JP6466995B2 - ラジアルピストン式油圧機械及び風力発電装置 - Google Patents

ラジアルピストン式油圧機械及び風力発電装置 Download PDF

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Description

本開示は、放射状に配列された複数のピストンを有するラジアルピストン式油圧機械及び風力発電装置に関する。
一般に、ラジアルピストン式油圧機械は、シリンダ内を往復運動するピストンと、ピストンに取り付けられたローラと、ローラに当接するカム面を有するカムと、を備えており、ローラはカム面に接触して転動可能なようにピストンに取り付けられる。例えば、特許文献1には、ローラ面に沿うように形成された凹部がピストンに設けられ、この凹部に転動可能にローラが収容された構成が開示されている。そして、カム面を転動するローラとともにシリンダに沿って往復するピストンの往復運動と、カムの回転運動との間で運動モードが変換されるようになっている。
ところで、カム面を転動するローラは、カムから受けるサイドフォース等の様々な要因により軸方向に変位することがある。例えば、製造上の公差等によってローラの円筒度が低いことがある。その場合、ローラの両端部の間で周速差が生じて、ローラがピストンとともにシリンダの軸回りに回動する。このようにローラがシリンダの軸周りに回動することをスキューという。スキューは、上記したように製造上の公差の他にも、カムとシリンダ間のすべり、構造変形、あるいは振動等によっても顕著になる可能性がある。ローラがスキューした状態でカム面から力を受けると、ローラはスラスト方向(ローラの幅方向)に横滑りし、ローラの軸方向変位が発生する。
このようなローラの軸方向変位によらず、ラジアルピストン式油圧機械を円滑に作動させるためには、ローラがカム面の幅方向中央部に保持されることが望ましい。そこで、特許文献2〜4には、ローラの軸方向変位を抑制する観点から、カム面の両側に一対の側板を設けて、ローラの軸方向変位を一対の側板間に規制する構成が開示されている。
特表2009−531596号公報 英国特許出願公開第2484888号明細書 英国特許出願公開第2484889号明細書 英国特許出願公開第2484890号明細書
しかしながら、特許文献2〜4のようにローラの軸方向変位を規制するためにカム面の両側に側板を設けた場合、ローラの軸方向変位を抑制可能ではあるものの、ラジアルピストン式油圧機械の重量が増加してしまうという問題があった。また、特許文献2〜4に記載される側板では、側板が、カムからピストン側へ向けて油圧機械の半径方向に延出した構成となっている。そのため、ローラからのスラスト力によって、側板にはカムへの取付け部を中心としたモーメントが作用する。このモーメントが大きいとローラからのスラスト力に耐えられず側板又はその取付け部が破損してしまうことがある。こういった側板の破損を防止するために、側板をモーメントに耐え得る高剛性に形成した場合、側板が厚くなり重量が増加したり、高価な材料を用いる必要がある。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、上述の事情に鑑み、ローラの軸方向変位を抑止するための部品の破損や重量増大を回避し、ローラをカムの幅方向中央に適正に保持し得るラジアルピストン式油圧機械及び風力発電装置を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態にかかる風車翼は、
ラジアルピストン式の油圧機械であって、
前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、
前記複数のピストンをそれぞれ案内する複数のシリンダと、
前記複数のピストンのそれぞれに回転自在に設けられた複数のローラと、
前記複数のローラに当接するように構成され、前記油圧機械の中心軸周りに回転可能に構成されたカムと、
前記カムを含んで該カムとともに前記中心軸周りに回転する前記油圧機械の回転部に取り付けられ、前記カム側から前記ピストン側に前記半径方向に沿って延びる側板と、を備え、
前記ピストンの各々は、該ピストンと前記シリンダとで形成される油圧室の圧力の高圧と低圧との間の周期的な変化に対応して往復動するように構成され、
前記カムは、前記油圧室の前記圧力が前記高圧になるときに前記ローラが接するワーキング面と、前記油圧室の前記圧力が前記低圧になるときに前記ローラが接するブリージング面と、を有し、
前記側板は、少なくとも前記ワーキング面に対応する前記油圧機械の周方向範囲において、前記カムの表面と、該カムの表面から前記ローラの半径だけ離れた曲線とで囲まれる領域内においてのみ、前記ローラの端面と当接するように構成されたことを特徴とする。
一般的に、ラジアルピストン式油圧機械では、ローラのスキューによりローラにスラスト方向の荷重(以下、スラスト力という)が発生することがある。このスラスト力は、通常、カムのブリージング面よりもワーキング面において大きくなる。そこで、上記ラジアルピストン式油圧機械では、少なくともワーキング面に対応する油圧機械の周方向範囲において、側板が、カムの表面と、該カムの表面からローラの半径だけ離れた曲線とで囲まれる領域内においてのみ、ローラの端面と当接するように構成している。これにより、カム面と前記曲線とで囲まれる領域よりもピストン側でローラの端面と側板とが接触する場合に比べて、側板取付け部を中心として側板に作用するモーメントを小さくすることができる。よって、ローラのスラスト力に起因した側板の損傷の抑制及び側板の耐久性の向上が図れる。
幾つかの実施形態において、前記側板及び前記ローラの前記端面は、該側板と該端面が互いに点接触又は前記半径方向に沿って線接触するような形状を有する。
側板はカムとともに油圧機械の中心軸周りに回転する一方で、ローラはローラの回転中心周りに回転する。そのため、側板とローラの端面との進行方向は完全には一致しておらず、油圧機械の周方向において側板とローラの端面とが広い範囲で当接していると、側板とローラの端面との間の摺動(摩擦)が起きてしまう。
この点、上述の実施形態では、側板及びローラの端面が互いに点接触又は油圧機械の半径方向に沿って線接触するので、油圧機械の周方向における側板とローラの端面との当接範囲が狭いため、側板とローラの端面との間の摺動(摩擦)は殆ど生じない。
例えば、側板とローラの端面とが点接触するようなローラの端面形状の場合、カムに対してローラが回転したときローラの端面は側板に対してほとんど摺動することなく転動するように接触する。同様に、側板がローラの端面に対して油圧機械の半径方向(カムの半径方向)に線接触するようなローラの端面形状の場合、ローラの進行方向において側板とローラの端面とは一箇所で接触し、ほとんど摺動することなく転動するように接触する。このように、上記実施形態によれば側板とローラの端面との接触エリアの油圧機械周方向における幅が極めて短いため、ローラの端面と側板との摩擦を抑制でき、焼付の発生を防止できる。
また、側板がローラの端面に対して油圧機械の半径方向(カムの半径方向)に線接触するようなローラの端面形状の場合には、ローラの端面と側板との間において当接部近傍にはくさび形状の狭い間隙が形成されることになり、ローラの回転により油が前記くさび形状の間隙に引き込まれることで油膜を形成することができる。これにより、ローラの端面と側板との摩擦をより一層抑制でき、焼付の発生を効果的に防止できる。
幾つかの実施形態において、前記側板のうち前記ローラ側の壁面は、該壁面の第1周縁に対して、前記半径方向において前記第1周縁よりも前記カムに近い第2周縁が前記ローラの軸方向にみて前記ローラ側に位置するように、前記中心軸に直交する面に対して傾斜している。
このように、側板のうちローラ側の壁面が傾斜していることにより、側板とローラの端面との接触エリアをカム側に形成しやすくなり製作性が向上する。また、側板及とローラ端面とが互いに点接触又は油圧機械の半径方向に沿って線接触することになり、ローラの端面と側板との摩擦を抑制でき、焼付の発生を防止できる。
一実施形態において、前記中心軸に直交する面に対する前記壁面の傾斜角は、0.1度以上1.0度以下の範囲内である。
これにより、側板の強度を維持しながら傾斜を形成することが可能となる。
幾つかの実施形態において、前記ローラの前記端面の縁部が曲率を有するように形成されており、前記縁部の曲率半径は前記ローラの半径よりも大きい。
このように、ローラの端面の縁部に丸みを持たせることにより、エッジ効果に起因するローラの端部とカム面との間の高い面圧の発生を防止することができる。
一実施形態において、前記縁部の曲率半径は、前記ローラの半径に対して10倍以上500倍以下である。
幾つかの実施形態において、
前記側板は、
前記カムの端面に締結される基端部、および、前記カムから前記ピストン側に前記半径方向に突出する先端部を有する側板本体と、
前記側板本体の前記先端部に設けられた当接部と、
を含み、
前記当接部が、前記ローラの前記端面のうち前記ローラの回転中心よりも前記カム側の前記領域内で前記ローラの前記端面に当接するように構成される。
より具体的には、上記構成の風車翼において、
前記側板は、
前記カムの端面に締結される基端部、および、前記カムから前記ピストン側に前記半径方向に突出する先端部を有する側板本体と、
前記ローラの軸方向において前記ローラと前記側板本体との間に位置し、前記側板本体の前記先端部に締結された樹脂部材と、
を含み、
前記樹脂部材は、
前記ローラの前記端面のうち前記ローラの回転中心よりも前記カム側の前記領域内で前記ローラの前記端面に当接するように構成された当接部と、
前記当接部に対して前記ピストン側に前記半径方向にずれた位置に設けられ、前記ローラの軸方向において前記ローラの前記端面から離れる方向にくぼむように形成された段差部と、
を含み、
前記樹脂部材は、前記段差部において前記側板本体の前記先端部に締結される。
このように、ローラに当接するカムの端面に側板本体の基端部を取り付けることで、ローラ端面からのスラスト力を受ける側板の部位に側板取付け部を近づけることができ、側板に作用する側板取付け部を中心としたモーメントをより一層小さくすることができる。
また、側板が基端部によってカムの端面に締結されていることにより、側板の締結構造を簡素化できる。また、カムと側板とをアセンブリ化することも可能であるため、カム及び側板の組立性の向上が図れる。
一実施形態において、前記当接部は、前記側板本体の前記先端部に取り付けられた耐摩耗性の樹脂部材である。
これにより、ローラの端面との接触による当接部の摩耗を抑制可能となり、側板の耐久性を向上できる。また、側板本体と当接部とを別の材料で形成してもよく、その場合、材料コストの削減も図れる。
幾つかの実施形態において、前記側板は、前記ローラが転動する前記カムのカム面からの前記半径方向の距離が、前記ローラの直径の30%以内となる位置で前記ローラの前記端面と当接するように構成される。
これにより、側板に作用するモーメントを抑制することができ、側板の耐久性を向上できる。
幾つかの実施形態において、前記側板は、前記カムの端面に対してボルト結合されている。
これにより、側板をカムに対して容易に取り付けることが可能となる。また、側板を交換可能な構成とすることもできる。
幾つかの実施形態において、前記カム及び前記側板は、それぞれ、前記中心軸の周方向において複数のセクションに分割されており、前記側板のセクション数は、前記カムのセクション数以下である。
このように、カム及び側板を分割構造とすることによって、カム及び側板の製造性を向上できる。また、カムは、製造上の取り扱い性の観点から分割するセクション数が決定されることが多いが、側板はセクション数に対する要求は低く、分割構造の設計自由度は高い。そのため、側板のセクション数をカムのセクション数以下とすることで、油圧機械の組み立て時、一つのカム、又は複数のカムを互いに組み付けたカムアセンブリに対して側板を取付ければよく、カム及び側板の組立性の向上が図れる。
幾つかの実施形態において、前記カムは、前記中心軸の方向に少なくとも2列設けられており、前記ピストン及び前記ローラが、前記カムの列に対応して配列されている。
これにより、ピストン数が同一である場合、カム並びにこれに対応するピストン及びローラの列が多いほど一列あたりのピストン数が少なくなるので、カムの直径を小さくできる。よって、油圧機械をその半径方向にコンパクト化することができる。また、カムの複数の列において周方向のカムの位相を互いに異ならせれば、駆動時の油圧機械の振動を低減できる。
幾つかの実施形態において、前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、
前記油圧機械の両端部において、前記シリンダブロックを含む前記油圧機械の静止部と前記油圧機械の前記回転部との間に設けられ、前記静止部に前記回転部を回転自在に支持する一対のテーパ軸受と、
前記一対のテーパ軸受の少なくとも一方のテーパ軸受に対して、前記油圧機械の中央に向かう方向にプリロードを付与するための予圧部と、をさらに備える。
上記構成を有する一対のテーパ軸受は、主に、静止部に対して回転部を回転自在に支持する機能を有する。その際、一対のテーパ軸受の少なくとも一方のテーパ軸受に対してプリロードを付与することによって、回転部と静止部との相対位置を適正に維持できる。
一実施形態において、前記プリロードは、前記ローラから前記側板に加わる前記ローラの軸方向のスラスト力以上の大きさである。
これにより、回転部と静止部との間のガタつきを防止できるとともに、ローラのスキューに起因したローラのスラスト力によって、回転部と静止部との相対位置がずれることを防止できる。
幾つかの実施形態において、少なくとも一本のブレードを含む風車ロータと、
前記風車ロータに連結される回転シャフトと、
前記回転シャフトによって駆動されて圧油を生成するように構成された油圧ポンプと、
前記圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの少なくとも一方は、上記ラジアルピストン式油圧機械である。
上記風力発電装置では、油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方を上記ラジアルピストン式油圧機械で構成しているので、ローラをカムの幅方向中央に維持可能となり、油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方を円滑に作動でき、また側板が損傷し難い構成であるため、油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方の耐久性向上に寄与し、風力発電装置の円滑な運転が可能となる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、少なくともワーキング面に対応する油圧機械の周方向範囲において、側板が、カムの表面と、該カムの表面からローラの半径だけ離れた曲線とで囲まれる領域内においてのみ、ローラの端面と当接するように構成している。これにより、カム面と前記曲線とで囲まれる領域よりもピストン側でローラの端面と側板とが接触する場合に比べて、側板に作用する側板取付け部を中心としたモーメントを小さくすることができる。よって、ローラのスラスト力に起因した側板の損傷の抑制及び側板の耐久性の向上が図れ、延いては、ローラをカムの幅方向中央に適正に保持可能となり、ラジアルピストン式油圧機械の円滑な運転が可能となる。
一実施形態に係る風力発電装置を示す図である。 一実施形態に係るラジアルピストン式油圧機械の概略断面図である。 一実施形態におけるカム及びローラとその周辺構造を示す側面図である。 図2に示したラジアルピストン式油圧機械の部分拡大図である。 一実施形態における側板を説明するための図である。 一実施形態における側板の構成を示す側面図である。 図6Aに示す側板のA−A線断面図である。 他の実施形態における側板の構成を示す側面図である。 他の実施形態におけるローラ及び側板の構成例を示す側面図である。 他の実施形態における側板の接触エリアを説明するための図である。 他の実施形態におけるローラ及び側板の構成例を示す側面図である。 他の実施形態におけるローラ及び側板の構成例を示す側面図である。 他の実施形態に係る側板の構成例を示す図である。 一実施形態に係る油圧機械の組立方法を説明するための図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
最初に、図1を参照して、本実施形態に係るラジアル式の油圧機械20(図2参照)の適用先の一例である風力発電装置1について説明する。なお、ラジアル式油圧機械20の適用先は風力発電装置1に限定されるものではない。
図1は、一実施形態に係る風力発電装置を示す図である。
同図に示すように、風力発電装置1は、少なくとも一本のブレード2及びハブ4で構成されるロータ3を備える。なお、ハブ4はハブカバー5によって覆われていてもよい。
一実施形態では、ロータ3には、メインシャフト6を介して油圧ポンプ8が連結される。油圧ポンプ8には、高圧油ライン12及び低圧油ライン14を介して油圧モータ10が接続される。具体的には、油圧ポンプ8の出口が高圧油ライン12を介して油圧モータ10の入口に接続され、油圧ポンプ8の入口が低圧油ライン14を介して油圧モータ10の出口に接続される。油圧ポンプ8は、メインシャフト6によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ8で生成された圧油は高圧油ライン12を介して油圧モータ10に供給され、この圧油によって油圧モータ10が駆動される。油圧モータ10で仕事をした後の低圧の作動油は、油圧モータ10の出口と油圧ポンプ8の入口との間に設けられた低圧油ライン14を経由して、油圧ポンプ8に再び戻される。
油圧モータ10には発電機16が連結される。一実施形態では、発電機16は、電力系統に連系されるとともに、油圧モータ10によって駆動される同期発電機である。
なお、メインシャフト6の少なくとも一部は、タワー19上に設置されたナセル18によって覆われている。一実施形態では、油圧ポンプ8、油圧モータ10及び発電機16は、ナセル18の内部に設置される。
幾つかの実施形態では、油圧ポンプ8又は油圧モータ10の少なくとも一方は、以下で説明するラジアルピストン式の油圧機械20(図2参照)である。
図2は、一実施形態に係るラジアルピストン式の油圧機械20の概略断面図である。
図2に示す例示的な実施形態において、油圧機械20は、油圧機械20の半径方向Dに沿って配置された複数のピストン21と、複数のピストン21のそれぞれに回転自在に設けられた複数のローラ22と、複数のローラ22に当接するように構成され、油圧機械20の中心軸Oを中心として回転可能に構成されたカム29と、複数のピストン21をそれぞれ摺動自在に保持するための複数のシリンダ24と、複数のシリンダ24が設けられたシリンダブロック26と、を備える。各々のピストン21は、ローラ22の回転中心Cを中心として該ローラ22が回転自在となるように、支持部23によって該ローラ22を支持している。また、各々のピストン21は、シリンダ24によって案内されて、該ピストン21とシリンダ24とで形成される油圧室25の圧力の高圧と低圧との間の周期的な変化に対応して、油圧機械20の半径方向Dに沿って往復運動するように構成されている。すなわち、各々のピストン21がシリンダ24内で往復運動すると、ピストン21とシリンダ24によって形成される油圧室25の体積が周期的に変化する。このような油圧室25の周期的な体積変化を伴うピストン21の往復運動は、カム29の回転運動との間で運動モードが変換されるようになっている。
例えば、油圧機械20が油圧ポンプである場合、油圧機械20の回転シャフト28とともに回転するカム29の回転運動がピストン21の往復運動に変換され、油圧室25の周期的な体積変化が起こり、油圧室25で高圧の作動油(圧油)が生成される。これに対し、油圧機械20が油圧モータである場合、油圧室25への圧油の導入によってピストン21の往復運動が起こり、この往復運動がカム29の回転運動に変換される結果、カム29とともに油圧機械20の回転シャフト28が回転する。なお、油圧機械20が油圧ポンプ8である場合、回転シャフト28は、風力発電装置1のメインシャフト6(図1参照)とともに回転するように構成されたポンプシャフトであってもよい。
こうして、カム29の働きにより、油圧機械20の回転シャフト28の回転エネルギー(機械的エネルギー)と作動油の流体エネルギーとの間でエネルギーが変換され、油圧機械20が油圧ポンプ又は油圧モータとしての所期の役割を果たすようになっている。
幾つかの実施形態では、シリンダブロック26には、複数の油圧室25に連通する少なくとも一本の内部油路30が形成される。また、油圧機械20の中心軸O方向において、シリンダブロック26の両側には環状のエンドプレート33,34が配置されている。すなわち、一方のエンドプレート33はロータ3から遠い側に位置し、シリンダブロック26を挟んで他方のエンドプレート34はロータ3に近い側に位置している。
一実施形態では、複数の内部油路30が油圧機械20の中心軸Oに沿って設けられており、複数の内部油路30にそれぞれ連通する環状集合路35がエンドプレート34の内部に形成されている。エンドプレート34の内部の環状集合路35は、それぞれ、外部配管(不図示)に接続される。こうして、各油圧室25は、内部油路30及び環状集合路35を介して、外部配管に連通される。なお、図2では一本の内部油路30及び一つの環状集合路35のみを例示的に示している。
本実施形態において、油圧機械20のうちシリンダブロック26を含む部位を静止部といい、回転シャフト28及びカム29を含み、静止部に対して中心軸O周りに相対的に回転する部位を回転部という。
一実施形態において、油圧機械20の両端部において、油圧機械20の静止部と油圧機械20の回転部との間に配置され、静止部に回転部を回転自在に支持する一対の軸受27A,27Bが設けられている。具体的には、回転シャフト28とエンドプレート33,34との間に一対の軸受27A,27Bが配置されている。この場合、油圧機械20の中心軸O方向において、一対の軸受27A,27Bはカム29の両側に配置されており、一方の軸受27Aはロータ3から遠い側に位置し、他方の軸受27Bはロータ3に近い側に位置している。また、一対の軸受27A,27Bの少なくとも一方が、スラスト方向(回転シャフト28の中心軸O方向)の荷重を受けるように構成されたテーパ軸受であってもよい。これにより、エンドプレート33,34は、回転シャフト28の回転運動の影響を受けずに静止状態を維持可能になっている。
一実施形態では、カム29は、回転シャフト28とともに回転するように構成される。カム29は、ピストン21に設けられたローラ22と当接するカム面29aを有する断面波形状のリングカムであってもよい。また、カム29は、油圧機械20の中心軸Oの方向に少なくとも2列設けられており、ピストン21及びローラ22が、カム29の列に対応して配列されていてもよい。これにより、ピストン数が同一である場合、カム29並びにこれに対応するピストン21及びローラ22の列が多いほど一列あたりのピストン数が少なくなるので、カム29の直径を小さくできる。よって、油圧機械20をその半径方向Dにコンパクト化することができる。また、カム29の複数の列において周方向のカム29の位相を互いに異ならせれば、駆動時の油圧機械20の振動を低減できる。
ここで、図3を参照して、カム29の表面(カム面29a)について説明する。なお、図3は、一実施形態におけるカム29及びローラ22とその周辺構造を示す側面図である。カム29は、油圧室25の圧力が高圧になるときにローラ22が接するワーキング面29a1と、油圧室25の圧力が低圧になるときにローラ22が接するブリージング面29a2と、を有している。
油圧機械20が油圧ポンプである場合、ローラ22がカム面29aのうちワーキング面29a1上に位置するとき、基本的には、ピストン21は下死点から上死点に向かって移動中であり、油圧室25内の作動油の圧力は高い。これに対し、ローラ22がカム面29aのブリージング面29a2上に位置するとき、基本的には、ピストン21は上死点から下死点に向かって移動中であり、油圧室25内の作動油の圧力は低い。なお、油圧機械20が油圧ポンプの場合、基本的には、図3に示すように、ワーキング面29a1はカム面29の頂点Pよりもカム回転方向の下流側の領域であり、ブリージング面29a2はカム面29の頂点Pよりもカム回転方向の上流側の領域である。例えば、ワーキング面29a1はカム面29の頂点Pからカム回転方向の下流側の底点Pまでの領域であり、ブリージング面29a2はカム面29の頂点Pからカム回転方向の上流側の底点Pまでの領域である。ここで、カム面29aの頂点Pとは、油圧機械20の中心軸O(図2参照)から半径方向に最も遠いカム面29aの位置(最大直径点)である。また、底点Pとは、油圧機械20の中心軸O(図2参照)から半径方向Dに最も近いカム面29aの位置(最小直径点)である。
一方、油圧機械20が油圧モータである場合、ローラ22がカム面29aのワーキング面29a1上に位置するとき、基本的には、ピストン21は上死点から下死点に向かって移動中であり、油圧室25内の作動油の圧力は高い。これに対し、ローラ22がカム面29aのブリージング面29a2上に位置するとき、基本的には、ピストン21は下死点から上死点に向かって移動中であり、油圧室25内の作動油の圧力は低い。なお、油圧機械20が油圧モータの場合、基本的には、ワーキング面29a1はカム面29の頂点Pよりもカム回転方向の上流側の領域であり、ブリージング面29a2はカム面29の頂点Pよりもカム回転方向の下流側の領域である。例えば、ワーキング面29a1はカム面29の頂点Pからカム回転方向の上流側の底点Pまでの領域であり、ブリージング面29a2はカム面29の頂点Pからカム回転方向の下流側の底点Pまでの領域である。
但し、ワーキング面29a1とブリージング面29a2との間の移行点P,Pの位置は、シリンダ中心軸の半径方向Dに対する傾斜角や、油圧室25に連通する各油路に設けられた低圧弁及び高圧弁の開閉タイミングや、カム29及びローラ22の形状等によって変わり得る。
典型的には、ワーキング面29a1とブリージング面29a2との間の移行点P及びPは、ピストン21の上死点及び下死点に対応するカム面29a上の位置(頂点P及び底点P)又はその近傍に設定される。一実施形態では、油圧機械20が油圧ポンプの場合において、図3に示すように、ピストン21の下死点に対応するカム面29a上の位置(底点P)からカム回転方向の上流側に僅かにずれた位置にワーキング面29a1の移行点(開始点)Pが設定され、ピストン21の上死点に対応するカム面29a上の位置(頂点P)からカム回転方向の上流側に僅かにずれた位置にワーキング面29a1の移行点(終了点)Pが設定される。
上記したような構成を有するラジアルピストン式の油圧機械20においては、カム29から受けるサイドフォース等の様々な要因によりローラ22がその軸方向(ローラの幅方向)に変位することがある。例えば、製造上の公差、カム29とローラ22間のすべり、構造変形、あるいは振動等によって、ローラ22がシリンダ24の軸周りに回動するスキューが発生する。そして、ローラ22がスキューした状態でカム面29aから力を受けると、ローラは22スラスト方向(ローラ22の回転中心C方向)に横滑りし、ローラの軸方向変位が発生する。そこで、本実施形態におけるラジアルピストン式の油圧機械20は、ローラ22の軸方向変位を防止するために、油圧機械20の回転部に設けられた側板40を備えている。
以下、図2、図4乃至図7を参照して、側板40及びその周辺構造について詳細に説明する。なお、図4は、図2に示したラジアルピストン式油圧機械の部分拡大図である。図5は、一実施形態における側板を説明するための図である。図6Aは、一実施形態における側板の構成を示す側面図である。図6Bは、図6Aに示す側板のA−A線断面図である。図7は、他の実施形態における側板の構成を示す側面図である。
図2及び図4に示すように、幾つかの実施形態において、側板40は、油圧機械20の回転部に取り付けられ、カム29側からピストン21側に半径方向Dに沿って延在している。側板40は回転部とともに、静止部に対して相対的に回転するように構成されている。
一実施形態において、図5に示すように、側板40は、少なくともワーキング面29a1(図3参照)に対応する油圧機械20の周方向範囲において、カム面29aと、該カム面29aからローラ22の半径rだけ離れた曲線28とで囲まれる領域(図5のハッチング領域)内においてのみ、ローラ22の端面22aと当接するように構成される。言い換えれば、側板40は、少なくともワーキング面29a1(図3参照)に対応する油圧機械20の周方向範囲において、該側板40の高さhがローラ22の半径r以下となるように構成される。もちろん、上記した側板40の構成は、ワーキング面29a1のみでなくブリージング面29a2に適用されてもよい。なお、側板40の高さhとは、カム面29aの任意の点Pにおける接線Eに垂直な方向の側板40の長さである。
一般的に、油圧機械20では、ローラ22のスキューによりローラ22へスラスト方向の荷重(以下、スラスト力という)が発生することがある。このスラスト力は、通常、カムのブリージング面29a2よりもワーキング面29a1において大きくなる。そこで、上記油圧機械20では、少なくともワーキング面29a1に対応する油圧機械20の周方向範囲において、側板40が、カム面29aと、該カム面29aからローラ22の半径rだけ離れた曲線28とで囲まれる領域内においてのみ、ローラ22の端面22aと当接するように構成することによって、カム面29aと曲線28とで囲まれる領域よりもピストン21側でローラ22の端面22aと側板40とが接触する場合に比べて、側板取付け部を中心とした側板40に作用するモーメントを小さくすることができる。よって、ローラのスラスト力に起因した側板40の損傷の抑制及び側板の耐久性の向上が図れる。
また、側板40は、カム面29aからの半径方向の距離(側板40の高さh)が、ローラ22の直径の30%以内となる位置でローラ22の端面22aと当接するように構成されてもよい。これにより、側板40に作用するモーメントをより一層抑制することができ、側板40の耐久性の更なる向上が可能となる。
具体的な構成例として、図6A及び図6B、図7に示すように、側板40は、カム29の端面に締結される基端部41、および、カム29からピストン21側に半径方向Dに突出する先端部42を有する側板本体40aと、側板本体40aの先端部に設けられた当接部43と、を含んでいる。そして、図4に示すように、当接部43が、ローラ22の端面22aのうちローラ22の回転中心Cよりもカム29側の領域内でローラ22の端面22aに当接するように側板40が構成されている。側板40の基端部41にはボルト穴48aが形成されており、このボルト穴48aに挿通されるボルト48によって、側板40がカム28に固定的に取り付けられる。このように、ローラ22に当接するカム29の端面に側板本体40aの基端部41を取り付けることで、ローラ22の端面22aからのスラスト力を受ける側板40の部位に側板取付け部(ボルト48)を近づけることができ、側板取付け部を中心とした側板40に作用するモーメントをより一層小さくすることができる。また、側板40が基端部41によってカム端面に締結されていることにより、側板40の締結構造を簡素化できる。また、カム29と側板40とをアセンブリ化することも可能であるため、カム29及び側板40の組立性の向上が図れる。
上記側板40において、当接部43は、側板本体40aの先端部42に取り付けられた耐摩耗性の樹脂部材45であってもよい。これにより、ローラ22の端面22aの接触による当接部43の摩耗を抑制可能となり、側板40の耐久性を向上できる。また、側板本体40aと当接部43とを別の材料で形成してもよく、その場合、材料コストの削減も図れる。
また、上記側板40において、当接部43は、側板本体40aの先端部42のうち基端部41側にずれた位置に設けられてもよい。すなわち、図6A及び図6B、図7に示すように、先端部42のうち最もカム29から離れた領域に段差部44が設けられており、先端部42のうち段差部44よりも基端部41側の領域に当接部43を設けられる。段差部44は、ローラ22の回転中心22方向においてカム面29aから離れる方向にくぼんでおり、ローラ22の端面22aに当接しないように構成される。そして、この段差部44において、ボルト49によって樹脂部材45が側板本体40aに取り付けられてもよい。これにより、ボルト49の頭部がローラ22の端面22aに接触することを防止できるとともに、当接部43の位置をよりカム面29a側に近づけることができ、側板40に作用するモーメントMをより一層小さくすることができる。
図6A及び図6Bに示す例では、側板40の段差部44の高さは、油圧機械20の周方向において概ね一定となっている。一方、図7に示す例では、側板40の取付け作業性の観点から、側板40の段差部44の高さを、カム面29a1の頂点Pに対応する領域と、底点Pに対応する領域とで異ならせている。すなわち、カム面29a1の底点Pに対応する領域における側板40の段差部の高さHの方が、カム面29a1の頂点Pに対応する領域における側板40の段差部の高さHよりも高くなっている。これにより、ボルト49の締結作業を容易化することができる。なお、この場合においても、当接部43の高さは、油圧機械20の周方向において概ね一定となっている。
また、カム29及び側板40は、それぞれ、中心軸Oの周方向において複数のセクションに分割されており、側板40のセクション数は、カム29のセクション数以下であってもよい。側板40を分割構造とした場合、例えば図7に示すように、カム29のセクションに対して、取付け部46を介してボルト47によって各側板40の各セクションを取り付ける。このように、カム29及び側板40を分割構造とすることによって、カム29及び側板40の製造性を向上できる。また、カム29は、製造上の取り扱い性の観点から分割するセクション数が決定されることが多いが、側板40はセクション数に対する要求は低く、分割構造の設計自由度は高い。そのため、側板40のセクション数をカム29のセクション数以下とすることで、油圧機械20の組み立て時、一つのカム29、又は複数のカム29を互いに組み付けたカムアセンブリに対して側板40を取付ければよく、カム29及び側板40の組立性の向上が図れる。
幾つかの実施形態において、側板40及びローラ22の端面22aは、該側板40と該端面22aが互いに点接触又は半径方向に沿って線接触するような形状を有する。このような構成とすることにより、側板40及びローラ22の端面22aが互いに点接触又は油圧機械20の半径方向Dに沿って線接触するので、油圧機械20の周方向における側板とローラ22の端面22aとの当接範囲が狭いため、側板40とローラ22の端面22aとの間の摺動(摩擦)は殆ど生じない。
例えば、側板40とローラ22の端面22aとが点接触するようなローラ22の端面形状の場合(例えば、後述する図8の構成)、カム29に対してローラ22が回転したときローラ22の端面22aは側板40に対してほとんど摺動することなく転動するように接触する。同様に、側板40がローラ22の端面22aに対して油圧機械20の半径方向Dに線接触するようなローラ22の端面形状の場合(例えば、後述する図10、11の構成)、ローラ22の進行方向において側板40とローラ22の端面22aとは一箇所で接触し、ほとんど摺動することなく転動するように接触する。このように、上記実施形態によれば側板40とローラ22の端面22aとの接触エリアの油圧機械周方向における幅が極めて短いため、ローラ22の端面22aと側板40との摩擦を抑制でき、焼付の発生を防止できる。
また、側板40がローラ22の端面22aに対して油圧機械20の半径方向(カムの半径方向)に線接触するようなローラ22の端面形状の場合には、ローラ22の端面22aと側板40との間において当接部近傍にはくさび形状の狭い間隙が形成されることになり、ローラ22の回転により油がくさび形状の間隙に引き込まれることで油膜を形成することができる。これにより、ローラ22の端面22aと側板40との摩擦をより一層抑制でき、焼付の発生を効果的に防止できる。
上記油圧機械20は、具体的には図8乃至図12に示す構成であってもよい。なお、図8乃至図12は他の実施形態における側板の他の構成例であり、基本的な構成は上記した側板40と同一であるため、その詳細な説明は省略する。
図8に示す構成例において、側板60は、ローラ50の端面50aに対向する側の壁面61に第1周縁60a及び第2周縁60bを有している。第2周縁60bは、油圧機械20の半径方向Dにおいて第1周縁60aよりもカム29側に位置する。さらに、側板60の壁面61は、第1周縁60aに対して第2周縁60bがローラ22の回転中心C方向においてローラ22側に位置するように、回転中心Cに直交する面に対して傾斜している。このように、側板60のうちローラ50側の壁面61が傾斜していることにより、側板60とローラ50の端面50aとの接触エリア62(図9参照)をカム29側に形成しやすくなり製作性が向上する。また、側板60及とローラ50の端面50aとが互いに点接触又は油圧機械の半径方向に沿って線接触することになり、ローラの端面と側板40との摩擦を抑制でき、焼付の発生を防止できる。このとき、回転中心Cに直交する面に対する壁面61の傾斜角θは、0.1度以上1.0度以下の範囲内であってもよい。これにより、側板60の強度を維持しながら壁面61の傾斜を形成することが可能となる。
また、ローラ50の端面50aの縁部が曲率を有するように形成されていてもよい。その場合、端面50aの縁部の曲率半径はローラ50の半径よりも大きい。このように、ローラ50の端面50aの縁部に丸みを持たせることにより、エッジ効果に起因するローラ50の端部とカム面29aとの間の高い面圧の発生を防止することができる。このとき、側板40の縁部の曲率半径は、ローラ50の半径に対して10倍以上500倍以下であってもよい。
さらに、ローラ50の両側に側板60が配置される場合、両側の側板60におけるローラ50との当接点62の間の距離Lが、ローラ50の両側の端面50aにおける側板60との当接点52の間の距離L’よりも大きくなるように、側板60を設置してもよい。これにより、側板60とローラ50との間に隙間が形成され、カム29に対してローラ50が円滑に回転する。
他の構成例として、図10及び図11に示すように、側板63,65及びローラ53,55の端面53a,55aは、該側板63,65と該端面53a,55aが互いに、油圧機械20の半径方向Dに沿って線接触するような形状を有していてもよい。図10に示す構成例では、ローラ53は、ローラ53の端面53aが曲率を有して側板63側に突出するように形成されている。一方、側板63は、ローラ53の端面53aに対向する側の壁面64が、ローラ53の端面53aに沿って曲率を有するように形成されている。ローラ53の端面53aの曲率と、側板63の曲率とは概ね一致している。図11に示す構成例では、ローラ55は、ローラ55の端面55aが側板65側に突出するように、その縁部がテーパ状に傾斜している。一方、側板65は、ローラ55の端面55aに対向する側の壁面66が、ローラ55の端面55aに沿って傾斜している。
これらの構成例のように、側板63,65がローラ53,55の端面53a,55aに対して油圧機械20の半径方向Dに線接触するようなローラ53,55の端面形状の場合、ローラ53,55の進行方向における側板40とローラ53,55の端面53a,55aとは一点で接触し、ほとんど摺動することなく転動するように接触する。上記構成例によれば側板40とローラ53,55の端面53a,55aとの接触エリアの油圧機械20の周方向における幅が極めて短いため、ローラ53,55の端面53a,55aと側板40との摩擦を抑制でき、焼付の発生を防止できる。
また、図12に示すように、側板67において、カム面29の底点Pに対応する接触エリア68の表面粗さを、カム面29の頂点Pに対応する接触エリア69の表面粗さより大きくしてもよい。あるいは、側板67において、カム面29のワーキング面29a1に対応する接触エリアの表面粗さを、カム面29のブリージング面29a2に対応する接触エリアの表面粗さより大きくしてもよい。
一実施形態において、図2に示すように、油圧機械20が備える一対の軸受27A,27Bがテーパ軸受である場合、の少なくとも一方の軸受27Aに対して、油圧機械20の中央に向かう方向にプリロードを付与するための予圧部としてのバネ38が設けられていてもよい。例えば、バネ38は、ロータ3から遠い側に位置する軸受27A側に設けられる。これにより、回転部と静止部との相対位置を適正に維持できる。
この場合、バネ38によるプリロードは、ローラ22から側板40に加わるローラの軸方向のスラスト力以上の大きさであってもよい。これにより、回転部と静止部との間のガタつきを防止できるとともに、ローラ22のスキューに起因したローラ22のスラスト力によって、回転部と静止部との相対位置がずれることを防止できる。
次に、図13を参照して、一実施形態における油圧機械20の組立方法について説明する。なお、図13には油圧機械20の組立方法のうち、複数のカム29及び複数の側板40を含むカムアセンブリを組み立てる過程を示している。また、以下では、例示的にカム29及び側板40が分割構造を有している場合のカムアセンブリの組立過程について説明する。
図13(a)に示すように、まず、側板40の一つのセクションに樹脂部材45を取り付ける。側板40及び樹脂部材45にはそれぞれボルト穴(又はねじ穴)が形成されており、これらのボルト穴49に挿通されるボルト49(又はねじ)によって、側板40のカム29側の面に樹脂部材45が固定される。なお、樹脂部材45は、上記したように側板40の摩耗を低減する機能を有している。一方、図13(b)に示すように、カム29の一つのセクションを組立治具80に取り付ける。このとき、工具82を用いてボルト81によってカム29を組立治具80に仮固定してもよい。続いて、図13(c)に示すように、組立治具80に仮固定された状態のカム29の端面に、樹脂部材45が装着された側板40を取り付ける。このとき、工具82を用いて、ボルト48によって側板40をカム29に固定してもよい。側板40は、カム29の幅方向の両側に取り付ける。
図13(d)に示すように、側板40がカム29に取り付けられた状態で、側板40に形成された穴から工具80を挿入してボルト81を取外し、カム29の少なくとも一つのセクションに対して側板の少なくとも一つのセクションが取り付けられたカムセグメントを、組立治具80から取り外す。同様に、カム29の少なくとも一つのセクションに対して側板の少なくとも一つのセクションが取り付けられたカムセグメントを複数組み立てる。そして、図13(e)に示すように、油圧機械20の中心軸O方向に複数のカムセグメントが配列されるように、複数のカムセグメントを互いに固定する。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、少なくともワーキング面29a1に対応する油圧機械20の周方向範囲において、側板40が、カム面29aと、該カム面29aからローラ22の半径rだけ離れた曲線28とで囲まれる領域内においてのみ、ローラ22の端面22aと当接するように構成している。これにより、カム面29aと曲線28とで囲まれる領域よりもピストン21側でローラ22の端面22aと側板40とが接触する場合に比べて、側板40に作用する側板取付け部(ボルト48)を中心としたモーメントMを小さくすることができる。よって、ローラ22のスラスト力に起因した側板40の損傷の抑制及び側板40の耐久性の向上が図れ、延いては、ローラ22をカム29の幅方向中央に適正に保持可能となり、油圧機械20の円滑な運転が可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。例えば、上述した実施形態のうち複数を適宜組み合わせてもよい。
1 風力発電装置
2 ブレード
3 ロータ
4 ハブ
5 ハブカバー
6 メインシャフト
8 油圧ポンプ
10 油圧モータ
12 高圧油ライン
14 低圧油ライン
16 発電機
18 ナセル
19 タワー
20 油圧機械
21 ピストン
22,50,53,55 ローラ
23 支持部
24 シリンダ
25 油圧室
26 シリンダブロック
28 曲線
40,60,63,65,67 側板
40a 側板本体
41 基端部
42 先端部
43 当接部
44 段差部
45 樹脂部材
46 固定部
47,48,49,81 ボルト
60a 第1周縁
60b 第2周縁
61,64,66 側板の壁面
62,68,69 接触エリア
80 組立治具
82 工具
C ローラの回転中心
D 油圧機械の半径方向
O 油圧機械の回転軸

Claims (15)

  1. ラジアルピストン式の油圧機械であって、
    前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、
    前記複数のピストンをそれぞれ案内する複数のシリンダと、
    前記複数のピストンのそれぞれに回転自在に設けられた複数のローラと、
    前記複数のローラに当接するように構成され、前記油圧機械の中心軸周りに回転可能に構成されたカムと、
    前記カムを含んで該カムとともに前記中心軸周りに回転する前記油圧機械の回転部に取り付けられ、前記カム側から前記ピストン側に前記半径方向に沿って延びる側板と、を備え、
    前記ピストンの各々は、該ピストンと前記シリンダとで形成される油圧室の圧力の高圧と低圧との間の周期的な変化に対応して往復動するように構成され、
    前記カムは、前記油圧室の前記圧力が前記高圧になるときに前記ローラが接するワーキング面と、前記油圧室の前記圧力が前記低圧になるときに前記ローラが接するブリージング面と、を有し、
    前記側板は、少なくとも前記ワーキング面に対応する前記油圧機械の周方向範囲において、前記カムの表面と、該カムの表面から前記ローラの半径だけ離れた曲線とで囲まれる領域内においてのみ、前記ローラの端面と当接するように構成され、
    前記側板は、
    前記カムの端面に締結される基端部、および、前記カムから前記ピストン側に前記半径方向に突出する先端部を有する側板本体と、
    前記ローラの軸方向において前記ローラと前記側板本体との間に位置し、前記側板本体の前記先端部に締結された樹脂部材と、
    を含み、
    前記樹脂部材は、
    前記ローラの前記端面のうち前記ローラの回転中心よりも前記カム側の前記領域内で前記ローラの前記端面に当接するように構成された当接部と、
    前記当接部に対して前記ピストン側に前記半径方向にずれた位置に設けられ、前記ローラの軸方向において前記ローラの前記端面から離れる方向にくぼむように形成された段差部と、
    を含み、
    前記樹脂部材のうち前記段差部を前記側板本体の前記先端部に締結するための締結部材をさらに備える
    ことを特徴とするラジアルピストン式油圧機械。
  2. 前記側板及び前記ローラの前記端面は、該側板と該端面が互いに点接触又は前記半径方向に沿って線接触するような形状を有することを特徴とする請求項1に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  3. 前記側板のうち前記ローラ側の壁面は、第1周縁に対して、前記半径方向において前記第1周縁よりも前記カムに近い第2周縁が前記ローラの軸方向にみて前記ローラ側に位置するように、前記中心軸に直交する面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  4. 前記中心軸に直交する面に対する前記壁面の傾斜角は、0.1度以上1.0度以下の範囲内であることを特徴とする請求項3に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  5. 前記ローラの前記端面の縁部が曲率を有するように形成されており、前記縁部の曲率半径は前記ローラの半径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  6. 前記縁部の曲率半径は、前記ローラの半径に対して10倍以上500倍以下であることを特徴とする請求項5に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  7. 前記樹脂部材は、前記側板本体の前記先端部に取り付けられた耐摩耗性の樹脂部材であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  8. 前記側板は、前記ローラが転動する前記カムのカム面からの前記半径方向の距離が、前記ローラの直径の30%以内となる位置で前記ローラの前記端面と当接するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  9. 前記側板は、前記カムの端面に対してボルト結合されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  10. 前記カム及び前記側板は、それぞれ、前記中心軸の周方向において複数のセクションに分割されており、前記側板のセクション数は、前記カムのセクション数以下であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  11. 前記カムは、前記中心軸の方向に少なくとも2列設けられており、
    前記ピストン及び前記ローラが、前記カムの列に対応して配列されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  12. 前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが形成されたシリンダブロックと、
    前記油圧機械の両端部において、前記シリンダブロックを含む前記油圧機械の静止部と前記油圧機械の前記回転部との間に設けられ、前記静止部に前記回転部を回転自在に支持する一対のテーパ軸受と、
    前記一対のテーパ軸受の少なくとも一方のテーパ軸受に対して、前記油圧機械の中央に向かう方向にプリロードを付与するための予圧部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  13. 前記プリロードは、前記ローラから前記側板に加わる前記ローラの軸方向のスラスト力以上の大きさであることを特徴とする請求項12に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  14. 前記側板本体の前記先端部は、前記カムの前記端面に対向する前記基端部の表面よりも前記軸方向にて前記カムの前記端面から離れる方向にへこんだ凹部を有し、
    前記樹脂部材は、前記側板本体の前記先端部の前記凹部に嵌った状態で、前記先端部に締結された
    請求項1乃至13の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  15. 少なくとも一本のブレードを含む風車ロータと、
    前記風車ロータに連結される回転シャフトと、
    前記回転シャフトによって駆動されて圧油を生成するように構成された油圧ポンプと、
    前記圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
    前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの少なくとも一方は、請求項1乃至14の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械であることを特徴とする風力発電装置。
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