JP6468662B2 - 電力量計内の素子抵抗の計測 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、電力量計の分野に関するものであり、より詳細には、電力量計内の素子抵抗の計測に関するものである。
エネルギー消費または電力消費を計測する電力量計は、典型的には、電力事業者電力ラインと負荷との間に接続される。例えば、住宅用需要家向けの電力量計は、住居の電気システムが電力事業者ラインに接続されるポイントに接続されることが多い。当該計器は、負荷によって消費されたエネルギーに関する計測を行う。
需給計は、しばしば1以上の電気接点を含み、当該電気接点において負荷電圧及び相当量の電流を得ることができる。例えば、ある種の計器は、需要家、すなわち負荷への電力サービスの接続及び切り離しを制御可能なスイッチを備える。当該スイッチは、通常運転において、しばしば100アンペアを超える実質的に全需要家負荷電流を供給するための接点を必要とする。スイッチ接点には、特に、ある頻度でスイッチが使用される場合に、劣化のおそれがある。スイッチ接点の劣化は、当該スイッチ接点上の抵抗を増加させる。当該抵抗によって追加の電力損失が計器内に生じるが、これは、望ましくない。
この問題に対応するため、米国特許第7683642号公報は、計器接点の完全性を監視する方法及び構成を開示し、需給計に関連する接点の電圧降下あるいは抵抗が判別される。当該方法の一部において、既存の計器回路を、電圧、電流等の判別に利用する。米国特許第7683642号公報の図2及び関連する図面では、サービススイッチ接点の抵抗が、スイッチの一方の側の電圧計測と、スイッチを通って流れるラインで計測された電流とを用いて判別される。
米国特許第7683642号公報は、電力量計内のサービススイッチ(及び/または他の電気接点)の抵抗を判別するのに好適な方法を開示しているが、高い精度が必要とされている。特に、接点で生じる電圧降下は非常に小さく、また、コモンモード電圧が大きいため、いくつかの用途向けの計測用回路の精度によっては、接点抵抗の計測に大きな誤差が生じることがある。
特に、計器計測回路は、プラスマイナス0.1%の誤差という比較的厳しい精度で電圧を判別する。そのような回路でも、240ボルトの電気システムでの電圧計測誤差は、最大で240ミリボルトになる。さらに、接点抵抗値の計測では、略ライン電圧でスイッチ接点の両側で電圧を計測するので、当該計測の最大誤差は、最大で2倍の480ミリボルトとなる。この誤差は、サービススイッチあるいは他の低抵抗素子で生じる比較的小さい電圧降下を計測する際には相当なものである。
この問題を解消するため、高精度な電圧計測コンポネントを採用して回路がより厳しい誤差精度、例えば、略0.1%より良好な精度を有するようにすることが考えられる。しかしながら、そのようなコンポネントのコストを追加することで、計器のコストが大幅に増えることになる。
従って、非常に高精度なコンポネントを必要とせずに誤差を低減した需給計内の接点抵抗を計測するための方法及び構成が求められている。
上述した要望、および他の要望に応えるため、本発明は、接点もしくは素子を流れる電流が異なる別々の時刻において、スイッチもしくは他の素子の一方あるいは両方の側で電圧計測を行う。電圧計測結果及びそれに伴う電流計測結果の組合せから、処理回路は接点抵抗値を判別する。本明細書に開示する方法によれば、高精度なコンポネントなしでも、従来の方法と比べて非常に良好な改善が得られる。
1の実施の形態における方法は、ACライン電圧を受けるように動作可能に接続された素子の抵抗値を計測する。この方法は、素子の第1の側から、第1の時刻に、第1の電圧計測値V1Aを取得し、素子の第2の側から、第1の時刻に、第2の電圧計測値V2Aを取得する。この方法は、また、素子から第1の電流計測値IAを、第1の時刻に取得し、素子から第2の電流計測値IBを、第2の時刻に取得する。この方法は、さらに、素子の第1の側から、第2の時刻に、第3の電圧計測値V1Bを取得し、素子の第2の側から、第2の時刻に、第4の電圧計測値V2Bを取得する。そして、処理装置は、少なくとも処理の一部において、すなわち少なくとも部分的に、にV1A、V2A、V1B、V2B、IA及びIBに基づいて、抵抗値を判別する。この判別は、V2BとV2Aとの調整した差分に基づくものである。
他の実施の形態は、上述した方法の少なくとも一部を実行するように構成される回路に関するものである。
上述した特徴や利点やさらに別の特徴や利点は、以下の実施の形態及び添付の図面の詳細を参照することで当業者にさらに明らかとなる。
本発明の第1の実施の形態に係る、計測用の構成を備えた計器の一例を示す概略ブロック図である。 図1に示す計測用の構成の概略ブロック図である。 図2に示す計測用の構成の処理回路の動作のセットの例を示すフローチャートである。 図2に示す計測用の構成の処理回路の動作の代替的なセットを示すフローチャートである。
添付の図面、特に、図1を参照して、当該図面は、本発明の観点に係り構築された電力需給計100を示す。本明細書に開示する発明の1以上の観点は、電力量計の様々な構成によって実現可能であり、そのような計器はACライン電圧と直列に接続された電気素子を有するものであるが、図1に示す計器の具体的な構成に限定されるものではない。
図1において、計器100は、電力事業者の電力ライン102a、102bに動作可能に接続される。電力事業者の電力ライン102a、102bは電力源、例えば、図示しない電力送電及び配電システムに接続される。負荷104(典型的には、電力の需要家)は電力ライン102a、102bに、それぞれ、配線106a、106bを介して接続されている。計器100は、配線106a、106bと、電力ライン102a、102bとの交差点に動作可能に接続されており、負荷104に供給された電力量を検出する。例示的な計器100においては、計器100のコンポネントが、配線106a、106bと、電力ライン102a、102bとの間に接続されている。計器100は、他の動作に加え、負荷104に供給された電気エネルギーの量を示す計測情報を生成する。
計器100は、ハウジング112と、第1及び第2の電流コイル204、274と、第1、第2、第3、第4の電圧センサ114a、114b、114c、114dと、第1及び第2の電流センサ116a、116bと、電力量計処理回路118と、サービススイッチ120a、120bを備えるサービススイッチブロック120と、通信回路122と、表示部128と、駆動回路130と、を備える。
ハウジング112は、計器100上に配置されて様々なコンポネントを収容する。例えば、電圧センサ114aから114d、電流センサ116a、116b、処理回路118、サービススイッチブロック120、通信回路122、表示部128及び駆動回路130の全てがハウジング112内あるいは少なくともハウジング112上で支持されている。様々な計器ハウジングのタイプ、外形、形状が公知であり、それらをハウジング112として好適に使用することができる。例えば、米国で使用されている計器においては、電力計ハウジングは、主に円筒形であるが、他の国においては、ハウジングは矩形の場合もある。ハウジング112は、主に、計器100のコンポネントを環境条件から保護し、これにより、計器100を野外、工業環境あるいは他の環境に配置することが可能となる。
計器100は、当該計器上の連続するブレード及び計器ソケット内のそれぞれのクリップを介して電力ラインに接続される。当該ブレード及びクリップについては図示していないが、公知のものである。計器100が適切に設置されることで、第1の電力ライン102aが、第1のスイッチ120a及び電流コイル204を介して第1の配線106aに接続され、第2の電力ライン102bが、第2のスイッチ120b及び電流コイル274を介して第2の配線106bに接続される。
電圧センサ114a、114b、114c、114dと、電流センサ116a、116bとは、ハウジング112内で保護されている。電圧センサ114cは、第1のスイッチ120aと電力ライン102aとの間で第1のスイッチ120aの第1の側に動作可能に接続されている。電圧センサ114cは、第1のスイッチ120aの第1の側のライン電圧を示す第1の電圧計測信号を生成するように構成されている。この実施の形態において、電圧センサ114aは、第1のスイッチ120aと電流コイル204との間で第1のスイッチ120aの第2の側に動作可能に接続されている。電圧センサ114aは、第1のスイッチ120aの第2の側のライン電圧を示す第2の電圧計測信号を生成するように構成されている。第2の電圧計測信号は、配線106aを介して負荷104へ供給されたライン電圧を示す。この実施の形態において、電圧センサ114bは、スイッチ120bと電流コイル204との間で第2のスイッチ120bの第2の側に動作可能に接続されている。電圧センサ114bは、第2のスイッチ120bの第2の側のライン電圧を示す第3の電圧計測信号を生成するように構成されている。第3の電圧計測信号は、配線106bにおける負荷104のライン電圧を示す。電圧センサ114dは、第2のスイッチ120bと電力ライン102bとの間で第2のスイッチ120bの第1の側に動作可能に接続されている。電圧センサ114dは、第2のスイッチ120bの第1の側のライン電圧を示す第4の電圧計測信号を生成するように構成されている。
電圧センサ114a、114b、114c、114dは、それぞれ、任意の好ましい電圧センサから構成され、それぞれの接続点での電圧を単純に得る配線接続を有している。しかしながら、以下に説明する実施の形態においては、少なくとも電圧センサ114a、114b、114cは、それぞれ、分圧器を有し、分圧器は入力された電圧信号を、その後のデジタル化及び処理に適した信号域へと変換する。
電流センサ116aは、好適な電流センサを備え、電流コイル204に動作可能に接続され、電流コイル204を流れ、ひいては配線106a上の負荷104に流れる電流を示す第1の電流計測信号を生成する。同様に、電流センサ116bは、好適な電流センサを備え、電流コイル274に動作可能に接続され、電流コイル274を流れ、ひいては配線106b上の負荷104に流れる電流を示す第2の電流計測信号を生成する。好適な電流センサは、例えば、電流コイル204、274の周囲に延伸するトロイダルトランスから構成される。
例示及び説明の目的で、図1は2つの電力ライン102a、102bと、2つの配線106a、106bとを示し、当該ラインは二相電力サービス、あるいは240ボルト単相3線式電力サービスの2つのラインを負荷104に提供する。しかしながら、本発明の原理は、三相電力システムに適用可能であることは、当業者にとって理解し得るところである。
処理回路118は、電圧センサ114a、114b、114c、114d及び電流センサ116a、116bからアナログの計測信号を受信するように構成されており、また、スイッチ120a、120b上の抵抗あるいは電圧降下を判別するように構成されている。例示的な実施の形態においては、処理回路118は、計測信号を受信してデジタル化するアナログ−デジタル(「A/D」)変換器118aと、デジタル化された計測信号を処理して各スイッチ120a、120b上の抵抗の計測値を生成するデジタル処理回路118bを備える。この実施の形態において、デジタル処理回路118b、A/D変換器118aの少なくともいずれかは、1の集積回路チップ上に設けられている。しかしながら、別の実施の形態においては、処理回路は別の物理的構成を採用してもよく、2以上の処理装置を有してもよい。
いずれの場合でも、処理回路118は、さらに、内部メモリ118cと外部メモリ118dとを備える。内部メモリ118cは、デジタル処理回路118bと同一の集積回路内に配置されている。内部メモリ118cは、好適には、ランダムアクセスメモリを備えるが、これに限定されるものではない。外部メモリ118dは、好適には、フラッシュメモリ、EEPROM等の不揮発性メモリ、あるいは他の不揮発性メモリを備える。
一般に、処理回路118は、センサ114aから114d、及び116a、116bから入力された電圧及び電流計測波形をサンプリングするように構成されている。処理回路は、対応するデジタル電圧及び電流値を生成するように構成されており、図2及び3とともに以下に後述して説明するように、対応デジタル電圧及び電流値に基づいて抵抗値を判別する。処理回路118は、さらに、生成した抵抗値を、メモリ118c、118dの少なくともいずれかに記憶するように構成されている。処理回路118は、また、生成した抵抗値を処理してスイッチ120a、120bに故障あるいは他の事象が生じているかを判別する。
処理回路118は、さらに、電圧センサ114a、114b(あるいは電圧センサ114c、114d)及び電流センサ116a、116bからのアナログ計測結果から、エネルギー消費データを生成するように構成されている。このような動作において、処理回路118は電圧及び電流計測波形をサンプリングし、電圧及び電流の同時期のサンプルを乗算し、短期間(例えば、1ミリ秒未満)におけるエネルギー計測の概算を得る。これらのサンプリング−積が累積され、これによって電力消費量が得られる。この基本算出式のバリエーションや変更したものは公知であり、用いることができることも公知である。
しかしながら、代替的な実施の形態においては、処理回路118は、エネルギー消費データを、アナログ計測信号を直接処理することで得る。従来知られているように、処理回路118は、1以上の集積回路を備える。
この実施の形態のサービススイッチ回路120は、2つのサービススイッチ120a、120bと、駆動回路130と、ロジカル制御部と、から構成されるが、この場合、ロジカル制御部は処理回路118内(例えば、処理回路の動作の一部を構成)に配置されている。ロジカル制御部は、少なくとも部分的に、処理回路118から分離されていてもよい。駆動回路130は、デジタル信号を受信するように構成されており、また、受信したデジタル信号に応じてスイッチ120a、120bの開閉を制御するように構成されている。計器のサービススイッチ120a、120bに好適な駆動回路130は、公知である。
サービススイッチ120a、120bは、駆動回路130を介した処理回路118の制御の下で、電力ライン102を負荷104に選択的に接続、遮断するように動作可能に接続されている。一般的に、サービススイッチ120a、120bのいずれかは、接続状態、遮断状態、作動準備状態を有する。サービススイッチ120a、120bの状態は、処理回路118内で維持される。
より詳細には、接続状態で、サービススイッチ120a、120bは閉じており、従って電力ライン102を負荷104に接続し、電力を供給する。遮断及び作動準備状態では、サービススイッチ120a、120bは開いており、従って、電力ライン102を負荷104から切り離し、電力の供給を遮断するように動作可能に接続されている。「作動準備」状態は、遮断状態と接続状態との間の遷移状態である。作動準備状態は、遠隔地からスイッチの全体的な制御を容易にし、また、ローカルレベルで最終的な接続決定を可能とする。
サービススイッチ120a、120bは、物理的接点を有し、当該接点は、摩耗及び損傷する傾向がある。摩耗した場合、抵抗が増加し、大きな電圧降下及び電力の消失につながるので望ましくない。
サービススイッチ回路120の一般的な動作において、サービススイッチ回路120は、処理回路118から受信した第1の信号に応じて接続状態から遮断状態に変化し、また、処理回路118内の第2の信号に応じて遮断状態から作動準備状態に変化する。処理回路118は、これらの信号を駆動回路130に供給する。
状態変化を生じさせる信号は、通信回路122を介しての遠隔地からの遠隔装置124から送信されたものであってもよい。例えば、1以上の理由で電力事業者が負荷104への電力供給を遮断しなければならない場合、電力事業者は遠隔装置124を用いて計器100に遮断コマンドを送る。
通信回路122は、遠隔装置124から、陸上通信リンク(例えば、ケーブル、ワイヤ、ファイバ等)、無線通信リンク、あるいはそれらの組み合わせを介して信号を受信するように構成されている。1の実施の形態においては、通信回路122は遠隔装置124から遮断信号を受信するように動作する。遮断信号に応じて、通信回路122は、処理回路118に遮断信号を示す情報を供給する。次に、処理回路118は、サービススイッチ回路120の駆動回路130に第1の信号を供給し、これにより、サービススイッチ回路120が、接続状態から遮断状態へと変化する。遮断状態で、サービススイッチ120a、120bは、配線106を電力ライン102から切り離す。
通信回路122は、また、遠隔装置124から「作動準備」信号を受信するように動作する。作動準備信号に応じて、通信回路122は、処理回路118に、作動準備信号を示す情報を供給する。次に、処理回路118は、サービススイッチ回路120に第2の信号を供給し、これにより、サービススイッチ回路120は、遮断状態から作動準備状態に変化する。作動準備状態では、上述したように、スイッチ120a、120bは配線106を電力ライン102に即座には再接続しない。作動準備状態で、処理回路118は、好適には、ユーザ入力信号を、例えば、図示しない外部アクセスが可能なスイッチを介して受信してもよく、当該入力信号は、ユーザが電力システムへの再接続を希望する旨を示すものである。
表示部128は、処理回路118に動作可能に接続され、例えば計器100の動作に関連する情報を視覚できる態様で表示する。例えば、表示部128は、計器100のエネルギー消費計測動作に関する視認可能な表示を提供する。表示部128は、また、サービススイッチ回路120の状態を示すように構成され、あるいは、少なくともサービススイッチ回路120が作動準備状態のときにその旨を示すように構成されていてもよい。本明細書に開示するように、表示部128は、また、処理回路118が、計器100の電力ラインにおける(例えば、スイッチ120a、120bのいずれかを介した)接続が、閾値を超える抵抗値を有すると判別した場合にその旨を表示するものであってもよい。
上述したように、サービススイッチ120a、120bは、時折開閉する接点を備えており、比較的高い電圧及び電流を供給することが可能である。スイッチ120a、120bの接点は、摩耗する傾向がある。本発明の1の実施の形態に係る構成では、計器100は様々な素子を含み、各スイッチ120a、120bの接点上の抵抗値の計測結果を生成する。当該抵抗値が高すぎる場合、スイッチ120a、120bは交換あるいは少なくとも修理の必要があることを示すことができる。
通常運転において、スイッチ120a、120bは閉じており、負荷104はそれぞれの配線106a、106bを介して電力ライン102a、102bから受電する。この状態で、電圧センサ114a、114b、114c、114dは、それぞれのアナログ電圧計測信号を生成し、電流センサ116a、116bは、それぞれのアナログ電流計測信号を生成する。処理回路118のA/D変換器118aは、電圧センサ114a、114b、114c、114d及び電流センサ116a、116bからアナログの計測信号を受信し、デジタルのサンプリング情報を生成する。当該情報は、サンプリングした波形を含む。サンプリングレートは、好ましくは、略1000サンプル/秒またはそれより大きい値である。デジタル処理回路118bは、A/D変換器118aからデジタルのサンプリング波形を受信し、複数の算出結果を生成する。
特に、デジタル処理回路118bは、デジタルのサンプリング波形からエネルギー消費量を判別する。この実施の形態において、デジタル処理回路118bは、電圧センサ114a及び電流センサ116aからの同時期のサンプルを乗算し、電圧センサ114b及び電流センサ116bからの同時期のサンプルを乗算する。次に、デジタル処理回路118bは、得られた積を継続して累算し、負荷のエネルギー消費量を追跡して計測する。この基本算出式のバリエーション及び変更したものは公知であり、用いることができることも公知である。続いて、デジタル処理回路118bは、算出したエネルギー消費値を示す情報を表示部128及び/または遠隔通信のために通信回路122に供給する。
デジタル処理回路118bは、また、他の演算も行うが、例えば、センサ114aから114dからの電圧及びセンサ116a、116bからの電流の二乗平均平方根(RMS)の計算を行う。サンプリングした波形からRMS値を計算する手法は、公知である。この実施形態では、RMS値は、サンプルの1秒から得られる。したがって、デジタル処理回路118bは、継続して、電圧センサ114cを介したスイッチ120aの第1の側での電圧を示すRMS電圧値V1と、電圧センサ114aを介したスイッチ120aの第2の側での電圧を示すRMS電圧値V2と、電圧センサ114dを介したスイッチ120bの第1の側での電圧を示すRMS電圧値V3と、電圧センサ114bを介したスイッチ120bの第2の側での電圧を示すRMS電圧値V4と、を生成する。この実施の形態において、電圧V4は、基準電圧として設定され、従って、RMS電圧は、常にゼロとなる。デジタル処理回路118bは、さらに、継続して、電流センサ116aを介して第1のスイッチ120aを流れる電流のRMS電流値I1と、電流センサ116bを介して第2のスイッチ120bを流れる電流のRMS電流値I2とを生成する。以下に詳細に説明するように、デジタル処理回路118bは、2つの異なった計測時刻における値V1、V2及びI1に基づいてスイッチ120aの抵抗値を判別する。一般に、抵抗値は、2つの選択した計測時刻における電圧V1及びV2の変化と、電流I1の変化とに基づくものである。同様に、デジタル処理回路118bは、異なる2つの計測時刻におけるV3及びI2の値に基づいてスイッチ120bの抵抗値を判別する。一般に、抵抗値は、2つの選択した計測時刻における電圧V3の変化と、電流I2の変化とに基づくものである。
デジタル処理回路118bは、計測抵抗値をメモリ118c及び/または118dに記憶する。ある実施の形態においては、デジタル処理信号118bは、計測抵抗値、あるいは複数の計測抵抗値に基づく平均もしくは他の統計的な値が所定の閾値を超える場合、表示部128に好適なメッセージを表示する。このメッセージは、計器を読む者、需要家あるいは他の者に、スイッチ120a及び/又は120bがメンテナンスを要することを示すものである。デジタル処理回路118bは、代替的もしくは追加的に、当該メッセージを、通信回路122を介して図示しない遠隔装置(例えば、電力事業者のコンピュータ)に送信する。
図2は、図1の計器100内の計測用の構成200のさらなる詳細を示し、当該構成は、スイッチ120a、120bの抵抗値を判別するためのものである。スイッチ120a、120bは、他の計器用素子と置換されて当該素子の抵抗値を判別してもよい。例えば、構成200は、計器のブレードあるいは計器のコイルもしくは比較的低い抵抗で比較的大きな電圧を伝達する他の装置の抵抗値を判別するように構成しても良い。構成200は、2あるいはそれ未満の数のスイッチまたは装置上の抵抗値を直ちに判別してもよい。
本明細書において説明する実施の形態に戻り、構成200は、電圧センサ114a、114b、114c、114dと、電流センサ116a、116bと、計測回路118とを備える。図1と関連して上述したように、計測回路118は、アナログの計測信号をデジタル計測信号に変換するためのA/D変換器118aと、計測を行うように構成されたデジタル処理回路118bとの両方を備える。図2において、当該素子はひとまとめに処理回路118として示されている。
図2に示すように、第1の電圧センサ114cは、抵抗型分圧器を有し、その出力が処理回路118の第1の入力201と接続されている。同様に、第2の電圧センサ114a及び第3の電圧センサ114bは、それぞれ、抵抗型分圧器を有し、それぞれの出力が、処理回路118の第2、第3入力202、203と接続されている。この実施の形態における第4の電圧センサ114dは、基準電圧V4を定める単なるワイヤ接続で、他の電圧計測のすべてがここを基準としている。第4の電圧センサ114dは、第2のスイッチ120bの第1の側から処理回路118の基準入力204への単なる接続である。上述したように、処理回路118は、RMS電圧値V1、V2、V3、V4をアナログの電圧計測値から生成する。
また、図2に示すように、電流センサ116aは、処理回路118に第1の電流計測信号を供給するように動作可能に接続され、電流センサ116bは、処理回路118に第2の電流計測信号を供給するように動作可能に接続されている。上述したように、処理回路はRMS電流値I1、I2を第1及び第2の電流計測信号から生成する。
「動作論理について」
構成200の動作論理について、以下に説明する。説明の便宜のため、スイッチ120aの第1の側の実際のライン電圧をVSとし、スイッチ120aの第2の側の実際のライン電圧をVLとする。また、スイッチ120bの第1の側の実際のライン電圧をVrefとし、スイッチ120bの第2の側の実際のライン電圧をVRとする。第1のスイッチ120aの抵抗値をRC1とし、第2のスイッチ120bの抵抗値をRC2とする。
サービススイッチ120a、120bの接点抵抗値の判別は、接点間の電圧差(例えば、V2−V1)を計測し、その結果を、スイッチを流れる電流(例えば、I1)で除算することで達成できる。スイッチ120a、120bの典型的な抵抗値は、略200μオームと非常に低い。従って、スイッチ120aを流れる100アンペアの典型的な負荷電流について計測した電圧降下(例えば、V2−V1)は、典型的には、略100アンペア×200μオーム=20ミリボルトとなる。240ボルトの電圧が印加されたライン上の20ミリボルトの信号を計測することは困難で、非常に安定度が高い器具が必要となる。また、そのような器具は、略100デシベルあるいはそれよりも良好な高いコモンモード除去比を必要とする。スイッチ接点抵抗に求められる程度の安定性及びコモンモード除去比を有する器具は、電力量計には実用的でない。
特に、接点上の例えば20ミリボルトの電圧降下は、典型的には、計器内のライン電圧の読みの電圧許容差未満である。例えば、センサ回路114a、114b、114cは、コンポネント許容値や他の要素により、誤差許容範囲を有する。計器100が製造された際、処理回路118には、校正値K1、K2、K3がプログラミングされ、当該校正値はセンサ回路114a、114b、114cのそれぞれの許容範囲を大幅に補償する。当該校正技術は公知のものである。しかしながら、典型的な校正技術は精度の限界を有する。
典型的な場合、電力量計計測電圧センサ回路、例えば、センサ114a、114b、114cは、略プラスマイナス0.1%の精度に校正されている。上述したように、スイッチ120a(あるいはACライン電圧を伝達する他の導電素子)上の典型的な電圧降下は、略20ミリボルトである。従って、典型的な240ボルトのライン電圧では、V及びVの計測における誤差は、240ボルトの0.1%で240ミリボルトである。一方、VとVとの間の差分の判別の場合は、2×240ミリボルト=480ミリボルトである。その結果、スイッチ接点上の電圧降下を直接計測することは実用的ではない。これは、スイッチ120a上の電圧降下の大きさよりもはるかに計測誤差が大きいためである。
大きな電圧の存在下で小さな電圧を読み取ることは、器具に関してよく知られている技術的問題である。計測する2つの信号に共通する大きな電圧は、コモンモード電圧として基準となる。計測システムのコモンモード電圧を無視する能力は、コモンモード除去比と呼ばれている。
大きなコモンモード電圧による技術的問題は、図2に示す負荷側の電圧Vを読む際には存在しない。これは、処理回路118が、Vまでのすべての電圧を参照するためである。負荷電流がゼロで、電圧Vは電圧Vと等しい。従って、Vについてのコモンモード電圧は、ゼロとなる。
高いコモンモード電圧に関連する第2の技術的問題は、校正の際の温度の影響である。典型的なセンサ回路(すなわち、センサ114a、114b、114c)は電圧感知回路内に抵抗器を有し、当該抵抗器は、温度C毎に50ppmの温度係数を有する。図2のセンサ回路114cにおいて、抵抗器が温度C毎にプラスマイナス50ppmの温度係数を有する場合、処理回路118の入力201に印加される電圧信号V1は、温度C毎に最大でプラスマイナス100ppmの誤差を伴うおそれがある。同様に、センサ回路114aの入力202に印加する電圧は、温度C毎に最大でプラスマイナス100ppmの誤差を伴うおそれがある。その結果、入力201と入力202との電圧差(すなわち、V2−V1)は、温度C毎に最大でプラスマイナス200ppmの誤差を伴うおそれがある。校正の際の温度から10°C温度が変化した場合、VとVとの差の計測に含まれる誤差は、高くてプラスマイナス2000ppm、あるいは、240ボルトのライン信号の場合は480ミリボルトとなる。その結果、わずか10度の温度変化が、読みにおいて480ミリボルトの変動を起こす場合には20ミリボルトの接点抵抗は読みことができなくなってしまう。
本発明の1の観点によれば、高いコモンモード電圧及び校正の限度の問題は、ライン電流が変化した後に計測した電圧及び電流の「変化」に基づいて抵抗値を判別することで解消できる。
特に、構成200は、比較的大きな負荷電流変化が生じる状況で一定期間抵抗値計測を行うように構成されている。例えば、負荷104の家電、例えば、電気式衣服乾燥機、温水器、エアコン等の電源が投入、停止されることで生じる負荷電流の変化によるスイッチ102a、102bの電圧降下の変化を、初期校正あるいは温度変化の影響を最小限にするようにして抵抗値を計測することに利用できる。例えば、負荷電流に変化が生じる前に計測されたスイッチ102aの電圧降下を、負荷電流に変化が生じた後のスイッチ102aの電圧降下と比較することで、大きなコモンモード電圧に伴う誤差を無効にすることができる。その結果、スイッチ102aの抵抗値を従来の方法と比較して非常に高いレベルで判別することが可能となる。
以下に抵抗値を判別する様々な方法について説明する。一般に、処理回路118は、図3に示す動作を行い、図1及び2に示すスイッチ120a、120bの抵抗値を計測する。
ステップ305で、処理回路118は、第1の時刻t1において、値V1、V2及びI1をセンサ114c、114a、及び116aのそれぞれから取得する。以下、このときのV1、V2、I1をV1t1、V2t1、I1t1とする。ステップ310で、処理回路118は、第2の時刻t2において、値V1、V2及びI1をセンサ114c、114a、及び116aのそれぞれから取得する。以下、このときのV1、V2、I1をV1t2、V2t2、I1t2とする。後述して説明するように、処理回路118は、スイッチ120a上の抵抗値RC1を判別するためにこれらの値を用いる。
全く同じではないが同様にして、スイッチ120bについても計測を行う。ステップ315で、処理回路118は、第1の時刻t1において、値V3、V4及びI2をセンサ114b、114d、及び116bのそれぞれから取得する。以下、このときのV3、V4、I2をV3t1、V4t1、I2t1とする。ステップ320で、処理回路118は、第2の時刻t2において、値V3、V4及びI2をセンサ114b、114d、及び116bのそれぞれから取得する。以下、このときのV3、V4、I2をV3t2、V4t2、I2t2とする。
ステップ325で、処理回路118は、さらに、電流計測結果I1t1が後の電流計測結果I1t2と所定の量よりも大きく異なっているか、判別する。当該所定の量は、処理回路118に抵抗値計測のトリガーとなる電流変化の量を示すものである。最初の電流計測結果I1が、時刻t1からt2にかけて大きく変化していなかった場合、この抵抗値計測の情報は、特に有益あるいは正確でない可能性がある。しかしながら、最初の電流計測結果I1が時刻t1からt2にかけて所定の量よりも大きく変化していた場合には、抵抗値の算出を行ううえで有用である。所定の量あるいは閾値は、例えば、好適には「100アンペア」である。
従って、ステップ325での判別結果がNOの場合、処理回路118は、処理をステップ340に進める。一方、ステップ325での判別結果がYESの場合、処理回路118は、処理をステップ330に進めて抵抗値を算出する。ステップ330で、処理回路118は、少なくとも部分的に第1の電圧計測結果V1t1、V1t2、第2の電圧計測結果V2t1、V2t2、及び第1の電流計測結果I1t1、I1t2に基づいて抵抗値RC1を判別する。
第1の実施の形態では、処理回路118は、以下の式に基づいて抵抗値を生成する。
Figure 0006468662
ここで、K1はセンサ回路114cの校正定数または補正係数、K2はセンサ回路114aの校正定数または補正係数である。本明細書に開示する実施の形態においては、校正定数または補正係数値K1、K2は、公知の方法で特定のセンサ114a、114c向けに生成されたものである。例えば、校正は、処理回路118を介して、センサ回路114a、114cから提供された電圧計測結果を正確な電圧源からの予期される電圧値と比較することを含む。計器に適した様々なセンサ校正方法が公知である。この実施の形態では、値K1、K2は、センサ回路114c、114aのそれぞれの出力を、プラスマイナス0.1%の精度に補正する。
従って、式(1)により、2つの異なる電流レベルでのスイッチ120a上の電圧降下の差に基づいて抵抗値が得られる。スイッチ120a上の電圧降下の差は、電流レベルにおける対応する差分で除算される。しかしながら、式(1)に関する問題は、いくつかの校正レベルに対して、抵抗値計測における誤差が未だ相当なものである点である。
特に、電流に大きな変化があった後に計測したライン電圧(例えば、VS)における電圧振幅は、略10ボルトになり得る。従って、V1t1−V1t2及びV2t1−V2t2ではそれぞれ最大で10ボルトとなり得る。校正定数K1、K2が最大でプラスマイナス0.1%までの精度を得るためのものであれば、抵抗値計測における誤差は重大となり得る。特に、スイッチ120a上の電圧降下が略100ミリボルト未満となりやすいからである。
従って、他の実施の形態では、処理回路118は以下の式を用いて計測抵抗値RC1を生成する。
Figure 0006468662
上記式(2)は、以下の論拠に基づいて得られたものである。
式(1)において、値RC1は、負荷に起因して、K1、K2の校正精度及びソース電圧VSの変動に大きな感度を示すものである。K1、K2の校正精度に対する感度を減らす手法として、RC1を算出するための式からそれら定数のいずれかを取り除くことが考えられる。ソース電圧VSが一定(例えば、負荷電流の変化の後に10ボルト変動がない)の場合、第1の電圧計測結果V1も変化しない。換言すると、V1t1=V1t2となる。従って、ソース電圧が一定の場合には、式(1)の定数K1は、V1t1をV1t2に代入することで以下のように取り除くことができる。
Figure 0006468662
ソース電圧VS(ひいてはV1)を一定に維持することで、校正定数K1が不要となるだけでなく、校正定数K2の誤差に与える影響を減らすことができる。従って、ソース電圧VSが、電流変化の関数として大幅に変動しない場合は、上記式(3)をステップ330で適用することができる。
しかしながら、ソース電圧VSが比較的一定にとどまることが期待できない場合には、K1等の誤差の要因の一つを取り除く、別の方法を用いる必要がある。式(1)からK1を取り除くことは、以下のように境界条件を適用することで達成できる。
Figure 0006468662
Figure 0006468662
ここで、RLは負荷104についての一定の負荷抵抗値である。式(5)を用いて、式の両側に比(VSt1/VSt2)を掛けることで、時刻t2におけるソース電圧VSt2は、時刻t1におけるソース電圧VSt1と数学的に等しくできる。また、比(VSt1/VSt2)は、比(V1t1/V1t2)と等しい。
Figure 0006468662
式(5)の両側を式(6)の同値と掛けると、以下のようになる。
Figure 0006468662
式(7)は、VSがV1の関数として、定数値K1なしで表せることができることを示している。各時刻t1、t2におけるRC1についてオームの法則式を参照すると、以下の式が得られる。
Figure 0006468662
Figure 0006468662
式(9)の両側にV1t1/V1t2を乗算すると、以下の結果が得られる。
Figure 0006468662
次に、式(8)の両側から式(10)のそれぞれの側を減算すると、以下の式が得られる。
Figure 0006468662
この式は以下のように簡易化できる。
Figure 0006468662
そして、以下のように変更できる。
Figure 0006468662
この最終式は、式(2)に帰結する。
Figure 0006468662
従って、電圧ソースVSがt1とt2との間で大幅に変更した場合、及び、校正定数K1、K2が例えばプラスマイナス0.1%等の電力量計校正定数の通常の範囲内の場合において、式(2)は、RC1の計測誤差の大幅な低減を示すものである。
従って、ステップ330に戻り、校正定数K1、K2の精度及びt1とt2との間でのライン電圧VSの典型的な変動によって、式(1)、(2)、(3)のいずれかを用いることができるが、式(2)が最も弾力的である。すべての式は、少なくとも部分的に時刻t1とt2との間の電圧V2及び電流I1の変化に基づいてRC1を判別する。ステップ330の後、処理回路118は、処理をステップ335に進める。
ステップ335で、処理回路118は、抵抗値RC1をメモリ118dに記憶する。抵抗値RC1は、単一の値(あるいは時間をかけて得た値の連続)として記憶されてもよいし、あるいは、日時スタンプを含むレコードとして記憶されてもよい。また、処理回路118は、好ましくは、複数のすでに記憶されたRC1から平均の(あるいは統計的にふるいにかけた)RC1の値を算出して、ノイズデータを除去してもよい。いずれにしても、ステップ335の後、処理回路118は処理をステップ340に進める。
ステップ340で、処理回路118は、第2の電流計測結果I2t1が、後の電流計測結果I2t2から、ステップ325と同様に所定の量よりも大きく異なるか判別する。判別結果がNOの場合、処理回路118は処理をステップ355に進める。一方、判別結果がYESの場合は、処理回路118は処理をステップ345に進め、スイッチ120bの抵抗値RC2を算出する。ある実施の形態においては、スイッチ120bの抵抗値の計算は、ステップ335でスイッチ120aの抵抗値が算出される都度、行われる。この場合、ステップ340の条件の提示は不要となる。
ステップ345で、第2のスイッチ120bの抵抗値の算出は、この実施の形態においては、スイッチ120aの抵抗値の算出よりもシンプルなものとなる。一般に、処理回路118は、少なくとも部分的に第3の電圧計測結果V3t1、V3t2、第4の電圧計測結果V4t1、V4t2、及び第1の電流計測結果I2t1、I2t2に基づいて抵抗値RC2を判別する。V4は常に基準値として扱われ、変化を生じない。その結果、RC2用の算出式は式(1)と同等となる。
Figure 0006468662
ここで、K3は電圧センサ114bの校正定数である。電圧センサ114dは単なる導電体なので、K4は1と考えることができる。また、V4は基準電圧で一定として扱われるので、上記の式は以下の通りとなる。
Figure 0006468662
ステップ345の後、処理回路118は処理をステップ350に進める。
ステップ350で、処理回路118は、抵抗値RC2をメモリ118dに記憶する。抵抗値RC1と同様に、抵抗値RC2は、単一の値(あるいは時間をかけて得た値の連続)として記憶されてもよいし、あるいは、日時スタンプを含むレコードとして記憶されてもよい。また、処理回路118は、好ましくは、複数のすでに記憶されたRC2からRC2の平均値を算出して、ノイズデータを除去してもよい。いずれにしても、ステップ350の後、処理回路118は処理をステップ355に進める。
ステップ355で、処理回路118は図3に示すステップを繰り返す前に、適宜の時間待機する。タイマー割り込み命令あるいは処理回路118によって示される適宜の時間経過の後、処理回路118は、ステップ305に戻り、処理を繰り返す。時間間隔は、好ましくは、1秒である。
図3に示すタイミング及び動作のシーケンスは、様々な手法で実行できる。例えば、ステップ305及び310は、V1、V2、V3、I1及びI2のそれぞれの複数値(すなわち、2以上の値)を定期的に算出して記憶することを含んでもよい。このような場合、処理回路118は、いずれかの2つの値I1の好適な差分に基づいて、式(1)、(2)、(5)及び/または(15)にどのサンプルを適用するか特定する。換言すると、処理回路は、電流の変化がいつ検出されたかに基づいて、図3の動作のためのサンプル時刻t1、t2を特定する。例えば、処理回路118は、負荷電流の変化の直前をサンプル時刻t1とし、負荷電流の変化の直後をサンプル時刻t2とする。
校正定数K1、K2及びK3の精度にさらに影響を及ぼす温度変化及び経年劣化に対処するため、サンプリング時刻t1、t2は、実時間で近接させ、2つの時刻t1、t2での温度条件がほぼ同一となるようにすることが好ましい。例えば、サンプリング時刻t1、t2は、1時間又は2時間よりも長く離れておらず、好ましくは、15分よりも長く離れていない値である。
図4は、図3の動作の代替例であり、図2の構成においてどのようにタイミングの考慮がなされるかの例を示す。この例では、図4の動作はN秒毎のインターバルで実行される。処理回路118内のメモリ118cは、V1、V2、V3、I1及びI2のそれぞれについて、M個の過去の値を記憶する。1の例では、Nの値は好適には15秒で、Mの値は好適には4である。従って、この例では、1分間分のV1、V2、V3、I1、I2のサンプルがメモリ118cに記憶される。一般に、特定の時間に対応する任意のインターバルnの間、メモリ118cは、M回の過去のインターバル以来、値V1n−1、V1n−2、…V1n−M、V2n−1、V2n−2、…V2n−M、等を記憶している。
ステップ405で、処理回路118は、図4のフローチャートの最後の実行からN秒経過したか判別し、次のインターバルnを開始する。次に、処理回路118は、処理をステップ410に進め、V1、V2、V3、I1、I2を取得する。その後、ステップ415で、処理回路118は、カウンタをx=1に設定する。ステップ420で、処理回路118は、I1がI1n―xから所定の量あるいは閾値よりも大きく異なっているか判別する。I1がI1n―xから所定の量よりも大きく異なっている場合、処理回路118は、処理をステップ435に進める。そうでない場合には、処理回路118は、ステップ425の処理を実行する。
ステップ425において、処理回路118は、x=Mか判別する。換言すると、処理回路118は、I1が、すでに記憶されている値I1のすべてと比較されたか、判別する。判別結果がYESの場合、処理は完了し、処理回路118は処理をステップ435に進める。判別結果がNOの場合、処理回路118はステップ430でxをインクリメントし、上述したステップ420に処理を戻す。
ステップ435は、I1がI1n―xから所定の量よりも大きくことなっている場合に起きるが、このステップで、処理回路118は、V1、V2、V1n―x、V2n―x、I1、I2n―xに基づいて、また、図3に関連した要因に応じて式(1)、(2)、(3)のいずれかを用いて抵抗値RC1を判別する。ステップ435で式(1)、(2)又は(3)を適用する際、n―xの値にt1が代入され、またnの値にt2が代入される。次に、処理回路118は、ステップ335に関連して上述したように、計算したRC1の値を記憶、及び/または処理する。
ステップ440で、処理回路118は、V3、V3n―xに基づいて、式(14)を用いて抵抗値RC2を判別する。ステップ440で式(14)を適用する際、n―xの値にt1が代入され、またnの値にt2が代入される。次に、処理回路118は、ステップ335に関連して上述したように、計算したRC1の値を記憶、及び/または処理する。ステップ440の後、処理回路118は、処理をステップ445に進める。
ステップ445において、この実施の形態の処理回路118は、メモリ118cから値V1n―M、V2n―M、V3n―M、I1n―M、I2n―Mを取り除き、当該メモリ118cに値V1、V2、V3、I1、I2を記憶する。このようにして、処理回路118は、抵抗値を判別するのに利用する直近のM個の様々なRMS電圧及び電流値をメモリ内に維持する。少なくともこれらの値のいくつかは、特に、処理回路118内で別の目的に利用する場合には、より長い期間維持される。
図4に示す実施の形態では、式(1)、(2)、(3)及び/または(14)を用いた計算の際のサンプル時刻t1とt2との間の最大時間インターバルは、M*Nである。M及びNは、任意の好適な数値である。上述したように、MとNとの積は1または2時間を超えないことが好ましい。これは、電圧センサ114a、114b、114cの温度が変化してしまい、計測の精度に影響を与えるからである。1の実施の形態においては、技術者または他の者が、外部装置から通信回路122を介して数値及び適切なコマンドを通信することによって、M及び/またはNの値をプログラミングする。
図3及び/または4の動作と同時に、処理回路118は、電圧センサ114a、114b及び電流センサ116a、116bから受信したサンプルに基づいてエネルギー計算を生成する。しかしながら、処理回路118が値V1、V2、V3、I1及びI2についてRMSあるいはピーク値を用いるのに対して、処理回路118は、典型的には、従来知られているように、電圧計測信号及び電流計測信号の個別のサンプルを用いてエネルギー計算を生成する。上述したように、処理回路118は、好適には、表示部128に、1以上のエネルギー計算値を表示させる。
代替的な実施の形態においては、処理回路118は、電流に実質的な変化がなかったとしても、RC1及びRC2の算出を行うことは可能である。そのような場合でも、任意のRC1、RC2の算出について、t1からt2までの電流の変化が所定の閾値を超えるか判別し、算出したRC1、RC2の値を、t1からt2までの負荷電流が閾値を超えるか否かに応じてメモリ118c及び/または118dの別の場所に記憶することは処理回路118にとって有益である。
上述したように、処理回路118は、算出したRC1、RC2の値のそれぞれを、タイムスタンプを含むレコードとして記憶してもよい。当該レコードは、タイムスタンプに加えて、あるいは、タイムスタンプの代わりに、RC1またはRC2算出値に対応する負荷電流変化(例えば、I1t1―I1t2)を示す情報を含んでもよい。
上述したように、処理回路118、または他の外部装置は、複数のRC1算出値を好適に平均化し、フィルターにかけたRC1値を得ても良い。他の統計的な処理を適用してもよいことはもちろんである。いくつかの実施の形態において、平均あるいはフィルターにかけた値を生成するのに用いる抵抗値計測の回数は、通信回路122を介してプログラミング可能であり、メモリ118dに記憶される。
処理装置の性質のため、式(1)、(2)、(3)、(15)を用いた計算は、複数のステップによって達成する必要がある場合もある。当該ステップの実行順序は、同じ全体計算を実行する場合であっても、変更しても良い。
上述した実施の形態はあくまでも説明のためのものであり、当業者にとって、本発明を実施するうえで適宜の応用及び変更が可能であるが、それらも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
例えば、上述した構想を、単一の電流センサのみで2つの電流を計測する計器構成に適用可能であり、すなわち、2つの主導体(電力ライン)を備えた1つのCTに適用可能である。この構成は、住居用の3線式単相計器には共通のものである。このような場合、両方の電流の合計のみが計測され、個別の電流については計測されない。この計器設計では、接点の抵抗値を計測する上述した方法は、依然として利用可能であるが、2つの異なる接点抵抗値を判別する代わりに、接点抵抗値の平均を判別する。
あるいは、単一の電流センサを備える3線式単相計器における別の選択肢として、右側回路と左側回路との間で計測した「平均」電流値を、電流変化の結果である電圧変化の相対値に基づいて分離することが考えられる。右側及び左側回路は、3線式単相計器内で電流が計測される2つの導体である。このような場合、右側回路での電圧変化が、左側回路の2倍のとき、電流は分離されて、平均電流の3分の2が右側回路に割り当てられ、3分の1が左側回路に割り当てられる。次に、実質的に図3及び4に関連して説明したようにして処理が実行される。

Claims (14)

  1. 素子の抵抗値を計測する方法であって、
    (a)ACライン電圧が印加されるように動作可能に接続された前記素子の第1の側から、第1の時刻に、第1の電圧計測値V1Aを取得し、
    (b)前記素子の第2の側から、第1の時刻に、第2の電圧計測値V2Aを取得し、
    (c)前記素子を流れる第1の電流計測値IAを、第1の時刻に取得し、
    (d)前記素子の第1の側から、第2の時刻に、第3の電圧計測値V1Bを取得し、
    (e)前記素子の第2の側から、第2の時刻に、第4の電圧計測値V2Bを取得し、
    (f)前記素子を流れる第2の電流計測値IBを、第2の時刻に取得し、
    (g)少なくとも部分的に前記計測値V1A、V2A、V1B、V2B、IA及びIBに基づいて、理装置を用いて前記抵抗値を判別する、ことを含み、前記判別は、少なくとも部分的に以下の式を用いている、
    ことを特徴とする方法。
    Figure 0006468662
  2. 前記ステップ(g)は、さらに、以下の式に基づいて前記抵抗値を判別する、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
    Figure 0006468662
    ここで、K2は、電圧計測回路に対応する精度に関する値である。
  3. 前記ステップ(a)は、さらに、第1のアナログ電圧計測結果を取得し、前記第1のアナログ電圧計測結果から第1のデジタル信号を生成し、当該第1のデジタル信号は、前記第1の電圧計測値V1Aを含むものである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ステップ(b)は、さらに、電圧計測回路から第2のアナログ電圧計測結果を取得し、前記第2のアナログ電圧計測結果から第2のデジタル信号を生成し、当該第2のデジタル信号は、前記第2の電圧計測値V2Aを含むものである、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  5. さらに、前記処理装置を用いて前記値IBが閾値量よりも大きく前記値IAより異なるか判別することを含み、
    前記ステップ(g)は、前記値IBが閾値量よりも大きく前記値IAより異なる旨の判別に応じて、前記処理装置を用いて前記抵抗値を判別する、
    ことを特徴とする先行する請求項1、2、3、又は4に記載の方法。
  6. (a)電力量計の一部分を介して少なくとも1つの電力ラインを少なくとも1つの需要家負荷の複数の配線に電気的に接続し、前記一部分は導電性があると共に完全に前記電力量計の中に配置されており、少なくとも前記配線の一つを介して前記需要家負荷に交流電圧を供給し、
    (b)前記電力量計の前記一部分の第1の側から、第1の時刻に、第1の電圧計測結果を取得し、
    (c)前記一部分の第1の側から、第2の時刻に、第2の電圧計測結果を取得し、
    (d)前記一部分を流れる第1の電流計測結果を、第1の時刻に取得し、
    (e)前記一部分を流れる第2の電流計測結果を、第2の時刻に取得し、
    (f)処理装置を用いて、前記第1の電流計測結果が、所定の量よりも大きく前記第2の電流計測結果から異なるか判別し、
    (g)前記第1の電流計測結果が、前記所定の量よりも大きく前記第2の電流計測結果から異なる旨の判別に応じて、前記処理装置を用いて、少なくとも部分的に前記第1電圧計測結果、前記第2電圧計測結果、前記第1電流計測結果、及び前記第2電流計測結果に基づいて、抵抗値を判別
    (h)判別された前記抵抗値が所定の閾値を超える場合、表示部に表示を行う、
    ことを含む、
    ことを特徴とする方法。
  7. 前記電量計の前記一部分の第2の側は、接地されている、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  8. 前記ステップ()は、さらに、前記一部分の第2の側の、第1の時刻での第3の電圧計測結果と、前記一部分の第2の側の、第2の時刻での第4の電圧計測結果と、にさらに基づいて前記抵抗値を判別することを含む、ことを特徴とする請求項またはに記載の方法。
  9. 前記ステップ()は、さらに、前記第1の時刻と前記第2の時刻との間の時刻長が所定の時間量未満の場合のみ、前記処理装置を用いて、前記第1の電流計測結果が前記第2の電流計測結果から所定量よりも大きく異なるか判別することを含む、ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記所定の時間量は2時間未満である、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  11. 前記所定の時間量は15分未満である、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  12. さらに、前記処理装置を用いて、少なくとも電圧計測結果の1つと、少なくとも電流計測結果の1つと、に少なくとも部分的に基づいて少なくとも1のエネルギー消費値を算出することを含む、ことを特徴とする請求項乃至11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記処理装置は、電力量計のハウジング内に配置されている、ことを特徴とする請求項乃至12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 電力量計に用いる回路であって、
    前記電力量計の一部分の第1の側に接続された第1の電圧計測回路と、
    前記電力量計の一部分の第2の側に接続された第2の電圧計測回路と、
    前記一部分に動作可能に接続されており、当該一部分を流れる電流の電流計測結果を取得する電流計測回路と、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の処理を実行するように構成された処理回路と、
    を備えることを特徴とする回路。
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