JP6468647B2 - 圧力変動吸着装置およびガス分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力変動吸着装置と、それを用いて原料ガスから吸着質を分離するガス分離方法に関し、高純度のガスを精製するのに利用される。
例えば、高純度の水素ガスは燃料電池の原料やエネルギー貯蔵媒体として需要が見込まれ、高純度の炭酸ガスは低温輸送や飲料の発泡に用いられる。そのような高純度ガスを低純度の原料ガスから精製するため、圧力変動吸着法(PSA法)を用いたガス分離が行われている。
PSA法を実施するために従来から圧力変動吸着装置が用いられており、例えば特許文献1においては吸着塔の数が3の圧力変動吸着装置が開示され、特許文献2においては吸着塔の数が4の圧力変動吸着装置が開示されている。
図7に示す従来の圧力変動吸着装置101は、吸着剤が収納された第1〜第3吸着塔102a、102b、102cを有する。吸着剤に吸着される吸着質を含む原料ガスG1の供給源に、原料ガス流路103が接続される。吸着剤に吸着されなかった非吸着ガスG2が、非吸着ガス流路104の出口を介して排出される。吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスG3が放出ガス流路105の出口を介して排出される。吸着塔102a、102b、102cの何れかと別の何れかとを互いに連通させるため、連通流路109が用いられる。
吸着塔102a、102b、102cそれぞれは、原料ガス流路103に接続される原料ガス接続流路130a、130b、130c、非吸着ガス流路104に接続される非吸着ガス接続流路131a、131b、131c、放出ガス流路105に接続される放出ガス接続流路132a、132b、132c、および連通流路109に接続される連通用接続流路133a、133a′、133b、133b′、133c、133c′を有する。すなわち、吸着塔102a、102b、102cそれぞれが有する連通用接続流路の数は2とされている。
連通流路109は第1連通部109aと第2連通部109bから構成されている。第1連通部109aの一端は、連通用接続流路133a、133b、133cそれぞれに接続されるように分岐されている。第2連通部109bの一端は、連通用接続流路133a′、133b′、133c′それぞれに接続されるように分岐されている。第2連通部109bの他端は、第1連通部109aの他端と非吸着ガス流路104に接続されるように分岐されている。すなわち、連通流路109は2つの連通部109a、109bから構成され、吸着塔102a、102b、102cそれぞれに2つの連通部109a、109bが接続される。また、第1連通部109aと第2連通部109bとの間に第1流量制御バルブ113が介在し、第2連通部109bと非吸着ガス流路104との間に第2流量制御バルブ115が介在する。
原料ガス接続流路130a、130b、130cそれぞれに、流路を開閉する原料ガスバルブ106a、106b、106cが設けられ、非吸着ガス接続流路131a、131b、131cそれぞれに、流路を開閉する非吸着ガス用バルブ107a、107b、107cが設けられ、放出ガス接続流路132a、132b、132cそれぞれに、流路を開閉する放出ガス用バルブ108a、108b、108cが設けられ、連通用接続流路133a、133a′、133b、133b′、133c、133c′それぞれに、流路を開閉する連通用バルブ110a、111a、110b、111b、110c、111cが設けられている。従来、これらバルブは流路の開度を全開または零とする開閉機能のみを有する開閉バルブにより構成されていた。
圧力変動吸着装置101を用いて原料ガスG1から吸着質を分離する際には、吸着塔102a、102b、102cそれぞれに原料ガスG1が順次導入される。吸着塔102a、102b、102cそれぞれにおいて、原料ガスG1に含まれる吸着質を吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスG2を排出する吸着工程と、内部ガスを排出することで内部圧力を減少させる減圧工程と、吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスG3を排出する脱着工程と、減圧工程にある吸着塔102a、102b、102cの別の何れかから排出される内部ガスを導入した後に放出ガスG3′として排出する洗浄工程と、吸着工程にある吸着塔102a、102b、102cの別の何れかから排出される非吸着ガスG2を導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルが繰り返される。
洗浄工程を実行する際、洗浄工程にある吸着塔に減圧工程にある吸着塔から導入されるガス量を調節するため、第1流量制御バルブ113により連通流路109の開度が調節される。例えば、第1吸着塔102aで吸着工程、第2吸着塔102bで洗浄工程、第3吸着塔102cで減圧工程が実行される時、第1吸着塔102aの原料ガス接続流路130aと非吸着ガス接続流路131a、第2吸着塔102bの放出ガス接続流路132bと連通用接続流路133b、第3吸着塔102cの連通用接続流路133c′がバルブにより開かれ、残りの接続流路はバルブにより閉じられ、連通流路109の開度が第1流量制御バルブ113によって調節された開度とされ、第2連通部109bと非吸着ガス流路104との間が第2流量制御バルブ115により閉じられる。
昇圧工程を実行する際、昇圧工程にある吸着塔に吸着工程にある吸着塔から導入されるガス量を調節するため、第2流量制御バルブ115により連通流路109の開度が調節される。例えば、第1吸着塔102aで吸着工程、第2吸着塔102bで昇圧工程、第3吸着塔102cで脱着工程が実行される時、第1吸着塔102aの原料ガス接続流路130aと非吸着ガス接続流路131a、第3吸着塔102cの放出ガス接続流路132c、第2吸着塔102bの連通用接続流路133b′がバルブにより開かれ、他の接続流路はバルブにより閉じられ、連通流路109の開度が第2流量制御バルブ115によって調節された開度とされ、第1連通部109aと第2連通部109bとの間が第1流量制御バルブ113により閉じられる。
特開2014−189480号公報 特開2014−231029号公報
図7に示す従来の圧力変動吸着装置101においては、洗浄工程にある吸着塔に減圧工程にある吸着塔から連通流路109を介して導入されるガスの量を調節する時、2つの連通部109a、109bの間に介在する第1流量制御バルブ113が用いられる。また、昇圧工程にある吸着塔に吸着工程にある吸着塔から連通流路109を介して導入されるガス量を調節する時、連通部109bと非吸着ガス流路104との間に介在する第2流量制御バルブ115が用いられる。さらに、2つの連通部109a、109bの間を閉じる時に第1流量制御バルブ113が用いられ、連通部109bと非吸着ガス流路104との間を閉じる時に第2流量制御バルブ115が用いられる。
このように連通部の間に介在する流量制御バルブや、連通部と非吸着ガス流路との間に介在する流量制御バルブを用いる従来の圧力変動吸着装置においては、吸着塔毎の連通用接続流路の数が多く構造が複雑なものであった。例えば、図7に示す3つの吸着塔を備える従来の圧力変動吸着装置における吸着塔毎の連通用接続流路の数は上記のように2であり、特許文献2に開示されたような4つの吸着塔を備える圧力変動吸着装置における吸着塔毎の連通用接続流路の数は3である。吸着塔毎の連通用接続流路の数が増加すると、吸着塔それぞれに接続される連通部の数が増加する。さらに、連通用接続流路を開閉する開閉バルブ、連通部相互間の流量制御バルブ、連通部と非吸着ガス流路との間の流量制御バルブが必要であることから、バルブ総数が増加する。
そのため従来の圧力変動吸着装置においては、設備コストが増加し、装置のオペレーションやメンテナンスが煩雑になる。さらに、ガス流路を構成する配管レイアウトが複雑になり、死容積が増大する。そのような死容積の増大は圧力変動吸着装置により分離されるガスのロスにつながることから、例えば水素等を精製する場合は精製ガスの回収率が低下する。本発明は、このような従来技術の問題を解決できる圧力変動吸着装置およびガス分離方法を提供することを目的とする。
本発明による圧力変動吸着装置は、3以上の数の吸着塔と、前記吸着塔それぞれに収納される吸着剤と、前記吸着剤に吸着される吸着質を含有する原料ガスの供給源に接続される原料ガス流路と、前記吸着剤に吸着されなかった非吸着ガスの出口を有する非吸着ガス流路と、前記吸着剤から脱着された吸着質を含む放出ガスの出口を有する放出ガス流路と、前記吸着塔の何れかと別の何れかとを互いに連通させるために用いられる連通流路とを備える。前記吸着塔それぞれは、前記原料ガス流路に接続される原料ガス接続流路と、前記非吸着ガス流路に接続される非吸着ガス接続流路と、前記放出ガス流路に接続される放出ガス接続流路と、前記連通流路に接続される連通用接続流路を有する。前記原料ガス接続流路それぞれに、流路の開閉機能を有する原料ガス用バルブが設けられ、前記非吸着ガス接続流路それぞれに、流路の開閉機能を有する非吸着ガス用バルブが設けられ、前記放出ガス接続流路それぞれに、流路の開閉機能を有する放出ガス用バルブが設けられ、前記連通用接続流路それぞれに、流路の開度調節機能と開閉機能を有する連通用バルブが設けられ、前記吸着塔の何れかと別の何れかとが、前記非吸着ガス流路を介して互いに連通可能とされ、前記非吸着ガス用バルブそれぞれが、前記非吸着ガス接続流路の開度調節機能を有する。
本発明の圧力変動吸着装置によれば、連通用バルブは連通用接続流路の開閉機能だけでなく開度調節機能も有する。これによって、何れかの吸着塔に別の吸着塔から導入されるガスの量を連通用バルブにより調節できるので、連通流路の途中に介在するガス量調節用のバルブを削減あるいは不要にできる。よって、連通流路を構成する連通部の数を低減し、吸着塔毎の連通用接続流路の数を低減し、ガス流路を構成する配管の長さを短縮できる。また、非吸着ガス用バルブは非吸着ガス接続流路の開閉機能だけでなく開度調節機能も有するので、何れかの吸着塔に別の吸着塔から導入される非吸着ガスの量を非吸着ガス用バルブにより調節できる。よって、連通流路を構成する連通部の数を低減し、吸着塔毎の連通用接続流路の数を低減し、ガス流路を構成する配管の長さを短縮できる。
本発明によるガス分離方法の第1の特徴は、本発明による圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、内部ガスを排出することで内部圧力を減少させる減圧工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記減圧工程にある前記吸着塔の別の何れかから排出される内部ガスを導入した後に放出ガスとして排出する洗浄工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔の別の何れかから排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、前記洗浄工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記洗浄工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記減圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とする点にある。
これにより、洗浄工程にある吸着塔に減圧工程にある吸着塔から連通流路を介して導入されるガス量と、昇圧工程にある吸着塔に吸着工程にある吸着塔から連通流路を介して導入されるガス量を、連通用バルブにより連通用接続流路の開度を調節することで調節できる。よって、洗浄工程や昇圧工程に際して連通流路の途中や連通流路と非吸着ガス流路との間に、ガス量を調節するバルブを介在させる必要はない。
本発明によるガス分離方法の第2の特徴は、本発明による圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔の別の何れかから排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、前記吸着工程後であって前記脱着工程前の状態にある前記吸着塔の何れかから内部ガスを送出するガス送出工程を実行すると同時に、その送出された内部ガスを前記脱着工程後であって前記昇圧工程前の状態にある前記吸着塔の別の何れかに導入するガス導入工程を実行し、前記ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とする点にある。
これにより、ガス導入工程にある吸着塔にガス送出工程にある吸着塔から連通流路を介して導入されるガス量と、昇圧工程にある吸着塔に吸着工程にある吸着塔から連通流路を介して導入されるガス量を、連通用バルブにより連通用接続流路の開度を調節することで調節できる。よって、ガス導入工程や昇圧工程に際して連通流路の途中や連通流路と非吸着ガス流路との間に、ガス量を調節するバルブを介在させる必要はない。
本発明によるガス分離方法において、第1の特徴と第2の特徴を組み合わせるのが好ましい。これにより、各特徴それぞれに基づく効果を奏することができる。
本発明によるガス分離方法の第3の特徴は、本発明による圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、内部ガスを排出することで内部圧力を減少させる減圧工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記減圧工程にある前記吸着塔の別の何れかから排出される内部ガスを導入した後に放出ガスとして排出する洗浄工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔の別の何れかから排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、前記洗浄工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記洗浄工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記減圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度を、前記非吸着ガス用バルブによって調節された開度とする点にある。
これによって、吸着工程にある吸着塔から昇圧工程にある吸着塔に、非吸着ガス流路を介して非吸着ガスを導入することができる。すなわち、非吸着ガスを連通流路を介することなく昇圧工程にある吸着塔に導入できるので、連通流路を構成する連通部の数を低減し、吸着塔毎の連通用接続流路の数を低減し、ガス流路を構成する配管の長さを短縮できる。
また、洗浄工程にある吸着塔に減圧工程にある吸着塔から連通流路を介して導入されるガス量を、連通用バルブにより連通用接続流路の開度を調節することで調節できる。よって、洗浄工程に際して連通流路の途中にガス量を調節するバルブを介在させる必要がない。
本発明によるガス分離方法の第4の特徴は、本発明による圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔の別の何れかから排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、前記吸着工程後であって前記脱着工程前の状態にある前記吸着塔の何れかから内部ガスを送出するガス送出工程を実行すると同時に、その送出された内部ガスを前記脱着工程後であって前記昇圧工程前の状態にある前記吸着塔の別の何れかに導入するガス導入工程を実行し、前記ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度を、前記非吸着ガス用バルブによって調節された開度とする点にある。
これによって、ガス導入工程にある吸着塔にガス送出工程にある吸着塔から連通流路を介して導入されるガス量を、連通用バルブにより連通用接続流路の開度を調節することで調節できる。よって、ガス導入工程に際して連通流路の途中にガス量を調節するバルブを介在させる必要はない。
また、吸着工程にある吸着塔から昇圧工程にある吸着塔に、非吸着ガス流路を介して非吸着ガスを導入することができる。すなわち、非吸着ガスを連通流路を介することなく昇圧工程にある吸着塔に導入できるので、連通流路を構成する連通部の数を低減し、吸着塔毎の連通用接続流路の数を低減し、ガス流路を構成する配管の長さを短縮できる。
本発明によるガス分離方法において、第3の特徴と第4の特徴を組み合わせるのが好ましい。これにより、各特徴それぞれに基づく効果を奏することができる。
さらに、前記ガス送出工程として、第1ガス送出工程と第2ガス送出工程とを実行し、前記ガス導入工程として、第1ガス導入工程と第2ガス導入工程とを実行し、前記第1ガス送出工程を前記吸着工程後であって前記脱着工程前に実行すると同時に、前記第1ガス導入工程を前記脱着工程後であって前記昇圧工程前に実行し、前記第2ガス送出工程を前記第1ガス送出工程後であって前記脱着工程前に実行すると同時に、前記第2ガス導入工程を前記脱着工程後であって前記第1ガス導入工程前に実行し、前記第1ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記第1ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記第1ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、前記第2ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記第2ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記第2ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度としてもよい。
本発明によれば、設備コストの低減、オペレーション、メンテナンスの容易化、死容積の減少による分離ガスのロス低減に貢献する圧力変動吸着装置およびガス分離方法を提供できる。
本発明の比較例に係る圧力変動吸着装置の構成説明図。 本発明の比較例に係る圧力変動吸着装置の運転状態(a)〜(i)を示す図。 本発明の比較例に係る圧力変動吸着装置の運転状態(a)〜(i)における吸着塔それぞれでの処理工程と、バルブの状態との対応関係を示す図。 本発明の実施形態に係る圧力変動吸着装置の構成説明図。 本発明の実施形態に係る圧力変動吸着装置の運転状態(a)′〜(h)′を示す図。 本発明の実施形態に係る圧力変動吸着装置の運転状態(i)′〜(p)′を示す図。 本発明の実施形態に係る圧力変動吸着装置の運転状態(a)′〜(h)′における吸着塔それぞれでの処理工程と、バルブの状態との対応関係を示す図。 本発明の実施形態に係る圧力変動吸着装置の運転状態(i)′〜(p)′における吸着塔それぞれでの処理工程と、バルブの状態との対応関係を示す図。 従来の圧力変動吸着装置の構成説明図。
図1は、原料ガスG1から吸着質を分離するために用いられる本発明の比較例に係る圧力変動吸着装置1を示す。圧力変動吸着装置1は第1〜第3吸着塔2a、2b、2cを有する。各吸着塔2a、2b、2cに、原料ガスG1に含有される吸着質を吸着する吸着剤が収納される。吸着剤は原料ガスG1から吸着質を選択的に吸着するものであれば特に限定されない。例えば、炭素モレキュラーシーブ(CMS)やゼオライトモレキュラーシーブ(ZMS)を、単独または組み合わせて吸着剤として用いることができる。また、原料ガスG1が吸着質として水分を含む場合は吸着剤としてアルミナを他の吸着剤と組み合わせて用いるのが好ましい。
目的成分ガスと不純物成分ガスとの混合ガスを原料ガスG1とし、圧力変動吸着装置1により目的成分ガスを高濃度に精製する場合、不純物成分ガスが吸着質であってもよいし、目的成分ガスが吸着質であってもよい。例えば、天然ガスの水蒸気改質ガスを原料ガスG1として用い、圧力変動吸着装置1により水素を精製する場合、原料ガスG1は目的成分ガスである水素ガスと不純物成分ガスである二酸化炭素、一酸化炭素、メタン等を含む。原料ガスG1の組成は特に限定されないが、一例を挙げると、水素が76.0モル%、二酸化炭素が20.0モル%、一酸化炭素が0.4モル%、メタンが3.6モル%である。また、石油精製プラントなどの供給源から供給されるガスを原料ガスG1として用い、圧力変動吸着装置1により炭酸ガスを精製する場合、原料ガスG1は目的成分ガスである炭酸ガスと不純物成分ガスである水素、メタン、窒素、酸素、一酸化炭素等を含む。
原料ガスG1を吸着塔2a、2b、2cそれぞれへ導入するため、配管により構成される原料ガス流路3が用いられる。すなわち、吸着塔2a、2b、2cそれぞれは、配管により構成される原料ガス接続流路30a、30b、30cと、一端部に形成された下部ガス通過口2a′、2b′、2c′と、他端部に形成された上部ガス通過口2a″、2b″、2c″を有する。原料ガス流路3の一端は分岐され、原料ガス接続流路30a、30b、30cそれぞれの一端に接続される。原料ガス流路3の他端は、原料ガスG1の供給源に接続される。なお、原料ガス流路3の他端と原料ガスG1の供給源との接続は従来同様に行えばよく、必要であれば加圧装置や流量制御バルブ等を介して接続してもよい。第1吸着塔2aの下部ガス通過口2a′は原料ガス接続流路30aの他端に、第2吸着塔2bの下部ガス通過口2b′は原料ガス接続流路30bの他端に、第3吸着塔2cの下部ガス通過口2c′は原料ガス接続流路30cの他端に、それぞれ接続される。
吸着剤に吸着されなかった非吸着ガスG2を吸着塔2a、2b、2cそれぞれから排出するため、配管により構成される非吸着ガス流路4が用いられる。すなわち、吸着塔2a、2b、2cそれぞれは、配管により構成される非吸着ガス接続流路31a、31b、31cを有する。非吸着ガス流路4の一端は分岐され、非吸着ガス接続流路31a、31b、31cそれぞれの一端に接続される。非吸着ガス流路4の他端は、非吸着ガスG2の出口とされる。なお、非吸着ガス流路4の他端からの非吸着ガスG2の排出は従来同様に行えばよく、例えば背圧調節用の圧力制御バルブを介して排出すればよい。第1吸着塔2aの上部ガス通過口2a″は非吸着ガス接続流路31aの他端に、第2吸着塔2bの上部ガス通過口2b″は非吸着ガス接続流路31bの他端に、第3吸着塔2cの上部ガス通過口2c″は非吸着ガス接続流路31cの他端に、それぞれ接続される。
吸着剤から脱着された吸着質を含む放出ガスG3、G3′を吸着塔2a、2b、2cそれぞれから排出するため、配管により構成される放出ガス流路5が用いられる。すなわち、吸着塔2a、2b、2cそれぞれは、配管により構成される放出ガス接続流路32a、32b、32cを有する。放出ガス流路5の一端は分岐され、放出ガス接続流路32a、32b、32cそれぞれの一端に接続される。放出ガス流路5の他端は放出ガスG3、G3′の出口とされる。放出ガス流路5の他端からの放出ガスG3、G3′の排出は従来同様に行えばよく、例えば背圧調節用の圧力制御バルブを介して大気圧領域に排出してもよいし、あるいは、流量制御バルブ、真空ポンプを介して排出してもよい。第1吸着塔2aの下部ガス通過口2a′は放出ガス接続流路32aの他端に、第2吸着塔2bの下部ガス通過口2b′は放出ガス接続流路32bの他端に、第3吸着塔2cの下部ガス通過口2c′は放出ガス接続流路32cの他端に、それぞれ接続される。
吸着塔2a、2b、2cの何れかと別の何れかとを互いに連通させるため、配管により構成される連通流路9が用いられる。すなわち、吸着塔2a、2b、2cそれぞれは、連通流路9との接続用の連通用接続流路33a、33b、33cを有する。連通流路9の一端は第1吸着塔2aの連通用接続流路33aの一端に接続され、連通流路9の他端は第3吸着塔2cの連通用接続流路33cに接続され、連通流路9の中間部は第2吸着塔2bの連通用接続流路33bに接続される。第1吸着塔2aの上部ガス通過口2a″は連通用接続流路33aの他端に、第2吸着塔2bの上部ガス通過口2b″は連通用接続流路33bの他端に、第3吸着塔2cの上部ガス通過口2c″は連通用接続流路33cの他端に、それぞれ接続される。
原料ガス接続流路30a、30b、30cそれぞれに、流路の開閉機能を有する原料ガス用バルブ6a、6b、6cが設けられている。原料ガス用バルブ6a、6b、6cそれぞれは、原料ガス接続流路30a、30b、30cを開き状態と閉じ状態とに切り換える開閉バルブにより構成されている。これにより、第1吸着塔2aの原料ガス接続流路30aは、第1原料ガス用バルブ6aにより開閉され、第1原料ガス用バルブ6aを介して原料ガス流路3に接続される。第2吸着塔2bの原料ガス接続流路30bは、第2原料ガス用バルブ6bにより開閉され、第2原料ガス用バルブ6bを介して原料ガス流路3に接続される。第3吸着塔2cの原料ガス接続流路30cは、第3原料ガス用バルブ6cにより開閉され、第3原料ガス用バルブ6cを介して原料ガス流路3に接続される。
非吸着ガス接続流路31a、31b、31cそれぞれに、流路の開閉機能を有する非吸着ガス用バルブ7a、7b、7cが設けられている。非吸着ガス用バルブ7a、7b、7cそれぞれは、非吸着ガス接続流路31a、31b、31cを開き状態と閉じ状態とに切り換える開閉バルブにより構成されている。これにより、第1吸着塔2aの非吸着ガス接続流路31aは、第1非吸着ガス用バルブ7aにより開閉され、第1非吸着ガス用バルブ7aを介して非吸着ガス流路4に接続される。第2吸着塔2bの非吸着ガス接続流路31bは、第2非吸着ガス用バルブ7bにより開閉され、第2非吸着ガス用バルブ7bを介して非吸着ガス流路4に接続される。第3吸着塔2cの非吸着ガス接続流路31cは、第3非吸着ガス用バルブ7cにより開閉され、第3非吸着ガス用バルブ7cを介して非吸着ガス流路4に接続される。
放出ガス接続流路32a、32b、32cそれぞれに、流路の開閉機能を有する放出ガス用バルブ8a、8b、8cが設けられている。放出ガス用バルブ8a、8b、8cそれぞれは、放出ガス接続流路32a、32b、32cを開き状態と閉じ状態とに切り換える開閉バルブにより構成されている。これにより、第1吸着塔2aの放出ガス接続流路32aは、第1放出ガス用バルブ8aにより開閉され、第1放出ガス用バルブ8aを介して放出ガス流路5に接続される。第2吸着塔2bの放出ガス接続流路32bは、第2放出ガス用バルブ8bにより開閉され、第2放出ガス用バルブ8bを介して放出ガス流路5に接続される。第3吸着塔2cの放出ガス接続流路32cは、第3放出ガス用バルブ8cにより開閉され、第3放出ガス用バルブ8cを介して放出ガス流路5に接続される。
連通用接続流路33a、33b、33cそれぞれに、流路の開度調節機能と開閉機能を有する連通用バルブ10a、10b、10cが設けられている。連通用バルブ10a、10b、10cそれぞれは、連通用接続流路33a、33b、33cの開度を全開または零とするだけでなく、全開〜零の間で変化するように調節する流量制御バルブにより構成され、開度を零にすることで連通用接続流路33a、33b、33cを閉じることができる。これにより、第1吸着塔2aの連通用接続流路33aは、第1連通用バルブ10aにより開閉されると共に開度調節され、第1連通用バルブ10aを介して連通流路9に接続される。第2吸着塔2bの連通用接続流路33bは、第2連通用バルブ10bにより開閉されると共に開度調節され、第2連通用バルブ10bを介して連通流路9に接続される。第3吸着塔2cの連通用接続流路33cは、第3連通用バルブ10cにより開閉されると共に開度調節され、第3連通用バルブ10cを介して連通流路9に接続される。
上記圧力変動吸着装置1を用いて原料ガスG1から吸着質を分離する際に、吸着塔2a、2b、2cそれぞれに原料ガスが順次導入され、吸着塔2a、2b、2cそれぞれにおいて、複数の処理工程を順次実行する処理サイクルが繰り返される。
処理サイクルの1サイクルを構成する複数の処理工程として、吸着工程、減圧工程、ガス送出工程、脱着工程、洗浄工程、ガス導入工程、および昇圧工程を順次実行する。各処理工程の実行時間は、例えば分離されて回収されるガスの目標純度や回収率に応じて予め実験により求めて設定すればよい。吸着塔2a、2b、2cそれぞれにおける処理工程の実行タイミングは互いに相違する。これにより吸着装置1においては、図2に示すように、吸着塔2a、2b、2cそれぞれにおける処理工程が互いに相違する運転状態(a)〜(i)が順次具現され、連続的に原料ガスG1から吸着質が分離される。図2における矢印はガスの流動方向を示す。運転状態(a)(d)(g)における各処理工程の実行時間は例えば30秒、運転状態(b)(e)(h)における各処理工程の実行時間は例えば20秒、運転状態(c)(f)(i)における各処理工程の実行時間は例えば100秒とされる。各吸着塔2a、2b、2cの内部温度は特に限定されないが、季節に応じた温度変化を考慮して0〜40℃程度であれば問題ない。
上記処理工程を順次実行するため、上記バルブ6a、6b、6c、7a、7b、7c、8a、8b、8c、10a、10b、10cそれぞれが駆動される。なお、バルブ6a、6b、6c、7a、7b、7c、8a、8b、8c、10a、10b、10cは、アクチュエータにより駆動される公知の自動バルブにより構成し、公知の制御装置を用いて駆動すればよい。図3は、運転状態(a)〜(i)と、吸着塔2a、2b、2cそれぞれにおいて実行される処理工程と、バルブ6a、6b、6c、7a、7b、7c、8a、8b、8c、10a、10b、10cそれぞれの状態との対応関係を示し、○印はバルブの開き状態を示し、×印はバルブの閉じ状態を示す。
運転状態(a)においては、第1原料ガス用、第1非吸着ガス用、第2放出ガス用、第2、第3連通用バルブ6a、7a、8b、10b、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第1原料ガス用、第1非吸着ガス用バルブ6a、7aが開かれることで、第1吸着塔2aで吸着工程が実行される。第2放出ガス用、第2、第3連通用バルブ8b、10b、10cが開かれることで、第2吸着塔2bで洗浄工程が、第3吸着塔2cで減圧工程がそれぞれ実行される。この際、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされ、洗浄工程にある吸着塔に所定量のガスが洗浄のために導入される。
運転状態(b)においては、第1原料ガス用、第1非吸着ガス用、第2、第3連通用バルブ6a、7a、10b、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第1原料ガス用、第1非吸着ガス用バルブ6a、7aが開かれることで、第1吸着塔2aでは運転状態(a)に引き続いて吸着工程が実行される。第2、第3連通用バルブ10b、10cが開かれることで、第2吸着塔2bでガス導入工程、第3吸着塔2cでガス送出工程がそれぞれ実行される。この際、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされ、ガス送出工程にある第3吸着塔2cの内部圧力が減少し、ガス導入工程にある第2吸着塔2bの内部圧力が上昇し、両吸着塔2b、2cの内部圧力が均等化される。なお、2つの吸着塔の内部圧力の均等化により、両吸着塔の内部圧力が同一になってもよいし、両吸着塔の内部圧力の差が低減されるだけでもよい。
運転状態(c)においては、第1原料ガス用、第1非吸着ガス用、第3放出ガス用、第1、第2連通用バルブ6a、7a、8c、10a、10bが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第1原料ガス用、第1非吸着ガス用、第1、第2連通用バルブ6a、7a、10a、10bが開かれることで、第1吸着塔2aでは運転状態(b)に引き続いて吸着工程、第2吸着塔2bで昇圧工程がそれぞれ実行される。第3放出ガス用バルブ8cが開かれることで、第3吸着塔2cで脱着工程が実行される。この際、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、昇圧工程にある第2吸着塔2bに設定された量のガスが導入されることで第2吸着塔2bの内部圧力が所定圧力まで上昇する。運転状態(a)〜(c)において第2連通用バルブ10bによって調節される開度を一定とし、運転状態(a)、(b)において第3連通用バルブ10cによって調節される開度を変更し、運転状態(c)において第1連通用バルブ10aによって調節される開度を変更することで、連通用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(d)においては、第2原料ガス用、第2非吸着ガス用、第3放出ガス用、第1、第3連通用バルブ6b、7b、8c、10a、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第2原料ガス用、第2非吸着ガス用バルブ6b、7bが開かれることで、第2吸着塔2bで吸着工程が実行される。第3放出ガス用、第1、第3連通用バルブ8c、10a、10cが開かれることで、第1吸着塔2aで減圧工程、第3吸着塔2cで洗浄工程がそれぞれ実行される。この際、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされる。
運転状態(e)においては、第2原料ガス用、第2非吸着ガス用、第1、第3連通用バルブ6b、7b、10a、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第2原料ガス用、第2非吸着ガス用バルブ6b、7bが開かれることで、第2吸着塔2bで運転状態(d)に引き続いて吸着工程が実行される。第1、第3連通用バルブ10a、10cが開かれることで、第1吸着塔2aでガス送出工程、第3吸着塔2cでガス導入工程がそれぞれ実行される。この際、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされ、ガス送出工程にある第1吸着塔2aの内部圧力が減少し、ガス導入工程にある第3吸着塔2cの内部圧力が上昇し、両吸着塔2a、2cの内部圧力が均等化される。
運転状態(f)においては、第2原料ガス用、第2非吸着ガス用、第1放出ガス用、第2、第3連通用バルブ6b、7b、8a、10b、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第2原料ガス用、第2非吸着ガス用、第2、第3連通用バルブ6b、7b、10b、10cが開かれることで、第2吸着塔2bで運転状態(e)に引き続いて吸着工程、第3吸着塔2cで昇圧工程がそれぞれ実行される。第1放出ガス用バルブ8aが開かれることで、第1吸着塔2aで脱着工程が実行される。この際、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bにより調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cにより調節された開度とされ、昇圧工程にある第3吸着塔2cに設定された量のガスが導入されることで第3吸着塔2cの内部圧力が所定圧力まで上昇する。運転状態(d)〜(f)において第3連通用バルブ10cによって調節される開度を一定とし、運転状態(d)、(e)において第1連通用バルブ10aによって調節される開度を変更し、運転状態(f)において第2連通用バルブ10bによって調節される開度を変更することで、連通用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(g)においては、第3原料ガス用、第3非吸着ガス用、第1放出ガス用、第1、第2連通用バルブ6c、7c、8a、10a、10bが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第3原料ガス用、第3非吸着ガス用バルブ6c、7cが開かれることで、第3吸着塔2cで吸着工程が実行される。第1放出ガス用、第1、第2連通用バルブ8a、10a、10bが開かれることで、第1吸着塔2aで洗浄工程、第2吸着塔2bで減圧工程がそれぞれ実行される。この際、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされる。
運転状態(h)においては、第3原料ガス用、第3非吸着ガス用、第1、第2連通用バルブ6c、7c、10a、10bが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第3原料ガス用、第3非吸着ガス用バルブ6c、7cが開かれることで、第3吸着塔2cで運転状態(g)に引き続いて吸着工程が実行される。第1、第2連通用バルブ10a、10bが開かれることで、第1吸着塔2aでガス導入工程、第2吸着塔2bでガス送出工程がそれぞれ実行される。連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、ガス送出工程にある第2吸着塔2bの内部圧力が減少し、ガス導入工程にある第1吸着塔2aの内部圧力が上昇し、両吸着塔2a、2bの内部圧力が均等化される。
運転状態(i)においては、第3原料ガス用、第3非吸着ガス用、第2放出ガス用、第1、第3連通用バルブ6c、7c、8b、10a、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第3原料ガス用、第3非吸着ガス用、第1、第3連通用バルブ6c、7c、10a、10cが開かれることで、第1吸着塔2aで昇圧工程、第3吸着塔2cで運転状態(h)に引き続いて吸着工程がそれぞれ実行される。第2放出ガス用バルブ8bが開かれることで、第2吸着塔2bで脱着工程が実行される。この際、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされ、昇圧工程にある第1吸着塔2aに設定された量のガスが導入されることで第1吸着塔2aの内部圧力が所定圧力まで上昇する。運転状態(g)〜(i)において第1連通用バルブ10aによって調節される開度を一定とし、運転状態(g)、(h)において第2連通用バルブ10bによって調節される開度を変更し、運転状態(i)において第3連通用バルブ10cによって調節される開度を変更することで、連通用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
吸着工程が吸着塔2a、2b、2cの何れかにおいて実行される時、原料ガス流路3を介して原料ガスG1が導入されることで、その吸着塔の内部は原料ガスG1の圧力により吸着工程において必要とされる吸着圧力まで加圧される。吸着圧力は例えば0.6〜4.0MPaGとされる。これにより吸着工程においては、原料ガスG1に含まれる吸着質が吸着剤に加圧下で吸着され、また、吸着剤に吸着されない非吸着ガスG2は、非吸着ガス流路4を介して吸着塔から排出される。不純物成分ガスが吸着質である原料ガスG1から水素ガスのような目的成分ガスを分離して精製する場合、非吸着ガス流路4を介して排出される非吸着ガスG2が目的成分ガスとして回収され、不純物成分ガスが放出ガス流路5を介して排出される。
減圧工程が吸着塔2a、2b、2cの何れかにおいて実行される時、その吸着塔の内部は、連通流路9、洗浄工程にある吸着塔を介して放出ガス流路5に通じる。これにより、減圧工程にある吸着塔の内部圧力は吸着圧力から減少し、減圧工程にある吸着塔から内部ガスが洗浄工程にある吸着塔への導入後に放出ガス流路5を介して放出される。この際、減圧工程にある吸着塔の内部圧力の減少幅は、洗浄工程にある吸着塔に導入されるガス量に対応する。
ガス送出工程が吸着塔2a、2b、2cの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は、連通流路9を介してガス導入工程が実行される吸着塔2a、2b、2cの別の何れかの内部に通じる。これにより、ガス送出工程にある吸着塔の内部圧力は減圧工程の終了時よりも減少する。この際、ガス送出工程にある吸着塔の内部ガスがガス導入工程にある吸着塔に導入されることで、ガス導入工程にある吸着塔の内部圧力は上昇する。よって、ガス送出工程にある吸着塔の内部圧力とガス導入工程にある吸着塔の内部圧力の差が低減される。ここで、連通用接続流路の開度が調節されることで、両吸着塔の内部圧力の変化速度を調節することができる。
脱着工程が吸着塔2a、2b、2cの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は放出ガス流路5に通じるものとされる。これにより、脱着工程にある吸着塔の内部圧力はガス送出工程の終了時よりも減少し、吸着剤から吸着質が脱着される。脱着された吸着質を含む放出ガスG3が吸着塔内部から放出ガス流路5を介して排出される。吸着剤からの吸着質の脱着圧力は、放出ガスG3を放出ガス流路5から真空ポンプを介して排出する場合は大気圧未満とされ、放出ガスG3を放出ガス流路5から大気中に放出する場合は例えば30〜50kPaGとされる。目的成分ガスが吸着質である原料ガスG1から炭酸ガスのような目的成分ガスを分離して精製する場合、脱着工程において放出ガス流路5を介して排出される放出ガスG3が目的成分ガスとして回収され、不純物成分ガスが非吸着ガス流路4を介して排出される。
洗浄工程が吸着塔2a、2b、2cの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は、減圧工程にある吸着塔2a、2b、2cの別の何れかの内部に連通流路9を介して通じる。これにより、減圧工程にある吸着塔から排出される内部ガスG4′が、洗浄工程にある吸着塔に導入された後に放出ガス流路5を介して放出ガスG3′として排出される。この際、放出ガスG3′には洗浄工程にある吸着塔に滞留していた吸着質が含まれる。
洗浄工程にある吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、洗浄工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度と、減圧工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度が、連通用バルブによって調節された開度とされる。この連通用バルブによる連通用接続流路の開度の調節方法は特に限定されず、例えば、予め定めた開度となるように調節してもよいし、洗浄工程にある吸着塔への導入ガス量の目標値と測定値との偏差を低減するフィードバック制御を行うことで調節してもよい。
昇圧工程が吸着塔2a、2b、2cの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は、連通流路9を介して吸着工程が実行される吸着塔2a、2b、2cの別の何れかの内部に通じる。この際、吸着工程にある吸着塔から排出される非吸着ガスG2の一部を、昇圧工程にある吸着塔に導入することで、昇圧工程にある吸着塔の内部圧力は吸着圧力あるいは吸着圧力近傍まで上昇する。
昇圧工程にある吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、吸着工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度と、昇圧工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度が、連通用バルブによって調節された開度とされる。この連通用バルブによる連通用接続流路の開度の調節方法は特に限定されず、例えば、予め定めた開度となるように調節してもよいし、昇圧工程にある吸着塔への導入ガス量の目標値と測定値との偏差を低減するフィードバック制御を行うことで調節してもよい。
上記比較例によれば、連通用バルブ10a、10b、10cは連通用接続流路33a、33b、33cの開閉機能だけでなく開度調節機能も有する流量制御バルブにより構成されている。これにより、吸着塔2a、2b、2cの何れかに吸着塔2a、2b、2cの別の何れかから導入されるガスの量を、連通用バルブ10a、10b、10cの何れか2つを介して調節できるので、図7に示す従来技術におけるような連通流路109の途中に介在する流量制御バルブ113や非吸着ガス流路104と連通流路109との間に介在する流量制御バルブ115を削減あるいは不要にできる。すなわち、洗浄工程にある吸着塔に減圧工程にある吸着塔から連通流路9を介して導入されるガス量と、昇圧工程にある吸着塔に吸着工程にある吸着塔から連通流路9を介して導入されるガス量を、連通用バルブ10a、10b、10cの何れか2つにより連通用接続流路33a、33b、33cの何れか2つの開度を調節することで調節できる。よって、洗浄工程や昇圧工程に際して連通流路9の途中や連通流路9と非吸着ガス流路4との間に、ガス量を調節するバルブを介在させる必要はない。よって、従来の圧力変動吸着装置101のバルブ106a、106b、106c、107a、107b、107c、108a、108b、108c、110a、110b、110c、111a、111b、111c、113、115の総数は17であるのに対し、比較例の圧力変動吸着装置1におけるバルブ6a、6b、6c、7a、7b、7c、8a、8b、8c、10a、10b、10cの総数を12にできる。また、吸着塔毎の連通用接続流路の数を低減でき、従来の圧力変動吸着装置101の吸着塔毎の連通用接続流路の数は2であるのに対し、比較例の圧力変動吸着装置1における吸着塔毎の連通用接続流路の数は1である。これにより、連通流路9を複数の連通部から構成する必要がなく、ガス流路を構成する配管の長さを短縮できる。
図4は、原料ガスG1から吸着質を分離するために用いられる本発明の実施形態に係る圧力変動吸着装置51を示す。以下、比較例と同一部分は同一符号で示して説明を省略し、相違点を説明する。
圧力変動吸着装置51は第4吸着塔2dを有し、そこに第1〜第3吸着塔2a、2b、2cと同様に吸着剤が収納される。第1〜第3吸着塔2a、2b、2cと同様に、第4吸着塔2dに下部ガス通過口2d′と上部ガス通過口2d″が形成され、下部ガス通過口2d′に原料ガス接続流路30dの他端と放出ガス接続流路32dの他端が接続され、上部ガス通過口2d″に非吸着ガス接続流路31dの他端と連通用接続流路33dの他端が接続される。
原料ガス流路3の一端は原料ガス接続流路30a、30b、30cと共に原料ガス接続流路30dにも接続されるように分岐され、非吸着ガス流路4の一端は非吸着ガス接続流路31a、31b、31cと共に非吸着ガス接続流路31dにも接続されるように分岐され、放出ガス流路5の一端は放出ガス接続流路32a、32b、32cと共に放出ガス接続流路32dにも接続されるように分岐されている。
連通流路9の一端は第1吸着塔2aの連通用接続流路33aの一端に接続され、連通流路9の他端は第4吸着塔2dの連通用接続流路33dの一端に接続され、連通流路9の中間部は第2吸着塔2bの連通用接続流路33bの一端と第3吸着塔2cの連通用接続流路33cの一端に接続される。
原料ガス接続流路30dの開閉機能を有する第4原料ガス用バルブ6dとして、原料ガス接続流路30dを開き状態と閉じ状態とに切り換える開閉バルブが設けられている。放出ガス接続流路32dの開閉機能を有する第4放出ガス用バルブ8dとして、放出ガス接続流路32dを開き状態と閉じ状態とに切り換える開閉バルブが設けられている。連通用接続流路33dの開度調節機能と開閉機能を有する第4連通用バルブ10dとして、連通用接続流路33dの開度を調節する流量制御バルブが設けられ、開度を零にすることで連通用接続流路33dを閉じることができる。これにより、第4吸着塔2dの原料ガス接続流路30dは、第4原料ガス用バルブ6dにより開閉され、第4原料ガス用バルブ6dを介して原料ガス流路3に接続される。第4吸着塔2dの放出ガス接続流路32dは、第4放出ガス用バルブ8dにより開閉され、第4放出ガス用バルブ8dを介して放出ガス流路5に接続される。第4吸着塔2dの連通用接続流路33dは、第4連通用バルブ10dにより開閉されると共に開度調節され、第4連通用バルブ10dを介して連通流路9に接続される。
比較例においては第1〜第3非吸着ガス用バルブ7a、7b、7cを開閉バルブにより構成したが、実施形態においては第1〜第3非吸着ガス用バルブ57a、57b、57cを非吸着ガス接続流路31a、31b、31cの開度調節機能と開閉機能を有する流量制御バルブにより構成した。また、非吸着ガス接続流路31dの開度調節機能と開閉機能を有する流量制御バルブが第4非吸着ガス用バルブ57dとして設けられている。これにより、第1吸着塔2aの非吸着ガス接続流路31aは、第1非吸着ガス用バルブ57aにより開閉されると共に開度調節され、第1非吸着ガス用バルブ57aを介して非吸着ガス流路4に接続される。第2吸着塔2bの非吸着ガス接続流路31bは、第2非吸着ガス用バルブ57bにより開閉されると共に開度調節され、第2非吸着ガス用バルブ57bを介して非吸着ガス流路4に接続される。第3吸着塔2cの非吸着ガス接続流路31cは、第3非吸着ガス用バルブ57cにより開閉されると共に開度調節され、第3非吸着ガス用バルブ57cを介して非吸着ガス流路4に接続される。第4吸着塔2dの非吸着ガス接続流路31dは、第4非吸着ガス用バルブ57dにより開閉されると共に開度調節され、第4非吸着ガス用バルブ57dを介して非吸着ガス流路4に接続される。非吸着ガス用バルブ57a、57b、57c、57dにより非吸着ガス接続流路31a、31b、31c、31dを開くことで、吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかと別の何れかとが非吸着ガス流路4を介して連通できる。
上記圧力変動吸着装置51を用いて原料ガスG1から吸着質を分離する際に、吸着塔2a、2b、2c、2dそれぞれに原料ガスが順次導入され、吸着塔2a、2b、2c、2dそれぞれにおいて、複数の処理工程を順次実行する処理サイクルが繰り返される。
処理サイクルの1サイクルを構成する複数の処理工程として、吸着工程、第1ガス送出工程、減圧工程、第2ガス送出工程、脱着工程、洗浄工程、第2ガス導入工程、第1ガス導入工程、および昇圧工程を順次実行する。実施形態では第2ガス導入工程と第1ガス導入工程との間に待機状態が設けられる。各処理工程の実行時間は、例えば分離されて回収されるガスの目標純度や回収率に応じて予め実験により求めて設定すればよい。吸着塔2a、2b、2c、2dそれぞれにおける処理工程の実行タイミングは互いに相違する。これにより圧力変動吸着装置51においては、図5A、図5Bに示すように、吸着塔2a、2b、2c、2dそれぞれにおける処理工程が互いに相違する運転状態(a)′〜(p)′が順次具現され、連続的に原料ガスG1から吸着質が分離される。図5A、図5Bにおける矢印はガスの流動方向を示す。
上記処理工程を順次実行するため、上記バルブ6a、6b、6c、6d、57a、57b、57c、57d、8a、8b、8c、8d、10a、10b、10c、10dそれぞれが駆動される。なお、バルブ6a、6b、6c、6d、57a、57b、57c、57d、8a、8b、8c、8d、10a、10b、10c、10dは、アクチュエータによって駆動される公知の自動バルブにより構成し、公知の制御装置を用いて駆動すればよい。図6A、図6Bは、運転状態(a)′〜(p)′と、吸着塔2a、2b、2c、2dそれぞれにおいて実行される処理工程と、バルブ6a、6b、6c、6d、57a、57b、57c、57d、8a、8b、8c、8d、10a、10b、10c、10dそれぞれの状態との対応関係を示し、○印はバルブの開き状態を示し、×印はバルブの閉じ状態を示す。
運転状態(a)′においては、第1原料ガス用、第1非吸着ガス用、第3放出ガス用、第2、第4連通用バルブ6a、57a、8c、10b、10dが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第1原料ガス用、第1非吸着ガス用バルブ6a、57aが開かれることで、第1吸着塔2aで吸着工程が実行される。第2、第4連通用バルブ10b、10dが開かれることにより、第2吸着塔2bで第1ガス導入工程が実行され、第4吸着塔2dで第1ガス送出工程が実行される。第3放出ガス用バルブ8cが開かれることにより、第3吸着塔2cで脱着工程が実行される。この際、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、連通用接続流路33dの開度は第4連通用バルブ10dによって調節された開度とされ、第1ガス導入工程にある吸着塔に所定量のガスが内部圧力上昇のために導入される。
運転状態(b)′においては、第1原料ガス用、第1、第2非吸着ガス用、第3放出ガス用、第3、第4連通用バルブ6a、57a、57b、8c、10c、10dが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第1原料ガス用、第1、第2非吸着ガス用バルブ6a、57a、57bが開かれることで、第1吸着塔2aでは運転状態(a)′に引き続いて吸着工程が実行され、第2吸着塔2bで昇圧工程が実行される。第3放出ガス用、第3、第4連通用バルブ8c、10c、10dが開かれることで、第3吸着塔2cで洗浄工程が実行され、第4吸着塔2dで減圧工程が実行される。この際、非吸着ガス接続流路31aの開度は第1非吸着ガス用バルブ57aにより調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31bの開度は第2非吸着ガス用バルブ57bにより調節された開度とされ、昇圧工程にある第2吸着塔2bに設定された量のガスが導入されることで、第2吸着塔2bの内部圧力が所定圧力まで上昇する。また、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10c、によって調節された開度とされ、連通用接続流路33dの開度は第4連通用バルブ10dによって調節された開度とされ、洗浄工程にある吸着塔に所定量のガスが洗浄のために導入される。
運転状態(c)′においては、第1原料ガス用、第1、第2非吸着ガス用、第3、第4連通用バルブ6a、57a、57b、10c、10dが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第1原料ガス用、第1、第2非吸着ガス用バルブ6a、57a、57bが開かれることで、第1吸着塔2aでは運転状態(b)′に引き続いて吸着工程が実行され、第2吸着塔2bでは運転状態(b)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第3、第4連通用バルブ10c、10dが開かれることで、第3吸着塔2cで第2ガス導入工程が実行され、第4吸着塔2dで第2ガス送出工程が実行される。この際、運転状態(b)′と同様に、非吸着ガス接続流路31aの開度は第1非吸着ガス用バルブ57aによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31bの開度は第2非吸着ガス用バルブ57bによって調節された開度とされる。連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされ、連通用接続流路33dの開度は第4連通用バルブ10dによって調節された開度とされ、第2ガス送出工程にある第4吸着塔2dの内部圧力が減少し、第2ガス導入工程にある第3吸着塔2cの内部圧力が上昇し、両吸着塔2c、2dの内部圧力が均等化される。運転状態(a)′〜(c)′において第4連通用バルブ10dによって調節される開度を一定とし、運転状態(a)′において第2連通用バルブ10bによって調節される開度を変更し、運転状態(b)′、(c)′において第3連通用バルブ10cにより調節される開度を変更することで、連通用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(d)′においては、第1原料ガス用、第1、第2非吸着ガス用、第4放出ガス用バルブ6a、57a、57b、8dが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第1原料ガス用、第1非吸着ガス用、第2非吸着ガス用バルブ6a、57a、57bが開かれることで、第1吸着塔2aでは運転状態(c)′に引き続いて吸着工程が実行され、第2吸着塔2bで運転状態(c)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第3吸着塔2cは何ら処理工程が実行されない待機状態とされる。第4放出ガス用バルブ8dが開かれることで、第4吸着塔2dで脱着工程が実行される。この際、運転状態(c)′と同様に、非吸着ガス接続流路31aの開度は第1非吸着ガス用バルブ57aによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31bの開度は第2非吸着ガス用バルブ57bによって調節された開度とされる。運転状態(a)′〜(d)′において第1非吸着ガス用バルブ57aによって調節される開度を一定(例えば全開)とし、運転状態(b)′〜(d)′において第2非吸着ガス用バルブ57bによって調節される開度を変更することで、非吸着ガス用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(e)′においては、第2原料ガス用、第2非吸着ガス用、第4放出ガス用、第1、第3連通用バルブ6b、57b、8d、10a、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第2原料ガス用、第2非吸着ガス用バルブ6b、57bが開かれることで、第2吸着塔2bで吸着工程が実行される。第1、第3連通用バルブ10a、10cが開かれることにより、第1吸着塔2aで第1ガス送出工程が実行され、第3吸着塔2cで第1ガス導入工程が実行される。第4放出ガス用バルブ8dが開かれることにより、第4吸着塔2dで脱着工程が実行される。この際、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされる。
運転状態(f)′においては、第2原料ガス用、第2、第3非吸着ガス用、第4放出ガス用、第1、第4連通用バルブ6b、57b、57c、8d、10a、10dが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第2原料ガス用、第2、第3非吸着ガス用バルブ6b、57b、57cが開かれることで、第2吸着塔2bでは運転状態(e)′に引き続いて吸着工程が実行され、第3吸着塔2cで昇圧工程が実行される。第4放出ガス用、第1、第4連通用バルブ8d、10a、10dが開かれることで、第4吸着塔2dで洗浄工程が実行され、第1吸着塔2aで減圧工程が実行される。この際、非吸着ガス接続流路31bの開度は第2非吸着ガス用バルブ57bによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31cの開度は第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節された開度とされ、昇圧工程にある第3吸着塔2cに設定された量のガスが導入されることで第3吸着塔2cの内部圧力が所定圧力まで上昇する。また、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33dの開度は第4連通用バルブ10dによって調節された開度とされる。
運転状態(g)′においては、第2原料ガス用、第2、第3非吸着ガス用、第1、第4連通用バルブ6b、57b、57c、10a、10dが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第2原料ガス用、第2、第3非吸着ガス用バルブ6b、57b、57cが開かれることで、第2吸着塔2bでは運転状態(f)′に引き続いて吸着工程が実行され、第3吸着塔2cでは運転状態(f)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第1、第4連通用バルブ10a、10dが開かれることで、第1吸着塔2aで第2ガス送出工程が実行され、第4吸着塔2dで第2ガス導入工程が実行される。この際、運転状態(f)′と同様に、非吸着ガス接続流路31bの開度は第2非吸着ガス用バルブ57bによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31cの開度は第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節された開度とされる。連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33dの開度は第4連通用バルブ10dにより調節された開度とされ、第2ガス送出工程にある第1吸着塔2aの内部圧力が減少し、第2ガス導入工程にある第4吸着塔2dの内部圧力が上昇し、両吸着塔2a、2dの内部圧力が均等化される。運転状態(e)′〜(g)′において第1連通用バルブ10aによって調節される開度を一定とし、運転状態(e)′において第3連通用バルブ10cによって調節される開度を変更し、運転状態(f)′、(g)′において第4連通用バルブ10dにより調節される開度を変更することで、連通用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(h)′においては、第2原料ガス用、第2非吸着ガス用、第3非吸着ガス用、第1放出ガス用バルブ6b、57b、57c、8aが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第2原料ガス用、第2、第3非吸着ガス用バルブ6b、57b、57cが開かれることで、第2吸着塔2bでは運転状態(g)′に引き続いて吸着工程が実行され、第3吸着塔2cで運転状態(g)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第4吸着塔2dは何ら処理工程が実行されない待機状態とされる。第1放出ガス用バルブ8aが開かれることで、第1吸着塔2aで脱着工程が実行される。この際、運転状態(g)′と同様に、非吸着ガス接続流路31bの開度は第2非吸着ガス用バルブ57bによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31cの開度は第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節された開度とされる。運転状態(e)′〜(h)′において第2非吸着ガス用バルブ57bによって調節される開度を一定(例えば全開)とし、運転状態(f)′〜(h)′において第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節される開度を変更することで、非吸着ガス用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(i)′においては、第3原料ガス用、第3非吸着ガス用、第1放出ガス用、第2、第4連通用バルブ6c、57c、8a、10b、10dが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第3原料ガス用、第3非吸着ガス用バルブ6c、57cが開かれることで、第3吸着塔2cで吸着工程が実行される。第2、第4連通用バルブ10b、10dが開かれることにより、第2吸着塔2bで第1ガス送出工程が実行され、第4吸着塔2dで第1ガス導入工程が実行される。第1放出ガス用バルブ8aが開かれることにより、第1吸着塔2aで脱着工程が実行される。この際、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、連通用接続流路33dの開度は第4連通用バルブ10dによって調節された開度とされる。
運転状態(j)′においては、第3原料ガス用、第3、第4非吸着ガス用、第1放出ガス用、第1、第2連通用バルブ6c、57c、57d、8a、10a、10bが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第3原料ガス用、第3、第4非吸着ガス用バルブ6c、57c、57dが開かれることで、第3吸着塔2cでは運転状態(i)′に引き続いて吸着工程が実行され、第4吸着塔2dで昇圧工程が実行される。第1放出ガス用、第1、第2連通用バルブ8a、10a、10bが開かれることで、第1吸着塔2aで洗浄工程が実行され、第2吸着塔2bで減圧工程が実行される。この際、非吸着ガス接続流路31cの開度は第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31dの開度は第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節された開度とされ、昇圧工程にある第4吸着塔2dに設定された量のガスが導入されることで第4吸着塔2dの内部圧力が所定圧力まで上昇する。また、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされる。運転状態(i)′〜(k)′において第2連通用バルブ10bによって調節される開度を一定とし、運転状態(i)′において第4連通用バルブ10dによって調節される開度を変更し、運転状態(j)′、(k)′において第1連通用バルブ10aにより調節される開度を変更することで、連通用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(k)′においては、第3原料ガス用、第3、第4非吸着ガス用、第1、第2連通用バルブ6c、57c、57d、10a、10bが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第3原料ガス用、第3、第4非吸着ガス用バルブ6c、57c、57dが開かれることで、第3吸着塔2cでは運転状態(j)′に引き続いて吸着工程が実行され、第4吸着塔2dでは運転状態(j)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第1、第2連通用バルブ10a、10bが開かれることで、第1吸着塔2aで第2ガス導入工程が実行され、第2吸着塔2bで第2ガス送出工程が実行される。この際、運転状態(j)′と同様に、非吸着ガス接続流路31cの開度は第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31dの開度は第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節された開度とされる。連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、第2ガス送出工程にある第2吸着塔2bの内部圧力が減少し、第2ガス導入工程にある第1吸着塔2aの内部圧力が上昇し、両吸着塔2a、2bの内部圧力が均等化される。運転状態(i)′〜(l)′において第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節される開度を一定(例えば全開)とし、運転状態(j)′〜(l)′において第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節される開度を変更することで、非吸着ガス用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(l)′においては、第3原料ガス用、第3非吸着ガス用、第4非吸着ガス用、第2放出ガス用バルブ6c、57c、57d、8bが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第3原料ガス用、第3、第4非吸着ガス用バルブ6c、57c、57dが開かれることで、第3吸着塔2cでは運転状態(k)′に引き続いて吸着工程が実行され、第4吸着塔2dで運転状態(k)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第1吸着塔2aは何ら処理工程が実行されない待機状態とされる。第2放出ガス用バルブ8bが開かれることで、第2吸着塔2bで脱着工程が実行される。この際、運転状態(k)′と同様に、非吸着ガス接続流路31cの開度は第3非吸着ガス用バルブ57cによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31dの開度は第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節された開度とされる。
運転状態(m)′においては、第4原料ガス用、第4非吸着ガス用、第2放出ガス用、第1、第3連通用バルブ6d、57d、8b、10a、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第4原料ガス用、第4非吸着ガス用バルブ6d、57dが開かれることで、第4吸着塔2dで吸着工程が実行される。第1、第3連通用バルブ10a、10cが開かれることにより、第1吸着塔2aで第1ガス導入工程が実行され、第3吸着塔2cで第1ガス送出工程が実行される。第2放出ガス用バルブ8bが開かれることにより、第2吸着塔2bで脱着工程が実行される。この際、連通用接続流路33aの開度は第1連通用バルブ10aによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされる。
運転状態(n)′においては、第4原料ガス用、第1、第4非吸着ガス用、第2放出ガス用、第2、第3連通用バルブ6d、57a、57d、8b、10b、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第4原料ガス用、第1、第4非吸着ガス用バルブ6d、57a、57dが開かれることで、第4吸着塔2dでは運転状態(m)′に引き続いて吸着工程が実行され、第1吸着塔2aで昇圧工程が実行される。第2放出ガス用、第2、第3連通用バルブ8b、10b、10cが開かれることで、第2吸着塔2bで洗浄工程が実行され、第3吸着塔2cで減圧工程が実行される。この際、非吸着ガス接続流路31aの開度は第1非吸着ガス用バルブ57aによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31dの開度は第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節された開度とされ、昇圧工程にある第1吸着塔2aに設定された量のガスが導入されることで第1吸着塔2aの内部圧力が所定圧力まで上昇する。また、連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされる。
運転状態(o)′においては、第4原料ガス用、第1、第4非吸着ガス用、第2、第3連通用バルブ6d、57a、57d、10b、10cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第4原料ガス用、第1、第4非吸着ガス用バルブ6d、57a、57dが開かれることで、第4吸着塔2dでは運転状態(n)′に引き続いて吸着工程が実行され、第1吸着塔2aでは運転状態(n)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第2、第3連通用バルブ10b、10cが開かれることで、第2吸着塔2bで第2ガス導入工程が実行され、第3吸着塔2cで第2ガス送出工程が実行される。この際、運転状態(n)′と同様に、非吸着ガス接続流路31aの開度は第1非吸着ガス用バルブ57aによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31dの開度は第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節された開度とされる。連通用接続流路33bの開度は第2連通用バルブ10bによって調節された開度とされ、連通用接続流路33cの開度は第3連通用バルブ10cによって調節された開度とされ、第2ガス送出工程にある第3吸着塔2cの内部圧力が減少し、第2ガス導入工程にある第2吸着塔2bの内部圧力が上昇し、両吸着塔2b、2cの内部圧力が均等化される。運転状態(m)′〜(o)′において第3連通用バルブ10cによって調節される開度を一定とし、運転状態(m)′において第1連通用バルブ10aによって調節される開度を変更し、運転状態(n)′、(o)′において第2連通用バルブ10bにより調節される開度を変更することで、連通用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
運転状態(p)′においては、第4原料ガス用、第1、第4非吸着ガス用、第3放出ガス用バルブ6d、57a、57d、8cが開かれ、残りのバルブが閉じられる。第4原料ガス用、第1、第4非吸着ガス用バルブ6d、57a、57dが開かれることで、第4吸着塔2dでは運転状態(o)′に引き続いて吸着工程が実行され、第1吸着塔2aで運転状態(o)′に引き続いて昇圧工程が実行される。第2吸着塔2bは何ら処理工程が実行されない待機状態とされる。第3放出ガス用バルブ8cが開かれることで、第3吸着塔2cで脱着工程が実行される。この際、運転状態(o)′と同様に、非吸着ガス接続流路31aの開度は第1非吸着ガス用バルブ57aによって調節された開度とされ、非吸着ガス接続流路31dの開度は第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節された開度とされる。運転状態(m)′〜(p)′において第4非吸着ガス用バルブ57dによって調節される開度を一定(例えば全開)とし、運転状態(n)′〜(p)′において第1非吸着ガス用バルブ57aによって調節される開度を変更することで、非吸着ガス用バルブを操作する手間を少なくしてもよい。
吸着工程が吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部に導入流路を介して原料ガスG1が導入され、吸着塔内部は原料ガスG1の圧力により吸着工程において必要とされる吸着圧力まで加圧される。原料ガスG1に含まれる吸着質が吸着剤に加圧下で吸着され、また、吸着剤に吸着されない非吸着ガスG2は、非吸着ガス用バルブ57a、57b、57c、57d非吸着ガス流路4を介して吸着塔から排出される。
吸着工程後であって脱着工程前の状態にある吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかから内部ガスを送出する第1ガス送出工程が実行されると同時に、その送出された内部ガスを脱着工程後であって昇圧工程前の状態にある吸着塔2a、2b、2c、2dの別の何れかに導入する第1ガス導入工程が実行される。
第1ガス送出工程が吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は、連通流路9を介して第1ガス導入工程が実行される吸着塔2a、2b、2c、2dの別の何れかの内部に通じる。これにより、第1ガス送出工程にある吸着塔の内部圧力は減少する。この際、第1ガス送出工程にある吸着塔の内部ガスが第1ガス導入工程にある吸着塔に導入されることで、第1ガス導入工程にある吸着塔の内部圧力は上昇する。ここで、第1ガス送出工程にある吸着塔の内部圧力の減少幅と、第1ガス導入工程にある吸着塔の内部圧力の上昇幅は、第1ガス送出工程にある吸着塔から第1ガス導入工程にある吸着塔に導入されるガス量に対応する。
第1ガス導入工程にある吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、第1ガス導入工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度と、第1ガス送出工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度が、連通用バルブによって調節された開度とされる。この連通用バルブによる連通用接続流路の開度の調節方法は特に限定されず、例えば、予め定めた開度となるように調節してもよいし、第1ガス導入工程にある吸着塔への導入ガス量の目標値と測定値との偏差を低減するフィードバック制御を行うことで調節してもよい。
減圧工程が吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかにおいて実行される時、その吸着塔の内部は、連通流路9、洗浄工程にある吸着塔を介して放出ガス流路5に通じる。よって、減圧工程にある吸着塔から内部ガスが洗浄工程にある吸着塔への導入後に放出ガス流路5を介して放出される。これにより、減圧工程にある吸着塔の内部圧力は減少する。この際、減圧工程にある吸着塔の内部圧力の減少幅は、洗浄工程にある吸着塔に導入されるガス量に対応する。
第1ガス送出工程後であって脱着工程前の状態にある吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかから内部ガスを送出する第2ガス送出工程が実行されると同時に、その送出された内部ガスを脱着工程後であって第1ガス導入工程前の状態にある吸着塔2a、2b、2c、2dの別の何れかに導入する第2ガス導入工程が実行される。
第2ガス送出工程が吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は、連通流路9を介して第2ガス導入工程が実行される吸着塔2a、2b、2c、2dの別の何れかの内部に通じる。これにより、第2ガス送出工程にある吸着塔の内部圧力は、減圧工程の終了時よりも減少する。この際、第2ガス送出工程にある吸着塔の内部ガスが第2ガス導入工程にある吸着塔に導入されることで、第2ガス導入工程にある吸着塔の内部圧力は上昇する。よって、第2ガス送出工程にある吸着塔の内部圧力と第2ガス導入工程にある吸着塔の内部圧力の差が低減される。ここで、連通用接続流路の開度が調節されることで、両吸着塔の内部圧力の変化速度を調節することができる。
脱着工程が吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は放出ガス流路5に通じるものとされる。放出ガス流路5の出口は、例えば大気圧領域あるいは真空ポンプに接続される。これにより、脱着工程にある吸着塔の内部圧力は減少し、吸着剤から吸着質が脱着される。脱着された吸着質を含む放出ガスG3が吸着塔内部から放出ガス流路5を介して排出される。
洗浄工程が吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は、減圧工程にある吸着塔2a、2b、2c、2dの別の何れかの内部に連通流路9を介して通じる。これにより、減圧工程にある吸着塔から排出される内部ガスG4′が、洗浄工程にある吸着塔に導入された後に放出ガス流路5を介して放出ガスG3′として排出される。この際、放出ガスG3′には洗浄工程にある吸着塔に滞留していた吸着質が含まれる。
洗浄工程にある吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、洗浄工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度と、減圧工程にある吸着塔の連通用接続流路の開度が、連通用バルブによって調節された開度とされる。この連通用バルブによる連通用接続流路の開度の調節方法は特に限定されず、例えば、予め定めた開度となるように調節してもよいし、洗浄工程にある吸着塔への導入ガス量の目標値と測定値との偏差を低減するフィードバック制御を行うことで調節してもよい。
昇圧工程が吸着塔2a、2b、2c、2dの何れかにおいて実行される時、その吸着塔内部は、非吸着ガス流路4を介して吸着工程が実行される吸着塔2a、2b、2c、2dの別の何れかの内部に通じる。この際、吸着工程にある吸着塔から排出される非吸着ガスG2の一部を、昇圧工程にある吸着塔に導入することで、昇圧工程にある吸着塔の内部圧力は吸着圧力あるいは吸着圧力近傍まで上昇する。
昇圧工程にある吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、吸着工程にある吸着塔の非吸着ガス接続流路の開度と、昇圧工程にある吸着塔の非吸着ガス接続流路の開度が、非吸着ガス用バルブによって調節された開度とされる。この非吸着ガス用バルブによる非吸着ガス接続流路の開度の調節方法は特に限定されず、例えば、予め定めた開度となるように調節してもよいし、昇圧工程にある吸着塔への導入ガス量の目標値と測定値との偏差を低減するフィードバック制御を行うことで調節してもよい。
記実施形態によれば、連通用バルブ10a、10b、10c、10dは連通用接続流路33a、33b、33c、33dの開閉機能だけでなく開度調節機能も有する。これにより、何れかの吸着塔に別の吸着塔から導入されるガスの量を連通用バルブ10a、10b、10c、10dにより調節できるので、従来技術におけるような連通流路109の途中に介在するガス量調節用のバルブ113を削減あるいは不要にできる。すなわち、洗浄工程にある吸着塔に減圧工程にある吸着塔から連通流路9を介して導入されるガス量と、第1ガス導入工程にある吸着塔に第1ガス送出工程にある吸着塔から連通流路9を介して導入されるガス量と、第2ガス導入工程にある吸着塔に第2ガス送出工程にある吸着塔から連通流路9を介して導入されるガス量を、連通用バルブ10a、10b、10c、10dの何れか2つにより連通用接続流路33a、33b、33c、33dの何れか2つの開度を調節することで調節できる。よって、洗浄工程や第1および第2ガス導入工程に際して、連通流路9の途中にガス量を調節するバルブを介在させる必要はない。
また、非吸着ガス用バルブ57a、57b、57c、57dは非吸着ガス接続流路31a、31b、31c、31dの開閉機能だけでなく開度調節機能も有する。これにより、非吸着ガスG2を連通流路9を介することなく昇圧工程にある吸着塔に導入でき、従来技術におけるような非吸着ガス流路104と連通流路109との間に介在する流量制御バルブ115を削減あるいは不要にできる。すなわち、昇圧工程にある吸着塔に吸着工程にある吸着塔から非吸着ガス流路4を介して導入されるガス量を、非吸着ガス用バルブ57a、57b、57c、57dの何れか2つにより非吸着ガス接続流路31a、31b、31c、31dの何れか2つの開度を調節することで調節できる。よって、昇圧工程に際して連通流路9と非吸着ガス流路4との間にガス量を調節するバルブを介在させる必要はない。
これにより、実施形態の圧力変動吸着装置51は比較例の圧力変動吸着装置1よりも吸着塔の数が多いにも関わらず、吸着塔毎の連通用バルブの数を同一とでき、さらに、吸着塔毎の連通用接続流路の数も同一とできる。よって、連通流路9を構成する連通部の数を低減でき、複数の連通部を設ける必要性をなくし、ガス流路を構成する配管の長さを短縮できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明思想から逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、吸着装置における吸着塔の数は5塔以上でもよい。原料ガスから分離するガスは水素や炭酸ガスに限定されず、例えばヘリウムと空気の混合ガスである原料ガスからヘリウムを分離して精製する場合に本発明を適用してもよい。ガス流路を構成する配管のレイアウトも特に限定されない。上記実施形態においてはガス送出工程として第1ガス送出工程と第2ガス送出工程とを実行し、ガス導入工程として第1ガス導入工程と第2ガス導入工程とを実行したが、第1ガス送出工程と第1ガス導入工程を省略してもよいし、あるいは、第2ガス送出工程と第2ガス導入工程を省略してもよい。また、上記実施形態において、洗浄工程と減圧工程を省略してもよいし、あるいは、ガス送出工程とガス導入工程を省略してもよい。本発明における連通用バルブと非吸着ガス用バルブは、流路の開度調節機能と開閉機能を有するものであればよく、流路の開度を全開または零とするだけでなく、流路の開度を全開〜零の間で無段階に連続的に変化させるものでもよいし、段階的に変化させるものでもよい。
1、51…圧力変動吸着装置、2a、2b、2c、2d…吸着塔、3…原料ガス流路、4…非吸着ガス流路、5…放出ガス流路、6a、6b、6c、6d…原料ガス用バルブ、7a、7b、7c、7d、57a、57b、57c、57d…非吸着ガス用バルブ、8a、8b、8c、8d…放出ガス用バルブ、9…連通流路、10a、10b、10c、10d…連通用バルブ、30a、30b、30c、30d…原料ガス接続流路、31a、31b、31c、31d…非吸着ガス接続流路、32a、32b、32c、32d…放出ガス接続流路、33a、33b、33c、33d…連通用接続流路

Claims (8)

  1. 3以上の数の吸着塔と、
    前記吸着塔それぞれに収納される吸着剤と、
    前記吸着剤に吸着される吸着質を含有する原料ガスの供給源に接続される原料ガス流路と、
    前記吸着剤に吸着されなかった非吸着ガスの出口を有する非吸着ガス流路と、
    前記吸着剤から脱着された吸着質を含む放出ガスの出口を有する放出ガス流路と、
    前記吸着塔の何れかと別の何れかとを互いに連通させるために用いられる連通流路とを備え、
    前記吸着塔それぞれは、前記原料ガス流路に接続される原料ガス接続流路と、前記非吸着ガス流路に接続される非吸着ガス接続流路と、前記放出ガス流路に接続される放出ガス接続流路と、前記連通流路に接続される連通用接続流路を有し、
    前記原料ガス接続流路それぞれに、流路の開閉機能を有する原料ガス用バルブが設けられ、
    前記非吸着ガス接続流路それぞれに、流路の開閉機能を有する非吸着ガス用バルブが設けられ、
    前記放出ガス接続流路それぞれに、流路の開閉機能を有する放出ガス用バルブが設けられ、
    前記連通用接続流路それぞれに、流路の開度調節機能と開閉機能を有する連通用バルブが設けられ
    前記吸着塔の何れかと別の何れかとが、前記非吸着ガス流路を介して互いに連通可能とされ、
    前記非吸着ガス用バルブそれぞれが、前記非吸着ガス接続流路の開度調節機能を有する圧力変動吸着装置。
  2. 請求項1に記載の圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、
    前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、
    前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、内部ガスを排出することで内部圧力を減少させる減圧工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記減圧工程にある前記吸着塔から排出される内部ガスを導入した後に放出ガスとして排出する洗浄工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔から排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、
    前記洗浄工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記洗浄工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記減圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、
    前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とするガス分離方法。
  3. 前記吸着工程後であって前記脱着工程前の状態にある前記吸着塔の何れかから内部ガスを送出するガス送出工程を実行すると同時に、その送出された内部ガスを前記脱着工程後であって前記昇圧工程前の状態にある前記吸着塔の別の何れかに導入するガス導入工程を実行し、
    前記ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とする請求項に記載のガス分離方法。
  4. 請求項1に記載の圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、
    前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、
    前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔から排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、
    前記吸着工程後であって前記脱着工程前の状態にある前記吸着塔の何れかから内部ガスを送出するガス送出工程を実行すると同時に、その送出された内部ガスを前記脱着工程後であって前記昇圧工程前の状態にある前記吸着塔の別の何れかに導入するガス導入工程を実行し、
    前記ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、
    前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とするガス分離方法。
  5. 請求項に記載の圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、
    前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、
    前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、内部ガスを排出することで内部圧力を減少させる減圧工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記減圧工程にある前記吸着塔から排出される内部ガスを導入した後に放出ガスとして排出する洗浄工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔から排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、
    前記洗浄工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記洗浄工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記減圧工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、
    前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度を、前記非吸着ガス用バルブによって調節された開度とするガス分離方法。
  6. 前記吸着工程後であって前記脱着工程前の状態にある前記吸着塔の何れかから内部ガスを送出するガス送出工程を実行すると同時に、その送出された内部ガスを前記脱着工程後であって前記昇圧工程前の状態にある前記吸着塔の別の何れかに導入するガス導入工程を実行し、
    前記ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とする請求項に記載のガス分離方法。
  7. 請求項に記載の圧力変動吸着装置を用いて、前記原料ガスから前記吸着質を分離する際に、
    前記吸着塔それぞれに前記原料ガスを順次導入し、
    前記吸着塔それぞれにおいて、前記原料ガスに含まれる吸着質を前記吸着剤に加圧下で吸着させると共に非吸着ガスを排出する吸着工程と、前記吸着剤から脱着させた吸着質を含む放出ガスを排出する脱着工程と、前記吸着工程にある前記吸着塔から排出される非吸着ガスを導入することで内部圧力を上昇させる昇圧工程とを順次実行する処理サイクルを繰り返し、
    前記吸着工程後であって前記脱着工程前の状態にある前記吸着塔の何れかから内部ガスを送出するガス送出工程を実行すると同時に、その送出された内部ガスを前記脱着工程後であって前記昇圧工程前の状態にある前記吸着塔の別の何れかに導入するガス導入工程を実行し、
    前記ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、
    前記昇圧工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記吸着工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度と、前記昇圧工程にある前記吸着塔の前記非吸着ガス接続流路の開度を、前記非吸着ガス用バルブによって調節された開度とするガス分離方法。
  8. 前記ガス送出工程として、第1ガス送出工程と第2ガス送出工程とを実行し、
    前記ガス導入工程として、第1ガス導入工程と第2ガス導入工程とを実行し、
    前記第1ガス送出工程を前記吸着工程後であって前記脱着工程前に実行すると同時に、前記第1ガス導入工程を前記脱着工程後であって前記昇圧工程前に実行し、
    前記第2ガス送出工程を前記第1ガス送出工程後であって前記脱着工程前に実行すると同時に、前記第2ガス導入工程を前記脱着工程後であって前記第1ガス導入工程前に実行し、
    前記第1ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記第1ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記第1ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とし、
    前記第2ガス導入工程にある前記吸着塔に設定された量のガスが導入されるように、前記第2ガス導入工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度と、前記第2ガス送出工程にある前記吸着塔の前記連通用接続流路の開度を、前記連通用バルブによって調節された開度とする請求項またはに記載のガス分離方法。
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