JP6472583B1 - 無線通信装置および無線通信システム - Google Patents

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Abstract

無線通信装置(20)は、第1反射係数(Γ)で第1の受信信号(Cw1)を反射かつ変調させることで第1の反射信号(Mw1)を生成する第1反射器(23)と、第2反射係数(Γ)で第2の受信信号(Cw2)を反射かつ変調させることで第2の反射信号(Mw2)を生成する第2反射器(24)と、送信シンボル列に基づき、第1反射器(23)の可変インピーダンスを定める制御信号(GC1)および第2反射器(24)の可変インピーダンスを定める制御信号(GC2)を生成する負荷制御部(22)とを備える。第1反射器(23)および第2反射器(24)の各々は、伝送線路とトランジスタとを含む。当該トランジスタは、当該伝送線路とバイアス電圧源とにそれぞれ接続された一対の被制御端子と、制御信号(GC1またはGC2)を入力とする制御端子とを有する。

Description

本発明は、バックスキャッタ(後方散乱)変調方式によりデータ通信を行う無線通信技術に関する。
バックスキャッタ変調(backscatter modulation)方式を採用する無線通信システムでは、データ受信機が搬送波成分を含む高周波(Radio Frequency,RF)信号を送信すると、データ送信機は、データ受信機から到来したRF信号を受信し、データ受信機に送信すべき送信データのビット列に応じて、当該受信RF信号を反射かつ変調することによって変調波信号を生成する。データ送信機は、その変調波信号をデータ受信機に送信する。データ受信機は、データ送信機から変調波信号を受信すると、当該受信された変調波信号に復調処理および信号処理を施すことで送信データを再構成することができる。このようにデータ送信機は、受信RF信号の電力を利用して変調波信号を生成するので、低消費電力で動作することができる。ここで、データ送信機における受信RF信号の変調は、振幅偏移変調(Amplitude−Shift Keying,ASK)または位相偏移変調(Phase−Shift Keying,PSK)などのディジタル変調方式に基づき、アンテナの入出力端に接続された負荷回路のインピーダンスを変化させることによって行われる。
このようなバックスキャッタ変調方式は、RFタグあるいはRFIDタグと呼ばれる無線通信機の通信方式として広く採用されている。たとえば、下記の非特許文献1には、QPSKまたは4値QAMに基づいた変調を行うRFIDタグの構成が開示されている。このRFIDタグの負荷回路は、QPSKまたは4値QAMのコンステレーションにおける4個のシンボル点にそれぞれ対応するインピーダンスを有する4個の反射器と、送信データに応じて反射器を切り替えるRFスイッチ回路とを有する。それら反射器のインピーダンスは、互いに異なる反射係数で受信RF信号を反射させるように設計される。
上記のとおり、非特許文献1に開示されている無線通信機(RFIDタグ)では、QPSKまたは4値QAM(シンボル数:4)に基づく変調を実現するために、当該コンステレーションのシンボル数と同数の4個の反射器と、これら反射器を切り替えるRFスイッチ回路とを設ける必要がある。このため、16値QAM(シンボル数:16)に基づく変調を実現するには、16個の反射器とこれら反射器を切り替えるRFスイッチ回路とを設ける必要があり、さらに、64値QAM(シンボル数:64)に基づく変調を実現するには、64個の反射器とこれら反射器を切り替えるRFスイッチ回路とを設ける必要がある。しかしながら、そのように多値変調方式のコンステレーションのシンボル数と同数の反射器と、これら反射器を切り替えるRFスイッチ回路とを必要とするRFIDタグでは、その回路構成が大規模化し、消費電力の増大と製造コストの増大を招くという課題がある。
上記に鑑みて本発明の目的は、バックスキャッタ変調方式の構成でも、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数増大に伴う回路規模の増大を抑制することを可能とする無線通信装置および無線通信システムを提供することである。
本発明の一態様による無線通信装置は、アンテナ素子で受信された高周波信号を電力分配して第1の受信信号および第2の受信信号を自己の第1の入出力端および第2の入出力端からそれぞれ出力し、前記第1の受信信号に対する第1の反射信号と前記第2の受信信号に対する第2の反射信号とを電力合成して前記アンテナ素子から送信されるべき変調波信号を生成する電力分配器と、第1の可変インピーダンスを有し、前記第1の可変インピーダンスに応じて定まる第1反射係数で前記第1の受信信号を反射かつ変調させることによって前記第1の反射信号を生成する第1反射器と、第2の可変インピーダンスを有し、前記第2の可変インピーダンスに応じて定まる第2反射係数で前記第2の受信信号を反射かつ変調させることによって前記第2の反射信号を生成する第2反射器と、所定の多値変調方式に従って生成された送信シンボル列に基づき、前記第1の可変インピーダンスを定める第1の制御信号と前記第2の可変インピーダンスを定める第2の制御信号とを生成する負荷制御部と、前記負荷制御部から前記第1反射器へ前記第1の制御信号を伝達する単一の制御信号線と、前記負荷制御部から前記第2反射器へ前記第2の制御信号を伝達する単一の制御信号線とを備える。前記第1反射器は、前記第1の入出力端に一端が接続された第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路の他端およびバイアス電圧源にそれぞれ接続された一対の被制御端子を有するとともに前記第1の制御信号を入力とする制御端子を有する第1のトランジスタとを含み、前記第2反射器は、前記第2の入出力端に一端が接続され、前記第1の伝送線路の電気長とは異なる電気長を有する第2の伝送線路と、前記第2の伝送線路の他端および他のバイアス電圧源にそれぞれ接続された一対の被制御端子を有するとともに前記第2の制御信号を入力とする制御端子を有する第2のトランジスタとを含む。
本発明によれば、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数増大に伴う回路規模の増大を抑制することができる。
本発明に係る実施の形態1である無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 第1反射係数,第2反射係数および合成反射係数の例を示す複素平面図である。 16値QAMのコンステレーションのシンボル点を示す図である。 図4Aおよび図4Bは、16値QAMを実現するための第1反射係数と第2反射係数の例を示す複素平面図である。 各送信シンボルに対応するデータビット値、第1反射係数および第2反射係数の間の対応関係の例を示す図である。 実施の形態1における第1反射器の構成例を示す図である。 実施の形態1における第2反射器の構成例を示す図である。 電気長φを有する伝送線路を概略的に示す図である。 16値QAMを実現するための反射係数の例を示す複素平面図である。 各送信シンボルに対応するデータビット値と各種反射係数との間の対応関係の例を示す図である。 本発明に係る実施の形態2における無線通信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における第1反射器の構成例を示す図である。 実施の形態2における第2反射器の構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。なお、図面全体において同一符号を付された構成要素は、同一構成および同一機能を有するものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1である無線通信システム1の構成例を示すブロック図である。図1に示される無線通信システム1は、データ受信装置として動作する無線通信装置10と、バックスキャッタ変調(backscatter modulation)方式に従ってデータ送信装置(トランスポンダ)として動作する無線通信装置20とで構成されている。無線通信装置10は、搬送波成分を含む高周波(RF)信号Cwを無線通信装置20に向けて送信する。無線通信装置20は、無線通信装置10からRF信号Cwを受信すると、当該RF信号Cwに応答する。すなわち、無線通信装置20は、RF信号Cwの電力を利用して送信データを含む変調波信号Mwを生成し、当該変調波信号Mwを無線通信装置10に向けて送信することができる。
データ受信装置として動作する無線通信装置10は、図1に示されるように、アンテナ素子A1、通信制御部11、PLL(Phase Locked Loop)回路12、送信回路13、方向性結合器14、受信回路15および復調器16を備えている。通信制御部11および復調器16のハードウェア構成は、たとえば、DSP(Digital Signal Processor),ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field−Programmable Gate Array)などの半導体集積回路を有する単数または複数のプロセッサで実現可能である。あるいは、通信制御部11および復調器16のハードウェア構成は、ソフトウェアまたはファームウェアのプログラムコードを実行する、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置を含む単数または複数のプロセッサで実現されてもよい。
PLL回路12は、通信制御部11による制御を受けて動作し、マイクロ波帯またはUHF(Ultra High Frequency)帯などの高周波帯における搬送波周波数を有する局部信号を生成する。PLL回路12は、当該局部信号を送信回路13と受信回路15とにそれぞれ供給する。送信回路13は、通信制御部11による制御を受けて動作し、当該局部信号を用いて送信用のRF信号Cwを生成する。また、送信回路13は、当該RF信号Cwを方向性結合器14を介してアンテナ素子A1に供給する。方向性結合器14は、たとえば、公知のサーキュレータを用いて構成可能である。
無線通信装置10が無線通信装置20から変調波信号Mwを受信すると、変調波信号Mwは、アンテナ素子A1から方向性結合器14を介して受信回路15に伝播する。たとえば、受信回路15は、公知のダイレクトコンバージョン方式に従い、PLL回路12から供給された局部信号を用いて変調波信号Mwをベースバンド受信信号(同相信号と直交信号)に変換し、これらベースバンド受信信号を復調器16に供給する回路として構成可能である。復調器16は、無線通信システム1で採用されている直交振幅変調(Quadrature−Amplitude Modulation,QAM)などの多値変調方式に従い、ベースバンド受信信号にディジタル復調を施して送信データを再構成し、当該送信データを通信制御部11に供給する。たとえば、無線通信システム1がRFIDシステム(Radio Frequency IDentification system)に適用される場合、無線通信装置20は、無線通信装置10からのRF信号Cwに応答して、人,商品もしくは物流資材などの個体を表す識別情報、または、暗号化情報を処理するための情報(たとえば、秘密鍵,公開鍵もしくは電子署名データ)を送信データとして送信することができる。無線通信装置10では、通信制御部11は、再構成された送信データを、各種目的(たとえば、社員管理、商品の在庫管理、個体認証もしくは暗号化情報の復号)のために使用することが可能である。
一方、データ送信装置として動作する無線通信装置20は、図1に示されるように、アンテナ素子A2、電力分配器21、負荷制御部22、第1反射器23、第2反射器24、送信データ記憶部25および変調器26を備えている。負荷制御部22および変調器26のハードウェア構成は、たとえば、DSP,ASICまたはFPGAなどの半導体集積回路を有する単数または複数のプロセッサによって実現可能である。あるいは、負荷制御部22および変調器26のハードウェア構成は、ソフトウェアまたはファームウェアのプログラムコードを実行する、CPUなどの演算装置を含む単数または複数のプロセッサで実現されてもよい。送信データ記憶部25は、送信データTDのビット列を記憶する不揮発性メモリ(図示せず)と、当該不揮発性メモリから読み出された送信データTDを変調器26に出力する読み出し回路とで構成されている。
電力分配器21は、アンテナ素子A2で受信されたRF信号Cwを電力分配して2チャンネルの受信RF信号Cw1,Cw2を出力する高周波回路である。すなわち、電力分配器21は、アンテナ素子A2から入力されたRF信号Cwの電力を2等分し、RF信号Cwの電力の半分の電力を有する受信RF信号Cw1(第1の受信信号)を自己の第1の入出力端から第1反射器23に出力すると同時に、RF信号Cwの電力の半分の電力を有する受信RF信号Cw2(第2の受信信号)を自己の第2の入出力端から第2反射器24に出力する。受信RF信号Cw1,Cw2の位相は互いに同相である。
第1反射器23は、制御信号GC1(第1の制御信号)に応じて定まる可変インピーダンスZ(第1の可変インピーダンス)を有する負荷回路であり、制御信号CG1を伝達する単一の制御信号線を介して負荷制御部22と接続されている。第1反射器23は、可変インピーダンスZに応じて定まる第1反射係数Γで受信RF信号Cw1を反射させ、かつ多段階で変調させることによって反射信号Mw1(第1の反射信号)を生成する。受信RF信号Cw1の変調は、受信RF信号Cw1の振幅および位相の少なくとも一方を変化させることによって行われる。反射信号Mw1は、第1反射器23から電力分配器21の第1の入出力端に伝播する。
第1反射係数Γは、電力分配器21の第1の入出力端から第1反射器23側をみたときの電圧反射係数である。第1反射係数Γは、第1の入出力端から負荷(第1反射器23)へ伝播する受信波(受信RF信号Cw1)の電圧に対する、当該負荷から第1の入出力端へ戻る反射波(反射信号Mw1)の電圧の比率として定義される。一般に、電圧反射係数は、負荷のインピーダンスと一対一で対応することが知られている。
このような第1反射係数Γは、たとえば、次式(1)で表される。

Figure 0006472583
ここで、θは、第1反射係数Γの位相、γは、第1反射係数Γの大きさ、jは、虚数単位である。
一方、第2反射器24は、制御信号GC2(第2の制御信号)に応じて定まる可変インピーダンスZ(第2の可変インピーダンス)を有する負荷回路であり、制御信号GC2を伝達する単一の制御信号線を介して負荷制御部22と接続されている。第2反射器24は、可変インピーダンスZに応じて定まる第2反射係数Γで受信RF信号Cw2を反射させ、かつ多段階で変調させることによって反射信号Mw2(第2の反射信号)を生成する。受信RF信号Cw2の変調は、受信RF信号Cw2の振幅および位相のうちの少なくとも一方を変化させることによって行われる。反射信号Mw2は、第2反射器24から電力分配器21の第2の入出力端に伝播する。
第1反射係数Γと同様に、第2反射係数Γは、電力分配器21の第2の入出力端から、負荷である第2反射器24側をみたときの電圧反射係数である。第2反射係数Γは、第2の入出力端から負荷へ伝播する受信波(受信RF信号Cw2)の電圧に対する、負荷(第2反射器24)から第2の入出力端へ戻る反射波(反射信号Mw2)の電圧の比率として定義される。
このような第2反射係数Γは、たとえば、次式(2)で表される。

Figure 0006472583
ここで、θは、第2反射係数Γの位相、γは、第2反射係数Γの大きさである。
電力分配器21は、第1反射器23および第2反射器24からそれぞれ入力された反射信号Mw1,Mw2を電力合成して変調波信号Mwを生成する。変調波信号Mwは、アンテナ素子A2から無線通信装置10に向けて送信される。
アンテナ素子A2から電力分配器21側をみたときの合成反射係数Γsumは、たとえば、次式(3)で表される。

Figure 0006472583
式(3)において、Re[Γsum]は、合成反射係数Γsumの実数部であり、Im[Γsum]は、合成反射係数Γsumの虚数部である。実数部Re[Γsum]と虚数部Im[Γsum]は、次式(4),(5)で表される。

Figure 0006472583
本実施の形態では、第1反射係数Γと第2反射係数Γとは直交関係を有する。言い換えれば、第1反射係数Γと第2反射係数Γとが複素数で表現されるとき、第1反射係数Γと第2反射係数Γとは複素平面上で互いに直交する。図2は、第1反射係数Γ,第2反射係数Γおよび合成反射係数Γsumの例を示す複素平面図である。図2において、横軸Γrは、正規化された実数部を表し、縦軸Γiは、正規化された虚数部を表している。
第1反射係数Γと第2反射係数Γとの直交関係の例として、θ=0、θ−θ=π/2(90°)の場合が考えられる。この場合の合成反射係数Γsumは、次式(6)で表される。

Figure 0006472583
図1に示される変調器26は、多値QAMなどの所定の多値変調方式のコンステレーションに従い、送信データTDのビット列(データビット列)に一次変調を施して送信シンボル列を生成するディジタル変調回路である。図3は、多値変調方式として16値QAM(シンボル数:16)が採用された場合のコンステレーション(constellation)の例を示す図である。図3において、横軸(I軸)は同相成分を、縦軸(Q軸)は直交位相成分をそれぞれ表している。図3に示されるコンステレーションは、4×4点(=16点)の送信シンボルからなる(1送信シンボル当たり4ビット)。
負荷制御部22は、第1反射器23および第2反射器24の負荷インピーダンス状態を個別に制御することにより、第1反射器23と第2反射器24との組全体の負荷インピーダンス状態として、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数(16値QAMの場合は16点)と同数の状態を発生させることができる。言い換えれば、負荷制御部22は、第1反射器23および第2反射器24の負荷インピーダンス状態を個別に制御することにより、当該コンステレーションのシンボル数と同数の合成反射係数Γsumを発生させることが可能である。たとえば、第1反射係数Γの値として、N個の反射係数値Γ1,1、…、Γ1,N(Nは2以上の整数)が設定可能であり、第2反射係数Γの値として、M個の反射係数値Γ2,1、…、Γ2,M(Mは2以上の整数)が設定可能であるとすれば、合成反射係数Γsumの値としてN×Mパターンの反射係数値が設定可能である。
図4Aおよび図4Bは、16値QAMを実現するための第1反射係数Γと第2反射係数Γの例を示す複素平面図である。図4Aに示されるように、第1反射係数Γは、4個の反射係数値Γ1,1、Γ1,2、Γ1,3、Γ1,4のいずれかの値をとることができ、図4Bに示されるように第2反射係数Γは、4個の反射係数値Γ2,1、Γ2,2、Γ2,3、Γ2,4のいずれかの値をとることができる。したがって、16値QAMのコンステレーションのシンボル数と同数の4×4パターン(=16パターン)の合成反射係数Γsumの値が設定可能である。図5は、各送信シンボルに対応するデータビット値、第1反射係数Γおよび第2反射係数Γの間の対応関係の例を示す図である。
次に、図6および図7を参照しつつ、本実施の形態における第1反射器23および第2反射器24の構成について説明する。図6は、第1反射器23の構成例を示す図であり、図7は、第2反射器24の構成例を示す図である。
図6に示されるように第1反射器23は、電力分配器21の第1の入出力端に一端が接続された伝送線路33(第1の伝送線路)と、当該伝送線路33の他端に接続された電界効果トランジスタ31とを含む。伝送線路33は、RF信号Cwの搬送波周波数を基準として、当該伝送線路33の両端間に電気長θ(単位:ラジアン)を有する。
電界効果トランジスタ31は、制御信号GC1を入力とする制御端子であるゲート端子31gと、伝送線路33の他端に接続された被制御端子であるドレイン端子31dと、直流電圧を供給するバイアス電圧源32に直接接続された被制御端子であるソース端子31sとを有する可変インピーダンス素子である。電界効果トランジスタ31は、制御信号GC1の電圧すなわち制御電圧に応じて線形領域で動作するように設計されている。よって、負荷制御部22は、送信シンボル列の各ビット値に応じた制御電圧をゲート端子31gに供給することによって、電界効果トランジスタ31のインピーダンス(主に、抵抗値)を多段階で可変に制御することができる。
図8に示されるような電気長φを有する伝送線路50について、伝送線路50の一端50bから伝送線路50側をみたときの反射係数をΓで表し、伝送線路50の他端50aから、伝送線路50側とは逆側をみたときの反射係数をΓで表すものとする。このとき、一般に、反射係数Γは、反射係数Γの絶対値|Γ|を用いて次式(7)で表現される。

Figure 0006472583
図6を参照すると、第1反射器23の入出力端部αから伝送線路33側をみたときの第1反射係数Γに対し、ドレイン端子31dの位置での反射面1αから電界効果トランジスタ31側をみたときの反射係数をΓ1αで表すものとする。このとき、第1反射係数Γは、反射係数Γ1αを用いて次式(8)で表現される。

Figure 0006472583
一方、図7に示されるように第2反射器24は、電力分配器21の第2の入出力端に一端が接続された伝送線路43(第2の伝送線路)と、当該伝送線路43の他端に接続された電界効果トランジスタ41とを含む。伝送線路43は、RF信号Cwの搬送波周波数を基準として、当該伝送線路43の両端間に電気長θ+π/4(単位:ラジアン)を有する。
電界効果トランジスタ41は、制御信号GC2を入力とする制御端子であるゲート端子41gと、伝送線路43の他端に接続された被制御端子であるドレイン端子41dと、直流電圧を供給するバイアス電圧源42に直接接続された被制御端子であるソース端子41sとを有する可変インピーダンス素子である。電界効果トランジスタ41は、制御信号GC2の電圧すなわち制御電圧に応じて線形領域で動作するように設計されている。よって、負荷制御部22は、送信シンボル列の各ビット値に応じた制御電圧をゲート端子41gに供給することによって、電界効果トランジスタ41のインピーダンス(主に、抵抗値)を多段階で可変に制御することができる。
第2反射器24の入出力端部βから伝送線路43側をみたときの第2反射係数Γに対し、ドレイン端子41dの位置での反射面2βから電界効果トランジスタ41側をみたときの反射係数をΓ2βで表すものとする。このとき、第2反射係数Γは、反射係数Γ2βを用いて次式(9)で表現される。

Figure 0006472583
本実施の形態では、第1反射器23の電界効果トランジスタ31と第2反射器24の電界効果トランジスタ41とは同一の特性を有する。このため、電界効果トランジスタ31,41のゲート端子31g,41gに印加される制御電圧が等しい場合、反射係数Γ1α,Γ2βは同一である。たとえば、同一の製造プロセスで製造された、同一ゲート長を有する2個の電界効果トランジスタ31,41を使用することで、電界効果トランジスタ31,41の特性を同一のものとすることができる。よって、Γ1α=Γ2βの関係を考慮して、上式(8),(9)から次式(10)が導出される。

Figure 0006472583
図9は、16値QAMを実現するための反射係数Γ1α,Γ2βの例を示す複素平面図である。図9に示されるように、反射係数Γ1αの値として4個の反射係数値Γ1α,1、…、Γ1α,4が設定可能であり、第2反射係数Γ2βの値として、4個の反射係数値Γ2β,1、…、Γ2β,4が設定可能である。
この場合、式(10)に従い、図4Aに示した第1反射係数Γの値Γ1,1、Γ1,2、Γ1,3、Γ1,4と、図4Bに示した第2反射係数Γの値Γ2,1、Γ2,2、Γ2,3、Γ2,4との間の関係は、たとえば、次式(11)〜(14)に示すように設定可能である。

Figure 0006472583
図10は、各送信シンボルに対応するデータビット値、第1反射係数Γ、反射係数Γ1α、第2反射係数Γおよび反射係数Γ2βの間の対応関係の例を示す図である。負荷制御部22は、図10の16パターンを用いて反射係数Γ1α,Γ2βを設定することにより、16値QAMに基づく変調を第1反射器23および第2反射器24に実行させることができる。
以上に説明したとおり、実施の形態1では、図6に示したように第1反射器23は、電力分配器21の第1の入出力端に一端が接続された伝送線路33と、この伝送線路33の他端に接続された電界効果トランジスタ31とを含み、電界効果トランジスタ31は、制御信号GC1を入力とするゲート端子31gと、伝送線路33の他端に接続されたドレイン端子31dと、バイアス電圧源32に接続されたソース端子31sとを有する。また、図7に示したように第2反射器24は、電力分配器21の第2の入出力端に一端が接続された伝送線路43と、この伝送線路43の他端に接続された電界効果トランジスタ41とを含み、電界効果トランジスタ41は、制御信号GC2を入力とするゲート端子41gと、伝送線路43の他端に接続されたドレイン端子41dと、バイアス電圧源42に接続されたソース端子41sとを有している。伝送線路33,43の電気長は互いに異なるように設定されている。負荷制御部22は、変調器26で生成された送信シンボル列に基づき、第1反射器23および第2反射器24の可変インピーダンスZ,Zをそれぞれ多段階で定める制御信号GC1,GC2を生成することができる。したがって、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数が多くても、小回路規模の無線通信装置20を提供することができる。
上述のとおり、非特許文献1に開示されている従来のRFIDタグでは、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数と同数の反射器と、これら反射器を切り替えるRFスイッチ回路とが必要となることから、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数が多くなると、回路構成が大規模化する。これに対し、本実施の形態の無線通信装置20では、コンステレーションのシンボル数増大に伴う回路規模の増大を抑制することができるので、従来のRFIDタグと比べると、低コストで小型のRFIDタグを製造することが可能である。
また、第1反射器23の伝送線路33は、可変インピーダンス素子として動作する電界効果トランジスタ31のドレイン端子31dと第1反射器23の入出力端部αとの間に設けられており(図6)、第2反射器24の伝送線路43は、可変インピーダンス素子として動作する電界効果トランジスタ41のドレイン端子41dと第2反射器24の入出力端部βとの間に設けられている(図7)。伝送線路33,43の電気長は互いに異なる。このため、負荷制御部22は、2本の制御信号GC1,GC2を用いるだけで、第1反射器23および第2反射器24の組全体の負荷インピーダンス状態を多段階で可変に制御することができる。第1反射器23および第2反射器24の負荷インピーダンス状態を制御するために、さらなるスイッチ回路を設ける必要がなく、また、制御信号GC1,GC2を伝達する制御信号線以外の、さらなる制御信号線を配線する必要がない。よって、シンプルで小規模な回路構成を実現することができる。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2である無線通信システムについて説明する。図11は、実施の形態2における無線通信装置20Aの構成例を示すブロック図である。図11に示される無線通信装置20Aは、データ送信装置として動作し、アンテナ素子A2、電力分配器21、負荷制御部22A、第1反射器23A、第2反射器24A、送信データ記憶部25および変調器26を備えている。無線通信装置20Aの構成は、負荷制御部22A、第1反射器23Aおよび第2反射器24Aを除き、図1に示した無線通信装置20の構成と同じである。
本実施の形態の第1反射器23Aは、制御信号BC1(第1の制御信号)に応じて定まる可変インピーダンスZ(第1の可変インピーダンス)を有する負荷回路であり、制御信号BC1を伝達する単一の制御信号線を介して負荷制御部22Aと接続されている。実施の形態1の第1反射器23と同様に、第1反射器23Aは、可変インピーダンスZに応じて定まる第1反射係数Γで受信RF信号Cw1を反射させ、かつ多段階で変調させることによって反射信号Mw1(第1の反射信号)を生成する。
図12は、第1反射器23Aの構成例を示す図である。図12に示されるように第1反射器23Aは、電力分配器21の第1の入出力端に一端が接続された伝送線路33(第1の伝送線路)と、当該伝送線路33の他端に接続されたバイポーラトランジスタ61とを含む。バイポーラトランジスタ61は、制御信号BC1を入力とする制御端子であるベース端子61bと、伝送線路33の他端に接続された被制御端子であるエミッタ端子61eと、バイアス電圧源32Aに直接接続された被制御端子であるコレクタ端子61cとを有する可変インピーダンス素子である。負荷制御部22Aは、変調器26で生成された送信シンボル列の各ビット値に応じた制御信号BC1をベース端子61bに供給することによって、バイポーラトランジスタ61のインピーダンス(主に、抵抗値)を多段階で可変に制御することができる。
一方、第2反射器24Aは、制御信号BC2(第2の制御信号)に応じて定まる可変インピーダンスZ(第2の可変インピーダンス)を有する負荷回路であり、制御信号BC2を伝達する単一の制御信号線を介して負荷制御部22Aと接続されている。実施の形態1の第2反射器24と同様に、第2反射器24Aは、可変インピーダンスZに応じて定まる第2反射係数Γで受信RF信号Cw2を反射させ、かつ多段階で変調させることによって反射信号Mw2(第2の反射信号)を生成する。
図13は、第2反射器24Aの構成例を示す図である。図13に示されるように第2反射器24Aは、電力分配器21の第2の入出力端に一端が接続された伝送線路43(第2の伝送線路)と、当該伝送線路43の他端に接続されたバイポーラトランジスタ71とを含む。バイポーラトランジスタ71は、制御信号BC2を入力とする制御端子であるベース端子71bと、伝送線路43の他端に接続された被制御端子であるエミッタ端子71eと、バイアス電圧源42Aに直接接続された被制御端子であるコレクタ端子71cとを有する可変インピーダンス素子である。負荷制御部22Aは、変調器26で生成された送信シンボル列の各ビット値に応じた制御信号BC2をベース端子71bに供給することによって、バイポーラトランジスタ71のインピーダンス(主に、抵抗値)を多段階で可変に制御することができる。
電力分配器21は、第1反射器23Aおよび第2反射器24Aからそれぞれ入力された反射信号Mw1,Mw2を電力合成して変調波信号Mwを生成する。変調波信号Mwは、アンテナ素子A2から無線通信装置10に向けて送信される。
本実施の形態では、第1反射器23Aのバイポーラトランジスタ61と第2反射器24Aのバイポーラトランジスタ71とは同一の特性を有する。このため、エミッタ端子61eの位置での反射面1αからみたときの反射係数Γ1αと、エミッタ端子71eの位置での反射面2βからみたときの反射係数Γ2βとは、同一である。実施の形態1の場合と同様に、負荷制御部22Aは、反射係数Γ1α,Γ2βを設定することにより、16値QAMなどの多値変調方式に基づく変調を第1反射器23Aおよび第2反射器24Aに実行させることができる。
以上に説明したとおり、実施の形態2では、図12に示したように第1反射器23Aは、電力分配器21の第1の入出力端に一端が接続された伝送線路33と、この伝送線路33の他端に接続されたバイポーラトランジスタ61とを含み、バイポーラトランジスタ61は、制御信号BC1を入力とするベース端子61bと、伝送線路33の他端に接続されたエミッタ端子61eと、バイアス電圧源32Aに接続されたコレクタ端子61cとを有する。また、図13に示したように第2反射器24Aは、電力分配器21の第2の入出力端に一端が接続された伝送線路43と、この伝送線路43の他端に接続されたバイポーラトランジスタ71とを含み、バイポーラトランジスタ71は、制御信号BC2を入力とするベース端子71bと、伝送線路43の他端に接続されたエミッタ端子71eと、バイアス電圧源42Aに接続されたコレクタ端子71cとを有している。負荷制御部22Aは、変調器26で生成された送信シンボル列に基づき、第1反射器23Aおよび第2反射器24Aの可変インピーダンスZ,Zをそれぞれ多段階で定める制御信号BC1,BC2を生成することができる。したがって、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数が多くても、小回路規模の無線通信装置20Aを提供することができる。また、コンステレーションのシンボル数増大に伴う回路規模の増大を抑制することができるので、従来のRFIDタグと比べると、低コストで小型のRFIDタグを製造することが可能である。
また、第1反射器23Aの伝送線路33は、可変インピーダンス素子として動作するバイポーラトランジスタ61のエミッタ端子61eと第1反射器23Aの入出力端部αとの間に設けられており(図12)、第2反射器24Aの伝送線路43は、可変インピーダンス素子として動作するバイポーラトランジスタ71のエミッタ端子71eと第2反射器24の入出力端部βとの間に設けられている(図13)。伝送線路33,43の電気長は互いに異なる。このため、負荷制御部22Aは、2本の制御信号BC1,BC2を用いるだけで、第1反射器23Aおよび第2反射器24Aの組全体の負荷インピーダンス状態を多段階で可変に制御することができる。第1反射器23Aおよび第2反射器24Aの負荷インピーダンス状態を制御するために、さらなるスイッチ回路を設ける必要がなく、また、制御信号BC1,BC2を伝達する制御信号線以外の、さらなる制御信号線を配線する必要がない。よって、シンプルで小規模な回路構成を実現することができる。
以上、図面を参照して本発明に係る種々の実施の形態について述べたが、これら実施の形態は本発明の例示であり、これら実施の形態以外の様々な形態を採用することもできる。たとえば、実施の形態1,2における第1反射係数Γの位相と第2反射係数Γの位相とは直交関係を有することが好ましいが、これに限定されるものではない。第1反射係数Γの位相と第2反射係数Γの位相とが相違していればよい。
また、実施の形態1,2で採用される多値変調方式は、16値QAMに限定されるものではない。16値QAMに代えて、たとえば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、π/4シフトQPSK、64値QAMまたは256値QAMが採用されてもよい。
本発明の範囲内において、上記実施の形態1,2の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本発明に係る無線通信装置および無線通信システムは、バックスキャッタ変調方式で動作し、多値変調方式のコンステレーションのシンボル数が多くても、シンプルで小規模な回路構成を実現することができるので、RFIDタグなどの、低消費電力で動作する小型かつ軽量なデータ送信装置に適している。
A1,A2 アンテナ素子、1 無線通信システム、10 無線通信装置、11 通信制御部、12 PLL回路、13 送信回路、14 方向性結合器、15 受信回路、16 復調器、20,20A 無線通信装置、21 電力分配器、22,22A 負荷制御部、23,23A 第1反射器、24,24A 第2反射器、25 送信データ記憶部、26 変調器、31,41 電界効果トランジスタ、32,32A,42,42A バイアス電圧源、33,43,50 伝送線路、61,71 バイポーラトランジスタ。

Claims (8)

  1. アンテナ素子で受信された高周波信号を電力分配して第1の受信信号および第2の受信信号を自己の第1の入出力端および第2の入出力端からそれぞれ出力し、前記第1の受信信号に対する第1の反射信号と前記第2の受信信号に対する第2の反射信号とを電力合成して前記アンテナ素子から送信されるべき変調波信号を生成する電力分配器と、
    第1の可変インピーダンスを有し、前記第1の可変インピーダンスに応じて定まる第1反射係数で前記第1の受信信号を反射かつ変調させることによって前記第1の反射信号を生成する第1反射器と、
    第2の可変インピーダンスを有し、前記第2の可変インピーダンスに応じて定まる第2反射係数で前記第2の受信信号を反射かつ変調させることによって前記第2の反射信号を生成する第2反射器と、
    所定の多値変調方式に従って生成された送信シンボル列に基づき、前記第1の可変インピーダンスを定める第1の制御信号と前記第2の可変インピーダンスを定める第2の制御信号とを生成する負荷制御部と
    前記負荷制御部から前記第1反射器へ前記第1の制御信号を伝達する単一の制御信号線と、
    前記負荷制御部から前記第2反射器へ前記第2の制御信号を伝達する単一の制御信号線とを備え、
    前記第1反射器は、
    前記第1の入出力端に一端が接続された第1の伝送線路と、
    前記第1の伝送線路の他端およびバイアス電圧源にそれぞれ接続された一対の被制御端子を有するとともに前記第1の制御信号を入力とする制御端子を有する第1のトランジスタとを含み、
    前記第2反射器は、
    前記第2の入出力端に一端が接続され、前記第1の伝送線路の電気長とは異なる電気長を有する第2の伝送線路と、
    前記第2の伝送線路の他端および他のバイアス電圧源にそれぞれ接続された一対の被制御端子を有するとともに前記第2の制御信号を入力とする制御端子を有する第2のトランジスタとを含む、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1記載の無線通信装置であって、前記負荷制御部は、前記第1のトランジスタのインピーダンスを多段階で可変に制御し、かつ前記第2のトランジスタのインピーダンスを多段階で可変に制御することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の無線通信装置であって、前記第1の伝送線路の電気長と前記第2の伝送線路の電気長とは、前記高周波信号の搬送波周波数を基準としてπ/4だけ互いにずれていることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項3記載の無線通信装置であって、前記第1反射係数と前記第2反射係数とが直交関係を有することを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の無線通信装置であって、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、前記制御端子としてゲート端子を有し、前記被制御端子としてソース端子およびドレイン端子を有する電界効果トランジスタであることを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1または請求項2記載の無線通信装置であって、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、前記制御端子としてベース端子を有し、前記被制御端子としてコレクタ端子およびエミッタ端子を有するバイポーラトランジスタであることを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1または請求項2記載の無線通信装置であって、前記所定の多値変調方式のコンスタレーションに従い、データビット列に一次変調を施して前記送信シンボル列を生成する変調器をさらに備えることを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の無線通信装置と、
    前記高周波信号を前記無線通信装置に向けて送信するデータ受信装置と
    を備え、
    前記無線通信装置は、前記高周波信号に応答して前記変調波信号を送信し、
    前記データ受信装置は、前記無線通信装置から前記変調波信号を受信する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
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