JP6424743B2 - 伝送線路−導波管変換器 - Google Patents

伝送線路−導波管変換器 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、マイクロストリップライン等の伝送線路と導波管とを接続する伝送線路−導波管変換器に関するものである。
ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)に用いられる車両感知器や、自動車等の車載センサに用いられるミリ波レーダには、導波管と基板上の伝送線路との間で信号を伝送するための伝送線路−導波管変換器が用いられる。
例えば、特許文献1には、導波管と、この導波管内に配置されるアンテナが設けられた誘電体基板とによって構成された伝送線路−導波管変換器が開示されている。
特開2007−214777号公報
上記伝送線路−導波管変換器において、使用周波数帯域によっては、高調波や相互変調歪の影響により当該使用周波数帯域の近傍で不要波が発生することがある。このような不要波がそのまま出力されることは好ましくないため、発生した不要波をできるだけ抑制する必要がある。
使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制する方法としては、伝送線路−導波管変換器をできるだけ狭帯域で設計することで使用周波数帯域外の信号をできるだけ除去することが考えられる。
しかし、上記従来の伝送線路−導波管変換器の構造では、使用周波数帯域近傍の不要波を十分に抑制可能な程度に狭帯域に設計することが困難である上、一般に製造誤差によるばらつきを吸収するためにできるだけ広帯域で設計するのが一般的であり、使用周波数帯域近傍の不要波を十分に抑制可能に狭帯域な伝送線路−導波管変換器を得ること自体が困難である。
また、使用周波数帯域近傍の不要波を抑制するためのフィルタを設けることも考えられるが、この場合、フィルタを設けることで伝送線路−導波管変換器の基板サイズが大きくなるとともにコスト増加の要因にもなるため、好ましくない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、サイズやコストを維持しつつ使用周波数帯域近傍の不要波を抑制することができる伝送線路−導波管変換器を提供することを目的とする。
一実施形態である伝送線路−導波管変換器は、開口を有する導波管と、前記導波管を終端する終端部と、前記導波管と前記終端部との間に介在している基板と、前記基板の前記終端部側に向く一面に設けられた伝送線路と、前記基板の前記一面に設けられた、導体パターンからなる第1接地導体パターン部と、前記基板の他面に設けられた、導体パターンからなる第2接地導体パターン部と、前記基板を貫通して前記第1接地導体パターン部及び前記第2接地導体パターン部を接続する複数の第1ビアと、を備え、前記第1接地導体パターン部は、前記基板を前記一面側からみたときの前記開口に対応する位置で開口した第1開口部を有するとともに、前記第1開口部から前記基板の外縁側まで前記導体パターンがない無パターン部を有し、前記伝送線路は、その先端が前記第1開口部に配置されているとともに前記無パターン部に設けられて前記第1開口部から前記基板の外縁側まで延ばされ、前記複数の第1ビアは、前記無パターン部の端縁に沿って設けられたものを含み、前記無パターン部の端縁に沿って設けられた複数の第1ビアの内、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアは、当該第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアの端縁から前記無パターン部の端縁までの距離が、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビア以外の第1ビアの端縁から前記無パターン部の端縁までの距離よりも大きく設定されている。
本発明の伝送線路−導波管変換器によれば、サイズやコストを維持しつつ使用周波数帯域近傍の不要波を抑制することができる。
第1実施形態に係る、マイクロストリップライン−導波管変換器の外観図である。 マイクロストリップライン−導波管変換器をバックショート側から見たときの図である。 (a)は、図2中、A−A線の矢視断面図、(b)は、図2中、B−B線の矢視断面図である。 マイクロストリップライン−導波管変換器をバックショート側から見たときの第1開口部周辺における第1ビアの配置を示す図である。 比較例1に係る変換器の通過特性及び反射特性を示すグラフである。 実施例1から実施例5に係る変換器の通過特性を示すグラフである。 実施例1から実施例5に係る変換器の反射特性を示すグラフである。 一対の第1ビアとともに位置を変更した第1ビアのグループを示す図である。 実施例6から実施例9に係る変換器の通過特性を示すグラフである。 実施例10から実施例13に係る変換器の通過特性を示すグラフである。 実施例14から実施例17に係る変換器の通過特性を示すグラフである。 第2実施形態に係る、マイクロストリップライン−導波管変換器をバックショート側から見たときの図である。 図12中、C−C線の矢視断面図である。 実施例18から実施例21に係る変換器の通過特性を示すグラフである。 実施例18から実施例21に係る変換器の反射特性を示すグラフである。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)一実施形態である伝送線路−導波管変換器は、開口を有する導波管と、前記導波管を終端する終端部と、前記導波管と前記終端部との間に介在している基板と、前記基板の前記終端部側に向く一面に設けられた伝送線路と、前記基板の前記一面に設けられた、導体パターンからなる第1接地導体パターン部と、前記基板の他面に設けられた、導体パターンからなる第2接地導体パターン部と、前記基板を貫通して前記第1接地導体パターン部及び前記第2接地導体パターン部を接続する複数の第1ビアと、を備え、前記第1接地導体パターン部は、前記基板を前記一面側からみたときの前記開口に対応する位置で開口した第1開口部を有するとともに、前記第1開口部から前記基板の外縁側まで前記導体パターンがない無パターン部を有し、前記伝送線路は、その先端が前記第1開口部に配置されているとともに前記無パターン部に設けられて前記第1開口部から前記基板の外縁側まで延ばされ、前記複数の第1ビアは、前記無パターン部の端縁に沿って設けられたものを含み、前記無パターン部の端縁に沿って設けられた複数の第1ビアの内、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアは、当該第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアの端縁から前記無パターン部の端縁までの距離が、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビア以外の第1ビアの端縁から前記無パターン部の端縁までの距離よりも大きく設定されている。
上記構成の伝送線路−導波管変換器によれば、無パターン部の端縁に沿って設けられた複数の第1ビアの中で第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアの端縁から無パターン部の端縁までの距離が、第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビア以外の第1ビアの端縁から無パターン部の端縁までの距離よりも大きく設定されているので、特定の周波数の信号波、特に、設計上設定された使用周波数帯域の近傍の周波数の信号波を漏洩させることができ、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制することができる。
このため、不要波を抑制するためのフィルタ等を設ける必要がなく、伝送線路−導波管変換器のサイズやコストを維持しつつ、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制することができる。
(2)複数の第1ビアは、前記第1開口部及び無パターン部の端縁に沿って設けられることで、第1接地導体パターン部、及び第2接地導体パターン部とともに擬似的に導体壁を構成している。このため、前記無パターン部は、前記第1開口部に繋がっている幅狭部と、幅狭部から前記基板の外縁側までを繋ぐ幅広部と、を有し、前記無パターン部の端縁に沿って設けられた複数の第1ビアの内、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアは、前記幅狭部の端縁に沿って設けられ、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビア以外の第1ビアは、前記幅広部に沿って設けられていることが好ましい。
この場合、無パターン部が幅狭部を有することで、第1接地導体パターン部を伝送線路により接近させることができ、複数の第1ビアにより構成される擬似的な導体壁をできるだけ導波管の開口に沿った形状とすることができる。これにより、伝送線路−導波管変換器の使用周波数帯域における特性をより良好にしつつ、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制することができる。
(3)前記伝送線路−導波管変換器において、前記基板とともに積層されて前記導波管と前記終端部との間に介在している複数の他の基板と、前記他の基板のみを貫通して当該他の基板の両面に設けられた導体パターンからなる接地導体パターン部同士を接続する複数の第2ビアと、をさらに備え、前記複数の第2ビアは、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアの位置よりも前記伝送線路に近い位置に、当該伝送線路の線路方向に沿って配置されていることが好ましい。
この場合、複数の第2ビアによって、伝送線路−導波管変換器内部の信号波が、前記他の基板の部分から不必要に漏洩するのを抑制できるとともに、伝送線路の直下の接地を強化することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔第1実施形態について〕
図1は、第1実施形態に係る、マイクロストリップライン−導波管変換器の外観図である。図1中、マイクロストリップライン−導波管変換器1は、導波管2と、この導波管2を終端するバックショート3と、導波管2とバックショート3との間に介在している第1誘電体基板4とを備えている。
マイクロストリップライン−導波管変換器1(以下、単に変換器1ともいう)は、第1誘電体基板4に形成されたマイクロストリップライン5からの信号を導波管2に伝送し、また、導波管2からの信号をマイクロストリップライン5に伝送する機能を有している。本実施形態の変換器1は、その使用周波数帯域が76GHzから81GHzとなるように各部が設定されている。
図2は、マイクロストリップライン−導波管変換器1をバックショート3側から見たときの図、図3(a)は、図2中、A−A線の矢視断面図、図3(b)は、図2中、B−B線の矢視断面図である。なお、図2では、理解を容易とするためにバックショート3を省略して示している。また、図3(a)及び図3(b)では、理解を容易とするために第1誘電体基板4に設けられたマイクロストリップライン等の導体パターンの厚み寸法を誇張して示している。
図1から図3を参照して、導波管2は、アルミニウム合金等によって形成された四角ブロック状の部材であり、中央部に断面長方形の貫通孔2aが形成されている。貫通孔2aは、導波管2の端面2bと端面2cとの間を直交して貫通しており、両端面2b,2cに開口している。
この導波管2はW帯用であり、貫通孔2aの断面寸法は、例えば、長辺が2.54mm、短辺が1.27mmに設定されている。
第1誘電体基板4は、導波管2の端面2bと、バックショート3との間に介在している。
第1誘電体基板4は、例えば、エポキシ樹脂等から形成された、端面2bに一致する矩形板状の部材である。
第1誘電体基板4のバックショート3側に向く一面4aには、第1グランドパターン10(第1接地導体パターン部)が設けられている。
第1グランドパターン10は、金属等からなる導体パターンからなり、接地されている。第1グランドパターン10は、一面4aを覆うように矩形状の領域に形成されている。
第1グランドパターン10は、第1誘電体基板4を一面4a側からみたときの導波管2における貫通孔2aの開口に対応する位置で導体パターンが無いことにより開口し当該第1誘電体基板4を露出させている第1開口部11を有している。第1開口部11は、貫通孔2aの開口の輪郭に沿って形成されており、貫通孔2aにほぼ一致するように開口している。
また、第1グランドパターン10は、第1開口部11から第1誘電体基板4の外縁側まで導体パターンが無いことにより第1誘電体基板4を露出させている露出部12(無パターン部)を有している。露出部12は、第1開口部11と第1誘電体基板4の外縁とを繋ぐように、第1開口部11の端縁から第1誘電体基板4の外縁までの範囲で第1誘電体基板4を露出させている。
露出部12は、第1開口部11に繋がっている幅狭部12aと、幅狭部12aから第1誘電体基板4の外縁側に繋がっている、幅狭部12aよりも幅広に形成された幅広部12bとを有して構成されている。
第1誘電体基板4の一面4aには、さらに、マイクロストリップライン5が設けられている。
マイクロストリップライン5は、ミリ波等の高周波信号を伝送するための伝送線路であり、金属等の導体によって直線状に形成されている。マイクロストリップライン5は第1開口部11から露出部12に亘って設けられており、その先端が第1開口部11のほぼ中央に配置されている。つまり、マイクロストリップライン5は、第1開口部11から第1誘電体基板4の外縁側まで延ばされている。
マイクロストリップライン5は、第1開口部11に配置されているアンテナ部5aと、アンテナ部5aから第1誘電体基板4の外縁まで延びている本体部5bとを有して構成されている。
マイクロストリップライン5は、露出部12の長手方向に沿って形成されている。露出部12は、マイクロストリップライン5を中心として線対称に形成されており、これによって、マイクロストリップライン5と、第1グランドパターン10との間には、一定の間隔が設けられている。
このようにして、露出部12は、マイクロストリップライン5を第1開口部11から第1誘電体基板4の外縁側まで導いている。
露出部12の幅狭部12aは、当該幅狭部12aの端縁と、マイクロストリップライン5の端縁との間の距離が、変換器1としての機能を妨げる程度のロスの発生を抑制できる距離となるように形成されている。
また、幅狭部12aの端縁と、マイクロストリップライン5の端縁との距離は、マイクロストリップライン5のインピーダンスに変化を生じさせない程度にできるだけマイクロストリップライン5に近くなる距離としてもよい。
第1誘電体基板4の導波管2側に向く他面4bには、第2グランドパターン15(第2接地導体パターン部)が設けられている。
第2グランドパターン15は、金属等からなる導体パターンからなり、接地されている。第2グランドパターン15は、第1誘電体基板4の他面4bのほぼ全域に形成されている。
第2グランドパターン15は、導波管2における貫通孔2aの開口に対応する位置で導体パターンが無いことにより開口し当該第1誘電体基板4を露出させている第2開口部16を有している。第2開口部16は、貫通孔2aの開口の輪郭に沿って形成されており、導波管2の貫通孔2aにほぼ一致するように開口している。
なお、第1グランドパターン10及び第2グランドパターン15は、共に貫通孔2aの開口に対応する位置で開口部11、16を有しているが、第1誘電体基板4には、開口は形成されておらず、誘電体基板4の表裏を物理的に貫通する孔部が形成されているわけではない。
第1グランドパターン10と、第2グランドパターン15とは、第1誘電体基板4を貫通して設けられている複数の第1ビア20によって互いに接続されている。
第1ビア20は、金属等の導体により形成された部材であり、第1誘電体基板4を貫通して設けられている。第1ビア20は、第1誘電体基板4を貫通して第1グランドパターン10と、第2グランドパターン15とを接続している。
なお、第1ビアの配置については、後に詳述する。
バックショート3は、アルミニウム合金等によって形成された四角ブロック状の部材であり、第1誘電体基板4を一面4a側からみたときの貫通孔2aの開口に対応する位置を覆うように配置されている。バックショート3の第1誘電体基板4側に向く端面3aには、凹部3bが形成されている。
バックショート3は、この凹部3bの開口を貫通孔2aに向けて配置されている。凹部3bは、その内側面が貫通孔2aの開口の輪郭に沿って形成されており、導波管2の貫通孔2aにほぼ一致するように開口している。
また、バックショート3の第1グランドパターン10の露出部12に対応する位置には、バックショート3がマイクロストリップライン5に接触しないように切り欠かれている逃げ部3cが形成されている。
バックショート3は、端面3aを第1誘電体基板4の一面4aに形成された第1グランドパターン10に接触した状態で半田実装されている。これによって、バックショート3は第1グランドパターン10に接続されることで接地されるとともに、第1誘電体基板4の一面4a側に固定されている。
バックショート3は、導波管2の貫通孔2aの開口を塞ぐ導体壁として第1誘電体基板4に固定されており、導波管2を終端している。
〔第1実施形態に係る第1ビアの配置について〕
上述したように、本実施形態の変換器1は、第1誘電体基板4を貫通して第1グランドパターン10と、第2グランドパターン15とを接続している複数の第1ビアを備えている。
複数の第1ビア20は、図1及び図2に示すように、第1開口部11及び露出部12の周囲を包囲するように形成されている。これにより、複数の第1ビア20は、第1グランドパターン10、及び第2グランドパターン15とともに、第1開口部11及び露出部12の周囲に擬似的な導体壁を構成しており、導波管2とバックショート3とを繋いでいる。これによって、複数の第1ビア20は、第1誘電体基板4が介在することによって生じる、導波管2とバックショート3との間のすき間から、貫通孔2aとバックショート3との間を通過する信号波が漏洩するのを抑制している。
図4は、マイクロストリップライン−導波管変換器1をバックショート3側から見たときの第1開口部11周辺における第1ビア20の配置を示す図である。なお、図4では、バックショート3を省略して示している。
マイクロストリップライン5のライン幅W1は、50Ω幅となるように設定されており、例えば200μmに設定されている。
なお、第1誘電体基板4は、誘電率が3.54、誘電正接tanδが0.004、基板厚0.102mmのものを用いている。
また、露出部12における幅狭部12aの端縁と、マイクロストリップライン5の側縁との間の距離W2は、250μm、露出部12における幅広部12bの端縁と、マイクロストリップライン5の側縁との間の距離W3は、1000μmに設定されている。
本実施形態において、各第1ビア20の直径は300μmに設定されている。各第1ビア20は、原則として互いに隣り合う第1ビア20同士の端縁間の距離が300μmとなるように配置されている。
よって、図4中、マイクロストリップライン5の長手方向に平行な方向をX方向、マイクロストリップライン5の長手方向に直交する方向をY方向としたとき、露出部12の幅広部12bの周囲に位置し互いに隣り合う第1ビア20同士の端縁間のY方向の距離g11、及びX方向の距離g12、g13はそれぞれ同じ値である300μmに設定されている。つまり、図4中、複数の第1ビア20は、X方向及びY方向の距離が同じ間隔(300μm)となるように配列されている。
また、第1開口部11の周囲に位置し互いに隣り合う第1ビア20同士の端縁間のX方向の距離g14及びY方向の距離g15も、上記距離g11、g12及びg13と同様、300μmに設定されている。
また、複数の第1ビア20の内、第1開口部11の端縁に沿って設けられて第1開口部11の周囲を包囲している各第1ビア20は、当該各第1ビア20の端縁から第1開口部11の端縁までの距離g21、g22及びg23が同じ値である200μmに設定されている。
さらに、複数の第1ビア20は、露出部12の端縁に沿って設けられている第1ビア20(第1ビア20a及び第1ビア20b)を含んでおり、露出部12の端縁に沿って設けられている第1ビア20の内、幅広部12bの端縁に沿って設けられている第1ビア20bは、当該各第1ビア20の端縁から第1開口部11の端縁までの距離g31が、上記距離g21、g22及びg23と同じ値である200μmに設定されている。
上記では、主にマイクロストリップライン5よりも紙面上側の第1ビア20を示して説明したが、複数の第1ビア20の配置は、マイクロストリップライン5を中心として紙面上下で対称であり、マイクロストリップライン5よりも紙面下側の第1ビア20も同様の配置とされている。
これら第1ビア20の配置に対して設定されている距離は、当該第1ビア20を導体パターンである第1グランドパターン10及び第2グランドパターン15が形成された第1誘電体基板4に設ける際の設計上のルールに従って設定されている。
つまり、製造方法や製造誤差等を考慮して得られる特性が最も良好となるような値に設定されている。
一方、露出部12の端縁に沿って設けられている第1ビア20の内、幅狭部12aに沿って設けられている一対の第1ビア20aは、当該一対の第1ビア20aの端縁から幅狭部12aの端縁までの距離g50が、幅広部12bの端縁に沿って設けられている第1ビア20bの端縁から幅広部12bの端縁までの距離g31よりも大きく設定されている。
つまり、第1ビア20を第1誘電体基板4に設ける際の設計上のルールに従ったとすると、距離g50は、距離g31や、距離g21、g22、g23と同じ値である200μmに設定されるべきであるが、本実施形態では、この一対の第1ビア20aにおける距離g50が、200μmよりも大きく設定されている。
このように、本実施形態において、複数の第1ビア20は、露出部12の端縁に沿って設けられた第1ビア20(第1ビア20a及び第1ビア20b)を含んでおり、露出部12(無パターン部)の端縁に沿って設けられた第1ビア20の内、第1開口部11に最も近い位置に設けられた一対の第1ビア20aは、当該一対の第1ビア20aの端縁から幅狭部12aまでの距離g50が、一対の第1ビア20a以外の第1ビア20である第1ビア20bの端縁から幅広部12bの端縁までの距離よりも大きく設定されている。
上記構成によれば、露出部12の端縁に沿って設けられている第1ビア20の中で第1開口部11に最も近い位置に設けられた一対の第1ビア20aの端縁から幅狭部12aの端縁までの距離g50が、幅広部12bの端縁に沿って設けられている第1ビア20bの端縁から幅広部12bの端縁までの距離g31よりも大きく設定されているので、特定の周波数の信号波、特に、設計上設定された使用周波数帯域近傍の周波数の信号波を漏洩させることができ、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制することができる。
このため、不要波を抑制するためのフィルタ等を設ける必要がなく、当該変換器1のサイズやコストを維持しつつ、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制することができる。
また、上記実施形態では、露出部12は、幅狭部12aと、幅広部12bとを有し、露出部12の端縁に沿って設けられた複数の第1ビアの20内、第1開口部11に最も近い位置に設けられた一対の第1ビア20aは、幅狭部12aの端縁に沿って設けられ、第1開口部11に最も近い位置に設けられた第1ビア20a以外の第1ビア20bは、幅広部12bに沿って設けられているので、露出部12が幅狭部12aを有することで、第1グランドパターン10をマイクロストリップライン5により接近させることができ、複数の第1ビア20により構成される擬似的な導体壁をできるだけ導波管2における貫通孔2aの開口に沿った形状とすることができる。これにより、変換器1の使用周波数帯域における特性をより良好にしつつ、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制することができる。
なお、一対の第1ビア20aの端縁から幅狭部12aの端縁までの距離g50は、使用周波数領域の近傍で発生する不要波の周波数に応じて設定される。
距離g50を調整することで、抑制可能な周波数を調整することができるからである。
〔第1実施形態に係る評価試験について〕
次に、本発明者が行った、上記第1実施形態の変換器1に関する評価試験について説明する。
本発明者は、第1実施形態に係る変換器1をコンピュータシミュレーションによってモデル化し解析を行うことで、その通過特性と反射特性とを求め、比較評価した。
モデル化した構成としては、図1から図4に示した変換器1を採用した。この変換器1は、上述したように、使用周波数帯域として、76GHzから81GHzに設定される。よって、変換器1は、76GHzから81GHzの間で減衰が小さく、反射特性が良好になるように設定される必要がある。
また、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50については、一対の第1ビア20aのみについて位置を変更することで下記に示す値となるように設定し、下記実施例とした。
実施例1:g50=400μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が1.8mm)
実施例2:g50=500μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.0mm)
実施例3:g50=560μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.12mm)
実施例4:g50=600μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.2mm)
実施例5:g50=700μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.4mm)
比較例1:g50=200μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が1.4mm)
比較例1では、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50については、第1ビア20bの端縁から露出部12の端縁までの距離g31と同じ値である200μmに設定した。
各実施例1〜5では、第1ビア20bの端縁から露出部12の端縁までの距離g31の値である200μmよりも大きく設定されている。
また、上記実施例1〜5における、一対の第1ビア20aのY方向外側に並ぶ第1ビア20c(図4)については、g50=500μm(実施例2)のときに、一対の第1ビア20aに対する端縁同士の距離が300μmとなるように固定した。よって、一対の第1ビア20aの位置を変更することで、第1ビア20cについても、一対の第1ビア20aとの位置関係が例外的に設計上のルールに従った値とならない場合が生じる。
図5は、比較例1に係る変換器の通過特性及び反射特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は各特性を示す値であるSパラメータ(S21,S11)(dB)を示している。また、実線が反射特性を示す線図、破線が通過特性を示す線図である。
図5中、入力信号の周波数が76GHzであるマーカm16、入力信号の周波数が81GHzであるマーカm17、入力信号の周波数が67GHzであるマーカm18、及び入力信号の周波数が96GHzであるマーカm19それぞれにおける比較例1の通過特性(SパラメータS21)は以下のように得られた。
マーカm16:−0.516 dB
マーカm17:−0.581 dB
マーカm18:−0.655 dB
マーカm19:−0.889 dB
また、各マーカにおける反射特性(SパラメータS11)は以下のように得られた。
マーカm16:−12.588 dB
マーカm17:−12.002 dB
マーカm18:−10.857 dB
マーカm19:−10.145 dB
このように、比較例1では、使用周波数帯域である76GHzから81GHzの範囲では、通過ロスが0.6dB以下であり、反射特性が−12dB以下と良好な特性が得られている。さらに、より広帯域の67GHzから96GHzの範囲でも、通過ロスが1dB以下であり、反射特性が−10dB以下と良好な特性が得られることが判る。
図6は、実施例1から実施例5に係る変換器の通過特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は通過特性(SパラメータS21)(dB)を示している。
また、図中、線図E1(細1点鎖線)は実施例1、線図E2(細2点鎖線)は実施例2、線図E3(太実線)は実施例3、線図E4(太破線)は実施例4、線図E5(太1点鎖線)は実施例5、及び線図C1(細破線)は比較例1を示している。
まず、図6中、入力信号の周波数が76GHzであるマーカm6、及び入力信号の周波数が81GHzであるマーカm7をみると、いずれの実施例も、通過ロスが0.7dB以下であった。このように、いずれの実施例も、使用周波数帯域において良好な通過特性を示している。
図6中、実施例1の通過特性を示す線図E1を見ると、マーカm5で示す入力信号周波数68GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−11.718dBであった。実施例1では、このような特性を利用することで、68GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図6中、実施例2の通過特性を示す線図E3を見ると、マーカm4で示す入力信号周波数61GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−18.528dBであった。よって、実施例2では、この特性を利用することで、61GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図6中、実施例3の通過特性を示す線図E3を見ると、マーカm8で示す入力信号周波数57GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−23.980dBであった。よって、実施例3では、この特性を利用することで、57GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図6中、実施例4の通過特性を示す線図E4を見ると、マーカm3で示す入力信号周波数55GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−24.859dBであった。よって、実施例4では、この特性を利用することで、55GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図6中、実施例5の通過特性を示す線図E5を見ると、マーカm1で示す入力信号周波数50GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−27.367dBであった。さらに、マーカm2で示す入力信号周波数99GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−6.830dBであった。よって、実施例6では、この特性を利用することで、50GHz近傍及び99GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
このように、各実施例によれば、比較例1の通過特性には現れない、減衰量が急激に大きくなるピークが使用周波数帯域の近傍に現れることが判る。
図7は、実施例1から実施例5に係る変換器の反射特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は反射特性(SパラメータS11)(dB)を示している。
また、図中、線図E1(細1点鎖線)は実施例1、線図E2(細2点鎖線)は実施例2、線図E3(太実線)は実施例3、線図E4(太破線)は実施例4、線図E5(太1点鎖線)は実施例5、及び線図C1(細破線)は比較例1を示している。
図7中、入力信号の周波数が76GHzであるマーカm13、及び入力信号の周波数が81GHzであるマーカm14をみると、いずれの実施例も、反射特性が−12dB以下であった。このように、いずれの実施例も、使用周波数帯域において良好な反射特性を示している。
以上より、本実施形態に係る変換器1によれば、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50を、幅広部12bの端縁に沿って設けられている第1ビア20bの端縁から幅広部12bの端縁までの距離g31よりも大きくし、設計上のルールに従った値よりも大きく設定することで、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制できることが確認できた。
つまり、距離g50を、幅広部12bの端縁に沿って設けられている第1ビア20bの端縁から幅広部12bの端縁までの距離g31と同じ値とした場合には、使用周波数帯域の近傍の信号を減衰可能なフィルタとしての機能を得ることはできないが、距離g50を距離g31の値よりも大きく設定することで、使用周波数帯域の近傍の信号を減衰するフィルタとしての機能が得られることが明らかとなった。
また、本実施形態に係る変換器1によれば、距離g50を調整することで、使用周波数帯域(76GHzから81GHz)近傍の周波数である50GHzから68GHzの範囲で抑制可能な周波数を調整できることが確認できた。
なお、本実施形態の変換器1が用いられると想定されるシステムが19GHz付近の周波数のローカル信号を発振する発振器を備えている場合、前記システムは、このローカル信号を4倍の周波数に変換することで76GHz付近の信号を得るように構成される。さらに、前記システムの中間周波数が2GHzとすると、76GHzから81GHzの使用周波数帯域では、歪成分として大きく現れる信号としては、ローカル信号の3/4倍の信号が考えられる。よって、下記式から、歪成分に起因して生じる不要波は55.5GHzから59.25GHzの帯域で現れることが考えられる。
(76−2)×(3/4)=55.5 GHz
(81−2)×(3/4)=59.25GHz
不要波が生じると考えられる帯域の中心周波数は、57.375GHzである。上記実施例3では、上述したように、57GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
よって、前記システムにおいて、実施例3のように構成した変換器1を採用すれば、使用周波数帯域の近傍の不要波を好適に減衰させることができる。
次に、第1実施形態において、一対の第1ビア20aのY方向外側に並ぶ2つの第1ビア20の位置を、一対の第1ビア20aとともに変更したときの通過特性について検証した。
図8は、一対の第1ビア20aとともに位置を変更した第1ビア20のグループを示す図である。
一対の第1ビア20aのY方向外側にそれぞれ並ぶ2つの第1ビア20c,20dを含む一対のビアグループ20A全体の位置を変更した。なお、第1ビア20a,20c,20dそれぞれ隣り合う端縁同士の距離は、設計上のルールに従って300μmとされている。
上記一対のビアグループ20Aの位置を変更することで、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50が下記に示す値となるように設定し、下記実施例とした。
実施例6:g50=400μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が1.8mm)
実施例7:g50=500μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.0mm)
実施例8:g50=600μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.2mm)
実施例9:g50=700μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.4mm)
図9は、実施例6から実施例9に係る変換器の通過特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は通過特性(SパラメータS21)(dB)を示している。
また、図中、線図E6(細1点鎖線)は実施例6、線図E7(細2点鎖線)は実施例7、線図E8(太破線)は実施例8、線図E9(太1点鎖線)は実施例9、及び線図C1(細破線)は比較例1を示している。
図9中、入力信号の周波数が76GHzであるマーカm25、及び入力信号の周波数が81GHzであるマーカm26をみると、いずれの実施例も、通過ロスがほぼ0.7dB以下であった。このように、いずれの実施例も、使用周波数帯域において良好な通過特性を示している。
図9中、実施例6の通過特性を示す線図E6を見ると、マーカm24で示す入力信号周波数68GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−11.545dBであった。このピーク位置は、距離g50の値が同じ値(400μm)である実施例1と同じであり、実施例6の場合も、実施例1と同様に、68GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図9中、実施例7の通過特性を示す線図E7を見ると、マーカm23で示す入力信号周波数61GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−18.528dBであった。このピーク位置は、距離g50の値が同じ値(500μm)である実施例2と同じであり、実施例7の場合も、実施例2と同様に、61GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図9中、実施例8の通過特性を示す線図E8を見ると、マーカm22で示す入力信号周波数55GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−25.665dBであった。このピーク位置は、距離g50の値が同じ値(600μm)である実施例4と同じであり、実施例8は、実施例4と同様に、55GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図9中、実施例9の通過特性を示す線図E9を見ると、マーカm20で示す入力信号周波数50GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−28.265dBであった。さらに、マーカm21で示す入力信号周波数99GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−6.129dBであった。これらピーク位置は、距離g50の値が同じ値(700μm)である実施例5と同じであり、実施例9は、実施例5と同様に、50GHz近傍及び99GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
上記実施例6から実施例9の結果から、一対のビアグループ20Aの位置を変更することで距離g50の値を設定したとしても、一対の第1ビア20aのみについて位置を変更して距離g50の値を設定した場合と同じ周波数にピークが現れることが確認することができた。
つまり、実施例1から実施例5の結果、及び実施例6から実施例9の結果から、一対の第1ビア20aの位置を変更し距離g50の値を所定の値に設定すれば、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制できることが明らかとなった。
また、第1ビア20aと第1ビア20cとの間隔が多少変動したとしても、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制する機能に対して影響がないことを確認することも明らかとなった。
さらに、第1実施形態において、各第1ビア20の直径を変更したときの通過特性について検証した。
すなわち、図1から図4に示した変換器1について、第1ビア20の直径のみを200μm及び400μmに変更したものをモデル化し解析を行った。
また、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50については、一対の第1ビア20aのみについて位置を変更することで下記に示す値となるように設定し、下記実施例とした。
第1ビア20の直径が200μmの場合
実施例10:g50=450μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が1.8mm)
実施例11:g50=550μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.0mm)
実施例12:g50=650μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.2mm)
実施例13:g50=750μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.4mm)
第1ビア20の直径が400μmの場合
実施例14:g50=350μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が1.8mm)
実施例15:g50=450μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.0mm)
実施例16:g50=550μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.2mm)
実施例17:g50=650μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.4mm)
図10は、実施例10から実施例13に係る変換器の通過特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は通過特性(SパラメータS21)(dB)を示している。
また、図中、線図E10(細1点鎖線)は実施例10、線図E11(細2点鎖線)は実施例11、線図E12(太破線)は実施例12、線図E13(太1点鎖線)は実施例13、及び線図C1(細破線)は比較例1を示している。
図10中、入力信号の周波数が76GHzであるマーカm31、及び入力信号の周波数が81GHzであるマーカm32をみると、いずれの実施例も、通過ロスがほぼ0.7dB以下であった。
図10中、実施例10の通過特性を示す線図E10を見ると、マーカm30で示す入力信号周波数61GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−10.798dBであった。一対の第1ビア20aの中心間距離が1.8mmで実施例10と同じである実施例1では、68GHzにおいてピークが現れていたが、実施例10では、より低い周波数にピークが現れている。これは、距離g50が実施例1では400μmであるのに対して、実施例10では第1ビア20の直径が200μmであることにより450μmに広がっているからである。
同様に、実施例11の通過特性を示す線図E11のマーカm29、実施例12の通過特性を示す線図E12のマーカm28、及び、実施例12の通過特性を示す線図E12のマーカm27についても、一対の第1ビア20aの中心間距離が同じである実施例(実施例2から実施例4)同士で比較した場合、距離g50が広がっているために、ピークの周波数が低周波数側に移動している。
図11は、実施例14から実施例17に係る変換器の通過特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は通過特性(SパラメータS21)(dB)を示している。
また、図中、線図E14(細1点鎖線)は実施例14、線図E15(細2点鎖線)は実施例15、線図E16(太破線)は実施例16、線図E17(太1点鎖線)は実施例17、及び線図C1(細破線)は比較例1を示している。
図11中、実施例14の通過特性を示す線図E14を見ると、マーカm36で示す入力信号周波数74GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−2.478dBであった。一対の第1ビア20aの中心間距離が1.8mmで実施例14と同じである実施例1では、68GHzにおいてピークが現れていたが、実施例14では、より高い周波数にピークが現れている。これは、距離g50が実施例1では距離g50が400μmであるのに対して、実施例14では第1ビア20の直径が400μmであることにより距離g50が350μmに狭まっているからである。
同様に、実施例15の通過特性を示す線図E15のマーカm35、実施例16の通過特性を示す線図E16のマーカm34、及び、実施例17の通過特性を示す線図E17のマーカm33についても、一対の第1ビア20aの中心間距離が同じである実施例(実施例2から実施例4)同士で比較した場合、距離g50が狭まっているために、ピークの周波数が高周波数側に移動している。
このように、各第1ビア20の直径を変更した場合においても、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制できる効果を得られることが判った。つまり、第1ビア20の直径に関わらず、距離g50を、距離g31よりも大きくし、設計上のルールに従った値よりも大きく設定すれば、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制できることが確認できた。
以上、実施例1から実施例17による結果から、第1実施形態による変換器1によれば、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50を、距離g31よりも大きくし、設計上のルールに従った値よりも大きく設定すれば、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制できることが明らかとなった。
〔第2実施形態について〕
図12は、第2実施形態に係る、マイクロストリップライン−導波管変換器1をバックショート3側から見たときの図、図13は、図12中、C−C線の矢視断面図である。
本実施形態の変換器1は、複数の誘電体基板を積層している点において、上記第1実施形態と相違している。
本実施形態の変換器1は、導波管2とバックショート3との間に、第1誘電体基板4の他、第2誘電体基板30と、第3誘電体基板31とが積層されて介在している。
第2グランドパターン15は、第1誘電体基板4と、第2誘電体基板30との間に介在している。
第2誘電体基板30と、第3誘電体基板31との間には、金属等の導体パターンからなる第3グランドパターン32が介在している。
また、第3誘電体基板31と、導波管2との間には、金属等の導体パターンからなる第4グランドパターン33が介在している。
第3グランドパターン32は、第1誘電体基板4を一面4a側からみたときの導波管2における貫通孔2aの開口に対応する位置で導体パターンが無いことにより開口している第3開口部32aを有している。第3開口部32aは、貫通孔2aの開口の輪郭に沿って形成されており、導波管2の貫通孔2aにほぼ一致するように開口している。これにより、第3開口部32aは、第1誘電体基板4を第2誘電体基板30に対して露出させているとともに、第2誘電体基板30を第1誘電体基板4に対して露出させている。
また、第4グランドパターン33も、第3グランドパターン32と同様に、貫通孔2aの開口に対応する位置で導体パターンが無いことにより開口している第4開口部33aを有している。第4開口部33aは、貫通孔2aの開口の輪郭に沿って形成されており、導波管2の貫通孔2aにほぼ一致するように開口している。これにより、第4開口部33aは、第2誘電体基板30を第3誘電体基板31に対して露出させているとともに、第3誘電体基板31を第2誘電体基板30に対して露出させている。
なお、第3グランドパターン32及び第4グランドパターン33は、第1グランドパターン10及び第2グランドパターン15と同様、共に貫通孔2aの開口に対応する位置で開口部32a、33aを有しているが、第1誘電体基板4には、開口は形成されておらず、誘電体基板4の表裏を物理的に貫通する孔部が形成されているわけではない。
複数の第1ビア20は、第1誘電体基板4、第2誘電体基板30、及び第3誘電体基板31を貫通して設けられており、第1グランドパターン10、第2グランドパターン15、第3グランドパターン32、及び第4グランドパターン33を接続している。
なお、複数の第1ビア20の直径は300μmに設定されている。また、複数の第1ビア20の配置は、図12に示すように、第1実施形態と同様である。
また、第2グランドパターン15と、第3グランドパターン32とは、複数の第2側方ビア35によっても接続されている。
複数の第2側方ビア35は、第2誘電体基板30のみを貫通して設けられており、第2グランドパターン15と、第3グランドパターン32とを接続している。
図12に示すように複数の第2側方ビア35は、変換器1をバックショート3側から見たときに、マイクロストリップライン5を包囲するように当該マイクロストリップライン5の両側方に線路方向に沿って2列で直線状に配置されている。
複数の第2側方ビア35の直径は150μmに設定されている。また、互いに隣り合う第2側方ビア35の端縁同士の距離は450μmに設定されている。
また、複数の第2側方ビア35は、変換器1をバックショート3側から見たときに、一対の第1ビア20aの位置よりもマイクロストリップライン5に近い位置に、マイクロストリップライン5の線路方向に沿って配置されている。
さらに、第3グランドパターン32と、第4グランドパターン33とは、複数の第2中央ビア36によっても接続されている。
複数の第2中央ビア36は、金属等の導体により形成された部材であり、第3誘電体基板31のみを貫通して設けられている。複数の第2中央ビア36は、図12及び図13に示すように、変換器1をバックショート3側から見たときに、マイクロストリップライン5の直下に位置するように当該マイクロストリップライン5の線路方向に沿って1列で直線状に配置されている。
よって、複数の第2中央ビア36も、変換器1をバックショート3側から見たときに、一対の第1ビア20aの位置よりもマイクロストリップライン5に近い位置に配置されている。
本実施形態では、複数の第2側方ビア35及び第2中央ビア36は、共に第1誘電体基板4を貫通していないので、第1誘電体基板4においては、一対の第1ビア20aの間にビアは存在しない。また、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50については、距離g31よりも大きく設定されている。
つまり、第1グランドパターン10、第1誘電体基板4、第2グランドパターン15、及び一対の第1ビア20aは、第1実施形態と同様の構成である。
これにより、少なくとも、設計上設定された使用周波数帯域の近傍の周波数の信号波を漏洩させることができ、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制することができる。
本実施形態では、第1誘電体基板4とともに積層されて導波管2とバックショート3との間に介在している複数の他の基板としての第2誘電体基板30及び第3誘電体基板31と、第2誘電体基板30のみを貫通して当該第2誘電体基板30の両面に設けられたグランドパターン15,32同士を接続する複数の第2側方ビア35と、第3誘電体基板31のみを貫通して当該第3誘電体基板31の両面に設けられたグランドパターン32,33同士を接続する複数の第2中央ビア36とをさらに備え、第2ビアとしての複数の第2側方ビア35及び第2中央ビア36は、マイクロストリップライン5との間の距離が、一対の第1ビア20aよりもマイクロストリップライン5に近い位置に、当該マイクロストリップライン5の線路方向に沿って配置されている。
上記構成によれば、マイクロストリップライン5を包囲するように配置された複数の第2側方ビア35の内、グランドパターンの開口部側に最も近い位置の第2側方ビア35を、第1ビア20と同様、導波管2とバックショート3とを繋ぐ擬似的な導体壁の構成の一部とさせることができ、変換器1内部の信号波が第3誘電体基板31の部分から不必要に漏洩するのを抑制することができる。
また、マイクロストリップライン5の両側に線路方向に沿って配置されている他の第2側方ビア35によって、マイクロストリップライン5直下のグランドを強化することができる。
また、上記構成によれば、マイクロストリップライン5の直下に配置された第2中央ビア36の内、グランドパターンの開口部側に最も近い位置の第2中央ビア36を、第1ビア20と同様、導波管2とバックショート3とを繋ぐ擬似的な導体壁の構成の一部とさせることができ、変換器1内部の信号波が第4誘電体基板32の部分から不必要に漏洩するのを抑制することができる。
また、マイクロストリップライン5の直下に線路方向に沿って配置されている他の第2中央ビア36によって、マイクロストリップライン5直下のグランドを強化することができる。
〔第2実施形態に係る評価試験について〕
次に、本発明者が行った、上記第2実施形態の変換器1に関する評価試験について説明する。
モデル化した構成としては、図12、図13に示した変換器1を採用した。その他、誘電体基板を多層とした以外、距離g50の設定や、実験条件等は、第1実施形態における実施例1,2,4,5、及び比較例1と同様にして行った。
以下に実施例として設定した距離g50の値を示す。
比較例2:g50=200μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が1.4mm)
実施例18:g50=400μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が1.8mm)
実施例19:g50=500μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.0mm)
実施例20:g50=600μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.2mm)
実施例21:g50=700μm(一対の第1ビア20aの中心間距離が2.4mm)
図14は、実施例18から実施例21に係る変換器の通過特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は通過特性(SパラメータS21)(dB)を示している。
また、図中、線図E18(細1点鎖線)は実施例18、線図E19(細2点鎖線)は実施例19、線図E20(太破線)は実施例8、線図E21(太1点鎖線)は実施例21、及び線図C2(細破線)は比較例2を示している。
図14中、入力信号の周波数が76GHzであるマーカm39、及び入力信号の周波数が81GHzであるマーカm41をみると、いずれの実施例も、通過ロスがほぼ0.5dB以下であった。このように、いずれの実施例も、使用周波数帯域において良好な通過特性を示している。
図14中、実施例18の通過特性を示す線図E18を見ると、マーカm41で示す入力信号周波数67GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−6.658dBであった。このピーク位置は、距離g50の値が同じ値(400μm)である実施例1の場合(ピーク位置の周波数68GHz)とほぼ同じであり、実施例18の場合、67GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図14中、実施例19の通過特性を示す線図E19を見ると、マーカm42で示す入力信号周波数60GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−15.007dBであった。このピーク位置は、距離g50の値が同じ値(500μm)である実施例2の場合(ピーク位置の周波数61GHz)とほぼ同じであり、実施例19の場合、60GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図14中、実施例20の通過特性を示す線図E20を見ると、マーカm43で示す入力信号周波数54GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−21.925dBであった。このピーク位置は、距離g50の値が同じ値(600μm)である実施例4の場合(ピーク位置の周波数55GHz)とほぼ同じであり、実施例20は、54GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図14中、実施例21の通過特性を示す線図E21を見ると、マーカm44で示す入力信号周波数50GHzにおいてピークが現れ、そのときの通過特性が−24.087dBであった。このピーク位置は、距離g50の値が同じ値(700μm)である実施例5と同じであり、実施例9は、実施例5と同様に、50GHz近傍の周波数の信号を減衰することができる。
図15は、実施例18から実施例21に係る変換器の反射特性を示すグラフである。図中、横軸は入力信号の周波数(GHz)、縦軸は反射特性(SパラメータS11)(dB)を示している。
また、図中、線図E18(細1点鎖線)は実施例18、線図E19(細2点鎖線)は実施例19、線図E20(太破線)は実施例8、線図E21(太1点鎖線)は実施例21、及び線図C2(細破線)は比較例2を示している。
図15中、入力信号の周波数が76GHzであるマーカm45、及び入力信号の周波数が81GHzであるマーカm46をみると、いずれの実施例も、反射特性が−16dB以下であった。このように、いずれの実施例も、使用周波数帯域において良好な反射特性を示している。
以上より、誘電体基板を多層とした本実施形態に係る変換器1の場合であっても、一対の第1ビア20aの端縁から露出部12の端縁までの距離g50を、距離g31よりも大きくし、設計上のルールに従った値よりも大きく設定することで、使用周波数帯域の近傍で発生する不要波を抑制できることが確認できた。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 マイクロストリップライン−導波管変換器
2 導波管
2a 貫通孔
2b 端面
2c 端面
3 バックショート
3a 端面
3b 凹部
3c 逃げ部
4 第1誘電体基板
4a 一面
4b 他面
5 マイクロストリップライン
5a アンテナ部
5b 本体部
10 第1グランドパターン
11 第1開口部
12 露出部(無パターン部)
12a 幅狭部
12b 幅広部
15 第2グランドパターン
16 第2開口部
20,20a,20b,20c,20d 第1ビア
20A ビアグループ
30 第2誘電体基板
31 第3誘電体基板
32 第3グランドパターン
32a 第3開口部
33 第4グランドパターン
33a 第4開口部
35 第2側方ビア
36 第2中央ビア
W1 ライン幅
W2 距離
W3 距離
g11 距離
g12 距離
g14 距離
g15 距離
g21 距離
g31 距離
g50 距離

Claims (3)

  1. 開口を有する導波管と、
    前記導波管を終端する終端部と、
    前記導波管と前記終端部との間に介在している基板と、
    前記基板の前記終端部側に向く一面に設けられた伝送線路と、
    前記基板の前記一面に設けられた、導体パターンからなる第1接地導体パターン部と、
    前記基板の他面に設けられた、導体パターンからなる第2接地導体パターン部と、
    前記基板を貫通して前記第1接地導体パターン部及び前記第2接地導体パターン部を接続する複数の第1ビアと、を備え、
    前記第1接地導体パターン部は、前記基板を前記一面側からみたときの前記開口に対応する位置で開口した第1開口部を有するとともに、前記第1開口部から前記基板の外縁側まで前記導体パターンがない無パターン部を有し、
    前記伝送線路は、その先端が前記第1開口部に配置されているとともに前記無パターン部に設けられて前記第1開口部から前記基板の外縁側まで延ばされ、
    前記複数の第1ビアは、前記無パターン部の端縁に沿って設けられたものを含み、
    前記無パターン部の端縁に沿って設けられた複数の第1ビアの内、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアは、当該第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアの端縁から前記無パターン部の端縁までの距離が、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビア以外の第1ビアの端縁から前記無パターン部の端縁までの距離よりも大きく設定されている
    伝送線路−導波管変換器。
  2. 前記無パターン部は、前記第1開口部に繋がっている幅狭部と、幅狭部から前記基板の外縁側までを繋ぐ幅広部と、を有し、
    前記無パターン部の端縁に沿って設けられた複数の第1ビアの内、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアは、前記幅狭部の端縁に沿って設けられ、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビア以外の第1ビアは、前記幅広部に沿って設けられている請求項1に記載の伝送線路−導波管変換器。
  3. 前記基板とともに積層されて前記導波管と前記終端部との間に介在している複数の他の基板と、
    前記他の基板のみを貫通して当該他の基板の両面に設けられた導体パターンからなる接地導体パターン部同士を接続する複数の第2ビアと、をさらに備え、
    前記複数の第2ビアは、前記第1開口部に最も近い位置に設けられた第1ビアの位置よりも前記伝送線路に近い位置に、当該伝送線路の線路方向に沿って配置されている請求項1又は2に記載の伝送線路−導波管変換器。
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