以下、本発明の実施形態の例を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施例の映像表示装置のブロック図である。映像表示装置100は、主制御部101、システムバス102、ROM103、RAM104、放送受信部110、表示部121、表示処理部122、スピーカ123、音声処理部124、ストレージ部130、映像入力部141、操作者識別部142、音声入力部143、外部インタフェース150、操作部160、で構成される。
映像表示装置100は、デジタル放送番組の録画再生機能を内蔵する録画機能付きテレビ装置であっても良いし、録画再生機能を内蔵せず外部に接続したHDD(Hard Disc Drive)装置等にデジタル放送番組の録画再生を行うことが可能な録画対応テレビ装置であっても良い。インターネット等のネットワーク上に接続されたコンテンツサーバが蓄積する映像コンテンツを表示可能なインターネット対応テレビ装置であっても良い。また、デジタル放送受信機能及び受信したデジタル放送番組の録画再生機能を有するタブレット端末、据え置き型/携行型PC(Personal Computer)、ゲーム機等であっても良い。インターネット等のネットワーク上に接続されたコンテンツサーバが蓄積する映像コンテンツを表示可能なタブレット端末、据え置き型/携行型PC、ゲーム機等であっても良い。更には、HDDレコーダやBD(Blu−ray Disc)レコーダ等の録画再生機器とモニタ装置の組み合わせであっても良い。デジタル放送の受信及び/またはインターネット等のネットワーク上に接続されたコンテンツサーバが蓄積する映像コンテンツを受信可能なSTB(Set Top Box)とモニタ装置の組み合わせであっても良い。タッチパネルを用いて入力した図形や文字を表示、出力可能なタッチパネル付表示装置であっても良い。
主制御部101は、所定のプログラムに従って映像表示装置100全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス102は主制御部101と映像表示装置100内の各部との間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。ROM(Read Only Memory)103は、オペレーティングシステムや所定のアプリケーションプログラムなど、映像表示装置100の基本動作プログラムが格納されたメモリであり、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やフラッシュROMのような書き換え可能なROMが用いられる。ROM103に格納されたプログラムを更新することにより、基本動作プログラムのバージョンアップや機能拡張が可能であるものとする。なお、ROM103は、図1に示したような独立構成とはせず、後述のストレージ部130内の一部記憶領域を使用しても良い。RAM(Random Access Memory)104は基本動作プログラム若しくは各アプリケーション実行時のワークエリアとなる。また、ROM103及びRAM104は主制御部101と一体構成であっても良い。
放送受信部110は、デジタル放送波の受信及びデコード等の信号処理を行う。特に、チューナ111は、図示を省略したアンテナが受信した放送波から映像表示装置100の操作を行う使用者が選局したチャンネルの信号を抽出し、TS(Transport Stream)信号を復調する。分離部112は、前記TS信号をそれぞれパケット化された映像データと音声データと付随情報データとに分離し、映像データは映像デコーダ113に、音声データは音声デコーダ114に、付随情報データは情報デコーダ115に出力する。映像デコーダ113は、分離部112から出力された映像データをデコードし、映像信号として表示処理部122に出力する。音声デコーダ114は、分離部112から出力された音声データをデコードし、音声信号として音声処理部124に出力する。情報デコーダ115は、分離部112から出力された付随情報データを処理するものであり、特に各番組の番組名、ジャンル、放映開始/終了日時、等の番組情報を含むSI(Service Information)情報等を取得する。
表示部121は、例えば液晶パネルのような表示デバイスであり、表示処理部122で処理した映像信号を映像表示装置100の使用者に提供する。また、表示処理部122は、入力した映像信号に対して、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On Screen Display)信号の重畳処理等も行う。スピーカ123は音声処理部124で処理した音声信号を映像表示装置100の使用者に提供する。
ストレージ部130は、映像表示装置100の各動作設定値や映像表示装置100の使用者の情報、映像表示装置100で動作する各種アプリケーションの記憶に使用する他、デジタル放送番組の録画等に使用する。ストレージ部130は、映像表示装置100の操作者情報及び各操作者用の個別設定に関する情報等を記憶する個別情報記憶領域131、デジタル放送番組の録画及びデジタル放送番組録画に関連する情報(予約情報等)を記憶する番組記録領域132、及びその他情報憶記憶領域133、で構成される。
なお、その他情報記憶領域133の一部領域を以ってROM103の機能の全部または一部を代替しても良い。また、映像表示装置100は、インターネット等のネットワーク上に接続されたアプリケーションサーバから新規アプリケーションをダウンロードすることにより、機能拡張をすることが可能であるものとする。この際、ダウンロードした前記新規アプリケーションはその他情報記憶領域133に記憶される。その他情報記憶領域133に記憶された前記新規アプリケーションがRAM104上に展開されて実行されることにより、映像表示装置100は多種の新規機能を実現可能であるものとする。
ストレージ部130は、映像表示装置100に電源が供給されていない状態であっても記憶している情報を保持する必要がある。したがって、例えばフラッシュROMやSSD(Solid State Drive)、HDD等のデバイスが用いられる。
映像入力部141は、レンズから入力した光を電気信号に変換することにより周囲や対象物の画像データを入力するカメラである。映像入力部141は、映像表示装置100に内蔵されて一体構成となっていても良いし、別体のカメラを後述のUSBインタフェース等に接続したものであっても良い。操作者識別部142は、映像表示装置100の操作を行う人物若しくは映像表示装置100の操作に使用される端末装置(以下、前記人物及び前記端末装置をまとめて操作者と称す)を識別する処理(以下、操作者識別処理と称す)を行う。操作者識別処理の詳細に関しては後述する。なお、図1においては、操作者識別部142を独立した構成として記述しているが、主制御部101がRAM104をワークエリアとして同機能を実現するように動作しても良い。音声入力部143は、例えばマイクであり、使用者の声などを音声データに変換して入力する。音声入力部143は、映像表示装置100に内蔵されて一体構成となっていても良いし、別体のマイクを後述のUSBインタフェース等に接続したものであっても良い。
外部インタフェース150は、映像表示装置100の機能を拡張するためのインタフェース群であり、本実施例では、LAN(Local AreaNetwork)インタフェース151、音声入出力部152、映像入出力部153、USB(Universal Serial Bus)インタフェース154、で構成される。LANインタフェース151は、インターネット等のネットワークと有線または無線通信により接続して情報の送受を行う。LANインタフェース151は符号回路や復号回路等を備えるものとする。音声入出力部152及び映像入出力部153は、外部音声/映像出力機器からの音声信号/映像信号の入力、外部音声/映像入力機器への音声信号/映像信号の出力を行う。映像表示装置100がHDDレコーダやBDレコーダ、STBの場合、音声入出力部152及び映像入出力部153にモニタ装置を接続すれば良い。USBインタフェース154はキーボード等のUSB機器若しくはメモリカード類の接続等を行う。映像表示装置100が録画再生機能を内蔵せず外部に接続したHDD装置等にデジタル放送番組の録画を行う場合、USBインタフェース154にHDD装置等を接続すれば良い。
操作部160は、映像表示装置100に対する操作指示の入力を行う指示入力部であり、本実施例では、ボタンスイッチを並べた操作キー161及びリモコンからの赤外線信号を受信するリモコン受信部162で構成される。なお、操作キー161に代替して、表示部121に重ねて配置したタッチパネルを用いて映像表示装置100の操作を行っても良い。両者を併用しても良い。USBインタフェース154に接続したキーボード等を用いて映像表示装置100の操作を行っても良い。LANインタフェース151を介してネットワーク接続した携帯情報端末やPC等を用いて映像表示装置100の操作を行っても良い。
なお、図1に示した映像表示装置100の構成例は、外部インタフェース150等、本発明に必須ではない構成も含んでいるが、これらが無くとも本発明の効果を損なうことはない。また、移動体電話網通信を可能とする通信部や、メール送受信部、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、GPS(Global Positioning System)受信部、等の構成が更に含まれていても良い。
本実施例の映像表示装置100は、操作者識別部142の制御により操作者識別処理を行い、前記識別した操作者に応じた設定変更を自動的に行う機能を有する。
前記操作者識別処理を、映像表示装置100の操作を行う人物の画像を入力して行う場合の例を、以下に説明する。
例えば、図2に示すように、人物A(400a)がリモコン200を用いて映像表示装置100の操作を行う操作者である場合、まず、映像入力部141が映像表示装置100の操作者である人物A(400a)の画像を入力する。更に、操作者識別部142が、前記入力した画像から顔情報(操作者情報)を抽出するとともに、前記抽出した顔情報を、映像表示装置100の使用者が個別情報記憶領域131に予め記憶させておいた顔情報と比較する顔認識処理を行う。人物A(400a)が自らの顔情報を既に個別情報記憶領域131に登録済みの場合、前記顔認識処理により、操作者識別部142は、映像表示装置100の操作者が人物A(400a)であることを識別することが可能となる。
或いは、映像入力部141が映像表示装置100の操作者である人物A(400a)の画像を入力し、更に、操作者識別部142が、前記入力した画像から人物A(400a)のジェスチャ情報(操作者情報)を抽出して、前記抽出したジェスチャ情報を、映像表示装置100の使用者が個別情報記憶領域131に予め記憶させておいたジェスチャ情報と比較するジェスチャ認識処理を行う。人物A(400a)が自らのジェスチャ情報を個別情報記憶領域131に登録済みの場合、前記ジェスチャ認識処理により、操作者識別部142は、映像表示装置100の操作者が人物A(400a)であることを識別することが可能となる。
なお、ジェスチャ認識処理を用いて操作者識別処理を行う場合、予め定められた所定の操作の後に、操作者識別処理のためのジェスチャを行ったことを認識するように構成すると良い。具体的には、例えば、リモコン200に『ジェスチャ入力』ボタンが備えられている場合、前記『ジェスチャ入力』ボタンが押された後に、操作者識別処理のためのジェスチャ認識を行えば良い。或いは、操作者が所定のキーワード(例えば、『ジェスチャ入力開始』、等)を発声して、映像表示装置100が前記キーワードを認識した後に、操作者が操作者識別処理のためのジェスチャを行って、これを映像表示装置100が認識すれば良い。このようにすれば、前記ジェスチャ認識処理における認識効率を向上させることができる。
また、図3に示すように、映像表示装置100を視聴する人物が複数(人物A(400a)、人物B(400b)、人物C(400c)の三名)存在する場合、映像入力部141は前記複数の人物の画像を入力するとともに、リモコン200のリモコン発信部240が出力する赤外光を検出するようにする。このようにすれば、操作者識別部142は、前記入力した画像から前記複数の人物の顔画像及び前記顔画像に連なる人体位置を抽出し、更に、前記抽出した顔画像及び人体位置と前記検出した赤外光の位置関係を解析することにより、リモコン200を保持する人物A(400a)を映像表示装置100の操作者として特定することが可能となる。更に、操作者識別部142は、前記特定した人物A(400a)に対して顔認識処理若しくはジェスチャ認識処理を行うことにより、映像表示装置100の操作者が人物A(400a)であることを識別することが可能となる。
なお、前記顔認識処理及び前記ジェスチャ認識処理に関しては、既存の公知技術を用いれば良く、したがって、詳細の説明を省略する。
また、前記操作者識別処理を、映像表示装置100の操作を行う人物の発した音声を入力して行う場合の例を、以下に説明する。
例えば、図4に示すように、人物A(400a)がリモコン200を用いて映像表示装置100の操作を行う操作者である場合、まず、音声入力部143が映像表示装置100の操作者である人物A(400a)の発した音声を入力する。更に、操作者識別部142が、前記入力した音声から所定のキーワード情報(操作者情報)を抽出するとともに、前記抽出したキーワード情報を、映像表示装置100の使用者が個別情報記憶領域131に予め記憶させておいたキーワード情報と比較する音声認識処理を行う。人物A(400a)が自ら定めたキーワード情報を個別情報記憶領域131に登録済みの場合、前記音声認識処理により、操作者識別部142は、映像表示装置100の操作者が人物A(400a)であることを識別することが可能となる。
なお、前記キーワード情報は、『私が操作します』や『操作開始』、『起動せよ』等の文言であっても良いし、人物やペットの名前、若しくは、『山』や『川』等の単語であっても良い。また、前記音声認識処理においては、キーワードが一致すれば声質等は一致しなくとも良い。
或いは、音声入力部143が映像表示装置100の操作者である人物A(400a)の発した音声を入力し、更に、操作者識別部142が、前記入力した音声に対して声紋解析を行うことにより声紋情報(操作者情報)を抽出して、前記抽出した声紋情報を、映像表示装置100の使用者が個別情報記憶領域131に予め記憶させておいた声紋情報と比較する声紋解析処理を行う。人物A(400a)が自らの声紋情報を個別情報記憶領域131に登録済みの場合、前記声紋解析処理により、操作者識別部142は、映像表示装置100の操作者が人物A(400a)であることを識別することが可能となる。
なお、前記声紋解析処理に用いる音声は任意の文言や単語でも良いが、予め定めた所定の文言(例えば、『私が操作します』等)や単語を用いるようにすれば、前記声紋解析処理における解析効率を向上させることができる。
また、前記音声認識処理及び前記声紋解析処理に関しては、既存の公知技術を用いれば良く、したがって、詳細の説明を省略する。
映像表示装置100を操作する人物が、自らの情報を予め個別情報記憶領域131に記憶させている人物の場合、前記人物が映像表示装置100の操作を行った際に、前記人物が映像表示装置100の操作を行っている旨のOSD表示を行うようにしても良い。
例えば、図5に示すように、自らの操作者情報を予め個別情報記憶領域131に記憶させた人物A(400a)が、操作者識別処理により映像表示装置100の操作者として識別された場合、人物A(400a)が映像表示装置100の操作を行った際に、映像表示装置100が人物A(400a)により操作されている旨を明示するOSD表示121−1を、表示部121に表示するようにする。このようにすれば、特に映像表示装置100を視聴する人物が複数存在する場合に、映像表示装置100の操作を行っている人物が誰であるかを明確にすることが可能となる。
なお、映像表示装置100がOSD表示121−1を表示するタイミングは、映像表示装置100の操作が行われた全てのタイミングであっても良いし、予め定めた所定の操作(映像表示装置100の設定変更に関わる操作、等)が行われたタイミングのみであっても良い。
前記操作者識別処理は、予め定めた所定のタイミング(電源オン時、スリープ状態からの復帰時、等)でのみ行うようにすれば良い。或いは、映像表示装置100がリモコン200からの制御コマンドを受信する毎に行っても良いし、所定の時間間隔毎に定期的に行うようにしても良い。
また、近年、専用のアプリケーションを動作させることにより、スマートホンやタブレット端末等の携帯情報端末を、デジタル放送受信用テレビ装置を操作する端末装置として活用する技術が一般的となっている。
前記技術を適用し、前記操作者識別処理を、映像表示装置100の操作を行う人物が所有する携帯情報端末(映像表示装置100を操作する端末装置)の出力した音を入力して行う場合の例を、以下に説明する。
例えば、図6に示すように、携帯情報端末300がリモコン200に代替して映像表示装置100を操作するための赤外線信号を発信する機能を有しており、人物A(400a)が携帯情報端末300を用いて映像表示装置100の操作を行う操作者である場合、まず、音声入力部143が映像表示装置100の操作者である人物A(400a)が所有する携帯情報端末300に出力させた音を入力する。更に、操作者識別部142が、前記入力した音をデジタルサンプリングして音データ(操作者情報)に変換し、前記音データを、映像表示装置100の使用者が個別情報記憶領域131に予め記憶させておいた音データと比較する音源分析処理を行う。人物A(400a)が自ら選択した音データを個別情報記憶領域131に登録済みの場合、前記音源分析処理により、操作者識別部142は、映像表示装置100の操作者が人物A(400a)であることを識別することが可能となる。
なお、前記音データとしては、動物の鳴き声や楽器演奏音、流行歌等を使用して良い。また、前記音源分析処理に関しては、既存の公知技術を用いれば良く、したがって、詳細の説明を省略する。
また、前記操作者識別処理を、映像表示装置100を操作する携帯情報端末等の端末装置との通信により行う場合の例を、以下に説明する。
例えば、図7に示すように、人物A(400a)が所有する携帯情報端末300が映像表示装置100の操作者である場合、人物A(400a)の操作に応じて、携帯情報端末300は制御コマンドと操作者情報を、ルータ装置360を介して映像表示装置100に送信する。一方、映像表示装置100においては、主制御部101で前記送信された制御コマンドを解釈して実行すると同時に、操作者識別部142で前記送信された操作者情報を用いて操作者識別処理を行うようにする。
具体的には、本実施例の携帯情報端末300が図8にブロック図を示すような構成である場合、人物A(400a)が、映像表示装置制御用アプリケーションが動作している携帯情報端末300(予め、映像表示装置100との認証処理により通信を確立済み)の操作部340を操作することにより、まず、主制御部301が前記操作を映像表示装置100用の制御コマンドに変換する。次に、主制御部301は、操作者識別部142における操作者識別処理で映像表示装置100の操作者として携帯情報端末300を識別させるための操作者情報を、前記制御コマンドに重畳してLAN通信部352から送信する。
映像表示装置100では、ルータ装置360を介して送信された、前記操作者情報の重畳された制御コマンドをLANインタフェース151で受信し、主制御部101が前記受信した制御コマンドを解釈して実行する。同時に、操作者識別部142が、前記受信した操作者情報の重畳された制御コマンドから前記操作者情報を抽出し、個別情報記憶領域131に予め記憶させておいた操作者情報と比較する処理を行う。携帯情報端末300の操作者情報が個別情報記憶領域131に登録済みの場合、前記比較処理により、操作者識別部142は、映像表示装置100の操作者が携帯情報端末300であることを識別することが可能となる。
前記操作者情報は、携帯情報端末300の商品名や型番等のデータであっても良いし、生産番号やシリアルナンバ等のデータであっても良い。携帯情報端末300が電話通信機能を備える場合、前記電話通信機能に使用する電話番号や前記電話番号と関連付けられたその他の固有番号データであっても良い。携帯情報端末300の所有者が任意に定めたキーワードやパスコード、所有者番号等であっても良い。また、前記操作者情報は、ROM303やRAM304、ストレージ部310に記憶されているものであっても良いし、メモリインタフェース341に接続されたメモリカード(図示省略)に記憶されているものであっても良い。インターネット上のデータサーバ等に前記電話番号や固有番号と関連付けて記憶されている所有者データをダウンロードすることにより、操作者情報として使用しても良い。
また、携帯情報端末300は、携帯情報端末300の所有者を認証するユーザ認証機能を備え、前記ユーザ認証機能により携帯情報端末300の所有者の認証に成功した場合にのみ、前記操作者情報を有効(送信可能)化することが望ましい。
なお、前記携帯情報端末300の所有者を認証する処理は、操作部340へのパスワード若しくはパスコードの入力等により行えば良い。または、映像入力部322への顔画像入力による顔認証、若しくはその他の画像認証により行っても良い。音声入力部324への音声入力による音声認識若しくは声紋解析、楽器演奏音や流行歌等の入力による音源分析により行っても良い。或いは、図示を省略した指紋入力部への指紋入力による指紋判別により行っても良い。掌紋、虹彩、静脈等のパターンを判別する生体認証により行っても良い。操作部340に重ねて配置したタッチパネルの所定の位置を所定の順序でタッチすることによるタッチ認証により行っても良い。
このように、携帯情報端末300にユーザ認証機能を備えることにより、携帯情報端末300の所有者とは異なる第三者が携帯情報端末300の操作者情報を使用することを防ぐことが可能となる。
なお、携帯情報端末300が、操作者識別処理により映像表示装置100の操作者として識別された場合、携帯情報端末300により映像表示装置100の操作が行われた際に、図9に示すように、携帯情報端末300が映像表示装置100の操作を行っている旨のOSD表示121−2を表示するようにしても良い。
また、前記操作者情報を有する携帯情報端末300の所有者が人物A(400a)である旨の情報を、個別情報記憶領域131に更に記憶させておくようにすれば、操作者識別部142は、人物A(400a)が映像表示装置100の操作者である携帯情報端末300を使用している人物であることを間接的に識別することが可能となる。
この場合、携帯情報端末300が、操作者識別処理により映像表示装置100の操作者として識別され、携帯情報端末300により映像表示装置100の操作が行われた場合に、人物A(400a)が映像表示装置100の操作を行っている旨のOSD表示121−1を表示するようにしても良い。
なお、映像表示装置100がOSD表示121−2、或いはOSD表示121−1を表示するタイミングは、携帯情報端末300が人物A(400a)の操作に応じて映像表示装置100に制御コマンドを送信した全てのタイミングであっても良いし、予め定めた所定の操作(映像表示装置100の設定変更に関わる操作、等)が行われたタイミングのみであっても良い。
前記操作者識別処理は、予め定めた所定のタイミング(電源オン時、スリープ状態からの復帰時、映像表示装置100と携帯情報端末300との通信確立時、等)でのみ行うようにすれば良い。或いは、映像表示装置100が携帯情報端末300からの制御コマンドを受信する毎に行っても良いし、所定の時間間隔毎に定期的に行うようにしても良い。映像表示装置100が携帯情報端末300に対して操作者情報の送信を要求することにより行っても良い。
次に、リモコン200に予め操作者情報を記憶させておくことにより、前記操作者識別処理を行う場合の例を、以下に説明する。
例えば、図10に示すように、人物A(400a)がリモコン200を用いて映像表示装置100の操作を行う操作者である場合、人物A(400a)は自らを識別させるための操作者情報をリモコン200に予め記憶させておくようにする。更に、リモコン200は、人物A(400a)の操作に応じて、制御コマンドと前記操作者情報を映像表示装置100に送信する。一方、映像表示装置100においては、主制御部101で前記送信された制御コマンドを解釈して実行すると同時に、操作者識別部142で前記送信された操作者情報を用いて操作者識別処理を行うようにする。
リモコン200に、映像表示装置100に人物A(400a)を識別させるための操作者情報を、予め記憶させておくための方法の例を、以下に説明する。
例えば、本実施例のリモコン200が図11にブロック図を示すような構成である場合、人物A(400a)が予め定めて個別情報記憶領域131に記憶させておいた所定のアクセスキー(操作者情報)を、リモコン200の操作部220から入力して、RAM204に記憶させるようにすれば良い。または、人物A(400a)が所有する携帯情報端末300をリモコン200に近接させることにより、携帯情報端末300の近接無線通信部353とリモコン200の近接無線通信部252の間の通信を確立させ、リモコン200が、携帯情報端末300の有する操作者情報を読み出して、RAM204に記憶させるようにすれば良い。或いは、人物A(400a)が予め定めて個別情報記憶領域131に記憶させておいた所定の識別情報(操作者情報)を記録したメモリカード260(若しくはメモリカードに類するもの)を、リモコン200のメモリインタフェース252と接続させるようにすれば良い。
前記処理により前記何れかの操作者情報を記憶させたリモコン200の操作部220を人物A(400a)が操作することにより、主制御部201が、映像表示装置100を制御するための制御コマンドに前記何れかの操作者情報を重畳し、リモコン発信部240から赤外線信号として発信する。
映像表示装置100では、前記操作者情報の重畳された制御コマンドをリモコン受信部162で受信し、主制御部101が制御コマンドを解釈して実行する。同時に、操作者識別部142が、前記受信した操作者情報の重畳された制御コマンドから前記何れかの操作者情報を抽出し、個別情報記憶領域131に予め記憶させておいた操作者情報と比較する処理を行う。人物A(400a)が自らを識別させるための操作者情報を個別情報記憶領域131に予め登録済みの場合、前記比較処理により、操作者識別部142は、映像表示装置100の操作者が携帯情報端末300であることを識別することが可能となる。
なお、リモコン200を人物A(400a)とは異なる人物が使用する場合には、前記異なる人物が、前記異なる人物を識別させるための操作者情報をリモコン200に記憶させる処理を改めて行うようにする。このようにすれば、映像表示装置100を複数の人物が視聴し、且つ、リモコン200を前記複数の人物で共用する場合等においても、操作者識別処理を行うことが可能となる。
前記操作者識別処理は、映像表示装置100がリモコン200からの制御コマンドを受信する毎に行っても良いし、リモコン200が人物A(400a)の操作によらず、所定の時間間隔毎に定期的に操作者情報を映像表示装置100に送信することにより行っても良い。
以上、操作者識別処理の例を、図を用いて説明した。前述の例で説明した方法は単独で用いるのみではなく、複数の方法を組み合わせて用いるようにしても良い。また、前述の例と異なる方法を用いて行っても良い。操作者識別処理の異なる方法としては、例えば、指紋や掌紋、静脈、虹彩、等を確認する生体認証処理や、ログインパスワードの入力、等が挙げられる。
本実施例の映像表示装置100は、前述の操作者識別処理で識別した操作者に応じて、前記各操作者用の個別設定を適用する設定変更処理を、更に行う。図12及び図13は、操作者識別処理で識別した操作者に応じて映像表示装置100が行う設定変更処理を説明する図及びフローチャートである。
図12に示した映像表示装置100は、人物A(400a)の操作者情報と人物A(400a)用の個別設定、人物B(400b)の操作者情報と人物B(400b)用の個別設定、及び人物C(400c)の操作者情報と人物C(400c)用の個別設定を、映像表示装置100の操作者の操作者情報と前記操作者用の個別設定として、それぞれ関連付けて個別情報記憶領域131に予め記憶させてあるものとする。
この状態で、リモコンや携帯情報端末等の端末装置を用いて映像表示装置100の電源をオンする(S101)と、映像表示装置100の主制御部101が各部の初期化等の起動処理を行うと同時に、操作者識別部142が操作者識別処理を行う(S102)。なお、S102で行う操作者識別処理は、前述の例で説明した方法等を用いればよい。S102の操作者識別処理において、操作者の識別に成功し(S103)、且つ前記識別した操作者が映像表示装置100の操作者として予め記憶されていると確認された(S104)場合、即ち、映像表示装置100の操作を行う人物若しくは映像表示装置100の操作に使用される端末装置の操作者情報が個別情報記憶領域131に記憶されている操作者情報と一致した場合、主制御部101は前記識別した操作者用の個別設定を個別情報記憶領域131から読み出し(S105)、前記読み出した個別設定を適用する(S106)。
例えば、S102からS104の一連の処理で映像表示装置100の操作者として人物A(400a)が識別された場合、主制御部101は個別情報記憶領域131に人物A(400a)の操作者情報と関連付けられて記憶されている人物A(400a)用の個別設定を読み出して、これを適用する。同様に、映像表示装置100の操作者として人物B(400b)が識別された場合には人物B(400b)用の個別設定を、人物C(400c)が識別された場合には人物C(400c)用の個別設定を、それぞれ個別情報記憶領域131から読み出して適用する。
一方、S102からS103の一連の処理で操作者の識別に成功しなかった場合、或いはS102からS104の一連の処理で操作者の識別には成功したものの、前記識別した操作者の操作者情報が個別情報記憶領域131に記憶されていると確認されなかった場合(例えば、操作者識別処理で識別した人物が人物D(400d)である場合、識別した端末装置の操作者情報が個別情報記憶領域131に記憶されていない場合、等)、主制御部101は映像表示装置100が備える標準の設定をROM103から読み出し(S115)、前記読み出した標準の設定を適用する(S106)。
本実施例の映像表示装置100は、電源をオフする場合、及び操作者が途中で変更された場合、必要に応じて個別情報記憶領域131に記憶されている各操作者用の個別設定を更新する処理(図13に示したフローチャートの実行時にS105の処理が選択された場合)、若しくは新規操作者の操作者情報及び前記新規操作者用の個別設定を個別情報記憶領域131に新規記憶する処理(図13に示したフローチャートの実行時にS115の処理が選択された場合)を行う。図14は、映像表示装置100の電源をオフする場合に行う、個別情報記憶領域131に記憶されている各操作者用の個別設定を更新する処理(図14(A))、若しくは新規操作者の操作者情報及び前記新規操作者用の個別設定を個別情報記憶領域131に新規記憶する処理(図14(B))を説明するフローチャートである。
制御コマンドの待ち受け中にリモコンや携帯情報端末等の端末装置から制御コマンドが送信されると、映像表示装置100はリモコン受信部162若しくはLANインタフェース151で前記制御コマンドを受け付ける(S201)。次に、主制御部101は、前記受け付けた制御コマンドが電源オフのコマンドであるか否かの確認を行う(S202)。S202において、S201で受け付けた制御コマンドが電源オフのコマンドでなかった場合、主制御部101が前記受け付けた制御コマンドを実行した後に、映像表示装置100は制御コマンドの待ち受け状態に戻る。
一方、S202において、S201で受け付けた制御コマンドが電源オフのコマンドであった場合、主制御部101は、各操作者用の個別設定若しくは映像表示装置100が備える標準の設定を読み出して適用した後に、操作者により映像表示装置100の設定の変更が行われたか否かの確認を行う(S203)。S203において、設定の変更が行われたと判断された場合、主制御部101は、個別情報記憶領域131に記憶されている各操作者用の個別設定を更新する処理(S204:各操作者用の個別設定を読み出して適用する処理が行われていた場合)、若しくは新規操作者の操作者情報及び前記新規操作者用の個別設定を個別情報記憶領域131に新規記憶する処理(S214:映像表示装置100が備える標準の設定を読み出して適用する処理が行われていた場合)を実行する。更に、S204若しくはS214の処理を実行した後に、主制御部101は映像表示装置100の電源をオフするための終了処理を実行する(S205)。
なお、S203において、設定の変更が行われなかったと判断された場合には、S204若しくはS214の処理を実行せずに、映像表示装置100の電源をオフするための終了処理を実行すれば良い。
また、映像表示装置100の操作者が途中で変更された場合には、まず、図14(A)のS203及びS204と同様の処理(各操作者用の個別設定を読み出して適用する処理が行われていた場合)、若しくは図14(B)のS203及びS214と同様の処理(映像表示装置100が備える標準の設定を読み出して適用する処理が行われていた場合)を実行する。その後、新たに識別した操作者に応じて、図13のS105及びS106と同様の処理(新たに識別した操作者の操作者情報が個別情報記憶領域131に予め記憶されている場合)、若しくは図13のS115及びS106と同様の処理(新たに識別した操作者の操作者情報が個別情報記憶領域131に記憶されていない場合)を行うようにすれば良い。
以上の処理により、本実施例の映像表示装置100は、前述の操作者識別処理で識別した操作者に応じて、前記操作者用の個別設定を自動的に適用する設定変更処理を行うことが可能となる。
なお、前述の例では、映像表示装置100の個別情報記憶領域131に、各操作者用の個別設定を記憶させておくものとして説明を行った。しかしながら、異なる例として、例えば、携帯情報端末300のストレージ部310に、前記各操作者用の個別設定を記憶させておくようにしても良い。
この場合、図13のフローチャートの処理において、S102からS104の一連の処理で、操作者の識別に成功し、且つ前記識別した操作者の操作者情報が個別情報記憶領域131に記憶されていると確認された場合に、主制御部101が、LANインタフェース151を介した通信により携帯情報端末300のストレージ部310から取得した、前記識別した操作者用の個別設定を適用するようにすれば良い。
携帯情報端末300を操作して映像表示装置100の設定変更を行う場合、主制御部301は映像表示装置100で行われた設定変更の内容を認識可能である。したがって、携帯情報端末300のストレージ部310に各操作者用の個別設定が記憶されている場合、映像表示装置100との通信により映像表示装置100で行われた設定変更の内容に関する情報を取得することなく、各操作者用の個別設定を更新する処理、若しくは新規操作者用の個別設定を新規記憶する処理を行うことが可能である。
但し、映像表示装置100がタッチパネルを備えた電子黒板装置などのタッチパネル付表示装置である場合、携帯情報端末300の操作によらず、前記タッチパネルの操作により、前記タッチパネル付表示装置の設定変更が可能である。この場合、各操作者用の個別設定を更新する処理、若しくは新規操作者用の個別設定を新規記憶する処理の際、主制御部301は、図14のS204若しくはS214の処理において、前記タッチパネル付表示装置との通信により前記タッチパネル付表示装置で行われた設定変更の内容に関する情報を取得するようにする。
本実施例の映像表示装置100が、操作者識別処理で識別した操作者に応じて適用する前記操作者用の個別設定で設定可能な項目に関して、以下に例を挙げて説明する。
映像表示装置100がデジタル放送受信用テレビ装置である場合、デジタル放送番組視聴時の画質や音質、動作モード等の項目が、好みに応じて変更可能であることが一般的である。したがって、本実施例の映像表示装置100でも、例えば、映像の明るさ、黒レベル、色合いや色の濃さ、等の画質に関する設定や、音域毎の強弱、等の音質に関する設定、内蔵するフレームレート変換回路等の動作モードやバックライトの明るさ、省エネモードのオン/オフ、等のデバイスの動作に関する設定、等を、各操作者用の個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させておくようにすれば良い。
このようにすれば、本実施例の映像表示装置100が前記操作者識別処理により操作者を識別し、前記識別した操作者に応じて、予め個別情報記憶領域131に記憶させておいた前記操作者用の画質設定や音質設定、各デバイスの動作設定、等の個別設定を読み出して適用することができる。この結果、映像表示装置100の操作を行う人物若しくは映像表示装置100の操作に使用される端末装置を操作する人物は、他者が行った設定変更の影響を受けずに、自らの好みに応じて設定した画質や音質等の設定を映像表示装置100に適用して使用することが可能となる。
但し、映像表示装置100の操作者の指示により設定が可能な設定項目の全てを、各操作者用の個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させておく必要は、必ずしも無い。例えば、本実施例の映像表示装置100の設定メニュー構成が図15に示すようなものである場合、『映像設定』の各項目や『音声設定』の各項目等は、各操作者の好みに応じて設定した設定内容を、個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させておくことが望ましい。一方、『初期設定』の下位にある『受信設定』項目や『通信設定』項目等は、各操作者用の個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させず、映像表示装置100の共通設定として、ただ一つの設定内容のみをその他情報記憶領域133等に記憶させるようにしておけば良い。
即ち、本実施例においては、前記『受信設定』項目における設定は、映像表示装置100を使用する地域に関する設定や、前記地域において受信可能な放送局に関する設定、等であり、通常、各操作者の好みに応じて設定を変更するような項目ではない。また、前記『通信設定』項目における設定は、映像表示装置100のLANインタフェース151の、IP(Internet Protocol)アドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウエイに関する設定、及びDNS(Domain Name System)サーバに関する設定、等であり、映像表示装置の導入直後に一度設定を行えば、以後は、頻繁に設定を変更する必要がない。
したがって、前記『受信設定』項目や前記『通信設定』項目に関する設定内容を、各操作者用の個別設定として、個別情報記憶領域131に記憶させないようにすることで、個別情報記憶領域131の必要容量を削減することが可能となる。
また、映像表示装置100がデジタル放送番組の録画再生機能を内蔵するテレビ装置である場合、録画済みのデジタル放送番組を一覧表示する機能を有していることが一般的である。したがって、本実施例の映像表示装置100でも、録画済み番組の一覧表示の際の初期表示位置の設定、等を、各操作者用の個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させておくようにすれば良い。
例えば、本実施例の映像表示装置100の録画済み番組の一覧表示におけるフォルダ構成が図16に示す構成であり、更に本実施例の映像表示装置100を人物A、人物B、人物Cの三名が共用し、前記三名の人物がそれぞれデジタル放送番組の録画を行うものとする。この場合、本実施例の映像表示装置100が前記操作者識別処理により前記人物Aを操作者として識別した際には、前記人物A用の個別設定を個別情報記憶領域131から読み出して適用することにより、録画済み番組の一覧表示において、『ユーザ』フォルダの下位層にある『人物Aの録画番組』フォルダを初期表示位置にするように設定を変更する。同様に、前記操作者識別処理により前記人物Bを操作者として識別した際には、『ユーザ』フォルダの下位層にある『人物Bの録画番組』フォルダを初期表示位置にする。また、前記操作者識別処理により識別された操作者の操作者情報が個別情報記憶領域131に記憶されていない場合には、標準の設定をROM103から読み出して適用することにより、録画済み番組の一覧表示において、『全て』フォルダを初期表示位置にするように設定を変更すれば良い。或いは一覧表示を許可しないようにしても良い。
このようにすれば、本実施例の映像表示装置100の操作を行う人物若しくは映像表示装置100の操作に使用される端末装置を操作する人物が、映像表示装置100に対して録画済み番組の一覧表示を要求した場合に、自らの録画した番組が格納されているフォルダを素早く表示させることができ、その内容を簡単に確認することが可能となる。
また、映像表示装置100がインターネット等のネットワークへの接続機能、及びネットワーク検索やその他のアプリケーション実行機能を有するテレビ装置である場合、図17に示すように、表示部121に、デジタル放送の番組映像ウインドウ121−3、インターネットアクセス用URL(Uniform Resource Locator)一覧ウインドウ121−4、映像表示装置100で実行可能なアプリケーションのアイコン一覧ウインドウ121−5、等を、同時に表示することが可能となる。本実施例の映像表示装置100においては、更に、前記デジタル放送の番組映像ウインドウ121−3、前記インターネットアクセス用URL一覧ウインドウ121−4、前記アプリケーションのアイコン一覧ウインドウ121−5、のそれぞれの表示位置を自由に配置できるものとし、それぞれのウインドウの表示位置等のレイアウトを、各操作者用の個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させておくようにすれば良い。
また、前記デジタル放送の番組映像ウインドウ121−3における初期表示チャンネル、前記インターネットアクセス用URL一覧ウインドウ121−4におけるお気に入りのURL、前記アプリケーションのアイコン一覧ウインドウ121−5における使用頻度の高いアプリケーションのアイコン、等を、各操作者が好みに応じて設定し、各操作者用の個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させておくようにしても良い。
このようにすれば、本実施例の映像表示装置100が前記操作者識別処理により操作者を識別し、前記識別した操作者に応じて、予め個別情報記憶領域131に記憶させておいた前記操作者用のウインドウの表示位置、及び初期表示チャンネル、お気に入りのURL、使用頻度の高いアプリケーションのアイコン、等の個別設定を読み出して適用することができる。この結果、映像表示装置100の操作を行う人物若しくは映像表示装置100の操作に使用される端末装置を操作する人物は、他者が行った設定変更の影響を受けずに、自らの好みに応じて設定したウインドウレイアウトで映像表示装置100を使用することが可能となる。
また、映像表示装置100がインターネット等のネットワーク上に接続されたコンテンツサーバに蓄積された映像コンテンツを表示可能なテレビ装置である場合、前記コンテンツサーバから映像コンテンツをダウンロードして蓄積したり、前記コンテンツサーバ上の有料映像コンテンツを購入してストリーミング視聴したりすることが可能となる。また、映像表示装置100は、前記コンテンツサーバ上の多数の映像コンテンツを一覧表示できるだけでなく、前記ダウンロードした映像コンテンツのみを一覧表示する機能や、前記購入した映像コンテンツのみを一覧表示する機能を備えることが望ましい。この場合、本実施例の映像表示装置100は、各操作者がダウンロードした映像コンテンツの一覧や購入した映像コンテンツの一覧、等を、各操作者用の個別設定として個別情報記憶領域131に記憶させておくようにすれば良い。
このようにすれば、本実施例の映像表示装置100が前記操作者識別処理により操作者を識別することにより、前記識別した操作者がダウンロードした映像コンテンツの一覧や購入した映像コンテンツの一覧を、個別情報記憶領域131から読み出すことができる。この結果、映像表示装置100の操作を行う人物若しくは映像表示装置100の操作に使用される端末装置を操作する人物が、ダウンロードした映像コンテンツの一覧表示や購入した映像コンテンツの一覧表示を映像表示装置100に対して要求した場合に、多くの映像コンテンツの中から、前記人物が自らダウンロードした映像コンテンツや自ら購入した映像コンテンツのみを抽出して表示することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例を説明したが、言うまでもなく、本発明の技術を実現する構成は前記実施例に限られるものではない。また、文中や図中に現れる数値やメッセージの文章等もあくまでも一例であり、異なるものを用いても本発明の効果を損なうことはない。
また、前述した本発明の機能等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現しても良い。また、マイクロプロセッサ等がそれぞれの機能等を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現しても良い。なお、前記プログラムは、予め映像表示装置100のROM103若しくはストレージ部130内のその他情報記憶領域133に格納された状態であっても良いが、インターネット上のアプリケーションサーバからLANインタフェース151を介して取得するものであっても良い。また、メモリカードに格納された前記プログラムを、USBインタフェース154を介して取得しても良い。
また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。