JP6447045B2 - 光受信モジュール - Google Patents

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Description

本発明は光受信モジュールに関する。
従来、光通信に用いられる光受信モジュールにおいて、コンデンサを用いてノイズを低減する技術が知られている(例えば特許文献1,2,3参照)。例えば特許文献1では、抵抗及びコンデンサを用いたRCフィルタにより、PD(Photo Diode)又はAPD(Avalanche Photo Diode)バイアスのノイズを除去している。
特開平7−022642号公報 特開2006−270616号公報 特開2003−134051号公報
ところで、近年、サーバ間通信の伝送容量のボトルネックを解決すべく、光伝送容量を40Gbpsあるいは100Gbps等に拡張した光トランシーバが普及している。このような光トランシーバにおいては、伝送密度の上昇に伴う高密度実装を図るために、各構成が集積化される。このような集積化が行われた光トランシーバでは、光受信モジュールに係る電気配線と、光送信モジュールに係る電気配線とが近接することとなる。このことにより、光受信モジュールに係る信号と光送信モジュールに係る信号との間でクロストークが発生しやすくなり、クロストークに起因した問題が発生するおそれがある。
具体的には、光送信モジュールに係る電気配線を伝わる信号から光受信モジュールに係る電気配線を伝わるバイアス電圧へノイズが印加されることによって、光受信モジュールの光受信感度が低下するおそれがある。上述したような光伝送容量が拡張された光トランシーバの光受信モジュールでは、複数の受光素子が集積化されることとなるので、光送信モジュールに係る信号からのノイズは、各受光素子に係る電気配線を介して各受光素子に係るバイアス電圧それぞれに印加されることとなる。複数の受光素子がノイズの影響を受けることによって、光受信モジュールの光受信感度の低下が顕著となっている。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、受光素子におけるノイズの影響を低減することにより、光受信感度の低下を抑制することができる光受信モジュールを提供することを目的とする。
本発明に係る光受信モジュールは、その一側面として、光送信モジュールに駆動信号を供給する信号配線と共に光送受信器の内部に実装される光受信モジュールであって、外部のバイアス電源からバイアス電圧を供給されて、受光強度に応じた電気信号を出力する第1の受光素子及び第2の受光素子と、バイアス電源から第1の受光素子へバイアス電圧を供給するための第1の外部配線に接続された第1の接続端子と、第1の接続端子と第1の受光素子とを接続する第1の内部配線と、バイアス電源から第2の受光素子へバイアス電圧を供給するための、第1の外部配線よりも信号配線に近接して配置された第2の外部配線に接続された第2の接続端子と、第2の接続端子と第2の受光素子とを接続する第2の内部配線と、第1の内部配線に設けられた、第1の抵抗及び第1のコンデンサを有する第1のノイズ除去部と、第2の内部配線に設けられた、第2の抵抗及び第2のコンデンサを有する第2のノイズ除去部と、を有し、第2の内部配線における第2の接続端子から第2の抵抗までの長さは、第1の内部配線における第1の接続端子から第1の抵抗までの長さよりも短い。
本発明によれば、受光素子におけるノイズの影響を低減することにより、光受信感度の低下を抑制することができる光受信モジュールを提供することができる。
本実施形態に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。 図1に示す光トランシーバの光受信モジュールの回路図である。 RCフィルターのカットオフ周波数を示すグラフである。 図2に示す光受信モジュールのキャリア実装図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明に係る光受信モジュールは、その一側面として、光送信モジュールに駆動信号を供給する信号配線と共に光送受信器の内部に実装される光受信モジュールであって、外部のバイアス電源からバイアス電圧を供給されて、受光強度に応じた電気信号を出力する第1の受光素子及び第2の受光素子と、バイアス電源から第1の受光素子へバイアス電圧を供給するための第1の外部配線に接続された第1の接続端子と、第1の接続端子と第1の受光素子とを接続する第1の内部配線と、バイアス電源から第2の受光素子へバイアス電圧を供給するための、第1の外部配線よりも信号配線に近接して配置された第2の外部配線に接続された第2の接続端子と、第2の接続端子と第2の受光素子とを接続する第2の内部配線と、第1の内部配線に設けられた、第1の抵抗及び第1のコンデンサを有する第1のノイズ除去部と、第2の内部配線に設けられた、第2の抵抗及び第2のコンデンサを有する第2のノイズ除去部と、を有し、第2の内部配線における第2の接続端子から第2の抵抗までの長さは、第1の内部配線における第1の接続端子から第1の抵抗までの長さよりも短い。
この光受信モジュールでは、第2の接続端子において第2の内部配線に接続される第2の外部配線が、第1の接続端子において第1の内部配線に接続される第1の外部配線よりも信号配線に近接して配置されている。すなわち、第2の外部配線は、第1の外部配線よりも光送信モジュールに係る信号配線寄りの位置に配置されている。このため、信号配線を伝わる送信側の信号のノイズは、第1の外部配線よりも第2の外部配線に印加され易い。そして、第2の外部配線に印加されたノイズが、第2の外部配線と接続された第2の内部配線から第1の内部配線に伝わることによって、第1の内部配線に接続された受光素子においてもノイズの影響が大きくなり、光受信モジュール全体として光受信感度の低下が顕著となる。この点、上記の光受信モジュールでは、第2の内部配線における第2の接続端子から第2のノイズ除去部の第2の抵抗までの長さが、第1の内部配線における第1の接続端子から第1のノイズ除去部の第1の抵抗までの長さよりも短い。このように、第2の内部配線における接続端子からノイズ除去部の抵抗までの長さを第1の内部配線と比べて短くすることにより、除去前のノイズが第2の内部配線から第1の内部配線に伝わる区間を短くすることができ、その結果、第2の内部配線から第1の内部配線に伝わるノイズを低減することができる。これにより、一部の受光素子におけるノイズの影響を低減し、光受信モジュール全体として光受信感度の低下を抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態にかかる光送信器の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態に係る光トランシーバの構成を示す図である。光トランシーバ1(光送受信器)は、例えば1300nm帯の互いに異なる4波長を使用して2芯双方向で光信号を送受信する40ギガビット光トランシーバであり、外部装置(上位レイヤ)に対して活線挿抜可能なモジュールである。なお、本実施形態では光トランシーバ1は40ギガビット光トランシーバとして説明するが、光トランシーバ1は100ギガビット光トランシーバであってもよい。このような光トランシーバの外形、端子配置、電気的特性、及び光学的特性に関する規格は、例えば、MSA(Multi-Source Agreement)規格のQSFP+(Quad SmallForm Factor Pluggable)やCFP(100G Form-factor Pluggable)あるいはCFP2,CFP4等によって規定されている。
光トランシーバ1は、光受信モジュール10と、光送信モジュール20と、プリント基板30と、を備えている。
光受信モジュール10は、光送信モジュール20に駆動信号を供給する信号配線(詳細は後述)と共に光トランシーバ1の内部に実装されており、互いに波長の異なる4つの10Gbps光信号をそれぞれ電気信号に変換して出力する。光受信モジュール10から出力された電気信号は、CDR(Clock Data Recovery)(図示せず)に入力されてクロックとデータとが分離された後に、ホストコントローラ(外部装置)40に出力される。
光受信モジュール10は、光分波器11と、PD(Photo Diode)12と、TIA(Trans-Impedance Amplifier)13とを有している。光分波器11は、受信した多重化光信号を4つの波長(λ1,λ2,λ3,λ4)の光に分ける機能を有する。当該光分波器11としては、例えばフィルタ又は回析格子等の素子を用いることができる。
PD12は、後述するバイアス電源33(光受信モジュール10の外部のバイアス電源)からバイアス電圧を供給されて、受光強度に応じた電気信号(電流信号)を出力する受光素子である。PD12は、集積された4つのPD12a〜12dを含んで構成されている。PD12a〜12dには、それぞれ、光分波器11によって分けられた4つの波長の光のうち、1つの波長の光が入力される。
TIA13は、PD12から入力された電流信号をインピーダンス変換するとともに増幅し、電圧信号として出力するICである。
光送信モジュール20は、互いに独立した4つの10Gbps電気信号をそれぞれ波長の異なる光信号に変換して出力する。光送信モジュール20は、LD(Laser Diode)21と、光合波器22とを有している。
LD21は、後述するLD変調増幅部34から信号配線37を介して供給される駆動信号に応じて駆動される発光素子である。LD21は、光送信モジュールの内部に集積された4つのLD21a〜21dを含んで構成されている。LD21a〜21dは、それぞれ波長の異なる光信号を光合波器22に出力する。光合波器22は、LD21a〜21dから出力された4つの光信号を1つの多重化光信号に合成し出力する。
プリント基板30には、カードエッジコネクタ31と、制御部32と、バイアス電源33と、LD変調増幅部34とが実装されている。カードエッジコネクタ31は、プリント基板30の端部に設けられ、ホストコントローラ40のソケットへ差し込まれる電極である。カードエッジコネクタ31がホストコントローラ40のソケットに差し込まれることにより、それぞれの複数の相対する電気端子同士が互いに電気的に接続されるとともにホストコントローラ40から光トランシーバ1へ電力が供給されて光トランシーバ1が起動し、光トランシーバ1とホストコントローラ40との通信が可能になる。
制御部32は、カードエッジコネクタ31を介してホストコントローラ40と通信を行うとともに、光トランシーバ1内部の各構成要素(TIA13、バイアス電源33、及びLD変調増幅部34)を制御する。制御部32は、ホストコントローラ40との間で、シリアル通信により光トランシーバ1の制御あるいは監視のためのデータの送受信を行う。制御部32は、LD変調増幅部34の任意のチャネルに対してLDドライバ回路ディスエイブル信号を送信することにより、当該チャネルのLD21の光出力を停止させることができる。なお、ここでいうチャネルとは、例えば、互いに独立した4つの10Gbps電気信号をそれぞれ光信号に変換して送信する際に、それぞれの個々の10Gbps電気信号のことを意味する。また、制御部32は、光トランシーバ1内部の不具合を検知すると、ホストコントローラ40にアラーム信号を送信し、ホストコントローラ40からの制御信号に基づいて光トランシーバ1内部の各構成要素を制御する。制御部32は、いわゆるワンチップマイコンやFPGA(field-programmable gate array)、CPLD(ComplexProgrammable Logic Device)等である。また、制御部32はこれらの回路を複数組み合わせたものであってもよい。さらに、制御部32は、必要に応じて、光送信モジュール20および光受信モジュールのそれぞれと所定の信号線によって電気的に接続され、その信号線を介して送受される電気信号によって、それぞれのモジュールの動作状態の監視や制御を行っても良い。
バイアス電源33は、制御部32からの制御信号に応じて、PD12にバイアス電圧を供給する。バイアス電源33が供給するバイアス電圧は、バイアスライン35を介してPD12に供給される。バイアスライン35は、バイアス電源33から光受信モジュール10に向かって延びる、光受信モジュール10外部の配線(外部配線)である。バイアスライン35は、複数の外部配線であるバイアスライン35a〜35dを含んで構成されている。PD12a(第2の受光素子)にはバイアスライン35a(Ch3バイアスライン)を介してバイアス電圧が供給され、PD12b(第1の受光素子)にはバイアスライン35b(Ch2バイアスライン)を介してバイアス電圧が供給され、PD12cにはバイアスライン35c(Ch1バイアスライン)を介してバイアス電圧が供給され、PD12dにはバイアスライン35d(Ch0バイアスライン)を介してバイアス電圧が供給される。
LD変調増幅部34は、制御部32から入力される制御信号に応じて、LD21a〜21dの出力光を変調するための駆動信号を出力する。LD変調増幅部34により出力された駆動信号は、信号配線37を介してLD21a〜21dに入力される。LD変調増幅部34は、4つのLD21a〜21dをそれぞれ異なる駆動信号によって並列に駆動する4つの駆動回路を内蔵した4ch Driver ICであり、4つのLD21a〜21dと同数の駆動回路は、それぞれ異なるLD21a〜21dに接続されている。なお、LD21a〜21dは、それぞれ駆動信号の基準となるバイアス信号を必要とする場合があるが、それらのバイアス信号はバイアス回路(図示せず)から供給されても良いし、LD変調増幅部34から駆動信号と共に供給されても良い。
ここで、光トランシーバ1では、各構成要素が高密度実装され集積化が図られているので、LD変調増幅部34から出力される駆動信号を伝送する信号配線37と、バイアス電源33から出力されるバイアス電圧を伝送するバイアスライン35とが近接している。このことにより、信号配線37を伝わる駆動信号によって発生した電磁波が、基板内及び空間を伝搬してバイアスライン35を伝わるバイアス電圧に電磁界誘導によって影響を与え、バイアスライン35を伝わるバイアス電圧にノイズ(以下、送信ノイズとして説明する場合がある)を生じさせるおそれがある。各バイアスライン35a〜35dは、バイアスライン35a、バイアスライン35b、バイアスライン35c、バイアスライン35dの順で、信号配線37に空間的に近い位置に配置されている。すなわち、バイアスライン35a(第2の外部配線)は、信号配線37及びバイアスライン35b(第1の外部配線)の間に配置されている。このため、信号配線37の送信ノイズは、駆動信号に起因した電磁界誘導によって生じるために、各バイアスライン35a〜35dのうち最も信号配線37に近接して配置されたバイアスライン35aを伝わるバイアス電圧に最も含まれ易い。以下では、図2も参照しながら、送信ノイズの除去に係る光受信モジュール10の詳細な構成について説明する。
図2は、図1に示す光トランシーバの光受信モジュールの回路図である。なお、図2においては、光受信モジュール10の各構成要素のうち光分波器11を省略している。図2に示されるように、光受信モジュール10は、ノイズ除去部14と、接続端子15と、バイアスライン16と、を有している。TIA13は、PD12が生成した電流信号を受け、それを電圧信号に変換・増幅して電圧信号を出力する。例えば、4つの電流信号が入力された場合、TIA13からはそれぞれの電流信号に応じた4つの電圧信号が出力される。TIA13から出力される電圧信号は、単相信号であっても差動信号であってもよい。
バイアスライン16は、接続端子15においてバイアスライン35に電気的に接続されるとともに、PD12に向かって延びる、光受信モジュール10内部の配線である。バイアスライン16は、4つのバイアスライン16a〜16dを含んで構成されている。また、接続端子15は、4つのバイアスライン35a〜35d、及び4つのバイアスライン16a〜16dに対応して、4つの接続端子15a〜15dを含んで構成されている。
バイアスライン16aは、接続端子15aにおいてバイアスライン35aに接続され、PD12aに向かって延びている。また、バイアスライン16bは、接続端子15bにおいてバイアスライン35bに接続され、PD12bに向かって延びている。また、バイアスライン16cは、接続端子15cにおいてバイアスライン35cに接続され、PD12cに向かって延びている。また、バイアスライン16dは、接続端子15dにおいてバイアスライン35dに接続され、PD12dに向かって延びている。
ノイズ除去部14は、バイアスライン16に設けられており、所定の周波数よりも高い周波数のノイズを低減するRCフィルタと、RCフィルタと比べてさらに高い周波数のノイズを低減するバイパスコンデンサとを有している。なお、RCフィルタが低減するノイズの周波数は、バイパスコンデンサが低減するノイズの周波数よりも相対的に低いため、以下では、RCフィルタによって低減されるノイズを低周波ノイズと言い、バイパスコンデンサによって低減されるノイズを高周波ノイズと言うことにする。ノイズ除去部14は、4つのノイズ除去部14a〜14dを含んで構成されている。ノイズ除去部14a(第2のノイズ除去部)は、バイアスライン16aに設けられており、RCフィルタとして抵抗R3及びコンデンサC32を、バイパスコンデンサとしてコンデンサC31を有している。また、ノイズ除去部14b(第1のノイズ除去部)は、バイアスライン16bに設けられており、RCフィルタとして抵抗R2及びコンデンサC22を、バイパスコンデンサとしてコンデンサC21を有している。また、ノイズ除去部14cは、バイアスライン16cに設けられており、RCフィルタとして抵抗R1及びコンデンサC12を、バイパスコンデンサとしてコンデンサC11を有している。また、ノイズ除去部14dは、バイアスライン16dに設けられており、RCフィルタとして抵抗R0及びコンデンサC02を、バイパスコンデンサとしてコンデンサC01を有している。なお、上述したコンデンサは全てグランドに接続されている。
各ノイズ除去部14a〜14dにおける高周波ノイズを低減するコンデンサC31,C21,C11,C01は、例えば信号周波数100Gbpsに対応した数十pF〜数百pF(例えば、470pF)程度の容量とされ、バイアスライン16におけるPD12の直近(より詳細にはPD12のカソードの直近)に配置される。すなわち、コンデンサC31,C21,C11,C01は、低周波ノイズを低減するRCフィルタよりもPD12寄りの位置に配置される。これにより、高周波ノイズ源の近傍にバイパスコンデンサC31,C21,C11,C01を配置することができ、高周波ノイズを適切に低減することができる。高周波ノイズは、PD12が高速の光信号を受信して、それに応じた高速の電流信号を生成することによって生じる。
RCフィルタを構成する抵抗及びコンデンサとしては、数MHz〜数十MHzのカットオフ周波数を実現する抵抗及びコンデンサが用いられる。なお、カットオフ周波数は、(抵抗値)×(コンデンサの値)により定まるので、図3に示されるように、抵抗値とコンデンサの値が決まれば、カットオフ周波数の範囲が決まる。
例えば、光通信のSDH・SONETFrame信号(SRM64)では、先頭のオーバーヘッド部分においてA1(11110110)のビットパターンが192バイト連続した後に、A2(00101000)のビットパターンが192バイト連続する。これにより、数MHzの低周波ノイズが発生するところ、上述したRCフィルタにより当該低周波ノイズを低減することができる。RCフィルタは、PD12からRCフィルタまでのバイアスライン16のライン長を短くすることによってバイアスライン16のインダクタンスを小さくしノイズを受けづらくする目的で、例えば、光受信モジュール内に1つのチャネルのみ含まれるような場合であれば、一般的にPD12のカソードに極力近づけて配置されることが行われる。しかし、光受信モジュール内に複数のチャネルが含まれる場合には、チャネル間の相対的な位置に応じてRCフィルタの配置を変えることが好ましい。
ここで、上述したように、信号配線37の送信ノイズは、光受信モジュール10外部の各バイアスライン35a〜35dのうち、バイアスライン35aを伝わるバイアス電圧に最も含まれ易い。本実施形態では、当該バイアスライン35aに接続端子15a(第2の接続端子)において接続されるバイアスライン16a(第2の内部配線)における、接続端子15aから抵抗R3(第2の抵抗)までの長さが、バイアスライン35bに接続端子15b(第1の接続端子)において接続されるバイアスライン16b(第1の内部配線)における、接続端子15bから抵抗R2(第1の抵抗)までの長さよりも短い。以下、図4に示した光受信モジュール10のキャリア実装図も参照しながら、バイアスライン16の詳細な構成について説明する。図4は、図2に示す光受信モジュールのキャリア実装図である。
図4に示されるように、各バイアスライン16a〜16dは、キャリア60のパターン形成面60xに実装されたパターン(接続端子)同士がワイヤボンディング又は抵抗により電気的に接続されることにより形成されている。ここで、各バイアスライン16a〜16dの基本的な回路構成は互いに共通である。すなわち、各バイアスライン16a〜16dは、キャリア60の端部に設けられた、バイアスライン35との接続端子である接続端子15と、一端が接続端子15に接続されたワイヤボンディング61と、一端がワイヤボンディング61の他端に接続された第1パターン62と、一端が第1パターン62の他端に接続された、RCフィルタの抵抗と、抵抗の他端に接続された第2パターン63と、第2パターン63及びRCフィルタのコンデンサを接続するワイヤボンディング64と、第2パターン63及びバイパスコンデンサを接続するワイヤボンディング65と、バイパスコンデンサ及びPD12が設けられる第3パターン67を接続するワイヤボンディング66と、を有している。
バイアスライン16aとバイアスライン16bとを比較する。バイアスライン16bでは、第1パターン62bが、パターン形成面60xにおける外側端部に沿うように設けられている。一方で、バイアスライン16aでは、第1パターン62aが、上述したバイアスライン16bの第1パターン62bよりもパターン形成面60xの内側に設けられている。そして、バイアスライン16aにおける、接続端子15aからワイヤボンディング61a及び第1パターン62aを介して抵抗R3に至るまでの長さは、バイアスライン16bにおける、接続端子15bからワイヤボンディング61b及び第1パターン62bを介して抵抗R2に至るまでの長さよりも短い。なお、接続端子15から第3パターン67に至るバイアスライン16の形状は、バイアスライン16a及びバイアスライン16dで互いに同様であり、また、バイアスライン16b及びバイアスライン16cで互いに同様である。
次に、本実施形態に係る光受信モジュール10の作用・効果を説明する。
本実施形態に係る光受信モジュール10では、接続端子15aにおいてバイアスライン16aに接続されるバイアスライン35aが、光送信モジュール20に係る信号配線37と、接続端子15bにおいてバイアスライン16bに接続されるバイアスライン35bとの間に配置されている。すなわち、バイアスライン35aは、バイアスライン35bよりも信号配線37寄りの位置に配置されている。このため、信号配線37を伝わる送信側の信号のノイズは、バイアスライン35bよりもバイアスライン35aに印加され易い。そして、光受信モジュール10では、バイアスライン35aに印加されたノイズが、バイアスライン35aに接続されたバイアスライン16aからバイアスライン16bに伝わることによって、バイアスライン16bに接続されたPD12bにおけるノイズの影響が大きくなり、光受信モジュール10全体として光受信感度の低下が顕著となる。
上記の問題に対して本実施形態では、バイアスライン16aにおける、接続端子15aからワイヤボンディング61a及び第1パターン62aを介して抵抗R3に至るまでの長さは、バイアスライン16bにおける、接続端子15bからワイヤボンディング61b及び第1パターン62bを介して抵抗R2に至るまでの長さよりも短い。このように、バイアスライン16aにおける接続端子15から抵抗までの長さを、バイアスライン16bと比べて短くすることにより、除去前のノイズがバイアスライン16aからバイアスライン16bに伝わる区間を短くすることができ、その結果、バイアスライン16aからバイアスライン16bに伝わるノイズを低減することができる。これにより、一部のPD12におけるノイズの影響を低減し、光受信モジュール10全体として光受信感度の低下を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、バイアスライン16の形状は、バイアスライン16a及びバイアスライン16dで互いに同様であるとして説明したがこれに限定されず、バイアスライン16のうちバイアスライン16aのみ、他のバイアスライン16と比較して、接続端子15からノイズ除去部14(より詳細には、RCフィルタの抵抗)までの距離が短くてもよい。
また、PD12は4つであるとして説明したがこれに限定されず、少なくとも2つ以上であればよい。同様に、バイアスライン16やノイズ除去部14の数も4つに限定されず、PD12の数に応じた数であればよい。
また、受光素子はPDであるとしたがこれに限定されず、APD(Avalanche PhotoDiode)等の他の受光素子であってもよい。
1…光トランシーバ、10…光受信モジュール、12a,12b…PD、14a,14b…ノイズ除去部、15a,15b…接続端子、16a,16b…バイアスライン、20…光送信モジュール、21…LD、33…バイアス電源、35a,35b…バイアスライン、37…信号配線、C22,C32…コンデンサ、R2,R3…抵抗。

Claims (1)

  1. 光送信モジュールに駆動信号を供給する信号配線と共に光送受信器の内部に実装される光受信モジュールであって、
    外部のバイアス電源からバイアス電圧を供給されて、受光強度に応じた電気信号を出力する第1の受光素子及び第2の受光素子と、
    前記バイアス電源から前記第1の受光素子へ前記バイアス電圧を供給するための第1の外部配線に接続された第1の接続端子と、
    前記第1の接続端子と前記第1の受光素子とを接続する第1の内部配線と、
    前記バイアス電源から前記第2の受光素子へ前記バイアス電圧を供給するための第2の外部配線に接続された第2の接続端子と、
    前記第2の接続端子と前記第2の受光素子とを接続する第2の内部配線と、
    前記第1の内部配線に設けられた、第1の抵抗及び第1のコンデンサを有する第1のノイズ除去部と、
    前記第2の内部配線に設けられた、第2の抵抗及び第2のコンデンサを有する第2のノイズ除去部と、を有し、
    前記第1の外部配線及び前記第2の外部配線を含む複数の外部配線の中で、前記第2の外部配線は、前記信号配線に最も近接して配置されており、
    前記第1の内部配線及び前記第2の内部配線を含む複数の内部配線の中で、前記第2の内部配線は、最も短い、光受信モジュール。
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