JP6456009B2 - 受信装置、送信装置、及び受信プログラム - Google Patents
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Description
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(システム構成例)
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成例を示す概略ブロック図である。
放送システム1は、送信装置11、送信装置12、放送伝送路21、通信伝送路22、受信装置31及び受信装置32を含んで構成される。
メディアコンポーネントとは、メディア(例えば、映像、音声)のデータを符号化した符号化データである。
送信装置12は、メディア毎に表示する表示領域を指定するコンポジッション情報(Composition Information、構成情報)を通信伝送路22に送信する。送信装置12は、例えば、メディアサーバである。本実施形態では、コンポジッション情報は、受信装置31、32で受信したメディアコンポーネントに基づくメディアを用いてコンテンツを構成する際に用いられる。以下の説明では、表示とは、映像(動画)、静止画、テキスト等を表示するという意味の他、音声を再生するという意味にも用いることがある。その音声は、表示される映像等のメディアと対応付けられたものであってもよい。
通信伝送路22は、送信装置12が送信した送信信号を特定の受信装置、例えば、受信装置32に一方向又は双方向に伝送する伝送路である。通信伝送路22は、無線、有線又はその組み合わせ、例えば、インターネット、公衆通信網等の広域通信網、これらに接続された通信回線、又はその他の通信網との組み合わせである。
受信装置32は、放送伝送路21からメディアコンポーネントを受信し、通信伝送路22からコンポジッション情報を受信する。受信装置32は、受信したコンポジッション情報に基づいて、メディアコンポーネントを復号したメディアデータからコンテンツを構成し、構成したコンテンツを表示する。
なお、放送システム1において、送信装置12又は受信装置32を省略してもよい。また、受信装置31、32の個数は、それぞれ1個に限られず、1個より多い数、例えば、不特定多数であってもよい。
次に、放送伝送路21と通信伝送路22でそれぞれ伝送される送信信号の例について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信信号の例を示す概念図である。
図2の上段、下段は、それぞれ放送伝送路21、通信伝送路22で伝送される送信信号を示す。通信伝送路22を示す横長の円筒の右下に示されている左向きの矢印は、放送伝送路21、通信伝送路22のそれぞれにおいて送信信号が送信される順序(送信順)を示す。
放送伝送路21では、予め定めた時間間隔(例えば、10ms)でMPU1、MPU2、…、MPUn(nは、順序を示す自然数)、…という順序でMPU(Media Processing Unit)を示す信号が伝送される。MPUは、上述したメディアコンポーネント、即ち、映像や音声等のメディアを符号化したデータを所定の形式でカプセル化したデータである。
他方、送信先となる受信装置32が複数ある場合には(マルチキャスト)、送信装置12は、コンポジッション情報を予め定めた時間間隔で送信する。これにより、受信装置32は、コンテンツを構成するための情報が与えられる。その時間間隔は、例えば、MTTが伝送される時間間隔と等しくてもよいが、その時間間隔よりも長くてもよい。
次に、本実施形態に係る送信装置11の構成例について説明する。
図3は、本実施形態に係る送信装置11の構成例を示す概略ブロック図である。
送信装置11は、データ入力部111と放送送信部112を含んで構成される。
データ入力部111は、メディアに係るデータとしてメディア信号を、そのメディアの種類に応じた方式で符号化してメディアコンポーネントを生成する符号化部を備えてもよい。符号化部は、例えば、映像信号をMPEG−4 AVC(Advanced Video Coding)方式で符号化してもよい。また、符号化部は、例えば、音声信号をMPEG−4オーディオ符号化方式で符号化してもよい。
カプセル化部113は、データ入力部111から入力されたメディアコンポーネントをカプセル化してMPUを生成する。MPUは、メディアコンポーネントを格納するペイロード(データ本体)と、そのメディアコンポーネントの属性を示すヘッダを含む。ヘッダには、そのMPUを生成した順序を示すシーケンス番号を含む。また、そのメディアコンポーネントに係るメディアの表示時刻を所定の形式、例えば、NTP(NetworkTimestamp Protocol)形式で示すタイムスタンプを生成する。シーケンス番号とタイムスタンプは、例えば、それぞれ、32ビット、64ビットのバイナリ形式のデータである。タイムスタンプは、32ビットの短形式のデータであってもよい。カプセル化部113は、生成したMPUを制御信号生成部114及び送信処理部115に出力する。
MTTは、コンテンツを構成するメディアの種類と、それぞれのメディアの表示時刻を特定する情報である。MTTは、例えば、(a)そのMPUを送信処理部115で格納するMMTパケットを示すパケット識別子(packet_id)、(b)そのMPUを特定するMPUのシーケンス番号、(c)そのMPUに係るメディアの表示時刻を示すタイムスタンプ情報を含む。このパケット識別子は、例えば、16ビットのバイナリ形式のデータで示される。(b)、(c)の情報量が、それぞれ32ビット、64ビットである場合には、1個のMTTは、14バイトのバイナリ形式のデータである。
1つのコンテンツについて複数のメディア、例えば映像と音声が含まれる場合には、制御信号生成部114は、メディア毎に前記の情報、例えば(a)−(c)を含むMTTを生成する。
送信処理部115が生成するMMTパケットのヘッダには、そのMMTパケットを特定するパケット識別子(packet_id)が含まれる。ペイロードに制御信号を含む場合には、さらにペイロードに格納しているデータの種類を示すメッセージ識別子があり、制御信号の種類(例えば、MTT)やコンポジッション情報、等を識別することができる。
送信処理部115は、生成したMMTパケットを格納したIPパケットを生成し、生成したIPパケットを放送伝送路21に送信する。
次に、本実施形態に係る送信装置の構成例について説明する。
図4は、本実施形態に係る送信装置12の構成例を示す概略ブロック図である。
送信装置12は、データ入力部121と通信送信部122とを含んで構成される。
データ入力部121には、コンテンツを構成するメディアの種類毎の表示領域を指定するコンポジッション情報を示すデータが入力され、入力されたデータを通信送信部122に出力する。データ入力部121に入力されるコンポジッション情報に係るコンテンツは、送信装置11に入力されたデータに係るコンテンツと同一である。
通信送信部122は、生成したMMTパケットを格納したIPパケットを生成し、生成したIPパケットを通信伝送路22に送信する。
通信送信部122は、所定の複数の受信装置を送信先として生成したIPパケットを一斉に送信してもよい(マルチキャスト)。送信先となる複数の受信装置には、受信装置32が含まれていてもよい。通信送信部122は、通信伝送路22上で送信装置12に接続されている予め定めたゲートウェイデバイス(例えば、ルータ、図示せず)にそのIPパケットを予め定めた時間間隔で送信してもよい。当該ゲートウェイデバイスは、その複数の受信装置にコンポジッション情報を要求するか否かを問い合わせる送信制御信号(例えば、MLD(Multicast Listener Query))を送信してもよい。当該ゲートウェイデバイスは、後述するコンポジッション情報要求信号を受信したことに応じて、コンポジッション情報を受信装置32に送信する。
次に、本実施形態に係る受信装置31の構成例について説明する。
図5は、本実施形態に係る受信装置31の構成例を示す概略ブロック図である。
受信装置31は、放送受信部311、メディア特定部312、復号部313、制御部314及びメディア表示部315を含んで構成される。
識別したデータの種類が制御信号であり、かつ、その制御信号がMTTである場合には、放送受信部311は、抽出したMMTパケットからMTTを抽出し、抽出したMTTをメディア特定部312に出力する。
識別したデータの種類がMPUである場合には、放送受信部311は、抽出したMMTパケットからMPUを抽出し、抽出したMPUをメディア特定部312に出力する。
メディア特定部312は、放送受信部311から入力されたMPUのうち、MTTが示すシーケンス番号のMPUを選択する。メディア特定部312は、選択したMPUと特定したメディアの種類を示すメディア種類情報を復号部313に出力する。
映像表示部316は、制御部314から入力されたコンテンツデータに含まれる映像信号が示す映像、静止画信号が示す静止画、又はテキストデータが示すテキストを表示する。映像表示部316は、例えば、液晶ディスプレイである。
音声再生部317は、制御部314から入力されたコンテンツデータに含まれる音声信号に基づく音声を再生する。音声再生部317は、例えば、スピーカ、イヤホン等である。
例えば、制御部314に入力されたメディアデータがコンテンツを構成する映像信号と音声信号である場合には、映像表示部316は、その映像信号が示す映像をコンポジッション情報で指定された表示領域に表示する。音声再生部317は、その音声信号に基づく音声を、映像表示部316に表示した映像に係る音声として再生する。
図6は、本実施形態に係る受信装置32の構成例を示す概略ブロック図である。
受信装置32は、放送受信部311、メディア特定部312、復号部313、通信受信部321、メディア特定部322、制御部324及びメディア表示部315を含んで構成される。
なお、送信装置12が、コンポジッション情報を送信先として受信装置32を含む複数の受信装置に送信(マルチキャスト)する場合には、通信受信部321は、マルチキャスト配信に係る受信制御信号をコンポジッション情報要求信号として生成、送信する。このような受信制御信号には、例えば、MLDに対する応答メッセージや予め定めた送信先装置のグループ(マルチキャストグループ)への参加要求を示すJOIN(参加)メッセージがある。通信受信部321は、通信伝送路22上で受信装置32に接続されているゲートウェイデバイスに生成したコンポジッション情報要求信号を送信する。ゲートウェイデバイスは、受信装置32からコンポジッション情報要求信号を受信した後、送信装置12から受信したコンポジッション情報を含むIPパケットを受信装置32に送信する。
識別したデータの種類がコンポジッション情報である場合には、放送受信部311は、抽出したMMTパケットからコンポジッション情報を示すデータを抽出し、抽出したデータをメディア特定部322及び制御部324に出力する。
図7は、本実施形態に係る受信装置31が行う受信処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS101)放送受信部311は、送信装置11からMTTを放送で受信する。
ここで、放送受信部311は、放送伝送路21から受信したIPパケットからMMTパケットを抽出し、抽出したMMTパケットに格納されたデータの種類がMTTであることを識別する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)メディア特定部312は、必要なMPUとして、受信したMTTが示すシーケンス番号のMPUと、MPUに含まれるメディアコンポーネントに係るメディアの表示時刻をMTTに基づいて特定する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS104)復号部313は、メディア特定部312が特定したMPUに含まれるメディアコンポーネントを復号してメディアデータを生成する。その後、ステップS105に進む。
図8は、本実施形態に係る受信装置32が行う受信処理の例を示すフローチャートである。図8に示す受信処理は、図7に示す受信処理と同様にステップS101−S105を有するが、さらにステップS106−S111を有する。ステップS105が完了した後、ステップS106に進む。
通信受信部321は、抽出したMMTパケットに含まれるメッセージ識別子が示すデータの種類がコンポジッション情報であることを識別する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)メディア特定部322は、受信したコンポジッション情報に基づいて必要なMPUと、MPUに含まれるメディアコンポーネントに係るメディアの表示時刻を特定する。ここで、メディア特定部322は、コンポジッション情報が示すメディアを表示時間帯毎に特定する。その後、ステップS109に進む。
(ステップS110)復号部313は、メディア特定部322が特定したMPUに含まれるメディアコンポーネントを復号してメディアデータを生成する。その後、ステップS111に進む。
図9では、上位の階層に係るパケット又はデータほど上方に示されている。MMTパケットは、UDP(User Datagram Protocol)/TCP(Transmission Control Protocol)パケット411に隣接する上位の階層にある。UDP/TCPパケット411は、IPパケット401に隣接する上位の階層にある。
Unit)452がある。AU452とは、時間による情報(timing information)の属性が定義されうるデータの最小単位である。AU452は、例えば、1フレームの動画像の符号化データが該当し、異なるフレームの符号化データはそれぞれ異なるAUに属する。AU452に隣接する上位の階層には、MFU(Media Fragment Unit)461がある。
図10は、コンポジッション情報の例(1)を示す概念図である。
図10に示すコンポジッション情報CI1は、映像表示部316の表示領域d1の全体に1つのメディア(MPU Aに含まれるメディアコンポーネント、例えば、映像)の表示領域a11が指定されていることを示す。この1つのメディアには、音声と対応づけられていてもよい。コンポジッション情報CI1は、コンテンツを構成するメディアとメディア毎の表示領域を示すコンポジッション情報のうち最も基本的なものである。コンポジッション情報CI1は、例えば、受信装置31の制御部314、324に予め設定されていてもよい。
図11に示すコンポジッション情報CI2は、表示領域d1の全体に2つのメディア(MPU A、Bにそれぞれ含まれるメディアコンポーネント)のそれぞれについて表示領域a21、a22が指定されていることを示す。表示領域a21は、表示領域a22の上方に互いに重ならないよう配置されている。また、表示領域a22の形状は、表示領域a21の形状よりも横長の長方形である。2つのメディアは、同一の種類であってもよいし異なっていてもよい。例えば、表示領域a21、表示領域a22には、映像、テキストがそれぞれ割り当てられていてもよい。
図12に示すコンポジッション情報CI3は、複数の映像表示部316のそれぞれの表示領域d1、d2に2つのメディア(MPU A、Bにそれぞれ含まれるメディアコンポーネント)のそれぞれについて表示領域a11、a31が指定されていることを示す。例えば、表示領域a11は、親機であるテレビジョン受信器の映像表示部の表示領域d1であり、表示領域a31は、子機である携帯電話機の映像表示部の表示領域d2である。
また、1つの受信装置が複数の映像表示部316を備える場合には、その複数の映像表示部316の表示領域毎にメディアの表示領域がそれぞれ割り当てられていてもよい。従って、コンポジッション情報は、あるコンテンツにおいて必要とするメディア、メディア毎の表示領域及びその指定位置(代表点)、音声と対応付けるか否かの他、表示領域毎の映像表示部316(表示デバイス)を指定する情報が含まれていてもよい。また、コンポジッション情報は、これらの指定される情報が表示時刻や所定の契機(例えば、クリック操作等の操作入力の検出)等によって異なるものを含んでいてもよい。
図13に示すコンポジッション情報CI4は、表示領域d1の全体に3つのメディアのそれぞれについて表示領域a41、a42、a43が指定されていることを示す。表示領域a41は、映像(Video1)を表示する領域であり、その左上端が表示領域d1の左上端と等しい位置に配置されている。表示領域a41を表示する映像(Video1)には、音声(Audio1)が対応付けられている。表示領域a42は、静止画(Image1)を表示する領域であり、表示領域a41の右方に配置されている。表示領域a43の形状は、テキスト(Text1)を表示する領域であり、表示領域a41、a42の下方に配置されている。
図14は、コンポジッション情報を示すデータの例の一部分を示す図である。
図15は、コンポジッション情報を示すデータの例の残りの部分を示す図である。
図14、15に示されるように、コンポジッション情報を示すデータは、マークアップ言語の一種であるXML(Extensible Markup Language)で表記されたテキスト形式のデータである。従って、コンポジッション情報を示すデータは、コンテンツの製作者にとって判読可能であるため、容易かつ多様な指定が可能である。
また、同一の機器内にとどまらず異なるプラットフォーム上で動作するアプリケーションの相互運用、例えば、動作の開始、停止等を実現するために利用される。
本実施形態では、コンテンツを構成するメディアに係るメディアコンポーネントと、前記メディアコンポーネントを識別する制御信号とを放送伝送路から受信する。また、本実施形態では、制御信号が識別するメディアコンポーネントを復号したメディアを前記構成情報が指定する表示領域に表示させる。
これにより、情報量が多い構成情報を放送伝送路で伝送する必要がなくなるため、コンテンツを放送によって有効に伝送することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る放送システム2(図示せず)は、放送システム1(図1)において送信装置11、受信装置31の代わりに送信装置11a、受信装置31aを備える。
図16は、本実施形態に係る送信装置11aの構成を示す概略ブロック図である。
送信装置11aは、データ入力部111及び放送送信部112aを含んで構成される。
放送送信部112aは、カプセル化部113、制御信号生成部114a及び送信処理部115を含んで構成される。
コンポジッション情報識別子は、例えば、8ビットのバイナリ形式のデータで示される。この場合、最大256通りのコンポジッション情報を利用することができる。(a)−(c)の情報量が14バイトである場合、1個のMTTは、15バイトのバイナリ形式のデータである。
図17は、本実施形態に係る受信装置31aの構成例を示す概略ブロック図である。
受信装置31aは、放送受信部311、メディア特定部312a、復号部313、制御部314a及びメディア表示部315を含んで構成される。制御部314aには、上述した複数の互いに異なるコンポジッション情報を予め記憶しておく。
メディア特定部312aは、読み出したコンポジッション情報を解析して、メディア特定部322(図6)と同様にコンテンツを構成する際に必要とするメディアを表示時間帯毎に特定する。
図18は、本実施形態に係る受信装置31aが行う受信処理の例を示すフローチャートである。
図18に示す受信処理は、図7に示す受信処理におけるステップS101、S104を有し、さらにステップS121〜S124を有する。図18に示す受信処理において、ステップS101が完了した後、ステップS121に進む。
(ステップS122)メディア特定部312aは、読み出したコンポジッション情報に基づいて必要なMPUと、MPUに含まれるメディアコンポーネントに係るメディアの表示時刻を特定する。その後、ステップS123に進む。
また、本実施形態では、メディア毎の表示領域を指定する構成情報であって、それぞれ異なる複数の構成情報のいずれかを示す構成情報識別子を受信する。そして、本実施形態では、予め設定された複数の構成情報のうち構成情報識別子が示す構成情報が指定する表示領域に復号したメディアを表示させる。
これにより、情報量が大きい構成情報を伝送しなくても、情報量が格段に小さい構成識別情報が示す構成情報を用いることで、コンテンツを構成する際に、メディアの種類、メディア毎の表示領域の差異を考慮した、より柔軟なレイアウトの指定ができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る放送システム3(図示せず)は、放送システム1(図1)において送信装置11、受信装置31の代わりに送信装置11b、受信装置31bを備える。送信装置11bは、自装置が送信するコンテンツに係るコンポジッション情報を低頻度、つまり予め定めた長い時間間隔(例えば、数十秒に1回)で放送伝送路21に送信する。この時間間隔は、受信装置31が起動してからメディアを表示するまでに要する最大の時間(待ち時間)となる。そこで、待ち時間としてユーザが許容できる時間に基づいて、この時間間隔を予め定めておいてもよい。この時間間隔は、送信装置11bがメディアコンポーネントを格納するMPUや、MTTを送信する時間間隔よりも大きい。
放送伝送路21では、MPUとコンポジッション情報が伝送される。受信装置31bは、受信したMPUに含まれるメディアコンポーネントとコンポジッション情報を用いてコンテンツを構成する。
ここで、コンポジッション情報が伝送される時間間隔は、MPUやMTTが伝送される時間間隔よりも十分に大きいため、コンポジッション情報を伝送することによって、メディアコンポーネントを伝送するための伝送容量を圧迫せずに済む。
図20は、本実施形態に係る送信装置11bの構成を示す概略ブロック図である。
送信装置11bは、データ入力部111及び放送送信部112bを含んで構成される。
送信処理部115bは、送信処理部115(図3)と同様にMPUを格納したMMTパケットを生成する。
送信処理部115bには、他機器(例えば、送信装置12)からコンポジッション情報を予め取得しておき、取得したコンポジッション情報を格納したMMTパケットを生成する。送信処理部115bは、生成したMMTパケットを格納したIPパケットを生成し、生成したIPパケットを放送伝送路21に送信する。
図21は、本実施形態に係る受信装置31bの構成を示す概略ブロック図である。
受信装置31bは、放送受信部311b、メディア特定部312b、復号部313、制御部314b及びメディア表示部315を含んで構成される。即ち、受信装置31bは、受信装置31(図5)において放送受信部311、メディア特定部312及び制御部314の代わりに、放送受信部311b、メディア特定部312b及び制御部314bを備える。
放送受信部311bから入力されたデータがMPUである場合には、メディア特定部312bは、MPUからシーケンス番号及びメディアコンポーネントを抽出する。メディア特定部312bは、特定したメディアの種類と表示時間帯に適合するシーケンス番号を有するMPUを選択する。メディア特定部312bは、選択したMPUと特定したメディアの種類を示すメディア種類情報を対応付けて復号部313に出力する。
図22は、本実施形態に係る受信装置31bが行う受信処理の例を示すフローチャートである。
図22に示す受信処理は、図7に示す受信処理におけるステップS104を有し、さらにステップS131〜S134を有する。
(ステップS132)メディア特定部312bは、受信したコンポジッション情報に基づいて必要なMPUと、MPUに含まれるメディアの表示時刻を特定する。ここで、メディア特定部312bは、コンポジッション情報に基づいて、必要とするメディアの種類を表示時間帯毎に特定する。その後、ステップS133に進む。
MTTを送信する時間間隔(例えば、100ms)は、コンポジッション情報を送信する時間間隔(例えば、数十秒)よりも格段に短い。そのため、放送受信部311bは、コンポジッション情報を受信する前にMTTを受信することがある。そこで、制御部314bに、制御部314(図5)と同様に予めコンポジッション情報を設定しておき、受信装置31bは図7に示す受信処理を行ってもよい。これにより、受信装置31bは、コンポジッション情報を受信する前に、受信したメディアコンポーネントに基づいてデフォルトのレイアウトでコンテンツを構成することができる。そのため、ユーザには、本来のレイアウトでのコンテンツが提供されるまでの間、デフォルトのレイアウトでのコンテンツが提供されるため、コンテンツが表示されるまでの時間を空費することが避けられる。
また、本実施形態では、その構成情報を予め定めた時間間隔の閾値よりも長い時間間隔で受信し、受信した構成情報が指定する表示領域に復号したメディアを表示させることを特徴とする。
そのため、コンテンツを伝送する伝送容量を圧迫せずに、コンテンツを構成するための構成情報を伝送することができる。
また、上述した実施形態における受信装置31、31a、31b、32の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。受信装置31、31a、31b、32の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
受信装置31、31aのメディア特定部312、312a(図6、17)は、放送受信部311を介して受信したMPTに含まれるパケット識別子によりMMTパケットを特定する。また、メディア特定部312、312aは、特定したMMTパケットに格納されたMPUタイムスタンプ記述子に含まれるシーケンス番号のMPUを特定する。
そこで、受信装置31、31a、31bの制御部314、314a、314b(図5、17、21)、受信装置32の制御部324(図6)は、コンポジッション情報に代えて、LCTが示すメディア及び機器ごとに指定した表示領域に、復号部313から入力されたメディアデータが示すメディアを割り当ててコンテンツを構成する。
なお、送信装置12の通信送信部122(図4)は、データ入力部121から入力されたLCTを、通信伝送路22を介して受信装置32に送信する。受信装置32の制御部324は、送信装置12から通信伝送路22と通信受信部321を介してLCTを受信する。また、送信装置11bの放送送信部112b(図20)は、予め定めたLCTを、放送伝送路21を介して受信装置31bに送信してもよい。受信装置31bの制御部314bは、送信装置11bから放送伝送路21と放送受信部311bを介してLCTを受信する。
受信装置31aのメディア特定部312a(図17)は、放送受信部311から入力された制御信号に含まれるパケット識別子に基づいてMPUとそのメディアの種類を特定する。メディア特定部312aは制御信号に含まれるレイアウト番号に対応するレイアウト情報を制御部314aから読み出し、読み出したレイアウト情報に基づいてコンテンツの構成に要するディアの種類を特定する。メディア特定部312aは、特定したメディアの種類に適合するMPUと特定したメディアの種類を示すメディア種類情報を対応付けて復号部313に出力する。
制御部314aは、メディア特定部312aから入力されたレイアウト番号に対応するレイアウト情報を特定する。特定されたレイアウト情報は、復号部313から入力されたメディアデータが示すメディアを割り当ててコンテンツを構成する際に用いられる。
図23は、MPTの構成例を示す図である。
図23は、左列から右列の順に、MPTのデータ構造、MPTに含まれる各データのビット数、及びそのデータのデータ表記を示す。データ表記のuimsbfは、符号無し整数(unsigned integer)、最上位ビットが先頭(most significant bit first)のデータであることを示す。bslbfは、ビット列(bit string)、左ビットが先頭(most significant bit first)のデータであることを示す。charは、文字型(character)のデータであることを示す。
versionは、本テーブルのバージョン番号である。本テーブル内の情報に変化があった場合に1加算される。
lengthは、本テーブルの長さである。当該フィールドの直後から本テーブルの末尾までのバイト数を示す。
MPT_modeは、MPTがサブセットに分割されているときの動作モードを示す。サブセットの順番通りに処理するモードには、00という値が与えられる。最初のサブセット(サブセット0)のMPTを受信後に、同一のバージョン番号を有する任意のサブセットを処理できるモードには、01という値が与えられる。各サブセットのMPTを任意に処理できるモードには、10という値が与えられる。11という値は、留保されている(reserved)。
MMT_package_id_byteは、パッケージIDバイトである。パッケージIDバイトは、パッケージIDを示す領域である。
MPT_descriptors_lengthは、MPT記述子長である。MPT記述子長は、MPT記述子領域の長さをバイト単位で示す情報である。
MPT_descriptors_byteは、MPT記述子領域である。MPT記述子領域は、MPT記述子を格納する領域である。
identifier_typeは、識別子タイプ、MMTP(Microsoft Media Transfer Protocol)パケットフローのID体系を示す。
アセットIDを示すID体系には、0x00という値が与えられる。
asset_id_schemeは、アセットID形式を示す情報である。
asset_id_lengthは、アセットIDバイトの長さをバイト単位で示す。
asset_id_byteは、アセットIDバイトである。アセットIDバイトは、アセットIDを示す領域である。
asset_typeは、アセットタイプである。アセットタイプは、MP4レジストレーションオーソリティに登録された4文字符号を用いて表された情報である。例えば、hvclは、MPEG−H HEVC(High Efficiency Video Coding)を意味する。mp4aは、MPEG−4オーディオを意味する。
asset_clock_relation_flagは、クロック情報フラグである。クロック情報フラグは、アセットのクロック情報フィールドの有無を示す情報である。
クロック情報識別フィールド及びタイムスケールフラグフィールドが存在する場合には、1という値が与えられる。クロック情報識別フィール及びタイムスケールフラグフィールドが存在しない場合には、0という値が与えられる。
MMT_general_location_infoは、アセットのロケーション情報である。
asset_descriptors_lengthは、アセット記述子長である。アセット記述子長は、アセット記述子の全バイト長を示す。
asset_descriptors_byteは、アセット記述子領域である。アセット記述子領域は、アセット記述子を格納する領域である。
図24は、ロケーション情報の構成例を示す図である。
図24の左列から右列の順に、ロケーション情報のデータ構造、ロケーション情報に含まれる各データのビット数、及びそのデータのデータ表記を示す。
location_typeは、ロケーションタイプである。ロケーションタイプは、ロケーション情報の種類を示し、0x00から0x05までのいずれかの値をとる。0x00という値は、このロケーション情報(MMT_general_location_info)を含むテーブルが伝送されるIPデータフローと同一のIPデータフローのMMTPパケットを示す。
0x01という値は、IPv4データフローのMMTPパケットを示す。0x02という値は、IPv6データフローのMMTPパケットを示す。0x03という値は、MPEG−2 TS(Transport Stream)の放送ネットワークのMPEG−2
TSパケットを示す。0x04という値は、IPv6データフローのMPEG−2 TSパケットを示す。0x05という値は、URL(Uniform Resource Locator)を示す。
ipv4_src_addrは、送信元IPv4アドレスである。送信元IPv4アドレスは、IPv4データフローの送信元IPv4アドレスを示す。
ipv4_dst_addrは、宛先IPv4アドレスである。宛先IPv4アドレスは、IPv4データフローの宛先アドレスを示す。
dst_portは、宛先ポート番号である。宛先ポート番号は、IPデータフローの宛先ポート番号を示す。
ipv6_src_addrは、送信元IPv6アドレスである。送信元IPv6アドレスは、IPv6データフローの送信元アドレスを示す。
ipv6_dst_addrは、宛先IPv6アドレスである。宛先IPv6アドレスは、IPv6データフローの宛先アドレスを示す。
MPEG_2_transport_stream_idは、トランスポートストリーム識別子である。トランスポートストリーム識別子は、MPEG−2 TSを識別するための識別子である。
URL_lengthは、URL長である。URL長は、URLバイトフィールドの長さをバイト単位で示す。
URL_byteは、URLバイトである。URLバイトは、URLを示す領域である。
図25は、MPUタイムスタンプ記述子の構成例を示す図である。
descriptor_tagは、当該記述子の識別情報である。
descriptor_lengthは、当該記述子の記述子長である。
mpu_squence_numberは、MPUシーケンス番号である。MPUシーケンス番号は、タイムスタンプを記述するMPUのシーケンス番号である。
mpu_presentation_timeは、MPU提示時刻である。MPU提示時刻は、MPUの提示時刻を64ビットのNTP(Network Time Procol)タイムスタンプ形式で示す情報である。
図26は、LCTの構成例を示す図である。
図26は、左列から右列の順に、LCTのデータ構造、LCTに含まれる各データのビット数、及びそのデータのデータ表記を示す。
versionは、本テーブルのバージョン番号を示す。
number_of_loopは、ループ数である。ループ数は、本テーブルにおいて、このフィールドの直後に含まれるループの数Nである。
layout_numberは、レイアウト番号を示す。デフォルトのレイアウト設定には、0という値が与えられる。
device_idは、デバイスIDである。デバイスIDは、クライアント端末の番号を示す。メインデバイスには、0という値が与えられる。
region_numberは、領域番号を示す。デフォルトの領域番号には、0という値が与えられる。
left_top_pos_xは、左上水平位置である。左上水平位置は、領域の左上の水平位置を、水平方向の全画素数に対する割合で示す。全画面表示の左側、右側の左上水平位置は、それぞれ0、100である。
left_top_pos_yは、左上垂直位置である。左上垂直位置は、領域の左上の垂直位置を、垂直方向の全画素数に対する割合で示す。全画面表示の上側、下側の左上垂直位置は、それぞれ0、100である。
right_down_pos_xは、右下水平位置である。右下水平位置は、領域の右下の水平位置を、水平方向の全画素数に対する割合で示す。
right_down_pos_yは、右下垂直位置である。右下垂直位置は、領域の右下の垂直位置を、垂直方向の全画素数に対する割合で示す。
layer_orderは、レイヤ順序である。レイヤ順序は、領域の奥行方向の相対位置(階層)を示す。最後列に提示する領域には、0という値が与えられる。レイヤ順序の値が大きくなるほど、より前面出の提示を示す。
descriptorは、記述子領域である。記述子領域は、レイアウトの詳細な情報を示す記述子が格納される領域である。
図27は、レイアウトの割り当てと各フィールドの値の例(1)を示す図である。
図27(A)は、表示領域d10の全体に領域0が割り当てられたデバイス(デバイスID0)を示す。領域0は、レイアウト番号0で指定されるデフォルトレイアウトが示す単一の領域である。
図27(B)は、図27(A)のレイアウトを与える各フィールドの値を示す。ループ数、レイアウト番号、デバイスID、領域数、領域番号、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ1、0、0、1、0、0、0、100、100、0、である。
図28(A)は、レイアウト番号1で指定される3つの領域0、1、2が割り当てられたデバイス(デバイスID0)を示す。領域0は、表示領域d10の左上の大部分、領域1は、表示領域d10の右側、領域2は、表示領域d10の下側に、それぞれ配置されている。領域0−2は、互いに重なっていない。
図28(B)は、図28(A)のレイアウトを与える各フィールドの値を示す。ループ数、レイアウト番号、デバイスID、領域数は、それぞれ1、1、0、3である。左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、各領域番号について定められている。領域番号0について、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ0、0、80、80、0である。領域番号1について、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ80、0、100、100、0である。領域番号2について、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ0、80、80、100、0である。
図29(A)は、レイアウト番号2で指定される3つの領域0、1、2が割り当てられたデバイス(デバイスID0)を示す。領域1、2は、図28(A)に示す領域1、2とそれぞれ同一の領域であるが、領域0の前面に重なっている。領域0は、表示領域d10の全体に割り当てられている。
図29(B)は、図29(A)のレイアウトを与える各フィールドの値を示す。ループ数、レイアウト番号、デバイスID、領域数は、それぞれ1、2、0、3である。領域番号0について、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ0、0、100、100、0である。領域番号1について、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ80、0、100、100、1である。領域番号2について、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ0、80、80、100、1である。
図30(A)は、レイアウト番号3で指定される領域0がそれぞれ割り当てられた2つのデバイス(デバイスID0、デバイスID1)を示す。図示の例では、メインデバイスであるデバイスID0、別個のデバイスであるデバイスID1それぞれの表示領域d10、d11の全体に領域0が割り当てられている。
図30(B)は、図30(A)のレイアウトを与える各フィールドの値を示す。ループ数は2である。この例では、レイアウト番号、デバイスID、領域数がデバイス毎に与えられている。デバイスID0、デバイスID1ともに、レイアウト番号、領域数、領域番号、左上水平位置、左上垂直位置、右下水平位置、右下垂直位置、レイヤ順序は、それぞれ3、1、0、0、0、100、100、0である。
114、114a…制御信号生成部、115、115b…送信処理部、
12…送信装置、121…データ入力部、122…通信送信部、
21…放送伝送路、22…通信伝送路、
31、31a、31b、32…受信装置、311、311b…放送受信部、
312、312a、312b、322…メディア特定部、
313…復号部、314、314a、314b、324…制御部、
315…メディア表示部、316…映像表示部、317…音声再生部、
321…通信受信部
Claims (2)
- コンテンツを構成するメディアに係るメディアコンポーネントと、前記メディアコンポーネントの表示時刻を示すタイムスタンプ情報を含む制御信号を放送伝送路から受信する放送受信部と、
メディア毎の表示領域を指定する構成情報が予め設定され、前記タイムスタンプ情報に基づいて識別されるメディアコンポーネントを復号したメディアを前記構成情報が指定する表示領域に表示させる制御部と、を備え、
前記放送受信部は、メディア毎の表示領域を指定する構成情報であって、それぞれ異なる複数の構成情報のいずれかを示す構成情報識別子を前記制御信号に含めて受信し、
前記メディアコンポーネントと前記制御信号は、それぞれパケットに格納して伝送され、
前記パケットが前記制御信号をペイロードに含む場合には、さらに前記ペイロードに格納しているデータの種類を示すメッセージ識別子を含み、
前記制御部には、前記複数の構成情報が予め設定され、
前記復号したメディアを、前記構成情報識別子が示す構成情報が指定する表示領域に表示させることを特徴とする受信装置。 - コンテンツを構成するメディアに係るメディアコンポーネントと、前記メディアコンポーネントの表示時刻を示すタイムスタンプ情報を含む制御信号とを放送伝送路に送信する放送送信部、
を備え、
前記放送送信部は、メディア毎の表示領域を指定する構成情報であって、それぞれ異なる複数の構成情報のいずれかを示す構成情報識別子を前記制御信号に含めて送信し、
前記メディアコンポーネントと前記制御信号は、それぞれパケットに格納して伝送され、
前記パケットが前記制御信号をペイロードに含む場合には、さらに前記ペイロードに格納しているデータの種類を示すメッセージ識別子を含むことを特徴とする送信装置。
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