JP6466222B2 - 入力装置、情報処理装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
なお、以上の入力装置、情報処理装置において、前記タッチパネルは静電容量式のタッチパネルであってよく、この場合、前記接近レベル検知部は、前記タッチパネルの各位置の静電容量の変化量を、前記被検出体と前記タッチパネルとの間の距離の程度を表す値として用いて、前記検知情報を生成する。
図1aに、本実施形態に係る情報処理装置の構成を示す。
図示するように、情報処理装置は、ディスプレイ1、ディスプレイ1の表示面に重ねて配置されたタッチパネル2、ディスプレイ1を制御するディスプレイコントローラ3、タッチパネル2を制御するタッチパネルコントローラ4、オペレーティングシステム5、オペレーティングシステム5上で稼働するアプリケーション6、その他の周辺装置7を備えている。
そして、ディスプレイドライバ51は、ディスプレイコントローラ3を制御し、オペレーティングシステム5またはアプリケーション6から表示を要求された表示画面をディスプレイ1に表示する。
そして、タッチパネルコントローラ4は、タッチパネル2を駆動すると共に、タッチパネル2上に格子状に配置した各検知点の静電容量の基準値からの変化量を検知する。
ここで、静電容量の基準値は、タッチパネル2にユーザの手や指が検知点に接近していないときの検知点の静電容量であり、静電容量の変化量は、ユーザの手や指がタッチパネル2に近づくほど大きくなり、ユーザの手や指がタッチパネル2に接触すると最大となる。よって、静電容量の変化量は、ユーザの手や指のタッチパネル2の検知点への接近の程度(手や指とタッチパネル2の検知点の間の距離の程度)を表すものとなる。
まず、タッチパネルドライバ52が行うタッチ操作の受け付け動作について説明する。
タッチパネルドライバ52は、タッチパネルコントローラ4からタッチ情報が入力したらならば、タッチ情報が示す座標へのタッチ操作を受け付けて、当該座標へのタッチ発生を通知するタッチ入力通知を、その時点でタッチパネル2全体またはタッチ操作受付エリア21を入力に用いているオペレーティングシステム5またはアプリケーション6に通知する。
ここで、タッチパネルドライバ52は、ホバリング操作の受け付けのために、ホバリング検出処理とホバリング操作受付処理とを行う。
まず、タッチパネルドライバ52が行うホバリング検出処理について説明する。
図4に、このホバリング検出処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、タッチパネルコントローラ4から上述したタッチパネル2の検知情報を取得する(ステップ402)。
そして、検知情報が表す静電容量の変化量のタッチパネル座標空間上の分布より、静電容量の変化量のピークの位置、すなわち、静電容量の変化量が最大となっている位置が、4つのホバリング操作受付エリア22のうちのいずれかのエリア内にあるかどうかを調べ(ステップ404)、いずれのエリア内にもなければ、ホバリング検出状態をホバリング未検出を表す値に設定し(ステップ412)、ステップ402からの処理に戻る。
以上のようなホバリング検出処理によれば、静電容量の変化量のピークの位置が4つのホバリング操作受付エリア22のうちのいずれかのエリア内にあり、ユーザの手の接近が検知された領域の大きさ(検知面積)が所定面積以上であり、ピークの位置の静電容量の変化量と、ピークがエリア内に存在したホバリング操作受付エリア22以外の領域の内の位置の静電容量の変化量の最大値との差が、所定のしきい値ThL未満でない場合にのみ、ピークがエリア内に存在したホバリング操作受付エリア22に対してホバリング検出中が設定される。
図6に、ホバリング操作受付処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、図4に示したホバリング検出処理で設定されるホバリング検出状態を取得し(ステップ602)、ホバリング検出状態の値が、いずれかのホバリング操作受付エリア22に対するホバリング検出中を表しているかどうかを調べ(ステップ604)、ホバリング検出中を表していない場合にはステップ602からの処理に戻る。
一方、ホバリング検出状態の値が操作対象エリアに対するホバリング検出中を表している場合には(ステップ612)、タイマのタイムアウトが発生しているかどうかを調べる(ステップ614)。
以上、タッチパネルドライバ52が行うホバリング操作受付処理について説明した。
このようなホバリング操作受付処理によれば、ホバリング検出状態の値が、所定期間、同じホバリング操作受付エリア22に対するホバリング検出中を表す値に維持された場合に、ホバリング操作が受け付けられ、そのホバリング操作受付エリア22に対するホバリング操作発生が、その時点でタッチパネル2全体またはホバリング操作受付エリア22を入力に用いているオペレーティングシステム5またはアプリケーション6に通知されることとなる。
すなわち、たとえば、ホバリング操作受付エリア22に対するホバリング操作に対して定義する処理としては、表示オブジェクト表示エリア11に表示する表示画面を、ホバリング操作が発生したホバリング操作受付エリア22に予め割り当てておいた画面に切り替える処理などを行うようにしてもよい。4つのホバリング操作受付エリア22の各々に異なる画面を割り当てて、このような処理をホバリング操作受付エリア22の各々に対するホバリング操作に対して定義することにより、ユーザは所望の画面が割り当てられているホバリング操作受付エリア22の上に手を接近させるホバリング操作を行うだけで、表示オブジェクト表示エリア11に表示する表示画面を所望の画面に切り替えることができる。
以上のように本実施形態によれば、検知情報が、ホバリング操作受付エリア22内の位置へのユーザの接近を表している場合であっても、検知情報が表すホバリング操作受付エリア22内の位置の静電容量の変化量の最大値と、前記検知情報が表す前記タッチパネル2のホバリング操作受付エリア22外の位置の静電容量の変化量の最大値との差が、所定のレベルより大きくない場合には、前記ホバリング操作受付エリア22への前記ユーザの接近を検出しないので、ホバリング操作の受け付けは行われない。
なお、以上の実施形態は、車載の如何に関わらずに、タッチパネル2を備え、タッチ操作とホバリング操作を受け付ける任意の情報処理装置に同様に適用することができる。
また、以上の実施形態では、静電容量式のタッチパネル2を用い、タッチパネル2の各座標へのユーザの接近の程度を表す値として静電容量の変化量を用いたが、タッチパネル2としては、タッチパネル2の各座標への、ユーザの接近の程度を検出できるものであれば任意のタッチパネル2を用いてよい。ただし、この場合には、上述した実施形態における静電容量の変化量に代えて、用いたタッチパネル2と共に用いることとなる当該タッチパネル2に適合したタッチパネルコントローラ4が出力するユーザの接近の程度を表す値を用いるようにする。
また、以上の実施形態は、ユーザの手の形や手の動き(ジェスチャ)毎に対応するホバリング操作の種別を設けると共に、図6のホバリング操作受付処理において、ホバリング操作を行っているユーザの手の形や手の動きを認識し、認識した手の形や手の動きに応じた種別のホバリング操作を受け付けるようにしてもよい。
Claims (18)
- タッチパネルを備えた入力装置であって、
ユーザの身体の一部を被検出体として、前記タッチパネルの各位置へ前記被検出体の接近の程度を表す検知情報を出力する接近レベル検知部と、
前記検知情報に基づいて、前記タッチパネルの一部の領域である非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無を検出する接近検出部と、
前記接近検出部が検出した前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無に基づいて、前記非接触操作受付エリアの前方の空間において、前記タッチパネルと非接触で行われるユーザの操作である非接触操作を受け付ける非接触操作受付部とを有し、
前記接近検出部は、前記検知情報が前記非接触操作受付エリア内の位置への前記被検出体の接近を表している場合であっても、前記検知情報が表す前記非接触操作受付エリア内の位置への前記被検出体の接近の程度の最大値と、前記検知情報が表す前記タッチパネルの前記非接触操作受付エリア外の位置への前記被検出体の接近の程度の最大値との差が、所定のレベルより大きくない場合には、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出しない形態で、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無の検出を行うことを特徴とする入力装置。 - 請求項1記載の入力装置であって、
前記接近検出部は、少なくとも、前記差が所定のレベルより大きく、かつ、前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置が、前記非接触操作受付エリア内の位置である場合に、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出することを特徴とする入力装置。 - 請求項1記載の入力装置であって、
前記接近検出部は、少なくとも、前記差が所定のレベルより大きく、かつ、前記非接触操作受付エリア内の前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置を含む、前記検知情報が前記被検出体の接近を表している前記非接触操作受付エリア内の領域の面積が所定の面積より大きい場合に、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出することを特徴とする入力装置。 - 請求項1記載の入力装置であって、
前記接近検出部は、前記差が所定のレベルより大きく、かつ、前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置が、前記非接触操作受付エリア内の位置であり、かつ、前記非接触操作受付エリア内の前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置を含む、前記検知情報が前記被検出体の接近を表している前記非接触操作受付エリア内の領域の面積が所定の面積より大きい場合に、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出することを特徴とする入力装置。 - 請求項1、2、3または4記載の入力装置であって、
前記非接触操作受付部は、前記接近検出部が検出した前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無に基づいて、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近が所定期間以上継続したかどうかを判定し、所定期間以上継続した場合に、前記非接触操作を受け付けることを特徴とする入力装置。 - 請求項1、2、3、4または5記載の入力装置であって、
前記タッチパネルの各位置へ前記被検出体の接触の有無を表すタッチ情報を出力するタッチ検知部と、
前記タッチ情報に基づいて、前記タッチパネルの一部の領域であって、前記非接触操作受付エリア外の領域であるタッチ操作受付エリアへのユーザのタッチ操作を受け付けるタッチ操作受付部を有することを特徴とする入力装置。 - 請求項1、2、3、4または5記載の入力装置と、
ディスプレイと、
前記非接触操作受付部が受け付けた非接触操作に応じた処理を行う処理部とを有し、
前記タッチパネルは前記ディスプレイの表示面上に配置されていることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6記載の入力装置と、
ディスプレイと、
前記タッチ操作受付部が受け付けたタッチ操作と、前記非接触操作受付部が受け付けた非接触操作とに応じた処理を行う処理部とを有し、
前記タッチパネルは前記ディスプレイの表示面上に配置されていることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1、2、3、4、5または6記載の入力装置であって、
前記タッチパネルは静電容量式のタッチパネルであって、
前記接近レベル検知部は、前記タッチパネルの各位置の静電容量の変化量を、前記被検出体と前記タッチパネルとの間の距離の程度を表す値として用いて、前記検知情報を生成することを特徴とする入力装置。 - 請求項7または8記載の情報処理装置であって、
前記タッチパネルは静電容量式のタッチパネルであって、
前記接近レベル検知部は、前記タッチパネルの各位置の静電容量の変化量を、前記被検出体と前記タッチパネルとの間の距離の程度を表す値として用いて、前記検知情報を生成することを特徴とする情報処理装置。 - タッチパネルと、ユーザの身体の一部を被検出体として、前記タッチパネルの各位置へ前記被検出体の接近の程度を表す検知情報を出力する接近レベル検知部とを備えたコンピュータによって読み取られ実行されるコンピュータプログラムであって、
当該コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
前記検知情報に基づいて、前記タッチパネルの一部の領域である非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無を検出する接近検出部と、
前記接近検出部が検出した前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無に基づいて、前記非接触操作受付エリアの前方の空間において、前記タッチパネルと非接触で行われるユーザの操作である非接触操作を受け付ける非接触操作受付部として機能させるコンピュータプログラムであり、
前記接近検出部は、前記検知情報が前記非接触操作受付エリア内の位置への前記被検出体の接近を表している場合であっても、前記検知情報が表す前記非接触操作受付エリア内の位置への前記被検出体の接近の程度の最大値と、前記検知情報が表す前記タッチパネルの前記非接触操作受付エリア外の位置への前記被検出体の接近の程度の最大値との差が、所定のレベルより大きくない場合には、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出しない形態で、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無の検出を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
前記接近検出部は、少なくとも、前記差が所定のレベルより大きく、かつ、前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置が、前記非接触操作受付エリア内の位置である場合に、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出することを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
前記接近検出部は、少なくとも、前記差が所定のレベルより大きく、かつ、前記非接触操作受付エリア内の前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置を含む、前記検知情報が前記被検出体の接近を表している前記非接触操作受付エリア内の領域の面積が所定の面積より大きい場合に、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出することを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項11記載のコンピュータプログラムであって、
前記接近検出部は、前記差が所定のレベルより大きく、かつ、前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置が、前記非接触操作受付エリア内の位置であり、かつ、前記非接触操作受付エリア内の前記検知情報が表す前記被検出体の接近の程度が最も大きい位置を含む、前記検知情報が前記被検出体の接近を表している前記非接触操作受付エリア内の領域の面積が所定の面積より大きい場合に、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近を検出することを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項11、12、13または14記載のコンピュータプログラムであって、
前記非接触操作受付部は、前記接近検出部が検出した前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近の有無に基づいて、前記非接触操作受付エリアへの前記被検出体の接近が所定期間以上継続したかどうかを判定し、所定期間以上継続した場合に、前記非接触操作を受け付けることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項11、12、13、14または15記載のコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータは、前記タッチパネルの各位置へ前記被検出体の接触の有無を表すタッチ情報を出力するタッチ検知部を備え、
当該コンピュータプログラムは前記コンピュータを、さらに、前記タッチ情報に基づいて、前記タッチパネルの一部の領域であって、前記非接触操作受付エリア外の領域であるタッチ操作受付エリアへのユーザのタッチ操作を受け付けるタッチ操作受付部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項11、12、13、14または15記載のコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータは、ディスプレイを備え、
前記タッチパネルは前記ディスプレイの表示面上に配置されており、
当該コンピュータプログラムは前記コンピュータを、さらに、前記非接触操作受付部が受け付けた非接触操作に応じた処理を行う処理部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項16記載のコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータは、ディスプレイを備え、
前記タッチパネルは前記ディスプレイの表示面上に配置されており、
当該コンピュータプログラムは前記コンピュータを、さらに、前記タッチ操作受付部が受け付けたタッチ操作と、前記非接触操作受付部が受け付けた非接触操作とに応じた処理を行う処理部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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