次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
説明に用いられる各図面は、本発明の実施形態を説明するためのものである。ただし、本発明は、各図面の記載に限られるわけではない。また、各図面の同様の構成には、同じ番号を付し、その繰り返しの説明を、省略する場合がある。また、図面中の矢印の方向は、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。また、以下の説明に用いる図面において、本発明の説明に関係しない部分の構成については、記載を省略し、図示しない場合もある。
本発明における実施形態に係る装置は、複数の記憶装置を含むデータ記憶部と、記憶装置を制御する制御部とが、物理的な接続手段(例えば、インターフェースケーブル)を介して接続されている装置であってもよい。その装置の構成は、特に制限されない。例えば、本発明における実施形態に係る装置は、ディスクアレイ装置、又は、RAID機能を追加されたRAID装置でもよい。あるいは、本発明のおける実施形態に係る装置は、複数の磁気テープ装置を備えたテープライブラリ装置でもよい。あるいは、本発明における実施形態に係る装置は、サーバなど情報処理装置に内蔵された記憶装置でもよい。以下では、本発明における実施形態に係る装置の一例として、ディスクアレイ装置を用いて説明する。ただし、上記のとおり、本発明における実施形態は、ディスクアレイ装置に限定されない。
また、本実施形態に係る記憶装置は、特に制限されない。例えば、記憶装置は、磁気ディスク(ハードディスク)装置、光記憶装置、光磁気記憶装置、SSD、又は、磁気テープ装置である。
<用語の説明>
本発明における実施形態の説明に用いる用語を説明する。ただし、各用語の解釈は、下記に限定されない。
第1の指示は、記憶装置に送信される情報である。以下の第1の実施形態ないし第3の実施形態では、第1の指示の一例として、コマンドを用いる。
第1の情報は、後ほど説明する論理スロット情報を含む情報である。以下の第1の実施形態ないし第3の実施形態では、第1の情報の一例として、管理情報を用いる。
第2の情報は、第1の指示に対応する情報である。また、第2の情報は、接続関係の確認に用いられる情報である。以下の第1の実施形態ないし第3の実施形態では、第2の情報として、次に示す第3の情報を含む情報を用いる。
第3の情報は、後ほど説明する物理スロット情報を含む情報である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明における第1の実施形態について説明する。
[構成の説明]
まず、第1の実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の構成の一例を示すブロック図である。図1に示されているように、情報処理装置10は、管理制御部100と、制御部200と、データ記憶部300とを含む。
データ記憶部300は、記憶装置320を含み、制御部200の制御に基づいて、データを記憶及び再生する。例えば、データ記憶部300は、ディスクアレイ装置におけるディスクエンクロージャ(DE:Disk Enclosure)である。ただし、データ記憶部300は、DEに限定されない。
図1に示されているように、データ記憶部300は、制御通信部310と、記憶装置320と、管理通信部330とを含む。なお、データ記憶部300には、複数の物理スロットが存在し、各物理スロットには記憶装置320が、設置される。
各物理スロットには、物理スロット情報が付与されている。例えば、物理スロットが8個の場合、物理スロット情報には、0から7のいずれかの数値が割り振られている。
同様に、論理スロットには、論理スロット情報が付与されている。
論理スロット情報とは、記憶装置を論理的に管理するために割り振られている情報である。論理スロット情報は、物理スロット情報との対比としては、論理的な位置を示す情報となる。
論理スロット情報は、後ほど説明する制御部200に設定される。つまり、論理スロット情報は、制御部200における記憶装置の位置に関する情報でもある。
さらに、論理スロット情報は、物理スロット情報に対応づけられている。なお、説明を明確にするために、以下では、論理スロット情報に付与された値と、対応する物理スロット情報に割り振られた値とが、同じ値であるとして説明する。つまり、誤接続がない場合、論理スロット情報と物理スロット情報とは、同じ値となる。
また、図1において、データ記憶部300に含まれる制御通信部310、記憶装置320、及び、管理通信部330の数は、一例である。例えば、データ記憶部300は、一つ、又は、3つ以上の制御通信部310及び管理通信部330を含んでもよい。
さらに、データ記憶部300において、制御通信部310、記憶装置320、及び、管理通信部330の数は、情報処理装置10の運用中に、変更されてもよい。
制御通信部310は、制御部200と接続されている。そして、制御通信部310は、制御部200から、記憶装置320に対するコマンド及びデータを受信し、所定の記憶装置320に送信する。また、制御通信部310は、記憶装置320からデータを受信し、制御部200に送信する。
さらに、制御通信部310は、制御部200から受信したコマンドを、管理通信部330に送信する。なお、制御通信部310は、所定のコマンドを管理通信部330に送信してもよい。あるいは、制御通信部310は、受信したすべてのコマンドを管理通信部330に送信してもよい。このように、制御通信部310は、「第4の通信部」の一例である。
なお、制御通信部310は、制御部200とコマンド及びデータを通信できれば、その構成及び通信手段を制限されない。例えば、制御通信部310は、一般的なディスクアレイ装置に用いられている通信回路及び通信プロトコルを用いてもよい。具体的には、制御通信部310は、SAS(Serial Attached SCSI (Small Computer System Interface))を用いて制御部200と接続するインターフェース回路基板又はインターフェースボードでもよい。あるいは、制御通信部310は、ファイバーチャネル(Fiber Channel)を用いた回路基板又はボードでもよい。
記憶装置320は、制御部200から受信したコマンドに対応した動作を実行する。例えば、記憶装置320は、ライトコマンドを受信した場合、コマンドに付随するデータを記憶する。記憶装置320は、リードコマンドを受信した場合、記憶しているデータを読み出し、制御通信部310を介して、制御部200に送信する。
また、記憶装置320は、表示器の点灯/消灯のコマンドを受信した場合、表示器を点灯/消灯する。ここで、表示器は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。また、点灯/消灯のコマンドは、例えば、「Locate ON/OFF command」である。
なお、繰り返しとなるが、記憶装置320は、データを記憶する装置であれば、特に制限されない。記憶装置320は、例えば、磁気ディスク装置、光記憶装置、光磁気記憶装置、SSD、又は、磁気テープ装置である。
管理通信部330は、データ記憶部300の管理における管理制御部100との一般的な通信に加え、制御通信部310から受信したコマンド及び物理スロット情報を管理制御部100に送信する。このように、管理通信部330は、「第3の通信部」の一例である。
管理通信部330は、管理制御部100に物理スロット情報を送信できれば、その構成及び通信手段を制限されない。例えば、管理通信部330は、ディスクアレイ装置におけるHBA(Host Bus Adapter)と回路基板のバックプレートとの接続などに用いられるSGPIO(Serial General Purpose Input / Output)を用いてもよい。
ここで、管理通信部330が、管理制御部100の送信する情報は、後ほど説明される接続関係の確認に用いられる情報である。この情報は、少なくとも物理スロット情報を含めば、特に制限されない。
例えば、管理通信部330は、次に示すように上記の情報を送信してもよい。
まず、以下の説明において、管理通信部330は、シリアル通信(例えば、SGPIO)を用いるとする。そして、シリアル通信において送信される情報は、ヘッダとペイロードとする。ヘッダは、送信されたデータを識別するための情報である。より具体的には、ヘッダは、送信元を識別するための情報を含む。そのため、管理制御部100は、ヘッダを用いて、全ての送信元を、識別可能である。つまり、管理制御部100は、ヘッダに含まれる送信元に対応する情報として、物理スロット情報を取得できる。
さらに、管理通信部330は、例えば、通信に用いるコマンドとして、通信に用いるシリアル通信のプロトコルにおける一般的なデータを送信するコマンドを用いる。このようなコマンドにおけるペイロードは、任意のデータを含むことができる。そこで、管理通信部330と管理制御部100とは、予め、制御部200から受信したコマンドを送信する場合のデータの形式を決めておく。例えば、管理通信部330は、ヘッダ又はペイロードの所定の位置に制御部200から受信したコマンドの送信であることを示す情報を設定し、所定の位置にコマンドを含めたペイロードを作成して、管理制御部100に送信すればよい。
管理制御部100は、ヘッダから物理スロット情報を、ペイロードからコマンドを取得できる。
なお、管理通信部330と管理制御部100は、予め、コマンド送信用の専用コマンドを定義してもよい。
このように、管理通信部330は、物理スロット情報を含む情報と、コマンドを含む情報とを、通信プロトコルに沿ったデータ(例えば、シリアルデータ)に変換して、管理制御部100に送信する。
なお、データ記憶部300において物理スロット情報を保持する構成は、特に制限されない。例えば、制御通信部310が、物理スロット情報を保持してもよい。この場合、管理通信部330は、制御通信部310から物理スロット情報を取得すればよい。あるいは、管理通信部330が、物理スロット情報を保持してもよい。あるいは、制御通信部310と管理通信部330とが、物理スロット情報を保持してもよい。ただし、以下の説明は、一例として、制御通信部310が、物理スロット情報を保持するとして説明する。
なお、物理スロット情報は、上記のとおり、記憶装置320が設置されている物理スロットに付与されている情報である。そして、制御通信部310は、記憶装置320に接続されている。つまり、制御通信部310が保持する物理スロット情報は、その制御通信部310に接続されている記憶装置320が設置されている物理スロットに付与される情報である。そして、制御通信部310は、通信部220に物理的に接続されている。そのため、制御通信部310が保持する物理スロット情報は、制御部200とデータ記憶部300との接続関係の確認に用いることができる。
制御部200は、データ記憶部300に含まれる記憶装置320を制御する。例えば、制御部200は、ディスクアレイ装置におけるDAC(Disk Array Controller)である。ただし、制御部200は、DACに限定されない。なお、制御部200は、RAIDを制御する機能を含んでもよい。
図1に示されているように、制御部200は、管理通信部210と、通信部220とを含む。ただし、図1において、制御部200に含まれる通信部220の数は、一例である。例えば、制御部200は、一つ、又は、3つ以上の通信部220を含んでもよい。さらに、制御部200は、図1に示されていないその他のデータ記憶部300と接続されてもよい。その場合、制御部200は、図1に示されているデータ記憶部300に対応した通信部220に加え、図示しないデータ記憶部300に対応した他の通信部220を含む。
管理通信部210は、管理制御部100からの指示を基に、所定の動作を実行する。例えば、管理通信部210は、管理制御部100から、制御部200が用いる管理情報の取得の依頼を受信した場合、管理情報を管理制御部100に送る。
図2は、本発明における実施形態に係る管理情報の一例を示す図である。管理情報は、個別の論理スロット情報と、その論理スロット情報に対応する物理スロット情報との対応関係を示している。図2において、各行が、論理スロット情報と、対応する物理スロット情報とを示している。例えば、図2の1行目は、値の範囲が「0−3」である論理スロット情報が、値の範囲が「0−3」である物理スロット情報と対応していることを示す。なお、本実施形態に係る管理情報は、図2に示されるような範囲を用いた対応に限定されない。
また、本発明における第1の実施形態に係る管理情報の形式は、図2に示されているような表形式に限定されない。例えば、管理情報は、保存するデータの形式として、グラフ理論などで用いられている有効グラフ又は無向グラフを用いてもよい。
また、管理通信部210は、管理制御部100からの指示を基に、通信部220を介して、データ記憶部300に、指示されたコマンドを送信する。例えば、管理通信部210は、管理制御部100から、通信部220を指定した表示器の点灯/消灯のコマンドの送信の指示を受信した場合、指定された通信部220を介して、データ記憶部300に、表示器の点灯/消灯のコマンドを送信する。このように、管理通信部210は、「第5の通信部」の一例である。
なお、管理通信部210は、管理制御部100と所定の通信を実現できれば、その構成及び通信手段を特に制限されない。例えば、管理通信部210は、ディスクアレイ装置における、DACとBMC(Base Management Controller)とに用いられている通信と同様の通信回路及びプロトコルを用いてもよい。
通信部220は、図示しないホスト装置から受信したデータ記憶部300に対するコマンド及びデータを、データ記憶部300に送信する。また、通信部220は、データ記憶部300から受信したデータをホスト装置に送信する。
さらに、通信部220は、管理通信部210を介して管理制御部100から受信したコマンドを、データ記憶部300に送信する。より詳細には、管理通信部210が、管理制御部100から指定された論理スロット情報に対応する通信部220に、コマンドの送信を依頼する。そして、指定された通信部220が、コマンドを、データ記憶部300に送信する。つまり、通信部220は、データ記憶部300との間の通信を実行する。このように、通信部220は、「第6の通信部」の一例である。
なお、通信部220は、データ記憶部300との通信を実現できれば、その構成及び通信手段は特に制限されない。例えば、通信部220は、SAS又はファイバーチャネルを用いてデータ記憶部300と接続するインターフェース回路基板又はインターフェースボードでもよい。
さらに、通信部220は、予め、対応する論理スロット情報が決められている。つまり、通信部220には、予め、論理スロット情報が割り振られている。さらに、論理スロット情報は、予め、対応する物理スロット情報が決められている。そして、制御部200は、論理スロット情報と論理スロット情報に対応する物理スロット情報とを含む管理情報を保持している。なお、制御部200における管理情報を保持する構成は、特に制限されない。例えば、管理通信部210が、管理情報を保持してもよい。あるいは、図示しない制御部200を制御する制御部が、管理情報を保持してもよい。
そのため、管理通信部210は、論理スロット情報と物理スロット情報との対応関係に関する管理情報を、管理制御部100に送信できる。
ここで、制御部200が、データ記憶部300と正しく接続されている場合、通信部220は、管理情報に設定されている物理スロット情報を保持する制御通信部310に接続されている。
一方、制御部200が、データ記憶部300と正しく接続されていない場合、通信部220は、管理情報に設定されている物理スロット情報を保持する制御通信部310とは異なる制御通信部310に接続されている。
なお、ここまで説明した本実施形態に係る制御部200は、一般的なDACと同様の構成を用いて実現可能である。つまり、本実施形態に係る情報処理装置10は、制御部200を修正する必要がない。このように、情報処理装置10は、既存の仕組みを用いて動作可能である。
管理制御部100は、情報処理装置10についての管理を実行する。例えば、管理制御部100は、ディスクアレイ装置におけるBMCである。ただし、管理制御部100は、BMCに限定されない。
図1に示されているように、管理制御部100は、対応判定部110と、制御通信部120と、記憶通信部130とを含む。
制御通信部120は、制御部200に論理的な管理情報の送信を依頼する。そして、制御通信部120は、制御部200から、管理情報を受信する。
また、制御通信部120は、制御部200にコマンドを送信する。具体的には、制御通信部120は、制御部200の管理通信部210に対して、論理スロット情報に対応する通信部220を指定して、データ記憶部300に対するコマンドの送信を指示する。このように、制御通信部120は、「第1の通信部」の一例である。
なお、制御通信部120は、制御部200と所定の通信を実現できれば、その構成及び通信手段を特に制限されない。例えば、制御通信部120は、ディスクアレイ装置における、DACとBMCとに用いられている通信と同様の通信回路及びプロトコルを用いてもよい。
記憶通信部130は、データ記憶部300から、一般的な、管理に関する情報に加え、管理通信部330が受信したコマンドを受信する。ただし、既に説明しているとおり、記憶通信部130は、いずれの管理通信部330から受信した情報であるかを識別可能である。例えば、記憶通信部130は、上記のシリアル通信におけるヘッダを用いて、管理通信部330から制御通信部310が保持する物理スロット情報を取得することができる。つまり、記憶通信部130は、コマンドを送信してきた管理通信部330に接続されている制御通信部310が保持する物理スロット情報を識別可能である。このように、記憶通信部130は、「第2の通信部」の一例である。
なお、記憶通信部130は、データ記憶部300から上記のコマンドなどを受信できれば、その構成及び通信手段を制限されない。例えば、記憶通信部130は、SGPIOを用いて、データ記憶部300と接続されてもよい。
対応判定部110は、制御通信部120を介して制御部200から受信した管理情報を取得する。さらに、対応判定部110は、記憶通信部130を介して、コマンドを受信した制御通信部310が保持する物理スロット情報を含む情報を取得する。そして、対応判定部110は、管理情報と取得した物理スロット情報とを基に、論理スロット情報と物理スロット情報との接続関係を確認する。このように、対応判定部110は、接続関係を確認する「確認部」の一例である。
[動作の説明]
次に、第1の実施形態に係る情報処理装置10の動作について説明する。
まず、以下の説明に用いる論理スロット情報と物理スロット情報とについて説明する。
通信部220の数は、図1に示されているように、2つとする。そのため、通信部220に対応する制御通信部310の数も、図1に示されているように、2つである。また、各制御通信部310には、4台の記憶装置320が接続されているとする。そして、論理スロット情報及び物理スロット情報に、0から7のいずれかの値が割り振られる。
2つのうちの一方の通信部220は、論理スロット情報として、0から3のいずれかの値が割り振られる第1の論理通信部である。以下、この論理スロット情報は、「第1の論理スロット情報」と呼ばれる。
また、第1の論理通信部に接続される制御通信部310には、物理スロット情報として、0から3のいずれかの値が割り振られる。以下、この物理スロット情報は、「第1の物理スロット情報」と呼ばれる。また、この制御通信部310は、第1の制御通信部と呼ばれる。
また、他方の通信部220は、論理スロット情報として、4から7のいずれかの値が割り振られる第2の論理通信部である。以下、この論理スロット情報は、「第2の論理スロット情報」と呼ばれる。
また、第2の論理通信部に接続される制御通信部310には、物理スロット情報として、4から7のいずれかの値が割り振られる。以下、この物理スロット情報は、「第2の物理スロット情報」と呼ばれる。また、この制御通信部310は、第2の制御通信部と呼ばれる。
なお、上記の論理スロット情報と物理スロット情報との対応関係を表す管理情報の一例は、前述の図2に示されている管理情報である。
また、第1の論理通信部及び第2の論理通信部は、図1に示される2つの通信部220のどちらでもよい。また、第1の制御通信部及び第2の制御通信部は、図1に示される2つの制御通信部310のどちらでもよい。そこで、以下の説明では、一例として、第1の論理通信部は、図1における上側の通信部220とする。第2の論理通信部は、図1における下側の通信部220とする。その結果、第1の制御通信部は、図1における上側の制御通信部310となる。また、第2の制御通信部は、図1における下側の制御通信部310となる。つまり、図1は、正しい接続の場合の図である。
図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、管理制御部100は、制御部200に、論理スロット情報と物理スロット情報との対応関係を表す管理情報の送信を依頼する(S410)。より詳細には、管理制御部100の対応判定部110が、制御通信部120を介して、制御部200の管理通信部210に管理情報の送信を依頼する。
制御部200は、管理制御部100からの依頼に対して、論理スロット情報と物理スロット情報との対応に関する管理情報を、管理制御部100に送信する(S420)。より詳細には、管理通信部210は、予め、制御部200に保持されている管理情報を、制御通信部120を介して、対応判定部110に送信する。
その結果、対応判定部110は、「第1の論理スロット情報」が「第1の物理スロット情報」に、「第2の論理スロット情報」が「第2の物理スロット情報」にそれぞれ対応していることを表す管理情報を取得する。この場合の管理情報は、図2に示されている管理情報である。
次に、管理制御部100は、制御部200に対して、指定した論理スロット情報に対応した構成から、データ記憶部300に、所定のコマンドの送信を依頼する(S430)。より具体的には、例えば、対応判定部110は、制御通信部120を介して、第1の論理スロット情報に対応する第1の論理通信部から、記憶装置320の表示器を点灯するコマンドの送信を依頼する。
つまり、管理制御部100は、管理情報を基に、制御部200に、記憶装置320にコマンドを送信する依頼を送信する。あるいは、管理制御部100は、管理情報に含まれる論理スロット情報を用いて、制御部200に、記憶装置320にコマンドを送信する依頼を送信する。
制御部200は、指定された論理スロット情報に対応する構成から、コマンドをデータ記憶部300に送信する(S440)。より具体的には、例えば、対応判定部110から依頼された第1の論理スロット情報に対応する第1の論理通信部が、表示器を点灯するコマンドを、データ記憶部300に送信する。
データ記憶部300は、管理通信部330を介して、コマンドを受信した制御通信部310が保持する物理スロット情報を管理制御部100に送信する(S450)。より詳細には、例えば、制御通信部310は、制御部200から受信したコマンドを記憶装置320に送信するとともに、管理通信部330に送信する。さらに、制御通信部310は、管理通信部330に物理スロット情報を送信する。管理通信部330は、物理スロット情報とコマンドとを管理制御部100に送信する。つまり、データ記憶部300は、管理制御部100に、管理制御部100が制御部200に送信したコマンドに対応したコマンドと物理スロット情報とを含む情報を送信する。
その結果、対応判定部110は、記憶通信部130を介して、データ記憶部300からコマンドと物理スロット情報とを受信する。つまり、管理制御部100は、第1の指示に対応した第2の情報を取得する。より具体的には、記憶通信部130は、コマンドを送信してきた管理通信部330に接続された制御通信部310が保持する物理スロット情報を取得する。
管理制御部100は、管理情報と、データ記憶部300から受信したコマンドを送信した管理通信部330に接続された制御通信部310が保持する物理スロット情報とを基に、接続関係を確認する(S460)。例えば、対応判定部110は、次のような動作を基に、接続関係を確認する。
対応判定部110は、S401で既に管理情報を取得している。さらに、対応判定部110は、論理スロット情報を指定してコマンドの送信を依頼している。そのため、対応判定部110は、S403で接続が正しい場合にコマンドが送信される管理通信部330に接続されている制御通信部310が保持する物理スロット情報が分かる。
そこで、管理制御部100は、管理情報と、管理通信部330から受信したコマンド及び物理スロット情報とを含む情報とを基に、接続関係を確認する。例えば、管理制御部100は、誤接続を確認する。
この確認動作を、図2に示されている管理情報を参照して詳細に説明する。
例えば、対応判定部110は、図2の1行目に示されている0から3のいずれかの値が割り振られている第1の論理スロット情報に対応する通信部220に対して、コマンドの送信を依頼した場合を想定する。この場合、管理情報を用いると、対応判定部110は、第1の論理スロット情報に対応する物理スロット情報が、第1の物理スロット情報であることが分かる。
さらに、対応判定部110は、管理通信部330を介して、コマンドを受信した制御通信部310が保持する物理スロット情報を受信する。この物理スロット情報は、コマンドを依頼した論理スロット情報に対応する通信部220に、実際に接続されている制御通信部310が保持する物理スロット情報である。
そこで、対応判定部110は、管理情報におけるコマンドを依頼した論理スロット情報に対応する物理スロット情報と、コマンドを送信してきた管理通信部330に接続されている制御通信部310が保持する物理スロット情報とが一致しているか否を確認する。
今の場合、正しい物理スロット情報は、「0−3」のいずれかの値が割り振られている。そこで、対応判定部110は、コマンドを送信してきた物理スロット情報に割り振られている値が「0−3」のいずれかと一致するか否かを確認する。
一致している場合、コマンドを送信してきた管理通信部330は、正しい物理スロット情報を保持する制御通信部310に接続されていることになる。つまり、指定した論理スロット情報に対応する通信部220は、正しい物理スロット情報を保持する制御通信部310に接続されている。
一方、一致していない場合、コマンドを送信してきた管理通信部330は、誤った物理スロット情報を保持する制御通信部310に接続されていることになる。つまり、指定した論理スロット情報に対応する通信部220は、誤った物理スロット情報を保持する制御通信部310に接続されている。
このように、対応判定部110は、取得した管理情報と、コマンドを送信してきた管理通信部330を介して取得した物理スロット情報とを基に、接続関係を確認できる。
さらに、上記のとおり、対応判定部110は、制御部200を修正しないで、この確認を実行できる。
なお、対応判定部110は、接続関係の確認において、制御部200からデータ記憶部300にコマンドを送信させる。上記のとおり、接続関係の確認に用いられるコマンドは、特別なコマンドではない。そのため、対応判定部110は、記憶装置320における実際の動作に影響を与えないコマンドを用いること望ましい。例えば、対応判定部110は、このコマンドとして、上記の表示器の点灯/消灯のコマンド、又は、記憶装置320の状態確認のコマンドなどを用いることが望ましい。
なお、ここまでの説明において、管理制御部100は、一つの論理スロット情報に対応する通信部220に対してコマンドの送信を依頼した。管理制御部100は、上記の動作を、各論理スロット情報に対応する通信部220に対して繰り返せば、すべての論理スロット情報における接続関係を確認できる。
しかし、管理制御部100の動作は、これに限定されない。例えば、管理制御部100は、複数の論理スロット情報に対応する通信部220に対して、それぞれ異なるコマンドの送信を依頼してもよい。この場合、管理制御部100は、各管理通信部330から受信した異なるコマンドにおける物理スロット情報を基に、論理スロット情報と物理スロット情報との接続関係を並列に確認できる。
例えば、2つの論理スロット情報に対する接続関係を確認する場合、管理制御部100は、第1の論理スロット情報に対応する通信部220に、「表示器の点灯のコマンド」を依頼する。同様に、管理制御部100は、第2の論理スロット情報に対応する通信部220に、「表示器の消灯のコマンド」を依頼する。
そして、管理制御部100は、表示器の点灯のコマンドを送信してきた管理通信部330を介して取得した物理スロット情報が、第1の論理スロット情報に対応する物理スロット情報と一致するか否かを確認する。管理制御部100は、この確認を基に、第1の論理スロット情報に対応する通信部220の接続関係を確認できる。
さらに、管理制御部100は、表示器の消灯のコマンドを送信してきた管理通信部330を介して取得した物理スロット情報が、第2の論理スロット情報に対応する物理スロット情報と一致するか否かを確認する。管理制御部100は、この確認を基に、第2の論理スロット情報に対応する通信部220の接続関係を確認できる。
上記の動作において、管理通信部330と記憶通信部130との通信は、上記の説明に限られない。例えば、記憶通信部130は、物理スロット情報を指定した情報の送信を、管理通信部330に依頼してもよい。この場合、管理通信部330は、依頼された物理スロット情報が制御通信部310に保持されている場合、受信したコマンドを送信する。そのため、管理制御部100は、物理スロット情報を指定して、物理スロット情報を保持する制御通信部310に接続されている管理通信部330から、コマンドを取得することができる。
なお、誤接続には、物理的に接続されていない場合が含まれる。この場合、制御部200からのコマンドは、データ記憶部300に到達しない。ただし、この場合においても、管理制御部100は、所定の時間を経過しても、いずれの管理通信部330からコマンドが送信されてこないことを用いて、接続関係を確認できる。この場合、管理制御部100は、接続関係の一例である、断接続を確認できる。
また、記憶装置320を1台も備えていない場合に、コマンドを受け付けない制御通信部310がある。そして、情報処理装置10が、このようなデータ記憶部300を含む場合、制御部200が、コマンドの送信を受け付けない場合もある。そこで、管理制御部100は、他の制御通信部310の確認結果を基に、接続関係を確認してもよい。例えば、制御通信部310が、4台含まれるとする。そして、2台の接続が、正しい接続と確認され、1台の接続が誤接続と確認されたとする。この場合、管理制御部100は、残り1台の接続が誤接続と推定可能である。
また、制御部200は、図示しないホスト装置から指示を基に、データ記憶部300にコマンドを送信する。つまり、管理制御部100は、意図しないコマンドを受信する場合がある。
例えば、管理制御部100が、第1の論理スロット情報にコマンドの送信を依頼する前に、制御部200が、ホスト装置から第2の論理スロット情報に同じコマンドの依頼を受信したとする。この場合、管理制御部100は、第2の論理スロット情報に対応する通信部220に接続されている制御通信部310が保持する物理スロット情報を、その制御通信部310に接続されている管理通信部330から、受信する。この受信結果を用いると、管理制御部100は、接続関係の確認を誤ってしまう。
そこで、管理制御部100は、複数のコマンドの組合せを用いてもよい。このコマンドの組合せは、ホスト装置からの指示として、想定されないコマンドの組合せが望ましい。
例えば、ホスト装置は、表示器の点灯のコマンドに続けて、データの書き込み又は読み出しのコマンドを送信する。つまり、ホスト装置は、一般的に、同じ記憶装置320に対して、表示器を点灯するコマンドを連続して送信しない。そこで、管理制御部100は、確認に用いるコマンドとして、表示器を点灯するコマンドを所定の回数連続した組合せを用いてもよい。あるいは、管理制御部100は、表示器を点灯するコマンドと消灯するコマンドとを所定の回数繰り返す組合せを用いていてもよい。
また、管理制御部100は、接続関係を確認するためのコマンドを依頼する前に、記憶装置320の状態を確認し、接続関係の確認に用いたコマンドを送信後に、記憶装置320の状態を元に戻す処理を実行してもよい。
また、管理制御部100は、図示しない表示部を含み、確認結果を表示してもよい。
なお、管理情報は、制御部200が、正しい接続の場合に接続されるデータ記憶部300を示す情報を含む。そのため、情報処理装置10は、管理情報を基に、誤接続されている制御部200及びデータ記憶部300に対する正しい接続先を確認できる。
[効果の説明]
次に、第1の実施形態に係る効果について説明する。
このように、第1の実施形態に係る情報処理装置10は、制御部の一例である制御部200などの既存の仕組みを用いながら管理制御部100のような簡易な仕組みを用いて、接続関係を確認するとの効果を奏することができる。
その理由は、次のとおりである。
管理制御部100は、制御部200から、制御部200が保持する論理スロット情報と物理スロット情報との対応関係を示す管理情報を取得する。この管理情報は、制御部200が、一般的に、保持している情報である。
さらに、管理制御部100は、制御部200に、指定した論理スロット情報に対応する通信部220からコマンドの送信を依頼する。この場合のコマンドは、制御部200が、通常使用するコマンドである。
制御部200は、コマンドをデータ記憶部300に送信する。
データ記憶部300は、コマンドを受信した制御通信部310が保持する物理スロット情報とコマンドとを、その制御通信部310に接続されている管理通信部330から、管理制御部100に送信する。
そのため、管理制御部100は、指定した論理スロット情報に対応する通信部220に物理的に接続された制御通信部310が保持する物理スロット情報とコマンドとを受信する。
そして、管理制御部100は、管理情報における物理スロット情報と、コマンドを送信してきた管理通信部330を介して取得した物理スロット情報とが一致するか否かを基に、接続関係を確認できる。
さらに、情報処理装置10は、管理情報を基に、誤接続されている制御部200及びデータ記憶部300の正しい接続先を確認できる。
[実施形態の概要]
図4は、本発明における実施形態の最小構成に係る情報処理装置11の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置11は、確認部111と、第1の通信部121と、第2の通信部131とを含む。確認部111の一例は、対応判定部110である。同様に、第1の通信部121の一例は、制御通信部120である。第2の通信部131の一例は、記憶通信部130である。
情報処理装置11は、図示しない制御部及びデータ記憶部に接続されている。制御部の一例は、制御部200である。データ記憶部の一例は、データ記憶部300である。
さらに、情報処理装置11は、予め、第1の情報を保持する。第1の情報の一例は、管理情報である。
そして、第1の通信部121は、論理スロット情報を含む第1の情報を基に、記憶装置に送信する第1の指示を、記憶装置を含むデータ記憶部を制御する制御部に送信する。
第2の通信部131は、データ記憶部から、第1の指示に対応した第2の情報を取得する。
そして、確認部111は、第1の情報と第2の情報とを基に、制御部の論理スロットとデータ記憶部の記憶装置との接続関係を確認する。
このように構成された情報処理装置11は、情報処理装置10と同様の効果を奏することができる。
その理由は、上記のとおり、情報処理装置11の各構成が、情報処理装置10における管理制御部100の各構成と同様に動作し、接続関係を確認できるためである。
[変形例]
以上の説明した情報処理装置10及び情報処理装置11は、次のように構成される。
例えば、情報処理装置10及び情報処理装置11の各構成部は、ハードウェア回路で構成されてもよい。
また、情報処理装置10及び情報処理装置11において、各構成部は、ネットワークを介して接続された複数の装置を用いて、構成されてもよい。
また、情報処理装置10及び情報処理装置11において、複数の構成部は、1つのハードウェアで構成されてもよい。
また、情報処理装置10及び情報処理装置11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。情報処理装置10及び情報処理装置11は、上記構成に加え、さらに、入出力接続回路(IOC:Input / Output Circuit)と、インターフェース回路(IFC:Interface Circuit)とを含むコンピュータ装置として実現されてもよい。
また、図1に含まれる各構成部(管理制御部100、制御部200、及び、データ記憶部300)は、それぞれ、コンピュータ装置として実現されてもよい。同様に、図4に含まれる情報処理装置11は、コンピュータ装置として実現されてもよい。以下、代表として、管理制御部100を用いて説明する。以下の説明において、管理制御部100は、情報処理装置11などと、入替え可能である。
図5は、CPUを用いて管理制御部100を構成した情報処理装置600の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置600は、CPU610と、ROM620と、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、IFC680と、IFC690とを含み、コンピュータ装置を構成している。
CPU610は、ROM620からプログラムを読み込む。そして、CPU610は、読み込んだプログラムに基づいて、RAM630と、内部記憶装置640と、IOC650と、IFC680と、IFC690とを制御する。そして、CPU610を含むコンピュータは、これらの構成を制御し、図1に示される、対応判定部110と、制御通信部120と、記憶通信部130としての各機能を実現する。
CPU610は、各機能を実現する際に、RAM630又は内部記憶装置640を、プログラムの一時記憶媒体として使用してもよい。
また、CPU610は、コンピュータで読み取り可能にプログラムを記憶した記憶媒体700が含むプログラムを、図示しない記憶媒体読み取り装置を用いて読み込んでもよい。あるいは、CPU610は、IFC680、IFC690、又は図示しないネットワークを介して、図示しない外部の装置からプログラムを受け取り、RAM630に保存して、保存したプログラムを基に動作してもよい。
ROM620は、CPU610が実行するプログラム及び固定的なデータを記憶する。ROM620は、例えば、P−ROM(Programmable-ROM)又はフラッシュROMである。
RAM630は、CPU610が実行するプログラム及びデータを一時的に記憶する。RAM630は、例えば、D−RAM(Dynamic-RAM)である。
内部記憶装置640は、情報処理装置600が長期的に保存するデータ及びプログラムを記憶する。また、内部記憶装置640は、CPU610の一時記憶装置として動作してもよい。内部記憶装置640は、例えば、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、又は、SSD(Solid State Drive)である。
ここで、ROM620と内部記憶装置640は、不揮発性(non-transitory)の記憶媒体である。一方、RAM630は、揮発性(transitory)の記憶媒体である。そして、CPU610は、ROM620、内部記憶装置640、又は、RAM630に記憶されているプログラムを基に動作可能である。つまり、CPU610は、不揮発性記憶媒体又は揮発性記憶媒体を用いて動作可能である。
IOC650は、CPU610と、入力機器660及び表示機器670とのデータを仲介する。IOC650は、例えば、IOインターフェースカード又はUSB(Universal Serial Bus)カードである。さらに、IOC650は、USBのような有線に限らず、無線を用いてもよい。
入力機器660は、情報処理装置600の操作者からの入力指示を受け取る機器である。入力機器660は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネルである。
表示機器670は、情報処理装置600の操作者に情報を表示する機器である。表示機器670は、例えば、液晶ディスプレイである。例えば、表示機器670は、接続関係の確認結果を表示してもよい。
IFC680は、所定の通信路を介した制御部200との接続を中継する。IFC680は、制御通信部120の一部として動作する。IFC680は、例えば、DACとBMCとに用いられている通信を実現する回路である。さらに、IFC680は、有線に限らず、無線を用いてもよい。
IFC690は、所定の通信路を介したデータ記憶部300との接続を中継する。IFC690は、記憶通信部130の一部として動作する。IFC680は、例えば、SGPIO用の回路である。さらに、IFC680は、有線に限らず、無線を用いてもよい。
このように構成された情報処理装置600は、管理制御部100と同様の効果を奏することができる。
その理由は、情報処理装置600のCPU610が、プログラムに基づいて管理制御部100と同様の機能を実現できるためである。
<第2の実施形態>
情報処理装置10は、複数のデータ記憶部300及び制御部200を含んでもよい。そこで、第2の実施形態として、複数の一例である2台のデータ記憶部300及び2台の制御部200を含む場合について、説明する。なお、各構成は、2台に限らず、3台以上でもよい。
図6は、第2の実施形態に係る情報処理装置12の構成の一例を示すブロック図である。
図6に示されているように、情報処理装置12は、管理制御部100と、2台の制御部200と、2台のデータ記憶部300とを含む。
管理制御部100は、第1の実施形態の同様に、各制御部200における管理情報を取得する。
そして、管理制御部100は、論理スロット情報に対応する通信部220からのコマンドの送信を依頼する。
そして、管理制御部100は、いずれかのデータ記憶部300からコマンドと物理スロット情報とを受信する。
そして、管理制御部100は、管理情報と受信した物理スロット情報とを基に、接続関係を確認する。
このように、第2の実施形態に係る情報処理装置12は、第1の実施形態の同様に、接続関係を確認できる。
なお、誤接続の判定方法の一つとして、制御部200の修正が必要であるが、物理ポートに名称を割り振る方法(以下、「他の方法」と呼ぶ)がある。他の方法の場合、制御部200は、予め接続が設定されているデータ記憶部300における各物理ポートの名称を記憶する。さらに、制御部200は、接続されているデータ記憶部300の物理ポートの名称を読み出す機能を備えている。そして、制御部200は、読み出した物理ポートの名称と、予め設定されているデータ記憶部300の名称との比較を基に、誤接続を判定できる。
しかし、制御部200及びデータ記憶部300は、増設される場合がある。この場合、他の方法における制御部200は、増設されたデータ記憶部300における名称を知らない。そのため、増設されたデータ記憶部300に誤接続された場合、他の方法における制御部200は、どのように誤接続されているかを判定できない。
一方、制御部200は、管理情報を保持している。また、物理スロット情報は、全ての物理スロットにおいて異なる。そして、本実施形態に係る管理制御部100は、全ての物理スロット情報に関する管理情報を取得できる。また、本実施形態に係る管理制御部100は、コマンドを送信してきた管理通信部330に接続されている制御通信部310が保持する物理スロット情報を取得できる。その結果、本実施形態に係る情報処理装置12は、増設されたデータ記憶部300においても接続関係を確認することができる。
さらに、情報処理装置12は、制御部200及びデータ記憶部300に数にかかわらず、誤接続されている制御部200及びデータ記憶部300に対する正しい接続先を確認することができる。
[効果の説明]
このように、第2の実施形態に係る情報処理装置12は、第1の実施形態の効果に加え、複数の制御部200とデータ記憶部300との接続関係を確認するとの効果を奏することができる。
その理由は、次のとおりである。
管理制御部100は、全ての制御部200から、管理情報を取得する。また、管理制御部100は、全ての制御部200における論理スロット情報から、データ記憶部300に対するコマンドの送信を依頼できる。そのため、管理制御部100は、コマンドを用いて、全ての制御部200とデータ記憶部300との接続関係を確認できる。このように、管理制御部100は、制御部200及びデータ記憶部300に数にかかわらず、接続関係を確認できるためである。
<第3の実施形態>
既に説明した通り、情報処理装置11は、予め、管理情報を保持していてもよい。同様に、情報処理装置10及び情報処理装置12の管理制御部100は、予め、管理情報を保持していてもよい。そこで、以下、第3の実施形態として、図1を参照して、情報処理装置10の管理制御部100が、管理情報を保持している実施形態について説明する。なお、以下の説明おける情報処理装置10の管理制御部100は、情報処理装置12の管理制御部100及び情報処理装置11と入替え可能である。
例えば、データ記憶部300における記憶装置320の数を変更しない場合、管理情報は、固定となる。この場合、管理制御部100は、管理情報を、制御部200から取得しないで、初期設定情報として、保持することが可能である。管理制御部100は、保持する管理情報を用いて、既に説明した動作を実行可能である。
なお、制御部200に含まれる通信部220及びデータ記憶部300に含まれる制御通信部310が、1つの場合がある。この場合の誤接続は、物理的に接続されていない場合などが想定される。
この場合、管理制御部100は、管理情報を保持しなくてもよい。管理制御部100は、制御部200にコマンドの送信を依頼する。そして、管理制御部100は、データ記憶部300からコマンドを受信するか否かを基に、接続関係を確認できる。
なお、管理制御部100は、予め管理情報を保持せず、管理情報を作成することができる。
管理情報を作成する動作を説明する。
まず、管理制御部100は、制御部200に含まれる通信部220に対応する論理スロット情報を保持する。この場合、管理制御部100は、初期情報として論理スロット情報を保持してもよい。あるいは、管理制御部100は、制御部200から論理スロット情報を取得してもよい。
次に、管理制御部100は、各論理スロット情報に対応する通信部220に対して、コマンドの送信を指示する。
そして、管理制御部100は、そのコマンドの対応するコマンドを送信してきてデータ記憶部300の管理通信部330が接続されている制御通信部310が保持する物理スロット情報と、上記の論理スロット情報とを組み合わせて、管理情報を作成できる。
管理情報を作成後、管理制御部100は、作成した管理情報を用いて、既に説明したように接続関係を確認できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。