以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を説明する。添付の図面を参照して以下に説明する詳細な説明は、本発明によって具現し得る実施例だけを示すよりは、本発明の例示的な実施例を説明するためのものである。
本発明で使われる大部分の用語は、本技術で広く使われているものから選択されたが、一部の用語は出願人によって任意に選択されたものもあり、その意味は、必要によって次の説明で詳細に説明する。したがって、本発明は、単なる名称又は意味よりは、用語の意図した意味に基づいて理解されなければならない。
本発明でいう“シグナリング(信号通知)”とは、サービス情報(SI)が、放送システム、インターネットシステム、及び/又は放送/インターネットコンバージェンス(convergence)システムから送受信されることを意味することができる。サービス情報(SI)は、既存の放送システムから受信された放送サービス情報(例えば、ATSC―SI及び/又はDVB―SI)を含むことができる。
“放送信号”という用語は、地上波放送、ケーブル放送、衛星放送及び/又はモバイル放送から受信された信号及び/又はデータだけでなく、インターネット放送、ブロードバンド放送、通信放送、データ放送及び/又はVOD(Video On Demand)などの双方向放送システムから受信された信号及び/又はデータを概念的に含むことができる。
“PLP”という用語は、物理層に含まれるデータを送信する所定の単位を示すことができる。したがって、“PLP”という用語は、必要によって、“データユニット”又は“データパイプ”という用語に代えてもよい。
放送ネットワーク及び/又はインターネットネットワークと連動するように構成されるハイブリッド放送サービスは、デジタルテレビ(DTV)サービスで使われる代表アプリケーションとして用いられてもよい。ハイブリッド放送サービスは、インターネットで地上波放送ネットワークを介して送信される放送A/V(オーディオ/ビデオ)コンテンツに関連したエンハンスメントデータを実時間で送信し、インターネットを介して放送A/Vコンテンツの一部を実時間で送信し、ユーザが様々なコンテンツを経験できるようにすることができる。
本発明は、IPパケット、MPEG―2 TSパケット及び次世代デジタル放送システムで他の放送システムに適用可能なパケットをカプセル化し、IPパケット、MPEG―2 TSパケット及びパケットが物理層に送信されるようにする方法を提供することを目標とする。また、本発明は、同じヘッダーフォーマットを用いてレイヤ2シグナリングを送信する方法を提案する。
次に説明するコンテンツは、装置によって具現することができる。例えば、次のプロセスを、シグナリングプロセッサ、プロトコルプロセッサ、プロセッサ及び/又はパケット生成器で行うことができる。
本発明で使用する用語のうち、リアルタイムサービス(real time(RT)service)は、言葉のとおり、実時間サービスを意味する。すなわち、時間に拘束されるサービスである。これに対し、ノンリアルタイムサービス(non―real time(NRT) service)は、RTサービス以外の非実時間サービスを意味する。すなわち、非実時間サービスは、時間に拘束されないサービスである。そして、NRTサービスのためのデータをNRTサービスデータと呼ぶものとする。
本発明に係る放送受信機は、地上波、ケーブル、インターネットなどのような媒体を介して非実時間(NRT)サービスを受信することができる。NRTサービスは、放送受信機の保存媒体に保存された後、既に設定された時間又はユーザの要求によってディスプレイ装置に表示される。NRTサービスは、ファイル形態で受信されて保存媒体に保存されることを一実施例とする。保存媒体は、放送受信機の内部に装着された内蔵HDDであることを一実施例とする。他の例として、保存媒体は、放送受信システムの外部に連結されたUSB(Universal Serial Bus)メモリ、外付けHDDなどとしてもよい。NRTサービスを構成するファイルを受信して保存媒体に保存し、ユーザにサービスするためには、シグナリング情報が必要である。本発明は、これをNRTサービスシグナリング情報又はNRTサービスシグナリングデータと呼ぶものとする。本発明に係るNRTサービスは、IPデータグラムを得る方式によって、Fixed NRTサービスとMobile NRTサービスとに区別することができる。特にFixed NRTサービスは、固定型放送受信機に提供され、Mobile NRTサービスは、移動型放送受信機に提供される。本発明は、Fixed NRTサービスを一実施例として説明するものとする。しかし、本発明がMobile NRTサービスに適用されてもよいことは当然である。
本発明で使う用語のうち、アプリケーション(又は、同期化されたアプリケーション)は、視聴経験(viewing experience)の向上のために、視聴者に双方向経験を提供するデータサービスである。アプリケーションは、TDO(Triggered Declarative Object)、DO(Declarative Object)、又はNDO(NRT Declarative Object)と命名することができる。
本発明で使う用語のうち、トリガー(Trigger)は、シグナリングを識別し、アプリケーション又はアプリケーション内のイベントの提供時点を設定するシグナリングエレメント(signaling element)である。トリガーは、TPT(TDO parameter table)(又は、TDO parameter elementとも呼ぶ。)の位置情報を含むことができる。TPTは、特定範囲内で、アプリケーションの動作のためのメタデータを含むシグナリングエレメントである。
トリガーは、タイムベーストリガー(time base trigger)及び/又はアクチベーショントリガー(activation trigger)の役割を担うことができる。タイムベーストリガーは、イベントの再生時刻の基準を提示するタイムベースを設定するために用いられる。アクチベーショントリガーは、アプリケーション又はアプリケーション内に含まれたイベントの動作時刻を設定するために用いられる。ここで、動作は、アプリケーション又はアプリケーション内のイベントの開始、終了、中止(pause)、kill及び/又はresumeに該当し得る。タイムベースメッセージ(time base messages)がタイムベーストリガーとして用いられてもよく、タイムベーストリガーがタイムベースメッセージとして用いられてもよい。後述されるアクチベーションメッセージ(activation messages)がアクチベーショントリガーとして用いられてもよく、アクチベーショントリガーがアクチベーションメッセージとして用いられてもよい。
メディアタイム(Media Time)は、コンテンツ再生時に、特定の時点を参照するためのパラメータ(parameter)である。
TDO(Triggered Declarative Object)は、放送コンテンツ内の付加情報を示すものである。TDOは、付加情報を放送コンテンツ内でタイミングに合わせてトリガーする概念である。例えば、オーディションプログラムが放送される場合、視聴者が好むオーディション参加者の現在順位などを当該放送コンテンツと共に示すことができ、このオーディション参加者の現在順位などに関する付加情報がTDOに当たる。このようなTDOは、視聴者との双方向交信によって変更されてもよく、視聴者の意図を反映して提供されてもよい。
本発明は、次世代放送サービスに対する放送信号送信及び受信装置並びに方法を提供する。本発明の一実施例に係る次世代放送サービスは、地上波放送サービス、モバイル放送サービス、UHDTVサービスなどを含む。
本発明の実施例に係る送信装置及び方法は、地上波放送サービスのためのベースプロファイル、モバイル放送サービスのためのハンドヘルドプロファイル、及びUHDTVサービスのためのアドバンスドプロファイルに分類される。この場合、ベースプロファイルは、地上波放送サービス及びモバイル放送サービスの両方のためのプロファイルとして用いることができる。すなわち、ベースプロファイルは、モバイルプロファイルを含むプロフィルの概念を定義するために用いることができる。これは設計者の意図によって変更されてもよい。
本発明は、一実施例によって、非―MIMO(non―Multiple Input Multiple Output)又はMIMO方式を用いて次世代放送サービスに対する放送信号を処理することができる。本発明の一実施例に係る非―MIMO方式は、MISO(Multiple Input Single Output)方式、SISO(Single Input Single Output)方式などを含むことができる。
以下では、説明の便宜のために、MISO又はMIMO方式が2つのアンテナを用いるとしたが、本発明は、2つ以上のアンテナを用いるシステムに適用されてもよい。
本発明は、特定の用途に要求される性能を達成しながら、受信機の複雑度を最小化するために、最適化された3つのフィジカルプロファイル(PHY profile)(ベース(base)、ハンドヘルド(handheld)、アドバンスド(advanced)プロファイル)を定義することができる。フィジカルプロファイルは、該当する受信機が具現しなければならない全ての構造のサブセットである。
3つのフィジカルプロファイルは、大部分の機能ブロックを共有するが、特定ブロック及び/又はパラメータではやや異なる。後でフィジカルプロファイルがさらに定義されてもよい。システムの発展のために、ヒューチャプロファイルは、FEF(future extension frame)を通じて単一RF(radio frequency)チャネルに存在するプロファイルとマルチプレクスされてもよい。各フィジカルプロファイルに関する詳細な内容は後述する。
1.ベースプロファイル
ベースプロファイルは主にルーフトップ(roof―top)アンテナと連結される固定された受信装置の主な用途を示す。ベースプロファイルはある場所に移動してもよいが、比較的停止した受信範疇に属する携帯用装置も含むことができる。ベースプロファイルの用途は、若干の改善された実行によってハンドヘルド装置又は車両用に拡張されてもよいが、このような使用用途はベースプロファイル受信機動作では期待されない。
受信のターゲット信号対雑音比の範囲は略10乃至20dBであるが、これは、既存の放送システム(例えば、ATSC A/53)の15dB信号対雑音比の受信能力を含む。受信機の複雑度及び消費電力は、ハンドヘルドプロファイルを使用する、バッテリーで駆動するハンドヘルド装置におけるよりは重要でない。ベースプロファイルに対する重要システムパラメータが、下記の表1に記載されている。
2.ハンドヘルドプロファイル
ハンドヘルドプロファイルは、バッテリー電源で駆動されるハンドヘルド及び車両用装置における使用のために設計される。当該装置は歩行者又は車両の速度で移動することができる。受信機複雑度も消費電力も、共にハンドヘルドプロファイルの装置の具現のために非常に重要である。ハンドヘルドプロファイルのターゲット信号対雑音比の範囲は、略0乃至10dBであるが、より低い室内受信のために意図された場合、0dB未満となるように設定されてもよい。
低い信号対雑音比能力だけでなく、受信機移動性によって現れたドップラー効果に対する復原力は、ハンドヘルドプロファイルの最も重要な性能属性である。ハンドヘルドプロファイルに対する重要システムパラメータが下記の表2に記載されている。
3.アドバンスドプロファイル
アドバンスドプロファイルは、より大きい実行複雑度に対する代価としてより高いチャネル能力を提供する。当該プロファイルはMIMO送信及び受信を用いることを要求し、UHDTVサービスはターゲット用途であり、そのために、当該プロファイルが特別に設計される。向上した能力は、与えられた帯域幅でサービス数の増加、例えば、複数のSDTV又はHDTVサービスを許容するために用いることができる。
アドバンスドプロファイルのターゲット信号対雑音比の範囲は、略20乃至30dBである。MIMO伝送は、初期には既存の楕円分極伝送装備を使用し、将来には全出力交差分極伝送へと拡張されてもよい。アドバンスドプロファイルに対する重要システムパラメータが下記の表3に記載されている。
この場合、ベースプロファイルは、地上波放送サービス及びモバイル放送サービスの両方に対するプロファイルとして用いられてもよい。すなわち、ベースプロファイルを、モバイルプロファイルを含むプロファイルの概念を定義するために用いることができる。また、アドバンスドプロファイルは、MIMOを有するベースプロファイルに対するアドバンスドプロファイルとMIMOを有するハンドヘルドプロファイルに対するアドバンスドプロファイルとに区別することができる。そして、該当の3つのプロファイルは設計者の意図によって変更されてもよい。
次の用語及び定義を本発明に適用することができる。次の用語及び定義は、設計によって変更されてもよい。
補助ストリーム:ヒューチャエクステンション(future extension、将来拡張)又は放送会社やネットワーク運営者によって要求されることによって用いられ得るまだ定義されていない変調及びコーディングのデータを伝達するセルのシーケンス
ベースデータパイプ(base data pipe):サービスシグナリングデータを伝達するデータパイプ
ベースバンドフレーム(又は、BBFRAME):一つのFECエンコーディング過程(BCH及びLDPCエンコーディング)に対する入力を形成するKbchビットの集合
セル(cell):OFDM伝送の一つのキャリアによって伝達される変調値
コーディングブロック(coded block):PLS1データのLDPCエンコードされたブロック又はPLS2データのLDPCエンコードされたブロックの一つ
データパイプ(data pipe):一つ又は複数のサービス又はサービスコンポーネントを伝達し得るサービスデータ又は関連したメタデータを伝達する物理層(physical layer)におけるロジカルチャネル
データパイプユニット(DPU、data pipe unit):データセルをフレームにおけるデータパイプに割り当て得る基本ユニット
データシンボル(data symbol):プリアンブルシンボル以外のフレームにおけるOFDMシンボル(フレームシグナリングシンボル及びフレームエッジ(edge)シンボルはデータシンボルに含まれる。)
DP_ID:当該8ビットフィールドは、SYSTEM_IDによって識別されたシステム内でデータパイプを唯一に識別する。
ダミーセル(dummy cell):PLS(physical layer signalling)シグナリング、データパイプ、又は補助ストリームのために用いられないで残っている容量を満たすために用いられる擬似ランダム値を伝達するセル
FAC(emergency alert channel、非常警報チャネル):EAS情報データを伝達するフレームの一部
フレーム(frame):プリアンブルによって始まってフレームエッジシンボルによって終了される物理層(physical layer)タイムスロット
フレームレピティションユニット(frame repetition unit;フレーム反復単位):スーパーフレーム(super―frame)で8回反復されるFEFを含む同一の又は異なるフィジカルプロファイルに属するフレームの集合
FIC(fast information channel;高速情報チャネル):サービスと該当のベースデータパイプとの間のマッピング情報を伝達するフレームにおけるロジカルチャネル
FECBLOCK:データパイプデータのLDPCエンコードされたビットの集合
FFTサイズ:基本周期Tのサイクルで表現されたアクティブシンボル周期Tsと同一である特定モードに用いられる名目上のFFTサイズ
フレームシグナリングシンボル(frame signaling symbol):PLSデータの一部を伝達する、FFTサイズ、保護区間(guard interval)、及びスキャッタ(scattered)パイロットパターンの特定組合せにおいてフレームの先頭で用いられるより高いパイロット密度を有するOFDMシンボル
フレームエッジシンボル(frame edge symbol):FFTサイズ、保護区間、及びスキャッタパイロットパターンの特定組合せにおいてフレームの終わりで用いられるより高いパイロット密度を有するOFDMシンボル
フレームグループ(frame―group):スーパーフレームで同じフィジカルプロファイルタイプを有する全フレームの集合
ヒューチャエクステンションフレーム(future extention frame;将来拡張フレーム):プリアンブルによって始まる、将来拡張に用いられ得るスーパーフレームにおける物理層(physical layer)タイムスロット
ヒューチャキャスト(futurecast)UTBシステム:入力が一つ以上のMPEG2―TS、IP(Internet protocol)、又は一般ストリームであり、出力がRFシグナルである、提案された物理層(physical layer)放送システム
インプットストリーム(input stream;入力ストリーム):システムによって最終ユーザに伝達されるサービスの調和(ensemble)のためのデータのストリーム
ノーマル(normal)データシンボル:フレームシグナリングシンボル及びフレームエッジシンボル以外のデータシンボル
フィジカルプロファイル(PHY profile):該当する受信機が具現しなければならない全構造のサブセット
PLS:PLS1及びPLS2で構成された物理層シグナリングデータ
PLS1:PLS2をデコードするために必要なパラメータだけでなく、システムに関する基本情報を伝達する固定されたサイズ、コーディング、変調を有するFSS(frame signalling symbol)で伝達されるPLSデータの一番目の集合
NOTE:PLS1データがフレームグループのデューレーション(duration)において一定である。
PLS2:データパイプ及びシステムに関するより詳細なPLSデータを伝達するFSSで伝送されるPLSデータの二番目の集合
PLS2ダイナミック(dynamic;動的)データ:フレームごとにダイナミック(動的)に変化するPLS2データ
PLS2スタティック(static;静的)データ:フレームグループのデューレーションでスタティック( 静的)であるPLS2データ
プリアンブルシグナリングデータ(preamble signaling data):プリアンブルシンボルによって伝達され、システムの基本モードを確認するために用いられるシグナリングデータ
プリアンブルシンボル(preamble symbol):基本PLSデータを伝達し、フレームの開始に位置する固定された長さのパイロットシンボル
NOTE:プリアンブルシンボルがシステム信号、そのタイミング、周波数オフセット、及びFFTサイズを検出するために高速初期バンドスキャンに主に用いられる。
将来使用(future use)のためにリザーブド(reserved):現在文書で定義されないが、将来に定義されてもよい。
スーパーフレーム(superframe):8個のフレーム反復単位の集合
タイムインターリービングブロック(time interleaving block;TI block):タイムインターリーバメモリの一つの用途に該当する、タイムインターリービングが実行されるセルの集合
タイムインターリービンググループ(time interleaving group;TI group):整数、ダイナミック(動的)に変化するXFECBLOCKの数からなる、特定データパイプに対するダイナミック(動的)容量割り当てが実行される単位
NOTE:タイムインターリービンググループが一つのフレームに直接マップされたり、複数のフレームにマップされてもよい。これは一つ以上のタイムインターリービングブロックを含むことができる。
タイプ1データパイプ(Type1 DP):全データパイプがフレームにTDM(time division multiplexing)方式でマップされるフレームのデータパイプ
タイプ2データパイプ(Type2 DP):全データパイプがフレームにFDM方式でマップされるフレームのデータパイプ
XFECBLOCK:一つのLDPC FECBLOCKの全ビットを伝達するNcellsセルの集合
図1は、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置の構造を示す。
本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置は、入力フォーマットブロック1000、BICM(bit interleaved coding & modulation)ブロック1010、フレーム生成ブロック1020、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)生成ブロック1030、及びシグナリング生成ブロック1040を含むことができる。放送信号送信装置の各モジュールの動作について説明する。
IPストリーム/パケット及びMPEG2―TSは、主要入力フォーマットであり、他のストリームタイプは一般ストリームとして扱われる。それらのデータ入力に加えて、管理情報が入力され、各入力ストリームに対する該当の帯域幅のスケジューリング及び割り当てを制御する。一つ又は複数のTSストリーム、IPストリーム及び/又は一般ストリーム入力が同時に許容される。
入力フォーマットブロック1000は、それぞれの入力ストリームを、独立したコーディング及び変調が適用される一つ又は複数のデータパイプにデマルチプレクスすることができる。データパイプは、ロバスト性(robustness)制御のための基本単位であり、これはQoS(Quality of Service)に影響を及ぼす。一つ又は複数のサービス又はサービスコンポーネントが一つのデータパイプによって伝達されてもよい。入力フォーマットブロック1000の詳細な動作は後述する。
データパイプは、一つ又は複数のサービス又はサービスコンポーネントを伝達できるサービスデータ又は関連メタデータを伝達する物理層におけるロジカルチャネルである。
また、データパイプユニットは、一つのフレームでデータセルをデータパイプに割り当てるための基本ユニットである。
入力フォーマットブロック1000で、パリティ(parity)データは誤り訂正のために追加され、エンコードされたビットストリームは複素数値コンステレーションシンボルにマップされる。当該シンボルは該当のデータパイプに用いられる特定インターリービング深さにわたってインターリーブされる。アドバンスドプロファイルにおいて、BICMブロック1010でMIMOエンコーディングが実行され、追加データ経路がMIMO伝送のために出力に追加される。BICMブロック1010の詳細な動作は後述する。
フレーム生成ブロック1020は、一つのフレーム内で入力データパイプのデータセルをOFDMシンボルにマップすることができる。マッピング後、周波数領域ダイバーシチのために、特に、周波数選択的フェージングチャネルを防止するために周波数インターリービングが用いられる。フレーム生成ブロック1020の詳細な動作は後述する。
プリアンブルを各フレームの開始に挿入した後、OFDM生成ブロック1030は、サイクリックプレフィクス(cyclic prefix)を保護区間として有する既存のOFDM変調を適用することができる。アンテナスペースダイバーシチのために、分散された(distributed)MISO方式が送信機にわたって適用される。また、PAPR(peak―to―average power ratio)方式が時間領域で実行される。柔軟なネットワーク方式のために、当該提案は様々なFFTサイズ、保護区間の長さ、該当のパイロットパターンの集合を提供する。OFDM生成ブロック1030の詳細な動作は後述する。
シグナリング生成ブロック1040は、各機能ブロックの動作に用いられる物理層シグナリング情報を生成することができる。当該シグナリング情報はまた、関心のあるサービスが受信機側で適切に復旧されるように伝送される。シグナリング生成ブロック1040の詳細な動作は後述する。
図2、図3、図4は、本発明の実施例に係る入力フォーマットブロック1000を示す。各図について説明する。
図2は、本発明の一実施例に係る入力フォーマットブロックを示す。図2は、入力信号が単一入力ストリーム(single input stream)であるときの入力フォーマットモジュールを示す。
図2に示す入力フォーマットブロックは、図1を参照して説明した入力フォーマットブロック1000の一実施例に該当する。
物理層への入力は、一つ又は複数のデータストリームで構成される。それぞれのデータストリームは一つのデータパイプによって伝達される。モードアダプテーション(mode adaptaion;モード適応)モジュールは、入力されるデータストリームをBBF(baseband frame)のデータフィールドにスライスする。当該システムは3種類の入力データストリーム、すなわち、MPEG2―TS、IP、GS(generic stream)を支援する。MPEG2―TSは、最初のバイトが同期バイト(0x47)である固定された長さ(188バイト)のパケットを特徴とする。IPストリームは、IPパケットヘッダー内でシグナルされる可変長IPデータグラムパケットで構成される。当該システムは、IPストリームに対してIPv4、IPv6の両方を支援する。GSは、カプセル化パケットヘッダー内でシグナルされる可変長のパケット又は一定の長さのパケットで構成されてもよい。
(a)は、信号データパイプに対するモードアダプテーション(モード適応)ブロック2000、及びストリームアダプテーション(stream adaptation;ストリーム適応)2010を示し、(b)は、PLSデータを生成及び処理するためのPLS生成ブロック2020、及びPLSスクランブラ2030を示す。各ブロックの動作について説明する。
入力ストリームスプリッタは、入力されたTS、IP、GSストリームを複数のサービス又はサービスコンポーネント(オーディオ、ビデオなど)ストリームに分割する。モードアダプテーション(モード適応)モジュール2010は、CRCエンコーダ、BB(baseband)フレームスライサ、及びBBフレームヘッダー挿入ブロックで構成される。
CRCエンコーダは、ユーザパケットレベルでの誤り検出のための3種類のCRCエンコーディング、すなわち、CRC―8、CRC―16、CRC―32を提供する。算出されたCRCバイトは、ユーザパケット後に付加される。CRC―8はTSストリームに用いられ、CRC―32はIPストリームに用いられる。GSストリームがCRCエンコーディングを提供しない場合には、提案されたCRCエンコーディングが適用されなければならない。
BBフレームスライサは、入力を内部ロジカルビットフォーマットにマップする。最初の受信ビットはMSBと定義する。BBフレームスライサは、可用データフィールド容量と同数の入力ビットを割り当てる。BBFペイロードと同数の入力ビットを割り当てるために、ユーザパケットストリームがBBFのデータフィールドに見合うようにスライスされる。
BBフレームヘッダー挿入ブロックは、2バイトの固定された長さのBBFヘッダーを、BBフレームの前に挿入することができる。BBFヘッダーは、STUFFI(1ビット)、SYNCD(13ビット)、及びRFU(2ビット)で構成される。固定された2バイトBBFヘッダーだけでなく、BBFは、2バイトBBFヘッダーの終わりに拡張フィールド(1又は3バイト)を有することができる。
ストリームアダプテーション(ストリーム適応)2010は、スタッフィング(stuffing)挿入ブロック及びBBスクランブラで構成される。
スタッフィング挿入ブロックは、スタッフィングフィールドをBBフレームのペイロードに挿入することができる。ストリームアダプテーション(ストリーム適応)に対する入力データがBBフレームを満たすのに十分であれば、STUFFIは0に設定され、BBFはスタッフィングフィールドを有しない。そうでないと、STUFFIは1に設定され、スタッフィングフィールドはBBFヘッダーの直後に挿入される。スタッフィングフィールドは、2バイトのスタッフィングフィールドヘッダー及び可変サイズのスタッフィングデータを含む。
BBスクランブラは、エネルギー分散のために完全なBBFをスクランブルする。スクランブリングシーケンスはBBFと同期化される。スクランブリングシーケンスはフィードバックシフトレジスタによって生成される。
PLS生成ブロック2020は、PLSデータを生成することができる。PLSは、受信機に物理層(physical layer)データパイプに接続できる手段を提供する。PLSデータはPLS1データ及びPLS2データで構成される。
PLS1データは、PLS2データをデコードするために必要なパラメータだけでなく、システムに関する基本情報を伝達する固定されたサイズ、コーディング、変調を有するフレームでFSSで伝達されるPLSデータの一番目の集合である。PLS1データは、PLS2データの受信及びデコーディングを可能にするために要求されるパラメータを含む基本送信パラメータを提供する。また、PLS1データはフレームグループのデューレーションにおいて一定である。
PLS2データは、データパイプ及びシステムに関するさらに詳細なPLSデータを伝達するFSSで伝送されるPLSデータの二番目の集合である。PLS2は、受信機が所望のデータパイプをデコードする上で十分な情報を提供するパラメータを含む。PLS2シグナリングは、PLS2スタティック(静的)データ(PLS2―STATデータ)及びPLS2ダイナミック(動的)データ(PLS2―DYNデータ)の2種類のパラメータでさらに構成される。PLS2スタティック(静的)データは、フレームグループのデューレーションでスタティック(静的)であるPLS2データであり、PLS2ダイナミック(動的)データは、フレームごとにダイナミック(動的)に変化するPLS2データである。
PLSデータに関する詳細な内容は後述する。
PLSスクランブラ2030は、エネルギー分散のために生成されたPLSデータをスクランブルすることができる。
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
図3は、本発明の他の一実施例に係る入力フォーマットブロックを示す。
図3に示す入力フォーマットブロックは、図1を参照して説明した入力フォーマットブロック1000の一実施例に該当する。
図3は、入力信号がマルチインプットストリーム(multi input stream;複数の入力ストリーム)に該当する場合、入力フォーマットブロックのモードアダプテーション(モード適応)ブロックを示す。
マルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)を処理するための入力フォーマットブロックのモードアダプテーション(モード適応)ブロックは、複数の入力ストリームを独立して処理することができる。
図3を参照すると、マルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)をそれぞれ処理するためのモードアダプテーション(モード適応)ブロックは、入力ストリームスプリッタ3000、入力ストリームシンクロナイザ3010、コンペンセーティングディレー(compensating delay;補償遅延)ブロック3020、ヌルパケット削除ブロック3030、ヘッダー圧縮ブロック3040、CRCエンコーダ3050、BBフレームスライサ3060、及びBBヘッダー挿入ブロック3070を含むことができる。モードアダプテーション(モード適応)ブロックの各ブロックについて説明する。
CRCエンコーダ3050、BBフレームスライサ3060、及びBBヘッダー挿入ブロック3070の動作は、図2を参照して説明したCRCエンコーダ、BBフレームスライサ、及びBBヘッダー挿入ブロックの動作に該当するので、その説明は省略する。
入力ストリームスプリッタ3000は、入力されたTS、IP、GSストリームを複数のサービス又はサービスコンポーネント(オーディオ、ビデオなど)ストリームに分割する。
入力ストリームシンクロナイザ3010は、ISSYと呼ぶことができる。ISSYは、いかなる入力データフォーマットに対しても、CBR(constant bit rate)及び一定の終端間伝送(end―to―end transmission)遅延を保障するに適した手段を提供することができる。ISSYは、TSを伝達する複数のデータパイプの場合に常に用いられ、GSストリームを伝達する複数のデータパイプに選択的に用いられる。
コンペンセーティングディレー(補償遅延)ブロック3020は、受信機でさらにメモリを必要とせずにTSパケット再結合メカニズムを許容するために、ISSY情報の挿入に続く分割されたTSパケットストリームを遅延させることができる。
ヌルパケット削除ブロック3030は、TS入力ストリームの場合にのみ用いられる。一部のTS入力ストリーム又は分割されたTSストリームは、VBR(variable bit―rate)サービスをCBR TSストリームに収容するために、存在する多数のヌルパケットを有することができる。この場合、不要な伝送オーバーヘッドを避けるために、ヌルパケットは確認されて伝送されなくてもよい。受信機で、除去されたヌルパケットは、伝送に挿入されたDNP(deleted null―packet;削除されたヌルパケット)カウンタを参照して元の正確な場所に再挿入可能であるため、CBRが保障され、タイムスタンプ(PCR)更新が不要になる。
ヘッダー圧縮ブロック3040は、TS又はIP入力ストリームに対する伝送効率を増加させるために、パケットヘッダー圧縮を提供することができる。受信機は、ヘッダーの特定部分に対する先験的な(a priori)情報を有することができるため、この知られた情報は送信機で削除されてもよい。
TSに対して、受信機は同期バイト構成(0x47)及びパケット長(188バイト)に関する先験的な情報を有することができる。入力されたTSが一つのPIDだけを有するコンテンツを伝達すると、すなわち、一つのサービスコンポーネント(ビデオ、オーディオなど)又はサービスサブコンポーネント(SVCベースレイヤ、SVCエンハンスメントレイヤ、MVCベースビュー、又はMVC依存ビュー)に対してのみ、TSパケットヘッダー圧縮がTSに(選択的に)適用されてもよい。TSパケットヘッダー圧縮は、入力ストリームがIPストリームである場合に選択的に用いられる。
上記のブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
図4は、本発明の他の実施例に係る入力フォーマットブロックを示す。
図4に示す入力フォーマットブロックは、図1を参照して説明した入力フォーマットブロック1000の一実施例に該当する。
図4は、入力信号がマルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)に該当する場合、入力フォーマットモジュールのストリームアダプテーション(ストリーム適応)ブロックを示す。
図4を参照すると、マルチインプットストリーム(複数の入力ストリーム)をそれぞれ処理するためのモードアダプテーション(モード適応)ブロックは、スケジューラ4000、1―フレームディレー(delay)ブロック4010、スタッフィング挿入ブロック4020、インバンド(In―band)シグナリングブロック4030、BBフレームスクランブラ4040、PLS生成ブロック4050、PLSスクランブラ4060を含むことができる。ストリームアダプテーション(ストリーム適応)ブロックの各ブロックについて説明する。
スタッフィング挿入ブロック4020、BBフレームスクランブラ4040、PLS生成ブロック4050、PLSスクランブラ4060の動作は、図2を参照して説明したスタッフィング挿入ブロック、BBスクランブラ、PLS生成ブロック、PLSスクランブラ4060の動作に該当するので、その説明は省略する。
スケジューラ4000は、各データパイプのFECBLOCKの量から全体フレームにわたって全体のセル割り当てを決定することができる。PLS、EAC及びFICに対する割り当てを含めて、スケジューラは、フレームのFSSのPLSセル又はインバンド(帯域内)(In―band)シグナリング(信号通知)として伝送されるPLS2―DYNデータの値を生成する。FECBLOCK、EAC、FICに関する詳細な内容は後述する。
1―フレームディレーブロック4010は、次のフレームに関するスケジューリング情報が、データパイプに挿入されるインバンド(In―band)シグナリング情報に関する現フレームを通じて伝送され得るように、入力データを一つの伝送フレームだけ遅延させることができる。
インバンド(In―band)シグナリングブロック4030は、PLS2データの遅延されない部分をフレームのデータパイプに挿入することができる。
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
図5は、本発明の一実施例に係るBICMブロックを示す。
図5に示すBICMブロックは、図1を参照して説明したBICMブロック1010の一実施例に該当する。
前述したように、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置は、地上波放送サービス、モバイル放送サービス、UHDTVサービスなどを提供することができる。
QoSが本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置によって提供されるサービスの特性に依存するので、それぞれのサービスに該当するデータは別個の方式で処理されなければならない。したがって、本発明の一実施例に係るBICMブロックは、SISO、MISO、MIMO方式をそれぞれのデータ経路に該当するデータパイプに独立して適用することによって、そこに入力されるデータパイプを独立して処理することができる。結果的に、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号送信装置は、それぞれのデータパイプを介して伝送される各サービス又はサービスコンポーネントに対するQoSを調節することができる。
(a)は、ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルによって共有されるBICMブロックを示し、(b)は、アドバンスドプロファイルのBICMブロックを示す。
ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルによって共有されるBICMブロック及びアドバンスドプロファイルのBICMブロックは、それぞれのデータパイプを処理するための複数の処理ブロックを含むことができる。
ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルに対するBICMブロック及びアドバンスドプロファイルに対するBICMブロックのそれぞれの処理ブロックについて説明する。
ベースプロファイル及びハンドヘルドプロファイルに対するBICMブロックの処理ブロック5000は、データFECエンコーダ5010、ビットインターリーバ5020、コンステレーションマッパー(mapper)5030、SSD(signal space diversity)エンコーディングブロック5040、及びタイムインターリーバ5050を含むことができる。
データFECエンコーダ5010は、外部コーディング(BCH)及び内部コーディング(LDPC)を用いてFECBLOCK手順を生成するために入力BBFにFECエンコーディングを実行する。外部コーディング(BCH)は選択的なコーディング方法である。データFECエンコーダ5010の具体的な動作については後述する。
ビットインターリーバ5020は、効率的に実現可能な構造を提供しながら、データFECエンコーダ5010の出力をインターリーブし、LDPCコード及び変調方式の組合せによって最適化された性能を達成することができる。ビットインターリーバ5020の具体的な動作については後述する。
コンステレーションマッパー5030は、QPSK、QAM―16、不均一QAM(NUQ―64、NUQ―256、NUQ―1024)又は不均一コンステレーション(NUC―16、NUC―64、NUC―256、NUC―1024)を用いてベース及びハンドヘルドプロファイルでビットインターリーバ5020からのそれぞれのセルワードを変調したり、アドバンスドプロファイルでセルワードデマルチプレクサ5010―1からのセルワードを変調し、パワーの正規化されたコンステレーションポイントelを提供することができる。当該コンステレーションマッピングは、データパイプに対してのみ適用される。NUQが任意の形態を有するのに対し、QAM―16及びNUQは正方形を有することが観察される。それぞれのコンステレーションが90度の倍数だけ回転されると、回転されたコンステレーションは元のものと正確に重なる。回転対称特性によって実数及び虚数コンポーネントの容量及び平均パワーが互いに同一となる。NUQ及びNUCはいずれも各コードレート(code rate)に対して特別に定義され、用いられる特定の一つは、PLS2データに保管されたパラメータDP_MODによってシグナルされる。
SSDエンコーディングブロック5040は、2次元、3次元、4次元でセルをプリコードし、劣悪なフェージング条件で受信ロバスト性(robustness)を増加させることができる。
タイムインターリーバ5050はデータパイプレベルで動作することができる。タイムインターリービングのパラメータはそれぞれのデータパイプに対して別々に設定されてもよい。タイムインターリーバ5050の具体的な動作に関しては後述する。
アドバンスドプロファイルに対するBICMブロックの処理ブロック5000―1は、データFECエンコーダ、ビットインターリーバ、コンステレーションマッパー、及びタイムインターリーバを含むことができる。ただし、処理ブロック5000―1は、セルワードデマルチプレクサ5010―1及びMIMOエンコーディングブロック5020―1をさらに含むという点で処理ブロック5000と区別される。
また、処理ブロック5000―1におけるデータFECエンコーダ、ビットインターリーバ、コンステレーションマッパー、タイムインターリーバの動作は、前述したデータFECエンコーダ5010、ビットインターリーバ5020、コンステレーションマッパー5030、タイムインターリーバ5050の動作に該当するので、その説明は省略する。
セルワードデマルチプレクサ5010―1は、アドバンスドプロファイルのデータパイプがMIMO処理のために単一セルワードストリームを二重セルワードストリームに分離するために用いられる。セルワードデマルチプレクサ5010―1の具体的な動作に関しては後述する。
MIMOエンコーディングブロック5020―1は、MIMOエンコーディング方式を用いてセルワードデマルチプレクサ5010―1の出力を処理することができる。MIMOエンコーディング方式は、放送信号の送信のために最適化されている。MIMO技術は容量増加を得るための有望な方式であるが、チャネル特性に依存する。特に放送に対して、別個の信号伝播特性による両アンテナ間の受信信号パワー差又はチャネルの強いLOSコンポーネントは、MIMOから容量利得を得ることを困難にさせる。提案されたMIMOエンコーディング方式は、MIMO出力信号のうちの一つの位相ランダム化及び回転ベースプリコーディングを用いてこの問題を克服する。
MIMOエンコーディングは、送信機及び受信機の両方で少なくとも2つのアンテナを必要とする2x2MIMOシステムのために意図される。2つのMIMOエンコーディングモードは、本提案であるFR―SM(full―rate spatial multiplexing)及びFRFD―SM(full―rate full―diversity spatial multiplexing)で定義される。FR―SMエンコーディングは、受信機側での比較的小さい複雑度の増加から容量増加を提供するが、FRFD―SMエンコーディングは、受信機側での大きい複雑度の増加から容量増加及び追加的なダイバーシチ利得を提供する。提案されたMIMOエンコーディング方式は、アンテナ極性配置を制限しない。
MIMO処理はアドバンスドプロファイルフレームに要求されるが、これは、アドバンスドプロファイルフレームにおける全てのデータパイプがMIMOエンコーダによって処理されるということを意味する。MIMO処理はデータパイプレベルで適用される。コンステレーションマッパー出力のペア(pair;対)であるNUQ(e1,i及びe2,i)は、MIMOエンコーダの入力に供給される。MIMOエンコーダ出力ペア(対)(g1,i及びg2,i)は、それぞれの送信アンテナの同一キャリアk及びOFDMシンボルlによって伝送される。
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
図6は、本発明の他の実施例に係るBICMブロックを示す。
図6に示すBICMブロックは、図1を参照して説明したBICMブロック1010の一実施例に該当する。
図6は、PLS、EAC、及びFICの保護のためのBICMブロックを示す。EACは、EAS情報データを伝達するフレームの一部であり、FICは、サービスと該当するベースデータパイプとの間でマッピング情報を伝達するフレームにおけるロジカルチャネルである。EAC及びFICに関する詳細な説明は後述する。
図6を参照すると、PLS、EAC、及びFICの保護のためのBICMブロックは、PLS FECエンコーダ6000、ビットインターリーバ6010、及びコンステレーションマッパー6020を含むことができる。
また、PLS FECエンコーダ6000は、スクランブラ、BCHエンコーディング/ゼロ挿入ブロック、LDPCエンコーディングブロック、及びLDPCパリティパンクチャリング(puncturing)ブロックを含むことができる。BICMブロックの各ブロックについて説明する。
PLS FECエンコーダ6000は、スクランブルされたPLS1/2データ、EAC及びFICセクションをエンコードすることができる。
スクランブラは、BCHエンコーディング及びショートニング(shortening)及びパンクチャされたLDPCエンコーディングの前にPLS1データ及びPLS2データをスクランブルすることができる。
BCHエンコーディング/ゼロ挿入ブロックは、PLS保護のためのショートニングされたBCHコードを用いて、スクランブルされたPLS1/2データに外部エンコーディングを行い、BCHエンコーディングの後にゼロビットを挿入することができる。PLS1データに対してのみ、ゼロ挿入の出力ビットをLDPCエンコーディングの前にパーミュテート(permutation)することができる。
LDPCエンコーディングブロックは、LDPCコードを用いてBCHエンコーディング/ゼロ挿入ブロックの出力をエンコードすることができる。完全なコーディングブロックを生成するために、Cldpc及びパリティビットPldpcは、それぞれのゼロが挿入されたPLS情報ブロックIldpcから組織的にエンコードされ、その後に付加される。
PLS1及びPLS2に対するLDPCコードパラメータは、次の表4のとおりである。
LDPCパリティパンクチャリングブロックは、PLS1データ及びPLS2データに対してパンクチャリングを行うことができる。
ショートニングがPLS1データ保護に適用されると、一部のLDPCパリティビットはLDPCエンコーディング後にパンクチャされる。また、PLS2データ保護のために、PLS2のLDPCパリティビットがLDPCエンコーディング後にパンクチャされる。それらのパンクチャされたビットは伝送されない。
ビットインターリーバ6010は、それぞれのショートニング及びパンクチャされたPLS1データ及びPLS2データをインターリーブすることができる。
コンステレーションマッパー6020は、ビットインターリーブされたPLS1データ及びPLS2データをコンステレーションにマップすることができる。
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
図7は、本発明の一実施例に係るフレーム生成ブロックを示す。
図7に示すフレーム生成ブロックは、図1を参照して説明したフレーム生成ブロック1020の一実施例に該当する。
図7を参照すると、フレーム生成ブロックは、ディレーコンペンセーション(delay compensation;遅延補償)ブロック7000、セルマッパー7010、及び周波数インターリーバ7020を含むことができる。フレーム生成ブロックの各ブロックに関し説明する。
ディレーコンペンセーション(遅延補償)ブロック7000は、データパイプと該当するPLSデータとの間のタイミングを調節し、送信機側でそれらの同時性を保障することができる。入力フォーマットブロック及びBICMブロックによるデータパイプの遅延を扱うことによって、PLSデータはデータパイプだけ遅延される。BICMブロックの遅延は主にタイムインターリーバ5050に起因する。インバンド(In―band)シグナリングデータは、次のタイムインターリービンググループの情報を、シグナルされるデータパイプよりも1フレーム先に伝達されるようにすることができる。ディレーコンペンセーション(遅延補償)ブロックは、それに応じてインバンド(In―band)シグナリングデータを遅延させる。
セルマッパー7010は、PLS、EAC、FIC、データパイプ、補助ストリーム、及びダミーセルを、フレーム内でOFDMシンボルのアクティブ(active)キャリアにマップすることができる。セルマッパー7010の基本機能は、それぞれのデータパイプ、PLSセル、及びEAC/FICセルに対するタイムインターリービングによって生成されたデータセルを、存在するなら、一つのフレーム内でそれぞれのOFDMシンボルに該当するアクティブ(active)OFDMセルのアレイにマップすることである。(PSI(program specific information)/SIのような)サービスシグナリングデータは個別的に収集され、データパイプによって送られてもよい。セルマッパーは、フレーム構造の構成及びスケジューラによって生成されたダイナミックインフォメーション(dynamic information;動的情報)によって動作する。フレームに関する詳細な内容は後述する。
周波数インターリーバ7020は、セルマッパー7010から受信されたデータセルをランダムにインターリーブして周波数ダイバーシチを提供することができる。また、周波数インターリーバ7020は、単一フレームで最大のインターリービング利得を得るために、他のインターリービングシード(seed)順序を用いて、2つの順次的なOFDMシンボルで構成されたOFDMシンボルペア(対)で動作することができる。
前述したブロックは省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
図8は、本発明の一実施例に係るOFDM生成ブロックを示す。
図8に示すOFDM生成ブロックは、図1を参照して説明したOFDM生成ブロック1030の一実施例に該当する。
OFDM生成ブロックは、フレーム生成ブロックによって生成されたセルによってOFDMキャリアを変調し、パイロットを挿入し、伝送のための時間領域信号を生成する。また、当該ブロックは、順次に保護区間を挿入し、PAPR減少処理を適用して最終RF信号を生成する。
図8を参照すると、フレーム生成ブロックは、パイロット及びリザーブドトーン(reserved tone)挿入ブロック8000、2D―eSFN(single frequency network)エンコーディングブロック8010、IFFT(inverse fast Fourier transform)ブロック8020、PAPR減少ブロック8030、保護区間挿入ブロック8040、プリアンブル挿入ブロック8050、その他システム挿入ブロック8060、及びDACブロック8070を含むことができる。フレーム生成ブロックの各ブロックについて説明する。
パイロット及びリザーブドトーン挿入ブロック8000は、パイロット及びリザーブドトーンを挿入することができる。
OFDMシンボル内の様々なセルは、受信機で先験的に知られた伝送された値を有するパイロットとして知られた参照情報に変調される。パイロットセルの情報は、分散パイロット、連続パイロット、エッジパイロット、FSS(frame signalling symbol)パイロット、及びFES(frame edge symbol)パイロットで構成される。各パイロットは、パイロットタイプ及びパイロットパターンによって特定の増加パワーレベルで伝送される。パイロット情報の値は、与えられたシンボルで一つがそれぞれの伝送キャリアに対するものである一連の値に該当する参照シーケンスから誘導される。パイロットは、フレーム同期化、周波数同期化、時間同期化、チャネル推定、伝送モード識別のために用いられてもよく、さらに、位相雑音を追跡するために用いられてもよい。
参照シーケンスから取った参照情報は、フレームのプリアンブル、FSS及びFES以外の全シンボルにおいて分散パイロットセルで伝送される。連続パイロットは、フレームの全シンボルに挿入される。連続パイロットの数及び位置はFFTサイズ及び分散パイロットパターンにいずれも依存する。エッジキャリアは、プリアンブルシンボル以外の全シンボルでエッジパイロットである。これらは、スペクトルのエッジまで周波数インターポレーション(interpolation;補間)を許容するために挿入される。FSSパイロットはFSSに挿入され、FESパイロットはFESに挿入される。それらはフレームのエッジまで時間インターポレーション(補間)を許容するために挿入される。
本発明の一実施例に係るシステムは、非常に堅固な伝送モードを支援するために、分散MISO方式が選択的に用いられるSFNを支援する。2D―eSFNは、それぞれがSFNで他の送信機位置にある複数の送信アンテナを用いる分散MISO方式である。
2D―eSFNエンコーディングブロック8010は、SFN構成で時間及び周波数ダイバーシチを生成するために2D―eSFN処理をし、複数の送信機から伝送された信号の位相を歪ませることができる。したがって、長時間の低い平面フェージング又は深いフェージングによるバースト誤りが軽減する。
IFFTブロック8020は、OFDM変調方式を用いて2D―eSFNエンコーディングブロック8010からの出力を変調することができる。パイロット(又は、リザーブドトーン)として指定されていないデータシンボルにおける全セルは、周波数インターリーバからのデータセルのうち一つを伝達する。これらのセルはOFDMキャリアにマップされる。
PAPR減少ブロック8030は、時間領域で様々なPAPR減少アルゴリズムを用いて入力信号にPAPR減少を実行する。
保護区間挿入ブロック8040は保護区間を挿入することができ、プリアンブル挿入ブロック8050は、信号の前にプリアンブルを挿入することができる。プリアンブルの構造に関する詳細な内容は後述する。その他、システム挿入ブロック8060は、放送サービスを提供する2つ以上の別個の放送送信/受信システムのデータが同一のRF信号帯域で同時に伝送され得るように、時間領域で複数の放送送信/受信システムの信号をマルチプレクスすることができる。ここで、2つ以上の別個の放送送信/受信システムとは、別個の放送サービスを提供するシステムのことをいう。別個の放送サービスは、地上波放送サービス、モバイル放送サービスなどを意味することができる。それぞれの放送サービスに関連したデータは別個のフレームで伝送されてもよい。
DACブロック8070は、入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して出力することができる。DACブロック8070から出力された信号は、物理層プロファイルによって複数の出力アンテナから伝送されてもよい。本発明の一実施例に係る送信アンテナは、垂直又は水平の極性を有することができる。
前述したブロックは、設計によって省略されてもよく、類似又は同一の機能を有するブロックに代替されてもよい。
図9は、本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号受信装置の構造を示す。
本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号受信装置は、図1を参照して説明した次世代放送サービスに対する放送信号送信装置に対応し得る。
本発明の一実施例に係る次世代放送サービスに対する放送信号受信装置は、同期及び復調モジュール9000、フレームパーシングモジュール9010、デマッピング及びデコーディングモジュール9020、出力プロセッサ9030、及びシグナリングデコーディングモジュール9040を含むことができる。放送信号受信装置の各モジュールの動作について説明する。
同期及び復調モジュール9000は、m個の受信アンテナを介して入力信号を受信し、放送信号受信装置に該当するシステムに対して信号検出及び同期化を実行し、放送信号送信装置によって実行される手順の逆手順に該当する復調を実行することができる。
フレームパーシングモジュール9010は、入力信号フレームをパースし、ユーザによって選択されたサービスが伝送されるデータを抽出することができる。放送信号送信装置がインターリービングを実行すると、フレームパーシングモジュール9010は、インターリービングの逆過程に該当するデインターリービングを実行することができる。この場合、抽出されるべき信号及びデータの位置がシグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータをデコードすることによって取得され、放送信号送信装置によって生成されたスケジューリング情報を復元することができる。
デマッピング及びデコーディングモジュール9020は、入力信号をビット領域データに変換した後、必要によって、それをデインターリーブすることができる。デマッピング及びデコーディングモジュール9020は、伝送効率のために適用されたマッピングに対するデマッピングを実行し、デコーディングを通じて伝送チャネルで発生した誤りを訂正することができる。この場合、デマッピング及びデコーディングモジュール9020は、シグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータをデコードすることによって、デマッピング及びデコーディングのために必要な伝送パラメータを取得することができる。
出力プロセッサ9030は、伝送効率を向上させるために、放送信号送信装置によって適用される様々な圧縮/信号処理手順の逆手順を実行することができる。この場合、出力プロセッサ9030は、シグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータで必要な制御情報を取得することができる。出力プロセッサ9030の出力は、放送信号送信装置に入力される信号に該当し、MPEG―TS、IPストリーム(v4又はv6)及びGSであってもよい。
シグナリングデコーディングモジュール9040は、同期及び復調モジュール9000によって復調された信号からPLS情報を取得することができる。前述したように、フレームパーシングモジュール9010、デマッピング及びデコーディングモジュール9020、出力プロセッサ9030は、シグナリングデコーディングモジュール9040から出力されたデータを用いてその機能を実行することができる。
図10は、本発明の一実施例に係るフレーム構造を示す。
図10は、フレームタイムの構成例及びスーパーフレームにおけるFRU(frame repetition unit;フレーム反復単位)を示す。(a)は、本発明の一実施例に係るスーパーフレームを示し、(b)は、本発明の一実施例に係るFRUを示し、(c)は、FRUにおける様々なフィジカルプロファイル(PHY profile)のフレームを示し、(d)は、フレームの構造を示す。
スーパーフレームは8個のFRUを含むことができる。FRUは、フレームのTDMに対する基本マルチプレクシング単位であり、スーパーフレームで8回反復される。
FRUにおいて各フレームはフィジカルプロファイル(ベース、ハンドヘルド、アドバンスドプロファイル)のいずれか一つ又はFEFに属する。FRUにおいてフレームの最大許容数は4であり、与えられたフィジカルプロファイルは、FRUにおいて0回乃至4回の回数を有することができる(例えば、ベース、ベース、ハンドヘルド、アドバンスド)。フィジカルプロファイル定義は、必要時には、プリアンブルにおけるPHY_PROFILEのリザーブド値を用いて拡張されてもよい。
FEF部分は、含まれるなら、FRUの終わりに挿入される。FEFがFRUに含まれる場合、FEFの最大数はスーパーフレームにおいて8である。FEF部分が互いに隣接することが推奨されない。
一つのフレームは、複数のOFDMシンボル及びプリアンブルにさらに分離される。(d)に示すように、フレームは、プリアンブル、一つ以上のFSS、ノーマルデータシンボル、及びFESを含む。
プリアンブルは、高速ヒューチャキャストUTBシステム信号検出を可能にし、信号の効率的な送信及び受信のための基本伝送パラメータの集合を提供する特別なシンボルである。プリアンブルに関する詳細な内容は後述する。
FSSの主な目的は、PLSデータを伝達することである。高速同期化及びチャネル推定のために、これによるPLSデータの高速デコーディングのために、FSSは、ノーマルデータシンボルに比べてより高密度のパイロットパターンを有する。FESはFSSと全く同じパイロットを有するが、これは、FES直前のシンボルに対して外挿(extrapolation)無しで、FES内における周波数だけのインターポレーション(補間)及び時間的補間(temporal interpolation)を可能にする。
図11は、本発明の一実施例に係るフレームのシグナリング層構造を示す。
図11は、シグナリング層構造を示すが、これは、3個の主要部分であるプリアンブルシグナリングデータ11000、PLS1データ11010、及びPLS2データ11020に分割される。毎フレームごとにプリアンブル信号によって伝達されるプリアンブルの目的は、フレームの基本伝送パラメータ及び伝送タイプを示すことである。PLS1は、受信機が関心のあるデータパイプに接続するためのパラメータを含むPLS2データに接続してデコーティング可能にさせる。PLS2は毎フレームごとに伝達され、2つの主要部分であるPLS2―STATデータとPLS2―DYNデータとに分割される。PLS2データのスタティック(静的)及びダイナミック(動的)部分には必要時にパディングが続く。
図12は、本発明の一実施例に係るプリアンブルシグナリングデータを示す。
プリアンブルシグナリングデータは、受信機がフレーム構造内でPLSデータに接続し、データパイプを追跡できるようにするために必要な21ビットの情報を伝達する。プリアンブルシグナリングデータに関する詳細な内容は、次のとおりである。
PHY_PROFILE:当該3ビットフィールドは、現フレームのフィジカルプロファイルタイプを示す。各フィジカルプロファイルタイプのマッピングは下記の表5のように与えられる。
FFT_SIZE:当該2ビットフィールドは、下記の表6で説明したとおり、フレームグループ内で現フレームのFFTサイズを示す。
GI_FRACTION:当該3ビットフィールドは、下記の表7で説明したとおり、現スーパーフレームにおける保護区間の一部(fraction)の値を示す。
EAC_FLAG:当該1ビットフィールドは、EACが現フレームで提供されるか否かを示す。当該フィールドが1に設定されると、EASが現フレームで提供される。当該フィールドが0に設定されると、EASが現フレームで伝達されない。当該フィールドはスーパーフレーム内でダイナミック(動的)に転換されてもよい。
PILOT_MODE:当該1ビットフィールドは、現フレームグループで現フレームに対してパイロットモードがモバイルモードなのか又は固定モードなのかを示す。当該フィールドが0に設定されると、モバイルパイロットモードが用いられる。当該フィールドが1に設定されると、固定パイロットモードが用いられる。
PAPR_FLAG:当該1ビットフィールドは、現フレームグループで現フレームに対してPAPR減少が用いられるか否かを示す。当該フィールドが1に設定されると、トーン予約(tone reservation)がPAPR減少のために用いられる。当該フィールドが0に設定されると、PAPR減少が用いられない。
FRU_CONFIGURE:当該3ビットフィールドは、現スーパーフレームで存在するFRUのフィジカルプロファイルタイプ構成を示す。現スーパーフレームで全プリアンブルにおける当該フィールドにおいて、現スーパーフレームで伝達される全プロファイルタイプが識別される。当該3ビットフィールドは、下記の表8に示すように、それぞれのプロファイルに対して別々に定義される。
RESERVED:当該7ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
図13は、本発明の一実施例に係るPLS1データを示す。
PLS1データは、PLS2の受信及びデコーディングを可能にするために必要なパラメータを含む基本伝送パラメータを提供する。前述したように、PLS1データは、一つのフレームグループの全デューレーションで変化しない。PLS1データのシグナリングフィールドの具体的な定義は次のとおりである。
PREAMBLE_DATA:当該20ビットフィールドは、EAC_FLAG以外のプリアンブルシグナリングデータのコピーである。
NUM_FRAME_FRU:当該2ビットフィールドは、FRU当たりのフレーム数を示す。
PAYLOAD_TYPE:当該3ビットフィールドは、フレームグループで伝達されるペイロードデータのフォーマットを示す。PAYLOAD_TYPEは、表9に示すようにシグナルされる。
NUM_FSS:当該2ビットフィールドは、現フレームでFSSの数を示す。
SYSTEM_VERSION:当該8ビットフィールドは、伝送される信号フォーマットのバージョンを示す。SYSTEM_VERSIONは、主バージョン及び副バージョンの2つの4ビットフィールドに分離される。
主バージョン:SYSTEM_VERSIONフィールドのMSBである4ビットは、主バージョン情報を示す。主バージョンフィールドにおける変化は、互換が不可能な変化を示す。デフォルト値は0000である。当該標準で述べているバージョンに対して、値が0000に設定される。
副バージョン:SYSTEM_VERSIONフィールドのLSBである4ビットは、副バージョン情報を示す。副バージョンフィールドにおける変化は、互換が可能である。
CELL_ID:これは、ATSCネットワークで地理的セルを唯一に識別する16ビットフィールドである。ATSCセルカバレッジは、ヒューチャキャストUTBシステム当たりに用いられる周波数の数によって一つ以上の周波数で構成されてもよい。CELL_IDの値が知られないか又は特定されないと、当該フィールドは0に設定される。
NETWORK_ID:これは、現ATSCネットワークを唯一に識別する16ビットフィールドである。
SYSTEM_ID:該当16ビットフィールドは、ATSCネットワーク内でヒューチャキャストUTBシステムを唯一に識別する。ヒューチャキャストUTBシステムは、入力が一つ以上の入力ストリーム(TS、IP、GS)であり、出力がRF信号である地上波放送システムである。ヒューチャキャストUTBシステムは、存在するなら、FEF及び一つ以上のフィジカルプロファイルを伝達する。同じヒューチャキャストUTBシステムは、別個の入力ストリームを伝達し、別個の地理的領域で別個のRFを用いることができ、ローカルサービス挿入を許容する。フレーム構造及びスケジューリングは一つの場所で制御され、ヒューチャキャストUTBシステム内で全ての伝送に対して同一である。一つ以上のヒューチャキャストUTBシステムはいずれも同一のフィジカル構造及び構成を有するという同一のSYSTEM_IDの意味を有することができる。
次のループ(loop)は、各フレームタイプの長さ及びFRU構成を示すFRU_PHY_PROFILE、FRU_FRAME_LENGTH、FRU_GI_FRACTION、RESERVEDで構成される。ループ(loop)サイズは、FRU内で4個のフィジカルプロファイル(FEFを含む)がシグナルされるように固定される。NUM_FRAME_FRUが4よりも小さいと、用いられないフィールドはゼロで埋められる。
FRU_PHY_PROFILE:当該3ビットフィールドは、関連したFRUの(i+1)番目のフレーム(iはループ(loop)インデックス)のフィジカルプロファイルタイプを示す。当該フィールドは表8に示すものと同じシグナリングフォーマットを用いる。
FRU_FRAME_LENGTH:当該2ビットフィールドは、関連したFRUの(i+1)番目のフレームの長さを示す。FRU_GI_FRACTIONと共にFRU_FRAME_LENGTHを用いると、フレームデューレーションの正確な値が得られる。
FRU_GI_FRACTION:当該3ビットフィールドは、関連したFRUの(i+1)番目のフレームの保護区間の一部値を示す。FRU_GI_FRACTIONは、表7に従ってシグナルされる。
RESERVED:当該4ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
次のフィールドは、PLS2データをデコードするためのパラメータを提供する。
PLS2_FEC_TYPE:当該2ビットフィールドは、PLS2保護によって用いられるFECタイプを示す。FECタイプは、表10に従ってシグナルされる。LDPCコードに関する詳細な内容は後述する。
PLS2_MOD:当該3ビットフィールドは、PLS2によって用いられる変調タイプを示す。変調タイプは表11に従ってシグナルされる。
PLS2_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、現フレームグループで伝達されるPLS2に対する全コーディングブロックのサイズ(QAMセルの数に特定される。)であるCtotal_partial_blockを示す。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
PLS2_STAT_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、現フレームグループに対するPLS2―STATのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
PLS2_DYN_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、現フレームグループに対するPLS2―DYNのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
PLS2_REP_FLAG:当該1ビットフラグは、PLS2反復モードが現フレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、PLS2反復モードは活性化される。当該フィールドの値が0に設定されると、PLS2反復モードは非活性化される。
PLS2_REP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、PLS2反復が用いられる場合、現フレームグループの毎フレームごとに伝達されるPLS2に対する部分コーディングブロックのサイズ(QAMセルの数に特定される。)であるCtotal_partial_blockを示す。反復が用いられない場合、当該フィールドの値は0と同一である。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
PLS2_NEXT_FEC_TYPE:当該2ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームで伝達されるPLS2に用いられるFECタイプを示す。FECタイプは表10に従ってシグナルされる。
PLS2_NEXT_MOD:当該3ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームで伝達されるPLS2に用いられる変調タイプを示す。変調タイプは表11に従ってシグナルされる。
PLS2_NEXT_REP_FLAG:当該1ビットフラグは、PLS2反復モードが次のフレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、PLS2反復モードは活性化される。当該フィールドの値が0に設定されると、PLS2反復モードは非活性化される。
PLS2_NEXT_REP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、PLS2反復が用いられる場合、次のフレームグループの毎フレームごとに伝達されるPLS2に対する全コーディングブロックのサイズ(QAMセルの数に特定される。)であるCtotal_full_blockを示す。次のフレームグループで反復が用いられない場合、当該フィールドの値は0と同一である。当該値は現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
PLS2_NEXT_REP_STAT_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、次のフレームグループに対するPLS2―STATのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループで一定である。
PLS2_NEXT_REP_DYN_SIZE_BIT:当該14ビットフィールドは、次のフレームグループに対するPLS2―DYNのサイズをビット数で示す。当該値は、現フレームグループで一定である。
PLS2_AP_MODE:当該2ビットフィールドは、現フレームグループでPLS2に対して追加パリティが提供されるか否かを示す。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。下記の表12は当該フィールドの値を提供する。当該フィールドの値が00に設定されると、現フレームグループで追加パリティがPLS2に対して用いられない。
PLS2_AP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、PLS2の追加パリティビットのサイズ(QAMセルの数に特定される)を示す。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
PLS2_NEXT_AP_MODE:当該2ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームごとにPLS2シグナリングに対して追加パリティが提供されるか否かを示す。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。表12は、当該フィールドの値を定義する。
PLS2_NEXT_AP_SIZE_CELL:当該15ビットフィールドは、次のフレームグループの毎フレームごとにPLS2の追加パリティビットのサイズ(QAMセルの数に特定される)を示す。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
RESERVED:該当32ビットフィールドは将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
CRC_32:全PLS1シグナリングに適用される32ビット誤り検出コード
図14は、本発明の一実施例に係るPLS2データを示す。
図14は、PLS2データのPLS2―STATデータを示す。PLS2―STATデータは、フレームグループ内で同一であるが、PLS2―DYNデータは現フレームに対して特定の情報を提供する。
PLS2―STATデータのフィールドに対して次に具体的に説明する。
FIC_FLAG:当該1ビットフィールドは、FICが現フレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、FICは現フレームで提供される。当該フィールドの値が0に設定されると、FICは現フレームで伝達されない。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
AUX_FLAG:当該1ビットフィールドは、補助ストリームが現フレームグループで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、補助ストリームは現フレームで提供される。当該フィールドの値が0に設定されると、補助フレームは現フレームで伝達されない。当該値は、現フレームグループの全デューレーションにおいて一定である。
NUM_DP:該当6ビットフィールドは、現フレーム内で伝達されるデータパイプの数を示す。当該フィールドの値は1〜64であり、データパイプの数はNUM_DP+1である。
DP_ID:当該6ビットフィールドは、フィジカルプロファイル内でDPを唯一に識別する。
DP_TYPE:当該3ビットフィールドはデータパイプのタイプを示す。これは下記の表13に従ってシグナルされる。
DP_GROUP_ID:当該8ビットフィールドは、現データパイプが関連しているデータパイプグループを識別する。これは、受信機が同じDP_GROUP_IDを有する特定サービスと関連しているサービスコンポーネントのデータパイプに接続するために用いられてもよい。
BASE_DP_ID:当該6ビットフィールドは、管理層で用いられる(PSI/SIのような)サービスシグナリングデータを伝達するデータパイプを示す。BASE_DP_IDで示すデータパイプは、サービスデータと共にサービスシグナリングデータを伝達するノーマルデータパイプであってもよく、サービスシグナリングデータだけを伝達する専用データパイプであってもよい。
DP_FEC_TYPE:当該2ビットフィールドは、関連したデータパイプによって用いられるFECタイプを示す。FECタイプは下記の表14に従ってシグナルされる。
DP_COD:当該4ビットフィールドは、関連したデータパイプによって用いられるコードレート(code rate)を示す。コードレート(code rate)は下記の表15に従ってシグナルされる。
DP_MOD:当該4ビットフィールドは、関連したデータパイプによって用いられる変調を示す。変調は下記の表16に従ってシグナルされる。
DP_SSD_FLAG:当該1ビットフィールドは、SSDモードが関連したデータパイプで用いられるか否かを示す。当該フィールドの値が1に設定されると、SSDが用いられる。当該フィールドの値が0に設定されると、SSDは用いられない。
次のフィールドは、PHY_PROFILEがアドバンスドプロファイルを示す010と同一である場合にのみ表される。
DP_MIMO:当該3ビットフィールドは、どのタイプのMIMOエンコーディング処理が関連したデータパイプに適用されるかを示す。MIMOエンコーディング処理のタイプは下記の表17に従ってシグナルされる。
DP_TI_TYPE:当該1ビットフィールドは、タイムインターリービングのタイプを示す。0の値は、一つのタイムインターリービンググループが一つのフレームに該当し、一つ以上のタイムインターリービングブロックを含むことを示す。1の値は、一つのタイムインターリービンググループが一つよりも多いフレームで伝達され、一つのタイムインターリービングブロックのみを含むことを示す。
DP_TI_LENGTH:当該2ビットフィールド(許容された値は、1、2、4、8のみである。)の使用は、次のようなDP_TI_TYPEフィールド内で設定される値によって決定される。
DP_TI_TYPEの値が1に設定されると、当該フィールドは、それぞれのタイムインターリービンググループがマップされるフレームの数であるPIを示し、タイムインターリービンググループ当たりに一つのタイムインターリービングブロックが存在する(NTI=1)。当該2ビットフィールドで許容されるPIの値は、下記の表18に定義される。
DP_TI_TYPEの値が0に設定されると、当該フィールドは、タイムインターリービンググループ当たりのタイムインターリービングブロックの数NTIを示し、フレーム当たりに一つのタイムインターリービンググループが存在する(PI=1)。当該2ビットフィールドで許容されるPIの値は、下記の表18に定義される。
DP_FRAME_INTERVAL:当該2ビットフィールドは、関連したデータパイプに対するフレームグループ内でフレーム間隔(IJUMP)を示し、許容された値は1,2,4,8(該当する2ビットフィールドはそれぞれ00,01,10,11)である。フレームグループの全フレームに現れないデータパイプに対して、当該フィールドの値は、順次的なフレーム間の間隔と同一である。例えば、データパイプが1,5,9,13などのフレームで現れると、当該フィールドの値は4に設定される。全フレームに現れるデータパイプに対して、当該フィールドの値は1に設定される。
DP_TI_BYPASS:当該1ビットフィールドは、タイムインターリーバ5050の可用性を決定する。データパイプに対してタイムインターリービングが用いられないと、それは1に設定される。一方、タイムインターリービングが用いられると、それは0に設定される。
DP_FIRST_FRAME_IDX:当該5ビットフィールドは、現データパイプが発生するスーパーフレームの最初のフレームのインデックスを示す。DP_FIRST_FRAME_IDXの値は、0〜31である。
DP_NUM_BLOCK_MAX:当該10ビットフィールドは、当該データパイプに対するDP_NUM_BLOCKSの最大値を示す。当該フィールドの値はDP_NUM_BLOCKSと同じ範囲を有する。
DP_PAYLOAD_TYPE:当該2ビットフィールドは、与えられたデータパイプによって伝達されるペイロードデータのタイプを示す。DP_PAYLOAD_TYPEは下記の表19に従ってシグナルされる。
DP_INBAND_MODE:当該2ビットフィールドは、現データパイプがインバンド(In―band)シグナリング情報を伝達するか否かを示す。インバンド(In―band)シグナリングタイプは下記の表20に従ってシグナルされる。
DP_PROTOCOL_TYPE:当該2ビットフィールドは、与えられたデータパイプによって伝達されるペイロードのプロトコルタイプを示す。それは、入力ペイロードタイプが選択されると、下記の表21に従ってシグナルされる。
DP_CRC_MODE:当該2ビットフィールドは、CRCエンコーディングが入力フォーマットブロックで用いられるか否かを示す。CRCモードは、下記の表22に従ってシグナルされる。
DNP_MODE:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定される場合に、関連したデータパイプによって用いられるヌルパケット削除モードを示す。DNP_MODEは、下記の表23に従ってシグナルされる。DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)でなければ、DNP_MODEは00の値に設定される。
ISSY_MODE:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定される場合に、関連したデータパイプによって用いられるISSYモードを示す。ISSY_MODEは、下記の表24に従ってシグナルされる。DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)でなければ、ISSY_MODEは00の値に設定される。
HC_MODE_TS:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定される場合に、関連したデータパイプによって用いられるTSヘッダー圧縮モードを示す。HC_MODE_TSは、下記の表25に従ってシグナルされる。
HC_MODE_IP:当該2ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがIP(‘01’)に設定される場合に、IPヘッダー圧縮モードを示す。HC_MODE_IPは下記の表26に従ってシグナルされる。
PID:当該13ビットフィールドは、DP_PAYLOAD_TYPEがTS(‘00’)に設定され、HC_MODE_TSが01又は10に設定される場合に、TSヘッダー圧縮のためのPID数を示す。
RESERVED:当該8ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
次のフィールドは、FIC_FLAGが1と同一である場合にのみ現れる。
FIC_VERSION:当該8ビットフィールドは、FICのバージョンナンバーを示す。
FIC_LENGTH_BYTE:当該13ビットフィールドは、FICの長さをバイト単位で示す。
RESERVED:当該8ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブ(reserved)される。
次のフィールドは、AUX_FLAGが1と同一である場合にのみ現れる。
NUM_AUX:当該4ビットフィールドは、補助ストリームの数を示す。ゼロは、補助ストリームが用いられないことを示す。
AUX_CONFIG_RFU:当該8ビットフィールドは将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
AUX_STREAM_TYPE:当該4ビットは、現補助ストリームのタイプを示すための将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
AUX_PRIVATE_CONFIG:該当28ビットフィールドは、補助ストリームをシグナルするための将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
図15は、本発明の他の一実施例に係るPLS2データを示す。
図15は、PLS2データのPLS2―DYNを示す。PLS2―DYNデータの値は一つのフレームグループのデューレーションで変化してもよいが、フィールドのサイズは一定である。
PLS2―DYNデータのフィールドの具体的な内容は、次のとおりである。
FRAME_INDEX:当該5ビットフィールドは、スーパーフレーム内で現フレームのフレームインデックスを示す。スーパーフレームの最初のフレームのインデックスは0に設定される。
PLS_CHANGE_COUNTER:当該4ビットフィールドは、構成が変化する前のスーパーフレームの数を示す。構成が変化する次のスーパーフレームは、当該フィールド内でシグナルされる値で示す。当該フィールドの値が0000に設定されると、これは、いかなる予定された変化も予測されないことを意味する。例えば、1の値は、次のスーパーフレームに変化があることを示す。
FIC_CHANGE_COUNTER:当該4ビットフィールドは、構成(すなわち、FICのコンテンツ)が変化する前のスーパーフレームの数を示す。構成が変化する次のスーパーフレームは、当該フィールド内でシグナルされる値で示す。当該フィールドの値が0000に設定されると、これは、いかなる予定された変化も予測されないことを意味する。例えば、0001の値は、次のスーパーフレームに変化があるということを示す。
RESERVED:当該16ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
次のフィールドは、現フレームで伝達されるデータパイプと関連したパラメータを説明するNUM_DPにおけるループ(loop)に現れる。
DP_ID:当該6ビットフィールドは、フィジカルプロファイル内でデータパイプを唯一に示す。
DP_START:当該15ビット(又は、13ビット)フィールドは、DPUアドレシング(addressing)技法を用いてデータパイプの最初の開始位置を示す。DP_STARTフィールドは、下記の表27に示すように、フィジカルプロファイル及びFFTサイズによって異なる長さを有する。
DP_NUM_BLOCK:当該10ビットフィールドは、現データパイプに対する現タイムインターリービンググループでFECブロックの数を示す。DP_NUM_BLOCKの値は、0〜1023である。
RESERVED:当該8ビットフィールドは、将来使用のためにリザーブド(reserved)される。
次のフィールドは、EACと関連したFICパラメータを示す。
EAC_FLAG:当該1ビットフィールドは、現フレームでEACの存在を示す。該当ビットはプリアンブルでEAC_FLAGと同じ値である。
EAS_WAKE_UP_VERSION_NUM:当該8ビットフィールドは、自動活性化指示のバージョンナンバーを示す。
EAC_FLAGフィールドが1に等しいと、次の12ビットがEAC_LENGTH_BYTEフィールドに割り当てられる。EAC_FLAGフィールドが0に等しいと、次の12ビットがEAC_COUNTERに割り当てられる。
EAC_LENGTH_BYTE:当該12ビットフィールドは、EACの長さをバイトで示す。
EAC_COUNTER:当該12ビットフィールドは、EACが到達するフレーム以前のフレームの数を示す。
次のフィールドは、AUX_FLAGフィールドが1と同一である場合にのみ現れる。
AUX_PRIVATE_DYN:当該48ビットフィールドは、補助ストリームをシグナルするための将来使用のためにリザーブド(reserved)される。当該フィールドの意味は、設定可能なPLS2―STATでAUX_STREAM_TYPEの値に依存する。
CRC_32:全PLS2に適用される32ビット誤り検出コード。
図16は、本発明の一実施例に係るフレームのロジカル(logical)構造を示す。
前述したように、PLS、EAC、FIC、データパイプ、補助ストリーム、ダミーセルは、フレームでOFDMシンボルのアクティブ(active)キャリアにマップされる。PLS1及びPLS2は、初めには一つ以上のFSSにマップされる。その後、存在するなら、EACセルは直後のPLSフィールドにマップされ、次に存在すると、FICセルが続く。データパイプは、存在すると、PLS又はEAC、FIC後にマップされる。タイプ1データパイプが初めて続き、その次にタイプ2データパイプが続く。データパイプのタイプの具体的な内容は後述する。一部の場合に、データパイプは、EASに対する一部の特殊データ又はサービスシグナリングデータを伝達することができる。補助ストリーム又はストリームは、存在するなら、データパイプに続き、ここには順にダミーセルが続く。前述した順序、すなわち、PLS、EAC、FIC、データパイプ、補助ストリーム、及びダミーセルの順でそれらを全て共にマップすると、フレームでセル容量を正確に満たす。
図17は、本発明の一実施例に係るPLSマッピングを示す。
PLSセルは、FSSのアクティブ(active)キャリアにマップされる。PLSが占めるセルの数によって、一つ以上のシンボルがFSSとして指定され、FSSの数NFSSは、PLS1におけるNUM_FSSでシグナルされる。FSSは、PLSセルを伝達する特殊なシンボルである。警告性及び遅延時間(latency)はPLSで重大な事案であるため、FSSは高いパイロット密度を有し、高速同期化及びFSS内における周波数のみのインターポレーション(補間)を可能にする。
PLSセルは、図17の例に示すように、下向き方式でFSSのアクティブキャリアにマップされる。PLS1セルははじめには、最初のFSSの最初のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。PLS2セルは、PLS1の最後のセルの直後に続き、マッピングは、最初のFSSの最後のセルインデックスまで下向き方式で続く。必要なPLSセルの全数が一つのFSSのアクティブキャリアの数を超えると、マッピングは次のFSSに進行され、最初のFSSと全く同じ方式で続けて行われる。
PLSマッピングが完了した後、データパイプが次に伝達される。EAC、FIC、又は両方が現フレームに存在すると、これらはPLSとノーマルデータパイプとの間に配置される。
図18は、本発明の一実施例に係るEACマッピングを示す。
EACは、EASメッセージを伝達する専用チャネルであり、EASに対するデータパイプに連結される。EAS支援は提供されるが、EAC自体は全てのフレームに存在してもよく、存在しなくてもよい。存在するなら、EACは、PLS2セルの直後にマップされる。PLSセルを除けば、FIC、データパイプ、補助ストリーム又はダミーセルのいずれもEACの前に位置しない。EACセルのマッピング手順はPLSと全く同一である。
EACセルは、図18の例に示すように、PLS2の次のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。EASメッセージの大きさによって、図18に示すように、EACセルは、少ないシンボルを占めることができる。
EACセルは、PLS2の最後のセルの直後に続き、マッピングは、最後のFSSの最後のセルインデックスまで下向き方式で続けて行われる。必要なEACセルの全数が最後のFSSの残っているアクティブキャリアの数を超えると、マッピングは次のシンボルに進行され、FSSと全く同じ方式で続けて行われれる。この場合のマッピングに対する次のシンボルはノーマルデータシンボルであり、これは、FSSに比べてより多いアクティブキャリアを有する。
EACマッピングが完了した後、存在するなら、FICが次に伝達される。FICが伝送されないと(PLS2フィールドでシグナリングによって)、データパイプがEACの最後のセルの直後に続く。
図19は、本発明の一実施例に係るFICマッピングを示す。
(a)は、EAC無しのFICセルのマッピングの例を示し、(b)は、EACと共にFICセルのマッピングの例を示す。
FICは、高速サービス取得及びチャネルスキャンを可能にするために層間情報を伝達する専用チャネルである。当該情報は主に、データパイプ間のチャネルバインディング情報及び各放送会社のサービスを含む。高速スキャンのために、受信機はFICをデコードし、放送会社ID、サービス数、BASE_DP_IDのような情報を取得することができる。高速サービスの取得のために、FICだけでなくベースデータパイプもBASE_DP_IDを用いてデコードすることができる。それが伝達するコンテンツを除いて、ベースデータパイプは、ノーマルデータパイプと全く同じ方式でエンコードされてフレームにマップされる。したがって、ベースデータパイプに関する追加説明は不要である。FICデータが生成されて管理層で消費される。FICデータのコンテンツは、管理層の仕様に説明されたとおりである。
FICデータは選択的であり、FICの使用はPLS2のスタティック(静的)である部分でFIC_FLAGパラメータによってシグナルされる。FICが用いられると、FIC_FLAGは1に設定され、FICに対するシグナリングフィールドは、PLS2のスタティック(静的)である部分で定義される。当該フィールドでシグナルされるものはFIC_VERSIONであり、FIC_LENGTH_BYTE.FICは、PLS2と同じ変調、コーディング、タイムインターリービングパラメータを用いる。FICは、PLS2_MOD及びPLS2_FECのような同一のシグナリングパラメータを共有する。、FICデータは、存在するなら、PLS2又はEACの直後にマップされる。ノーマルデータパイプ、補助ストリーム、又はダミーセルのいずれもFICの前に位置しない。FICセルをマップする方法は、EACと全く同一であり、これはさらにPLSと同一である。
PLS後のEAC無しで、FICセルは、(a)の例に示すように、PLS2の次のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。FICデータサイズによって、(b)に示すように、FICセルは数個のシンボルに対してマップされる。
FICセルは、PLS2の最後のセルの直後に続き、マッピングは、最後のFSSの最後のセルインデックスまで下向き方式で続けて行われる。必要なFICセルの全数が最後のFSSの残っているアクティブキャリアの数を超えると、マッピングは次のシンボルに進行され、FSSと全く同じ方式で続けて行われる。この場合のマッピングに対する次のシンボルはノーマルデータシンボルであり、これはFSSに比べてより多いアクティブキャリアを有する。
EASメッセージが現フレームで伝送されると、EACがFICに先行し、FICセルが(b)に示すように、EACの次のセルからセルインデックスの昇順でマップされる。
FICマッピングが完了した後、一つ以上のデータパイプがマップされ、ここには、存在するなら、補助ストリーム、ダミーセルが続く。
図20は、本発明の一実施例に係るデータパイプのタイプを示す。
(a)はタイプ1データパイプを示し、(b)はタイプ2データパイプを示す。
先行するチャネル、すなわち、PLS、EAC、FICがマップされた後、データパイプのセルがマップされる。データパイプは、マッピング方法によって2タイプのいずれかに分類される。
タイプ1データパイプ:データパイプがTDMによってマップされる。
タイプ2データパイプ:データパイプがFDMによってマップされる。
データパイプのタイプは、PLS2のスタティック(静的)である部分でDP_TYPEフィールドで示す。図20は、タイプ1データパイプ及びタイプ2データパイプのマッピング順序を示す。タイプ1データパイプはまずセルインデックスの昇順でマップされた後、最後のセルインデックスに到達すると、シンボルインデックスが1ずつ増加する。次のシンボル内で、データパイプはp=0から始まって、セルインデックスの昇順で続けてマップされる。一つのフレームで共にマップされる複数のデータパイプと共に、それぞれのタイプ1データパイプは、データパイプのTDMと類似に、時間でグルーピングされる。
タイプ2データパイプはまずシンボルインデックスの昇順でマップされ、フレームの最後のOFDMシンボルに到達すると、セルインデックスは1ずつ増加し、シンボルインデックスは最初の利用可能なシンボルに戻った後、そのシンボルインデックスから始まって増加する。一つのフレームで複数のデータパイプをマップした後、それぞれのタイプ2データパイプはデータパイプのFDMと類似に、周波数でグループ化される。
タイプ1データパイプ及びタイプ2データパイプは必要時にはフレームで共存してもよいが、タイプ1データパイプが常にタイプ2データパイプに先行するという制限がある。タイプ1及びタイプ2データパイプを伝達するOFDMセルの全数は、データパイプの伝送に利用可能なOFDMセルの全数を超えてはならない。
ここで、DDP1は、タイプ1データパイプが占めるOFDMセルの数に該当し、DDP2は、タイプ2データパイプが占めるセルの数に該当する。PLS、EAC、FICがいずれもタイプ1データパイプと同じ方式でマップされるため、これらはいずれも、“タイプ1マッピング規則”にしたがう。したがって、一般に、タイプ1マッピングがタイプ2マッピングに先行する。
図21は、本発明の一実施例に係るデータパイプマッピングを示す。
(a)は、タイプ1データパイプをマップするためのOFDMセルのアドレシングを示し、(b)は、タイプ2データパイプをマップするためのOFDMセルのアドレシングを示す。
タイプ1データパイプ(0,…,DDP1―1)をマップするためのOFDMセルのアドレシングは、タイプ1データパイプのアクティブデータセルに対して定義される。アドレシング方式は、それぞれのタイプ1データパイプに対するタイムインターリービングからのセルがアクティブデータセルに割り当てられる順序を定義する。それはまた、PLS2のダイナミック(動的)部分でデータパイプの位置をシグナルするために用いられる。
EAC及びFIC無しで、アドレス0は、最後のFSSでPLSを伝達する最後のセルの直後にくるセルのことをいう。EACが伝送され、FICが該当のフレームにないと、アドレス0は、EACを伝達する最後のセルの直後にくるセルのことをいう。FICが該当のフレームで伝送されると、アドレス0は、FICを伝達する最後のセルの直後にくるセルのことをいう。タイプ1データパイプに対するアドレス0は、(a)に示すような2種類の異なる場合を考慮して算出することができる。(a)の例で、PLS、EAC、FICは全て伝送されると仮定する。EACとFICのいずれか一つ又は両方が省略される場合への拡張は自明である。(a)の左図に示すように、FICまで全てのセルをマップした後にFSSに残っているセルがあると、
タイプ2データパイプ(0,…,DDP2―1)をマップするためのOFDMセルのアドレシングは、タイプ2データパイプのアクティブデータセルに対して定義される。アドレシング方式は、それぞれのタイプ2データパイプに対するタイムインターリービングからのセルがアクティブデータセルに割り当てられる順序を定義する。それはまた、PLS2のダイナミック(動的)部分でデータパイプの位置をシグナルするために用いられる。
(b)に示すように、3種類のやや異なる場合が可能である。(b)の最も左図に示す一番目の場合に、最後のFSSにあるセルは、タイプ2データパイプマッピングに用いられてもよい。中央の図に示す二番目の場合に、FICはノーマルシンボルのセルを占めるが、当該シンボルにおけるFICセルの数はCFSSよりも大きくない。(b)の右図に示す三番目の場合は、当該シンボルにマップされたFICセルの数がCFSSを超えるという点を除けば、二番目の場合と同一である。
PLS、EAC、FICがタイプ1データパイプと同じ“タイプ1マッピング規則”にしたがうので、タイプ1データパイプがタイプ2データパイプに先行する場合への拡張は自明である。
データパイプユニット(DPU)は、フレームでデータセルをデータパイプに割り当てる基本単位である。
DPUは、フレームでデータパイプの位置を発見するためのシグナリング単位と定義される。セルマッパー7010は、それぞれのデータパイプに対してタイムインターリービングによって生成されたセルをマップすることができる。タイムインターリーバ5050は、一連のタイムインターリービングブロックを出力し、それぞれのタイムインターリービングブロックはXFECBLOCKの可変数を含み、これは結局、セルの集合で構成される。XFECBLOCKにおけるセルの数Ncellsは、FECBLOCKサイズ、Nldpc、コンステレーションシンボル当たりに伝送されるビット数に依存する。DPUは、与えられたフィジカルプロファイルで支援されるXFECBLOCKにおけるセルの数Ncellsの全ての可能な値の最大公約数と定義される。セルにおけるDPUの長さは、LDPUと定義される。それぞれのフィジカルプロファイルは、FECBLOCKサイズの別個の組合せ及びコンステレーションシンボル当たりに異なるビット数を支援するので、LDPUは、フィジカルプロファイルに基づいて定義される。
図22は、本発明の一実施例に係るFEC構造を示す。
図22は、ビットインターリービング前の本発明の一実施例に係るFEC構造を示す。前述したように、データFECエンコーダは外部コーディング(BCH)及び内部コーディング(LDPC)を用いてFECBLOCK手順を生成するために、入力BBFにFECエンコーディングを実行することができる。図示されたFEC構造は、FECBLOCKに該当する。また、FECBLOCK及びFEC構造は、LDPCコードワードの長さに該当する同一の値を有する。
図22に示すように、BCHエンコーディングがそれぞれのBBF(Kbchビット)に適用された後、LDPCエンコーディングがBCH―エンコードされたBBF(Kldpcビット=Nbchビット)に適用される。
Nldpcの値は、64800ビット(ロングFECBLOCK)又は16200ビット(ショートFECBLOCK)である。
下記の表28及び表29は、ロングFECBLOCK及びショートFECBLOCKのそれぞれに対するFECエンコーディングパラメータを示す。
BCHエンコーディング及びLDPCエンコーディングの具体的な動作は、次のとおりである。
12―誤り訂正BCHコードがBBFの外部エンコーディングに用いられる。ショートFECBLOCK及びロングFECBLOCKに対するBBF生成多項式は、全ての多項式を乗算することによって得られる。
LDPCコードは、外部BCHエンコーディングの出力をエンコードするために用いられる。完成されたBldpc(FECBLOCK)を生成するために、Pldpc(パリティビット)がそれぞれのIldpc(BCH−エンコードされたBBF)から組織的にエンコードされ、Ildpcに付加される。完成されたBldpc(FECBLOCK)は、次の式で表現される。
ロングFECBLOCK及びショートFECBLOCKに対するパラメータは、上記の表28及び表29にそれぞれ与えられる。
ロングFECBLOCKに対してNldpc−Kldpcパリティビットを計算する具体的な手順は次のとおりである。
1)パリティビット初期化
2)パリティチェックマトリクスのアドレスの一番目の行で特定されたパリティビットアドレスで一番目のの情報ビットi0を累算する(accumulate)。パリティチェックマトリクスのアドレスの詳細な内容は後述する。例えば、比率13/15に対して、
3)次の359個の情報ビットis、s=1,2,…,359に対して、次の式を用いてパリティビットアドレスでisを累算する。
ここで、xは、最初のビットi0に該当するパリティビット累算器のアドレスを示し、Qldpcは、パリティチェックマトリクスのアドレスで特定されたコードレート(code rate)依存定数である。上記の例である、比率13/15に対する、したがって情報ビットi1に対するQldpc=24に続いて、次の動作が実行される。
4)361番目の情報ビットi360に対して、パリティビット累算器のアドレスは、パリティチェックマトリクスのアドレスの2番目の行に与えられる。同様の方式で、次の359個の情報ビットis、s=361,362,…,719に対するパリティビット累算器のアドレスは、式6を用いて得られる。ここで、xは情報ビットi360に該当するパリティビット累算器のアドレス、すなわち、パリティチェックマトリクスの2番目の行のエントリを示す。
5)同様の方式で、360個の新しい情報ビットの全てのグループに対して、パリティチェックマトリクスのアドレスからの新しい行は、パリティビット累算器のアドレスを求めるために用いられる。
全情報ビットが利用された後、最終パリティビットが次のように得られる。
6)i=1から始まって次の動作を順次に実行する。
ここで、pi、i=0,1,...Nldpc−Kldpc−1の最終コンテンツは、パリティビットpiと同一である。
表30を表31に代え、ロングFECBLOCKに対するパリティチェックマトリクスのアドレスをショートFECBLOCKに対するパリティチェックマトリクスのアドレスに代えることを除けば、ショートFECBLOCKに対する当該LDPCエンコーディング手順は、ロングFECBLOCKに対するt LDPCエンコーディング手順にしたがう。
図23は、本発明の一実施例に係るビットインターリービングを示す。
LDPCエンコーダの出力はビットインターリーブされるが、これは、QCB(quasi―cyclic block)インターリービング及び内部グループインターリービングが続くパリティインターリービングで構成される。
(a)はQCBインターリービングを示し、(b)は内部グループインターリービングを示す。
FECBLOCKは、パリティインターリーブすることができる。パリティインターリービングの出力において、LDPCコードワードは、ロングFECBLOCKで180個の隣接するQCBで構成され、ショートFECBLOCKで45個の隣接するQCBで構成される。ロング又はショートFECBLOCKにおけるそれぞれのQCBは、360ビットで構成される。パリティインターリーブされたLDPCコードワードは、QCBインターリービングによってインターリーブされる。QCBインターリービングの単位はQCBである。パリティインターリービングの出力におけるQCBは、図23に示すように、QCBインターリービングによってパーミュテートされるが、ここでFECBLOCKの長さによってNcells=64800/ηmod又は16200/ηmodである。QCBインターリービングパターンは、変調タイプ及びLDPCコードレート(code rate)の各組合せに固有である。
QCBインターリービング後に、内部グループインターリービングが、下記の表32に定義された変調タイプ及び次数(ηmod)によって実行される。一つの内部グループに対するQCBの数NQCB_IGも定義される。
内部グループインターリービング過程は、QCBインターリービング出力のNQCB_IG個のQCBで実行される。内部グループインターリービングは、360個の列及びNQCB_IG個の行を用いて内部グループのビットを書き込み・読み取りする過程を含む。書き込み動作で、QCBインターリービング出力からのビットが行方向に書き込まれる。読み取り動作は、列方向に実行されて、各行からm個のビットを読み取る。ここで、mはNUCの場合に1に等しく、NUQの場合に2に等しい。
図24は、本発明の一実施例に係るセル―ワードマルチプレクシングを示す。
図24で、(a)は、8及び12bpcu MIMOに対するセル―ワードマルチプレクシングを示し、(b)は、10bpcu MIMOに対するセル―ワードマルチプレクシングを示す。
ビットインターリービング出力のそれぞれのセルワード(c0,l,c1,l,…,cηmod―1,l)は、一つのXFECBLOCKに対するセル―ワードマルチプレクシング過程を説明する(a)に示すように、(d1,0,m,d1,1,m…,d1,ηmod―1,m)及び(d2,0,m,d2,1,m…,d2,ηmod―1,m)にデマルチプレクスされる。
MIMOエンコーディングのために異なるタイプのNUQを利用する10bpcu MIMOの場合に、NUQ―1024に対するビットインターリーバが再使用される。ビットインターリーバ出力のそれぞれのセルワード(c0,l,c1,l,…,c9,l)は、(b)に示すように、(d1,0,m,d1,1,m…,d1,3,m)及び(d2,0,m,d2,1,m…,d2,5,m)にデマルチプレクスされる。
図25は、本発明の一実施例に係るタイムインターリービングを示す。
(a)乃至(c)は、タイムインターリービングモードの例を示す。
タイムインターリーバは、データパイプレベルで動作する。タイムインターリービングのパラメータはそれぞれのデータパイプに対して別々に設定されてもよい。
PLS2―STATデータの一部に現れる次のパラメータは、タイムインターリービングを構成する。
DP_TI_TYPE(許容された値:0又は1):タイムインターリービングモードを示す。0は、タイムインターリービンググループ当たりに複数のタイムインターリービングブロック(一つ以上のタイムインターリービングブロック)を有するモードを示す。この場合、一つのタイムインターリービンググループは一つのフレームに(フレーム間インターリービング無しで)直接マップされる。1は、タイムインターリービンググループ当たりに一つのタイムインターリービングブロックだけを有するモードを示す。この場合、タイムインターリービングブロックは、一つ以上のフレームにわたって拡散される(フレーム間インターリービング)。
DP_TI_LENGTH:DP_TI_TYPE=‘0’であれば、当該パラメータは、タイムインターリービンググループ当たりのタイムインターリービングブロックの数NTIである。DP_TI_TYPE=‘1’である場合、当該パラメータは、一つのタイムインターリービンググループから拡散されるフレームの数PIである。
DP_NUM_BLOCK_MAX(許容された値:0乃至1023):タイムインターリービンググループ当たりのXFECBLOCKの最大数を示す。
DP_FRAME_INTERVAL(許容された値:1,2,4,8):与えられたフィジカルプロファイルの同一のデータパイプを伝達する2つの順次的なフレーム間のフレームの数IJUMPを示す。
DP_TI_BYPASS(許容された値:0又は1):タイムインターリービングがデータフレームに用いられないと、当該パラメータは1に設定される。タイムインターリービングが用いられると、0に設定される。
さらに、PLS2―DYNデータからのパラメータDP_NUM_BLOCKは、データグループの一つのタイムインターリービンググループによって伝達されるXFECBLOCKの数を示す。
タイムインターリービングがデータフレームに用いられないと、次のタイムインターリービンググループ、タイムインターリービング動作、タイムインターリービングモードは考慮されない。しかし、スケジューラからのダイナミック(動的)構成情報のためのディレーコンペンセーション(遅延補償)ブロックは依然として必要である。それぞれのデータパイプで、SSD/MIMOエンコーディングから受信したXFECBLOCKは、タイムインターリービンググループにグループ化される。すなわち、それぞれのタイムインターリービンググループは整数個のXFECBLOCKの集合であり、ダイナミック(動的)に変化する数のXFECBLOCKを含むはずである。インデックスnのタイムインターリービンググループにあるXFECBLOCKの数は、NxBLOCK_Group(n)で示し、PLS2―DYNデータでDP_NUM_BLOCKとしてシグナルされる。このとき、NxBLOCK_Group(n)は、最小値0から、最大の値が1023である最大値NxBLOCK_Group_MAX(DP_NUM_BLOCK_MAXに該当)まで変化してもよい。
それぞれのタイムインターリービンググループは、一つのフレームに直接マップされたり、PI個のフレームにわたって拡散される。また、それぞれのタイムインターリービンググループは、一つ以上(NTI個)のタイムインターリービングブロックに分離される。ここでそれぞれのタイムインターリービングブロックは、タイムインターリーバメモリの一つの使用に該当する。タイムインターリービンググループ内のタイムインターリービングブロックは、やや異なる数のXFECBLOCKを含むことができる。タイムインターリービンググループが複数のタイムインターリービンググループに分離されると、それは一つのフレームにのみ直接マップされる。下記の表33に示すように、タイムインターリービングには3つのオプションがある(タイムインターリービングを省略する追加オプションを除く)。
それぞれのデータパイプで、タイムインターリービングメモリは、入力されたXFECBLOCK(SSD/MIMOエンコーディングブロックから出力されたXFECBLOCK)を保存する。入力されたXFECBLOCKは、
と定義されると仮定する。ここで、d
n、s、r、qは、n番目のタイムインターリービンググループのs番目のタイムインターリービングブロックでr番目のXFECBLOCKのq番目のセルであり、次のようなSSD及びMIMOエンコーディングの出力を示す。
また、タイムインターリーバ5050から出力されたXFECBLOCKは、
ここで、hn、s、iは、n番目のタイムインターリービンググループのs番目のタイムインターリービングブロックでi番目(i=0,...,NxBLOCK_TI(n、s)×Ncells−1))の出力セルである。
一般に、タイムインターリーバは、フレーム生成手順の前にデータパイプデータに対するバッファとしても働くはずである。これは、それぞれのデータパイプに対して2個のメモリバンクによって達成される。最初のタイムインターリービングブロックは一番目のバンクに書き込まれる。一番目のバンクから読み取られる間に、2番目のタイムインターリービングブロックが2番目のバンクに書き込まれる。
タイムインターリービングはツイストされた行―列ブロックインターリーバである。n番目のタイムインターリービンググループのs番目のタイムインターリービングブロックに対して、列の数NcがNxBLOCK_TI(n、s)と同一であるが、タイムインターリービングメモリの行の数Nrは、セルの数Ncellsと同一である(すなわち、Nr=Ncells)。
図26は、本発明の一実施例に係るツイストされた行―列ブロックインターリーバの基本動作を示す。
図26(a)は、タイムインターリーバで書き込み動作を示し、図26(b)は、タイムインターリーバで読み取り動作を示す。(a)に示すように、一番目のXFECBLOCKはタイムインターリービングメモリの一番目の列に列方向に書き込まれ、二番目のXFECBLOCKは次の列に書き込まれ、このような動作が続けて行われる。そして、インターリービングアレイで、セルが対角線方向に読み取られる。(b)に示すように、一番目の行から(最左列から始まって行に沿って右に)最後の行まで対角線方向読み取りが行われれる間に、Nr個のセルが読み取られる。具体的に、zn,s,i(i=0,...,NrNc)を、順次に読み取られるタイムインターリービングメモリセル位置と仮定すれば、このようなインターリービングアレイにおける読み取り動作は、下記の式のように、行インデックスRn,s,i、列インデックスCn,s,i、関連したツイストパラメータTn,s,iを算出することによって実行される。
ここで、Sshiftは、NxBLOCK_TI(n、s)に関係なく対角線方向読み取り手順に対する共通シフト値であり、それは、下記の式のように、PLS2―STATで与えられたNxBLOCK_TI_MAXによって決定される。
結果的に、読み取られるセル位置は、座標zn,s,i=NrCn,s,i+Rn,s,iによって算出される。
図27は、本発明の他の一実施例に係るツイストされた行―列ブロックインターリーバの動作を示す。
より具体的に、図27は、NxBLOCK_TI(0、0)=3、NxBLOCK_TI(1、0)=6、NxBLOCK_TI(2、0)=5のとき、仮想XFECBLOCKを含むそれぞれのタイムインターリービンググループに対するタイムインターリービングメモリでインターリービングアレイを示す。
変数NxBLOCK_TI(n、s)=Nrは、NxBLOCK_TI_MAXより小さい又は等しいだろう。したがって、NxBLOCK_TI(n、s)に関わらず、受信機側で単一メモリデインターリービングを達成するために、ツイストされた行―列ブロックインターリーバ用インターリービングアレイは、仮想XFECBLOCKをタイムインターリービングメモリに挿入することによってNr×Nc=Ncells×N'xBLOCK_TI_MAXのサイズに設定され、読み取り過程は次の式のように行われる。
タイムインターリービンググループの数は3に設定される。タイムインターリーバのオプションは、DP_TI_TYPE=‘0’、DP_FRAME_INTERVAL=‘1’、DP_TI_LENGTH=‘1’、すなわち、N
TI=1、I
JUMP=1、P
I=1によってPLS2―STATデータでシグナルされる。それぞれN
cells=30であるXFECBLOCKのタイムインターリービンググループ当たりの数は、それぞれのNxBLOCK_TI(0,0)=3、NxBLOCK_TI(1,0)=6、NxBLOCK_TI(2,0)=5によってPLS2―DYNデータでシグナルされる。XFECBLOCKの最大数はNxBLOCK_Group_MAXによってPLS2―STATデータでシグナルされ、
図28は、本発明の一実施例に係るツイストされた行―列ブロックインターリーバの対角線方向読み取りパターンを示す。
より具体的に、図28は、パラメータN'
xBLOCK_TI_MAX=7及びS
shift=(7−1)/2=3を有するそれぞれのインターリービングアレイからの対角線方向読み取りパターンを示す。このとき、上で疑似コードと示した読み取り過程で、
図29は、本発明の一実施例に係るそれぞれのインターリービングアレイからのインターリーブされたXFECBLOCKを示す。
図29は、パラメータN'xBLOCK_TI_MAX=7及びSshift=3を有するそれぞれのインターリービングアレイからインターリーブされたXFECBLOCKを示す。
図30は、本発明の一実施例に係る、次世代放送システムののためのプロトコルスタック(Protocol Stack)を示す図である。
本発明に係る放送システムは、IP(Internet Protocol)中心ブロードキャストネットワーク(IP centric broadcast network)とブロードバンド(broadband)とが結合されたハイブリッド放送システムに該当し得る。
本発明に係る放送システムは、既存のMPEG―2ベースの放送システムとの互換性が維持されるように設計することができる。
本発明に係る放送システムは、IP中心ブロードキャストネットワーク(IP centric broadcast network)、ブロードバンド(broadband)ネットワーク、及び/又は移動通信ネットワーク(mobile communication network又はcellular network)の結合に基づくハイブリッド放送システムに該当してもよい。
同図を参照すると、物理層(Physical layer)は、ATSCシステム及び/又はDVBシステムのような放送システムで採用する物理的プロトコルを用いることができる。例えば、本発明に係る物理層では、送/受信機は地上波放送信号を送信/受信し、放送データを含む伝送フレーム(transport frame)を適切な形態に変換することができる。
暗号化(Encapsulation)層では、物理層から取得した情報から、IPデータグラム(datagram)を取得したり、取得したIPデータグラムを特定フレーム(例えば、RSフレーム、GSE―lite、GSE或いは信号フレームなど)に変換する。ここで、フレームは、IPデータグラムの集合を含むことができる。例えば、暗号化層で送信機は、物理層で処理されたデータを伝送フレームに含めたり、受信機は、物理層から取得した伝送フレームからMPEG―2 TS、IPデータグラムを抽出する。
FIC(fast information channel)は、サービス及び/又はコンテンツに接近可能にさせるための情報(例、サービスIDとフレームとの間のマッピング情報など)を含む。FICはFAC(Fast Access Channel)と命名されてもよい。
本発明の放送システムは、IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)、ALC/LCT(Asynchronous Layered Coding / Layered Coding Transport)、RCP/RTCP(Rate Control Protocol / RTP Control Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)などのプロトコルを用いることができる。これらのプロトコル間のスタック(stack)については同図に示す構造を参照すればよい。
本発明の放送システムにおいてデータは、ISOBMFF(ISO base media file format)の形態で伝送することができる。ESG(Electrical Service Guide)、NRT(Non Real Time)、A/V(Audio / Video)及び/又は一般データをISOBMFFの形態で伝送することができる。
ブロードキャストネットワークによるデータの伝送は、線形コンテンツ(linear content)の伝送及び/又は非線形コンテンツ(non―linear content)の伝送を含むことができる。
RTP/RTCPベースのA/V、データ(closed caption、emergency alert messageなど)の伝送は、線形コンテンツの伝送に該当し得る。
RTPペイロードは、NAL(Network Abstraction Layer)が含まれたRTP/AVストリーム形態及び/又はISO based media file formatで暗号化(encapsulation)された形態で伝送されてもよい。RTPペイロードの伝送は線形コンテンツの伝送に該当し得る。ISO based media file formatで暗号化された形態の伝送は、A/Vなどに対するMPEG DASH media segmentを含むことができる。
FLUTEベースESGの伝送、non―timed dataの伝送、NRT contentの伝送は、非線形コンテンツの伝送に該当し得る。それらは、MIME typeのファイル形態及び/又はISO based media file formatで暗号化された形態で伝送されてもよい。ISO based media file formatで暗号化された形態の伝送はA/Vなどに対するMPEG DASH media segmentを含むことができる。
ブロードバンドネットワークによる伝送は、コンテンツに対する伝送とシグナリングデータに対する伝送とに区分して考えることができる。
コンテンツの伝送は、線形コンテンツ(A/V、データ(closed caption、emergency alert messageなど)の伝送と非線形コンテンツ(ESG、non―timed dataなど)の伝送、MPEG DASHベースのMedia segment(A/V、data)伝送を含む。
シグナリングデータの伝送は、放送網で伝送されるシグナリングテーブル(signaling table)(MPEG DASHのMPDを含む)を含む伝送が可能である。
本発明の放送システムでは、放送網を介して伝送された線形/非線形コンテンツ間の同期化、或いは放送網を介して伝送されるコンテンツとブロードバンドで伝送されたコンテンツとの間の同期化を支援することができる。例えば、一つのUDコンテンツが放送網とブロードバンドで分離されて同時に伝送される場合、受信機は、伝送プロトコルに依存したタイムライン(timeline)を調整し、放送網のコンテンツとブロードバンドのコンテンツとを同期化した後、一つのUDコンテンツとして再構成することができる。
本発明の放送システムのアプリケーション層は、双方向性(Interactivity)、個人化(Personalization)、第2スクリーン(Second Screen)、ACR(automatic content recognition)などの技術的特徴を具現することができる。このような特徴は、例えば、北―米放送標準であるATSC2.0からATSC3.0への拡張において重要な特徴である。例えば、双方向性の特徴のために、HTML5が用いられてもよい。
本発明の放送システムのプレゼンテーション(Presentation)層では、コンポーネント間又は双方向アプリケーション間の空間的、時間的関係を識別するためにHTML及び/又はHTML5が用いられてもよい。
本発明でシグナリング(Signaling)は、コンテンツ及び/又はサービスの効果的な取得を支援するためのシグナリング情報を含む。シグナリングデータは、バイナリ或いはXML形態などで表現することができ、地上波放送網或いはブロードバンドを介して伝達することができる。
実時間放送A/Vコンテンツ及び/又はデータの場合、ISO Base Media File Formatなどで表現することができる。この場合、放送A/Vコンテンツ及び/又はデータは、地上波放送網を介して実時間で伝達されてもよく、IP/UDP/FLUTEに基づいて非実時間で伝達されてもよい。又は、放送A/Vコンテンツ及び/又はデータに対して、インターネット網を介してDASH(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)などを用いて実時間でコンテンツのストリーミングを受けたり、要請して受けることができる。本発明の一実施例に係る放送システムは、このようにして受けた放送A/Vコンテンツ及び/又はデータを組み合わせ、双方向性サービス、第2スクリーンサービスなどの様々なエンハンスドサービスを視聴者に提供することができる。
送信機の物理層(放送PHY及びブロードバンドPHY)の例は図1に示した構造であってもよく、受信機の物理層の例は図9に示した構造であってもよい。
シグナリングデータ及びIP/UDPデータグラムは、物理層に伝達される伝送フレーム(又はフレーム)の特定データパイプ(以下、DP)を介して送信することができる。例えば、入力フォーマッティングブロック1000は、シグナリングデータ及びIP/UDPデータグラムを受信し、シグナリングデータ及びIP/UDPデータグラムのそれぞれを少なくとも一つのDPにデマルチプレクスすることができる。出力プロセッサ9300は、入力フォーマッティングブロック1000と反対の動作を行うことができる。
図31は、本発明の一実施例に係る、次世代放送システムの受信機を示す図である。
本発明の一実施例に係る受信機は、受信部(図示せず)、チャネル同調器(Channel Synchronizer)J32010、チャネル等化器(Channel Equalizer)J32020、チャネルデコーダ(Channel Decoder)J32030、シグナリングデコーダ(Signaling Decoder)J32040、ベースバンド動作コントローラ(Baseband Operation Controller)J32050、サービスマップデータベース(Service Map DB)J32060、伝送パケットインターフェース(Transport Packet Interface)J32070、ブロードバンドパケットインターフェース(Broadband Packet Interface)J32080、コモンプロトコルスタック処理器(Common Protocol Stack)J32090、サービスシグナリングチャネルプロセシングバッファ及びパーサ(Service Signaling Channel Processing Buffer & Parser)J32100、A/Vプロセッサ(A/V Processor)J32110、サービスガイドプロセッサ(Service Guide Processor)J32120、アプリケーションプロセッサ(Application Processor)J32130、及び/又はサービスガイドデータベース(Service Guide DB)J32140を含むことができる。
受信部(図示せず)は放送信号を受信する。
チャネル同期化器J32010は、ベースバンド(Baseband)で受信した信号のデコーディングが可能なようにシンボル(symbol)周波数とタイミング(timing)を同期化する。ここで、ベースバンドは、放送信号が送/受信される領域を意味する。
チャネル等化器J32020は、受信した信号に対してチャネル等化を行う。チャネル等化器J32020は、受信した信号が多重経路(multipath)、ドップラー効果(Doppler effect)などによって歪まれたとき、これを補償する役割を担う。
チャネルデコーダJ32030は、受信した信号を、意味を持つ伝送フレーム(transport frame)に復旧する。チャネルデコーダJ32030は、受信した信号に含まれたデータ又は伝送フレームに対して順方向誤り訂正(forward error correction;FEC)を行う。
シグナリングデコーダJ32040は、受信した信号に含まれたシグナリングデータを抽出してデコードする。ここで、シグナリングデータは、後述するシグナリングデータ及び/又はサービス情報(Service Information;SI)を含む。
ベースバンド動作コントローラJ32050は、ベースバンド(Baseband)での信号の処理を制御する。
サービスマップデータベースJ32060は、シグナリングデータ及び/又はサービス情報を保存する。サービスマップデータベースJ32060は、放送信号に含まれて伝送されたシグナリングデータ及び/又はブロードバンドパケットに含まれて伝送されたシグナリングデータを保存することができる。
伝送パケットインターフェースJ32070は、伝送フレーム又は放送信号から、伝送パケットを抽出する。伝送パケットインターフェースJ32070は、伝送パケット(transport packet;TP)からシグナリングデータ又はIPデータグラム(IP datagram)を抽出する。
ブロードバンドパケットインターフェースJ32080は、インターネット網で放送関連パケットを受信する。ブロードバンドパケットインターフェースJ32080は、インターネット網を介して取得したパケットを抽出し、当該パケットからシグナリングデータ又はA/Vデータを組合せ又は抽出する。
コモンプロトコルスタック処理器J32090は、受信したパケットをプロトコルスタックに含まれたプロトコルによって処理する。例えば、コモンプロトコルスタック処理器J32090は、前述したプロトコルスタックによって、受信したパケットを処理することができる。
サービスシグナリングチャネルプロセシングバッファ及びパーサJ32100は、受信したパケットに含まれたシグナリングデータを抽出する。サービスシグナリングチャネルプロセシングバッファ及びパーサJ32100は、IPデータグラムなどからサービス及び/又はコンテンツのスキャン及び/又は取得に関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。受信したパケット内でシグナリングデータは一定の位置又はチャネルに存在してもよい。このような位置又はチャネルをサービスシグナリングチャネルと呼ぶことができる。例えば、サービスシグナリングチャネルは、特定IPアドレス、UDP Portナンバー、伝送セッション識別子などを有することができる。受信機は、このような特定IPアドレス、UDP Portナンバー、伝送セッションなどに伝送されるデータをシグナリングデータとして認識することができる。
A/VプロセッサJ32110は、受信したオーディオ及びビデオデータに対するデコーディング及びプレゼンテーション(presentation)処理を行う。
サービスガイドプロセッサJ32120は、受信信号からアナウンスメント(announcement)情報を抽出し、サービスガイドデータベースJ32140を管理し、サービスガイド(service guide)を提供する。
アプリケーションプロセッサJ32130は、受信したパケットに含まれたアプリケーションデータ及び/又はアプリケーション関連情報を抽出し、それを処理する。
サービスガイドデータベースJ32140は、サービスガイドデータを保存する。
図32は、本発明の一実施例に係る、放送受信機を示す図である。
本発明の一実施例に係る放送受信機は、サービスコンテンツ取得制御器(Service/Content Acquisition Controller)J2010、インターネットインターフェース(Internet interface)J2020、放送網インターフェース(Broadcast interface)J2030、シグナリングデコーダJ2040、サービスマップデータベースJ2050、デコーダJ2060、ターゲッティングプロセッサJ2070、プロセッサJ2080、管理ユニット(Managing unit)J2090及び/又は再分配モジュール(redistribution module)J2100を含む。図面では、放送受信機の外部及び/又は内部に存在し得る外部管理装置(External Management)J2110が示されている。
サービスコンテンツ取得制御器J2010は、ブロードキャスト/ブロードバンドチャネルを介してサービス及び/又はコンテンツ、これと関連したシグナリングデータを受信する。又は、サービスコンテンツ取得制御器J2010は、サービス及び/又はコンテンツ、これと関連したシグナリングデータを受信するための制御を行うことができる。
インターネットインターフェースJ2020は、インターネットアクセスコントロールモジュール(Internet Access Control Module)を含むことができる。インターネットアクセスコントロールモジュールは、ブロードバンドチャネルを介してサービス、コンテンツ及び/又はシグナリングデータを受信する。又は、インターネットアクセスコントロールモジュールは、サービス、コンテンツ及び/又はシグナリングデータを取得するための受信機の動作を制御することができる。
放送網インターフェースJ2030は、物理層モジュール(Physical Layer Module)及び/又は物理層インターフェースモジュール(Physical Layer I/F Module)を含むことができる。物理層モジュールは、放送チャネルを介して放送関連信号を受信する。物理層モジュールは、放送チャネルを介して受信した放送関連信号を処理(復調、復号など)する。物理層インターフェースモジュールは、物理層モジュールから取得した情報から、IP(Internet Protocol)データグラムを取得したり、取得されたIPデータグラムを用いて特定フレーム(例えば、放送フレーム、RSフレーム、又はGSEなど)に変換する。
シグナリングデコーダJ2040は、ブロードキャストチャネルなどを介して取得したシグナリングデータ又はシグナリング情報(以下、‘シグナリングデータ’という。)をデコードする。
サービスマップデータベースJ2050は、デコードされたシグナリングデータを保存したり、受信機の他の装置(例えば、シグナリングパーサなど)で処理されたシグナリングデータを保存する。
デコーダJ2060は、受信機で受信した放送信号又はデータをデコードする。デコーダJ2060は、スケジュールドストリーミングデコーダ(Scheduled Streaming Decoder)、ファイルデコーダ(File Decoder)、ファイルデータベース(File DB)、オンデマンドストリーミングデコーダ(On―Demand Streaming Decoder)、コンポーネント同期化器(Component Synchronizer)、警報シグナリングパーサ(Alert Signaling Parser)、ターゲッティングシグナリングパーサ(Targeting Signaling Parser)、サービスシグナリングパーサ(Service Signaling Parser)及び/又はアプリケーションシグナリングパーサ(Application Signaling Parser)を含むことができる。
スケジュールドストリーミングデコーダ(Scheduled Streaming Decoder)は、IPデータグラムなどから実時間A/V(Audio / Video)ストリーミングのためのオーディオ/ビデオデータを抽出し、これをデコードする。
ファイルデコーダ(File Decoder)は、IPデータグラムから、NRTデータ及びアプリケーション(application)などのファイル形態データを抽出し、これをデコードする。
ファイルデータベース(File DB)は、ファイルデコーダから抽出したデータを保存する。
オンデマンドストリーミングデコーダ(On―Demand Streaming Decoder)は、IPデータグラムなどからユーザ要求(on―demand)ストリーミングのためのオーディオ/ビデオデータを抽出し、これをデコードする。
コンポーネント同期化器(Component Synchronizer)は、スケジュールドストリーミングデコーダ、ファイルデコーダ及び/又はオンデマンドストリーミングデコーダでデコードされたデータに基づいて、コンテンツを構成する要素間の同期化を行ったり、サービスを構成する要素間の同期化を行い、コンテンツ又はサービスを構成する。
警報シグナリングパーサ(Alert Signaling Parser)は、IPデータグラムなどから警報(alerting)と関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。
ターゲッティングシグナリングパーサー(Targeting Signaling Parser)は、IPデータグラムなどからサービス/コンテンツ個人化、又はターゲッティングに関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。ここで、ターゲッティングとは、特定視聴者の条件に合うコンテンツ又はサービスを提供することであり、当該視聴者の条件に合うコンテンツ又はサービスを識別してそれを提供する行為を指す。
サービスシグナリングパーサ(Service Signaling Parser)は、IPデータグラムなどからサービススキャン及び/又はサービス/コンテンツなどに関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。サービス/コンテンツなどに関連したシグナリング情報は、放送システム情報及び/又は放送シグナリング情報を含む。
アプリケーションシグナリングパーサは、IPデータグラムなどからアプリケーションの取得に関連したシグナリング情報を抽出し、これをパースする。アプリケーションの取得に関連したシグナリング情報は、トリガー、TPT(TDO parameter table)及び/又はTDOパラメータエレメントを含むことができる。
ターゲッティングプロセッサJ2070は、ターゲッティングシグナリングパーサでパースされたサービス/コンテンツターゲッティング関連情報を処理する。
プロセッサJ2080は、受信したデータをディスプレイするための一連の処理を行う。プロセッサJ2080は、警報プロセッサ(Alert Processor)、アプリケーションプロセッサ(Application Processor)及び/又はオーディオ/ビデオプロセッサ(A/V Processor)を含むことができる。
警報プロセッサは、警報と関連したシグナリング情報を用いて、警報データを取得するように受信機を制御し、警報データをディスプレイするための処理を行う。
アプリケーションプロセッサは、アプリケーション関連情報を処理し、ダウンロードされたアプリケーションの状態及びアプリケーションに関連したディスプレイパラメータを処理する。
オーディオ/ビデオプロセッサは、デコードされたオーディオデータ、ビデオデータ及び/又はアプリケーションデータに基づいてオーディオ/ビデオレンダリング関連動作を行う。
管理ユニットJ2090は、装置マネジャー(device manager)及び/又はデータ通信及びシェアリングユニット(Data Sharing & Communication Unit)を含む。
装置マネジャーは、連結及びデータ交換などの連動可能な外部装置の追加/削除/更新などの外部装置に対する管理を行う。
データ通信及びシェアリングユニットは、受信機と外部装置(例えば、コンパニオン装置(companion device))との間のデータ伝送及び交換関連情報を処理し、これと関連した動作を行う。伝送及び交換可能なデータは、シグナリングデータ、PDI table、PDI user data、PDI Q&A及び/又はA/Vデータであってもよい。
再分配モジュールJ2100は、受信機が放送信号を直接受信できない場合、放送サービス/コンテンツ関連情報及び/又はサービス/コンテンツデータの取得を行う。
外部管理装置J2110は、放送サービス/コンテンツサーバーなど、放送サービス/コンテンツ提供のための放送受信機の外部のモジュールのことを指す。外部管理装置の役割を担うモジュールは、放送受信機の内部に設けられてもよい。
図33は、本発明の一実施例に係る、放送網の伝送ストリームとインターネット網(異種網)の伝送ストリームとの間の同期化のためのタイムラインコンポーネント(Timeline component)を示す図である。
前述した放送システムの受信機で、放送網及びインターネット網のような異種網を介して伝送されるストリームが、一つのサービスのために同期化して用いられる可能性がある。例えば、図示のように、放送網でビデオストリームが伝送され、インターネット網でオーディオストリームが伝送される場合、両ストリームは、一つのサービスのために同期化して復号化され、再生されなければならない。すなわち、一つのサービスを用いるために、放送網でビデオを取得し、インターネット網でオーディオを取得しなければならない。例えば、同じコンテンツに対して、放送網で提供する言語と異なる言語で製作されたオーディオで視聴したい視聴者は、自身の所望する言語で製作された、該当のコンテンツのオーディオをインターネット網で受信して用いることができる。
しかし、両ストリームは別個のタイムライン(timeline)を有するため、両タイムライン間のマッピングを可能にするメカニズムが必要である。ここで、タイムラインは、各伝送網を介して伝送されるデータ又はコンテンツが再生又は復号される基準となる絶対的な又は相対的な時間を示すことができる。すなわち、放送網を介して伝送されるビデオが示す内容と、インターネット網を介して伝送されるオーディオが示す内容とが、サービス内で一致しなければならない。
本発明の一実施例では、放送網とインターネット網などの異種網を介して伝送されるストリーム間の同期化のためにタイムラインコンポーネント(Timeline component)を用いる方法及び装置を提案する。タイムラインコンポーネントストリームは、一つ以上のタイムラインコンポーネントAU(access unit)を含むことができる。タイムラインコンポーネントAUは、タイムラインコンポーネント内で、連続して存在することができる。
タイムラインコンポーネントAUは、放送網を介して伝送されるストリームのタイムラインに、インターネット網を介して伝送されるストリームのタイムラインをマップする例を示している。放送網を介して伝送されるパケットのヘッダーに、放送網を介して伝達されるストリームのタイムラインに関する情報が含まれている場合、放送網を介して伝送可能なタイムラインコンポーネントAUは、異種網(例えば、インターネット網)を介して伝送されるストリームのDTS(Decoding Time Stamp)、PTS(Presentation Time Stamp)などのタイムスタンプ情報などを含むことができる。このような異種網(例えば、インターネット網)を介して伝送されるストリームのタイムラインに関する情報がタイムラインコンポーネントAUに含まれる場合、異種網(例えば、インターネット網)を介して伝送されるストリームのタイムラインに関する情報は、放送網を介して伝送されるストリームと同じパケット構造にパケット化することができる。これによって、パケットヘッダーに含まれる放送網の伝送ストリームのタイムスタンプとインターネット網を介して伝達されるストリームのタイムスタンプとを一対一でマップすることができ、両ストリームを一つのタイムラインで同期化して復号化し再生することができる。上述したタイムスタンプ情報は、外部網(例えば、異種網、インターネット網など)を介して伝送されるストリームのタイムラインを構成するタイムライン基準値を示すことができる。
PTS(presentation timestamp)は、ユーザに提示されるとき、プログラムの個別エレメンタリストリーム(例えば、ビデオ、オーディオ、サブタイトル)の同期化を達成するために用いられるMPEG伝送ストリーム、MPEGプログラムストリーム、又は類似データストリーム内のタイムスタンプメタデータフィールドである。PTSは、プログラムの全クロック基準、すなわち、PCR(Program Clock Reference)又はSCR(System Clock Reference)に関連した単位で与えられ、これはまた、伝送ストリーム又はプログラムストリームで送信される。
DTS(Decode Time Stamp)は、アクセスユニットが受信機バッファから即時に除去されてデコードされる時間を示す。これは、ピクチャリオーダリング(picture reordering)がBピクチャに用いられる時にのみPTSと異なる。DTSが用いられると、PTSはビットストリームで提供されてもよい。
前述した内容は、一つのネットワークを介して伝送されるストリームが別個のタイムラインを使用する場合にも同様の適用が可能である。例えば、前述した方法を用いると、複数の異種網を介して伝送されるストリームを集めて視聴者に提供する中継サービス事業者は、別個のストリームに対する同期化のための再処理を直接行う必要がない。
図34は、本発明の一実施例に係るタイムラインコンポーネントAUのシンタックス(Syntax)を示す図である。
タイムラインコンポーネントAUは、XMLなどの他の形態のフォーマットで表現されてもよい。
タイムラインコンポーネントAUは、identifier情報、version情報、AU_length情報、location_flag情報、PTS_flag情報、DTS_flag情報、media_time_flag情報、NTP_time_flag情報、PTP_time_flag情報、timecode_flag情報、PCR_time_flag情報、location_length情報、location情報、timescale情報、media_time_PTS情報、media_time_DTS情報、NTP_time_PTS情報、NTP_time_DTS情報、PTP_time_PTS情報、PTP_time_DTS情報、timecode_PTS情報、timecode_DTS情報、PCR_time_PTS情報、及び/又はPCR_time_DTS情報を含むことができる。
Identifier情報は、タイムラインコンポーネントAUの構造を固有に示す識別子である。
version情報は、下位PTS、DTSなどのタイムスタンプフィールドの長さを示すことができる。例えば、version情報の値が1であれば、64ビット、0であれば、32ビットの長さを有することができる。
AU_length情報は、タイムラインコンポーネントAUの長さを示す。
location_flag情報は、タイムラインコンポーネントAUが外部網を介して伝送されるストリームのlocation情報を含んでいるか否かを示す。
PTS_flag情報は、タイムラインコンポーネントAUがPTS値を含んでいるか否かを示す。
DTS_flag情報は、タイムラインコンポーネントAUがDTS値を含んでいるか否かを示す。
media_time_flag情報は、メディアタイム(media time)形式のタイムスタンプを含んでいるか否かを示す。
NTP_time_flag情報は、NTP形式のタイムスタンプを含んでいるか否かを示す。
PTP_time_flag情報は、PTP形式のタイムスタンプを含んでいるか否かを示す。
timecode_flag情報は、SMPTEタイムコード(timecode)形式のタイムスタンプを含んでいるか否かを示す。
PCR_time_flag情報は、MPEG―2 TSのPCRベースのタイムスタンプを含んでいるか否かを示す。
location_length情報は、locationフィールドの長さを示す。
Location情報は、異種網で伝送されるストリームのURL又は固有IDを示す。Location情報が固有IDを示す場合、シグナリングデータなどの情報と連動して用いられてもよい。
timescale情報は、メティアタイムスケール(media timescale)を示す。timescale情報は、他の情報が示す時間の単位を識別する情報である。
media_time_PTS情報は、メディアタイム形式で表現されたPTSを示す。
media_time_DTS情報は、メディアタイム形式で表現されたDTSを示す。
NTP_time_PTS情報は、NPT形式で表現されたPTSを示す。
NTP_time_DTS情報は、NPT形式で表現されたDTSを示す。
PTP_time_PTS情報は、PTP形式で表現されたPTSを示す。
PTP_time_DTS情報は、PTP形式で表現されたDTSを示す。
PTP_time_PTS又はPTP_time_DTS情報は、32ビット、64ビット又は80ビットのいずれかのサイズを有することができる。
timecode_PTS情報は、SMPTEタイムコード形式で表現されたPTSを示す。
timecode_DTS情報は、SMPTEタイムコード形式で表現されたDTSを示す。
PCR_time_PTS情報は、PCR形式で表現されたPTSを示す。
PCR_time_DTS情報は、PCR形式で表現されたDTSを示す。
本発明の一実施例によれば、受信機は、location情報によって識別される外部網のストリームに、タイムラインコンポーネントAUに含まれる一つ以上のタイムスタンプ情報を適用して、放送網で伝送されるストリームと異種網で伝送されるストリームとの同期を取ることができる。
図35は、本発明の他の実施例に係る、タイムラインコンポーネントAUのシンタックス(Syntax)を示す図である。
タイムラインコンポーネントAUは、XMLなどの他の形態のフォーマットで表現されてもよい。
タイムラインコンポーネントAUは、identifier情報、version情報、AU_length情報、location_flag情報、PTS_flag情報、DTS_flag情報、timestamp_version_flag情報、timestamp_type情報、location_length情報、location情報、timescale情報、media_time_PTS情報、media_time_DTS情報、timestamp_type_PTS情報、及び/又はtimestamp_to_DTS情報(又は、timestamp_type_DTS情報)を含むことができる。
前述したタイムラインコンポーネントAUのシンタックス(Syntax)に含まれる情報と同じ名称を有する情報に関する説明は、前述した説明に代える。
timestamp_version_flag情報は、マップしようとするタイムラインのタイムスタンプ形式を示す。例えば、timestamp_version_flag情報の値が0である場合には、32ビット形式を用いることを示し、1である場合には、将来64ビット形式を用いることを示すことができる。
timestamp_type情報は、マップしようとするタイムラインのタイムスタンプのタイプを示す。例えば、timestamp_type情報の値が、0x00の場合、メディアタイムであることを示し、0x01の場合、NTP(Network Time Protocol)であることを示し、0x02の場合、PTPであることを示し、0x03の場合、timecodeであることを示し、0x04―0x1Fの場合には、将来に定義することができ、そのためにリザーブド(reserve)されてもよい。
timescale情報は、マップしようとするタイムラインのメディアタイムを表現するタイムスケール(time scale)を示すことができる。例えば、MPEG―2 TSの場合、timescaleは90K値を有することができる。
media_time_PTS情報は、マップしようとするタイムラインの再生タイムスタンプ(presentation timestamp)、すなわち、再生する時点に対するメディアタイムを示すことができる。media_time_PTS情報は、timestamp_version_flagの値が0である場合、32ビット形式で示し、当該値が1である場合、64ビットで示すことができる。
media_time_DTS情報は、マップしようとするタイムラインのデコーディングタイムスタンプ(decoding timestamp)、すなわち、デコードする時点に対するメディアタイムを示すことができる。media_time_DTS情報は、timestamp_version_flagの値が0である場合には、32ビットの形式で示し、当該値が1である場合には、64ビットで示すことができる。
timestamp_type_PTS情報は、マップしようとするタイムラインのタイムスタンプタイプによる再生タイムスタンプ、すなわち、再生する時点を示すことができる。timestamp_type_PTS情報は、timestamp_version_flagの値が0である場合、32ビットの形式で示し、当該値が1である場合、64ビットで示すことができる。例えば、timestamp_typeフィールドの値がNTP(Network Time Protocol)を示す場合、timestamp_type_PTSフィールド値は、NTPベース再生時点に対するタイムスタンプ値を有することができる。
timestamp_type_DTS情報は、マップしようとするタイムラインのタイムスタンプタイプによるデコーディングタイムスタンプ、すなわち、デコードする時点を示すことができる。timestamp_type_DTS情報は、timestamp_version_flag値が0である場合、32ビットの形式で示し、当該値が1である場合、64ビットで示すことができる。例えば、timestamp_typeフィールドの値がNTP(Network Time Protocol)を示す場合、timestamp_type_PTSフィールド値は、NTPベースデコーディング時点に対するタイムスタンプ値を有することができる。
図36は、本発明の一実施例に係る、放送網の伝送パケットのタイムスタンプがない場合に、タイムラインコンポーネントを用いて、放送網で伝送されるストリームと、異種網(例えば、インターネット網)で伝送されるストリームとの同期を取る方法を示す図である。
前述したタイムラインコンポーネントを用いる、異種網を介して伝送される伝送ストリーム間のタイムライン共有を通じた同期化方法において、タイムライン共有は、放送網の伝送ストリームのパケットヘッダーのタイムスタンプと、パケットペイロードのタイムラインコンポーネントAUに含まれるインターネット網の伝送ストリームのタイムスタンプとを一対一でマップすることによって行うことができる。
しかしながら、放送網伝送パケットのヘッダーにタイムスタンプ関連情報が存在しない場合がありうる。
図面のように、伝送パケットのヘッダーにタイムスタンプと関連した情報が存在しない場合、タイムラインにおけるオリジンタイムスタンプ(origin timestamp)に関する追加情報が必要である。放送網とインターネット網とのタイムライン共有は、オリジンタイムスタンプと前述したインターネット網伝送ストリームのタイムスタンプとを一対一でマッピングすることによって達成することができる。
オリジンタイムスタンプと異種網(例えば、インターネット網)の伝送ストリームのタイムスタンプ関連情報は、タイムラインコンポーネントAUに含めることができる。
オリジンタイムスタンプは、基準となるタイムライン上のタイムスタンプと定義することができる。例えば、前述した実施例で、放送網で伝送されるストリームに対するタイムスタンプをオリジンタイムスタンプと定義することができる。
オリジンタイムスタンプは、内部網(例えば、放送網)を介して伝送されるストリームのタイムラインを構成するタイムライン基準値を示すことができる。
図37は、本発明の他の実施例に係るタイムラインコンポーネントAUのシンタックス(Syntax)を示す図である。
本発明の他の実施例に係るタイムラインコンポーネントAUのシンタックス(Syntax)は、前述したタイムラインコンポーネントAUのシンタックスに、オリジンタイムスタンプに関連した情報をさらに含むことができる。
タイムラインコンポーネントAUは、identifier情報、version情報、AU_length情報、location_flag情報、origin_PTS_flag情報、origin_DTS_flag情報、origin_PTS情報、origin_DTS情報、location_length情報、PTS_flag情報、DTS_flag情報、media_time_flag情報、NTP_time_flag情報、PTP_time_flag情報、timecode_flag情報、PCR_time_flag情報、location_URL_length情報、location_URL情報、timescale情報、media_time_PTS情報、media_time_DTS情報、NTP_time_PTS情報、NTP_time_DTS情報、PTP_time_PTS情報、PTP_time_DTS情報、timecode_PTS情報、timecode_DTS情報、PCR_time_PTS情報、及び/又はPCR_time_DTS情報を含むことができる。
前述したタイムラインコンポーネントAUのシンタックスに含まれる情報と同じ名称を有する情報に関する説明は、前述した説明に代える。
origin_PTS_flag情報は、タイムラインコンポーネントAUがorigin_PTS値を含んでいるか否かを示す。
origin_DTS_flag情報は、タイムラインコンポーネントAUがオリジンDTS値を含んでいるか否かを示す。
origin_PTS情報は、タイムラインマッピングの基準となるベースタイムライン上で現在パケットのPTSを示す。
origin_DTS情報は、タイムラインマッピングの基準となるベースタイムライン上で現在パケットのDTSを示す。
location_URL_length情報は、location_URL情報の長さを示す。
location_URL情報は、異種網を介して伝送されるストリームのURLを示すか、又は、異種網を介して伝送されるストリームを固有に識別する識別子を示すことができる。
受信機は、放送網の伝送ストリームのパケットペイロードからタイムラインコンポーネントAUを取得し、タイムラインコンポーネントAUでorigin_PTS情報及び/又はorigin_DTS情報をパースし、それらの情報に基づいて、放送網の伝送ストリームに対するタイムスタンプ情報を得ることができる。受信機は、origin_PTS情報及び/又はorigin_DTS情報を通じて取得した放送網の伝送ストリームのタイムスタンプとタイムラインコンポーネントAUに含まれる異種網に対するタイムスタンプ関連情報を用いて、放送網の伝送ストリームと異種網の伝送ストリームとの同期を取ることができる。
図38は、本発明の他の実施例に係るタイムラインコンポーネントAUのシンタックスを示す図である。
同図では、タイムラインコンポーネントAUは、放送網或いはインターネット網で伝送されるメディアストリームに関連した追加のメタデータを含むことができる。このようなメタデータのうち、メディアストリーム及び関連タイムラインに対するメタデータを含むタイムラインコンポーネントAUを示している。
タイムラインコンポーネントAUは、XMLなどの他の形態のフォーマットで表現されてもよい。
タイムラインコンポーネントAUは、identifier情報、AU_length情報、location_flag情報、origin_timestamp_flag情報、timestamp_version情報、timestamp_type情報、timestamp_format情報、location_length情報、location情報、origin_timestamp_version情報、origin_timestamp_type情報、origin_timestamp_format情報、origin_location_flag情報、origin_location_length情報、origin_location情報、origin_timescale情報、origin_media_time情報、origin_timestamp情報、private_data_length情報、private_data_bytes()情報、timescale情報、media_time情報、タイムスタンプ情報、及び/又はdata_bytes()情報を含むことができる。
前述したタイムラインコンポーネントAUのシンタックスに含まれる情報と同じ名称を有する情報に関する説明は、前述した説明に代える。
Identifier情報は、タイムラインに関連したメタデータであることを示す識別子、或いはタイムラインコンポーネントアクセスユニット(access unit;AU)構造を含んでいることを示す識別子であってもよい。
AU_length情報は、タイムラインコンポーネントAUが含む情報の長さを示すことができる。
location_flag情報は、タイムラインコンポーネントAUが含む情報に関連したサービス及びコンテンツコンポーネントなどに対するlocation情報を含んでいるか否かを示すことができる。
origin_timestamp_flag情報は、オリジンタイムスタンプに関連した情報を含むか否かを示すことができる。
timestamp_version情報は、タイムラインコンポーネントAUが含むタイムスタンプのバージョン情報を示すことができる。
timestamp_type情報は、タイムラインコンポーネントAUが含むタイムスタンプのタイプを示すことができる。例えば、timestamp_type情報の値が0x00である場合、関連したサービス/コンテンツコンポーネントのアクセスユニットなどのデータ(例えば、オーディオアクセスユニット)のデコーディング時点を示すデコーディングタイムスタンプ(DTS)を示すことができ、timestamp_type情報の値が0x01である場合、関連したサービス/コンテンツコンポーネントなどのアクセスユニットなどのデータ(例えば、オーディオアクセスユニット)の再生時点を示す再生タイムスタンプ(PTS)を示すことができる。
timestamp_format情報は、タイムラインコンポーネントAUが含むタイムスタンプのフォーマットを示すことができる。例えば、timestamp_format情報の値が0x00であれば、メディアタイムであることを示し、0x01の場合、NTP(Network Time Protocol)であることを示し、0x02であれば、PTPであることを示し、0x03であれば、timecodeであることを示すことができ、将来の拡張のために0x04―0x0Fの値をリザーブすることができる。
location_length情報は、locationフィールドに対する長さを示すことができる。
location情報は、タイムラインコンポーネントAUが含む情報に関連したサービス及びコンテンツコンポーネントなどに対するlocation情報を示すことができる。location情報は、IPアドレス/ポートナンバー、或いはURIなどの形態で示すことができる。
origin_timestamp_version情報は、タイムラインマッピングの基準となり得るベースタイムラインに対するタイムスタンプフォーマットのバージョンを示すことができる。当該フィールド値が0である場合、32ビットフォーマットの形式を用いていることを示し、1である場合には、64ビットフォーマットの形式を用いていることを示すことができる。例えば、ビデオストリームが放送網を介して伝達され、オーディオストリームがインターネット網を介して伝送される場合、ビデオストリームにオーディオストリームのタイムラインマッピングをする時に基準となるベースタイムラインは、放送網で伝達されるビデオストリームのタイムスタンプとすることができる。この場合、origin_timestamp_versionは、放送網で伝送されるビデオストリームに対するタイムスタンプ形式を示すことができる。
origin_timestamp_type情報は、タイムラインマッピングの基準となり得るベースタイムラインに対するタイムスタンプのタイプを示すことができる。例えば、origin_timestamp_type情報の値が0x00である場合、ベースタイムラインに関連したサービス/コンテンツコンポーネントなどのアクセスユニットなどのデータ(例えば、オーディオアクセスユニット)のデコーディング時点を示すデコーディングタイムスタンプ(DTS)を示すことができ、origin_timestamp_type情報の値が0x01である場合、ベースタイムラインに関連したサービス/コンテンツコンポーネントなどのアクセスユニットなどのデータ(例えば、オーディオアクセスユニット)の再生時点を示す再生タイムスタンプ(PTS)を示すことができる。
origin_timestamp_format情報は、タイムラインマッピングの基準となり得るベースタイムラインに対するタイムスタンプのフォーマットを示すことができる。例えば、origin_timestamp_format情報の値が0x00であれば、メディアタイムであることを示し、0x01であれば、NTP(Network Time Protocol)であることを示し、0x02であれば、PTPであることを示し、0x03であれば、timecodeであることを示すことができ、0x04―0x0Fの値は、将来の拡張のためにリザーブされてもよい。
origin_location_flag情報は、タイムラインマッピングの基準となり得るベースタイムラインに関連したサービス及びコンテンツコンポーネントなどに対するlocation情報を含んでいるか否かを示すことができる。
origin_location_length情報は、origin_locationフィールドに対する長さを示すことができる。
origin_location情報は、タイムラインマッピングの基準となり得るベースタイムラインに関連したサービス及びコンテンツコンポーネントなどに対するlocation情報を示すことができる。origin_location情報は、IPアドレス/ポートナンバー、或いはURIなどの形態で示すことができる。
origin_timescale情報は、タイムラインマッピングの基準となるベースタイムラインのメディアタイムの表現時に使用できるタイムスケール(time scale)を示すことができる。例えば、MPEG―2 TSの場合、タイムスケールは90K値を有することができる。
origin_media_time情報は、タイムラインマッピングの基準となるベースタイムライン上でメディアタイムを示すことができる。origin_timestamp_typeによって該当のメディアタイムの意味する内容が異なってもよい。例えば、origin_timestamp_typeがPTSである場合、origin_media_time情報は、再生時点に対するメディアタイムを示すことができ、origin_timestamp_typeがDTSである場合、origin_media_time情報は、デコーディング時点に対するメディアタイムを示すことができる。origin_media_time情報は、origin_timestamp_version値が0である場合、32ビットで示すことができ、当該フィールド値が1である場合、64ビットで示すことができる。
origin_timestamp情報は、タイムラインマッピングの基準となるベースタイムライン上でorigin_timestamp_formatのフィールド値によって別々のフォーマットのタイムスタンプを示すことができ、origin_timestamp_typeによって、origin_timestamp情報に該当するタイムスタンプの意味が異なってもよい。例えば、origin_timestamp_typeがDTSを示し、origin_timestamp_formatの値が‘0x01’である場合、origin_timestamp情報の該当のタイムスタンプは、NTPで表現されたデコーディング時点を示すことができる。origin_timestamp情報は、origin_timestamp_version値が0である場合、32ビットで示し、当該フィールド値が1である場合、64ビットで示すことができる。
private_data_length情報は、後続するprivate_data_bytesのバイト単位の長さを示すことができる。
private_data_bytes()情報は、private_data_length長さだけ私的に(privately)定義したり、将来に拡張内容を含み得る領域を示す。
timescale情報は、メディアタイム表現時に使用できるタイムスケールを示すことができる。
media_time情報は、メディアタイムを示すことができる。timestamp_typeによって、media_time情報に該当するメディアタイムの意味する内容が異なってもよい。例えば、timestamp_typeがPTSである場合、media_time情報は、再生時点に対するメディアタイムを示すことができる。media_time情報は、timestamp_version値が0である場合、32ビットで示し、当該フィールド値が1である場合、64ビットで示すことができる。
タイムスタンプ情報は、timestamp_formatのフィールド値によって別々のフォーマットのタイムスタンプを示すことができ、timestamp_typeによって、タイムスタンプ情報に該当するタイムスタンプの意味が異なってもよい。例えば、timestamp_typeがDTSを示し、timestamp_formatの値が‘0x01’である場合、タイムスタンプ情報に該当するタイムスタンプは、NTPで表現されたデコーディング時点を示すことができる。タイムスタンプ情報は、timestamp_version値が0である場合、32ビットで示し、当該フィールド値が1である場合、64ビットで示すことができる。
data_bytes()情報は、将来に拡張内容を含むフィールド又は領域を示す。
図39は、本発明の他の実施例によってタイムライン基準シグナリング情報を用いて放送網を介して伝送されたストリームと異種網を介して伝送されたストリームとの間の同期化方法を示す。
上述したように、ビデオストリームが放送網を介して伝送され、オーディオストリームがインターネット網を介して伝送されるとき、2個のストリームは一つのサービスに同期化され、デコード及び/又は再生される必要がある。しかし、2個のストリームが異なるタイムラインを有するので、2個のタイムラインを互いにマップするメカニズムが必要である。
他の実施例によれば、放送網及びインターネット網などの異種網を介して伝送される少なくとも一つのストリームは、タイムライン基準シグナリング情報を用いて同期化することができる。すなわち、放送網及びインターネット網などの異種網を介して、上述した放送システムの受信機から伝送されるストリームは一つのサービスに同期化されて使用される。
他の実施例に係る送信機は、タイムライン基準シグナリング情報を用いて放送網を介して伝送されたストリームと異種網を介して伝送されたストリームとを同期化させることができる。このために、本実施例の送信機は、シグナリングエンコーダ(図示せず)、放送網インターフェース(図示せず)及び/又は異種網インターフェース(図示せず)を含むことができる。
シグナリングエンコーダは、一つ以上のネットワークを介して伝送されたストリームを同期化するメタデータを含むタイムライン基準シグナリング情報をエンコードする。
シグナリングエンコーダは、放送コンテンツの第1部分(例えば、ビデオ情報)及びタイムライン基準シグナリング情報を含む放送ストリームをエンコードする第1エンコーダ、及び放送コンテンツの第2部分(例えば、オーディオ情報)を含む異種ストリームをエンコードする第2エンコーダを含むことができる。
タイムライン基準シグナリング情報は、放送ストリーム及び異種ストリームのうち少なくとも一つのタイムラインを構成する少なくとも一つのタイムライン基準情報を含むことができる。
放送網インターフェースは、放送網を介してエンコードされた放送ストリームを送信することができる。
異種網インターフェースは、異種網を介してエンコードされた異種ストリームを送信することができる。
また、他の実施例に係る受信機は、タイムライン基準シグナリング情報を用いて放送網を介して伝送されたストリームと異種網を介して伝送されたストリームとを同期化することができる。このために、本実施例の受信機は、放送網インターフェース(図示せず)、異種網インターフェース(図示せず)及び/又はプロセッサ(図示せず)を含むことができる。
放送網インターフェースは、放送網を介して放送コンテンツの第1部分(例えば、ビデオ情報)を含む放送ストリームを受信することができる。放送網インターフェースは、上述したように、放送インターフェースJ2030及び/又は伝送パケットインターフェースJ32070を含むことができる。
異種網インターフェースは、異種網を介して放送コンテンツの第2部分(例えば、オーディオ情報)を含む異種ストリームを受信することができる。異種網インターフェースは、上述したように、インターネットインターフェースJ2020及び/又はブロードバンドパケットインターフェースJ32080を含むことができる。
放送ストリームは、一つ以上のネットワークを介して伝送されるストリームを同期化するメタデータを含むタイムライン基準シグナリング情報を含むことができる。タイムライン基準シグナリング情報は、放送ストリーム及び異種ストリームのうち少なくとも一つのタイムラインを構成する少なくとも一つのタイムライン基準情報を含むことができる。
プロセッサは、タイムライン基準シグナリング情報に基づいて放送ストリーム及び異種ストリームを用いて放送コンテンツを構成することができる。プロセッサは、上述したプロセッサJ2080及び/又はA/VプロセッサJ32110を含むことができる。
他の実施例に係る放送ストリームは、パケットヘッダー及び/又はパケットペイロードを含むことができる。パケットヘッダーは、放送ストリームのためのタイムスタンプを含むことができる。パケットペイロードは、タイムライン基準シグナリング情報を含むことができる。しかし、本発明の実施例はこれに制限されない。タイムライン基準シグナリング情報はパケットヘッダーに含ませることができる。
タイムライン基準シグナリング情報がパケットペイロードに含まれて伝送されると、タイムライン基準シグナリング情報をタイムライン基準情報AU(access unit)に含ませることができる。タイムラインコンポーネントAUは、タイムライン基準情報AUを含むことができる。しかし、本発明の実施例はこれに制限されない。タイムライン基準情報AUは、タイムラインコンポーネントAUと独立的に存在することができる。
タイムライン基準シグナリング情報がパケットヘッダに含まれる場合、タイムライン基準シグナリング情報を拡張されたヘッダー拡張部に含ませることができる。
放送網を介して伝送されるタイムラインコンポーネントAU及び/又はタイムライン基準情報AUは、内部網である放送網を介して伝送されたストリームのタイムラインを構成する内部タイムライン基準情報及び/又は外部網である異種網(例えば、インターネット網)を介して伝送されたストリームのタイムラインを内部網にマップできる外部タイムライン基準情報を含むことができる。
上述したタイムスタンプは、DTS及び/又はPTSなどのデコーディング開始時間及び/又はプレゼンテーション開始時間を示す。よって、タイムスタンプは、特定イベントが発生するプレゼンテーション時間及びデコーディング時間などの時間のみを示す。
他の実施例に係るタイムライン基準情報は、内部網及び/又は外部網を介して伝送されたメディアストリームのタイムラインを構成する基準クロック値を示す。ここで、基準クロック値は、メディアストリームのタイムラインを構成する時間を示す時間情報を示す。ここで、タイムラインを構成する時間は放送システム内の所定時間に対応し得る。例えば、基準クロック値は、DTS及びPTS及び/又は掛け時計などのタイムスタンプ情報を含むことができる。しかし、基準クロック値はDTS及び/又はPTSに制限されない。
また、タイムライン基準情報AUは、放送網送信ストリームと同一のパケット構造の形態でパケット化することができる。
本発明の他の実施例によれば、受信機は、タイムライン基準情報AUに基づいて一つのタイムライン上に放送網及び異種網(例えば、インターネット網)を介して伝送される2個のストリームを同期化し、デコード及び/又は再生することができる。例えば、受信機及び/又はプロセッサは、タイムスタンプ及び/又はタイムライン基準シグナリング情報に基づいて放送ストリーム及び異種ストリームを用いて放送コンテンツを構成することができる。受信機及び/又はプロセッサは、内部タイムライン基準情報及び外部タイムライン基準情報に基づいて放送網を介して伝送されたストリームを異種網を介して伝送されたストリームにマップすることができる。外部タイムライン基準情報がDTS及び/又はPTSなどのタイムスタンプ情報を含む場合、受信機及び/又はプロセッサは、外部タイムライン基準情報及び内部網を介して伝送されたメディアストリームのタイムラインを構成するタイムスタンプ情報に基づいて放送網を介して伝送されたストリームを、異種網を介して伝送されたストリームにマップすることができる。
また、上述した説明は、一つのネットワークを介して伝送されたストリームが異なるタイムラインを用いる場合に適用することができる。例えば、異種ストリームが放送ストリームに対応すると、異種ストリームのタイムラインは放送ストリームのタイムラインと異なり得る。
上述した方法で、複数の異種網を介して伝送されるストリームを収集して視聴者に提供するリレーサービスオペレーターは、異なるストリームの同期化のためのリプロセシング(reprocessing)を直接行う必要がない。
図40は、本発明の他の実施例に係るタイムライン基準情報AUのシンタックスを示す。
タイムライン基準情報AUは、XMLなどの他のフォーマットで提示することができる。タイムライン基準情報AUは、RTP及びALC/LCTなどの多様なメディア伝送プロトコルに適用し、プロトコルに適したサービスシグナリング情報と動作的に連結して使用することができる。
サービスシグナリング情報は、ストリームが内部網又は外部網のタイムライン基準を伝達することを示す情報、タイムライン基準情報AUに含まれる外部メディアURL情報、多様なフィールドが含まれるか否かを示すフラグ情報及び/又は各パケットに共通に適用されるタイムスケール情報などの情報を含むことができる。
特に、タイムライン基準情報AUは、AU_identifier情報、AU_length情報、external_media_URL_flag情報、internal_timeline_reference_flag情報、external_timeline_reference_flag情報、external_media_URL_length情報、external_media_URL情報、internal_timeline_reference_format情報、internal_timeline_reference_timescale_flag情報、internal_timeline_reference_length情報、internal_timeline_reference_timescale情報、internal_timeline_reference情報、external_timeline_reference_format情報、external_timeline_reference_timescale_flag情報、external_timeline_reference_length情報、external_timeline_reference_timescale情報、及び/又はexternal_timeline_reference情報を含むことができる。タイムライン基準情報AUが含む情報は、タイムライン基準シグナリング情報であると言える。
上述したタイムラインコンポーネントAUのシンタックスに含まれる情報の説明は、同一の名称が割り当てられた情報に適用することができる。
AU_identifier情報は、タイムライン基準情報AUの構造を固有に示す識別子である。
AU_length情報は、タイムライン基準情報AUの長さを示す。
external_media_URL_flag情報は、タイムライン基準情報AUが外部網(例えば、インターネット網)を介して伝送されるストリームのURL情報を含むか否かを示す。
internal_timeline_reference_flag情報は、タイムライン基準情報AUが内部タイムライン基準情報を含むか否かを示す。
external_timeline_reference_flag情報は、タイムライン基準情報AUが外部タイムライン基準情報を含むか否かを示す。
external_media_URL_length情報は、外部メディアURL情報の長さを示す。例えば、external_media_URL_length情報は、外部メディアURL情報のバイト長を示すことができる。
external_media_URL情報は、外部網(例えば、インターネット網)を介して伝送されたメディアに関する位置情報及び/又は固有識別子(識別情報)などの情報を含むことができる。例えば、外部網を介して伝送されたメディアがMPEG―DASHであると、external_media_URL情報は該当のMPDのURL及び/又はMPD IDを含むことができる。
internal_timeline_reference_format情報は、内部タイムライン基準のフォーマットを示すことができる。例えば、internal_timeline_reference_formatの値が0x00であると、フォーマットがメディアタイムであることを示すことができる。値が0x01であると、フォーマットがネットワークタイムプロトコル(NTP)であることを示すことができる。値が0x02であると、フォーマットがPTPであることを示すことができる。値が0x03であると、フォーマットがタイムコードであることを示すことができる。値が0x04〜0x1Fのうち一つであると、フォーマットが後で定義されるように予備として残すことができる。
internal_timeline_reference_timescale_flag情報は、タイムライン基準情報AUが内部タイムライン基準に関するタイムスケールを含むか否かを示す。
internal_timeline_reference_length情報は、内部タイムライン基準値の長さを示す。例えば、internal_timeline_reference_length情報は、内部タイムライン基準値のバイト長を示すことができる。
internal_timeline_reference_timescale情報は、内部タイムライン基準情報の時間単位を示す。例えば、internal_timeline_reference_timescale情報は、内部タイムライン基準値のHz単位の時間単位を示すことができる。
internal_timeline_reference情報は、内部網を介して伝送されるメディアストリームのタイムラインを構成する基準クロック値を示す。
external_timeline_reference_format情報は、外部タイムライン基準のフォーマットを示すことができる。例えば、external_timeline_reference_format情報の値が0x00であると、メディアタイムを示すことができる。値が0x01であると、ネットワークタイムプロトコル(NTP)を示すことができる。値が0x02であると、PTPを示すことができる。値が0x03であると、タイムコードを示すことができる。その値が0x04〜0x1Fのうち一つであると、フォーマットが後で定義されるように予備として残すことができる。
external_timeline_reference_timescale_flag情報は、タイムライン基準情報AUが外部タイムライン基準のタイムスケールを含むか否かを示す。
external_timeline_reference_length情報は、外部タイムライン基準値の長さを示す。例えば、external_timeline_reference_length情報は、外部タイムライン基準値のバイト長を示すことができる。
external_timeline_reference_timescale情報は、外部タイムライン基準情報の時間単位を示す。例えば、external_timeline_reference_timescale情報は、外部タイムライン基準値のHz単位の時間単位を示すことができる。
external_timeline_reference情報は、外部網を介して伝送されるメディアストリームのタイムラインを構成する基準クロック値を示す。
本発明の他の実施例によれば、受信機及び/又はプロセッサは、タイムライン基準情報AU及び/又はタイムラインコンポーネントAUに含まれるinternal_timeline_reference情報及び/又はexternal_timeline_reference情報をexternal_media_URL情報によって識別された外部網のストリームに適用することによって、放送網を介して伝送されたストリームを異種網を介して伝送されたストリームと同期化することができる。また、受信機及び/又はプロセッサは、外部メディアURL情報、タイムライン基準情報及び/又はタイムスタンプに基づいて放送ストリーム及び異種ストリームを用いて放送コンテンツを構成することができる。
図41は、本発明の他の実施例に係るタイムライン基準情報AUのシンタックスを示す。
この実施例のタイムライン基準情報AUは、少なくとも一つ(又は多数)のinternal_timeline_reference情報を含むことができる。また、タイムライン基準情報AUは、少なくとも一つ(又は多数)のexternal_timeline_reference情報を含むことができる。
特に、タイムライン基準情報AUは、AU_identifier情報、AU_length情報、external_media_location_flag情報、nb_of_timeline_reference情報、external_media_URL_length情報、external_media_URL情報、timeline_reference_type情報、timeline_reference_identifier情報、timeline_reference_format情報、timeline_reference_timescale_flag情報、timeline_reference_length情報、timeline_reference_timescale情報、及び/又はtimeline_reference情報を含むことができる。タイムライン基準情報AUに含まれる情報は、タイムライン基準シグナリング情報であると言える。
上述したタイムライン基準情報AUのシンタックスに含まれる情報の説明は、同一の名称が割り当てられた情報に適用することができる。
AU_identifier情報は、タイムライン基準情報AUの構造を固有に示す識別子である。
AU_length情報は、タイムライン基準情報AUの長さを示す。
external_media_URL_flag情報は、タイムライン基準情報AUが外部網(例えば、インターネット網)を介して伝送されたストリームのURL情報を含むか否かを示す。
nb_of_timeline_reference情報は、タイムライン基準情報AUに含まれるタイムライン基準情報の数を示す。
external_media_URL_length情報は、外部メディアURL情報の長さを示す。例えば、external_media_URL_length情報は、外部メディアURL情報のバイト長を示すことができる。
external_media_URL情報は、外部網(例えば、インターネット網)を介して伝送されたメディアに関する位置情報及び/又は固有識別子などの情報を含むことができる。例えば、外部網を介して伝送されたメディアがMPEG―DASHであると、external_media_URL情報は、該当のMPDのURL及び/又はMPD IDを含むことができる。
timeline_reference_type情報は、タイムライン基準情報のタイプを示す。例えば、timeline_reference_type情報が“0”に設定されると、タイムライン基準情報のタイプが内部タイムライン基準情報を示すことができる。timeline_reference_type情報が“1”に設定されると、タイムライン基準情報のタイプが外部タイムライン基準情報を示すことができる。
timeline_reference_identifier情報は、タイムライン基準情報の固有識別子である。例えば、timeline_reference_identifier情報には0と127との間の整数値を割り当てることができる。
timeline_reference_format情報は、内部タイムライン基準情報のフォーマット及び/又は外部タイムライン基準情報のフォーマットを示すことができる。例えば、timeline_reference_format情報の値が0x00であると、フォーマットがメディアタイムであることを示すことができる。値が0x01であると、フォーマットがネットワークタイムプロトコル(NTP)であることを示すことができる。値が0x02であると、フォーマットがPTPであることを示すことができる。値が0x03であると、フォーマットがタイムコードであることを示すことができる。値が0x04〜1x1Fのうち一つであると、フォーマットが後で定義されるように予備として残すことができる。
timeline_reference_timescale_flag情報は、タイムライン基準情報AUが内部タイムライン基準情報及び/又は外部タイムライン基準情報に関するタイムスケール情報を含むか否かを示す。
timeline_reference_length情報は、内部タイムライン基準値の長さ及び/又は外部タイムライン基準値の長さを示す。例えば、timeline_reference_length情報は、内部タイムライン基準値の長さ及び/又は外部タイムライン基準値のバイト長を示すことができる。
timeline_reference_timescale情報は、内部タイムライン基準値の時間単位及び/又は外部タイムライン基準値の時間単位を示す。例えば、timeline_reference_timescale情報は、内部タイムライン基準値のHz単位の時間単位及び/又は外部タイムライン基準値のHz単位の時間単位を示す。
timeline_reference情報は、内部網及び/又は外部網を介して伝送されるメディアストリームのタイムラインを構成する基準クロック値を示す。例えば、timeline_reference情報は、nb_of_timeline_reference情報に基づいて少なくとも一つの値(又は多数の値)を有することができる。timeline_reference情報は、上述した少なくとも一つのinternal_timeline_reference情報及び/又は少なくとも一つのexternal_timeline_reference情報を含むことができる。
本発明の他の実施例によれば、受信機は、タイムラインコンポーネントAU及び/又はタイムライン基準情報AUに含まれる少なくとも一つのtimeline_reference情報をexternal_media_URL情報によって識別された外部網のストリームに適用することによって、異種網を介して伝送されたストリームと放送網を介して伝送されたストリームとを同期化することができる。特に、受信機は、タイムラインコンポーネントAU及び/又はタイムライン基準情報AUに含まれる少なくとも一つの(多数の)external_timeline_reference情報をexternal_media_URL情報によって識別された外部網のストリームに適用することによって、異種網を介して伝送されたストリームと放送網を介して伝送されたストリームとを同期化することができる。
図42は、本発明の他の実施例に係るタイムライン基準情報の送信を支援するLCTパケットの構造を示す。
本実施例に係る放送ストリームはLCTパケットを含むことができる。本実施例のタイムライン基準シグナリング情報は、拡張されたヘッダーエクステンションに含ませて伝送することができる。例えば、LCTパケットは、既存のヘッダーエクステンション(EXT_TIME)を拡張することによって、タイムライン基準シグナリング情報を含むことができる。本実施例によれば、タイムライン基準シグナリング情報は、異種網を介して伝送されたメディアストリームの同期化のための情報である。タイムライン基準シグナリング情報は、上述したタイムライン基準情報と同一及び/又は類似する情報を含むことができる。タイムライン基準シグナリング情報は、実時間プロトコル(RTP)などの送信プロトコルのためのパケットに適用することができる。
タイムライン基準シグナリング情報は、上述したプロトコルに適したサービスシグナリング情報と結合して動作することができる。サービスシグナリング情報は、ストリームが内部網又は外部網のタイムライン基準を伝達することを示す情報、タイムライン基準情報AUに含まれる外部メディアURL情報及び/又はそれぞれのパケットに共通に適用可能なタイムスケール情報などの情報を含むことができる。
他の実施例に係るパケットはLCTパケットであり得る。LCTパケットは、LCTバージョン番号フィールド(V)、混雑制御フラグフィールド(C)、プロトコル特定指示フィールド(PSI)、伝送セッション識別子フラグフィールド(S)、伝送オブジェクト識別子フラグフィールド(O)、ハーフワードフラグフィールド(H)、リザーブドフィールド(Res)、クローズセッションフラグフィールド(A)、クローズオブジェクトフラグフィールド(B)、LCTヘッダー長フィールド(HDR_LEN)、コードポイントフィールド(CP)、混雑制御情報フィールド(CCI)、伝送セッション識別子フィールド(TSI)、伝送オブジェクト識別子フィールド(TOI)、ヘッダーエクステンションフィールド、FECペイロードIDフィールド、及び/又はエンコーディングシンボルフィールドを含むことができる。
LCTバージョン番号フィールド(V)は、プロトコルバージョン番号を示す。例えば、このフィールドはLCTバージョン番号を示す。LCTヘッダーのバージョン番号フィールドは、ROUTEバージョン番号フィールドとして解釈することができる。ROUTEのこのバージョンは、暗示的にLCTビルディングブロックのバージョン“1”を用いる。例えば、バージョン番号は“0001b”である。
混雑制御フラグフィールド(C)は、混雑制御情報フィールドの長さを示す。C=0は、混雑制御情報(CCI)フィールドが32ビットの長さであることを示す。C=1は、CCIフィールドが64ビットの長さであることを示す。C=2は、CCIフィールドが96ビットの長さであることを示す。C=3は、CCIフィールドが128ビットの長さであることを示す。
プロトコル特定指示フィールド(PSI)は、LCT上位プロトコルで特定目的のために指示器として使用することができる。PSIフィールドは、現在のパケットがソースパケットであるのか、それともFECリペアパケットであるのかをを示す。ROUTEソースプロトコルがソースパケットのみを伝達するので、このフィールドは“10b”に設定される。
伝送セッション識別子フラグフィールド(S)は、伝送セッション識別子フィールドの長さを示す。
伝送オブジェクト識別子フラグフィールド(O)は、伝送オブジェクト識別子フィールドの長さを示す。例えば、オブジェクトは一つのファイルを示すことができ、TOIは、それぞれのオブジェクトに対する識別情報である。0に設定されたTOIを有するファイルはFDTと言う。
ハードワードフラグフィールド(H)は、ハーフワード(16ビット)がTSI及びTOIフィールドの長さに付加されるか否かを示す。
リザーブドフィールド(Res)は、未来使用のために予備として残しておく。
クローズセッションフラグフィールド(A)は、セッションクローズがクローズされようとすることを示す。
クローズオブジェクトフラグフィールド(B)は、伝送されるオブジェクトがクローズされたり、クローズされようとすることを示す。
LCTヘッダー長フィールド(HDR_LEN)は、32ビットワード単位のLCTヘッダーの全長を示す。
コードポイントフィールド(CP)は、このパケットによって伝達されるペイロードのタイプを示す。ペイロードのタイプによって、追加のペイロードヘッダーが付加され、ペイロードデータをプレフィックス(prefix)することができる。
混雑制御情報フィールド(CCI)は、層番号、ロジッグチャネル番号及びシーケンス番号などの混雑制御情報を伝送するのに使用される。LCTヘッダー内の混雑制御情報フィールドは、要求される混雑制御情報を含む。
伝送セッション識別子フィールド(TSI)はセッションの固有識別子である。TSIは、特定伝送者からの全てのセッションのうちセッションを固有に識別する。それぞれのTSIフィールドは、MPEG―DASHの表示(representation)及び/又はそれぞれのコンポーネントにマップすることができる。
このフィールドは、ROUTEの伝送セッションを識別する。伝送セッションのコンテキストはLSID(LCT Session Instance description)によって提供される。LSIDは、ROUTEセッションのそれぞれの構成LCT伝送セッションで何が伝達されるのかを定義する。それぞれの伝送セッションは、LCTヘッダー内の伝送セッション識別子(TSI)によって固有に識別される。LSIDは、LCT伝送セッションを含む同一のROUTEセッションを介して伝送したり、通信網、放送網、インターネット網、ケーブル網及び/又は衛星網を介して伝送することができる。LSIDの伝送のための手段はこれに制限されない。例えば、LSIDは、“0”に設定されたTSIの値を有する特定LCT伝送セッションを介して伝送することができる。LSIDは、ROUTEセッションを介して伝送された全ての伝送セッションに関するシグナリング情報を含むことができる。LSIDは、LSIDバージョン情報及びLSIDの有効性に関する情報を含むことができる。また、LSIDは、LCT伝送セッションに関する情報を提供する伝送セッション情報を含むことができる。伝送セッション情報は、伝送セッションを識別するTSI情報、該当のTSIに伝送され、ソースデータが伝送されるソースフローに関する情報を提供するソースフロー情報、該当のTSIに伝送され、リペアデータが伝送されるリペアフローに関する情報を提供するリペアフロー情報、及び伝送セッションに関する追加の特性情報を含む伝送セッション特性情報を含むことができる。
伝送オブジェクト識別子フィールド(TOI)は、オブジェクトの固有識別子である。TOIは、このパケットがセッション内のいずれのオブジェクトに属するのかを示す。それぞれのTOIフィールドは、MPEG―DASHの各セグメントにマップすることができる。しかし、本発明の実施例はこれに制限されない。それぞれのTOIフィールドは、チャンク(Chunk)、GOP及び/又はアクセスユニットなどのMPEG―DASHのセグメントの一部にマップすることができる。
このフィールドは、現在のパケットのペイロードがこのセッション内のいずれのオブジェクトに属するのかを示す。TOIフィールドのオブジェクトへのマッピングは、拡張されたFDTによって提供される。拡張されたFDTは、ファイル伝達データの細部事項を特定する。これは、拡張されたFDTインスタンスである。LCTパケットヘッダと共に拡張されたFDTは、伝達オブジェクトのためのFDT同等ディスクリプション(FDT―equivalent descriptions)を生成するのに使用することができる。拡張されたFDTは、埋め込んだり基準として提供することができる。基準として提供されると、拡張されたFDTはLSIDと独立的にアップデートすることができる。参照までに、含まれるソースフローのTOI=0上のインバンドオブジェクトとして伝達されなければならない。
ヘッダーエクステンションフィールドは、追加情報の伝送のためのLCTヘッダーエクステンション部分として使用される。ヘッダーエクステンションがLCTに使用され、常に使用されないか可変サイズを有する選択的ヘッダーフィールドを収容する。
例えば、EXT_TIMEエクステンションは、いくつかのタイプのタイミング情報を伝達するのに使用される。これは、汎用タイミング情報、すなわち、本文書に記載したSCT(Sender Current Time)、ERT(Expected Residual Time)及びSLC(Sender Last Change)時間エクステンションを含む。
FECぺイロードIDフィールドは、エンコーディングシンボル又は伝送ブロックに関する識別情報を含む。FECペイロードIDは、ファイルがFECエンコードされる場合に対する識別子を示す。例えば、FLUTEプロトコルファイルがFECエンコードされると、FECペイロードIDは、放送局又は放送サーバーがファイルを識別できるように割り当てられる。
エンコーディングシンボルフィールドは、伝送ブロック又はエンコーディングシンボルのデータを含むことができる。
パケットペイロードは、オブジェクトから生成されたバイトを含む。1より多いオブジェクトがセッションで伝達されると、LCTヘッダー内の送信オブジェクトID(TOI)は、パケットペイロードデータがいずれのオブジェクトから生成されるのかを識別するのに使用されなければならない。
他の実施例に係るヘッダーエクステンション(EXT_TIME)は、ヘッダーエクステンションタイプフィールド(HET)、ヘッダーエクステンション長フィールド(HEL)、SCTハイ(Hi)フィールド、SCTロー(Low)フィールド、ERTフィールド、SLCフィールド、リザーブドフィールド、伝送者現在時間フィールド、予想残余時間フィールド及び/又はセッション最後の変更フィールドを含むことができる。また、ヘッダーエクステンション(EXT_TIME)は、用途(use)フィールドを含むことができる。用途フィールドは、SCTハイフィールド、SCTローフィールド、ERTフィールド、SLCフィールド及び/又はリザーブドフィールドを含むことができる。
ヘッダーエクステンションタイプフィールド(HET)は、該当のヘッダーエクステンションのタイプを示す。HETフィールドは8ビットの整数であり得る。基本的に、LCTにおいて、HETが0と127との間の値を有すると、32ビットワード単位の可変長を有するヘッダーエクステンションがHETに存在し、その長さはHETに後続するヘッダーエクステンション長フィールド(HEL)に記載される。HETが128と255との間の値を有すると、ヘッダーエクステンションは32ビットの固定長を有する。例えば、HETフィールドは“2”又は“127”より小さいか同じ値を有することができ、上述したヘッダーエクステンションを識別することができる。
HELフィールドは、可変長を有するヘッダーエクステンションの全長を示す。基本的に、LCTにおいて、HETが0と127との間の値を有すると、32ビットワード単位の可変長を有するヘッダーエクステンションがHETに存在し、HETフィールドの後続するHELフィールドが32ビットワード単位のヘッダーエクステンションの全長を示す。
用途フィールド(Use)は、後続する32ビットの時間値のセマンティックを示す。
SCTハイフィールドは、伝送者現在時間フィールドがヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
SCTローフィールドは、64ビットの伝送者現在時間フィールドがヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
ERTフィールドは、予想残余時間フィールドがヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
SLCフィールドは、セッション最後の変更フィールドがヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
リザーブドフィールド(Res)は、未来使用のために予備として残しておく。
伝送者現在時間フィールドは、伝送者での現在のクロックを示し、その時間にこのパケットが伝送され、1msの単位で測定され、セッションの開始からモジュロ2^32単位で計算される。
SCTハイフィールドが設定されると、関連した32ビットの時間値は、伝送者の掛け時計の秒単位で時間を示す無符号整数を提供する。NTPが使用される特定の場合、これら32ビットは、1900年1月1日GMT00:00時間に対する秒単位時間(すなわち、総64ビットNTP時間値の最上位32ビット)を示す無符号整数を示す。
SCTローフラグが設定されると、関連した32ビットの時間値は、サブセカンド精密度(sub―second precision)を許容するために秒の1/2^^32の倍数を示す無符号整数を提供する。SCTローフラグが設定されると、SCTハイフラグも設定されなければならない。NTPが使用される特殊の場合に、これら32ビットは、64ビットのNTPタイムスタンプの最下位32ビットを提供する。
予想残余時間フィールドは、1msの単位で測定された現在のセッション又は現在のオブジェクトの送信のための伝送者予想残余送信時間を示す。ERTフィールドを含むパケットがTOIフィールドも含むと、ERTは、TOIフィールドに対応するオブジェクトを称し、そうでない場合はセッションを称する。
ERTタイミング情報を含むパケットがTOIフィールドも含むと、ERTは、TOIフィールドに対応するオブジェクトを称し、そうでない場合は、セッション内のオブジェクトのみを称する。ERTフラグが設定されると、秒の数として表現される。32ビットは、秒の数を示す無符号整数を提供する。
セッション最後の変更フィールドは、セッションデータに対する最後の変更が発生した秒単位のサーバー掛け時計の時間を示す。すなわち、これは、伝達セッションのために最後(最近)の伝送オブジェクトの追加、変更又は除去が行われる時間を示す。変更及び追加の場合、この時間の前に伝送されていない新しいデータが伝送されることを示す。除去の場合、SLCは任意の以前のデータがこれ以上伝送されないことを示す。SLCフィールドが設定されると、関連した32ビットの時間値が秒単位の時間を示す無符号整数を提供する。NTPが使用される特殊の場合、これら32ビットは、1900年1月1日GMT00:00時間に対する秒単位時間(すなわち、総64ビットNTP時間値の最上位32ビット)を示す無符号整数を提供する。この場合、32ビット時間のラップアラウンド(wraparound)のハンドリングがNTP及びLCTの範囲外にある。任意の場合、SLC情報を有するEXT_TIMEヘッダーエクステンションを含むパケットもSCTハイ情報を含むことが適切であり得る。
LCTパケットは、ヘッダーエクステンション(EXT_TIME)を拡張することによって、上述したタイムライン基準シグナリング情報(internal_timeline_reference情報及び/又はexternal_timeline_reference情報)をさらに含むことができる。
タイムライン基準シグナリング情報は、ITRハイ情報、ITRロー情報、ETRハイ情報、ETRロー情報、internal_timeline_reference_timescale_flag情報(ITRスケール)、external_timeline_reference_timescale_flag情報(ETRスケール)、internal_timeline_reference_format情報(ITRフォーマット)、external_timeline_reference_format情報(ETRフォーマット)、external_media_URL_flag情報(URL)、internal_timeline_reference情報(内部タイムライン基準)、external_timeline_reference情報(外部タイムライン基準)、internal_timeline_reference_timescale情報(内部タイムライン基準タイムスケール)、external_timeline_reference_timescale情報(外部タイムライン基準タイムスケール)、及び/又はexternal_media_URL情報(外部メディアURL)を含むことができる。
ヘッダーエクステンション(EXT_TIME)は用途情報を含むことができる。用途情報は、ITRハイ情報、ITRロー情報、ETRハイ情報、ETRロー情報、internal_timeline_reference_timescale_flag情報(ITRスケール)、external_timeline_reference_timescale_flag情報(ETRスケール)、internal_timeline_reference_format情報(ITRフォーマット)、external_timeline_reference_format情報(ETRフォーマット)、及び/又はexternal_media_URL_flag情報(URL)を含むことができる。
ITRハイ情報及び/又はITRロー情報は、上述したinternal_timeline_reference_flag情報であると言える。ETRハイ情報及び/又はETRロー情報は、上述したexternal_timeline_reference_flag情報であると言える。
ITRハイ(内部タイムライン基準ハイフラグ)情報は、64ビットのinternal_timeline_reference情報(内部タイムライン基準)がヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
ITRロー(内部タイムライン基準ローフラグ)情報は、32ビットのinternal_timeline_reference情報(内部タイムライン基準)がヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
ETRハイ(外部タイムライン基準ハイフラグ)情報は、64ビットのexternal_timeline_reference情報がヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
ETRロー(外部タイムライン基準ローフラグ)情報は、32ビットのexternal_timeline_reference情報がヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
internal_timeline_reference_timescale_flag情報(ITRスケール)は、32ビットのinternal_timeline_reference_timescale情報がヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
external_timeline_reference_timescale_flag情報(ETRスケール)は、32ビットのexternal_timeline_reference_timescale情報がヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示す。
internal_timeline_reference_format情報(ITRフォーマット)は、内部タイムライン基準のフォーマットを示すことができる。例えば、internal_timeline_reference_format情報(ITRフォーマット)の値が0x00であると、これは、フォーマットがメディアタイムであることを示すことができる。値が0x01であると、フォーマットがネットワークタイムプロトコル(NTP)であることを示すことができる。値が0x02であると、フォーマットがPTPであることを示すことができる。値が0x03であると、フォーマットがタイムコードであることを示すことができる。値が0x04〜0x1Fのうちいずれか一つであると、フォーマットが後で定義されるように予備として残すことができる。
external_timeline_reference_format情報(ETRフォーマット)は、外部タイムライン基準のフォーマットを示すことができる。例えば、external_timeline_reference_format情報(ETRフォーマット)の値が0x00であると、フォーマットがメディアタイムであることを示すことができる。値が0x01であると、フォーマットがネットワークタイムプロトコル(NTP)であることを示すことができる。値が0x02であると、フォーマットがPTPであることを示すことができる。値が0x03であると、フォーマットがタイムコードであることを示すことができる。値が0x04〜0x1Fのうちいずれか一つであると、フォーマットが後で定義されるように予備として残すことができる。
external_media_URL_flag情報(URL)は、external_media_URL情報(外部メディアURL)がヘッダーエクステンションに含まれるか否かを示すことができる。
internal_timeline_reference情報(内部タイムライン基準)は、内部網を介して伝送されるメディアストリームのタイムラインを構成する基準クロック値を示す。
external_timeline_reference情報(外部タイムライン基準)は、外部網を介して伝送されるメディアストリームのタイムラインを構成する基準クロック値である。
internal_timeline_reference_timescale情報(内部タイムライン基準タイムスケール)は、内部タイムライン基準情報の時間単位を示す。例えば、internal_timeline_reference_timescale情報は、Hz単位の内部タイムライン基準値を示すことができる。
external_timeline_reference_timescale情報(外部タイムライン基準タイムスケール)は、外部タイムライン基準情報の時間単位を示す。例えば、external_timeline_reference_timescale情報は、Hz単位の外部タイムライン基準値の時間単位を示すことができる。
external_media_URL情報(外部メディアURL)は、外部網(例えば、インターネット網)を介して伝送されたメディアに関する位置情報及び/又は固有識別子などの情報を含むことができる。例えば、外部網を介して伝送されたメディアがMPEG―DASHであると、external_media_URL情報は、該当のMPDのURL及び/又はMPD IDなどの情報を含むことができる。このフィールドの長さはHELフィールドを通じて識別することができる。
本発明の他の実施例によれば、受信機及び/又はプロセッサは、放送網の放送信号からLCTヘッダーエクステンション(EXT_TIME)を取得し、ヘッダーエクステンション(EXT_TIME)からタイムライン基準シグナリング情報を取得することができる。また、受信機及び/又はプロセッサは、タイムスタンプ、internal_timeline_reference情報及び/又はexternal_timeline_reference情報をexternal_media_URL情報によって識別された外部網のストリームに適用することによって、異種網を介して伝送されたストリームと放送網を介して伝送されたストリームとを同期化することができる。
図43は、本発明の他の実施例に係るタイムライン基準情報の送信を支援するLCTパケットの構造を示す。
本実施例のLCTパケットは、既存のヘッダーエクステンションを拡張することによってタイムライン基準シグナリング情報(EXT_TRC(Extension for Timeline Reference Clock))を含むことができる。タイムライン基準シグナリング情報は、上述したタイムライン基準情報AUと同一及び/又は類似する情報を含むことができる。タイムライン基準シグナリング情報は、実時間プロトコル(RTP)などの伝送プロトコルのためのパケットに適用することができる。
タイムライン基準シグナリング情報は、上述したプロトコルに適したサービスシグナリング情報と結合して動作することができる。サービスシグナリング情報は、ストリームが内部網又は外部網のタイムライン基準を伝達することを示す情報、タイムライン基準情報AUに含まれる外部メディアURL情報、フラグ情報及び/又は各パケットに共通に適用可能なタイムスケール情報などの情報を含むことができる。
他の実施例に係るパケットはLCTパケットであり得る。LCTパケットは、LCTバージョン番号フィールド(V)、混雑制御フラグフィールド(C)、プロトコル特定指示フィールド(PSI)、伝送セッション識別子フラグフィールド(S)、伝送オブジェクト識別子フラグフィールド(O)、ハーフワードフラグフィールド(H)、リザーブドフィールド(Res)、クローズセッションフラグフィールド(A)、クローズオブジェクトフラグフィールド(B)、LCTヘッダー長フィールド(HDR_LEN)、コードポイントフィールド(CP)、混雑制御情報フィールド(CCI)、伝送セッション識別子フィールド(TSI)、伝送オブジェクト識別子フィールド(TOI)、ヘッダーエクステンションフィールド、FECペイロードIDフィールド、及び/又はエンコーディングシンボルフィールドを含むことができる。
LCTパケットは、既存のヘッダーエクステンション(EXT_TRC(Extension for Timeline Reference Clock))を拡張することによって上述したタイムライン基準シグナリング情報をさらに含むことができる。
タイムライン基準シグナリング情報は、ITRハイ情報、ITRロー情報、ETRハイ情報、ETRロー情報、internal_timeline_reference_timescale_flag情報(ITRスケール)、external_timeline_reference_timescale_flag情報(ETRスケール)、external_media_URL_flag情報(URL)、Reserved情報(Res)、internal_timeline_reference_format情報(ITRフォーマット)、external_timeline_reference_format情報(ETRフォーマット)、internal_timeline_reference情報(内部タイムライン基準)、external_timeline_reference情報(外部タイムライン基準)、internal_timeline_reference_timescale情報(内部タイムライン基準タイムスケール)、external_timeline_reference_timescale情報(外部タイムライン基準タイムスケール)、及び/又はexternal_media_URL情報(外部メディアURL)を含むことができる。
ヘッダーエクステンション(EXT_TIME)は用途情報を含むことができる。用途情報は、ITRハイ情報、ITRロー情報、ETRハイ情報、ETRロー情報、internal_timeline_reference_timescale_flag情報(ITRスケール)、external_timeline_reference_timescale_flag情報(ETRスケール)、external_media_URL_flag情報(URL)、Reserved情報(Res)、internal_timeline_reference_format情報(ITRフォーマット)、及び/又はexternal_timeline_reference_format情報(ETRフォーマット)を含むことができる。
上述したLCTパケットに含まれた情報の説明は、同一の名称が割り当てられた情報に適用される。
本発明の他の実施例によれば、受信機及び/又はプロセッサは、放送網の放送信号からヘッダーエクステンション(EXT_TIME)を取得し、ヘッダーエクステンション(EXT_TIME)からタイムライン基準シグナリング情報を取得することができる。また、受信機及び/又はプロセッサは、タイムスタンプ、internal_timeline_reference情報及び/又はexternal_timeline_reference情報をexternal_media_URL情報によって識別された外部網のストリームに適用することによって、異種網を介して伝送されたストリームと放送網を介して伝送されたストリームとを同期化することができる。
図44は、本発明の一実施例に係る、DASHが適用される放送網の伝送ストリームと異種網(例えば、インターネット網)の伝送ストリームとを、タイムラインコンポーネントAUを用いて同期化する方法を示す図である。
同図は、タイムラインコンポーネントを用いて、異種網を介した伝送ストリーム間の同期化方案をDASHに適用した実施例を示す。本実施例では、ビデオストリームを放送網を介して伝送し、オーディオストリームをインターネット網を介して伝送することができる。2つのストリームともDASHによって暗号化(encapsulation)されてサービスされているが、互いに異なるネットワークを介して伝送されるため、別途のMPD(Media Presentation Description)を有する独立したコンテンツ形態として別個のタイムラインを有することができる。
互いに独立したタイムラインを有する2つのストリーム間の同期化のために、タイムラインコンポーネントが放送網で伝送されるDASHコンテンツに含まれてもよい。放送網を介して伝送されるビデオストリーム及びタイムラインコンポーネントストリームは、一つのコンテンツに含まれて一つのタイムラインを共有することができ、タイムラインコンポーネントは、インターネット網を介して伝送されるオーディオストリームのタイムライン情報を含み、この情報に基づいて受信機は、放送網のタイムラインを用いてインターネット網伝送ストリームを同期化することができる。
DASHコンテンツにおいてタイムラインコンポーネントストリームは、ビデオストリーム又はオーディオストリームと同様に、一つのトラック(track)として構成されてもよい。タイムラインコンポーネントストリームに対して、MPD及びtrafボックスなどで提供されるタイミング情報を介してそれぞれのAU単位でDTS、PTSなどのタイムスタンプが与えられ、放送網タイムラインにマップされてもよい。タイムラインコンポーネントストリームをトラックとして構成するとき、当該トラックがタイムラインコンポーネントストリームを含んでいることを識別可能なシグナリング(signaling)情報を必要としてもよい。このようなシグナリング情報は、ISO BMFFベースのDASH初期化セグメント(DASH initialization segment)内のhdlrボックスに含まれてもよく、含まれたメディアのタイプを示すhandler_typeと、minfボックスに含まれるメディアヘッダーボックス、及びメディアストリームの具体的タイプと初期化情報を示すstsdボックス内のsample entryなどとして提供されてもよい。
タイムラインコンポーネントは、hdlrボックスに“meta”というハンドラタイプでメタデータタイプに属することを表現することができ、“nmhd”というヌル(null)メディアヘッダーボックスを含むことができる。
図45は、本発明の一実施例に係る、ISO BMFF(ISO base media file format)においてタイムラインコンポーネントを識別するためのサンプルエントリ(Sample Entry)を示す図である。
本発明の一実施例によれば、タイムラインコンポーネントを識別するために、stsdボックスに含まれるストリームシグナリング情報を図示のように設定することができる。
タイムラインコンポーネントストリームをファイル内で識別するために、メタデータサンプルエントリ(metadata sample entry)の派生型としてTimeline Component MetaData SampleEntryが定義されてもよい。Timeline Component MetaData SampleEntryは、‘metc’のような4バイトのタイプを有することができ、上記のようなタイプフィールドを介してファイル内で固有に識別されてもよい。
タイムラインコンポーネントが記述しているストリームのlocation URL又はストリームを再生させるまでの初期ディレー(delay)などの初期化及びシグナリングパラメータを“metc”サンプルエントリ内に含めることができる。
図46は、本発明の一実施例に係る、ISO BMFFでタイムラインコンポーネントトラックと他のトラックとの依存関係を表現するためのトラックリファレンスタイプボックス(Track Reference Type Box)を示す図である。
タイムラインコンポーネントをDASHセグメントのようなISO BMFFベースファイル構造体に含めるために、前述したシグナリング情報に加えて、他のトラックとの依存関係に関する情報をシグナルすることもできる。同図は、トラック間の依存関係を表現するtrefボックスを用いて、タイムラインコンポーネントトラックとDASHセグメントの他のトラックとの依存関係を表現する実施例を示す。
Trefボックスは、内部にトラックリファレンスタイプボックスを含む。Trefボックスは、前述したタイムラインコンポーネントと他のトラックとの依存関係を表現するためのタイプとして、前述したように‘metl’というreference_typeを定義することができる。Trefボックス内のtrack_IDは、参照関係を有するトラックのIDを意味する。‘metl’リファレンスタイプボックスの定義を用いて、タイムラインコンポーネントとタイムラインを共有する他のトラックとの依存関係を表現することができる。
前述の図面に示したように、前述の‘metl’ボックスを含むtrefボックスは、タイムラインコンポーネントトラックボックスに含まれ、依存関係にあるビデオトラックのIDを‘metl’ボックス内に含む。又は、実施例のビデオトラックにtrefボックス及び‘metl’ボックスが含まれ、‘metl’のtrack_IDとしてタイムラインコンポーネントトラックのIDを含むこともできる。
図47は、本発明の一実施例に係る、次世代放送システムにおいてサービス及び/又はコンテンツを取得する構造を示す図である。
本発明で提案した方案は、次世代放送システムでは、受信機がサービス或いはコンテンツを放送網或いはインターネット網を介して効率的に取得できるようにする。
同図は、ハイブリッド放送システムにおいてサービス或いはコンテンツを取得するための一例を示す。
例えば、サービス0(Service 0)は、一つのビデオ(video)及び一つのオーディオ(audio)で構成され、ビデオ/オーディオはそれぞれ、地上波放送網で伝送されるIPストリーム(IP stream)を介して取得することができる。
サービス1(Service 1)の場合、ビデオを伝送するIPストリームとオーディオを伝送するIPストリームとが一つのPLPを介して伝送されるため、受信機は当該PLPをデコードしてサービス1を取得することができる。
サービスN(Service N)の場合、ビデオは地上波放送網を介して伝送されるが、オーディオはインターネット網を介して取得することができる。
このように受信機がサービス0、サービス1、又はサービスNに含まれているコンポーネントを取得する過程で、前述した本発明の実施例を用いることができる。すなわち、受信機は、サービス0、サービス1、又はサービスNに含まれたそれぞれのコンポーネントを伝送するPLPを識別し、当該PLPをデコードして所望のサービスを取得することができる。
図48は、本発明の一実施例に係る、ISO BMFFにおいてビデオデータ及び/又はオーディオデータに接近する方法を示す図である。
同図には、ISO BMFFの構造の一部が示されている。図示のビデオデータ及び/又はオーディオデータに接近する方法は、ローカル再生(local replay)においてデータ間の同期化を行うことを示している。
受信機は、ISOファイルで‘tkhd’を用いてトラックを識別する。
受信機は、‘hdlr’(handler_type)を用いて、メディアのタイプがオーディオなのか又はビデオなのかを識別することができる。
受信機は、‘stbl’のサンプル記述(sample description)を用いてデコーダを初期化し、これに含まれた情報を用して、mdatに含まれたデータ(samples)をデコードすることができる。
‘stbl’ボックスは、‘stts’ボックス、‘ctts’ボックス、‘stsc’ボックス、‘stco’ボックス、及び/又は‘stsz’ボックスを含むことができる。
‘stts’ボックスは、デコーディング時間(decoding time)を示す。‘stts’ボックスは、デコーディング時間からサンプル番号までのインデクシング(indexing)を可能にする情報を含む。‘stts’ボックスは、サンプル番号からのサンプルサイズ、ポインタを提供することができる。
‘ctts’ボックスは、デコーディング時間とコンポジッション時間(composition time)との間のオフセット(offset)に関する情報を提供する。
‘stsc’ボックスは、サンプルを含むチャンク(Chunk)、チャンクの位置、及び/又はサンプルに関連した属性情報を含む。メディアデータ内のサンプルはチャンクにグループ化してもよい。チャンクはそれぞれ別個のサイズを有することができ、一つのチャンク内のサンプルもそれぞれ別個のサイズを有することができる。
‘stco’ボックスは、ファイルに含まれるそれぞれのチャンクに対するインデックス(index)情報を含むことができる。‘stco’ボックスは、その含むメディアファイルへのチャンクの開始のオフセットを提供する。
‘stsz’ボックスは、それぞれのサンプルのバイト単位のサイズを提供するテーブル及びサンプルカウントを含む。これは、メディアデータ自体がアンフレーム(unframed)されるようにする。メディア内の全サンプルの数は常にサンプルカウントに示される。‘stsz’ボックスは、デフォルトサンプルサイズを特定する情報を含むことができる。全サンプルが同一のサイズを有すると、情報はそのサイズ値を含む。この情報が0に設定されると、サンプルが別個のサイズを有し、それらのサイズがサンプルサイズテーブルに保存される。この情報が0でないと、一定のサンプルサイズを特定し、アレイが続かない。
受信機は、‘stbl’ボックスに含まれる上記の情報を用いて、ビデオサンプル(ビデオデータ)とオーディオサンプル(オーディオデータ)との同期を取ることができる。
図49は、本発明の他の実施例に係る、ISO BMFFにおいてビデオデータ及び/又はオーディオデータに接近する方法を示す図である。
同図のビデオデータ及び/又はオーディオデータに接近する方法は、ストリーミング(streaming replay)においてデータ間の同期を取ることを示している。この場合、ビデオデータ及び/又はオーディオデータは、フラグメンテーション(fragmentation)及び/又はセグメンテーション(segmentation)された状態で伝送/受信される。
受信機は、初期化セグメント(initialization segment)からファイル復号に必要な基本的な情報を取得する。受信機はISOファイルで‘tkhd’を用いてトラックを識別する。
受信機は、‘hdlr’(handler_type)を用いて、メディアのタイプがオーディオなのか又はビデオなのかを識別することができる。
受信機は、‘minf’ボックスに含まれている現在トラックのメディアの特性情報を用いてデコーダを初期化する。
受信機は、メディアセグメント内の‘tfhd’ボックスを用いて、‘tkhd’によって識別されたトラックに該当するメディアセグメントを識別し、‘minf’ボックスのサンプル記述(sample description)に該当するサンプル記述インデックス(sample description index)を取得する。
受信機は、‘tfhd’ボックスに含まれたベースデータオフセット(base data offset)情報、‘trun’ボックスに含まれたデータオフセット(data offset)情報、及び/又は‘trun’ボックスに含まれたサンプルサイズ(sample sizes)情報を用いて、ビデオデータ及び/又はオーディオデータのサンプルを抽出する。
受信機は、‘trun’ボックスに含まれたサンプルデューレーション(sample duration)情報とサンプルコンポジッションタイムオフセット(sample composition time offset)情報を用いて、ビデオデータ及び/又はオーディオデータのサンプル間に同期化を行う。
以上説明した本発明の方法は、前述した送信機又は受信機で行うことができる。
本発明の説明は、明瞭化のために、添付の図面のそれぞれを参照して説明するが、添付の図面に示す実施例を併合することによって新しい実施例を設計することもできる。以上説明で言及した実施例を実行するプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能記録媒体が当業者の必要によって設計されると、これも、添付した特許請求の範囲及びその均等物の範囲に属することができる。
本発明に係る装置及び方法は、以上の説明で言及された実施例の構成及び方法によって制限されない。以上の説明で言及された実施例は、全体的に又は部分的に互いに選択的に結合される方式で構成され、様々な変形が可能である。
また、本発明に係る方法は、ネットワーク装置に提供されるプロセッサ読み取り可能記録媒体でプロセッサ読み取り可能コードとして具現することができる。プロセッサ読み取り可能媒体は、プロセッサによって読み取り可能なデータを記憶できるいかなる種類の記録装置も含むことができる。プロセッサ読み取り可能記録媒体の例には、ROM、RAM、CD―ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などがあり、また、インターネットを介した伝送などのようなキャリアウェーブの形態で具現されるものも含む。また、プロセッサ読み取り可能記録媒体は、ネットワークを介して接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でプロセッサ読み取り可能コードが記憶されて実行されてもよい。
当業者は、本発明の思想及び範囲から逸脱することなく本発明の様々な変形及び変更が可能であることが理解できる。したがって、本発明は、添付した特許請求の範囲及びその均等物の範囲内で提供される本発明の変形及び変更をカバーする。
装置及び方法発明が本明細書に言及されており、それらの装置及び方法発明の説明は相互補完的に適用されてもよい。
〔実施例〕
様々な実施例が、本発明を実施するための形態において記載された。