CONNECTED状態の移動端末200のセル間移動(i.e. ハンドオーバ)に応じて、他の移動管理ノードにRAN端末情報を送信してもよい。すなわち、移動管理ノード300は、CONNECTED状態の移動端末200が他の移動管理ノード配下のセル(基地局)にハンドオーバすることに応じて、他の移動管理ノードにRAN端末情報を送信してもよい。図19のシーケンス図は、3GPPのEPSネットワークにおいて、CONNECTED状態の移動端末200のハンドオーバ(ここでは、Inter-MMEハンドオーバ)に応じて、移動管理ノード300間でのRAN端末情報の送信が行われる例を示している。ステップS151では、ソース基地局100Aは、ハンドオーバの開始を決定し、ソース移動管理ノード300Aに対してHANDOVER REQUIERDメッセージを送信する。ステップS152では、ソース移動管理ノード300Aは、HANDOVER REQUIERDメッセージ受信に応答して、FORWARD RELOCATION REQUESTメッセージをターゲット移動管理ノード300Bに送信する。ステップS153では、ターゲット移動管理ノード300Bは、FORWARD RELOCATION REQUESTメッセージの受信に応答して、HANDOVER REQUEST メッセージをターゲット基地局100Bに送信する。図19の例では、HANDOVER REQUIERDメッセージ、FORWARD RELOCATION REQUESTメッセージ、及びHANDOVER REQUEST メッセージは、ハンドオーバ対象の移動端末200に関するRAN端末情報を含む。
さらに、図18及び19に示した移動管理ノード300間でのRAN端末情報の転送に関するシーケンスは、一例に過ぎない。例えば、本実施形態に係る移動通信システムは、UMTSネットワークであってもよい。UMTSネットワークの場合、図17のステップS131に示された制御メッセージは、Routing area update(RAU)の際に、旧SGSNから新SGSNに送信されるSGSN CONTEXT RESPONSEメッセージであってもよい。また、図17のステップS131に示された制御メッセージは、Inter-SGSNハンドオーバの際にソースSGSNからターゲットSGSNに送信されるFORWARD RELOCATION REQUESTメッセージであってもよい。
本実施形態によれば、移動管理ノード300間でRAN端末情報を転送できる。したがって、本実施形態は、異なる移動管理ノードによって管理される基地局100間でRAN端末情報を共用又は再利用することができる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、基地局100間でRAN端末情報を転送する例について説明する。本実施形態で述べる基地局100間でのRAN端末情報の転送は、上述した第1〜第3の実施形態で説明したRAN端末情報のMCN30への退避およびMCN30からの読み出し動作に加えて行われてもよい。本実施形態に係る移動通信システムの構成例は、第1の実施形態で説明した図1と同様とすればよい。ただし、RAN20は、少なくとも2つの基地局100を含む。本実施形態に係る基地局100は、RAN端末情報を他の基地局100に送信するよう構成されている。図20は、2つの基地局100間でのRAN端末情報の送信方法を示すシーケンス図である。ステップS161では、基地局100Aは、RAN端末情報を含む制御メッセージ(e.g. X2 Application Protocol(X2AP)メッセージ)を基地局100Bに送信する。
本実施形態に係る基地局100は、CONNECTED状態の移動端末200のセル間移動(i.e. ハンドオーバ)に応じて、他の基地局にRAN端末情報を送信してもよい。すなわち、基地局100は、CONNECTED状態の移動端末200が他の基地局配下のセルにハンドオーバすることに応じて、他の基地局にRAN端末情報を送信してもよい。図21のシーケンス図は、3GPPのEPSネットワークにおいて、CONNECTED状態の移動端末200のハンドオーバ(ここでは、X2-basedハンドオーバ)に応じて、基地局100間でのRAN端末情報の送信が行われる例を示している。ステップS171では、ソース基地局100Aは、ハンドオーバの開始を決定し、ターゲット基地局100Bに対してHANDOVER REQUESTメッセージを送信する。図21の例では、HANDOVER REQUEST メッセージは、ハンドオーバ対象の移動端末200に関するRAN端末情報を含む。
さらに、図21に示した基地局100間でのRAN端末情報の転送に関するシーケンスは、一例に過ぎない。例えば、本実施形態に係る移動通信システムは、UMTSネットワークであってもよい。UMTSネットワークの場合、図20のステップS161に示された制御メッセージは、RNC間で送受信されるRadio network subsystem application Part(RNSAP)メッセージであってもよい。例えば、図20のステップS161に示された制御メッセージは、Inter-RNCハンドオーバの際にソースRNCからターゲットRNCに送信されるRADIO LINK SETUP REQUESTであってもよい。
本実施形態によれば、基地局100間でRAN端末情報を転送できる。したがって、本実施形態は、いずれかの基地局100において取得されたRAN端末情報を、MCN30を経由すること無く直接的に他の基地局100に送信でき、基地局100間でRAN端末情報を共用又は再利用することができる。
<その他の実施形態>
上述した第1〜第4の実施形態は、適宜組み合わせて実施されてもよい。
また、上述した第1〜第4の実施形態では、RAN端末情報のMCN30への退避及びMCN30からの読み出しを基地局100が行う例について示した。しかしながら、RAN端末情報の退避及び読み出しは、基地局100とは異なる他のRAN20内のノードによって行われてもよい。また、第1〜第4の実施形態では、MCN30におけるRAN端末情報の管理主体を移動管理ノード300又は加入者サーバ320とする具体例を示した。しかしながら、MCN30におけるRAN端末情報の管理は、移動管理ノード300又は加入者サーバ320とは異なる他のMCN30内のノードによって行われてもよい。
また、上述した第1〜第4の実施形態では、主にEPSに関する具体例を用いて説明した。しかしながら、第1〜第4の実施形態に係る移動通信システムは、GPRSシステムを含むその他の移動通信システムであってもよい。GPRSシステムの場合、TAU REQUESTはRAU REQUESTと読み替えればよく、S1AP メッセージはRadio Access Network Application Part(RANAP)メッセージと読み替えればよく、GUMMEIはPacket Temporary Mobile Subscriber Identity(P−TMSI)と読み替えればよい。
また、上述した動作は、アクセスシステムを跨ぐ移動端末200の移動、例えばUTRANからE−UTRANへの移動端末200の移動、においてもRAN端末情報を引き継いでもよい。例えば、UTRANの基地局100又はRNCは、UTRANで取得されたRAN端末情報をMCN30(ここでは、GPRSパケットコア及びEPC)に退避してもよい。そして、E−UTRANの基地局100は、UTRANで取得されたRAN端末情報をMCN30から読み出して利用してもよい。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2012年10月4日に出願された日本出願特願2012−222011を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
20 無線アクセスネットワーク(RAN)
30 モバイルコアネットワーク(MCN)
40 外部ネットワーク
100 基地局
101 無線通信部
102 端末情報取得部
103 端末情報管理部
104 設定部
105 UE INACTIVITY TIMER
200 移動端末
300 移動管理ノード
301 制御部
302 端末情報保存部
310 転送ノード
320 加入者サーバ

Claims (22)

  1. 無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワーク装置であって、
    移動端末に関するRAN端末情報をコアネットワークに送信するとともに、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信する情報管理手段を備え、
    前記RAN端末情報は、前記無線アクセスネットワークにおいて取得された前記移動端末に関する計測情報を含み、
    前記情報管理手段は、前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が停止されること、前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移すること、及び前記移動端末の位置更新のうち少なくとも1つに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信するよう動作し、
    前記情報管理手段は、前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が開始されること及び前記移動端末がIDLE状態からCONNECTED状態に遷移することのうち少なくとも1つに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信するよう動作し、
    前記情報管理手段は、さらに、前記無線アクセスネットワーク装置からターゲット基地局への前記移動端末の外向きハンドオーバの際に、前記RAN端末情報を前記ターゲット基地局に前記コアネットワークを経由せずに送信するよう動作する、
    無線アクセスネットワーク装置。
  2. 前記情報管理手段は、前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が停止されることに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信する、請求項1に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  3. 前記情報管理手段は、前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移することに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信する、請求項1に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  4. 前記情報管理手段は、前記移動端末の位置更新に応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信する、請求項1に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  5. 前記情報管理手段は、前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が開始されることに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信する、請求項1〜のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  6. 前記情報管理手段は、前記移動端末がIDLE状態からCONNECTED状態に遷移することに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信する、請求項1〜のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  7. 前記RAN端末情報は、前記無線アクセスネットワークにおいて取得された前記移動端末に関する履歴情報をさらに含み、
    前記履歴情報は、前記移動端末の通信履歴、前記移動端末の移動履歴、及び前記移動端末が利用したサービス履歴のうち少なくとも1つを含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  8. 前記RAN端末情報は、前記無線アクセスネットワーク装置において前記移動端末に関する設定のために用いられる、請求項1〜のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  9. 前記RAN端末情報は、前記移動端末のCONNECTED状態からIDLE状態への遷移を制御するために前記無線アクセスネットワーク装置に配置されるタイマの満了期間を決定するために使用される、請求項1〜のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  10. 前記RAN端末情報は、前記無線アクセスネットワークにおいて決定された前記移動端末に関する設定情報をさらに含み、
    前記設定情報は、前記移動端末のCONNECTED状態からIDLE状態への遷移を制御するために前記無線アクセスネットワーク装置に配置されるタイマの満了期間に関する設定情報を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  11. 前記RAN端末情報に基づいて前記移動端末に関する設定を行う設定手段をさらに備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  12. 前記設定手段は、前記移動端末のCONNECTED状態からIDLE状態への遷移を制御するためのタイマの満了期間を前記RAN端末情報に基づいて設定する、
    請求項11に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  13. 前記情報管理手段は、さらに、ソース基地局から前記無線アクセスネットワーク装置への前記移動端末の内向きハンドオーバの際に、前記RAN端末情報を前記ソース基地局から受信するよう動作する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  14. 前記情報管理手段は、前記RAN端末情報を退避するために前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信し、前記RAN端末情報を読み出すために前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の無線アクセスネットワーク装置。
  15. 無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワーク装置により行われる方法であって、
    前記無線アクセスネットワーク装置による移動端末に関するRAN端末情報の取得が停止されること、前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移すること、及び前記移動端末の位置更新のうち少なくとも1つに応じて、前記RAN端末情報をコアネットワークに送信すること、及び
    前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が開始されること及び前記移動端末がIDLE状態からCONNECTED状態に遷移することのうち少なくとも1つに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信すること、
    を備え、
    前記RAN端末情報は、前記無線アクセスネットワークにおいて取得された前記移動端末に関する計測情報を含み、
    前記方法は、さらに、前記無線アクセスネットワーク装置からターゲット基地局への前記移動端末の外向きハンドオーバの際に、前記RAN端末情報を前記ターゲット基地局に前記コアネットワークを経由せずに送信することを備える、
    方法。
  16. 前記RAN端末情報に基づいて前記移動端末に関する設定を行うことをさらに備える、請求項15に記載の方法。
  17. 前記送信することは、前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が停止されることに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信することを含む、請求項15又は16に記載の方法。
  18. 前記送信することは、前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移することに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信することを含む、請求項15又は16に記載の方法。
  19. 前記送信することは、前記移動端末の位置更新に応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークに送信することを含む、請求項15又は16に記載の方法。
  20. 前記受信することは、前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が開始されることに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信することを含む、請求項15〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記受信することは、前記移動端末がIDLE状態からCONNECTED状態に遷移することに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信することを含む、請求項15〜19のいずれか1項に記載の方法。
  22. 無線アクセスネットワークに配置される無線アクセスネットワーク装置により行われる方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記方法は、
    前記無線アクセスネットワーク装置による移動端末に関するRAN端末情報の取得が停止されること、前記移動端末がCONNECTED状態からIDLE状態に遷移すること、及び前記移動端末の位置更新のうち少なくとも1つに応じて、前記RAN端末情報をコアネットワークに送信すること、及び
    前記無線アクセスネットワーク装置による前記RAN端末情報の取得が開始されること及び前記移動端末がIDLE状態からCONNECTED状態に遷移することのうち少なくとも1つに応じて、前記RAN端末情報を前記コアネットワークから受信すること、
    を備え、
    前記RAN端末情報は、前記無線アクセスネットワークにおいて取得された前記移動端末に関する計測情報を含み、
    前記方法は、さらに、前記無線アクセスネットワーク装置からターゲット基地局への前記移動端末の外向きハンドオーバの際に、前記RAN端末情報を前記ターゲット基地局に前記コアネットワークを経由せずに送信することを備える、
    プログラム。
JP2014539593A 2012-10-04 2013-09-20 無線アクセスネットワーク装置並びにその方法及びプログラム Active JP6476860B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222011 2012-10-04
JP2012222011 2012-10-04
PCT/JP2013/005582 WO2014054237A1 (ja) 2012-10-04 2013-09-20 無線アクセスネットワーク装置、コアネットワーク装置、移動端末、並びにこれらの方法及びコンピュータ可読媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014054237A1 JPWO2014054237A1 (ja) 2016-08-25
JP6476860B2 true JP6476860B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=50434583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014539593A Active JP6476860B2 (ja) 2012-10-04 2013-09-20 無線アクセスネットワーク装置並びにその方法及びプログラム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20150282009A1 (ja)
EP (1) EP2905981B1 (ja)
JP (1) JP6476860B2 (ja)
KR (1) KR101752985B1 (ja)
CN (1) CN104769981A (ja)
WO (1) WO2014054237A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2882252A1 (en) * 2013-11-15 2015-06-10 HTC Corporation Methods for handling of service request procedures and apparatuses using the same
US9681342B2 (en) * 2014-01-31 2017-06-13 Intel IP Corporation Assistance information for evolved node B (eNB) parameter tuning
US10149248B2 (en) * 2014-05-12 2018-12-04 Qualcomm Incorporated Reporting device statistics in wireless communications
EP3139677B1 (en) * 2014-05-22 2019-09-04 Huawei Technologies Co. Ltd. Method and device for user device to save power
US20170196028A1 (en) * 2014-07-14 2017-07-06 Nec Corporation Method and apparatus for connection management
US9668213B2 (en) * 2014-09-30 2017-05-30 Alcatel-Lucent Usa Inc. Methods and systems for improving wireless network capacity
JPWO2016152071A1 (ja) * 2015-03-20 2018-01-11 日本電気株式会社 通信システム、管理装置、通信端末、通信制御方法、センサ情報送信方法及びプログラム
CN106572482B (zh) * 2015-10-12 2020-10-23 中国移动通信集团公司 参数配置方法、装置及核心网络自配置自优化平台
CN106572484A (zh) * 2015-10-12 2017-04-19 中国移动通信集团公司 频繁上下线用户的移动性管理方法、装置、scop及mme
CN107809774B (zh) * 2016-08-29 2021-07-06 中兴通讯股份有限公司 一种网络侧位置区更新的方法、装置和节点
CN115460685A (zh) * 2017-02-06 2022-12-09 三星电子株式会社 基站、接入和移动性管理功能实体及其方法
JP2020057834A (ja) * 2017-02-07 2020-04-09 シャープ株式会社 端末装置、コアネットワーク装置、及び通信制御方法
US10264596B1 (en) * 2017-03-22 2019-04-16 Sprint Spectrum L.P. Method and system for controlling WCD core-network connection based on communications served by base station for which WCD provides wireless backhaul connectivity
JP2020113808A (ja) * 2017-05-09 2020-07-27 シャープ株式会社 端末装置、amf、smf、コアネットワーク装置、及び通信制御方法
CN111510999A (zh) * 2017-08-25 2020-08-07 华为技术有限公司 无线网络中wur终端的唤醒方法及装置
WO2019071462A1 (zh) * 2017-10-11 2019-04-18 北京小米移动软件有限公司 数据传输方法及装置
JP6908551B2 (ja) * 2018-03-29 2021-07-28 Kddi株式会社 移動通信ネットワークの制御装置、基地局装置、およびユーザ装置
CN111385857B (zh) * 2018-12-29 2022-12-02 华为技术有限公司 无线通信的方法和装置
CN112399432A (zh) * 2019-08-13 2021-02-23 大唐移动通信设备有限公司 信息传输方法、装置、核心网网元、接入网络节点及终端

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11313370A (ja) 1998-04-28 1999-11-09 Toshiba Corp 移動パケット通信システムとそのデータ通信装置、基地局装置及び移動端末装置
WO2007091598A1 (ja) * 2006-02-08 2007-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信基地局装置、無線通信端末装置及び無線通信システム
JP2007214711A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Nec Corp 移動通信システム、移動端末装置、無線ネットワーク制御装置及びそれらに用いる状態遷移トリガ設定方法
US8090369B2 (en) * 2007-05-01 2012-01-03 Qualcomm Incorporated User equipment capability handling in long-term evolution systems
KR20100019300A (ko) * 2008-08-10 2010-02-18 엘지전자 주식회사 유휴모드 단말의 위치갱신 수행방법
KR101567830B1 (ko) * 2009-04-21 2015-11-20 엘지전자 주식회사 이동성 정보를 이용한 유휴모드 동작 수행방법 및 장치
WO2010123273A2 (en) * 2009-04-21 2010-10-28 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for performing idle-mode operation using mobility information
WO2010126296A2 (en) * 2009-04-28 2010-11-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for managing user equipment history information in wireless communication network
JP2010288029A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Nec Corp 通信システム、移動管理装置、通信方法、及び通信プログラム
CN101925161B (zh) * 2009-06-11 2014-11-19 株式会社Ntt都科摩 无线通信系统中自适应调整非连续接收模式的方法和装置
KR101674221B1 (ko) * 2010-01-28 2016-11-09 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 로그된 측정 보고 방법 및 장치
EP2663155A4 (en) 2011-01-06 2016-09-07 Nec Corp MOBILE COMMUNICATION SYSTEM, CONTROL DEVICE, RULE PROVIDING SYSTEM, STATE TRANSITION CONTROL METHOD, AND RULE PROVIDING METHOD
EP2663154A4 (en) 2011-01-06 2016-10-12 Nec Corp RULE DETERMINATION SYSTEM, RULE DETERMINATION METHOD, AND NON-TEMPORARY COMPUTER-READABLE MEDIUM

Also Published As

Publication number Publication date
KR101752985B1 (ko) 2017-07-03
EP2905981B1 (en) 2019-05-15
EP2905981A4 (en) 2016-06-08
US20150282009A1 (en) 2015-10-01
KR20150066562A (ko) 2015-06-16
EP2905981A1 (en) 2015-08-12
CN104769981A (zh) 2015-07-08
WO2014054237A1 (ja) 2014-04-10
JPWO2014054237A1 (ja) 2016-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6476860B2 (ja) 無線アクセスネットワーク装置並びにその方法及びプログラム
US20220159533A1 (en) Communication system
JP6645563B2 (ja) 第1の基地局及び通信制御方法
JP6569779B2 (ja) マスター基地局装置及び通信制御方法
CN104994575B (zh) 更新用户设备位置信息的方法
CN102244908B (zh) 支持终端移动性的切换方法
US10292083B2 (en) Self-optimizing method for the UE group
JPWO2018078987A1 (ja) 移動管理エンティティ、ネットワーク・エンティティ、及びこれらの方法
KR101647085B1 (ko) 정보 전송 방법 및 장치
EP3490292B1 (en) Access method, base station and access point
JP2017503415A (ja) セルハンドオーバ方法、基地局、およびシステム
WO2014103097A1 (ja) 無線通信システム、基地局、移動局、通信制御方法、及びコンピュータ可読媒体
WO2013189310A1 (zh) 认知无线电系统、基站及邻区关系的控制方法
JP2014523188A (ja) ハンドオーバー失敗防止方法
CN103796252B (zh) 一种移动参数自动调整的方法
CN108419280B (zh) 小区切换方法及设备
WO2014167759A1 (ja) タイマの満了期間の決定方法、ネットワークノード、基地局、及び非一時的なコンピュータ可読媒体
KR101421556B1 (ko) Wcdma 무선망에서의 srns 재배치 방법
JP5977616B2 (ja) 移動通信システムにおける基地局及びデータ転送方法
WO2016152113A1 (ja) 通信装置、通信システム、制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6476860

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150