JP6427810B2 - Dental prosthesis creation device - Google Patents
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Description
本発明は歯科補綴物作成装置に係り、とくに歯型ブロックを上面に取付けた取付け板を受け台の上に位置決めして保持するようにした歯科補綴物作成装置に関する。 The present invention relates to a dental prosthesis making apparatus, and more particularly, to a dental prosthesis making apparatus in which a mounting plate having a tooth block mounted on an upper surface thereof is positioned and held on a cradle.
歯の一部が欠損したりあるいはまた歯が抜けたような場合には、人工的に歯科補綴物を作成し、これによって欠損部位や抜去部位の歯を補うことになる。このような歯科補綴物を作成する場合には、まずシリコンゴムあるいはアルギン酸の塊をトレー上に載せて患者の口腔内に入れ、患者がこのシリコンゴムあるいはアルギン酸の塊を噛み、歯の欠損部や抜去部の凹凸反転形状を得る。このような凹凸形状のシリコンゴムあるいはアルギン酸を石膏で凹凸反転して図9に示すような実際の歯と同じ形状の歯型を再現する。すなわち石膏によって歯型50を作成する。そしてこの後に図9に示すカッティングライン51に沿って歯型50の下面を削って平坦面52にする(図10参照)。
When a part of the tooth is missing or the tooth is missing, a dental prosthesis is artificially created, and thereby the tooth at the missing part or the extracted part is compensated. When preparing such a dental prosthesis, first put a lump of silicon rubber or alginic acid on the tray and put it in the patient's mouth, and the patient bites this lump of silicon rubber or alginic acid, An uneven inverted shape of the extraction part is obtained. Such uneven silicon rubber or alginic acid is inverted with plaster to reproduce a tooth shape having the same shape as the actual tooth as shown in FIG. That is, the
この後に、図10に示すように歯型ブロック50の平坦な下面52に挿入孔53を穿設し、この挿入孔53の部分に位置決め用のダウエルピン54の根元側の部分を挿入固定する。そしてダウエルピン54の歯型ブロック50から突出した先端部分をガイドスリーブ55に嵌合させて組合わせる。
Thereafter, as shown in FIG. 10, an
この後に図10に示すように受け台59を石膏によって成形する。すなわち下面にダウエルピン54を植設し、かつガイドスリーブ55をダウエルピン54に嵌合させた状態の歯型ブロック50を型枠の上に配し、型枠内に石膏58を流込んで受け台59を成形する。そしてこの石膏製の受け台59の下端の部分をカッティングライン60によって平にする。これによって図12に示すように平坦な底面61を有する受け台59が成形される。なお上記の石膏を流し込む作業は、後述の咬合器に対する取付けを含めて、3回位繰返すために、時間がかかっている。
Thereafter, as shown in FIG. 10, the
このように石膏の受け台59によってダウエルピン54を介して位置決めされた歯型ブロック50は、咬合器の受け板62に取付けられる。そしてこの後に、歯型ブロック50の欠損歯の部分をカッティングライン65でカッティングすることによって、歯型のピース67が得られる(図13参照)。このような歯型のピース67は、ワックス製の凸型、あるいは金属を流し込んで得られた歯の欠損部の補綴物を加工する際に、歯科技工の方法によって加工される治具となる。
The
歯型ピース67によって歯科補綴物を作成する場合には、まず歯型ピース67の欠損部68の部分を覆って完全な歯を復元するためのワックス製のクラウンを作成する。このときに歯型のピース67上にワックスで欠損部の形状を再現する。そしてワックスによる欠損部を作ったならば、歯型ピース67を受け台59のカットされた位置に取付け、ダウエルピン54によって他の歯型ブロック50と組合わせる。そしてこの状態で咬合器にかけて反対側の歯との噛合わせを確認する。
When creating a dental prosthesis using the tooth-
噛合わせによってクラウンが不完全であると判断された場合には、再び受け台59から歯型ピース67を取外し、クラウンを削ったり加えたりする修正を行ない、再び受け台59にダウエルピン54を介して位置決めし、咬合器にかけて噛合いを調べる。このような動作を何回も繰返すことによって、より完全なクラウンを作成する。
When it is determined that the crown is incomplete due to the meshing, the
ワックスのクラウンの部分の形が定まった場合には、このクラウンを型枠内に配し、石膏を流し込んで石膏内にワックスを封入する。そしてこの後に石膏を約1,300℃で加熱することにより、中のワックスを溶融して除去する。すると石膏の内部に、上記ワックスの凸形状が反転された石膏の中に凹部(キャビティ)が形成される。石膏の該凹部内に溶融合金を注入して鋳込むことにより、ワックスと同一形状の合金製のクラウンが得られる。このようにして得られたクラウンを再び図13に示す歯型ピース67の欠損部68に取付け、再び受け台59のカッティングライン65によってカッティングされた部位に歯型のピース67を取付ける。そしてこの後にこの受け台59を咬合器にかけて反対側の歯との噛合いを見る。噛合いが不良であれば、受け台59から歯型ピース67を取外し、合金製のクラウンの欠損部の修正を行なう。このようにして歯の欠損部や欠如部を補う補綴物が作成されることになる。
When the shape of the wax crown portion is determined, the crown is placed in a mold, and gypsum is poured into the gypsum to enclose the wax. Thereafter, the gypsum is heated at about 1,300 ° C. to melt and remove the wax therein. Then, a recess (cavity) is formed in the gypsum in which the convex shape of the wax is inverted inside the gypsum. An alloy crown having the same shape as the wax can be obtained by pouring and casting a molten alloy into the concave portion of the gypsum. The crown thus obtained is again attached to the
従来のこのような歯科補綴物の作成によると、歯型のピース67を支持するための受け台59を石膏によって成形しなければならない。従って工程数が多く、歯科補綴物の作成時間が長くなるとともに、作成作業が面倒になる。また石膏は硬化するときに膨張するため、膨張をコントロールできないと、精度が悪くなる。
According to the conventional production of such a dental prosthesis, the
また分割用カッティングライン65でカッティングされた歯型のピース67は、その下面に単一のダウエルピン54を備えるものの、分割用カッティングライン65の部分で歯型ブロック50に対して隙間が発生する。従ってクラウンの修正のために再び受け台59に取付けたときに、ダウエルピン54の軸線を中心として歯型のピース67が回転方向にガタを生ずる。これによって出来上がる補綴物にも誤差を生ずる可能性がある。このような回転方向のガタをなくすためには、ダウエルピンを非円形のピンから構成するか、円形断面のダウエルピンの側部に補助ピンを設ける必要があり、構造がより複雑になっている。またダウエルピン54の近くをカットすると、ダウエルピン54が抜けて使えなくなる欠点がある。また従来のダウエルピンのように、ピン傾斜面とピンホールの傾斜面で合わせる方式では、成形品では精度を出すことはできない。成形品において多数固取りのばらつきやショットによるばらつきを吸収できるようにすることが必要である。このようなことから、従来の構造によると、総ての部品をプラスチック化することが不可能になっていた。
The tooth-
本願発明の課題は、石膏によって受け台を成形する必要がないようにした歯科補綴物作成装置を提供することである。 The subject of this invention is providing the dental prosthesis preparation apparatus which made it unnecessary to shape | mold a base with gypsum.
本願発明の別の課題は、歯型のピースが受け台上において位置決め手段の軸線を中心として回転し、これによって回転方向のガタを発生して精度が劣化するのを防止するようにした歯科補綴物作成装置を提供することである。 Another problem of the present invention is a dental prosthesis in which the tooth-shaped piece rotates on the axis of the positioning means on the cradle, thereby preventing backlash in the rotational direction and deteriorating accuracy. It is to provide an object creation device.
本願発明のさらに別の課題は、非円形の異形断面のダウエルピンや補助ピンを備えるダウエルピンを用いることなく、しかも回転方向のガタが発生しないようにした歯科補綴物作成装置を提供することである。 Still another object of the present invention is to provide a dental prosthesis making apparatus that does not use a dowel pin having a non-circular deformed cross section or an auxiliary pin, and that prevents backlash in the rotational direction.
本願発明のさらに別の課題は、歯型のピースが受け台によって簡単に係止されて位置決めされるようにした歯科補綴物作成装置を提供することである。 Still another object of the present invention is to provide a dental prosthesis making apparatus in which a tooth-shaped piece is easily locked and positioned by a cradle.
本願発明のさらに別の課題は、左右両側の取付け板が共通になるようにした歯科補綴物作成装置を提供することである。 Yet another object of the present invention is to provide a dental prosthesis making device in which the left and right mounting plates are common.
本願発明のさらに別の課題は、受け台が左右共通に使えるようにした歯科補綴物作成装置を提供することである。 Still another object of the present invention is to provide a dental prosthesis making apparatus in which a cradle can be used in common on the left and right sides.
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想およびその実施の形態によって明らかにされる。 The above-described problems and other problems of the present invention will be clarified by the technical idea of the present invention and the embodiments thereof described below.
本願の主要な発明は、取付け板の載置面に歯型ブロックを取付けるとともに、前記取付け板の前記載置面とは反対側から突出する少なくとも1つの位置決め手段を受け台の被係合部に係合させて位置決めするようにした歯科補綴物作成装置において、
前記取付け板が合成樹脂成形体から構成されるとともに、前記取付け板の位置決め手段が対をなす2本の弾性爪から構成され、前記受け台の被係合部が前記2本の弾性爪の配列方向に延びる長孔から構成され、
前記2本の弾性爪の配列方向外側部にそれぞれ係合突部が形成され、該係合突部が前記受け台の長孔のエッジの部位に係合されるようにして前記取付け板が前記受け台の所定の位置に位置決めされる歯科補綴物作成装置に関するものである。
The main invention of the present application is to attach the tooth block to the mounting surface of the mounting plate, and at least one positioning means protruding from the opposite side of the mounting surface of the mounting plate to the engaged portion of the receiving base. In a dental prosthesis making device adapted to be engaged and positioned,
The mounting plate is composed of a synthetic resin molded body, and the positioning means of the mounting plate is composed of two elastic claws, and the engaged portion of the cradle is an array of the two elastic claws. Composed of elongated holes extending in the direction,
Engaging protrusions are formed on the outer sides of the two elastic claws in the arrangement direction, and the mounting plate is engaged with the edge of the elongated hole of the cradle. The present invention relates to a dental prosthesis creation device positioned at a predetermined position of a cradle.
ここで、前記一対の弾性爪は前記受け台の長孔に挿入されたときに互いに離間する方向に弾発力を生ずるようにしてよい。また前記一対の弾性爪は、歯の配列方向と交差する方向に配列されていてよい。また前記係合突部の根元側が前記受け台の長孔のエッジの部位に係合されてよい。 Here, the pair of elastic claws may generate a resilient force in a direction away from each other when inserted into the elongated hole of the cradle. The pair of elastic claws may be arranged in a direction intersecting with the arrangement direction of the teeth. Moreover, the base side of the engaging protrusion may be engaged with a portion of the edge of the elongated hole of the cradle.
また、前記取付け板が前記一対の弾性爪を一体に備える合成樹脂成形体であってよい。また前記受け台が合成樹脂成形体から構成され、前記受け台の上面の板状部に前記長孔が形成されていてよい。 Further, the mounting plate may be a synthetic resin molded body integrally including the pair of elastic claws. The cradle may be made of a synthetic resin molded body, and the elongated hole may be formed in a plate-like portion on the upper surface of the cradle.
また、前記取付け板の歯の配列方向中心部を通る中心線に対して両側が対称で、前記取付け板が左右共通になっていてよい。また前記受け台の歯の配列方向中心部を通る中心線に対して両側が対称で、前記受け台が左右共通になっていてよい。
Further, both sides may be symmetrical with respect to a center line passing through the center of the mounting plate teeth in the arrangement direction, and the mounting plate may be common to the left and right. Further, both sides may be symmetrical with respect to a center line passing through the center of the dentition in the arrangement direction of the teeth, and the cradle may be common to the left and right.
本願の主要な発明は、取付け板の載置面に歯型ブロックを取付けるとともに、前記取付け板の前記載置面とは反対側から突出する位置決め手段を受け台の被係合部に係合させて位置決めするようにした歯科補綴物作成装置において、
前記受け台の位置決め手段が対をなす2本の弾性爪から構成されるとともに、前記受け台の被係合部が前記2本の弾性爪の配列方向に延びる長孔から構成され、
前記2本の弾性爪の配列方向外側部にそれぞれ係合突部が形成され、該係合突部が前記受け台の長孔のエッジの部位に係合されるようにして前記取付け板が前記受け台の所定の位置に位置決めされるようにしたものである。
The main invention of the present application is to attach the tooth block to the mounting surface of the mounting plate, and to engage the positioning means protruding from the opposite side of the mounting surface of the mounting plate with the engaged portion of the receiving base. In the dental prosthesis making device designed to be positioned by
The positioning means of the cradle is composed of two elastic claws that make a pair, and the engaged portion of the cradle is composed of a long hole that extends in the arrangement direction of the two elastic claws,
Engaging protrusions are formed on the outer sides of the two elastic claws in the arrangement direction, and the mounting plate is engaged with the edge of the elongated hole of the cradle. It is designed to be positioned at a predetermined position of the cradle.
従ってこのような歯科補綴物作成装置によると、歯型ブロックとともに取付け板を所定の分割用カッティングラインでカッティングした歯型のピースは、その下面に形成されている2本の弾性爪の部分を受け台の長孔内に挿入し、2本の弾性爪の配列方向外側部に形成された係合用突部を長孔のエッジの部分に係合させることによって、取付け板が受け台の所定の位置に位置決めされて取付けされるようになる。従って、上面に長孔を有する受け台を、例えば合成樹脂によって成形したものを用意しておくことによって歯科補綴物作成装置が達成され、石膏によって受け台を成形することが必要でなくなる。ここで分割された歯型のピースは、2本の弾性爪が長孔の両端部と係合されるために、回転方向のガタを生ずることがなく、このために歯型のピースの位置決めが高い精度で達成されるようになり、より高精度の歯科補綴物を得ることが可能になる。 Therefore, according to such a dental prosthesis making apparatus, a tooth-shaped piece obtained by cutting a mounting plate with a predetermined cutting line together with a tooth-shaped block receives two elastic claws formed on the lower surface thereof. The mounting plate is inserted into the long hole of the base, and the engaging protrusion formed on the outer side in the arrangement direction of the two elastic claws is engaged with the edge portion of the long hole, so that the mounting plate is in a predetermined position of the base. It will be positioned and attached to. Therefore, a dental prosthesis making apparatus is achieved by preparing a cradle having a long hole on the upper surface, for example, made of synthetic resin, and it is not necessary to mold the cradle with plaster. The tooth-shaped pieces divided here do not cause backlash in the rotational direction because the two elastic claws are engaged with both ends of the long hole. It can be achieved with high accuracy, and a dental prosthesis with higher accuracy can be obtained.
以下本願発明を図示の一実施の形態によって説明する。まず図1〜図4によって、本実施の形態の取付け板10の構成について説明する。取付け板10は、例えばABS樹脂によって成形された円弧状をなす板状体であって、その上面が平坦な載置面11になっている。この載置面11には、歯型ブロックを接着して取付けるようになっている。またその下面には、図1B、図2および図3に示すように、弾性爪12が対を成して突出するように形成されている。弾性爪12は、歯の配列方向と直交する方向に2本が対を成して、しかもこのような弾性爪12の対が、例えば6対設けられている。
The present invention will be described below with reference to an embodiment shown in the drawings. First, the configuration of the mounting
弾性爪12は、図3および図8に拡大して示すように、その互いに外側側の部分に外側方向に突出するような台形状の係合突部13が形成されている。係合突部13はその上端の部分(図3では上下が逆様に描かれている。)が係合突部13の側面に対して30〜60度の範囲内、例えば45度の傾斜面から成る係合用エッジ14を構成している。また係合用突部13の下端側は緩やかな傾斜の案内斜面15になっており、挿入時にこの案内斜面15によって案内するとともに、一対の弾性爪12を互いに近接する方向に弾性変形させるようにしている。また弾性爪12の係合突部13が形成されている側面と直交する側面には縦方向のリブ17が形成され(図3参照)、取付け時のガタをなくすようにしている。
As shown in FIG. 3 and FIG. 8 in an enlarged manner, the
また本実施の形態の取付け板10は、図1Aおよび図1Bに示すように、この取付け板10の長さ方向であって歯の配列方向の中心部を通る中心線16に対してその両側が互いに対称に形成されている。従って、このような取付け板10は、左右共通に使えることになる。すなわち取付け方向を逆にするだけで、左右共通に用いることができる。また取付け板10の成型用金型も1種類で済むことになる。
Further, as shown in FIGS. 1A and 1B, the mounting
次に上記取付け板10を上面に保持する受け台20について、図5〜図7により説明する。受け台20は、合成樹脂成形体、例えばABS樹脂によって一体に成形された成形物であって、その上面が平坦な保持面21によって構成される。この保持面21には、受け台10の長さ方向に沿って、6つの長孔22が形成される。これらの長孔22は、図8に示すように、保持面21側の方が大きく、反対側が小さくなっており、内側面が傾斜面から構成され、上記取付け板10の弾性爪12の対と対応している。また長孔22の長さ方向の寸法は、上記弾性爪12の対の外側部間の距離と一致している。
Next, the
また受け台20には、その内側の側部に、取付け用延出部23が連設されている。延出部23は、この受け台20を咬合器の受板に取付ける際の取付け手段を構成している。延出部23の下面には、図5Bに示すようにリブ24が形成されている。またこの受け台20もまた、図5A、Bに示す長さ方向の中心部を通る中心線26に対してその両側が対称に構成されている。従ってこのような対称な形状により、受け台20を左右共通に用いることができる。また左右の受け台20を共通の金型によって成形することが可能になる。
The
このように本実施の形態の歯科補綴物作成装置は、図1〜4に示す取付け板10と、図5〜7に示す受け台20とによって構成され、取付け板10の弾性爪12の対を、図8に示すように、受け台20の長孔22の下端のエッジから成る被係合部25の部分にそれぞれ係合させることによって、取付けられるようになっている。すなわち取付け板10の下面にダウエルピンを植設し、このダウエルピンにガイドスリーブを嵌合させて型枠内に石膏を流し込んで受け台を製作する必要がなくなる。これによって石膏による受け台の作製工程を完全になくすことができ、作業効率が大幅に改善される。
As described above, the dental prosthesis producing apparatus according to the present embodiment includes the mounting
また取付け板10の下面に設けられている弾性爪12の対を、図8に示すように受け台20の長孔22の部分に挿入し、長孔22の両側の下面のエッジの部分から成る被係合部25を弾性爪12の外側部に形成された係合突部13の係合用エッジ14に係合させて位置決めさせればよい。このときに取付け板10側の弾性爪12を案内斜面15を利用して互いに近接するように弾性変形させ、受け台20側の長孔22の下端の被係合部25を係合用突部13が越えた状態において、被係合部25の下端のエッジの部分に係合用突部13の上端の係合用エッジ14の根元側の部分を係合させることによって、取付け板10の一対の弾性爪12を介して取付け板10が受け台20に位置決めされた状態でしかも係合用突部13と長孔22との係合構造によって確実に係合保持されることになるとともに、取付け板10の取付けガタをなくすことが可能になる。
Further, the pair of
ここで一対の弾性爪12は図5A、Bに示す長孔22の長さ方向の両端の被係合部25に係合しているために、一対の弾性爪12間の中心を軸線として回転することが不可能になる。すなわち単一の円形断面のダウエルピンによる位置決めのような軸線を中心とする回転方向のガタが全く生じない。従って取付け板10を所定の位置でカッティングした歯型のピースを受け台20に取付けた場合において、回転方向にガタを生ずることがなく、このために取付け板10と受け台20を用いて作製される補綴物の加工精度が向上するようになる。
Here, since the pair of
また取付け板10を図8において上方に引張ると、係合用エッジ14を構成する傾斜面によって一対の弾性爪12が互いに近接してすぼむように弾性変形し、弾性爪12が受け台20の長孔22から上方に抜ける。このため、受け台20の下側に指を回して一対の弾性爪12をすぼめて長孔22から離脱させなくても、取付け板10を取外すことができる。このために取付け板10の作業性が改善される。
Further, when the mounting
また上述の如く、取付け板10の弾性爪12の係合用突部13が形成されている外側面と直角方向の外側面であって、互いに反対側の一対の外側面上には、図3に示すようなリブ17が形成されている。互いに反対側の外側面に形成されているリブ17の頂部間の距離は、対応する同方向の受け台20の長孔22の長さよりもやや大きくなっている。取付け板10を最初に受け台20に組込んだときに、弾性爪12が受け台20の長孔22内に挿入され、互いに反対側に位置するリブ17の頂部が、受け台20の長孔22の同方向のエッジの部分で削られることによって、リブ17間の対応する部分の寸法が受け台20の長孔22の同方向の寸法と等しくなり、これによって同方向における弾性爪12と受け台20の長孔22との間のがたつきをゼロにすることが可能になる。
Further, as described above, the outer surface of the mounting
また取付け板10は中心線16を中心としてその両側が対称になっているために、左右共通に用いることができる。また図5に示す受け台20も、中心線26によってその両側が対称になっているために、左右共通に利用することができる。従って取付け板10および受け台20がともに1種類の成形型によって左右共通に成形されることになる。
Moreover, since the both sides of the mounting
このような歯科補綴物作成装置の取付け板10上には、歯型ブロックの欠損歯の部分をカッティングラインに沿ってカットすることによって得られた歯型ピースが取付けられる。歯型のピースはワックス製の凸型、あるいは合金を流し込んで得られた合金製の歯の欠損部の補綴物を加工する際に、歯科技工の方法によって加工される作業台となり、歯科加工の際の治具となる。
On the mounting
以上本願発明を図示の一実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態における取付け板10、受け台20の形状、寸法、材質等について、各種の設計変更が可能である。また取付け板10の板厚、弾性爪12の長さ方向と直交する方向の寸法、弾性爪12の突出長さ、弾性爪12の外側面の傾斜角度等についても、抜差し圧力を自由に変化させて目的とする使用感を得るようにしてよい。
While the present invention has been described with reference to the illustrated embodiment, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made within the scope of the technical idea of the present invention. For example, various design changes can be made with respect to the shape, size, material, and the like of the mounting
本願発明は、歯の欠損部や脱落した部位を補うための歯科補綴物を歯科技工の方法によって作製するための歯科補綴物作成装置に利用することができる。 INDUSTRIAL APPLICATION This invention can be utilized for the dental prosthesis preparation apparatus for producing the dental prosthesis for supplementing the missing part of a tooth | gear, and the site | part which dropped out by the method of a dental technician.
10 取付け板
11 載置面
12 弾性爪
13 係合突部
14 係合用エッジ
15 案内斜面
16 中心線
17 リブ
20 受け台
21 保持面
22 長孔
23 取付け用延出部
24 リブ
25 被係合部
26 中心線
50 石膏の歯型
51 カッティングライン
52 平坦面
53 挿入孔
54 ダウエルピン
55 ガイドスリーブ
58 石膏
59 受け台
60 カッティングライン
61 底面
62 咬合器の受け板
65 分割用カッティングライン
67 歯型のピース
68 欠損部
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記取付け板が合成樹脂成形体から構成されるとともに、前記取付け板の位置決め手段が対をなす2本の弾性爪から構成され、前記受け台の被係合部が前記2本の弾性爪の配列方向に延びる長孔から構成され、
前記2本の弾性爪の配列方向外側部にそれぞれ係合突部が形成され、該係合突部が前記受け台の長孔のエッジの部位に係合されるようにして前記取付け板が前記受け台の所定の位置に位置決めされる歯科補綴物作成装置。 A tooth block is attached to the mounting surface of the mounting plate, and at least one positioning means protruding from the side opposite to the mounting surface of the mounting plate is engaged with the engaged portion of the receiving base for positioning. In the dental prosthesis making device,
The mounting plate is composed of a synthetic resin molded body, and the positioning means of the mounting plate is composed of two elastic claws, and the engaged portion of the cradle is an array of the two elastic claws. Composed of elongated holes extending in the direction,
Engaging protrusions are formed on the outer sides of the two elastic claws in the arrangement direction, and the mounting plate is engaged with the edge of the elongated hole of the cradle. A dental prosthesis making device positioned at a predetermined position of a cradle.
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