JP6435146B2 - マスク処理剤 - Google Patents
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Description
布製のマスクに付着させる液状のマスク処理剤において、
2重量%以上のモノラウリン酸デカグリセリルとモノオレイン酸デカグリセリルを重量比15:2に設定した混合物を含有することを特徴とする。
実施例1のマスク処理剤は、グリセリン脂肪酸エステルに分類される界面活性剤として、モノラウリン酸デカグリセリルをそれぞれ、5重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。
マスク透過微小粒子体積は、未処理のマスクMを測定装置1に装着して上記3つの範囲の微小粒子の体積を加算したものである。大気中の微小粒子体積は、マスクMを外した状態で大気の微小粒子数を測定して得られた結果による微小粒子の体積を加算したものである。
実施例1では、モノラウリン酸デカグリセリルを5重量%含有していれば、十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例2のマスク処理剤は、グリセリン脂肪酸エステルに分類される界面活性剤として、モノオレイン酸デカグリセリルをそれぞれ5重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例2においても5重量%含有していれば、十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例3のマスク処理剤は、グリセリン脂肪酸エステルに分類される界面活性剤として、モノミリスチン酸デカグリセリルを20重量%含有したものを調製し、マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例3おいても十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例4のマスク処理剤は、グリセリン脂肪酸エステルに分類される界面活性剤として、モノラウリン酸ヘキサグリセリルを10重量%含有したものを調製し、マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例4おいても十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例5のマスク処理剤は、グリセリン脂肪酸エステルに分類される界面活性剤として、モノミリスチン酸ヘキサグリセリルをそれぞれ3重量%、10重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例5おいても十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例6のマスク処理剤は、グリセリン脂肪酸エステルに分類される界面活性剤として、モノラウリン酸デカグリセリルとモノオレイン酸デカグリセリルを混合させ、その混合物をそれぞれ、2重量%、3重量%、5重量%、10重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。混合比は、モノラウリン酸デカグリセリルとモノオレイン酸デカグリセリルの重量比が15:2となるように設定している。上記混合物を2重量%含有していれば、十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例7のマスク処理剤は、4級アンモニウム塩型に分類される界面活性剤として、塩化ビスヒドロキシエチルオレイルメチルアンモニウムを10重量%含有したものを調製し、マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例7おいても十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例8のマスク処理剤は、4級アンモニウム塩型に分類される界面活性剤として、塩化セチルトリメチルアンモニウムをそれぞれ、5重量%、10重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例8おいても塩化セチルトリメチルアンモニウムを5重量%以上含有していれば、十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例9のマスク処理剤は、ベタイン型に分類される界面活性剤として、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインを10重量%含有したものを調製し、マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例9おいても十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
実施例10のマスク処理剤は、ベタイン型に分類される界面活性剤として、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインをそれぞれ、0.3重量%、0.5重量%、1.5重量%、3重量%、5重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。測定方法は実施例1と同じである。この実施例10おいても2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインを0.3重量%以上含有していれば、十分に高い微小粒子透過抑制率が得られる。
比較例1では、モノラウリン酸デカグリセリルを3重量%含有している場合の測定結果を示している。この比較例1では、微小粒子透過抑制率が−83%となっている。この「−」とは、未処理のマスクにおける微小粒子透過抑制率よりも低くなったことを示している。すなわち、モノラウリン酸デカグリセリルを3重量%含有したものでは、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなることが分かるので、マスク処理剤として不適である。
比較例2では、モモノオレイン酸デカグリセリルを3重量%含有している場合の測定結果を示している。この比較例2では、微小粒子透過抑制率がマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例3では、モノラウリン酸デカグリセリルとモノオレイン酸デカグリセリルの混合物を1.5重量%含有している場合の測定結果を示している。この比較例3では、微小粒子透過抑制率がマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例4では、ソルビタン脂肪酸エステルに分類されるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートをそれぞれ、10重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例4では、微小粒子透過抑制率がいずれもマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例5では、ショ糖酸エステルをそれぞれ、0.5重量%、2重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例5では、微小粒子透過抑制率がいずれもマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例6では、POEアルキルエーテルに分類されるポリオキシエチレンアルキル(C12−14)エーテルをそれぞれ、5重量%、10重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例6では、微小粒子透過抑制率がいずれもマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例7では、硫酸エステル型に分類されるラウリル硫酸ナトリウムをそれぞれ、5重量%、10重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例7では、微小粒子透過抑制率がいずれもマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例8では、スルホン酸型に分類されるαオレフィンスルホン酸ナトリウムをそれぞれ、5重量%、10重量%、20重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例8では、微小粒子透過抑制率がいずれもマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例9では、4級アンモニウム塩型に分類される塩化ベンザルコニウムをそれぞれ、5重量%、10重量%、20重量%、50重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例9では、微小粒子透過抑制率がいずれもマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例10では、4級アンモニウム塩型に分類される塩化ビスヒドロキシエチルオレイルメチルアンモニウムをそれぞれ、3重量%、5重量%含有したものを調製し、各マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例10では、微小粒子透過抑制率がいずれもマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例11では、4級アンモニウム塩型に分類される塩化セチルトリメチルアンモニウムを3重量%含有したものを調製し、マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例11では、微小粒子透過抑制率がマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
比較例12では、ベタイン型に分類される2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインを0.1重量%含有したものを調製し、マスク処理剤の残部は精製水とした。この比較例12では、微小粒子透過抑制率がマイナスであり、未処理のマスクよりも微小粒子を通し易くなっている。
Claims (2)
- 布製のマスクに付着させる液状のマスク処理剤において、
2重量%以上のモノラウリン酸デカグリセリルとモノオレイン酸デカグリセリルを重量比15:2に設定した混合物を含有することを特徴とするマスク処理剤。 - 請求項1に記載のマスク処理剤において、
3μm以下の極小粒子の透過抑制性能を向上させることを特徴とするマスク処理剤。
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Applications Claiming Priority (1)
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