JP6457339B2 - 直流遮断器 - Google Patents
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Description
[1.構成]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の直流遮断器の構成の一例を示す回路図である。本実施形態の直流遮断器は、直流線路
に流れる直流電流を遮断するものである。直流遮断器は、ブリッジ回路1を有する。ブリッジ回路1は、2つの直列回路1a、1bが逆並列に接続されて構成されている。2つの直列回路1a、1bは、それぞれ複数のリアクトル2と複数のコンデンサ3を含み、多段で構成される。
次に、直流線路において事故が発生した場合の、本実施形態の直流遮断器の動作について、図2〜6を参照して説明する。図2〜4は、直流遮断器を流れる電流の経路を示す図である。図5および6は、事故発生後において、電流の経路AおよびB、第1の遮断器4、第2の遮断器5に流れる電流の波形を示すグラフであり、横軸を時間、縦軸を電流値として電流波形を示している。
図2は、事故発生前の定常電流が流れている直流線路における電流経路を示している。事故発生前の定常電流が流れている場合には、第1の遮断器4および第2の遮断器5は閉状態とされている。電流経路Aにおいては直流電流が流れているため、コンデンサ3には電流が流れない。従って、実線の太い矢印で示す電流経路Aにおいて定常電流が流れる。
図3は、例えば電流が流れる方向において第2の遮断器5の下流側に、地絡事故が発生した場合の電流経路を示している。地絡事故が発生することで、コンデンサ3にも電流が流れる。従って、電流経路Aに加えて、破線の太い矢印で示す電流経路Bにおいても電流が流れる。すなわち、第1の遮断器4を介して各リアクトル2を流れる電流経路Aと、第1の遮断器4を介して各コンデンサ3を流れる電流経路Bと、の2つの電流経路が生じる。
図4は、第1の遮断器4が遮断された後の電流経路を示している。第1の遮断器4が遮断されると、残留電流が電流経路Cと電流経路Dを流れる。電流経路Cは直列回路1aに相当し、電流経路Dは直列回路1bに相当する。電流経路Cおよび電流経路Dを流れる残留電流が加算されたものが、第2の遮断器5に流れる。第2の遮断器5において、電流経路Cおよび電流経路Dを流れる2つの残留電流は互いに打ち消し合うため、図6に示す通り電流零点が発生する。なお、図では省略しているが、電流零点は複数発生する。よって、任意の電流零点において、第2の遮断器5を遮断することで、事故点の切り離しが完了する。なお、第2の遮断部5の遮断は、図示しない制御回路が第2の遮断部5に開制御信号を出力することにより行われる。
以上のような本実施形態の作用効果について、図7を参照して説明する。図7は、直列回路1a、1bが多段で構成される本実施形態の直流遮断器と、2つの直列回路を1段で構成した直流遮断器と、において第1の遮断器4に印加される電圧を測定した結果を示すグラフである。図7からも明らかな通り、本実施形態の直流遮断器では、第1の遮断器4に印加される電圧が、1段構成と比べて抑えられている。
第2の実施形態の直流遮断器の構成は、基本的には第1の実施形態と同じである。ただし、図8に示す通り、電流が流れる方向において第2の遮断器5の下流側に、負荷リアクトル6が接続されている。負荷リアクトル6は、インダクタンス値を変更可能に設けられている。
第3の実施形態の直流遮断器の構成は、基本的には第1の実施形態と同じである。ただし、図10に示す通り、コンデンサ3と抵抗7が直列に接続されている。このような本実施形態において、直流遮断器を流れる電流経路について図11を参照して説明する。図11(a)に示す通り、事故発生前の定常電流が流れている場合の電流経路Aは、第1の実施形態と同じである。
第4の実施形態の直流遮断器の構成は、基本的には第1の実施形態と同じである。ただし、図15に示す通り、コンデンサ3と転流リアクトル8が直列に接続されている。このような本実施形態において、直流遮断器を流れる電流経路は、事故発生前後において、第3の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第5の実施形態の直流遮断器の構成は、基本的には第1の実施形態と同じである。ただし、図19に示す通り、コンデンサ3とスイッチ9が直列に接続されている。スイッチ9は、事故発生前は開状態に制御されている。事故発生後は、スイッチ9を閉状態とした後、第1の遮断器4を開状態に制御する。このような本実施形態において、直流遮断器を流れる電流経路は、事故発生前後において、第3の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(1)上記の実施形態では、リアクトル2およびコンデンサ3をそれぞれ2素子ずつ用いた2段構成の直流遮断器を例に説明した。ただし、リアクトル2およびコンデンサ3の素子数はこれに限定されない。直流遮断器は2段構成以上であれば良く、第1の遮断器4および第2の遮断器5に印加される電圧および絶縁距離を考慮し、必要な段数で構成することができる。
1a、1b…直列回路
2…リアクトル
3…コンデンサ
4…第1の遮断器
5…第2の遮断器
6…負荷リアクトル
7…抵抗
8…転流リアクトル
9…スイッチ
Claims (9)
- 直流線路に流れる直流電流を遮断する直流遮断器であって、
それぞれ複数のリアクトルと複数のコンデンサを含み、多段で構成される2つの直列回路が逆並列に接続されるブリッジ回路と、
前記2つの直列回路の、前記リアクトルと前記コンデンサの各接続点間に接続される複数の第1の遮断器と、
前記ブリッジ回路に直列に接続される第2の遮断器と、を有し、
前記複数の第1の遮断器は、
前記直流線路に定常電流が流れているときは閉状態であり、
前記直流線路において事故が発生したときにおいて、前記リアクトルと前記コンデンサを流れる電流により電流零点が発生した場合に開状態とされ、
前記第2の遮断器は、
前記直流線路に定常電流が流れているときは閉状態であり、
前記複数の第1の遮断器の遮断後に、前記電流零点が発生した場合に開状態とされること、
を特徴とする直流遮断器。 - 前記複数の第1の遮断器は、機械式の遮断器であることを特徴とする請求項1記載の直流遮断器。
- 前記第2の遮断器は、機械式の遮断器であることを特徴とする請求項1又は2記載の直流遮断器。
- 前記第2の遮断器は、前記複数の第1の遮断器よりも開閉速度が遅い遮断器であることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項記載の直流遮断器。
- 前記第2の遮断器には、負荷リアクトルが接続され、
前記負荷リアクトルは、インダクタンス値が可変であることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項記載の直流遮断器。 - 前記負荷リアクトルのインダクタンス値が、前記第1の遮断器を流れる電流が、所定の値以下で最も大きい値となるように設定されていることを特徴とする請求項5記載の直流遮断器。
- 前記コンデンサに、抵抗が直列に接続されたことを特徴とする請求項1〜6いずれか一項記載の直流遮断器。
- 前記コンデンサに、転流リアクトルが直列に接続されたことを特徴とする請求項1〜7いずれか一項記載の直流遮断器。
- 前記コンデンサに、スイッチが直列に接続され、
前記スイッチが事故発生後に閉状態とされた後に、前記第1の遮断器が開状態とされること、を特徴とする請求項1〜8いずれか一項記載の直流遮断器。
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