JP6470436B2 - パスワード表示システム、方法、およびプログラム - Google Patents

パスワード表示システム、方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、ユーザにパスワードを通知する技術に関する。
現在、パスワードによる認証のセキュリティを強化するために、さまざまな対策がとられている。例えば、セキュリティを強化する手段の一つとして、認証するパスワードの数を増やすという方法がある。具体的には、固定のパスワードとは別のパスワード(ワンタイムパスワードなど)を、パスワードを入力するパソコンなどの端末とは別の端末(スマートフォンやパスワードを表示するための専用端末など)に送信して、これらの複数のパスワードを認証することによって、1つのパスワードによる認証よりもセキュリティを高めている。
特開2013−238965号公報
しかし、たとえ別のパスワードも追加したとしても、この別のパスワードの送信中に通信が傍受されてパスワードが盗まれてしまう可能性がある。また、固定のパスワードとは別のパスワードが送信された端末を紛失した場合や盗難にあった場合にも、第三者にパスワードが漏洩する可能性がある。つまり、どんなにパスワードの数を増やしたとしても、パスワードが第三者に漏れる可能性は残っている。
このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の一態様は、その目的とするところは、パスワード通知中におけるパスワードの傍受等にも耐えうる、パスワード表示システム、方法、およびプログラムを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の一態様は、第1の端末と、第2の端末と、を含むパスワード表示システムであって、前記第1の端末は、2つに分割されたパスワードの第1の部分を表示する第1表示部を備え、前記第2の端末は、ユーザが携行する端末であって、前記2つに分割されたパスワードの第2の部分を表示するとともに、前記第1表示部に表示される前記パスワードの第1の部分が撮影された画像を表示する第2表示部と、前記第1表示部の表示と前記第2表示部の表示とが重なる状態において、前記パスワードの前記第1の部分と前記第2の部分とによって前記ユーザが前記パスワードを判読可能であるように、前記パスワードの前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方の表示中の位置および大きさの少なくとも一方を調整する調整部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、そのままではパスワードを判読できない不完全な形体をしたパスワードの一部を、複数の端末に表示することができる。また、複数の端末に表示されたパスワードの一部のうちの少なくとも1つの表示中における位置および大きさの少なくとも一方を調整した上で、これらの表示を重ねた場合にのみ、完成した形体のパスワードを表示することができる。
本発明の一実施形態にかかるパスワード表示システムの概要図である。 本発明の一実施形態にかかるパスワード表示システムの機能ブロック図である。 パスワードの分割例(分割例1および2)を示す図である。 文字の分割例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるパスワード管理装置における処理フローの一例を示すフローチャートである。 パスワードの調整例1(分割例1の場合)を示す図である。 パスワードの調整例2(分割例1の場合)を示す図である。 パスワードの調整例2(分割例2の場合)を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる表示画面である。 本発明の一実施形態にかかるパスワード表示システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明を実施するために用いることができる例示的なコンピュータの構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。以下、説明を簡潔なものとするために、パスワードを2つの部分に分割する場合で説明するが、3つ以上の部分に分割することも勿論可能である。また、分割されたパスワードを2つの装置で表示する場合で説明するが、3つ以上の装置で表示することも勿論可能である。
図1は、本発明の一実施形態にかかるパスワード表示システム100の概要図である。パスワード表示システム100には、表示用装置110、ユーザ端末120、パスワード管理装置130が含まれる。
図1で示すように、パスワード管理装置130はパスワードを2つの部分に分割して、表示用装置110とユーザ端末120とに、それぞれ、パスワードの第1の部分11、第2の部分12を送信する。そして、表示用装置110の表示部およびユーザ端末120の表示部は、それぞれ、パスワードの第1の部分11、第2の部分12を表示する。ユーザは、ユーザ端末120に表示されるパスワードの第2の部分12を視認しつつ、表示用装置110に表示されるパスワードの第1の部分11をも同時に視認する。これにより、ユーザは、パスワード13を完成した形体(完全な形)によって認識することができる。
このように、本実施形態では、パスワードを複数の部分に分割して、これらの複数の部分のそれぞれを複数の端末で表示して、これらの表示を重ねることによって、パスワードの真の所有者であるユーザのみが認証に利用できるパスワードを判読することができる。上述したように、従来のパスワード通知方法では、そのまま認証に利用できる完成した形体のパスワードをユーザに送信していた。これに対し、本実施形態では、第三者が入手したとしても、そのままでは認証に利用できないデータによって、パスワードを通知することができる。そのため、パスワードの送信中に通信が傍受された場合、ユーザが端末を紛失した場合や盗難にあった場合であっても、いずれかの端末の表示だけを盗み見てもパスワードを判読できないため、第三者がパスワードを認証に利用するのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、下記で説明するように、各端末に表示される分割されたパスワードを単に重ねて表示しただけでは、完成した形体のパスワードを判読することはできない。具体的には、各端末に表示される分割されたパスワードのうち少なくとも1つの表示中における位置および大きさの少なくとも一方を調整した上で重ねた場合にしか、完成した形体のパスワードを表示することはできない。例えば、ユーザがパスワードを認識しようとする際に表示用装置110の表示部とユーザ端末120の表示部との間で保つべき距離、表示用装置110の表示とユーザ端末120の表示とが重なった状態を継続すべき時間などを事前に決定しておく。そして、ユーザがパスワードを認識しようとする際の実際の距離や時間が、これらの事前に決定された距離や時間と一致した場合にのみ、表示中における位置および大きさの調整が行なわれるようにする。ユーザがパスワードを認識しようとする際の実際の距離と事前に決定された距離とが一致した場合に、第1の部分と第2の部分が同一の大きさで表示されるようにすることで、完成したパスワードを適切に表示できる。また、決定された時間を経過しないと調整を開始しないようにすることで、ユーザが無意識のうちに一瞬だけ重なった状態を発生させた場合にまで調整が開始されてしまうのを防ぐことができる。
図2は、図1で説明した本発明の一実施形態にかかるパスワード表示システム100の機能ブロック図である。
表示用装置110は、分割されたパスワードの一方(以下、第1の部分という)を表示するための端末である。表示用装置110は、パスワード管理装置130からパスワードの第1の部分を取得することができる第1受信部111を備える。また、表示用装置110は、パスワードの第1の部分を表示することができる第1表示部112を備える。なお、表示用装置110は、ディスプレイなどの表示部を備えた任意のコンピュータで実現されうる。
ユーザ端末120は、分割されたパスワードの他方(以下、第2の部分という)を表示するための端末であって、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末120は、パスワード管理装置130からパスワードの第2の部分を取得することができる第2受信部121を備える。また、ユーザ端末120は、パスワードの第2の部分を表示することができ、かつ、ユーザに表示用装置110に表示されているパスワードの第1の部分を視認させることができる、第2表示部122を備える。例えば、ユーザ端末120に内蔵されたカメラが表示用装置110に表示されている第1の部分を撮影して、第2表示部122にこの撮影された画像を表示することによって、パスワードの第1の部分と第2の部分とをユーザに同時に視認させることができる。このような場合のユーザ端末120の例として、カメラを内蔵したスマートフォンが挙げられる。すなわち、スマートフォンに内蔵されたカメラは、第1の部分を撮影する。そして、スマートフォンは、スマートフォンのディスプレイに、撮影した画像を表示する。さらに、スマートフォンは、スマートフォンのディスプレイに、第2の部分を撮影した画像の上に重ねて表示する。あるいは、例えば、ユーザが、ユーザ端末120の透明の第2表示部122越しに、表示用装置110に表示されているパスワードの第1の部分をとらえることによって(すなわち、カメラのレンズを介さずにユーザが肉眼で第1の部分をとらえることによって)、ユーザに視認させることもできる。このような場合のユーザ端末120の例として、装着後も外の様子を見ることができる透過性のレンズを有した眼鏡型ウェアラブルコンピュータが挙げられる。すなわち、眼鏡型ウェアラブルコンピュータは、透過性のレンズに第2の部分を表示する。そして、眼鏡型ウェアラブルコンピュータを装着したユーザは、第2の部分が表示されている透過性のレンズ越しに第1の部分を見る。また、ユーザ端末120は、第2表示部122におけるパスワードの第1の部分または第2の部分の表示中における位置および大きさを調整することができる調整部123を備える。すなわち、ユーザ端末120には、ユーザ端末120に調整部123の機能を実現させるためのソフトウェアがインストールされている。例えば、ユーザ端末120が上記のようなカメラを内蔵したスマートフォンの場合、調整部123は、第1の部分および第2の部分のいずれの表示中における位置および大きさも調整することができる。すなわち、撮影した画像に含まれる第1の部分を調整することもできるし、撮影した画像の上に重ねて表示する第2の部分を調整することもできる。また、例えば、ユーザ端末120が上記のような透過性のレンズを有した眼鏡型ウェアラブルコンピュータの場合、調整部123は、第2の部分の表示中における位置および大きさのみを調整することができる。すなわち、眼鏡型ウェアラブルコンピュータは、表示用装置110に表示されている第1の部分を認識するためのデータ(例えば、第1の部分を撮影した画像)を取得する。そして、眼鏡型ウェアラブルコンピュータは、取得したデータに基づいて、第2の部分を調整することができる。なお、本実施形態においては、ユーザ端末120は、上記のとおり、例えば、眼鏡型などのウェアラブルコンピュータやスマートフォンなど、ユーザが携行する端末である。
パスワード管理装置130は、パスワードを第1の部分と第2の部分とに分割して記憶保持する装置である。パスワード管理装置130は、パスワードを分割することができるパスワード分割部134を備える。パスワード分割部134は、分割したパスワードに関連する情報(以下、メタ情報という)を作成することもできる。パスワード管理装置130は、分割したパスワードおよびメタ情報を記憶保持することができるパスワード記憶部133を備える。また、パスワード管理装置130は、表示用端末110にパスワードの第1の部分を送信することができる第1送信部131を備える。また、パスワード管理装置130は、ユーザ端末120に、パスワードの第2の部分と、第1の部分のメタ情報および第2の部分のメタ情報とを送信することができる第2送信部132を備える。さらに、パスワード管理装置130のパスワード分割部134は、ユーザがパスワードを認識しようとする際に表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との間で保つべき距離、表示用装置110の表示とユーザ端末120の表示とが重なった状態を継続すべき時間、を決定しうる。ユーザがパスワードを認識しようとする際の実際の距離や時間が、これらの決定された距離や時間と一致した場合に、ユーザ端末120の調整部123は、第2表示部122での表示中における第1の部分および第2の部分の位置および大きさの調整をしうる。パスワード管理装置130は、この決定した距離に基づいて、第1の部分の大きさと第2の部分の大きさとの表示中における相対比、第1の部分および第2の部分の表示中における相対的な距離を決定することができる。なお、パスワード管理装置130は、任意のコンピュータで実現されうる。
なお、本実施形態においては、表示用装置110とパスワード管理装置130とは、別々の装置としているが、これらは一つの装置で構成されていてもよい。
[パスワードの分割]
以下、パスワードの分割について説明する。本実施形態で利用するパスワードは、以下で説明される方法またはその他の任意の方法によって、またはそれらを組み合わせた方法によって何通りにも分割されうる。1つのパスワードに対して、何種類もの分割されたパスワードが作成されるため、セキュリティを強化することができる。
本実施形態で利用するパスワードは、任意の文字、数字、記号など(以下、単に「文字」という)により構成することが可能であり、任意の字数とすることが可能である。
また、本実施形態では、パスワードを構成する文字はユーザの手書き文字とする。パスワードを構成する文字を手書き文字とすることで、さらにセキュリティを強化することができる。すなわち、手書き文字は、その文字を書いた個人の癖が強く出る。そのため、その文字を書いた者ではない第三者が分割された文字の一部を見たとしても、完成する予定の文字を推測することは困難であるので、好適である。
また、1つの文字に対して、複数の手書き文字や複数の書体を用意することで、さらにセキュリティを強化することができる。すなわち、例えば、「A」という文字の手書き文字や書体を何種類か用意しておく。そして、パスワードに「A」が含まれる場合、いずれかの手書き文字または書体の「A」を無作為に抽出する等となっていてもよい。
以下、パスワードの分割の方法の一例を説明する。なお、以下の例では、パスワードを2つの部分に分割する場合で説明するが、3つ以上の部分に分割することも可能である。
(パスワードの分割例1)
パスワードの分割例1として、例えば、パスワードを構成する「各文字を2つに分割」することによって、パスワードを2つの部分に分割する例を説明する。
図3の「分割1」で示すように、パスワードの分割例1では、パスワードを構成するそれぞれの文字が2つの部分(本例の説明中、「文字部品1」、「文字部品2」、という)に分割される。つまり、本例では、図4の「文字の分割(ダミー無し)」のように、文字ごとに、その文字を分割した2つの部分(文字部品1、文字部品2)を定義する(「ダミー」については後述する)。ここで、1つの文字に対して、何種類もの分割された文字が作成されるように複数の分割パターンを用意することもできる(すなわち、1つの文字に対して、複数の種類の文字部品1と文字分品2との対を定義することもできる)。
このように定義した各文字の文字部品1と文字部品2との対の中から、パスワードに含まれる文字ごとに、任意の対を無作為に抽出する。抽出後、パスワードを構成する各文字の文字部品1をパスワードの文字の並び順どおりに並べたものをパスワードの第1の部分とする。また、パスワードを構成する各文字の文字部品2をパスワードの文字の並び順どおりに並べたものをパスワードの第2の部分とする。
また、本例では、分割された文字部品1(または文字部品2)を、他の文字の文字部品1(または文字部品2)と同一とすることができる。例えば、「Y」を「V」と「|」とに分割したとする。また、「L」を「−」と「|」とに分割したとする。この場合、「Y」の一部である「|」と、「L」の一部である「|」とを同一とすることができる。このように、分割された文字の一部を他の文字の一部と共通にすることによって、分割後の文字部品の種類の数を少なくすることができる。そのため、第三者が分割された文字の一部を見たとしても、その一部がどのような他の部分と結びついて、どのような文字が完成されるのかを推測するのが困難となる。
また、本例では、文字部品にダミー部品を追加することができる。図4の「文字の分割(ダミー有り)」で示すように、文字部品1および文字部品2にダミー部品(太線の部分)を追加することができる。ダミー部品は、パスワードを表わすために本来は必要ではない部分である。しかしながら、以下に説明するように、ダミー部品を追加することによって第三者がパスワードを推測することをより困難にすることができる。ダミー部品は、文字部品1および文字部品2の両方に追加することもできるし、いずれか一方のみに追加することもできる。表示用装置110は、第1表示部112において、ダミー部品も含めて文字部品1を表示する(すなわち、ユーザはダミー部品も視認できる)。ユーザ端末120は、第2表示部122において、ダミー部品も含めて文字部品2を表示する(すなわち、ユーザはダミー部品も視認できる)。しかし、ユーザ端末120の調整部123は、完成したパスワードを表示する際に、ダミー部品を非表示にする(すなわち、ユーザの視界からダミー部品が消えるように制御する)。つまり、まず、調整部123は、第2表示部122において文字部品1および文字部品2の表示中における位置および大きさの調整を行なう。そして、ユーザが完成したパスワードを視認できるように調整が完了すると、調整部123は、文字部品1および文字部品2のメタ情報を参照して、第2表示部122に表示されている文字部品1のダミー部品および文字部品2のダミー部品を非表示にする。このようにダミー部品を追加することによって、文字部品から完成した文字を推測することがより一層困難になる。また、ダミー部品を追加することによって、追加後の文字部品と他の文字の文字部品とを同一にすることもできる。例えば、図4の「文字の分割(ダミー有り)」のFの文字部品2には、ダミー部品が追加されている。ダミー部品が追加されることによって、Fの文字部品2と、「文字の分割(ダミー無し)」のAの文字部品2とを同一形状にすることができる。これにより、より一層、第三者がパスワードを推測するのが困難となり、安全性が向上する。
(パスワードの分割例2)
パスワードの分割例2として、例えば、パスワードを構成する一部の文字とその他の文字とに分割することによって、パスワードを2つの部分(第1の部分と第2の部分)に分割する例を説明する。
図3の「分割2」で示すように、パスワードの分割例2では、パスワードを構成する文字の中から一部の文字を無作為に抽出して、抽出した一部の文字を第1の部分とする。また、パスワードを構成する文字のうち抽出されなかった文字を第2の部分とする。
(メタ情報の作成)
ところで、上述したパスワードの分割例1および分割例2で説明された方法またはその他の任意の方法、またはそれらを組み合わせた方法によって分割するときに、パスワード管理装置130は、分割したパスワードに関連する情報(メタ情報)を作成する。メタ情報は、分割された部分が互いを識別するための情報を含む。分割例1の場合、メタ情報は、各文字の分割された文字部品ごとに作成される。つまり、各文字の文字部品1のメタ情報と文字部品2のメタ情報とがそれぞれ作成される。例えば、パスワードの分割例1の場合、文字のそれぞれの部分(文字部品1または文字部品2)が、(1)どの文字部品と結びつくのかを示す情報、(2)文字部品1と文字部品2とが接する点(以下、結合点という)のうち少なくとも1つの点を示す情報、(3)このメタ情報を有する文字部品がダミー部品を有するか否か、また有する場合はどれがダミー部品であるのかを示す情報が作成される。例えば、上記(1)を示すメタ情報として、<meta name = “F-1-1”connect = “F-1-2”shape = “|”/>を用いることができる。この例では、メタ情報を有する文字部品が、F−1−1(「F」という文字の「分割パターン1」の第1の部分、第1の部分の形状は「|」)であることを示している。さらに、このF−1−1が、F−1−2(「F」という文字の「分割パターン1」の第2の部分)と結びつくことを示している。“分割パターン”は、「F」という文字に対して、何種類もの文字部品1と文字部品2との対が定義されている場合に、いずれの対であるかを識別するために指定される。また、例えば、パスワードの分割例2の場合、それぞれの文字に隣接する文字(例えば、右隣に表示されるべき文字または左隣に表示されるべき文字)を示す情報が作成される。あるいは、例えば、パスワードの分割例2の場合、それぞれの文字を表示する順番を示す情報が作成される。
ここで、分割されたパスワードを作成して送信するまでの一連の処理の流れについて説明する。図5は、本発明の一実施形態にかかるフローチャートの一例である。本フローチャートは、図1にて説明した、パスワード管理装置130により実行される。以下では、上記の分割例1の場合について説明するが、分割例2の場合でも同様である。なお、各ステップの順番を入れ替えて実行することも可能である。
事前に、パスワード管理装置130は、各文字を文字部品1と文字部品2とに分割しておくものとする。さらに、パスワード管理装置130は、文字部品1のメタ情報と文字部品2のメタ情報の作成をすでに行なっているものとする。
ステップ501において、パスワード管理装置130は、ユーザがパスワードを認識しようとする際に「表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との間で保つべき距離」、「表示用装置110の表示とユーザ端末120の表示とが重なった状態を継続すべき時間」を決定する。
ステップ502において、パスワード管理装置130は、ステップ501で決定した距離および時間を示す情報を、ユーザ端末120に送信する。
ステップ503において、パスワード管理装置130は、文字列からなるパスワード(つまり、認証に利用するためのパスワード)を決定する。そして、パスワード管理装置130は、この決定したパスワードを構成する文字ごとに、どの分割パターンを用いるかを決定する。すなわち、上述のとおり、1つの文字に対して、複数の分割パターンが用意されている(1つの文字に対して、複数の種類の文字部品1と文字分品2との対が定義されている)。パスワード管理装置130は、これらの複数の分割パターンの中から、文字ごとに、無作為に1つの分割パターンを選択する。
ステップ504において、パスワード管理装置130は、ステップ503で決定された分割パターンに基づいて、各文字の文字部品1および文字部品2を抽出する。
ステップ505において、パスワード管理装置130は、ステップ501で決定した距離に基づいて、ステップ504で抽出した文字部品1と文字部品2との相対比(つまり、文字部品1の大きさと文字部品2の大きさとの表示中における相対比、文字部品1および文字部品2の表示中における相対的な距離)を決定する。そのため、ステップ501で決定された距離とユーザがパスワードを認識しようとする際の実際の距離とが一致した場合に、第1の部分と第2の部分が同一の大きさで表示されうる。また、ステップ501で決定された距離とユーザがパスワードを認識しようとする際の実際の距離とが一致した場合に、第1の部分と第2の部分との距離が所定の距離となるように表示されうる。このような相対比には、幅を持たせることもできる(すなわち、相対比の上限値と下限値を決めて許容範囲を設定することもできる)。
また、ステップ505において、パスワード管理装置130は、ステップ504で抽出した文字部品1と文字部品2の表示中における位置や大きさを変更する。ただし、この変更は、決定された相対比の許容範囲内で行なわれる。すなわち、第1表示部112に表示される第1の部分と第2表示部122に表示される第2の部分は、表示中における位置や大きさが一定の範囲内で変更されている。そのため、第三者は、完成したパスワードを推測しにくい。このように変更された表示中における位置や大きさは、後述するように、ユーザ端末120の調整部123によって、本来あるべき位置や大きさに調整される。
ステップ506において、パスワード管理装置130は、(各文字の文字部品1からなる)パスワードの第1の部分を表示用装置110に、(各文字の文字部品2からなる)パスワードの第2の部分をユーザ端末120に送信する。また、パスワード管理装置130は、文字部品1および文字部品2のメタ情報(つまり、パスワードに含まれる全文字の文字部品1のメタ情報および文字部品2のメタ情報)を、ユーザ端末120に送信する。
[パスワードの表示中における位置および大きさの調整]
以下、パスワードの表示中における位置および大きさの調整について説明する。本実施形態で表示されるパスワードは、以下で説明される方法またはその他の任意の方法によって、またはそれらを組み合わせた方法によって、表示中における位置および大きさの調整が行なわれる。すなわち、ユーザ端末120の調整部123は、第2表示部122におけるパスワードの第1の部分または第2の部分の表示中における位置および大きさを調整して、完成したパスワードを表示させる。
パスワードの表示中における位置および大きさの調整をするためには、分割されたパスワードのどの部分(第1の部分または文字部品1)とどの部分(第2の部分または文字部品2)とが結びつくかを判断するための情報、および、どのように結びつくのかを判断するための情報が必要である。そのため、上述したメタ情報の(1)〜(3)のうちの(1)「どの文字部品と結びつくのかを示す情報」および(2)「文字部品1と文字部品2とが接する点のうち少なくとも1つの点を示す情報」を利用することができる。すなわち、ユーザ端末120は、文字部品1のメタ情報と文字部品2のメタ情報との両方を、パスワード管理装置130から受信している。そのため、調整部123は、各々のメタ情報の(1)に基づいて、結びつけるべき文字部品1と文字部品2とを決定する。そして、調整部123は、各々のメタ情報の(2)に基づいて、決定した文字部品1と文字部品2との各々の結合点を重ね合わせる。そして、調整部123は、結合点を重ね合わせた文字部品1と文字部品2とを、第2表示部122に表示する。
あるいは、メタ情報の(1)を有さない場合には、以下の調整例1から3の方法を用いてどの部分とどの部分とが結びつくかを判断することもできる。またはメタ情報の(1)を利用しつつ、以下の調整例1から3の方法を用いることもできる。
なお、パスワードの表示中における位置および大きさの調整を開始するためのトリガは、任意に設定されうる。例えば、パスワード管理装置130が決定した「表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との間で保つべき距離」や「表示用装置110の表示とユーザ端末120の表示とが重なった状態を継続すべき時間」と、実際の距離や時間とが一致したことをトリガにすることができる。この場合、まず、ユーザ端末120は、ユーザ端末120が備える赤外線センサやカメラなどを用いた既知の方法により、表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との距離を認識する。そして、ユーザ端末120は、図9のように、その認識した距離を第2表示部122に表示する。ユーザは、その表示された距離と、パスワード管理装置130からユーザ端末120に事前に通知されている距離とが一致するように、ユーザ端末120を移動させる。ユーザ端末120の調整部123は、第2表示部122に表示された距離(実際の距離)と事前に通知されている距離(パスワード管理装置130が指定する距離)とが一致したこと、実際の時間とパスワード管理装置130が指定する時間とが一致したことをトリガにして、調整を開始する。
以下、メタ情報の(1)を利用せずに、どの部分とどの部分とが結びつくかを判断するための方法について説明する。
(パスワードの調整例1)
パスワードの調整例1として、上述したパスワード分割例1の方法で分割されたパスワードを表示する際の表示中における位置の調整方法を説明する。
図6は、パスワードの表示位置の調整例1を示す。
図6(A)に示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に、文字部品2を表示する。さらに、ユーザ端末120の調整部123は、第2表示部122に、文字部品2のそれぞれを囲う枠を表示する。図6の(A)の時点では、枠の中には、各文字の文字部品2のみが表示されている。
このように、本例では、パスワードを構成しうる全ての文字の文字部品2は、四角形の枠に囲まれている。また、文字部品1も、四角形の枠に囲まれている。文字部品1の枠の縦横比と、文字部品2の枠の縦横比とは同一である。各文字部品がパスワードの端から何文字目の文字部品であるかに応じて、その文字部品が含まれる枠が決定する。例えば、左から1番目の文字は、第1表示部112または第2表示部122において、X座標(表示画面の横方向の座標)“m”から“m+n”までの枠、左から2番目の文字はX座標“m+n”から“m+2n”までの枠、左から3番目の文字はX座標“m+2n”から“m+3n”までの枠の中に表示される・・・という具合である(すなわち、枠のX軸方向の幅=n)。このように文字部品を囲う枠内の任意の位置において、各文字部品は表示される。すなわち、表示位置が調整される前は、文字部品1および文字部品2は、完成した文字における表示位置とは異なる位置に表示されている。
図6の(B)で示されるように、表示用装置110の第1表示部112に表示されている文字部品1が、対応する文字部品2(すなわち、文字部品1と対応する文字部品2とによって文字が完成する)を囲う枠の中に含まれたとする。例えば、ユーザが、表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との距離を、パスワード管理装置130が決定した距離にすることによって、文字部品1の表示中における大きさと文字部品2の表示中における大きさとが同一となり、文字部品1を枠の中に含めることが可能となる(パスワード管理装置130は、この決定した距離に基づいて、文字部品1の大きさと文字部品2の大きさとの表示中における相対比を決定しているため)。図6の(B)時点では、枠内には、文字部品1と文字部品2とが表示されているが、表示中における位置の調整は行なわれていない。そのため、この時点ではまだ、ユーザは完成したパスワードを認識することができない。
本例では、図6の(B)を、調整を開始するためのトリガとすることができる。あるいは、パスワード管理装置130が決定した、ユーザがパスワードを認識しようとする際に「表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との間で保つべき距離」や「表示用装置110の表示とユーザ端末120の表示とが重なった状態を継続すべき時間」と、実際の距離や時間とが一致したことをトリガとすることもできる。
図6の(C)で示されるように、ユーザ端末120の調整部123は、表示用装置110の第1表示部112に表示されている文字部品1と同一枠内に位置する、ユーザ端末120の第2表示部122に表示されている文字部品2の表示位置を調整する。すなわち、文字ごとに、メタ情報(2)「文字部品1と文字部品2とが接する点のうち少なくとも1つの点を示す情報」に基づいて、ユーザ端末120の調整部123は、第2表示部122における各文字の文字部品2の表示位置を移動させる。
あるいは、図6の(C)の別の実施例として、ユーザ端末120の調整部123は、ユーザ端末120の第2表示部122に表示されている文字部品2と同一枠内に位置する、ユーザ端末120の第2表示部122に表示されている文字部品1の表示位置を調整することも可能である。すなわち、文字ごとに、メタ情報(2)「文字部品1と文字部品2とが接する点のうち少なくとも1つの点を示す情報」に基づいて、ユーザ端末120の調整部123は、第2表示部122における文字部品1の表示位置を移動させる。
上記のような処理を経て、最終的に、図6の(D)に示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に、完成した文字によって構成されるパスワードを表示する。
(パスワードの表示位置の調整例2)
パスワードの表示位置の調整例2として、例えば、表示用装置110に表示されている分割された文字の文字部品1と、ユーザ端末120に表示される分割された文字の文字部品2との距離が所定の範囲内であり、文字部品1または文字部品2の表示中における大きさが所定の範囲内である場合に、表示中における位置および大きさを調整する方法を説明する。
パスワードの表示位置の調整例2における、調整前のそれぞれの部分(文字部品1および文字部品2)の表示位置について説明する。本例では、文字部品1および文字部品2が重なった場合に各文字の文字部品1と文字部品2との距離が所定の範囲内であるように、文字部品1および文字部品2の表示中における位置が決定されているものとする。かつ、文字部品1および文字部品2が重なった場合に各文字の文字部品1の大きさと文字部品2の大きさとの相対比が所定の範囲内であるように、文字部品1および文字部品2の表示中における大きさが決定されているものとする。
図7は、パスワードの表示位置の調整例2を示す。本例では、ユーザ端末120の調整部123は、ユーザ端末120の第2表示部122に表示されている文字部品2の表示位置を調整しているが、文字部品1の表示位置を調整することも可能である。
図7の(A)で示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に文字部品2を表示する。
図7の(B)で示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に、文字部品2に重ねて、表示用装置110の第1表示部112に表示されている文字部品1も表示する。図7の(B)の時点では、文字部品1と文字部品2とが表示されているが、表示中における位置および大きさの調整は行なわれていない。そのため、ユーザは完成したパスワードを認識することができない。
図7の(C)で示されるように、ユーザ端末120の調整部123は、文字部品1から所定の範囲内の距離にある文字部品2を検出する。例えば、文字部品1の中心から文字部品2の中心までの距離が所定の範囲内であるかどうかが判断される。例えば、ユーザが、表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との距離を、パスワード管理装置130が決定した距離にすることによって、各文字の文字部品1と文字部品2との距離を所定の範囲内にすることが可能となる(パスワード管理装置130は、この決定した距離に基づいて、文字部品1と文字部品2との表示中における位置を決定しているため)。
図7の(D)で示されるように、ユーザ端末120の調整部123は、図7の(C)で検出された文字部品2の大きさが、所定の範囲内の大きさであるかどうかを判断する。文字部品2の大きさが所定の範囲内である場合、この文字部品2が、図7の(C)で所定の範囲内の距離にあった文字部品1と結びつくべき部分であると判断され、図6の(C)のように表示位置の調整が行なわれる。
図7の(E)で示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に、完成した文字によって構成されるパスワードを表示する。
(パスワードの表示位置の調整例3)
図8は、上述したパスワードの表示位置の調整例2の調整方法を、パスワードの分割例2の分割方法に適用した場合の処理の流れを示す図である。
この場合のパスワードの表示位置の調整例2における、調整前のそれぞれの部分(第1の部分および第2の部分)の表示位置について説明する。この場合のパスワードの表示位置の調整例2では、第1の部分および第2の部分が重なった場合に完成したパスワードで隣接する文字同士は所定の範囲内の距離であるように、第1の部分および第2の部分の表示中における位置が決定されているものとする。かつ、第1の部分および第2の部分が重なった場合に各文字の大きさの相対比が所定の範囲内であるように、第1の部分および第2の部分の表示中における大きさが決定されているものとする。
ステップ801で示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に第2の部分を表示する。
ステップ802で示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に、第2の部分に重ねて、表示用装置110の第1表示部112に表示されている第1の部分も表示する。ステップ802では、第1の部分と第2の部分とが表示されているが、表示中における位置および大きさの調整は行なわれていない。そのため、ユーザは完成した文字を認識することができない。
ステップ803で示されるように、ユーザ端末120の調整部123は、任意の文字を選択する(図8では、「C」を選択)。ユーザ端末120の調整部123は、選択した文字から所定の範囲内の距離にある文字を検出する(図8では、「A」を検出)。例えば、「C」の中心から「A」の中心までの距離が所定の範囲内であるかどうかが判断される。例えば、ユーザが、表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との距離を、パスワード管理装置130が決定した距離にすることによって、「C」と「A」との距離を所定の範囲内にすることが可能となる(パスワード管理装置130は、この決定した距離に基づいて、「C」と「A」との表示中における位置を決定しているため)。
ステップ804で示されるように、ユーザ端末120の調整部123は、ステップ803で検出された文字の大きさが、所定の範囲内の大きさであるかどうかを判断する。文字の大きさが所定の範囲内である場合、ユーザ端末120の調整部123は、「それぞれの文字に隣接する文字(例えば、右隣に表示されるべき文字または左隣に表示されるべき文字)を示す情報」や「それぞれの文字を表示する順番を示す情報」に基づいて、この文字(「A」)が、ステップ803で所定の範囲内の距離にあった文字(「C」)と隣接すべき文字であるかどうかを判断する。隣接すべき文字であると判断された場合、「A」は表示中における位置や大きさが調整され、「C」に隣接して表示(図8では、右隣に表示)される。例えば、ユーザが、表示用装置110の第1表示部112とユーザ端末120の第2表示部122との距離を、パスワード管理装置130が決定した距離にすることによって、「A」の大きさを所定の範囲内にすることが可能となる(パスワード管理装置130は、この決定した距離に基づいて、「C」の大きさと「A」の大きさとの表示中における相対比を決定しているため)。
ステップ805で示されるように、ステップ804で表示位置が調整された文字(「A」)から所定の範囲内の距離にある文字を検出する(図8では、「F」を検出)。例えば、「A」の中心から「F」の中心までの距離が所定の範囲内であるかどうかが判断される。
ステップ806で示されるように、ユーザ端末120の調整部123は、ステップ805で検出された文字の大きさが、所定の範囲内の大きさであるかどうかを判断する。文字の大きさが所定の範囲内である場合、ユーザ端末120の調整部123は、「それぞれの文字に隣接する文字(例えば、右隣に表示されるべき文字または左隣に表示されるべき文字)を示す情報」や「それぞれの文字を表示する順番を示す情報」に基づいて、この文字(「F」)が、ステップ805で所定の範囲内の距離にあった文字(「A」)と隣接すべき文字であるかどうかを判断する。隣接すべき文字であると判断された場合、「F」は表示中における位置や大きさが調整され、「A」に隣接して表示(図8では、右隣に表示)される。
ステップ807で示されるように、ユーザ端末120の調整部123は、全ての文字の位置調整が終了したかどうかを判断して、全ての文字の位置調整が終了するまでステップ805−806を繰り返す。全ての文字の位置表示が終了すると、ステップ808に進む。
ステップ808で示されるように、ユーザ端末120は、第2表示部122に、完成した文字によって構成されるパスワードを表示する。
図10は、本発明の一実施形態にかかるシーケンス図の一例である。本シーケンス図は、図1にて説明した、表示用装置110、ユーザ端末120、パスワード管理装置130により実行される。
ステップ1001において、パスワード管理装置130は、パスワードを複数の部分に分割する(例えば、第1の部分と第2の部分とに分割する)。パスワード管理装置130は、さらに、この分割において、分割したパスワードに関連する情報(メタ情報)を作成する。パスワード管理装置130は、さらに、ユーザがパスワードを認識しようとする際に表示用装置110の第1表示部111とユーザ端末120の第2表示部121との間で保つべき距離、表示用装置110の表示とユーザ端末120の表示とが重なった状態を継続すべき時間、を決定しうる。
ステップ1002において、パスワード管理装置130は、ステップ1001にて分割したパスワードの第1の部分を、表示用装置110に送信する。また、パスワード管理装置130は、ステップ1001にて分割したパスワードの第2の部分を、ユーザ端末120に送信する。パスワード管理装置130は、さらに、ステップ1001にて作成した、分割された第1の部分および第2の部分のメタ情報(分割例1の場合であれば、パスワードに含まれる全文字の文字部品1のメタ情報および文字部品2のメタ情報)を、ユーザ端末120に送信する。パスワード管理装置130は、さらに、ステップ1001にて決定した距離および/または時間を、ユーザ端末120に送信しうる。パスワード管理装置130は、ステップ1001で決定した距離に基づいて、分割したパスワード第1の部分と第2の部分との相対比(分割例1の場合であれば、文字部品1の大きさと文字部品2の大きさとの表示中における相対比、文字部品1および文字部品2の表示中における相対的な距離)を決定する。
ステップ1003において、表示用装置110は、第1表示部112に、パスワード管理装置130から受信した第1の部分を表示させる。一方、ユーザ端末120は、第2表示部122に、パスワード管理装置から受信した第2の部分を表示させる。
ステップ1004において、ユーザ端末120は、第2表示部122に、表示用装置110に表示されている第1の部分も表示させる。例えば、ユーザ端末120は、第2表示部122に、表示用装置110に表示されている第1の部分を撮影した画像を表示して、その上に第2の部分の画像を重ねて表示することができる。あるいは、例えば、ユーザ端末120は、透明の第2表示部122に、第2の部分の画像を表示して、ユーザはその透明の第2表示部122越しに表示用装置110に表示されている第1の部分の画像を見ることができる。
ステップ1005において、ユーザ端末120は、ユーザ端末120の第2表示部122に表示されている第1の部分または第2の部分の表示中における位置および大きさを調整する。すなわち、上述したように、ユーザ端末120の調整部123は、表示中における位置および大きさの調整を行なう。この際、調整部123は、ステップ1002でパスワード管理装置130から受信したメタ情報の中から、調整に利用するメタ情報を特定する。例えば、分割例1の場合、ユーザ端末120は、表示用装置110に表示されている文字部品1を認識するためのデータ(例えば、文字部品1を撮影した画像)を取得する。次に、ユーザ端末120は、ステップ1002でパスワード管理装置130から受信した文字部品1のメタ情報に含まれている「文字部品1の形状を示す情報」を参照して、取得したデータに含まれる文字部品1と同一の形状を検索する。次に、ユーザ端末120は、この検索されたメタ情報を、表示用装置110に表示されている文字部品1のメタ情報として特定する。ステップ1002において、ステップ1001にて決定された距離および/または時間が送信された場合、実際の距離および/または時間が、決定された距離および/または時間と同一である場合、ユーザ端末120の調整部123は、表示中における位置および大きさを調整しうる。
ステップ1006において、ユーザ端末120は、第2表示部122に、完成したパスワードを表示する。この表示によって、ユーザはパスワードを判読することが可能となる。
図11は、本実施形態の各装置に用いることができる例示的なコンピュータ1100を示している。コンピュータ1100は、CPUなどの制御部1101、主記憶部1102および補助記憶部1103、入力部1104、出力部1105、ネットワークインターフェース1106を含む。制御部1101は、コンピュータ1100において実行される各種処理を行う。主記憶部1102は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、プログラムおよび当該プログラムによる演算処理後のデータなどを記憶する。補助記憶部1103は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置である。入力部1104は、コンピュータ1100に対する各種入力を受信し、出力部1105は、コンピュータ1100によって行われる各種出力をディスプレイやプリンタなどのデバイスを介して行う。ネットワークインターフェース1106は、外部デバイスとのやり取りを行う。
ここまで、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
また、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
100 パスワード表示システム
110 表示用装置
120 ユーザ端末
130 パスワード管理装置
11 第1の部分
12 第2の部分
13 パスワード
111 第1受信部
112 第1表示部
121 第2受信部
122 第2表示部
123 調整部
131 第1送信部
132 第2送信部
133 パスワード記憶部
134 パスワード分割部
1100 コンピュータ
1101 制御部
1102 主記憶部
1103 補助記憶部
1104 入力部
1105 出力部
1106 ネットワークインターフェース

Claims (9)

  1. 第1の端末と、第2の端末と、を含むパスワード表示システムであって、
    前記第1の端末は、
    2つに分割されたパスワードの第1の部分を表示する第1表示部
    を備え、
    前記第2の端末は、ユーザが携行する端末であって、
    前記2つに分割されたパスワードの第2の部分を表示するとともに、前記第1表示部に表示される前記パスワードの第1の部分が撮影された画像を表示する第2表示部と、
    前記第1表示部の表示と前記第2表示部の表示とが重なる状態において、前記パスワードの前記第1の部分と前記第2の部分とによって前記ユーザが前記パスワードを判読可能であるように、前記第1の部分と前記第2の部分とが接する少なくとも1つの点に基づいて、前記第1の部分と前記第2の部分とが結合するように前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方の表示中の位置を調整する調整部と、
    を備えることを特徴とするパスワード表示システム。
  2. 第1の端末と、第2の端末と、を含むパスワード表示システムであって、
    前記第1の端末は、
    2つに分割されたパスワードの第1の部分を表示する第1表示部
    を備え、
    前記第2の端末は、ユーザが携行する端末であって、
    前記2つに分割されたパスワードの第2の部分を表示するとともに、前記第1表示部に表示される前記パスワードの第1の部分を前記ユーザに視認させる透過性の表示部である第2表示部と、
    前記第1表示部の表示と前記第2表示部の表示とが重なる状態において、前記パスワードの前記第1の部分と前記第2の部分とによって前記ユーザが前記パスワードを判読可能であるように、前記第1の部分と前記第2の部分とが接する少なくとも1つの点に基づいて、前記第1の部分と前記第2の部分とが結合するように前記第2の部分の表示中の位置を調整する調整部と、
    を備えることを特徴とするパスワード表示システム。
  3. 前記パスワードの前記第1の部分および前記第2の部分は、前記パスワードを表わすために必要ではないダミー部分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のパスワード表示システム。
  4. 前記ダミー部分は、前記第2表示部において調整が行なわれると、非表示にされることを特徴とする請求項3に記載のパスワード表示システム。
  5. 前記パスワードに含まれる文字の一部である文字部品は、前記文字以外の文字の文字部品と同一形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のパスワード表示システム。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のパスワード表示システムにおいて使用されるパスワード管理装置であって、
    前記パスワードを前記第1の部分と前記第2の部分とに分割し、前記第1の部分および前記第2の部分が互いを識別するための情報である識別情報を作成するパスワード分割部であって、前記識別情報は、前記第1の部分と前記第2の部分とが結合するように前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方の表示中の位置を調整するために用いられる、前記第1の部分と前記第2の部分とが接する少なくとも1つの点の情報を含む、パスワード分割部と、
    前記2つに分割されたパスワードおよび前記識別情報を保持するパスワード記憶部と、
    前記第1の端末に前記パスワードの前記第1の部分を送信する第1送信部と、
    前記第2の端末に前記パスワードの前記第2の部分および前記識別情報を送信する第2送信部と、
    を備えることを特徴とするパスワード管理装置。
  7. 前記パスワードに含まれる文字は、第1の文字部品と第2の文字部品とに分割され、前記第1の文字部品と前記第2の文字部品の組み合わせは複数存在し、
    前記パスワード分割部は、前記パスワードに含まれる文字ごとに、無作為に前記組み合わせを抽出することによって、前記パスワードを分割することを特徴とする請求項6に記載のパスワード管理装置。
  8. 第1の端末および第2の端末を含むシステムで実行されるパスワード表示方法であって、
    前記第1の端末が、2つに分割されたパスワードの第1の部分を表示するステップと、
    前記第2の端末が、前記2つに分割されたパスワードの第2の部分を表示するとともに、前記第1の端末に表示される前記パスワードの第1の部分を、前記第2の端末を介してユーザに視認させるステップと、
    前記第2の端末が、前記第1の端末の表示と前記第2の端末の表示とが重なる状態において、前記パスワードの前記第1の部分と前記第2の部分とによって前記ユーザが前記パスワードを判読可能であるように、前記第1の部分と前記第2の部分とが接する少なくとも1つの点に基づいて、前記第1の部分と前記第2の部分とが結合するように前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方の表示中の位置を調整するステップと、
    を含むことを特徴とするパスワード表示方法。
  9. ユーザが携行するユーザ端末に、パスワード表示方法を実行させるためのプログラムであって、
    前記方法は、
    2つに分割されたパスワードの第2の部分を表示するとともに、他の端末である第1の端末の第1表示部に表示される前記パスワードの第1の部分を、自端末が備える第2表示部を介して前記ユーザに視認させるステップと、
    前記第1の端末の前記第1表示部の表示と、自端末の前記第2表示部の表示とが重なる状態において、前記パスワードの前記第1の部分と前記第2の部分とによって前記ユーザが前記パスワードを判読可能であるように、前記第1の部分と前記第2の部分とが接する少なくとも1つの点に基づいて、前記第1の部分と前記第2の部分とが結合するように前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一方の表示中の位置を調整するステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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