JP6454229B2 - 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6454229B2
JP6454229B2 JP2015117542A JP2015117542A JP6454229B2 JP 6454229 B2 JP6454229 B2 JP 6454229B2 JP 2015117542 A JP2015117542 A JP 2015117542A JP 2015117542 A JP2015117542 A JP 2015117542A JP 6454229 B2 JP6454229 B2 JP 6454229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
category
processing unit
offset
pixel value
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015117542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017005504A (ja
Inventor
雄一 佐山
雄一 佐山
翔平 松尾
翔平 松尾
誠之 高村
誠之 高村
清水 淳
淳 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015117542A priority Critical patent/JP6454229B2/ja
Publication of JP2017005504A publication Critical patent/JP2017005504A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6454229B2 publication Critical patent/JP6454229B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

本発明は、画像信号の符号化及び復号に関し、特にH.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)において用いられるサンプル適応オフセット(SAO)フィルタリングにおけるバンドオフセットに関する。
動画像(映像)の国際標準圧縮方式であるH.265/HEVCでは、効率よく動画像を圧縮するために、画像の予測と変換という2種類の処理が施される。画像の予測は、直近における画像間の相関関係や、同一フレームにおける近傍画素の相関関係を利用して情報を圧縮する手法である。画像の変換は、画素値が低周波成分に集まる経験則を利用して画素値を周波数成分に変換する手法である。H.265/HEVCでは離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)及び離散サイン変換(Discrete Sine Transform:DST)が採用されている。JPEGの後継規格であるJPEG2000では、離散ウェーブレット変換(Discrete Wavelet Transform:DWT)が採用されている。
H.265/HEVCでは、画像の予測や変換が原因で発生するリンギング(画像のエッジ周辺で画素値が波打つように歪む現象)の低減や画素値のずれの補完を目的として、サンプル適応オフセット(Sample Adaptive Offset:以下、SAOと称する)という機構が導入されている。
図18は、H.265/HEVCにおけるSAOの処理単位を示す説明図である。SAOは、図18に示すように、画像内の正方画素ブロック(Coding Tree Unit:CTU)を輝度成分、色差成分に分割したブロック(Coding Tree Block:CTB)ごとに処理を行う。SAOでは、CTB内の各画素を5つのカテゴリに分類する。4つのカテゴリにおいて、カテゴリごとに原画像との誤差を減少させるようなオフセット値を定める。残り1つのカテゴリでは、オフセットを与えない。H.265/HEVCでは、カテゴリの分類方法としてエッジオフセット(Edge Offset:以下、EOと称する)モード、バンドオフセット(Band Offset:以下、BOと称する)モードの2種類が存在する。
EOでは、CTB内の画素を、隣接する画素値との大小関係に基づいてカテゴリ分類する。図19は、EOにおける4種類の隣接画素の位置関係を示す説明図である。大小関係の比較に用いる隣接画素の位置関係として、図19に示すように、4種類のパターンが定義されている。図20は、EOにおけるカテゴリ分類を示す説明図である。各隣接パターンにおいて、隣接画素との大小関係を元に図20のようなカテゴリ分類を行う。図20に示すように、矢印の方向にオフセットをかける。なお、EOモードでは、カテゴリによってオフセット値の正負が固定的に定められている。このようなカテゴリ分類により、局所的な画素値の山や谷を平坦に補正する効果がある。
一方、BOでは、CTB内の画素を、画素値に基づいてカテゴリ分類する。図21は、H.265/HEVCでのBOにおけるカテゴリ分類を示す説明図である。図21に示すように、画素値の最小値(0)から最大値(画素諧調8bitの場合255)までを32個のバンドに等分し、各画素に対し、画素が属するバンドに応じてオフセット値を切り替えてオフセット処理を実施する。BOモードのSAO処理を実施するCTBでは、連続した4個のバンドを、オフセットを与える4つのカテゴリとみなす。それ以外のバンドはオフセットを与えないカテゴリに分類させる。このようなカテゴリ分類は、低周波成分の量子化誤差に基づく歪みや、フレーム間参照の位相ずれに基づく歪みの補正に有効である。
H.265/HEVCにおけるSAOでは、それぞれのカテゴリにオフセットを加えるために必要な情報として、以下に示す(A)〜(D)のパラメータを伝送する必要がある。
(A)上または左のCTUからパラメータコピーを行うか否かを示すフラグ
(B)SAOにおける、どのパターンを利用するか(4種類のEO、BO、利用しない)
(C)4つのカテゴリにおけるオフセット値
(D)BOである場合は、連続した4つのバンドにおける開始地点
H.265/HEVCにおけるSAOでは、CTUごとに自身の上または左のCTUにおけるパラメータをコピーすることが可能となっている。(B)以降のデータは、パラメータコピーを行わない場合のみ伝送する。以下では、上記のオフセットを加えるために必要な情報(A)〜(D)を、SAOパラメータと呼ぶ。また、以下では、本発明においてSAOの動作を制御するために必要となるパラメータは全てSAOパラメータの一部とみなすこととする。
以上の技術詳細については、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3に詳しく記述されている。
なお、本明細書において、画像とは、静止画像、または動画像を構成する1フレーム分の画像のことをいう。また映像とは、動画像と同じ意味であり、一連の画像の集合である。
大久保榮(監)、鈴木輝彦、高村誠之、中條健(編)、「H.265/HEVC教科書」、株式会社インプレスジャパン、pp.157−161、232−236、2013年 村上篤道、浅井光太郎、関口俊一(共編)、「高効率映像符号化技術HEVC/H.265とその応用」、株式会社オーム社、pp.154−157、2013年 ITU-T STUDY Group 16-Questions 6/16:"SERIES H:AUDIOVISUAL AND MULTIMEDIA SYSTEMS Infrastructure of audiovisual services-Coding of moving video,High efficiency video coding",Recommendation ITU-T H.265,pp.44-45,158-160,2013
BOにおいて、どの画素値がどのカテゴリに分類されるべきかは、動画像ごとに異なる。各バンドに1つのオフセット値しか定められないことから、BOがより効果的に働くためには、バンドに関して以下に示す(α)、(β)のような性質を満たしていることが望ましい。
(α)1つのバンドに対して、極端に多い画素数が割り当てられたり、極端に少ない画素数が割り当てられたりしない。
(β)画素値の値域が広い場合においても、適切な箇所にオフセットが与えられる。
(α)において、1つのバンドに極端に多い画素数が割り当てられる場合、多数の画素を一つのオフセット値のみで制御する必要があり、細かなオフセット値が設定できない。逆に、極端に少ない画素数しか割り当てられなかった場合、いくら細かなオフセット値を設定できても全体のごく僅かな部分のみの調整に留まってしまう。
(β)が満たされない場合、CTB内で頻出する画素値でありオフセットによる改善の余地があるにもかかわらず、オフセット値が割り当てられないような画素値帯が発生してしまう可能性がある。
H.265/HEVCにおけるBOでは、4つ連続した固定長のバンドをそれぞれのカテゴリとみなし、カテゴリに含まれる画素値に対して、それぞれオフセットを加える。このカテゴリの決定方法では、以下に示す(a)、(b)のような問題が発生しうる。
(a)海や空などの比較的平坦な画像の場合、画素値の変化があまり起こらないため、ごく狭い画素値の範囲に数多くの画素値が存在すると考えられる。そのため、1つまたは2つのカテゴリが数多くの画素を含んでしまう可能性があり、(α)が満たされないことによる性能劣化が発生しうるという問題がある。
(b)CTBがエッジを含むような場合、極端に離れた画素値が同じCTB内に存在するため、4つ連続した固定長のカテゴリだけでは画素値全体を覆いきれない可能性がある。そのため、(β)による性能劣化が発生しうるという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、サンプル適応オフセット処理を行っても主観画質と符号化効率の改善を図ることができる画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、分割された画像内における画素値の出現頻度を示すヒストグラムを生成し、該ヒストグラム及び復号画像信号の画素値に基づいてブロックごとに復号画像信号における符号化歪を補正するオフセットを与えるサンプル適応オフセットにおけるバンドオフセットモードを用いる画像符号化装置であって、生成した前記ヒストグラムを用いて、与えられた画像信号の画素値が属するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、前記カテゴリごとにオフセット値を最適化手法に基づいて決定するオフセット決定手段とを備え、前記画素値の前記ヒストグラムに基づいて、画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含む各カテゴリのバンド幅を決定し、決定した前記バンド幅に前記画素値を割り当てることによって前記画素値が属するn(nは3以上の整数)個のカテゴリを決定し、一部のカテゴリにおいて画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含むことができない場合には、1番目のカテゴリにおいては画素値0からj(jは1以上の整数)までの出現回数の総和に基づいて前記1番目のカテゴリの終端画素値x を決定し、2番目からn−1番目までのカテゴリにおいては画素値x +1からjまでの出現回数の総和に基づいて前記2番目からn−1番目までのカテゴリの終端画素値 n−1 を決定し、n番目のカテゴリにおいては最大画素値を前記n番目のカテゴリの終端画素値x に決定することによって前記画素値が属するカテゴリを決定する画像符号化装置である。
本発明の一態様は、前記画像符号化装置であって、前記カテゴリ決定手段は、前記カテゴリを決定した後に、決定した前記カテゴリの内部に納まる範囲で長すぎるカテゴリ長を再設定する。
本発明の一態様は、分割された画像内における画素値の出現頻度を示すヒストグラムを生成し、該ヒストグラム及び復号画像信号の画素値に基づいてブロックごとに復号画像信号に対して符号化歪を補正するオフセットを与えるサンプル適応オフセットにおけるバンドオフセットモードを用いる画像復号装置であって、生成した前記ヒストグラム及び前記オフセットを与えるために必要となる情報を読み込み、各画像信号に与えるオフセットを計算するオフセット計算手段と、前記画像信号に前記オフセットを与えることで符号化歪を補正する補正手段とを備え、前記オフセット計算手段は、画像符号化装置が画素値のヒストグラムに基づいて、画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含む各カテゴリのバンド幅を決定し、決定した前記バンド幅に前記画素値を割り当てることによって前記画素値が属するn(nは3以上の整数)個のカテゴリを決定し、一部のカテゴリにおいて画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含むことができない場合には、1番目のカテゴリにおいては画素値0からj(jは1以上の整数)までの出現回数の総和に基づいて前記1番目のカテゴリの終端画素値x を決定し、2番目からn−1番目までのカテゴリにおいては画素値x +1からjまでの出現回数の総和に基づいて前記2番目からn−1番目までのカテゴリの終端画素値 n−1 を決定し、n番目のカテゴリにおいては最大画素値を前記n番目のカテゴリの終端画素値x に決定した各カテゴリの前記終端画素値、カテゴリ数及び各画素に対して与える前記オフセットを、生成した前記ヒストグラム及び前記オフセットを与えるために必要となる情報から復元することによって、前記画素値が属するカテゴリを決定し、各画素に対して与える前記オフセットを決定する画像復号装置である。
本発明の一態様は、前記画像復号装置であって、前記オフセット計算手段は、前記カテゴリを決定した後に、決定した前記カテゴリの内部に納まる範囲で長すぎるカテゴリ長を再設定し、各画素に対して与える前記オフセットを決定する。
本発明の一態様は、コンピュータを、前記画像符号化装置として機能させるための画像符号化プログラムである。
本発明の一態様は、コンピュータを、前記画像復号装置として機能させるための画像復号プログラムである。
本発明によれば、サンプル適応オフセットのバンドオフセットにおいて、より適切なオフセット値を割り当てられるようになり、予測参照に用いる復号画像をより原画像に近づけることが可能になるため、主観画質と符号化効率の改善を図ることができるという効果が得られる。
本発明の第1の実施形態による動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による動画像復号装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すサンプル適応オフセット処理部111の構成を示すブロック図である。 図3に示すサンプル適応オフセット処理部111が行うサンプルオフセット処理の動作を示すフローチャートである。 図2に示すサンプル適応オフセット処理部209の構成を示すブロック図である。 図5に示すサンプル適応オフセット209の処理動作を示すフローチャートである。 図3に示すBO処理部303の構成を示すブロック図である。 BOのカテゴリ分類方法を示す説明図である。 図7に示すBO処理部303の処理動作を示すフローチャートである。 従来技術によるBO処理部303‘の構成を示すブロック図である。 図5に示すBO処理部404の構成を示すブロック図である。 図11に示すBO処理部404の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるBO処理部303’’の構成を示すブロック図である。 BOのカテゴリ分類方法を示す説明図である。 図13に示すBO処理部303’’の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるBO処理部404’の構成を示すブロック図である。 図16に示すBO処理部404’の処理動作を示すフローチャートである。 H.265/HEVCにおけるSAOの処理単位を示す説明図である。 EOにおける4種類の隣接画素の位置関係を示す説明図である。 EOにおけるカテゴリ分類を示す説明図である。 H.265/HEVCでのBOにおけるカテゴリ分類を示す説明図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態による動画像符号化装置及び動画像復号装置を説明する。図1は、同実施形態における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。動画像符号化装置100は、符号化対象の入力映像信号を入力し、入力映像信号の各フレームをCTUごとに符号化し、符号化結果のビットストリームを符号化ストリームとして出力する。なお、第1の実施形態では画像を動画像としているが、本技術が対象としている画像は静止画像、動画像(映像)の全てを含むものである。
動画像符号化装置100は、図1に示すように、イントラ予測処理部101、インター予測処理部102、予測残差信号生成部103、変換処理部104、量子化処理部105、逆量子化処理部106、逆変換処理部107、復号信号生成部108、フレームメモリ109、デブロッキングフィルタ処理部110、サンプル適応オフセット処理部111、インター予測情報格納部112、イントラ予測情報格納部113、及びエントロピー符号化処理部114を備えている。
イントラ予測処理部101は、入力映像信号及びフレームメモリ109からイントラ復号信号を入力し、入力映像信号に基づいて予測信号を生成する。ここで、イントラ復号信号とはイントラ予測に必要な信号(参照画像)のことを指す。また、イントラ予測とインター予測を区別せず、インター予測またはイントラ予測のどちらかの予測方式に基づいて生成された信号を予測信号と呼ぶ。イントラ予測処理部101は、入力映像信号に基づいて、予測モードなどを含むイントラ予測情報を生成し、生成したイントラ予測情報をイントラ予測情報格納部113に記憶させて格納する。
インター予測処理部102は、入力映像信号と、サンプル適応オフセット処理部111から出力するインター復号信号の2つを入力する。ここで、インター復号信号とはインター予測を行うために必要となる信号(参照画像)を指す。H.265/HEVCでは、複数のフィルタによりイントラ復号信号の符号化歪を除去することでインター復号信号が生成される。インター予測処理部102は、入力映像信号とインター復号信号とに基づいて、予測信号を生成する。また、インター予測処理部102は、入力映像信号とインター復号信号とに基づいて、動きベクトルを含むインター予測情報を生成し、生成したインター予測情報をインター予測情報格納部112に記憶させて格納する。
予測残差信号生成部103は、入力映像信号と、イントラ予測処理部101あるいはインター予測処理部102から出力される予測信号との差分を生成する。予測残差信号生成部103は、算出した差分を予測残差信号として変換処理部104に出力する。
変換処理部104は、予測残差信号生成部103から入力した予測残差信号に対してDCTやDST等の直交変換を行う。変換処理部104は、直交変換により得られた変換係数を量子化処理部105に出力する。
量子化処理部105は、変換処理部104から入力した変換係数を量子化し、その量子化された変換係数を逆量子化処理部106とエントロピー符号化処理部114の2つに出力する。
逆量子化処理部106は、量子化処理部105から入力した変換係数を逆量子化して逆変換処理部107に出力する。逆変換処理部107は、逆量子化処理部106から入力した変換係数を逆直交変換する。逆変換処理部107は、逆直交変換により得られた予測残差復号信号を、復号信号生成部108に出力する。
復号信号生成部108は、逆変換処理部107から入力した予測残差復号信号と、イントラ予測処理部101あるいはインター予測処理部102が出力する予測信号とを加算する。復号信号生成部108は、加算結果を符号化した符号化対象ブロックのイントラ復号信号としてフレームメモリ109に記憶する。
フレームメモリ109は、復号信号生成部108が生成し出力したイントラ復号信号を記憶する。デブロッキングフィルタ処理部110は、フレームメモリ109に記憶されているイントラ復号信号を読み出し、読み出したイントラ復号信号に対してデブロッキングフィルタ処理を行う。デブロッキングフィルタ処理部110は、デブロッキングフィルタ処理後の中間復号映像信号をサンプル適応オフセット処理部111へ出力する。ここで、中間復号映像信号とは、インター復号信号の生成過程で、複数のフィルタにより符号化歪などが除去されている場合、その途中過程で出力される信号を指し、第一の実施形態ではデブロッキングフィルタ処理部110の出力となる。
サンプル適応オフセット処理部111は、デブロッキングフィルタ処理部110から中間復元信号及び入力映像信号を受け取り、サンプル適用オフセット処理後の画像をインター復号映像信号としてインター予測処理部102に出力し、かつSAOパラメータをエントロピー符号化処理部114へと出力する。
なお、本実施形態ではデブロッキングフィルタ処理部110の後にサンプル適応オフセット処理部111が設けられているが、この後にH.265/HEVCの標準化において提案されていた適応ループフィルタ(Adaptive Loop Filter:ALF)といった符号化歪を低減するフィルタや復号信号の画質を改善するためのフィルタを挿入してもよい。また、各種フィルタの適用順序は入れ替わってもよい。
インター予測情報格納部112は、インター予測処理部102が生成したインター予測情報を記憶する。イントラ予測情報格納部113は、イントラ予測処理部101が生成したイントラ予測情報を記憶する。
エントロピー符号化処理部114は、(1)量子化処理部105において量子化された変換係数、(2)インター予測情報格納部112に格納されているインター予測情報と、(3)イントラ予測情報格納部113に格納されているイントラ予測情報と、(4)サンプル適応オフセット処理部111で計算されたSAOパラメータ、の4つを入力として受け取り、エントロピー符号化を行った後に符号化ストリームとして出力する。
動画像符号化装置100は、前述の各機能部を備えることにより、入力映像信号の各フレームを複数のブロック(例えばH.265/HEVCで定義されるCTUなど)に分割してブロックベースの予測符号化を行い、入力映像信号を符号化して得られた符号化ストリームを出力する。
図2は、第1の実施形態における動画像復号装置200の構成を示すブロック図である。動画像復号装置200は、図2に示した動画像符号化装置100などにより符号化されて出力される符号化ストリームを入力し、符号化ストリームを復号することにより復号画像である復号映像信号を出力する。ここで、最終的に得られる復号映像信号は、インター復号信号と等しい。
動画像復号装置200は、図2に示すように、エントロピー復号処理部201、イントラ予測処理部202、インター予測処理部203、逆量子化処理部204、逆変換処理部205、復号信号生成部206、フレームメモリ207、デブロッキングフィルタ処理部208、サンプル適応オフセット処理部209、インター予測情報格納部210及びイントラ予測情報格納部211を備えている。
エントロピー復号処理部201は、符号化ストリームを入力として受け取り、以下に示す(1)〜(4)の4つの情報を出力する。(1)入力した符号化ストリームから復号対象ブロックの量子化変換係数をエントロピー復号して逆量子化処理部204へ出力し、(2)イントラ予測に関するイントラ予測情報をエントロピー復号しイントラ予測情報格納部211へ出力し、(3)インター予測に関するインター予測情報をエントロピー復号し、インター予測情報格納部210へ出力し、(4)サンプル適応オフセット処理部209へSAOパラメータを出力する。
イントラ予測処理部202は、フレームメモリ207からイントラ復号信号を参照画像として読み出す。また、イントラ予測処理部202は、イントラ予測情報格納部211からイントラ予測情報を読み出す。そして、イントラ予測処理部202は、読み出した参照画像と、読み出したイントラ予測情報に基づいて、予測信号を生成する。
インター予測処理部203は、インター予測情報格納部210からインター予測情報を読み出す。そして、インター予測処理部203は、インター予測情報と、サンプル適応オフセット処理部209が出力したインター復号信号とに基づいて、予測信号を生成する。
逆量子化処理部204は、エントロピー復号処理部201から読み出した量子化変換係数を逆量子化して復号変換係数を算出し、算出した復号変換係数を逆変換処理部205に出力する。
逆変換処理部205は、逆量子化処理部204から入力した復号変換係数に逆直交変換を施し、予測残差復号信号を算出し、算出した予測残差復号信号を復号信号生成部206に出力する。
復号信号生成部206は、逆変換処理部205から入力した予測残差復号信号と、イントラ予測処理部202あるいはインター予測処理部203が出力する予測信号とを加算する。そして、復号信号生成部206は、加算結果をイントラ復号信号としてフレームメモリ207に記憶させて格納する。フレームメモリ207は、復号信号生成部206が算出したイントラ復号信号を記憶する。
デブロッキングフィルタ処理部208は、フレームメモリ207からイントラ復号信号を読み出し、読み出したイントラ復号信号により示される画像に対して符号化歪みを低減するフィルタ処理を行う。デブロッキングフィルタ処理部208は、フィルタ処理後の画像を中間復号映像信号として出力する。また、サンプル適応オフセット処理部209は、エントロピー復号処理部201からSAOパラメータを受け取り、かつデブロッキングフィルタ処理部208が生成した中間復号映像信号を読み出し、オフセットを加えた画像を復号映像信号として出力する。
なお、本実施形態ではデブロッキングフィルタ処理部208の後にサンプル適応オフセット処理部209が設けられているが、この後にH.265/HEVCの標準化において提案されていた適応ループフィルタ(Adaptive Loop Filter:ALF)といった符号化歪を低減するフィルタや復号信号の画質を改善するためのフィルタを挿入してもよい。また、各種フィルタの適用順序は入れ替わってもよい。
インター予測情報格納部210は、エントロピー復号処理部201が復号したインター予測情報を格納する。イントラ予測情報格納部211は、エントロピー復号処理部201が復号したイントラ予測情報を格納する。
動画像復号装置200は、前述の各機能部を備えることにより、ブロックベースの予測符号化により符号化された映像の符号化ストリームを入力し、入力された符号化ストリームから映像を復号して復号映像信号を出力する。
次に、図3を参照して、図1に示すサンプル適応オフセット処理部111の構成を説明する。図3は、図1に示すサンプル適応オフセット処理部111の構成を示すブロック図である。サンプル適応オフセット処理部111は、EO処理部301、マージモード適用処理部302、BO処理部303、SAOモード決定処理部304から構成される。
EO処理部301は、デブロッキングフィルタ処理部110が生成した中間復号映像信号及び原信号である入力映像信号を入力とし、EO処理を行った際に生じる符号量及び画質の改善度を4種類の隣接関係全てのパターンについて計算し、それぞれの(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組をSAOモード決定処理部304へと出力する。ここで、画質の改善度はPSNR等の原画とEO適用後復号信号との誤差エネルギーを用いて計算される。
マージモード適用処理部302は、デブロッキングフィルタ処理部110が生成した中間復号映像信号及び原信号である入力映像信号を入力とし、自身のCTUからみて上、もしくは左に位置するCTUのパラメータをコピーしてオフセットを加えた際に生じる符号量及び画質の改善度をそれぞれ計算し、それぞれの(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組をSAOモード決定処理304へと出力する。
BO処理部303は、デブロッキングフィルタ処理部110が生成した中間復号映像信号及び原信号である入力映像信号を入力とし、BO処理を行った際に生じる全ての符号量及び画質の改善度を計算し、それぞれの(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組をSAOモード決定処理部304へと出力する。
SAOモード決定処理部304は、EO処理部301、マージモード適用処理部302、BO処理部303において、入力として受け取った(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組、及びSAOを使用しない場合のうち、レート歪(Rate Distortion:RD)最適化の観点から最も優れているパターン、すなわちRDコストが最も低いパターンを選択し、SAOパラメータ、及びオフセットを加えた後の復号映像信号を出力する。RD最適化の具体的な方法や種類については、非特許文献1(pp.232−236)に記述されている。
次に、図4を参照して、図3に示すサンプル適応オフセット処理部111の処理動作を説明する。図4は、図3に示すサンプル適応オフセット処理部111が行うサンプルオフセット処理の動作を示すフローチャートである。
まず、EO処理部301は、EO処理を行った際に生じる符号量及び画質の改善度を図19に示すような4種類の隣接関係全てのパターンについて計算し、それぞれの(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組をSAOモード決定処理部304へと出力する(ステップS101)。
次に、マージモード適用処理部302は、デブロッキングフィルタ処理部110が生成した中間復号映像信号を入力とし、自身のCTUからみて上、もしくは左に位置するCTUのパラメータをコピーしてオフセットを加えた際に生じる符号量及び画質の改善度をそれぞれ計算し、それぞれの(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組をSAOモード決定処理304へと出力する(ステップS102)。
次に、BO処理部303は、デブロッキングフィルタ処理部110が生成した中間復号映像信号を入力とし、BO処理を行った際に生じる全ての符号量及び画質の改善度を計算し、それぞれの(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組をSAOモード決定処理部304へと出力する(ステップS103)。
次に、SAOモード決定処理部304は、入力として受け取った処理に必要な符号量と画質の改善度の組み合わせのうち、RD最適化の観点から最も優れている、すなわちRDコストが最も低いパターンを、EO処理部301、マージモード適用処理部302、BO処理部303のそれぞれから選択し、そのSAOパラメータ、及びオフセットを加えた後の復号映像信号を出力する(ステップS104)。RD最適化の具体的な方法や種類については、非特許文献1(pp.232−236)に記述されている公知の技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図5を参照して、図2に示すサンプル適応オフセット処理部209の構成を説明する。図5は、図2に示すサンプル適応オフセット処理部209の構成を示すブロック図である。サンプル適応オフセット処理部209は、SAOモード判定処理部401、EO処理部402、マージモード適用処理部403、BO処理部404から構成される。
SAOモード判定処理部401は、エントロピー復号処理部201からSAOパラメータ及びデブロッキングフィルタ処理部208から中間復号映像信号を受け取る。その受け取った情報から、マージモードが適用される場合はマージモード適用処理部403へSAOパラメータを出力し、EO処理が行われる場合はEO処理部402へSAOパラメータをそのまま出力し、BO処理が行われる場合はBO処理部404へSAOパラメータをそのまま出力する。また、それぞれの処理(BO処理、EO処理、SAOをかけない場合)に応じて、適切な場所に中間復号映像信号が出力される。SAOをかけない場合は、中間復号映像信号が、そのまま復号映像信号として出力される。
EO処理部402は、SAOモード判定処理部401から中間復号映像信号及びSAOパラメータを受け取り、与えられた情報に基づいてEO処理を行い、復号映像信号として出力する。
マージモード適用処理部403は、SAOモード判定処理部401から、どのCTUのパラメータをコピーするかを受け取り、上もしくは左のCTUからSAOパラメータをコピーして、SAOモード判定処理部401と同様にEO処理部402を適用する場合、BO処理部404を適用する場合を選択し、SAOモード判定処理部401が出力したSAOパラメータを上書きする。
BO処理部404は、SAOモード判定処理部401から中間復号映像信号及びSAOパラメータを受け取り、与えられた情報に基づいてBO処理を行い、復号映像信号として出力する。
次に、図6を参照して、図5に示すサンプル適応オフセット209の処理動作を説明する。図6は、図5に示すサンプル適応オフセット209の処理動作を示すフローチャートである。
SAOモード判定処理部401は、SAOパラメータを受け取った後に、まずマージモードを適用するか否かの情報をSAOパラメータから読み取る(ステップS201)。マージモードを適用する場合は、マージモード適用処理部403により、マージモードを適用する上もしくは左のCTUから、SAOパラメータをコピーする(ステップS202)。
次に、SAOモード判定処理部401は、次にBOの処理を行うか否かをSAOパラメータから読み取る(ステップS203)。BOの処理を行う場合は、BO処理部402の処理に基づいてオフセット値を加算する(ステップS204)。BO処理を行わない場合、次にSAOモード判定処理部401は、EOの処理を行うか否かをSAOパラメータから読み取る(ステップS205)。EOを行う場合は、EO処理部403の処理に基づいてオフセット値を加算する(ステップS206)。
次に、図7を参照して、図3に示すBO処理部303の構成について説明する。図7は、図3に示すBO処理部303の構成を示すブロック図である。BO処理部303は、ヒストグラム計算処理部501、カテゴリ列挙処理部502、最適オフセット計算処理部503から構成される。
ヒストグラム計算処理部501は、中間復号映像信号を入力として受け取り、画素値の頻度を表すヒストグラムを計算し、カテゴリ列挙処理部502へと出力する。ヒストグラムは、図6で示されるように、横軸に画素値の値、縦軸に画素値の出現回数をとったものである。
カテゴリ列挙処理部502は、ヒストグラム計算処理部501が出力した画素値のヒストグラムを入力として受け取り、カテゴリの総数n、各カテゴリの終端画素値x(i=1...n−1)の組をN個出力する。N個のカテゴリの組は、nが全て異なるように設定する。
カテゴリ列挙処理部502は、図8に示すようにカテゴリをn個用意し、カテゴリi(i=1...n)が画素をおよそ画素数全体に対して割合bだけ含むようにバンド幅を決定する。図8は、BOのカテゴリ分類方法を示す説明図である。すなわち、1つのCTB内の画素数をM個とすると、画素をおよそa(=Mb)個含むようにバンド幅を決定する。ここで、bは全ての映像において共通な固定のパラメータをエンコーダ、デコーダの間であらかじめ定めておく。
これにより、パラメータ調整の自由度を制限する代わりに、bの情報をエントロピー符号化処理部114へ出力する必要がない。また、N=1とし、nも事前に決定しておけば、bと同様にエントロピー符号化処理部114へとnを出力する必要がなくなる。nに自由度を与える場合は、nがSAOパラメータに追加される。また、カテゴリの位置を決定するために従来用いていたSAOパラメータ(D)である連続した4つのバンドにおける開始地点を用いなくてもカテゴリ位置を定めることができるため、伝送コストの低減が期待される。
カテゴリiは画素を丁度a個含むことが不可能である場合も存在する。そこで、カテゴリの終端画素値xを以下に示す(1)〜(3)のように決定する。以下では、画素値kの出現回数をhとする。
(1)カテゴリ1の終端画素値xを決定することを考える。以下、sを画素値0かjまでの出現回数の総和、すなわち
Figure 0006454229
とする。
このとき、sが最もaと近づくように、すなわち、式(1)に従ってxを選択する。複数通りの候補が出現した場合は、最も小さなjを選択する。
Figure 0006454229
(2)(1)と同様に、カテゴリi(2...n−1)の終端画素値xを、iが小さい順に決定することを考える。以下、sijを画素値xi−1+1からjまでの出現回数の総和、すなわち
Figure 0006454229
とする。
このとき、sijが最もaと近づくように、すなわち、式(2)に従ってxを選択する。複数通りの候補が出現した場合は、最も小さなjを選択する。
Figure 0006454229
(3)カテゴリnの終端画素値xは、最大画素値に固定する。
最適オフセット計算処理部503は、復号映像信号及びカテゴリ列挙処理部502から決定されたカテゴリ数と各カテゴリの終端画素値の組の候補、及び原信号である入力映像信号を受け取り、それぞれの候補に対して各カテゴリの最適なオフセット値を計算する。そして、必要符号量とPSNR等の画質の改善度を計算した後、(SAOパラメータ、必要符号量、画質の改善度)を組にして出力する。H.265/HEVC参照ソフトウェアにおいては、各カテゴリの最適なオフセット値は、以下のような最小二乗法を基に決定している。
カテゴリi属しているCTB内の座標位置(x,y)の集合をS、CTB内の座標(x,y)における原画像における画素値をrxy、復元画像のCTB内の座標(x,y)における原画像における画素値をpxyとする。カテゴリiにおける最適なオフセット値cは、例えば以下の式(3)のように求められる。
Figure 0006454229
また、以下の式(4)のように求めてもよい。
Figure 0006454229
次に、図9を参照して、図7に示すBO処理部303の処理動作を説明する。図9は、図7に示すBO処理部303の処理動作を示すフローチャートである。まず、ヒストグラム計算処理部501は、中間復号映像信号を入力として受け取り、画素値の頻度を表すヒストグラムを計算し、カテゴリ列挙処理部502へと出力する(ステップS301)。
次に、カテゴリ列挙処理部502は、ヒストグラム計算処理部501が出力した画素値のヒストグラムを入力として受け取り、カテゴリの総数n、各カテゴリの終端画素値x(i=1...n−1)の組をN個出力する(ステップS302)。具体的な手順は、前述した通りである。
次に、最適オフセット計算処理部503は、中間復号映像信号及びカテゴリ決定処理部502から決定されたカテゴリ数と各カテゴリの終端画素値の組の候補を受け取り、それぞれの候補に対して各カテゴリの最適なオフセット値を計算し、RDコストを最小とする最適なSAOパラメータにおける(SAOパラメータ、符号量、画質の改善度)の組を出力する(ステップS303)。
本実施形態におけるBO処理部303は、ヒストグラム計算処理部501が画素値の出現回数に関するヒストグラムを基に、カテゴリの個数や区間を決定している点が、従来技術にはない特徴である。
図10は、従来技術によるBO処理部303‘の構成を示すブロック図である。最適オフセット計算処理部602は、本実施形態における最適オフセット計算処理部503と同じ機能を有する。BO処理部303’におけるカテゴリ列挙処理部601は、図21で示すように画素値の最小値から最大値までを均等に32等分し、連続した4つのバンドの組み合わせを29通り全て列挙して出力する。
次に、図11を参照して、図5に示すBO処理部404の構成を説明する。図11は、図5に示すBO処理部404の構成を示すブロック図である。ヒストグラム計算処理部701は、SAOモード判定処理部401から中間復号映像信号を受け取り、画素値のヒストグラムを生成する。カテゴリ決定処理部702は、ヒストグラム計算処理部701が生成したヒストグラム、及び最適なSAOパラメータを受け取り、カテゴリ数及び各カテゴリの終端画素値、各カテゴリに加算するオフセット値を復元し、加算すべきオフセット値を出力する。オフセット加算処理部703は、カテゴリ決定処理部702から加えるべきオフセットを受け取り、中間復号映像信号にオフセット値を加算して出力する。
次に、図12を参照して、図11に示すBO処理部404の処理動作を説明する。図12は、図11に示すBO処理部404の処理動作を示すフローチャートである。まず、ヒストグラム計算処理部701は、SAOモード判定処理部401から中間復号映像信号を受け取り、画素値のヒストグラムを生成する(ステップS401)。
次に、カテゴリ決定処理部702は、ヒストグラム計算処理部701が生成したヒストグラム、及び最適なSAOパラメータを受け取り、カテゴリ数及び各カテゴリの終端画素値、各カテゴリに加算するオフセット値を復元し、加算すべきオフセット値を出力する(ステップS402)。
次に、オフセット加算処理部703は、カテゴリ決定処理部702から加算すべきオフセット値を受け取り、中間復号映像信号にオフセット値を加算して出力する(ステップS403)。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態による画像符号化装置及び画像復号装置を説明する。第2の実施形態は第1の実施形態における、図3に示すBO処理部303及び図5に示すBO処理部404の構成のみが異なる。そのため、ここでは、第2の実施形態におけるBO処理部303’’及びBO処理部404’の構成のみを説明する。
図13は、BO処理部303’’の構成を示すブロック図である。BO処理部303’’は、図13に示すようにヒストグラム計算処理部801、カテゴリ列挙処理部802、カテゴリ再選択処理部803、最適オフセット計算処理部804から構成される。
ヒストグラム計算処理部801、カテゴリ列挙処理部802及び最適オフセット計算処理部804は、それぞれ図5におけるヒストグラム計算処理部501、カテゴリ列挙処理部502、最適オフセット計算処理部503と同じ構成となっている。
カテゴリ再選択処理部803は、カテゴリ列挙処理部802から決定された(カテゴリ数、各カテゴリの終端画素値)の組の候補、及び画素値のヒストグラムを受け取り、ヒストグラム計算処理部801から画素値ヒストグラムを受け取る。
そして、図14に示すように、画素値のヒストグラムにおいて1つのカテゴリが保持する区間の長さがWを超えてしまった場合に、長さがWで最も画素値が多く含まれるような区間にカテゴリを制限する。図14は、BOのカテゴリ分類方法を示す説明図である。制限した後のカテゴリ数と各カテゴリの終端画素値の組を最適オフセット計算処理部804へと出力する。
BO処理では、画素値ごとにカテゴリを分類しているため、近い画素値であれば同程度のオフセットを与えればよいという考えに基づいている。第1の実施形態の場合、1つのカテゴリが保持する区間が広すぎるため、上記の考えに基づいた適切なオフセット値が定められない場合が考えられた。第2の実施形態の場合、最大区間長を制限し、近い画素値のみ1つのオフセットを対応させることで、より適切なオフセット値を定められる場合もありうる。
カテゴリの最大区間長Wは、CTUごとに変更しても、全ての映像で同一のパラメータに設定してもよい。前者の場合はより精細にパラメータを設定することができ、後者の場合はWを逐一伝送する必要がなくなるため必要符号量を削減できる。WをCTUごとに変更する場合はWがSAOパラメータの一部になる。
次に、図15を参照して、図13に示すBO処理部303’’の動作を説明する。図15は、図13に示すBO処理部303’’の動作を示すフローチャートである。図15に示すステップS501、ステップS502、ステップS504は、それぞれ図9に示すステップS301、ステップS302、ステップS303と同じ処理動作となっている。図15に示すステップS503では、カテゴリ列挙処理部802が出力した全ての(カテゴリ数、各カテゴリの終端画素値)の組に対して、カテゴリの区間がWを超えた場合について、カテゴリの区間長をWに制限し、最も画素数が多く含まれるような区間にカテゴリを再設定する。
図16は、BO処理部404’の構成を示すブロック図である。ヒストグラム計算処理部901は、SAOモード判定処理部401から中間復号映像信号を受け取り、画素値のヒストグラムを生成する。カテゴリ決定処理部902は、ヒストグラム計算処理部901が生成したヒストグラム、及び最適なSAOパラメータを受け取り、カテゴリ数及び各カテゴリの終端画素値、各カテゴリに加算するオフセット値を復元し、カテゴリの区間が最大画素値Wを超えた場合にカテゴリの区間長をWに制限し、加算すべきオフセット値を出力する。オフセット加算処理部903は、カテゴリ決定処理部902から加えるべきオフセットを受け取り、中間復号映像信号にオフセット値を加算して出力する。
次に、図17を用いて、図16に示すBO処理部404’の処理動作を説明する。図17は、図16に示すBO処理部404’の処理動作を示すフローチャートである。まず、ヒストグラム計算処理部901は、SAOモード判定処理部401から復号映像信号を受け取り、画素値のヒストグラムを生成する(ステップS601)。
次に、カテゴリ決定処理部902は、ヒストグラム計算処理部901が生成したヒストグラム、及び最適なSAOパラメータを受け取り、カテゴリ数及び各カテゴリの終端画素値、各カテゴリに加算するオフセット値を復元し、カテゴリの区間が最大画素値Wを超えた場合にカテゴリの区間長をWに制限し、加算すべきオフセット値を出力する(ステップS602)。
次に、オフセット加算処理部903は、カテゴリ決定処理部902から加算すべきオフセット値を受け取り、中間復号映像信号にオフセット値を加算して出力する(ステップS603)。
以上説明したように、本実施形態では、画素値の出現頻度を計測し、各カテゴリがおよそ均等に画素値を保持するよう調整することで、前述の(α)による性能劣化を防ぐようにした。しかし、BOでは画素値が近ければオフセット値も近いという仮定を置いており、画素値の値域が広すぎる場合において、性能劣化が発生する可能性がある。そこで、必要に応じてカテゴリの最大幅を導入することで、前述の(β)による性能劣化を防ぐようにした。
また、本実施形態は、復号画像に対して原画像との誤差を低減させるサンプル適応オフセットにおけるバンドオフセットの1手法であり、復号画像から画素値のヒストグラムを計算し、画素値のヒストグラムに基づきバンド幅や開始地点を求め、各カテゴリにおける最適なオフセット値を計算するようにした。
また、復号画像から画素値のヒストグラムを計算する際に、1つのCTBを読み込み、画素値ごとに出現回数を計測するようにした。
また、画素値のヒストグラムに基づきバンド幅や開始地点を求める際には、画素値のヒストグラムに基づき、BOにおける性質(a)(b)を満たすようなバンド幅やバンドの開始位置を求めるようにした。
また、各カテゴリにおける最適なオフセット値を計算する際には、最小2乗誤差などの観点から最適なオフセット値を、各カテゴリにおいて導出するようにした。
このように、サンプル適応オフセット処理を行うCTB内における画素値のヒストグラムに基づき適切なカテゴリを決定することで、主観画質と符号化効率の改善を図ることができる。
前述した実施形態における動画像符号化装置、動画像復号装置の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明してきたが、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
サンプル適応オフセット処理を行っても主観画質と符号化効率の改善を図ることが不可欠な用途に適用できる。
111、209・・・サンプル適応オフセット処理部、301、402・・・EO処理部、302、403・・・マージモード適用処理部、303、404・・・BO処理部、304、401・・・SAOモード決定処理部、501、701、801、901・・・ヒストグラム計算処理部、502、802・・・カテゴリ列挙処理部、503、804・・・最適オフセット計算処理部、702、902・・・カテゴリ決定処理部、703、903・・・オフセット加算処理部、803・・・カテゴリ再選択処理部

Claims (6)

  1. 分割された画像内における画素値の出現頻度を示すヒストグラムを生成し、該ヒストグラム及び復号画像信号の画素値に基づいてブロックごとに復号画像信号における符号化歪を補正するオフセットを与えるサンプル適応オフセットにおけるバンドオフセットモードを用いる画像符号化装置であって、
    生成した前記ヒストグラムを用いて、与えられた画像信号の画素値が属するカテゴリを決定するカテゴリ決定手段と、
    前記カテゴリごとにオフセット値を最適化手法に基づいて決定するオフセット決定手段と
    を備え
    前記カテゴリ決定手段は、
    前記画素値の前記ヒストグラムに基づいて、画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含む各カテゴリのバンド幅を決定し、決定した前記バンド幅に前記画素値を割り当てることによって前記画素値が属するn(nは3以上の整数)個のカテゴリを決定し、一部のカテゴリにおいて画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含むことができない場合には、1番目のカテゴリにおいては画素値0からj(jは1以上の整数)までの出現回数の総和に基づいて前記1番目のカテゴリの終端画素値x を決定し、2番目からn−1番目までのカテゴリにおいては画素値x +1からjまでの出現回数の総和に基づいて前記2番目からn−1番目までのカテゴリの終端画素値 n−1 を決定し、n番目のカテゴリにおいては最大画素値を前記n番目のカテゴリの終端画素値x に決定することによって前記画素値が属するカテゴリを決定する画像符号化装置。
  2. 前記カテゴリ決定手段は、
    前記カテゴリを決定した後に、決定した前記カテゴリの内部に納まる範囲で長すぎるカテゴリ長を再設定する請求項に記載の画像符号化装置。
  3. 分割された画像内における画素値の出現頻度を示すヒストグラムを生成し、該ヒストグラム及び復号画像信号の画素値に基づいてブロックごとに復号画像信号に対して符号化歪を補正するオフセットを与えるサンプル適応オフセットにおけるバンドオフセットモードを用いる画像復号装置であって、
    生成した前記ヒストグラム及び前記オフセットを与えるために必要となる情報を読み込み、各画像信号に与えるオフセットを計算するオフセット計算手段と、
    前記画像信号に前記オフセットを与えることで符号化歪を補正する補正手段と
    を備え
    前記オフセット計算手段は、
    画像符号化装置が画素値のヒストグラムに基づいて、画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含む各カテゴリのバンド幅を決定し、決定した前記バンド幅に前記画素値を割り当てることによって前記画素値が属するn(nは3以上の整数)個のカテゴリを決定し、一部のカテゴリにおいて画素数全体に対する所定の割合だけ画素を含むことができない場合には、1番目のカテゴリにおいては画素値0からj(jは1以上の整数)までの出現回数の総和に基づいて前記1番目のカテゴリの終端画素値x を決定し、2番目からn−1番目までのカテゴリにおいては画素値x +1からjまでの出現回数の総和に基づいて前記2番目からn−1番目までのカテゴリの終端画素値 n−1 を決定し、n番目のカテゴリにおいては最大画素値を前記n番目のカテゴリの終端画素値x に決定した各カテゴリの前記終端画素値、カテゴリ数及び各画素に対して与える前記オフセットを、生成した前記ヒストグラム及び前記オフセットを与えるために必要となる情報から復元することによって、前記画素値が属するカテゴリを決定し、各画素に対して与える前記オフセットを決定する画像復号装置。
  4. 前記オフセット計算手段は、
    前記カテゴリを決定した後に、決定した前記カテゴリの内部に納まる範囲で長すぎるカテゴリ長を再設定し、各画素に対して与える前記オフセットを決定する請求項に記載の画像復号装置。
  5. コンピュータを、請求項1又は請求項2に記載の画像符号化装置として機能させるための画像符号化プログラム。
  6. コンピュータを、請求項3又は請求項4に記載の画像復号装置として機能させるための画像復号プログラム。
JP2015117542A 2015-06-10 2015-06-10 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム Active JP6454229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117542A JP6454229B2 (ja) 2015-06-10 2015-06-10 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117542A JP6454229B2 (ja) 2015-06-10 2015-06-10 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017005504A JP2017005504A (ja) 2017-01-05
JP6454229B2 true JP6454229B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=57754467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015117542A Active JP6454229B2 (ja) 2015-06-10 2015-06-10 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6454229B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115174902A (zh) 2017-01-20 2022-10-11 世宗大学校产学协力团 影像解码方法、影像编码方法及比特流的生成方法
KR102410326B1 (ko) * 2017-08-28 2022-06-16 세종대학교산학협력단 영상 부호화/복호화 방법 및 장치
CN111587576B (zh) 2018-01-05 2023-03-31 株式会社索思未来 编码方法、解码方法、编码装置、解码装置以及记录介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201119206D0 (en) * 2011-11-07 2011-12-21 Canon Kk Method and device for providing compensation offsets for a set of reconstructed samples of an image
WO2013073184A1 (ja) * 2011-11-15 2013-05-23 パナソニック株式会社 画像符号化方法、画像復号方法、画像符号化装置、画像復号装置、および画像符号化復号装置
US10708588B2 (en) * 2013-06-19 2020-07-07 Apple Inc. Sample adaptive offset control

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017005504A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102165340B1 (ko) 색차 성분 양자화 매개 변수 결정 방법 및 이러한 방법을 사용하는 장치
JP7051773B2 (ja) イントラ予測方法とそれを利用した符号化器及び復号化器
KR101974261B1 (ko) Cnn 기반 인루프 필터를 포함하는 부호화 방법과 장치 및 복호화 방법과 장치
JP6053220B2 (ja) イントラ予測符号化方法、イントラ予測復号方法、イントラ予測符号化装置、イントラ予測復号装置、それらのプログラム並びにプログラムを記録した記録媒体
CN113632470A (zh) 视频处理中的多参数自适应环路滤波
KR101621854B1 (ko) Tsm 율-왜곡 최적화 방법, 그를 이용한 인코딩 방법 및 장치, 그리고 영상 처리 장치
KR102503760B1 (ko) 영상 분석을 이용한 비디오 부호화/복호화 방법 및 장치
KR20200091848A (ko) 인트라 예측 방법 및 그 장치
JP6383327B2 (ja) イントラ予測処理装置、イントラ予測処理方法、イントラ予測処理プログラム、画像符号化装置及び画像復号装置
CN111164972A (zh) 用于在帧级别控制视频编码的系统和方法
KR101462637B1 (ko) 영상 부호화/복호화 방법 및 장치
CN111164980A (zh) 用于控制图像帧内的视频编码的系统和方法
JP6454229B2 (ja) 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム及び画像復号プログラム
WO2011105231A1 (ja) フィルタ係数符号化装置、フィルタ係数復号装置、動画像符号化装置、動画像復号装置、および、データ構造
JP2014131162A (ja) イントラ予測符号化方法、イントラ予測復号方法、イントラ予測符号化装置、イントラ予測復号装置、それらのプログラム並びにプログラムを記録した記録媒体
CN116982262A (zh) 视频编码中依赖性量化的状态转换
JP6171584B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法、および動画像符号化プログラム
JP6357133B2 (ja) イントラ予測処理装置、イントラ予測処理方法、イントラ予測処理プログラム、画像符号化装置及び画像復号装置
WO2011105230A1 (ja) フィルタ係数符号化装置、フィルタ係数復号装置、動画像符号化装置、動画像復号装置、および、データ構造
JPWO2015045301A1 (ja) 映像符号化装置、映像符号化方法および映像符号化プログラム
WO2024119821A1 (zh) 视频数据处理方法、装置、存储介质、设备和程序产品
WO2020203962A1 (ja) 画像生成装置、画像生成方法、及びプログラム
JP7323685B2 (ja) 映像復号装置及びプログラム
JP2014007713A (ja) デブロッキング処理方法、デブロッキング処理装置、プログラム、及び記録媒体
KR20180113868A (ko) 카메라 영상의 복호화 정보 기반 영상 재 부호화 방법 및 이를 이용한 영상 재부호화 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6454229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150