JP6459881B2 - 可変ノズルターボチャージャ - Google Patents

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Description

本発明は、可変ノズル機構を備えた可変ノズルターボチャージャに関する。
国際公開第2012/063359号(特許文献1)に開示されているように、可変ノズル機構を備えた可変ノズルターボチャージャが知られている。同文献に開示された可変ノズル機構においては、ノズルベーンの可動範囲(開閉範囲)が、全閉ストッパおよび全開ストッパによって規制される。
同文献においては、ハウジングが、可変ノズル機構等を収容しており、ノズルベーンを回動させるための駆動リンクが、ハウジングの外部に設けられている。同文献における全閉ストッパは、駆動リンクに対向する位置(ハウジングの外部)に配置されており、全閉ストッパに駆動リンクが当たることにより、ノズルベーンの閉じ側の位置(全閉位置)が規制される。
一般的に、可変ノズル機構においては、全閉位置の学習制御が実行される。たとえば、エンジン停止時などにおいて、駆動リンクを上記文献に開示されているような全閉ストッパに突き当て、その突き当てた位置つまり基準位置(機械的全閉位置)での開度指令値を、制御上全閉位置の開度指令値(100%)よりも閉じ側の値(たとえば開度指令値=105%)とするという学習が行われている。そして、通常のエンジン運転時におけるノズルベーンの開度制御(NV制御)においては、エンジン運転状態に応じて開度指令値を0%〜100%(100%:制御上全閉位置)の範囲内で調整してNV開度を制御している。
国際公開第2012/063359号
国際公開第2012/063359号(特許文献1)においては、全閉ストッパがハウジングの外部で駆動リンクに接触することにより、ノズルベーンの閉じ側の位置(全閉位置)が規制される(外部突き当て構造)。駆動リンクを全閉ストッパに突き当て、その突き当てた位置つまり基準位置(機械的全閉位置)での開度指令値を、制御上全閉位置の開度指令値(100%)よりも閉じ側の値(たとえば開度指令値=105%)に設定するという学習が行われる。
この文献に開示された全閉ストッパは、ハウジングの外部に設けられているため、ハウジングの内部に設けられたアームやユニソンリングなどに生じた経時摩耗による影響は(換言すると、駆動リンクと全閉ストッパとが接触する箇所よりも動力伝達方向における先にある部材に生じた摩耗の影響は)、この全閉ストッパではキャンセルすることが難しい。
一方で、全閉ストッパをハウジングの内部に設けるということも考えられる(内部突き当て構造)。しかしながら、全閉ストッパを単にハウジングの内部に配置したのみでは、ターボチャージャが組み立てられた後は、全閉ストッパがアーム等に接触する位置を変更できず、基準位置(ノズル開度の基準値)は、全閉ストッパの位置、大きさおよび形状によって一意に決定されることになり、基準位置を最適化することは容易ではない。
本発明は、上記のような実情に鑑みて為されたものであって、ターボチャージャが組み立てられた後であっても、基準位置(ノズル開度の基準値)を変更することが可能な構成を備えた可変ノズルターボチャージャを提供することを目的とする。
本発明に基づく可変ノズルターボチャージャは、エンジンの吸気通路上に設けられたコンプレッサホイールと、上記エンジンの排気通路上に設けられ、シャフトを介して上記コンプレッサホイールに連結されたタービンホイールと、複数の可変ノズルを有し、複数の上記可変ノズルの開度を変更することにより、上記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流量を調整する可変ノズル機構と、上記コンプレッサホイール、上記タービンホイールおよび上記可変ノズル機構を内部に収容するハウジングと、上記可変ノズル機構により変更されるノズル開度の基準値を設定する基準開度設定機構と、を備え、上記可変ノズル機構は、アームと、上記アームに連結されたノズルベーンと、上記アームに係合するユニソンリングと、を含み、上記ユニソンリングが回動して上記アームおよび上記ノズルベーンを回動させることにより、上記ノズル開度が変更され、上記基準開度設定機構は、上記ハウジングの外部から上記可変ノズル機構が収容されている上記ハウジングの内部空間に向かって上記ハウジングを貫通するように配置された軸部と、上記軸部の端部に設けられ、上記ハウジングの内部において上記アームおよび上記ユニソンリングのうちの少なくとも一方の部材に接触可能な位置に配置されたカムと、を含み、上記軸部を回転させ、上記カムが上記少なくとも一方の部材に接触する位置が変更されることで、上記アームの可動範囲が規定されるとともに、上記ノズル開度の上記基準値が規定される。
好ましくは、上記カムは、上記ハウジングの内部において上記アームに接触可能な位置に配置される。
好ましくは、上記カムの軸中心は、上記軸部の軸中心に対してずれた位置に設けられている。
上記の構成によれば、ハウジングの内部においてアームおよびユニソンリングのうちの少なくとも一方の部材に接触可能な位置に配置されたカムを活用することで、ターボチャージャが組み立てられた後であっても、基準位置(ノズル開度の基準値)を変更することが可能となる。
実施の形態1における可変ノズルターボチャージャの回転軸に沿った断面図である。 実施の形態1における可変ノズルターボチャージャに備えられる可変ノズル機構を示す図である。 実施の形態1における可変ノズルターボチャージャに備えられる基準開度設定機構を拡大して示す断面図である。 実施の形態1における可変ノズルターボチャージャに備えられる基準開度設定機構の軸部およびカムを示す斜視図である。 実施の形態2における可変ノズルターボチャージャに備えられる基準開度設定機構のカムを示す斜視図である。 実施の形態2における可変ノズルターボチャージャに備えられる基準開度設定機構のカムを示す正面図である。 実施の形態3における可変ノズルターボチャージャに備えられる可変ノズル機構を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。同一部材または相当部分には同一符号を使用し、その説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1における可変ノズルターボチャージャ10の回転軸に沿った断面図である。まず、可変ノズルターボチャージャ10の全体構造について説明する。なお、本実施の形態では、車両に搭載されるエンジン(内燃機関)に取り付けられる可変ノズルターボチャージャ10を例にして説明する。
図1に示すように、可変ノズルターボチャージャ10は、ロータ20およびハウジング12を備えている。ロータ20は、タービンホイール22、シャフト24、およびコンプレッサホイール26を備え、ハウジング12内に収容されている。後述する可変ノズル機構36(具体的には、可変ノズル46、支軸47およびアーム49等)も、ハウジング12内に収容されている。
本実施の形態のハウジング12は、タービンハウジング14、コンプレッサハウジング16、およびセンタハウジング18を有している。センタハウジング18は、タービンハウジング14とコンプレッサハウジング16とを連結している。
タービンホイール22は、タービンハウジング14内に配置されている。タービンホイール22は、外周部に複数のタービンブレード23を有しており、これらのタービンブレード23は、図示しないエンジン(内燃機関)の排気通路上に位置している。コンプレッサホイール26は、コンプレッサハウジング16内に配置されている。コンプレッサホイール26は、外周部に複数のインペラ27を有しており、これらのインペラ27は、図示しないエンジン(内燃機関)の吸気通路上に位置している。
シャフト24は、センタハウジング18内に配置されている。シャフト24は、複数の軸受によって、センタハウジング18に対して回転可能に支持されている。タービンホイール22は、シャフト24を介してコンプレッサホイール26に連結されており、タービンホイール22、シャフト24およびコンプレッサホイール26は、一体となって回転可能である。
タービンハウジング14には、渦巻状のスクロール通路30が形成されている。スクロール通路30には、環状の旋回通路31が開口されている。旋回通路31は、タービンホイール22のタービンブレード23に対向している。スクロール通路30は、図示しないエンジン(内燃機関)の燃焼室から排出される排気ガスの排気通路上に位置している。スクロール通路30内に流れ込んだ排気ガスは、旋回通路31からタービンホイール22のタービンブレード23に吹き付けられることにより、タービンホイール22を回転させる。その後排気ガスは、タービンハウジング14の排気出口15から排出される。
コンプレッサハウジング16には、渦巻状のコンプレッサ通路33が形成されている。コンプレッサ通路33には、環状の送出通路34が開口されている。送出通路34は、コンプレッサホイール26のインペラ27に対向している。コンプレッサ通路33は、図示しない吸気通路を介して、内燃機関の燃焼室に連通している。コンプレッサホイール26は、タービンホイール22の回転に伴って一体的に回転される。コンプレッサホイール26は、コンプレッサハウジング16の吸気入口17から導入される吸気をインペラ27によって圧縮し、遠心作用によって送出通路34へ送出する。送出通路34内へ放出された空気は、コンプレッサ通路33を経由して内燃機関の燃焼室へ過給される。
(可変ノズル機構36)
図2は、可変ノズル機構36を示す図である。図2には、可変ノズル機構36の一部(ノズルリング38など)を、アーム49の側から見た様子が図示されている。図1および図2を参照して、可変ノズルターボチャージャ10は、可変ノズル機構36を備えている。可変ノズル機構36は、タービンホイール22へ向けて旋回通路31内を流れる排気ガスの流量(タービンホイール22に吹き付けられる排気ガスの流量)を調整する。
具体的には、可変ノズル機構36は、円環状のノズルリング38と、円環状のユニソンリング52と、複数(たとえば9個)の可変ノズル46とを備えている。ノズルリング38は、旋回通路31のセンタハウジング18側の側壁を構成している。ノズルリング38は、複数(たとえば4個)の連結ボルトによって、タービンハウジング14に固定されている。
タービンハウジング14とセンタハウジング18との接合部分の外周部には、環状空間部41(図1)が形成されている。環状空間部41と旋回通路31とは、ノズルリング38により区画されている。センタハウジング18の外周部に、フランジ状の側壁部19が形成されている。側壁部19は、環状空間部41の側壁を構成している。側壁部19は、ボルト42によりタービンハウジング14に固定されている。
複数の可変ノズル46は、ノズルリング38に対して周方向に等間隔で配置されている。各々の可変ノズル46は、支軸47と、ノズルベーン48と、アーム49とを有している。ノズルベーン48は、支軸47の一端に固定されている。アーム49は、支軸47の他端に固定されている。ノズルベーン48は、支軸47を介して、アーム49に固定的に連結されている。
支軸47は、ノズルリング38を貫通して配置されている。支軸47は、ノズルリング38に対して自転可能に支持されている。可変ノズル46は、支軸47によって、ノズルリング38に対して回動可能に支持されている。アーム49の先端部には、嵌合部50が形成されている。ノズルベーン48は、図1に示す旋回通路31内に、支軸47を中心として回動可能に配置されている。ノズルベーン48は、旋回通路31を開閉可能に配置されている。アーム49は、図1に示す環状空間部41内に、支軸47を中心として回動可能に配置されている。
ユニソンリング52は、図1に示す環状空間部41内に配置されている。ユニソンリング52は、ノズルリング38と同心に配置されている。ユニソンリング52は、ノズルリング38に対して、図1に示すセンタハウジング18の側壁部19側に配置されている。ユニソンリング52は、図1に示すように、ノズルリング38と可変ノズル46のアーム49との間に配置されている。
ノズルリング38の環状空間部41側には、保持ローラ44が配置されている。保持ローラ44は、ノズルリング38に対して回転可能に保持されている。保持ローラ44は、ユニソンリング52を回転可能に保持する。ユニソンリング52は、保持ローラ44により、タービンハウジング14に対して回動可能に保持されている。
図2に示すように、ユニソンリング52の一側面(可変ノズル46のアーム49が設けられている側)には、可変ノズル46の数と同数のアーム嵌合溝54が、周方向に等間隔で形成されている。アーム嵌合溝54は、ユニソンリング52の径方向に一直線状に形成されている。各アーム嵌合溝54には、各可変ノズル46のアーム49の嵌合部50が嵌め入れられている。可変ノズル46のアーム49は、ユニソンリング52のアーム嵌合溝54と係合している。
(駆動部材56)
図1に示すセンタハウジング18の側壁部19には、ユニソンリングを回転駆動するための駆動部材56が設けられている。駆動部材56は、支軸57と、駆動レバー58と、駆動アーム60とを有している。駆動レバー58は、支軸57の一端に固定されている。駆動アーム60は、支軸57の他端に固定されている。
支軸57は、センタハウジング18の側壁部19を貫通して配置されている。支軸57は、側壁部19に対して回転可能に支持されている。駆動部材56は、支軸57によって、センタハウジング18の側壁部19に対して回動可能に支持されている。駆動レバー58は、環状空間部41外に配置されている。駆動アーム60は、環状空間部41内に収容されている。駆動アーム60の先端部には、円形状の嵌合部61が形成されている。
図2に示すように、ユニソンリング52の一側面(可変ノズル46のアーム49が設けられている側)には、1つの駆動アーム嵌合溝63が形成されている。駆動アーム嵌合溝63は、ユニソンリング52の周方向に隣り合う1組のアーム嵌合溝54の間に形成されている。駆動アーム嵌合溝63は、ユニソンリング52の径方向に一直線状に形成されている。駆動アーム嵌合溝63には、駆動アーム60の嵌合部61が嵌め入れられている。駆動アーム60は、ユニソンリング52の駆動アーム嵌合溝63と係合している。
図1に示すように、駆動レバー58には、アクチュエータ65の出力部(図示省略)が連係されている。アクチュエータ65は、たとえば電動モータ、電磁ソレノイド、エアシリンダなどである。なお、アクチュエータ65の出力部と駆動部材56の駆動アーム60との間に、リンク機構、ギヤ機構などの動力伝達機構が介装される場合もある。
アクチュエータ65は、コントローラ67により駆動制御される。アクチュエータ65には、その出力部の作動量を検出するアングルセンサなどの作動量検出手段68が設けられている。コントローラ67は、作動量検出手段68の出力に基づいて、可変ノズル46の回転角(可変ノズル46の開度)を算出する。
コントローラ67によりアクチュエータ65が作動されると、駆動レバー58が回動される。駆動アーム60は、駆動レバー58とともに、支軸57を中心にして回動する。駆動アーム60の回動に伴い、ユニソンリング52が回動する。ユニソンリング52の回動に伴い、複数の可変ノズル46が同期的に回動される。
ユニソンリング52が図2中の時計回り方向(矢印Y1参照)に回動すると、全ての可変ノズル46は、支軸47の軸線を中心にして図2中の時計回り方向に回動される。このとき、隣り合うノズルベーン48同士が、互いに離れる方向に移動する。ノズルベーン48の移動に伴って、隣り合うノズルベーン48間の、排気ガスの流路断面積が大きくなる。このときのアーム49の支軸47まわりの回動方向を、本明細書中では、開方向と称する。
ユニソンリング52が図2中の反時計回り方向(矢印Y2参照)に回動すると、全ての可変ノズル46は、支軸47の軸線を中心にして図2中の反時計回り方向に回動される。このとき、隣り合うノズルベーン48同士が、互いに近づく方向に移動する。ノズルベーン48の移動に伴って、隣り合うノズルベーン48間の、排気ガスの流路断面積が小さくなる。このときのアーム49の支軸47まわりの回動方向を、本明細書中では、閉方向と称する。
このように、ユニソンリング52の回動に基づいて、全ての可変ノズル46が同期的に回動されることにより、複数の可変ノズル46(詳しくはノズルベーン48)の開度が調整される。ノズルベーン48が開閉され、隣り合うノズルベーン48の相互間の流路断面積が増減されることによって、タービンホイール22に吹き付けられる排気ガスの流量ないし流速が調整される。
可変ノズル機構36は、可変ノズル46、ユニソンリング52、駆動部材56およびアクチュエータ65を含んで構成されている。可変ノズル46のアーム49とユニソンリング52、ユニソンリング52と駆動部材56の駆動アーム60、駆動部材56の駆動レバー58とアクチュエータ65の出力部は、アクチュエータ65からアーム49までの動力伝達経路における、互いに連結し合う部材である。
(基準開度設定機構)
図1および図2に示すように、可変ノズルターボチャージャ10は、基準開度設定機構70を備えている。基準開度設定機構70は、可変ノズル機構36により変更されるノズル開度の基準値を設定する。図3は、基準開度設定機構70を拡大して示す断面図である。図4は、基準開度設定機構70の軸部71およびカム72を示す斜視図である。
図1〜図4に示すように、本実施の形態における基準開度設定機構70は、軸部71、カム72、シール73、およびナット74を含んでいる。軸部71は、ハウジング12(図1)の外部から、可変ノズル機構36が収容されているハウジング12の内部空間(環状空間部41)に向かって、ハウジング12を貫通するように配置される。本実施の形態では、センタハウジング18の側壁部19に貫通孔18Hが形成されており、軸部71は、貫通孔18Hを通して側壁部19を貫通するように配置されている。貫通孔18Hの内周面と軸部71との間には、シール73が設けられている。
カム72は、軸部71の一方の端部に設けられ、ハウジング12(環状空間部41)の内部において、アーム49およびユニソンリング52のうちの少なくとも一方の部材に接触可能な位置に配置されている。本実施の形態では、カム72は、カム72の側周面72Tがアーム49の側面49T(図2参照)に対向し、かつ、カム72の側周面72Tがアーム49に接触可能な位置に配置されている。
図2を参照して、カム72を回転させることで、カム72がアーム49に接触する位置が変更される。ナット74を用いてカム72を所定の姿勢(回転角度)で固定することで、アーム49の閉じ側の可動範囲が規定されるとともに、ノズル開度の基準値(全閉位置)が規定されることになる。
たとえば、アーム49をカム72に突き当て、その突き当てた位置つまり基準位置(機械的全閉位置)での開度指令値を、制御上全閉位置の開度指令値(100%)よりも閉じ側の値(たとえば開度指令値=105%)とするという学習が行われる。そして、通常のエンジン運転時におけるノズルベーンの開度制御(NV制御)においては、エンジン運転状態に応じて開度指令値を0%〜100%(100%:制御上全閉位置)の範囲内で調整してNV開度を制御する。
本実施の形態における可変ノズル機構36では、可変ノズルターボチャージャ10が組み立てられた後であっても、軸部71を介してカム72を回転させることで、カム72がアーム49に接触する位置を変更できる。したがって、基準位置(ノズル開度の基準値)を、可変ノズルターボチャージャ10が組み立てられた後であっても、最適化することが可能である。当該最適化は、たとえば製品の出荷直前や、エンジンの定期点検の際に、適宜実施することが可能である。
また、冒頭で述べたいわゆる外部突き当て構造の場合とは異なり、本実施の形態の場合には、カム72がアーム49に直接接触することで、ノズル開度の基準値(全閉位置)が規定される。基準開度設定機構70によれば、アクチュエータ65、駆動レバー58、支軸57、駆動アーム60、ユニソンリング52、およびノズルベーン48までの動力伝達経路に設けられた各部材に生じ得る経時摩耗の影響であれば、ハウジング12の内部に設けられたアーム49やユニソンリング52などに生じた経時摩耗による影響であっても、低減することが可能である。VN開度ズレに対するロバスト性が向上し、設計上のVN可動範囲を拡大することができる。さらに、流量規格も従来の水準を維持可能である。
軸部71の回転角度を微調整可能とするために、軸部71は、専用の治具を用いて回転させてもよいし、径の異なる歯車を用いた減速歯車機構を用いて回転させてもよい。
[実施の形態2]
図5および図6は、それぞれ、実施の形態2における可変ノズルターボチャージャに適用可能な基準開度設定機構70A(カム72)を示す斜視図および正面図である。
本実施の形態の基準開度設定機構70Aにおいては、カム72の軸中心72Cが、軸部71の軸中心71Cに対してずれた位置に設けられている(図6参照)。軸中心71Cから側周面72Tまでの距離の違いを利用することで、カム72がアーム49(図2等参照)に接触する位置を変更でき、ひいては、適切なノズル開度の基準値(全閉位置)を規定することができる。
また、カム72の軸中心72Cと軸部71の軸中心71Cとが一致している場合には、カム72の側周面72Tの形状次第では、軸部71の回転によりノズル開度の基準値が比較的に大きく変更される。これは、軸部71の回転に対する感度が高く、ノズル開度の基準値の調整幅を大きく取れると言える。
一方、本実施の形態のように、カム72の軸中心72Cが軸部71の軸中心71Cに対してずれた位置に設けられていることで、軸部71の回転によりノズル開度の基準値を、比較的に小さく変更することが可能となる。軸部71の回転に対する感度が緩やかになり、ノズル開度の基準値を細かく調整することが可能となる。
[実施の形態3]
図7は、実施の形態3における可変ノズルターボチャージャに適用可能な基準開度設定機構70Bを示す図である。上述の実施の形態1においては、カム72は、ハウジング12(環状空間部41)の内部において、アーム49に接触可能な位置に配置されている。
本実施の形態の基準開度設定機構70Bにおいては、カム72が、ユニソンリング52に接触可能な位置に設けられている。ユニソンリング52には、切り欠き52Tが凹設されており、カム72の径方向の外側部分は、切り欠き52Tの内側に位置している。切り欠き52Tとカム72との相対的な位置関係、あるいは角度関係によって、ユニソンリング52がカム72に接触する位置が変更される。ナット74を用いてカム72を所定の姿勢(回転角度)で固定することで、ユニソンリング52の閉じ側の可動範囲が規定され、ひいてはアーム49の閉じ側の可動範囲が規定され、ノズル開度の基準値(全閉位置)が規定されることになる。
実施の形態3の構成によっても、上述の実施の形態1と略同様の作用効果が得られる。なお、動力伝達経路で見た場合には、実施の形態3の構成は、実施の形態1の構成よりも上流側で、ノズル開度の基準値(全閉位置)を規制することになる。したがって、摩耗などの影響をより低減したい場合には、実施の形態3よりも、実施の形態1の構成を採用する方が好ましいと言える。可変ノズルターボチャージャの全体的な構成や配置などによって、カム72が、アーム49およびユニソンリング52の双方に接触可能なように構成してもよいし、カム72が、アーム49およびユニソンリング52の一方に接触可能なように構成してもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 可変ノズルターボチャージャ、12 ハウジング、14 タービンハウジング、15 排気出口、16 コンプレッサハウジング、17 吸気入口、18 センタハウジング、18H 貫通孔、19 側壁部、20 ロータ、22 タービンホイール、23 タービンブレード、24 シャフト、26 コンプレッサホイール、27 インペラ、30 スクロール通路、31 旋回通路、33 コンプレッサ通路、34 送出通路、36 可変ノズル機構、38 ノズルリング、41 環状空間部、42 ボルト、44 保持ローラ、46 可変ノズル、47,57 支軸、48 ノズルベーン、49 アーム、49T 側面、50,61 合部、52 ユニソンリング、54,63 アーム嵌合溝、56 駆動部材、58 駆動レバー、60 駆動アーム、65 アクチュエータ、67 コントローラ、68 作動量検出手段、70,70A,70B 基準開度設定機構、71 軸部、71C,72C 軸中心、72 カム、72T 側周面、73 シール、74 ナット、Y1,Y2 矢印。

Claims (4)

  1. エンジンの吸気通路上に設けられたコンプレッサホイールと、
    前記エンジンの排気通路上に設けられ、シャフトを介して前記コンプレッサホイールに連結されたタービンホイールと、
    複数の可変ノズルを有し、複数の前記可変ノズルの開度を変更することにより、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流量を調整する可変ノズル機構と、
    前記コンプレッサホイール、前記タービンホイールおよび前記可変ノズル機構を内部に収容するハウジングと、
    前記可変ノズル機構により変更されるノズル開度の基準値を設定する基準開度設定機構と、を備えた可変ノズルターボチャージャであって、
    前記可変ノズル機構は、アームと、前記アームに連結されたノズルベーンと、前記アームに係合するユニソンリングと、を含み、前記ユニソンリングが回動して前記アームおよび前記ノズルベーンを回動させることにより、前記ノズル開度が変更され、
    前記基準開度設定機構は、
    前記ハウジングの外部から前記可変ノズル機構が収容されている前記ハウジングの内部空間に向かって前記ハウジングを貫通するように配置された軸部と、
    前記軸部の端部に設けられ、前記ハウジングの内部において前記アームおよび前記ユニソンリングのうちの少なくとも一方の部材に接触可能な位置に配置されたカムと、を含み、
    前記可変ノズルターボチャージャが組み立てられた後の状態において、前記軸部は前記ハウジングに対して固定される状態と前記ハウジングに対して回転可能な状態とを形成することができ、
    前記回転可能な状態を形成している前記軸部を回転させ、前記カムが前記少なくとも一方の部材に接触する位置が変更されることで、前記アームの可動範囲が規定されるとともに、前記ノズル開度の前記基準値が規定される、
    可変ノズルターボチャージャ。
  2. エンジンの吸気通路上に設けられたコンプレッサホイールと、
    前記エンジンの排気通路上に設けられ、シャフトを介して前記コンプレッサホイールに連結されたタービンホイールと、
    複数の可変ノズルを有し、複数の前記可変ノズルの開度を変更することにより、前記タービンホイールに吹き付けられる排気ガスの流量を調整する可変ノズル機構と、
    前記コンプレッサホイール、前記タービンホイールおよび前記可変ノズル機構を内部に収容するハウジングと、
    前記可変ノズル機構により変更されるノズル開度の基準値を設定する基準開度設定機構と、を備えた可変ノズルターボチャージャであって
    前記可変ノズル機構は、アームと、前記アームに連結されたノズルベーンと、前記アームに係合するユニソンリングと、を含み、前記ユニソンリングが回動して前記アームおよび前記ノズルベーンを回動させることにより、前記ノズル開度が変更され、
    前記基準開度設定機構は、
    前記ハウジングの外部から前記可変ノズル機構が収容されている前記ハウジングの内部空間に向かって前記ハウジングを貫通するように配置された軸部と、
    前記軸部の端部に設けられ、前記ハウジングの内部において前記アームおよび前記ユニソンリングのうちの少なくとも一方の部材に接触可能な位置に配置されたカムと、
    前記可変ノズルターボチャージャが組み立てられた後の状態において、前記軸部が前記ハウジングに対して固定される状態と前記軸部が前記ハウジングに対して回転可能な状態とを切り替えることが可能な、軸部固定手段と、を含み、
    前記軸部固定手段が前記軸部を前記ハウジングに対して回転可能とさせた状態で前記軸部を回転させ、前記カムが前記少なくとも一方の部材に接触する位置が変更されることで、前記アームの可動範囲が規定されるとともに、前記ノズル開度の前記基準値が規定される、
    可変ノズルターボチャージャ。
  3. 前記カムは、前記ハウジングの内部において前記アームに接触可能な位置に配置される、
    請求項1または2に記載の可変ノズルターボチャージャ。
  4. 前記カムの軸中心は、前記軸部の軸中心に対してずれた位置に設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の可変ノズルターボチャージャ。
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