JP6463185B2 - 飛行経路作成装置、飛行経路作成方法及び飛行経路作成プログラム - Google Patents
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そこで従来では、性能計算やフライトシミュレーション等によって、経路逸脱や飛行破綻が生じないよう確認しつつ飛行経路を作成する作業が行われていた。
そのため、経路逸脱や飛行破綻が生じない好適な飛行経路を簡便に作成することができる技術が望まれていた。
表示手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記航空機の複数の経路種別に対応する複数の経路パーツを連続させつつ前記表示手段に表示させる経路パーツ表示手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された前記複数の経路パーツの各経路内容を、前記航空機の飛行性能に応じた範囲内で設定する経路内容設定手段と、
を備えることを特徴とする。
ユーザにより前記複数の経路パーツが配置される経路作成エリアを前記表示手段に表示させる経路作成エリア表示手段と、
前記経路作成エリア内に、ユーザによる経路パーツの配置を禁止する飛行不可能領域を設定する飛行不可領域設定手段を備えることを特徴とする。
ユーザにより前記複数の経路パーツが配置される経路作成エリアを前記表示手段に表示させる経路作成エリア表示手段と、
前記経路作成エリア内に、ユーザによる経路パーツの配置を制限する飛行制限領域を設定する制限領域設定手段と、
ユーザが前記飛行制限領域内に前記経路パーツを配置した場合に、前記表示手段に警告表示をさせる警告表示手段と、
を備えることを特徴とする。
前記表示手段に表示された各経路パーツに、当該経路パーツにおける前記航空機の動作に関する属性情報を設定可能な属性情報設定手段を備えることを特徴とする。
これにより、それぞれが航空機の飛行性能に対応する複数の経路パーツを連ねてなる飛行経路が作成されるので、従来と異なり、性能計算やフライトシミュレーション等によって経路逸脱や飛行破綻が生じないよう確認する必要がない。
したがって、経路逸脱や飛行破綻が生じない好適な飛行経路を簡便に作成することができる。
まず、本実施形態における飛行経路作成装置10の構成について説明する。
図1は、飛行経路作成装置10の機能構成を示すブロック図であり、図2は、後述する経路情報記憶テーブル131を示す図であり、図3は、後述する属性情報記憶テーブル132を示す図である。
具体的には、図1に示すように、飛行経路作成装置10は、入力部11、表示部12、記憶部13、CPU(Central Processing Unit)14等を備え、これら各部がバスで相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
表示部12は、ディスプレイ120を備えており、CPU14から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ120に表示する。
飛行経路作成プログラム130は、後述の飛行経路作成処理(図4参照)をCPU14に実行させるためのプログラムである。
経路内容とは、各経路種別を特定する数値情報(入口(始点)及び出口(終点)での各高度、各速度、各方位と距離)である。経路情報記憶テーブル131には、ユーザによる経路内容の設定が無人航空機の飛行性能に応じた範囲内でなされるように、その設定(入力)可能な数値範囲、または他のパラメータとの関係式が記憶されている。
経路パーツ図は、各経路種別を表す矢印状の経路パーツP(図7等参照)の形状を示すものである。各経路種別に対して水平面及び鉛直面でのものが経路情報記憶テーブル131に記憶されている。なお、図2では、分かり易さのために、無人航空機も併せて図示するとともに、水平面または鉛直面での経路パーツPのみを図示している。
飛行不可能領域記憶エリア133は、後述する飛行不可能領域の情報が予め記憶されたメモリ領域である。
飛行制限領域記憶エリア134は、後述する飛行制限領域の情報が予め記憶されたメモリ領域である。
続いて、飛行経路作成装置10が飛行経路作成処理を実行する際の動作について説明する。
図4は、飛行経路作成処理の流れを示すフローチャートであり、図5(a)は、後述する飛行不可能領域を説明するための図であり、図5(b)は、後述する飛行制限領域を説明するための図である。
またこのステップでは、CPU14は、ユーザ操作に基づいて、飛行経路を作成する地域を設定する。
番号種別表示欄L1には、ユーザが指定した経路種別(経路パーツP)の経路番号(飛行経路に沿った追番)及び経路種別名が表示される。
経路内容入力欄L2は、ユーザが経路内容を入力するエリアであり、後述するように、経路情報記憶テーブル131に設定された範囲内で当該経路内容を入力または選択できるようになっている。
なお、いずれの経路パーツ設定ボタンBも操作されていない当該ステップS1の時点では、経路情報表示欄Lは全て空欄となっている。
具体的に、このステップでは、ユーザがいずれかの経路パーツ設定ボタンBを操作することにより、CPU14は、操作された経路パーツ設定ボタンBに対応する経路種別の経路パーツPを経路情報記憶テーブル131から読み出して、2つの経路作成ウィンドウW内に表示させる。このとき、当該経路パーツPは、経路開始(例えば経路種別が「離陸」)のものの場合には、入口が原点に重なるように表示され、経路上で2番目以降のものの場合には、入口がその直前の経路パーツPの出口に連なるように表示される。
またこのとき、CPU14は、選択した経路パーツPの経路番号及び経路種別名を番号種別表示欄L1内に表示させる。
このステップでは、ユーザにより、経路パーツPの経路内容、すなわち当該経路パーツPの入口及び出口での各高度,各速度,各方位と距離とが、経路内容入力欄L2内に入力または選択される。
但し、経路内容入力欄L2では、経路情報記憶テーブル131に設定された範囲内、すなわち無人航空機の飛行性能が対応し得る範囲内でのみ、その経路内容を入力または選択できるようになっている。例えば、「上昇」や「降下」の経路パーツPに対して入口及び出口の各高度が入力された場合、当該経路パーツPの距離は、無人航空機がこの高度差を得るために必要な数値に決定される。
また、経路パーツPの入口条件(入口高度・速度・方位等)は、経路上でその直前の経路パーツPの出口条件と一致するように自動的に設定される。
飛行不可能領域とは、図5(a)に示すように、主に無人航空機の性能上の問題で飛行が困難な領域(例えば、低高度や高高度、電波の届かない遠方などの領域)であり、ユーザによる経路パーツPの配置を禁止する領域として、記憶部13の飛行不可能領域記憶エリア133に予め記憶されている。CPU14は、この飛行不可能領域記憶エリア133から飛行不可能領域の情報を読み出して、経路パーツPが当該飛行不可能領域内に配置されているか否かを判定する。
飛行制限領域とは、図5(b)に示すように、主に飛行環境の問題で飛行が困難な領域(例えば、飛行禁止領域や、飛行の障害になる地形や建造物のある領域など)であり、ユーザによる経路パーツPの配置を制限する領域として、記憶部13の飛行制限領域記憶エリア134に予め記憶されている。CPU14は、この飛行制限領域記憶エリア134から飛行制限領域の情報を読み出して、経路パーツPが飛行制限領域内に配置されているか否かを判定する。
また、ユーザにより飛行経路作成処理の終了操作が行われたと判定した場合には(ステップS10;Yes)、CPU14は、作成された飛行経路を記憶部13に記憶させたうえで、飛行経路作成処理を終了する。
続いて、上述した飛行経路作成装置10の動作について、具体例を示して説明する。
図6及び図7は、飛行経路作成処理でのディスプレイ120の表示例を示す図である。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザ操作に基づいて、無人航空機の複数の経路種別に対応する複数の経路パーツPが連ねられつつディスプレイ120に表示されるとともに、当該複数の経路パーツPの各経路内容が無人航空機の飛行性能に応じた範囲内で設定される。
これにより、それぞれが無人航空機の飛行性能に対応する複数の経路パーツPを連ねてなる飛行経路が作成されるので、従来と異なり、性能計算やフライトシミュレーション等によって経路逸脱や飛行破綻が生じないよう確認する必要がない。
したがって、経路逸脱や飛行破綻が生じない好適な飛行経路を簡便に作成することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
飛行不可能領域は、例えば、通信設備を増強して電波到達距離を延長したり、航空機の搭載貨物を軽減して上限高度性能を拡大させたり、といった場合に変更される。
飛行制限領域は、同じ地域でも季節や関係者との交渉などによって変更されることがあり、基本的には、経路作成者や運航責任者など、経路作成装置の製造者でない者によって設定・変更される。
120 ディスプレイ(表示手段)
130 飛行経路作成プログラム
131 経路情報記憶テーブル
132 属性情報記憶テーブル
B 経路パーツ設定ボタン
L 経路情報表示欄
L1 番号種別表示欄
L2 経路内容入力欄
P 経路パーツ
W 経路作成ウィンドウ(経路作成エリア)
Claims (6)
- 航空機の飛行経路を作成する飛行経路作成装置であって、
表示手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記航空機の複数の経路種別に対応する複数の経路パーツを連続させつつ前記表示手段に表示させる経路パーツ表示手段と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された前記複数の経路パーツの各経路内容を、前記航空機の飛行性能に応じた範囲内で設定する経路内容設定手段と、
を備えることを特徴とする飛行経路作成装置。 - ユーザにより前記複数の経路パーツが配置される経路作成エリアを前記表示手段に表示させる経路作成エリア表示手段と、
前記経路作成エリア内に、ユーザによる経路パーツの配置を禁止する飛行不可能領域を設定する飛行不可領域設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の飛行経路作成装置。 - ユーザにより前記複数の経路パーツが配置される経路作成エリアを前記表示手段に表示させる経路作成エリア表示手段と、
前記経路作成エリア内に、ユーザによる経路パーツの配置を制限する飛行制限領域を設定する制限領域設定手段と、
ユーザが前記飛行制限領域内に前記経路パーツを配置した場合に、前記表示手段に警告表示をさせる警告表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の飛行経路作成装置。 - 前記表示手段に表示された各経路パーツに、当該経路パーツにおける前記航空機の動作に関する属性情報を設定可能な属性情報設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の飛行経路作成装置。
- 航空機の飛行経路を作成する飛行経路作成方法であって、
表示手段を用い、
ユーザ操作に基づいて、前記航空機の複数の経路種別に対応する複数の経路パーツを連続させつつ前記表示手段に表示させる経路パーツ表示工程と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された前記複数の経路パーツの各経路内容を、前記航空機の飛行性能に応じた範囲内で設定する経路内容設定工程と、
を備えることを特徴とする飛行経路作成方法。 - 航空機の飛行経路を作成する飛行経路作成プログラムであって、
表示手段を備えるコンピュータに、
ユーザ操作に基づいて、前記航空機の複数の経路種別に対応する複数の経路パーツを連続させつつ前記表示手段に表示させる経路パーツ表示機能と、
ユーザ操作に基づいて、前記表示手段に表示された前記複数の経路パーツの各経路内容を、前記航空機の飛行性能に応じた範囲内で設定する経路内容設定機能と、
を実現させることを特徴とする飛行経路作成プログラム。
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