JP6457611B2 - パワー・オーバー・イーサーネットのための電力調達機器、方法、及び装置 - Google Patents

パワー・オーバー・イーサーネットのための電力調達機器、方法、及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、パワー・オーバー・イーサーネットの分野に関し、特に、パワー・オーバー・イーサーネットのための電力調達機器、方法、及び装置に関する。
パワー・オーバー・イーサーネット(Power over Ethernet, 略称PoE)は、既存のイーサーネットケーブル基盤が修正されていない場合であって、IP電話、アクセスポイント(access point, 略称 AP)、及びネットワークカメラ等のいくつかのデバイスにデータ信号が送信される場合に、これらのデバイスに直流電流を同時に供給することが可能である1つの技術である。
一般的に、PoEシステムは、主として、電力調達機器(Power Sourcing Equipment, PSE)及び給電されるデバイス(Powered Device, PD)を含んでいる。電力調達機器は、主として、主制御チップ(略称 主制御)及びPSEチップを含み、PSEチップの電力供給プロセスは、一般的に、5つの部分、すなわち、PD検出、分類、電源オン、通常の電力供給、及び電源オフに分けることができる。PSEチップは、最初に、PDが有効であるか否かを検出し、次に、そのPDを分類して、電力消費を決定し、そして、電力の供給を開始するための分類が完了した後に、そのPDの電源をオンにする。通常の電力供給の間に、PSEチップは、そのPDの電流を継続的にモニタリングし、PDの電力消費が、過負荷又は短絡に直面するか、或いは、そのPSEチップの電力供給負荷をこえている場合には、そのPSEチップは、電源を切り離し、検出プロセスの次の期間を開始する。
既存のPoEシステムの電力調達機器において、主制御チップは、集積回路間の(IIC)バスを使用することによって、PSEチップを管理し、1つのPSEチップは、複数のパワー・オーバー・イーサーネット・ポートに電力を供給してもよく、各々のパワー・オーバー・イーサーネット・ポートは、1つのPDに接続していてもよい。PSEチップは、4つのモード、すなわち、いずれの動作も実行されないoff(オフ)モード、外部プログラムが、検出、分類、及び電源オンをトリガしそして制御することが可能であるmanual(手動)モード、検出及び分類が自動的に実行され、外部プログラムが電源オンを制御することが可能であるsemi auto(半自動)モード、検出、分類、及び電源オンが自動的に実行されるauto(自動)モードを有している。主制御チップは、リモート管理、複数のPSEチップの間の調整、非標準的なPDの電源オン及び電源オフ、又は電力供給管理等の機能を担う。電力がオンにされた後は、PSEチップは、offモードになっており、主制御チップが起動するのを待つ。主制御チップが起動した後は、PSEチップは、初期化され、semi autoモードになるように構成される。この場合には、PSEチップは、主制御チップの管理にしたがって、検出、分類、及び電力供給を開始し、主制御チップは、さらに、PoEの全体的な管理の機能を担う。
一般的に、電力調達機器の電源オン・プロセスの際の起動は、図1に示されており、電力調達機器が電源に接続された後に、主制御チップの中央処理ユニット(CPU)は、最初に、基本入力/出力システム(BIOS)の立ち上げ(BOOT)を実行し、ダブルデータレート同期ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)を初期化して、比較的大きなメモリ使用空間を取得し、初期化が完了した後に、BIOS/BOOTは、システムがアップグレードされる必要があるか否かを検査し、そのシステムがアップグレードの必要がない場合には、BIOS/BOOTは、イーサーネット・ポート、シリアル・ポート、又はローカルフラッシュメモリを使用することによって、起動ファイルを取得し、その起動ファイルからオペレーティング・システムをロードし、そして、主プログラムを起動し、その主プログラムは、さまざまな構成要素を初期化し、そして、semi autoモードになるようにPSEチップを構成する。電力調達機器は、主プログラムの起動が完了した後に初めて、主制御チップの管理にしたがって電力を正しく供給することが可能である。主制御チップの主プログラムは、豊富な管理機能を提供する。ユーザは、その主制御にログインすることによって、ポート状態を検査し、PoEアラームを設定し、確保される電力を設定し、義務付けられた電源オン又は電源オフを実行する等してもよい。
一方で、主制御チップは、PDデバイスを柔軟に管理することが可能であるが、主制御チップが完全に起動する前には、PDは、電力を取得することが不可能であり、そして、主制御チップの電源がオフになった後に、電力供給を再開する場合には、そのPDを含むネットワーク全体が正常に戻るのに極めて長い時間を必要とするため、PoEシステムの起動時間は長く、電力供給の速度は小さい。
本発明の複数の実施形態は、パワー・オーバー・イーサーネットのための電力調達機器、方法、及び装置を提供して、パワー・オーバー・イーサーネットが主制御管理の機能を有する場合の小さな電力供給速度という従来技術の問題点を解決する。
第1の態様によれば、本発明の1つの実施形態は、電力調達機器を提供し、当該電力調達機器は、電力調達機器チップ、主制御ユニット、及び電力供給ポートを含むとともに、前処理ユニットをさらに含み、前記前処理ユニットは、
前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定し、
前記主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合には、前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように前記電力調達機器チップを制御し、
前記電力供給ポートが前記有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御する、ように構成される。
可能な設計によれば、当該電力調達機器において、前記主制御ユニットは、
前記電力調達機器チップが、給電されるデバイスに電力をすでに供給しているか否かを決定し、
前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をすでに供給している場合には、前記電力調達機器チップについての状態情報を取得し、又は、
前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をまだ供給していない場合には、前記電力調達機器チップを初期化し、
あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了する、ように構成される。
可能な設計によれば、前記主制御ユニットの中に揮発性メモリが配置され、又は、前記揮発性メモリは、前記主制御ユニットに接続される。前記主制御ユニットは、前記揮発性メモリを検出し、前記前処理ユニットは、前記接続されている主制御ユニットについての検出結果を取得し、前記検出結果にしたがって、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。代替的に、前記前処理ユニットは、前記揮発性メモリに直接的に接続され、前記揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出することによって、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。他の可能な設計によれば、前記主制御ユニットは、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、クロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等にしたがって、論理的な結果を算出し、前記前処理ユニットは、前記接続されている主制御ユニットによって算出された前記論理的な結果を取得し、前記論理的な結果にしたがって、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。代替的に、前記前処理ユニットは、前記接続されている主制御ユニットのクロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等を取得し、そして、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、論理的な結果を算出して、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。後者の電源オンの際の起動を決定する方法において、いずれのハードウェアも追加されず、ハードウェアの消費を節約することが可能である。
可能な設計によれば、前記あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御する場合に、前記前処理ユニットは、特に、給電されるデバイスのための電力供給の合計の出力電力を取得し、各々の給電されるデバイスの合意された電力を取得し、前記合計の出力電力及び各々の給電されるデバイスの前記合意された電力にしたがって、電源をオンにされるべき給電されるデバイスを決定し、前記電源をオンにされるべき給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御する、ように構成される。可能な設計によれば、前記合計の出力電力及び前記合意された電力にしたがって、電源をオンにされるべき給電されるデバイスを決定すること、及び前記電源をオンにされるべき給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御することは、すべての給電されるデバイスの合意された電力の総和が、前記合計の出力電力と比較してより大きいか否かを決定すること、前記すべての給電されるデバイスの前記合意された電力の前記総和が、前記合計の出力電力と比較してより大きい場合に、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、n番目のPDの合意された電力が、前記合計の出力電力とすべての電源をオンにされるPDの合意された電力との間の差と比較してより小さいか否かを決定すること、前記n番目のPDの前記合意された電力が、前記差と比較してより小さい場合には、前記n番目のPDの電源をオンにするように前記PSEチップを制御し、n=n+1とすること、nがm以下であるか否かを決定すること、nがmと等しいか又はより小さい場合には、n番目のPDの合意された電力が、前記合計の出力電力とすべての電源をオンにされるPDの合意された電力との間の差と比較してより小さいか否かを決定するステップに戻ること、nがmと比較してより大きい場合には、電源オン・プロセスを終了させること、前記n番目のPDの前記合意された電力が、前記差と等しいか又はより大きい場合には、前記電源オン・プロセスを終了させること、及び、前記すべての給電されるデバイスの前記合意された電力の前記総和が、前記合計の出力電力と等しいか又はより小さい場合に、前記あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、前記PDの電源をオンにするように前記PSEチップを制御すること、を含む。nは、自然数であり、mは、合意された電力が前記前処理ユニットによって取得されるPDの合計数である。nがmと比較してより小さいか否かが決定される。nがmと比較してより大きい場合には、前記電源オン・プロセスは、無限ループを回避するために終了させられ、前記無限ループは、前記電源オン・プロセスの無限ループであって、前記電源オン・プロセスにおけるPDのホットプラグによって引き起こされる。代替的に、nがm以下であるか否かを決定するステップは、加えられなくてもよく、nの値は、1乃至m−1であるとされ、電源オン・プロセスの無限ループを回避する。
前処理ユニットの実行は、主制御ユニットの実行とは独立であり、その実行は、主制御ユニットが電源オンのときに起動しているということを決定した後に開始される。したがって、電力調達機器は、主制御ユニットの中の主プログラムの起動の完了を待つことなく、PDに電力を供給することが可能であり、それによって、電力調達機器は、迅速にそのPDの電源をオンにすることが可能である。主制御ユニットが、主プログラムの起動を完了した後は、基本的な電源オン・プロセスは、前処理ユニットによって完了しているため、主制御ユニットは、PSEチップを半自動モードに設定して、そのPDの電源をオンにするという伝統的なプロセスを実行しないが、そのPSEチップの設定情報を読み出し、その設定情報にしたがって、そのPSEチップがPDに既に電力を供給しているか否かを決定する。そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給している場合には、主制御ユニットは、以降にそのPSEチップを制御するために、開始状態としてそのPSEチップの状態情報を取得する。そのPSEチップがそのPDにまだ電力を供給していない場合には、主制御ユニットは、そのPSEチップを初期化し、あらかじめ格納されている設定規則にしたがって全体的なシステム設定を完了する。前処理ユニットは、そのPDの電源オンを完了した後は、もはや動作せず、主制御ユニットは、その前処理ユニットの後を引き継ぎ、そのPSEチップを制御する。主制御ユニットを使用することによって、PoEシステムのために豊富な管理機能を構成してもよく、PoEシステムの電力供給の柔軟な制御を容易にする。
可能な設計によれば、電力調達機器において、前処理ユニット及び主制御ユニットは、主制御チップの中で実行され、主制御ユニットが主プログラムをロードする又は主プログラムに移動する前に、前処理ユニットは、実行され、他の可能な設計によれば、主制御ユニットは、主制御チップの中で実行され、前処理ユニットは、マイクロコントローラの中で実行され、マイクロコントローラは、主制御チップから独立しており、マイクロコントローラは、電源及び電力調達機器チップに接続される。前処理ユニット及び主制御ユニットを主制御チップに集積化すると、ハードウェアデバイスを減少させるのに役立つが、その主制御チップのCPUへの負荷を増加させる。前処理ユニット及び主制御ユニットをMCU及び主制御チップの中でそれぞれ独立に実行すると、ハードウェアデバイスを増加させるが、主制御チップのCPUへの負荷を減少させる。
第2の態様によれば、本発明の1つの実施形態は、パワー・オーバー・イーサーネットのための方法であって、
主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを前処理ユニットによって決定するステップと、
前記主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合に、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように電力調達機器チップを制御するステップと、
前記電力供給ポートが前記有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御するステップと、を含む方法を提供する。
可能な実装にしたがって、パワー・オーバー・イーサーネットのための当該方法は、
前記電力調達機器チップが、給電されるデバイスに電力をすでに供給しているか否かを、前記主制御ユニットによって決定するステップと、
前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をすでに供給している場合に、前記電力調達機器チップについての状態情報を取得するステップ、又は、
前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をまだ供給していない場合に、前記電力調達機器チップを初期化するステップと、
あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了するステップと、をさらに含む。
可能な設計によれば、前記前処理ユニットによって、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするステップは、給電されるデバイスのための前記電力供給の合計の出力電力を取得するステップと、各々の給電されるデバイスの合意された電力を取得するステップと、前記合計の出力電力及び各々の給電されるデバイスの前記合意された電力にしたがって、電源をオンにされるべき給電されるデバイスを決定するステップと、前記電源をオンにされるべき給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御するステップと、を含む。特に、可能な設計によれば、前記前処理ユニットによって、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記給電されるデバイスの電源をオンにするステップは、給電されるデバイスのための電力供給の合計の出力電力を取得するステップと、有効なPDのうちのすべての合意された電力を取得するステップであって、前記合意された電力は、前記PDの電力クラスにしたがって決定される、ステップと、前記PDのうちのすべての合意された電力の総和を算出するステップと、前記合意された電力の前記総和が、前記電力供給の前記合計の出力電力と等しいか又はより小さいか否かを決定するステップと、前記合意された電力の前記総和が、前記合計の出力電力と等しいか又はより小さい場合に、ランダムシーケンス又はあらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、前記PDの電源をオンにするように前記PSEチップを順次的に制御するステップと、前記合意された電力の前記総和が、前記合計の出力電力と比較してより大きい場合に、前記あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、前記前処理ユニットによって、n番目のPDの合意された電力が残りの電力と比較してより小さいか否かを決定するステップであって、前記残りの電力は、前記電力供給の前記合計の出力電力からすべての電源をオンにされるPDの合意された電力を減算した値に等しい、ステップと、前記n番目のPDの前記合意された電力が前記残りの電力と比較してより小さい場合に、前記n番目のPDの電源をオンにするように前記PSEを制御するステップと、n=n+1とするステップと、n番目のPDの合意された電力が残りの電力と比較してより小さいか否かを決定するステップに戻るステップと、を含む。nは、自然数であり、n=1,2,…,m−1であり、mは、合意された電力が前記前処理ユニットによって取得されるPDの合計数である。
第3の態様によれば、本発明の1つの実施形態は、パワー・オーバー・イーサーネットのための装置を提供する。パワー・オーバー・イーサーネットのための当該装置は、本発明の第2の態様にしたがったパワー・オーバー・イーサーネットのための方法を実行するように構成され、パワー・オーバー・イーサーネットのための当該装置は、主制御モジュール及び前処理モジュールを含み、前記前処理モジュールは、
主制御モジュールが電源オンのときに起動するか否かを決定するように構成される、電源オンの際の起動の決定サブモジュールと、
前記主制御モジュールが電源オンのときに起動する場合には、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように電力調達機器チップを制御するように構成されるPSE制御サブモジュールと、
前記電力供給ポートが前記有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御するように構成される電源オン制御サブモジュールと、を含む。
可能な設計によれば、パワー・オーバー・イーサーネットのための当該装置において、前記主制御モジュールは、
前記電力調達機器チップが、給電されるデバイスに電力をすでに供給しているか否かを決定するように構成される電力供給決定サブモジュールと、
前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をすでに供給している場合に、前記電力調達機器チップについての状態情報を取得するように構成されるPSE状態情報読み出しサブモジュールと、
前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をまだ供給していない場合に、前記電力調達機器チップを初期化するように構成されるPSE初期化サブモジュールと、
あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了するように構成されるシステム設定サブモジュールと、を含む。
可能な設計によれば、前処理モジュール及び主制御モジュールは、主制御チップにインストールされ、主制御モジュールが主プログラムをロードする又は主プログラムに移動する前に、前処理モジュールは、実行され、他の設計によれば、主制御モジュールは、主制御チップにインストールされ、前処理モジュールは、マイクロコントローラにインストールされ、マイクロコントローラは、主制御チップから独立しており、マイクロコントローラは、電源及び電力調達チップに接続される。
本発明の複数の実施形態にしたがって提供される技術的解決方法によれば、前処理ユニットが、PoEシステムの中の電力調達機器に追加され、主制御ユニットが電源オンの際に起動した後に、前処理ユニットの実行を開始することが可能である。主制御ユニットが電源オンの際に起動した後に、前処理ユニットは、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するようにPSEチップを制御する。電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合には、前処理ユニットは、あらかじめ設定された規則にしたがって、そのPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する。電力調達機器は、主制御ユニットによる起動ファイルの取得、その起動ファイルからのオペレーティング・システムのロード、主プログラムの起動、及びその主プログラムによるすべての構成要素の初期化を待つことなく、そのPDの電源をオンにすることが可能であり、それによって、PoEシステムは、迅速にそのPDの電源をオンにすることが可能である。さらに、本発明の複数の実施形態にしたがって提供される技術的解決方法によれば、電力調達機器の主制御ユニットは、確保されている。主制御ユニットを使用することによって、イーサーネット電力調達機器のために豊富な管理機能を構成することが可能であり、電力供給の柔軟性及びセキュリティを強化する。
本発明の複数の実施形態にしたがった技術的解決方法又は従来技術にしたがった技術的解決方法をより明確に説明するために、以下の記載は、本発明の複数の実施形態又は従来技術を説明するのに必要とされる複数の添付の図面を簡潔に説明する。明らかなことではあるが、当業者は、創造的な努力なくして、それらの複数の添付の図面から他の図面をさらに導き出すことが可能である。
従来技術にしたがったイーサーネット電力調達機器の電源オン・プロセスの際の起動に関する概略的な図である。 本発明にしたがったシステムのフレームワークの例示的な図である。 前処理ユニットのための概略的なフローチャートの1つの例であり、前処理ユニットは、あらかじめ設定された規則にしたがって、PDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する。 図3におけるステップ(b3)及び(b4)の1つの実装の概略的なフローチャートである。 本発明にしたがったシステムのフレームワークの他の例示的な図である。 本発明にしたがったイーサーネット電力調達機器の電源オン・プロセスの際の起動の1つの例示的な図である。 本発明にしたがったパワー・オーバー・イーサーネットのための1つの方法の概略的なフローチャートである。 本発明にしたがったパワー・オーバー・イーサーネットのための他の方法の概略的なフローチャートである。 本発明にしたがったパワー・オーバー・イーサーネットのための装置のブロック図である。
本発明の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確かつより包括的にするために、以下の記載は、さらに、複数の添付の図面及び複数の実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。本明細書において説明される複数の特定の実施形態は、本発明を説明するのに使用されるにすぎず、本発明を限定することを意図してはいないということを理解すべきである。
本発明の主たる原理は、一般的なPoEシステムにおける電力調達機器の主制御ユニットをとっておき、前処理ユニットを追加するということである。電力調達機器が、電源オンの際に起動した後に、前処理ユニットは、最初に、例えば、semi autoモードになるようにPSEチップを設定するといったように、PDの有効性を検出するようにPSEチップを制御する。そのPSEチップは、PDの検出を自動的に完了し、前処理ユニットは、有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する。主制御ユニットは、BIOS/BOOTを起動する、主プログラムを起動する、構成要素を初期化する、システムを設定する等のジョブを段階的に完了する。さらに、PSEチップは、前処理ユニットの制御にしたがって、そのPDの電源をオンにしておくことが可能であるため、主制御ユニットによるシステム設定は、前処理ユニットを使用しない一般的な場合におけるシステム設定とは異なっていてもよい。主制御ユニットをとっておき、前処理ユニットを追加することによって、そのPoEシステムは、豊富な管理機能を有することが可能であるのみならず、電力調達機器の電力供給速度及び電力供給効率を増加させることが可能である。
本発明にしたがった電力調達機器のハードウェアのフレームワークにおいては、主制御ユニットは、主制御チップであってもよい、すなわち、その主制御チップは、主制御ユニットの関連するプログラムモジュールを実行し、主制御ユニットの機能を実現するためのキャリアとして使用される。中央処理ユニット(CPU)等の主制御チップの中に主制御ユニット及び前処理ユニットを集積化してもよく、主制御チップは、主制御ユニット及び前処理ユニットの機能を実現する。前処理ユニット及び主制御ユニットは、さらに、複数の異なるチップに配置されてもよく、例えば、主制御ユニットは、主制御チップの中に配置され、前処理ユニットは、マイクロコントローラ(MCU)に配置される。
図2は、本発明にしたがったシステムのフレームワークの1つの例示的な図を示している。図2に示されているように、全体として、PoEシステムは、電源、PSEチップ、PD、主制御ユニット、及び前処理ユニットを含む。PSEチップ、主制御ユニット、及び前処理ユニットは、電力調達機器に属している。主制御ユニットは、主制御チップの中で実行され、前処理ユニットは、MCUの中で実行される。電源は、主制御チップ及びMCUに接続され、PSEチップ、主制御チップ、及びMCUに電力を供給するとともに、PSEチップを使用することによってPDに電力を供給する。1つの可能な実装において、PSEチップを使用することによってPDのみに電力を供給するように電源を構成してもよく、PSEチップ、主制御チップ、及びMCUの電力は、それら自身の電源を使用することによって供給される。主制御ユニットを持っている主制御チップは、電源及びPSEチップに接続され、前処理ユニットを持っているMCUは、電源及びPSEチップに接続される。PSEチップの電力は、主制御チップ又はMCUによって供給されてもよく、或いは、電源によって直接的に供給されてもよいということに留意すべきである。図2において、PSEチップは、主制御チップ及びMCUに接続され、主制御チップは、電力を供給し(MCUは、それ以上、PSEに電力を供給する必要はない)、PSEチップは、主制御チップ及びMCUとの間で信号を交換する。PSE及び主制御チップを接続する信号線は、電力を供給し信号を交換する機能を有し、PSEチップ及びMCUを接続する信号線は、信号を交換する機能のみを有する。図2のPSEチップのすべては、多チャネルPSEチップであり、各々のPSEチップは、電力供給ポートを使用することによって、複数のPDに接続されてもよい。
前処理ユニットは、
(a1) 主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定し、
(a2) 主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合には、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するようにPSEチップを制御し、
(a3) 電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する、ように構成される。
揮発性メモリは、主制御ユニットに中に配置されてもよく、又は、揮発性メモリは、主制御ユニットに接続されてもよい。主制御ユニットの電源がオフにされた後に、その揮発性メモリの中のデータは、消える。揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出することによって、主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かが決定される。揮発性メモリの中のデータが消える場合には、そのことは、主制御ユニットの電源がオフにされており、実行されつつある起動は、電源オンのときの起動であり、主制御ユニットは、電源オンのときの起動の後に、その揮発性メモリの中にデータを書き換えるということを示しており、その揮発性メモリの中のデータが常に存在し、消えていない場合には、主制御ユニットの電源はオフにされておらず、電源オンのときの起動は、実行される必要がない。主制御ユニットは、その揮発性メモリを検出してもよい。前処理ユニットは、主制御ユニットに接続され、その主制御ユニットの検出結果を取得し、その検出結果にしたがって、その主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。代替的に、前処理ユニットは、揮発性メモリに直接的に接続され、その揮発性メモリの中のデータを検出することによって、その主制御メモリが電源オンのときに起動するか否かを決定する。
一方で、揮発性メモリを配置することは、ハードウェアの消費を大きくし、取り付けは、便利ではない。したがって、主制御ユニットは、クロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等にしたがって、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、論理的な結果を算出し、前処理ユニットは、その接続された主制御ユニットによって算出されたその論理的な結果を取得してもよく、その論理的な結果にしたがって、その主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定してもよい。代替的に、前処理ユニットは、その接続された主制御ユニットのクロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等を取得し、その前処理ユニットは、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、論理的な結果を算出して、その主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。
主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合には、前処理ユニットは、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するようにPSEチップを制御する。前処理ユニットは、semi auto(半自動)モードとなるようにPSEチップを設定してもよい。半自動モードにあるPSEチップは、電力供給ポートに接続されているPDの有効性を自動的に検出し、又は、その接続されているPDの有効性を自動的に検出し、そして、その有効なPDについての物理層分類を実行する。一方で、PDへの電力供給は、手動であり、手動は、外部プログラムがそのPDへの電力供給を制御するということを意味する。本発明においては、前処理ユニットは、電力がPSEチップによって供給されるPD及びそのPDへの電力供給の規則を制御する。前処理ユニットは、代替的に、手動モードとなるようにPSEチップを設定してもよく、前処理ユニットは、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように、PSEチップを制御し、そして、前処理ユニットは、ある要件にしたがって、有効なPDについての物理層分類を実行するようにPSEチップを制御してもよい。
有効なPDは、あらかじめ設定された基準に適合するPDである。PSEチップは、電力供給ポートに検出電圧を入力し、その電力入力ポートのインピーダンスを検出し、その検出されたインピーダンスにしたがって、その電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを決定し、そして、検出結果を取得する。検出されたインピーダンスが要件を満たす場合には、その電力供給ポートは、有効なPDに接続されており、そうではなく、その検出されたインピーダンスが要件を満たしていない場合には、その電力供給ポートは、有効なPDに接続されていないか、又は有効でないPDに接続されている。有効なPDについて、PSEチップは、その有効なPDの電力クラスを決定する。PSEチップは、その有効なPDの電力クラスを特定してもよく、例えば、その接続されているPDの電力供給及び電力消費に関する電力供給能力にしたがって、1つ又は複数の電力供給ポートに接続されている有効なPDの電力クラスをディフォルトで設定してもよい。代替的に、PSEチップは、そのPDについての物理層分類(Physical Layer classification)を実行する。PSEチップは、PDに分類電圧を印加し、そのPDによって放射された分類電流を受信してもよく、そのPDが消費することが可能である最大の電力を決定し、その最大の電力にしたがって、そのPDのclass 1又はclass 2等の電力クラスを決定する。例えば、PSEは、最初に、そのPDに14.5[V] から20.5[V]までの分類電圧を印加し、そのPDは、分類電流を返し、その分類電流は、そのPDが消費することが可能である最大の電力をPSEに示す、すなわち、そのPDの電力クラスを示す。
PSEチップが、PD検出を完了し、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定した後に、或いは、PD検出(電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定すること)を完了し、物理層分類を完了した後に、前処理ユニットは、あらかじめ設定された規則にしたがって、その有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する。図3に示されているように、ステップ(a3)は、以下のステップ、すなわち、
(b1) 給電されるデバイスのための電力供給の合計の出力電力を取得するステップと、
(b2) 各々のPDの合意された電力を取得するステップと、
(b3) 合計の出力電力及び各々のPDの合意された電力にしたがって、電源をオンにされるべき給電されるデバイスを決定するステップと、
(b4) 電源をオンにされるべき給電されるデバイスの電源をオンにするように電力調達機器チップを制御するステップと、を含んでもよい。
前処理ユニットは、電力供給の電力パラメータを読み出して、給電されるデバイスのための電力供給の合計の出力電力を取得してもよい。その合計の出力電力は、電力供給がすべてのPDに電力を供給することが可能である場合の最大の電力であり、PSEチップ、主制御チップ、及びMCUに電力を供給するための電力消費を含まない。前処理ユニットは、さらに、電力供給ポートに接続されているPDの合意された電力を取得してもよく、その合意された電力は、PDの電力クラスにしたがって決定される。
図4に示されているように、ステップ(b3)及び(b4)は、特に、以下のステップ、すなわち、
(c1) すべての給電されるデバイスの合意された電力の総和が、合計の出力電力と比較してより大きいか否かを決定するステップと、
(c2) すべての給電されるデバイスの合意された電力の総和が、合計の出力電力と比較してより大きい場合に、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、n番目のPDの合意された電力が、合計の出力電力とすべての電源をオンにされるPDの合意された電力との間の差と比較してより小さいか否かを決定するステップと、
(c3) n番目のPDの合意された電力が、差と比較してより小さい場合に、n番目のPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御し、n=n+1とするステップと、
(c4) nがm以下であるか否かを決定するステップと、
(c5) nがmと等しいか又はより小さい場合には、n番目のPDの合意された電力が、合計の出力電力とすべての電源をオンにされるPDの合意された電力との間の差と比較してより小さいか否かを決定するステップに戻るステップと、
(c6) nがmと比較してより大きい場合に、電源オン・プロセスを終了させるステップと、
(c7) n番目のPDの合意された電力が、差と等しいか又はより大きい場合に、電源オン・プロセスを終了させるステップと、
(c8) すべての給電されるデバイスの合意された電力の総和が、合計の出力電力と等しいか又はより小さい場合に、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、PDの電源をオンにするようにPSEチップを制御するステップと、を含む。
nは、自然数であり、mは、合意された電力が前処理ユニットによって取得されるPDの合計数である。
各々のPDの合意された電力を取得した後に、前処理ユニットは、すべてのPDの合意された電力の総和を算出し、合意された電力のその総和が、給電されるデバイスのための電力供給の合計の出力電力と比較してより大きいか否かを決定する。合意された電力の総和が合計の出力電力と等しいか又はより小さい場合には、そのことは、電力供給が、すべてのPDの電力消費をサポートすることが可能であり、各々のPDの電源をオンにすることが可能であり、各々のPDは、電源をオンにされるべきPDであり、したがって、前処理ユニットは、直接的に、すべてのPDの電源をオンにすることが可能であるということを示している。PDの電源オンは、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがった順次的な電源オンであってもよく、そのシーケンスは、PDの電力供給優先順位にしたがって決定され、電力供給優先順位は、PDの重要度又は電力供給時間等の要因にしたがって、ユーザによってあらかじめ設定される。PDの電源オンは、上記のシーケンスにしたがって実行されなくてもよく、前処理ユニットは、同時に又は無作為に生成されたシーケンスにしたがってすべてのPDの電源をオンにしてもよい。PDの電源をオンにするようにPSEチップを制御するステップは、前処理ユニットによって、PSEチップの電力供給の切り替えを可能にするステップであってもよい。
合意された電力の総和が合計の出力電力と比較してより大きい場合に、そのことは、電力供給が、PDの一部のみの電力消費をサポートすることが可能であるにすぎないということを示している。この場合には、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、PDの電源をオンにする。特に、合意された電力があらかじめ設定されたシーケンスにしたがって取得されるPDの各々については、前処理ユニットは、最初に、残りの電力が、現在の電力を供給されるべきPDの合意された電力と比較してより大きいか否かを決定する。残りの電力が、現在の電力を供給されるべきPDの合意された電力と比較してより大きい場合には、その現在の電力を供給されるべきPDの電源をオンにするようにPSEを制御し、そして、現在の電力を供給されるべきPDとして次のPDを使用することによって、現在の電力を供給されるべきPDの合意された電力が、残りの電力と比較してより小さいか否かを決定する。そうではなく、残りの電力が、電力を供給されるべきPDの合意された電力と等しいか又はより小さい場合に、そのことは、残りの電力が、電力を供給されるべきPDの電力要件をサポートすることが不可能であり、したがって、電源オン・プロセスは終了させられるということを示している。あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって前処理ユニットによってPDの電源をオンにする過程で、PDのホットプラグが発生する場合がある。電力供給ポートに接続されているPDがホットアンプラグされる場合に、PDの合計数mが減少する場合がある。さらに、取り除かれるPDの合意された電力が大きいのに対して、前処理ユニットによって、今回、電力オンを実行するようにPSEチップを制御する過程で、合意された電力の総和を決定する場合には、PDがホットアンプラグされた後は、すべての接続されているPDの合意された電力の総和は、実際には、合計の出力電力と比較してより小さくなる場合があり、前処理ユニットによる順次的な電源オン・プロセスの無限ループを引き起こす可能性がある。したがって、n番目のPDの合意された電力が、合計の出力電力とすべての電源をオンにされるPDの合意された電力との間の差と比較してより小さいか否かを決定する。n番目のPDの合意された電力がその差と比較してより小さい場合には、n番目のPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御し、n=n+1であると仮定した後に、nがmと比較してより小さいか否かを決定する。nがmと比較してより大きい場合には、電源オン・プロセスを終了させて、その電源オン・プロセスの無限ループを回避する。代替的に、nがmと比較してより小さいか否かを決定するステップを追加しなくてもよく、nの値は、1からm−1までの値として指定され、その電源オン・プロセスの無限ループを回避する。
残りの電力は、電力供給の合計の出力電力から、現在の電力を供給されるべきPDの前のすべての電源をオンにされるPDの合意された電力を減算した値に等しい。デバイスが境界で実行されるのを防止するために、残りの電力が、電力を供給されるべきPDの合意された電力に等しい場合には、残りの電力は、電力を供給されるべきPDの電力要件をサポートすることは不可能であると考えられるということに留意すべきである。
電力供給がかなり高い合計の出力電力を有し、すべての電力供給ポートに接続されたいずれのPDにも電力を供給することが可能である場合に、前処理ユニットが、あらかじめ設定された規則にしたがって、有効なPDの電源をオンにするようにPSEを制御することは、代替的に、PDの有効性を検出した後に、直接的に、ランダムなシーケンス又はあらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、或いは、同時に、有効なPDの電源をオンにするようにPSEを制御することであってもよく、(c1)から(c8)までのプロセスは必要とされない。あらかじめ設定されたシーケンスは、PDの電力供給の優先順位にしたがってユーザによって決定されてもよく、電力供給の優先順位は、PDの重要度又は電力供給時間等の要因にしたがってユーザによって決定される。
電力供給ポートが有効なPDに接続されていない場合には、前処理ユニットは、電力供給プロセスを終了させる。
MCUの中で前処理ユニットを実行することは、主制御ユニットを実行することから独立しており、主制御ユニットが電源オンの際に起動した後に実行を開始することが可能であるので、PoEシステムの中の電力調達機器は、主制御ユニットによる起動ファイルの取得、その起動ファイルからのOSのロード、主プログラムの起動、又はその主プログラムによるすべての構成要素の初期化等のプロセスの完了を待つ必要はなく、前処理ユニットは、検出、分類、及び電力供給といったプロセスを完了してもよい。したがって、電力調達機器は、迅速にPDの電源をオンにすることが可能である。主制御ユニットが主プログラムの起動を完了した後には、前処理ユニットが基本的な電源オン・プロセスを完了しているため、主制御ユニットは、PDの電源をオンにするために、半自動モードとなるようにPSEチップを設定する伝統的なプロセスを実行しないが、そのPSEチップの設定情報を読み出し、その設定情報にしたがって、そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給しているか否かを決定する。そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給している場合には、主制御ユニットは、電力クラス又は電流及び電圧の現在の大きさ等のそのPSEチップに関する状態情報を取得し、以降にそのPSEチップを制御するために、起動状態としてその状態情報を記録しそしてセーブする。そのPSEチップがそのPDにまだ電力を供給していない場合には、主制御ユニットは、その後、そのPSEチップを初期化し、必要な場合に半自動モードとなるようにそれらのPSEを設定し、そのPDの電源をオンにするようにそのPSEを制御し、そして、あらかじめ格納されている設定規則にしたがって全体的なシステム設定を完了させる。そのシステム設定は、非標準的なPDの電源をオンにすることが必要とされるか否か、電源オンの時点での大きな突入電流を許容するべきであるか否か、そのPDがアイドルである場合に電源をオフにするべきであるか否か等を設定することを含む。前処理ユニットは、そのPDの電源オンを完了した後は、それ以上は動作せず、主制御ユニットが、全体として、そのPSEチップを制御する。主制御ユニットを使用することによって、PoEシステムのために豊富な管理機能を構成することが可能であり、PoEシステムの電力供給の柔軟な制御及び処理をより良好に容易にする。
図5は、本発明にしたがったシステムのフレームワークの他の例示的な図である。図5に示されているシステムのフレームワークと図2に示されているシステムのフレームワークとの間の差は、前処理ユニット及び主制御ユニットの双方が1つの主制御チップの中に集積化されているということであり、前処理ユニットは、主制御ユニットが実行される前に実行されてもよく、又は主制御ユニットと同時に実行されてもよい。主制御ユニットの主プログラムの起動は、最も長い時間を費やす段階であるので、前処理ユニットは、主制御ユニットが主プログラムをロードするか又は主プログラムに移動する前に実行されて、迅速に、PDの電源をオンにする。主制御ユニットのための起動から主プログラムのロード又は主プログラムへの移動までのあらかじめ予約される時間を前もって推定することが可能であり、そのときに、前処理ユニットのための起動時間は、設定され、それによって、前処理ユニットは、そのあらかじめ予約される時間の前に起動し、そして実行される。図6は、本発明にしたがった電力調達機器の電源オン・プロセスのときの起動の1つの例示的な図である。電力調達機器の前処理ユニット及び主制御ユニットは、1つの主制御チップの中に集積化され、主制御ユニットのBIOS/BOOTがDDRを初期化する前に、前処理ユニットの実行を開始する。主制御ユニットの主プログラムが起動した後は、主制御ユニットは、すべての構成要素が初期化された後に、前処理ユニットの代わりを務めて、PSEチップを制御する。前処理ユニット及び主制御ユニットを主制御チップに集積化すると、ハードウェアデバイスを減少させることに役立つが、その主制御チップのCPUへの負荷を増加させる。前処理ユニット及び主制御ユニットをMCU及び主制御チップの中でそれぞれ独立に実行すると、ハードウェアデバイスを増加させるが、主制御チップのCPUへの負荷を減少させることが可能である。
図2及び図5のシステムのフレームワークに基づいて、本発明は、さらに、パワー・オーバー・イーサーネットのための方法を提供する。図7は、パワー・オーバー・イーサーネットのための方法の概略的なフローチャートである。図7に示されているように、パワー・オーバー・イーサーネットのための方法は、以下のステップを含む。
ステップS701:前処理ユニットは、主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。
ステップS702:主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合には、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するようにPSEチップを制御する。
ステップS703:電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合に、あらかじめ設定される規則にしたがって、有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する。
図8は、パワー・オーバー・イーサーネットのための他の方法の概略的なフローチャートである。図8に示されているように、パワー・オーバー・イーサーネットのための方法は、以下のステップを含む。
ステップS801:前処理ユニットは、主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。
ステップS802:主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合には、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するようにPSEチップを制御する。
ステップS803:電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合には、あらかじめ設定された規則にしたがって、その有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する。
ステップS804:主制御ユニットは、そのPSEチップの設定情報を読み出す。
ステップS804:その設定情報にしたがって、そのPSEチップがPDに既に電力を供給しているか否かを決定する。
ステップS805:そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給している場合には、そのPSEチップの状態情報を取得する。
ステップS806:そのPSEチップがそのPDにまだ電力を供給していない場合には、そのPSEチップを初期化する。
ステップS805:あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了する。
揮発性メモリは、主制御ユニットの中に配置されてもよく、又は、揮発性メモリは、主制御ユニットに接続されてもよい。上記の方法によれば、前処理ユニットは、揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出することによって、主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定してもよい。揮発性メモリの中のデータが消える場合には、そのことは、主制御ユニットの電源がオフにされており、主制御ユニットによって実行される起動は、電源オンのときの起動であり、主制御ユニットは、電源オンのときの起動の後に、その揮発性メモリの中にデータを書き換えるということを示しており、その揮発性メモリの中のデータが常に存在し、消えていない場合には、主制御ユニットの電源はオフにされておらず、電源オンのときの起動は、実行される必要がない。前処理ユニットは、主制御ユニットに接続されてもよく、その主制御ユニットによるその揮発性メモリの検出結果を取得し、その検出結果にしたがって、その主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。代替的に、前処理ユニットは、揮発性メモリに直接的に接続され、その前処理ユニットは、その揮発性メモリの中のデータを検出することによって、その主制御メモリが電源オンのときに起動するか否かを決定する。
一方で、揮発性メモリを配置することは、ハードウェアの消費を大きくし、取り付けは、便利ではない。したがって、前処理ユニットは、接続された主制御ユニットによって算出された論理的な結果を取得し、その論理的な結果は、その主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定するのに使用され、クロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等にしたがって、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、その主制御ユニットによって算出される。代替的に、前処理ユニットは、その接続された主制御ユニットのクロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等を取得し、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、論理的な結果を算出して、その論理的な結果にしたがって、その主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する。
主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合には、可能な実装において、前処理ユニットは、semi autoモードとなるようにPSEチップを設定する。複数の異なるPoE基準において、半自動モードにあるPSEチップは、電力供給ポートが有効なPDに接続されているか否かを自動的に検出し、又は、その電力供給ポートが有効なPDに接続されているか否かを自動的に検出し、そして、その有効なPDについての物理層分類を実行する。他の可能な実装においては、前処理ユニットは、手動モードとなるようにそのPSEチップを設定し、その前処理ユニットは、そのPSEチップに指示を送って、その電力供給ポートが有効なPDに接続されているか否かを検出するようにそのPSEチップを制御する。検出が完了した後に、前処理ユニットは、さらに、そのPSEチップに指示を送って、そのPDについて物理層分類を実行するようにそのPSEチップを制御してもよい。有効なPDについて、PSEチップは、その有効なPDの電力クラスを決定する。PSEチップは、その有効なPDの電力クラスを特定してもよく、又は、そのPDについての物理層分類を実行して、そのPDの電力クラスを決定する。
有効なPDについて、前処理ユニットは、あらかじめ設定された規則にしたがって、その有効なPDの電源をオンにするようにそのPSEチップを制御する。電力供給がかなり高い合計の出力電力を有し、すべての電力供給ポートに接続されたいずれのPDにも電力を供給することが可能である場合に、すなわち、この場合には、前処理ユニットが、あらかじめ設定された規則にしたがって、そのPDの電源をオンにするようにPSEを制御することは、PDの有効性を検出した後に、直接的に、ランダムなシーケンス又はあらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、或いは、同時に、有効なPDの電源をオンにするようにPSEを制御することであってもよい。あらかじめ設定されたシーケンスは、PDの電力供給の優先順位にしたがってユーザによって決定されてもよく、電力供給の優先順位は、PDの重要度又は電力供給時間等の要因にしたがってユーザによって決定される。
特に、あらかじめ設定された規則にしたがって、有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御することは、前処理ユニットが、最初に、電力供給の電力パラメータを読み出して、その電力供給の合計の出力電力を取得し、その合計の出力電力は、電力供給がすべてのPDに電力を供給することが可能である場合の最大の電力であり、PSEチップ、主制御チップ、及びMCUに電力を供給するための電力消費を含まない。その合計の出力電力を取得した後に、前処理ユニットは、有効なPDの合意された電力を取得し、その合意された電力は、PDの電力クラスにしたがって決定される。各々のPDの合意された電力を取得した後に、前処理ユニットは、すべてのPDの合意された電力の総和を算出し、合意された電力の総和が、電力供給の合計の出力電力と等しいか又はより小さいか否かを決定し、合意された電力の総和が、合計の出力電力と等しいか又はより小さい場合に、ランダムなシーケンス又はあらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、PDの電源をオンにするようにPSEチップを順次的に制御する。前処理ユニットは、PSEチップの電力供給の切り替えを可能にすることによって、PDの電源をオンにしてもよく、その後、そのPSEチップは、そのPDの合意された電力にしたがって、そのPDに電力を供給する。あらかじめ設定されたシーケンスは、PDの電力供給の優先順位にしたがってユーザによって決定され、電力供給の優先順位は、PDの重要度又は電力供給時間等の要因にしたがってユーザによって決定される。合意された電力の総和が、合計の出力電力と比較してより大きい場合に、前処理ユニットは、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、n番目のPDの合意された電力が、残りの電力と比較してより小さいか否かを決定し、残りの電力は、電力供給の合計の出力電力から、すべての電源をオンにされるPDの合意された電力を減算した値に等しい。n番目のPDの合意された電力が、残りの電力と比較してより小さい場合には、n番目のPDの電源をオンにするようにそのPSEチップを制御し、n=n+1であると仮定し、そして、n番目のPDの合意された電力が、残りの電力と比較してより小さいか否かを決定するステップを実行する、すなわち、合意された電力が取得されるすべてのPDが完全に処理されるまで、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、次のPDについて上記の決定すること及び電源オンに関する制御を実行する。nは、自然数であり、n=1,2,…,m−1であり、mは、合意された電力が前処理ユニットによって取得されるPDの合計数である。
主制御ユニットが、主プログラムの起動を完了した後は、基本的な電源オン・プロセスは、前処理ユニットによって前もって完了しているため、主制御ユニットは、PSEチップを半自動モードになるように設定して、PDの電源をオンにするという伝統的なプロセスを実行しないが、そのPSEチップの設定情報を読み出し、その設定情報にしたがって、そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給しているか否かを決定する。そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給している場合には、主制御ユニットは、以降にそのPSEチップを制御するために、開始状態としてそのPSEチップの状態情報を取得する。そのPSEチップがそのPDにまだ電力を供給していない場合には、そのPSEチップを初期化し、これは、前処理ユニットを使用しない場合におけるプロセスと同じであり、その後、主制御ユニットは、あらかじめ格納されている設定規則にしたがって全体的なシステム設定を完了する。前処理ユニットは、そのPDの電源オンを完了した後は、それ以上、動作せず、主制御ユニットは、そのPSEチップの制御を引き継ぐ。主制御ユニットを使用することによって、PoEシステムのために豊富な管理機能を構成することが可能であり、PoEシステムの電力供給の柔軟な制御をより良好に容易にする。
図9は、パワー・オーバー・イーサーネットのための装置のブロック図である。パワー・オーバー・イーサーネットのための装置は、前処理モジュール及び主制御モジュールを含む。前処理モジュール及び主制御モジュールは、それらの双方が主制御チップの中にインストールされるか、又は、前処理モジュールがMCUの中にインストールされ、主制御モジュールが主制御チップの中にインストールされる。
前処理モジュールは、
主制御モジュールが電源オンのときに起動するか否かを決定するように構成される、電源オンの際の起動の決定サブモジュールと、
主制御モジュールが電源オンのときに起動する場合には、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するようにPSEチップを制御するように構成されるPSE制御サブモジュールと、
電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御するように構成される電源オン制御サブモジュールと、を含む。
主制御モジュールは、
PSEチップが、PDに電力をすでに供給しているか否かを決定するように構成される電力供給決定サブモジュールと、
PSEチップが、PDに電力をすでに供給している場合に、PSEチップについての状態情報を取得するように構成されるPSE状態情報読み出しサブモジュールと、
PSEチップが、PDに電力をまだ供給していない場合に、PSEチップを初期化するように構成されるPSE初期化サブモジュールと、
あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了するように構成されるシステム設定サブモジュールと、を含む。
前処理モジュールが主制御チップの中にインストールされる場合に、揮発性メモリは、主制御チップの中に配置されてもよい。電源オンの際の起動の決定サブモジュールは、その揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出することによって、主制御チップが電源オンのときに起動するか否かを決定してもよい。揮発性メモリの中のデータが消える場合には、そのことは、主制御チップの電源がオフにされており、その主制御チップによって実行される起動は、電源オンのときの起動であるということを示しており、その揮発性メモリの中のデータが常に存在し、消えていない場合には、その主制御チップの電源はオフにされておらず、電源オンのときの起動は、実行される必要がない。前処理モジュールが、主制御チップから独立しているMCUの中にインストールされる場合に、主制御モジュールは、その揮発性メモリを検出してもよい。電源オンの際の起動の決定サブモジュールは、その主制御モジュールによる揮発性メモリの検出結果を取得し、その検出結果にしたがって、その主制御チップが電源オンのときに起動するか否かを決定する。
揮発性メモリを配置することは、ハードウェアの消費を大きくする。主制御モジュールは、クロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等にしたがって、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、論理的な結果を算出し、その論理的な結果は、主制御チップが電源オンのときに起動するか否かを決定するのに使用され、電源オンの際の起動の決定サブモジュールは、主制御モジュールによって算出されたその論理的な結果を取得し、その論理的な結果にしたがって、その主制御チップが電源オンのときに起動するか否かを決定する。代替的に、電源オンの際の起動の決定サブモジュールは、その主制御チップのクロック信号、リセット信号、又は関連する状態パラメータ等を取得し、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、論理的な結果を算出して、その論理的な結果にしたがって、その主制御チップが電源オンのときに起動するか否かを決定する。前処理モジュールが、主制御チップ又はMCUのいずれかにインストールされる場合に、上記の解決方法を実装してもよい。
PSE制御サブモジュールは、半自動モードとなるようにPSEチップを設定してもよい。複数の異なるPoE基準において、半自動モードにあるPSEチップは、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを自動的に検出し、又は、電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを自動的に検出し、そして、その有効なPDについての物理層分類を実行する。PSE制御サブモジュールは、代替的に、手動モードとなるようにPSEチップを制御してもよく、そのPSE制御サブモジュールは、そのPSEチップに指示を送って、その電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するようにそのPSEチップを制御するか、又は、そのPSE制御サブモジュールは、そのPSEチップに指示を送って、そのPDについて有効性検出及び物理層分類を実行するようにそのPSEチップを制御する。有効なPDについて、PSEチップは、その有効なPDの電力クラスを決定する。PSEチップは、その有効なPDの電力クラスを特定してもよく、又は、PSEチップは、そのPDについての物理層分類を実行して、そのPDの電力クラスを決定する。
あらかじめ設定された規則にしたがって、有効なPDの電源をオンにするようにPSEチップを制御する場合には、電源オン制御サブモジュールは、最初に、電力供給の電力パラメータを読み出して、その電力供給の合計の出力電力を取得し、その合計の出力電力は、電力供給がすべてのPDに電力を供給することが可能である場合の最大の電力である。その合計の出力電力を取得した後に、電源オン制御サブモジュールは、電力供給ポートに接続されたPDの合意された電力を取得し、その合意された電力は、PDの電力クラスにしたがって決定される。各々のPDの合意された電力を取得した後に、電源オン制御サブモジュールは、すべてのPDの合意された電力の総和を算出し、合意された電力の総和が、電力供給の合計の出力電力と等しいか又はより小さいか否かを決定し、合意された電力の総和が、合計の出力電力と等しいか又はより小さい場合に、ランダムなシーケンス又はあらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、PDの電源をオンにするようにPSEチップを順次的に制御する。電源オン制御サブモジュールは、PSEチップの電力供給の切り替えを可能にすることによって、PDの電源をオンにしてもよく、その後、そのPSEチップは、そのPDの合意された電力にしたがって、そのPDに電力を供給する。あらかじめ設定されたシーケンスは、PDの電力供給の優先順位にしたがってユーザによって決定され、電力供給の優先順位は、PDの重要度又は電力供給時間等の要因にしたがってユーザによって決定される。合意された電力の総和が、合計の出力電力と比較してより大きい場合に、電源オン制御サブモジュールは、あらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、n番目のPDの合意された電力が、残りの電力と比較してより小さいか否かを決定し、残りの電力は、電力供給の合計の出力電力から、すべての電源をオンにされるPDの合意された電力を減算した値に等しい。n番目のPDの合意された電力が、残りの電力と比較してより小さい場合には、n番目のPDの電源をオンにするようにそのPSEチップを制御し、n=n+1であると仮定し、そして、合意された電力が取得されるすべてのPDが完全に処理されるまで、n番目のPDの合意された電力が、残りの電力と比較してより小さいか否かを決定するステップが実行される。nは、自然数であり、n=1,2,…,m−1であり、mは、合意された電力が前処理モジュールによって取得されるPDの合計数である。
電力供給がかなり高い合計の出力電力を有し、PSEチップのすべてのポートのいずれかのPDに電力を供給することが可能である場合に、すなわち、この場合には、電源オン制御サブモジュールが、あらかじめ設定された規則にしたがって、有効なPDの電源をオンにするようにPSEを制御することは、PDの有効性を検出した後に、ランダムなシーケンス又はあらかじめ設定されたシーケンスにしたがって、或いは、同時に、有効なPDの電源をオンにするように直接的にPSEを制御することであってもよい。あらかじめ設定されたシーケンスは、PDの電力供給の優先順位にしたがってユーザによって決定されてもよく、電力供給の優先順位は、PDの重要度又は電力供給時間等の要因にしたがってユーザによって決定される。
前処理モジュール及び主制御モジュールは、それらの双方が主制御チップの中にインストールされてもよく、また、主制御チップによって実行されてもよい。前処理モジュールは、主制御モジュールが実行される前に実行されてもよく、又は主制御モジュールと同時に実行される。主制御モジュールの主プログラムの起動は、最も長い時間を費やすので、前処理モジュールは、主制御モジュールが主プログラムをロードするか又は主プログラムに移動する前に実行されて、迅速に、PDの電源をオンにする。主制御モジュールのための起動から主プログラムのロード又は主プログラムへの移動までのあらかじめ予約される時間を前もって推定することが可能であり、そのときに、前処理モジュールのための起動時間は、設定され、それによって、前処理モジュールは、そのあらかじめ予約される時間の前に起動し、そして実行される。代替的に、主制御モジュールは、主制御チップの中にインストールされてもよく、前処理モジュールは、その主制御チップから独立しているMCUにインストールされる。前処理モジュール及び主制御モジュールは、個別に実行され、主制御チップが電源オンのときに起動した後に、前処理モジュールは、MCUによって実行される。したがって、パワー・オーバー・イーサーネットのための装置は、主制御モジュールによる起動ファイルの取得、その起動ファイルからのOSのロード、主プログラムの起動、又はその主プログラムによるすべての構成要素の初期化等のプロセスの完了を待つ必要はなく、迅速にPDの電源をオンにすることが可能である。さらに、主制御モジュールを使用することによって、PoEシステムのために豊富な管理機能を構成することが可能であり、PoEシステムの電力供給管理の柔軟性及び効率を増加させることが可能である。
主制御モジュールが、主プログラムの起動を完了した後は、基本的な電源オン・プロセスは、前処理モジュールによって前もって完了しているため、主制御モジュールは、PSEチップを半自動モードになるように設定して、PDの電源をオンにするという伝統的なプロセスを実行しない。その代り、電力供給決定サブモジュールは、そのPSEチップの設定情報を読み出し、その設定情報にしたがって、そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給しているか否かを決定する。そのPSEチップがそのPDに既に電力を供給している場合には、PSE状態情報読み出しサブモジュールは、以降にそのPSEチップを制御するために、開始状態としてそのPSEチップの状態情報を取得する。そのPSEチップがそのPDにまだ電力を供給していない場合には、PSE初期化サブモジュールは、そのPSEチップを初期化し、これは、前処理モジュールを使用しない場合におけるプロセスと同じであり、その後、システム設定サブモジュールは、あらかじめ格納されている設定規則にしたがって全体的なシステム設定を完了する。前処理モジュールは、そのPDの電源オンを完了した後は、それ以上、動作せず、主制御モジュールは、そのPSEチップの制御を引き継ぐ。
当業者は、必要な一般的なハードウェアプラットフォームのほかにソフトウェアによって、本発明の複数の実施形態にしたがった技術を実装することが可能であるということを明確に理解することが可能である。そのような理解に基づいて、本発明の複数の技術的解決方法は、本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、ROM/RAM、ハードディスク、又は光ディスク等の記憶媒体の中に格納され、複数の命令を含み、それらの複数の命令は、本発明の複数の実施形態において説明され、又はそれらの複数の実施形態の複数の部分において説明された複数の方法を実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク・デバイスであってもよい)コンピュータデバイスに指示する。
本発明の複数の実施形態にしたがった方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品に関するフローチャート及び/又はブロック図を参照して、本発明は説明されている。フローチャート及び/又はブロック図の中の各々のプロセス及び/又は各々のブロック、及びそれらのフローチャート及び/又はブロック図の中のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実装するのに、複数のコンピュータプログラム命令を使用してもよいということを理解すべきである。汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又はいずれかの他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサにこれらのコンピュータプログラム命令を提供して、ある機械を生成し、それによって、コンピュータ、又はいずれかの他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される複数の命令は、あるデバイスを生成し、そのデバイスは、フローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の中の1つ又は複数のブロックの中のある特定の機能を実装する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ読み取り可能なメモリの中に格納されてもよく、それらのコンピュータプログラム命令は、ある特定の方法で動作するようにコンピュータ又はいずれかの他のプログラム可能なデータ処理デバイスに指示してもよく、それによって、そのコンピュータ読み取り可能なメモリの中に格納されている複数の命令は、1つのアーティファクトを生成し、そのアーティファクトは、命令デバイスを含む。その命令デバイスは、フローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の中の1つ又は複数のブロックの中のある特定の機能を実装する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてもよく、それによって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって一連の動作及びステップを実行し、その結果、コンピュータによって実装される処理を生成する。したがって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって実行された複数の命令は、フローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の中の1つ又は複数のブロックの中のある特定の機能を実装するための複数のステップを提供する。
本明細書の中の複数の実施形態は、すべてが、漸進的な方法で説明されており、それらの複数の実施形態の中の同じ部分又は同様の部分については、これらの複数の実施形態を参照しており、各々の実施形態は、他の実施形態との差異点に焦点を当てている。特に、システムの実施形態は、方法の実施形態と基本的に同様であり、したがって、関連する部分については、簡潔に説明され、方法の実施形態の中の部分的な説明を参照している。
上記の説明は、本発明の複数の実装であるが、本発明の保護範囲を限定することを意図してはいない。本発明の原理から離れることなく行われるいずれかの修正、等価な置換、及び改良は、本発明の保護範囲に属するものとする。

Claims (21)

  1. 電力調達機器であって、当該電力調達機器は、電力調達機器チップ、主制御ユニット、及び電力供給ポートを含むとともに、前処理ユニットをさらに含み、前記前処理ユニットは、
    前記主制御ユニットが電源オンのときに起動しつつあるか否かを決定し、
    前記主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合には、前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように前記電力調達機器チップに指示し、
    前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されている場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御する、ように構成される、
    電力調達機器。
  2. 前記主制御ユニットは、
    前記電力調達機器チップが、給電されるデバイスに電力をすでに供給しているか否かを決定し、
    前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をすでに供給している場合には、前記電力調達機器チップについての状態情報を取得するか、又は、
    前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をまだ供給していない場合には、前記電力調達機器チップを初期化し、
    あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了する、ように構成される、請求項1に記載の電力調達機器。
  3. 前記あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御する場合に、前記前処理ユニットは、
    給電されるデバイスのための電力供給の合計の出力電力を取得し、
    各々の給電されるデバイスの合意された電力を取得し、
    前記合計の出力電力及び各々の給電されるデバイスの前記合意された電力にしたがって、電源をオンにされるべき給電されるデバイスを決定し、
    前記電源をオンにされるべき給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップに指示する、ように構成される、請求項1又は2に記載の電力調達機器。
  4. 前記前処理ユニット及び前記主制御ユニットは、前記電力調達機器の主制御チップの中で実行され、前記主制御ユニットが主プログラムをロードする又は主プログラムに移動する前に、前記前処理ユニットは、実行され、又は、
    前記主制御ユニットは、前記電力調達機器の主制御チップの中で実行され、前記前処理ユニットは、マイクロコントローラの中で実行され、前記マイクロコントローラは、前記主制御チップから独立しており、前記マイクロコントローラは、電源及び前記電力調達機器チップに接続される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電力調達機器。
  5. 揮発性メモリをさらに含み、前記揮発性メモリは、前記主制御ユニットの中に配置され、又は、前記揮発性メモリは、前記主制御ユニットに接続され、
    前記主制御ユニットは、検出結果を取得するために、前記揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出するように構成され、
    前記前処理ユニットは、前記検出結果に基づいて、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定するように構成される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力調達機器。
  6. 揮発性メモリをさらに含み、前記揮発性メモリは、前記主制御ユニットの中に配置され、又は、前記揮発性メモリは、前記主制御ユニットに接続され、
    前記前処理ユニットは、検出結果を取得するために、前記揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出し、そして、前記検出結果に基づいて、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する、ように構成される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力調達機器。
  7. 前記主制御ユニットは、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、前記主制御ユニットの関連する状態パラメータ、リセット信号、及びクロック信号にしたがって、論理的な結果を算出するように構成され、
    前記前処理ユニットは、前記主制御ユニットからの前記論理的な結果を取得し、前記論理的な結果にしたがって、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する、ように構成される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力調達機器。
  8. 前記前処理ユニットは、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、前記主制御ユニットの関連する状態パラメータ、リセット信号、及びクロック信号にしたがって、論理的な結果を算出し、前記論理的な結果にしたがって、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定する、ように構成される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力調達機器。
  9. 前処理ユニット、主制御ユニット、電力調達機器チップ、及び電力供給ポートを含む電力調達機器において使用されるパワー・オーバー・イーサーネットのための方法であって、当該方法は、
    前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを前記前処理ユニットによって決定するステップと
    前記主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合に、前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように前記前処理ユニットによって前記電力調達機器チップに指示するステップと、
    前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されている場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを前記前処理ユニットによって制御するステップと、を含む、
    パワー・オーバー・イーサーネットのための方法。
  10. 前記電力調達機器チップが、給電されるデバイスに電力をすでに供給しているか否かを、前記主制御ユニットによって決定するステップと、
    前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をすでに供給している場合に、前記電力調達機器チップについての状態情報を取得するステップ、又は、
    前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をまだ供給していない場合に、前記電力調達機器チップを初期化するステップと、
    あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了するステップと、をさらに含む、請求項9に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための方法。
  11. 前記前処理ユニットによって、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするステップは、
    給電されるデバイスのための電力供給の合計の出力電力を取得するステップと、
    各々の給電されるデバイスの合意された電力を取得するステップと、
    前記合計の出力電力及び各々の給電されるデバイスの前記合意された電力にしたがって、電源をオンにされるべき給電されるデバイスを決定するステップと、
    前記電源をオンにされるべき給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップに指示するステップと、を含む、請求項9又は10に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための方法。
  12. 主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定するステップは、
    揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出するステップであって、前記揮発性メモリは、前記主制御ユニットの中に配置され、又は、前記揮発性メモリは、前記主制御ユニットに接続される、ステップと、
    前記検出の結果に基づいて、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定するステップと、を含む、請求項9乃至11のいずれか1項に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための方法。
  13. 主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定するステップは、
    あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、前記主制御ユニットの関連する状態パラメータ、リセット信号、及びクロック信号にしたがって、論理的な結果を算出するステップと、
    前記論理的な結果にしたがって、前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを決定するステップと、を含む、請求項9乃至11のいずれか1項に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための方法。
  14. 電力調達機器チップ及び電力供給ポートを含む電力調達機器において使用されるパワー・オーバー・イーサーネットのための装置であって、当該装置は、主制御モジュール及び前処理モジュールを含み、
    前記前処理モジュールは、主制御モジュールが電源オンのときに起動するか否かを決定し、
    前記主制御モジュールが電源オンのときに起動する場合には、前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように前記電力調達機器チップに指示し、
    前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されている場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップに指示する、ように構成される、
    パワー・オーバー・イーサーネットのための装置。
  15. 前記主制御モジュールは、
    前記電力調達機器チップが、給電されるデバイスに電力をすでに供給しているか否かを決定し、
    前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をすでに供給している場合に、前記電力調達機器チップについての状態情報を取得するか、又は、
    前記電力調達機器チップが、前記給電されるデバイスに電力をまだ供給していない場合に、前記電力調達機器チップを初期化し、
    あらかじめ格納されている設定規則にしたがって、システム設定を完了する、ように構成される、請求項14に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための装置。
  16. 前記前処理モジュール及び前記主制御モジュールは、主制御チップにインストールされ、前記主制御モジュールが主プログラムをロードする又は主プログラムに移動する前に、前記前処理モジュールは、実行され、
    前記主制御モジュールは、前記主制御チップにインストールされ、前記前処理モジュールは、マイクロコントローラにインストールされ、前記マイクロコントローラは、前記主制御チップから独立しており、前記マイクロコントローラは、電源及び前記電力調達機器チップに接続される、請求項14又は15に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための装置。
  17. 前記主制御モジュールは、検出結果を取得するために、揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出するように構成され、前記揮発性メモリは、前記主制御チップの中に配置され、
    前記前処理モジュールは、前記検出結果に基づいて、前記主制御モジュールが電源オンのときに起動するか否かを決定するように構成される、請求項16に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための装置。
  18. 前記前処理モジュールは、検出結果を取得するために、揮発性メモリの中のデータが消えるか否かを検出し、そして、前記検出結果に基づいて、前記主制御モジュールが電源オンのときに起動するか否かを決定する、ように構成され、前記揮発性メモリは、前記主制御チップの中に配置される、請求項16に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための装置。
  19. 前記主制御モジュールは、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、前記主制御チップの関連する状態パラメータ、リセット信号、及びクロック信号にしたがって、論理的な結果を算出するように構成され、
    前記前処理モジュールは、前記主制御モジュールからの前記論理的な結果を取得し、前記論理的な結果にしたがって、前記主制御モジュールが電源オンのときに起動するか否かを決定する、ように構成される、請求項16に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための装置。
  20. 前記前処理モジュールは、あらかじめ設定された論理的なアルゴリズムを使用することによって、前記主制御チップの関連する状態パラメータ、リセット信号、及びクロック信号にしたがって、論理的な結果を算出し、前記論理的な結果にしたがって、前記主制御モジュールが電源オンのときに起動するか否かを決定する、ように構成される、請求項16に記載のパワー・オーバー・イーサーネットのための装置。
  21. 主制御ユニット、前処理ユニット、電力調達機器チップ、及び電力供給ポートを含む電力調達機器に適用されるパワー・オーバー・イーサーネットのためのコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムは、コンピュータ実行可能な命令を含み、前記コンピュータ実行可能な命令は、前記電力調達機器のプロセッサによって実行されると、前記電力調達機器に、
    前記主制御ユニットが電源オンのときに起動するか否かを前記前処理ユニットによって決定するステップと、
    前記主制御ユニットが電源オンのときに起動する場合に、前記前処理ユニットによって、前記電力供給ポートが有効な給電されるデバイスに接続されているか否かを検出するように前記電力調達機器チップに指示するステップと、
    前記電力供給ポートが前記有効な給電されるデバイスに接続されているということを決定する場合に、あらかじめ設定された規則にしたがって、前記前処理ユニットによって、前記有効な給電されるデバイスの電源をオンにするように前記電力調達機器チップを制御するステップと、を含む、方法を実行させる、
    コンピュータプログラム。


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