JP6428861B2 - 電子時計 - Google Patents
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Description
従って、電池電圧がICなどを駆動できない電圧(停止電圧)に低下する前に、BLD運針を行うことで、利用者に電池電圧が低下していることを知らせるものがある(例えば特許文献1参照)。
なお、BLD運針とは、電池電圧低下表示(Battery Low Display)や、電池寿命切れ
予告表示(battery life indicator)などと呼ばれる運針であり、特許文献1では、秒針を2秒ごとに2秒分運針させて、通常の運針と異なる動作をさせている。
子時計が開発されている。この電子時計では、GPS受信回路が負荷となる。また、Bluetooth(登録商標)などの無線通信回路、振動モーター、バックライトなどの照明装置、
アラームなどを発するスピーカーなども電子時計の負荷となる。
従って、電池電圧がある程度高いレベルでBLD表示が開始するため、通常の計時表示を行う期間が短くなるという問題が生じる。
等を利用したバックライトや照明装置、振動モーターやスピーカーなどの電力で駆動される各種装置を例示できる。要するに、本発明の負荷は、電子時計に組み込まれて計時機能以外の各種機能を実現するための各種装置であり、特に、計時手段や時刻表示手段に比べて消費電力の大きな装置であることが好ましい。
また、前記充電手段としては、二次電池に電力を充電するものであればよく、例えば、外部電源に有線あるいは無線で接続されて電力供給を受ける装置でもよいし、電子時計内に組み込まれたソーラーセルや回転錘を用いた発電機などの各種発電手段でもよい。
また、第一制御モードは、負荷の駆動開始は禁止しているが、計時手段や時刻表示手段の駆動は禁止されていないので、通常の計時表示を継続できる。従って、第一制御モードの実行中も、電子時計の時刻表示機能は長期間継続でき、電子時計として長期間利用できる。
さらに、本発明において、第一制御モード時に二次電池の残量を表示し、第二制御モード時に前記予告を表示すれば、利用者は、第一制御モードで動作しているのか、第二制御モードで動作しているのかを容易に把握でき、この点でも使い勝手のよい電子時計とすることができる。
さらに、予告表示状態(第二制御モード)では、秒針をたとえば2秒運針のように、通常の運針と異なる状態で運針するため、利用者は第二制御モードが実行されているか否かを容易に把握できる。
さらに、予告表示状態(第二制御モード)では、秒針をたとえば2秒運針のように、通常の運針と異なる状態で運針するため、利用者は第二制御モードが実行されているか否かを容易に把握できる。
一方、本発明では、負荷の駆動中に電池残量の表示を更新しないので、利用者に不安を与えることを防止できる。
なお、前記第三電圧は、第一電圧よりも低い電圧であればよく、具体的には負荷の動作を継続できない電圧値に設定すればよい。このため、第三電圧は、負荷の種類によって決定し、第二電圧より高い場合と低い場合がある。
このため、本発明では、電池電圧の検出間隔を、非充電状態の場合に比べて長くしているので、充電処理をある程度の時間継続してから電池電圧を検出でき、実際の電池電圧と検出電圧の誤差も小さくできる。従って、充電状態の検出間隔を、非充電状態と同じにしている場合に比べて、電池電圧の検出精度を向上できる。従って、第一制御モードや第二制御モードを適切に実行できる。
また、開放電圧検出手段によってソーラーセルの開放電圧を検出しているので、ソーラーセルに当たっている光の強さや、充電電流の大きさを把握できる。そして、開放電圧が設定値以上と大きい場合は、充電電流も大きくなって一時的に電池電圧が高くなる。この場合、電池電圧の検出動作を停止しているので、充電電流が大きいために一時的に高くなる電圧を検出することもない。このため、実際の電圧値との誤差の大きな検出電圧に基づいて各制御モードを実行してしまうことを防止できる。
以下、この発明の好適な実施の形態の一つである第1実施形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の第1実施形態に係る衛星信号受信装置(GPS受信装置)を備える電子時計1の平面図であり、図2は電子時計1の概略断面図である。図1から明らかなように、電子時計1は、使用者の手首に装着される腕時計(電子時計)であり、文字板11および指針12を備え、時刻を計時して表面に表示する。文字板11の大部分は、光および1.5GHz帯のマイクロ波が透過し易い非金属の材料(例えば、プラスチックまたはガラス)で形成されている。指針12は、文字板11の表面側に設けられている。また、指針12は、回転軸13を中心に回転移動する秒針121、分針122および時針123を含み、歯車を介してステップモーターで駆動される。
また、ボタン15が長時間(例えば3秒以上の時間)にわたって押されると、衛星信号を受信するための受信処理が実行される。なお、電子時計1は、あらかじめ設定された時刻になると、自動的に衛星信号を受信する自動受信機能も備えている。
また、ボタン16が押されると、受信モードを、測時モードまたは測位モードに交互に切り替える切替処理が実行される。この際、測時モードに設定された場合には、秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードに設定された場合には、秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動する。このため、利用者は設定された受信モードを容易に確認できる。
なお、これらの秒針121による指示は受信中も行われる。すなわち、測時モードで受信中は秒針121が「Time」の位置(5秒位置)に移動し、測位モードで受信中は秒針121が「Fix」の位置(10秒位置)に移動する。また、GPS衛星が捕捉できない場合は秒針121が「N」の位置(20秒位置)に移動する。
ムーブメント21の裏蓋20側には、回路基板25が配置されている。回路基板25は、コネクター26を介してアンテナ基板27および二次電池24と接続されている。
電子時計1では、ソーラーセル22の二つの電極と二次電池24の二つの電極とをそれぞれ電気的に接続することが可能であり、接続時には、ソーラーセル22の光発電によって二次電池24が充電される。なお、本実施形態では、二次電池24として、携帯機器に好適なリチウムイオン電池を用いているが、リチウムポリマー電池や他の二次電池を用いてもよいし、二次電池とは異なる蓄電体(例えば容量素子)を用いてもよい。
また、制御回路40は、計時手段51および時刻表示手段52を制御して計時処理および時刻表示処理を行う。
さらに、制御回路40は、充電制御用スイッチ42、発電状態検出回路43、開放電圧検出回路44、電池電圧検出回路45、残量表示手段60、予告表示手段70の動作を制御する。
また、ダイオード41に代えて電界効果トランジスター(FET)を採用してもよい。
例えば、過充電により電池特性が劣化する状態にならないよう、二次電池24の電池電圧が所定値以上となる場合には、充電制御用スイッチ42をオフする
電池電圧検出回路45は、二次電池24の電池電圧VCCを測定する。
時刻表示手段52は、二次電池24に蓄積された電力で駆動されるムーブメント21を備え、前記指針12を動かして計時手段51で計時した時刻を電子時計1の表面に表示する。
このような電子時計1における制御回路40の動作について、図4、5のフローチャートに基づき説明する。なお、本実施形態では、第一電圧は3.6V、第二電圧は3.4V、第三電圧は3.2Vに設定している。
S1でYesと判定されると、制御回路40は、電池電圧検出回路45を作動して二次電池24の電圧を検出する(S2)。
なお、本実施形態では、図6に示すような特性の二次電池24を用いている。図6は、電池電圧が4.2Vの場合の電池容量を100%とした場合の二次電池24の特性を示す。
具体的には、制御回路40は、電池電圧が4.0V以上であるかを判定し(S3)、4.0V以上であれば、残量レベルとしてFullを意味する「F」を記憶部40Aに記憶し、このデータに基づいて文字板11において「F」を指示する位置にインジケーター針61を移動する(S4)。この際、指針12は通常運針を継続する。このため、秒針121は通常の1秒運針(1秒毎にステップ駆動される運針)を継続する。また、制御回路40は、GPS受信回路30による受信を許可する。このため、予め設定された自動受信時間になった場合(自動受信処理時)や、利用者がボタン15を3秒以上押して受信開始操作を行った場合(手動受信処理時)には、制御回路40はGPS受信回路30を作動して受信処理を行う。
制御回路40は、S5でYesと判定されると、残量レベルとしてMiddleを意味する「M」を記憶部40Aに記憶し、このデータに基づいて文字板11において「M」を指示する位置にインジケーター針61を移動する(S6)。この際、指針12は通常運針(1秒運針)を継続し、かつ、GPS受信回路30による受信を許可する。このため、制御回路40は、自動受信処理や手動受信処理時に、GPS受信回路30を作動して受信処理を行う。
制御回路40は、S7でYesと判定されると、第一制御モードを実行する。すなわち、制御回路40は、残量レベルとしてEmptyを意味する「E」を記憶部40Aに記憶し、このデータに基づいて文字板11において「E」を指示する位置にインジケーター針61を移動する(S8)。また、指針12は通常運針(1秒運針)を継続するが、GPS受信回路30による受信開始(負荷の駆動開始)は禁止する。このため、制御回路40は、自動受信処理や手動受信処理が行われても、GPS受信回路30を作動することはなく、受信処理開始を禁止する。
制御回路40は、S9でYesと判定されると、第二制御モードを実行する。すなわち、制御回路40は、残量レベルとしてEmptyを意味する「E」を記憶部40Aに記憶し、このデータに基づいて文字板11において「E」を指示する位置にインジケーター針61を移動する(S10)。また、制御回路40は、秒針121を用いてBLD運針を行う。BLD運針とは、電池電圧低下表示(Battery Low Display)や、電池寿命切れ予告
表示(battery life indicator)を利用者に知らせて、充電を促す機能である。このため、制御回路40は、秒針121を2秒毎に2秒分運針して、通常の1秒毎の運針とは異なる動作をさせることで、利用者にBLD表示が行われていることを通知する。
また、制御回路40は、GPS受信回路30による受信も禁止する。
制御回路40は、S11でYesと判定されると、残量レベルとしてEmptyを意味する「E」を記憶部40Aに記憶し、このデータに基づいて文字板11において「E」を指示する位置にインジケーター針61を移動する(S12)。また、制御回路40は、秒針121を停止し、GPS受信回路30による受信も禁止する。
なお、S9で「No」と判断された場合は、電池電圧は3.2V未満であるはずであるから、S11の判定処理を行わずに、直接S12の処理を行ってもよい。
受信処理が開始されると、制御回路40は、まず、電池電圧の検出タイミングであるかを判定する(S21)。本実施形態では、受信中の電池電圧検出タイミングは、受信中でない場合の1分間隔よりも短い1秒間隔に設定されている。
制御回路40は、S21でYesと判定すると、1秒毎に電池電圧検出回路45を作動して二次電池24の電圧を検出する(S22)。
制御回路40は、必要なデータを受信した場合や、受信開始から設定時間経過した場合は、S24で受信終了と判定する。一方、制御回路40は、S24で受信終了ではないと判定した場合は、S21に戻って処理を継続する。
そして、制御回路40は、S25で受信処理を中止した場合や、S24で受信終了と判定した場合、図5の処理を終了する。
なお、GPS受信回路30が作動中は、図5の処理のみが行われ、図4の処理は実行されない。このため、GPS受信回路30の動作中は残量表示手段60による残量レベルの表示処理も更新されない。
また、図8は、受信開始時から終了時までの電池電圧の変化を示す。この図8に示すように、電池電圧が第一電圧である3.6Vより低い電圧で受信を行うと、内部インピーダンスが上昇して受信電流により電池電圧が受信動作に必要な第三電圧(例えば3.2V)以下に低下する。このように、電池電圧が3.6V以下の状態で受信処理を行うと、負荷であるGPS受信回路30を作動させるのに必要な電圧(3.2V)を下回るため、受信ができなくなる。このため、電池電圧が3.6V以下の状態では受信処理を実行しないように制限する必要がある。
一方、電池電圧が第一電圧以上、例えば3.9V程度あれば、受信処理で電池電圧が低下しても、受信するのに必要な電圧(3.2V)を下回ることがないため、受信を制限する必要は無い。
電池電圧が3.6V以上、4.0V未満の時は、電池容量は多少減少するため、インジケーター針61は残量レベルとして「M」を示すが、通常運針(1秒運針)を継続し、受信処理も制限されない。すなわち、電子時計1の動作は制限しないが、インジケーター針61で「M」を指示することで、電池電圧が低下して「E」状態、つまり受信が制限される状態に近づいていることを利用者に告知し、二次電池24への充電を促す。電子時計1は、ソーラーセル22を備えているので、利用者がソーラーセル22に光を照射することで、二次電池24への充電を行うことができる。
一方で、電池電圧が3.6V未満であっても、第二電圧である3.4V以上であれば、持続日数は65日と十分な期間、時計として機能する。この65日の期間は、受信機能以外の通常の時計としての機能は十分に利用できるので、秒針121を2秒運針させて通常と異なる動作をさせるのは無駄である。従って、制御回路40は、秒針121の1秒運針を継続する。
このような第1実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
制御回路40は、一定周期で電池電圧検出回路45を作動して二次電池24の電池電圧を検出し、二次電池24の電池電圧が第一電圧(本実施形態では3.6V)未満に低下すると、インジケーター針61で「E」を指示させ、かつ、受信動作を禁止する。このため、電池電圧が第一電圧未満に低下した状態で受信動作が開始されることがないため、受信動作中に電池電圧が低下して受信処理を中止しなければならない状態を未然に回避できる。このため、受信処理のために無駄に電力を消費することもなく、二次電池24を有効に活用でき、持続時間も長くできる。
次に本発明の第2実施形態について、図9,10を参照して説明する。
第2実施形態は、制御回路40による電池電圧の検出タイミングを、充電状態(発電状態)であるか否かで変更するものであり、それ以降の処理は前記第1実施形態と同一である。従って、図9のフローチャートにおいて、前記図4のフローチャートと同じ処理には同一の符号を付して説明を省略する。
制御信号が入力されると、発電状態検出回路43は、充電状態(発電状態)であるか否かを示す検出結果を制御回路40に出力する。このため、制御回路40は、充電状態であるか否かを判定する(S31)。
そして、制御回路40は、S32,33で設定した電池電圧検出タイミングでS1の判定処理を行う。S1でYesと判定された後のS2〜S12の処理は前記第1実施形態と同じである。
なお、本実施形態において、S1の電池電圧検出タイミングは、図10に示すように、S31の充電状態の検出タイミングと同じでもよいし、異なるタイミングで検出してもよい。さらに、S32,33の検出間隔は、1分、2分に限定されず、充電手段の種類などに応じて適宜設定すればよい。
このような第2実施形態によれば、第1実施形態と同じ作用効果が得られる上、充電状態の場合には、電池電圧検出タイミングを2分と通常のタイミングの2倍の間隔に長くしているので、S2〜S12のインジケーター針61の表示更新間隔や、秒針121の運針制御、受信制御の更新間隔を長くすることができる。
ここで、充電中は、二次電池24の内部抵抗によって、電池電圧検出回路45で検出される電池電圧が一時的に高くなる。このため、実際の電圧よりも検出電圧が高くなり、このような見かけの電池電圧によって、S3〜S12の処理を行うと、実際の電池容量等と、インジケーター針61の表示等がずれてしまう。
一方、本実施形態のように、充電中の電池電圧検出タイミングの間隔を長くすれば、インジケーター針61の表示等が更新されるまでの時間が長くなり、その間、二次電池24が充電される時間も長くできる。従って、インジケーター針61の表示などと、実際の電池容量との誤差を小さくでき、各制御モードを適切に実行できる。
次に本発明の第3実施形態について、図11のフローチャートを参照して説明する。なお、第3実施形態の処理において、前記第1、2実施形態と同じ処理には同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態では、図11に示すように、制御回路40は、電池電圧検出タイミングの判定(S1)で「Yes」と判定された後、充電状態であるかを判定する(S31)。この充電状態の判定処理(S31)は、第2実施形態と同じ処理である。
なお、本実施形態においても、S1の電池電圧検出タイミングと、S31の充電状態の検出タイミングとは同じでもよいし、異なるタイミングでもよい。
このような第3実施形態によれば、第1実施形態と同じ作用効果が得られる上、充電状態中は、充電中を表示し(S32)、S2〜S12の処理を行わない。このため、充電中に、二次電池24の内部抵抗によって、電池電圧検出回路45で検出される電池電圧が一時的に高くなることで、実際の電池容量等と、インジケーター針61の表示等がずれてしまうことを防止できる。S2〜S12の処理は、充電状態でなくなった時点で行われるので、充電後の実際の電池電圧に基づいて各制御モードを適切に実行できる。
次に本発明の第4実施形態について、図12のフローチャートを参照して説明する。なお、第4実施形態の処理において、前記第1〜3実施形態と同じ処理には同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態では、図12に示すように、制御回路40は、電池電圧検出タイミングの判定(S1)で「Yes」と判定された後、開放電圧が設定値以上であるかを判定する(S41)。
この開放電圧は、ソーラーセル22における照度が高くなるほど高くなる。また、ソーラーセル22は、当たっている照度つまり開放電圧が高いほど、充電電流も多くなる。そして、充電電流が多くなると、二次電池24における見かけの電圧が高くなる。この状態、S2〜S12の処理を行うと、二次電池24の実際の電池電圧とインジケーター針61の指示等が相違する可能性がある。
なお、前記開放電圧の設定値(閾値)は、充電電流が多くなるレベル、例えば、電子時計1に太陽光が照射している状態であるか否かを判定できるレベルなどに設定すればよい。
また、開放電圧の検出時には、充電制御用スイッチ42をオフするため、二次電池24に充電することができない。このため、開放電圧の検出を、電池電圧検出タイミングに合わせて間欠的に行うことが好ましい。
このような第4実施形態によれば、第1実施形態と同じ作用効果が得られる上、開放電圧が設定値以上の場合は、S2〜S12の処理を行わない。このため、ソーラーセル22に当たっている照度が高く、充電電流が多くなって電池電圧検出回路45で検出される電池電圧が一時的に高くなることで、実際の電池容量等と、インジケーター針61の表示等がずれてしまうことを防止できる。S2〜S12の処理は、開放電圧が設定値未満になった時点で行われるので、充電後の実際の電池電圧に基づいて各制御モードを適切に実行できる。
次に本発明の第5実施形態について、図13を参照して説明する。
第5実施形態の電子時計1Aは、前記実施形態のインジケーター針61を無くし、秒針121をインジケーター針として兼用したものである。このため、電子時計1Aでは、たとえば、ボタン16を所定時間以上押すと、秒針121がインジケーター針として動作し、記憶部40Aに記憶された最新の残量レベル(電池電圧検出結果)に基づき、「F,M,E」のいずれかを指示する。図13では、文字板11の56秒位置に「F」、53秒位置に「M」、50秒位置に「E」が表示されており、インジケーター針である秒針121によって、電池容量の残量レベルをインジケーター表示する。
このような第5実施形態によれば、インジケーター針61を無くして、秒針121で兼用できるので、インジケーター針61やこのインジケーター針61を駆動するモーター、輪列を不要にできる。このため、部品点数を少なくできてコストを低減できる。
次に本発明の第6実施形態について、図14を参照して説明する。
第6実施形態の電子時計1Bは、曜日を指示する曜日針125を備えるものであり、この曜日針125をインジケーター針として兼用したものである。このため、電子時計1Bでは、文字板11に、曜日針125で指示される曜日が半円部分に沿って表示されている。
また、この曜日表示に隣接してインジケーター表示用の「F,M,E」も表示されている。具体的には、文字板11の「Sun」の位置に「F」、「Thu」の位置に「M」、「Mon」の位置に「E」が表示されている。
このような第6実施形態によれば、インジケーター針61を無くして、曜日針125で兼用できるので、曜日針125とは別にインジケーター針61を設ける場合に比べて、部品点数を少なくできてコストを低減できる。
次に本発明の第7実施形態について、図15を参照して説明する。
第7実施形態の電子時計1Cは、インジケーター針61Aを備え、このインジケーター針61Aが、電池残量を表示する残量表示手段60と予告表示手段70とを兼用している点が前記各実施形態と異なる。
すなわち、インジケーター針61Aは、電池残量を表示するための「F,M」の他に、「E1、E2」を指示する。「E1」は、前記各実施形態の「E」と同様に、電池残量(電圧)が低下しており、受信動作の開始を禁止する第一制御モードを実行している場合に指示される。
一方、「E2」は、さらに電池残量(電圧)が低下して、計時機構の停止が近づいていることを予告する第二制御モードを実行している場合に指示される。
このような第7実施形態によれば、インジケーター針61Aを、残量表示手段60および予告表示手段70として兼用しているので、利用者はインジケーター針61Aの指示のみをチェックすれば、現在第一制御モードであるか、第二制御モードであるかを確認できる。
また、第二制御モードの特殊な運針で秒針121を作動させる必要が無く、秒針121の制御を容易に行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
また、充電手段としては、ソーラーセル22に限定されず、回転錘などを用いて発電する発電機を用いてもよい。また、電源コードを用いて外部電源(商用コンセントなど)から充電するものでもよいし、電磁誘導などを利用した非接触充電によって外部電源から充電するものでもよい。
予告表示手段70は、秒針121を2秒運針するものに限定されず、例えば一定範囲で秒針121を往復運針するものなど、通常運針と異なる表示を行うものであればよい。
Claims (4)
- 二次電池と、
前記二次電池に電力を充電する充電手段と、
前記二次電池の電力で駆動されて時刻を計時する計時手段と、
前記二次電池の電力で駆動されて前記時刻を表示する時刻表示手段と、
前記計時手段および前記時刻表示手段以外の前記二次電池の電力で駆動される負荷と、
前記二次電池の電圧を検出する電池電圧検出手段と、
前記二次電池の電圧が第一電圧未満に低下した場合は、前記負荷の駆動開始を禁止し、かつ、前記計時手段および前記時刻表示手段の駆動は禁止しない第一制御モードを実行し、
前記二次電池の電圧が前記第一電圧よりも低い第二電圧未満に低下した場合は、前記計時手段の停止が近づいていることを予告する第二制御モードを実行する制御手段と、
前記第一制御モードが実行されている場合に第一の位置を指示し、前記第二制御モードが実行されている場合に前記第一の位置とは異なる第二の位置を指示するインジケーター針と、を備え、
前記制御手段は、前記負荷の動作中に前記電池電圧検出手段で検出した前記二次電池の電圧が、前記第一電圧よりも低い電圧値であり、前記負荷の種類に応じて設定される第三電圧未満に低下した場合は、前記負荷の動作を停止する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記インジケーター針は、前記二次電池の電圧が前記第一電圧以上の場合には、前記第一および第二の位置とは異なる位置を指示する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
前記時刻表示手段は、前記時刻を表示する複数の指針を備え、
前記インジケーター針は、前記時刻を表示する複数の指針とは異なる指針で構成される
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項3に記載の電子時計において、
前記時刻表示手段は、秒針を備え、
前記秒針は、前記第一制御モードおよび前記第二制御モードが実行されている場合に一秒毎に運針される
ことを特徴とする電子時計。
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