JP6441548B1 - 集音具、及び補聴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造により低コストで製造することができるとともに、被聴者の身体に直接装着する必要がなく、広範囲から放射される音波を確実に集音することができる集音具、及び補聴装置を提供することを目的とする。
【解決手段】補聴装置1は椅子体3に取り付けられた集音具2を備える。集音具2は、略湾曲状の第1の反射板21、及び第2の反射板22から構成されている。第1の反射板21、及び第2の反射板22は、所定の焦点に基づく放物線の回転軸を回転させた回転放物曲面の回転軸を含むように一部を切り取った部分放物曲面、又は所定の焦点に基づく楕円の回転軸を回転させた回転楕円曲面の回転軸を含むように一部を切り取った部分回転楕円曲面から構成される。

Description

本発明は、集音具、及び補聴装置に関する。詳しくは、簡素な構造により低コストで製造することができるとともに、被聴者の身体に直接装着する必要がなく、広範囲から放射される音波を確実に集音することができる集音具、及び補聴装置に係るものである。
一般に、難聴者とは、日常生活での対話が困難になる程に聞こえ難い者をいい、難聴の種類としては障害の原因や部位によって感音性難聴、伝音性難聴、及び混合性難聴に大きく分類される。
特に超高齢化社会を迎えている現代の日本においては、加齢とともに進行する感音性難聴の一つである老人性難聴が大きな社会問題となっている。老人性難聴は、時間をかけてゆっくりと進行する場合が多いため、本人も気が付かないうちに周囲とのコミュニケーションが円滑に出来なくなり、職場や家庭生活において支障をきたしている人も少なくない。
このような問題を改善するために、難聴者の聴力を補う補聴装置としての補聴器を難聴者の耳介に装着し、難聴者が聞き取りづらい周波数帯域を増幅して難聴者の聴力を補うことが行われている。このような補聴器は、基本的にはマイク、増幅回路部、駆動用電池とから構成され、スピーカーとしては、通常音圧型イヤホンが使用されている(特許文献1)。
前記した補聴器に使用される駆動用電池としては、一般的には内部に空気を取り入れて電池内の溶剤と化学反応を起こさせて電気を発生させる、所謂「空気電池」が使用されている。この空気電池は、安価である一方で電池寿命が短いため、難聴者の装着期間が限られてしまうという欠点がある。そこで、近年では充電式の電池が利用できる補聴器(特許文献2)や、燃料電池を搭載した補聴器も提案されている(特許文献3)。
また、特許文献4には、電気的なエネルギーを使用しない耳介装着型の補聴装置が開示されている。具体的には、放物面、又は楕円面からなる部分湾曲面を形成する反射面を直接難聴者の両耳に装着し、音源からの音波をこの反射面で反射させて両耳に集音することで、難聴者の聴力を補うことが可能なものとなっている。
また、前記したような難聴者の耳介装着型の補聴装置に代わるものとして、特許文献5には筒型をした会話型の補聴装置が提案されている。具体的には、内部に声の伝達路が形成された筒本体と、筒本体の両端部に接続された全声送受話部から構成され、一方の全声送受話部を話し手の口元に、他方の全声送受話部を聞き手の耳元に近接して使用することで、周囲の雑音により会話が遮断されたり、会話内容が周囲に漏れることなく、話し手の声を確実に聞き手に伝達することができるものとなっている。
特開平08−237798号公報 特開2008−278329号公報 特開2014−127720号公報 特開2004−015796号公報 特開2008−28786号公報
ところで、前記特許文献1乃至特許文献4に開示の難聴者の耳介に装着するタイプの補聴装置においては、常時身体に装着することによる違和感、又は適正に装着されなかった場合に生じるハウリング等による不快な音の発生等、本来、難聴者の聴力を補う役割である補聴装置が難聴者の心身上のストレスの原因となることが懸念される。また、補聴装置を装着していることが外観上一目瞭然であるため、第三者からの視線を気にする難聴者にとっては補聴装置の装着を躊躇してしまい、必ずしも難聴者にとって使い勝手のよいものとはなっていなかった。
さらに、前記特許文献1乃至特許文献3に開示の補聴器のように、電気的なエネルギーを利用して特定の周波数帯域を増幅する補聴装置においては、システムが複雑になるとともに、その価格自体も高額なものとなる。以上のことから、身体装着型の補聴装置については、その普及が広がっていないのが現実である。
一方で、特許文献5に開示の補聴装置においては、難聴者の身体に常時装着するものではなく、相手との会話時にのみ使用するものであるため、装着に伴う違和感等は生じず、難聴者にとって使い勝手の良いものとなっている。しかしながら、話し手が補聴装置に向かって話す際には、口元を全声送受話部に近接して会話をするため、繰り返しの利用により筒体内部に唾液が付着してしまうため、衛生上において好ましくないという問題がある。
また、特許文献5に開示の補聴装置は、相手との会話時にのみ使用できるものであり、例えば難聴者が自宅のリビング等においてテレビや音楽などを視聴する際には、別途の補聴装置を使用する必要があり、利便性に欠けるという問題があった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、簡素な構造により低コストで製造することができるとともに、被聴者の身体に直接装着する必要がなく、広範囲から放射される音波を確実に集音することができる集音具、及び補聴装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の集音具は、仮想基準平面上に設定され、第1の音源から出射された音波が反射される第1の対象点を焦点とする第1の二次曲線であって、該第1の二次曲線の対称軸を第1の回転軸として、前記第1の二次曲線を回転させて得られる第1の二次曲面の前記第1の回転軸を含む部分二次曲面を有する第1の反射板と、前記仮想基準平面上に設定され、前記第1の対象点とは異なる第2の対象点を焦点とする第2の二次曲線であって、該第2の二次曲線の対称軸を第2の回転軸として、前記第2の二次曲線を回転させて得られる第2の二次曲面の前記第2の回転軸を含む部分二次曲面を有し、前記第1の対象点と前記第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、前記第1の反射板と略鏡面対称となる第2の反射板とを備える。
ここで、仮想基準平面上に設定され、第1の音源から出射された音波が反射される第1の対象点を焦点とする第1の二次曲線であって、第1の二次曲線の対称軸を第1の回転軸として回転させて得られる第1の二次曲面の部分二次曲面からなる第1の反射板を備えることにより、第1の音源から出射された音波が、略湾曲状に形成された第1の反射板で反射され、第1の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第1の反射板が、第1の二次曲面の第1の回転軸を含むように構成されていることにより、第1の音源からの直接の入射波と、第1の反射板による反射波が合成された定在波を発生させることができるため、第1の対象点において、第1の反射板で反射された音波の増幅を抑制、又は促進する周波数帯域の制御を容易に行うことができる。
また、仮想基準平面上に設定され、第1の対象点とは異なる第2の対象点を焦点とする第2の二次曲線の対称軸を第2の回転軸として回転させて得られる第2の二次曲面の部分二次曲面からなる第2の反射板を備えることにより、第1の音源から出射された音波が、略湾曲状に形成された第2の反射板で反射され、第2の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第2の反射板が、第2の二次曲面の第2の回転軸を含むように構成されていることにより、第1の音源からの直接の入射波と、第2の反射板による反射波が合成された定在波を発生させることができるため、第2の対象点において、第2の反射板で反射された音波の増幅を抑制、又は促進する周波数帯域の制御を容易に行うことができる。
また、第1の反射板と第2の反射板が、第1の対象点と第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として略鏡面対称となるように配置されていることにより、例えば第1の対象点を難聴者の右側耳介、第2の対象点を難聴者の左側耳介に対応するように設定することで、第1の音源から出射された音波を難聴者の両耳介に確実に集音させることができる。
また、第1の反射板が、第1の対象点を焦点とする第1の放物線の対称軸を第1の回転軸として、第1の放物線を回転させて得られる第1の放物曲面の部分放物曲面からなる場合には、例えば無限遠方に設定された第1の音源から出射された音波を、第1の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第2の反射板が、第2の対象点を焦点とする第2の放物線の対称軸を第2の回転軸として、第2の放物線を回転させて得られる第2の放物曲面の部分放物曲面からなる場合には、例えば無限遠方に設定された第1の音源から出射された音波を、第2の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第1の反射板が、第1の対象点と第1の音源を焦点とする第1の楕円の長軸からなる対称軸を第1の回転軸として、第1の楕円を回転させて得られる第1の楕円曲面の部分楕円曲面である場合には、第1の楕円の一方の焦点である第1の音源から出射された音波を、第1の楕円の他方の焦点である第1の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第2の反射板が、第2の対象点と第1の音源を焦点とする第2の楕円の長軸からなる対称軸を第2の回転軸として、第2の楕円を回転させて得られる第2の楕円曲面の部分楕円曲面である場合には、第2の楕円の一方の焦点である第1の音源から出射された音波を、第2の楕円の他方の焦点である第2の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第1の反射板が、第1の対象点を焦点とする第1の放物線の対称軸を第1の回転軸として、第1の放物線を回転させて得られる第1の放物曲面の部分放物曲面が第1の楕円曲面に連接されている場合には、第1の音源とは異なる無限遠方に設定された仮想音源から出射された音波と第1の音源から出射された音波の双方を、第1の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第2の反射板が、第2の対象点を焦点とする第2の放物線の対称軸を第2の回転軸として第2の放物線を回転させて得られる第2の放物曲面の部分放物曲面が、第2の楕円曲面に連接されている場合には、第1の音源とは異なる無限遠方に設定された仮想音源から出射された音波と第1の音源から出射された音波の双方を、第2の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第1の反射板が、第1の音源とは異なる第2の音源と第1の対象点を焦点とする第3の楕円の長軸からなる対称軸を第3の回転軸として、第3の楕円を回転させて得られる第3の楕円曲面の部分楕円曲面が、第1の楕円曲面に連接されている場合には、第3の楕円の一方の焦点である第2の音源から出射された音波と第1の音源から出射された音波の双方を、第3の楕円の他方の焦点であるとともに、第1の楕円の他方の焦点でもある第1の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第2の反射板が、第2の音源と第2の対象点を焦点とする第4の楕円の長軸からなる対称軸を第4の回転軸として、第4の楕円を回転させて得られる第4の楕円曲面の部分楕円曲面が、第2の楕円曲面に連接されている場合には、第4の楕円の一方の焦点である第2の音源から出射された音波と第1の音源から出射された音波の双方を、第4の楕円の他方の焦点であるとともに、第2の楕円の他方の焦点でもある第2の対象点に向けて確実に集音させることができる。
また、第1の回転軸上における第1の反射板と第1の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmである場合には、第1の音源から直接第1の対象点に入射する音波と、第1の反射板により反射され、第1の対象点に入射する音波が合成されることにより生じた定在波において、略400Hz近傍の音波の節を第1の対象点に設定することができる。そのため、1kHzを中心として、1kHzよりも高い周波数帯域では第1の反射板による増幅が正常に行われて音響利得を得ることができる一方で、1kHzよりも低い周波数帯域においては、第1の反射板による増幅が行われず音響利得を抑制させることができる。これにより、低音域での補聴を抑制しつつ、高音域での補聴を高めることができるため、老人性難聴に特有の高音域での聞こえづらさを解消することができる。
また、第2の回転軸上における第2の反射板と第2の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmである場合には、第1の音源から直接第2の対象点に入射する音波と、第2の反射板により反射され、第2の対象点に入射する音波が合成されることにより生じた定在波において、略400Hz近傍の音波の節を第2の対象点に設定することができる。そのため、1kHzを中心として、1kHzよりも高い周波数帯域では第2の反射板による増幅が正常に行われて音響利得を得ることができる一方で、1kHzよりも低い周波数帯域においては、第2の反射板による増幅が行われず音響利得を抑制させることができる。これにより、低音域での補聴を抑制しつつ、高音域での補聴を高めることができるため、老人性難聴に特有の高音域での聞こえづらさを解消することができる。
なお、第1の反射板と第1の対象点の距離、及び第2の反射板と第2の対象点の距離が略15cmよりも小さくなると、音波の節が設定される周波数帯域がより高周波数帯域側に移動するため、補聴に必要な高周波域(1〜4kHz)の一部において補聴効果が低下する。
また、第1の反射板と第1の対象点の距離、及び第2の反射板と第2の対象点の距離が略25cmよりも大きくなると、音波の節が設定される周波数帯域が、より低周波数帯域側に移動するため、老人性難聴を患う被聴者にとって補聴が不必要な低周波数帯域での補聴を行うことになる。
前記の目的を達成するために、本発明の補聴装置は、少なくとも座板部を有する椅子体と、該椅子体に着座する被聴者の右側耳介に略対応する第1の対象点を焦点とする第1の二次曲線の対称軸を第1の回転軸として、前記第1の二次曲線を回転させて得られる第1の二次曲面の前記第1の回転軸を含む部分二次曲面を含む第1の反射板、前記椅子体に着座する被聴者の左側耳介に略対応する第2の対象点を焦点とする第2の二次曲線の対称軸を第2の回転軸として、前記第2の二次曲線を回転させて得られる第2の二次曲面の前記第2の回転軸を含む部分二次曲面を含み、前記第1の対象点と前記第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、前記第1の反射板と略鏡面対称となる第2の反射板を有する集音具と、前記椅子体の所定の位置に取り付けられ、前記座板部の鉛直上方の所定の位置で前記集音具を支持する支持部とを備える。
ここで、少なくとも座板部を有する椅子体を備えることにより、後述する集音具を椅子体に装着することができる。従って、集音具を難聴者の身体に直接取り付ける必要がないため、難聴者の心身上のストレスが軽減されるとともに、難聴者は着座状態において、広範囲の音源からの補聴が可能となる。
また、集音具が、椅子体に着座する被聴者の右側耳介に略対応する第1の対象点を焦点とする第1の二次曲線の対称軸を、第1の回転軸として回転させて得られる第1の二次曲面の部分二次曲面からなる第1の反射板を有することにより、音源から出射された音波が、略湾曲状に形成された第1の反射板で反射され、第1の対象点である被聴者の右側耳介に向けて確実に集音させることができる。
また、第1の反射板が、第1の二次曲面の第1の回転軸を含むように構成されていることにより、音源からの直接の入射波と、第1の反射板による反射波が合成された定在波を発生させることができるため、第1の対象点において、第1の反射板で反射された音波の増幅を抑制、又は促進する周波数帯域の制御を容易に行うことができる。
また、集音具が、椅子体に着座する被聴者の左側耳介に略対応する第2の対象点を焦点とする第2の二次曲線の対称軸を、第2の回転軸として回転させて得られる第2の二次曲面の部分二次曲面からなる第2の反射板を有することにより、音源から出射された音波が、略湾曲状に形成された第2の反射板で反射され、第2の対象点である被聴者の左側耳介に向けて集音させることができる。
また、第2の反射板が、第2の二次曲面の第2の回転軸を含むように構成されていることにより、音源からの直接の入射波と、第2の反射板による反射波が合成された定在波を発生させることができるため、第2の対象点において、第2の反射板で反射された音波の増幅を抑制、又は促進する周波数帯域の制御を容易に行うことができる。
また、第1の反射板と第2の反射板が、第1の対象点と第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、第1の反射板と略鏡面対称となるように配置されていることにより、音源から出射された音波を難聴者の両耳介に均等に集音させることができる。
また、椅子体の所定の位置に取り付けられ、座板部の上方の所定の位置で集音具を支持する支持部を備えることにより、椅子体と集音具を一体とすることができる。従って、被聴者は椅子体に着座した状態で、相手との会話時のみならず、例えば難聴者が自宅のリビング等においてテレビや音楽などを視聴する際にも被聴者に対して補聴することができる。
また、集音具には、椅子体に着座する被聴者の頭部を支持する頭部案内部が、第1の反射板と第2の反射板に跨設されている場合には、被聴者の頭部を支持することができる。さらに、頭部案内部に被聴者の頭部を支持した状態で、被聴者の右側耳介を第1の対象点、左側耳介を第2の対象点となるように、頭部案内部と集音具との位置調整を予め行っておくことで、被聴者は頭部を頭部案内部に載せるだけで、右側耳介に対応する第1の対象点と、左側耳介に対応する第2の対象点が決定されるため、集音具で反射された音波を確実に被聴者の両耳介に集音させることができる。
また、支持部が、集音具の位置を調製する調整機構を有する場合には、椅子体に着座する被聴者の体格に応じて、最適な位置に集音具を設定することができる。
また、第1の回転軸上における第1の反射板と第1の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmである場合には、音源から直接第1の対象点に入射する音波と、第1の反射板により反射され、第1の対象点に入射する音波が合成されることにより生じた定在波において、略400Hz近傍の音波の節を第1の対象点に設定することができる。そのため、1kHzを中心として、1kHzよりも高い周波数帯域では第1の反射板による増幅が正常に行われて音響利得を得ることができる一方で、1kHzよりも低い周波数帯域においては、第1の反射板による増幅が見かけ上行われず音響利得を抑制させることができる。これにより、低音域での補聴を抑制しつつ、高音域での補聴を高めることができるため、老人性難聴に特有の高音域での聞こえづらさを解消することができる。
また、第2の回転軸上における第2の反射板と第2の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmである場合には、音源から直接第2の対象点に入射する音波と、第2の反射板により反射され、第2の対象点に入射する音波が合成されることにより生じた定在波において、略400Hz近傍の音波の節を第2の対象点に設定することができる。そのため、1kHzを中心として、1kHzよりも高い周波数帯域では第2の反射板による増幅が正常に行われて音響利得を得ることができる一方で、1kHzよりも低い周波数帯域においては、第2の反射板による増幅が見かけ上行われず音響利得を抑制させることができる。これにより、低音域での補聴を抑制しつつ、高音域での補聴を高めることができるため、老人性難聴に特有の高音域での聞こえづらさを解消することができる。
なお、第1の反射板と第1の対象点の距離、及び第2の反射板と第2の対象点の距離が略15cmよりも小さくなると、音波の節が設定される周波数帯域がより高周波数帯域側に移動するため、補聴に必要な高周波域(1〜4kHz)の一部において補聴効果が低下する。
また、第1の反射板と第1の対象点の距離、及び第2の反射板と第2の対象点の距離が略25cmよりも大きくなると、音波の節が設定される周波数帯域がより低周波数帯域側に移動するため、老人性難聴を患う被聴者にとって、補聴が不必要な低周波数帯域での補聴を行うことになる。
本発明に係る集音具、及び補聴装置は、簡素な構造により低コストで製造することができるとともに、被聴者の身体に直接装着する必要がなく、広範囲から放射される音波を確実に集音することができる。
本発明の実施形態に係る集音具を備える補聴装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る集音具を示す図であり、(a)は被聴者と集音具の関係を示す平面図、(b)は放物曲面の軌跡、及び音波の移動経路を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る集音具を示す図であり、(a)は被聴者と集音具の関係を示す平面図、(b)は楕円曲面の軌跡、及び音波の移動経路を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係る集音具を示す図であり、(a)は被聴者と集音具の関係を示す平面図、(b)は楕円曲面の軌跡、及び音波の移動経路を示す概念図、(c)は放物曲面の軌跡、及び音波の移動経路を示す概念図である。 本発明の第4の実施形態に係る集音具を示す図であり、(a)は被聴者と集音具の関係を示す平面図、(b)、(c)は楕円曲面の軌跡、及び音波の移動経路を示す概念図である。 周波数特性を示すグラフである。 本発明の集音具の他の使用例を示す図である。
以下、集音具、及び補聴装置に関する本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、各図において説明の便宜上、集音具2を設置した状態において、集音具2からみて音源方向を前方、その反対方向を後方、前方、及び後方により表される軸方向を水平方向、水平方向と垂直な軸方向を鉛直方向とそれぞれ定義する。
まず、本発明に係る集音具2を含む補聴装置1について図1を用いて説明する。補聴装置1は、図1に示すように、集音具2、椅子体3、頭部案内部4、及び集音具2を椅子体3に支持するための支持部5から主に構成されている。
集音具2は、繊維強化プラスチック(FRP)材からなり、音源から出射された音波を所定の焦点(被聴者の耳介)に向けて反射可能なように前方に向けて湾曲凹状に構成され、被聴者Aの右側耳介に対応する焦点である第1の対象点F1に向けて音波を反射させる第1の反射板21と、被聴者Aの左側耳介に対応する焦点である第2の対象点F2に向けて音波を反射させる第2の反射板22が一体的に接続された構成となっている。
また、集音具2を構成する第1の反射板21と第2の反射板22は、第1の対象点F1と第2の対象点F2を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、鏡面対称形状に構成されている。なお、集音具2の詳細な形状については後述する。
ここで、必ずしも、集音具2は繊維強化プラスチック材から構成されている必要はない。例えば、樹脂材、金属材、ガラス材、木材等、公知の材料から適宜選択することができるものであって、その素材については特に限定されるものではない。
また、必ずしも、集音具2を構成する第1の反射板21と第2の反射板22は一体的に接続された構成である必要はない。前記したように仮想基準直交面を基準として鏡面対称形状であれば、第1の反射板21と第2の反射板22はそれぞれ分離して配置されていてもよい。
また、第1の反射板21と第2の反射板22の接続部には、例えば介護者が、集音具2が取り付けられた椅子体3としての車椅子を後方から押す際に、前方が視認するための開口部を形成してもよい。
椅子体3は、座板部31、足置き部32、背もたれ部33、フレーム部34、前輪部35、及び後輪部36からなる車椅子である。
ここで、必ずしも、椅子体3は車椅子である必要はない。少なくとも被聴者Aが着座可能なように、座板部31を有する椅子体であれば、その種類、及び以上は特に限定されるものではない。
頭部案内部4は、被聴者Aが椅子体3に着座した際に、被聴者Aの頭部を案内して支持するものであり、平面視で断面略M次状に形成されている。この頭部案内部4は、被聴者Aの頭部を支持した際に、被聴者Aの右側耳介が第1の反射板21の焦点である第1の対象点F1、左側耳介が第2の反射板22の焦点である第2の対象点F2にそれぞれ対応するように位置調整がされている。
支持部5は、椅子体3に集音具2を固定するための固定手段であり、一対の第1のリンク部51の一端と、一対の第2のリンク部52の一端が第1のジョイント部53で回動可能に軸支されている。さらに、第1のリンク部51の他端は第2のジョイント部54を介して集音具2に接続されるとともに、第2のリンク部52の他端が第3のジョイント部55を介して台座56に接続され、台座56は椅子体3のフレーム部34に図示しないボルト、ナット等の公知の固定手段により固定されている。
以上のように構成された支持部5は、第1のジョイント部53、第2のジョイント部54、第3のジョイント部55により、椅子体3に着座した被聴者Aに対して集音具2の前後上下方向、及び角度を容易に調整可能な調整機構として機能する。
ここで、必ずしも、支持部5は集音具2の位置を調製可能な調整機構を有している必要はない。但し、調整機構を有することにより、椅子体3に着座した被聴者Aの体格に応じて、最適な位置に集音具2を位置調整することができるため、支持部5は調整機構を有していることが好ましい。
また、必ずしも、支持部3は図1に示すようなリンク機構から構成されている必要はない。例えば、上下位置を調製するための調整機構として、棒状体がそれぞれ分割されており、分割された一方の棒状体が軸方向にスライド可能とされ、任意の高さ位置でボルト等の公知の固定手段により固定可能な構成としてもよい。同じく、前後位置を調製するための調整機構として、スライドレールを別途設け、任意の水平位置でボルト等の公知の固定手段により固定可能な構成としてもよい。
また、必ずしも、支持部3の調整機構は手動で調製する必要はない。例えば、椅子体3に着座した被聴者Aが手元のリモコン等を用いて、集音具2の位置を自動調整したり、着座した被聴者Aの体格を自動計測し、計測した体格に応じて自動的に集音具2の位置を調製したりするように構成してもよい。
次に図2乃至図5を用いて、本発明の各実施形態における集音具2の詳細な形状について説明する。
[実施例1 部分放物曲面]
まず、図2を用いて実施例1に係る集音具2について説明する。図2(a)は、実施例1に係る集音具2と被聴者Aとの関係を示す概念図である。第1の反射板21と、第1の反射板21と鏡面対称関係にある第2の反射板22は、中心軸線Oを境界として一体化されており、集音具2には被聴者Aの頭部を支持するための頭部案内部4が、第1の反射板21と第2の反射板22間に跨設されている。
図2(b)は、実施例1に係る集音具2を構成する第1の反射板21の設計方法を示す図である。なお、第2の反射板22は、第1の反射板21と鏡面対称関係にあるため、説明の便宜上、図による説明を省略する。
第1の反射板21は、図2(b)に示すように、被聴者Aの右側耳介に対応する第1の対象点F1を焦点とする放物線の対称軸を第1の回転軸R1として回転させた第1の放物曲面C1であって、第1の回転軸R1を含むように第1の放物曲面C1の一部を部分的に切り取られた第1の部分放物曲面CP1から構成されている。
このとき、第1の部分放物曲面CP1は、第1の回転軸R1上における第1の反射板21と第1の対象点F1の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように、第1の放物曲面C1の一部が切り取られた形状となっている。
第1の反射板21と鏡面対称関係にある第2の反射板22は、被聴者Aの左側耳介に対応する第2の対象点F2を焦点とする放物線の対称軸を、第2の回転軸R2として回転させた第2の放物曲面C2であって、第2の回転軸R2を含むように第2の放物曲面C2の一部を部分的に切り取られた第2の部分放物曲面CP2から構成されている。
このとき、第2の部分放物曲面CP2は、第2の回転軸R2上における第2の反射板22と第2の対象点F2の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように、第2の放物曲面C2の一部が切り取られた形状となっている。
以上のように構成された集音具2を備える補聴装置1において、被聴者Aが頭部案内部4に頭部を載せると、被聴者Aの右側耳介が第1の対象点F1、左側耳介が第2の対象点F2に対応することから、無限遠方の図示しない仮想音源(第1の音源)から出射された音波を、被聴者Aの左右側耳介に対して均等に集音させることができる。
[実施例2 部分楕円曲面]
次に、図3を用いて実施例2に係る集音具2について説明する。図3(a)は、実施例2に係る集音具2と被聴者Aとの関係を示す概念図である。第1の反射板21と第2の反射板22は、中心軸線Oを境界として一体化されるとともに、集音具2には被聴者Aの頭部を支持するための頭部案内部4が、第1の反射板21と第2の反射板22間に跨設される。
図3(b)は、実施例2に係る集音具2を構成する第1の反射板21の設計方法を示す図である。なお、実施例1と同様に、第2の反射板22は、第1の反射板21と鏡面対称関係にあるため、説明の便宜上、図による説明を省略する。
第1の反射板21は、図3(b)に示すように、被聴者Aの右側耳介に対応する第1の対象点F1と第1の音源S1を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第1の回転軸R1として回転させた第1の楕円曲面E1であって、第1の回転軸R1を含むように第1の楕円曲面E1の一部を部分的に切り取られた第1の部分楕円曲面EP1から構成されている。
このとき、第1の部分楕円曲面EP1は、第1の回転軸R1上における第1の反射板21と第1の対象点F1の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように、第1の楕円曲面E1の一部が切り取られた形状となっている。
第1の反射板21と鏡面対称関係にある第2の反射板22は、被聴者Aの左側耳介に対応する第2の対象点F2と第1の音源S1を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第2の回転軸R2として回転させた第2の楕円曲面E2であって、第2の回転軸R2を含むように第2の楕円曲面E2の一部を部分的に切り取られた第2の部分楕円曲面EP2から構成されている。
このとき、第2の部分楕円曲面EP2は、第2の回転軸R2上における第2の反射板22と第2の対象点F2の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように、第2の楕円曲面E2の一部が切り取られた形状となっている。
以上のように構成された集音具2を備える補聴装置1において、被聴者Aが頭部案内部4に頭部を載せると、被聴者Aの右側耳介が第1の対象点F1、左側耳介が第2の対象点F2に対応することから、第1の音源S1から出射された音波を被聴者Aの左右側耳介に対して均等に集音させることができる。
ここで、必ずしも、第1の部分楕円曲面EP1と第2の部分楕円曲面EP2は、共通の焦点である音源S1を有している必要はない。第1の部分楕円曲面EP1に対応する音源、第2の部分楕円曲面EP2に対応する音源をそれぞれ有するように構成してもよい。
[実施例3 部分楕円曲面と部分放物曲面]
次に、図4を用いて実施例3に係る集音具2について説明する。図4(a)は、実施例3に係る集音具2と被聴者Aとの関係を示す概念図である。第1の反射板21と第2の反射板22は、中心軸線Oを境界として一体化されるとともに、集音具2には被聴者Aの頭部を支持するための頭部案内部4が、第1の反射板21と第2の反射板22間に跨設される。
第1の反射板21は、第1の部分楕円曲面EP1と、第1の部分放物曲面CP1が連接部Hで連接されている。また、第2の反射板22は、第2の部分楕円曲面EP2と第2の部分放物曲面CP2が連接部Hで接続されている。
図4(b)、及び図4(c)は、実施例3に係る集音具2を構成する第1の反射板21の設計方法を示す図である。なお、実施例1、及び実施例2と同様に、第2の反射板22は、第1の反射板21と鏡面対称関係にあるため、説明の便宜上、図による説明を省略する。
第1の反射板21の一部を構成する第1の部分楕円曲面EP1は、図4(b)に示すように、被聴者Aの右側耳介に対応する第1の対象点F1と第1の音源S1を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第1の回転軸R1として回転させた第1の楕円曲面E1であって、第1の回転軸R1を含むように第1の楕円曲面E1の一部が部分的に切り取られて構成されている。
このとき、第1の部分楕円曲面EP1は、第1の回転軸R1上における第1の反射板21と第1の対象点F1の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように、第1の楕円曲面E1の一部が切り取られた形状となっている。
また、第1の反射板21の一部を構成する第1の部分放物曲面CP1は、図4(c)に示すように、第1の対象点F1を焦点とする放物線の対称軸を、第3の回転軸R3として回転させた第1の放物曲面C1の一部を部分的に切り取られた形状となっている。このとき、図4(a)に示すように、第1の部分放物曲面CP1は、第1の部分楕円曲面EP1との連接部Hが略平滑となるように、第1の放物曲面C1の一部が切り取られた形状となっている。
ここで、必ずしも、第1の部分放物曲面CP1は、第1の部分楕円曲面EP1との連接部Hが略平滑となるように第1の放物曲面C1の一部が切り取られる必要はない。例えば、第1の部分放物曲面CP1についても、その対称軸である第3の回転軸R3を含むように切り取られた部分曲面であってもよい。
第1の反射板21と鏡面対称関係にある第2の反射板22の一部を構成する第2の部分楕円曲面EP2は、被聴者Aの左側耳介に対応する第2の対象点F2と第1の音源S1を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第2の回転軸R2として回転させた第2の楕円曲面E2であって、第2の回転軸R2を含むように第2の楕円曲面E2の一部が部分的に切り取られて構成されている。
このとき、第2の部分楕円曲面EP2は、第2の回転軸R2上における第2の反射板22と第1の対象点F1の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように、第2の楕円曲面E1の一部が切り取られた形状となっている。
また、第2の反射板22の一部を構成する第2の部分放物曲面CP2は、第2の対象点F2を焦点とする放物線の対称軸を、第4の回転軸R4として回転させた第2の放物曲面C2の一部を部分的に切り取られた形状となっている。このとき、図4(a)に示すように、第2の部分放物曲面CP2は、第2の部分楕円曲面EP2との連接部Hが略平滑となるように、第2の放物曲面C2の一部が切り取られた形状となっている。
ここで、必ずしも、第2の部分放物曲面CP2は、第2の部分楕円曲面EP2との連接部Hが略平滑となるように第2の放物曲面C2の一部が切り取られる必要はない。例えば、第2の部分放物曲面CP2についても、その対称軸である第4の回転軸R4を含むように切り取られた部分曲面であってもよい。
以上のように構成された集音具2を備える補聴装置1において、被聴者Aが頭部案内部4に頭部を載せると、被聴者Aの右側耳介が第1の対象点F1、及び左側耳介が第2の対象点F2に対応することから、第1の音源S1や、無限遠方の図示しない仮想音源から出射された音波を、被聴者Aの左右側耳介に均等に集音させることができる。
ここで、必ずしも、第1の部分楕円曲面EP1と第2の部分楕円曲面EP2は共通の焦点である音源S1を有している必要はない。第1の部分楕円曲面EP1に対応する音源、第2の部分楕円曲面EP2に対応する音源をそれぞれ有するように構成してもよい。
[実施例4 部分楕円曲面と部分楕円曲面]
次に、図5を用いて実施例4に係る集音具2について説明する。図5(a)は、実施例4に係る集音具2と被聴者Aとの関係を示す概念図である。第1の反射板21と第2の反射板22は、中心軸線Oを境界として一体化されるとともに、集音具2には被聴者Aの頭部を支持するための頭部案内部4が、第1の反射板21と第2の反射板22間に跨設される。
第1の反射板21は、第1の部分楕円曲面EP1と、第3の部分楕円曲面EP3が連接部Hで連接されている。また、第2の反射板22は、第2の部分楕円曲面EP2と第2の部分楕円曲面EP4が連接部Hで接続されている。
図5(b)、及び図5(c)は、実施例4に係る集音具2を構成する第1の反射板21の設計方法を示す図である。なお、実施例1乃至実施例3と同様に、第2の反射板22は、第1の反射板21と鏡面対称関係にあるため、説明の便宜上、図による説明を省略する。
第1の反射板21を構成する第1の部分楕円曲面EP1は、図5(a)に示すように、被聴者Aの右側耳介に対応する第1の対象点F1と第1の音源S1を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第1の回転軸R1として回転させた第1の楕円曲面E1であって、第1の回転軸R1を含むように第1の楕円曲面E1の一部を部分的に切り取られた形状となっている。
このとき、第1の部分楕円曲面EP1は、第1の回転軸R1上における第1の反射板21と第1の対象点F1の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように第1の楕円曲面E1の一部が切り取られた形状となっている。
また、第1の反射板21の一部を構成する第3の部分楕円曲面EP3は、図5(b)に示すように、第1の対象点F1と第2の音源S2を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第3の回転軸R3として回転させた第3の楕円曲面E3の一部を部分的に切り取られた形状となっている。このとき、図5(a)に示すように、第3の部分楕円曲面EP3は、第1の部分楕円曲面EP1との連接部Hが略平滑となるように、第3の楕円曲面E3の一部が切り取られた形状となっている。
ここで、必ずしも、第3の部分楕円曲面EP3は、第1の部分楕円曲面EP1との連接部Hが略平滑となるように第3の楕円曲面E3の一部が切り取られる必要はない。例えば、第3の部分楕円曲面EP3についても、その対称軸である第3の回転軸R3を含むように切り取られた部分曲面であってもよい。
また、必ずしも、第1の反射板21は、第1の部分楕円曲面EP1と第3の部分楕円曲面EP3の2つの部分楕円曲面から構成されている必要はない。例えば、想定する音源をさらに追加することで、3つ以上の部分楕円曲面から構成されるようにしてもよい。
第1の反射板21と鏡面対称関係にある第2の反射板22を構成する第2の部分楕円曲面EP2は、図5(a)に示すように、被聴者Aの左側耳介に対応する第2の対象点F2と第1の音源S1を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第2の回転軸R2として回転させた第2の楕円曲面E2であって、第2の回転軸R2を含むように第2の楕円曲面E2の一部を部分的に切り取られた形状となっている。
このとき、第2の部分楕円曲面EP2は、第2の回転軸R2上における第2の反射板22と第2の対象点F2の距離が、後述する通り略15〜25cm、より好ましくは略20cmとなるように、第2の楕円曲面E2の一部が切り取られた形状となっている。
また、第2の反射板22の一部を構成する第4の部分楕円曲面EP4は、第2の対象点F2と第2の音源S2を焦点とする楕円の長軸からなる対称軸を、第4の回転軸R4として回転させた第4の楕円曲面E4の一部を部分的に切り取られた形状となっている。このとき、図5(a)に示すように、部分楕円曲面EP4は、第2の部分楕円曲面EP2との連接部Hが略平滑となるように、第4の楕円曲面E4の一部が切り取られた形状となっている。
ここで、必ずしも、第4の部分楕円曲面EP4は、第2の部分楕円曲面EP2との連接部Hが略平滑となるように第4の楕円曲面E4の一部が切り取られる必要はない。例えば、第4の部分楕円曲面EP4についても、その対称軸である第4の回転軸R4を含むように切り取られた部分曲面であってもよい。
また、必ずしも、第2の反射板22は第2の部分楕円曲面EP2と第4の部分楕円曲面EP4の2つの部分楕円曲面から構成されている必要はない。例えば、想定する音源をさらに追加することで、3つ以上の部分楕円曲面から構成されるようにしてもよい。
以上のように構成された集音具2を備える補聴装置1において、被聴者Aが頭部案内部4に頭部を載せると、被聴者Aの右側耳介が第1の対象点F1、及び左側耳介が第2の対象点F2に対応することから、第1の音源S1、又は第2の音源S2から出射された音波を、被聴者Aの左右側耳介に均等に集音させることができる。
以上が本発明の各実施例に係る集音具2の詳細な形状である。次に実施例1乃至実施例4に係る集音具2と、被聴者Aの第1の対象点F1、及び第2の対象点F2との位置関係について説明する。
まず、一般的な波の反射における物理的な現象である定在波の理論について説明する。定在波とは、ある波が進行していて、壁等で反射して再び戻ってくる場合に、進行する波と反射して戻ってくる波が同一直線上で相互に逆方向の波として重なった場合に発生し、外見上進行方向を持たない波を指す。定在波には節と呼ばれる全く振動が起きない点と、腹と呼ばれる振動が大きく増減する点が一定間隔で交互に存在する。節と腹の間隔は波長の1/2となるため、節や腹の反射面に対する位置は周波数によってそれぞれ異なることとなる。
以上のことを前提として、本発明の実施形態における集音具2を構成する第1の反射板21と第1の対象点F1、及び第2の反射板22と第2の対象点F2の距離(焦点設計値L)は、例えば老人性難聴に代表的な周波数特性に応じて設定することができるとともに、特定の被聴者の難聴の症状に応じて適宜設定することもできる。なお、本発明の実施形態における焦点設計値Lとは、前記した第1の回転軸R1(第2の回転軸R2)上における第1の反射板21(第2の反射板22)と第1の対象点F1(第2の対象点F2)との距離をいう。
即ち、難聴の症状に応じて、音の増幅を抑制する周波数帯域、音の増幅を促進する周波数帯域が異なるため、被聴者Aの難聴の症状に応じて、集音具2と第1の対象点F1、及び第2の対象点F2との焦点設計値Lが調整される。例えば、難聴の症状の一つである老人性難聴における一般的な特性としては、高音域帯の音の聞き取りが不足することが知られている。そのため、老人性難聴を患う被聴者Aに対しては、例えば1kHzを境として、1kHzよりも高い周波数帯域(1kHz〜4kHz)の音の増幅を促進し、1kHzよりも低い周波数帯域の音の増幅を抑制する必要がある。
そして、このように1kHzを中心として周波数帯域の音の増幅の抑制と促進を切り替えるには、本発明特有の周波数特性の調整法として、略400Hzの周波数帯域において音波の節を設定することにより、1kHzよりも高い周波数帯域(1kHz〜4kHz)の音の増幅を促進し、1kHzよりも低い周波数帯域の音の増幅を抑制することが可能となる。
以下に示す表1は、前記した各実施例における第1の回転軸R1(第2の回転軸R2)上における焦点設計値Lと、音がゼロとなる音波の周波数帯域との関係を示す表である。
[表1]
Figure 0006441548
以上の結果より、焦点設計値Lとしては略15〜25cmにおいて、400Hzの周波数帯域の近傍に音がゼロとなる節が設定され、より好ましくは、焦点設計値Lが略20cmにおいて、400Hzに最も近い周波数帯域で、音がゼロとなる節が設定される。
図6は、前記した焦点設計値Lを略20cmとした場合の、周波数特性を示すグラフである。なお、横軸は周波数(Hz)、縦軸は利得(dB)である。ここで、利得とは、反射板を用いずに音源からの音を聞いた場合との比較における音圧差(増幅倍率)を示す。図6に示すように、略400Hzの近傍において音波の節が設定されることにより、1kHzを中心として、1kHzよりも高い周波数帯域では音の増幅が促進され、1kHzよりも低い周波数帯域においては、音の増幅が抑制されることが理解できる。
即ち、焦点設計値Lとして略20cmに設定することで、老人性難聴の症状である比較的聞き取りづらい高音域帯の補聴を行うことができる一方で、聞き取り能力が維持されている低音域帯の補聴を行えるようになるため、老人性難聴を患う被聴者Aにとって効果的な補聴を行うことができるものとなる。
図7は、本発明の実施形態に係る集音具2の他の使用例を示す。集音具2は、椅子体3に装着する場合のみならず、例えばリビングの壁Wや、寝室のベッドBに固定させて使用することも可能である。
以上、本発明に係る集音具、及び補聴装置は、簡素な構造により低コストで製造することができるとともに、被聴者の身体に直接装着する必要がなく、広範囲から放射される音波を確実に集音することができるものとなっている。
1 補聴装置
2 集音具
21 第1の反射板
22 第2の反射板
3 椅子体
31 座板部
32 足置き部
33 背もたれ部
34 フレーム部
35 前輪部
36 後輪部
4 頭部案内部
5 支持部
51 第1のリンク部
52 第2のリンク部
53 第1のジョイント部
54 第2のジョイント部
55 第3のジョイント部
56 台座
A 被聴者
B ベッド
C1 第1の放物曲面
CP1 第1の部分放物曲面
C2 第2の放物曲面
CP2 第2の部分放物曲面
E1 第1の楕円曲面
EP1 第1の部分楕円曲面
E2 第2の楕円曲面
EP2 第2の部分楕円曲面
E3 第3の楕円曲面
EP3 第3の部分楕円曲面
E4 第4の楕円曲面
EP4 第4の部分楕円曲面
F1 第1の対象点
F2 第2の対象点
H 接続部
L 焦点設計値
O 中心軸線
R1 第1の回転軸
R2 第2の回転軸
R3 第3の回転軸
R4 第4の回転軸
S1 第1の音源
S2 第2の音源
W 壁

Claims (8)

  1. 仮想基準平面上に設定され音源から出射された音波が反射される第1の対象点を焦点とする第1の放物線であって、該第1の放物線の対称軸を第1の回転軸として、前記第1の放物線を回転させて得られる第1の放物曲面の前記第1の回転軸を含む部分放物曲面を有する第1の反射板と、
    前記仮想基準平面上に設定され、前記第1の対象点とは異なる第2の対象点を焦点とする第2の放物線であって、該第2の放物線の対称軸を第2の回転軸として、前記第2の放物線を回転させて得られる第2の放物曲面の前記第2の回転軸を含む部分放物曲面を有し、前記第1の対象点と前記第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、前記第1の反射板と略鏡面対称となる第2の反射板と、を備える
    集音具。
  2. 仮想基準平面上に設定され、第1の音源、及び該第1の音源から出射された音波が反射される第1の対象点を焦点とする第1の楕円の長軸からなる対称軸を第1の回転軸として、前記第1の楕円を回転させて得られる第1の楕円曲面の前記第1の回転軸を含む部分楕円曲面を有する第1の反射板と、
    前記仮想基準平面上に設定され、前記第1の音源、及び前記第1の対象点とは異なる第2の対象点を焦点とする第2の楕円の長軸からなる対称軸を第2の回転軸として、前記第2の楕円を回転させて得られる第2の楕円曲面の前記第2の回転軸を含む部分楕円曲面を有し、前記第1の対象点と前記第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、前記第1の反射板と略鏡面対称となる第2の反射板と、を備える集音具において、
    前記第1の反射板は、前記第1の対象点を焦点とする第1の放物線の対称軸を第3の回転軸として、前記第1の放物線を回転させて得られる第1の放物曲面の部分放物曲面が、前記第1の楕円曲面に連接され、
    前記第2の反射板は、前記第2の対象点を焦点とする第2の放物線の対称軸を第4の回転軸として、前記第2の放物線を回転させて得られる第2の放物曲面の部分放物曲面が、前記第2の楕円曲面に連接されている
    集音具。
  3. 仮想基準平面上に設定され、第1の音源、及び該第1の音源から出射された音波が反射される第1の対象点を焦点とする第1の楕円の長軸からなる対称軸を第1の回転軸として、前記第1の楕円を回転させて得られる第1の楕円曲面の前記第1の回転軸を含む部分楕円曲面を有する第1の反射板と、
    前記仮想基準平面上に設定され、前記第1の音源、及び前記第1の対象点とは異なる第2の対象点を焦点とする第2の楕円の長軸からなる対称軸を第2の回転軸として、前記第2の楕円を回転させて得られる第2の楕円曲面の前記第2の回転軸を含む部分楕円曲面を有し、前記第1の対象点と前記第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、前記第1の反射板と略鏡面対称となる第2の反射板と、を備える集音具において、
    前記第1の反射板は、前記第1の音源とは異なる第2の音源と前記第1の対象点を焦点とする第3の楕円の長軸からなる対称軸を第3の回転軸として、前記第3の楕円を回転させて得られる第3の楕円曲面の部分楕円曲面が、前記第1の楕円曲面に連接され、
    前記第2の反射板は、前記第2の音源と第2の対象点を焦点とする第4の楕円の長軸からなる対称軸を第4の回転軸として、前記第4の楕円を回転させて得られる第4の楕円曲面の部分楕円曲面が、前記第2の楕円曲面に連接されている
    集音具。
  4. 前記第1の回転軸上における前記第1の反射板と前記第1の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmであり、
    前記第2の回転軸上における前記第2の反射板と前記第2の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmである、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の集音具。
  5. 少なくとも座板部を有する椅子体と、
    該椅子体に着座する被聴者の右側耳介に略対応する第1の対象点を焦点とする第1の二次曲線の対称軸を第1の回転軸として、前記第1の二次曲線を回転させて得られる第1の二次曲面の前記第1の回転軸を含む部分二次曲面を含む第1の反射板、前記椅子体に着座する被聴者の左側耳介に略対応する第2の対象点を焦点とする第2の二次曲線の対称軸を第2の回転軸として、前記第2の二次曲線を回転させて得られる第2の二次曲面の前記第2の回転軸を含む部分二次曲面を含み、前記第1の対象点と前記第2の対象点を結ぶ仮想直線の略中心部と略直交する仮想基準直交面を基準として、前記第1の反射板と略鏡面対称となる第2の反射板を有する集音具と、
    前記椅子体の所定の位置に取り付けられ、前記座板部の鉛直上方の所定の位置で前記集音具を支持する支持部と、を備える
    補聴装置。
  6. 前記集音具には、
    前記椅子体に着座する被聴者の頭部の位置を案内する頭部案内部が、前記第1の反射板と前記第2の反射板に跨設されている、
    請求項5に記載の補聴装置。
  7. 前記支持部は、前記集音具の位置を調製する調整機構を有する
    請求項5または請求項6に記載の補聴装置。
  8. 前記第1の回転軸上における前記第1の反射板と前記第1の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmであり、
    前記第2の回転軸上における前記第2の反射板と前記第2の対象点の距離が略15〜25cm、より好ましくは略20cmである、
    請求項5から請求項7の何れか一項に記載の補聴装置。
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