JP6444231B2 - 内燃機関燃焼状態判定方法および内燃機関燃焼状態判定装置 - Google Patents
内燃機関燃焼状態判定方法および内燃機関燃焼状態判定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6444231B2 JP6444231B2 JP2015060315A JP2015060315A JP6444231B2 JP 6444231 B2 JP6444231 B2 JP 6444231B2 JP 2015060315 A JP2015060315 A JP 2015060315A JP 2015060315 A JP2015060315 A JP 2015060315A JP 6444231 B2 JP6444231 B2 JP 6444231B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation angle
- combustion state
- crank rotation
- emission intensity
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
内燃機関の正常燃焼状態において、前記内燃機関の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、前記燃焼生成物の内から選択した1つの物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記内燃機関のそれぞれのクランク回転角に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である正常燃焼状態発光強度を測定し、
前記内燃機関の1サイクル中における前記正常燃焼状態発光強度の最大値である最大正常燃焼状態発光強度を求め、
前記正常燃焼状態発光強度を、前記最大正常燃焼状態発光強度を100%としたピーク比値である正常燃焼状態発光強度ピーク比値に換算し、
前記正常燃焼状態発光強度ピーク比値が、所定の基準発光強度ピーク比値以上となるクランク回転角の第1領域を求め、
前記第1領域の両端となる第1クランク回転角および第2クランク回転角を求め、
前記第1クランク回転角と前記第2クランク回転角との幅である正常燃焼状態クランク回転角度幅を算出し、
前記内燃機関の燃焼状態の判定を求める判定燃焼状態において、前記内燃機関の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、選択した前記物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関のそれぞれのクランク回転角に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である判定燃焼状態発光強度を測定し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関の1サイクル中における前記判定燃焼状態発光強度の最大値である最大判定燃焼状態発光強度を求め、
前記判定燃焼状態発光強度を、前記最大判定燃焼状態発光強度を100%としたピーク比値である判定燃焼状態発光強度ピーク比値に換算し、
前記判定燃焼状態発光強度ピーク比値が、前記基準発光強度ピーク比値以上となるクランク回転角の第2領域を求め、
該第2領域の両端となる第3クランク回転角および第4クランク回転角を求め、
前記第3クランク回転角と前記第4クランク回転角との幅である判定燃焼状態クランク回転角度幅を算出し、
前記正常燃焼状態クランク回転角度幅と、前記判定燃焼状態クランク回転角度幅の大きさを比較することにより、
判定燃焼状態における内燃機関の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定することを特徴とする内燃機関燃焼状態判定方法である。
内燃機関の燃焼状態の判定を求める判定燃焼状態において、前記内燃機関の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、前記燃焼生成物の内から選択した1つの物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関のそれぞれのクランク回転角に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である判定燃焼状態発光強度を測定し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関の1サイクル中における前記判定燃焼状態発光強度の最大値である最大判定燃焼状態発光強度を求め、
前記判定燃焼状態発光強度を、前記最大判定燃焼状態発光強度を100%としたピーク比値である判定燃焼状態発光強度ピーク比値に換算し、
前記判定燃焼状態発光強度ピーク比値が、所定の基準発光強度ピーク比値以上となるクランク回転角の第2領域を求め、
該第2領域の両端となる第3クランク回転角および第4クランク回転角を求め、
前記第3クランク回転角および第4クランク回転角との幅である判定燃焼状態クランク回転角度幅を算出し、
前記判定燃焼状態クランク回転角度幅を、所定の基準クランク回転角度幅に対しての大小を比較することにより、
判定燃焼状態における内燃機関の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定することを特徴とする内燃機関燃焼状態判定方法である。
前記基準発光強度ピーク比値を85%以上95%以下の値としてもよい。
複数の前記第2領域のうち、内燃機関の1サイクル中における最初の第2領域の両端の第3クランク回転角および第4クランク回転角との幅を、前記判定燃焼状態クランク回転角度幅としてもよい。
前記判定燃焼状態クランク回転角度幅が、前記基準クランク回転角度幅以下の場合には、判定燃焼状態における内燃機関の燃焼状態が異常燃焼状態であると判定してもよい。
内燃機関の所定の燃焼状態の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物からの発光が入射される光学プローブと、
前記光学プローブに接続され、前記燃焼生成物の内から選択した1つの物質のラジカル発光の波長領域の波長に分光する分光器と、
前記分光された光の発光強度を電気信号に変換し出力する発光強度検出器と、
前記内燃機関のクランク軸の回転に伴って、所定のクランク回転角ごとに信号を発信するクランク回転角検出器と、
前記クランク回転角および前記クランク回転角における前記発光強度が入力されて記録するデータ記録装置と、
前記データ記録装置から、前記クランク回転角および前記クランク回転角ごとの前記発光強度が入力され、前記内燃機関の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定する解析処理装置を備え、
前記解析処理装置は、
燃焼状態の判定を求める前記内燃機関の1サイクル中における前記発光強度の最大値である判定燃焼状態最大発光強度を求め、
前記発光強度を、前記判定燃焼状態最大発光強度を100%としたピーク比値である判定燃焼状態発光強度ピーク比値に換算し、
前記判定燃焼状態発光強度ピーク比値が、所定の基準発光強度ピーク比値以上となるクランク回転角の第2領域を求め、
該第2領域の両端となる第3クランク回転角および第4クランク回転角を求め、
前記第3クランク回転角と前記第4クランク回転角との幅である判定燃焼状態クランク回転角度幅を算出し、
前記判定燃焼状態クランク回転角度幅と、あらかじめ入力されている基準クランク回転角度幅との大きさを対比することにより、内燃機関の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定することを特徴とする内燃機関燃焼判定装置である。
該基準クランク回転角度幅は、
前記内燃機関の正常燃焼状態における前記内燃機関の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、選択した前記物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記内燃機関のそれぞれのクランク回転角に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である正常燃焼状態発光強度を測定し、
前記内燃機関の1サイクル中における前記正常燃焼状態発光強度の最大値である最大正常燃焼状態発光強度を求め、
前記正常燃焼状態発光強度を、前記最大正常燃焼状態発光強度を100%としたピーク比値である正常燃焼状態発光強度ピーク比値に換算し、
前記正常燃焼状態発光強度ピーク比値が、前記基準発光強度ピーク比値以上となるクランク回転角の第1領域を求め、
前記第1領域の両端となる第1クランク回転角および第2クランク回転角を求め、
前記第1クランク回転角と前記第2クランク回転角との幅として算出してもよい。
前記基準発光強度ピーク比値を85%以上95%以下の値としてもよい。
前記解析処理装置は、前記判定燃焼状態クランク回転角度幅が、前記基準クランク回転角度幅の範囲内にある場合に、内燃機関の燃焼状態が異常燃焼状態であると判定してもよい。
図1には、本発明の一実施例の内燃機関燃焼状態判定装置1の概略図が示されている。内燃機関燃焼状態判定装置1は、内燃機関Eの燃焼室30内に先端が向けられて取り付けられ燃焼室30内の燃焼光が入射される光学プローブ2と、光学プローブ2から入射された燃焼光を所定の波長の光に分光する分光器4と、内燃機関Eのクランク軸27の端に取り付けられクランク軸27が0.1度回転するごとにクランク回転角信号を送るクランク回転角エンコーダ8と、燃焼室30内の筒内圧力を測定する圧力測定器9と、圧力測定器9から送られる筒内圧力データが記録される燃焼解析装置10と、クランク軸27の端に取り付けら内燃機関Eの動力を計測する動力計測器11と、燃料流量計12と、A/Fセンサ13と、これらの機器から送られたデータが記録されるデータ記録装置15と、データ記録装置15記録された各種データに基いて解析処理し内燃機関の燃焼状態が異常であるか否かを判定する 解析処理装置16を備えている。データ記録装置15と 解析処理装置16は、パーソナルコンピュータ14内に格納されているものである。
本発明の内燃機関燃焼状態判定方法は、前記した内燃機関燃焼状態判定装置1を用いて、以下の手順で内燃機関Eの燃焼状態が異常であるか否を判定する。具体的には、内燃機関Eにノッキングが発生しているノッキング状態か否かを判定するものである。
(1)内燃機関Eの正常燃焼状態における内燃機関Eの燃焼室30内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、燃焼室30内に先端が突設された光学プローブ2から入射させ、光ファイバ3を介して分光器4に到達させる。
EInR(α)=EIn(α)/EInmax
EInR(α)≧A
第1領域の両端となる第1クランク回転角α1および第2クランク回転角α2を求める。これらの第1クランク回転角α1と第2クランク回転角α2との差である正常燃焼状態クランク回転角度幅Dnを算出し、データ記録装置15に記録する。
Dn=α2−α1
所定の基準発光強度ピーク比値Aは、好適には85%以上の値である。
(1)内燃機関Eの燃焼状態の判定を求める判定燃焼状態における内燃機関Eの燃焼室30内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、燃焼室30内に先端が突設された光学プローブ2から入射させ、光ファイバ3を介して分光器4に到達させる。
EIdR(β)=EId(β)/EIdmax
EInd(β)≧A
第2領域の両端となる第3クランク回転角β1および第4クランク回転角β2を求める。これらの第3クランク回転角β1と第4クランク回転角β2との差である判定燃焼状態クランク回転角度幅Ddを算出する。
Dd=β2−β1
解析処理装置16は、正常燃焼状態クランク回転角度幅Dnをデータ記録装置から読み出し、判定燃焼状態クランク回転角度幅Ddの大きさを正常燃焼状態クランク回転角度幅Dnと対比することにより、判定燃焼状態における内燃機関Eの燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定する。
このとき、判定燃焼状態クランク回転角度幅Ddが正常燃焼状態クランク回転角度幅Dnより大きい場合、すなわち、
Dd>Dn
の場合には、非ノッキング状態すなわち正常燃焼状態と判定し、
判定燃焼状態クランク回転角度幅Ddが正常燃焼状態クランク回転角度幅Dn以下の場合、すなわち、
Dd≦Dn
の場合には、ノッキング状態すなわち異常燃焼状態と判定する。
前記した内燃機関燃焼状態判定方法では、その都度、その内燃機関Eの正常燃焼状態における正常燃焼状態発光強度EIn(α)を計測して正常燃焼状態クランク回転角度幅Dnを算出し、判定燃焼状態の判定燃焼状態クランク回転角度幅Ddと対比して、内燃機関Eの燃焼状態を判定しているが、内燃機関Eの正常燃焼状態発光強度EIn(α)を計測しなくとも、あらかじめデータ記録装置15に基準クランク回転角度幅Bを入力しておいてもよい。この基準クランク回転角度幅Bは、好適には、0°より大きく6°以下の範囲内であって、最適には0°より大きく4°以下である。
このとき、判定燃焼状態クランク回転角度幅Ddが基準クランク回転角度幅Bより大きい場合、すなわち
Dd>B
の場合には、非ノッキング状態すなわち正常燃焼状態と判定し、
判定燃焼状態クランク回転角度幅Ddが基準クランク回転角度幅B以下の場合、すなわち
Dd≦B
の場合には、ノッキング状態すなわち異常燃焼状態と判定する。
本発明の内燃機関燃焼状態判定装置1およびこれを用いた内燃機関燃焼状態判定方法における、内燃機関Eの燃焼状態が異常であるか否かについての判定する方法の原理およびその検証を以下詳しく説明する。
本実施例の内燃機関燃焼状態判定装置1に用いられる光学プローブ2の燃焼室30内への最適な取付け位置を検証する。図2に示されるように、光学プローブ2を上壁部30aのA点、B点、C点、D点の各位置に取り付け、P点に圧力測定器9を取付け、運転条件を、エンジン速度6000rpm、スロットル開度100%として、点火時期を進角させることでノッキングを意図的に発生させ、クランク回転角(α)ごとにOHラジカル発光強度EI(α)および筒内圧力P(α)を計測した。図2に示されるように、A点は上壁部30aの排気弁口32側の燃焼室30の末端に、B点およびC点は吸気弁口31および排気弁口32の中間の燃焼室末端に、D点は吸気弁口31側の燃焼室30の末端にそれぞれ位置する点である。
次に、上記内燃機関Eを、各種燃焼状態において、高負荷運転条件および低負荷運転条件で、クランク回転角(α)ごとにOHラジカル発光強度EI(α)および筒内圧力P(α)を計測し、内燃機関Eの各種燃焼状態とOHラジカル発光強度との関係について検証した。
次に、ノッキング状態におけるOHラジカル発光強度波形と、筒内圧力波形の関連性について検証する。これらの関連性を検証するために、内燃機関Eの同一運転条件において、クランク回転角αに対する筒内圧力P(α)およびOHラジカル発光強度EI(α)について、200サイクル分収録し、筒内圧力波形が振動しているサイクルを抽出した。
1…内燃機関燃焼状態判定装置、2…光学プローブ、3…光ファイバ、4…分光器、5…ダイクロイックミラー、6…バンドパスフィルタ、7…光学電子倍増管、8…クランク回転角エンコーダ、9…圧力測定器、10…燃焼解析装置、11…動力計測器、12…燃料流量計、13…A/Fセンサ、14…パーソナルコンピュータ、15…データ記録装置、16…解析処理装置、
20…シリンダブロック、21…シリンダヘッド、22…ヘッドカバー、23…クランクケース、24…シリンダボア、25…ピストン、26…コンロッド、27…クランク軸、
30…燃焼室、30a…上壁部、31…吸気弁口、32…排気弁口、33…点火プラグ孔、34…光学プローブ挿通孔、35…圧力測定器取付孔、
41…吸気弁、42…排気弁、43…点火プラグ。
Claims (12)
- 内燃機関(E)の正常燃焼状態において、前記内燃機関(E)の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、前記燃焼生成物の内から選択した1つの物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記内燃機関(E)のそれぞれのクランク回転角(α)に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である正常燃焼状態発光強度(EIn(α))を測定し、
前記内燃機関(E)の1サイクル中における前記正常燃焼状態発光強度(EIn(α))の最大値である最大正常燃焼状態発光強度(EInmax)を求め、
前記正常燃焼状態発光強度(EIn(α))を、前記最大正常燃焼状態発光強度(EInmax)を100%としたピーク比値である正常燃焼状態発光強度ピーク比値(EInR(α)=EIn(α)/EInmax)に換算し、
前記正常燃焼状態発光強度ピーク比値(EInR(α))が、所定の基準発光強度ピーク比値(A)以上となるクランク回転角の第1領域(EInR(α)≧A)を求め、
前記第1領域の両端となる第1クランク回転角(α1)および第2クランク回転角(α2)を求め、
前記第1クランク回転角(α1)と前記第2クランク回転角(α2)との幅である正常燃焼状態クランク回転角度幅(Dn=α2−α1)を算出し、
前記内燃機関(E)の燃焼状態の判定を求める判定燃焼状態において、前記内燃機関(E)の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、選択した前記物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関(E)のそれぞれのクランク回転角(β)に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である判定燃焼状態発光強度(EId(β))を測定し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関(E)の1サイクル中における前記判定燃焼状態発光強度(EId(β))の最大値である最大判定燃焼状態発光強度(EIdmax)を求め、 前記判定燃焼状態発光強度(EId(β))を、前記最大判定燃焼状態発光強度(EIdmax
)を100%としたピーク比値である判定燃焼状態発光強度ピーク比値(EIdR(β)=EId(β)/EIdmax)に換算し、
前記判定燃焼状態発光強度ピーク比値(EIdR(β))が、前記基準発光強度ピーク比値(A)以上となるクランク回転角の第2領域(EIdR(β)≧A)を求め、
該第2領域の両端となる第3クランク回転角(β1)および第4クランク回転角(β2)を求め、
前記第3クランク回転角(β1)と前記第4クランク回転角(β2)との幅である判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dd=β2−β1)を算出し、
前記正常燃焼状態クランク回転角度幅(Dn)と、前記判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dd)の大きさを比較することにより、
判定燃焼状態における内燃機関(E)の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定することを特徴とする内燃機関燃焼状態判定方法。 - 内燃機関(E)の燃焼状態の判定を求める判定燃焼状態において、前記内燃機関(E)の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、前記燃焼生成物の内から選択した1つの物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関(E)のそれぞれのクランク回転角(β)に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である判定燃焼状態発光強度(EId(β))を測定し、
前記判定燃焼状態における前記内燃機関(E)の1サイクル中における前記判定燃焼状態発光強度(EId(β))の最大値である最大判定燃焼状態発光強度(EIdmax)を求め、 前記判定燃焼状態発光強度(EId(β))を、前記最大判定燃焼状態発光強度(EIdmax
)を100%としたピーク比値である判定燃焼状態発光強度ピーク比値(EIdR(β)=EId(β)/EIdmax)に換算し、
前記判定燃焼状態発光強度ピーク比値(EIdR(β))が、所定の基準発光強度ピーク比値(A)以上となるクランク回転角(β)の第2領域(EIdR(β)≧A)を求め、
該第2領域の両端となる第3クランク回転角(β1)および第4クランク回転角(β2)を求め、
前記第3クランク回転角(β1)および第4クランク回転角(β2)との幅である判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dd=β2−β1)を算出し、
前記判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dn)を、所定の基準クランク回転角度幅(B)に対しての大小を比較することにより、
判定燃焼状態における内燃機関(E)の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定することを特徴とする内燃機関燃焼状態判定方法。 - 燃焼生成物の内から選択した前記物質はOHであり、
前記基準発光強度ピーク比値(A)を85%以上95%以下の値とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関燃焼状態判定方法。 - 前記判定燃焼状態において、前記第2領域が二つ以上ある場合には、
複数の前記第2領域のうち、内燃機関(E)の1サイクル中における最初の第2領域の両端の第3クランク回転角(β1)および第4クランク回転角(β2)との幅を、前記判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dd=β2−β1)とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関燃焼状態判定方法。 - 前記基準クランク回転角度幅(B)は、0°より大きく6°以下の範囲内とされ、
前記判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dn)が、前記基準クランク回転角度幅(B)以下の場合には、判定燃焼状態における内燃機関(E)の燃焼状態が異常燃焼状態であると判定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関燃焼状態判定方法。 - 前記基準クランク回転角度幅(B)は0°より大きく4°以下とすることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関燃焼状態判定方法。
- 内燃機関(E)の所定の燃焼状態の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物からの発光が入射される光学プローブ(2)と、
前記光学プローブ(2)に接続され、前記燃焼生成物の内から選択した1つの物質のラジカル発光の波長領域の波長に分光する分光器(4)と、
前記分光された光の発光強度(EI(α)、EI(β))を電気信号に変換し出力する発光強度検出器(7)と、
前記内燃機関(E)のクランク軸の回転に伴って、所定のクランク回転角(α、β)ごとに信号を発信するクランク回転角検出器(8)と、
前記クランク回転角(α、β)および前記クランク回転角(α、β)における前記発光強度(EI(α)、EI(β))が入力されて記録するデータ記録装置(15)と、
前記データ記録装置(15)から、前記クランク回転角(α、β)および前記クランク回転角(α、β)ごとの前記発光強度(EId(α)、EId(β))が入力され、前記内燃機関(E)の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定する解析処理装置(16)を備え、
前記解析処理装置(16)は、
燃焼状態の判定を求める前記内燃機関(E)の1サイクル中における前記発光強度(EId(β))の最大値である判定燃焼状態最大発光強度(EIdmax)を求め、
前記発光強度(EId(β))を、前記判定燃焼状態最大発光強度(EIdmax)を100%としたピーク比値である判定燃焼状態発光強度ピーク比値(EIdR(β)=EId(β)/EIdmax)に換算し、
前記判定燃焼状態発光強度ピーク比値(EIdR(β))が、所定の基準発光強度ピーク比値(A)以上となるクランク回転角の第2領域(EIdR(β)≧A)を求め、
該第2領域の両端となる第3クランク回転角(β1)および第4クランク回転角(β2)を求め、
前記第3クランク回転角(β1)と前記第4クランク回転角(β2)との幅である判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dd=β2−β1)を算出し、
前記判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dn)と、あらかじめ入力されている基準クランク回転角度幅(B)との大きさを対比することにより、内燃機関(E)の燃焼状態が異常燃焼状態であるか否かを判定することを特徴とする内燃機関燃焼状態判定装置。 - 前記基準クランク回転角度幅(B)は、あらかじめ前記内燃機関(E)の正常燃焼状態において算出されて解析処理装置(7)に入力されたものであって、
該基準クランク回転角度幅(B)は、
前記内燃機関(E)の正常燃焼状態における前記内燃機関(E)の燃焼室内の火炎に含まれる燃焼生成物の発光するスペクトルを、選択した前記物質のラジカル発光の波長領域に分光し、
前記内燃機関(E)のそれぞれのクランク回転角(α)に対して、選択された前記物質のラジカル発光強度である正常燃焼状態発光強度(EIn(α))を測定し、
前記内燃機関(E)の1サイクル中における前記正常燃焼状態発光強度(EIn(α))の最大値である最大正常燃焼状態発光強度(EInmax)を求め、
前記正常燃焼状態発光強度(EIn(α))を、前記最大正常燃焼状態発光強度(EInmax)を100%としたピーク比値である正常燃焼状態発光強度ピーク比値(EInR(α)=EIn(α)/EInmax)に換算し、
前記正常燃焼状態発光強度ピーク比値(EInR(α))が、前記基準発光強度ピーク比値(A)以上となるクランク回転角の第1領域(EInR(α)≧A)を求め、
前記第1領域の両端となる第1クランク回転角(α1)および第2クランク回転角(α2)を求め、
前記第1クランク回転角(α1)と前記第2クランク回転角(α2)との幅(Dn=α2−α1)として算出されたものであることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関燃焼状態判定装置。 - 燃焼生成物の内から選択した前記物質はOHであり、
前記基準発光強度ピーク比値(A)を85%以上95%以下の値とすることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の内燃機関燃焼状態判定装置。 - 前記第2領域(EIdR(β)≧A)が二つ以上ある場合には、
複数の前記第2領域(EIdR(β)≧A)のうち、内燃機関(E)の1サイクル中における最初の第2領域(EIdR(β)≧A)の両端の第3クランク回転角(β1)および第4クランク回転角(β2)との幅を、前記判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dd=β2−β1)とすることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の内燃機関燃焼状態判定装置。 - 前記基準クランク回転角度幅(B)は、0°より大きく6°以下の範囲内とされ、
前記解析処理装置(16)は、前記判定燃焼状態クランク回転角度幅(Dn)が、前記基準クランク回転角度幅(B)の範囲内にある場合に、内燃機関(E)の燃焼状態が異常燃焼状態であると判定することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関燃焼状態判定装置。 - 前記基準クランク回転角度幅(B)は0°より大きく4°以下であることを特徴とする請求項11に記載の内燃機関燃焼状態判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015060315A JP6444231B2 (ja) | 2015-03-24 | 2015-03-24 | 内燃機関燃焼状態判定方法および内燃機関燃焼状態判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015060315A JP6444231B2 (ja) | 2015-03-24 | 2015-03-24 | 内燃機関燃焼状態判定方法および内燃機関燃焼状態判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016180343A JP2016180343A (ja) | 2016-10-13 |
JP6444231B2 true JP6444231B2 (ja) | 2018-12-26 |
Family
ID=57131336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015060315A Active JP6444231B2 (ja) | 2015-03-24 | 2015-03-24 | 内燃機関燃焼状態判定方法および内燃機関燃焼状態判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6444231B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7350445B2 (ja) | 2019-11-29 | 2023-09-26 | ダイハツ工業株式会社 | 分析方法及び分析装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0227571B2 (ja) * | 1984-12-06 | 1990-06-18 | Tokyo Denryoku Kk | Nenshojotaishindanhoho |
JP4264480B2 (ja) * | 2005-04-08 | 2009-05-20 | イマジニアリング株式会社 | 熱機関、または、プラズマ装置に用いる点火、または、放電プラグ、及び、光計測装置 |
WO2008059598A1 (fr) * | 2006-11-17 | 2008-05-22 | Imagineering, Inc. | Dispositif d'analyse de réaction, support d'enregistrement et système de mesure |
JP2013083625A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-05-09 | Nippon Soken Inc | 内燃機関の制御装置 |
-
2015
- 2015-03-24 JP JP2015060315A patent/JP6444231B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016180343A (ja) | 2016-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8078389B2 (en) | Method and apparatus for determining a normal combustion characteristic for an internal combustion engine from an accelerometer signal | |
JP5812596B2 (ja) | 複数の燃焼指標による内燃機関の異常燃焼検出方法 | |
Puzinauskas | Examination of methods used to characterize engine knock | |
CN101725448B (zh) | 发动机的爆震标定方法 | |
Pla et al. | Knock analysis in the crank angle domain for low-knocking cycles detection | |
US7295916B2 (en) | Method and device for detecting knocking | |
Millo et al. | A methodology to mimic cycle to cycle variations and to predict knock occurrence through numerical simulation | |
JPH03503921A (ja) | エンジンの運転及び或る運転パラメータの測定方法 | |
Lowe et al. | Diesel knock combustion and its detection using acoustic emission | |
US6125691A (en) | Method for determining an operating parameter of an internal combustion engine | |
JP6444231B2 (ja) | 内燃機関燃焼状態判定方法および内燃機関燃焼状態判定装置 | |
Spicher et al. | Application of a new optical fiber technique for flame propagation diagnostics in IC engines | |
Galloni | Knock-limited spark angle setting by means of statistical or dynamic pressure based methods | |
Geiser et al. | Combustion control with the optical fibre fitted production spark plug | |
Maurya et al. | Knocking and combustion noise analysis | |
Hinze et al. | Quantitative measurements of residual and fresh charge mixing in a modern SI engine using spontaneous Raman scattering | |
Dev et al. | Ion current measurement of diluted combustion using a multi-electrode spark plug | |
Buono et al. | Optical piston temperature measurement in an internal combustion engine | |
Aramburu et al. | Knock detection in spark ignited heavy duty engines: An application of machine learning techniques with various knock sensor locations | |
Kowada et al. | Study of knocking damage indexing based on optical measurement | |
Molina et al. | Combustion monitoring system on a natural gas fuelled spark ignition engine with high compression ratio using ionization current sensors | |
Willman et al. | Cycle-to-cycle variation analysis of two-colour PLIF temperature measurements calibrated with laser induced grating spectroscopy in a firing GDI engine | |
Ikeda et al. | In-spark-plug sensor for analyzing the initial flame and its structure in an SI engine | |
Piernikarski et al. | Detection of knocking combustion in a spark ignition engine using optical signal from the combustion chamber | |
Wilson et al. | High bandwidth heat transfer and optical measurements in an instrumented spark ignition internal combustion engine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180918 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6444231 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |